JP2013219408A - 放射線撮像装置、放射線撮像システム、及び、放射線撮像装置の制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 放射線の照射の開始を高い即時性で且つ高い精度で検知可能な放射線撮像装置を提供する。
【解決手段】 変換素子Sとスイッチ素子Tとを含む画素110が行列状に複数配置された画素アレイ101と、電圧を変換素子Sに供給するバイアス配線Vsと、バイアス配線に電圧を供給する電源部107と、画素アレイ101への放射線の照射の開始を検知する検知部と、を含む放射線撮像装置であって、検知部が、複数のバイアス配線Vsのうち少なくとも2つのバイアス配線を流れる電流を演算して比較した比較結果に基づいて画素アレイ101への放射線の照射の開始を検知する検知回路108bを含む。
【選択図】 図1
【解決手段】 変換素子Sとスイッチ素子Tとを含む画素110が行列状に複数配置された画素アレイ101と、電圧を変換素子Sに供給するバイアス配線Vsと、バイアス配線に電圧を供給する電源部107と、画素アレイ101への放射線の照射の開始を検知する検知部と、を含む放射線撮像装置であって、検知部が、複数のバイアス配線Vsのうち少なくとも2つのバイアス配線を流れる電流を演算して比較した比較結果に基づいて画素アレイ101への放射線の照射の開始を検知する検知回路108bを含む。
【選択図】 図1
Description
本発明は、医療用の診断や工業用の非破壊検査に用いて好適な放射線撮像装置及びシステムに関する。特に、放射線発生装置からの放射線の照射の開始や終了といった放射線の照射の有無を検知することが可能な放射線撮像装置及び放射線撮像システムに関する。
平面型の検出器(以下FPDと略す)を用いた放射線撮像装置は、放射線発生装置による放射線の照射と同期して撮像動作を行う。この同期の手法として、特許文献1にあるように、以下の手法が用いられ得る。スイッチ素子の導通と非導通とを切り替えながら、変換素子にバイアスを供給するバイアス配線に流れる電流を検出して、放射線発生装置からの放射線の照射を検知する。そして、その検知の結果に応じて、放射線撮像装置の動作が制御される。
このような同期の手法では、特許文献2にあるように、バイアスを供給する配線に流れる電流に、スイッチ素子の導通と非導通とを切り替える際に発生するノイズが影響を及ぼし、検知の精度の低下を招くという問題が起こり得る。特許文献2では、このノイズの影響を低減するために、以下の提案がなされている。第1の提案は、電流を検知する手段とバイアス配線との間にフィルタ回路を設けるものである。第2の提案は、電流を検知する手段の出力端子にサンプルホールド回路を設け、スイッチ素子の導通と非導通とを切り替えるタイミングでサンプルホールドを中断する処理を行うものである。第3の提案は、予め取得して記憶手段に記憶されたノイズの波形を、ノイズの影響を受けた電流から差分する処理を行うものである。第4の提案は、スイッチ素子を非導通状態にするための非導通電圧をある行のスイッチ素子に供給するタイミングと、スイッチ素子を導通状態にするための導通電圧を別の行のスイッチ素子に供給するタイミングと、を揃えて、ノイズを相殺しようとするものである。
このような同期の手法では、特許文献2にあるように、バイアスを供給する配線に流れる電流に、スイッチ素子の導通と非導通とを切り替える際に発生するノイズが影響を及ぼし、検知の精度の低下を招くという問題が起こり得る。特許文献2では、このノイズの影響を低減するために、以下の提案がなされている。第1の提案は、電流を検知する手段とバイアス配線との間にフィルタ回路を設けるものである。第2の提案は、電流を検知する手段の出力端子にサンプルホールド回路を設け、スイッチ素子の導通と非導通とを切り替えるタイミングでサンプルホールドを中断する処理を行うものである。第3の提案は、予め取得して記憶手段に記憶されたノイズの波形を、ノイズの影響を受けた電流から差分する処理を行うものである。第4の提案は、スイッチ素子を非導通状態にするための非導通電圧をある行のスイッチ素子に供給するタイミングと、スイッチ素子を導通状態にするための導通電圧を別の行のスイッチ素子に供給するタイミングと、を揃えて、ノイズを相殺しようとするものである。
しかしながら、より高い即時性で且つ高い精度で放射線の照射の有無の検知をするためには、特許文献2の提案では、不十分であった。第1の提案では、スイッチ素子のタイミングにあわせてフィルタ回路の帯域制限を設定するため、遅延が大きくなり、検知の即時性に問題がある。第2の提案では、サンプルホールドの中断中に放射線の照射の開始がされた場合に、サンプルホールドの再開まで検知できず、検知の即時性に問題がある。第3及び第4の提案では、画素アレイ内で配線の抵抗や容量、スイッチ素子の特性や能力にばらつきがあるため、画素アレイ内でノイズの波形にばらつきが生じ、ノイズの影響を十分に低減することが困難となり、検知の精度に問題がある。
本発明の放射線撮像装置は、各々が、放射線を電荷に変換する変換素子と、前記電荷に基づく電気信号を出力するスイッチ素子と、を含む複数の画素が行列状に配置された画素アレイと、前記変換素子が放射線を電荷に変換するための電圧を前記変換素子に供給するバイアス配線と、前記バイアス配線に前記電圧を供給する電源部と、前記画素アレイへの放射線の照射の開始を検知する検知部と、を含む放射線撮像装置であって、前記画素アレイは、前記複数の画素が複数の画素群に分割されており、前記バイアス配線は、前記複数の画素群に一対一で対応するように複数設けられており、前記検知部は、複数の前記バイアス配線のうち少なくとも2つの前記バイアス配線を流れる電流を演算して比較した比較結果に基づいて前記画素アレイへの放射線の照射の開始を検知する検知回路を含むことを特徴とする。
また、本発明の放射線撮像装置の制御方法は、各々が、放射線を電荷に変換する変換素子と、前記電荷に基づく電気信号を転送するスイッチ素子と、を含む複数の画素が行列状に配置された画素アレイと、前記変換素子が放射線を電荷に変換するための電圧を前記変換素子に供給するバイアス配線と、前記バイアス配線に前記電圧を供給する電源部と、を含み、前記画素アレイが前記複数の画素が複数の画素群に分割されており、前記バイアス配線が前記複数の画素群に一対一で対応するように複数設けられた放射線撮像装置の制御方法であって、複数の前記バイアス配線のうち少なくとも2つの前記バイアス配線を流れる電流を演算して比較した比較結果に基づいて前記画素アレイへの放射線の照射を検知し、検知された放射線の照射に応じて前記駆動回路の動作を制御することを特徴とする。
本発明により、放射線の照射の有無を高い即時性で且つ高い精度で検知可能な放射線撮像装置を提供できる。
以下に、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、本発明において放射線は、放射線崩壊によって放出される粒子(光子を含む)の作るビームであるα線、β線、γ線などの他に、同程度以上のエネルギーを有するビーム、例えばX線や粒子線、宇宙線なども、含まれるものとする。
(第1の実施形態)
まず、図1(b)を用いて本発明の概念を説明する。図1(b)は、本発明の第1の実施形態に係る、画素を行列状に複数備えた画素アレイ内の1画素の模式的等価回路である。ここで、画素アレイは、複数の画素が行列状に配列された基板の、複数の画素が配置された領域と、複数の画素の間の領域と、を含む領域である。図1(b)に示す1つの画素110は、2つの電極の間に半導体層を有して放射線を電荷に変換する変換素子Sと、その電荷に応じた電気信号を転送するスイッチ素子Tと、を含む。変換素子Sとしては、光電変換素子と、放射線を光電変換素子が感知可能な波長帯域の光に変換する波長変換体と、を備えた間接型の変換素子や、放射線を直接電荷に変換する直接型の変換素子が好適に用いられる。なお、本実施形態では、光電変換素子の一種であるフォトダイオードとして、ガラス基板等の絶縁性基板上に配置されアモルファスシリコンを主材料とするPIN型フォトダイオードを用いる。ここで、変換素子は容量を有しており、変換素子の容量をCsと示す。スイッチ素子Tとしては、制御端子と2つの主端子を有するトランジスタが好適に用いられ、本実施形態では薄膜トランジスタ(TFT)が用いられる。変換素子Sの1方の電極(第1電極)はスイッチ素子Tの2つの主端子の1方に電気的に接続され、他方の電極(第2電極)はバイアス配線Vsを介してバイアス電圧を供給するバイアス電源VVsと電気的に接続される。変換素子Sの第1電極の電位に応じた電気信号を転送するスイッチ素子Tは、その制御端子が駆動配線Gに接続され、スイッチ素子Tを導通状態にする導通電圧と非導通状態にする非導通電圧とを含む駆動信号が駆動配線Gを介して駆動回路102から供給される。本実施形態では、スイッチ素子Tの一方の主端子は、変換素子Sの第1電極に接続されており、他方の主端子は信号配線Sigに接続されている。制御端子に導通電圧が供給されてスイッチ素子Tが導通状態になっている間に、スイッチ素子Tは、変換素子Sで発生した電荷に応じて変動する第1電極の電位に応じた電気信号を信号配線Sigに転送する。ここで、スイッチ素子Tは、制御端子と一方の主端子の間に容量を有しており、その容量をCgdと示す。また、スイッチ素子Tは、制御端子と他方の主端子の間に容量を有しており、その容量をCgsと示す。更にスイッチ素子Tは、2つの主端子の間にも容量を有しており、その容量をCdsと示す。信号配線Sigは後述する読出回路103に供給される基準電圧を供給する基準電圧配線Vref1を介して基準電源VVref1と接続される。駆動配線Gは、駆動回路102に設けられたスイッチSWを介して、導通電圧を供給する導通電圧配線Vonを介して導通電源VVonと、非導通電圧を供給する非導通電圧配線Voffを介して非導通電源VVoffと、に選択的に接続される。
まず、図1(b)を用いて本発明の概念を説明する。図1(b)は、本発明の第1の実施形態に係る、画素を行列状に複数備えた画素アレイ内の1画素の模式的等価回路である。ここで、画素アレイは、複数の画素が行列状に配列された基板の、複数の画素が配置された領域と、複数の画素の間の領域と、を含む領域である。図1(b)に示す1つの画素110は、2つの電極の間に半導体層を有して放射線を電荷に変換する変換素子Sと、その電荷に応じた電気信号を転送するスイッチ素子Tと、を含む。変換素子Sとしては、光電変換素子と、放射線を光電変換素子が感知可能な波長帯域の光に変換する波長変換体と、を備えた間接型の変換素子や、放射線を直接電荷に変換する直接型の変換素子が好適に用いられる。なお、本実施形態では、光電変換素子の一種であるフォトダイオードとして、ガラス基板等の絶縁性基板上に配置されアモルファスシリコンを主材料とするPIN型フォトダイオードを用いる。ここで、変換素子は容量を有しており、変換素子の容量をCsと示す。スイッチ素子Tとしては、制御端子と2つの主端子を有するトランジスタが好適に用いられ、本実施形態では薄膜トランジスタ(TFT)が用いられる。変換素子Sの1方の電極(第1電極)はスイッチ素子Tの2つの主端子の1方に電気的に接続され、他方の電極(第2電極)はバイアス配線Vsを介してバイアス電圧を供給するバイアス電源VVsと電気的に接続される。変換素子Sの第1電極の電位に応じた電気信号を転送するスイッチ素子Tは、その制御端子が駆動配線Gに接続され、スイッチ素子Tを導通状態にする導通電圧と非導通状態にする非導通電圧とを含む駆動信号が駆動配線Gを介して駆動回路102から供給される。本実施形態では、スイッチ素子Tの一方の主端子は、変換素子Sの第1電極に接続されており、他方の主端子は信号配線Sigに接続されている。制御端子に導通電圧が供給されてスイッチ素子Tが導通状態になっている間に、スイッチ素子Tは、変換素子Sで発生した電荷に応じて変動する第1電極の電位に応じた電気信号を信号配線Sigに転送する。ここで、スイッチ素子Tは、制御端子と一方の主端子の間に容量を有しており、その容量をCgdと示す。また、スイッチ素子Tは、制御端子と他方の主端子の間に容量を有しており、その容量をCgsと示す。更にスイッチ素子Tは、2つの主端子の間にも容量を有しており、その容量をCdsと示す。信号配線Sigは後述する読出回路103に供給される基準電圧を供給する基準電圧配線Vref1を介して基準電源VVref1と接続される。駆動配線Gは、駆動回路102に設けられたスイッチSWを介して、導通電圧を供給する導通電圧配線Vonを介して導通電源VVonと、非導通電圧を供給する非導通電圧配線Voffを介して非導通電源VVoffと、に選択的に接続される。
次に、変換素子Sに放射線が照射した際に流れる電流について説明する。まず、スイッチ素子Tが非導通状態で変換素子Sに放射線が照射した場合について説明する。発生した電子−正孔対と、変換素子Sの容量Csとスイッチ素子Sの各容量(Cgs、Cgd、Cds)と、に応じて各配線に電流が流れる。発生した電子に応じて変換素子Sの第1電極の電位は下がる。それにより、駆動配線Gには、第1電極の電位の低下分と、変換素子Sから駆動配線Gまでの容量分割比とに応じて、非導通電源VVoffから画素110に向かって駆動配線電流I_Vgとして非導通電源電流I_Voffが流れる。また、信号配線Sigには、第1電極の電位の低下分と、変換素子Sから信号配線Sigまでの容量分割比とに応じて、基準電源VVref1から画素110に向かって信号配線電流I_Vref1が流れる。そして、変換素子Sの容量Csの電位差を維持するように、バイアス配線Vsには、画素に向かって流れる駆動配線電流I_Vgと信号配線電流I_Vref1の和と同等のバイアス配線電流I_Vsが、画素110からバイアス電源VVsに向かって流れる。次に、スイッチ素子Tが導通状態で変換素子Sに放射線が照射した場合について説明する。バイアス配線Vsには、発生した正孔に応じて、画素110からバイアス電源VVsに向かって、バイアス配線電流I_Vsが流れる。また、信号配線Sigには、バイアス配線電流I_Vsを変換素子Sの容量Csとスイッチ素子Sのオン抵抗値Ronとの積で除算した値の信号配線電流I_Vref1が、基準電源VVref1から画素110に向かって流れる。このように、バイアス配線Vsには、変換素子Sに放射線が照射した場合に照射された放射線に応じたバイアス配線電流I_Vsが流れる。
次に、スイッチ素子Tの導通と非導通とを切り替える際に流れる電流について説明する。まず、スイッチ素子Tを非導通状態から導通状態に切り替える際に流れる電流について説明する。駆動配線Gには、非導通電圧と導通電圧との電位変動分を埋めるように、導通電源VVonから画素110に向かって駆動配線電流I_Vgとして導通電源電流I_Vonが流れる。バイアス配線Vsは変換素子Sの容量Cs及びスイッチ素子Tの制御端子と一方の主端子の間の容量Cgdを介して容量結合している。そのため、バイアス配線Vsには、駆動配線Gの電位変動量と駆動配線Gからバイアス配線Vsまでの容量分割比に応じて、画素110からバイアス電源VVsに向かって、バイアス配線電流I_Vsが流れる。次に、スイッチ素子Tを導通状態から非導通状態に切り替える際に流れる電流について説明する。導通電圧と非導通電圧との電位変動分を解消するように、画素110から非導通電源VVoffに向かって駆動配線電流I_Vgとして導通電源電流I_Voffが流れる。バイアス配線Vsには、駆動配線Gの電位変動量と駆動配線Gからバイアス配線Vsまでの容量分割比に応じて、バイアス電源VVsから画素110に向かって、バイアス配線電流I_Vsが流れる。このように、スイッチ素子Tの導通と非導通とを切り替える際に、バイアス配線Vsには、放射線の照射とは関係なく、導通電圧と非導通電圧の電位差に応じたバイアス配線電流I_Vsが流れる。この電流がノイズとして影響を及ぼし、放射線の照射の検知の精度の低下を招く。そこで本願発明者は、誠意検討の結果、以下のことを見出した。
被検体を透過して照射される放射線は、被検体があるため画素アレイに均一に照射されない場合が多い。そのため、画素アレイに配置される複数の画素101を複数の画素群に分割すると、画素群毎に照射される放射線の強度が異なることが多くなる。例えば、複数の画素群のうち、骨や臓器などの放射線吸収の高い部位を透過した放射線が照射される画素群は、出力する電気信号が極めて低く、殆ど暗時出力信号と同程度の電気信号を出力する。一方、複数の画素群のうち、放射線が被検体を透過せずに照射される別の画素群は、出力する電気信号が極めて高く、殆ど変換素子が変換できる最大の電気信号を出力する。つまり、複数の画素群毎に一対一で対応するように複数のバイアス配線を設けると、あるバイアス配線に流れるバイアス配線電流は最大感度の電気信号に応じ、別のバイアス配線に流れるバイアス配線電流は暗時出力信号と同程度の電気信号に応じたものとなる。ただし、このバイアス配線電流は、バイアス配線に結合する容量にも依存したものである。
一方、駆動配線Gを介して各画素のスイッチ素子Tに供給される導通電圧と非導通電圧の電位差は、画素群毎に多少のばらつきはあるが、そのばらつきは画素群毎に照射される放射線の強度に比べれば無視できる程度に小さい。つまり、複数の画素群毎に一対一で対応するようにバイアス配線を複数設けると、あるバイアス配線に流れる導通電圧と非導通電圧の電位差に応じたバイアス配線電流は、バイアス配線に結合する容量にのみ依存したものとなる。
そこで、複数のバイアス配線のうち少なくとも2つのバイアス配線を流れる少なくとも2つのバイアス配線電流を検出し、検出された少なくとも2つのバイアス配線電流に基づいて画素アレイへの放射線の照射の開始を検知する。2つのバイアス配線電流に含まれる導通電圧と非導通電圧の電位差に応じた成分を抑制するように2つのバイアス配線電流を演算処理したとしても、その演算処理では2つのバイアス配線電流に含まれる照射される放射線の強度に応じた成分は大きく異なる。そのため、放射線の強度に応じた成分は十分な量が残存する。つまり、少なくとも2つのバイアス配線電流に基づいて画素アレイへの放射線の照射の開始を検知することにより、導通電圧と非導通電圧の電位差に基づく電流に起因するノイズの影響を抑制する。それにより、バイアス配線電流に基づく放射線の照射の開始や終了といった放射線の照射の有無を精度よく検出できる。
なお、本発明では、少なくとも2つのバイアス配線電流を用いて演算を行い、その演算結果に基づいて放射線の照射の有無の検出を行うことが望ましい。その演算としては、演算結果に含まれる導通電圧と非導通電圧の電位差に応じた成分が、予め定められた閾値未満となるように、少なくとも2つのバイアス配線電流のうちの少なくとも一方に所望の係数を掛けた後に減算処理を行う。それにより、導通電圧と非導通電圧の電位差に基づく電流に起因するノイズの影響を抑制し、バイアス配線電流に基づく放射線の照射を精度よく検出できる。ここで、予め定められた閾値や所望の係数は、放射線撮像装置の製造時や工場出荷時や設置後に行われるキャリブレーション時に、適宜設定され得る。
次に、図1(a)を用いて本発明の放射線撮像システム及び放射線撮像装置について説明する。放射線撮像装置100は、画素110を行列状に複数備えた画素アレイ101と、画素アレイ101を駆動する駆動回路102と、駆動された画素アレイ101からの電気信号に基づく画像信号を読み出す読出回路103を含む信号処理部106と、を有する。信号処理部106は、読出回路103と、A/D変換器104と、デジタル信号処理部105とを有する。本実施形態では、説明の簡便化のために、画素アレイ101は8行×8列の画素110を有する形態としている。画素アレイ101は、駆動回路102からの駆動信号111に応じて駆動され、画素アレイ101から電気信号112が並列に出力される。画素アレイ101から出力された電気信号112は、読出回路103によって読み出される。読出回路103からの電気信号113は、A/D変換器104によってアナログ信号からデジタル信号114に変換される。A/D変換器104からのデジタル信号は、デジタル信号処理部105によって、デジタルマルチプレックス処理やオフセット補正等の簡易なデジタル信号処理が行われ、デジタル画像信号が出力される。そして、放射線撮像装置100は、電源部107と、各構成要素に夫々制御信号を供給して動作を制御する制御部108と、を含む。電源部107は、読出回路103に対して基準電圧配線Vref1を介して基準電圧を与える第1基準電源VVref1と基準電圧配線Vref2を介して基準電圧を与える第2基準電源VVref2とを含む。また、電源部107は、A/D変換器104に対して基準電圧配線Vref3を介して基準電圧を供給する第3基準電源VVref3を含む。また、電源部107は、駆動回路102に対して、導通電圧配線Vonを介して導通電圧を供給するための導通電源VVonと、非導通電圧配線Voffを介して非導通電圧を供給するための非導通電源VVoffを含む。電源部107は、バイアス電圧を供給するバイアス電源VVsを更に含む。制御部108は、駆動回路102、読出回路103、及び、電源部107を制御する。ここで、電源部107は、画素アレイ101に配置された複数の配線を流れる電流を検出する電流検出回路120を含む。本実施形態の電流検出回路120は、第1バイアス配線Vs1を流れる電流、第2バイアス配線Vs2を流れる電流、及び、第3バイアス配線Vs3を流れる電流、のうちの少なくとも2つの電流を検出する。そのため、本実施形態の電流検出回路120は複数のバイアス配線を流れる電流のうちの少なくとも2つの電流を検出可能な構成となっている。ここで、画素アレイ101は、複数の画素110が複数の画素群に分割されて配置されており、複数のバイアス配線である第1バイアス配線Vs1〜第3バイアス配線Vs3は複数の画素群に一対一で対応するように設けられている。また、制御部108は、電流検出回路120で検出された電流の値に基づいて画素アレイ101への放射線の照射の有無を検知する検知回路108aと、検知回路108aの検知結果に基づいて駆動回路102の制御を行う制御回路108bと、を含む。本発明の検知部は、電流検出回路120と制御回路108bを含み、画素アレイ101への放射線の照射の有無を検知するものである。検知部に関しては後で詳細に説明する。
放射線制御装置131は、曝射ボタン132からの制御信号を受けて、放射線発生装置130が放射線133を出射する動作の制御を行う。制御卓150は、制御コンピュータ140に被検体の情報や撮像条件の入力を行い制御コンピュータ140に伝送する。表示装置163は、放射線撮像装置100から画像データを受信した制御コンピュータ140で画像処理された画像データを表示する。
次に、図2(a)及び図2(b)を用いて、本実施形態に係る放射線撮像装置を説明する。図2(a)は、本実施形態に係る放射線撮像装置の模式的等価回路図であり、図2(b)は、読出回路103の模式的等価回路図である。なお、図1(a)及び図1(b)を用いて説明した構成と同じものは同じ番号を付与してあり、詳細な説明は割愛する。なお、本実施形態では、説明の簡便化のために8行×8列の画素アレイを用いて説明しているが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、人体の胸部を撮影するための放射線撮像装置であれば、画素アレイは約43cm×35cmが必要とされ、1画素のサイズを160μm×160μmとすると2688行×2100列の画素アレイが必要となる。
図2(a)に示すように、本実施形態では、画素アレイ101に配置された複数の画素110は3つの画素群に分割される。第1画素群は、第1バイアス配線Vs1が第2電極に接続される変換素子を有する複数の画素を有し、第2画素群は、第2バイアス配線Vs2が第2電極に接続される変換素子を有する複数の画素を有する。また、第3画素群は、第3バイアス配線Vs3が第2電極に接続される変換素子を有する複数の画素を有する。
行方向の複数の画素のスイッチ素子、例えばT11〜T18は、それらの制御端子が1行目の駆動配線G1に共通に電気的に接続されており、駆動回路102から駆動信号が、駆動配線を介して行単位で与えられる。列方向の複数の画素のスイッチ素子、例えばT11〜T81は、それらの他方の主端子が1列目の信号配線Sig1に電気的に接続されており、導通状態になっている間に、変換素子の電荷に応じた電気信号を、信号配線を介して読出回路103に転送する。列方向に複数配列された信号配線Sig1〜Sig8は、画素アレイ101の複数の画素から出力された電気信号を並列に読出回路部103に伝送する。
読出回路103は、画素アレイ101から並列に出力された電気信号を増幅する増幅回路部202と、増幅回路部202からの電気信号をサンプルしホールドするためのサンプルホールド回路部203と、を有する。増幅回路部202は、読み出された電気信号を増幅して出力する演算増幅器Aと、積分容量群Cfと、積分容量をリセットするリセットスイッチRCと、を有する増幅回路を、各信号配線に対応して有する。演算増幅器Aの反転入力端子には出力された電気信号が入力され、出力端子から増幅された電気信号が出力される。ここで、演算増幅器Aの正転入力端子には基準電源配線Vref1が接続される。増幅回路部202には、放射線の照射の開始を検知するまで信号配線Sigに基準電源配線Vref1を接続するための信号配線リセットスイッチSResを備える。放射線の照射の開始を検知するまでは、演算増幅器202を動作させると消費電力が大きくなるため、演算増幅器202はその動作が停止される。そして、信号配線Sigの電圧を基準電圧に固定するとともに、信号配線Sigに流れる電流を検出(モニタ)するために、信号配線リセットスイッチSResは基準電源配線Vref1と信号配線Sigを接続する。サンプルホールド回路部203は、サンプリングスイッチSHとサンプリング容量Chとによって構成されるサンプルホールド回路を、各増幅回路に対応して4系統有している。これは2行分の電気信号に対応して、増幅回路で発生するオフセットを抑制する相関二重サンプリング(CDS)処理を行うためである。読出回路103は、サンプルホールド回路部203から並列に読み出された電気信号を、それぞれ順次出力して直列信号の画像信号として出力するマルチプレクサ204を有する。更に、読出回路103は、画像信号をインピーダンス変換して出力する出力バッファ回路SFと、出力バッファ回路SFの入力をリセットする入力リセットスイッチSRと、可変増幅器205と、を有する。ここで、マルチプレクサ204には、各信号配線に対応してスイッチMS1〜MS8とMN1〜MN8スイッチを夫々備えており、各スイッチを順次選択することにより、並列信号を直列信号に変換する動作が行われる。可変増幅器205には、CDS処理のための差動増幅器として全差動増幅器が好適に用いられる。直列信号に変換された信号は、A/D変換器104に入力され、A/D変換器104でデジタルデータに変換され、デジタルデータがデジタル信号処理部105に送られる。ここで、制御回路108bは、増幅回路部202のリセットスイッチRCに御信号116aを供給し、信号配線リセットスイッチSResに制御信号116bを供給する。また、制御回路108bは、サンプルホールド回路部203に、偶奇選択信号116oe、信号サンプル制御信号116s、オフセットサンプル制御信号116nを供給する。更に、制御回路108bは、マルチプレクサ204に制御信号116cを供給し、入力リセットスイッチSRに制御信号116dを供給する。
次に、図3を用いて、本実施形態に係る電流検出回路120と検知回路108aの例を説明する。
本発明の電流検出回路120は、複数のバイアス配線電流検出機構を備える。本実施形態では、電流検出回路120は、第1バイアス配線電流検出機構121a、第2バイアス配線電流検出機構121b、第3バイアス配線電流検出機構121cを含む。バイアス配線電流検出機構121aは、第1バイアス配線電流I_Vs1を検出して第1バイアス配線電流信号119bを出力するためのものである。第2バイアス配線電流検出機構121bは、第2バイアス配線電流I_Vs2を検出して第2バイアス配線電流信号119cを出力するためのものである。第3バイアス配線電流検出機構121cは、第3バイアス配線電流I_Vs3を検出して導通電源電流信号119dを出力するためのものである。本実施形態では、上記3種類の信号が、本実施形態の検知回路108aに出力される。各電流検出機構は、電流電圧変換回路122を含む。本実施形態では、電流電圧変換回路122は、トランスインピーダンスアンプTAとフィードバック抵抗Rfとを有する。トランスインピーダンスアンプTAの非反転入力端子にはバイアス電源VVsが接続され、反転入力端子には各バイアス配線のいずれかが接続され、出力端子と反転入力端子の間にフィードバック抵抗RfがトランスインピーダンスアンプTAと並列に接続される。また、本実施形態の各電流検出機構は、電流電圧変換回路122の出力電圧を増幅する電圧増幅回路123を含む。本実施形態では、電圧増幅回路123は、計装アンプIAとゲイン設定抵抗Rgとを有する。更に、本実施形態の各電流検出機構は、ノイズの低減のための帯域制限回路124と、アナログでデジタル変換を行いデジタルの各電流信号を出力するためのAD変換器125とを含む。このような構成により、電流検出機構121は、各バイアス配線に流れる電流を、電圧に変換して増幅して帯域制限してアナログデジタル変換した電流信号を出力することにより、各バイアス配線に流れる電流を検出する。
検知回路108aは、電流検出回路120からの信号を演算する演算回路126と、演算回路126の出力(演算結果)と閾値Vthとを比較して比較結果119aを出力する比較回路127と、を含む。本実施形態の演算回路126は、第1バイアス配線電流信号119b、第2バイアス配線電流信号119c、第3バイアス配線電流信号119dの3種類の信号を演算処理するものである。本実施形態の比較回路127は、演算回路126の出力(演算結果)と予め設定された閾値Vthと比較する比較器CMPを含むものである。実施形態では、閾値Vthとして予め設定された一つの固定の電圧値を用いている。ただし、複数の異なる閾値を準備し、その複数の閾値が複数の電流検出機構121に1対1で対応していることが好ましい。比較回路127を、選択された電流検出機構121に対応した閾値を複数の閾値の中から選択する構成とすることは、検知精度の観点でより好ましい。複数の電流検出機構121毎の特性バラつきや、複数のバイアス配線毎の特性バラつきなどがある場合には、好適な閾値を適用することができるためである。図3に示す演算回路126は、各バイアス配線電流信号を所望の増幅率(係数)で増幅する可変増幅器VGAと、各々増幅された各バイアス配線電流信号のうちの2つのバイアス配線電流信号を差分処理する差分器SUBと、を含む。具体的には、第1バイアス配線電流信号119bを増幅する可変増幅器VGAと、第2バイアス配線電流信号119cを増幅する可変増幅器VGAと、第3バイアス配線電流信号119dを増幅する可変増幅器VGAと、を含む。更に、増幅された第1バイアス配線電流信号119bと第2バイアス配線電流信号119cとを差分処理する差分器SUB1と、増幅された第2バイアス配線電流信号119cと第3バイアス配線電流信号119dとを差分処理する差分器SUB2と、を含む。導通電源電流信号119dと非導通電源電流信号119eとを加算する第1加算器ADD1を含む。また、図3に示す比較回路127は、演算回路126の演算結果である差分器SUB1の出力と予め設定された閾値Vthと比較する比較器CMPと、差分器SUB2の出力と予め設定された閾値Vthと比較する比較器CMPと、を含む。なお、検知精度を向上させるためには、比較回路127は、2つの比較器CMPからの比較結果のANDに基づいて検知信号を出力するためのAND回路を有してもよい。また、検出速度を向上させたい場合にはAND回路の代わりにOR回路を用いてもよい。検知回路108aの検知結果である比較結果119aが制御回路108bに供給され、制御回路108bは、比較結果119aに基づいて駆動回路102の制御を行う。なお、上述した電流検出回路120と検知回路108aでは、いずれも検出した電流を電圧に変換した信号を用いたものを説明したが、本発明はそれに限定されるものではない。本発明の電流検出回路120と検知回路108aは、検出した電流をそのまま用いた形態のものであってもよい。つまり、電流検出回路120はバイアス配線に流れる電流を何らかの信号で出力することによって検出できればよい。
次に、図2(a)、図3、図4(a)、及び、図4(b)を用いて、本実施形態における放射線の曝射の検知とそれに基づく制御を説明する。なお、図4(a)は、放射線撮像装置全体のタイミングチャートであり、図4(b)は、電流検出回路120及び検知回路108aの出力を示すものである。
まず、放射線画像撮影動作において、制御部108は、電源部107及び電流検出回路120に制御信号117を与える。それにより、電源部107及び電流検出回路120は、画素アレイ101にバイアス電圧を、駆動回路102に導通電圧及び非導通電圧を、読出回路103に対して各基準電圧を、それぞれ供給する。また、制御部108は、駆動回路102に制御信号118を供給し、駆動回路102は、各駆動配線G1〜G8に順次に導通電圧を供給するように、駆動信号を出力する。それにより、スイッチ素子Tが行単位で順次に全て導通状態となる初期化動作K1が行われ、初期化動作K1は放射線の曝射の開始が検知されるまで複数回行われる。その際、制御部108は、読出回路103の信号配線リセットスイッチSResに制御信号116bを供給して、信号配線リセットスイッチを導通状態とする。それにより、電源部107の第1基準電源VVref1と信号配線Sigとが導通状態となる。電流検出回路120は、初期化動作K1を含む準備動作の間に、第1バイアス配線電流I_Vs1、第2バイアス配線電流I_Vs2、及び、第3バイアス配線電流I_Vs3を検出する。そして電流検出回路120は、検知回路108aに第1バイアス配線電流信号119b、第2バイアス配線電流信号119c、及び、第3バイアス配線電流信号119dを出力する。演算回路126が、第1バイアス配線電流信号119b、第2バイアス配線電流信号119c、及び、第3バイアス配線電流信号119dに対して上述の演算処理を行う。そして、比較回路127が、演算回路126の各出力と各閾値とを比較して、比較結果119a及び119a’を制御回路108bに出力する。演算回路126の出力が閾値Vthを超えると、電流検出回路120及び検知回路108aによって放射線の照射が開始された旨の比較結果119a及び119bの少なくとも一方が出力される。それにより、制御回路108bは駆動回路102に制御信号118を供給し、駆動回路102による駆動配線Gへの導通電圧の供給を停止する。図4(a)では、初期化動作K2において駆動回路102から駆動配線G4に導通電圧が供給されている際に放射線の照射の開始が検知され、駆動回路102による駆動配線G5〜G8への導通電圧の供給が行われず、全てのスイッチ素子Tが非導通状態で維持される。これにより、初期化動作K2が途中の行で終了するように、画素アレイ101の動作が検知された放射線の照射の開始に応じて制御され、放射線撮像装置100の動作は、準備動作から蓄積動作Wに遷移する。
次に、検出回路120及び検知回路108aによって、蓄積動作Wの演算回路126の出力が所望の閾値を下回ることによって放射線の照射の終了が検知されると、制御回路108bは駆動回路102に制御信号118を供給する。それにより、駆動回路102は、各駆動配線G1〜G8に順次に導通電圧を供給するように、駆動信号を出力し、スイッチ素子Tが行単位で順次に全て導通状態となる。それにより、放射線撮像装置100は、照射された放射線に応じた電気信号を画素アレイ101から読出回路103に出力する画像出力動作Xを行う。以上により、放射線撮像装置100は、準備動作と、蓄積動作Wと、画像出力動作Xと、を含む放射線画像撮像動作を行う。ここで、初期化動作K1の動作期間は、画像出力動作Xの動作期間より短いことが好ましい。
次に、放射線撮像装置100は、暗画像撮像動作を行う。暗画像撮像動作は、放射線画像撮像動作と同様に、1回以上の初期化動作K1と初期化動作K2とを含む準備動作と、蓄積動作Wと、暗画像出力動作Fと、を含む。ここで、暗画像撮像動作における蓄積動作Wでは放射線は照射されない。また、暗画像出力動作Fは変換素子Sで発生するダーク電流に起因する暗時出力に基づく電気信号を画素アレイ101から読出回路103に出力するもので、放射線撮像装置100の動作自体は画像出力動作Xと同じである。
なお、放射線画像撮像動作が複数回行われる場合にあっては、後の放射線撮像動作においてなされる本発明の電流検出による放射線の照射の開始の検知は、先の放射線画像撮像動作においてなされた放射線の照射の影響である残像による影響を受ける場合がある。ここで、残像とは、複数回行われる放射線画像撮像動作のうちの先の放射線画像撮像動作においてなされた放射線の照射に基づく電荷が、後の放射線画像撮像動作に影響をおよぼすものである。残像の原因としては、欠陥準位に捕獲された電荷や、変換素子から出力しきれず変換素子に残留した電荷が、主に挙げられる。放射線が照射された変換素子にこのような電荷が残留していた場合、後の放射線画像撮像動作において検出される電流にノイズとして混入し、検出精度を低下させる恐れがある。
そこで、図5(a)〜(c)に示すように、先の放射線画像撮像動作と後の放射線画像撮像動作の間に、残像を抑制するための動作を行うことが望ましい。図5(a)に示すものでは、先の放射線撮像動作の後の暗画像撮像動作の後に、次の動作を行う。変換素子の2つの電圧の間の電位差(以下に、変換素子に与えられる電圧、と示す)を0Vにする。これによって、変換素子に残留した、先の放射線画像撮像動作においてなされた放射線の照射に基づく電荷が低減される。この動作を第1残像抑制動作Sと示す。このスリープ動作Sを行った後に、後の放射線画像撮像動作を行う。また、図5(b)に示すものは、先の放射線撮像動作の後の暗画像撮像動作の後に、次の動作を行う。変換素子に与えられる電圧を、放射線撮像動作で変換素子に与えられる第1電圧と異なる第2電圧を与えた後に、第1及び第2電圧と異なり、且つ、第1電圧との差分の絶対値が第1電圧と第2電圧との差分の絶対値よりも小さくなる第3電圧を変換素子に与える。これによって、変換素子に残留した、先の放射線画像撮像動作においてなされた放射線の照射に基づく電荷が低減される。加えて、図5(a)で示すスリープ動作に比べて、残像を抑制するための動作によって発生し得る暗電流も抑制できる。この動作を第2残像抑制動作QSと示す。この第2残像抑制動作QSを行った後に、後の放射線画像撮像動作を行う。また、図5(b)に示すものは、先の放射線撮像動作の後の暗画像撮像動作の後に、放射線撮像装置100内に設けられた光源(不図示)からの光を画素アレイ101に照射する動作を行う。これによって、変換素子に残留した、先の放射線画像撮像動作においてなされた放射線の照射に基づく電荷が低減される。この動作を第3残像抑制動作LRと示す。この第3残像抑制動作LRを行った後に、後の放射線画像撮像動作を行う。なお、以上で説明した残像を抑制するための各動作において、先に説明した初期化動作K1と同様の動作を行うことは、更に好ましい。これらの動作により、後の放射線画像撮像動作においても精度よく放射線の照射の開始の検知を行うことが可能となる。
また、図1(b)及び図2(a)では、1画素の構成として、変換素子Sとスイッチ素子Tとを有するものを用いて説明したが、本発明はそれに限定されるものではない。例えば、図6(a)及び図6(b)に示すように、図1(b)及び図2(a)に示す1画素の構成に加えて、画素110が、増幅素子STとリセット素子RTとを更に含むものであってもよい。図6(a)及び図6(b)では、増幅素子STとして、制御端子(ゲート電極)と2つの主端子とを有するトランジスタを用いている。そのトランジスタの制御端子が変換素子Sの一方の電極に接続され、一方の主端子がスイッチ素子Tに接続され、他方の主端子が動作電源配線Vssを介して動作電圧を供給する動作電源VVssに接続される。また、信号配線Sigにはスイッチ602を介して定電流源601が接続されており、増幅素子STとソースフォロア回路を構成する。また、リセット素子RTとして、制御端子(ゲート電極)と2つの主端子とを有するトランジスタを用いており、一方の主端子がリセット配線Vrを介してリセット電源VVrに接続され、他方の主端子が増幅素子STの制御電極に接続されている。このリセット素子RTが本発明の第2スイッチ素子に相当し、リセット電源VVrの電圧が本発明の第2電圧に相当する。リセット素子RTの制御電極は、リセット用駆動配線Grを介して、駆動配線Gと同様に駆動回路102に接続される。リセット用駆動配線Grは、駆動回路102に設けられたスイッチSWrを介して、導通電圧配線Vonを介して導通電源VVonと、非導通電圧配線Voffを介して非導通電源VVoffと、に選択的に接続される。また、演算増幅器Aの反転入力端子と信号配線リセットスイッチSResの間に、クランプ容量が設けられている。また、例えば、図7(a)及び図7(b)に示すように、図1(b)及び図2(a)に示す1画素の構成に加えて、画素110が、リセット素子RTを更に含むものであってもよい。リセット素子RTとして、制御端子(ゲート電極)と2つの主端子とを有するトランジスタを用いており、一方の主端子がリセット配線Vrを介してリセット電源VVrに接続され、他方の主端子が増幅素子STの制御電極に接続されている。このリセット素子RTが本発明の第2スイッチ素子に相当し、リセット電源VVrの電圧が本発明の第2電圧に相当する。リセット素子RTの制御電極は、リセット用駆動配線Grを介して、リセット用駆動回路102Rに接続される。リセット用駆動配線Grは、リセット用駆動回路102Rに設けられたスイッチSWrを介して、導通電圧配線Vonを介して導通電源VVonと、非導通電圧配線Voffを介して非導通電源VVoffと、に選択的に接続される。また、図7(a)及び図7(b)では、変換素子Sは、MIS型光電変換素子を含む。
また、図2(a)では、各バイアス配線は、少なくとも列方向の複数の画素の変換素子に接続される構成を示したが、本発明はそれに限定されるものではない。図8に示すように、各バイアス配線が、少なくとも行方向の複数の画素の変換素子に接続される構成であってもよい。また、それらを組み合わせて、各バイアス配線を画素群内で格子状に配置してもよい。更に、図2(a)の構成を列方向で2つに分割したり、図8の構成を行方向に2つに分割したりしてもよい。
また、例えば第1画素群のように、画素アレイ101の行方向の端に位置する画素110を含む画素群に、画素アレイ101の中央に位置する画素110を含む画素群の変換素子よりも感度の低い変換素子を設けることは望ましい。放射線に対して感度の低い変換素子の例としては、変換素子の放射線入射側に放射線を遮蔽する放射線遮蔽部材を有するものや、間接型の変換素子にあっては波長変換体と光電変換素子との間に光を遮蔽する遮光部材を有するものが挙げられる。
(第2の実施形態)
次に、図9(a)、図9(b)、及び、図10を用いて、本発明の第2の実施形態に係る放射線撮像装置について説明する。なお、第1の実施形態で説明した構成と同じものは同じ番号を付与してあり、詳細な説明は割愛する。
次に、図9(a)、図9(b)、及び、図10を用いて、本発明の第2の実施形態に係る放射線撮像装置について説明する。なお、第1の実施形態で説明した構成と同じものは同じ番号を付与してあり、詳細な説明は割愛する。
本実施形態では、画素アレイ101内の複数の画素110は複数の画素群に分割されており、複数の画素群に対応して複数のバイアス配線が設けられている。図9(a)及び図9(b)に示す例では、画素アレイ101内の複数の画素110は5つの画素群に分割されており、1つの画素群に1対1で対応して5つのバイアス配線が設けられている。第1画素群には第1バイアス配線Vs1が、第2画素群には第2バイアス配線Vs2が、第3画素群には第3バイアス配線Vs3が、第4画素群には第4バイアス配線Vs4が、第5画素群には第5バイアス配線Vs5が、それぞれ対応して配置されている。図10に示す例では、画素アレイ101内の複数の画素110は6つの画素群に分割されており、2つの画素群に1つのバイアス配線が対応しており、3つのバイアス配線が設けられている。第1画素群及び第2画素群には第1バイアス配線Vs1が、第3画素群及び第4画素群には第2バイアス配線Vs2が、第5画素群及び第6画素群には第3バイアス配線Vs3が、それぞれ対応して配置されている。
また、本実施形態では、複数の画素群に対応して複数の読出回路103が設けられている。図9(a)及び図9(b)に示す例では、各画素群に1対1で対応して5つの読出回路103が準備されている。図10に示す例では、各画素群に1対1で対応して6つの読出回路103が準備されている。
そして、本実施形態では、各読出回路103は、それぞれフレキシブルプリント配線板FPC上に備えられている。プリント回路基板PCB上には、電流検出回路120を構成する複数のバイアス配線電流検出機構121と、バイアス電源VVsと、デジタル信号処理部105(不図示)と、を有している。そして、各バイアス配線電流検出機構は、制御部108と接続されている。図9(a)及び図9(b)に示す例では、各バイアス配線に1対1で対応して、5つのバイアス配線電流検出機構121がプリント回路基板PCB上に準備されている。図10に示す例では、各バイアス配線に1対1で対応して、3つのバイアス配線電流検出機構121がプリント回路基板PCB上に準備されている。
各フレキシブルプリント配線板FPCの一端は、画素アレイ101が備えられるガラス基板などの絶縁性基板に設けられた接続部に実装され、各読出回路103は対応する信号配線Sigと接続される。各フレキシブルプリント配線板FPCの他端は、プリント回路基板PCB上の配線部に実装され、読出回路103はデジタル信号処理部105と接続される。各バイアス配線は、対応するバイアス配線電流検出機構121を介してバイアス電源VVsに接続されており、また、対応するフレキシブルプリント配線板FPCを介して対応する画素群内の変換素子Sの第2電極に共通に接続される。
このような構成とすることにより、例えば43cm×35cm以上の大面積の画素アレイ101に対しても、バイアス配線Vs及びバイアス配線電流検出機構121を各画素群に適宜対応して設けることが可能となる。また、画素アレイ101の全ての変換素子に対して共通のバイアス配線を設ける形態に比べて、バイアス配線の抵抗や寄生容量を小さくすることができるため、バイアス配線のインピーダンスを小さくすることができる。
ただし、放射線の照射の開始を検知するためのバイアス配線電流の検知は、先に説明した初期化動作K1及び初期化動作K2においてのみ行われればよい。また、蓄積動作Wや画像出力動作X、及び、暗画像出力動作Fにおいて、バイアス配線毎に電位が異なることに起因する画像アーチファクトが発生する恐れがある。そのため、図9(a)に示すように、各バイアス配線の間に短絡用スイッチ701を設け、初期化動作K1及び初期化動作K2を除く動作の間に、短絡用スイッチ701を導通状態としておくことが好ましい。短絡用スイッチ701の導通状態と非導通状態の制御は、制御部108によって行われ、より好ましくは比較回路からの比較結果に基づいて行われ得る。また、図9(b)及び図10に示すように、各バイアス配線の間を所望の抵抗値を有する抵抗702で接続することも有効である。抵抗702の抵抗値がバイアス配線のうち画素アレイ101とフレキシブルプリント配線板FPCとの間の部分の抵抗値以上であれば、バイアス配線電流検出機構121はバイアス配線電流を十分に検知することができる。また、画素アレイ101の読出回路103が接続される側の辺と反対側の辺において、各バイアス配線の間を抵抗702で接続することはより好ましい。
なお、本発明の各実施形態は、例えば制御部108に含まれるコンピュータや制御コンピュータ140がプログラムを実行することによって実現することもできる。また、プログラムをコンピュータに供給するための手段、例えばかかるプログラムを記録したCD−ROM等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体又はかかるプログラムを伝送するインターネット等の伝送媒体も本発明の実施形態として適用することができる。また、上記のプログラムも本発明の実施形態として適用することができる。上記のプログラム、記録媒体、伝送媒体及びプログラムプロダクトは、本発明の範疇に含まれる。また、第1〜第2の実施形態から容易に想像可能な組み合わせによる発明も本発明の範疇に含まれる。
100 放射線撮像装置
101 画素アレイ
102 駆動回路
103 読出回路
104 A/D変換器
105 デジタル信号処理部
106 信号処理部
107 電源部
108 制御部
108a 検知回路
108b 制御回路
110 画素
120 電流検出回路
S 変換素子
T スイッチ素子
G 制御配線
Sig 信号配線
Vs1,Vs2,Vs3 バイアス配線
101 画素アレイ
102 駆動回路
103 読出回路
104 A/D変換器
105 デジタル信号処理部
106 信号処理部
107 電源部
108 制御部
108a 検知回路
108b 制御回路
110 画素
120 電流検出回路
S 変換素子
T スイッチ素子
G 制御配線
Sig 信号配線
Vs1,Vs2,Vs3 バイアス配線
Claims (13)
- 各々が、放射線を電荷に変換する変換素子と、前記電荷に基づく電気信号を転送するスイッチ素子と、を含む複数の画素が行列状に配置された画素アレイと、
前記変換素子が放射線を電荷に変換するための電圧を前記変換素子に供給するバイアス配線と、
前記バイアス配線に前記電圧を供給する電源部と、
前記画素アレイへの放射線の照射の開始を検知する検知部と、
を含む放射線撮像装置であって、
前記画素アレイは、前記複数の画素が複数の画素群に分割されており、
前記バイアス配線は、前記複数の画素群に一対一で対応するように複数設けられており、
前記検知部は、複数の前記バイアス配線のうち少なくとも2つの前記バイアス配線を流れる少なくとも2つの電流を演算して比較した比較結果に基づいて前記画素アレイへの放射線の照射の開始を検知する検知回路を含むことを特徴とする放射線撮像装置。 - 前記スイッチ素子を導通状態とする導通電圧と前記スイッチ素子を非導通状態とする非導通電圧とを有する信号を前記スイッチ素子に供給する駆動配線と、
前記駆動配線に前記信号を供給する駆動回路と、
前記電気信号に基づく画像信号を読み出す読出回路と、
前記駆動回路及び前記読出回路を制御する制御部と、
を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の放射線撮像装置。 - 前記検知回路は、前記少なくとも2つの電流の値を演算する演算回路と、前記演算回路の出力と閾値とを比較して比較結果を出力する比較回路と、を有することを特徴とする請求項2に記載の放射線撮像装置。
- 前記検知部は、前記少なくとも2つの電流を検出する電流検出回路を更に含み、
前記電流検出回路は、複数の前記バイアス配線に一対一で対応するように設けられた複数の電流検出機構を含むことを特徴とする請求項3に記載の放射線撮像装置。 - 前記演算回路は、前記演算回路の出力に含まれる前記導通電圧と前記非導通電圧の電位差に応じた成分が前記閾値未満となるように、前記複数の電流検出機構のうちの少なくとも2つの電流検出機構からの信号のうちの少なくとも一方を増幅して差分処理することを特徴とする請求項4に記載の放射線撮像装置。
- 複数の前記バイアス配線の間に設けられたスイッチを更に含み、
前記制御部は、前記比較回路からの比較結果に基づいて前記スイッチの導通状態と非導通状態の制御を行うことを特徴とする請求項5に記載の放射線撮像装置。 - 各々が前記読出回路を備えた複数のフレキシブルプリント配線板と、複数の前記バイアス配線の間に設けられた抵抗と、を更に含み、
複数の前記バイアス配線の各々は、前記複数のフレキシブルプリント配線板のうちの対応するフレキシブルプリント配線板を介して、前記複数の画素群のうちの対応する画素群内の複数の前記変換素子に共通に接続されており、
前記抵抗の抵抗値は、前記バイアス配線のうち前記画素アレイと前記フレキシブルプリント配線板との間の部分の抵抗値以上であることを特徴とする請求項5に記載の放射線撮像装置。 - 前記画素は、前記スイッチ素子とは別に前記電圧とは異なる第2電圧を前記第1電極に供給する第2スイッチ素子を更に含み、
前記電源部は、前記第2電圧を前記第2スイッチ素子に供給することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の放射線撮像装置。 - 前記画素は、前記スイッチ素子と前記変換素子の間で前記電荷を増幅した前記電気信号を前記スイッチ素子に出力する増幅素子を更に含み、
前記電源部は、前記増幅素子が動作するための動作電圧を前記増幅素子に供給することを特徴とする請求項8に記載の放射線撮像装置。 - 請求項1から9のいずれか1項に記載の放射線撮像装置と、
前記放射線を出射する放射線発生装置と、
を含む放射線撮像システム。 - 各々が、放射線を電荷に変換する変換素子と、前記電荷に基づく電気信号を転送するスイッチ素子と、を含む複数の画素が行列状に配置された画素アレイと、前記変換素子が放射線を電荷に変換するための電圧を前記変換素子に供給するバイアス配線と、前記バイアス配線に前記電圧を供給する電源部と、を含み、前記画素アレイが前記複数の画素が複数の画素群に分割されており、前記バイアス配線が前記複数の画素群に一対一で対応するように複数設けられた放射線撮像装置の制御方法であって、
複数の前記バイアス配線のうち少なくとも2つの前記バイアス配線を流れる少なくとも2つの電流を演算して比較した比較結果に基づいて前記画素アレイへの放射線の照射を検知し、
検知された放射線の照射に応じて前記駆動回路の動作を制御することを特徴とする放射線撮像装置の制御方法。 - 前記少なくとも2つの電流の値を演算した出力と予め設定された閾値とを比較することにより前記画素アレイへの放射線の照射を検知することを特徴とする請求項11に記載の放射線撮像装置の制御方法。
- 前記前記少なくとも2つの電流の値を演算した出力と予め設定された複数の閾値から選択された閾値とを比較することにより前記画素への放射線の照射を検知することを特徴とする請求項12に記載の放射線撮像装置の制御方法。
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