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JP2013180374A - 回転工具 - Google Patents

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JP2013180374A
JP2013180374A JP2012046044A JP2012046044A JP2013180374A JP 2013180374 A JP2013180374 A JP 2013180374A JP 2012046044 A JP2012046044 A JP 2012046044A JP 2012046044 A JP2012046044 A JP 2012046044A JP 2013180374 A JP2013180374 A JP 2013180374A
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Toshihiro Tsuburaya
敏弘 圓谷
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Koki Holdings Co Ltd
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Hitachi Koki Co Ltd
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Abstract

【課題】駆動軸を一時的に固定して駆動軸にねじを結合可能とするのみでなく、専用工具を使用することなく、ねじを適正な締付トルクで締め付け可能とする。
【解決手段】回転自在に保持されている駆動軸5に取り付けられた回転刃6が駆動軸5と一体回転する刈払機1であって、駆動軸5の回転を規制する作動状態と駆動軸5の回転を規制しない非作動状態とに切り替え可能な回転規制機構40を有し、回転規制機構40は、作動状態にあるときに、駆動軸5の回転を規制するとともに、駆動軸5に作用する回転トルクが規定値に達すると規制を解除する。
【選択図】図4

Description

本発明は回転工具に関し、特に、駆動軸に装着された先端工具が駆動軸と一体的に回転する回転工具に関する。
回転工具の一例として、刈払機、丸のこ、ディスクグラインダなどがある。この種の回転工具は、回転駆動される駆動軸と、駆動軸に装着され、駆動軸と一体的に回転する先端工具とを備えている。具体的には、駆動軸が軸受によって回転自在に保持され、駆動軸の一端は先端工具に形成されている貫通穴に挿入されている。先端工具は、貫通穴を貫通して反対側に突出している駆動軸の一端に結合されたねじによって締め付けられ、駆動軸と一体的に回転する。
ここで、回転自在に保持されている駆動軸にねじを結合させて先端工具を締め付けるためには、駆動軸を一時的に固定しなければならない。換言すれば、駆動軸を一時的に回り止めしなければならない。
そこで、特許文献1には、駆動軸を保持する軸受が収容されているギヤケース内にスライド可能に設けられたピンであって、駆動軸に相対回転しないように連結された保持要素に形成されている係止穴に嵌合して駆動軸を一時的に固定するピンを備えた回転防止装置が記載されている。
特開平10−109247号公報
駆動軸にピンなどを係合させれば、駆動軸を一時的に固定し、駆動軸にねじを結合させることは可能である。しかし、ねじの締付トルクが低いと回転工具の使用中にねじが緩んでしまう恐れがある一方、ねじの締付トルクが高いと、ねじ山が破損する恐れがある。しかしながら、トルクレンチなどの専用工具を使用しない限り、作業者がねじの締付トルクを正確に把握することは困難である。
本発明の目的は、駆動軸を一時的に固定して駆動軸にねじを結合可能とするのみでなく、専用工具を使用することなく、ねじを適正な締付トルクで締め付け可能とすることである。
本発明の回転工具は、回転自在に保持されている駆動軸に取り付けられた先端工具が前記駆動軸と一体回転する回転工具であって、前記駆動軸の回転を規制する作動状態と前記駆動軸の回転を規制しない非作動状態とに切り替え可能な回転規制機構を有し、前記回転規制機構は、前記作動状態にあるときに、前記駆動軸の回転を規制するとともに、前記駆動軸に作用する回転トルクが規定値に達すると前記規制を解除する。
本発明の回転工具における前記回転規制機構は、前記駆動軸および前記駆動軸と一体回転する部材以外の部材に設けられた規制部材と、前記駆動軸または前記駆動軸と一体回転する部材に設けられた係止部とを有し、前記規制部材と前記係止部とが係合することによって前記駆動軸の回転が規制されるとともに、前記駆動軸に作用する回転トルクが規定値に達すると前記係合が解除されて前記規制が解除される。
本発明の回転工具における前記回転規制機構は、前記駆動軸または前記駆動軸と一体回転する部材に設けられた規制部材と、前記駆動軸および前記駆動軸と一体回転する部材以外の部材に設けられた係止部とを有し、前記規制部材と前記係止部とが係合することによって前記駆動軸の回転が規制されるとともに、前記駆動軸に作用する回転トルクが規定値に達すると前記係合が解除されて前記規制が解除される。
本発明の回転工具における前記回転規制機構は、前記駆動軸に作用する回転トルクに起因して前記規制部材が受ける第一の押圧力に抗する第二の押圧力を前記規制部材に及ぼす弾性体を有し、前記第一の押圧力が前記第二の押圧力を上回ると、前記第二の押圧力に抗して前記規制部材が変位して前記係合が解除され、前記規制が解除される。
本発明の回転工具では、前記規制部材の前記係止部に対する係合面と前記係止部の前記規制部材に対する係合面との少なくともいずれか一方が曲面である。
本発明の回転工具では、前記規制部材の前記係止部に対する係合面および前記係止部の前記規制部材に対する係合面の少なくとも一部が、互いに対向し、かつ、同じ向きに傾斜するテーパ面である。
本発明の回転工具では、複数の前記係止部が前記駆動軸の軸心を中心とする円周上に設けられている
本発明によれば、駆動軸を一時的に固定して駆動軸にねじを結合可能であるのみでなく、専用工具を使用することなく、ねじを適正な締付トルクで締め付け可能な回転工具が実現される。
刈払機の一部省略の断面図であって、回転規制機構が非作動状態であるときの断面図である。 図1のA−A断面図である。 図1に示される受け金具の平面図である。 刈払機の一部省略の断面図であって、回転規制機構が作動状態であるときの断面図である。 刈払機の一部省略の断面図であって、ピンが凹部に嵌合してないときの断面図である。 (a)は回転規制機構の変形例を示す断面図であり、(b)は(a)に示される受け金具の平面図である。 (a)は回転規制機構の他の変形例を示す断面図であり、(b)は(a)に示される受け金具の平面図である。
以下、本発明の回転工具の実施形態の一例について説明する。本実施形態に係る回転工具は、草刈などに用いられる刈払機である。図1は、本実施形態に係る刈払機1の一部省略の断面図である。
図1に示されるように、刈払機1は、中空の操作桿2と、操作桿2に内挿されたドライブシャフト3と、操作桿2の先端に取り付けられたギヤケース4と、ギヤケース4に保持されている駆動軸5と、駆動軸5に取り付けられた先端工具としての回転刃6とを有する。回転刃6はナット7によって締め付けられており、駆動軸5と一体的に回転する。
図示が省略されている操作桿2の後端には、動力源としての内燃エンジンや電動モータを備えた刈払機本体が設けられている。同じく図示が省略されているドライブシャフト3の後端は動力源の出力軸に接続されており、出力軸が回転すると、ドライブシャフト3、駆動軸5、回転刃6の順で回転駆動力が伝達される。以下、各部の構成について具体的に説明する。
ギヤケース4には操作桿2の先端が挿入される挿入穴10が設けられており、挿入穴10の内部には、軸受(ボールベアリング)11によって回転自在に保持されたベベルギヤ12が配置されている。挿入穴10に挿入されている操作桿2の先端からはドライブシャフト3の先端が突出しており、ドライブシャフト3の先端はベベルギヤ12の軸部に挿入されている。よって、ドライブシャフト3が回転すると、ベベルギヤ12がドライブシャフト3と一体的に回転する。
さらに、ギヤケース4内には駆動軸5が配置されており、駆動軸5の一端側(先端側)はギヤケース4の底部を貫通して外部に突出している。一方、駆動軸5の他端側(後端側)は、軸線方向の二箇所において軸受(ボールベアリング)13,14により回転自在に保持されている。以下の説明では、ギヤケース4内に位置している駆動軸5の一部を“挿入部”、ギヤケース4から突出している駆動軸5の他の一部を“突出部”と呼んで区別する場合がある。もっとも、かかる区別は説明の便宜上の区別に過ぎない。
駆動軸5の挿入部にはベベルギヤ15が設けられており、このベベルギヤ15がドライブシャフト3の先端に設けられているベベルギヤ12と噛み合っている。よって、ドライブシャフト3とともにベベルギヤ12が回転すると、駆動軸5が回転する。
駆動軸5の突出部には、環状の受け金具20が嵌められている。具体的には、受け金具20の中心には貫通穴21が形成されており、この貫通穴21に駆動軸5の突出部が挿入されている。さらに、駆動軸5の突出部の外周面と受け金具20の貫通穴21の内周面とには、互いに噛み合った複数のキー溝が形成されている。すなわち、駆動軸5と受け金具20とはスプライン嵌合しており、受け金具20は駆動軸5と一体的に回転する。
受け金具20の下面中央は他の部分よりも一段高く形成されている。換言すれば、受け金具20の下面には、貫通穴21を取り囲む円形の段差部22が形成されている。回転刃6は、その中央に形成されている取り付け穴の内周面が段差部22の外周面に当接されることによって径方向における位置決めがなされている。
上記のようにして位置決めされている回転刃6は、押さえ金具30によって受け金具20との間に挟持されている。押さえ金具30は、受け金具20と略同一の環状金具であって、中央に形成されている貫通穴31に、受け金具20の貫通穴21を貫通した駆動軸5の突出部が挿入されている。さらに、押さえ金具30の貫通穴31を貫通している駆動軸5の突出部の外周面には雄ねじが形成されており、この雄ねじにナット7の雌ねじが結合されている。換言すれば、回転刃6は、駆動軸5に結合されたナット7によって受け金具20と押さえ金具30との間で締め付けられ、駆動軸5と一体的に回転するように固定されている。
ここで、駆動軸5は回転自在に保持されているので、この駆動軸5に結合されたナット7を締め込んで回転刃6を固定する際には、駆動軸5の回転を規制しなくてはならない。また、駆動軸5に結合されているナット7を緩めて回転刃6の固定を解除する際にも、駆動軸5の回転を規制しなくてはならない。一方、回転刃6を固定した後は駆動軸5の回転規制を解除しなくてはならない。そこで、刈払機1には、駆動軸5の回転を一時的に規制する機構が設けられている。具体的には、刈払機1には、駆動軸5の回転を規制する作動状態と駆動軸5の回転を規制しない非作動状態とに切り替え可能な回転規制機構40が設けられている。以下、回転規制機構40について詳細に説明する。
図1、図2に示されるように、ギヤケース4の内部には、駆動軸5の軸線方向に沿って延びる空洞(設置空間)が形成されており、設置空間の下部には規制部ユニット41が配置され、設置空間の上部には操作レバー51が配置されている。
規制部ユニット41は、設置空間内に収容された筒状のホルダ42と、ホルダ42によって保持されている規制部材としてのピン43と、ホルダ42内に収容されている弾性体としてのコイルスプリング44とから構成されている。
ピン43の一端(基端)にはフランジ43aが一体成形されており、他端(先端)は半球状に形成されており、フランジ43aがホルダ42の底部に形成されている貫通穴42aの周囲に係止している。すなわち、ピン43は、ホルダ42の底部を貫通しているとともに、フランジ43aによってホルダ42に対して抜け止めされている。コイルスプリング44は、ホルダ42内であって、該ホルダ42の天井とピン43のフランジ43aとの間に配置されている。
上記構成を有する規制部ユニット41の下方にはコイルスプリング45が配置されている。具体的には、ホルダ42の底部外面と、設置空間の底を形成しているギヤケース4の底部内面との間にコイルスプリング45が配置されている。コイルスプリング45の内側は、ホルダ42の底部に形成されている貫通穴42aと連通しており、貫通穴42aから突出しているピン43がコイルスプリング45の内側に挿入されている。さらに、ピン43の先端は、コイルスプリング45を貫通してギヤケース4の底部に形成されている貫通穴4aに進入している。尚、図1に示されている状態では、ピン43の先端は貫通穴4aの内側に留まっており、ギヤケース4の底部外面よりも外側には突出してはいない。
図3に示されるように、ギヤケース4の底部外面と対向している受け金具20の上面には、係止部としての凹部46が複数形成されている。それぞれの凹部46は半球状の窪みであって、駆動軸5(図1)の軸心を中心とする円周上に一定間隔で配置されている。
再び図1を参照する。設置空間の上部、すなわち、規制部ユニット41を挟んでコイルスプリング45と反対側には、操作レバー51が配置されている。操作レバー51は、支持軸52によって図1中の矢印a−b方向に回動可能となるように支持されている。操作レバー51の一端はギヤケース4の外に突出しており、他端はカム形状を有する。
次に、回転規制機構40の動作について説明する。回転規制機構40は、操作レバー51によって、駆動軸5の回転を規制する作動状態と駆動軸5の回転を規制しない非作動状態とに切り替えられる。図1に示されている回転規制機構40は非作動状態にあり、図2,図4に示されている回転規制機構40は作動状態にある。
図1に示されている操作レバー51の一端が矢印b方向に回動されると(操作レバー51が倒されると)、図4に示されるように、カム形状を有する操作レバー51の他端によってホルダ42がコイルスプリング45の弾性復元力に抗して押し下げられる。これと同時に、ホルダ42にぶら下がっているピン43もホルダ42と一緒に降下する。ピン43が降下すると、ピン43の先端がギヤケース4の底部の貫通穴4aを通してギヤケース4の底部外面から突出し、受け金具20の上面に形成されている複数の凹部46の一つに嵌合する。すなわち、規制部材としてのピン43と係止部としての凹部46とが係合する。これによって、受け金具20の回転が規制され、受け金具20と一体化されている駆動軸5の回転も規制される。このとき、互いに係合しているピン43の先端および凹部46は半球状である。すなわち、ピン43の凹部46に対する係合面(ピン43の先端外面)および凹部46のピン43に対する係合面(凹部46の内面)は曲面である。
尚、図1に示されている操作レバー51の一端が矢印b方向に回動されたときに、ギヤケース4の底部の貫通穴4aが受け金具20の上面に形成されている何れの凹部46とも対面していない場合には、ピン43の先端は凹部46に嵌合しない(図5)。しかし、図5に示されているホルダ42は、図4に示されているホルダ42と同様に押し下げられている。よって、ホルダ42とピン43との間に介在しているコイルスプリング44は同様に圧縮されており、ピン43の先端は受け金具20の上面に圧接されている。よって、駆動軸5(受け金具20)を左右何れかの方向に僅かに回転させてギヤケース4の貫通穴4aを最寄りの凹部46と対面させれば、ピン43の先端は自動的に凹部46に嵌合する。駆動軸5の軸心を中心とする円周上に6つの凹部46が一定間隔で設けられている本実施形態の場合には、駆動軸5(受け金具20)を30°回転させれば、貫通穴4aと凹部46とを必ず対面させることができる。
再び図4を参照する。上記のようにして駆動軸5の回転が規制された状態の下で、駆動軸5に結合されたナット7が締め込まれてゆくと、駆動軸5に作用する回転トルクが次第に増加する。そして、回転トルクが規定値(例えば15[N・m])に達すると、駆動軸5の回転規制が解除される。具体的には、駆動軸5に回転トルクが作用すると、駆動軸5とスプライン嵌合している受け金具20にも同一の回転トルクが作用する。すると、受け金具20の上面に設けられている凹部46と曲面を介して係合しているピン43は、軸線方向上向きの押圧力(第一の押圧力)を受けて同方向に変位する(上昇する。)。一方、ピン43とホルダ42との間にはコイルスプリング44が介在しており、ホルダ42は操作レバー51によって押さえられている。よって、第一の押圧力を受けたピン43が上昇するとコイルスプリング44が圧縮され、ピン43は、圧縮されたコイルスプリング44から第一の押圧力に抗する押圧力(第二の押圧力)を受ける。そして、駆動軸5に作用する回転トルクの増加に伴って増加する第一の押圧力が第二の押圧力を上回ると、ピン43の先端が凹部46から離脱して両者の係合が解除され、駆動軸5の回転規制が解除される。よって、ナット7を締め込んでいる作業者は、駆動軸5の回転規制が解除されたことによって締め付けトルクが規定値に達したことを認知することができる。
もっとも、ピン43は、凹部46から離脱した後も第二の押圧力と同じ方向に作用する押圧力をコイルスプリング44から受け続ける。また、受け金具20の上面には複数の凹部46が設けられている。よって、回転規制が解除された駆動軸5は一定量だけ回転した後に再び固定される。駆動軸5の軸心を中心とする円周上に6つの凹部46が一定間隔で設けられている本実施形態の場合には、駆動軸5(受け金具20)が30°回転すると、ピン43が隣接する凹部46に係合し、駆動軸5は再び固定される。したがって、駆動軸5の回転規制が解除された際に回転刃6を大きく回転することはない。
回転規制機構40の動作説明に戻る。図4に示されている操作レバー51の一端が矢印a方向へ回動されると(操作レバー51が起こされると)、ホルダ42がコイルスプリング45の弾性復元力によって押し上げられる。これと同時に、ホルダ42にぶら下がっているピン43もホルダ42と一緒に上昇し、ギヤケース4の底部外面から突出していたピン43の先端が貫通穴4aの内側に引き戻される(回転規制機構40が図1に示されている非作動状態に戻る。)。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、上記実施形態では、互いに独立した複数の凹部46が受け金具20の上面に間隔を置いて設けられていた。しかし、受け金具の上面に複数の係止部が連続的に設けられている実施形態もある。かかる実施形態の一例を図6,図7に示す。図6,図7に示されている実施形態では、受け金具20の上面であって、かつ、駆動軸5の軸心を中心とする円周上に、係止部としての凹部46aと凸部46bが交互に繰り返し形成されている。さらに、図6(a),(b)に示されている実施形態では、各凹部46aおよび各凸部46bの表面が曲面であって、全体として波形の形態を呈している。一方、図7(a),(b)に示されている実施形態では、ピン43の先端外面および凹部46aの内面のうち、互いに対向する領域が同じ向きに傾斜するテーパ面に形成されている。
複数の係止部が連続的に設けられている実施形態では、係止部から離脱した規制部材は、その直後に隣接する係止部に係合する。換言すれば、駆動軸の回転は、一時的に解除された直後に再び規制される。よって、駆動軸の回転規制が解除された際の回転刃の回転量を極めて少なくすることができる。
なお、ここまでの実施形態においては、特に先端工具の取り付け時の回転規制機構の動作について説明を行ったが、本発明に係る回転規制機構は先端工具の取り外し時においても使用することができる。すなわち、先端工具が取り付けられた状態で、かつ、回転規制機構により駆動軸の回転が規制された状態で、駆動軸に締め込まれたナットを緩めることで、先端工具を取り外すことができる。
しかしながら、先端工具を取り外すときには、取り付ける時と同じ回転トルクを与えてもナットが外れないことがあり得る。これは、駆動軸に締め込まれたナットが作業中に緩むことを防止するため、作業中に先端工具に作用するトルクが、ナットが締め込まれる方向に向くよう構成されているためである。
そこで、図7に示した実施形態においては、操作性を損なうことなく作業が行えるよう、先端工具の取り外し時においては回転トルクによって規制が解除されないよう配慮がなされている。具体的には、図7に示される実施形態においては、上述の通り、係止部としての凹部46aと凸部46bが繰り返し形成されており、互いに対向するテーパ面がピン43の一方側である図中右側の面と凹部46aの一方側である図中左側の面に形成されている。これらの係止部は、先端工具としての回転刃6の取り付け時にはそれぞれのテーパ面が近づく方向に作用することで、押圧力により回転規制が解除される。ここで、ピン43及び凹部46aの他方側の面には、駆動軸の軸方向に平行に形成された垂直面がそれぞれ形成されている。これらの垂直面は、回転刃6の取り外し時に、回転トルクが作用する方向に直交する面同士で係合するため、回転トルクが大きくなった場合でも係合は解除されない。すなわち、取り付け時と逆方向にナット7を回転させた場合には、ナット7に加えられた力は軸方向に逃げることなく作用するため、回転規制機構40において設定された回転トルクの規定値以上の力を与えた場合においても、回転規制が解除されることなく、ナット7を容易に取り外すことができる。なお、回転規制機構40においては、内部に配置されたばね(図7に示される実施形態においては、コイルスプリング44)の設定値によって規制が解除される回転トルクが調節されるため、例えばばねの設定値を調節可能にすることでも対応可能と考えられるが、図7に示されるような構造にすれば部品点数の増加を抑制しながら更に容易に対応することができる。
これまで説明した実施形態では、駆動軸と一体回転する部材である受け金具に、係止部としての凹部や凸部が設けられていた。しかし、係止部としての凹部や凸部が駆動軸に設けられた実施形態もある。
また、これまで説明した実施形態では、駆動軸と一体回転することのないギヤケースに規制部材としてのピンが設けられ、駆動軸と一体回転する部材である受け金具に、係止部としての凹部や凸部が設けられていた。しかし、駆動軸または駆動軸と一体回転する部材に規制部材が設けられ、駆動軸および駆動軸と一体回転する部材以外の部材に係止部が設けられた実施形態もある。例えば、図1,図6および図7などに示されている規制部ユニット41が受け金具20に設けられ、凹部46がギヤケース4に設けられている実施形態もある。
本明細書では、本発明が適用された回転工具の一例として刈払機について説明した。しかし、本発明は、回転駆動される駆動軸と、駆動軸に装着され、駆動軸と一体的に回転する先端工具とを備えている回転工具に広く適用することができ、例えば、丸のこ、ディスクグラインダなどに適用することができる。
1 刈払機
2 操作桿
3 ドライブシャフト
4 ギヤケース
4a 貫通穴
5 駆動軸
6 回転刃
7 ナット
10 挿入穴
12 ベベルギヤ
20 受け金具
40 回転規制機構
41 規制部ユニット
42 ホルダ
43 ピン
44 コイルスプリング
45 コイルスプリング
46,46a 凹部
46b 凸部

Claims (8)

  1. 回転自在に保持されている駆動軸に取り付けられた先端工具が前記駆動軸と一体回転する回転工具であって、
    前記駆動軸の回転を規制する作動状態と前記駆動軸の回転を規制しない非作動状態とに切り替え可能な回転規制機構を有し、
    前記回転規制機構は、前記作動状態にあるときに、前記駆動軸の回転を規制するとともに、前記駆動軸に作用する回転トルクが規定値に達すると前記規制を解除することを特徴とする回転工具。
  2. 前記回転規制機構は、
    前記駆動軸および前記駆動軸と一体回転する部材以外の部材に設けられた規制部材と、
    前記駆動軸または前記駆動軸と一体回転する部材に設けられた係止部と、を有し、
    前記規制部材と前記係止部とが係合することによって前記駆動軸の回転が規制されるとともに、前記駆動軸に作用する回転トルクが規定値に達すると前記係合が解除されて前記規制が解除されることを特徴とする請求項1に記載の回転工具。
  3. 前記回転規制機構は、
    前記駆動軸または前記駆動軸と一体回転する部材に設けられた規制部材と、
    前記駆動軸および前記駆動軸と一体回転する部材以外の部材に設けられた係止部と、を有し、
    前記規制部材と前記係止部とが係合することによって前記駆動軸の回転が規制されるとともに、前記駆動軸に作用する回転トルクが規定値に達すると前記係合が解除されて前記規制が解除されることを特徴とする請求項1に記載の回転工具。
  4. 前記回転規制機構は、前記駆動軸に作用する回転トルクに起因して前記規制部材が受ける第一の押圧力に抗する第二の押圧力を前記規制部材に及ぼす弾性体を有し、
    前記第一の押圧力が前記第二の押圧力を上回ると、前記第二の押圧力に抗して前記規制部材が変位して前記係合が解除され、前記規制が解除されることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の回転工具。
  5. 前記規制部材の前記係止部に対する係合面と前記係止部の前記規制部材に対する係合面との少なくともいずれか一方が曲面であることを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか一項に記載の回転工具。
  6. 前記規制部材の前記係止部に対する係合面および前記係止部の前記規制部材に対する係合面の少なくとも一部が、互いに対向し、かつ、同じ向きに傾斜するテーパ面であることを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか一項に記載の回転工具。
  7. 複数の前記係止部が前記駆動軸の軸心を中心とする円周上に設けられていることを特徴とする請求項2から請求項6のいずれか一項に記載の回転工具。
  8. 前記回転規制機構は、前記規定値の回転トルクが、一方側に作用した場合には前記規制が解除されるとともに、他方側に作用した場合には前記規制が解除されないように構成されていることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の回転工具。
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JP2016059352A (ja) * 2014-09-19 2016-04-25 日立工機株式会社 携帯作業機
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