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JP2013166832A - 表面保護シート - Google Patents

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JP2013166832A
JP2013166832A JP2012030035A JP2012030035A JP2013166832A JP 2013166832 A JP2013166832 A JP 2013166832A JP 2012030035 A JP2012030035 A JP 2012030035A JP 2012030035 A JP2012030035 A JP 2012030035A JP 2013166832 A JP2013166832 A JP 2013166832A
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JP2012030035A
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Nobusuke Ikushima
伸祐 生島
Jiro Yamato
二郎 山戸
Kohei Takeda
公平 武田
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Nitto Denko Corp
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Nitto Denko Corp
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Abstract

【課題】基材層と粘着層を含む表面保護シートであって、被着体への貼付状態における曲げ加工性に優れた、表面保護シートを提供する。
【解決手段】本発明の表面保護シートは、基材層と粘着層を含む表面保護シートであって、該基材層の厚さが50μm以上であり、破断時伸びが400%以上であり、上降伏点が15N/20mm以下であり、100%伸び時の引張強さが18N/20mm以下であり、200%伸び時の引張強さが20N/20mm以下である。
【選択図】図1

Description

本発明は、表面保護シートに関する。詳細には、本発明は、基材層と粘着層を含む表面保護シートに関する。本発明の表面保護シートは、例えば、金属板、塗装板、アルミサッシ、樹脂板、化粧鋼板、塩化ビニルラミネート鋼板、ガラス板等の部材、偏光フィルム、液晶パネル等の光学部材、電子部材等を運搬、加工、または養生する際等に、それらの表面に貼り付けて保護する用途等に用いられる。
表面保護シートは、一般に、基材層の片側に粘着層が設けられている。このような基材層と粘着層を含む表面保護シートを製造する方法として、基材層と粘着層とを共押出成形により一体に形成する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、従来の表面保護シートは、被着体への貼付状態における曲げ加工性に劣る。このため、従来の表面保護シートを貼付した被着体を曲げ加工する際に、該表面保護シートが破断してしまったり、SUS傷が生じてしまったりするという問題がある。
特開昭61−103975号公報
本発明の課題は、基材層と粘着層を含む表面保護シートであって、被着体への貼付状態における曲げ加工性に優れた、表面保護シートを提供することにある。
本発明の表面保護シートは、
基材層と粘着層を含む表面保護シートであって、
該基材層の厚さが50μm以上であり、
破断時伸びが400%以上であり、
上降伏点が15N/20mm以下であり、
100%伸び時の引張強さが18N/20mm以下であり、
200%伸び時の引張強さが20N/20mm以下である。
好ましい実施形態においては、上記基材層と上記粘着層が共押出成形により一体に形成されてなる。
好ましい実施形態においては、上記基材層がポリオレフィン系樹脂を主成分として含む。
好ましい実施形態においては、上記基材層が、最外基材層Aと中間基材層Bとからなり、該中間基材層B側に上記粘着層が配置される。
好ましい実施形態においては、上記最外基材層Aがポリエチレン系樹脂を主成分として含む。
好ましい実施形態においては、上記ポリエチレン系樹脂が低密度ポリエチレンを含む。
好ましい実施形態においては、上記中間基材層Bがポリエチレン系樹脂を主成分として含む。
好ましい実施形態においては、上記ポリエチレン系樹脂が低密度ポリエチレンを含む。
好ましい実施形態においては、上記ポリエチレン系樹脂が直鎖状低密度ポリエチレンを含む。
好ましい実施形態においては、上記直鎖状低密度ポリエチレンの密度が0.880g/cm〜0.910g/cmである。
好ましい実施形態においては、上記中間基材層B中の上記直鎖状低密度ポリエチレンの含有割合が30重量%〜5重量%である。
好ましい実施形態においては、上記粘着層がスチレン系熱可塑性エラストマーを含む。
本発明によれば、基材層と粘着層を含む表面保護シートであって、被着体への貼付状態における曲げ加工性に優れた、表面保護シートを提供することができる。
本発明の表面保護シートの一構成例を模式的に示す断面図である。
本発明の表面保護シートは、基材層と粘着層を含む表面保護シートである。本発明の表面保護シートは、本発明の効果を損なわない範囲で、任意の適切なその他の層を含んでいても良い。
基材層の厚さは、50μm以上であり、好ましくは50μm〜300μmであり、より好ましくは50μm〜250μmであり、さらに好ましくは50μm〜200μmであり、特に好ましくは50μm〜150μmであり、最も好ましくは50μm〜100μmである。基材層の厚さが上記範囲内に収まれば、本発明の表面保護シートを貼付した被着体を曲げ加工する際に、該表面保護シートが破断し難くなり、SUS傷が生じ難くなり、また、基材層のコシが大きくなることを抑制できるので本発明の表面保護シートを被着体に貼付した後に浮き等が発生し難い。
粘着層の厚さは、好ましくは1μm〜50μmであり、より好ましくは2μm〜40μmであり、さらに好ましくは3μm〜30μmであり、特に好ましくは4μm〜20μmであり、最も好ましくは5μm〜10μmである。粘着層の厚さを上記範囲内に収めることによって、共押出成形により本発明の表面保護シートを製造する際に層構成の制御がし易くなり、また、十分な機械的強度を有する表面保護シートを得ることができる。
本発明の表面保護シートの全体の厚さは、好ましくは51μm〜150μmであり、より好ましくは53μm〜140μmであり、さらに好ましくは55μm〜130μmであり、特に好ましくは57μm〜120μmであり、最も好ましくは60μm〜110μmである。本発明の表面保護シートの全体の厚さを上記範囲内に収めることによって、取扱性に優れて十分な機械的強度を有する表面保護シートを得ることができる。
本発明の表面保護シートは、好ましくは、基材層と粘着層が共押出成形により一体に形成されてなる。共押出成形としては、フィルム、シート等の製造に一般に用いられる、任意の適切な共押出成形を採用することができる。共押出成形としては、例えば、インフレーション法、共押出T−ダイ法などを採用し得る。これらの共押出成形は、コスト面や生産性の面で好ましい。
本発明の表面保護シートの破断時伸びは、400%以上であり、好ましくは400%〜800%であり、より好ましくは400%〜700%であり、さらに好ましくは400%〜650%であり、特に好ましくは400%〜600%であり、最も好ましくは400%〜500%である。破断時伸びが上記範囲内に収まることにより、本発明の表面保護シートは、被着体への貼付状態において優れた曲げ加工性を発現し得る。なお、破断時伸びの測定方法については後述する。
本発明の表面保護シートの上降伏点は、15N/20mm以下であり、好ましくは8N/20mm〜15N/20mmであり、より好ましくは8.5N/20mm〜14N/20mmであり、さらに好ましくは8.5N/20mm〜13.5N/20mmであり、特に好ましくは9N/20mm〜13N/20mmであり、最も好ましくは9.5N/20mm〜13N/20mmである。上降伏点が上記範囲内に収まることにより、本発明の表面保護シートは、被着体への貼付状態において優れた曲げ加工性を発現し得る。なお、上降伏点の測定方法については後述する。
本発明の表面保護シートの100%伸び時の引張強さは、18N/20mm以下であり、好ましくは12N/20mm〜18N/20mmであり、より好ましくは12.5N/20mm〜17N/20mmであり、さらに好ましくは13N/20mm〜16.5N/20mmであり、特に好ましくは13.5N/20mm〜16.5N/20mmであり、最も好ましくは14N/20mm〜16.5N/20mmである。100%伸び時の引張強さが上記範囲内に収まることにより、本発明の表面保護シートは、被着体への貼付状態において優れた曲げ加工性を発現し得る。なお、100%伸び時の引張強さの測定方法については後述する。
本発明の表面保護シートの200%伸び時の引張強さは、20N/20mm以下であり、好ましくは13N/20mm〜20N/20mmであり、より好ましくは14N/20mm〜19N/20mmであり、さらに好ましくは15N/20mm〜19N/20mmであり、特に好ましくは15.5N/20mm〜18.5N/20mmであり、最も好ましくは16N/20mm〜17.5N/20mmである。200%伸び時の引張強さが上記範囲内に収まることにより、本発明の表面保護シートは、被着体への貼付状態において優れた曲げ加工性を発現し得る。なお、200%伸び時の引張強さの測定方法については後述する。
基材層は、好ましくは、ポリオレフィン系樹脂を主成分として含む。基材層がポリオレフィン系樹脂を主成分として含むことにより、耐熱性、耐溶剤性、可とう性を有することができ、ロール状に容易に巻き取ることが可能となる。基材層に含まれるポリオレフィン系樹脂は、1種のみであっても良いし、2種以上であっても良い。基材層は、単層であっても良いし、複数層であっても良い。
ここで、本発明において「主成分」とは、好ましくは50重量%以上であり、より好ましくは60重量%以上であり、さらに好ましくは70重量%以上であり、特に好ましくは80重量%以上であり、最も好ましくは90重量%以上であることを意味する。
ポリオレフィン系樹脂としては、例えば、ポリエチレン系樹脂、プロピレンまたはプロピレン成分とエチレン成分からなるプロピレン系樹脂、エチレン酢酸ビニル共重合体などが挙げられる。
ポリオレフィン系樹脂としては、具体的には、例えば、高密度ポリエチレン(HDPE)、中密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、ポリプロピレン、ポリ−1−ブテン、ポリ−4−メチル−1−ペンテン、エチレン・プロピレン共重合体、エチレン・1−ブテン共重合体、エチレン・1−ヘキセン共重合体、エチレン・4−メチル−1−ペンテン共重合体、エチレン・1−オクテン共重合体、エチレン・アクリル酸メチル共重合体、エチレン・メタクリル酸メチル共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・エチルアクリレート共重合体、エチレン・ビニルアルコール共重合体などが挙げられる。
基材層が2層以上の複数層から構成される場合には、各々の隣接する層は、それを構成する樹脂成分として、溶融共押出しによって相互に強固な接着を形成できるものを選択することが好ましい。
基材層は、好ましくは、最外基材層Aと中間基材層Bとからなり、該中間基材層B側に上記粘着層が配置される。すなわち、本発明の表面保護シートの積層構造は、好ましくは、「最外基材層A/中間基材層B/粘着層」の3層構造である。図1は、本発明の表面保護シート100が「最外基材層A21/中間基材層B22/粘着層10」の積層構成を有する場合の一構成例を模式的に示す断面図である。最外基材層A21と中間基材層B22が基材層20となる。
最外基材層Aは、好ましくは白色系層である。最外基材層Aが白色系層であることにより、耐候性に優れた表面保護シートとすることができる。
中間基材層Bは、好ましくは黒色系層である。中間基材層Bが黒色系層であることにより、耐候性に優れた表面保護シートとすることができる。
基材層は、より好ましくは、最外基材層Aと中間基材層Bとからなり、最外基材層Aが白色系層であり、中間基材層Bが黒色系層である。基材層が、白色系層および黒色系層の2層を含むことにより、耐候性に非常に優れた表面保護シートとすることができる。
白色系層は、白色系の色調を示す層であり、例えば、JIS−L−1015で規定される白色度が、好ましくは60%以上であり、より好ましくは70%以上であり、さらに好ましくは80%以上であり、特に好ましくは85%以上である。白色系層は、好ましくは、白色顔料を含む。白色顔料としては、任意の適切な白色顔料を採用し得る。このような白色顔料としては、例えば、酸化チタンが挙げられる。白色系層が白色顔料を含有する場合、その含有割合は、白色系層を形成する樹脂成分に対して、好ましくは0.1重量%〜50重量%であり、より好ましくは1重量%〜40重量%であり、さらに好ましくは2重量%〜30重量%である。白色系層を形成する樹脂成分に対する白色顔料の含有割合が上記範囲内に収まることにより、耐候性に優れた表面保護シートとすることができ、押出し性等の成形性にも優れる。
最外基材層Aを形成する樹脂成分は、好ましくはポリオレフィン系樹脂であり、より好ましくはプロピレン系ポリマー、エチレン系ポリマーである。最外基材層Aを形成する樹脂成分としては、具体的には、ホモポリプロピレン、ブロックポリプロピレン、ランダムポリプロピレン、高密度ポリエチレン(HDPE)、中密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)が好ましく挙げられる。最外基材層Aは、好ましくは、ポリエチレン系樹脂を主成分として含む。このポリエチレン系樹脂の密度としては、好ましくは0.880g/cm〜0.940g/cmであり、より好ましくは0.880g/cm〜0.923g/cmであり、さらに好ましくは0.880g/cm〜0.915g/cmである。最外基材層Aがポリエチレン系樹脂を主成分として含むことにより、基材層が耐熱性、耐溶剤性、可とう性を有することができ、本発明の表面保護シートをロール状に容易に巻き取ることが可能となるとともに、被着体への貼付状態において優れた曲げ加工性を発現し得る。最外基材層Aがポリエチレン系樹脂を主成分として含む場合、該ポリエチレン系樹脂は、好ましくは、低密度ポリエチレンを含む。上記ポリエチレン系樹脂が低密度ポリエチレンを含むことにより、基材層が耐熱性、耐溶剤性、可とう性を十分に有することができ、本発明の表面保護シートをロール状に一層容易に巻き取ることが可能となるとともに、被着体への貼付状態において優れた曲げ加工性を一層発現し得る。
最外基材層A中のポリオレフィン系樹脂の含有割合は、好ましくは60重量%以上であり、より好ましくは70重量%以上であり、さらに好ましくは80重量%以上であり、特に好ましくは85重量%以上であり、最も好ましくは90重量%以上である。このようなポリオレフィン系樹脂は、1種のみを用いても良いし、2種以上を用いても良い。
最外基材層Aの厚さは、目的に応じて、任意の適切な厚さを採用し得る。このような厚さは、好ましくは2μm〜100μm、より好ましくは3μm〜80μm、さらに好ましくは4μm〜60μm、特に好ましくは5μm〜50μmである。
黒色系層は、黒色系の色調を示す層である。黒色系層は、好ましくは、黒色顔料を含む。黒色顔料としては、任意の適切な黒色顔料を採用し得る。このような黒色顔料としては、例えば、カーボンブラックが挙げられる。黒色系層が黒色顔料を含有する場合、その含有割合は、黒色系層を形成する樹脂成分に対して、好ましくは0.01重量%〜10重量%であり、より好ましくは0.1重量%〜5重量%であり、さらに好ましくは0.5重量%〜3重量%である。黒色系層を形成する樹脂成分に対する黒色顔料の含有割合が上記範囲内に収まることにより、耐候性に優れた表面保護シートとすることができ、押出し性等の成形性にも優れる。
中間基材層Bを形成する樹脂成分は、好ましくはポリオレフィン系樹脂であり、より好ましくはプロピレン系ポリマー、エチレン系ポリマーである。中間基材層Bを形成する樹脂成分としては、具体的には、ホモポリプロピレン、ブロックポリプロピレン、ランダムポリプロピレン、高密度ポリエチレン(HDPE)、中密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)が好ましく挙げられる。黒色系層は、好ましくは、ポリエチレン系樹脂を主成分として含む。このポリエチレン系樹脂の密度としては、好ましくは0.880g/cm〜0.940g/cmであり、より好ましくは0.880g/cm〜0.923g/cmであり、さらに好ましくは0.880g/cm〜0.915g/cmである。中間基材層Bがポリエチレン系樹脂を主成分として含むことにより、基材層が耐熱性、耐溶剤性、可とう性を有することができ、本発明の表面保護シートをロール状に容易に巻き取ることが可能となるとともに、被着体への貼付状態において優れた曲げ加工性を発現し得る。
中間基材層Bがポリエチレン系樹脂を主成分として含む場合、該ポリエチレン系樹脂は、好ましくは、低密度ポリエチレンを含む。上記ポリエチレン系樹脂が低密度ポリエチレンを含むことにより、基材層が耐熱性、耐溶剤性、可とう性を十分に有することができ、本発明の表面保護シートをロール状に一層容易に巻き取ることが可能となるとともに、被着体への貼付状態において優れた曲げ加工性を一層発現し得る。
中間基材層Bがポリエチレン系樹脂を主成分として含む場合、該ポリエチレン系樹脂は、好ましくは、直鎖状低密度ポリエチレンを含む。上記ポリエチレン系樹脂が直鎖状低密度ポリエチレンを含むことにより、被着体への貼付状態において非常に優れた曲げ加工性を一層発現し得る。
上記直鎖状低密度ポリエチレンの密度は、好ましくは0.880g/cm〜0.910g/cmであり、より好ましくは0.880g/cm〜0.905g/cmであり、さらに好ましくは0.885g/cm〜0.905g/cmであり、特に好ましくは0.890g/cm〜0.900g/cmである。上記直鎖状低密度ポリエチレンの密度を上記範囲内に収めることにより、被着体への貼付状態において非常に優れた曲げ加工性をより一層発現し得る。
中間基材層Bが直鎖状低密度ポリエチレンを含む場合、該中間基材層B中の該直鎖状低密度ポリエチレンの含有割合は、好ましくは30重量%〜5重量%であり、より好ましくは25重量%〜5重量%であり、さらに好ましくは20重量%〜10重量%であり、特に好ましくは15重量%〜10重量%である。中間基材層B中の直鎖状低密度ポリエチレンの含有割合を上記範囲内に収めることにより、被着体への貼付状態において非常に優れた曲げ加工性をより一層発現し得る。
中間基材層B中のポリオレフィン系樹脂の含有割合は、好ましくは60重量%以上であり、より好ましくは70重量%以上であり、さらに好ましくは80重量%以上であり、特に好ましくは85重量%以上であり、最も好ましくは90重量%以上である。このようなポリオレフィン系樹脂は、1種のみを用いても良いし、2種以上を用いても良い。
中間基材層Bの厚さは、目的に応じて、任意の適切な厚さを採用し得る。このような厚さは、好ましくは2μm〜100μm、より好ましくは3μm〜80μm、さらに好ましくは4μm〜60μm、特に好ましくは5μm〜50μmである。
基材層は、任意の適切な添加剤を含有し得る。このような添加剤としては、例えば、酸化防止剤、紫外線吸収剤、老化防止剤、光安定剤、帯電防止剤、表面潤滑剤、レベリング剤、可塑剤、低分子ポリマー、腐食防止剤、重合禁止剤、シランカップリング剤、無機および有機の充填剤(例えば、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、シリカ、酸化亜鉛、酸化チタン等)、金属粉、着色剤、顔料、耐熱安定剤、目ヤニ防止剤、滑剤、アンチブロッキング剤などが挙げられる。
基材層の粘着層と反対側の最外層には、背面処理が施されていても良い。背面処理の方法としては、本発明の効果を損なわない範囲で任意の適切な方法を採用し得る。このような背面処理の方法としては、例えば、エンボス加工や凹凸加工等の表面加工、脂肪酸誘導体を含有させる方法などが挙げられる。このような脂肪酸誘導体は、1種のみであっても良いし、2種以上であっても良い。
基材層が脂肪酸誘導体を含む場合、該基材層中の脂肪酸誘導体の含有割合は、基材層中の樹脂成分に対して、好ましくは0.05重量%〜1.00重量%であり、より好ましくは0.10重量%〜0.90重量%であり、さらに好ましくは0.30重量%〜0.80重量%である。基材層中の脂肪酸誘導体の含有割合が、基材層中の樹脂成分に対して、上記範囲内に収まれば、ロール状とした本発明の表面保護シートを容易に巻き戻すことが可能となって離型効果を十分に発現できるとともに、該脂肪酸誘導体のブリードによる汚染を十分に抑制できる。
脂肪酸誘導体としては、脂肪酸誘導体構造を分子構造中に含む化合物をいう。
脂肪酸誘導体としては、例えば、飽和脂肪酸ビスアミド、不飽和脂肪酸ビスアミド、芳香族系ビスアミド、置換尿素、脂肪酸金属塩などが挙げられる。脂肪酸誘導体としては、具体的には、例えば、メチレンビスステアリン酸アミド、エチレンビスステアリン酸アミド、エチレンビスオレイン酸アミド、N,N−ジオレイルアジピン酸アミド、N−ステアリル−N’−ステアリル尿素などのN−ステアリル−N’−ステアリル酸アミド、ステアリン酸亜鉛などが挙げられる。
脂肪酸誘導体としては、好ましくは、脂肪酸アミドであり、より好ましくは、メチレンビスステアリン酸アミド、エチレンビスステアリン酸アミド、N−ステアリル−N’−ステアリル酸アミドから選ばれる少なくとも1種である。
脂肪酸誘導体は、融点が100℃以上であることが好ましい。融点が100℃未満の脂肪酸誘導体は、粘着層表面への転写が顕著となってしまい、粘着力の低下が発生しやすいおそれがある。
粘着層は、好ましくは、熱可塑性樹脂を主成分として含む。粘着層に含まれる熱可塑性樹脂は、1種のみであっても良いし、2種以上であっても良い。
熱可塑性樹脂としては、任意の適切な熱可塑性樹脂を採用し得る。このような熱可塑性樹脂としては、例えば、オレフィン系樹脂、芳香族基含有オレフィン/ジエン共重合体、スチレン系樹脂、エステル系樹脂などが挙げられる。これらの熱可塑性樹脂の中でも、スチレン系樹脂が好ましく、より好ましくは、スチレン系熱可塑性エラストマーである。
スチレン系熱可塑性エラストマーとしては、好ましくは、スチレン系ブロック共重合体またはその水添物が挙げられる。
スチレン系ブロック共重合体としては、例えば、スチレン・ブタジエン・スチレン共重合体(SBS)、スチレン・イソプレン・スチレン共重合体(SIS)等のスチレン系ABA型ブロック共重合体(トリブロック共重合体);スチレン・ブタジエン・スチレン・ブタジエン共重合体(SBSB)、スチレン・イソプレン・スチレン・イソプレン共重合体(SISI)等のスチレン系ABAB型ブロック共重合体(テトラブロック共重合体);スチレン・ブタジエン・スチレン・ブタジエン・スチレン共重合体(SBSBS)、スチレン・イソプレン・スチレン・イソプレン・スチレン共重合体(SISIS)等のスチレン系ABABA型ブロック共重合体(ペンタブロック共重合体);これ以上のAB繰り返し単位を有するスチレン系ブロック共重合体;などが挙げられる。
スチレン系ブロック共重合体の水添物としては、例えば、スチレン・エチレン−ブチレン共重合体・スチレン共重合体(SEBS)、スチレン・エチレン−プロピレン共重合体・スチレン共重合体(SEPS)、スチレン・エチレン−ブチレン共重合体・スチレン・エチレン−ブチレン共重合体の共重合体(SEBSEB);などが挙げられる。
スチレン系熱可塑性エラストマーは、1種のみを用いても良いし、2種以上を用いても良い。
スチレン系熱可塑性エラストマーがスチレン系ブロック共重合体またはその水添物である場合、該スチレン系熱可塑性エラストマーにおけるスチレンブロック含量は、好ましくは5重量%〜40重量%であり、より好ましくは7重量%〜30重量%であり、さらに好ましくは9重量%〜20重量%である。上記スチレンブロック含量が少なくなると、粘着層の凝集力不足による糊残りが発生しやすくなるおそれがある。上記スチレンブロック含量が多くなると、粘着層が硬くなり、粗面に対して良好な粘着性を得ることができないおそれがある。
スチレン系熱可塑性エラストマーとしては、スチレン(A)とブタジエン(B)からなるトリブロック共重合体以上の繰り返し構造(ABA型、ABAB型、ABABA型等)を有するスチレン系ブロック共重合体の水添物(SEBS、SEBSEB、SEBSEBS等)が好適である。このようなスチレン系熱可塑性エラストマーを採用することにより、被着体への貼付状態における接着力を一層適度に高くでき、一方で、被着体へ貼付した後に剥離する際の接着力が一層適度な大きさであり、したがって、軽微な力で一層容易に被着体から剥離することができ、さらに、比較的高温下での長期保存の環境負荷に曝した場合の接着力の上昇が一層抑制できる。
スチレン系熱可塑性エラストマーが、スチレン(A)とブタジエン(B)からなるトリブロック共重合体以上の繰り返し構造(ABA型、ABAB型、ABABA型等)を有するスチレン系ブロック共重合体の水添物(SEBS、SEBSEB、SEBSEBS等)である場合、エチレン−ブチレン共重合体ブロックに占めるブチレン構造の割合が、好ましくは60重量%以上であり、より好ましくは70重量%以上であり、さらに好ましくは75重量%以上である。上記エチレン−ブチレン共重合体ブロックに占めるブチレン構造の割合が上記範囲内に収まることにより、被着体への貼付状態における接着力を一層適度に高くでき、一方で、被着体へ貼付した後に剥離する際の接着力が一層適度な大きさであり、したがって、軽微な力で一層容易に被着体から剥離することができ、さらに、比較的高温下での長期保存の環境負荷に曝した場合の接着力の上昇が一層抑制できる。なお、上記エチレン−ブチレン共重合体ブロックに占めるブチレン構造の割合は、好ましくは、90重量%以下である。
粘着層は、粘着性の調節等を目的に、本発明の目的を損なわない範囲内で、他のスチレン系熱可塑性エラストマーを含んでいても良い。
他のスチレン系熱可塑性エラストマーとしては、上記以外のスチレン系ブロック共重合体;スチレン・ブタジエン共重合体(SB)、スチレン・イソプレン共重合体(SI)、スチレン・エチレン−ブチレン共重合体の共重合体(SEB)、スチレン・エチレン−プロピレン共重合体の共重合体(SEP)等のAB型ブロックポリマー;スチレン・ブタジエンラバー(SBR)等のスチレン系ランダム共重合体;スチレン・エチレン−ブチレン共重合体・オレフィン結晶の共重合体(SEBC)等のA−B−C型のスチレン・オレフィン結晶系ブロックポリマー;これらの水添物;などが挙げられる。
粘着層の形成に際しては、粘着特性の制御等を目的に、必要に応じて、例えば、軟化剤、粘着付与剤、基材層に用いたようなポリオレフィン系樹脂、シリコーン系ポリマー、液状アクリル系共重合体、リン酸エステル系化合物、老化防止剤、光安定化剤、紫外線吸収剤、表面潤滑剤、レベリング剤、可塑剤、低分子ポリマー、酸化防止剤、腐食防止剤、重合禁止剤、シランカップリング剤、無機および有機の充填剤(例えば、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、シリカ、酸化亜鉛、酸化チタン等)、金属粉、着色剤、顔料、耐熱安定剤などの添加剤を適宜に添加することができる。
粘着層表面には、例えば、コロナ放電処理、紫外線照射処理、火炎処理、プラズマ処理、スパッタエッチング処理などの、粘着性の制御や貼付作業性等を目的とした表面処理を必要に応じて施すこともできる。
粘着付与剤の配合は粘着力の向上に有効である。ただし、粘着付与剤の配合量は、凝集力の低下による糊残り問題の発生を回避するため、表面保護シートが適用される被着体に応じて適宜に決定される。粘着付与剤の配合量は、粘着層のベースポリマーに対して、好ましくは80重量%以下であり、より好ましくは40重量%以下であり、さらに好ましくは20重量%以下である。なお、表面保護シートが適用される被着体が金属板の場合には、粘着層の形成にあたり粘着付与剤を添加しない方が好ましい。
粘着付与剤としては、例えば、脂肪族系共重合体、芳香族系共重合体、脂肪族・芳香族系共重合体系や脂環式系共重合体等の石油系樹脂、クマロン−インデン系樹脂、テルぺン系樹脂、テルぺンフェノール系樹脂、重合ロジン等のロジン系樹脂、(アルキル)フェノール系樹脂、キシレン系樹脂、これらの水添物などの、一般的に粘着剤に使用されるものを特に制限なく使用できる。粘着付与剤は、1種のみを用いても良いし、2種以上を用いても良い。これらの粘着付与剤の中でも、剥離性や耐候性などの点から、水添系の粘着付与剤が好ましい。なお、粘着付与剤は、オレフィン樹脂とのブレンド物として市販されているものを使用することもできる。
軟化剤の配合は粘着力の向上に有効である。軟化剤としては、例えば、低分子量のジエン系ポリマー、ポリイソブチレン、水添ポリイソプレン、水添ポリブタジエン、それらの誘導体などが挙げられる。このような誘導体としては、例えば、片末端または両末端にOH基やCOOH基を有するものを例示でき、具体的には、水添ポリブタジエンジオール、水添ポリブタジエンモノオール、水添ポリイソプレンジオール、水添ポリイソプレンモノオールなどが挙げられる。特に、被着体に対する粘着性の向上を抑制する目的からは、水添ポリブタジエンや水添ポリイソプレン等のジエン系ポリマーの水添物やオレフィン系軟化剤等が好ましい。このような軟化剤としては、具体的には、(株)クラレ製の商品名「クラプレンLIR−200」等が入手可能である。これら軟化剤は、1種のみを用いても良いし、2種以上を用いても良い。
軟化剤の分子量は、任意の適切な量に適宜設定できるが、分子量が小さくなると粘着層からの被着体への物質移行や重剥離化等の原因となるおそれがあり、一方、分子量が大きくなると粘着力の向上効果に乏しくなる傾向があることから、軟化剤の数平均分子量は、好ましくは5000〜10万であり、より好ましくは1万〜5万である。
軟化剤を使用する場合、その添加量は任意の適切な量に適宜設定できるが、添加量が多くなると高温や屋外暴露時での糊残りが増加する傾向にあることから、粘着層のベースポリマーに対して、好ましくは100重量%以下であり、より好ましくは60重量%以下であり、さらに好ましくは40重量%以下である。なお、表面保護シートが適用される被着体が金属板の場合には、粘着層の形成にあたり軟化剤を添加しない方が好ましい。
粘着層には、接着力上昇の抑制等を目的として、ポリオレフィン系樹脂を添加しても良い。ポリオレフィン系樹脂は、基材層の形成に用いたものと同様のものを例示できる。このポリオレフィン系樹脂は、1種のみであっても良いし、2種以上であっても良い。このポリオレフィン系樹脂の配合量は、粘着層のベースポリマーに対して、好ましくは50重量%以下であり、より好ましくは30重量%以下であり、さらに好ましくは20重量%以下である。
粘着層には、必要に応じて、実用に供されるまでの間、セパレータなどを仮着して保護することもできる。
本発明の表面保護シートの製造方法は、好ましくは、基材層と粘着層を共押出成形により一体に形成させて製造する。これにより、所定の厚さを有する積層構造の表面保護シートを、高効率かつ安価に製造できる。共押出成形としては、フィルム、シート等の製造に一般に用いられる、任意の適切な共押出成形を採用することができる。共押出成形としては、例えば、インフレーション法、共押出T−ダイ法などを採用し得る。
共押出成形によれば、基材層の粘着層の反対側の最外面と粘着層とが溶融加熱状態で接することがないため、基材層の粘着層の反対側の最外面の熱劣化による副生成物の生成、および、その副生成物の粘着層への移行がなく、優れた巻戻し性を示し、粘着層表面の汚染を抑制できる。
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれら実施例になんら限定されるものではない。
(密度の測定)
樹脂の密度(g/cm)は、ISO1183に準拠して測定された値とした。
(破断時伸びの測定)
破断時伸びは下記のようにして測定した。
引張試験をJIS−K−7127に準じて行った。測定試料は、JIS−K−7127に記載の試験片タイプ2の形に切断した表面保護シートを用い、チャック間隔50mm、試験片幅10mm、試験速度300mm/minにて行った。また、測定に使用した試験機は、インストロン型引張試験機(島津製作所社製、オートグラフ)であった。引張試験時の試料が破断した際の伸び量を、チャック間距離50mmを基準として%で算出した。
(上降伏点の測定)
上降伏点は下記のようにして測定した。
JIS−K−7127に準じて行った引張試験にて得た。測定試料は、JIS−K−7127に記載の試験片タイプ2の形に切断した表面保護シートを用い、チャック間隔50mm、試験片幅10mm、試験速度300mm/minにて行った。また、測定に使用した試験機は、インストロン型引張試験機(島津製作所社製、オートグラフ)であった。
(引張強さの測定)
100%伸び時の引張強さおよび200%伸び時の引張強さは下記のようにして測定した。
JIS−K−7127に準じて行った。測定試料は、JIS−K−7127に記載の試験片タイプ2の形に切断した表面保護シートを用い、チャック間隔50mm、試験片幅10mm、試験速度300mm/minにて行った。また、測定に使用した試験機は、インストロン型引張試験機(島津製作所社製、オートグラフ)であった。引張試験時の伸び量が100%、および200%時の試験力を、得られたS−Sカーブより算出した。
(曲げ試験)
曲げ試験は下記のようにして測定した。
厚さ2.0mmのステンレス板(304HL)に2kgローラーにて圧着して表面保護シートを貼付し、表面保護シートがパンチの反対側になるように設置した後に金属V曲げ加工試験(Vブロック法)を行なった(JIS−Z−2248)。この時、ダイV角度:88度、ダイV幅(L幅):16または12mm、ダイR:2.0または1.0mm、パンチ角度:88度、パンチR:0.6の条件にて行い、曲げ加工後に表面保護シートの切れが発生した場合を×、発生しない場合を○とした。また、加工後の表面保護シートを剥離し、ステンレス板表面の傷の有無を確認した。傷が発生した場合を×、発生しない場合を○とした。
(共押出成形条件)
実施例および比較例において、下記の溶融温度条件にしたがって、インフレーション法によって成形した。
基材層:165℃
粘着層:165℃
共押出温度:165℃
〔実施例1〕
低密度ポリエチレン(東ソー製、商品名:ペトロセン186R、密度=0.924g/cm)と、白色顔料(酸化チタン、Dupont製、商品名:Ti−Pure R103)とを、表1の含有割合で配合し、白色系層形成材料を得た。
次に、低密度ポリエチレン(東ソー製、商品名:ペトロセン186R、密度=0.924g/cm)と、直鎖状低密度ポリエチレン(住友化学製、商品名:エクセレンFX FX307、密度=0.890g/cm)と、カーボンブラックMB(住化カラー製、商品名:ブラックSPEMB−865、カーボン含有量20%)とを、表1の含有割合で配合し、黒色系層形成材料を得た。
さらに、SEBS(水添SEBS、スチレン含量=15重量%、JSR製、商品名:ダイナロン8600P)82重量%と粘着付与剤(C5系水添芳香族石油樹脂、出光興産製、商品名:アイマーブP140)18重量%とを配合し、粘着層形成材料を得た。
上記で得られた白色系層形成材料、黒色系層形成材料、粘着層形成材料を用いて、インフレーション法による共押出成型により、3層構造(白色系層/黒色系層/粘着層)の表面保護シート(1)(厚さ:白色系層/黒色系層/粘着層=20μm/35μm/5μm)を得た。
結果を表1に示した。
〔実施例2〕
白色系層形成材料の配合を表1のように変更した以外は実施例1と同様に行い、3層構造(白色系層/黒色系層/粘着層)の表面保護シート(2)(厚さ:白色系層/黒色系層/粘着層=20μm/35μm/5μm)を得た。
結果を表1に示した。
〔実施例3〕
各層の厚さを表1のように変更した以外は実施例1と同様に行い、3層構造(白色系層/黒色系層/粘着層)の表面保護シート(3)(厚さ:白色系層/黒色系層/粘着層=15μm/40μm/5μm)を得た。
結果を表1に示した。
〔実施例4〕
白色系層形成材料の配合を表1のように変更し、各層の厚さを表1のように変更した以外は実施例1と同様に行い、3層構造(白色系層/黒色系層/粘着層)の表面保護シート(4)(厚さ:白色系層/黒色系層/粘着層=15μm/40μm/5μm)を得た。
結果を表1に示した。
〔実施例5〕
各層の厚さを表1のように変更した以外は実施例1と同様に行い、3層構造(白色系層/黒色系層/粘着層)の表面保護シート(5)(厚さ:白色系層/黒色系層/粘着層=20μm/45μm/5μm)を得た。
結果を表1に示した。
〔実施例6〕
白色系層形成材料の配合を表1のように変更し、各層の厚さを表1のように変更した以外は実施例1と同様に行い、3層構造(白色系層/黒色系層/粘着層)の表面保護シート(6)(厚さ:白色系層/黒色系層/粘着層=20μm/45μm/5μm)を得た。
結果を表1に示した。
〔実施例7〕
各層の厚さを表1のように変更した以外は実施例1と同様に行い、3層構造(白色系層/黒色系層/粘着層)の表面保護シート(7)(厚さ:白色系層/黒色系層/粘着層=15μm/50μm/5μm)を得た。
結果を表1に示した。
〔実施例8〕
白色系層形成材料の配合を表1のように変更し、各層の厚さを表1のように変更した以外は実施例1と同様に行い、3層構造(白色系層/黒色系層/粘着層)の表面保護シート(8)(厚さ:白色系層/黒色系層/粘着層=15μm/50μm/5μm)を得た。
結果を表1に示した。
〔比較例1〕
白色系層形成材料の配合を表2のように変更し、黒色系層形成材料の配合を表2のように変更し、各層の厚さを表2のように変更した以外は実施例1と同様に行い、3層構造(白色系層/黒色系層/粘着層)の表面保護シート(C1)(厚さ:白色系層/黒色系層/粘着層=55μm/15μm/5μm)を得た。
結果を表2に示した。
〔比較例2〕
白色系層形成材料の配合を表2のように変更し、黒色系層形成材料の配合を表2のように変更し、各層の厚さを表2のように変更した以外は実施例1と同様に行い、3層構造(白色系層/黒色系層/粘着層)の表面保護シート(C2)(厚さ:白色系層/黒色系層/粘着層=55μm/25μm/5μm)を得た。
結果を表2に示した。
〔比較例3〕
白色系層形成材料の配合を表2のように変更し、黒色系層形成材料の配合を表2のように変更し、各層の厚さを表2のように変更した以外は実施例1と同様に行い、3層構造(白色系層/黒色系層/粘着層)の表面保護シート(C3)(厚さ:白色系層/黒色系層/粘着層=60μm/15μm/5μm)を得た。
結果を表2に示した。
〔比較例4〕
黒色系層形成材料の配合において、直鎖状低密度ポリエチレン(住友化学製、商品名:エクセレンFX FX307、密度=0.890g/cm)に代えて、直鎖状低密度ポリエチレン(SECCO製、商品名:LL0220AA、密度=0.919g/cm)を用いた以外は実施例1と同様に行い、3層構造(白色系層/黒色系層/粘着層)の表面保護シート(C4)(厚さ:白色系層/黒色系層/粘着層=20μm/35μm/5μm)を得た。
結果を表2に示した。
〔比較例5〕
白色系層形成材料の配合を表2のように変更した以外は比較例4と同様に行い、3層構造(白色系層/黒色系層/粘着層)の表面保護シート(C5)(厚さ:白色系層/黒色系層/粘着層=20μm/35μm/5μm)を得た。
結果を表2に示した。
〔比較例6〕
各層の厚さを表2のように変更した以外は比較例4と同様に行い、3層構造(白色系層/黒色系層/粘着層)の表面保護シート(C5)(厚さ:白色系層/黒色系層/粘着層=20μm/45μm/5μm)を得た。
結果を表2に示した。
〔比較例7〕
各層の厚さを表2のように変更した以外は比較例4と同様に行い、3層構造(白色系層/黒色系層/粘着層)の表面保護シート(C7)(厚さ:白色系層/黒色系層/粘着層=15μm/50μm/5μm)を得た。
結果を表2に示した。
Figure 2013166832
Figure 2013166832
表1、表2より、本発明の表面保護シートは、基材層と粘着層を含む表面保護シートであって、被着体への貼付状態における曲げ加工性に優れる。
本発明の表面保護シートは、例えば、金属板、塗装板、アルミサッシ、樹脂板、化粧鋼板、塩化ビニルラミネート鋼板、ガラス板等の部材、偏光フィルム、液晶パネル等の光学部材、電子部材等を運搬、加工、または養生する際等に、それらの表面に貼り付けて保護する用途等に用いられる。
100 表面保護シート
10 粘着層
20 基材層
21 最外基材層A
22 中間基材層B

Claims (12)

  1. 基材層と粘着層を含む表面保護シートであって、
    該基材層の厚さが50μm以上であり、
    破断時伸びが400%以上であり、
    上降伏点が15N/20mm以下であり、
    100%伸び時の引張強さが18N/20mm以下であり、
    200%伸び時の引張強さが20N/20mm以下である、
    表面保護シート。
  2. 前記基材層と前記粘着層が共押出成形により一体に形成されてなる、請求項1に記載の表面保護シート。
  3. 前記基材層がポリオレフィン系樹脂を主成分として含む、請求項1または2に記載の表面保護シート。
  4. 前記基材層が、最外基材層Aと中間基材層Bとからなり、該中間基材層B側に前記粘着層が配置される、請求項1から3までのいずれかに記載の表面保護シート。
  5. 前記最外基材層Aがポリエチレン系樹脂を主成分として含む、請求項4に記載の表面保護シート。
  6. 前記ポリエチレン系樹脂が低密度ポリエチレンを含む、請求項5に記載の表面保護シート。
  7. 前記中間基材層Bがポリエチレン系樹脂を主成分として含む、請求項4から6までのいずれかに記載の表面保護シート。
  8. 前記ポリエチレン系樹脂が低密度ポリエチレンを含む、請求項7に記載の表面保護シート。
  9. 前記ポリエチレン系樹脂が直鎖状低密度ポリエチレンを含む、請求項7または8に記載の表面保護シート。
  10. 前記直鎖状低密度ポリエチレンの密度が0.880g/cm〜0.910g/cmである、請求項9に記載の表面保護シート。
  11. 前記中間基材層B中の前記直鎖状低密度ポリエチレンの含有割合が30重量%〜5重量%である、請求項9または10に記載の表面保護シート。
  12. 前記粘着層がスチレン系熱可塑性エラストマーを含む、請求項1から11までのいずれかに記載の表面保護シート。





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