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JP2013178339A - ピアノのダンパー - Google Patents

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JP2013178339A
JP2013178339A JP2012041402A JP2012041402A JP2013178339A JP 2013178339 A JP2013178339 A JP 2013178339A JP 2012041402 A JP2012041402 A JP 2012041402A JP 2012041402 A JP2012041402 A JP 2012041402A JP 2013178339 A JP2013178339 A JP 2013178339A
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JP2012041402A
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Kosuke Tanaka
功介 田中
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Kawai Musical Instruments Manufacturing Co Ltd
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Kawai Musical Instruments Manufacturing Co Ltd
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Abstract

【課題】振動する弦を、ノイズを発生させることなく、適切に停止させることができるとともに、ダンパーフェルトの外観を良好に保つことができるピアノのダンパーを提供する。
【解決手段】押鍵された鍵に連動して弦4に離接することにより、弦4の振動を許容または停止するピアノのダンパー1であって、弦4に対して離接する方向に移動自在のダンパーヘッド2と、フェルトから成り、ダンパーヘッド2の弦4側に取り付けられたダンパーフェルト3と、を備え、ダンパーフェルト3は、ダンパーヘッド2に取り付けられた硬質部3aと、この硬質部3aの弦4側に設けられ、硬質部3aよりも柔らかくかつ弦4に当接する軟質部3bと、を有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、グランドピアノなどのアコースティックピアノにおいて、押鍵された鍵に連動して弦に離接することにより、その弦の振動を許容または停止するピアノのダンパーに関する。
従来、グランドピアノのダンパーとして、例えば特許文献1に開示されたものが知られている。このダンパーは、前後方向に延びるブロック状のダンパーヘッドと、その下面に取り付けられた前後2つのダンパーフェルトとを備えている。ダンパーヘッドは、上下方向に延びるダンパーワイヤの上端部に取り付けられており、そのダンパーワイヤは、下端部のダンパーワイヤフレンジを介して、前後方向に延びるダンパーレバーに取り付けられている。このダンパーレバーは、その後端部が、左右方向に延びる軸線を中心として回動自在に支持され、前端部が、前後方向に延びかつ中央部を支点として揺動自在の鍵の後端部に載置されている。そして、鍵が押鍵されていない状態、すなわち離鍵状態では、ダンパーは、対応する弦に対し、ダンパーフェルトが上方から当接した状態で、自重によってその弦を押圧している。
上記のピアノでは、鍵が押鍵されると、その鍵の後端部によって、ダンパーレバーが上方に回動駆動されることにより、ダンパーワイヤフレンジおよびダンパーワイヤが突き上げられ、それに伴い、ダンパーヘッドは、ダンパーフェルトと一体に上方に移動する。それにより、ダンパーフェルトが弦から離れ、その弦がハンマーで打弦されることによって振動し、これにより、ピアノ音が発生する。また、鍵が離鍵されると、ダンパーレバー、ダンパーワイヤフレンジおよびダンパーワイヤが、上記と逆方向に動作し、それに伴い、ダンパーヘッドおよびダンパーフェルトは、下方に移動して元の位置に戻る。これにより、ダンパーフェルトが弦を押さえることにより、その振動を停止させ、ピアノ音が停止する。
また、アコースティックピアノでは一般に、低音から高音の全音域にわたり、それぞれの音域用の弦が用いられ、それらの弦に適したダンパーが用いられている。具体的には、弦については、いずれも水平にかつ前後方向に延びるように張設され、低音側ほど太くて長く、低音側では1〜2本を、中音および高音側では3本を1組として、鍵ごとに設けられている。図3は、低音用、低中音用、中高音用および高音用の弦、ならびにそれらの弦用の4種類のダンパー11を、左下から右上に順に示している。同図に示すように、これらの4種類のダンパー11A、11B、11Cおよび11Dは、基本的な構成は同じであり、ダンパーヘッド12と前後2つのダンパーフェルト13、13を有するとともに、両ダンパーフェルト13、13が弦14に上方から当接する。なお、これらのダンパー11では、通常、前後方向および高さの寸法が、高音側ほど小さくなっている。
図3に示すように、低音用のダンパー11Aでは、各ダンパーフェルト13Aの中央部に、前後方向に延びかつ下方に開放する凹部が形成されており、その凹部の内面が、低音用の太い1本の弦14Aに当接する。また、低中音用のダンパー11Bでは、各ダンパーフェルト13Bが、下方に向かって互いに接近するように形成された左右の傾斜面を有しており、両傾斜面が、低中音用の比較的太い2本の弦14Bにそれぞれ当接する。さらに、中高音用のダンパー11Cでは、各ダンパーフェルト13Cが、下方に向かって互いに接近するように形成された左右の傾斜面を有するとともに、中央部に前後方向に延びかつ下方に開放する凹部を有しており、両傾斜面および凹部の内面が、中高音用の比較的細い3本の弦14Cにそれぞれ当接する。さらにまた、高音用のダンパー11Dでは、各ダンパーフェルト13Dが、平坦な下面を有しており、その下面が、高音用の細い3本の弦14Dにそれぞれ当接する。
上記のダンパー11A〜11Dのうち、高音用のダンパー11D以外のダンパー11A〜11Cでは、振動時に比較的大きなエネルギーを有する弦14A〜14Cの振動を適切に停止させるために、ダンパーフェルト13A〜13Cには、比較的高密度で硬いフェルトが採用されている。一方、高音用のダンパー11Dでは、振動時に比較的高い周波数で振動する弦14Dを適切に停止させるために、ダンパーフェルト13Dには、比較的低密度で柔らかいフェルトが採用されている。
特開2001−312272号公報
図4は、高音用のダンパー11Dを示している。新品のダンパー11Dでは、同図(b)に示すように、ダンパーフェルト13Dが適正な矩形の断面を有しており、その下面で3本の弦14Dに適切に当接する。しかし、前述したように、ダンパーフェルト13Dは、柔らかいフェルトで構成されており、しかも、ダンパーヘッド12Dの自重や、弦14Dへの繰り返しの押し付けなどにより、左右方向にゆがむおそれがある。特に、同図(c)に示すように、ダンパーフェルト13Dの下部、すなわち弦14D側のゆがみが大きくなりやすく、この場合には、ダンパーフェルト13Dの外観が悪くなり、3本の弦14Dのすべてを押さえることができなくなることもある。もちろん、そのダンパーフェルト13Dとして、前記のダンパー11A〜11Cのダンパーフェルト13A〜13Cと同様の硬いフェルトを採用すれば、上記のようなゆがみを防止することは可能である。しかしこの場合、硬いフェルトによって、振動する高音用の細い弦14Dを押さえようとすると、その瞬間に、ノイズが発生してしまうという問題がある。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたものであり、振動する弦を、ノイズを発生させることなく、適切に停止させることができるとともに、ダンパーフェルトの外観を良好に保つことができるピアノのダンパーを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、請求項1に係る発明は、押鍵された鍵に連動して弦に離接することにより、弦の振動を許容または停止するピアノのダンパーであって、弦に対して離接する方向に移動自在のダンパーヘッドと、フェルトから成り、ダンパーヘッドの弦側に取り付けられたダンパーフェルトと、を備え、ダンパーフェルトは、ダンパーヘッドに取り付けられた硬質部と、この硬質部の弦側に設けられ、硬質部よりも柔らかくかつ弦に当接する軟質部と、を有していることを特徴とする。
この構成によれば、弦に対して離接する方向に移動自在のダンパーヘッドに、フェルトから成るダンパーフェルトが取り付けられている。このダンパーフェルトは、ダンパーヘッドに硬質部が取り付けられる一方、その硬質部の弦側に、硬質部よりも柔らかくかつ弦に当接する軟質部が設けられている。したがって、このダンパーによって押さえられる弦が高音用である場合、その弦を、ダンパーフェルトの比較的柔らかい軟質部で押さえるので、硬いフェルトで押さえる場合と異なり、振動する弦を、ノイズを発生させることなく、適切に停止させることができる。また、ダンパーフェルトの厚さ(弦に対する離接方向の寸法)が従来と同じに設定される場合、軟質部の厚さは、硬質部の厚さの分、薄くなる。このため、ダンパーフェルト全体のゆがみが、従来に比べて少なくなる。その結果、従来のようなダンパーフェルトのゆがみを抑制でき、それにより、ダンパーフェルトの外観を良好に保つことができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のピアノのダンパーにおいて、弦は、高音用の単一の鍵に対応し、互いに平行に延びかつ左右方向に並んだ状態に張設された3本の弦で構成され、軟質部は、3本の弦に対向しかつ3本の弦に当接する平坦な当接面を有しており、軟質部の厚さは、当接面が3本の弦に当接する際のノイズの発生を防止し、かつダンパーフェルトの左右方向へのゆがみを抑制し得るよう、ダンパーフェルトの全体の厚さに対し、所定の比率に設定されていることを特徴とする。
この構成によれば、高音用の単一の鍵に対応する3本の弦が、互いに平行に延びかつ左右方向に並んだ状態に張設されており、これらの弦に、ダンパーフェルトの軟質部の平坦な当接面が当接する。この軟質部の厚さは、ダンパーフェルトの全体の厚さに対し、所定比率に設定されている。例えば、軟質部が所定比率よりも小さいことで、その厚さが薄い場合、ダンパーフェルトには硬質部の特性が強く反映され、そのダンパーフェルトで3本の弦を押さえる際にノイズが発生しやすい。一方、軟質部が所定比率よりも大きいことで、その厚さが厚い場合、ダンパーフェルトには軟質部の特性が強く反映され、そのダンパーフェルトの左右方向への大きなゆがみが発生しやすい。したがって、ダンパーフェルトの全体の厚さに対する軟質部の厚さを、所定比率に適切に設定することにより、上記のようなノイズの発生を防止できるとともに、上記のようなゆがみを効果的に抑制することができる。
請求項3に係る発明は、請求項1または2に記載のピアノのダンパーにおいて、硬質部は、所定の第1密度を有しており、軟質部は、第1密度よりも小さい所定の第2密度を有し、硬質部に接着されていることを特徴とする。
この構成によれば、ダンパーフェルトを製造する場合、硬質部として、所定の第1密度を有するフェルトを採用し、軟質部として、第1密度よりも小さい所定の第2密度を有するフェルトを採用する。そして、後者のフェルトを前者のフェルトに接着させる。これにより、硬質部および軟質部を有するダンパーフェルトを、容易に製造することができる。
請求項4に係る発明は、請求項1または2に記載のピアノのダンパーにおいて、硬質部および軟質部は、同一の所定密度を有しており、硬質部は、所定の硬化剤が注入されることによって、軟質部よりも硬化されていることを特徴とする。
この構成によれば、ダンパーフェルトを製造する場合、ダンパーフェルトとして、所定密度を有する単一のフェルトを採用し、そのフェルトに所定の硬化剤を注入することによって、フェルトを部分的に硬化させる。これにより、硬化剤が注入された部分が硬質部となり、硬化剤が注入されていない部分が軟質部となる。このように、硬質部および軟質部を有するダンパーフェルトを、単一のフェルトによって、比較的容易に製造することができる。
本発明の一実施形態によるグランドピアノの高音用のダンパーおよび弦を示す斜視図である。 (a)は図1のダンパーおよび弦を示す側面図、(b)および(c)はA−A線で切断した断面図であり、ダンパーフェルトの変形の前後の状態をそれぞれ示す。 従来のグランドピアノに使用される4種類のダンパーおよび弦を示す斜視図である。 図3の高音用のダンパーおよび弦を示す図であり、(a)は側面図、(b)および(c)はB−B線で切断した断面図であり、ダンパーフェルトの変形の前後の状態をそれぞれ示す。
以下、図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。図1および図2(a)は、本発明の一実施形態によるグランドピアノのダンパーを示している。両図に示すダンパー1は、高音用の弦に対応するものであり、その基本的な構成については、前述した高音用のダンパー11Dと同様であり、そのダンパー11Dに対し、ダンパーフェルト13Dの構成のみが異なっている。
すなわち、ダンパー1は、ダンパーヘッド2と、2つのダンパーフェルト3、3とを備えている。ダンパーヘッド2は、木材や合成樹脂などから成り、前後方向(図1および図2(a)の左右方向)に所定長さ(例えば40mm)延びるとともに、側面形状が山形状で左右方向(図1および図2(a)の奥行き方向)に所定の横幅(例えば10.5mm)を有するブロック状に形成されている。また、ダンパーヘッド2の底面は、平坦に形成されており、その底面には、互いに前後方向に間隔を隔てて、前後2つのダンパーフェルト3、3が、接着によって取り付けられている。
各ダンパーフェルト3は、前後方向に所定長さ(例えば15mm)延び、ダンパーヘッド2と同じ横幅を有するとともに、所定の厚さ(例えば10〜15mm)を有する直方体に形成されており、所定のフェルトから成る硬質部3aと、この硬質部3aの下面に接着され、所定のフェルトから成る軟質部3bとを有している。そして、軟質部3bの平坦な下面(当接面)が、互いに前後方向に平行に延びかつ左右方向に並んだ状態に張設された、所定の径(例えば0.9mm)を有する高音用の細い3本の弦4に、上方から当接している。
硬質部3aは、前述した低音用から中高音用のダンパー11A〜11Cのダンパーフェルト13A〜13Cと同様の硬いフェルトで構成されており、より具体的には、比較的高い所定の密度(第1密度、例えば0.2g/cc以上)を有している。一方、軟質部3bは、前述した高音用のダンパー11Dのダンパーフェルト13Dと同様の柔らかいフェルトで構成されており、より具体的には、硬質部3aの密度よりも小さい所定の密度(第2密度、例えば0.1〜0.14g/cc)を有している。
また、図2(b)に示すように、ダンパーフェルト3は、全体として所定の厚さTを有しており、硬質部3aの厚さTaと軟質部3bの厚さTbが、所定比(例えばTa:Tb=2:8〜8:2)に設定されている。つまり、この例の場合、軟質部3bの厚さTbは、ダンパーフェルト3の全体の厚さTに対し、20〜80%の比率(所定の比率)に設定されている。
以上のように構成されたダンパー1は、前述した従来のダンパーと同様、ダンパーヘッド2が、上下方向に延びるダンパーワイヤの上端部に取り付けられ、そのダンパーワイヤの下端部のダンパーフレンジが、回動自在のダンパーレバーに取り付けられ、そのダンパーレバーが、揺動自在の鍵の後端部に載置されている。これにより、鍵が押鍵されると、ダンパー1が上方に移動し、ダンパーフェルト3が3本の弦4から離れる。そして、それらの弦4がハンマーで打弦されることによって振動し、ピアノ音が発生する。また、鍵が離鍵されると、ダンパー1が下方に移動して元の位置に戻り、ダンパーフェルト3の軟質部3bが3本の弦4を押さえることにより、それらの振動を停止させ、ピアノ音が停止する。
以上のように、本実施形態によれば、高音用のダンパー1におけるダンパーフェルト3が、硬いフェルトから成る硬質部3aと、柔らかいフェルトから成る軟質部3bの2層で構成されるとともに、ダンパーフェルト3の全体の厚さTに対する軟質部3bの厚さTbが所定の比率に設定されている。これにより、鍵の押鍵時に振動する3本の弦4を、ダンパーフェルト3の柔らかい軟質部3bで押さえるので、硬いフェルトで押さえる場合と異なり、ノイズを発生させることなく、適切に停止させることができる。加えて、ダンパーフェルト全体が柔らかいフェルトで構成される従来と異なり、軟質部3bの厚さは、硬質部3aの厚さの分、薄くなるので、ダンパーフェルト3全体のゆがみが、従来に比べて少なくなる(図2(c)参照)。その結果、従来のようなダンパーフェルトのゆがみを効果的に抑制でき、それにより、ダンパーフェルト3の外観を良好に保つことができる。
また、ダンパーフェルト3を製造する場合、硬質部3aとして硬いフェルトを採用し、軟質部3bとして柔らかいフェルトを採用して、後者のフェルトを前者のフェルトに接着させる。これにより、硬質部3aおよび軟質部3bを有するダンパーフェルト3を、容易に製造することができる。
なお、本発明は、説明した上記実施形態に限定されることなく、種々の態様で実施することができる。実施形態では、密度の高い硬いフェルトで構成された硬質部3aに、密度の低い柔らかいフェルトで構成された軟質部3bを接着させることによって、ダンパーフェルト3を構成したが、例えば、密度の低い柔らかい単一のフェルトを採用し、その一部に所定の硬化剤(例えばエポキシ樹脂)を注入することによって、フェルトを部分的に硬化させるようにしてもよい。この場合には、硬化剤が注入された部分が硬質部3aとなる一方、硬化剤が注入されていない部分が軟質部3bとなり、したがって、単一のフェルトによって、硬質部3aおよび軟質部3bを有するダンパーフェルト3を、比較的容易に製造することができる。
また、逆に、密度の高い硬い単一のフェルトを採用し、その一部を針刺しすることなどによって、フェルトを部分的に軟化させるようにしてもよい。この場合には、針刺しされた部分が軟質部3bとなる一方、針刺しされていない部分が硬質部3aとなり、上記と同様、単一のフェルトによって、硬質部3aおよび軟質部3bを有するダンパーフェルト3を製造することが可能である。
さらに、実施形態では、ダンパーフェルト3の硬質部3aおよび軟質部3bの密度、ならびにダンパーフェルト3の全体の厚さに対する軟質部3bの厚さの比率を例示したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、ダンパーフェルト3が弦4に当接する際のノイズの発生を防止し、かつダンパーフェルト3の左右方向へのゆがみを抑制し得る機能を確保できれば、ダンパーフェルト3における上記の密度および比率を種々の値に設定することが可能である。また、実施形態では、ダンパーフェルト3を、硬質部3aと軟質部3bの2層に構成したが、上記機能を確保できるものであれば、硬質部3aおよび軟質部3bと異なる硬さを有するフェルトを追加し、ダンパーフェルト3を3層以上に構成してもよい。
さらに、実施形態では、本発明をグランドピアノのダンパーに適用した場合を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、アップライトピアノにももちろん、適用することが可能である。また、実施形態で示したダンパー1、ダンパーヘッド2およびダンパー3の細部の構成などは、あくまで例示であり、本発明の趣旨の範囲内で適宜、変更することができる。
1 ダンパー
2 ダンパーヘッド
3 ダンパーフェルト
3a 硬質部
3b 軟質部
4 弦

Claims (4)

  1. 押鍵された鍵に連動して弦に離接することにより、当該弦の振動を許容または停止するピアノのダンパーであって、
    前記弦に対して離接する方向に移動自在のダンパーヘッドと、
    フェルトから成り、前記ダンパーヘッドの前記弦側に取り付けられたダンパーフェルトと、を備え、
    前記ダンパーフェルトは、
    前記ダンパーヘッドに取り付けられた硬質部と、
    この硬質部の前記弦側に設けられ、当該硬質部よりも柔らかくかつ前記弦に当接する軟質部と、を有していることを特徴とするピアノのダンパー。
  2. 前記弦は、高音用の単一の鍵に対応し、互いに平行に延びかつ左右方向に並んだ状態に張設された3本の弦で構成され、
    前記軟質部は、前記3本の弦に対向しかつ当該3本の弦に当接する平坦な当接面を有しており、
    前記軟質部の厚さは、前記当接面が前記3本の弦に当接する際のノイズの発生を防止し、かつ前記ダンパーフェルトの左右方向へのゆがみを抑制し得るよう、当該ダンパーフェルトの全体の厚さに対し、所定の比率に設定されていることを特徴とする請求項1に記載のピアノのダンパー。
  3. 前記硬質部は、所定の第1密度を有しており、
    前記軟質部は、前記第1密度よりも小さい所定の第2密度を有し、前記硬質部に接着されていることを特徴とする請求項1または2に記載のピアノのダンパー。
  4. 前記硬質部および前記軟質部は、同一の所定密度を有しており、
    前記硬質部は、所定の硬化剤が注入されることによって、前記軟質部よりも硬化されていることを特徴とする請求項1または2に記載のピアノのダンパー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110232897A (zh) * 2018-03-05 2019-09-13 株式会社河合乐器制作所 用于钢琴的制音器

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