JP2013225017A - 液晶表示装置、および液晶表示装置の駆動方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】表示画質の高品質化を図る。
【解決手段】液晶表示装置は、正極性の映像信号および負極性の映像信号のいずれか一方を画素駆動電極に選択的に供給するスイッチング手段と、前記映像信号の1垂直走査期間より短い所定期間で、極性切り替えパルスをグループ単位で順次シフトさせて各グループに属する前記スイッチング手段に順次入力するスイッチング制御手段と、前記所定期間内に前記画素駆動電極に対向する共通電極へ印加する共通電圧の電圧値を第1電圧値から第2電圧値に変化させる共通電圧生成手段と、を備える。
【選択図】図9
【解決手段】液晶表示装置は、正極性の映像信号および負極性の映像信号のいずれか一方を画素駆動電極に選択的に供給するスイッチング手段と、前記映像信号の1垂直走査期間より短い所定期間で、極性切り替えパルスをグループ単位で順次シフトさせて各グループに属する前記スイッチング手段に順次入力するスイッチング制御手段と、前記所定期間内に前記画素駆動電極に対向する共通電極へ印加する共通電圧の電圧値を第1電圧値から第2電圧値に変化させる共通電圧生成手段と、を備える。
【選択図】図9
Description
本発明は、液晶表示装置、および液晶表示装置の駆動方法に関し、特にアクティブマトリクス型の液晶表示装置、および液晶表示装置の駆動方法に関する。
近年、プロジェクタ装置やプロジェクションテレビには、画像を投影するための中心部品として、LCOS(Liquid Crystal on Silicon)型の液晶表示装置が多く用いられている。このLCOS型の液晶表示装置は、透明電極、液晶層、マトリクス状に配置された反射電極、シリコン基板上にマトリクス状に形成された液晶駆動素子を備える液晶駆動回路基板などが積層された構造を有している。
このような従来のアクティブマトリクス型液晶表示パネルにおいては、静止画像を長時間表示することにより、表示画像にその履歴が残る、所謂「焼き付き現象」が発生する場合がある。この焼き付き現象の要因では、液晶表示体あるいは液晶分子の配列方向を所定の方向に揃えるための配向膜、乃至それらの界面吸着などに起因する残留電荷成分が支配的である。そのため、特に液晶の交流駆動周波数が低い領域では、残留電荷とその影響が発生しやすい。
液晶素子の焼き付き防止などの信頼性を高める手段の一つとしては、より高い周波数で液晶素子を交流駆動することが挙げられる。しかしながら、画素への書き込み時間などの制約から対向電極電圧に対して正極側と負極側の映像信号を交互に高速に書き込むことは難しい。そのため従来では、交流駆動の周波数をフレームレートあるいはその2倍程度の周波数とすることが一般であった。
そこで特許文献1には、正と負の極性に相当する2種類の電圧を各画素内に持つアナログ駆動型の液晶表示装置が提案されている。その構成によれば、フレーム周波数の数十倍のレートで極性反転させることが可能になり、それにより、液晶を従来よりも高速に交流駆動することができる。また、液晶のばらつきの許容度を高めると共に生産性を向上することも可能となる。
特許文献1では、液晶を高速に交流駆動するために2種類の電圧を各画素内に保持する。そこで、保持電圧を画素電極に転送する際に全画素が同時にオン状態となることを防止するために、画面の垂直方向において時間差を持って駆動する構成となっている。この構成では、画素電圧の振幅低減及び瞬時過大電流の低減を実現することが可能である。
しかしながら、特許文献1では、画素電極電位と対向基板に形成した共通電極電位の極性変化の位相に画面内垂直方向でずれが生じることとなり、液晶に意図しない電圧が印加されてしまう。その場合、明るさやコントラストの低下、画面内ムラなどが発生してしまう。
そこで本発明は、表示画質の高品質化を図ることが可能な液晶表示装置、および液晶表示装置の駆動方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様にかかる液晶表示装置は、液晶表示体および画素駆動電極を含む画素表示部をそれぞれ含む複数の画素回路がマトリクス状に配列された画素部を備えた液晶表示装置であって、前記画素部は、連続する所定数のラインごとに区画された複数のグル−プを含み、前記画素回路が、正極性の映像信号を保持する第1信号保持手段と、前記第1信号保持手段への前記正極性の映像信号の入力を導通/遮断する第1スイッチング手段と、負極性の映像信号を保持する第2信号保持手段と、前記第2信号保持手段への前記負極性の映像信号の入力を導通/遮断する第2スイッチング手段と、前記第1信号保持手段に保持された前記正極性の映像信号および前記第2信号保持手段に保持された前記負極性の映像信号のいずれか一方を前記画素駆動電極に選択的に供給する第3スイッチング手段と、前記映像信号の1垂直走査期間より短い所定期間で、極性切り替えパルスをグループ単位で順次シフトさせて各グループに属する前記第3スイッチング手段に順次入力するスイッチング制御手段と、前記所定期間内に前記画素駆動電極に対向する共通電極へ印加する共通電圧の電圧値を第1電圧値から第2電圧値に変化させる共通電圧生成手段と、を備えることを特徴とする。
本発明の他の態様にかかる液晶表示装置の駆動方法は、液晶表示体および画素駆動電極を含む画素表示部と、正極性の映像信号を保持する第1信号保持手段と、前記第1信号保持手段への前記正極性の映像信号の入力を導通/遮断する第1スイッチング手段と、負極性の映像信号を保持する第2信号保持手段と、前記第2信号保持手段への前記負極性の映像信号の入力を導通/遮断する第2スイッチング手段と、前記第1信号保持手段に保持された前記正極性の映像信号および前記第2信号保持手段に保持された前記負極性の映像信号のいずれか一方を前記画素駆動電極に選択的に供給する第3スイッチング手段と、を備えた画素回路が連続する所定数のラインごとに区画された複数のグル−プを形成する画素部を備えた液晶表示装置の駆動方法であって、前記映像信号の1垂直走査期間より短い所定期間で、極性切り替えパルスをグループ単位で順次シフトさせて各グループに属する前記第3スイッチング手段に順次入力する工程と、前記所定期間内に前記画素駆動電極に対向する共通電極へ印加する共通電圧の電圧値を第1電圧値から第2電圧値に変化させる工程と、ことを含むことを特徴とする。
本発明によれば、表示画質の高品質化を図ることが可能な液晶表示装置、および液晶表示装置の駆動方法を実現することが可能となる。
以下に添付図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は、LCOS型の液晶表示装置に適用可能なアクティブマトリクス型による液晶表示パネル部100の基本構成の例を示す。液晶表示パネル部100は、データ線駆動回路110と、垂直シフトレジスタ回路111と、画素部112とを有する。画素部112は、映像信号による映像が表示される画面を構成する部分であって、複数の画素部データ線351、352、…、35m(以下、画素部データ線351、352、…、35mを区別しない場合、その符号を‘35’とする)および行走査線311、312、…、31n(以下、行走査線311、312、…、31mを区別しない場合、その符号を‘31’とする)が互いに直交する方向に配列した構成を備える。画素部データ線351、352、…、35mと行走査線311、312、…、31nとの各交差部には、画素回路101,1、102,1、…、10m,1、…、10m,n(以下、画素回路101,1、102,1、…、10m,1、…、10m,nを区別しない場合、その符号を‘10’とする)が設けられている。データ線駆動回路110は、水平シフトレジスタ回路120と、各画素部データ線351、352、…、35mに対するスイッチ回路1211、1212、…、121m(以下、スイッチ回路1211、1212、…、121mを区別しない場合、その符号を‘121’とする)とを含む。
また、液晶表示パネル部100は、水平シフトレジスタ回路120および垂直シフトレジスタ回路111をタイミング制御するためのタイミング制御回路140を備える。タイミング制御回路140は、水平クロックHCKおよび水平同期信号HSTを水平シフトレジスタ回路120へ入力するとともに、垂直クロックVCKおよび垂直同期信号VSTを垂直シフトレジスタ回路111へ入力することで、これらのタイミングを制御する。
さらに、液晶表示パネル部100は、データ線駆動回路110のスイッチ回路121をデジタル映像信号に従ってスイッチングするための構成として、映像信号処理回路150、フレームメモリ151、極性反転処理回路152、D/A変換回路153およびバッファ回路154を備える。
図2は、図1に示す画素回路10の構成例を概略的に示す。図2に示すように、各画素回路10は、正極性および負極性の画素信号を書き込むためのスイッチングトランジスタTr1およびTr2と、各々の極性の画像信号電圧を並列的に保持する独立した2つの保持容量Cs1およびCs2と、保持容量Cs1およびCs2各々の信号蓄積ノードに接続されたインピーダンス変換用のバッファ(ソースフォロワ)回路32aおよび32bと、バッファ回路32aおよび32bの各出力端子と画素駆動電極PEとの間に接続された2つのスイッチングトランジスタTr5およびTr6とを含む。各バッファ回路32aおよび32bは、スイッチングトランジスタTr3およびTr7、または、スイッチングトランジスタTr4およびTr8を直列に接続して構成される。2つのスイッチングトランジスタTr5およびTr6は、それぞれ画素駆動電極PEに対するバッファ回路32aまたは32bからの出力の導通・非導通を個別に制御する。
各画素部データ線35は、各画素回路10について正極性用のデータ線35aおよび負極性用のデータ線35bの2本一組で構成される。データ線35aおよび35bには、それぞれ図示しないデータ線駆動回路でサンプリングされた互いに極性の異なる映像信号が供給される。書き込み用のスイッチングトランジスタTr1およびTr2の入力ドレイン端子は、各々データ線35aまたは35bに接続される。また、それぞれのゲート端子は、同一行の行走査線31に接続される。スイッチングトランジスタTr1およびTr2は、図示しない垂直走査回路より走査パルスが供給されると、同時にオン状態となる。これにより、保持容量Cs1およびCs2に各々正極性または負極性の信号電圧がそれぞれ蓄積される。
2つのスイッチングトランジスタTr3およびTr7、ならびに、Tr4およびTr8でそれぞれ構成されたバッファ回路32aおよび32bは、それぞれ所謂ソースフォロワ型のバッファ回路である。バッファ回路32aおよび32bのうち、スイッチングトランジスタTr3およびTr4は、それぞれ信号入力トランジスタとして機能する。一方、スイッチングトランジスタTr7およびTr8は、それぞれ定電流負荷として機能する。定電流負荷として機能するスイッチングトランジスタTr7およびTr8の各ゲートは、同一行における行方向の配線33に共通配線される。配線33には、スイッチングトランジスタTr7およびTr8の負荷特性を制御するための負荷特性制御信号Bが印加される。これにより、定電流負荷として機能するスイッチングトランジスタTr7およびTr8のバイアス制御が可能となる。MOS(Metal−Oxide−Semiconductor)トランジスタで構成されたソースフォロワ型のバッファ回路32aおよび32bの入力抵抗は、ほぼ無限大である。そのため、従来のアクティブマトリクス型液晶表示装置と同様に、保持容量Cs1およびCs2に蓄積された電荷は、少なくとも1垂直走査期間中にリークすることなく、1垂直走査期間後に信号が新たに書き込まれるまで保持される。
スイッチングトランジスタTr5およびTr6は、バッファ回路32aおよび32bを介した画素表示部30への入力をスイッチングする。正極側のスイッチングを行うスイッチングトランジスタTr5と負極側のスイッチングを行うスイッチングトランジスタTr6との各々のゲート端子は独立しており、各々同一行画素における行方向の一対の並行な配線34aまたは34bに接続される。これらの各配線34aおよび34bには、スイッチングトランジスタTr5およびTr6をオン・オフ制御するための極性切り替えパルスであるゲート制御信号S+またはS−が印加される。この構成によれば、配線34aおよび34bに交互にゲート制御信号S+およびS−を送ることにより、スイッチングトランジスタTr5およびTr6を交互にオン状態とすることができる。その結果、画素表示部30に極性が交互に反転する画素信号Di(画素信号電圧Di+およびDi−)を与えることができる。なお、画素表示部30は、画素駆動電極PE、液晶表示体LCMおよび共通電極CEを含んで構成される。極性が交互に反転する画素信号Di(画素信号電圧Di+およびDi−)は、画素駆動電極PEに与えられる。共通電極CEには、たとえば共通電圧Vcomが印加される。
図3は、図1に示す画素回路10の他の構成例を概略的に示す。なお、図3に示す画素回路10Aにおいて、基本的な構成および機能は、図2に示す画素回路10と同様であってよい。そこで、同様の構成については、同一の符号を付し、その重複する説明を省略する。図3に示すように、画素回路10Aは、図2におけるバッファ回路32aおよび32bを構成する定電流負荷用のスイッチングトランジスタTr7およびTr8が、極性切り替え用のスイッチングトランジスタTr5およびTr6の後段、すなわち画素駆動電極PEに接続されるノード上に配置された1つのスイッチングトランジスタTr7aに置き換えられた構成を備える。このスイッチングトランジスタTr7aは、正極性のバッファ回路および負極性のバッファ回路双方の定電流負荷として機能することができる。このような構成によれば、画素回路あたりのトランジスタ素子数を削減し得るとともに、同一画素内での正極性のバッファ負荷と負極性のバッファ負荷とのばらつきを要因とした正負極の特性差を抑えることができる。
つぎに、図2または図3に示した画素回路10または10Aの駆動方法を説明する。ここでは、図2に示した画素回路10を例に説明するが、図3に示した画素回路10Aの駆動方法も同様であってよい。図4は、画素回路10の駆動方法の一例を示すためのタイミングチャートである。図4(a)は、映像信号の垂直走査の基準となる垂直同期信号VSTを示す。例えば垂直同期信号VSTがハイ(High)状態で、垂直ブランキング期間を含めた垂直走査が開始され、その後、映像信号の1垂直走査周期でnラインの走査(行走査)が行われる。
図4(b)は、配線33に供給される負荷特性制御信号Bを示す。図4(c)および図4(d)は、それぞれ配線34aおよび34bに供給されるゲート制御信号S+およびS−を示す。図4(e)は、画素表示部30の画素駆動電極PEに印加される駆動電圧VPEを示し、図4(f)は、画素表示部30の共通電極CEに印加される共通電圧Vcomを示す。図4(g)は、画素表示部30における画素駆動電極PEおよび共通電極CE間の電位差である液晶駆動交流電圧VLCを概略的に示す。
図4において、ゲート制御信号S+がハイ状態の期間に負荷特性制御信号Bをハイ状態とすると、バッファ回路32aがアクティブとなる。その結果、保持容量Cs1に蓄積された正極性の画素信号電圧Di+がトランジスタTr5を介して読み出され、画素駆動電極PEに供給される。画素表示部30は、この正極性の画素信号電圧Di+により充電される。画素表示部30が完全に充電された状態となった時点で、負荷特性制御信号Bをロー(Low)状態とし、さらにゲート制御信号S+をロー状態とする。これにより、画素駆動電極PEがフローティング状態となり、液晶表示体LCMに正極性の駆動電圧VPEが保持される。
一方、ゲート制御信号S−がハイ状態の期間に負荷特性制御信号Bをハイ状態とすると、バッファ回路32bがアクティブとなる。その結果、保持容量Cs2に蓄積された負極性の画素信号電圧Di−がトランジスタTr6を介して読み出され、画素駆動電極PEに供給される。画素表示部30は、この負極性の画素信号電圧Di−により充電される。画素表示部30が完全に充電された状態となった時点で、負荷特性制御信号Bをロー状態とし、さらにゲート制御信号S−をロー状態とする。これにより、画素駆動電極PEがフローティング状態となり、液晶表示体LCMに負極性の駆動電圧VPEが保持される。
なお、各保持容量Cs1およびCs2に対する画素信号電圧Di+およびDi−の蓄積は、例えばゲート制御信号S+およびS−がそれぞれロー状態の期間に行うこともできる。その際、画素信号電圧Di+およびDi−は、k(<n)ラインを反転周期としてもよい。
以降、上述したゲート制御信号S+による動作とゲート制御信号S−による動作とを交互に繰り返すことで、正極性および負極性の映像信号(画素信号電圧Di+およびDi−)で交流化された駆動電圧VPEが、画素駆動電極PEに蓄積される。ここで、画素駆動電極PEに正極性または負極性の画素信号電圧Di+またはDi−が印加されるときに電源電圧Vddが変動すると、画素表示部30に充電される電圧レベルが本来の電圧レベルから変動する。
図4(f)に示す共通電圧Vcomの極性は、駆動画素駆動電極PEにおける電位の反転基準Vcと略等しい基準レベルVRに対して、ゲート制御信号S+およびS−に対して逆相となるように、ゲート制御信号S+およびS−のハイ状態の切り替えと同期して反転している。液晶表示体LCMに対する実質的な交流駆動電圧は、画素駆動電極PEの電位と共通電極CEの電位との差電圧であることから、液晶表示体LCMには、画素駆動電極PEに供給される駆動電圧VPEに共通電圧Vcomを引算することで得られた液晶駆動交流電圧VLCが印加される。ここで、共通電圧Vcomはゲート制御信号S+およびS−に対して逆相であることから、液晶駆動交流電圧VLCは、駆動電圧VPEよりも拡大された値となる。液晶表示体LCMは、この拡大された液晶駆動交流電圧VLCで駆動される。
このように、共通電極CEに印加する共通電圧Vcomが画素駆動電極PEに印加する駆動電圧VPEに対して逆相となるように切り替えられているため、画素表示部30において低い駆動電圧VPEで大きな液晶駆動交流電圧VLCを得ることができる。これにより、駆動回路側における駆動トランジスタの耐圧や、消費電力を低減することが可能となる。
ここで、1つの画素回路10当たりのバッファ回路32aまたは32bに流れる定常的な回路電流が例えば1μA程度の微少電流であったとしても、液晶表示装置の全画素が定常的に電流を消費する構成では、総消費電流が非常に大きくなる場合がある。たとえばフルハイビジョンのような略200万画素(1920画素×1080ライン)の液晶表示装置では、消費電流が略2Aにも達する見積もりとなる。そこで、バッファ回路32aおよび32bの定電流負荷であるスイッチングトランジスタTr7およびTr8を、常時アクティブとする制御ではなく、極性切り替えスイッチ用のスイッチングトランジスタTr5およびTr6の導通期間内にのみアクティブとする制御を実行してもよい。このような制御によれば、液晶表示装置全体での消費電流を低減することが可能となる。
スイッチングトランジスタTr7およびTr8を限られた期間のみアクティブとする制御では、定電流負荷のトランジスタTr7およびTr8に対するゲートバイアスである負荷特性制御信号Bのハイ期間が、ゲート制御信号S+およびS−のハイ期間内に制限されてもよい。駆動電圧VPEは、この限られた期間内に画素駆動電極PEに供給される。そして、画素表示部30が目標レベルまで充放電された時点で、負荷特性制御信号Bをロー状態として、バッファ回路32aおよび32bを流れる電流を遮断する。これにより、全画素回路10がバッファ回路32aおよび32bを備えた構成でありながら、実質的な消費電流を小さく抑えることが可能となる。
次に、液晶表示装置1全体において全画素が同時にオン状態とならないようにする制御について説明する。この例では、画素部を、連続する複数行からなるグループに分割する。そして、グループ毎に時間差を持たせて画素回路10をオン状態とする。たとえば図5に示す例では、画素部全体がそれぞれ所定数の行(ライン)を含むグループ#1、#2、…、#hに分割されている。なお、図5において、シフトレジスタ20a、20bおよび20cは、それぞれ正極性のゲート制御信号S+、負極性のゲート制御信号S−および負荷特性制御信号Bを共通のシフトクロックSCKに同期してシフトさせるためのh段のシフトレジスタである。
シフトレジスタ20aは、各グループ#1、#2、…、#hに対し、正極性のゲート制御信号S+をシフトクロックSCKに応じて順次シフトさせた正極性のゲート制御信号S+(1)、S+(2)、…、S+(h)をそれぞれ出力する。例えばグループ#1では、当該グループ#1に含まれる各行に配列される各画素回路10に接続される配線34aに対して、正極性のゲート制御信号S+(1)が共通に供給される。他のグループ#2、#3、…、#hについても同様に、配線34aに対して正極性のゲート制御信号S+(2)〜S+(h)が供給される。
同様に、シフトレジスタ20bは、各グループ#1、#2、…、#hに対し、負極性のゲート制御信号S−をシフトクロックSCKに応じて順次シフトさせた負極性のゲート制御信号S−(1)、S−(2)、…、S−(h)をそれぞれ出力する。シフトレジスタ20cは、各グループ#1、#2、…、#hに対し、負荷特性制御信号BをシフトクロックSCKに応じて順次シフトさせた負荷特性制御信号B(1)、B(2)、…、B(h)をそれぞれ出力する。
図6は、図5に示した各部の動作例を示すタイムチャートである。図6(a)は、各シフトレジスタ20a、20bおよび20cに供給されるシフトクロックSCKを示す。図6(b)は、シフトレジスタ20aに入力される正極性のゲート制御信号S+と、各グループ#1〜#hに対してそれぞれ出力される正極性のゲート制御信号S+(1)〜S+(h)とを示す。図6(c)は、シフトレジスタ20bに入力される負極性のゲート制御信号S−と、各グループ#1〜#hに対してそれぞれ出力される負極性のゲート制御信号S−(1)〜S−(h)とを示す。図6(d)は、ゲート制御信号S+およびS−がハイ状態とされるそれぞれの期間中の一部の期間にハイ状態とされる負荷特性制御信号Bと、グループ#1〜#hに対してそれぞれ出力される負荷特性制御信号B(1)〜B(h)とを示す。
図6(b)に示すように、シフトレジスタ20aは、所定期間、ハイ状態された正極性のゲート制御信号S+を、シフトクロックSCK(図6(a)参照)に同期して1クロックずつシフトさせることで、正極性のゲート制御信号S+(1)、S+(2)、…、S+(h)を順次、グループ#1〜#hへ出力する。したがって、各グループ#1、#2、…、#hに対しては、シフトクロックSCKの1クロック分の時間差を持って順次ハイ状態とされた正極性のゲート制御信号S+(1)、S+(2)、…、S+(h)が入力される。
シフトレジスタ20bについても同様に、所定期間、ハイ状態とされた負極性のゲート制御信号S−を、シフトクロックSCK(図6(a)参照)に同期してシフトクロックSCKの1クロックずつシフトさせることで、負極性のゲート制御信号S−(1)、S−(2)、…、S−(h)を順次、グループ#1〜#hへ出力する(図6(c)参照)。したがって、各グループ#1、#2、…、#hに対しては、シフトクロックSCKの1クロック毎の時間差を持って順次ハイ状態とされた各負極性のゲート制御信号S−(1)、S−(2)、…、S−(h)が入力される。
シフトレジスタ20cは、入力された負荷特性制御信号BをシフトクロックSCK(図6(a)参照)に従いシフトさせることで、シフトレジスタ20aおよび20bからそれぞれ出力される正極性のゲート制御信号S+(1)、S+(2)、…、S+(h)がそれぞれハイ状態となる期間内、および、負極性のゲート制御信号S−(1)、S−(2)、…、S−(h)がそれぞれハイ状態となる期間内に、それぞれハイ状態となる負荷特性制御信号B(1)、B(2)、…、B(h)を出力する(図6(d)参照)。図6(d)の例では、シフトレジスタ20cに入力される負荷特性制御信号Bは、各ゲート制御信号S+およびS−がハイ状態となるタイミングよりも1シフトクロックSCK分後のタイミングでハイ状態となり、それらから更に2シフトクロックSCK分後のタイミングでロー状態となる。
以上の構成および動作によれば、画素部における垂直方向に分割されたグループ#1〜#hについて、時間差を持たせた極性反転とバッファアクティブ制御とが可能となる。その結果、電流値が時間的に分散して平均化するため、瞬時過大電流による誤動作や故障などを回避できる。その際、シフトクロックSCKの周波数を極性反転周波数に対して十分高い周波数に設定することで、制御における時間差の影響が表示特性に影響することを低減することができる。
次に、水平方向の駆動について説明する。図7は、本実施の形態に係る液晶表示装置1の構成の一例を、水平ドライバ回路を中心に示す。
図7に示すように、液晶表示装置1の有効表示画素部は、画素回路101,1〜10m,nがマトリクス状に配置された構成を備える。各画素回路101,1〜10m,nは、正極性の画素信号電圧D1+〜Dm+および負極性の画素信号電圧D1−〜Dm−をそれぞれ供給する2系統毎のデータ線35a1〜35amおよび35b1〜35bmと、走査パルスG1〜Gnを供給する行走査線311〜31nとの交差部にそれぞれ配置される。なお、以下では、特に個体を区別する必要のない場合、画素回路101,1〜10m,nを画素回路10として記述する。
各画素回路10には、図示されない電源入力端子から電源電圧VddおよびVssが供給される。また、共通電圧入力端からは、共通電圧Vcomが入力される。共通電圧Vcomは、基準レベルVRに対して、ゲート制御信号S+およびS−と逆相となるように、ゲート制御信号S+およびS−のハイ状態の切り替えと同期して反転されて、各画素回路10に供給される。
極性切り替え制御回路21bは、上述したシフトレジスタ20a、20bおよび20cに対応する。したがって、基準クロック2K−に基づきタイミング生成部22で生成されたシフトクロックSCKと、基準電流信号Buf−Curに基づき電流バイアス部23で生成されたバイアス信号とが極性切り替え制御回路21bに供給される。極性切り替え制御回路21bは、これら供給された各信号に基づき、所定のタイミングおよび期間にハイ状態となる正極性のゲート制御信号S+および負極性のゲート制御信号S−、ならびに、負荷特性制御信号Bを生成する。生成されたこれらの信号は、グループ毎に、シフトクロックSCKに従いシフトされることで、垂直走査方向に時間差を持って順次出力される。
グループ毎に出力タイミングがシフトされた正極性のゲート制御信号S+および負極性のゲート制御信号S−と、負荷特性制御信号Bとは、各グループに属する画素回路10および電流消費回路12に対して、配線34a1、34a2、…、配線34b1、34b2、…、ならびに、配線331、332、…を介してそれぞれ供給される。
垂直シフトレジスタ/レベルシフタ21aに対しては、垂直走査の開始を示す垂直同期信号VSTと、垂直走査のタイミングを制御する垂直クロックVCK1およびVCK2と、制御信号UD_CTLとが供給される。さらに、図示は省略するが、水平同期信号HSTおよび水平クロックHCKも、垂直シフトレジスタ/レベルシフタ21aに供給される。垂直シフトレジスタ/レベルシフタ21aは、供給された各信号に基づき、走査パルスG1〜Gnを生成する。生成された走査パルスG1〜Gnは、1垂直走査周期で順次、行走査線311〜31nを介して各画素回路10へ供給される。
一方、シフトレジスタ回路27、1ラインラッチ部26、コンパレータ25および階調カウンタ28は、水平ドライバ回路を構成する。水平ドライバ回路は、アナログスイッチ24と共にデータ線駆動回路を構成し、正極性の画素信号電圧Di+と、負極性の画素信号電圧Di−とを画素毎にそれぞれ生成して、これらを各画素回路10に供給する。なお、図7では、コンパレータ25が単一の構成として示されているが、これに限らず、コンパレータ25が画素回路10の各列に設けられてもよい。
アナログスイッチ24は、正極性の画素信号電圧Di+および負極性の画素信号電圧Di−のための一対のスイッチ24iを、画素部データ線35の数分(m個)有する。各スイッチ241〜24mの一方(正極性の画素信号電圧Di+に対応するスイッチ)には、正極性側の基準ランプ電圧Ref_Ramp(+)がそれぞれ供給される。また、各スイッチ241〜24mの他方(負極性の画素信号電圧Di−に対応するスイッチ)には、負極性側の基準ランプ電圧Ref_Ramp(−)がそれぞれ供給される。
階調カウンタ28は、クロックCount_CKをカウントすることで、複数の階調値が水平走査期間内で最小値から最大値まで段階的に変換する基準階調データC−outを生成し、これを水平走査期間毎に出力する。この基準階調データC−outは、コンパレータ25に供給される。また、階調カウンタ28は、信号Count_Resetが入力されると、カウント値をリセットする。これにより、カウント値が水平走査期間毎にリセットされる。
シフトレジスタ回路27に対しては、水平クロックHCKが供給されると共に、画素信号Diが水平クロックHCKに同期しつつ画素順に供給される。1ラインラッチ部26は、シフトレジスタ回路27に供給された画素信号Diを、1ライン分ラッチする。ラッチされた1ライン分の画素信号D1〜Dmは、信号H_REG−SETに従って1ラインラッチ部26から出力され、コンパレータ25に供給される。
コンパレータ25は、1ラインラッチ部26から供給された画素信号D1〜Dmのそれぞれと、階調カウンタ28から供給された基準階調データC−outの値(階調値)とを比較し、両者が一致したタイミングで一致パルスを生成する。生成された複数の一致パルスは、アナログスイッチ24における各スイッチ241〜24mの制御信号として、アナログスイッチ24へそれぞれ入力される。
スイッチ241〜24mは、後述する信号SW−Startに従って水平走査期間の開始時点で一斉にオン状態とされ、その後、コンパレータ25から一致パルスが供給された時点でそれぞれオフ状態とされる。これにより、正極性側の基準ランプ電圧Ref_Ramp(+)および負極性側の基準ランプ電圧Ref_Ramp(−)がサンプリングされ、画素信号電圧Di+およびDi−として各画素回路101,1〜10m,nに供給される。
図8は、図7の水平ドライバ回路の動作を説明するためのタイミングチャートの一例を示す。図8において、図8(a)は、水平同期信号HST、図8(b)は、画素データDATA、図8(c)は、水平クロックHCKを示す。図8(d)は、図8(b)の画素データDATAの1ライン分が1ラインラッチ部26に保持された状態を示す。
図8(e)は、階調カウンタ28に供給するクロックCount_CK、図8(f)は、階調カウンタ28から出力される基準階調データC−outを示す。この例では、図8(f)の図中の数値が階調値を示している。基準階調データC−outは、水平同期信号HSTと同期した信号Count_Reset(図示しない)でリセットされ、次の水平周期で再び階調値「0」からカウントされることで生成される。
図8(g)は、水平同期信号HSTに同期してハイ状態となる信号SW−Startを示す。上述したように、信号SW−Startがハイ状態となると、アナログスイッチ24のスイッチ241〜24mが一斉にオン状態となる。
図8(h)に示される波形SPは、階調レベルに対応した画素列の各スイッチ241〜24mの開閉タイミングを示す。この例では、階調レベル「k」の画素データDATAに対応した開閉タイミングを、波形SP(k)として示している。この波形SPの立ち下がりに応じてアナログスイッチ24の各スイッチ241〜24mがオン状態となり、図8(i)および図8(j)にそれぞれ示されるように、時点Pおよび時点Qでそれぞれ正極性側の基準ランプ電圧Ref_Ramp(+)および負極性側の基準ランプ電圧Ref_Ramp(−)がサンプリングされ、画素信号電圧Di+およびDi−として各画素回路101,1〜10m,nに供給される。
ところで、画素駆動電極PEの極性変化に画面垂直方向で時間差が存在することに起因して画面垂直方向の表示ムラが発生する他の理由としては、画素駆動電極PEに対向した共通電極CEが1つの画面全体で共通であることに起因する理由が考えられる。共通電極CEが1つの画面全体で共通、すなわち極性変化が同時であると、対向する画素駆動電極PEは時間差を持って極性変化するため、各画素回路10の画素表示部30における液晶表示体LCMに印加される液晶駆動交流電圧VLCが画面垂直方向で変動する。その結果、画面の垂直方向で表示ムラが発生する場合がある。
そこで、本実施の形態では、図2または図3に示す画素回路の動作における極性反転とバッファ制御とを実現する際に、図9に示すような駆動を実行してもよい。図9は、図2または図3に示す画素回路の動作における極性反転とバッファ制御との一例を示すタイミングチャートである。なお、図9において、期間HSPは、先頭のグループ#1へ送信されるゲート制御信号S+(1)の立ち上がりタイミングから末尾のグループ#hへ送信されるゲート制御信号S+(h)の立ち上がりタイミングまでの期間を示す。この期間を極性切替期間HSPという。この極性切替期間HSPは、画素表示部30の共通電極CEへ与える共通電圧Vcomの基準レベルVRに対する極性を切り替えた後に、先頭のグループ#1へ送信されるゲート制御信号S+(1)の立ち上がりタイミングから末尾のグループ#hへ送信されるゲート制御信号S+(h)の立ち上がりタイミングまでの期間であってよい。
図9(a)は、各シフトレジスタ20a、20bおよび20cに供給されるシフトクロックSCKを示す。図9(b)は、シフトレジスタ20aに入力される正極性のゲート制御信号S+と、各グループ#1〜#hに対してそれぞれ出力される正極性のゲート制御信号S+(1)〜S+(h)とを示す。図9(c)は、ゲート制御信号S+およびS−がハイ状態とされるそれぞれの期間中の一部の期間にハイ状態とされる負荷特性制御信号Bと、グループ#1〜#hに対してそれぞれ出力される負荷特性制御信号B(1)〜B(h)とを示す。図9(d)は、画素表示部30の共通電極CEに印加される共通電圧Vcomを示す。図9(e)は、画素表示部30における画素駆動電極PEおよび共通電極CE間の電位差である液晶駆動交流電圧VLCと、グループ#1〜#hの画素回路10における画素表示部30にそれぞれ与えられる液晶駆動交流電圧VLC(1)〜VLC(h)とを示し、液晶駆動交流電圧VLCが小さい、すなわち黒レベルに近い表示状態での極性変化を例示している。なお、図9では、正極側の信号についてのみ示すが、負極側の信号についても同様であってよい。
図9(b)および(d)に示すように、共通電圧Vcomは、極性切り替え用のゲート制御信号S+およびS−のシフト期間(極性切替期間HSP)中に、連続的に緩やかに変化してもよい。この際、ゲート制御信号S+およびS−の電圧値が変化する期間は、極性切替期間HSPの全域に亘っていてもよい。また、ゲート制御信号S+およびS−の電圧値が変化する割合(傾き)は、一定であってもよい。このような駆動によれば、図9(e)に示すように、液晶表示体LCMに対する正しい印加電圧からの乖離(図9(e)中VLCとgnd間の面積)を低減することができる。その結果、明るさやコントラストを改善できるとともに、画面内の表示ムラも低減することが可能となる。なお、図9では、画面中央に位置するライン上の画素において、共通電極Vcomの反転タイミングと、画素駆動電極PEに与えられる画素信号電圧Diの極性切り替えタイミングとが同時となっている。
なお、図9に示すような、極性切替期間HSPの全域に亘ってゲート制御信号S+およびS−の電圧値を変化させる駆動に限られない。たとえば図10(b)および(d)に示すように、極性切替期間HSPの一部の期間に、ゲート制御信号S+およびS−の電圧値を変化させてもよい。その際、一部の期間は、極性切替期間HSPの中間点を基準として前後対称の期間であるとよい。なお、図10(a)〜(e)は、それぞれ図9(a)〜(e)と同様に、シフトクロックSCK、正極性のゲート制御信号S+およびゲート制御信号S+(1)〜S+(h)、負荷特性制御信号Bおよび負荷特性制御信号B(1)〜B(h)、共通電圧Vcom、ならびに、液晶駆動交流電圧VLCおよびVLC(1)〜VLC(h)を示す。また、図10では、正極側の信号についてのみ示すが、負極側の信号についても同様であってよい。
また、図9または図10のタイミングチャートに示される駆動は、図11のタイミングチャートに示される駆動に変形することもできる。図11(a)〜(e)は、それぞれ図10(a)〜(e)と同様に、シフトクロックSCK、正極性のゲート制御信号S+およびゲート制御信号S+(1)〜S+(h)、負荷特性制御信号Bおよび負荷特性制御信号B(1)〜B(h)、共通電圧Vcom、ならびに、液晶駆動交流電圧VLCおよびVLC(1)〜VLC(h)を示す。なお、図11では、正極側の信号についてのみ示すが、負極側の信号についても同様であってよい。
図11(b)および(d)に示すように、共通電圧Vcomの電圧値は、実質的に画面中央に位置するライン上の画素に対してゲート制御信号S+を与えるタイミング、たとえばゲート制御信号S+(h/2)(ただし、hは偶数)の立ち上がりタイミングと同じタイミングで、急峻に変化してもよい。急峻とは、たとえばゲート制御信号S+またはS−の周期に対して十分短い期間であってよい。これにより、図11(e)に示すように、液晶表示体LCMに対する適正な印加電圧値からの乖離(図11(e)中VLCとgnd間の面積)を低減することができる。その結果、明るさやコントラストを改善することができるとともに、画面内の表示ムラも低減することが可能となる。なお、グループ#1〜#hの数が奇数の場合、実質的に画面中央に位置するラインは、(h−1)/2番目に位置するグループに属するライン、または、(h+1)/2番目に位置するグループに属するラインであってよい。
ここで、図12に、図9乃至図11のいずれかに示す駆動を行った際の、液晶駆動交流電圧VLCの適正な印加電圧値からの乖離(光損失面積)と、画面垂直方向のライン位置との関係を示す。なお、図12において、曲線C0、C0.25、C0.5、C1、C2およびC4は、それぞれ極性切り替え比率Srを0、0.25、0.5、1、2または4としたときの光損失面積と垂直方向ライン位置との関係を示す。なお、極性切り替え比率Srは、たとえば以下の式(1)で求められる値とする。式(1)によれば、図9に示す駆動では極性切り替え比率Srが1となり、図10に示す駆動では極性切り替え比率Srが0以上1以下の値(たとえば0.25や0.5)となり、図11に示す駆動では極性切り替え比率Srが0となる。
極性切り替え比率Sr=Vcom遷移時間/画素極性シフト時間 …(1)
極性切り替え比率Sr=Vcom遷移時間/画素極性シフト時間 …(1)
なお、式(1)におけるVcom遷移時間(すなわち、共通電圧Vcomのデューティ比)は、たとえば図13に示すような共通電圧生成回路を用いて調整することができる。図13に示すように、共通電圧生成回路は、たとえばオペアンプCOMP1を用いて構成される。オペアンプCOMP1の非反転入力端子(+)には、目標とする共通電圧Vcomの振幅より小さな振幅の矩形波W0が入力される。オペアンプCOMP1の反転入力端子(−)には、オペアンプCOMP1の出力が抵抗R2を介してフィードバックされるとともに、基準電圧が抵抗R1を介して入力される。したがって、オペアンプCOMP1の増幅度Aは、以下の式(2)となる。なお、以下の式(2)において、R1およびR2は、それぞれ抵抗R1およびR2の抵抗値である。
増幅度A=1+R2/R1 …(2)
増幅度A=1+R2/R1 …(2)
オペアンプCOMP1は、入力された矩形波W0を増幅度Aで増幅することで、目標とする振幅の共通電圧Vcomを出力する。その際、オペアンプCOMP1のスルーレートを選択することで、出力される共通電圧Vcomの遷移時間(Vcom遷移時間)を変化させることが可能である。なお、図13に示す回路構成は一例であって、これに限定されるものではない。すなわち、共通電圧Vcomのデューティ比を制御可能な構成であれば如何様にも変形することができる。
以上のように、本実施の形態にかかる液晶表示装置1では、共通電圧Vcomの極性を極性切り替えパルス(ゲート制御信号S+およびS−)のシフト時間に合わせて緩やかに変化させる(図10参照)、または、共通電極Vcomの極性を極性切り替えパルス(ゲート制御信号S+およびS−)のシフト時間の実質的に中間点で急峻に変化させる(図11参照)。
上記実施の形態およびその変形例は本発明を実施するための例にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、仕様等に応じて種々変形することは本発明の範囲内であり、更に本発明の範囲内において、他の様々な実施の形態が可能であることは上記記載から自明である。例えば各実施の形態に対して適宜例示した変形例は、他の実施の形態に対して適用することも可能であることは言うまでもない。
100 液晶表示パネル部
110 データ線駆動回路
111 垂直シフトレジスタ回路
120 水平シフトレジスタ回路
1211〜121m スイッチ回路
112 画素部
140 タイミング制御回路
150 映像信号処理回路
151 フレームメモリ
152 極性反転処理回路
153 D/A変換回路
154 バッファ回路
10、101,1〜10m,n、10A 画素回路
Tr1〜Tr8、Tr7a スイッチングトランジスタ
Cs1、Cs2 保持容量
30 画素表示部
PE 画素駆動電極
CE 共通電極
LCM 液晶表示体
20a、20b、20c シフトレジスタ
21a 垂直シフトレジスタ/レベルシフタ
21b 極性切り替え制御回路
22 タイミング生成部
23 電流バイアス部
24 アナログスイッチ
241〜24m 一対のスイッチ
25 コンパレータ
26 1ラインラッチ回路
27 シフトレジスタ回路
28 階調カウンタ
31、311〜31n 行走査線
32a、32b バッファ回路
33、331〜33n、34、341〜34n 配線
35、351〜35m 画素部データ線
35a、35b データ線
COMP1 オペアンプ
R1、R2 抵抗
B、B(1)〜B(h) 負荷特性制御信号
D1〜Dm、Di 画素信号
D1+〜Dm+、Di+ 正極性の画素信号電圧
D1−〜Dm−、Di− 負極性の画素信号電圧
G1〜Gn、Gj 走査パルス
S+、S+(1)〜S+(h)、S−、S−(1)〜S−(h) ゲート制御信号
HCK 水平クロック
HST 水平同期信号
HSP 極性切替期間
VCK 垂直クロック
VST 垂直同期信号
Vdd、Vss 電源電圧
VPE 駆動電圧
Vcom 共通電圧
VLC 液晶駆動交流電圧
Ref_Ramp(+) 正極性側の基準ランプ電圧
Ref_Ramp(−) 負極性側の基準ランプ電圧
C−out 基準階調データ
Count_CK クロック
Count_Reset 水平同期信号と同期した信号
DATA 画素データ
SP 波形
SW−Start 信号
W0 矩形波
110 データ線駆動回路
111 垂直シフトレジスタ回路
120 水平シフトレジスタ回路
1211〜121m スイッチ回路
112 画素部
140 タイミング制御回路
150 映像信号処理回路
151 フレームメモリ
152 極性反転処理回路
153 D/A変換回路
154 バッファ回路
10、101,1〜10m,n、10A 画素回路
Tr1〜Tr8、Tr7a スイッチングトランジスタ
Cs1、Cs2 保持容量
30 画素表示部
PE 画素駆動電極
CE 共通電極
LCM 液晶表示体
20a、20b、20c シフトレジスタ
21a 垂直シフトレジスタ/レベルシフタ
21b 極性切り替え制御回路
22 タイミング生成部
23 電流バイアス部
24 アナログスイッチ
241〜24m 一対のスイッチ
25 コンパレータ
26 1ラインラッチ回路
27 シフトレジスタ回路
28 階調カウンタ
31、311〜31n 行走査線
32a、32b バッファ回路
33、331〜33n、34、341〜34n 配線
35、351〜35m 画素部データ線
35a、35b データ線
COMP1 オペアンプ
R1、R2 抵抗
B、B(1)〜B(h) 負荷特性制御信号
D1〜Dm、Di 画素信号
D1+〜Dm+、Di+ 正極性の画素信号電圧
D1−〜Dm−、Di− 負極性の画素信号電圧
G1〜Gn、Gj 走査パルス
S+、S+(1)〜S+(h)、S−、S−(1)〜S−(h) ゲート制御信号
HCK 水平クロック
HST 水平同期信号
HSP 極性切替期間
VCK 垂直クロック
VST 垂直同期信号
Vdd、Vss 電源電圧
VPE 駆動電圧
Vcom 共通電圧
VLC 液晶駆動交流電圧
Ref_Ramp(+) 正極性側の基準ランプ電圧
Ref_Ramp(−) 負極性側の基準ランプ電圧
C−out 基準階調データ
Count_CK クロック
Count_Reset 水平同期信号と同期した信号
DATA 画素データ
SP 波形
SW−Start 信号
W0 矩形波
Claims (6)
- 液晶表示体および画素駆動電極を含む画素表示部をそれぞれ含む複数の画素回路がマトリクス状に配列された画素部を備えた液晶表示装置であって、
前記画素部は、連続する所定数のラインごとに区画された複数のグル−プを含み、
前記画素回路は、
正極性の映像信号を保持する第1信号保持手段と、
前記第1信号保持手段への前記正極性の映像信号の入力を導通/遮断する第1スイッチング手段と、
負極性の映像信号を保持する第2信号保持手段と、
前記第2信号保持手段への前記負極性の映像信号の入力を導通/遮断する第2スイッチング手段と、
前記第1信号保持手段に保持された前記正極性の映像信号および前記第2信号保持手段に保持された前記負極性の映像信号のいずれか一方を前記画素駆動電極に選択的に供給する第3スイッチング手段と、
前記映像信号の1垂直走査期間より短い所定期間で、極性切り替えパルスをグループ単位で順次シフトさせて各グループに属する前記第3スイッチング手段に順次入力するスイッチング制御手段と、
前記所定期間内に前記画素駆動電極に対向する共通電極へ印加する共通電圧の電圧値を第1電圧値から第2電圧値に変化させる共通電圧生成手段と、
を備えることを特徴とする液晶表示装置。 - 前記共通電圧生成手段は、前記最初の水平走査期間の全域に亘って、前記共通電圧の電圧値を連続的に変化させることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
- 前記共通電圧生成手段は、前記最初の水平走査期間の一部の期間に、前記共通電圧の電圧値を連続的に変化させることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
- 前記共通電圧生成手段は、前記最初の水平走査期間中に、前記画素回路の前記画素駆動電極に対する極性切り替えと同期して、前記共通電圧の極性を切り替えることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
- 前記共通電圧生成手段は、前記最初の水平走査期間中に、前記画素部の垂直方向における実質的な中央ラインに配置された前記画素回路の前記画素駆動電極に対する極性切り替えと同期して、前記共通電圧の極性を切り替えることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
- 液晶表示体および画素駆動電極を含む画素表示部と、正極性の映像信号を保持する第1信号保持手段と、前記第1信号保持手段への前記正極性の映像信号の入力を導通/遮断する第1スイッチング手段と、負極性の映像信号を保持する第2信号保持手段と、前記第2信号保持手段への前記負極性の映像信号の入力を導通/遮断する第2スイッチング手段と、前記第1信号保持手段に保持された前記正極性の映像信号および前記第2信号保持手段に保持された前記負極性の映像信号のいずれか一方を前記画素駆動電極に選択的に供給する第3スイッチング手段と、を備えた画素回路が連続する所定数のラインごとに区画された複数のグル−プを形成する画素部を備えた液晶表示装置の駆動方法であって、
前記映像信号の1垂直走査期間より短い所定期間で、極性切り替えパルスをグループ単位で順次シフトさせて各グループに属する前記第3スイッチング手段に順次入力する工程と、
前記所定期間内に前記画素駆動電極に対向する共通電極へ印加する共通電圧の電圧値を第1電圧値から第2電圧値に変化させる工程と、
ことを含むことを特徴とする液晶表示装置の駆動方法。
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JP2012096836A JP2013225017A (ja) | 2012-04-20 | 2012-04-20 | 液晶表示装置、および液晶表示装置の駆動方法 |
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Cited By (1)
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CN105005167A (zh) * | 2015-07-02 | 2015-10-28 | 友达光电股份有限公司 | 像素电路以及显示装置 |
-
2012
- 2012-04-20 JP JP2012096836A patent/JP2013225017A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105005167A (zh) * | 2015-07-02 | 2015-10-28 | 友达光电股份有限公司 | 像素电路以及显示装置 |
CN105005167B (zh) * | 2015-07-02 | 2017-12-22 | 友达光电股份有限公司 | 像素电路以及显示装置 |
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