JP2013144359A - 研磨パッドのドレッシング方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】研磨パッドにおけるドレッシングの面内均一性を確保できる研磨パッドのドレッシング方法を提供する。
【解決手段】研磨装置PMにおいて、シミュレーションにより、研磨パッド220の研磨面220s上に形成されるドレッシング工具230の削り軌跡の密度分布がほぼ均一となるように、研磨パッド220とドレッシング工具230との最適回転速度比ρTを予め設定し、この設定された前記最適回転速度比ρTを満足するように、研磨パッド220の研磨面220sのドレッシングを行う。
【選択図】図6
【解決手段】研磨装置PMにおいて、シミュレーションにより、研磨パッド220の研磨面220s上に形成されるドレッシング工具230の削り軌跡の密度分布がほぼ均一となるように、研磨パッド220とドレッシング工具230との最適回転速度比ρTを予め設定し、この設定された前記最適回転速度比ρTを満足するように、研磨パッド220の研磨面220sのドレッシングを行う。
【選択図】図6
Description
本発明は、基板を研磨する研磨装置に用いられる研磨パッドのドレッシング方法に関するものである。
基板表面を研磨する研磨装置としてCMP装置が例示される。CMP装置は、化学機械研磨(CMP:Chemical Mechanical Polishing)により基板表面を超精密に研磨加工する技術として、シリコン基板やガラス基板、半導体ウェハなどの基板の研磨加工に広く利用されている。このような研磨装置では、チャックに保持された基板と研磨ヘッドに装着された研磨パッドとを相対回転させて押接し、基板と研磨パッドとの当接部に研磨内容に応じたスラリー(Slurry)を供給して化学的・機械的な研磨作用を生じさせ、基板表面を平坦に研磨加工する(例えば、特許文献1参照)。
基板の研磨を行う研磨パッドは研磨時間に応じて研磨面の目詰まりが進行して表面が劣化してくるため、従来の研磨装置では定期的なドレッシングを行って常に良好な研磨が行われるようにメンテナンスされている。なお、ドレッシングとは、ダイヤモンド等の粒子を表面に接着させたドレッサーを研磨パッドに当接させ、研磨パッドの表面を削ることによってパッド表面の粗さを増し、研磨パッドの研磨能力を回復させることである。
研磨パッドの表面状態は、研磨加工後の基板の面内均一性や基板間の加工のばらつきに大きな影響を与えるため、上記のような研磨装置では、ドレッシング時には常に研磨パッドにおける面内均一性を確保することが重要な課題であった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、研磨パッドにおけるドレッシングの面内均一性を確保できる研磨パッドのドレッシング方法を提供することを目的とする。
このような目的を達成するため、本発明に係る研磨パッドのドレッシング方法は、基板を研磨する研磨パッドを保持して回転させるパッド回転機構と、前記研磨パッドの研磨面をドレッシングするドレッシング工具と、前記パッド回転保持機構に保持された前記研磨パッドと対向するように前記ドレッシング工具を保持して回転させる工具回転機構とを備え、前記工具回転機構により回転保持された前記ドレッシング工具を前記パッド回転機構に回転保持された前記研磨パッドの研磨面に当接させ、前記研磨パッドの研磨面のドレッシングを行う研磨装置における研磨パッドのドレッシング方法であって、前記研磨パッドの研磨面上に形成される前記ドレッシング工具の削り軌跡の密度分布がほぼ均一となるように、前記研磨パッドと前記ドレッシング工具との最適回転速度比を予め設定し、この設定された前記最適回転速度比を満足するように、前記研磨パッドの研磨面のドレッシングを行う。
本発明によれば、研磨パッド面内を均一にドレッシングすることが可能な研磨パッドのドレッシング方法を提供することができる。
さらに、本方法によりドレッシングされた研磨パッドを用いれば、研磨加工後の基板の面内均一性の確保や、基板間の加工のばらつき防止に貢献することも可能である。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。本発明に係る研磨装置の代表例であるCMP装置(化学的機械的研磨装置)を図1に示しており、まずこの図を参照して研磨装置PMの全体構成から概要説明する。研磨装置PMは、大別的には、シリコン基板やガラス基板、半導体ウェハなどの基板(以下、ウェハWと称する)の搬入・搬出を行うカセットインデックス部1、研磨加工を行う研磨加工部2、研磨加工が終了したウェハWの洗浄を行う基板洗浄部3、及び研磨装置PM内でウェハWの搬送を行う搬送装置4(第1搬送ロボット41、第2搬送ロボット42)などからなり、各部はそれぞれ自動開閉式のシャッタで仕切られてクリーンチャンバが構成される。研磨装置PMの作動は、後述の制御装置400(図2を参照)により制御される。
カセットインデックス部1には、それぞれ複数枚のウェハWを保持したカセット(キャリアとも称される)C1〜C4を載置するウェハ載置テーブル12が設けられ、ウェハ載置テーブル12の前方に第1搬送ロボット41が配設されている。第1搬送ロボット41は多関節アーム型のロボットであり、床面に設けられたリニアガイドに沿って移動自在な基台の上部に水平旋回及び昇降作動自在な旋回台が設けられ、この旋回台に取り付けられた多関節アームを伸縮させて、アーム先端部のウェハチャックでウェハWの外周縁部を把持可能になっている。第1搬送ロボット41によりセンドカセットC1,C2から取り出された研磨加工前の未加工ウェハWは、基板洗浄部3内に設けられた未加工ウェハWを搬送するための通路内で研磨加工部2の第2搬送ロボット42に受け渡される。
研磨加工部2は、90度毎に回動送りされる円形のインデックステーブル20を中心として4つのエリアに区分されており、未加工ウェハWの搬入及び加工済ウェハWの搬出を行う搬送ステージS0と、ウェハ表面の研磨加工を行う第1研磨ステージS1、第2研磨ステージS2、第3研磨ステージS3とから構成される。インデックステーブル20は、これら4つのステージに対応して4分割されている。
搬送ステージS0には、第2搬送ロボット42が設けられている。第2搬送ロボット42により研磨加工部2に搬入されたウェハWは、第2搬送ロボット42により搬送され、搬送ステージS0に位置決めされたウェハチャック200に載置されて吸着保持される。
第1研磨ステージS1、第2研磨ステージS2、第3研磨ステージS3には、それぞれウェハチャック200に吸着保持されたウェハWの表面を研磨する研磨機構22(パッド回転機構)と、研磨パッド220の研磨面220sをドレッシングするドレッシング機構23(工具回転機構)とが設けられている。
研磨機構22は、図2に概要構成を示すように、研磨パッド220と、研磨パッドの研磨面220sを下向きの水平姿勢で保持し回転させる研磨ヘッド222、研磨ヘッドを水平揺動及び昇降作動させる研磨アーム223、及びウェハ表面を上向きの水平姿勢で回転させる上記ウェハチャック200などからなり、各ステージで行われるプロセス内容に応じた加工条件でウェハ表面が研磨加工される。なお、研磨パッド220の直径は、研磨対象であるウェハWの直径よりも小さく設定されている。
研磨機構22によるウェハ表面の研磨加工は、研磨アーム223を水平揺動させて研磨ヘッド222をウェハチャックの上方に位置させた状態で、研磨ヘッド222を回転させながら下降させ、ウェハチャック200に吸着保持されて回転されるウェハWの表面(被研磨面Ws)に研磨パッド220の研磨面220sを所定圧力で押圧させ、研磨ヘッドの中心部からスラリーを供給しながら研磨アーム223を揺動させることで行われ、ウェハWの表面全体が平坦に研磨加工される。
なお、各研磨機構22で用いられる研磨パッド220は、層間絶縁膜CMP、メタルCMP等の加工プロセス、回路パターンの微細度、第1次研磨(粗研磨)〜第3次研磨(仕上げ研磨)等の加工段階などに応じて、適宜なパッドが選択して装着される。また研磨ヘッド222には、中心を貫通して円環状の研磨パッド220の中心部にスラリーを供給するスラリー供給構造が設けられており、研磨加工時には、スラリー供給装置から加工目的に応じたスラリーが供給されるようになっている。また研磨アーム223の先端部には、研磨加工中のウェハの研磨状態を光学的に検出する終点検出器が取り付けられており、研磨加工中の膜厚減少などがリアルタイムで検出され研磨加工の終点をフィードバック制御可能になっている。
ドレッシング機構23は、ドレッシング工具230と、ドレッシング工具230を上向きの水平姿勢で回転させる回転構造とを備えて構成され、研磨アーム223を揺動させて研磨ヘッド222をドレッシング工具230上に移動させ、研磨パッド220を回転させながら下降させて研磨面220sを相対回転するドレッシング面230sに当接させ、詳細図示省略するノズルからドレッシング加工部に純水を供給して研削屑等を洗い流し、研磨面220sをドレッシングするように構成される。
インデックステーブル20は、図1に示すように、第1〜第3研磨ステージS1、S2、S3における研磨加工が終了すると90度回動送りされ、ウェハチャック200に吸着保持されたウェハWが、搬送ステージS0から順次第1研磨ステージS1→第2研磨ステージS2→第3研磨ステージS3に送られて各研磨ステージでCMP加工され、第3研磨ステージS3での研磨加工が終了したウェハWが搬送ステージS0に送り出される。搬送ステージS0に送り出されて、吸着保持が解除された加工済ウェハWは、第2搬送ロボット42によって研磨加工部2から基板洗浄部3に搬送される。
基板洗浄部3は、第1洗浄室31、第2洗浄室32、第3洗浄室33及び乾燥室34の4室構成からなり、表裏両面の研磨加工が終了して第2搬送ロボット42により搬入された加工済ウェハWが、第1洗浄室31→第2洗浄室32→第3洗浄室33→乾燥室34に順次送られて研磨加工部2で付着したスラリーや研磨摩耗粉等の除去洗浄が行われる。各洗浄室における洗浄方法は種々の構成例があるが、例えば、第1洗浄室31では回転ブラシによる両面洗浄、第2洗浄室32では超音波加振下での表面ペンシル洗浄、第3洗浄室33では純水によるスピナー洗浄、乾燥室34では窒素雰囲気下における乾燥処理が行われる。なお、第1洗浄室31の下方には、未加工ウェハWを搬送するための通路が設置されている。
基板洗浄部3で洗浄された加工済ウェハWは、第1搬送ロボット41により基板洗浄部3から取り出され、ウェハ載置テーブル12上に載置されたレシーブカセットC3,C4の所定スロット、又はセンドカセットC1,C2の空きスロットに収容される。
制御装置400は、図2に示すように、研磨加工部2の研磨機構22及びドレッシング機構23、カセットインデックス部1、基板洗浄部3、搬送装置4等にそれぞれ制御信号を出力して、各装置の作動を制御するように構成される。また、制御装置400には、各種の指令やデータ等の入力操作が行われる入力部410や、研磨やドレッシングの条件を設定変更するための条件設定部420が電気的に接続される。
次に、研磨装置PMを用いて半導体ウェハWの表面を研磨加工する場合の、研磨装置PMの作用について図3を参照しながら説明する。ここで、図3は、カセットインデックス部1のセンドカセットC1に収容された未加工ウェハWが、研磨加工部2で順次研磨処理され、基板洗浄部3で洗浄処理され、カセットインデックス部1のレシーブカセットC4に収納されるまでのウェハWの流れを点線と矢印を付して示したものである。なお、研磨装置PMの作動は制御装置400(図2を参照)によって制御され、制御装置400は予め設定された制御プログラムに基づいて各部の作動制御を行う。
研磨装置PMで研磨加工プログラムがスタートされると、第1搬送ロボット41がセンドカセットC1の位置に移動し、旋回台を水平旋回及び昇降作動させるとともに多関節アームを伸長作動させてウェハチャックでスロット内の未加工ウェハWを取り出し、旋回台を180度旋回作動させて第1洗浄室31の下方に設置されている通路に向かい、この通路内で研磨加工部2側の第2搬送ロボット42に未加工ウェハを受け渡す。
第1搬送ロボット41から未加工ウェハWを受け取った第2搬送ロボット42は、未加工ウェハを研磨加工部2に搬入する。そして未加工ウェハWは、第2搬送ロボット42により研磨機構22に搬送され、搬送ステージS0に位置決め停止されたインデックステーブル20のウェハチャック200上に載置される。ウェハWが載置されると、ウェハチャック200がウェハの裏面を真空吸着して保持し、第2搬送ロボット42は退避する。
研磨機構22の第1研磨ステージS1〜第3研磨ステージS3において研磨加工が開始される。このような3段階の研磨ステージS1〜S3において行われるウェハ表面の研磨加工については、既に公知であるため(例えば、本出願人による特開2002−93759号公報)、本明細書においては詳細説明を省略し、以下簡潔に説明する。
第2搬送ロボット42が退避すると、インデックステーブル20が時計回りに90度回動されてウェハチャック200に吸着保持されたウェハWが第1研磨ステージS1に位置決めされ、同時に研磨アーム223が揺動されて研磨ヘッド222がウェハW上に移動する。そして研磨ヘッド222とウェハチャック200とが反対方向に回転起動するとともに研磨ヘッド222が下降し、研磨パッド220(研磨面)をウェハ表面(被研磨面)に押圧させて第1次研磨加工を行う。研磨加工中には研磨ヘッド222の軸心からスラリーを供給しながら研磨パッド220がウェハWの回転中心と外周端部との間を往復動するように研磨アーム223を揺動作動させ、ウェハ表面を均一に平坦研磨する。
第1次研磨加工が終了すると、制御装置400は、インデックステーブル20を時計回りにさらに90度回動させ、第1次研磨加工が終了したウェハを第2研磨ステージS2に、搬送ステージS0で待機されたウェハを第1研磨ステージS1に位置決めする。そして、第1及び第2研磨ステージでそれぞれ研磨ヘッド222を下降させて、第1次研磨加工と第2次研磨加工とを同時に並行して行う。
第2次研磨加工が終了すると、制御装置400は、第1次研磨加工が終了したか否かを確認し、第1次研磨加工が終了している場合に、インデックステーブル20を時計回りにさらに90度回動させて、第2次研磨加工が終了したウェハを第3研磨ステージS3に、第1次研磨加工が終了したウェハを第2研磨ステージS2に、搬送ステージで待機されたウェハを第1研磨ステージS1に位置決めし、それぞれ研磨ヘッド222を下降させて、第1,第2,第3次研磨加工を同時並行して行わせる。
第3次研磨加工が終了すると、制御装置400は、第1次研磨加工及び第2次研磨加工が終了したか否かを確認し、全ての研磨加工が終了している場合に、インデックステーブル20を時計回りにさらに90度回動させて、第3次研磨加工が終了したウェハWを搬送ステージS0に、他のステージに位置したウェハWも前述同様に各1段ずつ移動させて位置決めする。
インデックステーブル20が位置決め停止され、第1〜第3研磨ステージS1〜S3を経て表面研磨が終了したウェハWが搬送ステージS0に位置決めされると、第2搬送ロボット42がウェハチャック200上で真空吸着が解除された加工済ウェハWの外周縁部を把持して上昇及び旋回作動し、リニアガイドに沿って水平移動して基板洗浄部3に搬送する。また加工済ウェハWの搬送後に第1搬送ロボット41から未加工ウェハWを受け取って研磨加工部2に搬入する。
基板洗浄部3では、第1洗浄室31で回転ブラシによる両面洗浄、第2洗浄室32で超音波加振下での表面ペンシル洗浄、第3洗浄室33で純水によるスピナー洗浄、乾燥室34で窒素雰囲気下における乾燥処理が行われる。そして、このようにして洗浄された完成品ウェハは、カセットインデックス部1の第1搬送ロボット41によって基板洗浄部3から取り出され、レシーブカセットC4の指定スロットに収納される。
以上の作動が順次繰り返して行われ、第1枚目のウェハの研磨加工完了後はインデックステーブル20の回動間隔毎に、表面及び裏面が平坦に研磨されたウェハWがカセットC4に収納される。インデックステーブル20の回動間隔は、3つのステージに分割された研磨加工時間によって規定され、例えば第1次研磨加工の時間間隔毎に完成ウェハWが連続生産される。また、ドレッシング機構23によるドレッシングが各研磨ステージにおいて各研磨加工の行われる前に毎回行われ、研磨パッド表面(研磨面220s)の目詰まりが修正されて平坦度が確保される。
なお、ウェハチャック200の回転速度や、研磨ヘッド222の回転速度及び移動速度、研磨圧力、ウェハWに対する研磨時間、スラリーの種類及び供給量等といった研磨条件(パラメータ)は、予め入力部410で入力されて制御装置400の内部メモリにレシピファイルとして設定記憶され、制御装置400は、このレシピファイルのデータに基づいて各装置の作動を制御する。
そして、本実施形態では、研磨パッド220の面内をより均一にドレッシングするため、条件設定部420により、研磨パッド220の研磨面220s上に形成されるドレッシング工具230の各部の削り軌跡の密度分布がほぼ均一となる、研磨パッド220とドレッシング工具230との最適回転速度比ρTを予め設定し、この設定された最適回転速度比ρTを満足するように、研磨パッド220の研磨面220sのドレッシングを行うようになっている。以下に、条件設定部420による研磨パッド220とドレッシング工具230との最適回転速度比ρTの設定方法について説明するが、これらはシミュレーション計算に基づくものである。
なお、条件設定部420によるシミュレーション計算を実行するにあたり、図4に示すように、研磨パッド220の直径(図には「Pad OD」と示されている)が266[mm]であり、ドレッシング工具230の直径(図には「Conditioner OD」と示されている)が140[mm]であり、研磨パッド220とドレッシング工具230との中心間距離(図には「Conditioning Position」と示されている。)が75[mm]であり、ドレッシング時間が12[sec]であることを前提条件としている。
まず、条件設定部420は、研磨パッド220もしくはドレッシング工具230のいずれか一方の回転数を変化させて、研磨パッド220とドレッシング工具230との回転数比を変化させる。
本実施形態では、研磨パッド220の回転速度265[rpm]に対して、ドレッシング工具230の回転速度を275,240,205,170,135,100,65[rpm]に変化させて、回転数比を0.96,1.10,1.29,1.56,1.96,2.65,4.08の7段階に変化させている。なお、研磨パッド220とドレッシング工具230は、(図4中の矢印Aで示す)同一方向に回転するものとする。
次に、条件設定部420は、上記の回転数比毎に、ドレッシング機構23により回転保持されたドレッシング工具230を、研磨機構22に回転保持された研磨パッド220の研磨面220sに当接させたときの、研磨面220sにおけるドレッシング工具230上の所定点の削り軌跡の密度分布を算出する。
本実施形態では、図4に示すように、ドレッシング工具230上の任意点Pを、中心から70[mm]の周上に4度ピッチで90個の点P1〜P90として設定し、これらP1〜P90の各点の削り軌跡L1〜L90をドレッシング時間分について積算し、研磨パッド220の研磨面220s上における単位面積当たりのドレッシング工具230の削り軌跡の本数、すなわち削り軌跡密度を算出する。
図5は、上記条件に基づき、(a)回転数比が0.96の場合、(b)回転数比が1.56の場合、(c)回転数比が4.08の場合の同一径方向上における(図中では、上側が研磨パッド220の外周(Pad Edge)であり、下側が研磨パッド220の中心(Pad Center)である)ドレッシング工具230の任意点Pの削り軌跡の密度を示した図である。この図から、研磨パッド220の径方向における削り軌跡の密度は、(a)回転数比が0.96の場合は中心から外周に向かって密から粗となり、(c)回転数比が4.08の場合は中心から外周方向に向かって粗から密となり、(a)(c)いずれの場合にも密度分布にばらつきが見られるが、(b)回転数比が1.56の場合にはほぼ均一であることが分かる。
そして、条件設定部420は、パッドドレッシングの面内均一性を示す指標の一つである、研磨パッド220上の径方向における削り軌跡密度分布を定義し、回転数比毎に該削り軌跡密度分布を計算した。なお、削り軌跡密度分布は、研磨パッド220の径方向における削り軌跡密度の最大値と最小値との差を、径方向における削り軌跡密度の平均値で割った割合として定義され、この値が小さい程研磨パッド220の各部における削り軌跡の密度の最大値と最小値との差が小さい、すなわちドレッシングが研磨面220s内でより均一に行われていることを意味する。なお、削り軌跡密度分布の許容値は、研磨対象や生産工程等に応じて異なるものの、半導体ウェハの研磨を行う研磨パッドにおいて一般的に20%程度とされている。続いて、条件設定部420は、削り軌跡密度分布が最も均一となる回転速度比を選択し、これを最適回転速度比ρTとして設定する。
図6は、上記条件に基づく(図4参照)、回転数比と削り軌跡密度分布との関係を示す図である。この図から分かるように、本実施形態においては、削り軌跡密度分布の値が最も小さい、すなわちドレッシングの面内均一性が最も高いときの回転速度比は1.56であり、この値が最適回転速度比ρTとして設定される。
条件設定部420は、設定された上記の最適回転速度比ρTを用いて、入力部410に研磨パッド220の回転速度が入力されると、この入力された研磨パッド220の回転速度からドレッシング工具230の回転速度を算出する。逆に、入力部410にドレッシング工具230の回転速度が入力されても、設定された上記の最適回転速度比ρTを用いて、前記入力されたドレッシング工具230の回転速度から、研磨パッド220の回転速度を算出することも可能である。
ここで、条件設定部420により算出された研磨パッド220の回転速度(もしくはドレッシング工具230の回転速度)を、図示しない表示装置等により表示する構成とすれば、オペレータは直ちに所望のドレッシングの面内均一性を確保するための設定を知ることが可能となり、ドレッシング条件を適正な組み合わせに変更することができる。
上記構成によれば、シミュレーション計算に基づき、研磨パッド220の研磨面220s上に形成されるドレッシング工具230の削り軌跡の密度分布がほぼ均一となるように、研磨パッド220とドレッシング工具230との最適回転速度比ρTを予め設定し、この最適回転速度比ρT満足するように、研磨パッド220の回転速度及びドレッシング工具230の回転速度が決定される。そして、この決定された研磨パッド220及びドレッシング工具230の回転速度に基づいて研磨パッド220のドレッシングを行うことにより、面内でドレッシングが均一に行われた研磨パッドを得ることができる。さらに、このようにドレッシングされた研磨パッドを用いれば、研磨加工後の基板の面内均一性の確保や、基板間の加工のばらつき防止に貢献することができる。
本実施形態に係る発明を分かりやすくするために、上記実施形態の構成要件を付して説明したが、本発明がこれに限定されるものではないことは言うまでもない。
例えば、上記実施形態においては、研磨パッド220の直径が研磨対象であるウェハWの直径よりも小さい場合について説明したが、研磨パッド220の直径がウェハWの直径より大きい場合であっても適用可能である。
PM 研磨装置
W ウェハ(基板)
22 研磨機構(パッド回転機構)
23 ドレッシング機構(工具回転機構)
220 研磨パッド 220s 研磨面
230 ドレッシング工具
400 制御装置 420 条件設定部
W ウェハ(基板)
22 研磨機構(パッド回転機構)
23 ドレッシング機構(工具回転機構)
220 研磨パッド 220s 研磨面
230 ドレッシング工具
400 制御装置 420 条件設定部
Claims (1)
- 基板を研磨する研磨パッドを保持して回転させるパッド回転機構と、前記研磨パッドの研磨面をドレッシングするドレッシング工具と、前記パッド回転保持機構に保持された前記研磨パッドと対向するように前記ドレッシング工具を保持して回転させる工具回転機構とを備え、前記工具回転機構により回転保持された前記ドレッシング工具を前記パッド回転機構に回転保持された前記研磨パッドの研磨面に当接させ、前記研磨パッドの研磨面のドレッシングを行う研磨装置における研磨パッドのドレッシング方法であって、
前記研磨パッドの研磨面上に形成される前記ドレッシング工具の削り軌跡の密度分布がほぼ均一となるように、前記研磨パッドと前記ドレッシング工具との最適回転速度比を予め設定し、
この設定された前記最適回転速度比を満足するように、前記研磨パッドの研磨面のドレッシングを行うことを特徴とする研磨パッドのドレッシング方法。
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2013
- 2013-04-25 JP JP2013091920A patent/JP2013144359A/ja active Pending
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