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JP2013191927A - 圧電振動片、圧電振動片の製造方法、圧電振動子、発振器、電子機器および電波時計 - Google Patents

圧電振動片、圧電振動片の製造方法、圧電振動子、発振器、電子機器および電波時計 Download PDF

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JP2013191927A
JP2013191927A JP2012054842A JP2012054842A JP2013191927A JP 2013191927 A JP2013191927 A JP 2013191927A JP 2012054842 A JP2012054842 A JP 2012054842A JP 2012054842 A JP2012054842 A JP 2012054842A JP 2013191927 A JP2013191927 A JP 2013191927A
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arm portion
piezoelectric
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JP2012054842A
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Taiki Irokawa
大城 色川
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Seiko Instruments Inc
Original Assignee
Seiko Instruments Inc
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Abstract

【課題】CI値を抑制することができる圧電振動片を提供する。
【解決手段】圧電振動片4は、並んで配置された一対の振動腕部10,11と、一対の振動腕部10,11が接続された基部と、互いに電気的に独立して振動腕部10,11に形成され、振動腕部10,11を振動させる一対の励振電極13,14と、を備え、一対の励振電極13,14のうち、一方の励振電極13,14は、振動腕部10,11の主面4aに形成され、他方の励振電極13,14は、振動腕部10,11の側面4bに、一方の励振電極13,14と、振動腕部10,11の長手幅方向の位置が重複するように形成され、振動腕部10,11のうち、振動腕部10,11の厚み方向Zに沿った少なくとも一部は、主面4aよりも振動腕部10,11の短手幅方向に狭幅になっている。
【選択図】図2

Description

この発明は、圧電振動片、圧電振動片の製造方法、圧電振動子、発振器、電子機器および電波時計に関する。
携帯電話や携帯情報端末機器には、時刻源や制御信号のタイミング源、リファレンス信号源等として、水晶等を利用した圧電振動子が用いられている。この種の圧電振動子は、様々なものが提供されているが、その1つとして、いわゆる音叉型の圧電振動片をパッケージに封入した圧電振動子が知られている。前記圧電振動片は、並んで配置された一対の振動腕部と、一対の振動腕部が接続された基部と、互いに電気的に独立して振動腕部に形成され、振動腕部を振動させる一対の励振電極と、を備えている。
ところで近年、搭載される機器の小型化に伴って、圧電振動片のCI値(Crystal Impedance)を低く抑えつつ、圧電振動片の更なる小型化を図ることが望まれている。そこで圧電振動片として、例えば下記特許文献1に示されるような、振動腕部の主面に溝部を設ける構成などが考えられる。
特開2008−29030号公報
ここで前記圧電振動片では、CI値を抑制することについて改善の余地があった。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、CI値を抑制することができる圧電振動片を提供することである。
前記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明に係る圧電振動片は、並んで配置された一対の振動腕部と、前記一対の振動腕部が接続された基部と、互いに電気的に独立して前記振動腕部に形成され、前記振動腕部を振動させる一対の励振電極と、を備え、前記一対の励振電極のうち、一方の励振電極は、前記振動腕部の主面に形成され、他方の励振電極は、前記振動腕部の側面に、前記一方の励振電極と、前記振動腕部の長手幅方向の位置が重複するように形成された圧電振動片において、前記振動腕部のうち、前記振動腕部の厚み方向に沿った少なくとも一部は、前記主面よりも前記振動腕部の短手幅方向に狭幅になっていることを特徴とする。
この発明によれば、振動腕部のうち、前記厚み方向に沿った少なくとも一部(以下、狭幅部分という)が、振動腕部の主面よりも前記短手幅方向に狭幅になっているので、例えば振動腕部が前記厚み方向に沿った全長にわたって前記短手幅方向に同幅である場合などに比べて、狭幅部分において側面を主面に接近させることができる。これにより、これらの主面および側面に前記長手幅方向に位置が重複するように形成された両励振電極間の間隔を狭めることが可能になり、CI値を低下させることができる。
また、前記振動腕部は、前記厚み方向に沿って外側から内側に向かうに従い漸次、前記短手幅方向に縮幅していてもよい。
この場合、振動腕部が、前記厚み方向に沿って外側から内側に向かうに従い漸次、前記短手幅方向に縮幅しているので、例えば振動腕部が前記短手幅方向および前記厚み方向の両方向に沿う断面視において矩形状とされ、かつ振動腕部の前記厚み方向に沿った少なくとも一部を局所的に狭幅にすることで狭幅部分を形成する場合などに比べて、振動腕部の強度を良好に確保することも可能になり、圧電振動片に一層良好な振動特性を発揮させ易くすることができる。
また、前記一方の励振電極は、前記振動腕部の主面に設けられた溝部の側壁面に、前記他方の励振電極との間に前記振動腕部を挟むように形成され、前記溝部の側壁面は、前記振動腕部の側面に沿って延在していてもよい。
この場合、溝部の側壁面が、振動腕部の側面に沿って延在しているので、両励振電極間の間隔を確実に狭めることが可能になり、CI値を一層低下させることができる。
またこのように、溝部の側壁面を、振動腕部の側面に沿って延在させることにより、CI値を低下させることができるので、溝部の開口部を前記短手幅方向に拡幅するのを抑えつつ、CI値を低下させることが可能になり、良好な振動特性を発揮させ易くすることができる。すなわち、溝部の開口部を前記短手幅方向に拡幅させた場合、振動腕部の主面において、溝部の開口縁と当該主面の側端縁との間に位置する領域(以下、間領域という)の前記短手幅方向に沿った大きさも小さくなる。その結果、例えば両励振電極を、間領域上に一定の間隔をあけて形成することが困難になり、両励振電極が接近しすぎてショートしたり、圧電振動片の等価回路における並列容量C0が不安定になったり等により、圧電振動片の振動特性に影響が生じるおそれがある。
また、本発明に係る圧電振動片の製造方法は、前記圧電振動片を、ウエハから形成する圧電振動片の製造方法であって、前記ウエハに前記振動腕部を形成する腕部形成工程を有し、前記腕部形成工程は、前記ウエハに保護膜を形成した後、ドライエッチングにより前記ウエハをエッチングするドライエッチング工程を有し、前記ドライエッチング工程は、前記ウエハをエッチングするエッチングガスの供給量を異ならせて複数回実施することを特徴とする。
この発明によれば、ドライエッチング工程を、エッチングガスの供給量を異ならせて複数回実施するので、ドライエッチング工程ごとに、ウエハの前記短手幅方向へのエッチング量を精度良く異ならせ、振動腕部の前記短手幅方向の幅を調整し易くすることが可能になり、振動腕部を高精度に形成することができる。
また、前記腕部形成工程は、前記ドライエッチング工程の前に、ウエットエッチングにより前記ウエハをエッチングするウエットエッチング工程を有していてもよい。
この場合、腕部形成工程が、前記ウエットエッチング工程を有しているので、エッチングに要する時間を短縮することが可能になり、生産性を向上させることができる。
またウエットエッチング工程を、ドライエッチング工程の前に実施するので、振動腕部を確実に高精度に形成することができる。すなわち、ウエットエッチング工程を、ドライエッチング工程の後に実施する場合、振動腕部のうち、ドライエッチング工程により形成された部分も、ウエットエッチング工程によりエッチングされてしまい、振動腕部を高精度に形成することが困難になるおそれがある。
また、本発明に係る圧電振動子は、前記圧電振動片を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、CI値が抑制され、良好な振動特性を発揮させ易くすることができる圧電振動片を備えているので、高効率で消費電力の少ない圧電振動子を提供できる。
また、本発明の発振器は、上述した圧電振動子が、発振子として集積回路に電気的に接続されていることを特徴とする。
本発明の電子機器は、上述した圧電振動子が、計時部に電気的に接続されていることを特徴とする。
本発明の電波時計は、上述した圧電振動子が、フィルタ部に電気的に接続されていることを特徴とする。
本発明によれば、高効率で消費電力の少ない高性能な発振器、電子機器および電波時計を提供できる。
本発明によれば、CI値を抑制することができる。
圧電振動片の平面図である。 図1のA−A線に沿った断面図である。 圧電振動片の製造方法を示すフローチャートである。 外形形状形成工程を説明する断面図である。 外形形状形成工程を説明する断面図である。 外形形状形成工程を説明する断面図である。 外形形状形成工程を説明する断面図である。 圧電振動子の外観斜視図である。 圧電振動子の内部構成図であって、リッド基板を取り外した状態の平面図である。 図9のC−C線における断面図である。 図8に示す圧電振動子の分解斜視図である。 発振器の一実施形態を示す構成図である。 電子機器の一実施形態を示す構成図である。 電波時計の一実施形態を示す構成図である。 圧電振動片の変形例を示す断面図である。 圧電振動片の変形例を示す断面図である。 圧電振動片の変形例を示す断面図である。
(圧電振動片)
以下に、実施形態の圧電振動片について図面を参照して説明する。
図1は圧電振動片4の平面図である。
図2は、図1のA−A線に沿った溝部5の断面図である。
なお、以下では、振動腕部10,11が並んでいる幅方向をX方向(短手幅方向)とし、X方向における中心軸をOとし、圧電振動片4の内側を−X側とし、外側を+X側として説明している。また、圧電振動片4の長手方向をY方向(長手幅方向)とし、基端側を−Y側とし、先端側を+Y側として説明している。また、圧電振動片4の厚み方向をZ方向として説明している。
図1に示すように、圧電振動片4は、水晶やタンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウム等の圧電材料から形成された音叉型である。圧電振動片4は、平行に配置された一対の振動腕部10,11(第1の振動腕部10および第2の振動腕部11)と、一対の振動腕部10,11の−Y側を一体的に固定する基部12と、を有する圧電板15を備えている。圧電振動片4は、所定の電圧が印加されたときに、振動腕部10,11が近接および離間するように、X方向に振動する。
一対の振動腕部10,11は、中心軸Oに沿ってY方向に延在し、X方向に略平行に並んで形成されている。図2に示すように、振動腕部10,11のうち、Z方向に沿った少なくとも一部は、振動腕部10,11の主面4aよりもX方向に狭幅になっている。振動腕部10,11は、Z方向に沿って外側から内側に向かうに従い漸次、X方向に縮幅している。振動腕部10,11は、+X側および−X側の両側から狭まっている。振動腕部10,11の断面形状はX方向に対称である。断面視において、振動腕部10,11の側面4bは、Z方向の外側から内側に向かうに従い漸次、+X側または−X側に向かって直線状に延在し、X方向およびZ方向の両方向に傾斜している。振動腕部10,11の側面4bにおけるZ方向の中央は、+X側または−X側に向けて屈曲されている。
振動腕部10,11の両主面4aには、振動腕部10,11のY方向に沿って伸びる溝部5が設けられている。溝部5はいずれも同一形状となっている。
溝部5の側壁面5bは、振動腕部4の側面4bに沿って延在している。溝部5の側壁面5bは、振動腕部10,11をX方向に挟んで反対側に位置する側面4bに平行に延在している。溝部5は、開口部5c側から底壁面5a側に向かうに従い漸次、X方向に縮幅している。溝部5は、+X側および−X側の両側から狭まっている。断面視において、溝部5の側壁面5bは、開口部5c側から底壁面5a側に向かうに従い漸次、+X側または−X側に向かって直線状に延在し、X方向およびZ方向の両方向に傾斜している。溝部5の断面形状は、X方向に対称とされ、図示の例では等脚台形状となっている。なお溝部5は、Y方向の全長にわたって同形状となっている。
ここで図1に示すように、圧電振動片4は、一対の振動腕部10,11に形成されて一対の振動腕部10,11を振動させる第1の励振電極13および第2の励振電極14(一対の励振電極)と、第1の励振電極13および第2の励振電極14にそれぞれに電気的に接続された第1のマウント電極16および第2のマウント電極17と、励振電極13,14とマウント電極16,17とをそれぞれ電気的に接続する引き出し電極19,20と、を有している。
マウント電極16,17および引き出し電極19,20は、基部12に形成されている。マウント電極16,17は、中心軸Oを挟むように形成されている。
励振電極13,14は、電圧が印加されたときに、一対の振動腕部10,11を互いに接近又は離間させるように、X方向に所定の共振周波数で振動させる。一対の励振電極13,14は、一対の振動腕部10,11の表面にそれぞれ電気的に切り離され、独立した状態でパターニングされて形成されている。
図1および図2に示すように、第1の励振電極13は、第2の振動腕部11の側面4bに形成されている。第1の励振電極13は、第2の振動腕部11の両側面4bに形成されている。第1の励振電極13は、第2の振動腕部11の側面4bにおいて、Y方向の位置が前記溝部5に重複する領域に形成されている。第1の励振電極13は、第2の振動腕部11の側面4bから、第2の振動腕部11の主面4aにおいて、溝部5の開口縁と当該主面4aの側端縁との間に位置する領域(以下、間領域という)8に回り込んでいる。
また第1の励振電極13は、第1の振動腕部10の主面4aにも形成されている。第1の励振電極13は、第1の振動腕部10の両主面4aに形成されている。第1の励振電極13は、第1の振動腕部10の主面4aにおいて、前記溝部5を含む領域に形成されている。第1の励振電極13は、溝部5の側壁面5bおよび底壁面5aそれぞれの全面にわたって形成されている。第1の励振電極13は、溝部5の側壁面5bから、第1の振動腕部10の主面4aにおける間領域8に回り込んでいる。
第2の励振電極14は、第1の振動腕部10の側面4bに形成されている。第2の励振電極14は、第1の振動腕部10の両側面4bに形成されている。第2の励振電極14は、第1の振動腕部10の側面4bにおいて、Y方向の位置が前記溝部5に重複する領域に形成されている。第2の励振電極14は、第1の振動腕部10の側面4bから、第1の振動腕部10の主面4aにおける間領域8に回り込んでいる。
また第2の励振電極14は、第2の振動腕部11の主面4aにも形成されている。第2の励振電極14は、第2の振動腕部11の両主面4aに形成されている。第2の励振電極14は、第2の振動腕部11の主面4aにおいて、前記溝部5を含む領域に形成されている。第2の励振電極14は、溝部5の側壁面5bおよび底壁面5aそれぞれの全面にわたって形成されている。第2の励振電極14は、溝部5の側壁面5bから、第2の振動腕部11の主面4aにおける間領域8に回り込んでいる。
以上により、第1の振動腕部10において、一対の励振電極13,14のうち、第1の励振電極13は、振動腕部10の主面4aのうちの溝部5の側壁面5bに形成され、第2の励振電極14は、振動腕部10の側面4bに、第1の励振電極13とY方向の位置が重複するように形成され、図示の例では、第1の励振電極13との間に振動腕部10を挟むように形成されることとなる。
また第2の振動腕部11において、一対の励振電極13,14のうち、第2の励振電極14は、振動腕部11の主面4aのうちの溝部5の側壁面5bに形成され、第1の励振電極13は、振動腕部11の側面4bに、第2の励振電極14とY方向の位置が重複するように形成され、図示の例では、第2の励振電極14との間に振動腕部11を挟むように形成されることとなる。
両振動腕部10,11において、一対の励振電極13,14は、前記間領域8上で電極分割されており、これらの励振電極13,14の間隔が安定して一定の大きさに確保されている。
なお、上述した各電極は膜状に形成されている。ここで各電極は単層構造、または下地層と仕上げ層を有する積層構造であってもよい。例えば、各電極を、クロムと金との積層膜として、水晶と密着性の良いクロム膜を下地層として成膜した後に、表面に金の薄膜を仕上げ層として成膜することにより形成してもよい。また、クロムとニクロムを下地層として成膜した後に、表面にさらに金の薄膜を仕上げ層として成膜してもよい。さらに、マウント電極16,17が積層構造である一方で、引き出し電極19,20および励振電極13,14が、マウント電極16,17の下地層と同じ材料のクロムにより、単層膜で形成されていてもよい。さらにまた各電極を、例えば、ニッケルやアルミニウム、チタン等により成膜してもよい。
振動腕部10,11の先端部には、所定の周波数の範囲内で振動するように調整(周波数調整)を行うための粗調膜21aおよび微調膜21bからなる重り金属膜21が形成されている。この重り金属膜21を利用して周波数調整を行うことで、一対の振動腕部10,11の周波数をデバイスの公称周波数の範囲内に収めることができる。
(圧電振動片の製造方法)
図3は、圧電振動片の製造方法を示すフローチャートである。
図4から図7は、外形形状形成工程(腕部形成工程)を説明する断面図である。
次に、上述した圧電振動片の製造方法について説明する。以下では、圧電振動片4をウエハ40から形成する場合を説明する。
まず、水晶のランバート原石を所定の角度でスライスして一定の厚みのウエハ40とする。次に、ウエハ40をラッピングして粗加工した後、加工変質層をエッチングで取り除き、この後、ポリッシュなどの鏡面加工を行なって所定の厚みとする(S110)。
次に、ウエハ40に複数の圧電板15の外形形状を形成する外形形状形成工程(S120)を実行する。
外形形状形成工程では、まず図4に示すように、ウエハ40上における圧電板15の形成予定領域にレジストRを形成するレジスト形成工程を実行する。
そして図5および図6に示すように、ウエハ40に保護膜Mを形成した後、ドライエッチングによりウエハ40をエッチングするドライエッチング工程を実行する。このとき、ウエハ40をエッチング室S内に配置した状態で、例えばエッチング室S内に保護膜形成用のガスを導入する等して前記形成予定領域を回避した回避領域に保護膜Mを形成し、その後、エッチング室S内に、ウエハ40をエッチングするエッチングガスを導入して前記回避領域をエッチングする。
ここで本実施形態では、図7に示すように、ドライエッチング工程を、エッチングガスの供給量を異ならせて複数回実施する。エッチングガスの供給量は、例えば、エッチング室S内への単位時間当たりのエッチングガスの導入量、またはエッチング室S内へのエッチングガスの導入時間を変更すること等により、調整することができる。
ドライエッチング工程においては、エッチングガスの供給量に応じてウエハ40のX方向へのエッチング量を調整できることから、本実施形態では、ドライエッチング工程を繰り返す度に、エッチングガスの供給量を増加させる。これにより、振動腕部10,11を有する圧電板15が形成されることとなる。
次に、振動腕部(ウエハ)10,11の両主面4aに溝部5を形成する溝部形成工程(S140)を実行する。このとき、例えばドライエッチングやウエットエッチングにより溝部5を形成する。
次に、複数の圧電板15上に、例えばスパッタリング等により電極膜をパターニングして、励振電極13,14と、マウント電極16,17と、引き出し電極19,20とをそれぞれ形成する電極形成工程(S150)を実行する。また、一対の振動腕部10,11の先端に重り金属膜21を形成する重り金属膜形成工程(S160)を実行する。
なお本実施形態では、励振電極13,14と、引き出し電極19,20と、マウント電極16,17の電極部と、重り金属膜21とを、それぞれ別工程で形成するとしたが、これに限定されず、同一工程で一括して形成してもよい。
次に、ウエハ40に形成された全ての振動腕部10,11に対して、周波数を粗く調整する粗調工程(S170)を実行する。このとき、例えばウエハ40に形成された全ての振動腕部10,11の周波数をまとめて測定し、測定された周波数と予め定められた目標周波数との差に応じて、トリミング量を算出する。そして、重り金属膜21の粗調膜21aにレーザ光を照射して一部を蒸発させ、トリミング量に応じて粗調膜21aを除去(トリミング)する。なお、共振周波数をより高精度に調整する微調は、例えば圧電振動片4の実装後に行なう。
次に、ウエハ40と圧電板15とを連結している連結部を切断して、複数の圧電板15をウエハ40から切り離して個片化する切断工程(S180)を実行する。
以上より、1枚のウエハ40から、音叉型の圧電振動片4が一度に複数製造される。
以上説明したように、本実施形態に係る圧電振動片4によれば、振動腕部10,11のうち、Z方向に沿った少なくとも一部(以下、狭幅部分という)が、振動腕部10,11の主面4aよりもX方向に狭幅になっているので、例えば振動腕部10,11がZ方向に沿った全長にわたってX方向に同幅である場合などに比べて、狭幅部分において側面4bを主面4aに接近させることができる。これにより、これらの主面4aおよび側面4bにY方向に位置が重複するように形成された両励振電極13,14間の間隔を狭めることが可能になり、CI値を低下させることができる。
また、振動腕部10,11が、Z方向に沿って外側から内側に向かうに従い漸次、X方向に縮幅しているので、例えば振動腕部10,11がX方向およびZ方向の両方向に沿う断面視において矩形状とされ、かつ振動腕部10,11のZ方向に沿った少なくとも一部を局所的に狭幅にすることで狭幅部分を形成する場合などに比べて、振動腕部10,11の強度を良好に確保することも可能になり、圧電振動片4に一層良好な振動特性を発揮させ易くすることができる。
さらに、溝部5の側壁面5bが、振動腕部10,11の側面4bに沿って延在しているので、両励振電極13,14間の間隔を確実に狭めることが可能になり、CI値を一層低下させることができる。
またこのように、溝部5の側壁面5bを、振動腕部10,11の側面4bに沿って延在させることにより、CI値を低下させることができるので、溝部5の開口部5cをX方向に拡幅するのを抑えつつ、CI値を低下させることが可能になり、良好な振動特性を発揮させ易くすることができる。すなわち、溝部5の開口部5cをX方向に拡幅させた場合、振動腕部10,11の主面4aにおける前記間領域8のX方向に沿った大きさも小さくなる。その結果、例えば両励振電極13,14を、間領域8上に一定の間隔をあけて形成することが困難になり、両励振電極13,14が接近しすぎてショートしたり、圧電振動片4の等価回路における並列容量C0が不安定になったり等により、圧電振動片4の振動特性に影響が生じるおそれがある。
また、本実施形態に係る圧電振動片4の製造方法によれば、ドライエッチング工程を、エッチングガスの供給量を異ならせて複数回実施するので、ドライエッチング工程ごとに、ウエハ40のX方向へのエッチング量を精度良く異ならせ、振動腕部10,11のX方向の幅を調整し易くすることが可能になり、振動腕部10,11を高精度に形成することができる。
(圧電振動子)
次に、上述した製造方法により製造された圧電振動片4を備えたパッケージ9として、圧電振動子1について説明する。
図8は、圧電振動子1の外観斜視図である。
図9は、圧電振動子1の内部構成図であって、リッド基板3を取り外した状態の平面図である。
図10は、図9のC−C線における断面図である。
図11は、図8に示す圧電振動子1の分解斜視図である。
なお図11においては、図面を見易くするために後述する励振電極13,14、引き出し電極19,20、マウント電極16,17および重り金属膜21の図示を省略している。
図8に示すように、本実施形態の圧電振動子1は、ベース基板2およびリッド基板3が接合膜35を介して陽極接合されたパッケージ9と、パッケージ9のキャビティ3aに収納された圧電振動片4と、を備えた表面実装型である。
図10に示すように、ベース基板2およびリッド基板3は、ガラス材料、例えばソーダ石灰ガラスからなる陽極接合可能な基板であり、略板状に形成されている。リッド基板3におけるベース基板2との接合面側には、圧電振動片4を収容するキャビティ3aが形成されている。
リッド基板3におけるベース基板2との接合面側の全体に、陽極接合用の接合膜35(接合材)が形成されている。接合膜35は、キャビティ3aの内面全体に加えて、キャビティ3aの周囲の額縁領域に形成されている。本実施形態の接合膜35は、シリコンにより形成されているが、クロムやアルミニウム等で接合膜35を形成することも可能である。この接合膜35とベース基板2とが陽極接合され、キャビティ3aが真空封止されている。
圧電振動子1は、ベース基板2を厚さ方向に貫通し、キャビティ3aの内側と圧電振動子1の外側とを導通する貫通電極32,33を備えている。そして、貫通電極32,33は、ベース基板2を貫通する貫通孔30,31内に配置され、圧電振動片4と外部とを電気的に接続する金属ピン7と、貫通孔30,31と金属ピン7との間に充填される筒体6と、により形成されている。
貫通孔30は、ベース基板2の上面U側から下面L側にかけて、内径が次第に大きくなるように形成されており、貫通孔30の中心軸Pを含む断面形状がテーパ状となるように形成されている。
金属ピン7は、銀やニッケル合金、アルミニウム等の金属材料により形成された導電性の棒状部材であり、鍛造やプレス加工により成型される。金属ピン7は、線膨張係数がベース基板2のガラス材料と近い金属、例えば、鉄を58重量パーセント、ニッケルを42重量パーセント含有する合金(42アロイ)で形成することが望ましい。
筒体6は、ペースト状のガラスフリットが焼成されたものである。筒体6の中心には、金属ピン7が筒体6を貫通するように配されており、筒体6は、金属ピン7および貫通孔30に対して強固に固着している。
図11に示すように、ベース基板2の上面U側には、一対の引き回し電極36,37がパターニングされている。また、これら一対の引き回し電極36,37上にそれぞれ金等からなるバンプBが形成されており、バンプBを利用して圧電振動片4の一対のマウント電極が実装されている。これにより、圧電振動片4の一方のマウント電極17が、一方の引き回し電極36を介して一方の貫通電極32に導通し、他方のマウント電極16が、他方の引き回し電極37を介して他方の貫通電極33に導通するようになっている。
ベース基板2の下面Lには、一対の外部電極38,39が形成されている。一対の外部電極38,39は、ベース基板2の長手方向の両端部に形成され、一対の貫通電極32,33に対してそれぞれ電気的に接続されている。
このように構成された圧電振動子1を作動させる場合には、ベース基板2に形成された外部電極38,39に対して、所定の駆動電圧を印加する。これにより、圧電振動片4の第1の励振電極13および第2の励振電極14に電圧を印加できるので、一対の振動腕部10,11を接近および離間させるように、X方向に所定の周波数で振動させることができる。そして、この一対の振動腕部10,11の振動を利用して、時刻源や制御信号のタイミング源、リファレンス信号源等として利用できる。
本実施形態によれば、CI値の上昇や振動漏れを抑制できる圧電振動片4を備えているので、高性能な圧電振動子1を提供できる。
なお本実施形態では、ベース基板2およびリッド基板3がガラス材料からなる、表面実装型のガラスパッケージを用いる構成を例示したが、ベース基板2をセラミックからなるものとし、リッド基板3を金属またはガラス材料等からなるものとしたセラミックパッケージとすることも可能である。
さらに本実施形態では、引き回し電極36,37上にAu等からなるバンプBが形成され、このバンプBを利用して圧電振動片4が実装された構成を例示したが、Au等からなるバンプBに代えて、導電性接着剤により、引き回し電極36,37に圧電振動片4を実装する構成としても良い。
また本実施形態では、表面実装型の圧電振動子1に本発明の圧電振動片4を採用しているが、これに限らず、例えばシリンダーパッケージタイプの圧電振動子に本発明の圧電振動片4を採用しても構わない。
(発振器)
次に、本発明に係る発振器の一実施形態について、図12を参照しながら説明する。
本実施形態の発振器110は、図12に示すように、圧電振動子1を、集積回路111に電気的に接続された発振子として構成したものである。この発振器110は、コンデンサ等の電子素子部品112が実装された基板113を備えている。基板113には、発振器用の集積回路111が実装されており、この集積回路111の近傍に、圧電振動子1が実装されている。これら電子素子部品112、集積回路111および圧電振動子1は、図示しない配線パターンによってそれぞれ電気的に接続されている。なお、各構成部品は、図示しない樹脂によりモールドされている。
このように構成された発振器110において、圧電振動子1に電圧を印加すると、圧電振動子1内の圧電振動片が振動する。この振動は、圧電振動片が有する圧電特性により電気信号に変換されて、集積回路111に電気信号として入力される。入力された電気信号は、集積回路111によって各種処理がなされ、周波数信号として出力される。これにより、圧電振動子1が発振子として機能する。
また、集積回路111の構成を、例えば、RTC(リアルタイムクロック)モジュール等を要求に応じて選択的に設定することで、時計用単機能発振器等の他、当該機器や外部機器の動作日や時刻を制御したり、時刻やカレンダー等を提供したりする機能を付加できる。
本実施形態によれば、高性能な発振器110を提供できる。
(電子機器)
次に、本発明に係る電子機器の一実施形態について、図13を参照して説明する。なお電子機器として、前述した圧電振動子1を有する携帯情報機器120を例にして説明する。
始めに本実施形態の携帯情報機器120は、例えば、携帯電話に代表されるものであり、従来技術における腕時計を発展、改良したものである。外観は腕時計に類似し、文字盤に相当する部分に液晶ディスプレイを配し、この画面上に現在の時刻等を表示させることができるものである。また、通信機として利用する場合には、手首から外し、バンドの内側部分に内蔵されたスピーカおよびマイクロフォンによって、従来技術の携帯電話と同様の通信を行うことが可能である。しかしながら、従来の携帯電話と比較して、格段に小型化および軽量化されている。
次に、本実施形態の携帯情報機器120の構成について説明する。この携帯情報機器120は、図13に示すように、圧電振動子1と、電力を供給するための電源部121とを備えている。電源部121は、例えば、リチウム二次電池からなっている。この電源部121には、各種制御を行う制御部122と、時刻等のカウントを行う計時部123と、外部との通信を行う通信部124と、各種情報を表示する表示部125と、それぞれの機能部の電圧を検出する電圧検出部126とが並列に接続されている。そして、電源部121によって、各機能部に電力が供給されるようになっている。
制御部122は、各機能部を制御して音声データの送信や受信、現在時刻の計測、表示等、システム全体の動作制御を行う。また、制御部122は、予めプログラムが書き込まれたROMと、該ROMに書き込まれたプログラムを読み出して実行するCPUと、該CPUのワークエリアとして使用されるRAM等とを備えている。
計時部123は、発振回路やレジスタ回路、カウンタ回路、インターフェース回路等を内蔵する集積回路と、圧電振動子1とを備えている。圧電振動子1に電圧を印加すると圧電振動片が振動し、該振動が水晶の有する圧電特性により電気信号に変換されて、発振回路に電気信号として入力される。発振回路の出力は二値化され、レジスタ回路とカウンタ回路とにより計数される。そして、インターフェース回路を介して、制御部122と信号の送受信が行われ、表示部125に、現在時刻や現在日付或いはカレンダー情報等が表示される。
通信部124は、従来の携帯電話と同様の機能を有し、無線部127、音声処理部128、切替部129、増幅部130、音声入出力部131、電話番号入力部132、着信音発生部133および呼制御メモリ部134を備えている。
無線部127は、音声データ等の各種データを、アンテナ135を介して基地局と送受信のやりとりを行う。音声処理部128は、無線部127又は増幅部130から入力された音声信号を符号化および複号化する。増幅部130は、音声処理部128又は音声入出力部131から入力された信号を、所定のレベルまで増幅する。音声入出力部131は、スピーカやマイクロフォン等からなり、着信音や受話音声を拡声したり、音声を集音したりする。
また、着信音発生部133は、基地局からの呼び出しに応じて着信音を生成する。切替部129は、着信時に限って、音声処理部128に接続されている増幅部130を着信音発生部133に切り替えることによって、着信音発生部133において生成された着信音が増幅部130を介して音声入出力部131に出力される。
なお、呼制御メモリ部134は、通信の発着呼制御に係るプログラムを格納する。また、電話番号入力部132は、例えば、0から9の番号キーおよびその他のキーを備えており、これら番号キー等を押下することにより、通話先の電話番号等が入力される。
電圧検出部126は、電源部121によって制御部122等の各機能部に対して加えられている電圧が、所定の値を下回った場合に、その電圧降下を検出して制御部122に通知する。このときの所定の電圧値は、通信部124を安定して動作させるために必要な最低限の電圧として予め設定されている値であり、例えば、3V程度となる。電圧検出部126から電圧降下の通知を受けた制御部122は、無線部127、音声処理部128、切替部129および着信音発生部133の動作を禁止する。特に、消費電力の大きな無線部127の動作停止は、必須となる。更に、表示部125に、通信部124が電池残量の不足により使用不能になった旨が表示される。
すなわち、電圧検出部126と制御部122とによって、通信部124の動作を禁止し、その旨を表示部125に表示できる。この表示は、文字メッセージであっても良いが、より直感的な表示として、表示部125の表示面の上部に表示された電話アイコンに、×(バツ)印を付けるようにしても良い。
なお、通信部124の機能に係る部分の電源を、選択的に遮断できる電源遮断部136を備えることで、通信部124の機能をより確実に停止できる。
本実施形態によれば、高性能な携帯情報機器120を提供できる。
(電波時計)
次に、本発明に係る電波時計の一実施形態について、図14を参照して説明する。
本実施形態の電波時計140は、図14に示すように、フィルタ部141に電気的に接続された圧電振動子1を備えたものであり、時計情報を含む標準の電波を受信して、正確な時刻に自動修正して表示する機能を備えた時計である。
日本国内には、福島県(40kHz)と佐賀県(60kHz)とに、標準の電波を送信する送信所(送信局)があり、それぞれ標準電波を送信している。40kHz若しくは60kHzのような長波は、地表を伝播する性質と、電離層と地表とを反射しながら伝播する性質とを併せもつため、伝播範囲が広く、前述した2つの送信所で日本国内を全て網羅している。
以下、電波時計140の機能的構成について詳細に説明する。
アンテナ142は、40kHz若しくは60kHzの長波の標準電波を受信する。長波の標準電波は、タイムコードと呼ばれる時刻情報を、40kHz若しくは60kHzの搬送波にAM変調をかけたものである。受信された長波の標準電波は、アンプ143によって増幅され、複数の圧電振動子1を有するフィルタ部141によって濾波、同調される。
本実施形態における圧電振動子1は、前記搬送周波数と同一の40kHzおよび60kHzの共振周波数を有する水晶振動子部148、149をそれぞれ備えている。
更に、濾波された所定周波数の信号は、検波、整流回路144により検波復調される。
続いて、波形整形回路145を介してタイムコードが取り出され、CPU146でカウントされる。CPU146では、現在の年や積算日、曜日、時刻等の情報を読み取る。読み取られた情報は、RTC147に反映され、正確な時刻情報が表示される。
搬送波は、40kHz若しくは60kHzであるから、水晶振動子部148、149は、前述した音叉型の構造を持つ振動子が好適である。
なお、前述の説明は、日本国内の例で示したが、長波の標準電波の周波数は、海外では異なっている。例えば、ドイツでは77.5KHzの標準電波が用いられている。従って、海外でも対応可能な電波時計140を携帯機器に組み込む場合には、さらに日本の場合とは異なる周波数の圧電振動子1を必要とする。
本実施形態によれば、高性能な電波時計140を提供できる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
図15から図17は、圧電振動片41、42、43の変形例を示す断面図である。
例えば、溝部5の形状は前記実施形態に示すものに限られず、図15に示す圧電振動片41のように、溝部5の側壁面5bが、振動腕部4の側面4bに沿って延在していなくてもよい。さらに溝部5はなくてもよい。
さらに、振動腕部10,11の形状は、前記実施形態に示すものに限られず、振動腕部10,11のうち、Z方向に沿った少なくとも一部が、主面4aよりもX方向に狭幅になっている図16および図17に示すような形状であってもよい。
図16に示す圧電振動片42では、振動腕部10,11は、Z方向に沿って外側から内側に向けて同幅に形成された後、漸次縮幅している。
図17に示す圧電振動片43では、振動腕部10,11は、Z方向に沿って外側から内側に向かうに従い漸次、拡幅した後、縮幅している。
これらのいずれの圧電振動片42,43においても、振動腕部10,11のうち、Z方向に沿った中央部が、振動腕部10,11の主面4aよりもX方向に狭幅になっている。
また外形形状形成工程が、前記ドライエッチング工程の前に、ウエットエッチングによりウエハをエッチングするウエットエッチング工程を有していてもよい。ウエットエッチング工程は、例えばウエハをエッチング液に浸漬することで実施することができる。
この場合、外形形状形成工程が、前記ウエットエッチング工程を有しているので、エッチングに要する時間を短縮することが可能になり、生産性を向上させることができる。
またウエットエッチング工程を、ドライエッチング工程の前に実施するので、振動腕部を確実に高精度に形成することができる。すなわち、ウエットエッチング工程を、ドライエッチング工程の後に実施する場合、振動腕部のうち、ドライエッチング工程により形成された部分も、ウエットエッチング工程によりエッチングされてしまい、振動腕部を高精度に形成することが困難になるおそれがある。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
1 圧電振動子
4,41,42,43 圧電振動片
4a 主面
4b 側面
5 溝部
5b 側壁面
10,11 振動腕部
12 基部
13,14 励振電極
40 ウエハ
110 発振器
120 携帯情報機器(電子機器)
140 電波時計
M 保護膜

Claims (9)

  1. 並んで配置された一対の振動腕部と、
    前記一対の振動腕部が接続された基部と、
    互いに電気的に独立して前記振動腕部に形成され、前記振動腕部を振動させる一対の励振電極と、を備え、
    前記一対の励振電極のうち、一方の励振電極は、前記振動腕部の主面に形成され、他方の励振電極は、前記振動腕部の側面に、前記一方の励振電極と、前記振動腕部の長手幅方向の位置が重複するように形成された圧電振動片において、
    前記振動腕部のうち、前記振動腕部の厚み方向に沿った少なくとも一部は、前記主面よりも前記振動腕部の短手幅方向に狭幅になっていることを特徴とする圧電振動片。
  2. 請求項1記載の圧電振動片であって、
    前記振動腕部は、前記厚み方向に沿って外側から内側に向かうに従い漸次、前記短手幅方向に縮幅していることを特徴とする圧電振動片。
  3. 請求項1または2に記載の圧電振動片であって、
    前記一方の励振電極は、前記振動腕部の主面に設けられた溝部の側壁面に、前記他方の励振電極との間に前記振動腕部を挟むように形成され、
    前記溝部の側壁面は、前記振動腕部の側面に沿って延在していることを特徴とする圧電振動片。
  4. 請求項1記載の圧電振動片を、ウエハから形成する圧電振動片の製造方法であって、
    前記ウエハに前記振動腕部を形成する腕部形成工程を有し、
    前記腕部形成工程は、前記ウエハに保護膜を形成した後、ドライエッチングにより前記ウエハをエッチングするドライエッチング工程を有し、
    前記ドライエッチング工程は、前記ウエハをエッチングするエッチングガスの供給量を異ならせて複数回実施することを特徴とする圧電振動片の製造方法。
  5. 請求項4記載の圧電振動片の製造方法であって、
    前記腕部形成工程は、前記ドライエッチング工程の前に、ウエットエッチングにより前記ウエハをエッチングするウエットエッチング工程を有していることを特徴とする圧電振動片の製造方法。
  6. 請求項1に記載の圧電振動片を備えたことを特徴とする圧電振動子。
  7. 請求項6に記載の圧電振動子が、発振子として集積回路に電気的に接続されていることを特徴とする発振器。
  8. 請求項6に記載の圧電振動子が、計時部に電気的に接続されていることを特徴とする電子機器。
  9. 請求項6に記載の圧電振動子が、フィルタ部に電気的に接続されていることを特徴とする電波時計。
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