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JP2013221636A - 粉粒体材料の乾燥装置 - Google Patents

粉粒体材料の乾燥装置 Download PDF

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JP2013221636A
JP2013221636A JP2012091682A JP2012091682A JP2013221636A JP 2013221636 A JP2013221636 A JP 2013221636A JP 2012091682 A JP2012091682 A JP 2012091682A JP 2012091682 A JP2012091682 A JP 2012091682A JP 2013221636 A JP2013221636 A JP 2013221636A
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Toru Ueda
亨 上田
Kazunari Hanaoka
一成 花岡
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Matsui Mfg Co Ltd
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Matsui Mfg Co Ltd
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Abstract

【課題】乾燥効率を向上し得る粉粒体材料の乾燥装置を提供する。
【解決手段】粉粒体材料の乾燥装置1は、粉粒体材料を貯留する乾燥槽10と、前記乾燥槽内に供給されるガスの少なくとも一部を加熱する加熱器25と、前記乾燥槽内のガスの一部を循環させるように前記乾燥槽内にガスを供給するガス供給部30と、前記乾燥槽内の余剰ガスを排気する排気部16と、を備えており、前記ガス供給部は、圧縮ガス源2に接続されるガス受入口33と、前記乾燥槽内に向けてガスを供給するガス供給口38と、これらガス受入口からガス供給口までのガス通路34に連通し、かつ前記乾燥槽内のガスを略直接的に取り込むように設けられたガス取込部37と、前記ガス受入口からの圧縮ガスの導入を伴って前記ガス取込部を介して前記乾燥槽内のガスを取り込むように前記ガス通路に形成された絞り部35と、を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、粉粒体材料を貯留する乾燥槽を備えた粉粒体材料の乾燥装置に関する。
従来より、粉粒体材料を貯留するホッパー等の乾燥槽に加熱したガスを供給し、乾燥槽内の粉粒体材料を乾燥する乾燥装置が知られている。このような乾燥装置としては、ブロワー等で取り込んだ外気をヒーターボックスで加熱し、乾燥槽内の下端部に供給し、乾燥槽の上端から排気するいわゆる通気式の乾燥装置が知られている。このような通気式乾燥装置では、比較的に大風量が必要となる傾向があり、また、それに伴いヒーターが大型化する傾向があり、更なる改善が望まれていた。
例えば、下記特許文献1では、乾燥対象を収容する乾燥機本体と、乾燥機本体に乾燥空気を供給する給気装置とを備えた乾燥装置が提案されている。この乾燥装置の給気装置は、コンプレッサーから加圧送給された乾燥空気を乾燥機本体へと流動案内する送気通路に、除湿装置、インジェクター及びヒーターをこの順に設け、インジェクターに、乾燥機本体から導出した乾燥排気用の戻り通路を接続した構成とされている。これにより、この乾燥装置においては、インジェクターのノズルから噴出する加圧乾燥空気の流動エネルギーで、戻り通路の乾燥排気を乾燥機本体とインジェクターとの間で循環流動させて乾燥を行う構成とされている。
特許第3453519号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された乾燥装置は、乾燥機本体の排気口とインジェクターの入口とを乾燥機本体の側部に配設された戻し通路を介して接続した構成とされている。従って、乾燥機本体からの乾燥排気の温度が戻し通路において降下することが考えられ、更なる改善が望まれていた。
本発明は、上記実情に鑑みなされたものであり、乾燥効率を向上し得る粉粒体材料の乾燥装置を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明に係る粉粒体材料の乾燥装置は、粉粒体材料を貯留する乾燥槽と、前記乾燥槽内に供給されるガスの少なくとも一部を加熱する加熱器と、前記乾燥槽内のガスの一部を循環させるように前記乾燥槽内にガスを供給するガス供給部と、前記乾燥槽内の余剰ガスを排気する排気部と、を備えており、前記ガス供給部は、圧縮ガス源に接続されるガス受入口と、前記乾燥槽内に向けてガスを供給するガス供給口と、これらガス受入口からガス供給口までのガス通路に連通し、かつ前記乾燥槽内のガスを略直接的に取り込むように設けられたガス取込部と、前記ガス受入口からの圧縮ガスの導入を伴って前記ガス取込部を介して前記乾燥槽内のガスを取り込むように前記ガス通路に形成された絞り部と、を備えていることを特徴とする。
ここに、上記粉粒体材料は、粉体・粒体状の材料を指すが、微小薄片状や短繊維片状、スライバー状の材料等を含み、その材料としては、樹脂ペレットや樹脂繊維片等の合成樹脂材料、金属材料、半導体材料、木質材料、薬品材料、食品材料等、加熱乾燥処理が必要な材料が挙げられる。
また、粉粒体材料としては、例えば、合成樹脂成形品を成形する場合には、ナチュラル材(バージン材)や粉砕材、マスターバッチ材、各種添加材等が挙げられる。
本発明においては、前記加熱器を、前記ガス供給部のガス受入口に供給される圧縮ガスを加熱するように設けてもよい。
また、本発明においては、前記ガス供給部のガス取込部を、前記乾燥槽内に配置するようにしてもよい。
また、本発明においては、前記乾燥槽に、当該乾燥槽内に向けて開口する筒状収容部を付設し、前記ガス供給部のガス取込部を、該筒状収容部内に配置するようにしてもよい。
また、本発明においては、前記ガス供給部を、一端部に前記ガス受入口を設け、他端部に前記ガス供給口を設けた筒状体とし、かつ、その外周に、前記ガス取込部としての複数のガス取込口を前記ガス通路に連通させるように設けた構造としてもよい。
また、本発明においては、前記加熱器を、細長状のガス通気路と、このガス通気路内に長手方向に沿って配された線状ヒーターと、を備えた細長管状とし、かつ前記ガス供給部の外周側に、周方向に沿って螺旋状に設けるようにしてもよい。
また、本発明においては、前記乾燥槽内の略中央において上下に延びるように設けられ、かつ下端部に乾燥槽内の下端部においてガスを吐出するガス吐出口を有する一方、上端部に前記ガス供給部が接離自在に接続されるガス通気管を更に備えたものとしてもよい。
また、本発明においては、前記ガス供給部のガス受入口に供給される圧縮ガスの流量を検出する流量計と、この流量計の検出値に基づいて前記加熱器を制御する制御部と、を更に備えたものとしてもよい。
また、本発明においては、圧縮ガス源に接続されるガス供給部のガス受入口の上流側に、圧縮ガスの流量を調整する流量調整部を設けるようにしてもよい。この場合、乾燥槽内における粉粒体材料の加熱乾燥処理状態を示す所定の制御要因を検出するための検出手段を設け、この検出手段の検出値に基づいて制御部によって上記流量調整部を制御し、当該装置によってなされる粉粒体材料の加熱乾燥処理に適した流量となるように供給する圧縮ガスの流量を増減させるようにしてもよい。例えば、上記検出手段の検出値が予め設定された所定の閾値を上回ったときには、圧縮ガスの流量を減少させる一方、この検出値が上記閾値を下回ったときには、圧縮ガスの流量を増加させるように上記流量調整部を制御するようにしてもよい。また、上記制御要因としては、乾燥槽内の粉粒体材料が加熱乾燥処理されるに従って変動する種々の物理量が挙げられ、例えば、時間、温度、湿度(露点)等が挙げられる。そして、これら制御要因を検出する検出手段としては、これら物理量の変動を検出可能なものとすればよい。
本発明に係る粉粒体材料の乾燥装置は、上述のような構成としたことで、乾燥効率を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係る粉粒体材料の乾燥装置の一例を模式的に示す概略構成図である。 図1におけるX部に対応させた一部省略概略正面図である。 (a)は、同乾燥装置が備える加熱器及びガス供給部の一例を模式的に示す一部分解概略正面図、(b)は、図1におけるY−Y線矢視に対応させた一部省略概略横断面図である。 本発明の他の実施形態に係る粉粒体材料の乾燥装置の一例を模式的に示す一部破断概略構成図である。 本発明の更に他の実施形態に係る粉粒体材料の乾燥装置の一例を模式的に示す一部破断概略構成図である。 本発明の更に他の実施形態に係る粉粒体材料の乾燥装置の一例を模式的に示す一部破断概略構成図である。 本発明の更に他の実施形態に係る粉粒体材料の乾燥装置の一例を模式的に示す一部破断概略構成図である。
以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
なお、図1、図3(a)、図4〜図6においては、ガスを流通させる管路(ガス管路)の一部を、実線にて模式的に示している。
また、図1、図4〜図7では、詳細な符号の一部を省略し、また、一部の構成部材を透過させて図示している。
図1〜図3は、第1実施形態に係る粉粒体材料の乾燥装置を模式的に示す図である。
本実施形態に係る粉粒体材料の乾燥装置1は、図1に示すように、粉粒体材料が貯留される乾燥槽としてのホッパー10と、ガスを加熱する加熱器25と、ガスを供給するガス供給部30と、制御盤4と、を備えている。
図例では、ホッパー10及び制御盤4を、例えば、フレーム状に枠組みされ、下部にキャスターを有した機台3に設置した例を示している。なお、制御盤4を機台3に設置する態様に代えて、ホッパー10の外周等に付設するように設置する態様としてもよい。
ホッパー10は、上部が円筒形状、下部が逆円錐形状とされている(図3(b)も参照)。また、ホッパー10は、上端開口が蓋体15によって開閉自在に封止され、ホッパー10の下端部には、粉粒体材料を排出する排出口13が設けられている。
蓋体15は、ホッパー10の上端部にファスナー金具等の締結具によって開閉自在に固定されている。なお、ホッパー10の上端開口の蓋体15との当接部位となる周縁に沿ってシール部材を配設するようにしてもよい。また、蓋体15を開閉自在とする態様としては、ヒンジ等の連結具によって開閉自在にホッパー10の上端部に連結した態様としてもよい。
また、本実施形態では、ホッパー10の円筒形状とされた上部側の円筒状部11と、逆円錐形状とされた下部側の逆円錐状部12と、を別体とし、ファスナー金具等の締結具によってこれら円筒状部11と逆円錐状部12とを接離自在に接続した例を示している。
このホッパー10の円筒状部11、逆円錐状部12及び蓋体15は、ステンレスやアルミニウム等の金属系材料等から形成されたものとしてもよく、または、強化ガラス等から形成されたものとしてもよい。
また、ホッパー10には、ホッパー10内の余剰ガスを排気する排気部16が設けられている。本実施形態では、蓋体15にホッパー10内外を連通させる開口を設け、該開口に連通させるように排気部16を蓋体15に設けた例を示している。この排気部16には、ホッパー10内から排出される空気に含まれる粉塵や塵埃等を捕捉するフィルターが設けられている。なお、排気部16を蓋体15に設ける態様に代えて、排気部16をホッパー10の円筒状部11の上端部等に設けるようにしてもよい。
また、本実施形態では、清掃性やメンテナンス性等の観点から、ホッパー10の円筒状部11と逆円錐状部12と蓋体15とをそれぞれ別体とした例を示しているが、これらの全てまたは一部が一体的に形成されたものとしてもよい。
また、ホッパー10の外周に、当該ホッパー10の外周壁を保温乃至は加熱するホッパー外周保温部を設けるようにしてもよい。このようなホッパー外周保温部としては、各種フォーム系(発泡系)断熱材や繊維系断熱材、樹脂系断熱材等の断熱材を設けた構成としたり、または、バンドヒーター等の加熱器をホッパー10の外周に設け、更にその外周側に断熱材を設けた構成としたりしてもよい。
また、ホッパー10に、ホッパー10内に貯留される粉粒体材料の材料レベルを検出する材料センサー(レベル計)を設けるようにしてもよい。このような材料センサーとしては、粉粒体材料の有無によるアーム部の揺動によってリミットスイッチのON/OFFがなされることにより、ホッパー10内の材料レベルが、満レベルであるか、所定レベルまで低下したかを検出する態様とされたものとしてもよい。または、ホッパー10内の材料レベルが満レベルとなったことを検出する静電容量式の上限センサーや、ホッパー10内の材料レベルが所定レベルまで低下したことを検出する静電容量式の下限センサー等を設けるようにしてもよい。
また、ホッパー10の上端部に、ホッパー10内に粉粒体材料を投入する材料投入部を設けるようにしてもよい。このような材料投入部としては、粉粒体材料を貯留する材料貯留タンクなどの材料貯留部から材料空気輸送管を介して輸送される粉粒体材料を捕集する捕集器を備えたものとしてもよい。
上記のような材料センサー及び材料投入部を備えた乾燥装置1では、例えば、材料センサー(下限センサー)からの材料要求信号に基づいて、制御盤4に設けられた制御部としてのCPU4aの制御によって、以下のように捕集、投入動作を実行させるようにしてもよい。
材料センサー(下限センサー)から材料要求信号(OFF信号)が出力されれば、吸引ブロワーなどの材料輸送用空気源を駆動させて、材料貯留部に貯留された粉粒体材料を、材料空気輸送管を介して捕集器に向けて輸送する。この捕集器において空気輸送された粉粒体材料を捕集してホッパー10に投入するようにしてもよい。なお、捕集器への粉粒体材料の空気輸送の停止は、満レベルを検出するセンサー(上限センサー)からの材料有り信号等に基づいて停止するようにしてもよく、所定の輸送時間が経過すれば材料輸送用空気源を停止させることで停止する態様としてもよい。また、捕集器の下部に、スライド式弁装置やフラップダンパーなどの開閉手段を設け、これを開閉制御することで、捕集器において捕集した粉粒体材料を、ホッパー10内に投入する態様としてもよい。
また、粉粒体材料の空気輸送態様としては、吸引式で空気輸送する態様や、圧縮空気源を材料輸送用空気源として設け、圧送式で空気輸送する態様としてもよい。また、材料輸送用空気源は、機台3に設けるようにしてもよい。
また、ホッパー10の下端部に材料排出部を設け、この材料排出部から排出された粉粒体材料を、空気輸送管等を介して供給先としての成形機や加工機等に輸送する態様としてもよい。このような材料排出部としては、CPU4aに信号線等を介して接続されて排出制御(作動制御乃至は開閉制御)されるものであればどのようなものでもよく、例えば、プッシュダンパー式の排出ダンパーや、ロータリーバルブ、フラップダンパー、スライドダンパー、スクリューフィーダ等としてもよい。または、スライドダンパーに計量容器を固着させて粉粒体材料の輸送量の計量が可能とされた計量(マス)ダンパーを材料排出部として採用するようにしてもよい。
また、この材料排出部から空気輸送された粉粒体材料を捕集し、成形機や加工機等に供給する供給先側捕集器を設け、この供給先側捕集器やその下部側の投入管等に、材料レベルが所定レベルまで低下したことを検出する静電容量式の供給先側材料センサー(下限センサー)等を設けるようにしてもよい。
上記のような材料排出部及び供給先側材料センサーを備えた乾燥装置1では、例えば、供給先側材料センサー(下限センサー)からの材料要求信号に基づいて、CPU4aの制御によって、以下のように排出、輸送動作を実行させるようにしてもよい。
供給先側材料センサーから材料要求信号が出力されれば、材料排出部を開放(または作動)させ、吸引ブロワーなどの材料輸送用空気源を駆動させて、ホッパー10内に貯留された粉粒体材料を、空気輸送管を介して供給先側捕集器に向けて輸送するようにしてもよい。そして、供給先側捕集器において捕集した粉粒体材料を成形機や加工機等に供給するようにしてもよい。
なお、上記した材料投入部における捕集、投入動作と、材料排出部における排出、輸送動作とが、別のタイミングでなされるように制御される場合等においては、当該乾燥装置1のホッパー10の上側に設けられる捕集器への材料輸送用の空気源と、供給先としての供給先側捕集器への材料輸送用の空気源とを共用するようにしてもよい。
また、ホッパー10から排出される粉粒体材料を、供給先に向けて空気輸送する態様に限られず、例えば、乾燥装置1のホッパー10を、樹脂成形機等の加工機の投入口に直接的に、または一時貯留ホッパー等を介して設置し、自重により粉粒体材料を供給先に向けて供給する態様としてもよい。
また、ホッパー10に貯留された粉粒体材料を、樹脂成形機等の供給先の要求に応じて、所定量、排出させる態様に限られず、その全量を一度に排出させる態様としてもよい。
また、本実施形態では、ホッパー10の上部に、ホッパー10に貯留された粉粒体材料層を通過したガスの温度を検出する検出手段としての温度センサー(材料層通過温度検出用センサー)6を設けている。
材料層通過温度検出用センサー6は、本実施形態では、ホッパー10内に貯留されている粉粒体材料が満レベルまで貯留されている状態において、その粉粒体材料の最上層部からホッパー10の上端部を封止する蓋体15までの空間に、その検出部が臨むように配設されている。つまり、この材料層通過温度検出用センサー6は、ホッパー10内に貯留されている粉粒体材料層の上方空間(材料非貯留空間)の雰囲気温度を測定する構成とされている。
この材料層通過温度検出用センサー6は、CPU4aに信号線等を介して接続されている。なお、図例では、ホッパー10の円筒状部11を貫通させるように材料層通過温度検出用センサー6を設けた例を示しているが、この材料層通過温度検出用センサー6を、蓋体15を貫通させるように設けたり、排気部16の排気管内に検出部が臨むように設けたりするようにしてもよい。
加熱器25は、ホッパー10内に供給されるガスの少なくとも一部を加熱する構成とされ、本実施形態では、後記するガス供給部30のガス受入口33に供給される圧縮ガスを加熱するように設けられている。
この加熱器25には、圧縮ガス管路20aを介して圧縮ガス源2が接続されている。圧縮ガス源2としては、例えば、コンプレッサー等の圧縮機によって圧縮されたガス(高圧ガス)を、アフタークーラ、ドレンセパレータ等を介して蓄えるガスタンク等としてもよい。このような圧縮ガス源2は、当該乾燥装置1専用の圧縮ガス源2を設けるようにしてもよいが、空気圧機器が設置される工場等においては、上記のような圧縮ガス源2が工場設備として設けられているのが一般的であるので、その設備を利用するようにしてもよい。
なお、圧縮ガス源2に圧縮ガスを供給、遮断するための電磁弁などの開閉弁を設けるようにしてもよい。
この圧縮ガス源2に一端が接続された圧縮ガス管路20aには、圧縮ガス源2からの圧縮ガスを調整する圧縮ガス調整ユニット20が設けられている。
この圧縮ガス調整ユニット20は、調質ユニット21と、ドライヤー22と、流量調整弁23と、流量計(風量計)24と、を備えている。図例では、これら調質ユニット21、ドライヤー22、流量調整弁23及び流量計(風量計)24を、圧縮ガス源2から加熱器25側に向けてこの順に配設した例を示している。
調質ユニット21としては、圧縮ガス(コンプレッサーエアー)の圧力を調整するためのレギュレータや塵埃等を捕捉するためのフィルター、ミスト状のオイル等を捕捉するためのマイクロミストセパレータ(オイルミストフィルター)等を備えたものとしてもよい。
ドライヤー22は、上記コンプレッサーエアーを適度に乾燥させるものであって、例えば、中空糸膜式のドライヤー等、簡易型のドライヤーとしてもよい。このドライヤー22を通過したコンプレッサーエアーの露点は、例えば、−10℃〜−40℃程度の比較的、低露点となるようにしてもよい。
流量調整弁23は、圧縮ガス管路20aを送気されるガスの流量を増減させるものであって、例えば、CPU4aによって開度制御の可能なモーターバルブやダイアフラム弁などの流量調整弁としてもよい。この流量調整弁とCPU4aとによって流量調整部が構成される。
流量計24は、圧縮ガス管路20aを送気されるガスの流量を検出するものであって、CPU4aに信号線等を介して接続されている。この流量計24としては、差圧式や熱線式、超音波式等の公知の流量計の採用が可能である。
なお、これら調質ユニット21、ドライヤー22、流量調整弁23及び流量計(風量計)24を備えた圧縮ガス調整ユニット20は、制御盤4やホッパー10、機台3等に設置するようにしてもよい。また、圧縮ガス調整ユニット20に、圧縮ガス管路20aの圧縮ガスの圧力を検出する圧力計や、圧力を維持するリリーフバルブ、圧力の異常上昇を防止する安全弁等を必要に応じて設けるようにしてもよい。また、圧縮ガス調整ユニット20に、調質ユニット21及びドライヤー22の両方または一方を設けないようにしてもよい。この場合は、工場設備として設けられた調質ユニットやドライヤー等に、圧縮ガス調整ユニット20を配した圧縮ガス管路20aを接続するようにしてもよい。
上記構成とされた圧縮ガス調整ユニット20を経て圧縮ガス管路20aを介して供給された圧縮ガスは、加熱器25において加熱される。
本実施形態では、加熱器25を、細長状のガス通気路としてのガス管路27と、このガス管路27内に挿入された線状発熱体を有した線状ヒーター28(図3(a)参照)と、を備えた細長管状としている。また、本実施形態では、ガス管路27を螺旋状として螺旋状ガス管路27とし、加熱器25を、線状ヒーター28を内蔵した螺旋状ガス管路27を備えた螺旋状加熱ユニット25としている。
螺旋状ガス管路27は、本実施形態では、図1に示すように、ホッパー10の蓋体15の上面側に設けられた加熱器収容筒部17に収容されている。この加熱器収容筒部17は、上端側が天板によって封止され、下端側が蓋体15によって封止されている。また、図例では、螺旋状ガス管路27を、隣接する管路同士を比較的、近接乃至は当接させるようにして巻回した例を示している。
この螺旋状ガス管路27は、例えば、内径が4mm〜30mm程度、管路長さが1m〜10m程度の銅管等の金属管を螺旋状に屈曲させて形成するようにしてもよい。このような螺旋状ガス管路27の内径や管路長さは、螺旋状加熱ユニット25に供給される圧縮ガスの流量やホッパー10の容積等に応じて設定するようにしてもよい。なお、加熱器収容筒部17の外周または内周側に、螺旋状ガス管路27の保温部として上記したような断熱材を設けるようにしてもよい。
また、この螺旋状ガス管路27の一端部には、三方継手等の受入側接続部26(図3(a)も参照)が設けられている。この受入側接続部26は、加熱器収容筒部17の天板に設けられた開口を貫通するように加熱器収容筒部17に固定されている。また、この受入側接続部26の一接続口に、圧縮ガス管路20aが接続されている。また、受入側接続部26の残余の接続口の一方から他方に向けて線状ヒーター28が挿入されている。
この線状ヒーター28の線状発熱体は、ニクロム線等の発熱線を、絶縁材で被覆して構成されており、螺旋状ガス管路27内に当該螺旋状ガス管路27の長手方向に沿って配されている。この線状ヒーター28の線状発熱体は、受入側接続部26から螺旋状ガス管路27の長手方向の全長に亘って配設するようにしてもよく、受入側接続部26から、例えば、少なくとも2/3程度を超えた部位に達するまで配設するようにしてもよい。
また、螺旋状ガス管路27の他端部には、供給側接続部29が設けられている。この供給側接続部29は、図2に示すように、ホッパー10の蓋体15に設けられた開口に連通するように蓋体15に固定されている。また、この供給側接続部29に、ガス供給部30が接続されている。
なお、螺旋状加熱ユニット25の線状ヒーター28は、CPU4aに信号線等を介して接続されている。また、この線状ヒーター28の線状発熱体の径は、例えば、数mm程度としてもよい。また、線状ヒーター28の線状発熱体の長さは、螺旋状ガス管路27の長さ未満とすればよく、粉粒体材料の種類や初期水分率等により設定される目標加熱温度や当該線状発熱体自体の発熱量等に応じて設定するようにしてもよい。
これら線状ヒーター28と螺旋状ガス管路27とを含んだ螺旋状加熱ユニット25は、上記銅管(金属管)内に、線状ヒーター28を挿入させた後、上記のように螺旋状に銅管を屈曲させて形成するようにしてもよい。
ガス供給部30は、ホッパー10内のガスの一部を循環させるようにホッパー10内にガスを供給する構成とされ、圧縮ガス源2に接続されるガス受入口33と、ホッパー10内に向けてガスを供給するガス供給口38と、を備えている。また、ガス供給部30は、これらガス受入口33からガス供給口38までのガス通路34に連通し、かつホッパー10内のガスを略直接的に取り込むように設けられたガス取込部37と、ガス受入口33からの圧縮ガスの導入を伴ってガス取込部37を介してホッパー10内のガスを取り込むようにガス通路34に形成された絞り部35と、を備えている。
本実施形態では、ガス取込部37を、ホッパー10内に配置している。つまり、ホッパー10内のガスを取り込むガス取込部37は、当該ガス供給部30のガス通路34に、ホッパー10内を連通させるように、ホッパー10内において開口している。
また、本実施形態では、ガス供給部30を、一端部にガス受入口33を設け、他端部にガス供給口38を設けた筒状体とし、かつ、その外周に、ガス取込部としての複数のガス取込口37,37,37,37をガス通路34に連通させるように設けた構造としている。本実施形態では、図3(b)に示すように、ガス供給部30の外周に、周方向に沿って等間隔を空けて4つのガス取込口37,37,37,37を設けている。
このガス供給部30は、本実施形態では、筒状体とされた当該ガス供給部30の軸方向(ガス通路34の通気方向)を上下方向に沿わせるように配設されている。つまり、ガス供給部30は、その上端部に上方に向けて開口するガス受入口33を設け、下端部に下方に向けて開口するガス供給口38を設けた構造とされている。また、本実施形態では、このガス供給部30を、ホッパー10内の上端部の概ね中央部に配置した例を示している。図例では、ホッパー10の平面視における中心に、ホッパー10と略同心状にガス供給部30を配置した例を示している。
また、ガス供給部30の上端部には、螺旋状加熱ユニット25の供給側接続部29に接続される接続部31が設けられている。この接続部31は、図2に示すように、蓋体15を貫通し、螺旋状加熱ユニット25の供給側接続部29に挿入されるようにして供給側接続部29に接続される。つまり、本実施形態では、ガス供給部30のガス受入口33は、螺旋状加熱ユニット25及び圧縮ガス管路20aを介して圧縮ガス源2に接続されている。
また、ガス供給部30は、接続部31の下部側に、下方側に向かうに従い拡開状(テーパー状)の拡開面部32を有した外郭形状とされている。図例では、ガス供給部30を、これら上端部の接続部31及び拡開面部32の下方側に連なるように、上下に長い同径状の円筒部を設け、下端部に下方側に向けて先細り状(縮径状)とされた部位を設けた外郭形状としている。
複数のガス取込口37,37,37,37は、拡開面部32において開口するように設けられており、拡開面部32に対して略直交方向で、軸心方向のガス通路34に向けてガス取込通路を形成するように形成されている。つまり、ガス取込部は、拡開面部32において開口するガス取込口37,37,37,37からガス通路34に連通するようにそれぞれ形成された複数のガス取込通路を形成した構成とされている。また、これらガス取込通路は、ガス通路34のガス通気方向に対して直交方向ではなく、ガス通路34のガス通気方向に沿う方向に傾斜するように設けられている。
また、ガス通路34には、図2に示すように、ガス受入口33の径よりも小径状に絞られた絞り部35が設けられ、この絞り部35の下流側(下端部側)に連なるように拡径部36が設けられている。
絞り部35は、本実施形態では、ガス供給部30の上端部に設けられており、上記したガス取込口37,37,37,37は、この絞り部35に連通するように設けられている。図例では、ガス取込口37,37,37,37からのガス取込通路を、絞り部35と拡径部36との境界部位において開口するように設けた例を示している。
拡径部36は、本実施形態では、下端部のガス供給口38に向かうに従い徐々に拡開状(テーパー状)の形状とされている。
なお、図例では、ガス受入口33から絞り部35までの部位及び絞り部35を、それぞれの全体に亘って同径状とし、これらの境界において段差を形成した例を示しているが、このような態様に限られない。例えば、これらの境界に段差が形成されないように、これらの部位を下流側(下端部側)に向けて徐々に先細り状(縮径状)の形状としてもよい。また、図例では、絞り部35と拡径部36との境界において段差を形成した例を示しているが、これらの境界に段差が形成されないように、これらの境界部位を拡開状(テーパー状)の形状としてもよい。
上記構成とされたガス供給部30では、ガス受入口33から導入された圧縮ガスが絞り部35において流速を増大させ、それに伴う当該部位における圧力低下(負圧作用)により、ガス供給部30の外周のガス(つまりはホッパー10内のガス)を、ガス取込口37,37,37,37を介してガス通路34に取り込み、圧縮ガスとともに拡径部36を経て、ガス供給口38から吐出する構成とされている。つまり、ガス受入口33からの圧縮ガスの導入を伴い、絞り部35によるいわゆるベンチュリー作用により、ホッパー10内のガスをガス取込口37,37,37,37を介してガス通路34に取り込み、圧縮ガスとともにガス供給口38から吐出する構成とされている。
また、本実施形態では、図1に示すように、乾燥装置1は、ホッパー10内に供給されるガスの温度を検出するガス温度センサー5を備えている。図例では、ガス温度センサー5を蓋体15に設置し、その検出部がガス供給部30のガス通路34内に臨むように設けた例を示している。また、このガス温度センサー5の検出部は、ガス通路34のガス取込口37,37,37,37に連通する部位よりも下流側に臨むように設けられている。つまり、このガス温度センサー5は、ガス受入口33から導入される加熱された圧縮ガスと、ガス取込口37,37,37,37から取り込まれたホッパー10内のガスと、が混和したガスの温度を検出する構成とされている。
このガス温度センサー5の測定温度信号(検出温度)に基づいて、ホッパー10内に向けて供給されるガスの温度が予め設定された所定の温度となるように、CPU4aによって、螺旋状加熱ユニット25の線状ヒーター28のON/OFF制御またはPID制御等の通電の制御がなされる。上記所定の温度は、粉粒体材料の種類や初期水分率等により設定される目標加熱温度、ホッパー10の容量や次の処理工程(樹脂成形機や該樹脂成形機上に設置された一時貯留ホッパー、その他の加工機等(不図示))に向けて一度に排出される排出量等に応じて設定可能であるが、例えば、80℃〜160℃程度としてもよい。なお、ガス温度センサー5を設ける位置としては、図例のような態様に限られず、例えば、ガス供給口38の先側(例えば、後記するガス通気管14内)に検出部を設ける態様としてもよい。また、このように、ガス取込口37,37,37,37から取り込まれたホッパー10内のガスと圧縮ガスとが混和したガスの温度を検出する態様に代えて、例えば、ガス供給部30のガス受入口33の上流側のガスの温度を検出する態様としてもよい。この場合は、ガス供給口38から吐出されるガスの温度が上記したような所定の温度となるように、ガス取込口37,37,37,37から取り込まれるガスの流量を加味して、螺旋状加熱ユニット25の線状ヒーター28を、ON/OFF制御またはPID制御等の通電制御する設定温度を設定するようにしてもよい。
なお、ガス受入口33から導入させる圧縮ガスと、ガス供給口38から吐出させるガス(つまりは圧縮ガスにホッパー10内の一部の循環ガスを加えたガス)と、の流量比(体積流量比)は、1:1.5〜1:5程度としてもよく、好ましくは、1:2〜1:4程度としてもよい。圧縮ガスの流量に対するガス供給口38から吐出させるガスの流量が余りにも小さければ、ホッパー10内の粉粒体材料の乾燥に必要となる圧縮ガスの流量が多く必要となる傾向がある。一方、圧縮ガスの流量に対するガス供給口38から吐出させるガスの流量が余りにも大きければ、加熱器(螺旋状加熱ユニット)25のヒーター容量を大きくする必要が生じたり、立ち上がり時間(ガス供給口38から吐出されるガスの温度が所定温度になるまでに要する時間)が長期化したりする傾向がある。
また、ガス供給部30のガス受入口33に導入される圧縮ガスとしては、空気に限られず、窒素、アルゴンなどのガスやその他、不活性ガスとしてもよい。
また、ガス供給部30としては、図例のようなものに限られず、ガス受入口33、ガス取込部37、ガス通路34、絞り部35及びガス供給口38を備えたもので、ガス受入口33からの圧縮ガスの導入を伴ってガス取込部37を介してホッパー10内のガスを取り込み、圧縮ガスとともにガス供給口38から吐出する構成とされたものであればどのようなものでもよい。例えば、絞り部等にガス供給口38に向けて圧縮ガスを噴出するノズルを備えたものとしてもよい。そして、このノズルの外周側や下流側に連通するようにガス取込部としてのガス取込通路を形成したインジェクター状(エジェクター状)のガス供給部としてもよい。
また、図例では、ガス供給部30の平面視(横断面視)における外郭形状を、略円形状とした例を示しているが、このような態様に限られず、ガス供給部30の平面視(横断面視)における外郭形状を、略多角形状等としてもよい。
また、ガス供給部30のガス取込口37,37,37,37を介して粉粒体材料や、比較的に大粒の粉粒がガス通路34に取り込まれないように、パンチングメタルやメッシュ状(網状)のフィルターを適所に設けるようにしてもよい。
また、本実施形態では、乾燥装置1は、図1及び図3(b)に示すように、ホッパー10内の略中央において上下に延びるように設けられ、かつ下端部にホッパー10内の下端部においてガスを吐出するガス吐出口14bを有したガス通気管14を備えている。このガス通気管14は、その上端部14aに、ガス供給部30が接離自在に接続される構成とされている。本実施形態では、図2及び図3(a)に示すように、ガス通気管14の上端開口からガス供給部30の下端部を受け入れるように、ガス通気管14の上端部14aにガス供給部30を接続する態様としている。また、図例では、筒状体とされたガス供給部30の下端部の外周に、フランジ状にシール部材39を固定し、このシール部材39をガス通気管14の上端開口縁に当接させ、ガス通気管14の上端部14aにガス供給部30を接続した例を示している。
このガス通気管14は、図1及び図3(b)に示すように、ガス通気管14の外周とホッパー10の内周とに架け渡された複数(図例では、3つ)の平板状のハンガーアーム14cによってホッパー10内に保持されている。
また、このガス通気管14の下端部のガス吐出口14bは、ホッパー10の下端部において、平面視して略中央に配置され、ガスをホッパー10内に分散して吐出する構成とされている。また、このガス通気管14の下端部は、陣笠形状乃至は円錐形状とされており、貯留した粉粒体材料を下部側(下層側)から順にスムーズに排出させるための整流部としての先入れ先出し傘として機能する。
上記のような構成により、蓋体15をホッパー10の円筒状部11から脱離させる、または蓋体15を開放させることで、ガス通気管14の上端部14aからガス供給部30を脱離させることができる。
制御盤4は、図1に示すように、クロックタイマー等の計時手段や演算処理部を有し、当該乾燥装置1の上記した各機器及び各部を所定のプログラムに従って制御する制御部としてのCPU4aと、このCPU4aに信号線等を介してそれぞれに接続された操作パネル4b及び記憶部と、を備えている。また、CPU4aには、信号線等を介して、上記した各機器、各種センサー等が接続されている。
操作パネル4bは、各種設定操作や、後記する事前設定入力項目などを設定、入力したり、各種設定条件や、各種運転モードなどを表示したりするための表示操作部を構成する。
記憶部は、各種メモリ等から構成されており、操作パネル4bの操作により設定、入力された設定条件や入力値、後記する基本動作や上述の投入動作及び排出動作などの種々の動作を実行するための制御プログラムなどの各種プログラム、予め設定された各種動作条件や各種データテーブル等が格納される。
また、本実施形態では、CPU4aは、上記した圧縮ガス調整ユニット20に設けられた流量計24の検出値(測定流量)に基づいて加熱器(螺旋状加熱ユニット)25を制御する構成とされている。例えば、CPU4aは、当該乾燥装置1の起動中に、流量計24の測定流量を監視し、この流量計24の測定流量がゼロとなれば、または所定の下限流量を下回れば、螺旋状加熱ユニット25の線状ヒーター28への通電を停止する一方、流量計24の測定流量が所定の上限流量を上回れば、螺旋状加熱ユニット25の線状ヒーター28への通電を開始するように、螺旋状加熱ユニット25を制御する構成とされている。なお、上記所定の下限流量及び上限流量は、同一の値(所定流量)としてもよく、異なる値としてもよい。また、これら所定の下限流量及び上限流量は、流量不足による螺旋状加熱ユニット25内の線状ヒーター28の過熱や、低温ガスのホッパー10への供給による粉粒体材料の乾燥不良を防止する観点等から適宜、実験的乃至は経験的に設定するようにしてもよい。
次に、上記構成とされた本実施形態に係る乾燥装置1において実行される基本動作の一例を説明する。
<材料初期投入工程>
当該乾燥装置1の起動時等において、ホッパー10内に粉粒体材料が貯留されていない状態(空状態)の場合は、材料初期投入工程を実行する。
例えば、上記したように、ホッパー10に設けられた材料センサーからの材料要求信号に基づいて、粉粒体材料を輸送し、捕集、投入動作を実行させ、粉粒体材料が満レベルとなるようにホッパー10に粉粒体材料を投入する。なお、上記したような材料投入部を設けていない場合には、例えば、蓋体15を開放させ、粉粒体材料を投入する態様としてもよい。
また、ホッパー10内に粉粒体材料が貯留されている場合は、当該材料初期投入工程の実行は不要である。
<初期運転工程>
上記のようにホッパー10に所定量の粉粒体材料を貯留させた後、初期運転工程を実行する。この初期運転工程は、ホッパー10に貯留された粉粒体材料を、所定程度にまで昇温させるとともに、少なくとも下層部に位置する排出量に応じた粉粒体材料の加熱乾燥処理が十分になされるまで(所定の温度、水分率(含水率)になるまで)実行され、粉粒体材料のホッパー10への上記投入動作、及びホッパー10からの上記排出動作がなされない工程である。
この初期運転工程では、圧縮ガス調整ユニット20を経て圧縮ガス管路20aを介して螺旋状加熱ユニット25に圧縮ガスを供給し、線状ヒーター28を起動させて圧縮ガスを加熱する。この螺旋状加熱ユニット25において加熱された圧縮ガスは、ガス供給部30に向けて供給され、ガス供給部30において取り込まれたホッパー10内の一部のガスとともに、ガス通気管14の下端部のガス吐出口14bから吐出され、ホッパー10内に供給される。なお、上記材料初期投入工程を実行する際にも、加熱した圧縮ガスを供給し、ガス供給部30において取り込まれたホッパー10内の一部のガスとともに、ホッパー10内にガスを供給するようにしてもよい。
ガス通気管14のガス吐出口14bから吐出されたガスは、ホッパー10内に貯留された粉粒体材料層を通過し、その一部は、ガス供給部30のガス取込口37,37,37,37を介して取り込まれ、余剰ガスは、排気部16を介してホッパー10外に排気される。
当該乾燥装置1を起動させた直後は、ホッパー10内の粉粒体材料が室温(外気温)程度の低い温度であるが、徐々にその温度が上昇し、ガス供給部30のガス取込口37,37,37,37を介して取り込まれるガスの温度も上昇する。このガスの温度上昇に伴って螺旋状加熱ユニット25の線状ヒーター28の通電率は減少することとなる。
また、上記のようにホッパー10内にガスを導入することによって、粉粒体材料層を通過したガスの温度、つまり、材料層通過温度検出用センサー6の検出温度は、室温(外気温)程度の低い温度から徐々に上昇する。この材料層通過ガスの温度が、予め設定された所定の閾値を上回れば、流量調整弁23の開度を変更制御し、螺旋状加熱ユニット25に向けて供給する圧縮ガスの流量を減少させるようにしてもよい。つまり、ガス供給部30のガス受入口33に導入させる圧縮ガスの流量を減少させるようにしてもよい。
このように、本実施形態では、上記粉粒体材料層を通過したガスの温度を、ホッパー10内における粉粒体材料の加熱乾燥処理状態を示す所定の制御要因とし、この温度によって、粉粒体材料の加熱乾燥処理状態を推定し、ガス供給部30のガス受入口33に導入させる圧縮ガスの流量を増減するようにしている。
上記所定の閾値は、粉粒体材料の種類や初期水分率等により設定される目標加熱温度、ホッパー10の容量や次の処理工程に向けて一度に排出される排出量等に応じて実験的乃至は経験的に設定するようにすればよく、例えば、40℃〜120℃程度としてもよい。
また、流量調整弁23の開度制御は、上記材料層通過温度が上記閾値を上回った後、閾値を下回るまでは、圧縮ガス管路20aを送気される圧縮ガスの流量を漸減させるように、開度を徐々に減少制御する態様としてもよい。また、圧縮ガス管路20aを送気される圧縮ガスの下限流量を設定しておくようにしてもよい。
上記のように、圧縮ガスの流量が減少すれば、昇温途中にあるホッパー10内の粉粒体材料(特に上層部の粉粒体材料)に熱エネルギーを奪われ、上記粉粒体材料層を通過したガスの温度が徐々に低下する。そして、このガスの温度が、上記閾値を下回れば、流量調整弁23の開度を変更制御し、螺旋状加熱ユニット25に向けて供給する圧縮ガスの流量を増加させるようにしてもよい。つまり、ガス供給部30のガス受入口33に導入させる圧縮ガスの流量を増加させるようにしてもよい。この際、減少させる際と同様、流量を漸増させるような開度制御、つまり、流量調整弁23の開度を徐々に増加制御する態様としてもよいが、最大流量の通過が可能な開度に直ちに変更制御するような態様としてもよい。
この初期運転工程では、上記閾値を上回るまでは、流量の変更がなされず、ガス供給部30のガス受入口33には、初期設定時の最大風量の圧縮ガスが導入され、ガス吐出口14bを介して最大風量のガスがホッパー10内に供給される。
また、上記閾値を上回れば、所定の状態まで昇温したと判断し、導入する圧縮ガスの流量を減少させるようにしている。これにより、省エネルギー化を図ることができる。
なお、この初期運転工程を実行する時間は、ホッパー10の容量や排出量、粉粒体材料の種類や条件(初期水分率等)等に応じて実験的乃至は経験的に設定するようにすればよい。または、ホッパー10に貯留された粉粒体材料層の最下層部の温度を検出する温度センサーを設け、この温度センサーの測定温度信号(検出温度)に基づいて、ホッパー10内の最下層部の材料が、所定の状態まで加熱乾燥処理がなされているか、否かを判別し、初期運転工程の終了を報知するような態様としてもよい。
また、上記閾値を上回ったときに、CPU4aのタイマーなどの計時手段によるカウントを開始させ、所定時間が経過するまで当該初期運転工程を実行するような態様としてもよい。
また、この初期運転工程においてなされる粉粒体材料の昇温は、ホッパー10に貯留された粉粒体材料の全量を、均一の温度になるまで昇温させる必要はなく、ホッパー10内に貯留されている粉粒体材料の最下部から4割〜7割程度の粉粒体材料の温度が所定の温度となるように昇温させるようにすればよい。換言すれば、ホッパー10の下端部から導入されたガスによって、ホッパー10内では、上層部から下層部に向けて徐々に温度が高くなるような温度勾配を形成するように、各層が昇温され、少なくとも後記する連続運転工程を開始するまでに、その連続運転工程の際に随時、最下層から排出される所定量の粉粒体材料の加熱乾燥処理が十分になされるまで当該初期運転工程を実行するようにすればよい。
<連続運転工程>
上記のように、初期運転工程の実行がなされて、運転準備が整えば、連続運転工程に移行する。
この連続運転工程では、供給先からの要求に応じて、ホッパー10の下端の排出口13から加熱乾燥処理がなされた粉粒体材料が排出され、また、排出に伴って、ホッパー10内に粉粒体材料の投入、補給がなされる。例えば、上記したように、供給先側材料センサーからの材料要求信号に基づいて、材料排出部を開放(または作動)させ、ホッパー10内に貯留された粉粒体材料を、供給先側に供給するようにしてもよい。また、ホッパー10に設けられた材料センサーからの材料要求信号に基づいて、粉粒体材料を輸送し、捕集、投入動作を実行させるようにしてもよい。この投入動作によって、例えば、室温程度の新たな粉粒体材料がホッパー10内に投入され、上記粉粒体材料層を通過したガスの温度が急激に低下し、上記閾値を下回る。このように上記粉粒体材料層を通過したガスの温度が該閾値を下回ったときには、上述のように、流量調整弁23の開度を変更制御し、ガス供給部30のガス受入口33に導入する圧縮ガスの流量を増加させる。
以下、同様に、ホッパー10からの粉粒体材料の排出動作と、ホッパー10への粉粒体材料の投入動作とを伴って、粉粒体材料層を通過したガスの温度が上記閾値を上回れば、圧縮ガスの流量を減少させ、粉粒体材料層を通過したガスの温度が上記閾値を下回れば、圧縮ガスの流量を増加させるように制御するようにしてもよい。
また、当該乾燥装置1が起動され、上記した初期運転及び連続運転がなされている際には、上述のように、流量計24の検出値(測定流量)に基づいて、螺旋状加熱ユニット25の線状ヒーター28のON/OFFがなされる。
以上のように、本実施形態に係る乾燥装置1によれば、乾燥効率を向上させることができる。
つまり、ガス供給部30は、ガス受入口33からの圧縮ガスの導入を伴ってガス取込部(ガス取込口)37を介して乾燥槽(ホッパー)内のガスを取り込むようにガス通路34に形成された絞り部35を備えているので、圧縮ガス源2に当該ガス供給部30を接続する簡易な構成で、ホッパー10内のガスの一部を循環させて粉粒体材料を乾燥することができる。つまりは、ホッパー10外から供給される圧縮ガスに加えて、ホッパー10内のガスの一部によってホッパー10内の粉粒体材料を乾燥することができるので、大型のブロワーが必要にならず、また、加熱器の小型化を図ることができ、乾燥効率を高めることができる。また、これにより、ホッパー10から排気されるガスの排気量も効率的に減少させることができ、当該乾燥装置1が設置される工場等の施設内環境を向上させることもできる。
また、ガス供給部10のガス取込部(ガス取込口)37を、ホッパー10内のガスを略直接的に取り込むように設けているので、ガス取込部(ガス取込口)37を介して取り込まれるガスの温度が降下し難くなり、より乾燥効率を高めることができる。
また、本実施形態では、ガス供給部30のガス取込部(ガス取込口)37を、ホッパー10内に配置している。従って、ホッパー10内のガスを直接的に取り込むことができるので、ガス取込部(ガス取込口)37を介して取り込まれるガスの温度降下が略なくなり、乾燥効率をより効果的に向上させることができる。
また、本実施形態では、加熱器(螺旋状加熱ユニット)25を、ガス供給部30のガス受入口33に供給される圧縮ガスを加熱するように設けている。つまり、加熱器25は、ホッパー10内のガスを取り込むガス取込部(ガス取込口)37よりも上流側において圧縮ガスを加熱する構成とされている。従って、ガス取込部(ガス取込口)37を介して取り込まれたホッパー10内のガスが加熱器(螺旋状加熱ユニット)25内を通過することがなく、加熱器(螺旋状加熱ユニット)25の汚損や損傷等を効果的に抑制することができる。つまり、フィルター等を通過させて粉塵を取り除いたホッパー10内のガスを圧縮ガスとともに加熱器において加熱することも考えられるが、このような場合には、フィルター等で除去しきれなかった微粉等や粉粒体材料から揮発した揮発物質等が加熱器内の発熱体等に付着して徐々に堆積し、発熱体等の汚損や、汚損による過熱、発熱不良等による損傷等が生じることが考えられる。上記構成によれば、このような問題を防止することができる。
また、例えば、加熱器をガス取込部(ガス取込口)37の下流側に設けた場合と比べて、加熱器(螺旋状加熱ユニット)25において加熱するガスの流量を小さくすることができるので、加熱器(螺旋状加熱ユニット)25の小型化を図ることもできる。
また、本実施形態では、筒状体とされたガス供給部30の外周に、ガス取込部としての複数のガス取込口37,37,37,37をガス通路34に連通させるように設けた構造としている。従って、複数のガス取込口37,37,37,37を介してより効果的にホッパー10内のガスを取り込むことができる。
また、本実施形態では、このガス供給部30を、ホッパー10内の上端部の概ね中央部において、軸方向を上下方向に沿わせるように配設している。従って、上記のように外周に形成された複数のガス取込口37,37,37,37を介して、ホッパー10内の粉粒体材料層を通過したガスを効果的に取り込むことができる。つまり、例えば、ガス供給部30を、ホッパー10内の内周壁近傍に配置したり、軸方向を水平方向に沿わせるように内周壁から突き出すように配置したりした場合と比べて、ガス通気管14のガス吐出口14bから拡散されて吐出され、ホッパー10内を上昇するガスを効果的に取り込むことができる。
また、本実施形態では、加熱器を、螺旋状加熱ユニット25としている。従って、螺旋状ガス管路27内を通過するガス(圧縮ガス)と線状ヒーター28とが効率的に接触し、これらの熱交換が、例えば、シーズヒーターやプレートヒーター、放熱フィン付ヒーター等の発熱体を内蔵したヒーターボックス等の加熱器と比べて効率的になされ、ガスを効率的に加熱することができる。また、例えば、上記ヒーターボックス等の加熱器と比べて電気容量を比較的、小さいものにでき、省電力化を図ることができる。
また、比較的に応答性を高めることができ、温度コントロールの安定性を高めることができる。つまり、螺旋状ガス管路27内を通過する加熱対象であるガスを加熱するための発熱体が線状であるので、発熱体自体の熱容量が比較的、小さくなり、発熱体自体の昇温または降温が比較的、迅速になされる。この結果、螺旋状ガス管路27内を通過するガスの流量の増減がなされるような場合や、外気温の変動、その他の外乱(例えば、粉粒体材料の投入等)による出口側(ガス供給部30のガス供給口38側)のガスの温度に変動が生じるような場合にも、その増減や変動に伴って、線状ヒーター28への通電制御がなされることによるガス供給部30の出口側におけるガスの温度を、比較的、迅速に所定の温度に追従させることができる。つまり、オーバーシュートやアンダーシュートなどが生じ難くなり、ホッパー10内に供給されるガスの温度を、比較的、安定した温度にコントロールすることができる。従って、ホッパー10内の粉粒体材料が過熱されたり、粉粒体材料に加熱不足が生じたりし難く、効率的な乾燥処理を実行することができる。
また、本実施形態では、ホッパー10内の下端部においてガスを吐出するガス吐出口14bを有したガス通気管14を、ホッパー10内の略中央に設けているので、ホッパー10内に貯留された粉粒体材料を、より効果的に乾燥させることができる。
また、このガス通気管14の上端部14aに、筒状体とされたガス供給部30が接離自在に接続されるので、例えば、これらを一体的に形成したようなものや接離不能としたものと比べて、ガス通気管14やガス供給部30のメンテナンスや清掃等を容易に行うことができる。
また、本実施形態では、ガス供給部30のガス受入口33に供給される圧縮ガスの流量を検出する流量センサー24と、この流量センサー24の検出値に基づいて加熱器(螺旋状加熱ユニット)25を制御する制御部(CPU)4aと、を設けている。従って、上記したように、流量計24の測定流量がゼロとなれば、または所定の下限流量を下回れば、螺旋状加熱ユニット25の線状ヒーター28への通電を停止する一方、流量計24の測定流量が所定の上限流量を上回れば、螺旋状加熱ユニット25の線状ヒーター28への通電を開始する制御を実行することができる。これにより、螺旋状加熱ユニット25の損傷や、ホッパー10に貯留された粉粒体材料の乾燥不良や過熱等を抑制することができる。つまり、螺旋状加熱ユニット25の過熱等による損傷や、乾燥後や乾燥中の粉粒体材料への設定温度よりも低温のガスが供給されることによる乾燥不良等を抑制することができる。また、例えば、ガス受入口33に供給される圧縮ガスの圧力や供給有無を検出する圧力センサーや圧力スイッチ等の圧力検出手段を設け、この圧力検出手段の検出に基づいて加熱器を制御することも考えられる。この場合には、下流側において閉塞等によって圧力が上昇することも考えられ、このような状態において、該圧力検出手段の検出に基づいて、加熱器を制御すれば、加熱器を通過するガスの流量が規定よりも少なくなることが考えられるため、加熱器が過熱により損傷等したり、設定温度よりも高温のガスが乾燥槽内に供給されてしまうようなことも考えられるが、上記構成によれば、このような問題を防止することができる。
さらにまた、上記基本動作例のように、ホッパー10内における粉粒体材料の加熱乾燥処理状態を示す所定の制御要因を検出するための検出手段として材料層通過温度検出用センサー6を設け、この温度センサー6の検出値に基づいてCPU4aによって流量調整弁23の開度を制御し、ガス供給部30のガス受入口33に導入する圧縮ガスの流量を増減させるようにすることで、より省電力化を図ることができる。また、このように導入する圧縮ガスの流量を増減させることで、過熱による粉粒体材料の劣化(酸化、やけ、分解、変色など)等を防止することもできる。
なお、ガス供給部30のガス受入口33に導入する圧縮ガスの流量の増減は、上記のような態様に限られず、種々の態様を採用することができる。
例えば、上記のように流量調整弁23の開度を増減させることで、圧縮ガスの流量を増減させる態様に代えて、圧縮ガス管路20aを複数に分岐させ、この分岐管のうちの少なくとも一つに、CPU4aによって制御可能な開閉弁を設け、この開閉弁を開閉制御することで、複数の分岐管の全体を通過する圧縮ガスの流量を増減させる態様としてもよい。この場合、これら分岐管路の本数や各管路の径、開閉弁等のバルブ径などを所望する流量の増減幅や増減段階等に応じて設定することで、圧縮ガスの流量を細かく増減させることも可能となる。また、この場合、常時、所定流量(例えば、比較的、小流量)の圧縮ガスの通過が可能となるように分岐管を構成するようにしてもよい。
または、上記複数の分岐管路を設ける態様に加えて、これら管路のうちの少なくとも一つに上記同様の流量調整弁を設けるようにしてもよい。
また、上記基本動作例では、ホッパー10内における粉粒体材料の加熱乾燥処理状態を示す所定の制御要因を検出するための検出手段として、材料層通過温度を検出する温度センサー6を例示し、この温度センサー6の検出温度に基づいて、圧縮ガスの流量を増減制御する態様を例示したが、このような態様に限られない。
例えば、ホッパー10内に貯留された粉粒体材料の上層部の層内温度を検出する材料層上層部温度検出用センサーを上記検出手段として設けるようにしてもよく、若しくは、ホッパー10内に貯留された粉粒体材料の中層部や下層部の層内温度を検出する材料層温度検出用センサーを上記検出手段として設けるようにしてもよい。
さらには、上記のように、ホッパー10内における粉粒体材料の加熱乾燥処理状態を示す所定の制御要因を温度とし、該温度を検出するための温度センサーを設ける態様に代えて、制御要因を湿度(露点)として、該湿度(露点)を検出するための湿度(露点)センサーを上記検出手段として設ける態様としてもよい。このように、制御要因を湿度(露点)とした場合には、湿度(露点)が高い側から低い側に移行する場合が検出値の上昇と把握し、湿度(露点)が低い側から高い側に移行する場合が検出値の下降と把握すればよい。
また、上記基本動作例のように、圧縮ガスの流量を増減制御する態様に代えて、ガス供給部30のガス受入口33に導入させる圧縮ガスの流量を、常時、一定流量等としてもよい。
また、本実施形態では、螺旋状加熱ユニット25の螺旋状ガス管路27を収容する加熱器収容筒部17を設けた例を示しているが、このような加熱器収容筒部17を設けないようにしてもよい。
また、本実施形態では、加熱器を、螺旋状ガス管路27を有した螺旋状加熱ユニット25とした例を示しているが、このような態様に限られない。例えば、線状ヒーターを内蔵するガス管路を螺旋状とせずに、細長状で直管状のガス管路としてもよい。この場合、例えば、ガス管路を二重管構造とするようにしてもよい。また、本実施形態に係る乾燥装置1に適用される加熱器としては、このような細長状のガス管路内に線状ヒーターを設けた構造としたものに限られず、例えば、シーズヒーターやプレートヒーター、放熱フィン付ヒーター等の発熱体を内蔵したヒーターボックス等の加熱器としてもよい。
次に、本発明に係る粉粒体材料の乾燥装置の他の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図4は、第2実施形態に係る粉粒体材料の乾燥装置を模式的に示す図である。
なお、上記第1実施形態との相違点について主に説明し、同様の構成については、同一符号を付し、その説明を省略または簡略に説明する。
本実施形態に係る粉粒体材料の乾燥装置1Aは、螺旋状加熱ユニット25Aの配設態様が上記第1実施形態とは主に異なる。
本実施形態では、螺旋状加熱ユニット25Aの螺旋状ガス管路27Aを、ホッパー10A内に配置している。また、本実施形態では、螺旋状加熱ユニット25Aの螺旋状ガス管路27Aを、ガス供給部30Aの外周側に、周方向に沿って螺旋状に設けている。図例では、ガス供給部30Aの外周面との間に所定間隔を隔てて、ガス供給部30Aの軸心と略同心状に螺旋状ガス管路27Aを巻回させるように設けた例を示している。
また、本実施形態では、これらガス供給部30A及び螺旋状ガス管路27Aを収容する加熱器収容筒部17Aを、ホッパー10A内に設けている。図例では、蓋体15Aの下面側に加熱器収容筒部17Aを固定するように設けた例を示している。また、この加熱器収容筒部17A内には、この加熱器収容筒部17Aと略同心状に設けられ、ガス供給部30Aを収容する内筒18が設けられており、この内筒18の外周面に沿わせるようにして螺旋状ガス管路27Aが配設されている。これら加熱器収容筒部17Aと内筒18とによって二重筒状とされている。これら加熱器収容筒部17A及び内筒18の上端側は、蓋体15Aによって封止され、これらの下端側は、加熱器収容筒部17Aの下端周縁と内筒18の下端周縁とを接続するように設けられた底板によって封止され、螺旋状ガス管路27Aが概ね全体に亘ってホッパー10A内の粉粒体材料の貯留空間から略気密的に遮断された構成とされている。また、内筒18の下端側は、開口18aとされている。なお、加熱器収容筒部17Aの外周または内周に、上記同様、螺旋状ガス管路27Aの保温部として上記したような断熱材を設けるようにしてもよい。
この螺旋状加熱ユニット25Aの受入側接続部26は、その一接続部が蓋体15Aを貫通するように、また、加熱器収容筒部17Aの内周と内筒18の外周との間に臨むように、蓋体15Aに固定されている。
また、螺旋状加熱ユニット25Aの供給先側接続部29は、内筒18に設けられた開口から内筒18内に導入され、内筒18に収容されたガス供給部30Aに接続されている。
ガス供給部30Aは、その外郭形状が上記第1実施形態とやや異なるが、概ね同様の構成とされている。本実施形態では、上端部の拡開面部32(図2等参照)の下方側部位を、下方側に向かうに従い先細り状の外郭形状としている。また、上記第1実施形態と概ね同様、ガス供給部30Aを、ホッパー10A内の上端部の概ね中央部において、軸方向を上下方向に沿わせるように配設している。図例では、ホッパー10Aの平面視における中心からやや外方側に偏心した位置にガス供給部30Aを設けた例を示している。
また、ガス供給部30Aは、蓋体15Aから吊り下げられるように設けられたブラケット7の下端部の固定プレート8に、その上端部の接続部31(図2等参照)が固定されている。また、この固定プレート8には、ガス供給部30Aの外周を囲むように形成された多孔状の多孔状筒体9が固定されている。このような構成により、ホッパー10A内のガスは、内筒18の下端の開口18a及び多孔状筒体9に形成された多数の貫通孔を介して、ガス供給部30Aのガス取込部(ガス取込口)37に向けて送気可能とされている。なお、ガス供給部30Aを内筒18内において収容保持させる態様としては、上記したような態様に限られない。例えば、ブラケット7や固定プレート8、多孔状筒体9等を設けずに、またはブラケット7を設けずに、多孔状筒体9またはガス供給部30Aと内筒18とをハンガーアーム等の連結部材によって連結することで、収容保持する態様としてもよい。
また、多孔状筒体9の下端部には、ガス通気管14Aの上端部14aに接離自在に接続される接続筒19が固定されている。この接続筒19は、内筒18の下端の開口18aから下方側に延出するように設けられ、ガス通気管14Aの上端部14aを受け入れるようにガス通気管14Aの上端部14aに接続される。図例では、接続筒19の下端開口を、ガス通気管14Aの上端部14aをスムーズに受入可能とするために、拡開形状とした例を示している。
このような構成とされた本実施形態に係る乾燥装置1Aにおいても、上記第1実施形態と概ね同様、蓋体15Aをホッパー10Aの円筒状部11から脱離させる、または蓋体15Aを開放させることで、ガス通気管14Aの上端部14aからガス供給部30Aとともに接続筒19を脱離させることができる。
また、本実施形態では、ガス温度センサー5Aの検出部を、ガス供給部30Aのガス供給口38の下流側で、接続筒19内に臨むように設けている。
また、本実施形態では、ガス通気管14Aの上端部14aを、上記のように偏心位置とされたガス供給部30A(接続筒19)の配設位置に応じて僅かに屈曲させた構造としている。
なお、ガス通気管14Aの上端部14aに接離自在に接続される接続筒19を設ける態様としては、多孔状筒体9の下端部に接続筒19を固定した上記した例に代えて、ガスの流通が可能なように接続筒19を保持するように、複数本の線材等の連結部材によって固定プレート8と接続筒19とを連結する態様としてもよい。または、ガス供給部30Aの下端部と接続筒19とを固定し、ガス供給部30Aまたは接続筒19と内筒18とをハンガーアーム等の連結部材によって連結する態様としてもよい。
上記構成とされた本実施形態に係る乾燥装置1Aにおいても、上記第1実施形態において説明した乾燥装置1と同様の各種動作が実行され、また、概ね同様の効果を奏する。
また、本実施形態では、筒状体とされたガス供給部30Aの外周側に、周方向に沿って螺旋状加熱ユニット25Aの螺旋状ガス管路27Aを設けているので、ガス供給部30Aを外周側から保温または加熱することができ、乾燥効率をより効果的に向上させることができる。また、ホッパー10A内のガスを取り込むガス取込部(ガス取込口)37に向かうガスを、ガス供給部30Aの外周側の螺旋状ガス管路27Aによって(図例では、内筒18を介して間接的に)加熱することもできる。
また、本実施形態では、ホッパー10A内に収容されながらも、ホッパー10A内の粉粒体材料の貯留空間とは略気密的に遮断された二重筒構造の加熱器収容筒部17Aと内筒18との間に螺旋状ガス管路27Aの概ね全体を収容させた構造としている。従って、螺旋状ガス管路27Aが概ね全体に亘ってホッパー10A内の粉粒体材料の貯留空間から略気密的に遮断され、螺旋状ガス管路27Aへの微粉等の付着を抑制することができる。
なお、本実施形態において説明した多孔状筒体9や接続筒19を、上記第1実施形態に係る乾燥装置1に適用するようにしてもよい。この場合は、上記したシール部材39を設けないようにしてもよい。
また、上記第1実施形態で説明したように、ガス温度センサー5Aの検出部を、ガス供給部30Aのガス通路34のガス取込口37,37,37,37に連通する部位よりも下流側に臨むように設けるようにしてもよい。
また、本実施形態では、加熱器収容筒部17A及び内筒18を設けた例を示しているが、これらの両方または一方を設けないようにしてもよい。
次に、本発明に係る粉粒体材料の乾燥装置の更に他の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図5は、第3実施形態に係る粉粒体材料の乾燥装置を模式的に示す図である。
なお、上記した各実施形態との相違点について主に説明し、同様の構成については、同一符号を付し、その説明を省略または簡略に説明する。
本実施形態に係る粉粒体材料の乾燥装置1Bは、ガス供給部30Aの配設態様が上記各実施形態とは主に異なる。
本実施形態では、ホッパー10Bに、当該ホッパー10B内に向けて開口する筒状収容部18Aを付設するように設け、ガス供給部30Aのガス取込部(ガス取込口)37を、この筒状収容部18A内に配置している。また、ガス供給部30Aを、ホッパー10Bの平面視における概ね中央部上方側において、軸方向を上下方向に沿わせるように配設している。図例では、ホッパー10Bの平面視における中心からやや外方側に偏心した位置にガス供給部30Aを設けた例を示している。
筒状収容部18Aは、本実施形態では、ガス供給部30Aと略同心状に設けられ、蓋体15Bに固定的に設けられている。蓋体15Bには、当該筒状収容部18Aの下端の開口18aに応じた開口が形成されている。つまり、筒状収容部18Aは、ホッパー10Bの上端部に固定的に設けられ、その下端の開口18aが下向きに開口した構成とされている。このような筒状収容部18A内のガスも、ホッパー10B内のガスと略同様の温度となり、この筒状収容部18A内もホッパー10B内空間と近似的にみなすようにしてもよい。
この筒状収容部18Aの上端側は、天板によって封止され、その下面に、上記第2実施形態と同様のガス供給部30Aの外周を囲むように形成された多孔状の多孔状筒体9が固定された固定プレート8が設けられている。また、多孔状筒体9の下端部には、ガス通気管14Bの上端部14aに接離自在に接続される上記第2実施形態と概ね同様の接続筒19Aが固定されている。本実施形態では、ガス通気管14Bの上端部14aを、上方側に延出させるようにして筒状収容部18Aの下端の開口18aから受け入れた例を示している。また、このガス通気管14Bの上端部14aを受け入れるようにガス通気管14Bの上端部14aに接続筒19Aが接離自在に接続される。
このような構成とされた本実施形態に係る乾燥装置1Bにおいても、上記第2実施形態と概ね同様、蓋体15Bをホッパー10Bの円筒状部11から脱離させる、または蓋体15Bを開放させることで、ガス通気管14Bの上端部14aからガス供給部30Aとともに接続筒19Aを脱離させることができる。なお、ガス通気管14Bの少なくとも上端部14aを、フレキシブルチューブ状のものとしてもよい。
また、本実施形態では、上記第2実施形態と概ね同様、螺旋状加熱ユニット25Bの螺旋状ガス管路27Bを、ガス供給部30Aの外周側に、周方向に沿って螺旋状に設けている。つまり、筒状収容部18Aの外周面に沿わせるようにして螺旋状ガス管路27Bを配設している。
また、上記第2実施形態と同様、筒状収容部18Aとによって二重筒状となる加熱器収容筒部17Bを設けている。本実施形態では、加熱器収容筒部17Bを、上記第1実施形態と概ね同様、ホッパー10Bの蓋体15Bの上面側に設け、この加熱器収容筒部17Bと筒状収容部18Aとの間に螺旋状ガス管路27Bの全体を収容させた構造としている。
このような構成とされた本実施形態に係る乾燥装置1Bにおいても、上記第2実施形態と概ね同様、螺旋状ガス管路27Bが全体に亘ってホッパー10B内の粉粒体材料の貯留空間から略気密的に遮断され、螺旋状ガス管路27Bへの微粉等の付着を抑制することができる。なお、加熱器収容筒部17Bの外周または内周に、上記同様、螺旋状ガス管路27Bの保温部として上記したような断熱材を設けるようにしてもよい。
また、本実施形態では、ガス温度センサー5Bを、加熱器収容筒部17Bの天板に設置し、その検出部を、ガス供給部30Aのガス供給口38の下流側で、接続筒19A内に臨むように設けている。なお、上記第1実施形態と概ね同様、ガス温度センサー5Bの検出部を、ガス供給部30Aのガス通路34のガス取込口37,37,37,37に連通する部位よりも下流側に臨むように設けるようにしてもよい。
上記構成とされた本実施形態に係る乾燥装置1Bにおいても、上記第1実施形態において説明した乾燥装置1と同様の各種動作が実行され、また、上記第2実施形態と概ね同様の効果を奏する。
また、本実施形態では、ガス供給部30Aのガス取込部(ガス取込口)37を、筒状収容部18A内に配置しているので、ホッパー10B内のガスを略直接的に取り込むことができる。
また、ガス供給部30Aのガス取込部(ガス取込口)37(図例では、ガス供給部30Aの概ね全体)を、ホッパー10B内に向けて開口する筒状収容部18A内に配置しているので、ホッパー10B内に配置した場合と比べて、ホッパー10Bの粉粒体材料の貯留容量を大きくすることができる。
次に、本発明に係る粉粒体材料の乾燥装置の更に他の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図6は、第4実施形態に係る粉粒体材料の乾燥装置を模式的に示す図である。
なお、上記した各実施形態との相違点について主に説明し、同様の構成については、同一符号を付し、その説明を省略または簡略に説明する。
本実施形態に係る粉粒体材料の乾燥装置1Cは、螺旋状加熱ユニット25Cの螺旋状ガス管路27Cを収容する加熱器収容筒部を設けていない点が、上記第3実施形態とは主に異なる。
また、本実施形態では、ガス温度センサー5Cを、筒状収容部18Aの外周に設置し、その検出部を、ガス供給部30Aのガス供給口38の下流側で、接続筒19A内に臨むように設けている。なお、上記第1実施形態と概ね同様、ガス温度センサー5Cの検出部を、ガス供給部30Aのガス通路34のガス取込口37,37,37,37に連通する部位よりも下流側に臨むように設けるようにしてもよい。
上記構成とされた本実施形態に係る乾燥装置1Cにおいても、上記第1実施形態において説明した乾燥装置1と同様の各種動作が実行され、また、上記第3実施形態と概ね同様の効果を奏する。
また、本実施形態では、加熱器収容筒部を設けていないので、上記第3実施形態と比べて、安全性や断熱性(放熱防止)等の観点においては幾分劣ることとなるが、構造の簡略化を図ることができる。
次に、本発明に係る粉粒体材料の乾燥装置の更に他の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図7は、第5実施形態に係る粉粒体材料の乾燥装置を模式的に示す図である。
なお、上記した各実施形態との相違点について主に説明し、同様の構成については、同一符号を付し、その説明を省略または簡略に説明する。
本実施形態に係る粉粒体材料の乾燥装置1Dは、筒状体とされたガス供給部30Aの外周側に、周方向に沿って螺旋状加熱ユニット25Dの螺旋状ガス管路27Dを設けていない点が上記第4実施形態とは主に異なる。
本実施形態では、螺旋状加熱ユニット25Dの螺旋状ガス管路27Dを、ガス供給部30Aの概ね全体を収容する筒状収容部18Bの上方側に設けている。
また、本実施形態では、ガス供給部30Aを、ホッパー10Cの平面視における中央部上方側において、軸方向を上下方向に沿わせるように配設している。また、このガス供給部30Aと略同心状、つまり、ホッパー10Cの平面視における中央部上方側に筒状収容部18Bを設け、また、ガス通気管14Cの上端部14aを屈曲させずに略直管状としている。
また、本実施形態では、筒状収容部18Bの外周に、筒状収容部18B内外を連通させる開口を設け、該開口に連通させるように排気部16Aを筒状収容部18Bに設けている。
上記構成とされた本実施形態に係る乾燥装置1Cにおいても、上記第1実施形態において説明した乾燥装置1と同様の各種動作が実行される。
また、ガス供給部30Aの外周側に、螺旋状加熱ユニット25Dの螺旋状ガス管路27Dを設けていないので、ガス供給部30Aの保温性等や、ガス供給部30Aのガス取込部(ガス取込口)37に向かうガスの昇温性等は、上記第4実施形態と比べて幾分劣ることとなるが、上記第4実施形態と概ね同様の効果を奏する。なお、例えば、筒状収容部18Bの上方側に、螺旋状加熱ユニット25Dの螺旋状ガス管路27Dを収容する加熱器収容筒部を設けるようにしてもよい。
なお、上記各実施形態では、加熱器(螺旋状加熱ユニット)25,25A,25B,25C,25Dを、ガス供給部30,30Aのガス受入口33に供給される圧縮ガスを加熱するように設けた例を示しているが、このような態様に限られない。例えば、ガス供給部30,30Aのガス取込部(ガス取込口)37やガス供給口38の下流側に、加熱器を設けるようにしてもよい。この場合は、例えば、ガス通気管14,14A,14B,14C内等に、加熱器としての線状ヒーター等を設ける態様としてもよい。また、この場合は、加熱器の下流側に、検出部が臨むようにガス温度センサーを設けるようにしてもよい。
また、上記各実施形態では、筒状体とされたガス供給部30,30Aの外周に、ガス取込部としての複数のガス取込口37,37,37,37をガス通路34に連通させるように設けた構造とした例を示しているが、単一のガス取込口37を設けた構造としてもよい。
また、上記各実施形態では、ガス通気管14,14A,14B,14Cの上端部14aに、筒状体とされたガス供給部30,30Aを接離自在に接続した例を示しているが、これらを一体的に形成したり、接離不能に接続したりしてもよい。
また、上記各実施形態では、ガス通気管14,14A,14B,14Cの上端部14aに、筒状体とされたガス供給部30,30Aを設けた例を示しているが、ガス通気管14,14A,14B,14Cの上下の途中部位や下端部等に、ガス供給部30,30Aを設けるようにしてもよい。この場合は、適宜、螺旋状ガス管路27,27A,27B,27C,27Dを変形するようにしてもよい。さらには、ガス供給部30,30A自体を上下に長尺とし、そのガス取込部(ガス取込口)37を、ホッパー10,10A内の上端部や筒状収容部18A,18B内に配置し、そのガス供給口38を、ガス吐出口として、ホッパー10,10A,10B,10C内の下端部に配置したような態様としてもよい。つまり、ガス供給部30,30Aを、ガス通気管としても機能させるようにしてもよい。
また、上記各実施形態では、ガス供給部30,30Aを、ホッパー10,10A内の上端部またはホッパー10B,10Cの上方側の概ね中央部において、軸方向を上下方向に沿わせるように配設した例を示しているが、このような態様に限られない。例えば、ガス供給部30,30Aを、ホッパー10,10A内の内周壁近傍に配置したり、軸方向を水平方向に沿わせるように内周壁から突き出すように配置してもよい。また、筒状収容部18A,18Bを、ホッパー10B,10Cの外周壁に付設するように設け、この筒状収容部18A,18B内に、軸方向を水平方向に沿わせるようにガス供給部30Aを配置するようにしてもよい。これらの場合は、ガス通気管14,14A,14B,14C等を適宜、変形するようにしてもよく、ガス供給部30,30A自体を適宜、変形するようにしてもよい。
また、上記各実施形態では、筒状体とされたガス供給部30,30Aの外周に、ホッパー10,10A内または筒状収容部18A,18B内に開口するガス取込部としてのガス取込口37を設けた例を示しているが、このような態様に限られない。ガス供給部30,30Aのガス取込部は、ホッパー10,10A,10B,10C内のガスを略直接的に取り込むように設けるようにすればよく、例えば、ガス供給部30,30Aのガス通路34に連通するように、管状のガス取込部をガス供給部30,30Aの外周に設けた構造としてもよい。
また、上記各実施形態では、粉粒体材料を貯留する乾燥槽として、上部が円筒形状、下部が逆円錐形状とされたホッパー10,10A,10B,10Cを例示しているが、粉粒体材料の貯留が可能なものであれば、どのようなものでもよく、例えば、箱形状とされた乾燥槽としてもよい。
また、上記各実施形態において説明した互いに異なる各部構成等を、これらの機能を阻害しない限りにおいて適宜、適宜、組み替えたり、組み合わせたりして、適用するようにしてもよい。この場合、各部構成等を適宜、必要に応じて変形するようにしてもよい。
1,1A,1B,1C,1D 粉粒体材料の乾燥装置
10,10A,10B,10C ホッパー(乾燥槽)
14,14A,14B,14C ガス通気管
14a 上端部
14b ガス吐出口
16,16A 排気部
18A,18B 筒状収容部
24 流量計
25,25A,25B,25C,25D 螺旋状加熱ユニット(加熱器)
27,27A,27B,27C,27D 螺旋状ガス管路(ガス通気路)
28 線状ヒーター
30,30A ガス供給部
33 ガス受入口
34 ガス通路
35 絞り部
37 ガス取込口(ガス取込部)
38 ガス供給口
4a CPU(制御部)
2 圧縮ガス源

Claims (8)

  1. 粉粒体材料を貯留する乾燥槽と、前記乾燥槽内に供給されるガスの少なくとも一部を加熱する加熱器と、前記乾燥槽内のガスの一部を循環させるように前記乾燥槽内にガスを供給するガス供給部と、前記乾燥槽内の余剰ガスを排気する排気部と、を備えており、
    前記ガス供給部は、圧縮ガス源に接続されるガス受入口と、前記乾燥槽内に向けてガスを供給するガス供給口と、これらガス受入口からガス供給口までのガス通路に連通し、かつ前記乾燥槽内のガスを略直接的に取り込むように設けられたガス取込部と、前記ガス受入口からの圧縮ガスの導入を伴って前記ガス取込部を介して前記乾燥槽内のガスを取り込むように前記ガス通路に形成された絞り部と、を備えていることを特徴とする粉粒体材料の乾燥装置。
  2. 請求項1において、
    前記加熱器は、前記ガス供給部のガス受入口に供給される圧縮ガスを加熱するように設けられていることを特徴とする粉粒体材料の乾燥装置。
  3. 請求項1または2において、
    前記ガス供給部のガス取込部を、前記乾燥槽内に配置していることを特徴とする粉粒体材料の乾燥装置。
  4. 請求項1または2において、
    前記乾燥槽には、当該乾燥槽内に向けて開口する筒状収容部が付設されており、前記ガス供給部のガス取込部を、該筒状収容部内に配置していることを特徴とする粉粒体材料の乾燥装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項において、
    前記ガス供給部は、一端部に前記ガス受入口を設け、他端部に前記ガス供給口を設けた筒状体とされ、かつ、その外周に、前記ガス取込部としての複数のガス取込口を前記ガス通路に連通させるように設けた構造とされていることを特徴とする粉粒体材料の乾燥装置。
  6. 請求項5において、
    前記加熱器は、細長状のガス通気路と、このガス通気路内に長手方向に沿って配された線状ヒーターと、を備えた細長管状とされ、かつ前記ガス供給部の外周側に、周方向に沿って螺旋状に設けられていることを特徴とする粉粒体材料の乾燥装置。
  7. 請求項5または6において、
    前記乾燥槽内の略中央において上下に延びるように設けられ、かつ下端部に乾燥槽内の下端部においてガスを吐出するガス吐出口を有する一方、上端部に前記ガス供給部が接離自在に接続されるガス通気管を更に備えていることを特徴とする粉粒体材料の乾燥装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項において、
    前記ガス供給部のガス受入口に供給される圧縮ガスの流量を検出する流量計と、この流量計の検出値に基づいて前記加熱器を制御する制御部と、を更に備えていることを特徴とする粉粒体材料の乾燥装置。
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