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JP2013214157A - タグ位置情報判別システム、タグ位置情報判別方法 - Google Patents

タグ位置情報判別システム、タグ位置情報判別方法 Download PDF

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JP2013214157A JP2012083194A JP2012083194A JP2013214157A JP 2013214157 A JP2013214157 A JP 2013214157A JP 2012083194 A JP2012083194 A JP 2012083194A JP 2012083194 A JP2012083194 A JP 2012083194A JP 2013214157 A JP2013214157 A JP 2013214157A
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Shinichi Okada
晋一 岡田
Masami Sarutani
正美 猿谷
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

【課題】安価であり、かつ、所定の領域上におけるRFIDタグの位置、表裏、傾きを含むタグ位置情報を判別可能なタグ位置情報判別システム、タグ位置情報判別方法を提供する。
【解決手段】タグ位置情報判別システム1は、RFIDタグ10と、タグ位置情報判別装置20とを備える。RFIDタグ10は、一方の面側と他方の面側から得られるアンテナ部12の形状が異なる。タグ位置情報判別装置20は、複数の読み取りアンテナ211の動作を制御する制御部23と、複数の読み取りアンテナ211が配列され、RFIDタグ10を配置可能なテーブル状の読み取り面26と備え、制御部23は、複数の読み取りアンテナ211のうち、RFIDタグ10と通信可能な読み取りアンテナ211に基づいて、読み取り面26上に配置されたRFIDタグ10の位置、表裏、傾きを含むタグ位置情報を判別するものとした。
【選択図】図1

Description

本発明は、RFIDタグのタグ位置情報判別システム、タグ位置情報判別方法に関するものである。
従来、入退室管理用のセキュリティカードや、カードに記録された情報を利用するカードゲームのカード等として、RFID(Radio Frequency IDentification)タグを内蔵するカード(RFIDカード)が広く利用されている。
このようなRFIDカードを、所定の領域に置き、リーダライタによるRFIDタグの検出に加え、所定の領域上におけるカードの位置や表裏等に関しても検知し、カードの真正性の判断やゲームの進行等に利用するものも、近年様々に開発されている。カードの表裏等の検知方法としては、例えば、カメラ等でカードを撮像し、その位置や表裏等を検知するものや、赤外線等の不可視光を吸収又は反射するインクによりカード表面に形成されたマーク等をセンサで読み取って位置や表裏を検知するもの(例えば、特許文献1)や、RFIDタグを複数内蔵し、検出したRFIDタグの組み合わせにより表裏を検知するもの(例えば、特許文献2)等が知られている。
特開2002−175507号公報 特開2010−225025号公報
しかし、上述のようなカメラを使用する方法では、通常のリーダライタに加えて、所定の領域上のカードがカメラで撮像可能となるような設計や、カメラ等を配置する空間が必要となり、装置の大型化等を招く。
また、カード表面に形成された不可視光を吸収又は反射するインクによるマークを利用する方法では、通常のリーダライタに加えてセンサを設ける必要が生じる。また、マーク部分に他のカードが積層されたり、表面のマークが汚れや傷等が生じたりすると、マークが正しく読み取れなくなる。
さらに、複数のRFIDタグを1つのカードが内蔵する方法では、カードの生産コスト増加を招くことに加え、カードの面積による制限等の問題から1つのカード内に設けられるRFIDタグの数が限られるという問題があった。
近年、RFIDタグのリーダライタ側の検出方法の開発により、所定の領域上のカードの位置や表裏等を読み取るシステム等も開発されてはいるが、1つのRFIDタグのみを備えるカードにおいて、そのカードの位置、表裏や傾き等を全て精度よく判別できるシステムはなかった。
本発明の課題は、安価であり、かつ、所定の領域上におけるRFIDタグの位置、表裏、傾きを含むタグ位置情報を判別可能なタグ位置情報判別システム、タグ位置情報判別方法を提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
請求項1の発明は、ICチップ(13)と、前記ICチップに接続されたタグアンテナ部(12)とを備えるRFIDタグ(10)と、前記RFIDタグと通信可能な複数の読み取りアンテナ(211)を有するタグ位置情報判別装置(20)と、を備えるタグ位置情報判別システムであって、前記RFIDタグは、一方の面側から得られる前記タグアンテナ部の形状と、他方の面側から得られる前記タグアンテナ部の形状とが異なり、前記タグ位置情報判別装置は、前記複数の読み取りアンテナの動作を制御する制御部(23)と、前記複数の読み取りアンテナが配列され、前記RFIDタグを配置可能なテーブル状の読み取り面(26)と、を備え、前記制御部は、前記複数の読み取りアンテナのうち、前記RFIDタグと通信可能な複数の前記読み取りアンテナに基づいて、前記読み取り面上に配置された前記RFIDタグの位置、表裏、傾きを含むタグ位置情報を判別すること、を特徴とするタグ位置情報判別システム(2)である。
請求項2の発明は、請求項1に記載のタグ位置情報判別システムにおいて、前記タグ位置情報判別装置(20)は、前記タグアンテナ部(12)の形状が記憶された記憶部(24)を備え、前記制御部(23)は、前記RFIDタグ(10)と通信可能な前記読み取りアンテナ(211)の位置と、前記記憶部から読み出された前記タグアンテナ部の形状とに基づいて、前記読み取り面(26)上に配置されたRFIDタグの位置、表裏、傾きを含むタグ位置情報を判別すること、を特徴とするタグ位置情報判別システム(1)である。
請求項3の発明は、請求項1に記載のタグ位置情報判別システムにおいて、前記タグ位置情報判別装置(20)は、前記ICチップ(13)の識別情報と前記タグアンテナ部(12)の形状とを対応付けて記憶する記憶部(24)を備え、前記制御部(23)は、前記ICチップから読み出した識別情報に基づいて、対応する前記タグアンテナ部の形状を前記記憶部から読みだし、前記RFIDタグ(10)と通信可能な前記読み取りアンテナ(211)の位置と、前記記憶部から読み出された前記タグアンテナ部の形状とに基づいて、前記読み取り面上に配置されたRFIDタグの位置、表裏、傾きを含むタグ位置情報を判別すること、を特徴とするタグ位置情報判別システム(1)である。
請求項4の発明は、請求項1に記載のタグ位置情報判別システムにおいて、前記ICチップ(13)は、前記タグアンテナ部(12)の形状に対応するコードを記憶し、前記タグ位置情報判別装置(20)は、前記コードと前記タグアンテナ部の形状とを対応付けて記憶する記憶部(24)を備え、前記制御部(23)は、前記ICチップから読み出した前記コードに基づいて、対応する前記タグアンテナ部の形状を前記記憶部から読み出し、前記RFIDタグ(10)と通信可能な前記読み取りアンテナ(211)の位置と、前記記憶部から読み出された前記タグアンテナ部の形状とに基づいて、前記読み取り面(26)上に配置されたRFIDタグの位置、表裏、傾きを含むタグ位置情報を判別すること、を特徴とするタグ位置情報判別システム(1)である。
請求項5の発明は、請求項1に記載のタグ位置情報判別システムにおいて、前記ICチップ(13)は、前記タグアンテナ部(12)の形状を記憶し、前記制御部は、前記RFIDタグ(10)と通信可能な前記読み取りアンテナ(211)の位置と、前記ICチップから読み出した前記タグアンテナ部の形状とに基づいて、前記読み取り面(26)上に配置されたRFIDタグの位置、表裏、傾きを含むタグ位置情報を判別すること、を特徴とするタグ位置情報判別システム(1)である。
請求項6の発明は、請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のタグ位置情報判別システムによるタグ位置情報判別方法であって、前記複数の読み取りアンテナ(211)が、順次、前記RFIDタグ(10)との通信を試行する読み込み工程と、前記制御部(23)が、前記読み取りアンテナが前記RFIDタグと通信可能であるか否かを判断する通信可否判断工程と、前記制御部が、前記RFIDタグと通信可能であった前記読み取りアンテナと、前記記憶部又は前記ICチップから読み出された前記タグアンテナ部の形状とに基づいて、前記RFIDタグの位置、表裏、傾きを含むタグ位置情報を判別する位置情報判別工程と、を備えるタグ位置情報判別方法である。
本発明によれば、安価であり、かつ、所定の領域上におけるRFIDタグの位置、表裏、傾きを含むタグ位置情報を判別可能なタグ位置情報判別システム、タグ位置情報判別方法を提供することができる。
実施形態のタグ位置情報判別システム1を示すブロック図である。 読み取りアンテナ211の配列を示す図である。 RFIDタグ10のアンテナ部12の形状等を説明する図である。 アンテナ部12の形状と通信可能な読み取りアンテナ211とを説明する図である。 アンテナ部12の形状と通信可能な読み取りアンテナ211を説明する図である。 読み取り面26上に載置されたRFIDタグ10の一例を示す図である。 タグ位置情報判別方法の第1の例を示すフローチャートである。 複数枚のRFIDタグ10が読み取り面26上に載置されている場合を説明する図である。 タグ位置情報判別方法の第1の例の別の例を示すフローチャートである。 タグ位置情報判別方法の第2の例を示すフローチャートである。 タグ位置情報判別方法の第3の例を示すフローチャートである。 タグ位置情報判別方法の第4の例を示すフローチャートである。 変形形態のRFIDタグ10を示す図である。 図3(c)に示すタグ構成物11のアンテナ部12の等価回路を示す図である。
以下、図面等を参照して、本発明の実施形態について説明する。
なお、図1を含め、以下に示す各図は、模式的に示した図であり、各部の大きさ、形状は、理解を容易にするために、適宜誇張している。
(実施形態)
図1は、実施形態のタグ位置情報判別システム1を示すブロック図である。
本実施形態タグ位置情報判別システム1は、RFIDタグ10と、タグ位置情報判別装置20等を備えている。
RFIDタグ10は、後述のタグ位置情報判別装置20と非接触通信可能なタグ構成物11を備えている。RFIDタグ10は、不図示の樹脂製のカード状の部材の内部にタグ構成物11が埋設された形態としてもよいし、紙製や樹脂製のフィルム間に配置され封止された形態としてもよい。また、RFIDタグ10は、その表面に必要に応じて適宜印刷等が施されていてもよい。
なお、RFIDタグ10は、上記のようなカード状のものに限らず、例えば、フィギュア等のような立体物に付設した形態としてもよい。
本実施形態では、RFIDタグ10は、カード状であり、その外形が略矩形状である例を挙げて説明するが、RFIDタグ10の外形は、他の形状としてもよい。
タグ構成物11は、アンテナ部12と、このアンテナ部12に接続され、アンテナ部12を介してタグ位置情報判別装置20と情報の送受信が可能なICチップ13とを備えている。ICチップ13は、そのRFIDタグに関する情報等を記憶するメモリを備えている。
本実施形態では、タグ構成物11が、13.56MHz帯でタグ位置情報判別装置20と通信可能なパッシブタイプの電磁誘導方式である例を挙げて説明する。しかし、これに限らず、タグ構成物11は、電波方式やアクティブタイプ等の他の形態としてもよい。
なお、タグ構成物11のアンテナ部12の形状等に関する詳しい説明等は、後述する。
タグ位置情報判別装置20は、RFIDタグ10(タグ構成物11)と非接触情報通信可能であり、ICチップ13のメモリに記憶されている情報の読み出し及びメモリへの情報の書き込みが可能なリーダライタである。なお、これに限らず、タグ位置情報判別装置20は、ICチップ13のメモリに記憶されている情報の読み出しが可能であるが書き込みが不可能である形態としてもよい。
このタグ位置情報判別装置20は、アンテナ部21と、入力部22と、制御部23と、記憶部24と、表示部25等とを備えている。このタグ位置情報判別装置20は、図1に示すように、インターネット回線31を介してサーバ30と接続される形態としてもよいし、サーバ30等とは接続されない、所謂、スタンドアローン型としてもよい。
図2は、読み取りアンテナ211の配列を示す図である。
アンテナ部21は、RFIDタグ10と非接触で情報通信を行う複数の読み取りアンテナ211を有している。
読み取りアンテナ211は、タグ位置情報判別装置20に設けられたテーブル状の読み取り面26に複数配列されて設けられている。この読み取り面26上には、RFIDタグ10をその表面又は裏面を上側として載置可能である。
この読み取りアンテナ211は、制御部23の指示により個々に独立してRFIDタグ10との通信が可能なループ状のアンテナである。
読み取りアンテナ211は、図2(a)に示すように、読み取り面26の所定の2方向(例えば、上下方向及び左右方向)に格子状に配列されてもよいし、図2(b)に示すように、所定の2方向のうち一方(例えば、左右方向)の配列が、列ごとに半ピッチずつずれた形で配列されてもよい。読み取りアンテナ211は、最密配置されることが、RFIDタグ10の位置等を高精度で判別する観点から好ましい。
この読み取りアンテナ211は、個々にその位置情報を示す番号i(iは正の整数)が付されており、この番号は、読み取りアンテナ211の読み取り面26上の位置(例えば、座標)と紐付けされて、後述の記憶部24に記憶されている。
以下の本実施形態の説明では、図2(a)のように、読み取りアンテナ211が読み取り面26に格子状に配列されている例を挙げて説明する。
なお、図2では、読み取りアンテナ211は、理解を容易にするために、読み取りアンテナ211の外形形状を略正方形状として示しているが、これに限らず、例えば、円形状や矩形状、多角形状等としてもよい。
図1に戻り、入力部22は、キーボードやボタン等であり、情報をタグ位置情報判別装置20へ入力する部分である。
制御部23は、タグ位置情報判別装置20の統括的な制御を行う部分である。この制御部23は、例えば、CPU(Central Processing Unit:中央処理装置)から構成される。制御部23は、記憶部24に記憶された各種プログラム等を適宜読み出して実行する等により、アンテナ部21等と協働して各種機能を実現している。
記憶部24は、各種プログラムや、アンテナ部21の読み取りアンテナ211に関する情報や、RFIDタグ10の判別に必要な情報等を記憶する部分である。
表示部25は、タグ位置情報判別装置20が読み取り、判別したRFIDタグ10の情報等を、制御部23の指示により、適宜その画面に表示可能なモニタである。
なお、タグ位置情報判別装置20は、上記の入力部22や表示部25等を備えていない形態としてもよい。
図3は、RFIDタグ10のアンテナ部12の形状等を説明する図である。図3では、理解を容易にするために、RFIDタグ10内のタグ構成物11(アンテナ部12及びICチップ13)を実線で示しているが、本実施形態のRFIDタグでは、実際には、アンテナ部12の形状等をRFIDタグ10の表面又は裏面から視認することはできない。なお、上記の例に限らず、透明パウチや透明樹脂で加工する等により、タグ構成物11(アンテナ部12)の少なくとも一部が視認可能となるように形成された形態としてもよい。
前述のように、RFIDタグ10は、タグ構成物11を1つ備えている。
アンテナ部12は、RFIDタグ10の表面側から得られる形状(視認可能であった場合に、表面側から視認される形状)と、裏面側から得られる形状(視認可能であった場合に、裏面側から視認される形状)が異なる形状であり、紙面内で一方を回転させたとしても一致しない形状(点対称ではない形状)となっている。
例えば、図3(a)に示すように、一方の辺が他方の辺より長いL字状を描くようにループが形成されたアンテナ部12としてもよいし、図3(b)に示すように、不等辺三角形状(図3(b)では、直角不等辺三角形状)を描くようにループが形成されたアンテナ部12としてもよいし、図3(c)に示すように、一部にループ状の部分を有する(図3(c)では、ループ状の部分を3点有する)アンテナ部12としてもよい。
なお、アンテナ部12を、図3(c)のような一部にループ状の部分が形成された形状とする場合、そのタグ構成物11の等価回路において、各ループ状の部分に相当するインダクタンスが直列配置となる形態としてもよいし、並列配置となる形態としてもよい。
図14は、図3(c)に示すタグ構成物11のアンテナ部12の等価回路を示す図である。
図14(a)は、アンテナ部12の各ループ状の部分に相当するインダクタンスが直列配置となる形態であり、図14(b)は、アンテナ部12の各ループ状の部分に相当するインダクタンスが並列配置となる形態を示す。
本実施形態の図3(c)に示すアンテナ部12は、その所望する性能等に応じて、図14に示すどちらの等価回路に相当するものとしてもよい。
このようなRFIDタグ10を、前述のタグ位置情報判別装置20の読み取り面26上に置いた場合、RFIDタグ10と通信可能となる読み取りアンテナ211の位置は、以下の通りである。
図4及び図5は、アンテナ部12の形状と通信可能な読み取りアンテナ211を説明する図である。図4及び図5では、図3と同様に、理解を容易にするために、RFIDタグ10内のアンテナ部12及びICチップ13を実線で示している。
図4(a)は、一例として、読み取り面26上に、上述の図3(a)に示したL字状のアンテナ部12を有するRFIDタグを配置した様子を示し、図4(b)は、そのときにRFIDタグ10と通信可能となる読み取りアンテナ211を着色して示している。なお、図4(a),(b)において、いずれも紙面左側は、RFIDタグ10の表面を上側にして読み取り面26上に配置した場合、紙面右側は、RFIDタグ10の裏面を上側にして読み取り面26上に配置した場合を示している。
また、図5(a)は、図3(b)に示した不等辺三角形状のアンテナ部12を有するRFIDタグ10を、その表面を上側として読み取り面26上に配置した様子を示し、図5(b)は、そのときにRFIDタグ10と通信可能となる読み取りアンテナ211を着色して示している。
さらに、図5(c)は、図3(c)に示した局所的なループ部分を有するアンテナ部12を有するRFIDタグ10を、その表面を上側として読み取り面26上に配置した様子を示し、図5(d)は、そのときにRFIDタグ10と通信可能となる読み取りアンテナ211を着色して示している。
読み取りアンテナ211に電流が流れると、この読み取りアンテナ211のループ(コイル)に対して垂直方向に磁界が発生する。本実施形態では、読み取りアンテナ211に発生する磁界の方向は、読み取り面26の法線方向(図4及び図5の紙面に対する法線方向)である。この磁界をアンテナ部12が受けると、アンテナ部12のループ状の部分(コイル)に起電力が発生して電流が流れ、この電流によりICチップ13が駆動され、読み取りアンテナ211との通信が可能となる。従って、アンテナ部12の形状によって、通信可能となる読み取りアンテナ211の位置は異なる。
本実施形態では、RFIDタグ10内のアンテナ部12の形状、通信距離(アンテナ部12と、RFIDタグを置く読み取り面26(読み取りアンテナ211)との距離)、位置・表裏・傾きの判別精度を考慮して、読み取りアンテナ211に流される電流を微量に調整することで、アンテナ部12のループ部分に対応する部分の読み取りアンテナ211のみが、RFIDタグ10と通信可能となる。なお、読み取りアンテナ211に流される電流を大きくし過ぎると、1つ1つの読み取りアンテナ211の読み取り範囲が広がってしまい、RFIDタグ10の位置・表裏・傾きの判別精度が落ちるため好ましくない。
例えば、図4や図5(a),(b)に示すように、アンテナ部12がL字状や不等辺三角形状のループを形成している場合、RFIDタグ10と通信可能な読み取りアンテナ211は、アンテナ部12の位置に対応した位置(アンテナ部12の略直下に位置)のものであり、その配列は、アンテナ部12の形状と対応する。
また、図5(c)に示すように、ループ状の部分を局所的に有するアンテナ部12である場合には、図5(d)に示すように、そのループ状の部分に対応する位置の読み取りアンテナ211が通信可能となる。
さらに、例えば、図4(a),(b)に示すように、RFIDタグ10と通信可能な読み取りアンテナ211の位置は、読み取り面26上のRFIDタグ10が、表裏どちらの面を上側(どちらの面を読み取り面26側)としているかによっても異なる。図5(a),(c)に示すアンテナ部12の形状の場合も、特に図示していないが、通信可能となる読み取りアンテナ211の位置は、RFIDタグ10の表裏どちらの面を上側にするかによって異なる。
また、RFIDタグ10と通信可能な読み取りアンテナ211の位置は、読み取り面26上に配置されたRFIDタグ10が読み取り面26の上下方向又は左右方向に対して何度傾いて配置されたかによっても異なる。
上述のように、RFIDタグ10と通信可能な読み取りアンテナ211は、アンテナ部12の位置や形状等に対応しているので、制御部23は、RFIDタグ10と通信可能な読み取りアンテナ211の位置情報に基づいて、読み取り面26上に配置されたRFIDタグ10の位置、表裏、傾きを含むタグ位置情報を判別することができる。
以下、読み取り面26上に配置されたRFIDタグ10の位置、表裏、傾きを含むタグ位置情報を判別するタグ位置情報判別方法を説明する。
図6は、読み取り面26上に載置されたRFIDタグ10の一例を示す図である。図6(a)は、読み取り面26上に載置されたRFIDタグ10を示し、図6(b)は、そのときの通信可能な読み取りアンテナ211を示している。図6では、前述の図3(c)に示すアンテナ部12を有するRFIDタグ10を例に挙げて示している。
以降の説明において、タグ位置情報判別装置20のアンテナ部21の読み取りアンテナ211は、N個であるとする。前述のように、各読み取りアンテナ211は、番号i(i=1,i=2,・・・i=N)が付されており、その番号iと読み取り面26上における読み取りアンテナ211の位置情報とは、紐付けされて記憶部24に記憶されている。
図7は、タグ位置情報判別方法の第1の例を示すフローチャートである。
タグ位置情報判別方法の第1の例では、使用されるRFIDタグ10は、複数枚存在しているが、RFIDタグ10のアンテナ部12の形状は1種類である。また、ここでは、RFIDタグ10の外形が1種類である場合を例に挙げて説明する。
タグ位置情報判別方法の第1の例を用いる場合には、予め、RFIDタグ10のアンテナ部12の形状(図6(a)に示すアンテナ部12の場合は、例えば、3つのループ状の部分の位置関係等)を、タグ位置情報判別装置20の記憶部24に記憶させておく。
まず、タグ位置情報判別装置20の電源が入る等により、タグ位置情報判別装置20が起動する。これにより、タグ位置情報判別装置20のタグ位置情報の判別処理が、S101から開始する。ここでは、タグ位置情報判別装置20が起動している間は、常に、番号iから番号Nまでの読み取りアンテナ211が順次読み取りを行い、終了命令が出るまでその走査が絶えず繰り返されている形態を例に挙げて説明する。後述する第2〜第4の例に関しても同様である。図6では、一例として、読み取りアンテナ211によるRFIDタグ10の読み取りは、読み取り面26において、紙面最上段左端の読み取りアンテナ211から順次右側へ進み、右端の読み取りアンテナ211へ到達した後、その下段左端の読み取りアンテナ211に進み、また順次右側へと進むものとする。
なお、これに限らず、使用者が、RFIDタグ10を読み取り面26上に配置し、タグ位置情報判別装置20の入力部22のボタンを押下したり、タグ位置情報判別装置20に設けられた不図示のセンサ等がRFIDタグ10の読み取り面26への配置を検知したりする等により、タグ位置情報判別装置20のタグ位置情報の判別処理が開始する形態としてもよい。
使用者は、タグ位置情報判別装置20を起動させた後、読み取り面26上にRFIDタグ10を載置する。
S101では、制御部23は、番号i=1の読み取りアンテナ211を選択する。
次に、S102において、制御部23は、アンテナ部21の番号iの読み取りアンテナ211を選択し、RFIDタグ10の読み込みを開始する。
次に、S103において、制御部23は、番号iの読み取りアンテナ211がRFIDタグ10を読み込めたか否か(RFIDタグ10と通信できたか否か)を判定する。
読み込み可能(通信可能)であった場合(S103:YES)、制御部23は、その読み取りアンテナ211を介して、RFIDタグ10のICチップ13のメモリから、タグに関する各種情報(例えば、ゲームの進行やセキュリティ判定等に必要な情報であるが、タグ位置情報(位置、表裏、傾き)自体の判別には使用しない情報(ICチップ13のID(識別情報)を含む))を読み出し、S104へ進む。読み込み不可能(通信不可能)で合った場合(S103:NO)、S105へ進む。
S104において、制御部23は、RFIDタグ10を読み込めた読み取りアンテナ211の番号iと、読み出された各種情報とを紐付けして記憶部24に記憶させる。そして、S105へ進む。
ここで、上述のように、制御部23は、ICチップ13のIDを読み出し、番号iと紐付けて記憶部24に記憶している。これは、複数枚のRFIDタグ10が読み取り面上に載置されている場合、番号iの読み取りアンテナ211が読み込み可能であったRFIDタグ10を識別するためである。
なお、読み取り面26上にRFIDタグ10を1枚しか配置できない形態とする場合には、S103において、タグに関する各種情報として、ICチップ13のIDを読み出さない形態としてもよい。
次に、S105において、制御部23は、読み取りを開始してから、読み取りアンテナ211による走査が一巡しているRFIDタグがあるか否か判定する。
読み取り面26上に1枚のみRFIDタグ10が載置されており、そのRFIDタグ10について最初に読み取り可能となった読み取りアンテナ211の番号i=k(図6(b)参照)とするとき、S103で読み取り可能であるか否かを判定した読み取りアンテナ211の番号iが、i=k−1であった場合(S105:YES)、制御部23は、そのRFIDタグに対する走査が一巡したと判定して、S106へ向かう。番号i≠k−1であった場合(S105:NO)、制御部23は、一巡していないと判定して、S107へ向かう。
一方、複数枚のRFIDタグ10が読み取り面26上に載置されている場合には、以下のように処理を行う。
図8は、複数枚のRFIDタグ10が読み取り面26上に載置されている場合を説明する図である。
図8(a)に示すように、読み取り面26上には、2枚のRFIDタグ10(10−1,10−2)が配置されている。RFIDタグ10−1のICチップ13のIDをID1とし、RFIDタグ10−2のICチップ13のIDをID2とする。
前述のように、読み取り可能であった読み取りアンテナ211の番号iと、RFIDタグ10のICチップ13のIDとは、制御部23によって紐付けされ、記憶部24に記憶されている(S104)。従って、記憶部24には、そのIDごとに、読み取り可能であった読み取りアンテナ211の位置情報(番号i)が記憶される。図8(b),(c)は、走査が一巡した場合のID1,ID2にそれぞれ紐付けされた読み取り可能な読み取りアンテナ211の位置情報(番号i)に関する記憶内容を模式的に示している。
ここで、RFIDタグ10−1において、最初に読み取り可能となった読み取りアンテナ211の番号i=k1であり、RFIDタグ10−2において、最初に読み取り可能であった読み取りアンテナ211の番号i=k2(k2≠k1とする)であるとする。また、制御部23は、先に、番号i=k1の読み取りアンテナ211によるRFIDタグ10−1の読み取りを検出したとする。さらに、前述のように、読み取りアンテナ211は、番号i〜Nまで有り、順次読み取りを行い、これを繰り返しているものとする。
S103で読み取りを行った読み取りアンテナ211の番号i=k1−1であった場合、図8(d)に示すように、RFIDタグ10−1については、番号i=k1で読み取りを検出しているので走査が一巡している。一方、RFIDタグ10−2については、図8(e)に示すように、番号i=k1〜k2−1の読み取りアンテナ211(図8(e)の斜線部)が未だ読み取りを行っておらず、走査が一巡していない。従って、制御部23は、走査が一巡したRFIDタグ10が存在すると判定し(S105:YES)、S106へ進む。
また、S103で読み取りを行った読み取りアンテナ211の番号i≠k1−1である場合、走査が一巡しているRFIDタグ10がないので、制御部23は、走査が一巡したRFIDタグ10はないと判定し(S105:NO)、S107へ進む。
S106では、制御部23は、走査が一巡したと判断されたRFIDタグ10について、そのRFIDタグ10と通信可能であった読み取りアンテナ211の位置情報(番号i)と、記憶部24に予め記憶されたRFIDタグ10のアンテナ部12の形状とに基づいて、そのRFIDタグ10のタグ位置情報(位置、表裏、傾き)を判別する。
このとき、制御部23は、読み取り可能であった読み取りアンテナ211の位置情報(番号i)を、S104で記憶したICチップ13のIDごとに識別し、RFIDタグ10のタグ位置情報の判別を行う。
例えば、図6(a)に示すような位置に、RFIDタグ10が配置されたとする。このとき、アンテナ部12と通信可能な読み取りアンテナ211は、図6(b)に示す3点となる。この読み取りアンテナ211の位置情報は、番号i=k,l,mであり、これらから、制御部23は、この3点の配置(位置関係:角度や距離等)を算出する。
一方、記憶部24には、予め、アンテナ部12の形状として、3つのループ状の部分12a,12b,12cの配置(位置関係:角度や距離等)が記憶されている。
制御部23は、記憶部24から呼び出したアンテナ部12の形状(ループ状の部分12a,12b,12cの配置)と、3点の読み取りアンテナ211の位置(番号i=k,l,mの読み取りアンテナ211の配置)とを比較して、読み取り面26上のRFIDタグ10のタグ位置情報となる、位置や表裏、傾きを判別する。
図8に示すように、RFIDタグ10が読み取り面26上に複数載置される場合には、制御部23は、読み取りアンテナ211による走査が一巡したRFIDタグ10ごとに、上述のようなタグ位置情報の判別を行えばよい。
また、制御部23は、上記のような処理で得られたタグ位置情報を、タグ位置情報判別後に、所定の機器へ出力や、表示部25への表示を行ってもよい。
RFIDタグ10のタグ位置情報の判別が終了したのち、S107へ進む。
S107では、制御部23は、ゲーム等の終了や本体の稼動終了等による終了命令が出ているか否かを判定する。終了命令が出ている場合(S107:YES)、制御部23は、読み取りアンテナ211による読み取りを終了し、タグ位置情報判別処理を終了する。終了命令が出ていない場合(S107:NO)、制御部23は、読み取りアンテナ211による読み取り(走査)を続けるため、S108へ進む。
なお、このタグ位置情報判別処理を終えた後、制御部23が、ICチップ13から読み出された各種情報や、RFIDタグ10のタグ位置情報を所定の機器等に出力したり、これらに基づいて他の処理を行ったりしてもよい。
S108では、制御部23は、S103でRFIDタグ10の読み込みを行った読み取りアンテナ211の番号i=Nであったか否かを判定する。
i≠Nである場合(S108:NO)、S109へ進む。S109において、制御部23は、次の読み取りアンテナ211(i+1→i)を選択し、S102へ進み、そのアンテナ211でのRFIDタグ10の読み込みを開始する。
i=Nである場合(S108:YES)、S101へ進む。そして、制御部23は、前述のように、最初の番号の読み取りアンテナ211(i=1)を選択し、S102へ進み、そのアンテナ211でのRFIDタグ10の読み込みを開始する。
上述のタグ位置情報判別方法の第1の例によれば、RFIDタグ10に1つのタグ構成物11を備えるだけでよく、RFIDタグ10のタグ位置情報(位置、表裏、傾き)の情報を検出するための複数のタグ構成物11は不要である。従って、安価で簡単な構成のRFIDタグ10を使用でき、かつ、読み取り面26上のRFIDタグ10のタグ位置情報である位置、表裏、傾きを、全て精度よく判別できる。
また、RFIDタグ10のタグ位置情報を取得するためのカメラやイメージセンサが不要であり、RFIDタグ10のタグ位置情報判別システムを簡単な構成とすることができる。
さらに、終了命令が出されるまで、読み取りアンテナ211によるRFIDタグ10の読み取りが続けられる。従って、使用者の操作等により、同じRFIDタグ10であっても、読み取り面26上における傾きや位置、表裏が変更された場合にも、タグ位置情報の判別を再度自動的に行うことができる。
なお、上述の第1の例において、RFIDタグ10の認証工程を設けてもよい。即ち、予め、使用可能なICチップ13のID(識別情報)を記憶部24やサーバ30等に記憶させておき、S103の後に、制御部23が、RFIDタグ10から読み出されたICチップ13のIDが記憶部24やサーバ30に記憶されているか否かを判定する。IDが記憶部24やサーバ30に記憶されていない場合は、制御部23は、このRFIDタグ10は使用不可能であると判断してタグ位置情報判別処理を終了する。ICチップ13のIDが記憶部24やサーバ30に記憶されている場合、制御部23は、そのRFIDは使用可能であると判定し、S104へ進んでもよい。このような工程を加えることにより、RFIDタグ10の偽造や不正使用を防止できる。
なお、上述の説明では、アンテナ部21の読み取りアンテナ211によるRFIDタグ10の読み込みは、終了命令が出るまで読み取りアンテナ211によるRFIDタグ10の走査を続ける形態としたが、これに限らず、例えば、読み取りアンテナ211によるRFIDタグ10の走査を、番号i=1〜Nまでの1巡のみである形態としてもよい。
図9は、タグ位置情報判別方法の第1の例の別の例を示すフローチャートである。
まず、使用者が、RFIDタグ10を読み取り面26上に配置し、タグ位置情報判別装置20の入力部22のボタンを押したり、タグ位置情報判別装置20に設けられた不図示のセンサ等がRFIDタグ10の読み取り面26への配置を検知したりする等により、タグ位置情報判別装置20のタグ位置情報の判別処理が開始する。
この第1の例の別の例において、S101〜S103は、前述の第1の例と同様である。なお、この第1の例の別の例において、使用可能なRFIDタグ10は、複数枚存在しているが、アンテナ部12の形状は1種類である。また、ここでは、前述の第1の例と同様に、RFIDタグ10の外形が1種類である場合を例に挙げて説明する。
上述のように、S103において、制御部23は、番号iの読み取りアンテナ211がRFIDタグ10を読み込めたか否か(RFIDタグ10と通信できたか否か)を判定する。
読み込み可能(通信可能)であった場合(S103:YES)、制御部23は、その読み取りアンテナ211を介して、RFIDタグ10のICチップ13のメモリから、ICチップ13のID、及び、RFIDタグ10に関する各種情報(例えば、ゲームの進行やセキュリティ判定等に必要な情報であるが、タグ位置情報(位置、表裏、傾き)自体の判別には使用しない情報(RFIDタグ10識別用のICチップ13のIDを含む))を読み出し、S111へ進む。
読み込み不可能(通信不可能)だった場合(S103:NO)、S112へ進む。
S111において、制御部23は、RFIDタグ10を読み込めた読み取りアンテナ211の番号iと、読み出した上記各種情報とを紐付けし、記憶部24に記憶させる。そして、S112へ進む。
S112において、制御部23は、RFIDタグ10の読み込みを行った読み取りアンテナ211の番号iがNであったか否かを判定する。即ち、全ての読み取りアンテナ211によるRFIDタグ10の読み込みが完了したか否かを判定する。i=Nである場合(S112:YES)、S113へ進み、i≠Nである場合(S112:NO)、S114へ進む。
S113において、制御部23は、前述のS106と同様に、RFIDタグ10と通信可能であった読み取りアンテナ211の位置情報(番号i)と、記憶部24に予め記憶されたRFIDタグ10のアンテナ部12の形状とに基づいて、読み取り面26上のRFIDタグ10のタグ位置情報(位置、表裏、傾き)を判別する。タグ位置情報を判別した後、タグ位置情報判別処理を終了する。
なお、この例においても、制御部23は、S113において、S112で記憶したICチップ13のIDごとに読み取りアンテナ211の位置情報を識別しており、IDごと(RFIDタグ10ごと)にタグ位置情報の判別を行う。
S114において、制御部23は、次の読み取りアンテナ211(i+1→i)を選択し、S102へ進み、そのアンテナ211でのRFIDタグ10の読み込みを開始する。
このようなタグ位置情報の判別方法とし、タグ位置情報判別装置20のアンテナ部21による走査を簡略化してもよい。このような判別方法とすることにより、タグ位置情報の判別に要する処理時間を短縮することができる。
図10は、タグ位置情報判別方法の第2の例を示すフローチャートである。
タグ位置情報判別方法の第2の例では、使用される全てのRFIDタグ10に内蔵されるICチップ13のID(識別情報)と、そのICチップ13が接続されているアンテナ部12の形状とを紐付けしたデータを、予め、タグ位置情報の判別に使用する情報として記憶部24に記憶させておく。従って、この第2の例を用いるタグ位置情報判別システム1では、RFIDタグ10のアンテナ部12の形状は、複数種類使用可能である。また、ここでは、前述の第1の例と同様に、RFIDタグ10の外形が1種類である例を挙げて説明する。
なお、以降の説明において、前述のタグ位置情報判別方法の第1の例と同様の工程に関しては、その旨を記載し、適宜重複する説明を省略する。
S201,S202は、前述の第1の例のS101,S102と同様である。
S203において、制御部23は、番号iの読み取りアンテナ211がRFIDタグ10を読み込めたか否かを判定する。読み込み可能であった場合(S203:YES)、制御部23は、その読み取りアンテナ211を介して、ICチップ13のメモリから、ICチップ13のIDと、必要に応じて、RFIDタグ10に関する各種情報(例えば、ゲームの進行やセキュリティ判定等に必要な情報であるが、タグ位置情報の判別には使用しない情報)とを読み出し、S204へ進む。読み込み不可能であった場合(S203:NO)、S205へ進む。
S204において、制御部23は、RFIDタグ10を読み込み可能であった読み取りアンテナ211の番号iと、その読み取りアンテナ211を介して読み取ったICチップ13のIDとを紐付けして、記憶部24に記憶させる。また、このとき、制御部23は、RFIDタグ10に関する各種情報も番号iと紐付けして記憶部24に記憶させる。そして、S205へと進む。
S205において、制御部23は、前述の第1の例のS105と同様に、読み取りアンテナ211による走査が一巡しているRFIDタグ10があるか否かを判定する。制御部23が、走査が一巡しているRFIDタグ10があると判定した場合(S205:YES)、S206へ向かい、走査が一巡しているRFIDタグ10がないと判定した場合(S205:NO)、S207へ向かう。
S206において、制御部23は、読み取りアンテナ211による走査が一巡したと判定されたRFIDタグ10について、前述の第1の例のS106と同様に、そのタグ位置情報(位置、表裏、傾き)を判別する。
制御部23は、読み取りアンテナ211による走査が一巡したと判定されたRFIDタグ10のICチップ13のIDに対応するアンテナ部12の形状を、記憶部24から呼び出す。制御部23は、そのRFIDタグ10と通信可能であった読み取りアンテナ211の位置情報(番号i)と、IDに対応するアンテナ部12の形状とを比較して、前述の第1の例のS106のように、読み取り面26上におけるRFIDタグ10のタグ位置情報(位置、表裏、傾き)を判別する。
なお、通信可能であった読み取りアンテナ211の番号iは、ICチップ13のIDに紐付けされているので、そのIDごとに識別される。従って、制御部23は、RFIDタグ10が複数枚読み取り面26上に載置されている場合、走査が一巡したRFIDタグ10ごとに(IDごとに)、タグ位置情報を判別する。
そして、タグ位置情報を判別後、S207に進む。
S207〜S209は、前述の第1の例のS107〜S109と同様である。
上述のタグ位置情報判別方法の第2の例によれば、前述の第1の例と同様に、安価で簡単な構成のRFIDタグ10タグを使用でき、読み取り面26上のRFIDタグ10のタグ位置情報である位置、表裏、傾きを、全て精度よく判別できる。また、RFIDタグ10のタグ位置情報を取得するためのカメラやイメージセンサが不要である。さらに、RFIDタグ10が読み取り面26上において移動した場合にも、タグ位置情報の判別を再度自動的に行うことができる。
また、この第2の例によれば、アンテナ部12の形状を複数種類使用できるので、RFIDタグ10のバリエーションを増やすことができる。
さらに、この第2の例では、ICチップ13のIDとこれに対応するアンテナ部12との形状とが予め記憶部24側に記憶されており、制御部23は、読み出したICチップ13のIDを用いて、これに対応するアンテナ部12の形状を読み出し、RFIDタグ10のタグ位置情報の判別に利用している。このICチップ13のIDは、各ICチップ13に固有のものである。従って、この第2の例によれば、RFIDタグ10の不正使用を防止する高い効果が得られる。
なお、この第2の例においても、前述の第1の例と同様に、RFIDタグ10の偽造や不正使用を防止する観点から、S203の後に、制御部23が、読み出したICチップ13のIDが記憶部24等に記憶されているか否かによって、そのRFIDタグ10が使用可能であるか否かを判定するRFIDタグ10の認証工程を設けてもよい。
また、この第2の例においても、前述の第1の例の別の例と同様に、読み取りアンテナ211による走査を、番号iからNまでの一巡で終了する形態としてもよい。
図11は、タグ位置情報判別方法の第3の例を示すフローチャートである。
このタグ位置情報判別方法の第3の例を用いる場合には、アンテナ部12の形状と、そのアンテナ部12の形状を示すコード等とを紐付けしたデータを、予め、記憶部24に記憶させておく。従って、この第3の例を用いるタグ位置情報判別システム1では、RFIDタグ10のアンテナ部12の形状は、複数種類使用可能である。また、ここでは、前述の第1の例と同様に、RFIDタグ10の外形は1種類である例を挙げて説明する。
S301,S302は、前述の第1の例のS101,S102と同様である。
S303において、制御部23は、番号iの読み取りアンテナ211がRFIDタグ10を読み込めたか否かを判定する。RFIDタグ10が読み込み可能であった場合(S303:YES)、制御部23は、その読み取りアンテナ211を介して、ICチップ13のメモリから、アンテナ部12の形状を示すコードと、必要に応じて、RFIDタグ10に関する各種情報(RFIDタグ10識別用のICチップ13のIDを含む)とを読み出し、S304へ進む。RFIDタグ10を読み込み不可能であった場合(S303:NO)、S305へ進む。
S304において、制御部23は、RFIDタグ10を読み込み可能であった読み取りアンテナ211の番号iと、読み取ったアンテナ部12の形状を示すコードとを紐付けして、記憶部24に記憶する。このとき、読み取った各種情報(ICチップ13のIDを含む)も番号iと紐付けして記憶部24に記憶させる。そして、S305へ進む。
S305において、制御部23は、前述の第1の例のS105と同様に、読み取りアンテナ211による走査が一巡していたRFIDタグ10があるか否かを判定する。制御部23が、走査が一巡したRFIDタグ10があると判定した場合(S305:YES)、S306へ向かい、走査が一巡したRFIDタグ10がないと判定した場合(S35:NO)、S307へ向かう。
S306において、制御部23は、走査が一巡していると判定されたRFIDタグ10について、前述の第1の例のS106と同様に、そのタグ位置情報(位置、表裏、傾き)を判別する。
制御部23は、走査が一巡していると判定されたRFIDタグ10について、ICチップ13から読み出したコードに対応するアンテナ部12の形状を、記憶部24から呼び出す。制御部23は、そのRFIDタグ10と通信可能であった読み取りアンテナ211の位置情報(番号i)と、コードに対応するアンテナ部12の形状とに基づいて、タグ位置情報(位置、表裏、傾き)を判別する。
なお、前述の第1の例と同様に、通信可能であった読み取りアンテナ211の番号iは、ICチップ13のIDに紐付けされている。従って、コードが同じRFIDタグ10が、複数枚読み取り面26上に配置されていた場合にも、制御部23は、これらを識別可能であり、走査が一巡したRFIDタグ10ごとに、タグ位置情報(位置、表裏、傾き)を判別する。
タグ位置情報(位置、表裏、傾き)を判別後に、S307で進む。
S307からS309は、前述の第1の例のS107からS109と同様である。
このようなタグ位置情報判別方法の第3の例によれば、前述の第1の例と同様に、安価で簡単な構成のRFIDタグ10を使用でき、かつ、読み取り面26上のRFIDタグ10のタグ位置情報である位置、表裏、傾きを、全て精度よく判別できる。また、RFIDタグ10のタグ位置情報を取得するためのカメラやイメージセンサが不要である。さらに、RFIDタグ10が読み取り面26上において移動した場合にも、タグ位置情報の判別を再度自動的に行うことができる。
加えて、この第3の例によれば、アンテナ部12の形状を複数使用でき、使用するRFIDタグ10のバリエーションを増やすことができる。
しかも、記憶部24に、アンテナ部12の形状とこれに対応するコードとを記憶させておくので、例えば、同じアンテナ部12の形状を有するRFIDタグ10が増えた場合にも、個々のICチップ13のID等を記憶部24に記憶させる必要がなく、対応が容易である。また、新しいアンテナ部12の形状が増えた場合にも、コードとアンテナ部12の形状とを対応させたデータを記憶部24に記憶させるだけでよく、新しいアンテナ部12の形状の追加への対応も容易である。
なお、この第3の例においても、RFIDタグ10の偽造や不正使用を防止する観点から、前述の第1の例と同様に、S303の後に、RFIDタグ10の認証工程を行ってもよい。この場合、予め、使用するRFIDタグ10のICチップ13のIDを予め記憶部24やサーバ30に記憶させておけばよい。
また、この第3の例においても、前述の第1の例の別の例と同様に、読み取りアンテナ211による走査を、番号iからNまでの一巡で終了する形態としてもよい。
図12は、タグ位置情報判別方法の第4の例を示すフローチャートである。
タグ位置情報判別方法の第4の例を用いる場合には、アンテナ部12の形状を、そのアンテナ部12に接続するICチップ13のメモリに予め記憶させておく。従って、この第4の例を用いるタグ位置情報判別システム1では、タグ位置情報判別装置20の記憶部24が、アンテナ部12の形状等に関する情報を記憶していない。また、この第4の例を用いるタグ位置情報判別システム1では、RFIDタグ10のアンテナ部12の形状は、複数種類使用可能である。また、ここでは、前述の第1の例と同様に、RFIDタグ10の外形が、1種類である例を挙げて説明する。
S401,S402は、前述のタグ位置情報判別方法の第1の例のS101,S102と同様である。
S403において、制御部23は、番号iの読み取りアンテナ211がRFIDタグ10を読み込めたか否かを判定する。RFIDタグ10を読み込み可能であった場合(S403:YES)、制御部23は、その読み取りアンテナ211を介して、ICチップ13のメモリからアンテナ部12の形状と、RFIDタグ10に関する各種情報(RFIDタグ10識別用のICチップ13のIDを含む)とを読み出し、S404へ進む。RFIDタグ10を読み込み不可能であった場合(S403:NO)、S405へ進む。
S404において、制御部23は、RFIDタグ10を読み込み可能であった読み取りアンテナ211の番号iと、その読み取りアンテナ211を介してICチップ13から読み出したアンテナ部12の形状とを紐付けして、記憶部24に記憶する。また、このとき、読み取ったRFIDタグ10に関する各種情報も番号iと紐付けして記憶部24に記憶させる。そして、S405へ進む。
S405おいて、制御部23は、前述の第1の例のS105と同様に、読み取りアンテナ211による走査が一巡しているRFIDタグ10があるか否かを判定する。制御部23が、読み取りアンテナ211による走査が一巡したRFIDタグがあると判定した場合(S405:YES)、S406へ進み、読み取りアンテナ211による走査が一巡したRFIDタグがないと判定した場合(S405:NO)、S407へ向かう。
S406において、制御部23は、前述の第1の例のS106のように、読み取りアンテナ211による走査が一巡したRFIDタグ10について、タグ位置情報(位置、表裏、傾き)を判別する。
制御部23は、読み取りアンテナ211による走査が一巡したRFIDタグ10について、RFIDタグ10と通信可能であった読み取りアンテナ211の位置情報(番号i)と、S404で記憶したアンテナ部12の形状とに基づいて、前述の第1の例のS106のように、そのRFIDタグ10のタグ位置情報(位置、表裏、傾き)を判別する。
なお、通信可能であった読み取りアンテナ211の番号iは、ICチップ13のIDに紐付けされているので、制御部23は、アンテナ部12の形状が同じRFIDタグ10が複数枚読み取り面26上に載置されている場合においても、走査が一巡したRFIDタグ10ごとに(IDごとに)、タグ位置情報を判別可能である。
そして、タグ位置情報判別後に、S407で進む。
第4の例におけるS407からS410は、第1の例のS107からS110と同様である。
上述のようなタグ位置情報判別方法の第4の例によれば、前述の第1の例と同様に、安価で簡単な構成のRFIDタグ10を使用でき、かつ、読み取り面26上のRFIDタグ10のタグ位置情報である位置、表裏、傾きを、全て精度よく判別できる。また、RFIDタグ10のタグ位置情報を取得するためのカメラやイメージセンサが不要である。さらに、RFIDタグ10が読み取り面26上において移動した場合にも、タグ位置情報の判別を再度自動的に行うことができる。
その上、この第4の例によれば、複数の形状のアンテナ部12をRFIDタグ10に使用できるので、RFIDタグ10のバリエーションをさらに増やすことができる。しかも、この第4の例によれば、アンテナ部12の形状に関する情報は、ICチップ13のメモリに記憶されているので、タグ位置情報判別装置20の記憶部24にアンテナ部12の形状に関する情報を追加することなく、新しいアンテナ部12の形状を有するRFIDタグ10を増やすことができる。従って、インターネット回線31等を介してサーバ30等に接続されていないスタンドアローン型のタグ位置情報判別装置20であっても、新しいアンテナ部12の形状の追加への対応が容易である。
なお、この第4の例においても、RFIDタグ10の偽造や不正使用を防止する観点から、予め、使用するRFIDタグ10のICチップ13のIDを予め記憶部24等に記憶させておき、前述の第1の例と同様に、S403の後に、RFIDタグ10の認証工程を行ってもよい。
さらに、この第4の例においても、前述の第1の例の別の例と同様に、読み取りアンテナ211による走査を、番号i〜Nまでの一巡で終了する形態としてもよい。
上述のように、本実施形態のタグ位置情報判別システム1及びタグ位置情報判別方法によれば、RFIDタグ10のタグ位置情報を検出するための複数のタグ構成物11は不要であり、安価で簡単な構成であって、読み取り面26上のRFIDタグ10のタグ位置情報である位置、表裏、傾きを、全て精度よく判別できる。また、RFIDタグ10のタグ位置情報を取得するためのカメラやイメージセンサが不要であり、装置の大型化、複雑化を抑制でき、コストを低減できる。
さらに、使用環境等に応じて、タグ位置情報判別方法は、上述の第1の例から第4の例の中で適宜選択できる。
本実施形態のタグ位置情報判別システム1及びタグ位置情報判別方法は、例えば、RFIDタグ10をIDカードとした特定の領域(部屋、建物)等への入退管理システム及び入退管理方法や、RFIDタグ10をトレーディングカードゲームのカードとして使用するゲームシステム等に適用可能である。
例えば、このタグ位置情報判別システム1及びタグ位置情報判別方法等を、カードゲーム等に使用する場合、読み取り面26上に配置されたRFIDタグ10のタグ位置情報(位置、表裏、傾き)を、ゲームのキャラクターやその武器、攻撃方法等と関連付けて処理を行うことにより、ICチップ13に記憶されてるRFIDタグ10の情報に加えて、判別したRFIDタグ10のタグ位置情報に応じて、ゲームを進行させることができる。
また、このタグ位置情報判別システム及びタグ位置情報判別方法等を、特定の領域や部屋への入退管理に使用する場合には、読み取り面26上に配置されたRFIDタグ10のタグ位置情報(位置、表裏、傾き)を、そのセキュリティタグ(RFIDタグ10)の使用者専用のパスワード等と関連付けることにより、単なるRFIDタグ10によるセキュリティ管理に比べて、よりセキュリティ性向上を図ることができる。
(変形形態)
以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の範囲内である。
(1)本実施形態において、アンテナ部12は、矩形状のRFIDタグ10の短辺及び長辺に相当する辺に沿って、その短辺や長辺の大部分を占める寸法で形成されているが、これに限らず、RFIDタグ10の領域の一部にタグ構成物11(アンテナ部12)を形成する形態としてもよい。
図13は、変形形態のRFIDタグ10を示す図である。図13(a),(b)に示すように、タグ構成物11をRFIDタグ10の領域の一部に形成することにより、アンテナ部12(タグ構成物11)のRFIDタグ10内における位置に関しても、RFIDタグ10の判別に関する情報として、利用することができる。
例えば、図13(a),(b)のように、アンテナ部12の形状が同じであっても、RFIDタグ10内におけるアンテナ部12(タグ構成物11)の位置により、異なる情報を付与できる。これにより、アンテナ部12の形状等を複雑化することなく、RFIDタグ10のバリエーションをさらに増やすことができる。
また、本実施形態において、RFIDタグ10は、その外形が略矩形状である例を挙げて説明したが、これに限らず、例えば、正方形状や三角形状、五角形状等の他の多角形状としてもよいし、円形状や楕円形状、長円形状等としてもよい。
また、本実施形態において、使用可能なRFIDタグ10は、その外形が1種類である例を示したが、これに限らず、その外形が複数種類ある形態としてもよい。
さらに、上述のようなRFIDタグ10の外形に関する情報やRFIDタグ10内におけるアンテナ部12(タグ構成物11)の位置に関する情報を、アンテナ部12の形状に関する情報(アンテナ部12の形状そのものに関する情報や、アンテナ部12の形状と対応付けられたIDやコード)や各種情報等とともに、ICチップ13のメモリに予め記憶させておき、読み取りアンテナ211が読み取り可能であった場合に、ICチップ13のメモリから読み出す形態としてもよい。
例えば、上述の第1の例では、ICチップ13のメモリに、RFIDタグ10の外形に関する情報やRFIDタグ10内におけるアンテナ部12(タグ構成物11)の位置に関する情報を予め記憶させておき、S103において、読み取り可能であった読み取りアンテナ211を介して制御部23がこれらの情報を読み出し、S104において、ICチップ13のID及び読み取りアンテナ211の番号iと紐付けして記憶部24に記憶する形態としてもよい。
また、第2の例及び第3の例では、ICチップ13のメモリに、予め、RFIDタグ10の外形や、タグ内におけるアンテナ部12の位置等に関する情報も、アンテナ部12の形状を示すIDやコードと対応させて記憶させておき、S203やS303で制御部23により読み出され、S204,S304において、読み取りアンテナ211の番号iと紐付けして記憶される形態としてもよい。
第4の例では、ICチップ13のメモリに、予め、RFIDタグ10の外形や、タグ内におけるアンテナ部12の位置等も、アンテナ部12の形状とともに記憶され、S403において制御部23により読み出され、S404において読み取りアンテナ211の番号iと紐付けして記憶部24に記憶される形態としてもよい。
上述のような、RFIDタグ10の外形や、RFIDタグ10内におけるアンテナ部12の位置に関する情報をICチップ13のメモリに記憶させることにより、これらの情報に関しても、判別可能なタグ位置情報判別システム1及びタグ位置情報判別方法とすることができ、判別可能なRFIDタグ10のバリエーションを増やすことができる。
(2)本実施形態において、RFIDタグ10が読み取り面26上に複数枚配置される場合について、重ねられないで配置される形態を示したが、これに限らず、RFIDタグ10は、2枚又は3枚重ねた状態で読み取り面26上に配置してもよい。
本実施形態のRFIDタグ10は、2枚又は3枚程度であれば、重ねた状態で読み取り面26上に配置されても、各RFIDタグ10のタグ位置情報を判別することができる。従って、このような形態とすることにより、例えば、RFIDタグ10をトレーディングカードゲーム用のカードとして使用する場合、ゲームのキャラクターを示すカード(RFIDタグ10)と武器や防具、攻撃、衣装等を示すカード(RFIDタグ10)とを組み合わせて使用することができ、遊戯性を高めることができる。
(3)本実施形態では、記憶部24が、第1の例のように、アンテナ部12の形状に関するデータを記憶していたり、第2,3の例のように、ICチップ13のIDやコード等とアンテナ部12の形状とを紐付けしたデータ等を記憶していたりする例を示した。しかし、これに限らず、これらのデータ等は、サーバ30が記憶しており、制御部23は、インターネット回線31等を介してサーバ30と通信し、サーバ30内のメモリに記憶されているそれらのデータを呼び出す形態としてもよい。
このような形態とすることにより、タグ位置情報判別装置20が複数台存在する場合にも、サーバ30のメモリにデータを追記するだけで、新しく追加されたアンテナ部12の形状を有するRFIDタグ10のタグ位置情報の判別が容易に行え、記憶部24の増大も抑制できる。
さらに、制御部23が、インターネット回線31等を介してサーバ30と通信し、記憶部24が記憶する上述のようなICチップ13のIDやコード等とアンテナ部12が紐付けられたデータを随時更新可能な形態としてもよい。
(4)本実施形態では、制御部23は、RFIDタグ10を読み込み可能であった読み取りアンテナ211の位置情報に関する番号iを記憶する示したが、これに限らず、例えば、番号iを用いずに、通信可能な読み取りアンテナ211の読み取り面26上の位置を示す座標を記憶してもよい。
(5)本実施形態では、タグ位置情報判別装置20は、表示部25を備える例を示したが、これに限らず、例えば、タグ位置情報判別装置20が表示部25を有しない形態としてもよい。また、音声出力部を備える形態としてもよい。また、タグ位置情報判別装置20は、入力部22を有しない形態としてもよい。
なお、本実施形態及び変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。また、本発明は以上説明した実施形態等によって限定されることはない。
1 タグ位置情報判別システム
10 RFIDタグ
11 タグ構成物
12 アンテナ
13 ICチップ
20 リーダライタ
21 アンテナ部
211 読み取りアンテナ
22 入力部
23 制御部
24 記憶部
25 表示部
30 サーバ
31 回線

Claims (6)

  1. ICチップと、前記ICチップに接続されたタグアンテナ部とを備えるRFIDタグと、
    前記RFIDタグと通信可能な複数の読み取りアンテナを有するタグ位置情報判別装置と、
    を備えるタグ位置情報判別システムであって、
    前記RFIDタグは、一方の面側から得られる前記タグアンテナ部の形状と、他方の面側から得られる前記タグアンテナ部の形状とが異なり、
    前記タグ位置情報判別装置は、
    前記複数の読み取りアンテナの動作を制御する制御部と、
    前記複数の読み取りアンテナが配列され、前記RFIDタグを配置可能なテーブル状の読み取り面と、
    を備え、
    前記制御部は、前記複数の読み取りアンテナのうち、前記RFIDタグと通信可能な複数の前記読み取りアンテナに基づいて、前記読み取り面上に配置された前記RFIDタグの位置、表裏、傾きを含むタグ位置情報を判別すること、
    を特徴とするタグ位置情報判別システム。
  2. 請求項1に記載のタグ位置情報判別システムにおいて、
    前記タグ位置情報判別装置は、前記タグアンテナ部の形状が記憶された記憶部を備え、
    前記制御部は、前記RFIDタグと通信可能な前記読み取りアンテナの位置と、前記記憶部から読み出された前記タグアンテナ部の形状とに基づいて、前記読み取り面上に配置されたRFIDタグの位置、表裏、傾きを含むタグ位置情報を判別すること、
    を特徴とするタグ位置情報判別システム。
  3. 請求項1に記載のタグ位置情報判別システムにおいて、
    前記タグ位置情報判別装置は、前記ICチップの識別情報と前記タグアンテナ部の形状とを対応付けて記憶する記憶部を備え、
    前記制御部は、
    前記ICチップから読み出した識別情報に基づいて、対応する前記タグアンテナ部の形状を前記記憶部から読みだし、
    前記RFIDタグと通信可能な前記読み取りアンテナの位置と、前記記憶部から読み出された前記タグアンテナ部の形状とに基づいて、前記読み取り面上に配置されたRFIDタグの位置、表裏、傾きを含むタグ位置情報を判別すること、
    を特徴とするタグ位置情報判別システム。
  4. 請求項1に記載のタグ位置情報判別システムにおいて、
    前記ICチップは、前記タグアンテナ部の形状に対応するコードを記憶し、
    前記タグ位置情報判別装置は、前記コードと前記タグアンテナ部の形状とを対応付けて記憶する記憶部を備え、
    前記制御部は、
    前記ICチップから読み出した前記コードに基づいて、対応する前記タグアンテナ部の形状を前記記憶部から読み出し、
    前記RFIDタグと通信可能な前記読み取りアンテナの位置と、前記記憶部から読み出された前記タグアンテナ部の形状とに基づいて、前記読み取り面上に配置されたRFIDタグの位置、表裏、傾きを含むタグ位置情報を判別すること、
    を特徴とするタグ位置情報判別システム。
  5. 請求項1に記載のタグ位置情報判別システムにおいて、
    前記ICチップは、前記タグアンテナ部の形状を記憶し、
    前記制御部は、
    前記RFIDタグと通信可能な前記読み取りアンテナの位置と、前記ICチップから読み出した前記タグアンテナ部の形状とに基づいて、前記読み取り面上に配置されたRFIDタグの位置、表裏、傾きを含むタグ位置情報を判別すること、
    を特徴とするタグ位置情報判別システム。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のタグ位置情報判別システムによるタグ位置情報判別方法であって、
    前記複数の読み取りアンテナが、順次、前記RFIDタグとの通信を試行する読み込み工程と、
    前記制御部が、前記読み取りアンテナが前記RFIDタグと通信可能であるか否かを判断する通信可否判断工程と、
    前記制御部が、前記RFIDタグと通信可能であった前記読み取りアンテナと、前記記憶部又は前記ICチップから読み出された前記タグアンテナ部の形状とに基づいて、前記RFIDタグの位置、表裏、傾きを含むタグ位置情報を判別する位置情報判別工程と、
    を備えるタグ位置情報判別方法。
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