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JP2013182040A - ホログラム記録用フォトポリマー組成物及びホログラム記録媒体 - Google Patents

ホログラム記録用フォトポリマー組成物及びホログラム記録媒体 Download PDF

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JP2013182040A
JP2013182040A JP2012044092A JP2012044092A JP2013182040A JP 2013182040 A JP2013182040 A JP 2013182040A JP 2012044092 A JP2012044092 A JP 2012044092A JP 2012044092 A JP2012044092 A JP 2012044092A JP 2013182040 A JP2013182040 A JP 2013182040A
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compound
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JP2012044092A
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Shohei Fujii
祥平 藤井
Naoki Hayashida
直樹 林田
Jiro Yoshinari
次郎 吉成
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TDK Corp
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Abstract

【課題】高い記録感度と記録特性の両方を達成することができるホログラム記録用フォトポリマー組成物及びホログラム記録媒体を提供する。
【解決手段】下記一般式(I)で表される化合物(A)、バインダーポリマー(B)、ラジカル重合性化合物(C)、カチオン重合性化合物(D)、ラジカル重合開始剤系(E)を含み、ラジカル重合性化合物(C)が、環状スルフィド及びメルカプト基以外に由来する硫黄原子、芳香環、及び、フッ素以外のハロゲン原子、からなる群から選ばれる部位を有するホログラム記録用フォトポリマー組成物及び前記組成物からなる記録層を有するホログラム記録媒体。
Figure 2013182040

(I)ここで、R1は主鎖の炭素数が3以上のアルキル基、R2は芳香環以外の有機基、nは2以上である。
【選択図】なし

Description

本発明は、ホログラム記録用フォトポリマー組成物、及び前記ホログラム記録用フォトポリマー組成物からなるホログラム記録層を有するホログラム記録媒体に関する。
感光性樹脂を用いたホログラム記録材料が数多く提案され、それらの一部は実用化されている。感光性樹脂は一般にフォトポリマーと呼ばれ、フォトポリマーからなるホログラム記録材料は従来のハロゲン化銀感光材料などと比較し、現像処理を必要としないことが大きな利点となっている。
ホログラム記録用の典型的なフォトポリマー材料は、例えば、光重合性モノマー(I)、高分子結合剤(II)、可塑剤(III)及び光重合開始剤(IV)からなる。膜状に形成されたフォトポリマー材料からなるホログラム記録材料に、干渉パターンが重畳された記録光を照射することにより、該干渉パターンが記録材料中に屈折率差(屈折率変調:Δn)として記録される。このときの記録材料における反応機構は以下のように考えられている。すなわち、露光により、干渉パターンの明部で光重合開始剤(IV)が開裂し、それをトリガーとして、近傍に存在する光重合性モノマー(I)が重合する。これに伴い、明部では未反応モノマーの濃度が減少し、暗部との間にモノマーの濃度勾配が生じる。生じた濃度勾配を補償するため、暗部から明部に未反応モノマーが拡散し、明部でさらにモノマーの重合反応が進行する。結果として、明部では光重合性モノマー(I)の重合体が多く存在するようになる。このとき、光重合性モノマー(I)(及びその重合体)と他の成分との間で屈折率差が大きくなるように各成分を選んでおけば、光の明暗に応じたパターンが屈折率変調(Δn)として記録される。しかし、上記のような典型的なフォトポリマー材料を用いて記録したホログラムの安定性は一般的に低い。それはホログラム記録時の光に対して不活性である液状の可塑剤(III)が、記録後も記録膜中に残ってしまうためである。
特許第2873126号公報(特許文献1)では、常温で液状であるカチオン重合性化合物(a)、ラジカル重合性化合物(b)、特定波長のレーザー光またはコヒーレンス性の優れた光に感光して成分(b)を重合させる光ラジカル重合開始剤系(c)、及び、該特定波長の光に対しては低感光性であり、別の波長の光に感光して成分(a)を重合させる光カチオン重合開始剤(d)の各成分を含む体積ホログラム記録用感光性組成物を用いることで上記課題を解決している。
同公報における成分(a)の平均屈折率は成分(b)の平均屈折率より低い。すなわち、同公報における成分(a)は前記可塑剤(III)に相当する。室温で液状の可塑剤にカチオン重合性を付与することにより、記録時には光重合性モノマー(I)の拡散を促す可塑剤として作用させる一方、記録後に例えば紫外光でカチオン重合させることにより硬化できる。このため、紫外光照射(ポストキュアと呼ぶ)後の記録膜に液状成分が残ることがなく、記録信号の安定性が高い。しかし、同公報ではラジカル開始剤系(c)と光カチオン開始剤(d)を併用しているため、併用しない(ラジカル開始剤系(c)のみの)場合と比較してホログラム記録感度が低下するという問題があった。すなわち、ホログラム記録時に露光エネルギーの一部が光カチオン開始剤(d)の開始反応に使われてしまうために、カチオン開始剤を使用しない場合と比較してラジカル反応の効率が低下するためにホログラム記録感度が低下する。
特許第4155771号公報(特許文献2)では、カルボン酸をビニルエーテル化合物でブロックしたブロック化カルボン酸化合物を使用することで、記録感度が低下しないホログラム記録媒体を提供している。ブロック化カルボン酸は熱により分解して遊離のカルボキシル基を生じ、このカルボキシル基がカチオン重合性化合物と反応して硬化する一方で、ホログラム記録時の光に対しては不活性であるため、上記特許文献1のようにラジカル反応系とカチオン反応系を併用する組成においてもホログラム記録感度は低下しない。
特許第2873126号公報 特許第4155771号公報
上記特許文献1で開示されている材料からなるフォトポリマー組成物を使用すると、ポストキュア後に記録膜中に液状成分が残らないため、記録信号を安定に保持できる。しかし、一方でラジカル反応系だけを使用するフォトポリマー組成物と比較して、記録感度が低くなってしまうといった問題点があった。
上記特許文献2ではブロック化カルボン酸化合物を使用することでラジカル反応系とカチオン反応系を併用する組成においても記録感度が低下しないフォトポリマー組成物を提供している。しかし、上記特許文献1で使用しているカチオン重合開始剤は一度酸が発生すると触媒的にカチオン重合反応を引き起こすためフォトポリマー組成物全量に占める添加量はわずか(〜3重量%)でよいが、ブロック化カルボン酸化合物を用いた硬化は加熱により分解して遊離したカルボキシル基とカチオン反応性基との間での架橋反応によるものなので、反応を十分に進行させるためにはカチオン重合性化合物の量に対応した量を添加する必要があるという問題点があった。
すなわちフォトポリマー組成物全量に占めるブロック化カルボン酸の添加量が多くなると、必然的にその他の成分(モノマ−、高分子結合剤、可塑剤など)の量を少なくせざるを得ない。例えばラジカルモノマー、可塑剤を少なくするとホログラム記録時の屈折率変調度(Δn)が低下し、高分子結合剤を減らすとホログラム記録膜の粘度が大幅に低下するといった問題点を有している。
本発明の目的は、ブロック化カルボン酸化合物に、カチオンモノマーと反応して硬化するという機能のほかに、可塑剤としての機能(モノマーとのミクロ相分離機能)を付与することで、ラジカル反応系とカチオン反応系を併用する組成においても、高い記録感度と記録特性の両方を達成することができるホログラム記録用フォトポリマー組成物及びホログラム記録媒体を提供することにある。
本発明者らは鋭意検討し、ある特定の構造をもつブロック化カルボン酸化合物が可塑剤としての機能(モノマーとのミクロ相分離機能)を持ち、ラジカル反応系とカチオン反応系の共存組成においても高い記録感度と記録特性を両立できることを見出した。
本発明には、以下の発明が含まれる。
(1)下記一般式(I)で表される化合物(A)、バインダーポリマー(B)、ラジカル重合性化合物(C)、カチオン重合性化合物(D)、ラジカル重合開始剤系(E)を含み、ラジカル重合性化合物(C)が、環状スルフィド及びメルカプト基以外に由来する硫黄原子、芳香環、及び、フッ素以外のハロゲン原子、からなる群から選ばれる部位を有するホログラム記録用フォトポリマー組成物。
Figure 2013182040
(I)

ここで、R1は主鎖の炭素数が3以上のアルキル基、R2は芳香環以外の有機基、nは2以上である。
(2)前記ラジカル重合性化合物(C)の少なくとも一部が、9,9−ジアリールフルオレン骨格を有するものである、上記(1)に記載のホログラム記録用フォトポリマー組成物。
(3)前記カチオン重合性化合物(D)の少なくとも一部が、環状スルフィド及びメルカプト基以外に由来する硫黄原子、芳香環、及び、フッ素以外のハロゲン原子、からなる群から選ばれる部位を有する化合物である、上記(1)〜(2)に記載のホログラム記録用フォトポリマー組成物。
(4)基材と、前記基材上に形成された上記(1)〜(3)に記載のホログラム記録用フォトポリマー組成物からなるホログラム記録層とを有するホログラム記録媒体。
本発明のホログラム記録材料は、前記一般式(I)中でR1が主鎖の炭素数が3以上のアルキル基であって、かつR2が芳香環以外の有機基であって、nが2以上で表される化合物(A)と、環状スルフィド及びメルカプト基以外に由来する硫黄原子、芳香環、及び、フッ素以外のハロゲン原子、からなる群から選ばれる部位を有するラジカル重合性化合物(C)を含む。前記一般式(I)で表される化合物(A)はホログラム記録時の光には不活性であるが、加熱により分解して遊離のカルボキシル基を生じ、このカルボキシル基がカチオン重合性化合物と反応して硬化するため、ラジカル反応系とカチオン反応系が共存する組成においてもラジカル反応系だけからなる組成と比較してホログラム記録感度は低下しない。
また、前記一般式(I)で表される化合物(A)はアルキル基R1部分が高い疎水性を有するため可塑剤としての性質(モノマーとのミクロ相分離能)も有する。故にブロックカルボン酸添加量が多くなっても、可塑剤の量を減らすことができ、上記特許文献(2)のように屈折率変調度(Δn)の低下、並びに記録膜の流動性の低下を防ぐことができる。さらに本発明では前記一般式(I)で表される化合物(A)はR2部分に高屈折率で知られる芳香環を持たないので一般に低屈折率であり、ラジカル重合性化合物(C)は環状スルフィド及びメルカプト基以外に由来する硫黄原子、芳香環、及び、フッ素以外のハロゲン原子、などに代表される高屈折率部位を分子内に有するため高屈折率となる。すなわち、干渉パターン照射部の光明部には高屈折率のラジカル重合性化合物(C)の濃度が高くなり、光暗部には低屈折率の前記一般式(I)で表される化合物(A)の濃度が高くなるため屈折率変調度(Δn)がより増大される。
特に画像記録に用いられる反射型ホログラムでは、屈折率変調度(Δn)の増加に伴い、回折効率(回折スペクトルのピーク値)は急速に100%に漸近する一方、半値全幅はΔnに対してほぼ線形的に増加する。すなわち、回折効率が100%に近く、かつ半値全幅が大きいほど屈折率変調度(Δn)が大きい。
このようにして、本発明によればラジカル反応系とカチオン反応系が共存する組成においても、ラジカル反応系のみからなる組成と同等程度の感度でホログラムを記録することができ、かつ高いホログラム記録特性が得られるホログラム記録用フォトポリマー組成物及びホログラム記録媒体が提供される。ホログラム記録媒体は各種データの記録用のみならず、画像記録用として好適である。
実施例で用いられたホログラム記録光学系の概略を示す平面図である。
本発明のホログラム記録材料は、一般式(I)で表される化合物(A)、バインダーポリマー(B)、ラジカル重合性化合物(C)、カチオン重合性化合物(D)、ラジカル重合開始剤系(E)を含み、ラジカル重合性化合物(C)が、環状スルフィド及びメルカプト基以外に由来する硫黄原子、芳香環、及び、フッ素以外のハロゲン原子、からなる群から選ばれる部位を有する化合物を含む材料である。
本発明のホログラム記録媒体は、基材と、前記基材上に形成された前記本発明のホログラム記録材料からなるホログラム記録層とを有している。本明細書において、ホログラム記録層をホログラム記録材料層、又は単に記録材料層ということもある。
Figure 2013182040
(I)
ここで、R1は主鎖の炭素数が3以上のアルキル基、R2は芳香環以外の有機基、nは2以上である。
前記一般式(I)で表される化合物(A)は、記録材料中で前記ラジカル重合性化合物(C)と相補的な濃度分布を形成し、屈折率変調度Δnの向上に寄与する。好ましい実施態様において、前記一般式(I)で表される化合物(A)は、前記ラジカル重合性化合物(C)のいずれの平均屈折率よりも0.03以上低い屈折率を有する化合物であることが好ましい。さらに0.05以上低い屈折率を有する化合物であることがより好ましい。本明細書における屈折率は、n20/D(Na D線での20℃における屈折率)またはその加重平均と定義する。
また、前記一般式(I)で表される化合物(A)は記録時に可塑剤としても作用するため、室温(25℃)で液状の化合物であることが好ましい。さらに前記一般式(I)で表される化合物(A)は熱により分解して遊離のカルボキシル基を生じ、このカルボキシル基が前記カチオン重合性化合物(D)と反応して硬化して、記録層のガラス転移温度を向上させるためホログラム記録後の保存安定性を飛躍的に向上させることができる。
前記一般式(I)で表される化合物(A)は、下記一般式(II)
Figure 2013182040
(II)
(R1は主鎖の炭素数が3以上のアルキル基である)
で示されるビニルエーテル化合物と、多価カルボン酸類とを、酸触媒の存在下で室温ないし100℃程度で反応させることにより得ることができる。
多価カルボン酸類としては、分子内に芳香環を含まない化合物が好ましく、例としてテトラヒドロフタル酸等の脂環族多価カルボン酸類、アジピン酸、セバシン酸、こはく酸、ブタンテトラカルボン酸等の脂肪族多価カルボン酸類、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸等の不飽和脂肪族多価カルボン酸類などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
前記バインダーポリマー(B)としては、前記一般式(I)で表される化合物(A)、ラジカル重合性化合物(C)、カチオン重合性化合物(D)、ラジカル重合開始剤(E)のいずれとも相溶性がよいポリマーを用いる。ここでのポリマーとは、オリゴマー(低重合度で分子量の低い高分子)をも含む概念である。
前記バインダーポリマー(B)としては、例えばエチレン性不飽和二重結合を有するモノマーの単独重合体、又は該モノマーと共重合可能な他のモノマーとの共重合体、ジオールとジカルボン酸との縮合重合体、ヒドロキシカルボン酸の重合体、セルロース誘導体等の熱可塑性樹脂を用いることができる。具体例としては、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルブチラート、ポリビニルホルマール、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポリアクリル酸又はポリメタクリル酸のエステル、セルロースアセテート、セルローストリアセテート、セルロースアセテートブチラート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン−酢酸ビニル共重合体等、種々のものが挙げられる。バインダーポリマーとして1種のみを用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
前記バインダーポリマー(B)の屈折率は、後述するラジカル重合性化合物(C)の平均屈折率よりも0.03以上低い屈折率を有するものであることが好ましい。さらに、0.05以上低い屈折率を有するものであることがより好ましい。
前記ラジカル重合性化合物(C)としては、分子内にエチレン性不飽和二重結合を有す化合物が好ましく、特に分子中に芳香環を有する単官能又は多官能の(メタ)アクリル酸エステルモノマーから選択するとよい。分子中に環状スルフィド及びメルカプト基以外に由来する硫黄原子、芳香環、及び、フッ素以外のハロゲン原子、からなる群から選ばれる部位を導入することにより、屈折率が高くなる。また、(メタ)アクリル酸エステルモノマーの2量体、3量体などのオリゴマーであってもよい。
前記ラジカル重合性化合物(C)の具体例としては、ベンジル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、フェノキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、エピクロルヒドリン(ECH)変性フェノール(メタ)アクリレート、エチレンオキシド(EO)変性クレゾール(メタ)アクリレート、2−(メタ)アクリロイルオキシエチルフタル酸、2−(メタ)アクリロイルオキシプロピルフタル酸、トリブロモフェニル(メタ)アクリレート、o−フェニルフェノール(メタ)アクリレート、p−クミルフェノール(メタ)アクリレート、ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールFジ(メタ)アクリレート、テトラブロモビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、テトラブロモビスフェノールFジ(メタ)アクリレート、1,4−ジヒドロキシナフタレン(メタ)アクリレート、9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレンジ(メタ)アクリレート、9,9−ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)フルオレンジ(メタ)アクリレート、9,9−ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)フルオレンジ(メタ)アクリレート、9,9−ビス(3−フェニル−4−ヒドロキシフェニル)フルオレンジ(メタ)アクリレート、9,9−ビス(6−ヒドロキシナフチル)フルオレンジ(メタ)アクリレート、及びこれらのEO変性、プロピレンオキシド(PO)変性又はECH変性化合物等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。これらのうち、9,9−ジアリールフルオレン骨格を有する(メタ)アクリル酸エステルモノマーが特に好ましい。
前記ラジカル重合性化合物(C)として、前記の(メタ)アクリル酸エステルモノマーの1種のみを用いてもよく、2種以上を併用してもよい。さらに、芳香環を有しない(メタ)アクリル酸エステルモノマーを併用してもよい。本発明において、前記ラジカル重合性化合物(C)を高屈折率とするために、前記ラジカル重合性化合物(C)の平均屈折率は、例えば1.50以上であることが好ましく、1.55以上であることがより好ましい。
前記カチオン重合可能な化合物(D)としては、高屈折率カチオン重合性化合物(D1)を用いる場合と、低屈折率カチオン重合性化合物(D2)を用いる場合とがあり、ともに本発明の範囲に包含される。さらに、高屈折率カチオン重合性化合物(D1)と低屈折率カチオン重合性化合物(D2)とを併用しても差し支えない。
前記カチオン重合可能な化合物(D)として、高屈折率カチオン重合性化合物(D1)を用いる場合、前記高屈折率カチオン重合性化合物(D1)は、前記ラジカル重合性化合物(C)と共に屈折率格子を形成する。より具体的には、ホログラム記録時に形成された前記ラジカル重合性化合物(C)に由来する濃度分布に従って、記録後に前記高屈折率カチオン重合性化合物(D1)が拡散することにより、屈折率変調度Δnが増幅される。前記高屈折率カチオン重合性化合物(D1)の平均屈折率は、例えば1.50以上であることが好ましく、1.55以上であることが好ましい。
前記高屈折率カチオン重合性化合物(D1)としては、分子中に環状スルフィド及びメルカプト基以外に由来する硫黄原子、芳香環、及び、フッ素以外のハロゲン原子、からなる群から選ばれる高屈折率部位を有する単官能または多官能のエポキシ基及び/またはオキセタニル基含有化合物から選択するとよい。また、エポキシ基及び/又はオキセタニル基含有モノマーの2量体、3量体などのオリゴマーであってもよい。エポキシ基としては、例えば1,2−エポキシエチル基(エチレンオキシド基)及び3,4−エポキシシクロヘキシル基が挙げられる。
前記高屈折率カチオン重合性化合物(D1)のうち、1,2−エポキシエチル基を有する化合物の具体例としては、スチレンオキシド、フェニルグリシジルエーテル、ベンジルグリシジルエーテル、o−sec−ブチルフェニルグリシジルエーテル、o−フェニルフェノールグリシジルエーテル、4,4’−ビス(ヘキサフルオロプロピリデン)ビスフェノール ジグリシジルエーテル、4,4’−シクロヘキシリデンビスフェノール ジグリシジルエーテル、4,4’−オキシビスフェノール ジグリシジルエーテル、テトラブロモビスフェノールAジグリシジルエーテル、テトラブロモビスフェノールF ジグリシジルエーテル、9,9’−ビス[4−(グリシジルオキシ)フェニル]フルオレン、9,9−ビス[3−メチル−4−グリシジルオキシ)フェニル]フルオレン、9,9−ビス[3,5−ジメチル−4−(グリシジルオキシ)フェニル]フルオレン、9,9−ビス[3−フェニル−4−(グリシジルオキシ)フェニル]フルオレン、9,9−ビス[6−(グリシジルオキシ)ナフチル]フルオレン、及びこれらのEO変性、PO変性又はECH変性化合物等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。これらのうち、9,9−ジアリールフルオレン骨格を有する1,2−エポキシエチル基含有モノマーが特に好ましい。
前記高屈折率カチオン重合性化合物(D1)のうち、3,4−エポキシシクロヘキシル基を有する化合物の具体例としては、1,4−ビス[(3,4−エポキシシクロヘキシル)メトキシメチル]ベンゼン、4,4’−ビス[(3,4−エポキシシクロヘキシル)メトキシメチル]−1,1’−ビフェニル、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルジフェニルホスフィンオキシド、10−[2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチル]−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−ホスファフェナントレン−10−オキシド、及びこれらのEO変性、PO変性又はECH変性化合物等が挙げられる。また、特開2009−179568号公報に開示されている、芳香族骨格含有脂環式エポキシ化合物も好適に用いることができるが、これらに限定されるものではない。これらのうち、9,9−ジアリールフルオレン骨格を有する3,4−エポキシシクロヘキシル基含有モノマーが特に好ましい。
前記高屈折率カチオン重合性化合物(D1)のうち、オキセタニル基を有する化合物の具体例としては、1,4−ビス{[3−(エチルオキセタン−3−イル)メトキシ]メチル}ベンゼン、3−エチル−3−フェノキシメチルオキセタン、4,4’−ビス[3−(エチルオキセタン−3−イル)メトキシ]−1,1’−ビフェニル、2,2’−ビス[3−(エチルオキセタン−3−イル)メトキシ]−1,1’−ビフェニル、ビス[3−(エチルオキセタン−3−イル)メトキシ]ナフタレン、ビスフェノールAビス[3−(エチルオキセタン−3−イル)メチル]エーテル、ビスフェノールFビス[3−(エチルオキセタン−3−イル)メチル]エーテル、4,4’−(ヘキサフルオロプロピリデン)ビスフェノール ビス[3−(エチルオキセタン−3−イル)メチル]エーテル、テトラブロモビスフェノールAビス[3−(エチルオキセタン−3−イル)メチル]エーテル、テトラブロモビスフェノールFビス[3−(エチルオキセタン−3−イル)メチル]エーテル、4,4’−(ヘキサフルオロプロピリデン)テトラブロモビスフェノール ビス[3−(エチルオキセタン−3−イル)メチル]エーテル、4,4’−シクロヘキシリデンビスフェノール ビス[3−(エチルオキセタン−3−イル)メチル]エーテル、4,4’−オキシビスフェノール ビス[3−(エチルオキセタン−3−イル)メチル]エーテル、9,9−ビス{4−[3−(エチルオキセタン−3−イル)メトキシ]フェニル}フルオレン、及びこれらのEO変性、PO変性又はECH変性化合物等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。これらのうち、9,9−ジアリールフルオレン骨格を有するオキセタニル基含有モノマーが特に好ましい。
前記高屈折率カチオン重合性化合物(D1)として、上記のエポキシ基及び/又はオキセタニル基を有するモノマーの1種のみを用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
一方、前記カチオン重合可能な化合物(D)として、低屈折率カチオン重合性化合物(D2)を用いる場合、前記低屈折率カチオン重合性化合物(D2)は、記録材料中で前記ラジカル重合性化合物(C)と相補的な濃度分布を形成し、屈折率変調度Δnの向上に寄与する。好ましい実施態様において、前記低屈折率カチオン重合性化合物(D2)は、前記ラジカル重合性化合物(C)のいずれの平均屈折率よりも0.03以上低い屈折率を有する。より好ましくは、0.05以上低い屈折率を有する。また、前記低屈折率カチオン重合性化合物(D2)は記録時に可塑剤として作用するため、室温(25℃)で液状の化合物であることが好ましい。前記低屈折率カチオン重合性化合物(D2)はカチオン反応性基を有しているため、ホログラム記録後にカチオン重合させることによってホログラム記録後の材料のガラス転移温度を向上させ、その結果、ホログラム記録後の保存安定性を向上させることができる。
前記低屈折率カチオン重合性化合物(D2)として、具体的には、
2−エチルヘキシルグリシジルエーテル、ドデシルグリシジルエーテル、グリセロールジグリシジルエーテル、ジエチレングリコールジグリシジルエーテル、1,2−シクロヘキサンカルボン酸ジグリシジル、1,4−シクロヘキサンジメタノールジグリシジルエーテル、1,4−ブタンジオールジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、ポリ(エチレングリコール)ジグリシジルエーテル、ポリ(プロピレングリコール)ジグリシジルエーテル、1,3−ビス(3−グリシドキシプロピル)−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン等の、1,2−エポキシエチル基を有する化合物;
3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3,4−エポキシシクロヘキサン カルボキシレート、ビス(3,4−エポキシシクロヘキシル)アジペート、ビス(3,4−エポキシシクロヘキシル)スベレート、ビス(3,4−エポキシシクロヘキシル)セバケート、ビス[2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチル]テトラメチルジシロキサン等の、3,4−エポキシシクロヘキシル基を有する化合物;
3−エチル−3−ヒドロキシメチルオキセタン、2−エチルヘキシルオキセタン、エチレングリコールビス(3−エチル−3−オキセタニルメチル)エーテル、ジエチレングリコールビス(3−エチル−3−オキセタニルメチル)エーテル、ポリ(エチレングリコール)ビス(3−エチル−3−オキセタニルメチル)エーテル、ポリ(プロピレングリコール)ビス(3−エチル−3−オキセタニルメチル)エーテル等の、オキセタニル基を有する化合物;
1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、シクロヘキサン−1,4−ジメタノール、ポリ(カプロラクトン)ジオール、ポリ(エチレングリコール)、ポリ(プロピレングリコール)、ポリ(テトラメチレングリコール)、1,3−ビス(3−ヒドロキシプロピル)−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン等の、ヒドロキシ基を有する化合物が挙げられる。
また、本発明では必要に応じ、カチオン非反応性可塑剤(F)も使用することができる。前記カチオン非反応性可塑剤(F)の働きは、カチオン重合しないことを除けば、前記低屈折率カチオン重合性化合物(D2)と同等である。
前記カチオン非反応性可塑剤(F)の具体例としては、マロン酸ジペンチル、マロン酸ジヘキシル、コハク酸ジドデシル、コハク酸ビス(2−エチルヘキシル)、グルタル酸ジドデシル、アジピン酸ビス(2−エチルヘキシル)アジピン酸ジデシル、スベリン酸ジドデシル、セバシン酸ジエチル、セバシン酸ジブチル、マレイン酸ビス(2−エチルヘキシル)、フマル酸ビス(2−エチルヘキシル)、シトラコン酸ジドデシル、メサコン酸ジドデシル等の二塩基酸エステル類;ポリ(エチレングリコール)、ポリ(プロピレングリコール)、ポリ(テトラメチレングリコール)等のポリエーテルグリコール類およびそのアルキルエーテル類;ジメチルカーボネート、エチルメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、ビニレンカーボネート、プロピレンカーボネート等のカーボネート類;ポリ(ジメチルシロキサン)、ポリ(メチルフェニルシロキサン)、ヘキサエチルジシロキサン、1,3−ジブチル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン、1,3−ビス(3−アセトキシプロピル)テトラメチルジシロキサン、1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等のオルガノシロキサン類が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
前記ラジカル重合開始剤系(E)は、ホログラム記録に用いる波長の光を照射した際にラジカルを発生するものでなければなれない。該波長が400〜700nm程度の可視光領域である場合、1種の化合物のみでラジカルを生ぜしめることは難しく、一般に、ラジカル開始剤(E1)と光増感色素(E2)とを組み合わせて用いる。所定波長の光の照射によって光増感色素(E2)が励起され、光増感色素(E2)からラジカル開始剤(E1)への電子移動又はエネルギー移動、若しくはラジカル開始剤(E1)から光増感色素(E2)への電子移動又はエネルギー移動が起こり、その結果、ラジカル開始剤(E1)がラジカル又はカチオンを発生する。本発明では、前記ラジカル開始剤(E1)と前記光増感色素(E2)との組み合わせを前記ラジカル開始剤系(E)と称する。
前記ラジカル開始剤(E1)として、例えば、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾフェノン、ジエトキシアセトフェノン等のカルボニル化合物;
2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキシド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)フェニルホスフィンオキシド等のアシルホスフィンオキシド化合物;
トリブチルベンジル錫等の有機錫化合物;
テトラブチルアンモニウム ブチルトリフェニルボレート、テトラブチルアンモニウム ブチルトリス(tert−ブチルフェニル)ボレート、テトラブチルアンモニウム ブチルトリナフチルボレート等のアルキルアリールホウ酸塩;
ジフェニルヨードニウム ヘキサフルオロホスフェート、ジフェニルヨードニウム テトラフルオロボレート、ジフェニルヨードニウム ヘキサフルオロアンチモネート等のジアリールヨードニウム塩類;
η5−シクロペンタジエニル−η6−クメニル−アイアン(1+)−ヘキサフルオロホスフェート(1−)等の鉄アレーン錯体;
トリス(トリクロロメチル)トリアジン等のトリアジン化合物;
3,3’−ジ(tert−ブチルパーオキシカルボニル)−4,4’−ジ(メトキシカルボニル)ベンゾフェノン、3,3’,4,4’−テトラキス(tert−ブチルパーオキシカルボニル)ベンゾフェノン、ジ−tert−ブチルパーオキシイソフタレート、2,5−ジメチル−2,5−ビス(ベンゾイルパーオキシ)ヘキサン、tert−ブチルパーオキシベンゾエート等の有機過酸化物;
2,2’−ビス(o−クロロフェニル)−4,4’,5,5’−テトラフェニル−1,1’−ビスイミダゾール等のビスイミダゾール誘導体;
等が挙げられる。
また、前記ラジカル開始剤(E1)として用いることができる市販のものとして、例えば、ダロキュア1173、イルガキュア184、イルガキュア907(いずれも独BASF社製)、BT−2(チッソ(株)製)等を用いてもよい。
一方、前記光増感色素(E2)としては、例えば、チオキサンテン系色素、メロシアニン類、クマリン類、ケトクマリン類、ポルフィリン類、シアニン類、メロシアニン類、チオピリリウム塩類、スクアリリウム類、チアジン類、アクリジン類等が挙げられる。用いる前記ラジカル開始剤(E1)の種類及びホログラム記録に用いる光の波長によって、好適に用いられる光増感色素は異なるため、適宜選択すればよい。前記光増感色素(E2)は1種のみを用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
前記ラジカル開始剤(E1)と前記光増感色素(E2)との質量比は、一般的に前記ラジカル開始剤(E1)の100重量部に対し、前記光増感色素(E2)が1〜100重量部となるように用いることが好ましい。
本発明のホログラム記録用フォトポリマー組成物における各成分の配合重量の好ましい範囲については、
前記一般式(I)で表される化合物(A)5〜50重量部、
前記バインダーポリマー(B)5〜50重量部、
前記ラジカル重合性化合物(C)10〜70重量部、
前記カチオン重合性化合物(D)10〜70重量部、
前記ラジカル重合開始剤系(E)0.1〜20重量部、
前記カチオン非反応性可塑剤(F)0〜40重量部、
とすることが好ましく、
前記一般式(I)で表される化合物(A)10〜40重量部、
前記バインダーポリマー(B)10〜40重量部、
前記ラジカル重合性化合物(C)20〜60重量部、
前記カチオン重合性化合物(D)20〜60重量部、
前記ラジカル重合開始剤系(E)0.3〜10重量部、
前記カチオン非反応性可塑剤(F)0〜20重量部
とすることがより好ましい。
また、上記の各成分以外に、カチオン重合開始剤、界面活性剤、重合禁止剤、連鎖移動剤、ラジカル重合反応及び/又はカチオン重合反応を促進するための助触媒、紫外線吸収剤などの各種添加剤を添加してもよい。
本発明のホログラム記録材料は、各成分を混合して、均一な組成物として製造することができる。混合方法は、公知の各種方法によればよい。混合の際には、各成分の均一化を促し、塗布に適した粘度とするための希釈溶媒を加えることが好ましい。希釈溶媒としては、例えば、アセトン、メタノール、エタノール、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、酢酸エチル、酢酸n−ブチル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、トルエン、キシレン、アニソール、ジメチルスルホキシド、N−メチルピロリドン、アセトニトリル、テトラヒドロフラン等の、沸点が50℃以上200℃以下の各種有機溶剤又はその混合物を用いることができる。
得られたホログラム記録材料組成物溶液を、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート、トリアセチルセルロース樹脂(TAC)、ポリイミド等の樹脂製透明基材上に塗布し、前記希釈溶媒を乾燥して、フィルム状のホログラム記録材料層が得られる。このようにして、前記の各成分が均一に分散または溶解されたホログラム記録材料層が作製される。
本発明のホログラム記録媒体は、基材と、前記基材上に形成されたホログラム記録材料層とを有している。ホログラム記録材料層の上に、さらに基材を被覆して3層構成とすることもできる。また、ホログラム記録材料層の厚さは、特に限定されるものではなく、本記録媒体が用いられる記録装置の要求仕様等から適宜決定すればよく、例えば5〜500μm程度とするとよい。
以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
[実施例1]
(ホログラム記録媒体サンプルの作製)
以下の手順に従って、表1に示す配合組成の記録材料組成物溶液を調製した。
一般式(I)で表される化合物(A)として、シクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸ビス−(1−イソブトキシエチル)エステル(岩谷瓦斯(株)製、BiB−CHDC−p)1.0gに、バインダーポリマー(B)として酢酸ビニルポリマー(シグマアルドリッチ社製、重量平均分子量 Mw=100,000、n20/D=1.47) 1.6g、ラジカル重合性化合物(C)として9,9−ビス[4−(2−アクリロイルオキシエトキシ)フェニル]フルオレン(新中村化学工業(株)製 NKエステル A−BPEF、n20/D=1.62)1.0g、高屈折率カチオン重合性化合物(D1)として1,2−エポキシエチル基を有し、且つ9,9−ジアリールフルオレン骨格を有するフルオレンモノマー(大阪ガスケミカル(株)製オグソールEG−250、n20/D=1.58)0.6g、低屈折率カチオン重合性化合物(D2)として、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル(シグマアルドリッチ社製、n20/D= 1.46)0.4g、カチオン非反応性可塑剤(F)としてセバシン酸ジエチル(東京化成工業(株)製、n20/D=1.44)0.2gを加えた。この混合物に、さらに、20mgの光増感色素(E2)として、3−エチル−2−[3−(3−エチル−1,3−ベンゾチアゾール−2(3H)−イリデン)プロパ−1−エン−1−イル]−1,3−ベンゾチアゾール−1−イウム=ヘキサフルオロ−λ−ホスファヌイド と光ラジカル重合開始剤(E1)として有機ホウ素系化合物であるテトラブチルアンモニウム ブチルトリナフチルボレート (昭和電工(株)製)を50mg溶解させた1.07gのアセトン溶液(アセトンとして1.00g)を添加し、攪拌して溶解させた。このようにして記録材料組成物溶液を得た。
得られた記録材料組成物溶液を、バーコータを用いて100μm厚のPETフィルム上に塗布し、室温で1晩減圧乾燥させた。乾燥後の記録材料層の膜厚は約25μmであった。これを1.00mm厚のスライドガラスに、記録材料層がガラス面に密着するように貼り付け、ホログラム記録媒体サンプルとした。
(特性評価)
実施例1のホログラム記録媒体サンプルについて、図1に示すようなホログラム記録光学系を用いて、特性評価を行った。図1の紙面の方向を便宜的に水平方向とする。
図1において、ホログラム記録媒体サンプル(1)は、記録材料層が水平方向と垂直になるようセットされている。
図1のホログラム記録光学系において、記録用の光源(11)としてNd:YAGレーザ(波長532nm)を用い、この光源(11)から発振した光を、電磁シャッター(12)、凸レンズ(13)、ピンホール(14)、及び凸レンズ(15)によって空間的にフィルタ処理及びコリメートし、ミラー(16)及び1/2波長板(17)を介してビームスプリッタ(18)で2つの光束に分割し、分割された各光束それぞれが、ミラー(19、20)及びアパーチャ(21、22)を介して、ホログラム記録媒体サンプル(1)の記録材料層に対して垂直に入射するように調整した。
この光学系を用いて、ホログラム記録媒体サンプル(1)に対して反射型ホログラムを記録した。記録条件は、光強度30mW/cmで露光時間0.1〜2秒(露光エネルギー:3〜60mJ/cm)とした。その後、ホログラム記録媒体サンプル(1)の全面に、50mW/cmのUV光を60秒間照射した(露光エネルギー:3000mJ/cm)。UV光の照射(光ポストキュア)により、光増感色素(E2)に由来する着色を完全に消失させた。さらにホログラム記録媒体サンプル(1)を180℃で5分間加熱することにより、前記ブロック化カルボン酸(A)を分解し、分解して生成したカルボキシル基と前記カチオン重合性化合物(D)の架橋反応を進行させた(熱ポストキュア)。
ポストキュア後のホログラム記録媒体サンプルを、分光光度計(日本分光(株)製V−660)にセットし、透過スペクトルを測定した。その際のピーク強度及びピーク波長から反射型ホログラムの回折効率及び回折波長を求めた。さらに、前記透過スペクトルから、その半値全幅を求めた。結果を表1に示す。
回折効率ηは、分光光度計により求めた回折波長およびその回折波長における透過率T(%)、及びベースライン透過率T(%)から、以下の式により算出した。飽和に達した際の回折効率の結果を表1に示す。
回折効率η(%)=[(T−T)/T]×100
ホログラム記録媒体の記録感度は、上記のようにして算出した回折効率η(%)が飽和するまでに必要な最低露光エネルギーと定義し、算出した。結果を表1に併せて示す。
[実施例2〜5]
各構成成分を、表1に示すような化合物及び配合組成とした以外は、実施例1と同様にしてホログラム記録媒体サンプルをそれぞれ作製し、その特性評価を行った。結果を併せて表1に示す。また、バインダーポリマー(B)、 ラジカル重合性化合物(C)、 カチオン重合性化合物(D)の各成分の屈折率(n20/D)も併せて表1に付記した。
[比較例1]
(ホログラム記録媒体サンプルの作製)
以下の手順に従って、表1に示す配合組成の記録材料組成物溶液を調製した。
バインダーポリマー(B)として酢酸ビニルポリマー(シグマアルドリッチ社製、重量平均分子量 Mw=100,000、n20/D=1.47) 1.6gに、ラジカル重合性化合物(C)として9,9−ビス[4−(2−アクリロイルオキシエトキシ)フェニル]フルオレン(新中村化学工業(株)製 NKエステル A−BPEF、n20/D=1.62)1.0g、高屈折率カチオン重合性化合物(D1)として1,2−エポキシエチル基を有し、且つ9,9−ジアリールフルオレン骨格を有するフルオレンモノマー(大阪ガスケミカル(株)製オグソールEG−250、n20/D=1.58)1.0g、低屈折率カチオン重合性化合物(D2)として、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル(シグマアルドリッチ社製、n20/D= 1.46)0.8g、カチオン非反応性可塑剤(F)としてセバシン酸ジエチル(東京化成工業(株)製、n20/D=1.44)0.4gを加えた。この混合物に、さらに、20mgの光増感色素(E2)として、3−エチル−2−[3−(3−エチル−1,3−ベンゾチアゾール−2(3H)−イリデン)プロパ−1−エン−1−イル]−1,3−ベンゾチアゾール−1−イウム=ヘキサフルオロ−λ−ホスファヌイドと光ラジカル重合開始剤(E1)として有機ホウ素系化合物であるテトラブチルアンモニウム ブチルトリフェニルボレート (昭和電工(株)製)を50mg、 カチオン重合開始剤としてトリアリールスルホニウムヘキサフルオロアンチモネート(三新化学工業(株)製サンエイド SI−100L)を50mg溶解させた1.12gのアセトン溶液(アセトンとして1.00g)を添加し、攪拌して溶解させた。このようにして記録材料組成物溶液を得た。
得られた記録材料組成物溶液を、バーコータを用いて100μm厚のPETフィルム上に塗布し、室温で1晩減圧乾燥させた。乾燥後の記録材料層の膜厚は約25μmであった。これを1.0mm厚のスライドガラスに、記録材料層がガラス面に密着するように貼り付け、ホログラム記録媒体サンプルとした。
その後、実施例1と同様にて特性評価を行った。結果を併せて表1に示す。また、バインダーポリマー(B)、 ラジカル重合性化合物(C)、 カチオン重合性化合物(D)の各成分の屈折率(n20/D)も併せて表1に付記した。
[比較例2〜3]
各構成成分を、表1に示すような化合物及び配合組成とした以外は、実施例1と同様にしてホログラム記録媒体サンプルをそれぞれ作製し、その特性評価を行った。結果を併せて表1に示す。また、バインダーポリマー(B)、 ラジカル重合性化合物(C)、 カチオン重合性化合物(D)の各成分の屈折率(n20/D)も併せて表1に付記した。
[用いた成分の説明]
一般式(I)で表される化合物(A)
・BiB−CHDC−p:シクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸ビス−(1−イソブトキシエチル)エステル(岩谷瓦斯(株)製)(下記式(III)の化合物)
Figure 2013182040

(III)
・AB−1:アジピン酸ビス−(1−イソブトキシエチル)エステル(下記式(IV)の化合物)
Figure 2013182040

(IV)
・AB−2:アジピン酸ビス−(2−エチルヘキシル)エステル(下記式(V)の化合物)
Figure 2013182040

(V)
・BiP−CHDC−p:シクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸ビス−(1−イソプロポキシエチル)エステル(岩谷瓦斯(株)製)(下記式(VI)の化合物)
Figure 2013182040

(VI)
・TEH:1,2,4−トリメリット酸トリプロポキシエステル(下記式(VII)の化合物)
Figure 2013182040
(VII)
バインダーポリマー(B)
・酢酸ビニルポリマー (シグマアルドリッチ社製、 Mw=100,000)
ラジカル重合性化合物(C)
・A−BPEF:9,9−ビス[4−(2−アクリロイルオキシエトキシ)フェニル]フルオレン (新中村化学工業(株)製)
・R−551:EO変性ビスフェノールAジアクリレート(日本化薬(株)製)
カチオン重合性化合物(D)
高屈折率カチオン重合性化合物(D1)
・EG−250::1,2−エポキシエチル基を有し、且つ9,9−ジアリールフルオレン骨格を有するフルオレンモノマー(大阪ガスケミカル(株)製)
低屈折率カチオン重合性化合物(D2)
・ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル(シグマアルドリッチ社製)
ラジカル重合開始剤系(E)
ラジカル重合開始剤(E1)
・N3B:テトラブチルアンモニウム ブチルトリナフチルボレート (昭和電工(株)製)
光増感色素(E2)
・Dye−1: 3−エチル−2−[3−(3−エチル−1,3−ベンゾチアゾール−2(3H)−イリデン)プロパ−1−エン−1−イル]−1,3−ベンゾチアゾール−1−イウム=ヘキサフルオロ−λ−ホスファヌイド(下記式(VIII)の化合物)
Figure 2013182040
(VIII)
カチオン非反応性可塑剤(F)
・セバシン酸ジエチル(東京化成工業(株)製)
カチオン重合開始剤
・SI−100L:トリアリールスルホニウム ヘキサフルオロアンチモネート (三新化学工業(株)製)
Figure 2013182040
実施例1〜3のホログラム記録媒体サンプルでは、一般式(I)で表される化合物(A)としてBiB−CHDC−p(R1の主鎖の炭素数が3、かつR2がシクロヘキシル基からなる)を使用することで、反射型ホログラム記録時において高い記録特性(回折効率98%以上)と高記録感度(4〜5mJ/cm)を達成した。さらに、ラジカル重合性化合物として9,9−ジアリールフルオレン骨格を有するA−BPEF、カチオン重合性化合物(D)として分子内に芳香環を有するEG−250を使用すると半値全幅が大きくなるためより好ましい。
実施例4、5では一般式(I)で表される化合物(A)としてAB−1(R1の主鎖の炭素数が3、かつR2がアルキル基からなる)およびAB−2を(R1の主鎖の炭素数が6、かつR2がアルキル基からなる)を使用することで、反射型ホログラム記録時において実施例1と同様に高い回折効率(98%以上)と高記録感度(4〜5mJ/cm)を達成した。
比較例1では、一般式(I)で表される化合物(A)の代わりに光カチオン重合開始剤(SI−100L)を使用している。この場合、一般式(I)で表される化合物(A)を使用した実施例1〜3と同等程度の回折効率が得られたが、ホログラム記録感度は低下した(約9mJ/cm)。記録感度の低下はすなわちホログラム記録時の照射エネルギーの一部がカチオン開始剤に吸収されたためであると判断でき、この結果から本発明の優位性がいえる。
比較例2では、一般式(I)で表される化合物(A)としてBiP−CHDC−p(R1の主鎖の炭素数が2、かつR2がシクロヘキシル基からなる)を使用している。この場合、高いホログラム記録感度が得られたが、回折効率は低かった。これはアルキル置換基であるRの鎖長が短いために十分な疎水性を発揮できず、その結果可塑剤としての機能が不十分であったためであると考えられる。
比較例3では、一般式(I)で表される化合物(A)としてTEH(R1の主鎖の炭素数が3、かつR2が芳香環からなる)を使用している。この場合、高いホログラム記録感度が得られたが、回折効率は低かった。これはR2が芳香環であるために化合物(A)の屈折率が高く、ホログラム記録時の屈折率のパターンが不明瞭になったためであり、この結果からR2は芳香環以外の有機基である必要がある。
(1):ホログラム記録媒体サンプル
(11):光源
(12):シャッター
(13)、(15):凸レンズ
(14):ピンホール
(16)、(19)、(20):ミラー
(17):1/2波長板
(18):ビームスプリッター
(21)、(22):アパーチャー

Claims (4)

  1. 下記一般式(I)で表される化合物(A)、バインダーポリマー(B)、ラジカル重合性化合物(C)、カチオン重合性化合物(D)、ラジカル重合開始剤系(E)を含み、ラジカル重合性化合物(C)が、環状スルフィド及びメルカプト基以外に由来する硫黄原子、芳香環、及び、フッ素以外のハロゲン原子、からなる群から選ばれる部位を有するホログラム記録用フォトポリマー組成物。
    Figure 2013182040
    (I)
    ここで、R1は主鎖の炭素数が3以上のアルキル基、R2は芳香環以外の有機基、nは2以上である。
  2. 前記ラジカル重合性化合物(C)の少なくとも一部が、9,9−ジアリールフルオレン骨格を有するものである、請求項1に記載のホログラム記録用フォトポリマー組成物。
  3. 前記カチオン重合性化合物(D)の少なくとも一部が、環状スルフィド及びメルカプト基以外に由来する硫黄原子、芳香環、及び、フッ素以外のハロゲン原子、からなる群から選ばれる部位を有する化合物である、請求項1〜2に記載のホログラム記録用フォトポリマー組成物。
  4. 基材と、前記基材上に形成された請求項1〜3に記載のホログラム記録用フォトポリマー組成物からなるホログラム記録層とを有するホログラム記録媒体。
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