[go: up one dir, main page]

JP2013227179A - 凍結融解抵抗性低収縮aeコンクリート組成物及びその硬化体 - Google Patents

凍結融解抵抗性低収縮aeコンクリート組成物及びその硬化体 Download PDF

Info

Publication number
JP2013227179A
JP2013227179A JP2012101248A JP2012101248A JP2013227179A JP 2013227179 A JP2013227179 A JP 2013227179A JP 2012101248 A JP2012101248 A JP 2012101248A JP 2012101248 A JP2012101248 A JP 2012101248A JP 2013227179 A JP2013227179 A JP 2013227179A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
concrete composition
shrinkage
freeze
reducing agent
structural unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012101248A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5975716B2 (ja
Inventor
Kazumasa Inoue
和政 井上
Tateo Mitsui
健郎 三井
Hidehito Shiigai
英仁 椎貝
Toshiyuki Sato
敏之 佐藤
Mitsuo Kinoshita
光男 木之下
Kazuhide Saito
和秀 齊藤
Ryuhei Kobayashi
竜平 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takemoto Oil and Fat Co Ltd
Takenaka Komuten Co Ltd
Original Assignee
Takemoto Oil and Fat Co Ltd
Takenaka Komuten Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takemoto Oil and Fat Co Ltd, Takenaka Komuten Co Ltd filed Critical Takemoto Oil and Fat Co Ltd
Priority to JP2012101248A priority Critical patent/JP5975716B2/ja
Publication of JP2013227179A publication Critical patent/JP2013227179A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5975716B2 publication Critical patent/JP5975716B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/91Use of waste materials as fillers for mortars or concrete

Landscapes

  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

【課題】乾燥収縮率を400マイクロ以下に低減し、同時に凍結融解抵抗性にも優れた硬化体を得ることができる凍結融解抵抗性低収縮AEコンクリート組成物及びこれを硬化して得られる硬化体を提供する。
【解決手段】早強ポルトランドセメント、水、細骨材、粗骨材、乾燥収縮低減剤、セメント分散剤及び空気量調節剤を含有して成るAEコンクリート組成物であって、特定の乾燥収縮低減剤を単位量7〜30kg/mの割合で用い、且つ下記の数1から求められる単位量率を30〜43%となるようにした。
【数1】
Figure 2013227179

【選択図】なし

Description

本発明は凍結融解抵抗性及び乾燥収縮低減性に優れた硬化体を得ることができる凍結融解抵抗性低収縮AEコンクリート組成物及びその硬化体に関する。近年、コンリート構造物の長寿命化や高品質化の観点から、コンリート構造物には特に乾燥収縮によるひび割れの発生を抑制することが要求されている。例えばコンリート構造物の乾燥収縮によるひび割れを抑制するためには、一般建築物において乾燥収縮率を600×10−6(以下、10−6をマイクロという)以下程度にする必要があるといわれており、なかでも鉄筋の拘束部材断面が大きい場合には乾燥収縮率を400マイクロ以下程度にする必要があるといわれている。また一方で、寒冷地のコンリート構造物には同時に耐凍害性を確保する必要があることから、特に凍結融解抵抗性に優れていることが要求されている。本発明は、乾燥収縮率を400マイクロ以下に低減することによって乾燥収縮によるひび割れの発生を抑制し、同時に凍結融解抵抗性に優れた硬化体を得ることができる凍結融解抵抗性低収縮AEコンクリート組成物及びその硬化体に関する。
従来、硬化体の乾燥収縮を低減する手段として、AEコンクリートの調製時に各種の乾燥収縮低減剤を使用することが知られている(例えば特許文献1参照)。一般に、乾燥収縮低減剤はAEコンクリート組成物に多く添加すればするほど、その収縮低減効果が上昇する傾向があるため、大きな効果を期待する場合には練り混ぜ水の一部として無視できない程の量(例えばコンクリート1m当たり5kg以上)を使用することになる。しかし、得られる硬化体の乾燥収縮を低減することと凍結融解に対する抵抗を強くすることは二律背反現象であるため、乾燥収縮低減剤を多く使用すればするほど、得られる硬化体の凍結融解抵抗性が低下するという問題がある。そのため、かかる問題を改善する提案も報告されている(例えば特許文献2〜6参照)。しかし、乾燥収縮率を400マイクロ以下に低減し、同時に凍結融解抵抗性にも優れた硬化体を得るという高レベルな段階には至っていないというのが実情である。
特公昭59−3430号公報 特開平11−349367号公報 特開2002−338315号公報 特開2004−91259号公報 特開2008−273766号公報 特開2008−285336号公報 特開2010−6626号公報
本発明が解決しようとする課題は、乾燥収縮率を400マイクロ以下に低減し、同時に凍結融解抵抗性にも優れた硬化体を得ることができる凍結融解抵抗性低収縮AEコンクリート組成物及びこれを硬化して得られる硬化体を提供する処にある。
しかして本発明者らは、前記の課題を解決するべく研究した結果、早強ポルトランドセメント、水、細骨材、粗骨材、乾燥収縮低減剤、セメント分散剤及び空気量調節剤を含有して成るAEコンクリート組成物であって、乾燥収縮低減剤として特定のものを特定の割合で用い、且つ単位量率を特定範囲となるようにしたAEコンクリート組成物が正しく好適であることを見出した。
すなわち本発明は、早強ポルトランドセメント、水、細骨材、粗骨材、乾燥収縮低減剤、セメント分散剤及び空気量調節剤を含有して成るAEコンクリート組成物であって、乾燥収縮低減剤として下記の乾燥収縮低減剤を単位量7〜30kg/mの割合で用い、且つ下記の数1から求められる単位量率を30〜43%となるようにしたことを特徴とする凍結融解抵抗性低収縮AEコンクリート組成物に係る。また本発明は、かかる凍結融解抵抗性低収縮AEコンクリート組成物を硬化して得られる硬化体に係る。
Figure 2013227179
乾燥収縮低減剤:ジエチレングリコールモノブチルエーテル及び下記の化1で示される化合物から選ばれる一つ又は二つ以上
Figure 2013227179
化1において、
p,q,r:0又は正の整数であって、かつp+q+r=5〜25を満足する整数
本発明に係る凍結融解抵抗性低収縮AEコンクリート組成物(以下、本発明のAEコンクリート組成物という)は、早強ポルトランドセメント、水、細骨材、粗骨材、乾燥収縮低減剤、セメント分散剤及び空気量調節剤を含有して成るものである。
本発明のAEコンクリート組成物で使用するセメントは、早強ポルトランドセメントである。それ以外の普通ポルトランドセメント、中庸熱ポルトランドセメント及び低熱ポルトランドセメント等の他のポルトランドセメントを使用すると、前記したように乾燥収縮低減剤を多量に含有するAEコンクリート組成物において、目的とする優れた凍結融解抵抗性が得られない。
本発明のAEコンクリート組成物において、細骨材としては公知の川砂、海砂、山砂、砕砂等を使用できる。本発明のAEコンクリート組成物では、これらの細骨材の一部として高炉スラグ細骨材を用いるのが好ましい。かかる高炉スラグ細骨材は、JIS−A5011−1に記載されたものであって、高炉スラグ細骨材の粒度による区分に含まれるものが好ましい。なかでも、高炉スラグ細骨材としては、粒度による区分が5mm高炉スラグ細骨材及び/又は2.5mm高炉スラグ細骨材が好ましく、更に粗粒率を2.0〜3.1の範囲に調製したものがより好ましい。本発明のAEコンクリート組成物では、細骨材の一部としてかかる高炉スラグ細骨材を単位量が50〜249kg/mの範囲で用いるのが得られる硬化体の乾燥収縮率を更に低減する上で好ましい。
本発明のAEコンクリート組成物において、粗骨材としては、公知の川砂利、砕石、石灰砕石、軽量骨材等を使用できる。なかでも石灰砕石が好ましい。また水としては水道水を使用できる。
本発明のAEコンクリート組成物において、乾燥収縮低減剤としては、ジエチレングリコールモノブチルエーテル及び化1で示される化合物から選ばれる一つ又は二つ以上を使用することができる。二つ以上を使用する場合、それらの混合比率は特に制限されない。なかでも、乾燥収縮低減剤としては、ジエチレングリコールモノブチルエーテル単独物又はジエチレングリコールモノブチルエーテルと化1で示される化合物との混合物を使用するのが好ましい。
化1で示される化合物は、グリセリンのプロピレンオキサイド付加物であり、また化1で示される化合物において、p、q及びrはいずれも0又は正の整数であって、かつp+q+r=5〜25を満足する整数である。なかでも、p、q及びrがいずれも1〜10の整数であって、且つp+q+r=7〜20を満足するものが好ましい。p+q+rが小さすぎる場合、また逆にp+q+rが大きすぎる場合には、目標とする乾燥収縮低減効果が得られない。また本発明では、かかる乾燥収縮低減剤を、単位量7〜30kg/mの割合で用いるが、好ましくは単位量9〜27kg/mの割合で用いる。化1で示される化合物はいずれも公知の方法で合成できる。
また本発明のAEコンクリート組成物において、セメント分散剤としては公知のものを使用できるが、なかでもポリカルボン酸塩系のものが好ましく、水溶性ビニル共重合体からなるポリカルボン酸塩系のものがより好ましい。これには例えば、特開昭58−74552号公報や特開平1−226757号公報に記載のものが挙げられるが、なかでも分子中に下記の構成単位Aを35〜85モル%、下記の構成単位Bを15〜65モル%及び下記の構成単位Cを0〜5モル%(合計100モル%)有する質量平均分子量5000〜100000の水溶性ビニル共重合体が最も好ましい。かかるセメント分散剤の使用量は通常、早強ポルトランドセメント100質量部当たり、0.05〜2質量部の割合とする。
構成単位A:メタクリル酸から形成された構成単位及びメタクリル酸塩から形成された構成単位から選ばれる一つ又は二つ以上
構成単位B:分子中に7〜150個のオキシエチレン単位で構成されたポリオキシエチレン基を有するメトキシポリエチレングリコールメタクリレートから形成された構成単位
構成単位C:(メタ)アリルスルホン酸塩から形成された構成単位
更に本発明のAEコンクリート組成物において、空気量調節剤としては公知のものを使用できる。これには例えば、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルベンゼンスルホン酸塩、ロジン石けん、高級脂肪酸石けん、アルキルリン酸モノエステル塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルリン酸エステル塩等が挙げられるが、なかでも得られる硬化体の凍結融解抵抗性に優れる点で、アルキルリン酸モノエステル塩が好ましい。かかる空気量調節剤の使用量は通常、早強ポルトランドセメント100質量部当たり、0.001〜0.01質量部の割合とする。
本発明のAEコンクリート組成物において、得られる硬化体の凍結融解抵抗性を確保するうえで空気量の調節が不可欠である。空気量は通常、3〜7容量%とするが、好ましくは4〜6容量%とする。空気量が少ない場合は得られる硬化体の凍結融解抵抗性が弱くなり、逆に空気量が多い場合は得られる硬化体の強度が低下する。
更にまた本発明のAEコンクリート組成物において、前記した数1から求められる単位量率を30〜43%となるようにし、好ましくは34〜41%となるようにすることが重要である。単位量率が43%を超えると、得られる硬化体の凍結融解抵抗性が低くなり、逆に単位量率が30%未満になると、得られる硬化体の自己収縮が大きくなって、いずれにしても単位量率が前記数値の範囲から外れると、本発明の所期の効果が充分に得られない。
本発明のAEコンクリート組成物は、以上説明したように、少なくとも早強ポルトランドセメント、水、細骨材、粗骨材、乾燥収縮低減剤、セメント分散剤及び空気量調節剤を用い、これらを練り混ぜて調製されるが、練り混ぜ手順は特に制限されない。
また本発明のAEコンクリート組成物は、本発明の効果を損なわない範囲内で、必要に応じて適宜、消泡剤、防錆剤、急結剤、凝結促進剤、凝結遅延剤、防水剤等の添加剤を併用することができる。
本発明のAEコンクリート組成物によると、乾燥収縮率を150〜400マイクロ程度に大きく低減し、同時に凍結融解抵抗性に優れた硬化体を得ることができる。メカニズムが複雑であるため、その理由を説明することは難しいが、主に以下の1)と2)が協力して作用するためと推察される。すなわち、1)乾燥収縮低減剤の添加量を制限せずに所定量を混入できることによって、得られる硬化体の乾燥収縮率を大幅に低減する。同時に、2)早強ポルトランドセメント、水及び乾燥収縮低減剤を、単位量率が所定の範囲となるように配合することによって得られる硬化体の組織を緻密化し、水和反応の速い早強ポルトランドセメントの硬化体中に残存する未反応の自由水の絶対量を少なくして、低温凍結した際に自由水が氷に変化する体積膨張圧の破壊力を抑え、凍結融解抵抗性を高める。
本発明に係る硬化体は、以上説明した本発明のAEコンクリート組成物を硬化して得られるものである。かかる硬化体のなかでも、乾燥収縮率が150〜400マイクロ(150×10−6〜400×10−6)となるものが好ましい。
本発明のAEコンクリート組成物は、建設現場で打設されるAEコンクリート組成物としてだけでなく、コンクリート製品工場で加工される二次製品用のAEコンクリート組成物としても適用できる。
本発明によると、得られる硬化体が優れた圧縮強度を発現するだけでなく、同時に乾燥収縮率が大幅に小さく、しかも凍結融解に対する抵抗性が強いという効果がある。
以下、本発明の構成及び効果をより具体的にするため、実施例等を挙げるが、本発明が該実施例に限定されるというものではない。なお、以下の実施例等において、別に記載しない限り、%は質量%を、また、部は質量部を意味する。
試験区分1(乾燥収縮低減剤としての化1で示される化合物の合成)
・乾燥収縮低減剤(g−1)の合成
グリセリン184g(2.0モル)をオートクレーブに仕込み、触媒として水酸化カリウムを1.8g加えた後、オートクレーブ内を窒素置換した。攪拌しながら、反応温度を125〜140℃に保ち、プロピレンオキサイド1160g(20モル)を圧入して付加反応を行なった。圧入終了後、同温度で2時間熟成して反応を終了し、生成物を得た。この生成物の残存触媒を除くため、吸着材を用いて吸着処理した後、濾別精製した。精製物は、その水酸基価等の分析結果により、化1で示される化合物であるグリセリンのプロピレンオキサイド10モル付加物であった。これを乾燥収縮低減剤(g−1)とした。
・乾燥収縮低減剤(g−2)及び(g−3)の合成
乾燥収縮低減剤(g−1)の場合と同様にして、グリセリンのプロピレンオキサイド付加物を合成し、これらを乾燥収縮低減剤(g−2)及び(g−3)とした。
・乾燥収縮低減剤(gr−2)及び(gr−3)の合成
乾燥収縮低減剤(g−1)の場合と同様にして、グリセリンのプロピレンオキサイド付加物を合成し、これらを乾燥収縮低減剤(gr−2)及び(gr−3)とした。以上で合成した乾燥収縮低減剤の内容等を表1に示した。尚、乾燥収縮低減剤(gr−1)はグリセリンである。
Figure 2013227179
試験区分2(セメント分散剤としての水溶性ビニル共重合体の合成)
・セメント分散剤(a−1)の合成
メタクリル酸60g、メトキシポリ(オキシエチレン単位が23個、以下n=23とする)エチレングリコールメタクリレート300g及びメタリルスルホン酸ナトリウム5g、3−メルカプトプロピオン酸3g及び水490gを反応容器に仕込んだ後、48%水酸化ナトリウム水溶液58gを加え、攪拌しながら部分中和して均一に溶解した。反応容器内の雰囲気を窒素置換した後、反応系の温度を温水浴にて60℃に保ち、過硫酸ナトリウムの20%水溶液25gを加えてラジカル重合反応を開始し、5時間反応を継続して反応を終了した。その後、48%水酸化ナトリウム水溶液23gを加えて反応物を完全中和し、水溶性ビニル共重合体の40%水溶液を得た。この水溶性ビニル共重合体を分析したところ、メタクリル酸ナトリウムから形成された構成単位/メトキシポリ(n=23)エチレングリコールメタクリレートから形成された構成単位/メタリルスルホン酸ナトリウムから形成された構成単位=70/27/3(モル%)の割合で有する質量平均分子量35500(GPC法、プルラン換算)の水溶性ビニル共重合体であった。これをセメント分散剤(a−1)とした。
セメント分散剤(a−2)、(a−3)及び(ar−1)〜(ar−3)の合成
セメント分散剤(a−1)の場合と同様にして、水溶性ビニル共重合体を合成し、これらをセメント分散剤(a−2)、(a−3)及び(ar−1)〜(ar−3)とした。以上で合成したセメント分散剤の内容を表2にまとめて示した。




Figure 2013227179
表2において、
*1:GPC法、プルラン換算
X−1:メタクリル酸ナトリウムから形成された構成単位
X−2:メタクリル酸から形成された構成単位
Y−1:メトキシポリ(23モル)エチレングリコールメタクリレートから形成された構成単位
Y−2:メトキシポリ(68モル)エチレングリコールメタクリレートから形成された構成単位
Z−1:メタリルスルホン酸ナトリウムから形成された構成単位
Z−2:アリルスルホン酸ナトリウムから形成された構成単位
試験区分3(AEコンクリート組成物の調製)
実施例1
表3の実施例1に記載した配合条件で、50Lのパン型強制練りミキサーに早強ポルトランドセメント(太平洋セメント社製の早強ポルトランドセメント、密度=3.14g/cm、ブレーン値4520)、山砂(君津産山砂、密度=2.60g/cm)、セメント分散剤(表2のセメント分散剤(a−1))、空気量調節剤(オクチルリン酸モノエステルカリウム塩)及び乾燥収縮低減剤(ジエチレングリコールモノブチルエーテル(b−1))のそれぞれ所定量を練り混ぜ水(水道水)と共に投入して45秒間練り混ぜた。次に、粗骨材(秩父産石灰砕石、密度=2.70g/cm)の所定量を投入して60秒間練り混ぜ、目標スランプが18±1cm、目標空気量が4.5±0.5%の範囲とした実施例1のAEコンクリート組成物を調製した。調製したAEコンクリート組成物の内容を表3に示した。
実施例2〜18及び比較例1〜17
実施例1の場合と同様にして、それぞれ表3に記載した配合条件でAEコンクリート組成物を調製した。調製したAEコンクリート組成物の内容を表3に示した。









Figure 2013227179
表3において、
単位量:調製したAEコンクリート組成物1m当たりのkg
細骨材:君津産山砂、密度=2.60g/cm
粗骨材:秩父産石灰砕石、密度=2.70g/cm
添加量:セメント100質量部当たりの質量部(固形分としての質量部)
*1:高炉スラグ細骨材(粒度による区分=5mm、粗粒率=2.55、密度=2.76g/cm)を単位量99kg/m及び天然細骨材(君津産山砂)を単位量684kg/mの割合で用いた混合砂
*2:前記と同じ高炉スラグ細骨材を単位量206kg/m及び細骨材(前記、君津産山砂)を単位量583kg/mの割合で用いた混合砂
c−1:早強ポルトランドセメント、密度=3.14g/cm
c−2:普通ポルトランドセメント、密度=3.16g/cm
b−1:ジエチレングリコールモノブチルエーテル
g−1〜g−3,gr−1〜gr−3:表1に記載した乾燥収縮低減剤
a−1〜a−3,ar−1〜ar−3:表2に記載したセメント分散剤
m−1:ジエチレングリコールモノブチルエーテル(b−1)/グリセリンのプロピレンオキサイド付加物(g−1)=75/25(質量比)の混合物
m−2:ジエチレングリコールモノブチルエーテル(b−1)/グリセリンのプロピレンオキサイド付加物(g−1)=50/50(質量比)の混合物
d−1:オクチルリン酸モノエステルカリウム塩
d−2:ロジン石鹸
試験区分4(AEコンクリート組成物の評価)
試験区分1で調製した各例のAEコンクリート組成物について、空気量及びスランプを下記のように求め、結果を表4にまとめて示した。また各例のAEコンクリート組成物を硬化させた硬化体について、乾燥収縮率、凍結融解抵抗性の指標としての凍結融解耐久性指数(300サイクル)及び圧縮強度を下記のように求め、結果を表4にまとめて示した。
・空気量(容量%):練り混ぜ直後のAEコンクリート組成物について、JIS−A1128に準拠して測定した。
・スランプ(cm):空気量の測定と同時にJIS−A1101に準拠して測定した。
・乾燥収縮率:JIS−A1129に準拠し、各例のAEコンクリート組成物を20℃×60%RHの条件下で保存した材齢26週の供試体について、コンパレータ法により乾燥収縮ひずみを測定し、乾燥収縮率を求めた。この数値は小さいほど、乾燥収縮が小さいことを示す。
・凍結融解耐久性指数(300サイクル):各例のAEコンクリート組成物の硬化体について、JISA1148に準拠して測定した値を用い、ASTM−C666−75の耐久性指数で計算した値を示した。この数値は、最大値が100で、100に近いほど、凍結融解に対する抵抗性が優れていることを示す。
・圧縮強度(N/mm):各例のAEコンクリート組成物の硬化体について、JIS−A1108に準拠し、材齢7日と材齢28日で測定した。



















Figure 2013227179
表4において、
*1:所望の流動性が得られなかったので測定しなかった。
○,×:乾燥収縮率の場合は400×10−6以下、また凍結融解耐久性指数の場合は80%以上をクリアしたときを○、これらをクリアできなかったときを×とした。
表4の結果からも明らかなように、各実施例のAEコンクリート組成物は、流動性が確保されると同時に、得られる硬化体の乾燥収縮率が400×10−6よりも小さく、同時に凍結融解耐久性指数が高く、また必要とされる圧縮強度が得られている。一方、比較例のAEコンクリート組成物では、乾燥収縮低減剤の単位量が所定の割合から外れた場合、また単位量率が所定の範囲から外れた場合、更に早強ポルトランドセメント以外の普通ポルトランドセメントを使用した場合等、本発明の構成要件を満たさない場合には、本発明が目的とする凍結融解抵抗性に優れた低収縮AEコンクリート組成物は得られていない。

Claims (10)

  1. 早強ポルトランドセメント、水、細骨材、粗骨材、乾燥収縮低減剤、セメント分散剤及び空気量調節剤を含有して成るAEコンクリート組成物であって、乾燥収縮低減剤として下記の乾燥収縮低減剤を単位量7〜30kg/mの割合で用い、且つ下記の数1から求められる単位量率を30〜43%となるようにしたことを特徴とする凍結融解抵抗性低収縮AEコンクリート組成物。
    Figure 2013227179
    乾燥収縮低減剤:ジエチレングリコールモノブチルエーテル及び下記の化1で示される化合物から選ばれる一つ又は二つ以上
    Figure 2013227179
    (化1において、
    p,q,r:0又は正の整数であって、且つp+q+r=5〜25を満足する整数)
  2. 単位量率を34〜41%となるようにした請求項1記載の凍結融解抵抗性低収縮AEコンクリート組成物。
  3. 乾燥収縮低減剤がジエチレングリコールモノブチルエーテル又はジエチレングリコールモノブチルエーテルと化1で示される化合物との混合物である請求項1又は2記載の凍結融解抵抗性低収縮AEコンクリート組成物。
  4. 乾燥収縮低減剤の単位量が9〜27kg/mである請求項1〜3のいずれか一つの項記載の凍結融解抵抗性低収縮AEコンクリート組成物。
  5. セメント分散剤が、分子中に下記の構成単位Aを35〜85モル%、下記の構成単位Bを15〜65モル%及び下記の構成単位Cを0〜5モル%(合計100モル%)有する質量平均分子量5000〜100000の水溶性ビニル共重合体である請求項1〜4のいずれか一つの項記載の凍結融解抵抗性低収縮AEコンクリート組成物。
    構成単位A:メタクリル酸から形成された構成単位及びメタクリル酸塩から形成された構成単位から選ばれる一つ又は二つ以上
    構成単位B:分子中に7〜150個のオキシエチレン単位で構成されたポリオキシエチレン基を有するメトキシポリエチレングリコールメタクリレートから形成された構成単位
    構成単位C:(メタ)アリルスルホン酸塩から形成された構成単位
  6. 空気量調節剤がアルキルリン酸モノエステル塩である請求項1〜5のいずれか一つの項記載の凍結融解抵抗性低収縮AEコンクリート組成物。
  7. 空気量を3〜7容量%含有する請求項1〜6のいずれか一つの項記載の凍結融解抵抗性低収縮AEコンクリート組成物。
  8. 細骨材の一部としてJIS−A5011−1に記載された高炉スラグ細骨材の粒度による区分に含まれる高炉スラグ細骨材を単位量50〜249kg/mの範囲で用いる請求項1〜7のいずれか一つの項記載の凍結融解抵抗性低収縮AEコンクリート組成物。
  9. 請求項1〜8のいずれか一つの項記載の凍結融解抵抗性低収縮AEコンクリート組成物を硬化して得られる硬化体。
  10. 乾燥収縮率が150×10−6〜400×10−6である請求項9記載の硬化体。
JP2012101248A 2012-04-26 2012-04-26 凍結融解抵抗性低収縮aeコンクリート組成物及びその硬化体 Active JP5975716B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012101248A JP5975716B2 (ja) 2012-04-26 2012-04-26 凍結融解抵抗性低収縮aeコンクリート組成物及びその硬化体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012101248A JP5975716B2 (ja) 2012-04-26 2012-04-26 凍結融解抵抗性低収縮aeコンクリート組成物及びその硬化体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013227179A true JP2013227179A (ja) 2013-11-07
JP5975716B2 JP5975716B2 (ja) 2016-08-23

Family

ID=49675251

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012101248A Active JP5975716B2 (ja) 2012-04-26 2012-04-26 凍結融解抵抗性低収縮aeコンクリート組成物及びその硬化体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5975716B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015074603A (ja) * 2013-10-11 2015-04-20 ランデス株式会社 高炉スラグ細骨材を用いて耐凍害性を向上したモルタルまたはコンクリート用組成物およびそれを成形してなる成形品
JP6813225B1 (ja) * 2020-07-13 2021-01-13 竹本油脂株式会社 水硬性組成物用添加剤及び水硬性組成物

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5874552A (ja) * 1981-10-30 1983-05-06 株式会社日本触媒 セメント分散剤
JPH01226757A (ja) * 1988-03-04 1989-09-11 Takemoto Oil & Fat Co Ltd セメント用分散剤
JPH11180747A (ja) * 1997-12-22 1999-07-06 Nof Corp セメント用収縮低減剤
JP2001294466A (ja) * 2000-04-13 2001-10-23 Taiheiyo Cement Corp 水硬性組成物用混和剤及び水硬性組成物
JP2009249228A (ja) * 2008-04-07 2009-10-29 Takenaka Komuten Co Ltd 超低収縮aeコンクリート組成物
JP2010006662A (ja) * 2008-06-27 2010-01-14 Mitsubishi Materials Corp 高耐久性コンクリート組成物及び高耐久性コンクリートの製造方法
JP2011006305A (ja) * 2009-06-29 2011-01-13 Takemoto Oil & Fat Co Ltd 高炉セメントを用いた低収縮aeコンクリート組成物

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5874552A (ja) * 1981-10-30 1983-05-06 株式会社日本触媒 セメント分散剤
JPH01226757A (ja) * 1988-03-04 1989-09-11 Takemoto Oil & Fat Co Ltd セメント用分散剤
JPH11180747A (ja) * 1997-12-22 1999-07-06 Nof Corp セメント用収縮低減剤
JP2001294466A (ja) * 2000-04-13 2001-10-23 Taiheiyo Cement Corp 水硬性組成物用混和剤及び水硬性組成物
JP2009249228A (ja) * 2008-04-07 2009-10-29 Takenaka Komuten Co Ltd 超低収縮aeコンクリート組成物
JP2010006662A (ja) * 2008-06-27 2010-01-14 Mitsubishi Materials Corp 高耐久性コンクリート組成物及び高耐久性コンクリートの製造方法
JP2011006305A (ja) * 2009-06-29 2011-01-13 Takemoto Oil & Fat Co Ltd 高炉セメントを用いた低収縮aeコンクリート組成物

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015074603A (ja) * 2013-10-11 2015-04-20 ランデス株式会社 高炉スラグ細骨材を用いて耐凍害性を向上したモルタルまたはコンクリート用組成物およびそれを成形してなる成形品
JP6813225B1 (ja) * 2020-07-13 2021-01-13 竹本油脂株式会社 水硬性組成物用添加剤及び水硬性組成物
JP2022016816A (ja) * 2020-07-13 2022-01-25 竹本油脂株式会社 水硬性組成物用添加剤及び水硬性組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JP5975716B2 (ja) 2016-08-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101659442B1 (ko) 용광로 슬래그 조성물을 사용한 콘크리트 조성물
JP4607161B2 (ja) 低収縮超高強度繊維補強セメント組成物、低収縮超高強度繊維補強モルタル又はコンクリート、並びに低収縮超高強度セメント混和材
JP6192208B2 (ja) 無収縮aeコンクリートの調製方法及び無収縮aeコンクリート
WO1995011204A1 (fr) Composition a base aqueuse et auto-nivelante
JP6077156B2 (ja) 水硬性組成物用分散剤組成物
JP4798806B2 (ja) 高炉セメントを用いた低収縮aeコンクリート組成物
JP2013203635A (ja) 高炉セメントを用いたコンクリート組成物及びコンクリート硬化体
JP5545617B2 (ja) 高炉セメントを用いたコンクリート組成物
JP4459912B2 (ja) 乾燥収縮低減剤及びそれを用いたセメント硬化体
JP6689676B2 (ja) 水硬性組成物用分散剤組成物
JP5748271B2 (ja) 無収縮aeコンクリート組成物
JP5058098B2 (ja) 土木用低収縮aeコンクリートの調製方法及び土木用低収縮aeコンクリート
WO2016158921A1 (ja) 水硬性組成物用分散剤組成物
JP4883757B2 (ja) Aeコンクリートの製造方法及びaeコンクリート
JP5975716B2 (ja) 凍結融解抵抗性低収縮aeコンクリート組成物及びその硬化体
JP5822397B2 (ja) 高炉セメントを用いたaeコンクリート組成物
JP5660724B2 (ja) 無収縮aeコンクリートの調製方法及び無収縮aeコンクリート
JP2012116712A (ja) 低収縮aeコンクリートの調製方法及び低収縮aeコンクリート
JP2018048067A (ja) 水硬性組成物用分散剤組成物
JP5344692B2 (ja) 高炉セメントを用いたaeコンクリートの調製方法及びaeコンクリート
JP2017057120A (ja) コンクリート組成物及びコンクリート硬化体
JP6077157B2 (ja) 水硬性組成物用分散剤組成物
JP5870877B2 (ja) セメント混和剤およびこれを用いたセメント組成物の製造方法
JP6029233B2 (ja) Aeコンクリートの調製方法及びaeコンクリート
JP5949325B2 (ja) セメント混和剤およびこれを用いたセメント組成物の製造方法。

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150313

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160201

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160307

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160523

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160621

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160719

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160719

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5975716

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250