JP2013228231A - ガスセンサシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】
セラミックスを含むセンサ素子を有するガスセンサシステムにおいて、センサ素子に水滴等の液体が付着し、熱衝撃によりセンサ素子が破壊される事故を防止することができるガスセンサシステムを提供する。
【解決手段】
セラミックスを含むセンサ素子3を有するガスセンサシステム1において、ガスセンサシステム1が、ガスセンサ2と気体供給機構4を有しており、気体供給機構4が、気体を加圧する加圧部5と、加圧された気体をセンサ素子3の表面に吹きつける噴射部6を有している。
【選択図】図1
セラミックスを含むセンサ素子を有するガスセンサシステムにおいて、センサ素子に水滴等の液体が付着し、熱衝撃によりセンサ素子が破壊される事故を防止することができるガスセンサシステムを提供する。
【解決手段】
セラミックスを含むセンサ素子3を有するガスセンサシステム1において、ガスセンサシステム1が、ガスセンサ2と気体供給機構4を有しており、気体供給機構4が、気体を加圧する加圧部5と、加圧された気体をセンサ素子3の表面に吹きつける噴射部6を有している。
【選択図】図1
Description
本発明は、自動車の排ガス通路に設置されるNOxセンサ等を含むガスセンサシステムに関するものである。
ディーゼルエンジンの排ガス中のNOx低減技術として、選択還元型触媒(以下、SCRという)やNOx吸蔵触媒システム(以下、LNTという)が実用化されている。その中で、SCRでの尿素水添加制御やLNTのリーンリッチ制御等を行うため、NOxセンサを用いて排ガス中のNOx濃度の測定を行っている。
図3に、SCRシステムにParticulate Matter(以下、PMという)を除去するためのDisel Particulate Filter(以下、DPFという)を併用した排ガス処理システムの一例を示す。
排ガス処理システム30Xは、エンジン20の排ガス通路21に設置されたDPF22と、SCRシステムを有している。SCRシステムは、SCR23と、排ガス通路21に尿素水を供給するための尿素水タンク24及び添加装置25を有している。
また、排ガス処理システム30Xは、SCRの上流側及び下流側にそれぞれNOxセンサ2Xと温度センサ17を有している。これらの各種センサ2X、17は、エンジンコントロールユニット(以下、ECUという)10に信号線16で接続されている。
この排ガス処理システム30Xは、DPF22で排ガス中のPMを低減し、SCR23でNOxを低減している。ここで、添加装置25は、SCR23の上流側及び下流側のNOxセンサ2Xにより測定されるNOxの濃度を元に、尿素水の添加量を制御されている。このNOxセンサ2Xは、ZrO2(酸化ジルコニウム(IV))等のセンサ素子を、感度及び応答性のよい700〜800℃の高温に加熱し、NOxの濃度を測定する構造となっている。
図4に、NOxセンサ2Xの代表的な構造を示す。NOxセンサ2Xは、ZrO2等で構成されたセンサ素子3と、センサ素子3を覆うように配置した外側保護カバー7及び内側保護カバー8を有している。この保護カバー7、8には、通気孔15がそれぞれ構成されている。
このNOxセンサ2Xのセンサ素子3は、高温に温度制御されたZrO2等のセラミック材料で構成されている。そのため、センサ素子3に水滴等が付着した場合、急激な温度変化が起こり、熱衝撃によりセンサ素子3に亀裂や破損が発生し、NOxセンサ2Xが故障するという問題があった。
特に、エンジン20始動時に排ガス通路21に発生する凝縮水が、センサ素子3に付着するのを防止するため、保護カバー7、8の構造や、通気孔15の構造が検討されていた。具体的には、凝縮水がNOxセンサ2X内に入り、センサ素子3に付着することを防止する構造が提案されている(例えば特許文献1参照)。この構成により、センサ素子3に凝縮水が付着することを抑制することができていた。
また、NOxセンサ2Xの外部で生成された凝縮水がNOxセンサ2X内に入り込み、センサ素子3に付着する以外に、NOxセンサ2Xの内部で発生した結露を原因としたセ
ンサ素子3の故障が発生していた。具体的には、エンジン始動前にセンサ素子3の表面に付着していた凝縮水や、エンジン始動直後にNOxセンサ2X内に発生する結露を原因とするものであった。この結露等によるセンサ素子3の割れや破損を防止するために、センサ素子3に付着した結露等が気化するのに十分な期間、センサ素子3の暖気温度制御を行った後に、測定温度へ加熱する方法が提案されている(例えば特許文献2参照)。
ンサ素子3の故障が発生していた。具体的には、エンジン始動前にセンサ素子3の表面に付着していた凝縮水や、エンジン始動直後にNOxセンサ2X内に発生する結露を原因とするものであった。この結露等によるセンサ素子3の割れや破損を防止するために、センサ素子3に付着した結露等が気化するのに十分な期間、センサ素子3の暖気温度制御を行った後に、測定温度へ加熱する方法が提案されている(例えば特許文献2参照)。
図5に、センサ素子3の温度制御の1例のグラフを示す。このグラフは、縦軸をセンサ素子3の温度、横軸を経過時間としている。センサ素子3は、まず、表面に付着した結露等を気化させるために加熱される(暖気温度制御期間P1)。センサ素子3は、表面の結露等が気化し、センサ素子3の割れ等が発生しないと判断された後、測定温度まで昇温される(昇温期間P2)。測定温度に達したセンサ素子3は、その温度を安定させる一定期間(安定化期間P3)経過の後、測定を開始する(測定可能期間P4)。この構成により、センサ素子3に結露等が付着していた場合であっても、この結露を十分に気化させ、センサ素子3の故障等を抑制することができていた。
しかしながら、上記のNOxセンサ2Xはいくつかの問題点を有している。第1に、保護カバー構造や通気孔構造を工夫する構成は、保護カバー7、8の内側で発生した結露等からセンサ素子3を保護することはできないという問題を有している。つまり、この保護カバー等は、NOxセンサ2Xの外部の排ガス通路21で発生した凝縮水を原因とするセンサ素子3の破損にのみ有効である。
特に、本発明に関連する実験等により、センサ素子3の亀裂や破損は、排ガス通路21で発生した凝縮水がNOxセンサ2X内に入り込んで発生するばかりでなく、排ガス中の水蒸気がNOxセンサ2X内で冷却され結露して生成する水滴によっても発生することがわかった。また、SCR23の下流側に配置されるNOxセンサ2Xについては、SCR23に大量に吸着していた吸着水が、SCR23から脱離して、NOxセンサ2X内の低温部で結露を生じさせ、センサ素子3を破損させるということがわかった。更に、尿素水を添加する添加装置25に故障等が発生し、過剰に尿素水が添加された場合にも、排ガス中の水蒸気濃度が高まり、NOxセンサ2X内で結露を生じさせる可能性があることがわかった。これらの結露に対しては、保護カバー構造等の工夫では対応することができない。
第2に、NOxセンサ2X内で発生した結露等を気化させるために温度制御を行う構成は、センサ素子3が測定可能温度(測定可能期間P4)に達した後に、SCR23から吸着水が脱離した場合及び添加装置25の故障により過剰な尿素水が添加された場合は、対応することができないという問題を有している。これは、一度高温の測定可能温度に達したセンサ素子3は、加熱を停止したとしても、冷却されるまでに長時間を要するからである。つまり、吸着水の脱離等を検知してから、センサ素子3の温度制御を行ったとしても、センサ素子3の熱衝撃による破損を免れることができない。
第3に、NOxセンサ2X内で発生した結露等を気化させるために温度制御を行う構成は、迅速なNOx濃度の測定に対応することができないという問題を有している。これは、エンジン始動後、センサ素子3に付着した結露等を気化させる暖気温度制御期間P1が必要となるからである。具体的には、図5で示した温度制御の場合、NOxセンサ2Xが測定可能となるまでには、エンジン始動から60秒以上かかる。
本発明は、上記の問題を鑑みてなされたものであり、その目的は、セラミックスを含むセンサ素子を有するガスセンサシステムにおいて、センサ素子に水滴等の液体が付着し、熱衝撃によりセンサ素子が破壊される事故を防止することができるガスセンサシステムを提供することにある。
上記の目的を達成するための本発明に係るガスセンサシステムは、セラミックスを含むセンサ素子を有するガスセンサシステムにおいて、前記ガスセンサシステムが、ガスセンサと気体供給機構を有しており、前記気体供給機構が、気体を加圧する加圧部と、加圧された前記気体を前記センサ素子の表面に吹きつける噴射部を有していることを特徴とする。
この構成により、センサ素子に水滴等の液体が付着することを防止できる。そのため、熱衝撃によりセンサ素子に亀裂や破損が生じてガスセンサが故障する事故を防止できる。これは、気体供給機構が、センサ素子に加圧した気体(例えば圧縮空気)を供給し、水滴等の液体が付着することを防止できるからである。また、気体供給機構が、センサ素子に既に付着している水滴等の液体を吹き飛ばし、除去することができるからである。
上記のガスセンサシステムにおいて、前記ガスセンサが、前記センサ素子を覆う保護カバーを有し、前記噴射部が前記センサ素子と前記保護カバーの間に設置された噴射ノズルを有していることを特徴とする。
この構成により、保護カバーの内側に結露が発生するような条件下であっても、センサ素子に水滴等の液体が付着することを防止できる。そのため、熱衝撃によりセンサ素子に亀裂や破損が生じてガスセンサが故障する事故を防止できる。
上記のガスセンサシステムにおいて、前記ガスセンサシステムが、制御装置を有しており、前記制御装置が、前記センサ素子近傍において液体が発生する発生条件を判定し、発生条件が満たされる場合に、前記センサ素子に加圧された気体を供給する制御を行う構成を有することを特徴とする。
この構成により、加圧された気体を必要に応じて噴射するため、センサ素子への水滴等の付着を効率的に防止することができる。
上記のガスセンサシステムにおいて、前記ガスセンサシステムが、内燃機関の排ガス通路に設置されたガスセンサを含むガスセンサシステムであって、前記発生条件が、前記内燃機関における吸入空気温度、冷却水温度、外気温度、排ガス温度、又は排ガス通路に供給される尿素水量の変化速度の少なくとも1つに基づいて判定されることを特徴とする。
この構成により、排ガス通路内で発生した凝縮水や、ガスセンサ内や保護カバー内で発生する結露や、尿素水の過剰添加による凝縮水又は結露が、センサ素子に付着することを防止できる。
上記のガスセンサシステムにおいて、前記ガスセンサシステムがNOxの濃度を測定するNOxセンサを有しており、前記NOxセンサのセンサ素子に加圧した気体を供給する制御を行う際、前記ガスセンサシステムは、前記NOxセンサにより得られる測定値の代わりに前記内燃機関の運転条件から予測した仮想のNOxの濃度を出力する制御を行う構
成を有することを特徴とする。
成を有することを特徴とする。
この構成により、センサ素子が、加圧した気体を噴射され正確な測定値を得られない場合であっても、仮想のNOxの濃度に基づいて、内燃機関等の運転制御を継続して行うことができる。
本発明に係るガスセンサシステムによれば、セラミックスを含むセンサ素子を有するガスセンサシステムにおいて、センサ素子に水滴等の液体が付着し、熱衝撃によりセンサ素子が破壊される事故を防止することができるガスセンサシステムを提供することができる。
以下、本発明に係る実施の形態のガスセンサシステムについて、図面を参照しながら説明する。図1に、本発明に係る実施の形態のガスセンサシステム1の概略を示す。ガスセンサシステム1は、ガスセンサ2と気体供給機構4を有している。気体供給機構4は、気体を加圧する加圧部5と、加圧部5で加圧された気体(以下、圧縮空気という)をセンサ素子3の表面に吹きつける噴射部6を有している。つまり、噴射部6は、ガスセンサ2におけるセンサ素子3と内側保護カバー8の間に配置されている。また、気体供給機構4は、圧縮空気を供給する供給管13と、供給管13上に設置されたバルブ14を有している。このバルブ14及びガスセンサ2は、信号線16で図示しない制御装置に接続されている。
このガスセンサシステム1は、加圧部5で生成した圧縮空気を、バルブ14の開閉により、センサ素子3に吹き付けることができる。この構成により、センサ素子3への水滴等の付着を防止し、また、既に付着した水滴等を除去することができる。
なお、ガスセンサシステム1のガスセンサ2は、外側保護カバー7と内側保護カバー8を有しているが、どちらか一方のみを設置する構成としてもよく、保護カバー7、8を設置しない構成としてもよい。また、図1には、噴射部6の2つの噴射ノズルを示しているが、本発明はこの構成に限られない。噴射ノズルは、センサ素子3に付着した水滴等の除去、及び付着を防止できれば、1つとしてもよく、その他の構成を採用してもよい。
図2に、ガスセンサシステム1を採用した排ガス処理システム30の概略を示す。排ガス処理システム30は、NOxセンサ2aを有するガスセンサシステム1を採用している。このNOxセンサ2aは、SCR23の上流側及び下流側の排ガス通路21に設置されている。このNOxセンサ2a及びバルブ14は、制御装置として使用されるECU10に信号線16で接続されている。
次に、ガスセンサシステム1の作動について説明する。まず、内燃機関(以下、エンジンという)20を始動すると、制御装置として使用するECU10において、NOxセンサ2a内への凝縮水浸入判定をスタートする。ECU10は、エンジン20への吸入空気温度、冷却水温、外気温度、排ガス通路21の各所における排ガス温度等のデータから、
排ガス通路21に凝縮水が発生しNOxセンサ2a内に進入する可能性があるか否か、またNOxセンサ2a内に結露が発生する可能性があるか否かを判定する(判定ステップ)。ECU10は、上記の判定ステップで可能性ありと判定した場合、バルブ14を開とする信号を送り、NOxセンサ2a内に、圧縮空気を供給する(供給ステップ)。その後、上記の判定ステップで可能性なしと判定した場合、バルブ14を閉とする信号を送り、NOxセンサ2aへの圧縮空気の供給を停止する(停止ステップ)。
排ガス通路21に凝縮水が発生しNOxセンサ2a内に進入する可能性があるか否か、またNOxセンサ2a内に結露が発生する可能性があるか否かを判定する(判定ステップ)。ECU10は、上記の判定ステップで可能性ありと判定した場合、バルブ14を開とする信号を送り、NOxセンサ2a内に、圧縮空気を供給する(供給ステップ)。その後、上記の判定ステップで可能性なしと判定した場合、バルブ14を閉とする信号を送り、NOxセンサ2aへの圧縮空気の供給を停止する(停止ステップ)。
ここで、NOxセンサ2aの温度制御は、エンジン20の始動と共に、予め定めた条件(経過時間等)を満たしたら暖気運転を開始するように構成しておく(センサ素子暖気ステップ)。このセンサ素子3の暖機運転制御は、上記の圧縮空気の供給の有無とは独立して制御される。
具体的には、例えばセンサ素子3に水滴等が付着している場合は、一方で圧縮空気による除去が行われ、他方でセンサ素子3の加熱により水滴等の気化が促進される(供給ステップ、センサ素子暖気ステップ)。また、例えばセンサ素子3に水滴等が付着していない場合は、圧縮空気の供給は行われず、センサ素子3の暖機運転制御のみが実行される(センサ素子暖気ステップ)。本発明のガスセンサシステム1は、圧縮空気により水滴等の除去が行われるため、従来に比べ短時間でセンサ素子3の暖機運転を完了することができる。ここで、暖機運転制御は、センサ素子3の破損が起こらない100℃程度とすることが望ましい。暖気運転制御の後、図5に示すように、センサ素子3は、測定温度まで加熱される(加熱制御)。
また、ECU10は、尿素水量の変化速度等の情報から、尿素水供給量が多く結露が発生する可能性があるか否かを判定する(尿素水量判定ステップ)。ECU10は、尿素水量判定ステップで可能性ありと判定した場合、バルブ14を開放し、NOxセンサ2a内に圧縮空気を供給する(供給ステップ)。
更に、ECU10は、SCRの触媒の温度等の情報から、吸着水脱離により結露が発生する可能性があるか否かを判定する(脱離判定ステップ)。ECU10は、脱離判定ステップで可能性ありと判定した場合、バルブ14を開放し、NOxセンサ2a内に圧縮空気を供給する(供給ステップ)。なお、上記の場合であっても、結露の可能性がなくなったと判定した場合は、圧縮空気の供給を停止する(停止ステップ)。停止ステップ後は、NOxセンサ2aに排ガスが供給されNOx濃度の測定を即再開することができる。これは、温度制御等により、センサ素子3の温度低下等が生じないからである。
上記の構成により、以下の作用効果を得ることができる。第1に、センサ素子に水滴等の液体が付着し、熱衝撃によりセンサ素子が破壊される事故を防止することができる。特に、NOxセンサ内で結露が発生するような条件下であっても、センサ素子に水滴等が付着すること防止できる。つまり、排ガス中の水蒸気濃度が高く、NOxセンサ内で結露が発生する可能性が高い場合であっても、圧縮空気により、NOxセンサ内への水蒸気の進入を防止し、センサ素子の破壊を防止することができる。
第2に、NOxの濃度測定を短時間で開始することが可能となる。これは、エンジン始動前に、センサ素子に水滴等が付着している場合であっても、圧縮空気により、水滴等を短時間で取り除くことができるからである。
第3に、尿素水を添加する添加装置の故障や、SCRの触媒から吸着水の脱離等により排ガス中の水蒸気濃度が急激に上昇した場合であっても、圧縮空気の供給により、NOxセンサ内への水蒸気の進入を防止し、センサ素子の破壊を防止することができる。更に、排ガス中の水蒸気濃度の急激な上昇の後であっても、NOxの濃度測定を早期に再開する
ことができる。これは、圧縮空気の供給を停止するとすぐに、測定温度を維持したセンサ素子に排ガスが供給されるからである。
ことができる。これは、圧縮空気の供給を停止するとすぐに、測定温度を維持したセンサ素子に排ガスが供給されるからである。
なお、NOxセンサ2aに圧縮空気が供給される供給ステップの間は、NOx濃度を測定することができないため、エンジン20の運転条件から予測した仮想のNOxの濃度を出力するように構成することが望ましい。この構成により、NOx濃度に依存して制御される他の機器の動作を継続することが可能となるからである。
また、ガスセンサシステム1を採用する排ガス処理システム30は、図2の構成に限られない。例えば、LNT(NOx吸蔵触媒システム)等、他の排ガス処理システムにおいても適用可能であり、DPFやSCRを採用した排ガス処理システムに限定されない。このとき、ガスセンサシステムの制御装置は、別途設置するか、又はECUのように、既存の制御装置を利用することができる。
更に、本発明のガスセンサシステム1の構成は、NOxセンサへの適用に限られない。例えば、酸素センサ等、セラミックスを含むセンサ素子を有する他のガスセンサであっても適用することができる。
1 ガスセンサシステム
2 ガスセンサ
2a NOxセンサ
3 センサ素子
4 気体供給機構
5 加圧部
6 噴射部(噴射ノズル)
7 外側保護カバー
8 内側保護カバー
10 制御装置(ECU)
13 供給管
14 バルブ
20 内燃機関(エンジン)
21 排ガス通路
2 ガスセンサ
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20 内燃機関(エンジン)
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Claims (5)
- セラミックスを含むセンサ素子を有するガスセンサシステムにおいて、
前記ガスセンサシステムが、ガスセンサと気体供給機構を有しており、前記気体供給機構が、気体を加圧する加圧部と、加圧された前記気体を前記センサ素子の表面に吹きつける噴射部を有していることを特徴とするガスセンサシステム。 - 前記ガスセンサが、前記センサ素子を覆う保護カバーを有し、前記噴射部が前記センサ素子と前記保護カバーの間に設置された噴射ノズルを有していることを特徴とする請求項1に記載のガスセンサシステム。
- 前記ガスセンサシステムが、制御装置を有しており、
前記制御装置が、前記センサ素子近傍において液体が発生する発生条件を判定し、発生条件が満たされる場合に、前記センサ素子に加圧された気体を供給する制御を行う構成を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のガスセンサシステム。 - 前記ガスセンサシステムが、内燃機関の排ガス通路に設置されたガスセンサを含むガスセンサシステムであって、
前記発生条件が、前記内燃機関における吸入空気温度、冷却水温度、外気温度、排ガス温度、又は排ガス通路に供給される尿素水量の変化速度の少なくとも1つに基づいて判定されることを特徴とする請求項3に記載のガスセンサシステム。 - 前記ガスセンサシステムがNOxの濃度を測定するNOxセンサを有しており、前記NOxセンサのセンサ素子に加圧した気体を供給する制御を行う際、
前記ガスセンサシステムは、前記NOxセンサにより得られる測定値の代わりに前記内燃機関の運転条件から予測した仮想のNOxの濃度を出力する制御を行う構成を有することを特徴とする請求項4に記載のガスセンサシステム。
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