JP2013095884A - エマルション燃料生成装置および方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】高可燃性液体供給部1の次段に、高可燃性液体を第1の極性にイオン化するイオン化処理部6を設ける。次に、イオン化された高可燃性液体を、圧力をかけてろ過部材を通過させることにより微粒子化する微粒子化部3を設ける。同様に、低可燃性液体供給部2の次段に、低可燃性液体を前記第1の極性とは反対の極性にイオン化するイオン化処理部7を設け、イオン化された高可燃性液体を、圧力をかけてろ過部材を通過させることにより微粒子化する微粒子化部4を設ける。微粒子化部3,4からのイオン化微粒子を噴霧混合処理部8内でそれぞれ噴霧して混合する。
【選択図】図1
Description
エマルション燃料は、高可燃性液体と低可燃性液体とを混合して生成される燃料である。高可燃性液体としては例えば経由,重油等を用いることが出来、低可燃性液体としては例えば水(軟水)を用いることが出来る。高可燃性液体として油類(Oil)を用い、低可燃性液体として水(Water)を用いて生成した場合のエマルション燃料は、W/Oエマルション燃料と呼ばれている。
従って、これらには、軽油や水を一時的に溜めておく容器とか、軽油や水を送り出すポンプ等が具えられている。
攪拌混合処理部5には、機械的に液体を攪拌する手段が具えられている。攪拌手段としては例えば高速攪拌機等が用いられ、1500rpm以上の回転速度で攪拌される。攪拌混合処理部5では、微粒子化部3から排出されて来る微粒子化された軽油と、微粒子化部4から排出されて来る微粒子化された水とが、機械的に攪拌混合される。
1.高可燃性液体をろ過部材を通過させて微粒子化する高可燃性液体微粒子生成過程
2.低可燃性液体をろ過部材を通過させて微粒子化する低可燃性液体微粒子生成過程
3.高可燃性液体微粒子と低可燃性液体微粒子とを機械的に攪拌して混合する攪拌混合処理過程
第1の問題点は、高可燃性液体の低減量をなかなか大きくすることが出来ず、コストの低減やNOx等の低減が促進されないという点である。
高可燃性液体だけを燃やした時に得られるのと同等の熱量を得ようとした場合、高可燃性液体と低可燃性液体とを混合する際、高可燃性液体を所定比以上は低減することが出来ないというような限界が、どうやらあるようであった。例えば、軽油と水とを従来技術で混合して生成する場合、せいぜい軽油:水=70:30程度の比にするのが限界のようであった。軽油の割合をそれ以上小にすると、上記のような熱量を得ることは出来ないし、失火トラブルも起こりがちとなる。軽油の割合をこれ以上に少なくすることが出来なければ、コストの低減やNOx等の低減を従来以上に進めることは出来ない。
エマルション燃料の比重は小さい方が良い。なぜなら小さい方が燃え易いし、通流される配管内にこびり付いて、配管を詰まらせたりすることがないからである。ところが、攪拌混合により生成した従来のエマルション燃料の比重は、各液体の比重と各液体の混合割合とより理論的に算出した値とほぼ同じ程度であり(例えば、0.92)、それより更に低減することは難しい。
従来技術で生成したエマルション燃料は、燃焼する時、パチパチという音を発生し、周囲に騒音を撒き散らす。
本発明は、このような問題点を解決することを課題とするものである。
なお、上記した装置および方法においては、例えば高可燃性液体として軽油を用い、低可燃性液体として軟水を用いることが出来る。
1.高可燃性液体の低減量を従来より大にすることが出来るので、コストの低減やNOx等の低減が促進される。
本発明によれば、高可燃性液体の混合割合を従来より減らしても、燃焼時に従来と同等以上の熱量を得ることが出来る。従って、高可燃性液体の使用量を少なくすることが出来、コストは低減されるし、発生するNOx等の量は少なくなる。
本発明で生成したエマルション燃料の比重は、0.80〜0.85位の値となる。その原因は未だ詳しく解明してはいないが、現実にはそういう値となる。これは従来のエマルション燃料と比べて小となる。そのため、燃焼し易くなると共に、通流される配管内にこびり付き難くなり、配管を詰まらせ難くなる。
燃焼音が、従来のエマルション燃料の燃焼音に比べ極めて小さく、ほとんど音をたてないと言ってもいいくらい静かに燃焼する。そのため、周囲に騒音を撒き散らすことがない。
図1は、本発明のエマルション燃料生成装置を示す図である。符号は図2のものに対応し、6,7はイオン化処理部である。図2と同じ符号のものの構成,動作は、図2のところで説明したのと同様であるので、その説明は省略する。
イオン化処理部6は高可燃性液体供給部1と微粒子化部3との間に挿設され、イオン化処理部7は低可燃性液体供給部2と微粒子化部4との間に挿設される。イオン化処理部6,7は、ここへ供給されて来る液体をイオン化する部分であり、ここには、電圧をかけて高電界の場を生ぜしめる装置が具えられている。
軽油は、先ずイオン化処理部6へ送られ、ここでプラスにイオン化される。次に、イオン化された軽油は微粒子化部3へ送られ、ここでは、圧力をかけてろ過部材を通過させられ、微粒子化される。
他方、水は、先ずイオン化処理部7へ送られ、ここで前記のイオン化処理部6とは逆極性のマイナスにイオン化される。次に、イオン化された水は微粒子化部4へ送られ、ここでは、圧力をかけてろ過部材を通過させられ、微粒子化される。
噴霧混合処理部8は、供給される2種の液体をそれぞれノズル(図示せず)から霧状に噴射して、両者を混合させる構成とされている。従って、プラスにイオン化された軽油微粒子とマイナスにイオン化された水微粒子は、噴霧混合処理部8においてそれぞれ噴霧された状態で混合される。微粒子が異なる極性にイオン化されているので、微小な空間でも両者が入り込んで混ざり合おうとし、混合は極めて均一に行われる(機械的攪拌による混合に比べて)。
1.高可燃性液体(軽油)を第1の極性(プラス)にイオン化する工程と、イオン化された高可燃性液体をろ過部材を通過させて微粒子化する工程とから成る高可燃性液体イオン化微粒子生成過程
2.低可燃性液体(水)を第1の極性とは反対の第2の極性(マイナス)にイオン化する工程と、イオン化された低可燃性液体をろ過部材を通過させて微粒子化する工程とから成る低可燃性液体イオン化微粒子生成過程
3.高可燃性液体(軽油)のイオン化微粒子を噴霧すると共に、低可燃性液体(水)のイオン化微粒子を噴霧して両者を混合する噴霧混合処理過程
Claims (4)
- 高可燃性液体と低可燃性液体とを混合してエマルション燃料を生成するエマルション燃料生成装置において、
高可燃性液体を供給する高可燃性液体供給部(1)と、
該高可燃性液体供給部より供給された高可燃性液体を第1の極性にイオン化する第1のイオン化処理部(6)と、
該第1のイオン化処理部でイオン化された高可燃性液体を圧力をかけてろ過部材を通過させることにより微細な粒子にする第1の微粒子化部(3)と、
低可燃性液体を供給する低可燃性液体供給部(2)と、
該低可燃性液体供給部より供給された低可燃性液体を前記第1の極性とは反対の第2の極性にイオン化する第2のイオン化処理部(7)と、
該第2のイオン化処理部でイオン化された低可燃性液体を圧力をかけてろ過部材を通過させることにより微細な粒子にする第2の微粒子化部(4)と、
前記第1の微粒子化部からの高可燃性液体のイオン化微粒子を噴霧すると共に、前記第2の微粒子化部からの低可燃性液体のイオン化微粒子を噴霧して、両者を混合する噴霧混合処理部(8)と、
を具えたことを特徴とするエマルション燃料生成装置。 - 高可燃性液体として軽油を用い、低可燃性液体として軟水を用いたことを特徴とする請求項1記載のエマルション燃料生成装置。
- 高可燃性液体と低可燃性液体とを混合してエマルション燃料を生成するエマルション燃料生成方法において、
高可燃性液体を第1の極性にイオン化する工程と、イオン化された高可燃性液体をろ過部材を通過させて微粒子化する工程とから成る高可燃性液体イオン化微粒子生成工程と、
低可燃性液体を第1の極性とは反対の第2の極性にイオン化する工程と、イオン化された低可燃性液体をろ過部材を通過させて微粒子化する工程とから成る低可燃性液体イオン化微粒子生成工程と、
高可燃性液体のイオン化微粒子を噴霧すると共に、低可燃性液体のイオン化微粒子を噴霧して両者を混合する噴霧混合処理過程と
から成ることを特徴とするエマルション燃料生成方法。 - 高可燃性液体として軽油を用い、低可燃性液体として軟水を用いたことを特徴とする請求項3記載のエマルション燃料生成方法。
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- 2011-11-03 JP JP2011241783A patent/JP2013095884A/ja active Pending
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