JP2013127286A - Torsional vibration reducing device - Google Patents
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Abstract
【課題】部品点数の増加を抑制でき、しかも組み付け性が良好で、かつ振動減衰能に優れた捩り振動低減装置を提供する。
【解決手段】回転体2の捩り振動に起因して往復運動することにより捩り振動を減衰させる慣性質量体3が二つの支持部によって取り付けられている捩り振動低減装置1において、各支持部は慣性質量体3の両端部で端縁に開口して形成された長孔状のガイド孔6,7と、ガイド孔6,7の開口幅より大きい抜け止めフランジ4b,5bが両端部に形成された支持ピン4,5と、ガイド孔6,7と対向する位置に形成され抜け止めフランジ4b,5bを通過できる開口面積を有しかつ支持ピン4,5が挿通された取付孔8,9とを備え、取付孔8,9の外側部分がガイド面8a,9aとされ、ガイド面8a,9aとガイド孔6,7の内側の面6b,7bとにより支持ピン4,5が挟み付けられている。
【選択図】図1The present invention provides a torsional vibration reduction device that can suppress an increase in the number of parts, has good assembly properties, and has excellent vibration damping capability.
In a torsional vibration reduction device 1 in which an inertial mass body 3 that attenuates torsional vibration by reciprocating due to torsional vibration of a rotating body 2 is attached by two support parts, each support part is inertial. Long hole-shaped guide holes 6 and 7 formed at both ends of the mass body 3 at the end edges, and retaining flanges 4b and 5b larger than the opening width of the guide holes 6 and 7 are formed at both ends. Support pins 4, 5 and mounting holes 8, 9 formed at positions facing guide holes 6, 7 and having an opening area that can pass through retaining flanges 4 b, 5 b and through which support pins 4, 5 are inserted. In addition, the outer portions of the mounting holes 8 and 9 are guide surfaces 8a and 9a, and the support pins 4 and 5 are sandwiched between the guide surfaces 8a and 9a and the inner surfaces 6b and 7b of the guide holes 6 and 7, respectively. .
[Selection] Figure 1
Description
この発明は、捩り振動を減衰するための装置に関し、特にトルクを受けて回転する回転体の内部に、その回転体に対して相対回転自在な転動体を収容した構成を備えている捩り振動低減装置に関するものである。 The present invention relates to an apparatus for attenuating torsional vibration, and in particular, torsional vibration reduction having a structure in which a rotating body that is rotatable relative to the rotating body is accommodated in a rotating body that receives torque. It relates to the device.
駆動力源で発生させたトルクを目的とする箇所にまで伝達するための駆動軸などの回転体は、入力されるトルク自体の変動や負荷の変動、あるいは、回転体に選択的に連結されて回転体と一体的に回転する装置や機構などの重心位置のずれなどが要因となって、不可避的に振動が生じる。そのため、回転体には捩り振動を低減するためのダンパなどの装置が用いられている。その一例が特許文献1に記載されている。
A rotating body such as a drive shaft for transmitting torque generated by a driving force source to a target location is selectively connected to the rotating body, fluctuations in input torque, load fluctuations, or the rotating body. Vibration is unavoidably caused by a shift in the center of gravity of a device or mechanism that rotates integrally with the rotating body. Therefore, a device such as a damper for reducing torsional vibration is used for the rotating body. One example thereof is described in
特許文献1に記載されているダイナミックダンパは、変速機入力軸に一体化されたディスク形状のエレメントと、そのエレメントに支持される慣性質量体とのそれぞれに、互いに対向するようにピン挿入孔が形成されており、それらの対向するピン挿入孔に円筒形状のピンが挿入されることにより慣性質量体がエレメントに振子運動可能に支持されて構成されている。そして、エレメントに伝達された捩り振動に慣性質量体を共振させて振子運動させ、その慣性質量体の振子運動による動的吸振作用によって捩り振動を吸収するように構成されている。
The dynamic damper described in
上記の特許文献1に記載されている構成では、エレメントのピン挿入孔と慣性質量体のピン挿入孔とにピンを挿入することにより、エレメントに慣性質量体を吊り下げているため、それらのピン挿入孔からピンが抜け落ちることを防止するための機構を設ける必要がある。その機構としては、例えば、エレメント側のピン挿入孔と慣性質量体側のピン挿入孔とにピンを挿入した状態で、ピンの端部が位置しているピン挿入孔の側面にカバーを設けたり、あるいは、ピンの端部にピン挿入孔よりも大径の凸部を設けるなどのことが考えられる。しかしながら、上述した例では、部品点数が増加することとなり、材料コストや、各部材の品質を維持するための加工コストなどが増加するなどの可能性がある。また、上述した機構を取り付けることにより、慣性質量体の重心位置が変化してダイナミックダンパの制振性能が悪化する可能性がある。
In the configuration described in
そこで例えば、上述した凸部をピンの両端部に一体化させれば部品点数の増加を抑制することができるとともに、慣性質量体の重心位置の変化を抑制できる。しかしながら、凸部をピンに一体化した場合、ピンの構造が複雑になることによりその加工コストが増加したり、また、特許文献1に記載されている構成に上述したピンを適用した場合には、ピンの組み付け方法が複雑になる可能性がある。
Therefore, for example, if the above-described convex portions are integrated with both ends of the pin, an increase in the number of parts can be suppressed, and a change in the center of gravity position of the inertial mass body can be suppressed. However, when the convex portion is integrated with the pin, the processing cost increases due to the complicated structure of the pin, or when the above-described pin is applied to the configuration described in
この発明は上記の技術的課題に着目してなされたものであり、部品点数の増加を抑制でき、しかも組み付け性が良好で、かつ振動減衰能に優れた捩り振動低減装置を提供することを目的とするものである。 The present invention has been made paying attention to the above technical problem, and an object of the present invention is to provide a torsional vibration reduction device that can suppress an increase in the number of parts, has good assembly properties, and has excellent vibration damping capability. It is what.
上記の目的を達成するために、請求項1の発明は、捩り振動する回転体の回転中心から外れた箇所に、前記捩り振動に起因して前記回転体の円周方向に往復運動することにより前記捩り振動を減衰させる慣性質量体が、二つの支持部によって前記回転体に対して相対的に揺動するように取り付けられている捩り振動低減装置において、前記各支持部は、前記慣性質量体の前記往復運動方向での両端部に、前記慣性質量体の端縁に開口しかつ前記往復運動方向に向けてそれぞれ形成された長孔状のガイド孔と、それぞれのガイド孔に挿入されるとともに前記ガイド孔の開口幅より大きい抜け止めフランジが両端部に形成された支持ピンと、前記回転体のうち前記ガイド孔と対向する位置に形成され、前記抜け止めフランジを通過させることのできる開口面積を有しかつ前記支持ピンが挿通された取付孔とを備え、その取付孔の内周縁のうち前記回転体の回転中心に対し半径方向で外側に位置する部分がガイド面とされ、そのガイド面と前記ガイド孔における内周縁のうち前記回転体の回転中心に対し半径方向で内側に位置する面とにより前記支持ピンを挟み付けた状態で前記慣性質量体が前記回転体に揺動可能に取り付けられていることを特徴とするものである。
In order to achieve the above object, the invention of
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記ガイド面は、前記回転体の回転中心に対し半径方向で外側に湾曲した円弧面であり、前記ガイド孔における内周縁のうち前記回転体の回転中心に対し半径方向で内側に位置する面は、前記支持ピンを挟んで前記ガイド面に対称な円弧面であることを特徴とする捩り振動低減装置である。 According to a second aspect of the present invention, in the first aspect of the invention, the guide surface is an arc surface that is curved outward in the radial direction with respect to the rotation center of the rotating body, and the rotating body is an inner peripheral edge of the guide hole. The torsional vibration reducing device is characterized in that the surface located radially inward with respect to the rotation center is a circular arc surface symmetrical to the guide surface across the support pin.
請求項1の発明によれば、実質的に慣性質量体を回転体に支持している支持ピンの両端部に抜け止めフランジが一体化されているため、部品点数の増加やそれに伴う材料コストや加工コストの増加などを防止もしくは抑制することができる。また、慣性質量体の重心の位置が変化することを防止もしくは抑制することができる。慣性質量体は、その両端部で回転体に支持されるため、支持部の間隔が相対的に広くなって慣性質量体が揺動する際の姿勢が安定化する。すなわち、いわゆるガタや外乱などによって慣性質量体が回転体に衝突することにより、異音が発生したり破損したりすることを防止もしくは抑制することができる。さらにまた、支持ピンは、慣性質量体が揺動する場合、取付孔のガイド面と、ガイド孔の内周縁における内側の面とに接触しかつ挟み付けられた状態となる。これらの面は転動面と言うことができる。このように転動面が回転体と慣性質量体との両方に形成されるため、いずれか一方の側に形成された面上を移動する場合に比較して捩り振動に応じた慣性質量体の移動距離が増大し、これにより、相対的に大きな捩り振動に対応可能となる。そして、ガイド孔の開口部からその長孔の内部に支持ピンを挿入することにより慣性質量体と支持ピンとを組み付けることができる。また、取付孔は抜け止めフランジを通すことができる開口面を有しているため、その開口部に抜け止めフランジを挿入することにより回転体と支持ピンとを組み付けることができる。それらの結果、この発明によれば、部品点数の増加やそれに伴う材料コストや加工コストの増加が抑制され、しかも組み付け性が良好で、かつ振動減衰能に優れた捩り振動低減装置を得ることができる。
According to the invention of
また、請求項2の発明によれば、請求項1の発明による効果と同様の効果に加えて、ガイド孔における内周縁のうち回転体の回転中心に対し半径方向で内側に位置する面は、回転体の回転中心に対し半径方向で内側に湾曲した円弧面とされるため、回転体に組み付けた状態の慣性質量体における重心位置を、回転体の回転中心に対し半径方向で外側にすることができる。すなわち、慣性質量体の慣性力を増大できるため、振動減衰能に優れた捩り振動低減装置を得ることができる。
According to the invention of
つぎにこの発明をより具体的に説明する。この発明に係る捩り振動低減装置は、いわゆる振子式と称されるものであって、トルクを受けて回転する回転体に取り付けられてその回転体に伝達されたトルク変動や捩り振動に応じて錘に相当する慣性質量体を往復運動させ、その往復運動次数に等しい、もしくは、その往復運動次数にほぼ等しい次数のトルク変動や捩り振動を吸収もしくは減衰するように構成されている。 Next, the present invention will be described more specifically. The torsional vibration reducing device according to the present invention is a so-called pendulum type, and is attached to a rotating body that receives torque and rotates, and a weight according to torque fluctuation and torsional vibration transmitted to the rotating body. The inertia mass body corresponding to is reciprocated, and torque fluctuations and torsional vibrations of orders equal to or substantially equal to the reciprocating order are absorbed or attenuated.
図1に、この発明に係る捩り振動低減装置の構成の一例を模式的に示してある。この発明に係る捩り振動低減装置1は、詳細は図示しないが、エンジンのクランクシャフトに動力伝達可能に連結された変速機のインプットシャフトに設けられている。インプットシャフトはクランクシャフトと同一軸線上に設けられている。そのインプットシャフトに、これと一体回転可能に、この発明に係る捩り振動低減装置1の一部を構成する支持プレート2が取り付けられている。支持プレート2は一例としてディスク形状に形成されており、その外周側の両側面に、慣性質量体3がピン4,5を介して支持プレート2の円周方向に往復運動可能に支持されている。この支持プレート2がこの発明に係る回転体に相当している。
FIG. 1 schematically shows an example of the configuration of a torsional vibration reducing device according to the present invention. Although not shown in detail, the torsional
慣性質量体3は、この発明では図1に示すように、一例として湾曲した矩形状あるいは扇形状の錘であり、図2に示すように、支持プレート2の両側にそれぞれ設けられている。支持プレート2の円周方向における慣性質量体3の両端部には、その端縁に開口した開口部6a,7aを有し、かつ、慣性質量体3の往復運動方向および慣性質量体3の厚み方向にくり貫いた長孔形状のガイド孔6,7が形成されている。
In the present invention, as shown in FIG. 1, the
各ガイド孔6,7における内周縁のうち支持プレート2の回転中心に対して半径方向で内側に位置する面は、例えば図1に示すように、支持プレート2の回転中心に対して半径方向で内側に向けて湾曲した、すなわち、内側に向けて窪んだ単純な円弧面、となっている。これに対して、ガイド孔6,7における内周縁のうち支持プレート2の回転中心に対して半径方向で外側に位置する面は、上述した円弧面の曲率中心を交点とした2本の直線によって形成されている。なお、それらの2本の直線のなす角については後述する。そして、これら外側の面と内側の円弧面とによって区画された空間に後述するピン4,5の軸部4a,5aが開口部6a,7aを介して挿入されるようになっている。それらの円弧面は、慣性質量体3を支持プレート2に支持するピン4,5の軸部4a,5aが接触させられ、これに加えて、捩り振動に応じて慣性質量体3が往復動する場合に、軸部4a,5aが図1の左右方向に移動させられる面となっている。すなわち、各ガイド孔6,7の円弧面が慣性質量体3におけるピン4,5の転動面6b,7bとなっている。
Of the inner peripheral edges of the
また、この発明に係る捩り振動低減装置1において、捩り振動を低減するための慣性質量は、上述した一組の慣性質量体3と、ピン4,5とを併せたものとなっている。なお、慣性質量体3の重心の位置を図1に符号gを用いて示してあり、慣性質量体3の振動支点を図1に符号Pを用いて示してある。
Further, in the torsional
また、ここに示す例では、ピン4,5を介して支持プレート2に組み付けた慣性質量体3が捩り振動に応じて往復運動する場合に、各ガイド孔6,7に挿入されたピン4,5が各ガイド孔6,7から抜け落ちないように構成されている。その構成についてより具体的に説明する。先ず、この発明において、支持プレート2の回転に伴って慣性質量体3に生じる遠心力が、慣性質量体3に作用している重力よりも大きくなることによって慣性質量体3が支持プレート2の外周側に移動させられ、しかも、慣性質量体3が振動していない状態を中立状態と称することにする。そして、中立状態の慣性質量体3が支持プレート2において位置している箇所を最外周位置あるいは起点と称することにする。
Further, in the example shown here, when the inertial
中立状態の慣性質量体3が、すなわち起点から支持プレート2の円周方向で図1の右側に捩れ角θα分だけ移動した場合、図1の右側に設けられているガイド孔6においては、ピン4の軸部4aが図1の左方向に上記の角度θα分だけ相対移動させられるようになっている。一方、図1の左側に設けられているガイド孔7においては、ピン5の軸部5aが図1の左方向に角度θα分だけ相対移動させられるようになっている。すなわち、この発明では、慣性質量体3が予め定めた捩れ角θαで往復運動する場合、ピン4,5の軸部4a,5aが、図1に示すように、ガイド孔6,7内で上記の捩れ角θαと同じ角度θαで往復運動できるようにガイド孔6,7が構成されている。したがって、慣性質量体3が予め定めた捩れ角θα以下の捩れ角θβで往復運動する場合、慣性質量体3は、すなわち、ピン4,5の軸部4a,5aは、ガイド孔6,7内で上記の捩れ角θβと同じ角度θβで往復運動することになり、またピン4,5はガイド孔6,7内に維持されている。
When the inertial
一方で、例えば、慣性質量体3が予め定めた捩れ角θαよりも大きな捩れ角θγで往復運動しようとする場合、具体的には、慣性質量体3が図1の右側に捩れ角θγで移動しようとする場合、図1で右側のガイド孔6においては、ピン4の軸部4aが図1の左方向に角度θγ分だけ相対移動しようとする。しかしながら、ガイド孔6は予め定めた捩れ角θαよりも大きなピン4の振動には対応していないため、支持プレート2の円周方向で図1の左側のガイド孔6の壁面によってその相対移動が規制される。その結果、図1で左側のガイド孔7においては、上述したようにして図1の左方向に向けたピン4の移動が規制されることにより、ガイド孔7における図1の左側に向けたピン5の相対移動が規制される。これと同様に、慣性質量体3が図1の左側に捩れ角θγで移動しようとする場合、ピン5の相対移動は支持プレート2の円周方向で図1のガイド孔7の右側の壁面によって規制され、そして、これにより図1で右側のガイド孔6におけるピン4の相対移動が規制される。
On the other hand, for example, when the inertial
つぎに、上述した各ガイド孔6,7の構造についてより具体的に説明する。上述した各ガイド孔6,7を、図1に示す平面fによって分割する。この平面fは、起点に配置されている慣性質量体3の重心gと、慣性質量体3の振子支点Pあるいは支持プレート2の回転中心とを結ぶ平面に平行な平面であって、かつ、図1に示すように、起点に配置されている慣性質量体3の各ガイド孔6,7の転動面6b,7bの曲率中心を通る平面である。この平面fによって、各ガイド孔6,7を分割する場合において、図1に示すように、平面fの右側のガイド孔6における角度θ2を、平面fの左側の角度θ1よりも大きく設定することにより、上述したこの発明に係る捩り振動低減装置1におけるガイド孔6,7の構造を実現することができる。その平面fの左側の角度θ1は上述した慣性質量体3の予め定めた振動角度θαに相当する部分であるから、平面fの左側の角度θ1を大きく設定することにより、この発明に係る捩り振動低減装置1で許容もしくは対応できる慣性質量体3の振動角度θを大きく設定することができるようになっている。
Next, the structure of each of the guide holes 6 and 7 described above will be described more specifically. Each
上述した支持プレート2の外周側であって、ガイド孔6,7に対向する位置には、取付孔8,9が形成されている。各取付孔8,9には、ピン4,5がそれぞれ挿通されるとともに、ピン4,5の軸部4a,5aがその内周縁に接触させられるようになっている。各取付孔8,9の形状は、具体的には、図1に示すように、慣性質量体3の端部付近に対向する部分を切り欠いた円弧状の貫孔となっており、その貫孔は後述するピン4,5の抜け止めフランジ4b,5bを通過させることができる開口面積を有している。また、取付孔8,9の内周縁のうち支持プレート2の回転中心に対して半径方向で外側の面が、すなわち支持プレート2の回転中心に対して半径方向で外側に向けて湾曲あるいは外側に向けて窪んでいる面が、上述したガイド孔6,7の転動面6b,7bに対称な円弧面とされている。この取付孔8,9の外側の円弧面が、支持プレート2におけるピン4,5の軸部4a,5aの転動面8a,9aとなっている。したがって、この取付孔8,9の転動面8a,9aと、ガイド孔6,7の転動面6b,7bとによってピン4,5が挟み付けられ、図1の左右方向に移動させられるようになっている。また、支持プレート2の回転軸線に平行な方向から取付孔8,9を見た場合に、取付孔8,9における最大の間隔は、後述する各ピン4,5の抜け止めフランジ4b,5bの外径よりも大きく設定されている。
Mounting
なお、上述した取付孔8,9の転動面8a,9aが、この発明に係るガイド面に相当している。上述したガイド孔6,7の転動面6b,7bをサイクロイド面とした場合には、取付孔8,9の転動面8a,9aを転動面6b,7bに対称なサイクロイド面に形成する。
The rolling surfaces 8a and 9a of the mounting
ピン4,5は、上述したように、また、図2に示すように、相対的に小径の軸部4a,5aと、その両端部のそれぞれに一体化された相対的に大径の抜け止めフランジ4b,5bとを備えている。軸部4a,5aの外周面が、上述したように、ガイド孔6,7の転動面6b,7bと、取付孔8,9の転動面8a,9aとに接触させられ、かつ挟み付けられるようになっている。ピン4,5の軸部4a,5aの外径は、支持プレート2の回転軸線に平行な方向からガイド孔6,7を見た場合に、ガイド孔6,7における最大の間隔よりも小さく設定され、かつ、図2に示す開口部6a,7aの開口幅よりも小さく設定されている。抜け止めフランジ4b,5bは、図2に示すように、一例としてフランジ状に形成されており、その外径は、支持プレート2の回転軸線に平行な方向から取付孔8,9を見た場合に、ガイド孔6,7における最大の間隔よりも大きく設定されている。
As described above and as shown in FIG. 2, the
上述した構成では、支持プレート2と、その両側に設けられた一組の慣性質量体3とが相対移動可能にピン4,5を介して連結された状態となっている。言い換えれば、慣性質量体3は、ピン4およびピン5によって、二箇所で支持プレート2に吊り下げられている。そのため、支持プレート2の外周側でその両側に慣性質量体3が取り付けられている部分は、図2に示すように、予め定めた間隔を空けて三枚の板材を平行に配列させた状態となっている。なお、上述した軸部4a,5aが、この発明に係る支持ピンに相当し、上述したピン4,5と、支持プレート2の取付孔8,9と、慣性質量体3のガイド孔6,7とがこの発明に係る支持部に相当している。
In the above-described configuration, the
つぎに、上述した構成の慣性質量体3を支持プレート2の両側に組み付ける方法について説明する。先ず、上述した構成の慣性質量体3を一組用意する。一方の慣性質量体3におけるガイド孔6内に、その開口部6aを介してピン4の軸部4aを挿入するとともに、ピン4における一方の抜け止めフランジ4bを支持プレート2の取付孔8に通してピン4の軸部4aを取付孔8内に挿入する。そして、ピン4の軸部4aを、図3に示すように、取付孔8の転動面8aに接触させる。一方、ピン5における一方の抜け止めフランジ5bを支持プレート2の取付孔9に通してピン5の軸部5aを取付孔9内に挿入する。そして、ピン5の軸部5aを、ガイド孔7の開口部7aを通すことによりガイド孔7内に挿入し、また、図3に示すように、ガイド孔7の転動面7b側に配置させる。すなわち、慣性質量体3を、図3に示すような片持ち状態にさせる。
Next, a method of assembling the
上述した片持ち状態では、ピン4は、図3に示すように、ガイド孔6の転動面6bと取付孔8の転動面8aとによって挟まれているため、その移動が規制された状態となっている。これに対して、ピン5は、図3に示すように、ガイド孔7の外側の面と取付孔9の内側の面とによって区画される空間内で移動可能な状態となっている。したがって、支持プレート2の他方の側に慣性質量体3を組み付ける場合、この片持ち状態において、ピン4の軸部4aを他方の慣性質量体3のガイド孔6内に挿入した後に、ピン5を上述した空間内で移動させることにより他方の慣性質量体3のガイド孔7内にピン5の軸部5aを挿入する。次いで、ピン5およびそれら一組の慣性質量体3を図3での上方に移動させて片持ち状態を解消することにより、一組の慣性質量体3の組み付けが完了する。すなわち、図1に示した状態となる。
In the above-described cantilever state, the
なお、図3に示す片持ち状態は、支持プレート2にピン4,5と慣性質量体3とを組み付ける過程における過渡的な状態の一つであり、また、意図的に生じさせた状態と言うことができる。具体的には、詳細は図示しないが、支持プレート2の回転速度が遅いことが要因となって慣性質量体3に生じる遠心力が小さくなり、そのために、慣性質量体3が最外周位置に配置されない場合、慣性質量体3におけるガイド孔6側の端部が、例えば、支持プレート2の半径方向で外側に配置され、ガイド孔7側の端部が支持プレート2の半径方向で内側に配置される。このように慣性質量体3が傾いている状態では、ピン5はガイド孔7の内周縁のうち支持プレート2の回転中心に対し半径方向で外側の面と、取付孔9の内周縁のうち支持プレート2の回転中心に対し半径方向で内側の面とに挟まれることになる。すなわち、慣性質量体3に生じる遠心力が小さい場合、慣性質量体3は、図3に示す状態よりも傾いた状態となり、図3に示す状態にはなりにくくなっている。したがって、この発明では、慣性質量体3が上述した図3に示す片持ち状態となることが防止もしくは抑制されている。そして、その結果、慣性質量体3が図3に示す片持ち状態となることにより、例えばピン5がガイド孔7から抜け落ちることが防止もしくは抑制されている。
Note that the cantilever state shown in FIG. 3 is one of the transient states in the process of assembling the
したがって、上記のように構成した捩り振動低減装置1では、実質的に慣性質量体3を支持プレート2に往復運動可能に支持する軸部4a,5aと、抜け止めフランジ4b、5bとが一体化されているため、部品点数の増加やそれに伴う材料コストや加工コストの増加などを防止もしくは抑制することができる。またこれにより慣性質量体3の重心gの位置の変化を防止もしくは抑制することができる。さらに、捩り振動に応じて慣性質量体3が揺動する場合であってかつ慣性質量体3が予め定めた捩れ角θαよりも大きく振れる場合、支持プレート2の円周方向で各ガイド孔6,7の開口部6a,7aとは反対側の内壁面がストッパーとして機能するため、これにより円周方向にピン4,5が抜けることを防止もしくは抑制することができる。これに加えて、上述した図3に示す片持ち状態は、組み付け工程における過渡的な状態の一つであり、また、意図的に生じさせる状態であるから、慣性質量体3に生じる遠心力が小さくなったとしても、例えばガイド孔7からピン5が抜け落ちることを防止もしくは抑制することができる。
Therefore, in the torsional
これらに加えて、ガイド孔6,7における転動面6b,7bは、上記のように、支持プレート2の回転中心に対して半径方向で内側に湾曲しているため、慣性質量体3の重心gの位置を支持プレート2の半径方向で外周側に配置させることができる。そしてこれにより慣性質量体3に生じる慣性力を相対的に大きくすることができる。また、慣性質量体3は、その両端部で支持プレート2に吊り下げられるため、ピン4とピン5との間隔を広くでき、これにより慣性質量体3が揺動する場合の姿勢を安定化させることができる。すなわち、慣性質量体3が揺動する場合に、外乱などによって慣性質量体3とピン4,5と支持プレート2となどが衝突することにより異音や振動が発生したり、破損が生じたりすることを防止もしくは抑制することができる。そしてまた、転動面が支持プレート2と慣性質量体3との両方に形成されているため、捩り振動に伴う慣性質量体3の振れ幅あるいは振れ角を相対的に大きくできる。それらの結果、この発明に係る捩り振動低減装置1によれば、部品点数の増加やそれに伴う材料コストや加工コストの増加が抑制され、しかも組み付け性が良好で、かつ振動減衰能に優れた捩り振動低減装置1を得ることができる。
In addition to these, the rolling
なお、上述したこの発明に係る捩り振動低減装置1の作用について説明すると、上述した構成の捩り振動低減装置1が車両に搭載されていて、その車両のエンジンが始動されることによりクランクシャフトが回転し始めた場合には、そのクランクシャフトと動力伝達可能に連結されたインプットシャフトも回転し始める。インプットシャフトには、上述したように、支持プレート2が一体化されているから、インプットシャフトの回転に伴って支持プレート2も回転する。クランクシャフトの回転数が上昇した場合、インプットシャフトの回転数も上昇し、これと併せて支持プレート2の回転数も上昇する。そして、支持プレート2の回転数に応じた遠心力が慣性質量体3に生じ、その遠心力が慣性質量体3に作用する重力よりも大きくなることにより慣性質量体3は図1に示すように、支持プレート2の外周側に、すなわち最外周位置あるいは起点に移動する。そして、支持プレート2に捩り振動が伝達された場合に、ピン4,5を介して支持プレート2に吊り下げられた一組の慣性質量体3はその捩り振動に共振して、図4に示すように、支持プレート2の回転方向に往復動する。すなわち、この発明に係る捩り振動低減装置1では、上述した構成の一組の慣性質量体3が捩り振動に共振して揺動することによる動的吸振作用によって捩り振動が減衰させられる。
The operation of the above-described torsional
1…捩り振動低減装置、 2…支持プレート、 3…慣性質量体、 4,5…ピン、 4a,5a…軸部、 4b,5b…抜け止めフランジ、 6,7…ガイド孔、 6a,7a…開口部、 6b,7b…ガイド孔の転動面、 8,9…取付孔、 8a,9a…取付孔の転動面。
DESCRIPTION OF
Claims (2)
前記各支持部は、
前記慣性質量体の前記往復運動方向での両端部に、前記慣性質量体の端縁に開口しかつ前記往復運動方向に向けてそれぞれ形成された長孔状のガイド孔と、
それぞれのガイド孔に挿入されるとともに前記ガイド孔の開口幅より大きい抜け止めフランジが両端部に形成された支持ピンと、
前記回転体のうち前記ガイド孔と対向する位置に形成され、前記抜け止めフランジを通過させることのできる開口面積を有しかつ前記支持ピンが挿通された取付孔とを備え、
その取付孔の内周縁のうち前記回転体の回転中心に対し半径方向で外側に位置する部分がガイド面とされ、
そのガイド面と前記ガイド孔における内周縁のうち前記回転体の回転中心に対し半径方向で内側に位置する面とにより前記支持ピンを挟み付けた状態で前記慣性質量体が前記回転体に揺動可能に取り付けられている
ことを特徴とする捩り振動低減装置。 An inertia mass body that attenuates the torsional vibration by reciprocating in the circumferential direction of the rotating body due to the torsional vibration at a location deviated from the rotation center of the rotating body that vibrates torsionally is supported by two support portions. In the torsional vibration reducing device attached to swing relative to the rotating body,
Each of the support parts is
Elongated guide holes that are formed at both ends of the inertial mass body in the reciprocating direction, and are formed at the edges of the inertial mass body and toward the reciprocating direction, respectively.
A support pin inserted into each guide hole and having a retaining flange formed at both ends larger than the opening width of the guide hole;
A mounting hole formed in a position facing the guide hole in the rotating body, having an opening area through which the retaining flange can be passed, and through which the support pin is inserted;
Of the inner peripheral edge of the mounting hole, the portion located on the outside in the radial direction with respect to the rotation center of the rotating body is a guide surface
The inertial mass body swings on the rotating body in a state where the support pin is sandwiched between the guide surface and a surface of the inner peripheral edge of the guide hole that is located radially inward with respect to the rotation center of the rotating body. A torsional vibration reduction device characterized in that it is attached in a possible manner.
前記ガイド孔における内周縁のうち前記回転体の回転中心に対し半径方向で内側に位置する面は、前記支持ピンを挟んで前記ガイド面に対称な円弧面である
ことを特徴とする請求項1に記載の捩り振動低減装置。 The guide surface is an arc surface curved outward in the radial direction with respect to the rotation center of the rotating body,
The surface located radially inward with respect to the rotation center of the rotating body in the inner peripheral edge of the guide hole is an arc surface symmetrical to the guide surface with the support pin interposed therebetween. The torsional vibration reducing device described in 1.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2011276819A JP2013127286A (en) | 2011-12-19 | 2011-12-19 | Torsional vibration reducing device |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2011276819A JP2013127286A (en) | 2011-12-19 | 2011-12-19 | Torsional vibration reducing device |
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JP2013127286A true JP2013127286A (en) | 2013-06-27 |
Family
ID=48777929
Family Applications (1)
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JP2011276819A Pending JP2013127286A (en) | 2011-12-19 | 2011-12-19 | Torsional vibration reducing device |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2013127286A (en) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101755860B1 (en) * | 2015-10-14 | 2017-07-10 | 현대자동차주식회사 | Apparatus for reducing vibration of vehicle |
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2011
- 2011-12-19 JP JP2011276819A patent/JP2013127286A/en active Pending
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