JP2013153585A - Dc−dcコンバータ - Google Patents
Dc−dcコンバータ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2013153585A JP2013153585A JP2012012770A JP2012012770A JP2013153585A JP 2013153585 A JP2013153585 A JP 2013153585A JP 2012012770 A JP2012012770 A JP 2012012770A JP 2012012770 A JP2012012770 A JP 2012012770A JP 2013153585 A JP2013153585 A JP 2013153585A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- voltage
- pwm signal
- converter
- load
- output
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Dc-Dc Converters (AREA)
Abstract
【課題】本発明は、動作させる制御回路をPWM信号制御回路に切り替えるとき、入力電圧に変動が生じても、安定した出力電圧を出力できるDC−DCコンバータを提供することを目的とする。
【解決手段】本発明のDC−DCコンバータは、入力電圧を入力して負荷を駆動する出力電圧を出力する電圧変換部と、上記負荷が軽負荷であるときに上記電圧変換部を駆動する制御回路と、PWM信号を生成して上記負荷が重負荷であるときに上記PWM信号で上記電圧変換部を駆動するPWM信号生成回路と、を備え、上記PWM信号のデューティを上記入力電圧にトラッキングさせることを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】本発明のDC−DCコンバータは、入力電圧を入力して負荷を駆動する出力電圧を出力する電圧変換部と、上記負荷が軽負荷であるときに上記電圧変換部を駆動する制御回路と、PWM信号を生成して上記負荷が重負荷であるときに上記PWM信号で上記電圧変換部を駆動するPWM信号生成回路と、を備え、上記PWM信号のデューティを上記入力電圧にトラッキングさせることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、DC−DCコンバータに関する。
携帯電話やパソコンなどの電子機器は、リチウムイオン電池などの2次電池から電圧が供給される。2次電池は、その残量や負荷状況によって、出力電圧が変動する。例えば、CPU(Central Processing Unit)やDSP(Digital Signal Processor)などのプロセッサは、単位時間あたりの命令処理数MIPS(Million Instruction Per Second)によって、消費電力が変動する。つまり、プロセッサの電源を2次電池などから直接供給を行うと、負荷変動により電源電圧が変動する。そこで、プロセッサなどの分野では、安定した電力供給が重要な課題となる。
2次電池の電圧を安定した電圧に変換する回路として、DC−DCコンバータが知られている。
DC−DCコンバータは、入力電圧を出力電圧に変換するドライバの駆動信号を生成する制御回路としてPWM(Pulse Width Modulation)信号生成回路を使用するもの、PFM(Pulse Frequency Modulation)信号生成回路を使用するものが知られている。
PWM信号生成回路は、出力電圧に応じたデューティ(パルスの周期とパルスのハイレベルの期間との比)のPWM信号をドライバに出力する。PWM信号生成回路を使用したDC−DCコンバータは、負荷への電流供給能力が高いが、PWM信号生成回路自身の消費電力が大きいので、DC−DCコンバータ全体の消費電力が大きくなることが知られている。
一方、PFM信号生成回路は、出力電圧に応じたパルス数のPFM信号をドライバに出力する。PFM信号生成回路を使用したDC−DCコンバータは、負荷への電流供給能力が低いが、PFM信号生成回路自身の消費電力が小さいので、DC−DCコンバータ全体の消費電力が小さいことが知られている。
また、負荷への電流供給能力を維持しながら、DC−DCコンバータの消費電力を低減するために、負荷の軽重に応じて、動作させる制御回路をPWM信号生成回路とPFM信号生成回路とで切り替えるDC−DCコンバータが知られている(例えば、特許文献1参照)。
図7は、特許文献1に記載のDC−DCコンバータを示す図である。
従来のDC−DCコンバータ700は、所望の出力電圧Voutからの誤差に応じた誤差電圧Verrorを生成する誤差増幅器711とコンパレータ713とでPFM信号生成回路を構成し、誤差増幅器711とクランプ回路719と波形生成回路714とコンパレータ712とでPWM信号生成回路を構成している。
従来のDC−DCコンバータ700は、所望の出力電圧Voutからの誤差に応じた誤差電圧Verrorを生成する誤差増幅器711とコンパレータ713とでPFM信号生成回路を構成し、誤差増幅器711とクランプ回路719と波形生成回路714とコンパレータ712とでPWM信号生成回路を構成している。
従来のDC−DCコンバータ700は、出力電圧が駆動する負荷が所定値よりも小さい軽負荷時には、PFM信号をドライバ718aと718bに与えて、スイッチSW1とSW2を駆動し、出力電圧が駆動する負荷が所定値よりも大きい重負荷時には、PWM信号をドライバ718aと718bに与えてスイッチSW1とSW2を駆動することにより、負荷への電流供給能力を維持しながら、消費電力を低減している。
また、従来のDC−DCコンバータ700は、PFM信号によりドライバを駆動するPFM制御期間中に、負荷が重くなり所定値に近づいていくと、クランプ回路719がPWM信号のデューティを決めるための誤差電圧Verrorを一定の基準電圧Vref3に設定する。
基準電圧Vref3は、入力電圧Vin、出力電圧Voutの各値に変動がない代表値であるときのPWM信号のデューティに応じた電圧である。
図8は、図7に記載されたクランプ回路719の詳細な回路図である。
負荷が重くなり所定値に近づいていくと、出力電圧Voutは低くなり、抵抗R1、R2とで構成される抵抗分割回路の分圧電圧は低くなる。分圧電圧が低くなると、誤差電圧Verrorも低くなる。そして、PFM制御期間中に安定した出力電圧Voutに応じた基準電圧Vref2より誤差電圧Verrorが低くなり、さらに、基準電圧Vref2よりも低い基準電圧Vref3より低くなると、コンパレータ801は、Low信号をPチャネルMOSトランジスタQ1に出力して、PチャネルMOSトランジスタQ1はオンする。そして、コンパレータ801と、PチャネルMOSトランジスタQ1とでフィードバックループが形成され、誤差増幅器711の出力端子は、Vref3に設定される。
負荷が重くなり所定値に近づいていくと、出力電圧Voutは低くなり、抵抗R1、R2とで構成される抵抗分割回路の分圧電圧は低くなる。分圧電圧が低くなると、誤差電圧Verrorも低くなる。そして、PFM制御期間中に安定した出力電圧Voutに応じた基準電圧Vref2より誤差電圧Verrorが低くなり、さらに、基準電圧Vref2よりも低い基準電圧Vref3より低くなると、コンパレータ801は、Low信号をPチャネルMOSトランジスタQ1に出力して、PチャネルMOSトランジスタQ1はオンする。そして、コンパレータ801と、PチャネルMOSトランジスタQ1とでフィードバックループが形成され、誤差増幅器711の出力端子は、Vref3に設定される。
基準電圧Vref3は、入力電圧Vin、出力電圧Voutの各値に変動がない代表値であるときのPWM信号のデューティに応じた電圧である。
図9(a)は、従来のDC−DCコンバータ700の動作を説明するためのタイミングチャートであり、入力電圧に変動がない場合のタイミングチャートである。
PFM制御期間中は、波形生成回路714とコンパレータ712は、停止しており、負荷が軽負荷から重負荷に変化した場合、制御信号CNTの極性が反転することによりPFM信号生成回路からPWM信号生成回路に切り替わり、その後誤差増幅器711が出力する誤差電圧Verrorと比較される三角波RAMPとPWM信号Ppwmが生成される。
また、PFM制御期間中に、PWM信号Ppwmのデューティを決めるための誤差電圧Verrorを入力電圧Vin、出力電圧Voutが代表値であるときのPWM信号のデューティに応じた基準電圧Vref3に予め設定しておくことにより、PFM制御期間からPWM信号によりドライバを駆動するPWM制御期間へ切り替わった直後のPWM信号Ppwmのデューティを安定させ、出力電圧の変動を低減させている。
そして、PWM制御期間中では、入力電圧Vin、出力電圧Voutが一定であるので、誤差電圧Verrorは、基準電圧Vref3に維持され、基準電圧Vref3に応じたデューティのPWM信号Ppwmが維持される。
しかしながら、従来のDC−DCコンバータは、入力電圧に変動が生じた場合、動作させる制御回路をPFM信号生成回路からPWM信号生成回路に切り替えた後に、出力電圧に変動が生じるという問題がある。
図9(b)は、入力電圧に変動があり、入力電圧が低い場合のタイミングチャートである。
図9(b)に示すように、PFM制御期間中に、誤差電圧Verrorは基準電圧Vref3に設定されているため、制御信号CNTによりPFM制御期間からPWM信号制御期間に切り替わった直後に、PWM信号Ppwmのデューティは入力電圧Vinが代表値であるときのデューティとなり、出力電圧Voutが低くなる。
図9(b)に示すように、PFM制御期間中に、誤差電圧Verrorは基準電圧Vref3に設定されているため、制御信号CNTによりPFM制御期間からPWM信号制御期間に切り替わった直後に、PWM信号Ppwmのデューティは入力電圧Vinが代表値であるときのデューティとなり、出力電圧Voutが低くなる。
そして、PWM制御期間中では、出力電圧Voutが低くなることで、誤差電圧Verrorが徐々に高くなり、PWM信号Ppwmのデューティも徐々に小さくなる。PWM信号Ppwmのデューティが徐々に小さくなることで、出力電圧Voutは、徐々に高くなり所望の電圧に到達する。
このように、従来のDC−DCコンバータは、入力電圧が低く変動すると、出力電圧が低く変動する。
図9(c)は、入力電圧に変動があり、入力電圧が高い場合のタイミングチャートである。
図9(c)に示すように、PFM制御期間中に、誤差電圧Verrorは基準電圧Vref3に設定されているため、制御信号CNTによりPFM制御期間からPWM信号制御期間に切り替わった直後に、PWM信号Ppwmのデューティは入力電圧Vinが代表値であるときのデューティとなり、出力電圧Voutが高くなる。
図9(c)に示すように、PFM制御期間中に、誤差電圧Verrorは基準電圧Vref3に設定されているため、制御信号CNTによりPFM制御期間からPWM信号制御期間に切り替わった直後に、PWM信号Ppwmのデューティは入力電圧Vinが代表値であるときのデューティとなり、出力電圧Voutが高くなる。
そして、PWM制御期間中では、出力電圧Voutが高くなることで、誤差電圧Verrorが徐々に低くなり、PWM信号Ppwmのデューティも徐々に大きくなる。PWM信号Ppwmのデューティが徐々に大きくなることで、出力電圧Voutは徐々に低くなり所望の電圧に到達する。
このように、従来のDC−DCコンバータは、入力電圧が高く変動すると、出力電圧が高く変動する。
従来のDC−DCコンバータは、負荷が大きくなり、動作させる制御回路をPWM信号生成回路に切り替えるとき、入力電圧に変動が生じると、出力電圧が不安定になる。
本発明は、上記した点に鑑みて行われたものであり、動作させる制御回路をPWM信号制御回路に切り替えるとき、入力電圧に変動が生じても、安定した出力電圧を出力できるDC−DCコンバータを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の請求項1に記載のDC−DCコンバータは、入力電圧を入力して負荷を駆動する出力電圧を出力する電圧変換部と、上記負荷が軽負荷であるときに上記電圧変換部を駆動する制御回路と、PWM信号を生成して上記負荷が重負荷であるときに上記PWM信号で上記電圧変換部を駆動するPWM信号生成回路とを備え、上記PWM信号のデューティを上記入力電圧にトラッキングさせることを特徴とする。
本発明の請求項2に記載のDC−DCコンバータは、上記制御回路は、PFM信号を生成するPFM信号生成回路であることを特徴とする。
上記の課題を解決するために、本発明の請求項3に記載のDC−DCコンバータは、入力電圧を入力して負荷を駆動する出力電圧を出力する電圧変換部と、上記入力電圧を入力して上記負荷が軽負荷であるときに上記出力電圧を出力する電源回路と、PWM信号を生成して上記負荷が重負荷であるときに上記PWM信号で上記電圧変換部を駆動するPWM信号生成回路とを備え、上記PWM信号のデューティを上記入力電圧にトラッキングさせることを特徴とする。
本発明の請求項4に記載のDC−DCコンバータは、上記PWM信号生成回路は、上記出力電圧に応じて上記デューティを調整するための誤差電圧を生成する誤差増幅器と、上記入力電圧にトラッキングした電圧を上記誤差増幅器の出力端子に設定する電圧設定部とを備えたことを特徴とする。
本発明の請求項5に記載のDC−DCコンバータは、上記電圧設定部は、上記負荷が軽負荷であるときに上記トラッキングした電圧を上記誤差増幅器の出力端子に設定することを特徴とする。
本発明の請求項6に記載のDC−DCコンバータは、上記電圧設定部は、上記負荷が軽負荷から重負荷になったときに上記トラッキングした電圧の上記出力端子への設定を解除することを特徴とする。
本発明によれば、誤差増幅器の出力を入力電圧にトラッキングした電圧に設定することにより、動作させる制御回路をPWM制御回路に切り替えるとき、入力電圧に変動が生じても、安定した出力電圧を出力できるという効果を奏する。
以下、図面を参照して本発明のDC−DCコンバータの実施形態を説明する。
<構成>
図1は、本発明の実施形態に係るDC−DCコンバータの構成を示す回路図である。
本発明の実施形態に係るDC−DCコンバータ100は、入力端子101より入力される入力電圧Vinを変換して出力端子102に出力電圧Voutを出力するドライバDRV(電圧変換部)130と、負荷Routが所定値よりも小さい軽負荷のときにドライバDRV130を駆動するためのPFM信号を生成するPFM信号生成回路PFMGEN120と、負荷Routが所定値よりも大きい重負荷のときにドライバDRVを駆動するためのPWM信号Vpwmを生成するPWM信号生成回路PWMGEN110と、出力電圧の変動を検出してPFM信号VpfmとPWM信号Vpwmをスイッチにより切り替えるための制御信号CNTを生成するスイッチ制御部SWCNTR140とを備えている。
図1は、本発明の実施形態に係るDC−DCコンバータの構成を示す回路図である。
本発明の実施形態に係るDC−DCコンバータ100は、入力端子101より入力される入力電圧Vinを変換して出力端子102に出力電圧Voutを出力するドライバDRV(電圧変換部)130と、負荷Routが所定値よりも小さい軽負荷のときにドライバDRV130を駆動するためのPFM信号を生成するPFM信号生成回路PFMGEN120と、負荷Routが所定値よりも大きい重負荷のときにドライバDRVを駆動するためのPWM信号Vpwmを生成するPWM信号生成回路PWMGEN110と、出力電圧の変動を検出してPFM信号VpfmとPWM信号Vpwmをスイッチにより切り替えるための制御信号CNTを生成するスイッチ制御部SWCNTR140とを備えている。
ドライバDRV130は、PチャネルMOSトランジスタP1と、NチャネルMOSトランジスタN1とから構成され、各ドレインと各ゲートが共通接続されている。各ドレインの共通接続部は、インダクタLと容量Cとで構成されるリアクタンスフィルタに接続され、各ゲートの共通接続部は、PFM信号VpfmとPWM信号Vpwmとを切り替えるためのスイッチSW2に接続されている。スイッチSW2は、制御端子にHi信号が入力されたとき、PFM信号生成回路PFMGEN120と、ドライバDRV130とを繋ぎ、制御端子にLow信号が入力されたとき、PWM信号生成回路PWMGEN110と、ドライバDRV130とを繋ぐ。
PWM信号生成回路PWMGEN110は、デューティを入力電圧VinにトラッキングさせたPWM信号Vpwmを出力する回路であり、出力電圧Voutを抵抗R1、R2で分圧した電圧Vfbと所望の出力電圧に応じた基準電圧Vref1との差分電圧を増幅してPWM信号Vpwmのデューティを調整するための誤差電圧Verrorを出力する誤差増幅器AMP111と、誤差電圧Verrorと三角波生成回路RAMP114が生成する三角波RAMPを比較してPWM信号Vpwmを生成するコンパレータCMP113と、誤差増幅器AMP111の出力端子に入力電圧Vinにトラッキングした電圧を設定する電圧設定部VSET112と、を備えている。
特に、本発明の実施形態に係るDC−DCコンバータ100は、PWM信号生成回路PWMGEN110において、電圧設定部VSET112を備える構成が特徴的である。
電圧設定部VSET112は、スイッチSW1と入力電圧Vinにトラッキングした電圧Vclumpを生成する電圧生成部Vclump115を有する。電圧生成部Vclump115は、PFM制御期間からPWM制御期間へ切り替わるときのPWM信号のデューティを決める電圧を生成する。
具体的には、電圧生成部Vclump115は、入力電圧Vinが代表値よりも低くなったとき、出力電圧Voutが低くならないようなデューティのPWM信号Vpwmを生成するための高い電圧を生成し、入力電圧Vinが代表値よりも高くなったとき、出力電圧Voutが高くならないようなデューティのPWM信号Vpwmを生成するための低い電圧を生成する。電圧生成部Vclump115は、入力電圧Vinが代表値であるとき、出力電圧Voutが代表値であるときのデューティのPWM信号Vpwmを生成するための電圧を生成する。このように、電圧生成部Vclump115は、入力電圧Vinが変動したとき、その変動量にトラッキングした電圧Vclumpを生成する。
そして、電圧設定部VSET112は、スイッチSW1をオンすることにより電圧Vclumpを誤差増幅器AMP111の出力端子に設定する。スイッチSW1は、制御端子にHi信号が入力されたときオンし、Low信号が入力されたときオフする。
電圧設定部VSET112は、スイッチ制御回路SWCNTR140が出力する制御信号CNTにより、PFM制御期間中に、スイッチSW1をオンして誤差電圧Verrorを電圧Vclumpに設定し、PFM制御期間からPWM制御期間へ切り替わってすぐに、スイッチSW1をオフして電圧Vclumpの設定を解除する。
また、制御信号CNTは、PFM信号生成回路PFMGEN120と、PWM信号生成回路PWMGEN110に入力される(図示なし)。制御信号CNTは、PFM信号生成回路120が動作するときは、PWM信号生成回路PWMGEN110の電圧設定部VSET112以外の回路を停止(パワーダウン)させ、PWM信号生成回路PWMGEN110が動作するときは、PFM信号生成回路PFMGEN110を停止させる。
本実施形態のDC−DCコンバータ100は、PFM制御期間中に、制御信号CNTによりスイッチSW1をオンして入力電圧Vinにトラッキングした電圧Vclumpを誤差増幅器AMP111の出力端子に設定し、スイッチSW2をPFM信号生成回路120に繋いで、PFM信号VpfmをドライバDRV130に出力する。そして、負荷が重くなったときの電圧Vfbの変動をスイッチ制御部SWCNTR140で検出して制御信号CNTの極性を反転し、スイッチSW1をオフして、スイッチSW2をPWM信号生成回路PWMGEN110に繋ぐ。
これにより、動作させる制御回路をPFM信号生成回路PFMGEN120からPWM信号生成回路PWMGEN110に切り替えるとき、入力電圧Vinに変動が生じても、誤差電圧Verrorを入力電圧Vinにトラッキングした電圧Vclumpに設定することができる。
そして、このトラッキングした電圧Vclumpにより入力電圧Vinの変動に応じたデューティのPWM信号Vpwmを生成することができ、安定した出力電圧Voutを出力できる。
さらに、PFM制御期間からPWM制御期間へ切り替わってすぐに、スイッチSW1をオフして電圧Vclumpの設定を解除することで、負荷Routに変動が生じても、電圧Vfbに応じて直ちにPWM信号Vpwmのデューティを調整して安定した出力電圧を出力することもできる。
図2は、本実施形態における電圧生成部Vclump115の具体的な構成例を示した回路図である。
電圧生成部Vclump115は、入力電圧Vinが入力され、PチャネルMOSトランジスタP2、NチャネルMOSトランジスタM2に入力電圧Vinに応じた電流が流れ、その電流をNチャネルMOSトランジスタM3にミラーをしてミラー電流を生成する。抵抗R3〜R5ではそれら抵抗値に応じた電流が生成される。定電流源I0とNチャネルMOSトランジスタM3の共通接続部と抵抗R4とR5の共通接続部は互いに結線され、電流加算が行われる。
電圧生成部Vclump115は、入力電圧Vinが入力され、PチャネルMOSトランジスタP2、NチャネルMOSトランジスタM2に入力電圧Vinに応じた電流が流れ、その電流をNチャネルMOSトランジスタM3にミラーをしてミラー電流を生成する。抵抗R3〜R5ではそれら抵抗値に応じた電流が生成される。定電流源I0とNチャネルMOSトランジスタM3の共通接続部と抵抗R4とR5の共通接続部は互いに結線され、電流加算が行われる。
入力電圧Vinが低いときは、ミラー電流が小さくなるので、電流I0からミラー電流を引いた電流が抵抗R5に流れる。抵抗R5には、その引いた電流と抵抗R3、R4に流れる電流とを加えた電流が流れるので、電圧Vclumpは大きくなる。
入力電圧Vinが高いときは、ミラー電流が大きくなるので、電流I0に抵抗R3、R4に流れる電流の一部を加えた電流がNチャネルMOSトランジスタM3に流れる。抵抗R5に流れる電流は小さくなるので、電圧Vclumpは小さくなる。
このように、電圧生成部Vclump115は、入力電圧Vinにトラッキングした電圧Vclumpを生成する。
また、抵抗R3〜R5の抵抗値、電流源I0の電流値、NチャネルMOSトランジスタM2、M3のミラー比によって、入力電圧Vinに変動がないときの電圧Vclumpを設定することができる。
なお、図2において、抵抗R3には出力電圧Voutが与えられているが、出力電圧Voutに限らず、別途基準電圧を生成する回路を用意して抵抗R3に基準電圧を与えてもよい。つまり、図2に示した構成では、別途基準電圧を生成する回路を用意する必要がない。
図3は、スイッチ制御部SWCNTR140の構成例を示す回路図である。
スイッチ制御部SWCNTR140は、電圧Vfbを入力し、負荷Routが所定値よりも小さいときに制御信号CNTによりスイッチSW1をオンしてSW2をPFM信号生成回路PFMGEN120に繋ぎ、負荷Routが所定値よりも大きくなったときに制御信号CNTの極性を反転してスイッチSW1をオフしてスイッチSW2をPWM信号生成回路PWMGEN110に繋ぐ。
スイッチ制御部SWCNTR140は、電圧Vfbを入力し、負荷Routが所定値よりも小さいときに制御信号CNTによりスイッチSW1をオンしてSW2をPFM信号生成回路PFMGEN120に繋ぎ、負荷Routが所定値よりも大きくなったときに制御信号CNTの極性を反転してスイッチSW1をオフしてスイッチSW2をPWM信号生成回路PWMGEN110に繋ぐ。
また、スイッチ制御部SWCNTR140は、ドライバDRV130における各ドレインの共通接続部の電圧SWを入力し、PWM信号VpwmによりグラウンドからインダクタLに回生電流が流れ終わるまでの時間を測り、その時間が所定時間を超えなかったとき、負荷Routが軽くなったと判定し、制御信号CNTの極性を再び反転して、再びスイッチSW1をオンしてスイッチSW2をPFM信号生成回路PFMGEN120に繋ぐ。
スイッチ制御部SWCNTR140において、コンパレータCMP1_302は電圧SWとグラウンド電圧である基準電圧Vref3とを比較して、グラウンドからインダクタLに流れる電流が順方向であるかどうかを判定し、出力電圧Vcmp1をロジック301に出力する。
コンパレータCMP2_303は、電圧Vfbと基準電圧Vref2とを比較して、出力電圧Voutの変動を判定し、出力電圧Vcmp2をロジック301に出力する。基準電圧Vref2は、定常状態の電圧Vfbから僅かに低い電圧であり、負荷Routが大きくなり所定値に達したときに電圧Vfbが僅かに低下したときの電圧である。
そして、ロジック301は、ドライバDRV130の各ゲートの共通接続部の電圧GTがHi信号である間に、電圧Vcmp1が一定時間Hi信号を出力するとカウンタにトリガを与える。そして、ロジック301は、所定の回数のトリガがカウンタに与えられると出力の負荷が軽い状態と判断し、つまり回生電流が流れ終わるまでの時間が所定時間を超えなかったと判断して制御信号CNTをHi信号にセットする。電圧Vcmp2がHi信号であると、出力の負荷が重い状態と判断して制御信号CNTをLow信号にリセットする。
図4は、本実施形態におけるロジック301の構成例を示した回路図である。
ロジック301は、ドライバDRV130の各ゲートの共通接続部の電圧GTに応じてオンオフをして電圧Vcmp1を通過または遮断するスイッチSW3、電圧Vcmp1をカウントするカウンタ402、カウンタ402の出力によりセットし、コンパレータCMP2_303が出力する電圧Vcmp2によりリセットし、制御信号CNTを出力するフリップフロップFF1_401で構成されている。スイッチSW3は、制御端子にHi信号が入力されるとオンし、制御端子にLow信号が入力されるとオフする。
ロジック301は、ドライバDRV130の各ゲートの共通接続部の電圧GTに応じてオンオフをして電圧Vcmp1を通過または遮断するスイッチSW3、電圧Vcmp1をカウントするカウンタ402、カウンタ402の出力によりセットし、コンパレータCMP2_303が出力する電圧Vcmp2によりリセットし、制御信号CNTを出力するフリップフロップFF1_401で構成されている。スイッチSW3は、制御端子にHi信号が入力されるとオンし、制御端子にLow信号が入力されるとオフする。
ロジック301は、電圧GTがHi信号になるとSW3はオンし、SW3がオンしている間にコンパレータCMP1_302がHi信号を出力する。このHi信号がカウンタ402に入力されると、カウンタ402はカウントを進める。カウント数が所定の数に達するとカウンタ402は、フリップフロップFF1_401のセット端子SへHi信号を与え、制御信号CNTがHi信号となる。また、電圧Vcmp2がHi信号になるとフリップフロップFF1_401はリセットされ、制御信号CNTはLow信号となる。なお、スイッチSW3の制御端子には、内部信号である電圧GTが与えられているが、電圧GTに限らず、別途クロック信号を生成する回路を用意してもよい。つまり、図4に示した構成では、別途クロック信号を生成する回路を用意する必要がない。
図5は、PFM信号生成回路PFMGEN120の構成例を示した回路図である。
PFM信号生成回路PFMGEN120は、所望の出力電圧に応じた基準電圧Vref1と電圧Vfbとを比較するコンパレータCMP3_501、入力電圧VinからPFM信号のHi信号の期間を設定する基準電圧Vref4を引いた電圧と電圧SWを比較するコンパレータCMP4_502、電圧Vcmp1によりリセットしてコンパレータCMP4_502の出力によりセットするフリップフロップFF2_503、フリップフロップFF2_503の出力QとコンパレータCMP3_501の出力の論理積をとるアンド回路AND504で構成されている。
PFM信号生成回路PFMGEN120は、所望の出力電圧に応じた基準電圧Vref1と電圧Vfbとを比較するコンパレータCMP3_501、入力電圧VinからPFM信号のHi信号の期間を設定する基準電圧Vref4を引いた電圧と電圧SWを比較するコンパレータCMP4_502、電圧Vcmp1によりリセットしてコンパレータCMP4_502の出力によりセットするフリップフロップFF2_503、フリップフロップFF2_503の出力QとコンパレータCMP3_501の出力の論理積をとるアンド回路AND504で構成されている。
PFM信号生成回路PFMGEN120は、Hi信号の期間が一定のパルスを電圧Vfbと基準電圧Vref1との差に応じた数だけ一定期間内に出力する。
PFM信号生成回路PFMGEN120において、コンパレータCMP3_501は、電圧Vfbが基準電圧Vref1より低いとき、Hi信号を出力してアンド回路AND504をイネーブルにする。そして、コンパレータCMP4_502は、入力電圧Vinから基準電圧Vref4を引いた電圧とインダクタLに流れる電流の変化率に応じた電圧SWを比較して、パルス電圧をフリップフロップFF2_503のセット端子に出力し、フリップフロップFF2_503は、イネーブルとなったアンド回路AND504を介してPFM信号Vpfmを出力する。
また、コンパレータCMP3_501は、電圧Vfbが基準電圧Vref1より高いとき、Low信号を出力してアンド回路AND504をディスイネーブルにし、PFM信号Vpfmのパルスの数を制限する。
これらの動作を繰り返し、出力電圧が安定した定常状態において、PFM信号生成回路PFMGEN120は、Hi信号の期間が一定のパルスを電圧Vfbと基準電圧Vref1との差に応じた数だけ一定期間内に出力する。
なお、コンパレータCMP4_502やフリップフロップFF2_503の入力電圧として電圧SW、入力電圧Vin、電圧Vcmp1を用いたが、これらの電圧に限らず、コンパレータCMP4_502やフリップフロップFF2_503の入力電圧を別途生成する回路を用意してもよい。つまり、図5に示した構成では、別途これらの電圧を生成する回路を用意する必要がない。
<動作>
次に、本発明の実施形態に係るDC−DCコンバータの動作説明をする。
次に、本発明の実施形態に係るDC−DCコンバータの動作説明をする。
まず、入力端子101より入力電圧Vinが入力される。入力電圧Vinは、誤差増幅器AMP111の出力電圧Verrorを入力電圧Vinにトラッキングさせた電圧に設定するための電圧設定部VSET112と、PFM信号やPWM信号に従ってスイッチング動作するドライバDRV130に入力される。
入力電圧Vinは、ドライバDRV130における各ドレインの共通接続部SWから、インダクタLと容量Cとで構成されるリアクタンスフィルタを介し、降圧された出力電圧Voutが出力端子102より出力される。
出力端子102には抵抗R1、R2とで構成される抵抗分割回路により出力電圧Voutに応じた電圧Vfbが、抵抗R1とR2の共通接続部より出力され、PFM信号生成回路PFMGEN120、PWM信号生成回路PWMGEN110、スイッチ制御部SWCNTR140にそれぞれ入力される。
(PFM制御期間の動作)
次に、負荷Routが所定値よりも小さいPFM制御期間の動作説明をする。
PFM制御期間中では、スイッチ制御部SWCNTR140が出力する制御信号CNTはHi信号であるので、スイッチSW1はオンして、誤差増幅器AMP111の出力端子は入力電圧Vinにトラッキングした電圧Vclumpに設定される。
次に、負荷Routが所定値よりも小さいPFM制御期間の動作説明をする。
PFM制御期間中では、スイッチ制御部SWCNTR140が出力する制御信号CNTはHi信号であるので、スイッチSW1はオンして、誤差増幅器AMP111の出力端子は入力電圧Vinにトラッキングした電圧Vclumpに設定される。
また、スイッチSW2は、PFM信号生成回路PFMGEN120とドライバDRV130とを繋ぐので、PFM信号VpfmがドライバDRV130に入力される。
(PFM制御期間からPWM制御期間へ切り替わるときの動作)
次に、PFM制御期間からPWM制御期間へ切り替わるときの動作を説明する。
負荷Routが大きくなり所定値に達すると、出力電圧Voutは所望の電圧より僅かに低下する。出力電圧Voutが低下すると、電圧Vfbも低下し、基準電圧Vref2より低くなり、スイッチ制御部SWCNTR140は、Low信号を出力する。
次に、PFM制御期間からPWM制御期間へ切り替わるときの動作を説明する。
負荷Routが大きくなり所定値に達すると、出力電圧Voutは所望の電圧より僅かに低下する。出力電圧Voutが低下すると、電圧Vfbも低下し、基準電圧Vref2より低くなり、スイッチ制御部SWCNTR140は、Low信号を出力する。
スイッチ制御部SWCNTR140が出力する制御信号CNTは、Low信号であるので、スイッチSW1はオフして、誤差増幅器AMP111の出力端子への電圧Vclumpの設定は解除される。また、スイッチSW2はPWM信号生成回路PWMGEN110に繋がれる。
(PWM制御期間の動作)
次に、PWM制御期間の動作を説明する。
PWM制御期間中では、スイッチ制御部SWCNTR140が出力する制御信号CNTはLow信号であるので、PFM信号生成回路PFMGEN120は停止し、PWM信号生成回路PWMGEN110が、負荷Routの変動による出力電圧Voutの変動に応じて、電圧Vfbと基準電圧Vref1より誤差電圧Verrorを生成し、PWM信号Vpwmのデューティを調整する。そして、PWM信号生成回路PWMGEN110は、調整されたデューティのPWM信号VpwmをドライバDRV130に出力し、出力端子102より安定した出力電圧Voutが出力される。
次に、PWM制御期間の動作を説明する。
PWM制御期間中では、スイッチ制御部SWCNTR140が出力する制御信号CNTはLow信号であるので、PFM信号生成回路PFMGEN120は停止し、PWM信号生成回路PWMGEN110が、負荷Routの変動による出力電圧Voutの変動に応じて、電圧Vfbと基準電圧Vref1より誤差電圧Verrorを生成し、PWM信号Vpwmのデューティを調整する。そして、PWM信号生成回路PWMGEN110は、調整されたデューティのPWM信号VpwmをドライバDRV130に出力し、出力端子102より安定した出力電圧Voutが出力される。
(タイミングチャート)
入力電圧に変動があるときとないときの本実施形態のDC−DCコンバータの動作を詳述する 。
入力電圧に変動があるときとないときの本実施形態のDC−DCコンバータの動作を詳述する 。
図6(a)は、入力電圧に変動がないときの動作を説明するためのタイミングチャートである。
PFM制御期間中、制御信号CNTは、Hi信号であり、三角波生成回路RAMP114と誤差増幅器AMP111とコンパレータCMP113は停止しており、三角波RAMPとPWM信号Vpwmは0Vである。誤差増幅器AMP111は動作を停止しているが、誤差増幅器AMP111の出力端子は、電圧設定部VSET112により入力電圧Vinにトラッキングした電圧Vclumpが与えられ、誤差電圧Verrorは、電圧Vclumpとなる。
負荷が重くなり所定値に近づいていくと、出力電圧Voutは僅かに低くなり基準電圧Vref2に達すると、制御信号CNTはLow信号となる。
そして、動作させる制御回路がPFM信号生成回路PFMGEN120からPWM信号生成回路PWMGEN110へ切り替わり、誤差増幅器AMP111、三角波生成回路RAMP114、コンパレータCMP113は動作を開始し、SW1がオフして誤差増幅器AMP111の出力端子と電圧生成部Vclump115は切り離される。そして、PWM信号Vpwmも出力される。
三角波RAMPは固定周期の開始毎にリセットされ、同じタイミングでPWM信号VpwmはLow信号となる。誤差増幅器AMP111の出力Verrorの値よりRAMPの値が高くなった時点でコンパレータCMP113は、Hi信号を出力し、PWM信号VpwmはHi信号となる。そして、次の周期までHi信号を出力し続ける。
入力電圧Vinには変動がないため、誤差電圧Verrorは所望の出力電圧Voutが出力されるようなPWM信号Vpwmのデューティに応じた電圧となっている。
また、PWM制御期間中、入力電圧Vinには変動がないため、誤差電圧Verrorは既に所望の出力電圧Voutが出力されるようなPWM信号Vpwmのデューティに応じた電圧となっているため、PWM信号Vpwmのデューティは維持されている。
よって、本実施形態のDC−DCコンバータ100は、入力電圧Vinに変動がないとき、安定した出力電圧Voutを出力することができる。
図6(b)は、入力電圧に変動があり、入力電圧が低い場合の動作を説明するためのタイミングチャートである。
PFM制御期間中、制御信号CNTは、Hi信号であり、三角波生成回路RAMP114と、誤差増幅器AMP111と、コンパレータCMP113は停止しており、三角波RAMPとPWM信号Vpwmは0Vである。誤差増幅器AMP111は、動作を停止しているが、誤差増幅器AMP111の出力端子は、電圧設定部VSET112により入力電圧Vinにトラッキングした電圧Vclumpが与えられ、誤差電圧Verrorは、電圧Vclumpとなる。
PFM制御期間中、入力電圧Vinが低くなると、電圧設定部VSET112は、入力電圧Vinに応じて高い電圧Vclumpを誤差増幅器AMP111の出力端子に設定し、誤差電圧Verrorは高くなる。
負荷が重くなり所定値に近づいていくと、出力電圧Voutは僅かに低くなり基準電圧Vref2に達すると、制御信号CNTはLow信号となる。
そして、動作させる制御回路がPFM信号生成回路PFMGEN120からPWM信号生成回路PWMGEN110へ切り替わり、誤差増幅器AMP111、三角波生成回路RAMP114、コンパレータCMP113は動作を開始し、SW1がオフして誤差増幅器AMP111の出力端子と電圧生成部Vclump115は切り離される。そして、PWM信号Vpwmも出力される。
三角波RAMPは固定周期の開始毎にリセットされ、同じタイミングでPWM信号VpwmはLow信号となる。誤差増幅器AMP111の出力Verrorの値よりRAMPの値が高くなった時点でコンパレータCMP113は、Hi信号を出力し、PWM信号VpwmはHi信号となる。そして、次の周期までHi信号を出力し続ける。
入力電圧Vinは低く変動したため、誤差電圧Verrorは入力電圧Vinが低く変動したことに応じた高い電圧となり、入力電圧Vinの変動に応じたデューティのPWM信号Vpwmを生成するような電圧となっている。
また、PWM制御期間中、入力電圧Vinは低いままであるが、誤差電圧Verrorは既に入力電圧Vinの変動に応じたデューティのPWM信号Vpwmを生成するような電圧となっているため、PWM信号Vpwmのデューティは維持されている。つまり、従来のDC−DCコンバータであれば、入力電圧Vinが低く変動したとき、誤差電圧Verrorは徐々に高くなり、PWM信号のデューティも徐々に小さくなっていくが、本実施形態のDC−DCコンバータ100は、誤差電圧Verrorは既に定常状態の電圧となっているため、PWM信号Vpwmは、既に入力電圧Vinに応じて小さなデューティに維持されている。
よって、本実施形態のDC−DCコンバータ100は、入力電圧Vinに変動があり、低く変動したとき、安定した出力電圧Voutを出力することができる。
図6(c)は、入力電圧に変動があり、入力電圧が高い場合の動作を説明するためのタイミングチャートである。
PFM制御期間中、制御信号CNTは、Hi信号であり、三角波生成回路RAMP114と、誤差増幅器AMP111と、コンパレータCMP113は、停止しており、三角波RAMPとPWM信号Vpwmは0Vである。誤差増幅器AMP111は、動作を停止しているが、誤差増幅器AMP111の出力端子は、電圧設定部VSET112により入力電圧Vinにトラッキングした電圧Vclumpが与えられ、誤差電圧Verrorは、電圧Vclumpとなる。
PFM制御期間中、入力電圧Vinが高くなると、電圧設定部VSET112は、入力電圧Vinに応じて低い電圧Vclumpを誤差増幅器AMP111の出力端子に設定し、誤差電圧Verrorは高くなる。
負荷が重くなり所定値に近づいていくと、出力電圧Voutは僅かに低くなり基準電圧Vref2に達すると、制御信号CNTはLow信号となる。
そして、動作させる制御回路がPFM信号生成回路PFMGEN120からPWM信号生成回路PWMGEN110へ切り替わり、誤差増幅器AMP111、三角波生成回路RAMP114、コンパレータCMP113は動作を開始し、SW1がオフして誤差増幅器AMP111の出力端子と電圧生成部Vclump115は、切り離される。そして、PWM信号Vpwmも出力される。
三角波RAMPは固定周期の開始毎にリセットされ、同じタイミングでPWM信号VpwmはLow信号となる。誤差増幅器AMP111の出力Verrorの値よりRAMPの値が高くなった時点でコンパレータCMP113は、Hi信号を出力し、PWM信号VpwmはHi信号となる。そして、次の周期までHi信号を出力し続ける。
入力電圧Vinは高く変動したため、誤差電圧Verrorは入力電圧Vinが高く変動したことに応じた低い電圧となり、入力電圧Vinの変動に応じたデューティのPWM信号Vpwmを生成するような電圧となっている。
また、PWM制御期間中、入力電圧Vinは高いままであるが、誤差電圧Verrorは既に入力電圧Vinの変動に応じたデューティのPWM信号Vpwmを生成するような電圧となっているため、PWM信号Vpwmのデューティは維持されている。つまり、従来のDC−DCコンバータであれば、入力電圧Vinが高く変動したとき、誤差電圧Verrorは徐々に低くなり、PWM信号のデューティも徐々に大きくなっていくが、本実施形態のDC−DCコンバータ100は、誤差電圧Verrorは既に定常状態の電圧となっているため、PWM信号Vpwmは、既に入力電圧Vinに応じて大きなデューティに維持されている。
よって、本実施形態のDC−DCコンバータ100は、入力電圧Vinに変動があり、高く変動したとき、安定した出力電圧Voutを出力することができる。
上述したように、電圧Vclumpは、入力電圧Vinに対して、負の比例関係を有するので、入力電圧Vinが低いときの電圧Vclumpは高くなり、入力電圧Vinが高いときの電圧Vclumpは低くなる。よって、PWM信号Vpwmは、入力電圧Vinが高いとき、デューティが大きくなり、入力電圧Vinが低いとき、デューティが小さくなり、入力電圧Vinの変動にトラッキングしたデューティのPWM信号Vpwmが生成される。
つまり、PFM制御期間からPWM制御期間へ切り替える前に、本実施形態のDC−DCコンバータ100は、誤差電圧Verrorは、入力電圧Vinにトラッキングした電圧Vclumpとなっている。よって、動作させる制御回路をPFM信号生成回路PFMGEN120からPWM信号生成回路PWMGEN110に切り替えるとき、入力電圧Vinに変動が生じても、誤差電圧Verrorを入力電圧Vinにトラッキングした電圧Vclumpに設定することができる。
そして、本実施形態のDC−DCコンバータ100は、このトラッキングした電圧Vclumpにより入力電圧Vinの変動に応じたデューティのPWM信号Vpwmを生成することができ、安定した出力電圧Voutを出力できる。
さらに、本実施形態のDC−DCコンバータ100は、PFM制御期間からPWM制御期間へ切り替わってすぐに、スイッチSW1をオフして電圧Vclumpの設定を解除することで、負荷Routに変動が生じても、電圧Vfbに応じて直ちにPWM信号Vpwmのデューティを調整して安定した出力電圧を出力することもできる。
なお、本実施形態のDC−DCコンバータ100は、入力電圧Vinの変動にトラッキングした電圧Vclumpを誤差増幅器AMP111の出力端子に設定することで、PWM信号Vpwmのデューティを入力電圧Vinにトラッキングさせているが、三角波RAMPと電圧Vclumpを加算してPWM信号Vpwmのデューティを入力電圧Vinにトラッキングさせてもよい。
また、本実施形態のDC−DCコンバータは、負荷の軽重に応じて、動作させる制御回路をPFM信号生成回路からPWM信号生成回路に切り替える構成であるが、PFM信号生成回路以外の制御回路からPWM信号生成回路に切り替えるようにしてもよいし、入力電圧を降圧した電圧を出力するシリーズレギュレータなどの電源回路の出力とPWM信号生成回路が駆動するドライバの出力とを切り替えるようにしてもよく、いずれの場合も入力電圧Vinの変動に応じたデューティのPWM信号Vpwmを生成することができ、安定した出力電圧Voutを出力できる。
本発明のDC−DCコンバータは、蓄電システムやプロセッサの分野で好適に利用できる。
100 DC−DCコンバータ
101 入力端子
102 出力端子
110 PWM信号生成回路PWMGEN
111 誤差増幅器AMP
112 電圧設定部VSET
113 コンパレータCMP
114 三角波生成回路RAMP
115 電圧生成部Vclump
120 PFM信号生成回路PFMGEN
130 ドライバDRV
140 スイッチ制御部SWCNTR
301 ロジック(論理回路)
302 コンパレータCMP1
303 コンパレータCMP2
401 フリップフロップFF1
402 カウンタ
501 コンパレータCMP3
502 コンパレータCMP4
503 フリップフロップFF2
504 アンド回路AND
711 誤差増幅器
712,713 コンパレータ
714 波形生成回路
715 SW
716 OSC
717 ロジック
718a,718b ドライバ
719 クランプ回路
720 フリップフロップFF
101 入力端子
102 出力端子
110 PWM信号生成回路PWMGEN
111 誤差増幅器AMP
112 電圧設定部VSET
113 コンパレータCMP
114 三角波生成回路RAMP
115 電圧生成部Vclump
120 PFM信号生成回路PFMGEN
130 ドライバDRV
140 スイッチ制御部SWCNTR
301 ロジック(論理回路)
302 コンパレータCMP1
303 コンパレータCMP2
401 フリップフロップFF1
402 カウンタ
501 コンパレータCMP3
502 コンパレータCMP4
503 フリップフロップFF2
504 アンド回路AND
711 誤差増幅器
712,713 コンパレータ
714 波形生成回路
715 SW
716 OSC
717 ロジック
718a,718b ドライバ
719 クランプ回路
720 フリップフロップFF
Claims (6)
- 入力電圧を入力して負荷を駆動する出力電圧を出力する電圧変換部と、
前記負荷が軽負荷であるときに前記電圧変換部を駆動する制御回路と、
PWM信号を生成して前記負荷が重負荷であるときに前記PWM信号で前記電圧変換部を駆動するPWM信号生成回路と
を備え、
前記PWM信号のデューティを前記入力電圧にトラッキングさせることを特徴とするDC−DCコンバータ。 - 前記制御回路は、PFM信号を生成するPFM信号生成回路であることを特徴とする請求項1に記載のDC−DCコンバータ。
- 入力電圧を入力して負荷を駆動する出力電圧を出力する電圧変換部と、
前記入力電圧を入力して前記負荷が軽負荷であるときに前記出力電圧を出力する電源回路と、
PWM信号を生成して前記負荷が重負荷であるときに前記PWM信号で前記電圧変換部を駆動するPWM信号生成回路と
を備え、
前記PWM信号のデューティを前記入力電圧にトラッキングさせることを特徴とするDC−DCコンバータ。 - 前記PWM信号生成回路は、
前記出力電圧に応じて前記デューティを調整するための誤差電圧を生成する誤差増幅器と、
前記入力電圧にトラッキングした電圧を前記誤差増幅器の出力端子に設定する電圧設定部と
を備えたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のDC−DCコンバータ。 - 前記電圧設定部は、前記負荷が軽負荷であるときに前記トラッキングした電圧を前記誤差増幅器の出力端子に設定することを特徴とする請求項4に記載のDC−DCコンバータ。
- 前記電圧設定部は、前記負荷が軽負荷から重負荷になったときに前記トラッキングした電圧の前記出力端子への設定を解除することを特徴とする請求項5に記載のDC−DCコンバータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012012770A JP2013153585A (ja) | 2012-01-25 | 2012-01-25 | Dc−dcコンバータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012012770A JP2013153585A (ja) | 2012-01-25 | 2012-01-25 | Dc−dcコンバータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013153585A true JP2013153585A (ja) | 2013-08-08 |
Family
ID=49049485
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012012770A Pending JP2013153585A (ja) | 2012-01-25 | 2012-01-25 | Dc−dcコンバータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2013153585A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018500874A (ja) * | 2014-12-31 | 2018-01-11 | 日本テキサス・インスツルメンツ株式会社 | パワーコンバータにおける高速モード遷移 |
WO2018216661A1 (ja) * | 2017-05-26 | 2018-11-29 | シャープ株式会社 | 電源装置及び電子機器 |
JP7568707B2 (ja) | 2020-02-25 | 2024-10-16 | ローム株式会社 | Dc/dcコンバータの制御回路および電源回路 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004129489A (ja) * | 2002-09-13 | 2004-04-22 | Fuji Electric Device Technology Co Ltd | 電源システム |
JP2008206214A (ja) * | 2007-02-16 | 2008-09-04 | Ricoh Co Ltd | スイッチングレギュレータ |
JP4618339B2 (ja) * | 2008-06-20 | 2011-01-26 | ミツミ電機株式会社 | Dc−dcコンバータ |
JP2011041418A (ja) * | 2009-08-17 | 2011-02-24 | Fujitsu Semiconductor Ltd | 電源回路及び電子機器 |
-
2012
- 2012-01-25 JP JP2012012770A patent/JP2013153585A/ja active Pending
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004129489A (ja) * | 2002-09-13 | 2004-04-22 | Fuji Electric Device Technology Co Ltd | 電源システム |
JP2008206214A (ja) * | 2007-02-16 | 2008-09-04 | Ricoh Co Ltd | スイッチングレギュレータ |
JP4618339B2 (ja) * | 2008-06-20 | 2011-01-26 | ミツミ電機株式会社 | Dc−dcコンバータ |
JP2011041418A (ja) * | 2009-08-17 | 2011-02-24 | Fujitsu Semiconductor Ltd | 電源回路及び電子機器 |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018500874A (ja) * | 2014-12-31 | 2018-01-11 | 日本テキサス・インスツルメンツ株式会社 | パワーコンバータにおける高速モード遷移 |
JP2021048766A (ja) * | 2014-12-31 | 2021-03-25 | 日本テキサス・インスツルメンツ合同会社 | パワーコンバータにおける高速モード遷移 |
JP7185374B2 (ja) | 2014-12-31 | 2022-12-07 | テキサス インスツルメンツ インコーポレイテッド | パワーコンバータにおける高速モード遷移 |
WO2018216661A1 (ja) * | 2017-05-26 | 2018-11-29 | シャープ株式会社 | 電源装置及び電子機器 |
JP7568707B2 (ja) | 2020-02-25 | 2024-10-16 | ローム株式会社 | Dc/dcコンバータの制御回路および電源回路 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9130468B2 (en) | Constant voltage constant current controller and control method thereof | |
JP3556652B2 (ja) | Dc−dcコンバータ | |
CN101356719B (zh) | 对电压切换调节器中在控制回路间切换时的转换行为的改进 | |
JP5169333B2 (ja) | 電流モード制御型スイッチングレギュレータ | |
JP5332248B2 (ja) | 電源装置 | |
JP4631916B2 (ja) | 昇圧形dc−dcコンバータ | |
US8665612B2 (en) | Constant current controller | |
JP5330084B2 (ja) | 電流検出回路及びこれを用いたスイッチングレギュレータ | |
JP2010051079A (ja) | Dc−dcコンバータおよび制御方法 | |
KR102151179B1 (ko) | 히스테리시스를 갖는 스위칭 레귤레이터 | |
US8502510B2 (en) | Switching mode power supply with predicted PWM control | |
US9362822B2 (en) | Average load current detector for a multi-mode switching converter | |
JP2006304512A (ja) | 昇降圧型dc−dcコンバータ、昇降圧型dc−dcコンバータの制御回路、昇降圧型dc−dcコンバータの制御方法 | |
US9660473B2 (en) | Controllers for DC/DC converter | |
JP2010263726A (ja) | 電源装置、制御回路、電源装置の制御方法 | |
JP4548100B2 (ja) | Dc−dcコンバータ | |
JP2013192423A (ja) | 昇圧型スイッチング電源 | |
JP2005354860A (ja) | 昇降圧型dc−dcコンバータの制御装置 | |
JP2008178257A (ja) | スイッチングレギュレータの制御回路およびそれを利用したスイッチングレギュレータならびに電子機器 | |
US9977445B2 (en) | Low power standby mode for buck regulator | |
JP2013153585A (ja) | Dc−dcコンバータ | |
JP5206380B2 (ja) | スイッチング電源装置 | |
US20120032659A1 (en) | Power supply device | |
KR101548423B1 (ko) | 디시-디시 벅 컨버터 | |
JP2006211775A (ja) | スイッチングレギュレータ制御回路およびスイッチングレギュレータ。 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20141218 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20151016 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20151027 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20160301 |