JP2013200418A - 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】画質維持性に優れる電子写真感光体の提供。
【解決手段】導電性基体と、前記導電性基体上に設けられた感光層とを備え、前記感光層の設けられた側の表面に位置する表面層が、フッ素系樹脂粒子と特定のフッ化アルキル基含有共重合体とを含有し、前記表面層を120℃で0.5時間加熱したときの質量減少率が、1.5質量%以上3.0質量%以下であり、前記表面層の膜厚が、26μm以上50μm以下である、電子写真感光体。
【選択図】なし
【解決手段】導電性基体と、前記導電性基体上に設けられた感光層とを備え、前記感光層の設けられた側の表面に位置する表面層が、フッ素系樹脂粒子と特定のフッ化アルキル基含有共重合体とを含有し、前記表面層を120℃で0.5時間加熱したときの質量減少率が、1.5質量%以上3.0質量%以下であり、前記表面層の膜厚が、26μm以上50μm以下である、電子写真感光体。
【選択図】なし
Description
本発明は、電子写真感光体、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成は、高速且つ高印字品質という利点を有するため、複写機及びレーザービームプリンター等の分野において広く利用されている。画像形成装置に用いられる電子写真感光体(以下、単に「感光体」と称することがある)としては、無機光導電材料を用いた感光体に比べ、安価で製造性及び廃棄性の点で優れた利点を有する有機光導電材料を用いた電子写真感光体が主流を占める様になってきている。中でも、露光により電荷を発生する電荷発生層と電荷を輸送する電荷輸送層とを積層させた機能分離型の有機感光体は、電子写真特性の点で優れており、種々の提案が成され、実用化されている。
ここで、感光体の耐久性を向上させる方法が検討されており、例えば、表面層中にフッ素系樹脂粒子を分散することにより、感光体の表面層の表面エネルギーを低減する方法が提案されている。なお、フッ素系樹脂粒子は分散性が低いため、分散助剤としてフッ素系グラフトポリマーを添加することによって、フッ素系樹脂粒子の分散性を改善する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、機械的強度及び耐ソルベントクラック性に優れ、かつ直接帯電による放電に対する耐電気特性が良好で、フォトメモリーと残留電位が小さい電子写真感光体を提供するため、導電性支持体上に感光層を有する電子写真感光体において、該電子写真感光体の表面層が、構成成分として残留溶剤濃度300mass ppm以下である特定の繰り返し単位を有するポリアリレート樹脂を用いて形成されることを特徴とする電子写真感光体が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
本発明は、画質維持性に優れる電子写真感光体を提供することを目的とする。
前記課題を達成するための具体的手段は以下の通りである。
即ち、請求項1に係る発明は、
導電性基体と、前記導電性基体上に設けられた感光層とを備え、
前記感光層の設けられた側の表面に位置する表面層が、フッ素系樹脂粒子と下記構造式A及び下記構造式Bで表される繰り返し単位を含むフッ化アルキル基含有共重合体とを含有し、
前記表面層を120℃で0.5時間加熱したときの質量減少率が、1.5質量%以上3.0質量%以下であり、
前記表面層の膜厚が、26μm以上50μm以下である、電子写真感光体である。
即ち、請求項1に係る発明は、
導電性基体と、前記導電性基体上に設けられた感光層とを備え、
前記感光層の設けられた側の表面に位置する表面層が、フッ素系樹脂粒子と下記構造式A及び下記構造式Bで表される繰り返し単位を含むフッ化アルキル基含有共重合体とを含有し、
前記表面層を120℃で0.5時間加熱したときの質量減少率が、1.5質量%以上3.0質量%以下であり、
前記表面層の膜厚が、26μm以上50μm以下である、電子写真感光体である。
構造式A及び構造式Bにおいて、l、m及びnは1以上の正数を、p、q、r及びsは0または1以上の正数を、tは1以上7以下の正数を、R1、R2、R3及びR4は水素原子又はアルキル基を、Xはアルキレン鎖、ハロゲン置換アルキレン鎖、−S−、−O−、−NH−又は単結合を、Yはアルキレン鎖、ハロゲン置換アルキレン鎖、−(CzH2z−1(OH))−又は単結合を表す。zは1以上の正数を表す。
請求項2に係る発明は、
請求項1に記載の電子写真感光体を備え、画像形成装置に着脱自在なプロセスカートリッジである。
請求項1に記載の電子写真感光体を備え、画像形成装置に着脱自在なプロセスカートリッジである。
請求項3に係る発明は、
請求項1に記載の電子写真感光体と、
前記電子写真感光体に形成された静電潜像を静電潜像現像剤によりトナー画像として現像する現像手段と、
前記電子写真感光体に形成されたトナー画像を被転写体に直接転写する転写手段と、
前記被転写体に転写されたトナー画像を定着する定着手段と、
を有する画像形成装置である。
請求項1に記載の電子写真感光体と、
前記電子写真感光体に形成された静電潜像を静電潜像現像剤によりトナー画像として現像する現像手段と、
前記電子写真感光体に形成されたトナー画像を被転写体に直接転写する転写手段と、
前記被転写体に転写されたトナー画像を定着する定着手段と、
を有する画像形成装置である。
請求項1に係る発明によれば、表面層の質量減少率が1.5質量%以上3.0質量%以下の範囲外である場合に比較して、画質維持性に優れる電子写真感光体が提供される。
請求項2に係る発明によれば、表面層の質量減少率が1.5質量%以上3.0質量%以下の範囲外である場合に比較して、画質維持性に優れる電子写真感光体を備えたプロセスカートリッジが提供される。
請求項3に係る発明によれば、表面層の質量減少率が1.5質量%以上3.0質量%以下の範囲外である場合に比較して、画質維持性に優れる電子写真感光体を有する画像形成装置が提供される。
以下、本発明の電子写真感光体、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置の実施形態について詳細に説明する。
<電子写真感光体>
本実施形態の電子写真感光体(以下、本実施形態の感光体と称することがある。)は、導電性基体と、前記導電性基体上に設けられた感光層とを備え、前記感光層の設けられた側の表面に位置する表面層が、フッ素系樹脂粒子と下記構造式A及び下記構造式Bで表される繰り返し単位を含むフッ化アルキル基含有共重合体(以下、本実施形態の共重合体と称することがある。)とを含有し、前記表面層を120℃で0.5時間加熱したときの質量減少率が、1.5質量%以上3.0質量%以下であり、前記表面層の膜厚が、26μm以上50μm以下である、電子写真感光体である。
なお、本実施形態において導電性とは、体積抵抗率で107Ωcm以下の範囲を意味する。
本実施形態の電子写真感光体(以下、本実施形態の感光体と称することがある。)は、導電性基体と、前記導電性基体上に設けられた感光層とを備え、前記感光層の設けられた側の表面に位置する表面層が、フッ素系樹脂粒子と下記構造式A及び下記構造式Bで表される繰り返し単位を含むフッ化アルキル基含有共重合体(以下、本実施形態の共重合体と称することがある。)とを含有し、前記表面層を120℃で0.5時間加熱したときの質量減少率が、1.5質量%以上3.0質量%以下であり、前記表面層の膜厚が、26μm以上50μm以下である、電子写真感光体である。
なお、本実施形態において導電性とは、体積抵抗率で107Ωcm以下の範囲を意味する。
構造式A及び構造式Bにおいて、l、m及びnは1以上の正数を、p、q、r及びsは0または1以上の正数を、tは1以上7以下の正数を、R1、R2、R3及びR4は水素原子又はアルキル基を、Xはアルキレン鎖、ハロゲン置換アルキレン鎖、−S−、−O−、−NH−又は単結合を、Yはアルキレン鎖、ハロゲン置換アルキレン鎖、−(CzH2z−1(OH))−又は単結合を表す。zは1以上の正数を表す。
有機感光体は無機感光体に比べ、一般的に機械的強度が劣っており、クリーニングブレード、現像ブラシ、用紙(被転写体)などの機械的外力による摺擦傷や摩耗が生じやすく、寿命が短い。また、エコロジーの観点から近年使用されてきている接触帯電方式を用いたシステムでは、コロトロンによる非接触帯電方式に比べて大幅に感光体の摩耗が増加することがある。このように感光体の耐久性が不十分であると、感度の低減による画像濃度の低下、帯電電位の低下による画像へのカブリの発生などの原因となる。
そこで、かかる現象を回避すべく、感光層の耐久性を向上させる方法が検討されており、例えば、表面層中にフッ素系樹脂粒子を分散することにより、感光体の表面層の表面エネルギーを低減する方法が提案されている。
しかし、フッ素系樹脂粒子は分散性が低く凝集性が高いため、フッ素系樹脂粒子を電子写真感光体の表面層に含有させると、表面層中のフッ素系樹脂粒子が不均一となりやすい。そのため、フッ素系樹脂粒子の凝集を原因とし、塗布膜の膜厚不均一が起こりやすく、安定して良好な成膜性を得ることが困難である。また、その傾向は、表面層の膜厚にも影響を受け、厚膜ほど乾燥過程に引き起こされる乾燥速度差がより顕著となり、均一な成膜性を得ることがより難しくなる。
またフッ素系樹脂粒子の凝集改善には、フッ素系グラフトポリマーの添加量を多くすることにより改善が見込まれるが、塗布膜中に余剰なフッ素系グラフトポリマーが存在するとトラップサイトとなりサイクルアップなどの問題につながる懸念がある。
しかし、フッ素系樹脂粒子は分散性が低く凝集性が高いため、フッ素系樹脂粒子を電子写真感光体の表面層に含有させると、表面層中のフッ素系樹脂粒子が不均一となりやすい。そのため、フッ素系樹脂粒子の凝集を原因とし、塗布膜の膜厚不均一が起こりやすく、安定して良好な成膜性を得ることが困難である。また、その傾向は、表面層の膜厚にも影響を受け、厚膜ほど乾燥過程に引き起こされる乾燥速度差がより顕著となり、均一な成膜性を得ることがより難しくなる。
またフッ素系樹脂粒子の凝集改善には、フッ素系グラフトポリマーの添加量を多くすることにより改善が見込まれるが、塗布膜中に余剰なフッ素系グラフトポリマーが存在するとトラップサイトとなりサイクルアップなどの問題につながる懸念がある。
また、直接転写方式(即ち、中間転写体を経由することなく感光体から直接被転写体にトナー画像が転写される転写方式)の場合、感光体を長期に使用するため、感光体にかかる電気的ストレスなどにより、被転写体が接触する部分としない部分とで表面層の磨耗状態が異なり、良好な画質を維持することが困難である。
これらの課題を改善するため、塗布膜の成膜性を改善し、また、膜中の残留電位の蓄積を抑え、電子写真特性と耐久性との双方を高水準で達成する方法が望まれている。
しかしながら、成膜性の確保やサイクルアップの抑制を両立させるためには、表面層の膜厚をある程度の厚みに制限することにつながり、直接転写機構を持つシステムにおいて感光体の編磨耗の発生により、画質維持性を保つことが困難な場合があった。
これらの課題を改善するため、塗布膜の成膜性を改善し、また、膜中の残留電位の蓄積を抑え、電子写真特性と耐久性との双方を高水準で達成する方法が望まれている。
しかしながら、成膜性の確保やサイクルアップの抑制を両立させるためには、表面層の膜厚をある程度の厚みに制限することにつながり、直接転写機構を持つシステムにおいて感光体の編磨耗の発生により、画質維持性を保つことが困難な場合があった。
本発明者らは、電子写真感光体の画質維持性を高水準で達成可能とすべく、表面層における成膜乾燥後の残留溶剤量とその膜中(表面層中)でのフッ素系樹脂粒子の分散性について検討した。その結果、表面層を120℃で0.5時間加熱したときの質量減少率が1.5質量%以上3.0質量%以下となるように表面層中の残留溶剤量を調整することにより、表面層の膜厚が26μm以上50μm以下のような厚膜時においてもフッ素系樹脂粒子の分散性が改善され、画質維持性に優れる電子写真感光体を得られることを見出した。
電子写真感光体を本実施形態の構成とすることで画質維持性が向上する理由は明確ではないが、以下のように推察される。
画質維持性を向上させるためには、フッ素系樹脂粒子が表面層に均一に分散されることが望ましい。フッ素系樹脂粒子が表面層中に不均一に存在すると、表面層の硬度にばらつきが生じたり、膜厚が不均一になったりし、その結果として感光体の偏磨耗が発生する。
表面層は、表面層を構成する成分を溶剤に溶解・分散させた塗布液を塗布して塗膜を形成し、該塗膜を乾燥させることで形成される。乾燥工程において、フッ素系樹脂粒子が塗膜中で移動して凝集すると、フッ素系樹脂粒子が表面層中で不均一に存在することとなる。
ここで、表面層を120℃で0.5時間加熱したときの質量減少率が1.5質量%以上3.0質量%以下となるように表面層中の残留溶剤量を調整することにより、フッ素系樹脂粒子の塗膜中での移動が抑制されて表面層に均一に分散されるものと推察される。その結果、画質維持性が向上するものと推察される。
画質維持性を向上させるためには、フッ素系樹脂粒子が表面層に均一に分散されることが望ましい。フッ素系樹脂粒子が表面層中に不均一に存在すると、表面層の硬度にばらつきが生じたり、膜厚が不均一になったりし、その結果として感光体の偏磨耗が発生する。
表面層は、表面層を構成する成分を溶剤に溶解・分散させた塗布液を塗布して塗膜を形成し、該塗膜を乾燥させることで形成される。乾燥工程において、フッ素系樹脂粒子が塗膜中で移動して凝集すると、フッ素系樹脂粒子が表面層中で不均一に存在することとなる。
ここで、表面層を120℃で0.5時間加熱したときの質量減少率が1.5質量%以上3.0質量%以下となるように表面層中の残留溶剤量を調整することにより、フッ素系樹脂粒子の塗膜中での移動が抑制されて表面層に均一に分散されるものと推察される。その結果、画質維持性が向上するものと推察される。
本実施形態において、表面層の質量減少率は以下のようにして測定された値をいう。
ミクロ熱重量測定装置TGA−50(島津製作所製)を用いて単層塗膜片の乾燥における重量変化を測定した(20℃から1分ごとに10℃づつ昇温させ、既定の120℃になったのちに0.5時間ホールドさせ、初期重量との差分を質量減少率に換算した。
ミクロ熱重量測定装置TGA−50(島津製作所製)を用いて単層塗膜片の乾燥における重量変化を測定した(20℃から1分ごとに10℃づつ昇温させ、既定の120℃になったのちに0.5時間ホールドさせ、初期重量との差分を質量減少率に換算した。
本実施形態において、表面層の膜厚は以下のようにして測定された値をいう。
卓上型膜厚計フィッシャースコープMMS((株)フィッシャー・インストルメンツ製)を用い、サンプル作製時に積層品に加えて同条件にて塗布した表面層のサンプルを作成し、測定することで表面層の膜厚とした。
卓上型膜厚計フィッシャースコープMMS((株)フィッシャー・インストルメンツ製)を用い、サンプル作製時に積層品に加えて同条件にて塗布した表面層のサンプルを作成し、測定することで表面層の膜厚とした。
本実施形態において、表面層の質量減少率は、2.0%以上3.0%以下が好ましく、更に好ましくは2.5%以上3.0%以下である。
質量減少率が1.5質量%未満であると、フッ素粒子の不均一により編摩耗が発生し濃度ムラの問題を生ずることがある。一方、質量減少率が3.0質量%を超えると、他部材との接触履歴による画質濃度ムラの問題を生ずることがある。
質量減少率が1.5質量%未満であると、フッ素粒子の不均一により編摩耗が発生し濃度ムラの問題を生ずることがある。一方、質量減少率が3.0質量%を超えると、他部材との接触履歴による画質濃度ムラの問題を生ずることがある。
本実施形態において、表面層の膜厚は26μm以上50μm以下とされるが、30μm以上40μm以下が好ましく、35μm以上40μm以下がさらに好ましい。
表面層の膜厚が26μm未満であると、フッ素粒子の不均一により編摩耗が発生し濃度ムラの問題を生ずることがある。一方、表面層の膜厚が50μmを超えると、現行の塗布方法では成膜性の問題を生ずることがある。
表面層の膜厚が26μm未満であると、フッ素粒子の不均一により編摩耗が発生し濃度ムラの問題を生ずることがある。一方、表面層の膜厚が50μmを超えると、現行の塗布方法では成膜性の問題を生ずることがある。
本実施形態の感光体は、導電性支持体上に感光層を少なくとも有し、表面層が本実施形態の共重合体とフッ素系樹脂粒子とを含有するものであれば、その層構成等に特に限定はない。本実施形態の感光層は電荷輸送能と電荷発生能とを併せ持つ機能一体型の感光層であってもよいし、電荷輸送層と電荷発生層とを含む機能分離型の感光層であってもよい。さらには、下引き層、中間層及び保護層等のその他の層を必要に応じて本実施形態の感光体に設けることもできる。
本実施形態の感光体において、機能一体型の感光層が表面層となる場合には、該機能一体型の感光層に本実施形態の共重合体とフッ素系樹脂粒子とが含有され、質量減少率及び膜厚が上記規定の範囲に調整される。電荷輸送層と電荷発生層とを含む機能分離型の感光層のうちのいずれかの層が表面層となる場合には、表面層に該当する層に本実施形態の共重合体とフッ素系樹脂粒子とが含有され、質量減少率及び膜厚が上記規定の範囲に調整される。また、感光層上に表面層として保護層が設けられる場合には、該保護層に本実施形態の共重合体とフッ素系樹脂粒子とが含有され、質量減少率及び膜厚が上記規定の範囲に調整される。
本実施形態の感光体としては、電荷輸送層と電荷発生層とを含む機能分離型の感光層を備え、該電荷輸送層が表面層を構成する態様であることが、感光体寿命の観点から望ましい。
本実施形態の感光体としては、電荷輸送層と電荷発生層とを含む機能分離型の感光層を備え、該電荷輸送層が表面層を構成する態様であることが、感光体寿命の観点から望ましい。
図1は、本実施形態の感光体の一例を示す模式断面図である。図1に係る電子写真感光体101は、導電性基体102上に下引き層104、電荷発生層105及び電荷輸送層106がこの順序で積層された構造を有しており、電荷発生層105及び電荷輸送層106が機能分離型の感光層103を構成している。ここで、電荷輸送層106は電子写真感光体101における表面層(導電性基体102から最も遠い側に配置される層)である。図1に示す電子写真感光体においては、電荷輸送層106に本実施形態の共重合体とフッ素系樹脂粒子とが含有され質量減少率及び膜厚が上記規定の範囲に調整される。
以下、電子写真感光体101の各要素について説明する。
以下、電子写真感光体101の各要素について説明する。
導電性基体102としては、従来から使用されているものであれば、如何なるものを使用してもよい。例えば、アルミニウム、ニッケル、クロム、ステンレス鋼等の金属類、およびアルミニウム、チタニウム、ニッケル、クロム、ステンレス鋼、金、バナジウム、酸化錫、酸化インジウム、ITO等の薄膜を設けたプラスチックフィルム等、あるいは導電性付与剤を塗布、または含浸させた紙、およびプラスチックフィルム等が挙げられる。導電性基体102の形状はドラム状に限られず、シート状、プレート状としてもよい。
導電性基体102として金属パイプを用いる場合、表面は素管のままであってもよいし、予め鏡面切削、エッチング、陽極酸化、粗切削、センタレス研削、サンドブラスト、ウエットホーニングなどの処理が行われていてもよい。
導電性基体102として金属パイプを用いる場合、表面は素管のままであってもよいし、予め鏡面切削、エッチング、陽極酸化、粗切削、センタレス研削、サンドブラスト、ウエットホーニングなどの処理が行われていてもよい。
下引き層104は、導電性基体102表面における光反射の防止、導電性基体102から感光層103への不要なキャリアの流入の防止などの目的で、必要に応じて設けられる。下引き層104の材料としては、アルミニウム、銅、ニッケル、銀などの金属粉体や、酸化アンチモン、酸化インジウム、酸化スズ、酸化亜鉛などの導電性金属酸化物や、カーボンファイバ、カーボンブラック、グラファイト粉末などの導電性物質等を結着樹脂に分散し、基体上に塗布したものが挙げられる。また、金属酸化物粒子は2種以上混合して用いることもできる。さらに、金属酸化物粒子へカップリング剤による表面処理を行うことで、粉体抵抗を制御して用いてもよい。
下引き層104に含まれる結着樹脂としては、ポリビニルブチラールなどのアセタール樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、カゼイン、ポリアミド樹脂、セルロース樹脂、ゼラチン、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、メタクリル樹脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリビニルアセテート樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸樹脂、シリコーン樹脂、シリコーン−アルキッド樹脂、フェノール樹脂、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、メラミン樹脂、ウレタン樹脂などの公知の高分子樹脂化合物、また電荷輸送性基を有する電荷輸送性樹脂やポリアニリン等の導電性樹脂などを用いることができる。中でも上層の塗布溶剤に不溶な樹脂が好ましく用いられ、特にフェノール樹脂、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、メラミン樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂などが好ましく用いられる。
下引き層104中の金属酸化物粒子と結着樹脂との比率は特に制限されず、所望する電子写真感光体特性を得られる範囲で任意に設定できる。
下引き層104の形成の際には、上記成分を溶媒に加えた塗布液が使用される。かかる溶媒としては、例えば、トルエン、クロロベンゼン等の芳香族炭化水素系溶剤、メタノール、エタノール、n−プロパノール、iso−プロパノール、n―ブタノール等の脂肪族アルコール系溶剤、アセトン、シクロヘキサノン、2−ブタノン等のケトン系溶剤、塩化メチレン、クロロホルム、塩化エチレン等のハロゲン化脂肪族炭化水素溶剤、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチレングリコール、ジエチルエーテル等の環状あるいは直鎖状エーテル系溶剤、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸n−ブチル等のエステル系溶剤、などの有機溶剤が挙げられる。これらの溶剤は単独又は2種以上混合して用いることができる。混合する際、使用される溶剤としては、混合溶剤として結着樹脂を溶解可能であれば、いかなるものでも使用することが可能である。
また、下引き層形成用塗布液中に金属酸化物粒子を分散させる方法としては、ボールミル、振動ボールミル、アトライター、サンドミル、横型サンドミル等のメディア分散機や、攪拌、超音波分散機、ロールミル、高圧ホモジナイザー等のメディアレス分散機が利用できる。さらに、高圧ホモジナイザーとして、高圧状態で分散液を液−液衝突や液−壁衝突させて分散する衝突方式や、高圧状態で微細な流路を貫通させて分散する貫通方式などが挙げられる。
このようにして得られる下引き層形成用塗布液を導電性基体102上に塗布する方法としては、浸漬塗布法、突き上げ塗布法、ワイヤーバー塗布法、スプレー塗布法、ブレード塗布法、ナイフ塗布法、カーテン塗布法等が挙げられる。下引き層104の膜厚は15μm以上が好ましく、20μm以上50μm以下がより好ましい。下引き層104には、表面粗さ調整のために下引き層中に樹脂粒子を添加することもできる。樹脂粒子としては、シリコーン樹脂粒子、架橋型PMMA樹脂粒子等を用いることができる。
また、表面粗さ調整のために下引き層104の表面を研磨することもできる。研磨方法としては、バフ研磨、サンドブラスト処理、ウエットホーニング、研削処理等を用いることもできる。
また、図示は省略するが、電気特性向上、画質向上、画質維持性向上、感光層接着性向上などのために、下引き層104上に中間層をさらに設けてもよい。中間層に用いられる結着樹脂としては、ポリビニルブチラールなどのアセタール樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、カゼイン、ポリアミド樹脂、セルロース樹脂、ゼラチン、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、メタクリル樹脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリビニルアセテート樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸樹脂、シリコーン樹脂、シリコーン−アルキッド樹脂、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、メラミン樹脂などの高分子樹脂化合物のほかに、ジルコニウム、チタニウム、アルミニウム、マンガン、シリコン原子などを含有する有機金属化合物などがある。これらの化合物は単独にあるいは複数の化合物の混合物あるいは重縮合物として用いることができる。中でも、ジルコニウムもしくはシリコンを含有する有機金属化合物は残留電位が低く環境による電位変化が少なく、また繰り返し使用による電位の変化が少ないなど性能上優れている。
中間層の形成に使用される溶媒としては、公知の有機溶剤、例えば、トルエン、クロロベンゼン等の芳香族炭化水素系溶剤、メタノール、エタノール、n−プロパノール、iso−プロパノール、n―ブタノール等の脂肪族アルコール系溶剤、アセトン、シクロヘキサノン、2−ブタノン等のケトン系溶剤、塩化メチレン、クロロホルム、塩化エチレン等のハロゲン化脂肪族炭化水素溶剤、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチレングリコール、ジエチルエーテル等の環状あるいは直鎖状エーテル系溶剤、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸n−ブチル等のエステル系溶剤等が挙げられる。また、これらの溶剤は単独あるいは2種以上混合して用いることができる。混合する際、使用される溶剤としては、混合溶剤として結着樹脂を溶かす事ができる溶剤であれば、いかなるものでも使用することが可能である。
中間層を形成する塗布方法としては、浸漬塗布法、突き上げ塗布法、ワイヤーバー塗布法、スプレー塗布法、ブレード塗布法、ナイフ塗布法、カーテン塗布法等の通常の方法を用いることができる。
中間層は上層の塗布性改善の他に、電気的なブロッキング層の役割も果たすが、膜厚が大きすぎる場合には電気的な障壁が強くなりすぎて減感や繰り返しによる電位の上昇を引き起こす。したがって、中間層を形成する場合には、0.1μm以上3μm以下の膜厚範囲に設定される。また、この場合の中間層を下引き層104として使用してもよい。
電荷発生層105は、電荷発生材料を適当な結着樹脂中に分散して形成される。かかる電荷発生材料としては、無金属フタロシアニン、クロロガリウムフタロシアニン、ヒドロキシガリウムフタロシアニン、ジクロロスズフタロシアニン、チタニルフタロシアニン等のフタロシアニン顔料が使用可能であり、特に、CuKα特性X線に対するブラッグ角(2θ±0.2゜)の少なくとも7.4゜、16.6゜、25.5゜及び28.3゜に強い回折ピークを有するクロロガリウムフタロシアニン結晶、CuKα特性X線に対するブラッグ角(2θ±0.2゜)の少なくとも7.7゜、9.3゜、16.9゜、17.5゜、22.4゜及び28.8゜に強い回折ピークを有する無金属フタロシアニン結晶、CuKα特性X線に対するブラッグ角(2θ±0.2゜)の少なくとも7.5゜、9.9゜、12.5゜、16.3゜、18.6゜、25.1゜及び28.3゜に強い回折ピークを有するヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶、CuKα特性X線に対するブラッグ角(2θ±0.2゜)の少なくとも9.6゜、24.1゜及び27.2゜に強い回折ピークを有するチタニルフタロシアニン結晶を使用することができる。その他、電荷発生材料としては、キノン顔料、ペリレン顔料、インジゴ顔料、ビスベンゾイミダゾール顔料、アントロン顔料、キナクリドン顔料等を使用することができる。また、これらの電荷発生材料は、単独または2種以上を混合して使用することができる。
電荷発生層105における結着樹脂としては、例えば、ビスフェノールAタイプあるいはビスフェノールZタイプ等のポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリエステル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリロニトリル−スチレン共重合体樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、ポリビニルアセテート樹脂、ポリビニルホルマール樹脂、ポリスルホン樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体樹脂、塩化ビニリデン−アクリルニトリル共重合体樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸樹脂、シリコーン樹脂、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、ポリアクリルアミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリ−N−ビニルカルバゾール樹脂等を用いることができる。これ等の結着樹脂は、単独あるいは2種以上混合して用いることが可能である。電荷発生材料と結着樹脂の配合比は、10:1乃至1:10の範囲が望ましい。
電荷発生層105の形成の際には、上記成分を溶剤に加えた塗布液が使用される。かかる溶剤としては、例えば、トルエン、クロロベンゼン等の芳香族炭化水素系溶剤、メタノール、エタノール、n−プロパノール、iso−プロパノール、n−ブタノール等の脂肪族アルコール系溶剤、アセトン、シクロヘキサノン、2−ブタノン等のケトン系溶剤、塩化メチレン、クロロホルム、塩化エチレン等のハロゲン化脂肪族炭化水素溶剤、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチレングリコール、ジエチルエーテル等の環状あるいは直鎖状エーテル系溶剤、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸n−ブチル等のエステル系溶剤、などの有機溶剤が挙げられる。これらの溶剤は単独あるいは2種以上混合して用いることができる。混合する際、使用される溶剤としては、混合溶剤として結着樹脂を溶解可能であれば、いかなるものでも使用することが可能である。
電荷発生材料を樹脂中に分散させるために、塗布液には分散処理が施される。分散方法としては、ボールミル、振動ボールミル、アトライター、サンドミル、横型サンドミル等のメディア分散機や、攪拌、超音波分散機、ロールミル、高圧ホモジナイザー等のメディアレス分散機が利用できる。さらに、高圧ホモジナイザーとして、高圧状態で分散液を液−液衝突や液−壁衝突させて分散する衝突方式や、高圧状態で微細な流路を貫通させて分散する貫通方式などが挙げられる。
このようにして得られる塗布液を下引き層104上に塗布する方法としては、浸漬塗布法、突き上げ塗布法、ワイヤーバー塗布法、スプレー塗布法、ブレード塗布法、ナイフ塗布法、カーテン塗布法等が挙げられる。電荷発生層105の膜厚は、好ましくは0.01μm以上5μm以下、より好ましくは0.05μm以上2.0μm以下の範囲に設定される。
電荷輸送層106は電子写真感光体101における表面層に相当し、前述の通り、本実施形態の共重合体とフッ素系樹脂粒子とを含有する。
本実施形態の共重合体は構造式A及び構造式Bで表される繰り返し単位を含むフッ素系グラフトポリマーであってもよく、アクリル酸エステル化合物、メタクリル酸エステル化合物、等からなるマクロモノマー及びパーフルオロアルキルエチル(メタ)アクリレート、パーフルオロアルキル(メタ)アクリレートを用いて例えばグラフト重合により合成される樹脂である。ここで、(メタ)アクリレートはアクリレート又はメタクリレートを示す。
本実施形態の共重合体は構造式A及び構造式Bで表される繰り返し単位を含むフッ素系グラフトポリマーであってもよく、アクリル酸エステル化合物、メタクリル酸エステル化合物、等からなるマクロモノマー及びパーフルオロアルキルエチル(メタ)アクリレート、パーフルオロアルキル(メタ)アクリレートを用いて例えばグラフト重合により合成される樹脂である。ここで、(メタ)アクリレートはアクリレート又はメタクリレートを示す。
本実施形態の共重合体は上記構造式A及び構造式Bで表される繰り返し単位を含むものであるが、構造式Aにおけるtが1未満であると、共重合体のフッ素系樹脂粒子への吸着性が低下し、分散助剤としての機能が低下することがある。フッ素系樹脂粒子の分散性が低下した場合、表面層中に存在するフッ素系樹脂粒子が不均一となるために、電子写真感光体の十分な耐久性向上効果を得ることが困難となる。
また、構造式Aにおけるtが8以上であると、本実施形態の共重合体と表面層に含まれる結着樹脂との相溶性が悪くなる。このために、本実施形態の共重合体と結着樹脂との界面がトラップサイトとなり、高温高湿下での繰り返し使用の際に、残留電位の上昇により濃度低下が生じ易くなる。
一方、構造式Aにおけるtが1以上7以下であれば、フッ素系樹脂粒子への本実施形態の共重合体の吸着性を維持しながら、表面層に含まれる結着樹脂との相溶性をもたせることができる。さらに、表面層の質量減少率を1.5質量%以上3.0質量%以下とすることにより、フッ素系樹脂粒子の分散性を損なうことがなく、表面層の厚膜化ができるようになる。構造式Aにおけるtの好ましい範囲は2以上6以下である。
本実施形態の共重合体において、構造式Aと構造式Bとの含有比即ちl:mは、1:9乃至9:1が好ましく、3:7乃至7:3がさらに好ましい。l:mが3:7乃至7:3の範囲であると、4フッ化エチレン樹脂を良好に分散する事ができる。
構造式A及び構造式Bにおいて、R1、R2、R3及びR4で表されるアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基等が挙げられる。R1、R2、R3及びR4としては、水素原子、メチル基が好ましく、これらの中でもメチル基がさらに好ましい。
表面層即ち電荷輸送層106における本実施形態の共重合体の含有量は、フッ素系樹脂粒子の表面層中の含有量(質量基準)に対して1質量%以上5質量%以下であることが好ましい。本実施形態の共重合体の含有量が1質量%以上であれば、電荷輸送層106中におけるフッ素系樹脂粒子の分散を均一にすることができる。本実施形態の共重合体の含有量が5質量%以下であれば、電荷輸送層106中における、フッ素系樹脂粒子の表面に吸着しない状態の本実施形態の共重合体の量を減らすことができ、遊離した本実施形態の共重合体に起因する電荷のトラップサイトの発生を防ぐことができる。その結果として、高温高湿下での繰り返し使用の際においても残留電位が上昇しにくく、濃度低下を生じにくい電子写真感光体が得られる。
表面層即ち電荷輸送層106の固形分全量に対するフッ素系樹脂粒子の含有量は1質量%以上15質量%以下が好ましく、2質量%以上12質量%以下がさらに好ましい。フッ素系樹脂粒子の含有量が1質量%以上であれば、電荷輸送層106の表面エネルギーを低くすることができ、電子写真感光体の耐久性を向上することができる。また、フッ素系樹脂粒子の含有量が15質量%以下であれば、光透過性の低下及び膜強度の低下が起こりにくい。
フッ素系樹脂粒子としては、4フッ化エチレン樹脂(PTFE)、3フッ化塩化エチレン樹脂、6フッ化プロピレン樹脂、フッ化ビニル樹脂、フッ化ビニリデン樹脂、2フッ化2塩化エチレン樹脂およびそれらの共重合体の中から1種あるいは2種以上を選択するのが望ましいが、さらに好ましくは4フッ化エチレン樹脂、フッ化ビニリデン樹脂であり、特に好ましくは4フッ化エチレン樹脂である。本実施形態のフッ素系樹脂粒子が4フッ化エチレン樹脂を含むと、耐磨耗性の効果が得られる。
フッ素系樹脂粒子の平均一次粒径は0.05μm以上1μm以下が好ましく、更に好ましくは0.1μm以上0.5μm以下が好ましい。平均一次粒径が0.05μm以上であれば分散時の凝集が進みにくい。一方、1μm以下であれば画質欠陥が発生しにくくなる。
本実施形態において、フッ素系樹脂粒子の平均一次粒径は、下記方法により測定された値をいう。
レーザー回折式粒度分布測定装置LA−700(堀場製作所製)を用いて、フッ素系樹脂粒子が分散された分散液と同じ溶剤に希釈した測定液を屈折率1.35で測定する。
本実施形態において、フッ素系樹脂粒子の平均一次粒径は、下記方法により測定された値をいう。
レーザー回折式粒度分布測定装置LA−700(堀場製作所製)を用いて、フッ素系樹脂粒子が分散された分散液と同じ溶剤に希釈した測定液を屈折率1.35で測定する。
電荷輸送層106は上記成分に加えて、電荷輸送層としての本来的機能を発現させるための電荷輸送材料、さらには結着樹脂を含む。かかる電荷輸送材料としては、例えば、2,5−ビス(p−ジエチルアミノフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール等のオキサジアゾール誘導体、1,3,5−トリフェニル−ピラゾリン、1−[ピリジル−(2)]−3−(p−ジエチルアミノスチリル)−5−(p−ジエチルアミノスチリル)ピラゾリン等のピラゾリン誘導体、トリフェニルアミン、N,N′−ビス(3,4−ジメチルフェニル)ビフェニル−4−アミン、トリ(p−メチルフェニル)アミニル−4−アミン、ジベンジルアニリン等の芳香族第3級アミノ化合物、N,N′−ビス(3−メチルフェニル)−N,N′−ジフェニルベンジジン等の芳香族第3級ジアミノ化合物、3−(4′−ジメチルアミノフェニル)−5,6−ジ−(4′−メトキシフェニル)−1,2,4−トリアジン等の1,2,4−トリアジン誘導体、4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1,1−ジフェニルヒドラゾン等のヒドラゾン誘導体、2−フェニル−4−スチリル−キナゾリン等のキナゾリン誘導体、6−ヒドロキシ−2,3−ジ(p−メトキシフェニル)ベンゾフラン等のベンゾフラン誘導体、p−(2,2−ジフェニルビニル)−N,N−ジフェニルアニリン等のα−スチルベン誘導体、エナミン誘導体、N−エチルカルバゾール等のカルバゾール誘導体、ポリ−N−ビニルカルバゾールおよびその誘導体などの正孔輸送物質、クロラニル、ブロアントラキノン等のキノン系化合物、テトラアノキノジメタン系化合物、2,4,7−トリニトロフルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロ−9−フルオレノン等のフルオレノン化合物、キサントン系化合物、チオフェン化合物等の電子輸送物質、および上記した化合物からなる基を主鎖または側鎖に有する重合体などが挙げられる。これらの電荷輸送材料は、1種または2種以上を組み合わせて使用することができる。
また、電荷輸送層106における結着樹脂としては、例えば、ビスフェノールAタイプあるいはビスフェノールZタイプ等のポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリエステル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリロニトリル−スチレン共重合体樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体樹脂、ポリビニルアセテート樹脂、ポリビニルホルマール樹脂、ポリスルホン樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体樹脂、塩化ビニリデン−アクリルニトリル共重合体樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸樹脂、シリコーン樹脂、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、ポリアクリルアミド樹脂、ポリアミド樹脂、塩素ゴム等の絶縁性樹脂、およびポリビニルカルバゾール、ポリビニルアントラセン、ポリビニルピレン等の有機光導電性ポリマー等があげられる。これ等の結着樹脂は、単独あるいは2種以上混合して用いることが可能である。
電荷輸送層106は、上記成分を所定溶剤に加えた塗布液を用いて形成される。電荷輸送層の形成に使用される溶剤としては、公知の有機溶剤、例えば、トルエン、クロロベンゼン等の芳香族炭化水素系溶剤、メタノール、エタノール、n−プロパノール、iso−プロパノール、n−ブタノール等の脂肪族アルコール系溶剤、アセトン、シクロヘキサノン、2−ブタノン等のケトン系溶剤、塩化メチレン、クロロホルム、塩化エチレン等のハロゲン化脂肪族炭化水素溶剤、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチレングリコール、ジエチルエーテル等の環状あるいは直鎖状エーテル系溶剤、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸n−ブチル等のエステル系溶剤等が挙げられる。また、これらの溶剤は単独あるいは2種以上混合して用いることができる。混合する際、使用される溶剤としては、混合溶剤として結着樹脂を溶解可能であれば、いかなるものでも使用することが可能である。電荷輸送材料と上記結着樹脂との配合比は10:1乃至1:5が好ましい。
電子写真感光体は一般的に浸漬塗布方法によって製造されるが、表面層は良好な画像を得るために平滑な表面を得ることが重要である。塗布液には有機溶剤が用いられるが、乾燥時に表面にオレンジピール(ユズ肌)などが発生しやすく、これを防止するためにレベリング剤を用いることが多い。レベリング剤にはジメチルシリコーンオイルを用いることが多い。
電荷輸送層106を形成するのに用いられる電荷輸送層形成用塗布液中にフッ素系樹脂粒子を分散させるための分散方法としては、ボールミル、振動ボールミル、アトライター、サンドミル、横型サンドミル等のメディア分散機や、攪拌、超音波分散機、ロールミル、高圧ホモジナイザー等のメディアレス分散機が利用できる。さらに、高圧ホモジナイザーとして、高圧状態で分散液を液−液衝突や液−壁衝突させて分散する衝突方式や、高圧状態で微細な流路を貫通させて分散する貫通方式などが挙げられる。
本実施形態において、電荷輸送層形成用塗布液の調製方法については特に限定されるものではなく、フッ素系樹脂粒子と本実施形態の共重合体と結着樹脂と電荷輸送材料と溶剤と必要に応じてその他の成分とを混合し、上述の分散機を用いて調製してもよいし、フッ素系樹脂粒子と本実施形態の共重合体と溶剤とを含む混合液A及び結着樹脂と電荷輸送材料と溶剤とを含む混合液Bの2液を別々に準備した後に、これら混合液A及び混合液Bを混合することにより調製してもよい。フッ素系樹脂粒子と本実施形態の共重合体とを溶剤中で混合することにより、フッ素系樹脂粒子の表面に本実施形態の共重合体を十分に付着させることができる。
また、結着樹脂を含む溶剤にフッ素系樹脂粒子と本実施形態の共重合体とを添加して混合液A’を準備し、この混合液A’と上述の混合液Bとを混合することにより電荷輸送層形成用塗布液を調製することもできる。予め結着樹脂を含む溶剤にフッ素系樹脂粒子と本実施形態の共重合体とを添加して得られた混合液A’を用いて調製された電荷輸送層形成用塗布液により電荷輸送層を形成することにより、電子写真感光体の感度を向上することができる。
混合液A’に含まれる結着樹脂の量は、フッ素系樹脂粒子に対して1質量%以上70質量%以下が好ましく、5質量%以上30質量%以下がさらに好ましい。
このようにして得られる電荷輸送層形成用塗布液を電荷発生層105上に塗布する方法としては、浸漬塗布法、突き上げ塗布法、ワイヤーバー塗布法、スプレー塗布法、ブレード塗布法、ナイフ塗布法、カーテン塗布法等の通常の方法を用いることができる。
電荷輸送層が表面層の場合、その膜厚は26μm以上50μm以下とされる。
電荷輸送層が表面層の場合、その膜厚は26μm以上50μm以下とされる。
電荷輸送層形成用塗布液を電荷発生層105上に塗布した後、電荷輸送層中の残留溶剤が1.5質量%以上3.0質量%以下となるように塗膜の乾燥条件を調整することで、電荷輸送層106の質量減少率を調整してもよい。該塗膜の乾燥条件としては、用いる溶媒によっても異なるが、例えば、100℃以上140℃以下において25分以上60分以下乾燥させればよい。
画像形成装置中で発生するオゾンや窒素酸化物、あるいは光、熱による感光体の劣化を防止する目的で、感光層103を構成する各層中に酸化防止剤、光安定剤、熱安定剤などの添加剤を添加することができる。例えば、酸化防止剤としては、ヒンダードフェノール、ヒンダードアミン、パラフェニレンジアミン、アリールアルカン、ハイドロキノン、スピロクロマン、スピロインダノンおよびそれらの誘導体、有機硫黄化合物、有機リン化合物等があげられる。光安定剤の例としては、ベンゾフェノン、ベンゾアゾール、ジチオカルバメート、テトラメチルピペン等の誘導体が挙げられる。
本実施形態の電子写真感光体においては、表面層として保護層を設けることもできる。保護層は、電子写真感光体の帯電時の電荷輸送層の化学的変化を防止したり、感光層の機械的強度をさらに改善する為に用いられる。保護層は、導電性材料を適当な結着樹脂中に含有させた塗布液を感光層上に塗布することにより形成される。
この導電性材料は特に限定されるものではなく、例えば、N,N’−ジメチルフェロセン等のメタロセン化合物、N,N’−ジフェニル−N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−[1,1’−ビフェニル]−4,4’−ジアミン等の芳香族アミン化合物、酸化モリブデン、酸化タングステン、酸化アンチモン、酸化錫、酸化チタン、酸化インジウム、酸化錫とアンチモン、硫酸バリウムと酸化アンチモンとの固溶体の担体、上記金属酸化物の混合物、酸化チタン、酸化スズ、酸化亜鉛又は硫酸バリウムの単一粒子中に上記の金属酸化物を混合したもの、或いは、酸化チタン、酸化スズ、酸化亜鉛、又は硫酸バリウムの単一粒子中に上記の金属酸化物を被覆したもの等が挙げられる。
保護層に使用する結着樹脂としては、ポリアミド樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリケトン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリビニルケトン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリアクリルアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂等の公知の樹脂が用いられる。また、これらは必要に応じて互いに架橋させて使用することもできる。
保護層が表面層の場合、その膜厚は26μm以上50μm以下とされる。
保護層に使用する結着樹脂としては、ポリアミド樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリケトン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリビニルケトン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリアクリルアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂等の公知の樹脂が用いられる。また、これらは必要に応じて互いに架橋させて使用することもできる。
保護層が表面層の場合、その膜厚は26μm以上50μm以下とされる。
保護層を形成するための塗布液の塗布方法としては、ブレード塗布法、ワイヤーバー塗布法、スプレー塗布法、浸漬塗布法、ビード塗布法、エアーナイフ塗布法、カーテン塗布法等の通常の方法を用いることができる。また、保護層を形成するための塗布液に用いる溶剤としては、ジオキサン、テトラヒドロフラン、メチレンクロライド、クロロホルム、クロルベンゼン、トルエン等の通常の有機溶剤を単独であるいは2種以上を混合して用いることができるが、この塗布液が塗布される感光層を溶解しにくい溶剤を用いることが好ましい。
次に、本実施形態の画像形成装置及びプロセスカートリッジについて説明する。
図2は、本実施形態の画像形成装置の一例を示す全体構成図である。
この画像形成装置1000は、電子写真方式を採用したモノクロの片面出力プリンタである。
この画像形成装置1000は、図の矢印B方向に回転する電子写真感光体である像保持体61と、電源65aから電力の供給を受けて、像保持体61に接触しながら回転することで像保持体表面を帯電する帯電手段である帯電部材65とを備えている。ここで、像保持体61が、本実施形態の電子写真感光体の一例に相当する。
図2は、本実施形態の画像形成装置の一例を示す全体構成図である。
この画像形成装置1000は、電子写真方式を採用したモノクロの片面出力プリンタである。
この画像形成装置1000は、図の矢印B方向に回転する電子写真感光体である像保持体61と、電源65aから電力の供給を受けて、像保持体61に接触しながら回転することで像保持体表面を帯電する帯電手段である帯電部材65とを備えている。ここで、像保持体61が、本実施形態の電子写真感光体の一例に相当する。
また、この画像形成装置1000には、像保持体61に向けてレーザ光を発し、像保持体61表面に、周囲より電位の高くなった静電潜像を形成する静電潜像形成手段である露光部7、黒色トナーを含む静電潜像現像剤を用いて像保持体61表面に形成された静電潜像にモノクロ(黒)のトナーを付着させることにより静電潜像を現像することでトナー画像を形成する画像形成手段である現像器64、トナー画像が形成された像保持体61に、搬送されてくる用紙を押圧することで像保持体61表面に形成されたトナー画像を被転写体である用紙上に直接転写する転写手段である転写ロール50、用紙上に転写されたトナー画像に対し熱および圧力を加えることで転写像の用紙への定着を行う定着手段である定着器10、像保持体61に接触し、トナー画像の転写後に像保持体61表面に付着したまま残留した残留トナーを除去するクリーニング手段であるクリーニング装置62、トナー画像の転写後に像保持体61に残留した電荷を除去する除電ランプ7aも備えられている。
この画像形成装置1000では、上記の、帯電部材65および像保持体61は、いずれも図2に垂直な方向に延びたロール状であってこれらのロールの両端は、いずれも支持部材100aに、ロールが回転可能な様態で支持されている。また、この支持部材100aには、上記の、クリーニング装置62および現像器64も接続されており、このように帯電部材65、像保持体61、クリーニング装置62、および現像器64が支持部材100aに一体化されることで、プロセスカートリッジ100が構成されている。
画像形成装置1000にこのプロセスカートリッジが組み込まれることにより、これらのプロセスカートリッジの構成要素である各部が画像形成装置1000に備えられることとなる。このプロセスカートリッジ100が、本実施形態のプロセスカートリッジの一例に相当する。
以下、この画像形成装置1000における画像形成の動作について説明する。
この画像形成装置1000には、黒トナーが蓄えられた不図示のトナーカートリッジが備えられており、このトナーカートリッジにより現像器64にトナーの補給が行われる。また、トナー画像が転写されるために用いられる用紙は、給紙手段1の中に蓄えられており、ユーザから画像形成が指示されると給紙手段1から搬送されて、転写ロール50においてトナー画像の転写が行われた後、図の左方向に向かって搬送されていく。図2においては、この時の用紙搬送路が、左向きの矢印で示す経路として示されており、用紙はこの用紙搬送路を通って定着器10において、用紙上に転写された転写像の定着が行われた後、左方向に排出される。
この画像形成装置1000には、黒トナーが蓄えられた不図示のトナーカートリッジが備えられており、このトナーカートリッジにより現像器64にトナーの補給が行われる。また、トナー画像が転写されるために用いられる用紙は、給紙手段1の中に蓄えられており、ユーザから画像形成が指示されると給紙手段1から搬送されて、転写ロール50においてトナー画像の転写が行われた後、図の左方向に向かって搬送されていく。図2においては、この時の用紙搬送路が、左向きの矢印で示す経路として示されており、用紙はこの用紙搬送路を通って定着器10において、用紙上に転写された転写像の定着が行われた後、左方向に排出される。
帯電部材65が像保持体61を帯電させる際には、帯電部材65に電圧が印加される。電圧の範囲としては、直流電圧は要求される像保持体の帯電電位に応じて正または負の50V以上2000V以下が好ましく、100V以上1500V以下がより好ましい。交流電圧を重畳する場合は、ピーク間電圧が400V以上1800V以下、好ましくは800V以上1600V以下、さらに好ましくは1200V以上1600V以下とされる。交流電圧の周波数は50Hz以上20,000Hz以下、好ましくは100Hz以上5,000Hz以下である。
帯電部材65としては、芯材の外周面に弾性層、抵抗層、保護層等を設けたものが好適に用いられる。帯電部材65は、像保持体61に接触させることにより特に駆動手段を有しなくとも像保持体61と同じ周速度で回転し、帯電手段として機能するが、帯電部材65に駆動手段を取り付け、像保持体61とは異なる周速度で回転させて帯電させてもよい。
露光部7としては、電子写真感光体表面に、半導体レーザ、LED(light emitting diode)、液晶シャッター等の光源を所望の像様に露光する光学系装置等を用いてもよい。
現像器64としては、一成分系、二成分系等の正規又は反転現像剤を用いた従来より公知の現像装置等を用いてもよい。現像器64に使用されるトナーの形状については、特に制限はなく、不定形、球状あるいは他の特定形状のものであってもよい。
現像器64としては、一成分系、二成分系等の正規又は反転現像剤を用いた従来より公知の現像装置等を用いてもよい。現像器64に使用されるトナーの形状については、特に制限はなく、不定形、球状あるいは他の特定形状のものであってもよい。
転写手段としては、転写ロール50等の接触帯電部材の他、ベルト、フィルム、ゴムブレード等を用いた接触型転写帯電器、あるいはコロナ放電を利用したスコロトロン転写帯電器やコロトロン転写帯電器等、が挙げられる。
クリーニング装置62は、転写工程後の像保持体61の表面に付着する残存トナーを除去するためのもので、これにより清浄面化された像保持体61は上記の画像形成プロセスに繰り返し供される。クリーニング装置としては、クリーニングブレードの他、ブラシクリーニング、ロールクリーニング等を用いてもよいが、これらの中でもクリーニングブレードを用いることが好ましい。また、クリーニングブレードの材質としてはウレタンゴム、ネオプレンゴム、シリコーンゴム等が挙げられる。
本実施形態の電子写真感光体の表面層はフッ素含有樹脂粒子を含むため表面エネルギーが低い。そのため、クリーニング装置62としてクリーニングブレードを用いても表面層の摩耗が起こりにくく、長期間にわたり安定した画像が形成される。
本実施形態の画像形成装置は除電ランプ7aが備えられているため、像保持体61が繰り返し使用される場合に、像保持体61の残留電位が次のサイクルに持ち込まれる現象が防止されるので、画像品質をより高められる。なお、本実施形態の画像形成装置においては必要に応じて除電ランプ7aを備えていればよい。
本実施形態のプロセスカートリッジは、本実施形態の電子写真感光体を備え、画像形成装置に着脱自在とされていれば特に限定されるものではなく、例えば、電子写真感光体を帯電する帯電手段、帯電した前記電子写真感光体に静電潜像を形成する静電潜像形成手段、前記電子写真感光体に形成された静電潜像を静電潜像現像剤によりトナー画像として現像する現像手段、前記電子写真感光体に形成されたトナー画像を被転写体に転写する転写手段及び転写後の前記電子写真感光体の残留トナーを除去するクリーニング手段からなる群より選択される少なくとも一種を一体に有していてもよい。
以下、実施例及び比較例に基づき本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に何ら限定されるものではない。
[実施例1]
酸化亜鉛(平均粒子径:70nm、テイカ社製、比表面積値:15m2/g)100質量部をメタノール500質量部と攪拌混合し、シランカップリング剤として、KBM603(信越化学社製)1.25質量部を添加し、2時間攪拌した。その後、メタノールを減圧蒸留にて留去し、120℃で3時間焼き付けを行い、シランカップリング剤表面処理酸化亜鉛粒子を得た。
酸化亜鉛(平均粒子径:70nm、テイカ社製、比表面積値:15m2/g)100質量部をメタノール500質量部と攪拌混合し、シランカップリング剤として、KBM603(信越化学社製)1.25質量部を添加し、2時間攪拌した。その後、メタノールを減圧蒸留にて留去し、120℃で3時間焼き付けを行い、シランカップリング剤表面処理酸化亜鉛粒子を得た。
前記表面処理を施した酸化亜鉛粒子60質量部と、アリザリン0.6質量部と、硬化剤としてブロック化イソシアネート(スミジュール3173、住友バイエルンウレタン社製)13.5質量部と、ブチラール樹脂(BM−1、積水化学社製)15質量部とを、メチルエチルケトン85質量部に溶解した溶液38質量部と、メチルエチルケトン25質量部とを混合し、直径1mmのガラスビーズを用いてサンドミルにて4時間の分散を行い分散液を得た。得られた分散液に、触媒としてジオクチルスズジラウレート0.005質量部と、シリコーン樹脂粒子(トスパール145、GE東芝シリコーン社製)4.0質量部とを添加し、下引き層塗布用液を得た。この塗布液を、浸漬塗布法にて直径30mmのアルミニウム基材上に塗布し、180℃、40分の乾燥硬化を行い厚さ23.5μmの下引き層を得た。
次に、電荷発生材料として、CuKα特性X線に対するブラッグ角(2θ±0.2゜)の少なくとも7.5゜、9.9゜、12.5゜、16.3゜、18.6゜、25.1゜及び28.3゜に強い回折ピークを有するヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶15質量部、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂(VMCH、日本ユニオンカーバイト社製)10質量部およびn−ブチルアルコール300質量部からなる混合物を、直径1mmのガラスビーズを用いてサンドミルにて4時間分散して電荷発生層用の塗布液を得た。この電荷発生層用塗布液を前記下引き層上に浸漬塗布し、乾燥して、厚みが0.2μmの電荷発生層を得た。
次に、A:4フッ化エチレン樹脂粒子0.5質量部(平均一次粒径:0.2μm)及び下記構造式で表される繰り返し単位を含むフッ化アルキル基含有共重合体(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)チャートにおけるポリスチレン換算の分子量が150,000、l:m= 1: 1、s=1、n=60)0.01質量部を、テトラヒドロフラン4質量部、トルエン1質量部とともに20℃の液温に保ち、48時間攪拌混合し、4フッ化エチレン樹脂粒子懸濁液を得た。
次に、B:電荷輸送物質としてN,N′−ビス(3−メチルフェニル)−N,N′−ジフェニルベンジジン2質量部、N,N′−ビス(3,4−ジメチルフェニル)ビフェニル−4−アミン2質量部、ビスフェノールZ型ポリカーボネート樹脂(粘度平均分子量:40,000)6質量部、酸化防止剤として2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール0.1質量部を混合してテトラヒドロフラン24質量部及びトルエン11質量部を混合溶解した。このB液に前記A液を加えて攪拌混合した後、微細な流路を持つ貫通式チャンバーを装着した高圧ホモジナイザー(吉田機械興行株式会社製)を用いて、500kgf/cm2まで昇圧しての分散処理を6回繰り返した液に、ジメチルシリコーンオイル(商品名:KP−340 信越シリコーン社製)を5ppm添加し、十分に撹拌して電荷輸送層形成用塗布液を得た。
次に、B:電荷輸送物質としてN,N′−ビス(3−メチルフェニル)−N,N′−ジフェニルベンジジン2質量部、N,N′−ビス(3,4−ジメチルフェニル)ビフェニル−4−アミン2質量部、ビスフェノールZ型ポリカーボネート樹脂(粘度平均分子量:40,000)6質量部、酸化防止剤として2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール0.1質量部を混合してテトラヒドロフラン24質量部及びトルエン11質量部を混合溶解した。このB液に前記A液を加えて攪拌混合した後、微細な流路を持つ貫通式チャンバーを装着した高圧ホモジナイザー(吉田機械興行株式会社製)を用いて、500kgf/cm2まで昇圧しての分散処理を6回繰り返した液に、ジメチルシリコーンオイル(商品名:KP−340 信越シリコーン社製)を5ppm添加し、十分に撹拌して電荷輸送層形成用塗布液を得た。
この電荷輸送層形成用塗布液を、浸漬塗布にてこの塗布液を、電荷発生層上に塗布して115℃で40分間乾燥し、膜厚が40μmの電荷輸送層(表面層)を形成し、目的の電子写真感光体を得た。
このようにして得られた電子写真感光体を用いて、以下のテストを行なった。併せて、電荷輸送層(表面層)の質量減少率を上述の方法にて測定した。
得られた結果を表1に示す。
このようにして得られた電子写真感光体を用いて、以下のテストを行なった。併せて、電荷輸送層(表面層)の質量減少率を上述の方法にて測定した。
得られた結果を表1に示す。
(画質評価)
前記感光体を富士ゼロックス社製DocuCentre−III 3000(直接転写方式)に搭載し、画像密度が50%のハーフトーン画質の画像を10000枚形成した。1枚目及び10000枚目の画像の濃度ムラを目視で観察し、下記基準に則って評価した。得られた結果を表1に示す。
前記感光体を富士ゼロックス社製DocuCentre−III 3000(直接転写方式)に搭載し、画像密度が50%のハーフトーン画質の画像を10000枚形成した。1枚目及び10000枚目の画像の濃度ムラを目視で観察し、下記基準に則って評価した。得られた結果を表1に示す。
濃度ムラ(画質)評価の評価基準は、以下の通りである。
G1:濃度ムラ発生なく、画質が良好である。
G2:濃度ムラ発生するが、許容範囲の下限であり、規格に対して余裕がある。
G3:濃度ムラ発生するが、許容範囲の上限であり、規格に対して余裕がない。
G4:濃度ムラ発生するが、規格をわずかに超えている。
G5:濃度ムラが顕著に発生し、あきらかに規格外。
G1:濃度ムラ発生なく、画質が良好である。
G2:濃度ムラ発生するが、許容範囲の下限であり、規格に対して余裕がある。
G3:濃度ムラ発生するが、許容範囲の上限であり、規格に対して余裕がない。
G4:濃度ムラ発生するが、規格をわずかに超えている。
G5:濃度ムラが顕著に発生し、あきらかに規格外。
[実施例2]
実施例1において、電荷輸送層(表面層)の膜厚を50μmにすること以外は、同様の方法で作成し、得られた電子写真感光体を用いて、実施例1と同様の評価を行なった。得られた結果を表1に示す。
実施例1において、電荷輸送層(表面層)の膜厚を50μmにすること以外は、同様の方法で作成し、得られた電子写真感光体を用いて、実施例1と同様の評価を行なった。得られた結果を表1に示す。
[実施例3]
実施例1において、電荷輸送層(表面層)の膜厚を28μmにすること以外は、同様の方法で作成し、得られた電子写真感光体を用いて、実施例1と同様の評価を行なった。得られた結果を表1に示す。
実施例1において、電荷輸送層(表面層)の膜厚を28μmにすること以外は、同様の方法で作成し、得られた電子写真感光体を用いて、実施例1と同様の評価を行なった。得られた結果を表1に示す。
[実施例4]
実施例1の電荷輸送層形成用塗布液の調製において、B液中のテトラヒドロフラン28質量部及びトルエン7質量部に変更した以外は、同様の方法で作成し、得られた電子写真感光体を用いて、実施例1と同様の評価を行なった。得られた結果を表1に示す。電荷輸送層(表面層)の膜厚は40μmであった。
実施例1の電荷輸送層形成用塗布液の調製において、B液中のテトラヒドロフラン28質量部及びトルエン7質量部に変更した以外は、同様の方法で作成し、得られた電子写真感光体を用いて、実施例1と同様の評価を行なった。得られた結果を表1に示す。電荷輸送層(表面層)の膜厚は40μmであった。
[実施例5]
実施例1において、電荷輸送層の乾燥条件を135℃で40分間乾燥に変更した以外は、同様の方法で作成し、得られた電子写真感光体を用いて、実施例1と同様の評価を行なった。得られた結果を表1に示す。電荷輸送層(表面層)の膜厚は35μmであった。
実施例1において、電荷輸送層の乾燥条件を135℃で40分間乾燥に変更した以外は、同様の方法で作成し、得られた電子写真感光体を用いて、実施例1と同様の評価を行なった。得られた結果を表1に示す。電荷輸送層(表面層)の膜厚は35μmであった。
[実施例6]
実施例1の電荷輸送層形成用塗布液の調製において、A液中のテトラヒドロフラン及びトルエンをテトラヒドロフラン4質量部、モノクロルベンゼン1質量部に変更し、B液中のテトラヒドロフラン及びトルエンをテトラヒドロフラン24質量部及びモノクロルベンゼン11質量部に変更した以外は、同様の方法で作成し、得られた電子写真感光体を用いて、実施例1と同様の評価を行なった。得られた結果を表1に示す。電荷輸送層(表面層)の膜厚は38μmであった。
実施例1の電荷輸送層形成用塗布液の調製において、A液中のテトラヒドロフラン及びトルエンをテトラヒドロフラン4質量部、モノクロルベンゼン1質量部に変更し、B液中のテトラヒドロフラン及びトルエンをテトラヒドロフラン24質量部及びモノクロルベンゼン11質量部に変更した以外は、同様の方法で作成し、得られた電子写真感光体を用いて、実施例1と同様の評価を行なった。得られた結果を表1に示す。電荷輸送層(表面層)の膜厚は38μmであった。
[比較例1]
実施例1において、電荷輸送層(表面層)の膜厚を25μmにすること以外は、同様の方法で作成し、得られた電子写真感光体を用いて、実施例1と同様の評価を行なった。得られた結果を表1に示す。
実施例1において、電荷輸送層(表面層)の膜厚を25μmにすること以外は、同様の方法で作成し、得られた電子写真感光体を用いて、実施例1と同様の評価を行なった。得られた結果を表1に示す。
[比較例2]
実施例1の電荷輸送層形成用塗布液の調製において、B液中のテトラヒドロフラン20質量部及びトルエン15質量部に変更した以外は、同様の方法で作成し、得られた電子写真感光体を用いて、実施例1と同様の評価を行なった。得られた結果を表1に示す。電荷輸送層(表面層)の膜厚は35μmであった。
実施例1の電荷輸送層形成用塗布液の調製において、B液中のテトラヒドロフラン20質量部及びトルエン15質量部に変更した以外は、同様の方法で作成し、得られた電子写真感光体を用いて、実施例1と同様の評価を行なった。得られた結果を表1に示す。電荷輸送層(表面層)の膜厚は35μmであった。
[比較例3]
実施例1においてA:4フッ化エチレン樹脂粒子0.5質量部(平均一次粒径:0.2μm)及び上記構造式で表される繰り返し単位を含むフッ化アルキル基含有共重合体(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)チャートにおけるポリスチレン換算の分子量が150,000、l:m= 1: 1、s=1、n=60)0.01質量部を除き、 電荷輸送物質としてN,N′−ビス(3−メチルフェニル)−N,N′−ジフェニルベンジジン2質量部、N,N′−ビス(3,4−ジメチルフェニル)ビフェニル−4−アミン2質量部、ビスフェノールZ型ポリカーボネート樹脂(粘度平均分子量:40,000)6質量部、酸化防止剤として2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール0.1質量部を混合してテトラヒドロフラン28質量部及びトルエン12質量部を混合溶解し、ジメチルシリコーンオイル(商品名:KP−340 信越シリコーン社製)を5ppm添加し、十分に撹拌して電荷輸送層形成用塗布液を作成した以外は、同様の方法で作成し、得られた電子写真感光体を用いて、実施例1と同様の評価を行なった。得られた結果を表1に示す。電荷輸送層(表面層)の膜厚は37μmであった。
実施例1においてA:4フッ化エチレン樹脂粒子0.5質量部(平均一次粒径:0.2μm)及び上記構造式で表される繰り返し単位を含むフッ化アルキル基含有共重合体(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)チャートにおけるポリスチレン換算の分子量が150,000、l:m= 1: 1、s=1、n=60)0.01質量部を除き、 電荷輸送物質としてN,N′−ビス(3−メチルフェニル)−N,N′−ジフェニルベンジジン2質量部、N,N′−ビス(3,4−ジメチルフェニル)ビフェニル−4−アミン2質量部、ビスフェノールZ型ポリカーボネート樹脂(粘度平均分子量:40,000)6質量部、酸化防止剤として2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール0.1質量部を混合してテトラヒドロフラン28質量部及びトルエン12質量部を混合溶解し、ジメチルシリコーンオイル(商品名:KP−340 信越シリコーン社製)を5ppm添加し、十分に撹拌して電荷輸送層形成用塗布液を作成した以外は、同様の方法で作成し、得られた電子写真感光体を用いて、実施例1と同様の評価を行なった。得られた結果を表1に示す。電荷輸送層(表面層)の膜厚は37μmであった。
[参考例1]
実施例1で得られた電子写真感光体を、24℃40%RHの環境下において1年放置した。放置後の電子写真感光体の電荷輸送層(表面層)の質量減少率を測定したところ、2.5質量%であり、電子写真感光体作成直後における質量減少率とほぼ同じ値であった。
実施例1で得られた電子写真感光体を、24℃40%RHの環境下において1年放置した。放置後の電子写真感光体の電荷輸送層(表面層)の質量減少率を測定したところ、2.5質量%であり、電子写真感光体作成直後における質量減少率とほぼ同じ値であった。
1 給紙手段
7 露光部
7a 除電ランプ
10 定着器
50 転写ロール
61 像保持体
62 クリーニング装置
64 現像器
65 帯電部材
65a 電源
100 プロセスカートリッジ
100a 支持部材
101 電子写真感光体
102 導電性基体
103 感光層
104 下引き層
105 電荷発生層
106 電荷輸送層
1000 画像形成装置
7 露光部
7a 除電ランプ
10 定着器
50 転写ロール
61 像保持体
62 クリーニング装置
64 現像器
65 帯電部材
65a 電源
100 プロセスカートリッジ
100a 支持部材
101 電子写真感光体
102 導電性基体
103 感光層
104 下引き層
105 電荷発生層
106 電荷輸送層
1000 画像形成装置
Claims (3)
- 導電性基体と、前記導電性基体上に設けられた感光層とを備え、
前記感光層の設けられた側の表面に位置する表面層が、フッ素系樹脂粒子と下記構造式A及び下記構造式Bで表される繰り返し単位を含むフッ化アルキル基含有共重合体とを含有し、
前記表面層を120℃で0.5時間加熱したときの質量減少率が、1.5質量%以上3.0質量%以下であり、
前記表面層の膜厚が、26μm以上50μm以下である、電子写真感光体。
構造式A及び構造式Bにおいて、l、m及びnは1以上の正数を、p、q、r及びsは0または1以上の正数を、tは1以上7以下の正数を、R1、R2、R3及びR4は水素原子又はアルキル基を、Xはアルキレン鎖、ハロゲン置換アルキレン鎖、−S−、−O−、−NH−又は単結合を、Yはアルキレン鎖、ハロゲン置換アルキレン鎖、−(CzH2z−1(OH))−又は単結合を表す。zは1以上の正数を表す。 - 請求項1に記載の電子写真感光体を備え、画像形成装置に着脱自在なプロセスカートリッジ。
- 請求項1に記載の電子写真感光体と、
前記電子写真感光体に形成された静電潜像を静電潜像現像剤によりトナー画像として現像する現像手段と、
前記電子写真感光体に形成されたトナー画像を被転写体に直接転写する転写手段と、
前記被転写体に転写されたトナー画像を定着する定着手段と、
を有する画像形成装置。
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