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JP2013005018A - 撮像装置、及び撮像方法 - Google Patents

撮像装置、及び撮像方法 Download PDF

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JP2013005018A
JP2013005018A JP2011131123A JP2011131123A JP2013005018A JP 2013005018 A JP2013005018 A JP 2013005018A JP 2011131123 A JP2011131123 A JP 2011131123A JP 2011131123 A JP2011131123 A JP 2011131123A JP 2013005018 A JP2013005018 A JP 2013005018A
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JP2011131123A
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Junichi Takizawa
順一 瀧澤
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Samsung R&D Institute Japan Co Ltd
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Samsung Yokohama Research Institute
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Abstract

【課題】操作者の関心が高い被写体を簡易に選択することが可能な、新規かつ改良された撮像装置、及び撮像方法を提供する。
【解決手段】被写体を観る操作者の目の眼球運動であるサッカードを検出する検出部と、前記検出部によって検出された前記サッカードに基づいて、前記サッカードの偏心を取得する偏心取得部と、撮影対象の被写体として、前記偏心取得部によって取得された前記偏心に対応した偏心方向に位置する被写体を選択する被写体選択部と、を備える、撮像装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、撮像装置、及び撮像方法に関する。
撮像素子を有し、人や風景等の被写体を撮像するデジタルスチルカメラやビデオカメラ等の撮像装置が普及している。
このような撮像装置の中には、例えば、ファインダー視野内を覗く撮影者の視線を検出する視線検出手段を有し、検出した視線に基づいて撮影を行う撮像装置が知られている。特許文献1には、ファインダーを覗く撮影者の視線を視線センサーで検出することで、視線入力が可能なカメラが開示されている。
特開平9−211557号公報
ところで、上記の視線センサーで検出される撮影者(撮像装置の操作者)の視線は、目の随意運動であるため、操作者が意識的に目を動かす(撮影者が関心の高い被写体に対して目を向ける)必要がある。特に、関心の高い被写体がファインダーの視野内の端に位置する場合には、視線を端に向ける必要がある。このように、視線入力を行う際には、操作者の作業負担が増えるという問題がある。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、操作者の関心が高い被写体を簡易に選択することが可能な、新規かつ改良された撮像装置、及び撮像方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、被写体を観る操作者の目の眼球運動であるサッカードを検出する検出部と、前記検出部によって検出された前記サッカードに基づいて、前記サッカードの偏心を取得する偏心取得部と、撮影対象の被写体として、前記偏心取得部によって取得された前記偏心に対応した偏心方向に位置する被写体を選択する被写体選択部と、を備える、撮像装置が提供される。
かかる構成において、サッカードは、操作者の目の不随意運動(無意識の運動)であり、操作者の関心が高い被写体に向けてサッカードが偏る。このようなサッカードの検出の際には、視線入力とは異なり、操作者が意識的に目を動かす必要は無い。このため、サッカードの偏心方向を取得し、取得した偏心に対応した偏心方向の被写体を選択する構成によれば、操作者に負荷を与えずに、操作者の関心が高い被写体を簡易に選択することができる。
また、前記検出部は、前記サッカードとしてマイクロサッカードを検出する。かかる構成によれば、サッカードの中でも検出される値が大きいマイクロサッカードを用いることで、サッカードの偏心を適切に取得できる。このため、操作者の関心が高い被写体を、より高精度に選択できる。
また、撮影対象の被写体を探索する探索領域を設定する領域設定部を更に備え、前記領域設定部は、前記偏心取得部によって取得された前記偏心に対応した偏心方向の領域を前記探索領域に設定し、前記被写体選択部は、前記領域設定部によって設定された前記探索領域の中の被写体を選択する。かかる構成によれば、取得されたサッカードの偏心方向の領域を探索領域と設定することで、探索する領域を限定できるため、探索処理に要する時間が少なくなる。このため、操作者の関心が高い被写体を、より迅速に選択できる。
また、撮像部が撮影する画面内の複数の被写体を抽出する抽出部を更に備え、前記被写体選択部は、前記抽出部によって抽出された前記複数の被写体の中から、前記偏心方向に位置する被写体を選択する。かかる構成によれば、撮影部によって撮影される複数の被写体が表示される画面を見た操作者のサッカードの偏心に基づいて被写体を選択するので、操作者の関心が高い被写体を、より正確に選択できる。
また、前記操作者が前記被写体を観るためのビューファインダーと、前記ビューファインダーを介して前記被写体を観る前記操作者の視線を測定する視線測定部と、を更に備え、前記検出部は、前記視線測定部による測定結果に基づいて前記サッカードを検出する。かかる構成によれば、視線を測定する視線測定部の測定結果に基づいてサッカードの偏心を取得できるので、従来の視線入力の際の処理と同様な処理量で済みながら、操作者の関心が高い被写体を簡易に選択することができる。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、被写体を観る操作者の目の眼球運動であるサッカードを検出するステップと、検出された前記サッカードに基づいて、前記サッカードの偏心を取得するステップと、撮影対象の被写体として、取得された前記偏心に対応した偏心方向に位置する被写体を選択するステップと、を有する撮像方法が提供される。
かかる構成において、サッカードの検出の際には、視線入力とは異なり、操作者が意識的に目を動かす必要は無い。このため、サッカードの偏心方向を取得し、取得した偏心に対応した偏心方向の被写体を選択する構成によれば、操作者に負荷を与えずに、操作者の関心が高い被写体を簡易に選択することができる。
以上説明したように本発明によれば、操作者の関心が高い被写体を簡易に選択することができる。
撮像装置100の内部構成を示すブロック図である。 赤外線カメラ144とビューファインダー142の位置関係を示す図である。 ライブビュー表示の一例を示す図である。 マイクロサッカードの軌跡を示す図である。 サッカードの偏心を説明するためのヒストグラムである。 サッカードの検出に基づく被写体の選択処理を行う際の撮像装置100の動作例1を説明するためのフローチャートである。 ライブビュー画面においてフォーカスする被写体の選択を説明するための図である。 サッカードの検出に基づく被写体の選択処理を行う際の撮像装置100の動作例2を説明するためのフローチャートである。 ライブビュー画面においてフォーカスする被写体の選択を説明するための図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<撮像装置の構成>
図1を参照しながら、撮像装置100の構成について説明する。図1は、撮像装置100の内部構成を示すブロック図である。
撮像装置100は、例えば静止画像を撮影できるデジタルスチルカメラ、又は動画像を撮影できるビデオカメラである。もちろん、デジタルスチルカメラが、静止画像と動画像を両方撮影することとしても良い。
撮像装置100は、図1に示すように、レンズ部110と、撮像素子112と、アナログ処理部114と、画像信号処理部116と、圧縮処理部120と、コントローラ部130と、VRAM(Video Random Access Memory)132と、SDRAM(Synchronous Random Access Memory)134と、記録メディア136と、ビューファインダー142と、赤外線カメラ144と、操作部146と、レンズ制御部152と、バス154を有する。
レンズ部110は、外部の光情報を撮像素子112に結像させる光学系システムであり、被写体からの光を撮像素子112まで透過させる。レンズ部110は、例えばズームレンズ、絞り、フォーカスレンズを含む。ズームレンズは、焦点距離を変化させて画角を変えるレンズである。絞りは、透過する光量を調節する。フォーカスレンズは、光軸方向に移動することで撮像素子112の撮像面に被写体像を合焦させる。
撮像素子112は、光電変換素子の一例であり、レンズ部110を透過して入射した光情報を電気信号に変換する光電変換が可能な複数の素子から構成される。各素子は受光した光量に応じた電気信号を生成する。撮像素子112として、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサー、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサー等を適用することができる。
アナログ処理部114は、例えばCDS/AMP部、A/D変換部を有する。CDS/AMP部(相関二重サンプリング回路(Correlated Double Sampling)/増幅器(Amplifier))は、撮像素子112から出力された電気信号に含まれるリセットノイズとアンプノイズを除去すると共に、電気信号を任意のレベルまで増幅する。A/D変換部は、CDS/AMP部から出力された電気信号をデジタル変換してデジタル信号(画像信号)を生成する。
画像信号処理部116は、アナログ処理部114から出力された画像信号を受け、輝度信号と色信号に変換処理する。画像信号処理部116は、ホワイトバランス制御値、γ値、エッジ(輪郭)強調制御値などに基づいて画像処理した画像信号を生成する。画像信号処理部116は、生成した画像信号を圧縮処理部120に送る。
圧縮処理部120は、画像信号処理部116から受けた画像信号(画像データ)を、例えばJPEG(Joint Photographic Experts Group)規格などの静止画像の符号化方式で圧縮符号化処理を行い、画像のデータ量を削減する。圧縮された画像データは、記録メディア136等に記録される。
コントローラ部130は、例えばCPU(Central Processor Unit)である。コントローラ部130は、プログラムによって演算処理装置及び制御装置として機能し、撮像装置100内に設けられた各構成要素の処理を制御する。なお、コントローラ部130の詳細構成は、後述する。
VRAM132は、撮像素子112から入力される画像を一時的に記憶するためのメモリである。
SDRAM134は、撮像装置100による様々な処理のための一時的な記憶領域として利用される。撮像装置100による処理を実現するソフトウェアは、SDRAM134に格納された上で、撮像装置100の各部により実行される。
記録メディア136は、例えば撮像装置100から着脱可能なメモリカードであり、撮影された画像データを記録する。なお、記録メディア136は、メモリカードに限定されず、例えば光ディスク(CD、DVD、ブルーレイディスク等)、光磁気ディスク等でもよい。
ビューファインダー142は、例えば電子ビューファインダーであり、VRAM132から画像データを受けて、画面に画像を表示する。ビューファインダー142が表示する画像は、VRAM132から読み出された撮影前の画像(ライブビュー表示)、撮像100の各種設定画面や、撮像して記録された画像などである。例えば、ユーザは、ビューファインダー142を介して、ライブビュー表示される被写体を観る。ビューファインダー142は、例えば液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなどである。なお、撮像装置100は、ビューファインダー142に加えて、画像を表示するLCD(Liquid Crystal Display)を有してもよい。
赤外線カメラ144は、ビューファインダー142を介して被写体を観るユーザの目の動き(又は視線)を測定する視線測定部である。赤外線カメラ144は、例えば眼球の中心や虹彩のエッジの動きを計測することで、ユーザの目の動きを測定する。図2に示すように、赤外線カメラ144は、ビューファインダー142の近傍に設けられており、ユーザの目201の動きを測定する。図2は、赤外線カメラ144とビューファインダー142の位置関係を示す図である。
操作部146は、撮像装置100の操作を行ったり、撮影時の各種の設定を行ったりするためのものである。操作部146は、電源ボタン、撮影モードを選択する選択ボタン、被写体の撮影動作を開始するシャッターボタン、十字キー等を含む。
レンズ制御部152は、レンズ部10の設定を制御するコントローラである。レンズ部10の設定は、例えば、フォーカスレンズ位置、絞り値、シャッタースピード及びズーム量などを含み得る。レンズ制御部152は、例えばモータ等の駆動部により、合焦位置にフォーカスレンズを移動させる。
バス154は、画像信号処理部116、圧縮処理部120、コントローラ部130、VRAM132、SDRAM134、記録メディア136、ビューファインダー142、赤外線カメラ144、操作部146、及びレンズ制御部152を相互に接続する。
(サッカードの検出に基づく被写体の選択)
ところで、本実施形態の撮像装置100は、例えばライブビュー表示の際に、撮像装置100の操作者であるユーザの関心が高い被写体を簡易に選択できるように、ユーザの目の眼球運動であるサッカードの検出に基づいて被写体を選択する。
具体的には、撮像装置100は、被写体を観る操作者の目の眼球運動であるサッカードを検出し、検出された前記サッカードに基づいて、前記サッカードの偏心を取得し、撮影対象の被写体として、取得された前記偏心に対応した偏心方向に位置する被写体を選択する機能を有する。そして、かかる機能を実現するために、コントローラ部130は、図1に示すように、検出部171と、偏心取得部172と、領域設定部173と、抽出部174と、被写体選択部175を有する。
検出部171は、赤外線カメラ144による測定結果に基づいて、ビューファインダー142を介して被写体を観るユーザの目の眼球運動であるサッカードを検出する。検出部171は、サッカードとしてマイクロサッカードを検出する。また、検出部171は、ライブビュー表示された画面に対するユーザの視線の位置(方向)を検出しうる。
ここで、サッカードについて説明する。人間の眼球は、1点を固視している間にも固視微動と呼ばれる微小な運動をしている。固視微動のうち、振幅と最大速度などの関係が通常のサッカードと類似している運動をマイクロサッカードと呼ぶ。マイクロサッカードは、不随意運動であるが、その発生頻度や方向は注意の影響を受けることが知られている。このようにマイクロサッカードに意思が反映されるのは、目が脳に直結した機関であり、脳の活動の影響が表れるためと考えられる。また、マイクロサッカードの発生頻度が増加する期間には、刺激の方向に向かうマイクロサッカードが増加することも知られている。
図3と図4を参照しながら、より具体的に説明する。図3は、ライブビュー表示の一例を示す図である。図4は、マイクロサッカードの軌跡を示す図である。図4の符号202が、マイクロサッカードの軌跡を示す。
ここでは、ユーザが、ビューファインダー142を介して図3に示すライブビュー表示を観ているものとする。図3のライブビュー表示された画面中に、ユーザが関心のある被写体が無い場合や、ユーザの視線方向に関心がある被写体がある場合には、ユーザの目201のマイクロサッカードは図4の状態Aを示し、マイクロサッカードの動きが僅かである。これに対して、図3のライブビュー表示された画面において、ユーザの関心がある被写体が視線方向に無い(つまり、関心がある被写体が視線方向からずれた方向に位置する)ときは、マイクロサッカードは図4の状態Bを示し、マイクロサッカードの動きが大きい。図4の状態Bでマイクロサッカードの軌跡が右側に偏っているのは、ユーザの関心がある被写体が右側に位置するためである。
図1に戻って、撮像装置100の構成の説明を続ける。
偏心取得部172は、検出部171によって検出されたサッカードに基づいて、サッカードの偏心を取得する。偏心取得部172は、例えば図5に示すヒストグラムを用いて、サッカードの偏心角θを求めることで、サッカードの偏心方向を取得する。
図5は、サッカードの偏心を説明するためのヒストグラムである。図5の横軸が角度を示し、縦軸がサッカードの軌跡の積分値(パワー)を示す。偏心取得部172は、パワーが最も大きいときの角度を、偏心角θとする。
領域設定部173は、撮影対象(フォーカス対象)の被写体を探索する探索領域を設定する。領域設定部173は、例えば、偏心取得部172によって取得されたサッカードの偏心に対応した偏心方向の領域を、探索領域に設定しうる。これにより、探索領域を限定できるため、探索処理に要する時間が少なくなる。
抽出部174は、ライブビュー表示の際に画面内の複数の被写体を抽出する。抽出部174は、ライブビュー表示された画面においてフォーカス候補の被写体を抽出しうる。例えば、抽出部174は、フォーカス候補の被写体として、図3においては車と女性と木を抽出する。
被写体選択部175は、撮影対象の被写体として、偏心取得部172によって取得されたサッカードの偏心に対応した偏心方向に位置する被写体を選択する。例えばサッカードの偏心方向が図3に示す女性の方向である場合には、被写体選択部175は、被写体として女性を選択する。このように、被写体選択部175は、マイクロサッカードの偏心からユーザの関心のある被写体の方向を推定して、被写体を選択することになる。マイクロサッカードの検出の際にはユーザが意識的に目を動かす必要が無いため、ユーザに負荷を与えずに、ユーザの関心が高い被写体を簡易に選択することができる。特に、本実施形態ではサッカードの中でも検出される値が大きいマイクロサッカードを用いることで、操作者の関心が高い被写体をより高精度に選択できる。
被写体選択部175は、例えば、領域設定部173によって設定された探索領域の中の被写体を選択しうる。かかる場合には、領域設定部173によって限定された探索領域の中から被写体を選択するので、操作者の関心が高い被写体を、より迅速に選択できる。
被写体選択部175は、例えば、抽出部174によって抽出された複数の被写体の中から、偏心方向に位置する被写体を選択しうる。かかる場合には、複数の被写体がライブビュー表示される画面を見たユーザのサッカードの偏心に基づいて被写体を選択するので、操作者の関心が高い被写体を、より正確に選択できる。
なお、上記においては、マイクロサッカードの偏心に基づいて、ユーザの関心がある被写体の選択されることとしたが、これに限定されない。マイクロサッカードに代えて、パスート(滑動性追従運動)等に基づいて、ユーザの関心がある被写体が選択されても良い。なお、パスートとは、視覚対象物が動いているとき、眼球がその動きを追従してゆっくり動き、注視を続けることをいう。
<撮像装置の動作>
次に、サッカードの検出に基づく被写体の選択処理を行う際の撮像装置100の動作について説明する。以下においては、2つの動作例を挙げて説明する。
(動作例1)
図6を参照しながら、撮像装置100の動作例1を説明する。図6は、サッカードの検出に基づく被写体の選択処理を行う際の撮像装置100の動作例1を説明するためのフローチャートである。
サッカードの検出に基づく被写体の選択処理は、コントローラ部130がSDRAM134に記憶されたプログラムを実行することで、実現される。図6のフローチャートは、ビューファインダー142にライブビュー表示された画面(図3に示す画面)をユーザが見るところから開始される。
まず、コントローラ部130の抽出部174は、ライブビュー表示された画面においてフォーカス候補の被写体を抽出する(ステップS102)。例えば、抽出部174は、図7の(A)に示すように、フォーカス候補の被写体として車と女性と木を抽出する。図7は、ライブビュー画面においてフォーカスする被写体の選択を説明するための図である。
次に、検出部171は、赤外線カメラ144によるユーザの眼球運動の測定結果に基づいて、ビューファインダー142を介して、ライブビュー表示された画面を見るユーザのサッカードを検出する(ステップS104)。この際に、検出部171は、ライブビュー表示された画面に対するユーザの視線の位置(方向)も検出する。
次に、偏心取得部172は、検出部171によって検出されたサッカードに基づいて、サッカードの偏心角θを求める(ステップS106)。
次に、被写体選択部175は、フォーカスする被写体として、サッカードの偏心角θに対応した偏心方向に位置する被写体を選択する(ステップS108)。ここでは、被写体選択部175は、図7の(B)に示すように、抽出されたフォーカス候補の被写体(自動車、女性、木)の中から、ユーザの視線位置Pからサッカードの偏心方向に位置する女性を選択する。これにより、撮像装置100は、女性に対してフォーカスする。
次に、撮像装置100は、ユーザが操作部146のシャッターボタンを押すと、女性にフォーカスした状態で撮影を行う(ステップS110)。これにより、撮像装置100の動作例1が終了する。
上述した動作例1によれば、ライブビュー表示された画面を見たユーザのサッカードの偏心に基づいて被写体を選択するので、ユーザの関心が高い被写体(ここでは、女性)を、より正確に選択する。この結果、ユーザの関心が高い被写体に対して適切にフォーカスされた状態で、撮影を行うことができる。
(動作例2)
図8を参照しながら、撮像装置100の動作例2を説明する。図8は、サッカードの検出に基づく被写体の選択処理を行う際の撮像装置100の動作例2を説明するためのフローチャートである。
図8のフローチャートは、ビューファインダー142にライブビュー表示された画面(図3に示す画面)をユーザが見るところから開始される。
まず、検出部171は、赤外線カメラ144によるユーザの眼球運動の測定結果に基づいて、ビューファインダー142を介して、ライブビュー表示された画面を見るユーザのサッカードを検出する(ステップS202)。この際に、検出部171は、ライブビュー表示された画面に対するユーザの視線の位置(方向)も検出する。
次に、偏心取得部172は、検出部171によって検出されたサッカードに基づいて、サッカードの偏心角θを求める(ステップS204)。
次に、領域設定部173は、ライブビュー表示された画面において、ユーザの視点位置P(図9の(A))から偏心角θに対応した偏心方向の領域を、探索領域に設定する(ステップS206)。例えば、領域設定部173は、図9の(B)に示すように点線の矩形で示す領域Sを、探索領域に設定する。なお、図9は、ライブビュー画面においてフォーカスする被写体の選択を説明するための図である。
次に、被写体選択部175は、領域設定部173によって設定された探索領域Sの中の被写体を選択する(ステップS208)。ここでは、被写体選択部175は、図9の(B)に示すように、顔検出等で探索領域S中の女性の顔を検出し、フォーカスする被写体として女性を選択する。
次に、撮像装置100は、ユーザが操作部146のシャッターボタンを押すと、女性にフォーカスした状態で撮影を行う(ステップS210)。これにより、撮像装置100の動作例2が終了する。
上述した動作例2によれば、サッカードの偏心方向の領域を探索領域と設定することで、探索する領域を限定できるため、フォーカス対象の被写体の探索処理に要する時間を少なくできる。このため、ユーザの関心が高い被写体を、より迅速に選択できる。この結果、ユーザの関心が高い被写体に対して適切にフォーカスされた状態で、迅速に撮影を行うことができる。
なお、上述した撮像装置100の動作例1と動作例2については、例えばユーザが操作部146により撮影モードを選択することで、いずれか一方が実行される。
<まとめ>
以上説明したように、本実施形態に係る撮像装置100は、被写体を観るユーザの目の眼球運動であるサッカードを検出し、検出されたサッカードに基づいて、サッカードの偏心を取得し、撮影対象の被写体として、取得されたサッカードの偏心に対応した偏心方向に位置する被写体を選択する。かかる構成によれば、ユーザに負荷を与えずに、ユーザの関心が高い被写体を簡易に選択することができる。以下においては、比較例と対比しながら、本実施形態の撮像装置100の有効性について詳しく説明する。
比較例として、ファインダー視野内を覗くユーザの視線を検出する視線センサーを有し、検出した視線に基づいて撮影を行う(視線入力を行う)撮像装置が挙げられる。ここで、視線センサーで検出されるユーザの視線は、目の随意運動であるため、ユーザの関心の高い被写体に対して目を意識的に向ける必要がある。特に、関心の高い被写体がファインダーの視野内の端に位置する場合には、視線を端に向ける必要があり、ユーザの作業負担が増えることになる。
これに対して、本実施形態の撮像装置100におけるサッカードは目の不随意運動(無意識の運動)であり、視線入力とは異なり、操作者が意識的に目を動かす必要は無い。このため、サッカードの偏心方向を取得し、取得した偏心に対応した偏心方向の被写体を選択する構成によれば、仮に関心の高い被写体がファインダーの視野内の端に位置しても、目を意識的に動かす必要が無い。このため、ユーザに負荷を与えずに、ユーザの関心が高い被写体を簡易に選択することができる。
また、本実施形態ではサッカードの中でも検出される値が大きいマイクロサッカードを用いることで、ユーザの関心が高い被写体をより高精度に選択できる。さらに、ユーザの視線を検出可能な赤外線カメラで測定した目の眼球運動を用いて処理を行うので、従来の視線入力の際の処理と同様な処理量で済みながら、操作者の関心が高い被写体を簡易に選択することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
また、上記の実施形態で撮像装置としてデジタルスチルカメラやビデオカメラを例に挙げて説明したが、これに限定されない。例えば、撮像装置は、撮像素子を有する携帯電話機、PDA、ゲーム機、電子辞書等であっても良い。
また、上記の実施形態のフローチャートに示されたステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的に又は個別的に実行される処理をも含む。また時系列的に処理されるステップでも、場合によっては適宜順序を変更することが可能であることは言うまでもない。
100 撮像装置
110 レンズ部
112 撮像素子
114 アナログ処理部
116 画像信号処理部
120 圧縮処理部
130 コントローラ部
132 VRAM
134 SDRAM
136 記録メディア
142 ビューファインダー
144 赤外線カメラ
146 操作部
152 レンズ制御部
154 バス
171 検出部
172 偏心取得部
173 領域設定部
174 抽出部
175 被写体選択部

Claims (6)

  1. 被写体を観る操作者の目の眼球運動であるサッカードを検出する検出部と、
    前記検出部によって検出された前記サッカードに基づいて、前記サッカードの偏心を取得する偏心取得部と、
    撮影対象の被写体として、前記偏心取得部によって取得された前記偏心に対応した偏心方向に位置する被写体を選択する被写体選択部と、
    を備える、撮像装置。
  2. 前記検出部は、前記サッカードとしてマイクロサッカードを検出する、請求項1に記載の撮像装置。
  3. 撮影対象の被写体を探索する探索領域を設定する領域設定部を更に備え、
    前記領域設定部は、前記偏心取得部によって取得された前記偏心に対応した偏心方向の領域を前記探索領域に設定し、
    前記被写体選択部は、前記領域設定部によって設定された前記探索領域の中の被写体を選択する、請求項1又は2に記載の撮像装置。
  4. 撮像部が撮影する画面内の複数の被写体を抽出する抽出部を更に備え、
    前記被写体選択部は、前記抽出部によって抽出された前記複数の被写体の中から、前記偏心方向に位置する被写体を選択する、請求項1又は2に記載の撮像装置。
  5. 前記操作者が前記被写体を観るためのビューファインダーと、
    前記ビューファインダーを介して前記被写体を観る前記操作者の視線を測定する視線測定部と、を更に備え、
    前記検出部は、前記視線測定部による測定結果に基づいて前記サッカードを検出する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の撮像装置。
  6. 被写体を観る操作者の目の眼球運動であるサッカードを検出するステップと、
    検出された前記サッカードに基づいて、前記サッカードの偏心を取得するステップと、
    撮影対象の被写体として、取得された前記偏心に対応した偏心方向に位置する被写体を選択するステップと、
    を有する撮像方法。
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