JP2013163294A - 印刷データ作成方法及び印刷装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】インクジェット方式で印刷を行う場合において各ストリップ境界付近に生じる印刷物上のスジ等の不具合を解消することができる印刷方法及び印刷装置を提供する。
【解決手段】最大Y座標から一度に印刷可能な幅のストリップを形成すると、ストリップ1の幅の部分に非分割領域が干渉するので、ストリップ1はストリップ幅非分割領域の最大Y座標から一度に印刷可能な幅よりも小さい幅とする。次のストリップからは、通常の幅すなわち、最大Y座標から一度に印刷可能な幅のインクジェットノズルの端から端までの幅のラスタライズデータに変換するストリップ2、ストリップ3、ストリップ4、ストリップ5の順でストリップを形成する。次いで、ステップ210において、印刷開始位置までインクジェットヘッド1を対象物4に対して相対的に移動させた後、インクジェットヘッド1を対象物4に対して相対的に移動させながらストリップ1から順に印刷を行う。
【選択図】図10
【解決手段】最大Y座標から一度に印刷可能な幅のストリップを形成すると、ストリップ1の幅の部分に非分割領域が干渉するので、ストリップ1はストリップ幅非分割領域の最大Y座標から一度に印刷可能な幅よりも小さい幅とする。次のストリップからは、通常の幅すなわち、最大Y座標から一度に印刷可能な幅のインクジェットノズルの端から端までの幅のラスタライズデータに変換するストリップ2、ストリップ3、ストリップ4、ストリップ5の順でストリップを形成する。次いで、ステップ210において、印刷開始位置までインクジェットヘッド1を対象物4に対して相対的に移動させた後、インクジェットヘッド1を対象物4に対して相対的に移動させながらストリップ1から順に印刷を行う。
【選択図】図10
Description
本発明は、印刷装置に関し、より詳細には、対象物の表面、特にインク浸透性の乏しいプリント配線板等の対象物の表面にインクを噴射して該表面に印刷を行う印刷方法及び装置に関する。
プリント配線板上には抵抗器やコンデンサ、トランジスタ等の電子部品の記号や形状、電子部品番号等の文字等が印刷される。この印刷にはシルクスクリーン法が使用されていたため、一般的にはシルク文字と呼ばれている。シルクスクリーンを用いた印刷の場合、プリント配線板の種類毎にシルクスクリーン版を作成する必要があり、シルクスクリーン版を作成するには比較的大きなコストがかかる。このため、量産される場合には適しているが、少量生産にはあまり適していない。
近年、少量生産にはシルクスクリーン版を作成する必要がない印刷表面にインクを噴射して印刷するインクジェット方式を使用した印刷が注目されている。
インクジェット方式による印刷は、複数のインクジェットノズルを備えたインクジェットヘッドを対象物に対して主走査方向(横方向)に対して縦方向に相対的に移動させながら1回のインクジェットノズルの横方向の移動分すなわち1ストリップ分(インクジェットノズル幅分)の印刷を行い、1ストリップ分の印刷が完了した後、対象物を副走査方向(横方向)に1ストリップ分だけ相対的に移動させて、次の1ストリップの印刷を行う。前記動作を繰り返し、全ての印刷を完了させる。
ストリップとストリップの境界(つなぎ目)すなわち分割線付近では、設計データと対象物の印刷装置との位置決め上の機械的誤差やインクジェットヘッドの取り付け位置の微妙な誤差、インクジェットヘッドから吐出されるインクの印刷位置の微妙な変動などに起因するスジがインクジェットヘッドの移動方向すなわち主走査方向に沿って発生する。
また、プリント配線板に対してインクジェット方式でシンボルマークの印刷を行う場合には、UV(紫外線)硬化タイプのインクが使用されることが多い。一般的に、粘度の低いインクはにじみやすいため、印刷を行いながらインクジェットヘッド近傍(インクジェットヘッドの移動方向の下流側)に搭載されたUV硬化ユニットを使用し、噴射直後のインクにUV線照射してインク表面を迅速に硬化させ、噴射後の液状のインクが対象物の表面に拡がって生じる印刷のにじみを防いでいる。
同一ストリップ内のインクは、UV硬化が行われるまでのわずかな時間でインク滴同士の表面結合が行われる。この場合、インク滴同士の表面は凹凸が少なく、比較的なめらかであるが、ストリップの境界部では、表面が硬化されたインク同士が隣接することになるため、同一ストリップ内の箇所と比較すると、凹凸が大きくなるため、このことによって異なるストリップ境界線付近でスジ等の不具合が発生する要因の一つとなっている。また、溶剤タイプのインクにおいても溶剤が揮発して硬化する過程において、ストリップの境界部分では同一ストリップ内の箇所と比較すると濃度が変わる可能性があり、スジ等の不具合が発生する可能性もある。
シンボルマークを印刷する場合、記号や番号の印刷箇所における主走査方向に発生するスジはそれほど目立たないが、シリアル番号記入部分や、ロゴマーク等のように記号や番号と比較して線状ではなく、面を塗りつぶすようになっている箇所(ベタ部)にスジ等の不具合が発生する場合にはこのような不具合は目視上、目立つ場合が多く、見栄えが悪くなるといった問題がある。
そこで、本発明は上記問題点を解決し、インクジェット方式で印刷を行う場合において各ストリップ境界付近に生じる印刷物上のスジ等の不具合を解消することができる印刷方法及び印刷装置を提供することを目的とする。
上記本件発明の解決課題を解決するために、対象物の表面の所望の印刷を行う印刷方法において、
前記所望の印刷を行うための設計データに基づいて印刷装置に出力するための印刷データを作成し、
前記印刷データにおいて、前記対象物の表面全体の印刷領域を複数のストリップに分割する分割線を設定し、
前記印刷データにおいて、前記分割線と干渉する印刷領域を特定し、
前記印刷データの前記分割線と干渉する印刷領域以外の印刷領域部分に修正分割線を設定し、
前修正分割線によって分割された修正ストリップで構成されるように前記印刷データを修正し、
該修正された印刷データを前記印刷装置に出力する段階を備えたことを特徴する印刷方法が提供される。
前記所望の印刷を行うための設計データに基づいて印刷装置に出力するための印刷データを作成し、
前記印刷データにおいて、前記対象物の表面全体の印刷領域を複数のストリップに分割する分割線を設定し、
前記印刷データにおいて、前記分割線と干渉する印刷領域を特定し、
前記印刷データの前記分割線と干渉する印刷領域以外の印刷領域部分に修正分割線を設定し、
前修正分割線によって分割された修正ストリップで構成されるように前記印刷データを修正し、
該修正された印刷データを前記印刷装置に出力する段階を備えたことを特徴する印刷方法が提供される。
この場合、好ましくは上記分割線と干渉する印刷領域が塗りつぶし領域を含む。
また、好適には、印刷装置がインクジェット方式であって、主走査方向である横方向に移動する複数のインクジェットノズルを有するインクジェットヘッドを備えている。
プリンターヘッドの主走査方向を縦方向としてもよい。
この場合、ストリップは前記インクジェットヘッドが前記印刷領域の横方向への1回の移動によって印刷される前記印刷領域の部分である。
本発明において複数のストリップは前記印刷領域の前記横方向の主走査方向とは直角方向の縦方向に延びる副走査方向に沿って隣接して配置されている。
修正印刷データは元の印刷データに対してストリップの配置される方向に沿ってストリップの前記主走査方向の幅が伸縮するように修正される。
本件発明の別の特徴によれば、対象物の表面の所望の印刷を行う印刷装置であって、
前記所望の印刷を行うための設計データを入力する入力手段と、
前記設計データに基づいて出力するための印刷データを作成する印刷データ作成手段と、
前記印刷データにおいて、前記対象物の表面全体の印刷領域を複数のストリップに分割する分割線を設定する分割手段と、
前記印刷データにおいて、前記分割線と干渉する印刷領域を特定する手段と、
前記印刷データの前記分割線と干渉する部分以外の部分に修正分割線を設定する修正手段と、
前修正分割線によって分割された修正ストリップで構成されるように前記印刷データを修正する手段と、
該修正された印刷データを出力する出力手段と、を備えた印刷装置が提供される。
前記所望の印刷を行うための設計データを入力する入力手段と、
前記設計データに基づいて出力するための印刷データを作成する印刷データ作成手段と、
前記印刷データにおいて、前記対象物の表面全体の印刷領域を複数のストリップに分割する分割線を設定する分割手段と、
前記印刷データにおいて、前記分割線と干渉する印刷領域を特定する手段と、
前記印刷データの前記分割線と干渉する部分以外の部分に修正分割線を設定する修正手段と、
前修正分割線によって分割された修正ストリップで構成されるように前記印刷データを修正する手段と、
該修正された印刷データを出力する出力手段と、を備えた印刷装置が提供される。
この場合、好ましくは、前記分割線と干渉する印刷領域が塗りつぶし領域を含む。
前記対象物がプリント配線板であることを特徴とする。
前記印刷装置は、好ましくはインクジェット方式であって、幅方向に移動するインクの噴射ノズルヘッドを備えている。
本発明の印刷方法及び印刷装置によれば、全体の印刷領域を複数のストリップ印刷領域に分割しつつ印刷を行う場合において、適宜非分割領域の設定を行い、非分割領域ではつなぎ目がこないように印刷データを作成し、修正した印刷データを用いて印刷を行うことにより対象物対象物のストリップ境界付近の印刷結果におけるスジ等の不具合を効果的に解消することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
図1は、本発明の1実施形態にかかる印刷装置の部分正面図であり、図2は本発明の1実施形態にかかる印刷装置の部分平面図である。本実施の形態による印刷装置は、例えば、対象物搭載台3、インクジェットヘッド1、移動機構部などにより構成されている。
印刷装置に具備された印刷を行う対象物搭載台3に対象物4を固定する。対象物の固定方法としては真空吸着方式等があげられるが、これに限定されない。
この場合、対象物の表面の印刷面は、印刷装置のインクジェットヘッド1との間で精密に位置決めされるようになっている。
この場合、好ましくは印刷データにおけるアラインメントマークを対象物の印刷面に予め設定しておき、対象物を印刷装置に設置する際に、対象物とインクジェットヘッド1との位置関係が正確にかつ容易に設定できるようにする。
インクジェットヘッド1には、図3に示すように複数のインクジェットノズル2が作り込まれており、対象物4の印刷面上をインクジェットヘッド1が移動し、移動している間にインクジェットノズル2を制御して、所定のタイミングで所定のノズルを所定期間噴射させるように制御することにより、印刷を行う。
本例の印刷装置の横移動機構部は横方向(X方向)すなわち主走査方向にインクジットヘッド1を移動させる横方向ボールネジ5a、インクジットヘッド1が上記横方向に直線移動するのを支持する横方向リニアガイド6a、横方向ボールネジ5aを回転駆動させるモータ7a、そのモータ7aを回転駆動させるモータドライバ(図示せず)を含む。
この場合、インクジェットヘッド1と対象物4が相対的に移動すればよく、本例では上記したようにインクジェットヘッド1を移動させながら印刷を行う方式(シリアルヘッド方式)であるが、インクジェットヘッド1が移動しなくても対象物搭載台3が移動するように構成することもできる(ラインヘッド方式)。
上記したように、本例の場合、上記インクジェットヘッド1をX方向への1回の移動に印刷を行うことができる範囲は、最大でインクジェットノズルが配置されている幅である。このインクジェットヘッド1の1回の主走査方向の移動により印刷できるものをストリップという。このストリップに印刷されるデータをストリップデータという。
通常、対象物の印刷面の全体の印刷領域は1ストリップよりも大きい。したがって、所望の印刷領域全体の印刷を行うためには複数のストリップにわたる印刷動作を必要とする。
この目的のために本例にかかる印刷装置では、縦方向(Y方向)すなわち副走査方向に沿って対象物を移動させる縦移動機構を備えている。
通常、対象物の印刷面の全体の印刷領域は1ストリップよりも大きい。したがって、所望の印刷領域全体の印刷を行うためには複数のストリップにわたる印刷動作を必要とする。
この目的のために本例にかかる印刷装置では、縦方向(Y方向)すなわち副走査方向に沿って対象物を移動させる縦移動機構を備えている。
本例の印刷装置の縦移動機構部は縦方向(Y方向)すなわち副走査方向に横移動機構全体をインクジェットヘッド1の最大ストリップの幅だけ移動させる縦方向ボールネジ5b、横方向移動機構が上記縦方向に直線移動するのを支持する縦方向リニアガイド6b、縦方向ボールネジ5bを回転駆動させるモータ7b、そのモータ7bを回転駆動させるモータドライバ(図示せず)を含む。
次に、本実施の形態の非分割領域を設定する印刷データの作成手順を説明する。本件発明が適用される印刷にはたとえばプリント配線板上に配置されるべき電子部品の位置を表示するための印刷等が含まれる。このような印刷を行う印刷データは、図4に示すような、X−Y座標平面上で座標を用いて表現されている。
そして、印刷データを該X−Y座標に基づいて作成する。この場合、インクジェット法ではインク滴を指定された位置に落として印刷するため、CADで用いられているベクターデータ(点、線、面のデータ)はラスタライズデータ(ラスターデータ)に変換される。すなわち、点、線、面の設計データはラスタライズデータとされ、このラスタライズデータに基づいてインクジェットの動作が画定する。
ラスタライズデータに基づいてインクを滴下するポイントを定めることになる。
たとえば、設計データが図5aに示すような場合、インクジェット法では、図5bで示すようにドット表示のデータとなる。
つぎに、印刷データの作成及び印刷装置による印刷の動作について説明する。
印刷データの作成はコンピュータを制御により行う。
たとえば、設計データが図5aに示すような場合、インクジェット法では、図5bで示すようにドット表示のデータとなる。
つぎに、印刷データの作成及び印刷装置による印刷の動作について説明する。
印刷データの作成はコンピュータを制御により行う。
図6に示すように、まず、ステップ101において、印刷データ編集ソフトウェアに印刷データ作成を行うプリント配線板の設計データを読み込ませる。設計データには様々なフォーマットが存在するが、代表的なものとしては、ガーバーデータやODB++データ、DXFデータなどがあげられる。ガーバーデータとは一般的にプリント配線板の製造に使用されているプロットデータをいう。ODB++データとはプリント配線板の製造から実装に至るまでのデータで、ガーバーデータには含まれていない検査用の接続情報や、電子部品の実装等の設計情報等も含まれているデータをいう。
DXFデータとは機械CADで作成したCAD図面の情報交換に用いられる一般的なデータをいう。
DXFデータとは機械CADで作成したCAD図面の情報交換に用いられる一般的なデータをいう。
次いで、ステップ102において、印刷領域を設定する。上記で作成した印刷データの内、印刷領域内のデータが実際に印刷されることになる。
次いで、ステップ103において、アライメントマークを設定する。アライメントマークは、位置合わせ用のマークで、印刷時に印刷装置で、対象物4の位置をカメラ(図示せず)で確認し、位置補正や伸縮補正、回転補正を行うために使用される。
次いで、ステップ104において、テキスト領域を設定する。テキスト領域は、日付やシリアル番号等を印刷する領域で、製造日やシリアル番号を自動更新することも可能である。テキスト領域が不要な場合には、ステップ104をスキップし、次のステップ105に移動する。
次いで、ステップ105において、非分割領域を設定する。インクジェット法では、上記したようにインクジェットヘッド1を移動させながら印刷を行う(図1において、紙面の左右方向)。1回での横移動では、最大インクジェトノズル2の配列されている幅だけしか印刷できないため、インクジェトノズルの配列された幅より大きな印刷領域を含む対象物に印刷を行う場合には対象物をインクジェトノズル幅分だけ移動させ、再度インクジェットヘッドを移動させながら印刷することを繰り返す必要がる。インクジェットヘッドを何度も往復させながら印刷を行い、1回のインクジェットノズル幅分の印刷(1ストリップの印刷)が完了すると、その1ストリップの幅の大きさだけ対象物がY方向に移動させられる。
例えば、インクジェトノズル幅が75mmのものを使用して500mmの印刷を行う場合、500÷75=6.67となり、7個のストリップ分割が必要となる。この場合、ストリップとストリップの境界にスジ状の印刷における不具合が生じ、印刷の品質を害する結果となる。
本件発明ではこのような印刷した結果物における外観上の品質を良好にするため、ストリップとストリップを分割線上には極力噴射領域の面積が大きくならないように印刷データを作成するようにしている。すなわち、印刷の塗りつぶし面積が大きくなるような位置にストリップとストリップとの間の境界線すなわち分割線が配置されないように構成している。
ストリップ間の分割線が配置されない領域すなわち非分割領域は、印刷物においてスジ等の不具合が生じて欲しくない領域である。印刷前にラスタライズされたストリップデータを作成する際に、1つのストリップデータ内に収まるようにストリップデータを割り当てるために用いられる。非分割領域の指定方法は、非分割領域が長方形となるように、前記長方形の対角となる2点をクリックしてもよいし、座標入力するようにしてもよく、また、ベクターデータに含まれる塗りつぶし情報や、変換後のラスタライズデータなどを画像解析して得られる情報などから自動的に非分割領域を設定する等、その他の方法でもかまわない。
手動で行う場合の非分割領域の設定は以下のような手順で行われる。
印刷データ作成用のソフトウェアで該当データを読み込み、非分割の領域を指定する。
(1) 図7において、分割したくない領域すなわち非分割領域10が塗りつぶし部分の場合、当該非分割領域より少し大きい領域11(枠)を指定する。
(2) (1)の情報に基づき、印刷データを作成する。
この印刷データには(1)で指定した枠11の領域データ情報が含まれている。領域データの情報はたとえばドラッグで指定された長方形であり、この場合、たとえば矩形の左下のXY座標及び右上のXY座標のデータが含まれている(矢印で示す頂点12、13の2つの点のXY座標)。
(3) 印刷用のソフトウェアで上記情報にかるデータ((2))を読む。
(1) 図7において、分割したくない領域すなわち非分割領域10が塗りつぶし部分の場合、当該非分割領域より少し大きい領域11(枠)を指定する。
(2) (1)の情報に基づき、印刷データを作成する。
この印刷データには(1)で指定した枠11の領域データ情報が含まれている。領域データの情報はたとえばドラッグで指定された長方形であり、この場合、たとえば矩形の左下のXY座標及び右上のXY座標のデータが含まれている(矢印で示す頂点12、13の2つの点のXY座標)。
(3) 印刷用のソフトウェアで上記情報にかるデータ((2))を読む。
つぎに、ストリップ間の分割線の設定の手順について説明する。まず非分割の領域が指定されていない場合のストリップデータの分割について説明する。
非分割領域が指定されていない場合には図8に示すように、当所のインクジェットヘッド1のインクジェットノズル2の配列された幅に基づいてストリップデータ1〜5が設定される。この場合ストリップの幅はノズルの幅になるが、最終的に設定されるストリップは、ノズル幅より小さく設定される)。プリント配線板の移動方向が矢印14の方向である場合、紙面において上側から印刷が行われ、ストリップ1→2→3→4→5の順で印刷が行われる。
通常、ストリップ1が作成されるとストリップ1の印刷が開始され、印刷中(インクジェトヘッドが移動中)に次のストリップデータを作成する。この理由は、全てのストリップデータの作成が完了するまで印刷を開始しないこととすると、全体の印刷時間が長くなり、印刷装置の印刷処理能力が低下するからである。
つぎに、非分割の領域が指定されている場合のストリップデータの分割について説明する。非分割領域が指定されている場合には図9に示すようにストリップデータ1〜5が作成される。先頭のストリップ1からストリップデータが作成されるが、非分割領域情報(実際には2点のXY座標のうち、Y座標の大きなほうが使用される)を参照して、非分割領域にかからないところまではノズル幅分のストリップデータが作成される(ストリップ1)。非分割領域にかかる場合には、非分割領域の直前までのストリップデータを作成する(ストリップ2)。次に非分割領域のストリップを作成する(非分割領域のY座標の大きなほうの位置からスタート) (ストリップ3)。その後はノズル幅分のストリップデータを順次作成する。
図6に戻って、ステップ106において、印刷データを印刷装置に出力する。印刷データには、印刷の図柄データ以外にステップ102〜ステップ105で設定した印刷領域、アライメントマーク座標、テキスト領域、非分割領域等が含まれ、前記領域等はテキストやコード等を使用することで、どの領域なのかがわかる情報等も含まれている。
印刷用のデータ内の印刷の図柄データは、印刷直前(位置合わせを行った後)にカメラによる位置合わせを行うことで、対象物4の伸縮や対象物4の取り付け角度を計算し、伸縮や回転補正が行われ、ストリップ毎のラスタライズデータに変換される。対象物4の伸縮や対象物4の取り付けは対象物毎に、また、対象物4の取り付け毎に多少なりとも異なるため、位置精度良く印刷を行うためには、印刷毎に各ストリップのラスタライズデータを作成する必要がある。
次に、印刷装置を用いての印刷動作について説明する。
図10に示すように、まず、印刷装置を起動し、ステップ201において、印刷を行う対象物4の印刷データを読み込む。
次いで、ステップ202において、印刷設定を行う。印刷設定では、印刷の解像度やインクジェトヘッド1の印刷の高さ(インクジェトヘッド1と対象物4間との間隔)、テキスト領域があれば、日付やシリアル番号等を設定する。
次いで、ステップ203において、印刷装置の対象物搭載台3に対象物4を固定する。対象物4の固定方法は、対象物搭載台3を吸着固定できるような方法などがあげられるが、これに限定されない。
次いで、ステップ204において、印刷を開始すると、印刷装置に具備されたカメラ(図示せず)を使用して、印刷用データで設定したアライメントマーク位置に対象物4のマーク位置を合わせる。位置合わせを行うことにより、対象物4の伸縮や取り付け角度(回転)を計算する(ステップ205)。
次いで、印刷データ内に非分割領域の情報がある場合には、ステップ207にすすみ、印刷の図柄データに、ステップ205で計算された対象物4の伸縮や回転角度を補正したデータを作成する。
上記で図8を参照して説明したように、印刷データ内に非分割領域の情報がない場合には、ステップ209にすすみ、最大Y座標から順に一度に印刷可能な幅のラスタライズデータを順に作成するストリップ1(図11a)、ストリップ2(図11b)ストリップ3(図11c)、ストリップ4(図11d)ストリップ5(図11e)の順となる。この場合には、塗り潰し部分の中に分割線が位置することとなり、印刷後において当該塗りつぶし部分にスジ等が生じ望ましくない不均一な塗りつぶし部分が印刷領域に生じる可能性がある。
本例では、上記のような塗りつぶし部分と分割線が干渉しないようにストリップデータを作成し、印刷をおこなうようになっている。
次いで、最大Y座標から順に一度に印刷可能な幅のラスタライズデータを順に作成するが、非分割領域がある場合にはストリップ1から順に、非分割領域の前の前のストリップデータまではノズル幅でストリップデータを作成し、非分割領域の直前のストリップではノズル幅より小さいストリップデータを作成することになる。本例の場合には、最大Y座標から一度に印刷可能な幅のストリップを形成すると、ストリップ1の幅の部分に非分割領域が干渉するので、ストリップ1(図12a)はストリップ幅非分割領域の最大Y座標から一度に印刷可能な幅よりも小さい幅とする。次のストリップからは、通常の幅すなわち、最大Y座標から一度に印刷可能な幅のインクジェットノズルの端から端までの幅の間のラスタライズデータに変換するストリップ2(図12b)、ストリップ3(図12c)、ストリップ4(図12d)、ストリップ5(図12e)の順でストリップを形成する(ステップ208)。
次いで、ステップ210において、印刷開始位置までインクジェットヘッド1を対象物4に対して相対的に移動させた後、インクジェットヘッド1を対象物4に対して相対的に移動させながら、ストリップ1の印刷を行う。ストリップ1の印刷が完了後、ストリップ2、ストリップ3、ストリップ4、ストリップ5と順番に印刷を行う。
次いで、ステップ210において、印刷開始位置までインクジェットヘッド1を対象物4に対して相対的に移動させた後、インクジェットヘッド1を対象物4に対して相対的に移動させながら、ストリップ1の印刷を行う。ストリップ1の印刷が完了後、ストリップ2、ストリップ3、ストリップ4、ストリップ5と順番に印刷を行う。
非分割領域が設定されていない場合のストリップデータはストリップ1とストリップ2の境界にある右端のシリアル番号記入部(図の黒い面積の大きな矩形)でつなぎ目が目立つことになるが(図11参照)、非分割領域が設定されている場合のストリップデータはストリップ1とストリップ2の境界にある右端のシリアル番号記入部(図4の右端上部の縦長の矩形)でつなぎ目が発生せず、全体的にスジが目立たない(図12参照)。
すなわち効率の良いインクジェット法を用いた場合において、かつ複数のストリップに分割する場合であって常に良好な品質で効率良く印刷を行うことができる。
なお、本例においては、印刷機の主走査方向(インクジットヘッド1)が横方向(X方向)、副走査方向が縦方向(Y方向)の場合について説明したが、主走査方向が縦方向(Y方向)である場合にも適用することができ、同様の効果を奏することができる。
本発明は、プリント配線板や銘板など、表面が平らなでかつインク浸透性がない対象物であっても高品質で印刷をおこうことができるため、多様な印刷対象物に対して有効に利用することができる。
1 インクジェットヘッド
2 インクジェットノズル
3 対象物搭載台
4 対象物
5a ボールネジ(X軸)
5b ボールネジ(Y軸)
6a リニアガイド(X軸)
6b リニアガイド(Y軸)
7a モータ(X軸)
7b モータ(Y軸)
10 塗りつぶし
11 枠
12 頂点
13 頂点
2 インクジェットノズル
3 対象物搭載台
4 対象物
5a ボールネジ(X軸)
5b ボールネジ(Y軸)
6a リニアガイド(X軸)
6b リニアガイド(Y軸)
7a モータ(X軸)
7b モータ(Y軸)
10 塗りつぶし
11 枠
12 頂点
13 頂点
Claims (11)
- 対象物の表面の所望の印刷を行う印刷方法において、
前記所望の印刷を行うための設計データに基づいて印刷装置に出力するための印刷データを作成し、
前記印刷データにおいて、前記対象物の表面全体の印刷領域を複数のストリップに分割する分割線を設定し、
前記印刷データにおいて、前記分割線と干渉する印刷領域を特定し、
前記印刷データの前記分割線と干渉する印刷領域以外の印刷領域部分に修正分割線を設定し、
前修正分割線によって分割された修正ストリップで構成されるように前記印刷データを修正し、
該修正された印刷データを前記印刷装置に出力する段階を備えたことを特徴する印刷方法。 - 前記分割線と干渉する印刷領域が塗りつぶし領域を含むことを特徴とする請求項1に記載の印刷方法。
- 前記印刷装置がインクジェット方式であって、主走査方向である横方向に移動する複数のインクジェットノズルを有するインクジェットヘッドを備えていることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の印刷方法。
- 前記印刷装置がインクジェット方式であって、主走査方向である縦方向に移動する複数のインクジェットノズルを有するインクジェットヘッドを備えていることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の印刷方法。
- 前記ストリップは前記インクジェットヘッドが前記印刷領域の横方向への1回の移動によって印刷される前記印刷領域の部分であることを特徴とする請求項1または4のいずれか1つの請求項に記載の印刷方法。
- 前記複数のストリップが前記印刷領域の前記横方向の主走査方向とは直角方向の縦方向に延びる副走査方向に沿って隣接して配置されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つの請求項に記載の印刷方法。
- 前記修正印刷データは元の印刷データに対してストリップの配置される方向に沿ってストリップの前記主走査方向の幅が伸縮するように修正されることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つの請求項に記載の印刷方法。
- 対象物の表面の所望の印刷を行う印刷装置であって、
前記所望の印刷を行うための設計データを入力する入力手段と、
前記設計データに基づいて出力するための印刷データを作成する印刷データ作成手段と、
前記印刷データにおいて、前記対象物の表面全体の印刷領域を複数のストリップに分割する分割線を設定する分割手段と、
前記印刷データにおいて、前記分割線と干渉する印刷領域を特定する手段と、
前記印刷データの前記分割線と干渉する部分以外の部分に修正分割線を設定する修正手段と、
前修正分割線によって分割された修正ストリップで構成されるように前記印刷データを修正する手段と、
該修正された印刷データを出力する出力手段と、を備えたことを特徴とする印刷装置。 - 前記分割線と干渉する印刷領域が塗りつぶし領域を含むことを特徴とする請求項8に記載の印刷装置。
- 前記対象物がプリント配線板であることを特徴とする請求項8または9のいずれかの請求項に記載の印刷装置。
- 前記印刷装置がインクジェット方式であって、幅方向に移動するインクの噴射ノズルヘッドを備えていることを特徴とする請求項8ないし10のいずれか1つの請求項に記載の印刷装置。
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