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JP2013176849A - インクジェットヘッド - Google Patents

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Abstract

【課題】ノズルをより高密度に配置し、配線の信頼性を向上させる。
【解決手段】複数のノズル11と、圧力室41と、アクチュエータ60との組が二次元配列状に配置され、各アクチュエータに対応して個別に接続される配線91と、各配線に対応して個別に接続される貫通ビア85と、各圧力室に対応して個別にインクを供給するインク流路88とを有する配線基板80と、各配線を駆動部に接続する接続部110,111と、を備えるインクジェットヘッド3において、ノズルは、M個(Mは2以上の整数)が直線状に並べられると共に、これがN列(Nは2以上の整数)にわたって設けられ、第1列のノズルに対応する貫通ビアは当該第1列のノズルに対応するインク流路よりも接続部に近い位置に配置され、かつ、第N列のノズルに対応する貫通ビアは当該第N列のノズルに対応するインク流路よりも接続部に近い位置に配置されている。
【選択図】図6

Description

本発明は、インクジェット記録装置に備えられるインクジェットヘッドに関する。
従来、インクジェットヘッドのノズルからインク滴を吐出させて記録媒体に所望の画像を記録するインクジェット記録装置が知られている。このインクジェット記録装置は、多岐にわたる用途に使用され、それぞれの目的に沿った種類のインクや記録媒体が使用可能となっている。
インクジェットヘッドには、圧電素子の変位を利用して圧力室内のインクを加圧し、圧力室に連通するノズルからインク滴を吐出する圧電方式のヘッドがある。
このような圧電方式のヘッドにおいて、高精細な画像を形成するためにノズルを高密度に配置したものがあり、例えば、ノズルとこのノズルに連通した圧力室との組を二次元配列状に配列させたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
図8は、インクジェットヘッドを平面的に見た図である。
図8に示すように、インクジェットヘッド200には、複数のノズル201が設けられており、各ノズル201に対応して圧力室202、インク流路203、圧電素子(図示略)が設けられている。圧電素子の上方には圧電素子に接続される配線204を有する配線基板が設けられており、この配線204は貫通ビア205を介して配線基板の上面に導かれている。
ここで、配線204は、ノズル201や圧力室202の2次元配列領域外に設けられた配線接続部206に接続されている。各ノズルに対応する各配線204はインク流路203を避けて配線接続部206に接続されている。
図9は、ノズルをM行、N列にわたって配置したときの配線の配置について説明した図である。
図8に示すように、ノズル201の2次元配列領域の左右両側(図8の紙面に対して上下両側)に配線接続部206を設けた場合、図9に示すように、各行におけるN/2本の配線を隣接するインク流路との間の領域Sに配置しなければならない。
例えば、1列あたりのノズルの数をN個であるとすると、各ノズルに対応して設けられている圧電素子の数もN個である。図9のように、配線を左右両側(図9の紙面に対して上下両側)に引き出した場合、左側では第1列のノズルに対応するインク流路間(図9のAB間)が最も密に配線が配置され、その数はN/2本である。また、右側では第N列のノズルに対応するインク流路間(図9のCD間)が最も密に配線が配置され、その数は(N/2)−1本である。
このように、配線を二分する方法は、各行のノズルに対応する全ての配線を同じ方向に引き出す場合に比べて余裕があるものの、ノズルを高密度に配置するためには、十分な余裕があるわけではない。
特開2007−30361号公報
ところで、配線の信頼性を向上させるためには、配線間隔を広く取る必要がある。しかし、配線間隔を広くすると、ノズルを高密度に配置することができない。上述のように、配線は隣接するインク流路間にしか配置することができないため、ノズルを高密度に配置するとインク流路間の間隔も小さくなって配線スペースも減少するからである。
このように、配線の引き出す方向を二分しても、一方のインク流路間は最大N/2本の配線を配置するスペースが必要となるため、配線のスペースの縮小にも限界があった。
そこで、本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、ノズルをより高密度に配置することができ、配線の信頼性を向上させることができるインクジェットヘッドを提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、
インクを吐出する複数のノズルと、各ノズルに対応して個別に連通される圧力室と、各圧力室に対応して個別に設けられ、圧力室内のインクをノズルから吐出させるための力を付与するアクチュエータとを有し、個々のノズル及びこれに各々対応する圧力室とアクチュエータとの組が二次元配列状に配置され、
各アクチュエータに対応して個別に接続される配線と、各配線に対応して個別に接続される貫通ビアと、各圧力室に対応して個別にインクを供給するインク流路とを有する配線基板と、
前記個々のノズル及びこれに各々対応する圧力室とアクチュエータとの組が二次元配列状に配置された配置領域外に設けられ、各配線を駆動部に接続する接続部と、を備えるインクジェットヘッドにおいて、
ノズルは、M個(Mは2以上の整数)が直線状に並べられると共に、これがN列(Nは2以上の整数)にわたって設けられ、
第1列のノズルに対応する貫通ビアは当該第1列のノズルに対応するインク流路よりも前記接続部に近い位置に配置され、かつ、第N列のノズルに対応する貫通ビアは当該第N列のノズルに対応するインク流路よりも前記接続部に近い位置に配置されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、
インクを吐出する複数のノズルと、各ノズルに対応して個別に連通される圧力室と、各圧力室に対応して個別に設けられ、圧力室内のインクをノズルから吐出させるための力を付与するアクチュエータとを有し、個々のノズル及びこれに各々対応する圧力室とアクチュエータとの組が二次元配列状に配置され、
各アクチュエータに対応して個別に接続される配線と、各配線に対応して個別に接続される貫通ビアと、各圧力室に対応して個別にインクを供給するインク流路とを有する配線基板と、
前記個々のノズル及びこれに各々対応する圧力室とアクチュエータとの組が二次元配列状に配置された配置領域外に設けられ、各配線を駆動部に接続する接続部と、を備えるインクジェットヘッドにおいて、
ノズルは、M個(Mは2以上の整数)が直線状に並べられると共に、これがN列(Nは2以上の整数)にわたって設けられ、
第1列及び第N列のノズルに対応するインク流路は、当該第1列及び第N列のノズルに対応する貫通ビアに対して貫通ビアに接続された配線が引き出される方向と反対方向に配置されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のインクジェットヘッドにおいて、
第1列から第(N/2)列のノズルに対応する貫通ビアに接続される配線は、第1列側の前記配置領域外に向けて引き出され、かつ、第(N/2)+1列から第N列のノズルに対応する貫通ビアに接続される配線は、第N列側の前記配置領域外に向けて引き出されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載のインクジェットヘッドにおいて、
第1列から第(N/2)列のノズルに対応する貫通ビアは、当該第1列から第(N/2)列のノズルに対応するインク流路よりも第1列に近い位置に配置され、かつ、第(N/2)+1列から第N列のノズルに対応する貫通ビアは、当該第(N/2)+1列から第N列のノズルに対応するインク流路よりも第N列に近い位置に配置されていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載のインクジェットヘッドにおいて、
第2列から第(N−1)列のノズルに対応する貫通ビアとインク流路の前記接続部に対する位置関係は、第1列と第N列のいずれか一方のノズルに対応する貫通ビアとインク流路の前記接続部に対する位置関係と同じであることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、第1列のノズルに対応する配線を第1列のノズルに対応するインク流路間に通す必要がなくなる。これにより、第1列のノズルに対応するインク流路間に配置する配線を減らすことができ、配線幅、配線同士の間隔を広げることができる。よって、ノズルを高密度に配置することができ、配線の信頼性を向上させることができる。
また、第N列のノズルに対応する配線を第N列のノズルに対応するインク流路間に通す必要がなくなる。これにより、第N列のノズルに対応するインク流路間に配置する配線を減らすことができ、配線幅、配線同士の間隔を広げることができる。よって、ノズルを高密度に配置することができ、配線の信頼性を向上させることができる。
請求項2に記載の発明によれば、第1列及び第N列のノズルに対応する配線を第1列及び第N列のノズルに対応するインク流路間に通す必要がなくなる。これにより、第1列及び第N列のノズルに対応するインク流路間に配置する配線を減らすことができ、配線幅、配線同士の間隔を広げることができる。よって、ノズルを高密度に配置することができ、配線の信頼性を向上させることができる。
請求項3に記載の発明によれば、全ての配線を第1列側と第N列側とに分けて引き出すことができる。これにより、全ての配線を一方に引き出すような構成に比べて配線幅、配線同士の間隔を広げることができる。よって、ノズルを高密度に配置することができ、配線の信頼性を向上させることができる。
請求項4に記載の発明によれば、第(N/2)列と第(N/2)+1列とを境に対称な配置にすることができるので、ノズル、圧力室、アクチュエータ及び配線基板の設計がしやすくなる。
請求項5に記載の発明によれば、第1列又は第N列だけのノズル、圧力室、アクチュエータ及び配線基板を変更すればよいので、設計変更が少なくて済む。
インクジェット記録装置の要部を示す模式図。 インクジェットヘッドの斜視図。 インクジェットヘッドの縦断面図。 図3において圧電素子の周囲を拡大視した図。 圧力室、インク流路、圧電素子の位置関係を示した図。 第1の実施形態におけるノズル、圧力室、貫通ビア、第2の配線、接続部の配置を示した図。 第2の実施形態におけるノズル、圧力室、貫通ビア、第2の配線、接続部の配置を示した図。 従来のインクジェットヘッドを平面的に見た図。 従来のインクジェットヘッドのノズルをM行、N列にわたって配置したときの配線の配置について説明した図。
以下、図面を参照して、インクジェットヘッドについて説明する。本発明に係るインクジェットヘッドは、インクジェット記録装置に備えられている。
[第1の実施形態]
<インクジェット記録装置>
図1は、インクジェット記録装置1の要部を示す模式図である。
図1に示すように、インクジェット記録装置1は、記録媒体Pを矢印Zの方向(以下、搬送方向Zという)へ搬送する搬送部2を備えている。記録媒体Pとしては、紙や布帛のほか、インク吸収性の無いプラスチックフィルムや金属類等を用いることが可能であり、特に限定されない。なお、ここでの紙とは、インク吸収性を有するインクジェットプリンタ専用紙は勿論のこと、インク吸収性の弱いコート紙やアート紙、及び普通紙を含むものである。
搬送部2の上方には、搬送部2上の記録媒体Pへインク滴Dを吐出するインクジェットヘッド3が配設されている。このインクジェットヘッド3には、インク滴Dを吐出する複数のノズル11が、図中のX方向及びY方向に配列されている(図2参照)。
搬送部2、インクジェットヘッド3は、制御部5に接続されており、この制御部5により制御される。
図2は、インクジェットヘッド3の斜視図である。
この図に示すように、インクジェットヘッド3はその下端にインク滴Dを吐出する複数のノズル11が形成されたノズルプレート20を備えている。
<インクジェットヘッドの構成>
図3は、インクジェットヘッドの縦断面図であり、図4は、図3において圧電素子の周囲を拡大視した図である。
インクジェットヘッド3は、ノズルプレート20、中間プレート30、圧力室プレート40の3枚の基板が積層されて構成されているヘッド基板と、配線基板80と、ヘッド基板と配線基板80とを接続する部材とが積層されて構成されている。
(ノズルプレート)
図3,図4に示すように、インクジェットヘッド3は、インクを吐出する複数のノズル11が形成されたノズル基板としてのノズルプレート20を備えている。ノズルプレート20は、ノズル11からインクを下方に吐出する際にインクジェットヘッド3の最下層に位置する。ノズルプレート20は、シリコンを基材としており、ドライエッチングにより、インク流路12及びノズル11が形成されている。
(中間プレート)
中間プレート30は、ガラスで構成された基板であり、ノズル11へ通じるインク流路31と、後で説明する、圧力室プレート40に設けられた圧力室41とインク流路42を接続するインク流路32とが形成されている。インク流路31,32を形成する方法の一例としては、サンドブラスト法が挙げられる。
中間プレート30は、ノズルプレート20と接合されている。接合の方法としては、陽極接合を挙げることができる。ここで、陽極接合とは、中間プレート30を加熱(300℃〜500℃)し、ノズルプレート20と中間プレート30との間に電圧を印加し、静電引力により両者を接合する方法である。陽極接合を用いることにより、両者を接着するための接着剤が不要となり、インク溶剤による耐久性劣化の恐れがなく、信頼性を高めることができる。
インク流路31は、中間プレート30をノズルプレート20に積層した際に、インク流路12に連通する位置に形成されている。
(圧力室プレート)
圧力室プレート40は、シリコン基板で構成されており、各ノズル11に対応して個別に設けられた圧力室41と、圧力室41へのインク流路となるインレット(絞り流路)42とが形成されている。圧力室41及びインレット42を形成する方法の一例としては、ドライエッチングが挙げられる。
圧力室プレート40は、ガラス基板である中間プレート30と陽極接合により接合されている。接合に際しては、圧力室41が中間プレート30に形成されたインク流路31と連通するように位置合わせがなされている。ここでの陽極接合も上記中間プレート30の接合と同じ方法である。圧力室プレート40には、ノズル11から吐出するインクを貯留する圧力室41が圧力室プレート40の厚さ方向に貫通するように形成されている。
圧力室プレート40には、圧力室41へのインク流路となるインレット(絞り流路)42が当該圧力室プレート40の厚さ方向に貫通するように形成されている。インレット42は、ドライエッチングにより、他のインク流路より細くなるように形成されている。このことにより、流路抵抗をインレット42で規定することになり、所望の吐出特性(液滴径、吐出周波数等)を実現することが可能となる。
圧力室41とインレット42は、圧力室プレート40においては互いに独立するように形成されているが、中間プレート30に圧力室プレート40を積層した際に、中間プレート30に形成されたインク流路32を介して連通される。従って、インクは、インレット42、インク流路32を通って圧力室41に貯留される。
(振動板)
圧力室プレート40には、振動板50が設けられている。振動板50は、インレット42を回避しつつ、圧力室41の開口を覆うように圧力室プレート40に設けられている。すなわち、振動板50は、圧力室41の一壁部を構成している。
振動板50は、薄板状に形成されており、厚さ方向への変位(弾性変形)により圧力室41内の圧力を変化させることができる。
(圧電素子)
図5は、圧力室41、インク流路42、圧電素子60の位置関係を示した図である。
図4、図5に示すように、振動板50には、当該振動板50を挟んで圧力室41に対向する位置に圧電素子60が設けられている。
圧電素子60は、PZT(lead zirconate titanate)からなるアクチュエータであり、各圧力室41に対して個別に設けられ、圧力室41のインクをノズル11から吐出させるための力を付与するものである。
圧電素子60は、上面側及び下面側から二つの電極61,62により挟まれ、下面側の電極61が振動板5上に設けられている。圧電素子60及び電極61,62は、振動板50にエッチング等の方法でパターニング形成することにより設けられている。
電極61,62に電圧を印加すると、電極61,62に挟まれた圧電素子60が撓み変形し、圧電素子60の変形により振動板50も撓み変形する。この振動板50の動作により、圧力室41内のインクがノズルからインク滴D(図1参照)として吐出される。
(接合部)
振動板50には、絶縁層としての接合部70が設けられており、接合部70を介して、圧力室プレート40が配線基板80と接合されている。
接合部70は、樹脂で形成されており、圧力室プレート40に形成されたインレット42と、後で説明する、配線基板80に設けられたインク流路88とを連通するようにしてインク流路72が形成された柱状部材として構成されている。
接合部70には、当該振動板50を挟んで圧力室41に対向する位置に圧電素子60及び電極61,62を収容する空間71が接合部70の厚さ方向に貫通するように形成されている。空間71は、各圧電素子60を個別に収容するように複数形成されている。
接合部70には、空間71とは独立してインク流路72が接合部70の厚さ方向に貫通するように形成されている。
接合部70は、インクジェットヘッド3における、ノズル11、圧力室41、圧電素子60等が二次元配列状に配置された二次元配置領域より外側の領域においては、領域のほぼ全面に存在し、圧力室プレート40と配線基板80を接合している。
(配線基板)
接合部70には、配線基板80が積層され、接合されている。配線基板80は、シリコンを基材としている。
配線基板80の下面には、2層の酸化シリコンの絶縁層82,83が形成され、上面には、同じく酸化シリコンの絶縁層84が形成されている。絶縁層82,83のうち、下方に位置する絶縁層83は、接合部70の上面に当接し、接合されている。
配線基板80には、電極61,62に駆動電圧を印加して圧電素子60を変位させるために貫通ビア85(貫通電極)を通す電極用貫通孔(スルーホール)86が配線基板80の厚さ方向に形成されている。貫通ビア85の下端には、水平方向に延在する第1の配線87の一端が接続されており、この第1の配線87の他端には、圧電素子60上面の電極62に設けられたスタッドバンプ63が、空間71内に露出した半田64を介して接続されている。第1の配線87は、配線基板80の下面の2層の絶縁層82,83によって挟まれて保護されている。第1の配線87は、例えば、アルミニウムや銅等の導電性の高い材料から形成されている。
配線基板80の上下両面に設けられた絶縁層82,83,84は、第1の配線87及び第2の配線91と、配線基板80そのものを絶縁するために設けられている。
配線基板80の上面には、絶縁層84を挟んで第2の配線91が設けられ、第2の配線91には保護層90が設けられている。第2の配線91は、例えば、アルミニウムや銅等の導電性の高い材料から形成されている。
保護層90は、上方の共通インク室100を積層、接合する感光性の接着剤であるとともに、第2の配線91を保護する保護層となっている。第2の配線91は、水平方向に延在されて、一端が貫通ビア85の上端に接続されるとともに、他端が駆動回路への接続部110,111(図6参照)に接続されている。各配線87,91は、圧電素子60に対応して個別に接続され、貫通ビア85は、第1の配線87と第2の配線91を接続するものである。
配線基板80には、インクを圧力室41に導くためのインク流路88が配線基板80の厚さ方向に貫通するように形成されている。インク流路88は、接合部70に配線基板80を積層した際に、インク流路72に連通するように形成されている。
ここで、接続部110,111と第2の配線91とを接続するための第2の配線91の配置について説明する。
図6は、ノズル11、圧力室41、貫通ビア85、第2の配線91、接続部110,111の配置を示した図である。なお、これらの各要素は実際には異なる層に設けられているものであるが、各構成の配置を明確にするために図6では全て実線で描いている。なお、図6は紙面の制約上、横向きに描いているため、以下の説明においては、図6の紙面に対して右側から見て説明する。すなわち、図6の紙面を正面から見て、左側を上側、右側を下側、上側を右側、下側を左側として説明する。
図6に示すように、ノズル11は、X方向にN個(Nは2以上の偶数)並設されてノズル列を構成しており、このノズル列がY方向にM行(Mは2以上の整数)にわたって並設されている。すなわち、ノズル11は、M×N個形成されている。また、各ノズル列は、Y方向に少しずつ位置がずれるように配置されている。すなわち、ノズル11は、二次元配列状に配置されており、各ノズル11に対応する位置に設けられている圧力室41、圧電素子60、貫通ビア85も二次元配列状に配置されていることになる。以下、ノズル11等が二次元配列状に配置されている配置領域を二次元配置領域Rとする。
接続部110は、インクジェットヘッド3のX方向の一端部(図6左側)に設けられ、接続部111は、インクジェットヘッド3のX方向の他端部(図6右側)に設けられている。接続部110,111は、ノズル11、圧力室41、圧電素子60が二次元配列状に配置された二次元配置領域Rの外に設けられている。
図6において、最も左側のノズル列を第1列、最も右側のノズル列を第N列とし、最も上側のノズル行を第1行、最も下側のノズル行を第M行とした場合、第1列から第(N/2)列までのノズル11に対応する第2の配線91は接続部110に接続され、第(N/2)+1列から第N列までのノズル11に対応する第2の配線91は接続部111に接続されている。
第1列から第(N/2)列までの各ノズル11に対応する貫通ビア85は各ノズル11に対応するインク流路88よりも接続部110(言い換えると第1列側)に近い位置に配置されている。すなわち、図6においては、貫通ビア85がインク流路88よりも左側、言い換えると、貫通ビア85がインク流路88と接続部110との間に配置されている。
第1列から第(N/2)列までの第2の配線91は、貫通ビア85から接続部110(言い換えると第1列側)に向けて二次元配置領域R外に引き出されている。すなわち、第1列から第(N/2)列までのノズル11に対応するインク流路88は、第2の配線91が引き出される方向と反対方向に配置されている。
第1行の第1列から(N/2)列までのノズル11に対応する第2の配線91は、第1列の第2の配線91を除き、第1行のノズル11に対応するインク流路88と第2行のノズル11に対応するインク流路88との間(図6のAB間)を通って接続部110に接続されている。他の行のノズルに対応する配線についても、下側に隣接するインク流路間を通って接続部110に接続されている。
第(N/2)+1列から第N列までの各ノズル11に対応する貫通ビア85は各ノズル11に対応するインク流路88よりも接続部111(言い換えると第N列側)に近い位置に配置されている。すなわち、図6においては、貫通ビア85がインク流路88よりも右側、言い換えると、貫通ビア85がインク流路88と接続部111との間に配置されている。
第(N/2)+1列から第N列までのノズル11に対応する第2の配線91は、貫通ビア85から接続部111(言い換えると第N列側)に向けて二次元配置領域R外に引き出されている。すなわち、第(N/2)+1列から第N列までのノズル11に対応するインク流路88は、第2の配線91が引き出される方向と反対方向に配置されている。
第1行の第(N/2)+1列から第N列までのノズル11に対応する第2の配線91は、第N列の第2の配線91を除き、第1行のノズル11に対応するインク流路88と第2行のノズル11に対応するインク流路88との間(図6のCD間)を通って接続部111に接続されている。他の行のノズルに対応する配線についても、下側に隣接するインク流路間を通って接続部110に接続されている。
(保護層)
配線基板80の上面(接合部70が設けられた面の反対側)には、絶縁層としての保護層90が設けられており、配線基板80上面に設けられている第2の配線91を保護している。
保護層90には、インクを圧力室41に導くためのインク流路92が保護層90の厚さ方向に貫通するように形成されている。インク流路92は、配線基板80に保護層90を積層した際に、配線基板80に形成されているインク流路88に連通するように形成されている。
(共通インク室)
配線基板80の上面には、保護層90を介して共通インク室100が設けられている。共通インク室100の壁面を構成する部材は、接着剤などの固定手段により配線基板80に接合されている。
共通インク室100は、各層におけるインク流路を介して圧力室41に連通されている。共通インク室100は、全ての圧力室41にインク流路を介して連通されており、全ての圧力室41にインクを供給することができるように形成されている。
<作用・効果>
以上のように、インクジェットヘッド3によれば、第1列のノズル11に対応する第2の配線91を第1列のノズル11に対応するインク流路88間に通す必要がなくなる。これにより、第1列のノズル11に対応するインク流路間(図6のAB間)に配置する第2の配線91を(N/2)−1本まで減らすことができ、配線幅、配線同士の間隔を広げることができる。よって、ノズル11を高密度に配置することができ、配線の信頼性を向上させることができる。
また、第N列のノズル11に対応する第2の配線91を第N列のノズル11に対応するインク流路間(図6のCD間)に通す必要がなくなる。これにより、第N列のノズル11に対応するインク流路間に配置する配線を(N/2)−1本まで減らすことができ、配線幅、配線同士の間隔を広げることができる。よって、ノズル11を高密度に配置することができ、配線の信頼性を向上させることができる。
また、第1列のノズルに対応するインク流路間(図6のAB間)を通る配線の数と、第N列のノズルに対応するインク流路間(図6のCD間)を通る配線の数を(N/2)−1本と等しくすることができるので、左右で配線間隔が異なることもなく、左右で配線の信頼性が大きく変化することもない。
ここで、従来の配線の配置との比較を行うことにする。
図8に示したように、従来の配線の配置では、第N列のノズルに対応するインク流路間(図8のCD間)を通る配線の数は(N/2)−1本であるものの、第1列のノズルに対応するインク流路間(図8のAB間)を通る配線の数は(N/2)本である。
そのため、ノズル列の数をN=16、ドット密度を600dpiとすると、第1列及び第16列のノズルに対応するインク流路間の間隔は、677μmとなる。インク流路の直径を200μmとすると、477μmの間隔に第1列側は8本、第16列側は7本の配線を通す必要がある。
従って、第1列の配線1本あたりに確保できる幅は59.6μmとなり、L/S(ライン/スペース)は、29/29となる。また、第16列の配線1本あたりに確保できる幅は68.1μmとなり、L/S(ライン/スペース)は、34/34となる。そのため、配線基板の設計時にはより条件の厳しい第1列の配線スペースに合わせて設計しなければならず、結局はL/S(ライン/スペース)は、29/29にせざるを得ない。
これに対して、上記実施形態における配線の配置では、第1列及び第N列共にインク流路間を通る配線の数は(N/2)−1本である。
そのため、ノズル列の数をN=16、ドット密度を600dpiとすると、第1列及び第16列のノズルに対応するインク流路間の間隔は、677μmとなる。インク流路の直径を200μmとすると、477μmの間隔に第1列側は7本、第16列側は7本の配線を通す必要がある。
従って、第1列及び第16列の配線1本あたりに確保できる幅は68.1μmとなり、L/S(ライン/スペース)は、34/34で統一することができる。
このように、最外列の第1列と第16列のインク流路間に通せる配線の数を揃え、その配線の数を少なくすることで、配線の信頼性を向上させることができる。
また、インクジェットヘッド3によれば、全ての配線91を第1列側と第N列側とに分けて引き出すことができる。これにより、全ての配線91を一方に引き出すような構成に比べて配線幅、配線同士の間隔を広げることができる。よって、ノズル11を高密度に配置することができ、配線の信頼性を向上させることができる。
また、インクジェットヘッド3によれば、第(N/2)列と第(N/2)+1列とを境に対称な配置にすることができるので、ノズル11、圧力室41、圧電素子60及び配線基板80の設計がしやすくなる。
[第2の実施形態]
次に、インクジェットヘッド3の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態が第1の実施形態と異なる点は、インク流路、貫通ビア等の配置であるため、以下ではその配置について説明し、第1の実施形態と同じ部分は説明を省略する。
図7に示すように、ノズル11は、X方向にN個(Nは2以上の偶数)並設されてノズル列を構成しており、このノズル列がY方向にM行(Mは2以上の整数)にわたって並設されている。すなわち、ノズル11は、M×N個形成されている。また、各ノズル列は、Y方向に少しずつ位置がずれるように配置されている。すなわち、ノズル11は、二次元配列状に配置されており、各ノズル11に対応する位置に設けられている圧力室41、圧電素子60、貫通ビア85も二次元配列状に配置されていることになる。以下、ノズル11等が二次元配列状に配置されている配置領域を二次元配置領域Rとする。
接続部112は、インクジェットヘッド3のX方向の一端部(図7左側)に設けられ、接続部113は、インクジェットヘッド3のX方向の他端部(図7右側)に設けられている。接続部112,113は、ノズル11、圧力室41、圧電素子60が二次元配列状に配置された二次元配置領域Rの外に設けられている。なお、図7は紙面の制約上、横向きに描いているため、以下の説明においては、図7の紙面に対して右側から見て説明する。すなわち、図7の紙面を正面から見て、左側を上側、右側を下側、上側を右側、下側を左側として説明する。
図7において、最も左側のノズル列を第1列、最も右側のノズル列を第N列とし、最も上側のノズル行を第1行、最も下側のノズル行を第M行とした場合、第1列から第(N/2)列までのノズル11に対応する第2の配線91は接続部112に接続され、第(N/2)+1列から第N列までのノズル11に対応する第2の配線91は接続部113に接続されている。
第1列のノズル11においては、当該ノズル11に対応する貫通ビア85はノズル11に対応するインク流路88よりも接続部112(言い換えると第1列)に近い位置に配置されている。すなわち、図7においては、貫通ビア85がインク流路88よりも左側、言い換えると、貫通ビア85がインク流路88と接続部112との間に配置されている。
第2列から第(N/2)列のノズル11においては、各ノズル11に対応する貫通ビア85は各ノズル11に対応するインク流路88よりも接続部113(言い換えると第N列)に近い位置に配置されている。すなわち、図7においては、貫通ビア85がインク流路88よりも右側、言い換えると、貫通ビア85がインク流路88と接続部113との間に配置されている。
第1列のノズルに対応する第2の配線91は、貫通ビア85から接続部112(言い換えると第1列側)に向けて二次元配置領域R外に引き出されている。すなわち、第1列のノズル11に対応するインク流路88は、第2の配線91が引き出される方向と反対方向に配置されている。
第2列から第(N/2)列のノズルに対応する第2の配線91は、貫通ビア85から接続部112(言い換えると第1列側)に向けて二次元配置領域R外に引き出されている。しかし、第1列と異なり、第2列から第(N/2)列のノズル11に対応するインク流路88は、貫通ビア85から見て第2の配線91が引き出される方向と同じ方向に配置されている。
第1行の第1列から(N/2)列までのノズル11に対応する第2の配線91は、第1列の第2の配線91を除き、第1行のノズル11に対応するインク流路88と第2行のノズル11に対応するインク流路88との間(図7のAB間)を通って接続部112に接続されている。すなわち、第m行(1≦m≦M)のノズル11に対応する第2の配線91は、第m行のノズル11に対応するインク流路88と第(m+1)行又は第(m−1)行に対応するインク流路88で挟まれた領域を通って二次元配置領域Rの外へ引き出される。
第(N/2)+1列から第N列までのノズル11においては、各ノズル11に対応する貫通ビア85は各ノズル11に対応するインク流路88よりも接続部113(言い換えると第N列)に近い位置に配置されている。すなわち、図7においては、貫通ビア85がインク流路88よりも右側、言い換えると、貫通ビア85がインク流路88と接続部113との間に配置されている。
従って、第2列から第(N−1)列のノズル11に対応する貫通ビア85とインク流路88の接続部110,111に対する位置関係は、第1列と第N列のいずれか一方のノズル11に対応する貫通ビア85とインク流路88の接続部110,111に対する位置関係と同じである。
図7においては、第2列から第(N−1)列のノズル11に対応する貫通ビア85とインク流路88の接続部110,111に対する位置関係は、第N列のノズル11に対応する貫通ビア85とインク流路88の接続部110,111に対する位置関係と同じである。
なお、第2列から第(N−1)列のノズル11に対応する貫通ビア85とインク流路88の接続部110,111に対する位置関係を、第1列のノズル11に対応する貫通ビア85とインク流路88の接続部110,111に対する位置関係と同じにしてもよいことはもちろんである。
また、第(N/2)+1列から第N列までのノズル11に対応する第2の配線91は、貫通ビア85から接続部111(言い換えると第N列側)に向けて二次元配置領域R外に引き出されている。すなわち、第(N/2)+1列から第N列までのノズル11に対応するインク流路88は、第2の配線91が引き出される方向と反対方向に配置されている。
また、第1行の第(N/2)+1列から第N列までのノズル11に対応する第2の配線91は、第N列の第2の配線91を除き、第1行のノズル11に対応するインク流路88と第2行のノズル11に対応するインク流路88との間(図7のCD間)を通って接続部113に接続されている。すなわち、第m行(1≦m≦M)のノズル11に対応する第2の配線91は、第m行のノズル11に対応するインク流路88と第(m+1)行又は第(m−1)行に対応するインク流路88で挟まれた領域を通って二次元配置領域Rの外へ引き出される。
このような配置とした場合であっても、第2の実施形態における配線の配置では、第1列及び第N列共にインク流路間を通る配線の数は(N/2)−1本である。
そのため、ノズル列の数をN=16、ドット密度を600dpiとすると、第1列及び第16列のノズルに対応するインク流路間の間隔は、677μmとなる。インク流路の直径を200μmとすると、477μmの間隔に第1列側は7本、第16列側は7本の配線を通す必要がある。
従って、第1列及び第16列の配線1本あたりに確保できる幅は68.1μmとなり、L/S(ライン/スペース)は、34/34で統一することができる。
このように、第1の実施形態の配線と同様、双方に通せる配線の数を揃え、その配線の数を少なくすることで、配線の信頼性を向上させることができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、発明の本質的部分を変更しない範囲内で自由に設計変更が可能である。
例えば、上記実施形態においては、接続部を二つにしたときの構成について説明しているが、接続部の数を三つ以上に増やし、接続部の数に応じて配線を三つ以上に分けることも可能である。
3 インクジェットヘッド
11 ノズル
41 圧力室
60 圧電素子(アクチュエータ)
80 配線基板
85 貫通ビア
88 インク流路
91 第2の配線(配線)
110 接続部
111 接続部
112 接続部
113 接続部

Claims (5)

  1. インクを吐出する複数のノズルと、各ノズルに対応して個別に連通される圧力室と、各圧力室に対応して個別に設けられ、圧力室内のインクをノズルから吐出させるための力を付与するアクチュエータとを有し、個々のノズル及びこれに各々対応する圧力室とアクチュエータとの組が二次元配列状に配置され、
    各アクチュエータに対応して個別に接続される配線と、各配線に対応して個別に接続される貫通ビアと、各圧力室に対応して個別にインクを供給するインク流路とを有する配線基板と、
    前記個々のノズル及びこれに各々対応する圧力室とアクチュエータとの組が二次元配列状に配置された配置領域外に設けられ、各配線を駆動部に接続する接続部と、を備えるインクジェットヘッドにおいて、
    ノズルは、M個(Mは2以上の整数)が直線状に並べられると共に、これがN列(Nは2以上の整数)にわたって設けられ、
    第1列のノズルに対応する貫通ビアは当該第1列のノズルに対応するインク流路よりも前記接続部に近い位置に配置され、かつ、第N列のノズルに対応する貫通ビアは当該第N列のノズルに対応するインク流路よりも前記接続部に近い位置に配置されていることを特徴とするインクジェットヘッド。
  2. インクを吐出する複数のノズルと、各ノズルに対応して個別に連通される圧力室と、各圧力室に対応して個別に設けられ、圧力室内のインクをノズルから吐出させるための力を付与するアクチュエータとを有し、個々のノズル及びこれに各々対応する圧力室とアクチュエータとの組が二次元配列状に配置され、
    各アクチュエータに対応して個別に接続される配線と、各配線に対応して個別に接続される貫通ビアと、各圧力室に対応して個別にインクを供給するインク流路とを有する配線基板と、
    前記個々のノズル及びこれに各々対応する圧力室とアクチュエータとの組が二次元配列状に配置された配置領域外に設けられ、各配線を駆動部に接続する接続部と、を備えるインクジェットヘッドにおいて、
    ノズルは、M個(Mは2以上の整数)が直線状に並べられると共に、これがN列(Nは2以上の整数)にわたって設けられ、
    第1列及び第N列のノズルに対応するインク流路は、当該第1列及び第N列のノズルに対応する貫通ビアに対して貫通ビアに接続された配線が引き出される方向と反対方向に配置されていることを特徴とするインクジェットヘッド。
  3. 第1列から第(N/2)列のノズルに対応する貫通ビアに接続される配線は、第1列側の前記配置領域外に向けて引き出され、かつ、第(N/2)+1列から第N列のノズルに対応する貫通ビアに接続される配線は、第N列側の前記配置領域外に向けて引き出されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェットヘッド。
  4. 第1列から第(N/2)列のノズルに対応する貫通ビアは、当該第1列から第(N/2)列のノズルに対応するインク流路よりも第1列に近い位置に配置され、かつ、第(N/2)+1列から第N列のノズルに対応する貫通ビアは、当該第(N/2)+1列から第N列のノズルに対応するインク流路よりも第N列に近い位置に配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のインクジェットヘッド。
  5. 第2列から第(N−1)列のノズルに対応する貫通ビアとインク流路の前記接続部に対する位置関係は、第1列と第N列のいずれか一方のノズルに対応する貫通ビアとインク流路の前記接続部に対する位置関係と同じであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のインクジェットヘッド。
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