JP2013198224A - ケーブルとケーブル支持装置との組立体 - Google Patents
ケーブルとケーブル支持装置との組立体 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2013198224A JP2013198224A JP2012060926A JP2012060926A JP2013198224A JP 2013198224 A JP2013198224 A JP 2013198224A JP 2012060926 A JP2012060926 A JP 2012060926A JP 2012060926 A JP2012060926 A JP 2012060926A JP 2013198224 A JP2013198224 A JP 2013198224A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cable
- cable support
- pair
- support device
- support devices
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000005452 bending Methods 0.000 claims description 6
- 239000000463 material Substances 0.000 claims description 6
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 2
- 239000000428 dust Substances 0.000 abstract description 5
- 230000000452 restraining effect Effects 0.000 abstract 1
- 230000006835 compression Effects 0.000 description 4
- 238000007906 compression Methods 0.000 description 4
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 4
- 230000033001 locomotion Effects 0.000 description 4
- 238000003825 pressing Methods 0.000 description 4
- 229920003002 synthetic resin Polymers 0.000 description 3
- 239000000057 synthetic resin Substances 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 230000008961 swelling Effects 0.000 description 2
- 238000009825 accumulation Methods 0.000 description 1
- 239000011248 coating agent Substances 0.000 description 1
- 238000000576 coating method Methods 0.000 description 1
- 230000008878 coupling Effects 0.000 description 1
- 238000010168 coupling process Methods 0.000 description 1
- 238000005859 coupling reaction Methods 0.000 description 1
- 238000001125 extrusion Methods 0.000 description 1
- 238000003780 insertion Methods 0.000 description 1
- 230000037431 insertion Effects 0.000 description 1
- 238000005304 joining Methods 0.000 description 1
- 238000003754 machining Methods 0.000 description 1
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 1
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 1
- 239000007769 metal material Substances 0.000 description 1
- 230000003287 optical effect Effects 0.000 description 1
- 229920000915 polyvinyl chloride Polymers 0.000 description 1
- 239000004800 polyvinyl chloride Substances 0.000 description 1
- 238000007665 sagging Methods 0.000 description 1
- 239000004065 semiconductor Substances 0.000 description 1
- 239000000758 substrate Substances 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Electric Cable Arrangement Between Relatively Moving Parts (AREA)
Abstract
【課題】発塵を抑制できるコンパクトなケーブルとケーブル支持装置との組立体を提供する。
【解決手段】ケーブルとケーブル支持装置との組立体が、U字状に布線されることが意図された少なくとも1本のケーブルと、ケーブルを支持するためにケーブルに沿って延びてU字状に湾曲可能な一対のケーブル支持装置とを具備し、一対のケーブル支持装置は並列に配置されると共に、並列に配置された一対のケーブル支持装置の間にケーブルが配置されて、一対のケーブル支持装置とケーブルは、U字の湾曲部を間に挟む2ヶ所の固定部で互いに固定され、U字の湾曲部において、ケーブルと各ケーブル支持装置との間に、及び複数のケーブルが積層される場合にはケーブル同士の間にも、移動体の位置の変化に起因する擦れを防ぐことができる隙間が生じるように、ケーブル及び一対のケーブル支持装置が、2ヶ所の固定部の間においてそれぞれの長さを有する。
【選択図】図1
【解決手段】ケーブルとケーブル支持装置との組立体が、U字状に布線されることが意図された少なくとも1本のケーブルと、ケーブルを支持するためにケーブルに沿って延びてU字状に湾曲可能な一対のケーブル支持装置とを具備し、一対のケーブル支持装置は並列に配置されると共に、並列に配置された一対のケーブル支持装置の間にケーブルが配置されて、一対のケーブル支持装置とケーブルは、U字の湾曲部を間に挟む2ヶ所の固定部で互いに固定され、U字の湾曲部において、ケーブルと各ケーブル支持装置との間に、及び複数のケーブルが積層される場合にはケーブル同士の間にも、移動体の位置の変化に起因する擦れを防ぐことができる隙間が生じるように、ケーブル及び一対のケーブル支持装置が、2ヶ所の固定部の間においてそれぞれの長さを有する。
【選択図】図1
Description
本発明は、湾曲して移動可能なケーブルとケーブル支持装置との組立体に関するものである。
例えば、機械加工ライン、半導体製造装置、電子部品実装装置には、加工材、ウエハ、基板等のワークを把持して搬送するためのロボット走行装置が組み込まれている。ロボット走行装置は、軌道上を往復移動する移動体である走行台車に、例えばワークをハンドリングするロボットが搭載されている。
このようなロボット走行装置の走行台車には、電気ケーブル、光ケーブル、油圧又は空圧動力供給用のチューブ等(以下、「ケーブル」という)が接続される。走行台車は絶えず往復移動をしてその位置は変化するので、ケーブルをこの位置の変化に追随させて走行台車とともに無理なく移動させる必要がある。このため、一定長のケーブルをU字形に湾曲させて支持してU字の対向する辺の長さを変化させることにより、ケーブルを走行台車の位置の変化に追随させる、例えば特許文献1に記載された多関節型のケーブル保護案内装置が知られている。
特許文献1のケーブル保護案内装置は、ピン結合によりチェーン状に連結された一連のリンク枠体からなるものである。前記リンク枠体の内側には空間が形成されており、ケーブルは前記空間内を挿通している。
特許文献1のケーブル保護案内装置においては、ケーブルはリンク枠体により保護及び支持されて案内されるが、繰り返し往復移動するU字状の湾曲部において、ケーブルとリンク枠体との間での擦れに起因する発塵が問題となる恐れがある。また、湾曲部における前記擦れの発生を回避するために、リンク枠体の湾曲部における半径方向の寸法を増大する案も考えられるが、そうすると当然、非湾曲部における高さも増大するので、スペース的な制約からそのような案は採用されていない。
本発明は、上記のような課題に鑑みなされたものであり、その目的は、発塵を抑制できるコンパクトなケーブルとケーブル支持装置との組立体を提供することである。
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様は、往復直線移動する移動体に接続されて移動体の位置の変化に追随するようにU字状に布線されることが意図された少なくとも1本のケーブルと、ケーブルを支持するためにケーブルに沿って延びて、移動体の位置の変化に追随するようにU字状に湾曲可能な一対のケーブル支持装置と、を具備するケーブルとケーブル支持装置との組立体であって、一対のケーブル支持装置は並列に配置されると共に、並列に配置された一対のケーブル支持装置の間に少なくとも1本のケーブルが配置されて、一対のケーブル支持装置とケーブルは、U字の湾曲部を間に挟む2ヶ所の固定部で互いに固定されており、ケーブル及び一対のケーブル支持装置がU字状にされたときに、U字の湾曲部において、ケーブルと各ケーブル支持装置との間に、及び複数のケーブルが積層される場合にはケーブル同士の間にも、位置の変化に起因する擦れを防ぐことができる隙間が生じるように、少なくとも1本のケーブル及び一対のケーブル支持装置が、2ヶ所の固定部の間においてそれぞれの長さを有する、ケーブルとケーブル支持装置との組立体を提供する。
これによれば、上述した隙間を湾曲部に発生させることにより、ケーブルとケーブル支持装置との間の擦れ及びケーブル同士の間の擦れを原因とする発塵が抑えられる一方で、直線状に延びる部分が隙間なくコンパクトに形成されたケーブルとケーブル支持装置との組立体を得ることが可能になる。
本発明の第1の態様においては、湾曲部の半径方向になる方向を厚さ方向とし、ケーブルが延びる方向を長手方向とし、厚さ方向及び長手方向の二方向に直交する方向を幅方向としたとき、ケーブルは一対のケーブル支持装置によって、厚さ方向と幅方向とによって挟まれてよい。
本発明の第1の態様においては、ケーブル支持装置は、多関節型の少なくとも1本のケーブル支持部材と、ケーブル支持部材を収容する柔軟な材料から形成された被覆部材とを具備し、ケーブル支持部材は、互いに関節接合された一連の駒部材を含んでよい。
本発明の第1の態様においては、ケーブル支持装置は、平行に延びる2本のケーブル支持部材を具備し、被覆部材は、ケーブル支持部材を収容する、幅方向に離間されて平行に延びる2つのチューブ部と、2つのチューブ部の間に延びる接続部とを有してよい。
本発明の第1の態様においては、駒部材の長手方向の位置は、2本のケーブル支持部材の間でずれるように2本のケーブル支持部材が配置されてよい。
本発明の第1の態様においては、被覆部材は、該被覆部材の伸び剛性を高めるために、長手方向に延びる抗張力部材を含んでよい。
本発明の第2の態様は、往復直線移動する移動体に接続されて移動体の位置の変化に追随するようにU字状に布線されることが意図された少なくとも1本のケーブルを準備する段階と、ケーブルを支持するためにケーブルに沿って延びて、移動体の位置の変化に追随するようにU字状に湾曲可能な一対のケーブル支持装置を準備する段階と、一対のケーブル支持装置を並列に配置すると共に、並列に配置された2つのケーブル支持装置の間にケーブルを配置する段階と、一対のケーブル支持装置とケーブルとを第1の固定部で互いに固定する段階と、ケーブルと一対のケーブル支持装置を、U字の湾曲部を第1の固定部とで挟む位置の第2の固定部で互いに固定する段階であって、ケーブル及び一対のケーブル支持装置がU字状にされたときに、U字の湾曲部において、ケーブルと各ケーブル支持装置との間に、及び複数のケーブルが積層される場合にはケーブル同士の間にも、位置の変化に起因する擦れを防ぐことができる隙間が生じるように、ケーブルと一対のケーブル支持装置を、第1固定部からのそれぞれの長さで、第2の固定部で互いに固定する段階と、を含む、ケーブルとケーブル支持装置との組立方法を提供する。
この方法によれば、上述した隙間を湾曲部に発生させることにより、ケーブルとケーブル支持装置との間の擦れ及びケーブル同士の間の擦れを原因とする発塵が抑えられる一方で、直線状に延びる部分が隙間なくコンパクトに形成されたケーブルとケーブル支持装置との組立体を得ることが可能になる。
以下、本発明の第1の実施形態によるケーブルとケーブル支持装置との組立体1について説明する。
図1は、第1の実施形態の組立体1のケーブル支持装置3とケーブル2のU字状若しくはJ字状に湾曲した状態の分解斜視図であり、この図においては、ケーブル支持装置3とケーブル2は未だ組み合わせられていない。この組立体1は、本実施形態では、図1の(b)で示される幅方向に一列に整列された5本のケーブル2と、図1の(a)で示されるように、図の上下に並列に配置されて、支持すべきケーブル2の長手方向に延びる一対のケーブル支持装置3と、ケーブル支持装置3とケーブル2を両端部で互いに固定する2つの固定手段4とを具備している。また、ケーブル2は、図1の(c)で示されるように、複数(この場合5本)のチューブが並列に連結された合成樹脂製の柔軟なケーブル挿通袋5に挿通されてからケーブル支持装置3と組み合わせられてもよい。
図1は、第1の実施形態の組立体1のケーブル支持装置3とケーブル2のU字状若しくはJ字状に湾曲した状態の分解斜視図であり、この図においては、ケーブル支持装置3とケーブル2は未だ組み合わせられていない。この組立体1は、本実施形態では、図1の(b)で示される幅方向に一列に整列された5本のケーブル2と、図1の(a)で示されるように、図の上下に並列に配置されて、支持すべきケーブル2の長手方向に延びる一対のケーブル支持装置3と、ケーブル支持装置3とケーブル2を両端部で互いに固定する2つの固定手段4とを具備している。また、ケーブル2は、図1の(c)で示されるように、複数(この場合5本)のチューブが並列に連結された合成樹脂製の柔軟なケーブル挿通袋5に挿通されてからケーブル支持装置3と組み合わせられてもよい。
前記ケーブル2は、往復直線移動する移動体(図示せず)に接続されてこの移動体の位置の変化に追随するように、前述したU字状に布線されることが意図されているものである。
図2は、本組立体1の直線状に延びる部分における横断面図であるが、ケーブル2は、積層された一対のケーブル支持装置3の間に配置される。より詳しくは、ケーブル2は、ケーブル支持装置3の後述する被覆部材35のウェブ部35bによって厚さ方向、すなわち図の上下方向で挟まれ、さらにケーブル支持装置3の後述する支持部材31の挿入された被覆部材35のチューブ部35aによって幅方向、すなわち図の左右方向でも挟まれる。
一対のケーブル支持装置3の各々は、前記移動体の位置の変化に追随するように任意の位置でU字状に湾曲可能な多関節型の2本のケーブル支持部材31と、前記2本のケーブル支持部材31を収容する柔軟な合成樹脂製の被覆部材35とを具備している。
ケーブル支持部材31は、その一端側の一部を示す図3、及びU字状に湾曲した状態を示す図4からわかるように、互いに関節接合された一連の駒部材32と、これら駒部材32の関節接合を維持するために駒部材32に圧縮力を加える圧縮コイルスプリング33とを具備している。
駒部材32は、図5の(a)の正面図及び(b)の側面図に示されるように、略逆S字状に湾曲した第1関節面32aを左側の端面に、及び第1関節面32aに嵌合する略逆S字状に湾曲した第2関節面32bを右側の端面に有し、さらに、前記スプリング33を挿通するための、長手方向の貫通穴32cも有している。また、駒部材32は、スプリング33と組み合わせられたとき、図3のBbの方向への回転を容易に可能にするが、反対側のBaの方向への回転に対しては大きな抵抗を示すように形作られている。この性質は、第1関節面32a及び第2関節面32bの形状及びそれらとスプリング33の中心軸線との位置関係を適切に設定すること等により得られる。
前記スプリング33は、駒部材32に圧縮力を加えるためにその両端部に圧着固定されたスリーブ部材34を有している。スリーブ部材34がスプリング33に圧着固定されるとき、スプリング33は、整列された多数の駒部材32に挿通されてそれらに圧縮力を加えるために伸張される。
支持部材31は、駒部材32が隣の駒部材32に対してある角度だけ回転することができるので、図4に示すように半径RでU字状に湾曲することが可能であり、またU字の対向する辺の長さを変化させて湾曲部の位置を任意の位置に移動することも可能である。
被覆部材35は、図2に示されるように、幅方向に離間されて図の紙面に垂直に延びる2つの平行なチューブ部35aと、それら2つのチューブ部35aの間に延びる接続部もしくはウェブ部35bとを有している。前記チューブ部35a内には、ケーブル支持部材31が挿入され、またウェブ部35bによって2つのチューブ部35aが接続されると共に、2つの支持装置3の間に配置されるケーブル2が覆われる。このような被覆部材35は、例えばEPTFEを母材とした2枚のシートを、チューブ部35aの空間を残して接合することにより、あるいはポリ塩化ビニルを材料として溶融押出成形することにより製造することができる。
固定手段4は、矩形の平板状のベース部材41と、ハット形の押さえ部材42と、4本のネジと、ベース部材41及び押さえ部材42のそれぞれの内面に貼りつけられたパッド43とを具備している。押さえ部材42の高さ方向の内寸及びパッド43の厚さは、ベース部材41と押さえ部材42との間に積層された2つのケーブル支持装置3とケーブル2を挟んでネジを締め付けることによりそれらが互いに固定されるように寸法設定されている。なお、ケーブル2の外径又は厚さが増大するとパッド43は不要になることもある。
ケーブル2と一対のケーブル支持装置3は二ヶ所の固定部で固定手段4によって固定されるが、これら二箇所の固定部は想定されるU字の湾曲部を間に挟む位置に設定される。また、本実施形態の組立体1は、U字の湾曲部においてケーブル2と各ケーブル支持装置3との間に半径方向の十分な隙間が生じるように、ケーブル2と各ケーブル支持装置3の前記2つの固定部の間の長さがそれぞれ設定されている。図6に模式的に示すように、前記十分な隙間とは、前述の移動体の位置の変化に応じてU字の湾曲部の位置も移動するが、そのときケーブル2と内側及び外側の各ケーブル支持装置3との間に擦れが生じない程の十分な隙間を意味している。
本実施形態の組立体1では、前記湾曲部における隙間は、より具体的には各ケーブル支持装置3の被覆部材35のウェブ部35bとケーブル2との間の空間の最大の距離Cで代表することができ、またその値が約25mmとなるように、内側及び外側の各ケーブル支持装置3とケーブル2の2つの固定部の間のそれぞれの長さが定められている。
本実施形態の組立体1によると、U字の湾曲部においては、擦れが生じない程の十分な隙間が生み出される一方で、U字の対向辺で直線状に延びる部分においては、そのような隙間は不要であるので、図2で示されるように厚さ方向にコンパクトにされている。
次に、第1の実施形態の組立体1においてケーブル2が積層される場合について図7を参照して説明する。この例の組立体1は、幅方向に5本のケーブル2が4層に積層されている。図7は、この組立体1の直線状に延びる部分の横断面図であり、この図に示されるように、ケーブル2は、上下に積層された一対のケーブル支持装置3の被覆部材35のウェブ部35bと、支持部材31が挿通されたチューブ部35aによって囲われて保護されている。つまり、ケーブル2は、ケーブル支持装置3の被覆部材35のウェブ部35bによって厚さ方向で挟まれ、さらに支持部材31の挿入された被覆部材35のチューブ部35aによって幅方向でも挟まれている。またこの組立体1の厚さ方向の寸法が、積層されたケーブル2の厚さにウェブ部35bの2枚分の厚さをプラスしたコンパクトな寸法であることがわかる。
一方、図8は、第1の実施形態の組立体1においてケーブル2が2層に積層された場合の模式的な正面図である。この場合には、湾曲部における、内側のケーブル2と内側のケーブル支持装置3との間及び外側のケーブル2と外側の支持装置3との間だけでなく、積層されたケーブル同士の間にも前記距離Cで代表される十分な隙間が生じるように、2つの固定部の間のそれぞれの長さが定められる。
次に本発明の第1の実施形態によるケーブルとケーブル支持装置との組立体1の変更例について、ケーブル支持装置3の被覆部材35の横断面図である図9を参照して以下に説明する。この実施形態の組立体1では、ケーブル支持装置3の被覆部材35は、第1の実施形態の場合と同様に2本のチューブ部35aとそれら2つのチューブ部35aの間に延びるウェブ部35bとを有している。但し、この変更例の被覆部材35は、ウェブ部35bと共に延びて図中ハッチングを施された3本の抗張力部材36をウェブ部35bに内包している。抗張力部材36は、被覆部材35の伸び剛性を高めるために設けられており、従って被覆部材35の材料より大きな縦弾性係数を有する合成樹脂材料または金属材料から形成されている。
ところで、ケーブル支持装置3は、通常は、一端が不動で、他端が移動体に接続されて移動体と共に所定のストロークで往復直線運動をし、一端と他端との間の湾曲部は他端の移動につれてその発生位置が移動するように構成されているが、前記ストロークが長くなるにつれて特に幅方向での曲がりが増大するまたは直進性が低下する傾向を有する。これに対して、この変更例のように、被覆部材35の伸び剛性を高めることにより、直進性が改善されることが本発明の発明者によって確認されている。
次に、本発明の第2の実施形態によるケーブルとケーブル支持装置との組立体100について、その直線状に延びる部分の横断面図である図10を参照して以下に説明する。第2の実施形態の組立体100は、幅方向に5本ずつ2層に積層されたケーブル2と、ケーブル2を挟んで上下に並列に配置されて、支持すべきケーブル2の長手方向に共に延びる一対のケーブル支持装置103と、ケーブル支持装置103とケーブル2を両端部で互いに固定する図示しない2つの固定手段とを具備している。また、この実施形態の被覆部材135はウェブ部を有さず左右2つのチューブ部135aが接合された形をしている。
第1の実施形態では、ケーブル2は一対のケーブル支持装置3によって厚さ方向だけでなく幅方向でも挟まれていたが、第2の実施形態では、ケーブル2は一対のケーブル支持装置103によって厚さ方向においてだけ挟まれることにおいて第1の実施形態の場合と異なる。第2の実施形態では、ケーブル支持装置103の幅は第1の実施形態の場合に比べて狭く、またウェブ部ではなく支持部材31の挿入されたチューブ部135aがケーブル2に接してそれを保護している。
図示しないが、第2の実施形態においても、前述の実施形態と同様に、湾曲部における、内側のケーブル2と内側のケーブル支持装置103との間、及び外側のケーブル2と外側の支持装置103との間だけでなく、積層されたケーブル2の間にも前記距離Cで代表される十分な隙間が生じるように、2つの固定部の間のそれぞれの長さが定められている。
前述した各実施形態におけるケーブルとケーブル支持装置との組立体1は、図11に示されるように、その両端部のA端及びB端が水平かつ平行に相対運動をする場合に横にU字状に配置されてその運動に追随することができ、またケーブル支持装置がケーブルを挟んでいるのでケーブルの垂れ及び膨らみを規制することができる。
前記ケーブルとケーブル支持装置との組立体1は、図12及び図13に示されるように、A端及びB端が垂直かつ平行に相対運動する場合にはU字状(図12)又は逆U字状(図13)に配置されてその運動に追随することができ、やはりケーブルの垂れ及び膨らみを規制することができる。
また前記ケーブルとケーブル支持装置との組立体1は、図14に示されるように、例えば固定されたB端に対してA端が屈曲もしくは回動運動をする場合にも適用可能であり、その場合もケーブル支持装置によってケーブルの垂れ及び膨らみが防止され、またそのことによってA端の回動運動を滑らかにすることができる。
また前記ケーブルとケーブル支持装置との組立体は、そのA端及びB端が、図11〜図13に示される運動を複合した運動をする場合にも適用可能である。
その他の実施形態
ケーブル支持装置3、103のケーブル支持部材31は、一連の駒部材32とそれを押圧するスプリング33から構成されているが、ケーブル支持装置3,103が有する2本の支持部材31の間において、駒部材32の位置を縦軸線方向で例えば半ピッチ程度ずらした実施形態も本発明において可能である。こうすることによって、湾曲部が直線部に或はまたその逆に変化するタイミングが左右2本の支持部材31の間でずれるため、支持部材31から発する振動及び騒音が低下するという効果が得られる。
ケーブル支持装置3、103のケーブル支持部材31は、一連の駒部材32とそれを押圧するスプリング33から構成されているが、ケーブル支持装置3,103が有する2本の支持部材31の間において、駒部材32の位置を縦軸線方向で例えば半ピッチ程度ずらした実施形態も本発明において可能である。こうすることによって、湾曲部が直線部に或はまたその逆に変化するタイミングが左右2本の支持部材31の間でずれるため、支持部材31から発する振動及び騒音が低下するという効果が得られる。
前述の各実施形態では、ケーブル支持装置の2本のケーブル支持部材31は共に、駒部材32の第1関節面32aが図3で見たときに左側に及び第2関節面32bが右側に配置されてケーブル支持装置3,103に組み込まれているが、ケーブル支持装置の2本の支持部材31のうちの一方がこれとは逆に第2関節面32bが左側に及び第1関節面32aが右側に配置されるようにケーブル支持装置3,103に組み込まれた実施形態も本発明において可能である。このようにすることによって、駒部材32の僅かな形状誤差の一方向への累積によって生じ得る支持部材31の真直度の低下に基づくケーブル支持装置の直進性の低下が2本の支持部材31の間で相殺されて回避されるという効果がもたらされる。
前述の各実施形態では、1つのケーブル支持装置3,103が2本のケーブル支持部材31を具備していたが、ケーブル支持装置が具備するケーブル支持部材の本数は2本に限定されることはなく、それが1又は3以上の整数の実施形態も可能である。
前述の実施形態における支持部材31は、圧縮コイルスプリング33を有し、そのスプリング33によって一連の駒部材32の関節面に圧縮力を作用させることによって支持部材31のケーブル支持性と可撓性を両立させる多関節型のものであったが、ケーブル支持部材は、ケーブルが滑らかにU字状を描くようにケーブルを支持できるものであればよく、例えばリンク部材がピンで結合されたチェーン状のタイプ、または一連の駒部材が1本の帯状の薄板金属ばねに結合されたタイプ等の他の多関節型でもよいし、多関節型以外の実施形態も本発明において可能である。
1 ケーブルとケーブル支持装置との組立体
2 ケーブル
3 ケーブル支持装置
4 固定手段
31 ケーブル支持部材
32 駒部材
33 スプリング
35 被覆部材
35a チューブ部
35b ウェブ部
2 ケーブル
3 ケーブル支持装置
4 固定手段
31 ケーブル支持部材
32 駒部材
33 スプリング
35 被覆部材
35a チューブ部
35b ウェブ部
Claims (7)
- 往復直線移動する移動体に接続されて前記移動体の位置の変化に追随するようにU字状に布線されることが意図された少なくとも1本のケーブルと、
前記ケーブルを支持するために前記ケーブルに沿って延びて、前記移動体の位置の変化に追随するようにU字状に湾曲可能な一対のケーブル支持装置と、を具備するケーブルとケーブル支持装置との組立体であって、
前記一対のケーブル支持装置は並列に配置されると共に、前記並列に配置された一対のケーブル支持装置の間に前記少なくとも1本のケーブルが配置されて、
前記一対のケーブル支持装置と前記ケーブルは、前記U字の湾曲部を間に挟む2ヶ所の固定部で互いに固定されており、
前記ケーブル及び一対のケーブル支持装置がU字状にされたときに、U字の湾曲部において、前記ケーブルと各ケーブル支持装置との間に、及び複数のケーブルが積層される場合にはケーブル同士の間にも、前記位置の変化に起因する擦れを防ぐことができる隙間が生じるように、前記少なくとも1本のケーブル及び前記一対のケーブル支持装置が、前記2ヶ所の固定部の間においてそれぞれの長さを有することを特徴とする、ケーブルとケーブル支持装置との組立体。 - 前記湾曲部の半径方向になる方向を厚さ方向とし、ケーブルが延びる方向を長手方向とし、前記厚さ方向及び前記長手方向の二方向に直交する方向を幅方向としたとき、
前記ケーブルが前記一対のケーブル支持装置によって、厚さ方向と幅方向とによって挟まれていることを特徴とする、請求項1に記載のケーブルとケーブル支持装置との組立体。 - 前記ケーブル支持装置が、多関節型の少なくとも1本のケーブル支持部材と、前記ケーブル支持部材を収容する柔軟な材料から形成された被覆部材とを具備し、
前記ケーブル支持部材が、互いに関節接合された一連の駒部材を含んでいることを特徴とする、請求項2に記載のケーブルとケーブル支持装置との組立体。 - 前記ケーブル支持装置が、平行に延びる2本の前記ケーブル支持部材を具備し
前記被覆部材が、前記ケーブル支持部材を収容する、幅方向に離間されて平行に延びる2つのチューブ部と、前記2つのチューブ部の間に延びる接続部とを有することを特徴とする、請求項3に記載のケーブルとケーブル支持装置との組立体。 - 前記駒部材の長手方向の位置が前記2本のケーブル支持部材の間でずれるように前記2本のケーブル支持部材が配置されることを特徴とする、請求項4に記載のケーブルとケーブル支持装置との組立体。
- 前記被覆部材が、該被覆部材の伸び剛性を高めるために、長手方向に延びる抗張力部材を含むことを特徴とする、請求項3〜5のいずれか一項に記載のケーブルとケーブル支持装置との組立体。
- 往復直線移動する移動体に接続されて前記移動体の位置の変化に追随するようにU字状に布線されることが意図された少なくとも1本のケーブルを準備する段階と、
前記ケーブルを支持するために前記ケーブルに沿って延びて、前記移動体の位置の変化に追随するようにU字状に湾曲可能な一対のケーブル支持装置を準備する段階と、
前記一対のケーブル支持装置を並列に配置すると共に、前記並列に配置された2つのケーブル支持装置の間に前記ケーブルを配置する段階と、
前記一対のケーブル支持装置と前記ケーブルとを第1の固定部で互いに固定する段階と、
前記ケーブルと前記一対のケーブル支持装置を、前記U字の湾曲部を第1の固定部とで挟む位置の第2の固定部で互いに固定する段階であって、前記ケーブル及び前記一対のケーブル支持装置がU字状にされたときに、U字の湾曲部において、前記ケーブルと各ケーブル支持装置との間に、及び複数のケーブルが積層される場合には前記ケーブル同士の間にも、前記位置の変化に起因する擦れを防ぐことができる隙間が生じるように、前記ケーブルと前記一対のケーブル支持装置を、前記第1固定部からのそれぞれの長さで、第2の固定部で互いに固定する段階と、を含むことを特徴とするケーブルとケーブル支持装置との組立方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012060926A JP2013198224A (ja) | 2012-03-16 | 2012-03-16 | ケーブルとケーブル支持装置との組立体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012060926A JP2013198224A (ja) | 2012-03-16 | 2012-03-16 | ケーブルとケーブル支持装置との組立体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013198224A true JP2013198224A (ja) | 2013-09-30 |
Family
ID=49396550
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012060926A Pending JP2013198224A (ja) | 2012-03-16 | 2012-03-16 | ケーブルとケーブル支持装置との組立体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2013198224A (ja) |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015198976A1 (ja) * | 2014-06-27 | 2015-12-30 | 株式会社 潤工社 | 往復移動機構 |
KR20160121936A (ko) * | 2015-04-13 | 2016-10-21 | 성문규 | 케이블류 지지 보호유닛 |
KR20160125774A (ko) * | 2015-04-22 | 2016-11-01 | 성문규 | 호스를 이용한 케이블 지지 보호유닛 |
KR20170082102A (ko) * | 2016-01-05 | 2017-07-13 | 엘에스전선 주식회사 | 케이블류 지지 장치용 다중 튜브 및 이를 포함하는 케이블류 지지 장치 |
KR20190136842A (ko) * | 2018-05-31 | 2019-12-10 | 윤종철 | 케이블 유닛 |
WO2020032466A1 (ko) * | 2018-08-08 | 2020-02-13 | 주식회사 토마스엔지니어링 | 다관절형 지지부재를 포함하는 케이블 |
KR102266052B1 (ko) * | 2020-08-26 | 2021-06-17 | (주)사성기술단 | 배전용 저압전선 일체형 절연인장 그립 |
JP2022025207A (ja) * | 2020-07-29 | 2022-02-10 | 株式会社サンセイアールアンドディ | 遊技機 |
KR20220157130A (ko) * | 2021-05-20 | 2022-11-29 | 한국전력공사 | 랙크 밴드용 지그 |
US20230250896A1 (en) * | 2018-12-28 | 2023-08-10 | Junkosha Inc. | Conduit support device |
-
2012
- 2012-03-16 JP JP2012060926A patent/JP2013198224A/ja active Pending
Cited By (18)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016012976A (ja) * | 2014-06-27 | 2016-01-21 | 株式会社潤工社 | 往復移動機構 |
WO2015198976A1 (ja) * | 2014-06-27 | 2015-12-30 | 株式会社 潤工社 | 往復移動機構 |
KR20160121936A (ko) * | 2015-04-13 | 2016-10-21 | 성문규 | 케이블류 지지 보호유닛 |
KR101703495B1 (ko) * | 2015-04-13 | 2017-02-08 | 성문규 | 케이블류 지지 보호유닛 |
KR20160125774A (ko) * | 2015-04-22 | 2016-11-01 | 성문규 | 호스를 이용한 케이블 지지 보호유닛 |
KR101703496B1 (ko) * | 2015-04-22 | 2017-02-07 | 성문규 | 호스를 이용한 케이블 지지 보호유닛 |
KR102297638B1 (ko) | 2016-01-05 | 2021-09-02 | 엘에스전선 주식회사 | 케이블류 지지 장치용 다중 튜브 및 이를 포함하는 케이블류 지지 장치 |
KR20170082102A (ko) * | 2016-01-05 | 2017-07-13 | 엘에스전선 주식회사 | 케이블류 지지 장치용 다중 튜브 및 이를 포함하는 케이블류 지지 장치 |
KR20190136842A (ko) * | 2018-05-31 | 2019-12-10 | 윤종철 | 케이블 유닛 |
KR102106697B1 (ko) * | 2018-05-31 | 2020-05-04 | 윤종철 | 케이블 유닛 |
WO2020032466A1 (ko) * | 2018-08-08 | 2020-02-13 | 주식회사 토마스엔지니어링 | 다관절형 지지부재를 포함하는 케이블 |
US20230250896A1 (en) * | 2018-12-28 | 2023-08-10 | Junkosha Inc. | Conduit support device |
US12287052B2 (en) * | 2018-12-28 | 2025-04-29 | Junkosha Inc. | Conduit support device |
JP2022025207A (ja) * | 2020-07-29 | 2022-02-10 | 株式会社サンセイアールアンドディ | 遊技機 |
JP7224671B2 (ja) | 2020-07-29 | 2023-02-20 | 株式会社サンセイアールアンドディ | 遊技機 |
KR102266052B1 (ko) * | 2020-08-26 | 2021-06-17 | (주)사성기술단 | 배전용 저압전선 일체형 절연인장 그립 |
KR20220157130A (ko) * | 2021-05-20 | 2022-11-29 | 한국전력공사 | 랙크 밴드용 지그 |
KR102621369B1 (ko) * | 2021-05-20 | 2024-01-08 | 한국전력공사 | 랙크 밴드용 지그 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2013198224A (ja) | ケーブルとケーブル支持装置との組立体 | |
TWI503495B (zh) | 纜線保護導件及用於該保護導件之支座 | |
JP4658221B1 (ja) | 多関節型ケーブル類保護案内装置 | |
JP5618933B2 (ja) | ケーブル類保護案内装置 | |
JP2023113724A (ja) | 光学画像安定化サスペンションにおけるセンサシフト構造 | |
TWI503493B (zh) | 可內部保持長形構件之撓性保護導件 | |
US10202087B2 (en) | Wiring structure for sliding door | |
KR101504566B1 (ko) | 긴 부재들을 내부적으로 유지하기 위한 연성 보호 가이드 | |
WO2012132810A1 (ja) | ケーブル支持部材及びケーブル支持装置 | |
TWI593527B (zh) | 被動式順應性機構 | |
JP2013076452A (ja) | ケーブル支持装置 | |
KR101683951B1 (ko) | 케이블류 보호안내장치 | |
JP2016201928A (ja) | 往復移動機構 | |
JP5032714B1 (ja) | ケーブル支持部材 | |
JP5111890B2 (ja) | 可動用フラットケーブル | |
JP5358048B2 (ja) | 自立型ケーブル | |
US9618141B2 (en) | Assembly of cable and cable support device | |
JP4963307B2 (ja) | ケーブル保護案内装置用ガイドレール | |
JP2006109613A (ja) | ケーブル類保護案内装置 | |
JP2018157713A (ja) | ケーブル支持部材及びケーブル支持装置 | |
JP2020061832A (ja) | 線状体保持構造 | |
CN107017031B (zh) | 二维纳米柔性运动平台 | |
JP2017022823A (ja) | 可動部用ケーブル | |
CN217134036U (zh) | 电缆单元 | |
JP6214482B2 (ja) | 往復移動機構 |