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JP2013167474A - ハンドラー、及び部品検査装置 - Google Patents

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JP2013167474A
JP2013167474A JP2012029570A JP2012029570A JP2013167474A JP 2013167474 A JP2013167474 A JP 2013167474A JP 2012029570 A JP2012029570 A JP 2012029570A JP 2012029570 A JP2012029570 A JP 2012029570A JP 2013167474 A JP2013167474 A JP 2013167474A
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Soko Shimojima
聡興 下島
Masami Maeda
政己 前田
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Seiko Epson Corp
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Abstract

【課題】局所的な冷却が可能な冷却機構を有するハンドラー、及び該ハンドラーを備える部品検査装置を提供する。
【解決手段】ハンドラーは、圧縮空気を低温窒素ガスで冷却する低温窒素熱交換器51と、低温窒素熱交換器51で冷却された圧縮空気が供給されるステージ15と、ステージ15を加熱するヒーター53と、ステージ15の温度を検出する温度センサー54と、低温窒素熱交換器51に低温窒素ガスを供給する供給路を開閉するバルブ52とを備える。さらに、ハンドラーは、制御部によって、温度センサー54の検出温度が所定温度になるように、ヒーター53の出力及びバルブ52の開閉を制御する。
【選択図】図2

Description

本発明は、部品を搬送するハンドラーに関し、特に部品の温度を調節する温度調節部を有するハンドラー、及び該ハンドラーを備える部品検査装置に関する。
一般に、電子部品の電気的特性を検査する部品検査装置では、基台上のトレイと検査用ソケットとの間で検査前や検査後の電子部品を搬送するハンドラーが用いられている。こうした部品検査装置の中には、電子部品の電気的特性を0℃以下の低温環境下で検査するものがある。従来、このような低温環境とは、例えば特許文献1に記載のように、トレイと検査用ソケットとこれらの間で電子部品を搬送する搬送部とを収容する恒温槽によって具体化されている。
特開2003−248032号公報
しかしながら、特許文献1に記載の部品検査装置においては、ハンドラーの搬送部等をはじめとする各種のロボット機構が恒温槽の中に配置されることになるため、恒温槽の内部空間が大きなものとならざるを得ない。そのため、恒温槽内を所定の温度とするには、エネルギーや冷却材の消費量の増大が避けられず、例えば低温ガスを充填して恒温槽内を低温にする場合には、低温ガスの消費量が大きくなってしまうという問題があった。したがって、冷却が必要な部分のみを局所的に冷却することが可能な冷却機構を有するハンドラーが強く望まれている。なお、局所的な冷却とは、部品に触れる部材そのものを冷却すること、あるいは、熱を伝導する部材を挟んで部品に間接的に触れる部材そのものを冷却することを指す。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、冷却が必要な部分のみの局所的な冷却が可能な冷却機構を有するハンドラー、及び該ハンドラーを備える部品検査装置を提供することにある。
本発明におけるハンドラーの一態様は、部品が支持されるステージを有するハンドラーであって、常温未満の温度のガスである低温窒素ガスで圧縮空気を冷却する低温窒素熱交換器と、前記低温窒素熱交換器で冷却された圧縮空気が供給される前記ステージと、前記ステージを加熱するヒーターと、前記ステージの温度を検出する温度センサーと、前記低温窒素熱交換器に低温窒素ガスを供給する供給路を開閉するバルブと、前記温度センサーの検出温度が所定温度になるように、前記ヒーターの出力及び前記バルブの開閉を制御する制御部とを備える。
一般に、低温窒素ガスは外気から受ける熱で体積を大きく変動させる。そのため、低温窒素ガスの圧力や流量を調整することは通常困難であり、特にハンドラーの一部分だけを所定温度に冷却し続ける程度の低圧力及び低流量を調整することは極めて困難である。それゆえに、ハンドラーの一部分だけを低温窒素ガスで直接冷却する態様では、低温窒素ガスの流量調整時に、冷却対象となる部分の温度が大きく変動してしまうことになる。
この点、本発明におけるハンドラーの一態様によれば、低温窒素ガスと比べて低圧力及び低流量の調整が容易である圧縮空気がステージの冷媒として用いられ、該圧縮空気の温度は低温窒素ガスとの熱交換により制御される。このような態様であれば、冷媒の圧力及び流量が圧縮空気の流量により定められ、且つ該冷媒の温度が圧縮空気の流量とは異なる低温窒素ガスの流量により定められる。そのため、低温窒素ガスに対して圧力、流量、及び温度の全てを調整する態様と比べて、冷却対象となる部位の温度の安定化を図ることが可能となる。そして、ステージのみが冷却されるため、ハンドラーにおいて冷却が必要な部分のみの局所的な冷却が可能である。したがって、従来のような部品をステージにまで搬送する機構全体が収容された恒温槽が用いられる冷却の態様と比べて、冷却対象がステージのみとなることにより熱容量が小さくなる結果、冷却に必要なエネルギーや冷却材の量を削減でき、また温度の切り替えに要する時間も短縮できるようになる。
本発明におけるハンドラーの一態様は、前記低温窒素熱交換器、前記ステージ、前記ヒーター、前記温度センサー、及び前記バルブを有する冷却ユニットを複数備え、前記複数の冷却ユニット以外から圧縮空気が入る前記冷却ユニットを前段冷却ユニットとし、前記複数の冷却ユニット以外に圧縮空気を出す前記冷却ユニットを後段冷却ユニットとし、前記前段冷却ユニットの前記ステージにおける前記圧縮空気の出口と、前記後段冷却ユニットの前記低温窒素熱交換器における前記圧縮空気の入口とを互いに連通する連通部を有する。
本発明におけるハンドラーの一態様によれば、冷却ユニットを複数備えることにより、冷却部位を局所的としながらも複数の部位を同時に冷却することが可能となる。しかも、前段冷却ユニットで利用された圧縮空気が後段冷却ユニットで再利用されるため、各冷却ユニットに対して圧縮空気が並列に供給される冷却の態様と比べて、圧縮空気の使用量を削減することができる。また、前段冷却ユニットの低温窒素熱交換器で一旦冷却された圧縮空気が後段冷却ユニットの低温窒素熱交換器に入ることになるため、後段冷却ユニットの低温窒素熱交換器において圧縮空気の冷却に必要な低温窒素ガスの使用量を削減することができるようになる。
本発明におけるハンドラーの一態様は、前記低温窒素熱交換器、前記ステージ、前記ヒーター、前記温度センサー、及び前記バルブを有する冷却ユニットを複数備え、前記複数の冷却ユニットの各々の前記低温窒素熱交換器が並列に接続されて複数の前記低温窒素熱交換器の各々に前記低温窒素ガスを供給する低温窒素ガス供給部を有する。
本発明におけるハンドラーの一態様によれば、低温窒素ガス供給部の供給する低温窒素ガスの流量を大きく取れる配管断面積が確保されるから、複数の冷却ユニットの低温窒素熱交換器に供給される低温窒素ガスの総流量を十分に確保できる。そのため、低温窒素ガス供給部までの低温窒素ガスの流量にかかる制御がより容易となる。
本発明におけるハンドラーの一態様は、前記低温窒素熱交換器から出た低温窒素ガスが流通する流路上に、当該低温窒素熱交換器にてガスが逆流することを抑制する逆止弁を備える。
本発明におけるハンドラーの一態様によれば、低温窒素熱交換器から出た低温窒素ガスが、低温窒素熱交換器にて逆流することを抑えることが可能となる。
本発明におけるハンドラーの一態様は、前記低温窒素熱交換器、前記ステージ、前記ヒーター、前記温度センサー、及び前記バルブを有する冷却ユニットを複数備え、一つの冷却ユニットの低温窒素熱交換器が低温窒素ガスを排出する先に対し、他の冷却ユニットの低温窒素熱交換器における低温窒素ガスの出口が並列に接続され、前記逆止弁を前記冷却ユニットごとに備える。
本発明におけるハンドラーの一態様によれば、各冷却ユニットの低温窒素熱交換器から出た低温窒素ガスが、同低温窒素熱交換器にて逆流することを抑えることが可能となる。また同時に、各冷却ユニットの低温窒素熱交換器の各々から出た低温窒素ガスが、他の冷却ユニットの低温窒素熱交換器に流入することを抑えることが可能となる。
本発明におけるハンドラーの一態様は、前記ステージを収容する収容室と、前記低温窒素熱交換器から出る低温窒素ガスを加熱して前記収容室内に導入する常温窒素生成部とを備える。
本発明におけるハンドラーの一態様によれば、ステージ及びステージに支持される部品に結露が発生することを抑制することができる。また、低温窒素熱交換器で使用した低温窒素ガスが結露対策用のガスとして再利用されるため、結露対策用のガスが低温窒素ガスとは別に用意される態様に比べて、使用されるガスの量を削減して低温窒素ガスを有効に利用することが可能となる。
本発明におけるハンドラーの一態様は、前記連通部が、前記前段冷却ユニット及び前記後段冷却ユニット以外の前記冷却ユニットである。
本発明におけるハンドラーの一態様によれば、前段冷却ユニットと後段冷却ユニットとが他の冷却ユニットとは異なる別の配管で連通する態様に比べて、圧縮空気をより有効に利用することが可能となる。
本発明におけるハンドラーの一態様は、前記複数の冷却ユニットの各々にて圧縮空気の流れる部分を流通部分とし、前記複数の冷却ユニットでは前記複数の流通部分が直列に接続されている。
本発明におけるハンドラーの一態様によれば、冷却ユニット間における圧縮空気の流量のばらつきを抑えて圧縮空気をより有効に利用することが可能となる。
本発明におけるハンドラーの一態様は、前記低温窒素熱交換器に入る圧縮空気を前記低温窒素熱交換器から出る低温窒素ガスで冷却する排出窒素熱交換器を備える。
本発明におけるハンドラーの一態様によれば、圧縮空気が圧縮空気供給源から直接低温窒素熱交換器に供給される態様と比べて、圧縮空気が低い温度にて低温窒素熱交換器に入ることになるため、低温窒素熱交換器にて圧縮空気の冷却に要する低温窒素ガスの量を削減することができる。
本発明におけるハンドラーの一態様は、前記排出窒素熱交換器から出る低温窒素ガスを常温まで加熱する加熱器を備える。
本発明におけるハンドラーの一態様によれば、排出窒素熱交換器にて加熱された低温窒素ガスを加熱器にて常温まで加熱することとなるため、加熱器で低温窒素ガスを加熱する際に必要なエネルギーを削減することが可能となる。
本発明におけるハンドラーの一態様は、前記低温窒素熱交換器に入る圧縮空気を前記ステージから出る圧縮空気で冷却する排出空気熱交換器を備える。
本発明におけるハンドラーの一態様によれば、圧縮空気が圧縮空気供給源から直接低温窒素熱交換器に供給される態様と比べて、圧縮空気が低い温度にて低温窒素熱交換器に入ることになるため、低温窒素熱交換器にて圧縮空気の冷却に要する低温窒素ガスの量を削減することができる。
本発明におけるハンドラーの一態様は、前記ステージから前記排出空気熱交換器に入って該排出空気熱交換器から出る圧縮空気を常温まで加熱する加熱器を備える。
本発明におけるハンドラーの一態様によれば、排出空気熱交換器にて加熱された圧縮空気を加熱器にて常温まで加熱することとなるため、加熱器で圧縮空気を加熱する際に必要なエネルギーを削減することが可能となる。
本発明における部品検査装置の一態様は、部品が支持されるステージを有する部品検査装置であって、常温未満の温度のガスである低温窒素ガスで圧縮空気を冷却する低温窒素熱交換器と、前記低温窒素熱交換器で冷却された圧縮空気が供給される前記ステージと、前記ステージを加熱するヒーターと、前記ステージの温度を検出する温度センサーと、前記低温窒素熱交換器に低温窒素ガスを供給する供給路を開閉するバルブと、前記温度センサーの検出温度が所定温度になるように、前記ヒーターの出力及び前記バルブの開閉を制御する制御部とを備える。
本発明における部品検査装置の一態様によれば、電子部品等の部品が支持されるステージのみが冷却されるため、部品検査装置において冷却が必要な部分のみの局所的な冷却が可能である。したがって、従来のような部品をステージにまで搬送する機構全体が収容された恒温槽が用いられる冷却の態様と比べて、冷却対象がステージのみとなることにより熱容量が小さくなる結果、冷却に必要なエネルギーや冷却材の量を削減でき、また温度の切り替えに要する時間も短縮できるようになる。
本発明を具体化したハンドラー及び部品検査装置の第1の実施形態について、その全体構成を示す構成図。 同実施形態の冷却ユニットにおける圧縮空気の流通する経路、及び低温窒素ガスの流通する経路を示す流路系統図。 同実施形態のハンドラーにおける電気的構成の一部を示すブロック図。 同実施形態のハンドラーにおける圧縮空気の流通する経路、及び低温窒素ガスの流通する経路を示す流路系統図。 本発明を具体化したハンドラー及び部品検査装置の第2の実施形態について、同実施形態のハンドラーにおける圧縮空気の流通する経路、及び低温窒素ガスの流通する経路を示す流路系統図。 変形例におけるステージを模式的に示した図。
(第1の実施形態)
以下、本発明のハンドラー及び部品検査装置を具体化した第1の実施形態について、図1〜図4を参照して説明する。なお、部品検査装置は、搬送対象である電子部品を搬送するハンドラーと、ハンドラーとは別体の装置であって電子部品の電気的特性を検査するテスターとを備えるものである。
[ハンドラー及び部品検査装置の構成]
まず、ハンドラー、及び該ハンドラーを備える部品検査装置の全体構成について図1を参照して説明する。図1に示されるように、ハンドラー10の基台11には、各種ロボットの搭載される搭載面11aが上面として設けられ、該搭載面11aの大部分が、カバー部材12によって覆われている。これらカバー部材12と搭載面11aとにより囲まれた空間である搬送空間は、外部から供給されるドライエアーにより湿度と温度とが所定の値に維持されている。
基台11の搭載面11aには、カバー部材12の外側と内側との間で電子部品Tを搬送する4つのコンベアーC1〜C4が配列されている。このうち、コンベアーの配列方向であるX方向の一方側には、カバー部材12の外側から内側に向かって検査前の電子部品Tを搬送する供給用コンベアーC1が敷設され、X方向の他方側には、カバー部材12の内側から外側に向かって検査後の電子部品Tを搬送する回収用コンベアーC2,C3,C4が敷設されている。これらのコンベアーC1〜C4では、複数の電子部品Tが各コンベアー上のデバイストレイC1a〜C4aに収容された状態で搬送される。
また、搭載面11aのうち、搬送空間の略中央には、搭載面11aを貫通する矩形状の開口部13が形成されている。この開口部13には、テスターのテストヘッド14が取り付けられている。テストヘッド14は、その上面に電子部品Tが嵌め込まれる検査用ソケット14aを有しており、該電子部品Tを検査するためのテスター内の検査回路に電気的に接続されている。
さらに、搭載面11aのうち、X方向と直交するY方向では、開口部13の両側に、検査前及び検査後の電子部品Tが一時的に載置される第1シャトル15と第2シャトル16とが配設されている。これらのシャトル15,16は、X方向に延びるように形成されており、その上面における上記供給用コンベアーC1側には、検査前の電子部品Tが収容される供給用シャトルプレート15a,16aがそれぞれ固定されている。一方、シャトル15,16の上面における上記回収用コンベアーC2〜C4側には、検査後の電子部品Tが収容される回収用シャトルプレート15b,16bがそれぞれ固定されている。そして、これらシャトル15,16は、搭載面11aに固設されたX方向に延びるシャトルガイド15c,16cにそれぞれ連結されてX方向に沿って往動及び復動する。
基台11の搭載面11a上には、検査用ソケット14a、供給用シャトルプレート15a,16a、及び回収用シャトルプレート15b,16bの各々に電子部品Tを搬送するロボット機構が搭載されている。そして、ロボット機構を構成する供給ロボット20、搬送ロボット30、及び回収ロボット40の動作に合わせて、上述のシャトル15,16はシャトルガイド15c,16cに沿って移動する。
供給ロボット20は、供給用コンベアーC1上のデバイストレイC1aから、シャトル15,16上の供給用シャトルプレート15a,16aに検査前の電子部品Tを搬送するロボットであり、供給用コンベアーC1のY方向に配置されている。詳しくは、供給ロボット20は、Y方向に延びる固定軸である供給側固定ガイド21と、供給側固定ガイド21に対してY方向に往動及び復動可能に連結された供給側可動ガイド22と、供給側可動ガイド22に対してX方向に往動及び復動可能に連結された供給用ハンドユニット23とを有している。また、供給用ハンドユニット23は、その下端に電子部品Tを吸着する吸着部を有し、搭載面11aに対して下降及び上昇可能に供給側可動ガイド22に連結されている。そして、供給側可動ガイド22及び供給用ハンドユニット23の移動により、デバイストレイC1aに載置された電子部品Tが、供給用ハンドユニット23の吸着部に吸着されて搬送され、供給用シャトルプレート15a,16aに載置される。
回収ロボット40は、シャトル15,16上の回収用シャトルプレート15b,16bから、回収用コンベアーC2〜C4上のデバイストレイC2a〜C4aに検査後の電子部品Tを搬送するロボットであり、回収用コンベアーC2〜C4のY方向に配置されている。詳しくは、回収ロボット40は、上述の供給ロボット20と同様、Y方向に延びる固定軸である回収側固定ガイド41と、回収側固定ガイド41に対してY方向に往動及び復動可能に連結された回収側可動ガイド42と、回収側可動ガイド42に対してX方向に往動及び復動可能に連結された回収用ハンドユニット43とを有している。また、回収用ハンドユニット43は、その下端に電子部品Tを吸着する吸着部を有し、搭載面11aに対して下降及び上昇可能に回収側可動ガイド42に連結されている。そして、回収側可動ガイド42及び回収用ハンドユニット43の移動により、回収用シャトルプレート15b,16bに載置された電子部品Tが、回収用ハンドユニット43の吸着部に吸着されて搬送され、デバイストレイC2a〜C4aに載置される。
搬送ロボット30は、搬送空間の略中央に設置されたY方向に延びる固定軸である搬送ガイド31と、搬送ガイド31に対してY方向に往動及び復動可能に連結された第1搬送ユニット32及び第2搬送ユニット33とを有している。このうち、第1搬送ユニット32は、第1シャトル15上とテストヘッド14上との間を往復し、第2搬送ユニット33は、第2シャトル16上とテストヘッド14上との間を往復する。また、第1搬送ユニット32及び第2搬送ユニット33は、各々がその下端に電子部品Tを吸着する吸着部を有し、搭載面11aに対して下降及び上昇可能に搬送ガイド31に連結されている。
そして、第1搬送ユニット32は、第1シャトル15上の供給用シャトルプレート15aに載置された検査前の電子部品Tを吸着部に吸着して搬送し、テストヘッド14の検査用ソケット14aに所定の押圧力で嵌め込む。検査用ソケット14aの底面には、電子部品Tの雄端子と嵌合可能な複数の雌端子が凹設されており、電子部品Tの有する雄端子が検査用ソケット14aの雌端子に嵌め込まれることによって、電子部品Tの電気的特性がテスターにより検査可能になる。テスターは、ハンドラー10から検査開始の指令を受けて電子部品Tの検査を開始し、その検査結果とともに検査の終了を示す信号をハンドラー10に出力する。こうして電子部品Tの検査が終了すると、第1搬送ユニット32は、検査後の電子部品Tをテストヘッド14の検査用ソケット14aから第1シャトル15上の回収用シャトルプレート15bへ搬送する。
同様に、第2搬送ユニット33は、第2シャトル16上の供給用シャトルプレート16aに載置された検査前の電子部品Tを吸着部に吸着して搬送し、テストヘッド14の検査用ソケット14aに所定の押圧力で嵌め込む。そして、テスターによる電子部品Tの検査が終了すると、第2搬送ユニット33は、検査後の電子部品Tを、テストヘッド14の検査用ソケット14aから第2シャトル16上の回収用シャトルプレート16bへ搬送する。このような第1搬送ユニット32及び第2搬送ユニット33によるテストヘッド14への電子部品Tの搬送は交互に行われ、電子部品Tがテスターによって順次検査されていく。
なお、供給用ハンドユニット23、回収用ハンドユニット43、第1搬送ユニット32及び第2搬送ユニット33は、複数の電子部品を同時に吸着保持するものであり、各々の吸着部は例えば真空吸着によって電子部品Tを吸着して把持することの可能なエンドエフェクターとして構成される。
ここで、本実施形態では、第1シャトル15の周囲に、搬送空間内で隔離され、第1シャトル15と供給用シャトルプレート15a及び回収用シャトルプレート15bとを収容する部屋である前段収容室50が配設されている。同様に、開口部13及び開口部13に取り付けられたテストヘッド14の周囲には、搬送空間内で隔離され、テストヘッド14及び検査用ソケット14aを収容する部屋である中段収容室60が配設されている。さらに、第2シャトル16の周囲には、搬送空間内で隔離され、第2シャトル16と供給用シャトルプレート16a及び回収用シャトルプレート16bとを収容する部屋である後段収容室70が配設されている。そして、これら前段収容室50、中段収容室60、及び後段収容室70の各々において、各収容室内に収容された各部の冷却が行われる。
[冷却ユニットの構成]
こうした各部の冷却を行う冷却ユニットの構成について、図2を参照して説明する。なお、本実施形態では、供給用シャトルプレート15a及び回収用シャトルプレート15bと共に第1シャトル15を冷却する冷却ユニットを前段冷却ユニットとする。また、検査用ソケット14aと共にテストヘッド14を冷却する冷却ユニットを中段冷却ユニットとする。また、供給用シャトルプレート16a及び回収用シャトルプレート16bと共に第2シャトル16を冷却する冷却ユニットを後段冷却ユニットとする。これらの3つの冷却ユニットは、冷却に用いられる圧縮空気の供給元及び排出先が互いに異なるものの、冷却対象を冷却するための構成は同様であるため、以下では前段冷却ユニットの構成について説明する。
図2に示されるように、前段冷却ユニットを構成する前段熱交換器51は、部品検査装置が設置された施設における圧縮空気供給源50aと、同じく同施設における低温窒素ガス供給源50bとに接続されている。圧縮空気供給源50aから前段熱交換器51に入る圧縮空気は、コンプレッサー等により生成される常温以上の空気であって、強制的な排気が行われない状態で部品検査装置内から出る程度の圧力及び所定の流量に調整されている。また、低温窒素ガス供給源50bから前段熱交換器51に入る低温窒素ガスは、液体窒素から生成される常温未満の窒素ガスであって、冷却対象の目標温度よりも低い温度に調整されている。また、低温窒素ガス供給源50bと前段熱交換器51との間には、これらを連結する通路を開閉する前段窒素ガスバルブ52が挟まれている。
そして、前段熱交換器51で圧縮空気と低温窒素ガスとの熱交換が行われると、冷却された圧縮空気と加熱された低温窒素ガスとが前段熱交換器51から排出される。この際、前段熱交換器51に供給される低温窒素ガスの流量は、前段窒素ガスバルブ52の開閉により制御される。これによって、圧縮空気の冷却の程度、すなわち圧縮空気の温度が制御される。
前段冷却ユニットを構成する第1シャトル15の内部には、圧縮空気の流れる流路が形成され、該流路の入口は前段熱交換器51における圧縮空気の出口に連結され、該流路の出口は前段収容室50の外部に配設されている。また、第1シャトル15の内部には、該第1シャトル15を加熱する前段ヒーター53が備えられ、第1シャトル15の表面には、該第1シャトル15の温度を検出する前段温度センサー54が備えられている。
そして、前段熱交換器51で冷却された圧縮空気は、前段熱交換器51を出た後、第1シャトル15内の流路を流通して第1シャトル15を冷却する。この圧縮空気による冷却と前段ヒーター53による加熱との協働によって第1シャトル15が所定の温度である例えば−45℃に制御される。この際、第1シャトル15が冷却されることと同時に、第1シャトル15上の供給用シャトルプレート15a及び回収用シャトルプレート15bも冷却されることとなる。
前段収容室50の上部には、先に説明された前段熱交換器51における低温窒素ガスの出口が、前段常温窒素生成部55を介して接続されている。前段常温窒素生成部55は、低温窒素ガスを加熱する加熱器、及び常温に昇温された窒素ガスの流量を調整する絞り弁等から構成されている。そして、前段常温窒素生成部55は、前段熱交換器51から出た低温窒素ガスを常温まで加熱して、常温の乾燥窒素ガスを前段収容室50内に入れる。これにより、常温の窒素ガスで前段収容室50内が充填されるため、冷却された第1シャトル15や供給用シャトルプレート15a、回収用シャトルプレート15bに結露が生じることを抑制することができる。また、前段熱交換器51における低温窒素ガスの出口と前段常温窒素生成部55とを連結する通路の途中には、前段収容室50から前段熱交換器51へのガスの流入を禁止し、且つ前段熱交換器51から前段収容室50へのガスの流入を許容する前段逆止弁56が備えられている。
一般に、液体窒素から生成された低温窒素ガスは、外気から受ける熱で体積を大きく変動させるため、その圧力や流量をハンドラーの一部分だけを所定温度に冷却し続ける程度の低圧力及び低流量に制御することは困難である。一方で、圧縮空気については、コンプレッサー等の機器を使用することにより、そうした低圧力及び低流量の状態を容易に実現することができる。そこで、本実施形態では、予め所定の圧力及び流量に調整された圧縮空気が冷媒として用いられ、且つ、冷媒である圧縮空気が低温窒素ガスによって冷却される。これにより、電子部品Tを基台11の上で支持する部分を局所的に冷却することに際し、該冷却に必要とされる温度、圧力、及び流量からなる冷媒ガスを生成することが可能になる。
なお、第1シャトル15、供給用シャトルプレート15a、及び回収用シャトルプレート15bによりステージが構成され、このステージ、前段熱交換器51、前段窒素ガスバルブ52、前段ヒーター53、及び前段温度センサー54により前段冷却ユニットが構成されている。
[ハンドラー及び部品検査装置の電気的構成]
次に、ハンドラー及び部品検査装置の電気的構成について、ハンドラー10の電気的構成を中心に図3を参照して説明する。上記ハンドラー10に備えられた制御部を構成する制御装置80は、中央処理装置(CPU)、不揮発性メモリー(ROM)、及び揮発性メモリー(RAM)を有するマイクロコンピューターを中心に構成されている。制御装置80は、上記ROM及びRAMに格納された各種データ及びプログラムに基づいて、上述の供給ロボット20、搬送ロボット30、回収ロボット40といったロボット機構の動作をはじめとするハンドラー10にかかわる各種制御を統括的に行っている。また、制御装置80には、テスター85が電気的に接続されており、テスター85との間で電子部品Tの検査の開始や終了を示す信号の入出力を行っている。なお、ここでは、制御装置80による制御のうち、前段冷却ユニットにかかわる制御の態様について説明する。
図3に示されるように、制御装置80には、前段バルブ駆動部81aと前段ヒーター駆動部81bとを有する前段冷却ユニット駆動部81が電気的に接続されている。前段バルブ駆動部81aは、制御装置80から入力された目標温度と、前段温度センサー54から入力されたステージの温度とに基づいて、ステージの温度が目標温度になるように、前段窒素ガスバルブ52の開閉時間を設定するとともに、該開閉時間を示す信号を前段窒素ガスバルブ52に出力する。前段窒素ガスバルブ52は、入力された信号に応じた開閉を行うことで前段熱交換器51に流入する低温窒素ガスの量を調整する。
また、前段ヒーター駆動部81bは、制御装置80から入力された目標温度と、前段温度センサー54から入力されたステージの温度とに基づいて、ステージの温度が目標温度になるように、前段ヒーター53の駆動電力を生成するとともに、該駆動電力を前段ヒーター53に出力し、前段ヒーター53を駆動する。
なお、上記前段冷却ユニット駆動部81と同様、中段冷却ユニット、後段冷却ユニットに対しても、冷却ユニットごとに冷却ユニット駆動部が設けられている。すなわち、制御装置80は、各冷却ユニットを互いに独立させた態様で制御する。
[冷却ユニット間の構成]
続いて、圧縮空気の流路及び低温窒素ガスの流路を中心に、各冷却ユニット間の構成について図4を参照して説明する。なお、図4にて太線で示される圧縮空気の流路及び低温窒素ガスの流路は、配管により形成されているが、便宜上その図示を省略している。また、テストヘッド14及び検査用ソケット14aによりステージが構成され、上述の前段冷却ユニットと同様、このステージ、中段熱交換器61、中段窒素ガスバルブ62、中段ヒーター63、及び中段温度センサー64により中段冷却ユニットが構成されている。また、第2シャトル16、供給用シャトルプレート16a、及び回収用シャトルプレート16bによりステージが構成され、このステージ、後段熱交換器71、後段窒素ガスバルブ72、後段ヒーター73、及び後段温度センサー74により後段冷却ユニットが構成されている。
図4に示されるように、上述したハンドラーの基台11には、圧縮空気供給部としての圧縮空気供給ポート50cが取り付けられている。圧縮空気供給ポート50cにおける導入側は、圧縮空気供給源50aに連結され、圧縮空気供給ポート50cにおける導出側は、前段熱交換器51における圧縮空気の入口に連結されている。また、前段冷却ユニットの第1シャトル15における圧縮空気の出口は、中段冷却ユニットの中段熱交換器61における圧縮空気の入口に連結されている。さらにまた、中段冷却ユニットのテストヘッド14における圧縮空気の出口は、後段冷却ユニットの後段熱交換器71における圧縮空気の入口に連結されている。すなわち、前段冷却ユニット、中段冷却ユニット、及び後段冷却ユニットでは、圧縮空気の流れる流通部分が直列に接続されている。しかも、前段冷却ユニットの第1シャトル15における圧縮空気の出口と、後段冷却ユニットの後段熱交換器71における圧縮空気の入口とが互いに連通しており、これらを連通させる部分を中段冷却ユニットが担っている。
そして、外部の圧縮空気供給源50aにおいて、コンプレッサー及び乾燥機により乾燥圧縮されて所定の低圧力及び低流量とされた圧縮空気は、まず、圧縮空気供給ポート50cから前段熱交換器51へ入る。上述のように、圧縮空気は、前段熱交換器51で低温窒素ガスによって冷却された後、第1シャトル15内の流路を流通して第1シャトル15及び第1シャトル15上の供給用シャトルプレート15a、回収用シャトルプレート15bを冷却する。このとき、第1シャトル15、供給用シャトルプレート15a、及び回収用シャトルプレート15bの有する熱を圧縮空気が受け取るため、第1シャトル15から出る圧縮空気の温度は、第1シャトル15に入る前よりも高くなる。
第1シャトル15内の流路を出た圧縮空気は、その後、中段冷却ユニットにおける中段熱交換器61に入る。中段熱交換器61では、前段熱交換器51と同様に、圧縮空気が再び低温窒素ガスによって冷却される。そして、中段熱交換器61で冷却された圧縮空気は、中段熱交換器61を出た後、テストヘッド14内の流路を流通してテストヘッド14及びテストヘッド14上の検査用ソケット14aを冷却する。ここでも、テストヘッド14及び検査用ソケット14aの有する熱を圧縮空気が受け取るため、テストヘッド14から出る圧縮空気の温度は、テストヘッド14に入る前よりも高くなる。
続いて、テストヘッド14内の流路を出た圧縮空気は、後段冷却ユニットにおける後段熱交換器71に入る。後段熱交換器71では、前段熱交換器51及び中段熱交換器61と同様に、圧縮空気が再び低温窒素ガスによって冷却される。そして、後段熱交換器71で冷却された圧縮空気は、後段熱交換器71を出た後、第2シャトル16内の流路を流通して第2シャトル16、供給用シャトルプレート16a、及び回収用シャトルプレート16bを冷却する。そして、第2シャトル16内の流路を出た圧縮空気は、加熱乾燥されて所定の湿度と温度とに調整された後、ドライエアーとしてハンドラー10のカバー部材12内の搬送空間に供給される。
一方、図4に示されるように、上述したハンドラーの基台11には、低温窒素ガス供給源50bに連結された低温窒素ガス供給部としての低温窒素ガス供給ポート50dが取り付けられている。低温窒素ガス供給ポート50dにおける導出側は、前段冷却ユニットの前段熱交換器51における低温窒素ガスの入口、中段冷却ユニットの中段熱交換器61における低温窒素ガスの入口、及び後段冷却ユニットの後段熱交換器71における低温窒素ガスの入口、これらに並列に接続されている。また、低温窒素ガス供給ポート50dと前段熱交換器51との間には、前段窒素ガスバルブ52が配設されている。さらにまた、低温窒素ガス供給ポート50dと中段熱交換器61との間には、中段窒素ガスバルブ62が配設され、低温窒素ガス供給ポート50dと後段熱交換器71との間には、後段窒素ガスバルブ72が配設されている。
そして、外部の低温窒素ガス供給源50bにて生成された低温窒素ガスは、低温窒素ガス供給ポート50dから、前段冷却ユニットの前段熱交換器51、中段冷却ユニットの中段熱交換器61、後段冷却ユニットの後段熱交換器71の各々に対して並列に供給される。
このうち、前段冷却ユニットの前段熱交換器51への低温窒素ガスの供給量は、前段窒素ガスバルブ52の開閉により調節される。この前段窒素ガスバルブ52の開閉時間は、上述のように、制御装置80の前段バルブ駆動部81aによって、前段温度センサー54により検出される第1シャトル15の温度を目標温度にするべく調節される。すなわち、前段窒素ガスバルブ52が開かれている時間が長くなるほど、前段熱交換器51に流入する低温窒素ガスの流量が大きくなり、その結果、前段熱交換器51にて圧縮空気の冷却が促進されることとなる。これにより、前段熱交換器51を出る圧縮空気の温度、つまり第1シャトル15に入る圧縮空気の温度がより低くなり、第1シャトル15の冷却が促進される。
なお、この際、制御装置80では、前段温度センサー54により検出される第1シャトル15の温度を目標温度にするべく、前段ヒーター駆動部81bによって前段ヒーター53の駆動も制御されている。すなわち、前段ヒーター53による第1シャトル15の加熱状態を調整することで、圧縮空気による第1シャトル15の過冷却を防ぎ、第1シャトル15の温度を微調整して目標温度となるようにしている。このように、第1シャトル15の温度は、制御装置80の制御によって、前段窒素ガスバルブ52と前段ヒーター53との協働により制御される。そして、第1シャトル15の温度が目標温度に調整されることによって、該第1シャトル15に固定された供給用シャトルプレート15a及び回収用シャトルプレート15bの温度も目標温度に調整されることになる。すなわち、これら第1シャトル15、供給用シャトルプレート15a、及び回収用シャトルプレート15bから構成されるステージの温度が目標温度に調整されることとなる。
また、中段冷却ユニットの中段熱交換器61への低温窒素ガスの供給量は、中段窒素ガスバルブ62の開閉により調節される。中段冷却ユニットにおいても、前段冷却ユニットと同様、中段温度センサー64の検出温度に基づき、中段バルブ駆動部82aによる中段窒素ガスバルブ62の開閉制御と、中段ヒーター駆動部82bによる中段ヒーター63の出力制御とが行われる。これにより、テストヘッド14の温度、ひいては検査用ソケット14aの温度が目標温度に調整される。そして、中段熱交換器61から出た低温窒素ガスは、中段逆止弁66を介して中段常温窒素生成部65に入り、この中段常温窒素生成部65によって、常温まで加熱された後に中段収容室60内に流入する。
また同様に、後段冷却ユニットの後段熱交換器71への低温窒素ガスの供給量は、後段窒素ガスバルブ72の開閉により調節される。後段冷却ユニットにおいても、前段冷却ユニットや中段冷却ユニットと同様、後段温度センサー74の検出温度に基づき、後段バルブ駆動部83aによる後段窒素ガスバルブ72の開閉制御と、後段ヒーター駆動部83bによる後段ヒーター73の出力制御とが行われる。これにより、第2シャトル16の温度、ひいては供給用シャトルプレート16aの温度、及び回収用シャトルプレート16bの温度が目標温度に調整される。そして、後段熱交換器71から出た低温窒素ガスは、後段逆止弁76を介して後段常温窒素生成部75に入り、この後段常温窒素生成部75によって、常温まで加熱された後に後段収容室70内に流入する。
次に、本実施形態のハンドラー及び部品検査装置の作用について述べる。
本実施形態のハンドラー及び部品検査装置では、各冷却ユニットにおいて、所定の圧力及び流量で供給される圧縮空気が、所定の温度の低温窒素ガスにより冷却され、これにより冷却対象の冷媒が生成される。そして、所定の圧力及び流量で流れる冷媒により、冷却対象であるステージのみが冷却される。例えば、前段冷却ユニットでは、第1シャトル15、供給用シャトルプレート15a、及び回収用シャトルプレート15bのみが冷却される。また、中段冷却ユニットでは、テストヘッド14及び検査用ソケット14aのみが冷却される。また、後段冷却ユニットでは、第2シャトル16、供給用シャトルプレート16a、及び回収用シャトルプレート16bのみが冷却される。すなわち、電子部品Tを基台11の上で支持する部分のみが局所的に冷却される。そして、電子部品Tが各冷却ユニットのステージに載置されることによって、該電子部品Tが所定の低温環境下での検査に供されることとなる。この際、従来のような電子部品Tを搬送する機構全体が収容された恒温槽が用いられる冷却の態様と比べて、冷却対象がステージのみとなるため、冷却対象の熱容量が小さくなる。その結果、冷却に必要なエネルギーや冷却材の量を削減でき、また温度の切り替えに要する時間も短縮できる。
そして、こうした冷却ユニットを複数備えることにより、冷却部位を局所的としながらも複数の部位を同時に冷却することが可能となっている。また、各冷却ユニットが独立して制御されるため、各冷却ユニットのステージの温度を個別に制御することも可能である。さらに、例えば1つの冷却ユニットに異常が生じた場合でも、従来のような一体制御の恒温槽が用いられる冷却の態様と比べて、その修復も容易となる。
また、各冷却ユニットにて圧縮空気の流れる流通部分が直列に接続されているため、一つの冷却ユニットで使用された圧縮空気が次の冷却ユニットでも使用されることとなる。したがって、各冷却ユニットに対して圧縮空気が並列に供給される冷却の態様と比べて、圧縮空気の使用量を削減することが可能となり、ひいては圧縮空気を調整するコンプレッサーや乾燥機の消費電力を低減することができる。
さらに、一つの冷却ユニットのステージから出た圧縮空気は、その冷却ユニットのステージの冷却に使用されることによってステージ内の流路への流入前より温度が上昇するとはいえ、一旦は熱交換器で冷却されたものであるため、その温度は常温以下となっている。したがって、他の冷却ユニットのステージから出た圧縮空気が入る冷却ユニットの熱交換器、すなわち中段熱交換器61、後段熱交換器71においては、圧縮空気源から常温以上の圧縮空気を供給して冷却する場合に比べて圧縮空気の冷却に要する低温窒素ガスの量を削減することができる。すなわち、圧縮空気供給ポート50cから常温以上の圧縮空気を各冷却ユニットの熱交換器に並列で供給する冷却の態様と比べて、低温窒素ガスの使用量を削減することが可能となり、ひいては液体窒素の使用量や低温窒素ガスを発生させる機構の消費電力を削減することができる。
また、各冷却ユニットにおいて、熱交換器から出た低温窒素ガスを加熱した後に各収容室に導入し、結露対策用のガスとして使用するようにしている。液体窒素から発生させた窒素ガスは水分含有量が0に近いため結露の抑制に有効であり、これによってステージ及びステージに載置される電子部品Tに結露が発生して電子部品Tが故障することを抑制することが可能となる。また、熱交換器で使用した低温窒素ガスを再利用することとなるため、結露対策用のガスを別に用意する場合に比べて、使用するガスの量を削減して低温窒素ガスを有効に利用することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、以下に列挙する効果が得られるようになる。
(1)従来のような電子部品Tを搬送する機構全体が収容された恒温槽が用いられる冷却の態様と比べて、冷却対象がステージのみとなることにより熱容量が小さくなる結果、冷却に必要なエネルギーや冷却材の量を削減でき、また温度の切り替えに要する時間も短縮できるようになる。
(2)冷却ユニットを複数備えることにより、冷却部位を局所的としながらも複数の部位を同時に冷却することが可能となる。しかも、第1シャトル15における圧縮空気の出口と、後段熱交換器71における圧縮空気の入口とが互いに連通しているため、前段冷却ユニットで使用された圧縮空気が後段冷却ユニットで再使用されることとなる。その結果、複数の冷却ユニットの各々に圧縮空気を並列に供給する冷却の態様と比べて、圧縮空気の使用量を削減することができるようになる。さらに、前段熱交換器51で一旦冷却された圧縮空気が、その後、後段熱交換器71に入ることになるため、後段熱交換器71において圧縮空気の冷却に必要な低温窒素ガスの使用量を削減することができるようになる。
(3)特に、前段冷却ユニットと後段冷却ユニットとを連通する連通部が、中段冷却ユニットであるため、前段冷却ユニットと後段冷却ユニットとを別途配管で直接接続して連通するようにする態様に比べて、圧縮空気をより有効に利用することができるようになる。
(4)さらに、複数の冷却ユニットの各々にて圧縮空気の流れる流通部分が直列に接続されているため、冷却ユニット間における圧縮空気の流量のばらつきを抑えて圧縮空気をより有効に利用することができるようになる。
(5)低温窒素ガス供給ポート50dの供給する低温窒素ガスが、複数の冷却ユニットの各々の熱交換器51,61,71に並列に供給される。この際、低温窒素ガス供給ポート50dの配管口径は低温窒素ガスの流量が十分に確保できる程度になるため、低温窒素ガス供給ポート50dにおける低温窒素ガスの流量が安定する。したがって、各窒素ガスバルブ52,62,72に対する供給圧の安定化を図ることが容易にもなるため、各窒素ガスバルブ52,62,72による低温窒素ガスの流量制御が容易にもなる。
(6)各熱交換器51,61,71から出る低温窒素ガスの各々が加熱後に各収容室50,60,70内に導入されるため、ステージ及びステージに載置される電子部品Tに結露が発生することを抑制することができる。
(7)また、各熱交換器51,61,71で使用された低温窒素ガスが結露対策用のガスとして再利用されるため、結露対策用のガスを低温窒素ガスとは別に用意する場合に比べて、使用するガスの量を削減して低温窒素ガスを有効に利用することができる。
(8)各熱交換器51,61,71から出た低温窒素ガスが流通する流路上、すなわち各熱交換器51,61,71における低温窒素ガスの出口と各常温窒素生成部55,65,75とを連結する通路の途中に、逆止弁56,66,76がそれぞれ備えられている。これにより、各収容室50,60,70内のガスが各熱交換器51,61,71に逆流することを抑えることができる。
なお、上記第1の実施形態は、以下のように適宜変更して実施することもできる。
・前段逆止弁56は前段常温窒素生成部55と前段収容室50との間に備えられてもよい。同様に、中段逆止弁66は中段常温窒素生成部65と中段収容室60との間に備えられてもよく、後段逆止弁76は後段常温窒素生成部75と後段収容室70との間に備えられてもよい。
・圧縮空気供給ポート50cから直接圧縮空気が供給され、且つ他の冷却ユニットに圧縮空気を排出する前段冷却ユニットの数量が2以上に変更されてもよい。すなわち、複数の前段冷却ユニットが一つの圧縮空気供給ポート50cに対して並列に接続されてもよい。
・他の冷却ユニットから圧縮空気が供給され、且つ別の冷却ユニットに圧縮空気を排出する中段冷却ユニットの数量が2以上に変更されてもよい。この場合、各中段冷却ユニットの圧縮空気の流れる流通部分は、互いに直列に接続されてもよく、また互いに並列に接続されてもよく、さらにはこれらの双方を有する接続の態様であってもよい。
・他の冷却ユニットから圧縮空気が供給され、且つ冷却ユニット以外に圧縮空気を排出する後段冷却ユニットの数量が2以上に変更されてもよい。この場合、例えば、一つの中段冷却ユニットの圧縮空気の流通部分が分岐して各後段冷却ユニットの圧縮空気の流通部分に接続されるようにしてもよい。また、複数の中段冷却ユニットの圧縮空気の流通部分が合流して、後段冷却ユニットの圧縮空気の流通部分に接続されるようにしてもよい。また、圧縮空気の流通部分が互いに並列となっている中段冷却ユニットと同数の後段冷却ユニットを設けて、各中段冷却ユニットの圧縮空気の流通部分と各後段冷却ユニットの圧縮空気の流通部分をそれぞれ直列に接続するようにしてもよい。さらには、これらの接続の態様が組み合わされていてもよい。
・前段冷却ユニット、中段冷却ユニット、後段冷却ユニットの各々の個数は、任意に組み合わせ可能である。このような構成によっても、上記(1)〜(3)の効果を得ることができる。ただし、圧縮空気及び低温窒素ガスの消費量の削減という観点から見ると、前段冷却ユニットを一つ、中段冷却ユニットを一つまたは複数、後段冷却ユニットを一つとし、各冷却ユニットの圧縮空気の流通部分を直列に接続する場合が、最も圧縮空気及び低温窒素ガスの使用効率を高めることができる。
・中段冷却ユニットが割愛されてもよい。すなわち、前段冷却ユニットと後段冷却ユニットとが配管等により直接接続されてもよい。また、冷却ユニットを一つとし、圧縮空気供給ポート50cから直接圧縮空気が供給され、冷却ユニット以外に圧縮空気を排出するようにしてもよい。
・冷却ユニットによって局所的な冷却が行われる箇所は、基台11の搭載面11a上、もしくはカバー部材12によって覆われた搬送空間内における基台11の上方で電子部品Tを支持する部分であれば任意に設定することが可能である。例えば、供給用シャトルプレート15aと回収用シャトルプレート15bとをそれぞれ別のステージとして、これらに対して各別の冷却ユニットを設けて冷却してもよい。また、搬送ロボット30における第1搬送ユニット32及び第2搬送ユニット33の下端の吸着部にステージを配設し、第1搬送ユニット32及び第2搬送ユニット33の各々の下端部に冷却ユニットを設けるようにしてもよい。要は、電子部品Tが支持される部分であれば、その箇所をステージとして冷却ユニットを設けることができる。なお、各冷却ユニット間において電子部品Tを搬送する際には、収容室の一部を開閉して電子部品Tの移送を行うようにすればよい。
(第2の実施形態)
以下、本発明のハンドラー及び部品検査装置を具体化した第2の実施形態について、図5を参照して説明する。なお、本実施形態のハンドラー及び部品検査装置も、その基本的な構成は第1の実施形態と同等であるため、図5においても第1の実施形態と同一の要素にはそれぞれ同一の符号を付して示し、重複する説明は割愛する。また、図5においても太線で示される圧縮空気の流路及び低温窒素ガスの流路は、配管により形成されているが、便宜上その図示を省略している。
[冷却ユニット間の構成]
図5に示されるように、本実施形態のハンドラー、及び該ハンドラーを備える部品検査装置も、第1の実施形態と同様の構成を有する前段冷却ユニット、中段冷却ユニット、後段冷却ユニットの3つの冷却ユニットを備えている。ただし、本実施形態では、各冷却ユニットの熱交換器51,61,71から出た低温窒素ガスの排出先、及び後段冷却ユニットの第2シャトル16から出た圧縮空気の排出先が第1の実施形態と異なっている。したがって、以下ではこの相違点について詳しく説明する。
図5に示されるように、本実施形態のハンドラー及び部品検査装置は、排出空気熱交換器90と排出窒素熱交換器91の2つの熱交換器をさらに備えている。排出空気熱交換器90における低温側の流路の入口は、後段冷却ユニットの第2シャトル16における圧縮空気の出口に連結されている。また、排出空気熱交換器90における低温側の流路の出口は、排出空気逆止弁92を介して排出空気加熱器93の入口に接続されている。排出空気逆止弁92は、排出空気熱交換器90から排出空気加熱器93への圧縮空気の流入を許容し、且つ排出空気加熱器93から排出空気熱交換器90へのガスの流入を禁止する。
一方、排出窒素熱交換器91における低温側の流路の入口は、前段熱交換器51、中段熱交換器61、後段熱交換器71の各々における低温窒素ガスの出口と並列に接続されている。また、排出窒素熱交換器91における低温側の流路の出口は、排出窒素逆止弁94を介して排出窒素加熱器95の入口に接続されている。排出窒素逆止弁94は、排出窒素熱交換器91から排出窒素加熱器95への窒素ガスの流入を許容し、且つ排出窒素加熱器95から排出窒素熱交換器91へのガスの流入を禁止する。
そして、排出空気熱交換器90における高温側の流路の入口は、圧縮空気供給源50aが導入側に連結された圧縮空気供給ポート50cの導出側と連結されている。さらに、排出空気熱交換器90における高温側の流路の出口は、排出窒素熱交換器91における高温側の流路の入口に連結されている。そして、排出窒素熱交換器91における高温側の流路の出口は、前段熱交換器51における圧縮空気の入口に連結されている。
また、前段熱交換器51における低温窒素ガスの出口に連結された流路と中段熱交換器61における低温窒素ガスの出口に連結された流路との合流する箇所を合流箇所P1とすると、前段熱交換器51における低温窒素ガスの出口と合流箇所P1との間には、前段逆止弁56が備えられている。前段逆止弁56は、前段熱交換器51から合流箇所P1への低温窒素ガスの流入を許容し、且つ合流箇所P1から前段熱交換器51への低温窒素ガスの流入を禁止する。同様に、中段熱交換器61における低温窒素ガスの出口と合流箇所P1との間には、中段逆止弁66が備えられている。中段逆止弁66は、中段熱交換器61から合流箇所P1への低温窒素ガスの流入を許容し、且つ合流箇所P1から中段熱交換器61への低温窒素ガスの流入を禁止する。
また、合流箇所P1と排出窒素熱交換器91とを連結する流路と後段熱交換器71における低温窒素ガスの出口に連結された流路との合流する箇所を合流箇所P2とすると、後段熱交換器71における低温窒素ガスの出口と合流箇所P2との間には、後段逆止弁76が備えられている。後段逆止弁76は、後段熱交換器71から合流箇所P2への低温窒素ガスの流入を許容し、且つ合流箇所P2から後段熱交換器71への低温窒素ガスの流入を禁止する。
すなわち、各逆止弁56,66,76は、各熱交換器51,61,71における低温窒素ガスの出口と、それら熱交換器51,61,71における低温窒素ガスの出口に連結された流路同士の合流箇所P1,P2との間に設けられている。換言すれば、一つの冷却ユニットの低温窒素熱交換器が低温窒素ガスを排出する先に対し、他の冷却ユニットの低温窒素熱交換器における低温窒素ガスの出口が並列に接続されており、各逆止弁56,66,76は、各冷却ユニットに備えられている。
続いて、圧縮空気及び低温窒素ガスの流れを説明しつつ、本実施形態のハンドラー及び部品検査装置の作用について述べる。
まず、外部の圧縮空気供給源50aにおいて乾燥圧縮されて所定の低圧力及び低流量とされた圧縮空気は、圧縮空気供給ポート50cから排出空気熱交換器90へ入る。上述のように、排出空気熱交換器90には、後段冷却ユニットの第2シャトル16から出た圧縮空気が流入するように構成されている。この後段冷却ユニットから排出された圧縮空気は、第2シャトル16の冷却の際に、第2シャトル16、供給用シャトルプレート16a、及び回収用シャトルプレート16bの有する熱を受け取ってはいるものの、圧縮空気供給ポート50cから供給される常温以上の圧縮空気よりは温度が低い。したがって、排出空気熱交換器90では、圧縮空気供給ポート50cから流入した圧縮空気が、後段冷却ユニットから排出された圧縮空気によって冷却される。
次に、排出空気熱交換器90にて冷却された圧縮空気は、排出窒素熱交換器91へ入る。上述のように、排出窒素熱交換器91には、前段熱交換器51、中段熱交換器61、後段熱交換器71から出た低温窒素ガスが合流した後に流入するように構成されている。この各熱交換器51,61,71から排出された低温窒素ガスは、各熱交換器51,61,71における圧縮空気の冷却の際に、圧縮空気から熱を受け取ってはいるものの、後段冷却ユニットから排出された圧縮空気や排出窒素熱交換器91に流入する圧縮空気よりは温度が低くなっている。したがって、排出窒素熱交換器91では、排出空気熱交換器90にて冷却された圧縮空気が各熱交換器51,61,71から排出された低温窒素ガスによってさらに冷却される。そして、排出窒素熱交換器91から出た圧縮空気は、前段熱交換器51に入り、低温窒素ガス供給源50bから低温窒素ガス供給ポート50dを介して供給される低温窒素ガスによって冷却される。すなわち、各部の冷却に用いられた冷媒の廃熱が、新たな冷媒の冷却に再利用され、且つ、冷媒の冷却に用いられた低温窒素ガスの廃熱が、これもまた新たな冷媒の冷却に再利用される。
一方、後段冷却ユニットから排出された後に排出空気熱交換器90を流通した圧縮空気は、その温度が常温よりも低い場合に排出空気加熱器93にて常温まで加熱され、その後、ハンドラーのカバー部材と搭載面とにより囲まれた搬送空間内に注入される。この際、排出空気熱交換器90と排出空気加熱器93とを連結する流路上に排出空気逆止弁92が設けられているため、加熱された圧縮空気が排出空気熱交換器90側に逆流することを抑えることができる。また同様に、排出窒素熱交換器91を流通した低温窒素ガスは、その温度が常温よりも低い場合に排出窒素加熱器95にて常温まで加熱され、その後、ハンドラーの上記搬送空間内に注入される。この際、排出窒素熱交換器91と排出窒素加熱器95とを連結する流路上に排出窒素逆止弁94が設けられているため、加熱された窒素ガスが排出窒素熱交換器91側に逆流することを抑えることができる。こうして、各冷却ユニットで使用された圧縮空気及び低温窒素ガスは、常温まで加熱された後に、ハンドラーの搬送空間内を満たすドライエアーとして再利用される。
このように、本実施形態では、各冷却ユニットで使用された圧縮空気及び低温窒素ガスを、排出空気熱交換器90、排出窒素熱交換器91の各々にて、各冷却ユニットで使用される前の圧縮空気と熱交換させることにより、熱利用の効率を高めることを可能としている。
すなわち、各冷却ユニットで使用される前の圧縮空気は、排出空気熱交換器90及び排出窒素熱交換器91内において冷却されることにより、圧縮空気供給ポート50cから直接前段熱交換器51に供給される場合と比べて、低い温度にて前段熱交換器51に入ることとなる。したがって、前段熱交換器51にて圧縮空気の冷却に要する低温窒素ガスの量を削減することができる。また同時に、各冷却ユニットで使用された圧縮空気及び低温窒素ガスは、排出空気熱交換器90、排出窒素熱交換器91内において加熱されることとなる。したがって、ドライエアーとしての再利用にあたり、圧縮空気及び低温窒素ガスを排出空気加熱器93、排出窒素加熱器95の各々にて常温まで加熱する際に必要なエネルギーを削減することができる。
また、上述のように、各冷却ユニットの熱交換器51,61,71における低温窒素ガスの出口と、それら熱交換器51,61,71から出た低温窒素ガスの流通する流路同士の合流箇所P1,P2との間には、逆止弁56,66,76が設けられている。これにより、排出窒素熱交換器91側から各冷却ユニットの熱交換器51,61,71に低温窒素ガスが逆流することを抑えることができる。また同時に、前段熱交換器51、中段熱交換器61、後段熱交換器71の各々から出た低温窒素ガスが、合流箇所P1,P2を経由して他の冷却ユニットの熱交換器に流入することを抑えることが可能となる。
以上説明したように、本実施形態によれば、第1の実施形態の(1)〜(5)の効果に加え、以下に列挙する効果が得られるようになる。
(9)排出空気熱交換器90にて、前段熱交換器51に入る圧縮空気を後段冷却ユニットのステージから出る圧縮空気で冷却するようにした。これにより、圧縮空気が、圧縮空気供給ポート50cから直接前段熱交換器51に供給される場合と比べて、低い温度にて前段熱交換器51に入ることになるため、前段熱交換器51にて圧縮空気の冷却に要する低温窒素ガスの量を削減することが可能となる。
(10)排出空気加熱器93にて、各冷却ユニットで使用された圧縮空気を、常温まで加熱してハンドラーの搬送空間内を満たすドライエアーとして再利用するようにした。これにより、ドライエアー用のガスを別途用意する場合と比べて、使用するガスの量を削減することが可能となる。
(11)また、各冷却ユニットで使用された後に排出空気熱交換器90で加熱された圧縮空気を排出空気加熱器93にて加熱するようにした。これにより、ドライエアーとしての再利用にあたり、圧縮空気を排出空気加熱器93にて所定の温度まで加熱する際に必要なエネルギーを削減することが可能となる。
(12)排出窒素熱交換器91にて、前段熱交換器51に入る圧縮空気を前段熱交換器51、中段熱交換器61、後段熱交換器71から出る低温窒素ガスで冷却するようにした。これにより、圧縮空気が、圧縮空気供給ポート50cから直接前段熱交換器51に供給される場合と比べて、低い温度にて前段熱交換器51に入ることになるため、前段熱交換器51にて圧縮空気の冷却に要する低温窒素ガスの量を削減することができる。
(13)排出窒素加熱器95にて、各冷却ユニットで使用された低温窒素ガスを、常温まで加熱してハンドラーの搬送空間内を満たすドライエアーとして再利用するようにした。これにより、ドライエアー用のガスを別途用意する場合と比べて、使用するガスの量を削減することが可能となる。
(14)また、各熱交換器51,61,71で使用された後に排出窒素熱交換器91で加熱された低温窒素ガスを排出窒素加熱器95にて加熱するようにした。これにより、ドライエアーとしての再利用にあたり、低温窒素ガスを排出窒素加熱器95にて所定の温度まで加熱する際に必要なエネルギーを削減することが可能となる。
(15)各冷却ユニットの熱交換器51,61,71における低温窒素ガスの出口と、それら熱交換器51,61,71から出た低温窒素ガスの流通する流路同士の合流箇所P1,P2との間に、逆止弁56,66,76を設けた。これにより、排出窒素熱交換器91側から各冷却ユニットの熱交換器51,61,71に低温窒素ガスが逆流することを抑えることが可能となる。また同時に、前段熱交換器51、中段熱交換器61、後段熱交換器71の各々から出た低温窒素ガスが、合流箇所P1,P2を経由して他の冷却ユニットの熱交換器に流入することを抑えることが可能となる。
なお、上記第2の実施形態は、以下のように適宜変更して実施することもできる。
・排出空気逆止弁92は排出空気加熱器93の出入口に接続されている形態でもよい。同様に、排出窒素逆止弁94は排出窒素加熱器95の出入口に接続されている形態でもよい。
・排出空気熱交換器90及び排出窒素熱交換器91については、これら2つの熱交換器のいずれか一方のみを備えるようにしてもよい。
・上記実施形態では、全ての冷却ユニットから出た低温窒素ガスが排出窒素熱交換器91に流入するようにしたが、一部の冷却ユニットから出た低温窒素ガスが排出窒素熱交換器91に流入するようにしてもよい。例えば前段熱交換器51のみ、もしくは前段熱交換器51及び中段熱交換器61の2つの熱交換器から出た低温窒素ガスが排出窒素熱交換器91に流入するようにしてもよい。
・上述された第1の実施形態の変形例の各々が、第2の実施形態及びその変形例の各々に適用された形態であってもよい。
また、上記第1の実施形態及び第2の実施形態は、各々以下のように変更して実施することもできる。
・第1の実施形態及び第2の実施形態では、基台11を貫通する開口部13に取り付けられたテストヘッド14とテストヘッド14上面の検査用ソケット14aとによりステージが構成されるものとした。これに代えて、図6に示されるように、圧縮空気の流れる流路100、ヒーター101、及び検査用ソケット14aの収容される収容部102を備える台座103を基台11に設置し、この台座103をステージとしてもよい。この場合、検査用ソケット14aは、台座103の収容部102に収容されることによってハンドラー10に搭載される。そして、台座103が冷却されることによって、検査用ソケット14aに収容された電子部品が冷却される。
部品検査装置を構成するハンドラーとテスターとは別体の装置であるため、テストヘッド14及び検査用ソケット14aをステージとする場合、ハンドラー側の構成とは別に、予めテスターのテストヘッド14に圧縮空気の流れる流路やヒーターを備えておく必要がある。この点、上述した構成によれば、内部流路やヒーターを備えたテストヘッド14を要することなく、検査用ソケット14aに収容された電子部品Tを冷却することが可能となる。
なお、温度センサーは、ステージの温度が検出可能であれば、台座103に搭載されていてもよいし、検査用ソケット14aに搭載されていてもよい。また、図6に記載の台座103には1つの収容部102が形成されているが、台座103に形成される収容部102の数は、2以上であってもよい。また、台座103の収容部102にテストヘッド14及び検査用ソケット14aが収容される構成としてもよい。要は、電子部品を支持するステージとして、熱を伝導する部材を挟んで電子部品に間接的に触れる部材そのものが冷却される態様であればよい。
T…電子部品、C1…供給用コンベアー、C2,C3,C4…回収用コンベアー、C1a,C2a,C3a,C4a…デバイストレイ、P1,P2…合流箇所、10…ハンドラー、11…基台、11a…搭載面、12…カバー部材、13…開口部、14…テストヘッド、14a…検査用ソケット、15…第1シャトル、16…第2シャトル、15a,16a…供給用シャトルプレート、15b,16b…回収用シャトルプレート、15c,16c…シャトルガイド、20…供給ロボット、21…供給側固定ガイド、22…供給側可動ガイド、23…供給用ハンドユニット、30…搬送ロボット、31…搬送ガイド、32…第1搬送ユニット、33…第2搬送ユニット、40…回収ロボット、41…回収側固定ガイド、42…回収側可動ガイド、43…回収用ハンドユニット、50…前段収容室、50a…圧縮空気供給源、50b…低温窒素ガス供給源、50c…圧縮空気供給ポート、50d…低温窒素ガス供給ポート、51…前段熱交換器、52…前段窒素ガスバルブ、53…前段ヒーター、54…前段温度センサー、55…前段常温窒素生成部、56…前段逆止弁、60…中段収容室、61…中段熱交換器、62…中段窒素ガスバルブ、63…中段ヒーター、64…中段温度センサー、65…中段常温窒素生成部、66…中段逆止弁、70…後段収容室、71…後段熱交換器、72…後段窒素ガスバルブ、73…後段ヒーター、74…後段温度センサー、75…後段常温窒素生成部、76…後段逆止弁、80…制御装置、81…前段冷却ユニット駆動部、81a…前段バルブ駆動部、81b…前段ヒーター駆動部、82a…中段バルブ駆動部、82b…中段ヒーター駆動部、83a…後段バルブ駆動部、83b…後段ヒーター駆動部、85…テスター、90…排出空気熱交換器、91…排出窒素熱交換器、92…排出空気逆止弁、93…排出空気加熱器、94…排出窒素逆止弁、95…排出窒素加熱器、100…流路、101…ヒーター、102…収容部、103…台座。

Claims (13)

  1. 部品が支持されるステージを有するハンドラーであって、
    常温未満の温度のガスである低温窒素ガスで圧縮空気を冷却する低温窒素熱交換器と、
    前記低温窒素熱交換器で冷却された圧縮空気が供給される前記ステージと、
    前記ステージを加熱するヒーターと、
    前記ステージの温度を検出する温度センサーと、
    前記低温窒素熱交換器に低温窒素ガスを供給する供給路を開閉するバルブと、
    前記温度センサーの検出温度が所定温度になるように、前記ヒーターの出力及び前記バルブの開閉を制御する制御部とを備える
    ことを特徴とするハンドラー。
  2. 前記低温窒素熱交換器、前記ステージ、前記ヒーター、前記温度センサー、及び前記バルブを有する冷却ユニットを複数備え、
    前記複数の冷却ユニット以外から圧縮空気が入る前記冷却ユニットを前段冷却ユニットとし、
    前記複数の冷却ユニット以外に圧縮空気を出す前記冷却ユニットを後段冷却ユニットとし、
    前記前段冷却ユニットの前記ステージにおける前記圧縮空気の出口と、前記後段冷却ユニットの前記低温窒素熱交換器における前記圧縮空気の入口とを互いに連通する連通部を有する
    請求項1に記載のハンドラー。
  3. 前記低温窒素熱交換器、前記ステージ、前記ヒーター、前記温度センサー、及び前記バルブを有する冷却ユニットを複数備え、
    前記複数の冷却ユニットの各々の前記低温窒素熱交換器が並列に接続されて複数の前記低温窒素熱交換器の各々に前記低温窒素ガスを供給する低温窒素ガス供給部を有する
    請求項1又は2に記載のハンドラー。
  4. 前記低温窒素熱交換器から出た低温窒素ガスが流通する流路上に、当該低温窒素熱交換器にてガスが逆流することを抑制する逆止弁を備える
    請求項1〜3のいずれか一項に記載のハンドラー。
  5. 前記低温窒素熱交換器、前記ステージ、前記ヒーター、前記温度センサー、及び前記バルブを有する冷却ユニットを複数備え、
    一つの冷却ユニットの低温窒素熱交換器が低温窒素ガスを排出する先に対し、
    他の冷却ユニットの低温窒素熱交換器における低温窒素ガスの出口が並列に接続され、
    前記逆止弁を前記冷却ユニットごとに備える
    請求項4に記載のハンドラー。
  6. 前記ステージを収容する収容室と、
    前記低温窒素熱交換器から出る低温窒素ガスを加熱して前記収容室内に導入する常温窒素生成部とを備える
    請求項1〜4のいずれか一項に記載のハンドラー。
  7. 前記連通部が、前記前段冷却ユニット及び前記後段冷却ユニット以外の前記冷却ユニットである
    請求項2に記載のハンドラー。
  8. 前記複数の冷却ユニットの各々にて圧縮空気の流れる部分を流通部分とし、
    前記複数の冷却ユニットでは前記複数の流通部分が直列に接続されている
    請求項7に記載のハンドラー。
  9. 前記低温窒素熱交換器に入る圧縮空気を前記低温窒素熱交換器から出る低温窒素ガスで冷却する排出窒素熱交換器を備える
    請求項1〜5のいずれか一項に記載のハンドラー。
  10. 前記排出窒素熱交換器から出る低温窒素ガスを常温まで加熱する加熱器を備える
    請求項9に記載のハンドラー。
  11. 前記低温窒素熱交換器に入る圧縮空気を前記ステージから出る圧縮空気で冷却する排出空気熱交換器を備える
    請求項1〜10のいずれか一項に記載のハンドラー。
  12. 前記ステージから前記排出空気熱交換器に入って該排出空気熱交換器から出る圧縮空気を常温まで加熱する加熱器を備える
    請求項11に記載のハンドラー。
  13. 部品が支持されるステージを有する部品検査装置であって、
    常温未満の温度のガスである低温窒素ガスで圧縮空気を冷却する低温窒素熱交換器と、
    前記低温窒素熱交換器で冷却された圧縮空気が供給される前記ステージと、
    前記ステージを加熱するヒーターと、
    前記ステージの温度を検出する温度センサーと、
    前記低温窒素熱交換器に低温窒素ガスを供給する供給路を開閉するバルブと、
    前記温度センサーの検出温度が所定温度になるように、前記ヒーターの出力及び前記バルブの開閉を制御する制御部とを備える
    ことを特徴とする部品検査装置。
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