JP2013141999A - 部分開封蓋材およびそれを用いた粉粒体収納用包装体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】容器本体の開口部外縁に熱溶着して封止する複合シートと表面シートとからなる蓋材であって、複合シートと表面シートが易剥離領域とそれ以外の接着領域とにより区画されて互いに積層接着され、前記易剥離領域内における複合シートには排出孔の形状に対応した接着領域と排出孔形成用ハーフカットと剥離開始用ハーフカットが設けられ、前記表面シートには易剥離領域と接着領域の境界領域に非直線形状のハーフカットによる切離部が形成されていることを特徴とする部分開封蓋材。
【選択図】図1
Description
特許文献1〜2は粉末入浴剤入りの包装体に関する技術文献で、これらの文献に記載された包装体では、容器の筒状側壁と底壁とで容器本体を構成し、その開口部を蓋シールで密封している。
筒状側壁は紙とポリエチレンテレフタレートフィルム(PETフィルム)との積層材料で構成されており、また、底壁は、紙とPETフィルムとを中心層として、その両側にヒートシール性樹脂を配置した積層材料で構成し、筒状側壁の内側に底壁を接着して底を密封している。
また、蓋シールはポリエチレンテレフタレートフィルム(PETフィルム)製で、このPETフィルム製蓋シールを筒状側壁の開口部周縁にヒートシールすることによって密封し、さらに、この蓋シールの上からオーバーキャップを被せている。
そして、このプルタブ(3a)を起点として切り取り線(3b)が設けられている。
そして、その開封口が小さい場合には、内容物である入浴剤を取り出すことが困難となっていた。
すなわち、表面シートを貫通する直線状のミシン目を設ける前者の方法においては、断続的に入れたハーフカットの間を破りながら切り取るためにやや抵抗が大きく、また紙粉の発生も避けられなかった。
境界線として表面シートを貫通する直線状のハーフカットを設ける後者の方法においては、製造、充填ライン上でその直線に沿って蓋材が折れ込み不具合が発生する可能性がある。
前記易剥離領域内における複合シートには排出孔の形状に対応した接着領域と排出孔形成用ハーフカットと剥離開始用ハーフカットが設けられ、前記表面シートには易剥離領域と接着領域の境界領域に非直線形状のハーフカットによる切離部が形成されていることを特徴とする部分開封蓋材である。
形成されたハーフカットによる切離部の形状の幅aと高さbの関係が(1/10)<(b/a)<(1/3)の範囲であることを特徴とする請求項1に記載の部分開封蓋材である。
ハーフカットの高さbが、幅aに対して1/10から1/3の範囲より短くなると蓋材が折れ曲がり易くなり、高さbがこの範囲より長くなると開封時の抵抗が大きくなり、また引っ掛かりなどによって開封不良が発生する可能性が高くなる。
このように剥離開始用ハーフカットが複数の断続的ハーフカットからなることによって、非常に高い位置精度を求めずにすみ、蓋材と容器本体を完全に溶着して密封することが出来、意図したとおりの開口部を作り出すことが出来、容易に開封できる蓋材およびそれを用いた粉流体収納用包装体とすることが出来る。
とで開封時に切り取り易く断面が荒れない、かつ充填時に(特に容器へのシール時)等において蓋材が折れ曲がるなどして製造上の不具合が起こることのない蓋材とすることが出来るようになった。
本発明の部分剥離蓋材(41)は、容器本体(40)の開口部フランジ(42)外縁に熱溶着して封止する、複合シート(52)と表面シート(51)とからなる蓋材である。
複合シート(52)と表面シート(51)が所定の形状領域に易剥離剤をパターン状に塗布することにより形成された易剥離層(55)による易剥離領域(A)とそれ以外の接着領域(B)とにより区画されて互いに積層接着されている。
このハーフカット(46a)は、その一部に、プルタブ(4)を有し、プルタブの根元が開封開始部(5)となっている。
さらに、複合シートを貫通した複数の断続的ハーフカットからなる剥離開始用ハーフカット(48a)が開封開始部に形成されている。尚、前記剥離開始用ハーフカット(48a)としては、少なくとも2本以上形成されていれば良く、本数や形状は特に限定されるものではない。
上記のハーフカットの形状は円弧状である必要はなく、中折れを防ぐ点からは幅方向に波状を描くような曲線でもよく直線の折れ曲がりで構成された形状でもよいが連続したハーフカットであることが望ましい。
図5にはハーフカット線の形状がランダムに配列された断続的な直線の場合の、従来の蓋材の一例の概略図を示した。このように、ハーフカットが断続的に設けられている場合は、剥離するために大きな力が必要になるだけでなく、製造工程や開封時の紙粉の発生も無視できないという問題がある。尚、ハーフカット線の形状が断続的な曲線の場合も同様である。
したがって、ハーフカットの幅(a)に対するハーフカットの高さ(b)の比率は1/10から1/3の範囲であることが望ましい。
容器(40)に粉末入浴剤等の内容物を収納し、容器本体(40)のフランジ(42)に部分剥離蓋材(41)を熱シールする。開封時には、まずプルタブ(4)を持ち上げて、複数本設けられた剥離開始用ハーフカット(48a)を起点として開封開始部のハーフカット(46a)に沿って少し開封したのち、表面シート(51)の易剥離領域(A)の部分を引き上げて表面シート(51)のみを除去する。この時、排出孔(47)の周辺に対応する部分に、複合シートのみを貫通するハーフカットである排出孔用ハーフカット(47a)が設けてあるので、この操作によって排出孔(47)が露出する。その後容器を傾けて排出孔から必要量の内容物を排出する。
これらの層構成の積層は公知の方法、たとえばドライラミネートや押し出しラミネート等の方法で行うことが出来る。
紙(22)としては、坪量75g/m2 〜130g/m2程度の片面アート紙や片面コート紙、上質紙等が使用される。また紙の表面には通常、最終商品として必要な印刷や、保護ニス等が施される。
二軸延伸フィルム(26)としては、二軸延伸ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)フィルム、二軸延伸PPフィルム(OPP)、二軸延伸ナイロンフィルム等が用いられる。
アルミニウム箔が15μmを超える厚さであると、腰がありすぎて好ましくない上、経済的にも劣る。
易剥離層(55)を積層する方法は、二軸延伸フィルムの片面に、上述の易剥離剤からなるワニス等をグラビア印刷加工により積層し、他基材を積層する方法が望ましい。
本発明の部分剥離蓋材に用いる積層体の構成要素として、まず図3に示すように、あらかじめ容器本体(40)との熱溶着を容易にした低温接着性を有する直鎖状低密度ポリエチレン樹脂からなるシーラント(27)をアルミニウム箔(23)等のガスバリア層に塗布し、反対面に二軸延伸フィルム(26)をウレタン系接着剤を介して貼り合せることによって作製した複合シート(52)を作成する。
積層体の構成要素として、厚さ25μmの直鎖状低密度ポリエチレン樹脂からなるシーラント(27)を厚さ9μmのアルミニウム箔(23)に塗布し、反対面に厚さ12μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(26)をウレタン系接着剤を介して貼り合せることによって複合シート(52)を作成した。
この表面シート(51)と上記の複合シート(52)とを厚さ25μmのポリエチレン樹脂(図示せず)からなる接着剤層によりエクストルーダーを用いてラミネートすることにより積層材を作製した。
表面シートを貫通する図1の形状のハ−フカット加工(46a)の幅(a)と高さ(b)の比率b/aを1/10とした以外は実施例1と同様にして本発明の蓋材を用いた充填済み容器を作成した。
表面シートを貫通する図1の形状のハ−フカット加工(46a)の幅(a)と高さ(b)の比率b/aを1/3とした以外は実施例1と同様にして本発明の蓋材を用いた充填済み容器を作成した。
積層体の構成要素として、厚さ25μmの直鎖状低密度ポリエチレン樹脂からなるシーラント(27)を厚さ9μmのアルミニウム箔(23)に塗布し、反対面に厚さ12μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(26)をウレタン系接着剤を介して貼り合せることによって複合シート(52)を作成した。
この表面シート(51)と上記の複合シート(52)とを厚さ25μmのポリエチレン樹脂(図示せず)からなる接着剤層によりエクストルーダーを用いてラミネートすることにより積層材を作製した。
表面シートを貫通するハ−フカット加工(46a)の形状を図5の形状の断続した直線状の形状としたほかは、比較例1と同様にして充填済み容器を作成した。
評価項目としては、異物発生、剥離時の不具合、中折れしにくさの3点とし、それぞれ問題なしを○、問題ありを×、やや問題ありを△とした。結果は表1に示した。
また、上記ハーフカット加工の幅(a)と高さ(b)の比率b/aを1/10とした実施例2の充填済み容器においては、開封時の異物発生がなく、剥離時の抵抗が高いことによる不具合もなく、蓋材が中折れしにくい容器となったが実施例1に比べると中折れのしにくさはやや劣っていた。
また、上記ハーフカット加工の幅(a)と高さ(b)の比率b/aを1/3とした実施例3の充填済み容器においては、開封時の異物発生がなく、蓋材が中折れしにくい容器となったが、剥離時の抵抗がやや高くなり紙剥けの兆候が見られた。
上記ハーフカット加工(46a)の形状が断続した直線状の比較例2の充填済み容器においては、開封時の紙粉等の異物発生が起こり、剥離時の抵抗が高いことによる紙剥け等の不具合が多く、蓋材の中折れはないものの使いにくい容器となった。
B…接着領域
1…容器本体
2…蓋材
3…シール部
4…プルタブ
5…開封開始点
21…延伸フィルム
22…紙
23…ガスバリア層
26…二軸延伸フィルム
27…シーラント
40…容器本体
41…蓋材
42…フランジ
46a…ハーフカット
47…排出孔
47a…排出孔形成用ハーフカット
48a…剥離開始用ハーフカット
51…表面シート
52…複合シート
55…易剥離層
Claims (4)
- 容器本体の開口部外縁に熱溶着して封止する複合シートと表面シートとからなる蓋材であって、複合シートと表面シートが所定の形状領域に易剥離剤をパターン状に塗布することにより形成された易剥離層による易剥離領域とそれ以外の接着領域とにより区画されて互いに積層接着され、前記易剥離領域内における複合シートには排出孔の形状に対応した接着領域と排出孔形成用ハーフカットと剥離開始用ハーフカットが設けられ、前記表面シートには易剥離領域と接着領域の境界領域に非直線形状のハーフカットによる切離部が形成されていることを特徴とする部分開封蓋材。
- 前記表面シートの易剥離領域と接着領域の境界領域に形成されたハーフカットによる切離部の形状の幅aと高さbの関係が(1/10)<(b/a)<(1/3)の範囲であることを特徴とする請求項1に記載の部分開封蓋材。
- 剥離開始用ハーフカットが複数の断続的ハーフカットからなることを特徴とする請求項1または2に記載の部分開封蓋材。
- 請求項1から3のいずれか1項に記載の部分開封蓋材を用いたことを特徴とする粉粒体収納用包装体。
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JP2013193757A (ja) * | 2012-03-19 | 2013-09-30 | Toppan Printing Co Ltd | 蓋材および該蓋材を用いた包装容器 |
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JP2000168849A (ja) * | 1998-12-09 | 2000-06-20 | Toppan Printing Co Ltd | 即席食品容器の湯切孔付き蓋 |
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