JP2013161048A - 撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】コントラストAF制御と測光制御とのタイミングとを最適化し、測光精度と合焦精度の両方を向上させた撮像装置を提供すること。
【解決手段】撮影開始の指示がされた場合に、複数回のレンズスキャンを行って評価値が最大となる複数の第1のピント位置を得る。レンズスキャンの後、測光処理を行う。測光処理の後、レンズスキャンの結果として得られた複数の第1のピント位置の時間変化と、測光時間を含む撮影開始までに要する時間とに基づいて、撮影開始時に駆動しておくべき、フォーカスレンズのピント位置を予測する。そして、予測したピント位置にフォーカスレンズを駆動する。
【選択図】図2
【解決手段】撮影開始の指示がされた場合に、複数回のレンズスキャンを行って評価値が最大となる複数の第1のピント位置を得る。レンズスキャンの後、測光処理を行う。測光処理の後、レンズスキャンの結果として得られた複数の第1のピント位置の時間変化と、測光時間を含む撮影開始までに要する時間とに基づいて、撮影開始時に駆動しておくべき、フォーカスレンズのピント位置を予測する。そして、予測したピント位置にフォーカスレンズを駆動する。
【選択図】図2
Description
本発明は、動体予測機能を有する撮像装置に関する。
撮像装置において、動きのある被写体を追従するように自動焦点制御(以下、AF制御と言う)を行うための手法として、動体予測を用いる手法がある。動体予測を伴うAF制御においては、移動体に対する過去の合焦情報を利用して所定時間後の未来の移動体の位置を予測し、この予測位置に撮影レンズのピントを合わせるようにしている。近年、このような動体予測を、コントラスト方式のAF制御(以下、コントラストAF制御と言う)に対しても適用するようにした提案がなされている。例えば、特許文献1における提案では、撮影前のコントラストAF制御の結果として撮影レンズが合焦状態となったときに、そのときのフォーカスレンズの位置情報を保持しておき、保持しておいたレンズの位置情報に基づいて、実際の撮影時におけるピント位置を予測することにより、動きのある被写体であっても実際の撮影時にピント合わせができるようにしている。
通常、撮像装置の撮影前の動作としては、AF制御に加えて自動露出制御(以下、AE制御と言う)のための測光制御も行われる。このような測光制御の1つの方式として、撮像により得られた画像データから被写体輝度を算出するものが知られている。
ここで、特許文献1の提案は、測光制御を含む動体予測については考慮されていない。したがって、測光制御のタイミングによっては測光精度と合焦精度との少なくとも何れかが低下する。
本発明は、前記の事情に鑑みてなされたもので、コントラストAF制御と測光制御とのタイミングとを最適化し、測光精度と合焦精度の両方を向上させた撮像装置を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明の一態様の撮像装置は、被写体を撮像して複数の画像データを取得する撮像素子と、前記撮像素子に前記被写体の像を結像させる撮影レンズと、前記撮影レンズのレンズ位置を変化させながら前記撮像素子による複数回の前記撮像を実行させ、複数回の前記撮像によって取得された複数の前記画像データのコントラストを評価し、該コントラストの評価の結果、前記コントラストが最大となる前記撮影レンズのレンズ位置を第1のピント位置として検出するコントラスト評価部と、前記画像データから前記被写体の輝度を示す被写体輝度データを算出する測光部と、前記コントラスト評価部によって複数回検出された複数の前記第1のピント位置の時間変化と、前記被写体輝度データの算出に要した時間と、前記被写体輝度データの算出から次回の前記撮像までに要する時間と、に基づいて、次回の前記撮像の時点で駆動すべき前記撮影レンズのレンズ位置である第2のピント位置を予測する予測部と、前記第2のピント位置に前記撮影レンズを駆動するように制御する撮像制御部と、を具備することを特徴とする。
本発明によれば、コントラストAF制御と測光制御とのタイミングとを最適化し、測光精度と合焦精度の両方を向上させた撮像装置を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る撮像装置の構成を示す図である。図1は、本発明の一実施形態に係る撮像装置をレンズ交換式のデジタルカメラに適用した場合の構成例である。したがって、撮像装置1は、交換レンズ100と、本体200と、を有している。撮像装置1は、レンズ交換式でなくとも良い。
図1は、本発明の一実施形態に係る撮像装置の構成を示す図である。図1は、本発明の一実施形態に係る撮像装置をレンズ交換式のデジタルカメラに適用した場合の構成例である。したがって、撮像装置1は、交換レンズ100と、本体200と、を有している。撮像装置1は、レンズ交換式でなくとも良い。
交換レンズ100は、撮影レンズ102と、レンズ駆動部104と、レンズ位置検出部106と、絞り108と、絞り駆動部110と、レンズ情報記憶部112と、レンズ制御部114と、通信部116と、を有している。
撮影レンズ102は、フォーカスレンズ102a及びズームレンズ102b等の複数のレンズを有するレンズ群である。この撮影レンズ102は、図示しない被写体からの光を、本体200に設けられた撮像素子に結像させる。フォーカスレンズ102aは、撮影レンズ102のピント調節のためのレンズであり、ズームレンズ102bは、撮影レンズ102の画角調節のためのレンズである。
レンズ駆動部104は、レンズ制御部114による制御に従って撮影レンズ102のフォーカスレンズ102aやズームレンズ102bを駆動する。このレンズ駆動部104は、撮影レンズ102に含まれるそれぞれのレンズを駆動するためのモータと、これらのモータを駆動する駆動回路と、を有している。レンズ位置検出部106は、フォーカスレンズ102a及びズームレンズ102bの駆動位置を検出する。レンズ位置検出部106は、例えばエンコーダにより構成されている。
絞り108は、開閉自在に構成されており、撮影レンズ102を介して撮像素子に結像される光の量を調節する。絞り108の開口量によって、撮像素子に結像される被写体の像のボケ具合も調節される。
絞り駆動部110は、レンズ制御部114による制御に従って絞り108を駆動する。この絞り駆動部110は、絞りを駆動するためのモータと、その駆動回路と、を有している。
レンズ情報記憶部112は、撮影レンズ102の焦点距離、Fナンバー、収差情報といった撮影レンズ102のレンズ情報を記憶している。
レンズ制御部114は、通信部116を介して本体200の制御部216と通信自在に接続されている。レンズ制御部114は、制御部216の制御に従って、レンズ駆動部104及び絞り駆動部110を制御する。また、レンズ制御部114は、AF動作の時等において、レンズ位置検出部106で検出されたフォーカスレンズ102aの位置やレンズ情報記憶部112に記憶されているレンズ情報を、通信部116を介して本体200に送信することも行う。
通信部116は、レンズ制御部114と制御部216との通信のための交換レンズ100側のインターフェイスである。
また、本体200は、撮像素子202と、ゲイン調整部203と、A/D変換部204と、画像処理部206と、表示部208と、記録部210と、操作部212と、タッチ操作部214と、制御部216と、通信部218と、を有している。
撮像素子202は、撮像素子を有している。撮像素子は、画素としての光電変換素子が2次元状に配置された受光面を有して構成されている。それぞれの画素は、撮影レンズ102を介して結像された被写体の像を電気信号(画像信号)に変換する。撮像素子の撮像動作は、撮像制御部としての機能を有する制御部216によって制御される。
ゲイン調整部203は、撮像素子202で得られた画像信号を、ユーザによって設定された撮像素子感度(ISO感度)に応じたゲイン値に従って増幅する。このゲイン値は、制御部216から指示される。A/D変換部204は、ゲイン調整部203でゲイン調整された画像信号を、デジタル信号としての画像データに変換する。
画像処理部206は、画像データに対して画像処理を施す。画像処理部206が施す画像処理は、ホワイトバランス補正処理及びγ補正処理等の画像データに対応した画像を表示部208に表示させたり記録したりするために必要な各種の処理、並びに圧縮処理、伸張処理等が含まれる。また、画像処理部206は、画像合成部を有している。画像合成部は、後述の撮影時において複数の露出条件で撮像素子202を介して得られた複数の画像データを合成する。
表示部208は、画像処理部206によって処理された画像データに基づく画像等の各種の画像を表示する。表示部208は、例えば液晶ディスプレイで構成されている。
記録部210は、画像処理部206によって圧縮処理された画像データから生成される画像ファイルが記録される。記録部210は、例えば本体200に着脱自在なメモリカードで構成されている。記録部210を本体200に内蔵させるようにしても良い。
操作部212は、ユーザが撮像装置1の各種の操作を行うための複数の操作部材を有して構成されている。操作部材としては、レリーズボタン、モードダイアル、電源ボタン等が含まれる。レリーズボタンは、ユーザが本体200に対して撮影開始の指示をするための操作部材である。モードダイアルは、ユーザが本体200に対して動作モードの設定の指示をするための操作部材である。電源ボタンは、ユーザが本体200に対して電源のオン又はオフを指示するための操作部材である。
タッチ操作部214は、例えば表示部208の表示画面の上に形成されている。タッチ操作部214は、例えば静電容量式のタッチ操作部であり、ユーザの指等の表示部208の表示画面への接触があった場合に、その接触位置を検出する。このタッチ操作部214により、ユーザによるタッチ操作を検出する。
制御部216は、本体200の各ブロックの動作を制御する。例えば、制御部216は、レンズ制御部114を制御して撮影レンズ102のオートフォーカス(以下、AFと言う)動作を制御する。本実施形態においては、AFの方式としてコントラスト方式を用いる。このために、制御部216は、コントラスト評価部としての機能を有し、画像データから画像のコントラストを評価するための評価値を算出し、この評価値を評価して評価値が最大となるレンズ位置であるピント位置を検出する。さらに、制御部216は、予測部としても機能し、複数回の評価の結果に従って得られるピント位置の時間変化に従って、撮影動作の開始時点において駆動しておくべきフォーカスレンズ102aのレンズ位置を予測する。また、制御部216は、撮像素子202の撮像動作を制御する。また、制御部216は、表示部208の表示動作を制御する。また、制御部216は、画像データから画像ファイルを生成し、生成した画像ファイルを記録部210に記録することも行う。この他、制御部216は、操作識別部としての機能も有し、ユーザによって操作部212又はタッチ操作部214が操作された場合には、その操作の内容を識別することも行う。さらに、制御部216は、測光部としての機能も有し、撮像素子を介して得られる画像データから被写体輝度を測定することも行う。また、制御部216は、記憶部を有し、撮像素子202を介して得られた画像データ等の各種の情報を一時的に保持する。
通信部218は、レンズ制御部114と制御部216との通信のための本体200側のインターフェイスである。
次に、図1に示した撮像装置の撮影動作について説明する。図2は、本実施形態に係る撮像装置1の撮影動作を示すフローチャートである。ここで、図2の動作は、制御部216が主体となって行われる。
例えば撮像装置1の電源がオンされる等して図2の動作が開始される。図2の動作の開始後、制御部216は、撮像装置1の動作モードが撮影モードであるか否かを判定する(ステップS101)。本実施形態では、撮像装置1が、動作モードとして撮影モードを少なくとも有している。撮影モードは、記録用の画像を得るためのモードである。ステップS101において、撮像装置1の動作モードが撮影モードでないと判定した場合に、制御部216は、現在の動作モードに応じた動作を行う。例えば、撮像装置1は、撮影モードの他に再生モード等を有していても良く、動作モードとして再生モードが設定された場合に、制御部216は、再生モードに対応した処理を行う。
例えば撮像装置1の電源がオンされる等して図2の動作が開始される。図2の動作の開始後、制御部216は、撮像装置1の動作モードが撮影モードであるか否かを判定する(ステップS101)。本実施形態では、撮像装置1が、動作モードとして撮影モードを少なくとも有している。撮影モードは、記録用の画像を得るためのモードである。ステップS101において、撮像装置1の動作モードが撮影モードでないと判定した場合に、制御部216は、現在の動作モードに応じた動作を行う。例えば、撮像装置1は、撮影モードの他に再生モード等を有していても良く、動作モードとして再生モードが設定された場合に、制御部216は、再生モードに対応した処理を行う。
また、ステップS101において、撮像装置1の動作モードが撮影モードであると判定した場合に、制御部216は、撮像素子202を動作させてスルー画表示用の画像データを取り込み、この取り込んだ画像データに基づいてスルー画表示を行う(ステップS101)。スルー画表示動作として、制御部216は、画像データの取り込み動作によって記憶部に記憶させた画像データを画像処理部206に入力する。そして、制御部216は、画像処理部206において表示用の画像処理がなされた画像データを表示部208に入力することにより、撮像素子202を介して得られる画像データに対応した画像を表示部208に表示させる。このようなスルー画表示動作によって表示部208に表示された画像により、ユーザは、撮影構図等を確認することが可能である。
スルー画表示の後、制御部216は、取り込んだ画像データの中に、動体が存在しているか否かを判定する(ステップS102)。例えば、複数フレームに亘って取得した画像データにおける被写体をそれぞれ検出し、該検出した被写体の画像データ上での移動量が所定以上の移動量である場合に、その検出した被写体が動体であると、即ち動体が存在していると判定する。
ステップS102において、動体が存在していると判定した場合に、制御部216は、動体フラグをセットする(ステップS103)。その後、制御部216は、処理をステップS104に移行させる。動体フラグは、動体が存在しているか否かを識別するためのフラグである。なお、動体フラグをセットしたときに、動体の位置情報も併せて記憶部に記憶させる。また、ステップS102において、動体が存在していないと判定した場合に、制御部216は、ステップS103の処理をスキップして処理をステップS104に移行させる。
ステップS102又はステップS103の後、制御部216は、撮影指示がなされたか否かを判定する(ステップS105)。ここでは、例えばレリーズボタンが押された場合に撮影指示がなされたと判定する。ステップS105において、撮影指示がなされたと判定していない場合に、制御部216は、処理をステップS101に戻す。この場合、スルー画表示が継続される。
ステップS105において、撮影指示がなされたと判定した場合に、制御部216は、画像データ中の動体部分の輝度が所定輝度以下であるか否かを判定する(ステップS106)。この所定輝度は、例えばノイズレベルであるとする。ノイズレベルとは、画像データのレベルがノイズと区別できなくなる程度の低輝度レベルである。
ステップS106において、動体部分が所定輝度以下でない(動体フラグがセットされていない場合も含む)と判定した場合に、制御部216は、撮影レンズ102のピント合わせを行う(ステップS107)。ステップS107におけるピント合わせとしては、山登り方式を用いる。山登り方式においては、山登りAF用の撮像動作(レンズスキャン)に伴って取得される画像データから、画像データのコントラストを評価するための評価値を演算し、この演算した評価値が最大となるようにフォーカスレンズ102aを駆動することによって、撮影レンズ102のピント合わせを行う。
ピント合わせの後、制御部216は、測光処理を行って露出量を決定する(ステップS108)。ステップS108の測光処理において、制御部216は、撮像素子202を動作させ、撮像素子202からA/D変換部204を介して得られた画像データから被写体輝度データを演算する。そして、制御部216は、測光処理の結果として得られた被写体輝度データにより、所定の高輝度レベル(例えば撮像素子202の飽和レベル)の被写体の露出量が予め定められた適正露出量になるように、絞り108の絞り値並びに撮像素子202の露出時間及び感度を決定する。同様に、制御部216は、測光処理の結果として得られた被写体輝度データにより、所定の低輝度レベル(例えばノイズレベル)の被写体の露出量が予め定められた適正露出量になるように、絞り108の絞り値並びに撮像素子202の露出時間及び感度を決定する。
ステップS109の測光処理の後、制御部216は、測光処理の結果を用いて画像データ内の高輝度の被写体に対して露出を合わせた撮影動作を行う(ステップS109)。この撮影動作において、制御部216は、高輝度レベルの被写体用に決定した露出量が得られるように、レンズ制御部114に対して絞り108の駆動を指示するとともに、撮像素子202による撮像動作を実行させる。そして、制御部216は、撮像素子202を介して得られた画像データを画像処理部206に入力する。その後、制御部216は、画像処理部206において記録用の画像処理がなされた画像データを、画像ファイルとして記録部210に記録する。ここで、以後の説明においては、ステップS109の撮影動作によって得られた画像データを、明部撮影画像データと言う。また、ステップS109の撮影動作を明部撮影動作と言う。
続いて、制御部216は、測光処理の結果を用いて画像データ内の低輝度の被写体に対して露出を合わせた撮影動作を行う(ステップS110)。この撮影動作において、制御部216は、低輝度レベルの被写体用に決定した露出量が得られるように、レンズ制御部114に対して絞り108の駆動を指示するとともに、撮像素子202による撮像動作を実行させる。そして、制御部216は、撮像素子202を介して得られた画像データを画像処理部206に入力する。その後、制御部216は、画像処理部206において記録用の画像処理がなされた画像データを、画像ファイルとして記録部210に記録する。ここで、以後の説明においては、ステップS110の撮影動作によって得られた画像データを、暗部撮影画像データと言う。また、ステップS110の撮影動作を暗部撮影動作と言う。
暗部撮影動作の後、制御部216は、2回の撮影動作によって得られたそれぞれの画像ファイルから明部撮影画像データ及び暗撮影画像データを読み出して画像処理部206に入力する。画像処理部206は、入力された2つの画像データを合成して合成画像データを生成する。そして、制御部216は、合成画像データを画像ファイルとして記録部210に記録する(ステップS111)。その後に、制御部216は、図2の処理を終了させる。ここで、ステップS111の合成の際には、シーン中の各被写体の露出が適正となるようにする。即ち、低輝度被写体の部分には暗部撮影画像データを合成し、高輝度被写体の部分には明部撮影画像データを合成する。低輝度でも高輝度でもない部分については何れの画像データを合成しても良い。この合成については後でさらに説明する。
また、ステップS106において、動体部分が所定輝度以下であると判定した場合に、制御部216は、複数回(図2の例では2回)のレンズスキャンを行う(ステップS112、S113)。それぞれのレンズスキャンにおいて、制御部216は、フォーカスレンズ102aを駆動させながら、撮像素子202による連続撮像を実行させ、この連続撮像に伴って取得される画像データから、画像のコントラストを評価するための評価値を算出し、この算出した評価値が最大となるフォーカスレンズ102aのレンズ位置を、第1のピント位置として記憶部に記憶させておく。即ち、本実施形態では、ステップS112とステップS113とで2つの第1のピント位置が記憶部に記憶される。
2回のレンズスキャンの後、制御部216は、測光処理を行って露出量を決定する(ステップS114)。ステップS114の測光処理においては、2回の測光処理を行う。
第1の測光処理として、制御部216は、撮像素子202を連続動作させ、この撮像素子202の連続動作によって得られる複数フレームの画像データを平均化した画像データから被写体輝度データ(第2の被写体輝度データ)を演算する。低輝度被写体は、撮像素子202を介して得られる画像データの信号レベルがノイズレベルとなり易い。第1の測光処理においては、低輝度被写体の部分に発生しているノイズを複数フレームの画像データを平均化することによって低減させる。一般に、mフレームの画像データを平均化することにより、ノイズ量をルート1/mにできることが知られている。
また、第2の測光処理として、制御部216は、撮像素子202を1回動作させ、この撮像素子202の1回の動作によって得られる画像データから被写体輝度データ(第2の被写体輝度データ)を演算する。前述の第1の測光処理においては、低輝度の被写体の測光精度については改善されるのに対し、平均化を行うことによって輝度の時間変化に追従し難くなる。例えば、画像内のある部分の輝度が急激に低輝度から高輝度に変化したとき、その部分に対して平均化を行ってしまうと、高輝度のデータと低輝度のデータとが平均化されることになるので、現フレームの実際の輝度よりも低輝度のデータが得られてしまう。このような低輝度のデータを用いて露出を制御してしまうと大きな誤差が生じる。したがって、高輝度被写体に対する測光処理として、1回の撮像動作によって得られた画像データを用いる第2の測光処理を行う。ここで、第1の測光処理の最後の撮像動作で得られた画像データを第2の測光処理にも利用することができる。勿論、第2の測光処理用の画像データを別途に取得しても良い。
第1の測光処理として、制御部216は、撮像素子202を連続動作させ、この撮像素子202の連続動作によって得られる複数フレームの画像データを平均化した画像データから被写体輝度データ(第2の被写体輝度データ)を演算する。低輝度被写体は、撮像素子202を介して得られる画像データの信号レベルがノイズレベルとなり易い。第1の測光処理においては、低輝度被写体の部分に発生しているノイズを複数フレームの画像データを平均化することによって低減させる。一般に、mフレームの画像データを平均化することにより、ノイズ量をルート1/mにできることが知られている。
また、第2の測光処理として、制御部216は、撮像素子202を1回動作させ、この撮像素子202の1回の動作によって得られる画像データから被写体輝度データ(第2の被写体輝度データ)を演算する。前述の第1の測光処理においては、低輝度の被写体の測光精度については改善されるのに対し、平均化を行うことによって輝度の時間変化に追従し難くなる。例えば、画像内のある部分の輝度が急激に低輝度から高輝度に変化したとき、その部分に対して平均化を行ってしまうと、高輝度のデータと低輝度のデータとが平均化されることになるので、現フレームの実際の輝度よりも低輝度のデータが得られてしまう。このような低輝度のデータを用いて露出を制御してしまうと大きな誤差が生じる。したがって、高輝度被写体に対する測光処理として、1回の撮像動作によって得られた画像データを用いる第2の測光処理を行う。ここで、第1の測光処理の最後の撮像動作で得られた画像データを第2の測光処理にも利用することができる。勿論、第2の測光処理用の画像データを別途に取得しても良い。
ステップS114の測光処理の後、制御部216は、ステップS114の測光処理にかかった時間(測光時間)、測光処理の完了から明部撮影動作の開始までにかかる時間(撮影時間)に基づいて、明部撮影動作の時点で駆動しておくべきフォーカスレンズ102aのレンズ位置を第2のピント位置として予測する(ステップ115)。ステップS115の予測の詳細については後述する。第2のピント位置の予測後、制御部216は、予測した第2のピント位置にフォーカスレンズ102aが駆動されるよう、レンズ制御部114に対して指示する(ステップS116)。その後、制御部216は、処理をステップS109に移行させて明部撮影動作及び暗部撮影動作を実行する。
図3(a)は、図2における低輝度の動体に対する撮影動作(図2のステップS106をYesに分岐する場合)までの撮像素子202の動作について示したタイミングチャートである。また、図3(b)は、図3(a)の撮像素子202の動作に従って得られる画像データを示す図である。
図3(a)に示すように、電源オン等によって図2の処理が開始されると、予め定められたフレームレートに従って撮像素子202によるスルー画表示用の撮像動作が行われる。
スルー画表示中にユーザによって撮影開始が指示されると、2回のレンズスキャン(レンズスキャン1、レンズスキャン2)が行われる。それぞれのレンズスキャンにおいては、フォーカスレンズ102aを所定方向に駆動させながら、レンズスキャン用の連続撮像動作が行われる。ここで、レンズスキャン用の撮像動作のフレームレートは、スルー画表示用の撮像動作のフレームレートと異ならせて良い。図3(a)の例では、フォーカスレンズ102aの駆動方向は、例えば無限側(遠距離被写体に対してピントの合う側)から至近側(近距離の被写体に対しピントの合う側)に向かう方向としている。
レンズスキャン動作用の撮像動作によって逐次得られる画像データから、画像データのコントラストを評価するための評価値が算出される。制御部216は、評価値の最大値を検出したときに(評価値が増加から減少に転じたときに)、評価値の最大値に対応したフォーカスレンズ102aのレンズ位置を第1のピント位置として記憶部に記憶させる。前述したように、本実施形態では、レンズスキャン1、レンズスキャン2のそれぞれで第1のピント位置が検出される。例えば、被写体が撮像装置1に対して近づくように等速移動しているとすると、レンズ位置の変化に対して評価値が図3(a)に示すようにして変化する。この場合、レンズスキャン2においては、レンズスキャン1よりも至近側のレンズ位置において評価値が最大となる。
以後の説明において、レンズスキャン1によって検出された第1のピント位置をLD1、レンズスキャン2によって検出された第1のピント位置をLD2とする。また、LD1が検出された時刻をT0、LD2が検出された時刻をT1とする。例えば制御部216が、時刻T0及びT1を計測する。
2回のレンズスキャン動作の後、測光処理用の撮像動作が行わる。前述したように、低輝度の動体に対しては第1の測光処理用の撮像と第2の測光処理用の撮像とが行われる。ただし、図3(a)においては、第1の測光処理用における最後の撮像と第2の測光処理用の撮像とを兼用させる例を示している。ここで、測光処理において、制御部216は、レンズスキャン2において第1のピント位置LD2が検出された時刻T1から測光処理が完了するのに要する時間を測光時間として計測している。
測光処理の後、予測演算が行われ、次回の撮像動作である明部撮影動作用の撮像動作の際に駆動しておくべきフォーカスレンズ102aのレンズ位置LD3が第2のピント位置として演算される。
図4を参照して予測演算について説明する。ここで、図4は、図3(a)の一連の動作中のピント位置の時間変化を示している。図4の横軸は、LD1が検出されてからの経過時間を示している。また、図4の縦軸は、ピント位置を示し、図4の正方向が至近側である。
本実施形態においては、複数回(図2の例では2回)のレンズスキャン動作によって検出された複数の第1のピント位置LD1、LD2の時間変化に従って第2のピント位置LD3を予測する。ここで、フォーカスレンズを無限側から至近側に向けて駆動している間に被写体である動体が撮像装置1に近づくように等速運動したと仮定すると、図4に示すように、時間に対してピント位置が線形に変化する。ここで、LD1、LD2、T0、T1が既知であるので、図4の直線の傾きαは、以下の(式1)により算出することが可能である。
α=(LD2−LD1)/(T1−T0) (式1)
したがって、動体が等速運動をしていたならば、図3(a)に示す明部撮影動作の開始時刻T2におけるピント位置であるピント位置LD3は、以下の(式2)に示す補間式より算出することが可能である。
LD3=α×(T2−T0) (式2)
ここで、時刻T2は、例えば制御部216によって算出される。図3(a)からも明らかなように、時刻T2は、時刻T1から、測光処理に要した時間と、ピントチェックに要する時間と、ピントチェックが完了してから明部撮影動作が開始されるまでに要する時間と、を加えた時刻である。詳細は後述するが、図3(a)に示すように、ピントチェック時には1回の撮像を行う。この撮像に要する時間は、ピントチェックに要する時間とほぼ等しい。また、ピントチェックが完了してから明部撮影動作が開始されるまでに要する時間は、第2のピント位置LD3にフォーカスレンズ102aを駆動するのに要する時間と絞り108の駆動に要する時間の合計である。この時間は、例えば予め定めておく。
α=(LD2−LD1)/(T1−T0) (式1)
したがって、動体が等速運動をしていたならば、図3(a)に示す明部撮影動作の開始時刻T2におけるピント位置であるピント位置LD3は、以下の(式2)に示す補間式より算出することが可能である。
LD3=α×(T2−T0) (式2)
ここで、時刻T2は、例えば制御部216によって算出される。図3(a)からも明らかなように、時刻T2は、時刻T1から、測光処理に要した時間と、ピントチェックに要する時間と、ピントチェックが完了してから明部撮影動作が開始されるまでに要する時間と、を加えた時刻である。詳細は後述するが、図3(a)に示すように、ピントチェック時には1回の撮像を行う。この撮像に要する時間は、ピントチェックに要する時間とほぼ等しい。また、ピントチェックが完了してから明部撮影動作が開始されるまでに要する時間は、第2のピント位置LD3にフォーカスレンズ102aを駆動するのに要する時間と絞り108の駆動に要する時間の合計である。この時間は、例えば予め定めておく。
予測演算の後、フォーカスレンズ102aが、第2のピント位置LD3まで駆動される。そして、ピントチェックが行われる。ピントチェックにおいては、1回の撮像が行われ、この撮像によって得られた画像データから、画像データのコントラストを評価するための評価値が算出される。制御部216は、ピントチェック用に算出した評価値とピント位置LD2において得られた評価値とを比較し、両者の差が所定以内かを判定することによって、ピント位置LD3において正しく被写体に合焦しているかを判定する。正しく合焦していない場合には、その旨を例えばユーザに対して告知する。この場合であっても明部撮影動作及び暗部撮影動作を実行するようにしても良い。また、ピントチェックを省略しても良い。
ピントチェックの後、測光処理の結果を用いて、シーンにおける高輝度の被写体に対して露出を合わせた明部撮影動作が実行される。この撮影動作に続いて、測光処理の結果を用いて、シーンにおける低輝度の被写体に対して露出を合わせた暗部撮影動作が実行される。図3(a)に示すように、この2回の撮影動作は、露出時間が異なっている。これは、低輝度被写体の露出を適正にするためには高輝度被写体に比べて露出時間を長くする必要があるためである。
図5は、画像合成について示す図である。
前述したように、明部撮影動作においては、第2の測光処理の結果に基づいて撮影動作が行われる。図3(a)にも示すように、第2の測光処理は、明部撮影動作の直前に行われるものである。このようにして撮影動作の直前に得られた画像データを用いて測光処理を行うことにより、測光処理から実際の撮影動作までのタイムラグを最小とすることが可能である。これにより、測光処理から撮影動作までの被写体輝度データの変化を最小とすることができる。この第2の測光処理は、高輝度の被写体に対する測光精度を第1の測光処理よりも向上させることが可能である。
前述したように、明部撮影動作においては、第2の測光処理の結果に基づいて撮影動作が行われる。図3(a)にも示すように、第2の測光処理は、明部撮影動作の直前に行われるものである。このようにして撮影動作の直前に得られた画像データを用いて測光処理を行うことにより、測光処理から実際の撮影動作までのタイムラグを最小とすることが可能である。これにより、測光処理から撮影動作までの被写体輝度データの変化を最小とすることができる。この第2の測光処理は、高輝度の被写体に対する測光精度を第1の測光処理よりも向上させることが可能である。
一方、明部撮影動作に続く暗部撮影動作においては、第1の測光処理の結果に基づいて撮影動作が行われる。図3(a)にも示すように、第1の測光処理は、複数回の撮像を行い、この複数回の撮像によって得られた画像データを平均化処理してから被写体輝度データを演算している。したがって、第1の測光処理は、低輝度の被写体に対する測光精度を第2の測光処理よりも向上させることが可能である。
画像合成においては、明部撮影画像データにおいて露出を合わせている高輝度被写体の部分(図5のすすきの部分)と暗部撮影画像データにおいて露出を合わせている低輝度被写体の部分(図5の人物の部分)とを合成して1つの画像データを得る。このようにして画像合成を行うことにより、高輝度被写体と低輝度被写体の両方の露出が適正な、広ダイナミックレンジの画像データを得ることが可能である。
ここで、明部撮影画像データの撮影動作と暗部撮影画像データの撮影動作との間に被写体の移動等がある可能性がある。したがって、明部撮影画像データと暗部撮影画像データとの間の被写体の動きを例えば周知の動きベクトル検出によって検出し、被写体の動きが検出された場合にはその動き量だけ明部撮影画像データと暗部撮影画像データとの何れかをシフトさせてから合成することが望ましい。
以上説明したように、本実施形態においては、撮影動作の直前に測光処理を行うようにしているので、動きのある被写体に対しても測光精度を確保することが可能である。また、本実施形態では、撮影動作の直前に測光処理を行うために、レンズスキャンを測光処理の前に行うようにしている。このため、レンズスキャンの完了時点から被写体が移動してしまうとフォーカスレンズ102aが正しく被写体に合焦しない可能性がある。これに対し、本実施形態では、レンズスキャンの完了から明部撮影動作の開始までにかかる時間を算出し、この算出した時間と過去の複数回のレンズスキャンの結果によって得られた複数の第1のピント位置の時間変化とに基づいて明部撮影動作の時点で駆動すべきフォーカスレンズ102aのレンズ位置LD3を予測するようにしている。これにより、AF精度も確保することが可能である。
低輝度の動体を被写体として撮影する際には、低輝度被写体の部分の画像データがノイズレベルとなり易い。このノイズを低減するための手法として、複数フレームの画像データを平均化処理する手法を用いると、ノイズが低減される反面、撮影動作の完了までに時間がかかるようになる。この時間の間に被写体が移動してAF精度が大きく低下し易い。これに対し、本実施形態では、平均化する画像データのフレーム数が増加したとしてもAF精度を維持することが可能である。
ここで、図3(a)は、フォーカスレンズ102aの駆動方向を、無限側から至近側に向かう方向としている。しかしながら、フォーカスレンズ102aの駆動方向を、至近側から無限側に向かう方向としても(式1)、(式2)の関係を適用できる。ただし、フォーカスレンズ102aの駆動方向を、至近側から無限側に向かう方向とした場合、被写体である動体が撮像装置1に遠ざかるように等速運動したときに、図4に示すように、時間に対してピント位置が線形に変化する。
また、図4は、動体が等速運動をしていると仮定した場合の関係である。動体が等速運動をしていない場合には、時間に対してピント位置が線形に変化するとは限らない。このため、3回以上のレンズスキャン動作によって検出された複数の第1のピント位置からラグランジュ補間等の所定の補間演算を行ってLD3を求めるようにしても良い。
さらに、図2の例では、暗部撮影動作の前にはピント合わせを行わない例を示している。これは、明部撮影動作が短時間で終了するので、この間の被写体の移動が少ないと仮定しているためである。これに対し、暗部撮影動作のときのピント位置LD4をさらに予測するようにしても良い。この場合には、明部撮影動作の開始時刻T2から暗部撮影動作の開始時刻T3までの再撮影時間を考慮した以下の(式3)によってLD4を算出する。
LD4=α×(T3−T0) (式3)
また、本実施形態においては、被写体が低輝度の動体である場合には、2回の測光処理が行われる。これは、明部撮影動作と暗部撮影動作とを実行して合成画像データを得るためである。合成画像データを得る必要がなければ、必ずしも2回の測光処理と2回の撮影動作とを行う必要はない。
また、本実施形態においては、被写体が低輝度の動体である場合には、2回の測光処理が行われる。これは、明部撮影動作と暗部撮影動作とを実行して合成画像データを得るためである。合成画像データを得る必要がなければ、必ずしも2回の測光処理と2回の撮影動作とを行う必要はない。
[変形例]
以下、本実施形態のさらなる変形例について説明する。図2及び図3に示した例では、予測演算のために2回のレンズスキャンを行うようにしている。これに対し、例えばスルー画表示中にもコントラスト方式のAF制御を行うのであれば、スルー画表示中のフォーカスレンズ102aの駆動によって検出されたピント位置を第1のピント位置として利用することができる。即ち、スルー画表示中に2つ以上の第1のピント位置を検出できた場合には、撮影開始指示後のレンズスキャンは不要である。
以下、本実施形態のさらなる変形例について説明する。図2及び図3に示した例では、予測演算のために2回のレンズスキャンを行うようにしている。これに対し、例えばスルー画表示中にもコントラスト方式のAF制御を行うのであれば、スルー画表示中のフォーカスレンズ102aの駆動によって検出されたピント位置を第1のピント位置として利用することができる。即ち、スルー画表示中に2つ以上の第1のピント位置を検出できた場合には、撮影開始指示後のレンズスキャンは不要である。
以下の変形例は、この考え方を連写の場合に適用したものである。図6は、本変形例における撮像素子202の動作を示すタイミングチャートである。ここで、図6(a)は、連写の1回目までの撮像素子202の動作を示している。また、図6(b)は、連写の2回目以後の撮像素子202の動作を示している。
図6(a)に示すように、スルー画表示用の撮像動作が行われる。ここで、図6(a)では図示を省略しているが、スルー画表示中にフォーカスレンズ102aの駆動を行っても良い。フォーカスレンズ102aが合焦した場合には、そのときのレンズ位置が第1のピント位置として記憶部に記憶される。
スルー画表示中にユーザによって撮影開始が指示されると、山登り方式のAFが行われる。ここで、本変形例においては、山登り方式のAFの結果として検出されたピント位置が第1のピント位置として記憶部に記憶される。なお、山登り方式のAF中のレンズスキャンによって得られた画像データに基づいてスルー画表示を行うようにしても良い。
AF動作の後、測光処理用の撮像動作が行わる。前述したように、低輝度の動体に対しては第1の測光処理用の撮像と第2の測光処理用の撮像とが行われる。測光処理の後、予測演算が行われ、次回の撮像動作である明部撮影動作用の撮像動作の際に駆動しておくべきフォーカスレンズ102aのレンズ位置LD3が第2のピント位置として演算される。なお、スルー画表示中にフォーカスレンズ102aの駆動を行っていない場合には、連写の1回目における予測演算は省略される。
予測演算の後、フォーカスレンズ102aが、第2のピント位置LD3まで駆動される。そして、ピントチェックが行われる。ピントチェックも図3(a)を参照して説明したのと同様にして行われる。
ピントチェックの後、測光処理の結果を用いて、シーンにおける高輝度の被写体に対して露出を合わせた明部撮影動作が実行される。この撮影動作に続いて、測光処理の結果を用いて、シーンにおける低輝度の被写体に対して露出を合わせた暗部撮影動作が実行される。
連写の2回目以後は、図6(b)に示すようにして再AF用の撮像動作(レンズスキャン)が行われる。この場合も図6(a)で示したレンズスキャンと同様にして評価値の最大値に対応したフォーカスレンズ102aのレンズ位置が第1のピント位置として記憶部に記憶される。なお、再AF用のレンズスキャンによって得られた画像データに基づいてスルー画表示を行うようにしても良い。
再AF用のレンズスキャン動作の後、測光処理用の撮像動作が行わる。図6(a)で示したのと同様に、低輝度の動体に対しては第1の測光処理用の撮像と第2の測光処理用の撮像とが行われる。
レンズスキャン動作の後、測光処理用の撮像動作が行わる。前述したように、低輝度の動体に対しては第1の測光処理用の撮像と第2の測光処理用の撮像とが行われる。測光処理の後、予測演算が行われ、次回の撮像動作である明部撮影動作用の撮像動作の際に駆動しておくべきフォーカスレンズ102aのレンズ位置LD3が第2のピント位置として演算される。ここで、ピント位置の変化は、1回前のレンズスキャン時に記憶された第1のピント位置と今回のレンズスキャン時に記憶された第1のピント位置とを用いて算出する。
予測演算の後、フォーカスレンズ102aが、第2のピント位置LD3まで駆動される。そして、ピントチェックが行われる。ピントチェックも図3(a)を参照して説明したのと同様にして行われる。
ピントチェックの後、測光処理の結果を用いて、シーンにおける高輝度の被写体に対して露出を合わせた明部撮影動作が実行される。この撮影動作に続いて、測光処理の結果を用いて、シーンにおける低輝度の被写体に対して露出を合わせた暗部撮影動作が実行される。以後、連写が終了するまで図6(b)に示す動作が繰り返される。
図7は、本変形例に係る撮像装置1の撮影動作を示すフローチャートである。ここで、図7の動作は、制御部216が主体となって行われる。
例えば撮像装置1の電源がオンされる等して図7の動作が開始される。図7の動作の開始後、制御部216は、撮像装置1の撮影モードが連写モードであるか否かを判定する(ステップS201)。本変形例では、撮像装置1が、撮影モードの1つとして連写モードを少なくとも有している。連写モードは、1回の撮影指示に応答して複数回の撮影動作を実行して複数の画像からなる連写画像を得るためのモードである。ステップS201において、撮像装置1の撮影モードが連写モードでないと判定した場合に、制御部216は、現在の動作モードに応じた動作を行う。例えば、撮像装置1は、撮影モードとして単写モード等を有していても良く、撮影モードとして単写モードが設定された場合に、制御部216は、図2で示した処理を行う。
例えば撮像装置1の電源がオンされる等して図7の動作が開始される。図7の動作の開始後、制御部216は、撮像装置1の撮影モードが連写モードであるか否かを判定する(ステップS201)。本変形例では、撮像装置1が、撮影モードの1つとして連写モードを少なくとも有している。連写モードは、1回の撮影指示に応答して複数回の撮影動作を実行して複数の画像からなる連写画像を得るためのモードである。ステップS201において、撮像装置1の撮影モードが連写モードでないと判定した場合に、制御部216は、現在の動作モードに応じた動作を行う。例えば、撮像装置1は、撮影モードとして単写モード等を有していても良く、撮影モードとして単写モードが設定された場合に、制御部216は、図2で示した処理を行う。
また、ステップS201において、撮像装置1の撮影モードが連写モードであると判定した場合に、制御部216は、撮像素子202を動作させてスルー画表示用の画像データを取り込み、この取り込んだ画像データに基づいてスルー画表示を行う(ステップS202)。スルー画表示動作は図2で説明したものとほぼ同様である。ただし、本変形例においては、スルー画表示用に取り込んだ画像データを記憶部に記憶させておく。
スルー画表示動作の後、制御部216は、撮影指示がなされたか否かを判定する(ステップS203)。ステップS203において、撮影指示がなされたと判定していない場合に、制御部216は、処理をステップS201に戻す。この場合、スルー画表示が継続される。
ステップS203において、撮影指示がなされたと判定した場合に、制御部216は、スルー画表示用として取り込んだ画像データから算出された評価値のうち、画像のコントラストを評価するための評価値を算出し、この算出した評価値が最大となるフォーカスレンズ102aのレンズ位置を、第1のピント位置LD(m)として記憶部に記憶させる(ステップS204)。
第1のピント位置LD(m)の取得後、制御部216は、測光処理を行って露出量を決定する(ステップS205)。ステップS205の測光処理は、図2のステップS114の測光処理と同様にして行う。
測光処理の後、制御部216は、山登り方式のAFにより、フォーカスレンズ102aのピント合わせを行う(ステップS206)。なお、スルー画表示中に2つ以上の第1のピント位置を記憶させている場合には、ステップS206において図2のステップS115〜S116で示した予測演算を用いたピント合わせを行うようにしても良い。
ピント合わせの後、制御部216は、コントラストが変化したか否かを判定する(ステップS207)。ステップS207において、制御部216は、撮像素子202を動作させて画像データを取り込み、この取り込んだ画像データから算出された評価値が、直前に得られた評価値に対して所定以上の変化をしたか否かを判定する。所定以上の変化をした場合に、制御部216は、コントラストが変化したと判定する。
ステップS207において、コントラストが変化していないと判定した場合に、制御部216は、測光処理の結果を用いて、画像データ内の高輝度の被写体に対して露出を合わせた撮影動作(明部撮影動作)及び画像データ内の低輝度の被写体に対して露出を合わせた撮影動作(暗部撮影動作)を行う(ステップS208)。明部撮影動作及び暗部撮影動作は前述したのと同様に行われる。
撮影動作の後、制御部216は、連写を終了するか否かを判定する(ステップS209)。例えば、予め設定された回数の撮影動作が実行された場合に連写を終了すると判定する。連写の回数は、例えばユーザが任意に設定できるものである。ステップS209において、連写を終了しないと判定した場合に、制御部216は、処理をステップS204に戻す。
また、ステップS209において、連写を終了すると判定した場合に、制御部216は、連写によって得られた一連の画像データを画像ファイルとして記録部210に記録する(ステップS210)。一連の画像データ別個の画像ファイルに記録しても良いし、一連の画像データを組画像として1つの画像ファイルに記録しても良い。
また、ステップS207において、コントラストが変化したと判定した場合に、制御部216は、ステップS209と同様にして連写を終了するか否かを判定する(ステップS211)。ステップS211において、連写を終了すると判定した場合に、制御部216は、処理をステップS210に移行させて連写によって得られた一連の画像データを画像ファイルとして記録部210に記録する。
ステップS211において、連写を終了しないと判定した場合に、制御部216は、レンズスキャンを行い、レンズスキャンの結果から、評価値が最大となるフォーカスレンズ102aのレンズ位置を、第1のピント位置LD(m+1)として記憶部に記憶させる(ステップS212)。
第1のピント位置LD(m+1)の取得後、制御部216は、再測光処理を行って露出量を決定する(ステップS213)。ステップS213の再測光処理も、図2のステップS114の測光処理と同様にして行う。
測光処理の後、制御部216は、図2のステップS115と同様にして次回の撮影動作(次回の明部撮影動作)の時点で駆動しておくべきフォーカスレンズ102aのレンズ位置を第2のピント位置として予測する(ステップ214)。ここで、ステップS214においては、今回のレンズスキャンによって得られた第1のピント位置LD(m+1)と前回のレンズスキャンによって得られた第1のピント位置LD(m)とを用いて前述の(式2)のαを算出する点が異なる。第2のピント位置の予測後、制御部216は、予測した第2のピント位置にフォーカスレンズ102aが駆動されるよう、レンズ制御部114に対して指示する(ステップS215)。その後、制御部216は、再測光処理の結果に基づいて明部撮影動作及び暗部撮影動作を実行する(ステップS216)。撮影動作の後、制御部216は、mに1を加える(ステップS217)。その後、制御部216は、処理をステップS207に戻す。
以上説明した本変形例によれば、連写に本実施形態の技術を適用することにより、撮影動作の前に常に2回のレンズスキャンを行う必要がない。
以上実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形や応用が可能なことは勿論である。また、前述の各動作フローチャートの説明において、便宜上「まず」、「次に」等を用いて動作を説明しているが、この順で動作を実施することが必須であることを意味するものではない。
さらに、上記した実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件の適当な組合せにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、上述したような課題を解決でき、上述したような効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成も発明として抽出され得る。
1…撮像装置、100…交換レンズ、102…撮影レンズ、102a…フォーカスレンズ、102b…ズームレンズ、104…レンズ駆動部、106…レンズ位置検出部、110…絞り駆動部、112…レンズ情報記憶部、114…レンズ制御部、116…通信部、200…本体、202…撮像素子、203…ゲイン調整部、204…A/D変換部、206…画像処理部、208…表示部、210…記録部、212…操作部、214…タッチ操作部、216…制御部、218…通信部
Claims (6)
- 被写体を撮像して複数の画像データを取得する撮像素子と、
前記撮像素子に前記被写体の像を結像させる撮影レンズと、
前記撮影レンズのレンズ位置を変化させながら前記撮像素子による複数回の前記撮像を実行させ、複数回の前記撮像によって取得された複数の前記画像データのコントラストを評価し、該コントラストの評価の結果、前記コントラストが最大となる前記撮影レンズのレンズ位置を第1のピント位置として検出するコントラスト評価部と、
前記画像データから前記被写体の輝度を示す被写体輝度データを算出する測光部と、
前記コントラスト評価部によって複数回検出された複数の前記第1のピント位置の時間変化と、前記被写体輝度データの算出に要した時間と、前記被写体輝度データの算出から次回の前記撮像までに要する時間と、に基づいて、次回の前記撮像の時点で駆動すべき前記撮影レンズのレンズ位置である第2のピント位置を予測する予測部と、
前記第2のピント位置に前記撮影レンズを駆動するように制御する撮像制御部と、
を具備することを特徴とする撮像装置。 - 前記測光部は、複数回の前記撮像のうちの1回の撮像により取得された画像データに基づく第1の被写体輝度データを算出するとともに、複数回の前記撮像により取得された複数の画像データを平均化処理した画像データに基づく第2の被写体輝度データを算出し、
前記被写体輝度データの算出に要した時間は、前記第1の被写体輝度データを算出するまでに要した時間と前記第2の被写体輝度データを算出するまでに要した時間との合計時間であることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。 - 次回の前記撮像は、前記第1の被写体輝度データに基づいて高輝度の被写体に対して前記撮像素子の露出を合わせた第1の撮像と、前記高輝度の被写体に対して相対的に低輝度の被写体に対して前記撮像素子の露出を合わせた第2の撮像と、を含み、
前記第1の撮像により得られた画像データと前記第2の撮像により得られた画像とを合成する画像合成部をさらに具備することを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。 - 前記予測部は、複数の前記第1のピント位置の時間変化と、前記被写体輝度データの算出に要した時間と、前記被写体輝度データの算出から前記第1の撮像までに要する時間と、に基づいて前記第1の撮像の時点で駆動すべき前記撮影レンズのレンズ位置を予測するとともに、複数の前記第1のピント位置の時間変化と、前記第1の撮像から前記第2の撮像までに要する時間と、に基づいて前記第2の撮像の時点で駆動すべき前記撮影レンズのレンズ位置を予測することを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
- 複数回の前記撮像は、スルー画表示動作用の撮像に含まれることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の撮像装置。
- 複数回の前記撮像は、連写動作用の撮像に含まれることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の撮像装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015028591A (ja) * | 2013-06-24 | 2015-02-12 | キヤノン株式会社 | 撮像装置、撮像装置の制御方法、プログラム、および、記憶媒体 |
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2012
- 2012-02-08 JP JP2012025249A patent/JP2013161048A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015028591A (ja) * | 2013-06-24 | 2015-02-12 | キヤノン株式会社 | 撮像装置、撮像装置の制御方法、プログラム、および、記憶媒体 |
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