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JP2012513474A - エチレン−テトラフルオロエチレンカルボン酸および塩 - Google Patents

エチレン−テトラフルオロエチレンカルボン酸および塩 Download PDF

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JP2012513474A
JP2012513474A JP2011543632A JP2011543632A JP2012513474A JP 2012513474 A JP2012513474 A JP 2012513474A JP 2011543632 A JP2011543632 A JP 2011543632A JP 2011543632 A JP2011543632 A JP 2011543632A JP 2012513474 A JP2012513474 A JP 2012513474A
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Abstract

水性重合媒質内でのフッ素化モノマーの分散重合のためのプロセスにおいて界面活性剤として有用である、エチレン−テトラフルオロエチレン部分を含むポリフッ素化カルボン酸およびその塩。

Description

本発明は、ポリフッ素化化合物の分野に関し、より詳細には、エチレン−テトラフルオロエチレン部分を含むカルボン酸およびその塩に関する。
フッ素化モノマーの水性分散液重合のための典型的な方法には、フルオロ界面活性剤と脱イオン水を含む加熱した反応装置にフッ素化モノマーを補給するステップが含まれる。例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)ホモポリマーなど一部の重合のための安定剤として、反応装置内ではパラフィンロウが利用される。遊離ラジカル開始剤溶液が利用され、重合が進むにつれて、追加のフッ素化モノマーを添加して圧力が維持される。例えば溶融加工可能なTFEコポリマーなどの一部のポリマーの重合においては、溶融粘度を制御するために連鎖移動剤が用いられる。数時間後に、補給が停止され、反応装置は通風され、窒素でパージされ、容器内の生分散液は冷却容器に移される。金属、ガラスおよびファブリック用のフルオロポリマーコーティング中で使用するために、ポリマー分散液は典型的には、コーティングとして使用される安定化された分散液を生産する分散液濃縮作業へと移送される。細かい粉末の生産用に、一定の等級のPTFE分散液が製造される。この用途では、分散液は凝固させられ、水性媒質が除去され、PTFEは乾燥されて細かい粉末を生成する。樹脂成形用途用の溶融加工可能なフルオロポリマー分散液も同様に凝固させられ、凝固したポリマーは乾燥させられ、次にフレーク、チップまたはペレットなど、後続する溶融加工作業で使用するために適切な形に加工される。高固形分のフルオロポリマー分散液の生産を成功裡に行うためには、一般に、界面活性剤が存在して分散液を安定化させてフルオロポリマー粒子の凝固を防ぐことが必要である。
重合で使用されるフルオロ界面活性剤は通常、水溶性で反応条件に対して安定な、非テロゲン系アニオンフルオロ界面活性剤である。最も広く用いられているフルオロ界面活性剤は、Berryに対する特許文献1中で開示されている通りのペルフルオロアルカンカルボン酸および塩、具体的には、多くの場合C8と呼ばれるペルフルオロオクタン酸および塩、ならびに多くの場合C9と呼ばれるペルフルオロノナン酸および塩である。ペルフルオロオクタン酸および塩に関する最近の環境上の問題のため、フルオロポリマー重合プロセスの中でペルフルオロオクタン酸およびその塩を低減または除去することには利点がある。
同様に、フッ素所要量が比較的低く高いフッ素効率を示す部分的にフッ素化された末端基により先行技術のペルフルオロアルキル基が置換されている新規の改良型フッ素化界面活性剤を提供することも望まれる。「フッ素効率」というのは、所望の表面効果または界面活性剤特性を得るために最小限の量のフッ素を使用する能力または同レベルのフッ素レベルを用いてより優れた性能を得る能力を意味する。高いフッ素効率を有する界面活性剤は、匹敵する界面活性剤に比べて高価なフッ素をより少ない量しか用いずに同じまたはそれ以上のレベルの表面効果を生み出す。
米国特許第2,559,752号明細書
ここで提供されているのは、フッ素化モノマーの水性エマルジョン重合において有用であるエチレン−テトラフルオロエチレン部分を含む部分的にフッ素化された化合物である。
具体的には、ここで提供されているのは、式(I)
f(CH2CH2CF2CF2x(CH2CH2CF2yC(O)OM (I)
の化合物において、Rfが1〜4個の炭素原子を有する線状または分岐ペルフルオロアルキル基であり、xは1〜3、yは0または1であり、MはH、NH4、Li、Na、K、または1〜8個の炭素原子を含む線状、分岐または環状アルキルであり、ここでx+yの和が2以上であることを条件とする化合物である。
本発明はさらに、式(II)
f(CH2CH2CF2CF2xC(O)OM (II)
の化合物において、Rfが1〜4個の炭素原子を有する線状または分岐ペルフルオロアルキル基であり、xは2〜3であり、MがH、NH4、Li、Na、K、または1〜8個の炭素原子を含む線状、分岐または環状アルキルである化合物を提供する。
本発明に係るフッ素化化合物は、界面活性剤として有用である。
本明細書で記述するのは、フッ素化モノマーの水性エマルジョン重合の中で使用するかまたはその他のフッ素化化合物の調製のための中間体として使用することのできる1つ以上のエチレン−テトラフルオロエチレン部分(−CH2CH2CF2CF2−)を含む部分的にフッ素化された化合物である。本発明の化合物は、式(I)
f(CH2CH2CF2CF2x(CH2CH2CF2yC(O)OM (I)
を有し、この式中Rfは1〜4個の炭素原子を有する線状または分岐ペルフルオロアルキル基であり、xは1〜3、yは0または1であり、MはH、NH4、Li、Na、K、または1〜8個の炭素原子を含む線状、分岐または環状アルキルであり、x+yの和が2以上であることを条件とする。
典型的には、Rfは線状ペルフルオロアルキル基、より典型的にはCF3CF2−であり得る。典型的にはxは1〜2であり得;xが1である場合yは典型的には1であり、xが2である場合yは典型的には0である。Mは典型的にはNH4、メチルまたはエチルである。
y=1である場合、式(I)の化合物は、以下の反応スキームにより調製可能である。
Figure 2012513474
式(II)の化合物を含むオレフィンは、式
f(CH2CH2CF2CF2xCH2CH2I (VI)
を有する部分的にフッ素化されたヨウ化アルキルとNaOHまたはKOHとを反応させることによって調製可能である。
式(VI)の化合物は、RfI(なお式中Rfは、式(I)について定義された通りである)と、エチレン(ET)およびテトラフルオロエチレン(TFE)の混合物とのオリゴマー化により調製可能である。この反応は適切なラジカル開始剤を用いて室温から約150℃までの任意の温度で実施することができる。好ましくは、この反応は、約40℃〜約100℃の温度で、この範囲内でおよそ10時間の半減期を有する開始剤を用いて実施される。気相での出発材料の補給比、すなわちエチレンおよびテトラフルオロエチレンの組合せモル数に対するRfIのモル数を用いて、反応の転換を制御することができる。このモル比は、約1:3〜約20:1、好ましくは約1:2〜10:1、より好ましくは約1:2〜約5:1である。エチレン対テトラフルオロエチレンのモル比は、約1:10〜約10:1、好ましくは約3:7〜約7:3、そしてより好ましくは約4:6〜約6:4である。
次に、式(IV)
f(CH2CH2CF2CF2xCH2CH2CF2C(O)OR (IV)
の化合物は、式(V)
BrCF2C(O)OR (V)
のブロモジフルオロアセテートと式(II)の部分的にフッ素化されたフルオロアルキルオレフィンとを反応させることで調製され得、この式中、Rは1〜8個の炭素原子を含む線状、分岐または環状アルキルである。式(V)の化合物は市販されている。この反応は、鉄粉またはNiCl2/Znの存在下で高温で実施可能であり、生成物エステル(IV)は標準的な手順によって単離可能である。
これは次に酸加水分解に付されて式(I)(M=H)の酸を形成することができ、その後任意には塩基と反応させられて式(I)(M=Li、Na、K、NH4)の塩を形成することができる。
y=0である場合、式(I)の化合物は、KMnO4を用いた(上述の通りに調製された)置換エチレン(II)の酸化とそれに続く酸を形成するための酸性化(M=H)および塩を形成するための反応(M=Li、Na、K、NH4)によって調製され得る。これについては、以下に示す反応スキームの中で概要を記す。
Figure 2012513474
同じく本明細書中に記述されているのは、開始剤とフルオロ界面活性剤を含む水性媒質中で少なくとも1つのフッ素化モノマーを重合するステップを含む方法において、前記フルオロ界面活性剤が、式(I)
f(CH2CH2CF2CF2x(CH2CH2CF2yC(O)OM (I)
の化合物(なお式中、Rfは1〜4個の炭素原子を有する線状または分岐ペルフルオロアルキル基であり、xは1〜3、yは0または1であり、MはH、NH4、Li、NaまたはKであり、ここでx+yの和が2以上であることを条件とする)を含む方法である。
重合プロセスによって形成されるフルオロポリマー分散液は、少なくとも1つのフッ素化モノマー(すなわちモノマーの少なくとも1つがフッ素を含んでいる)、好ましくは二重結合炭素に付着された少なくとも1つのフッ素またはペルフルオロアルキル基を有するオレフィンモノマーで作られたフルオロポリマーの粒子で構成されている。本発明の方法で用いられるフッ化モノマーは、テトラフルオロエチレン(TFE)、ヘキサフルオロプロピレン(HFP)、クロロトリフルオロエチレン(CTFE)、トリフルオロエチレン、ヘキサフルオロイソブチレン、ペルフルオロアルキルエチレン、フルオロビニルエーテル類、フッ化ビニル(VF)、フッ化ビニリデン(VF2)、ペルフルオロ−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソール(PDD)、ペルフルオロ−2−メチレン−4−メチル−1,3−ジオキソラン(PMD)、ペルフルオロ(アリルビニルエーテル)およびペルフルオロ(ブテニルビニルエーテル)からなる群から選択することができる。典型的なペルフルオロアルキルエチレンモノマーは、ペルフルオロブチルエチレン(PEBE)である。典型的なフルオロビニルエーテル類には、ペルフルオロ(アルキルビニルエーテル)モノマー(PAVE)、例えばペルフルオロ(プロピルビニルエーテル)(PPVE)、ペルフルオロ(エチルビニルエーテル)(PEVE)、およびペルフルオロ(メチルビニルエーテル)(PMVE)が含まれる。任意には、非フッ素化オレフィンコモノマー例えばエチレンおよびプロピレンをフッ素化モノマーと共重合させることができる。
フルオロビニルエーテル類には、フルオロポリマー内に官能基を導入するために有用なものも含まれる。これらには、CF2=CF−(O−CF2CFRfa−O−CF2CFR’fSO2Fが含まれ、式中RfおよびR’fは独立して、F、Clまたは1〜10個の炭素原子を有するペルフッ素化アルキル基から独立して選択され、a=0、1または2である。このタイプのポリマーは、米国特許第3,282,875号明細書中(CF2=CF−O−CF2CF(CF3)−O−CF2CF2SO2F、ペルフルオロ(3,6−ジオキサ−4−メチル−7−フッ化オクテンスルホニル))、および米国特許第4,358,545号明細書および4,940,525号明細書(CF2=CF−O−CF2CF2SO2F)中
で開示されている。別の例は、米国特許第4,552,631号明細書中で開示されているCF2=CF−O−CF2−CF(CF3)−O−CF2CF2CO2CH3、ペルフルオロ(4,7−ジオキサ−5−メチル−8−ノネンカルボン酸)のメチルエステルである。ニトリル、シアネート、カルバメートおよびリン含有官能基という官能基を有する類似のフルオロビニルエーテル類が、米国特許第5,637,748号;6,300,445号および6,177,196号明細書の中で開示されている。
この方法は、改質PTFEを含めたポリテトラフルオロエチレン(PTFE)分散液を生産する場合に特に有用である。PTFEおよび改質PTFEは、典型的に、少なくとも約1×108Pa・sのメルトクリープ粘度を有し、メルトクリープ粘度がこのように高い場合、ポリマーは溶融状態で有意に流動せず、したがって溶融加工可能なポリマーではない。ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)は、有意なコモノマーが全く存在しない単独の重合テトラフルオロエチレンを意味する。改質PTFEとは、コモノマーの濃度が非常に低いため結果として得られるポリマーの融点がPTFEの融点より実質的に低く降下しないTFEのコポリマーを意味する。このようなコモノマーの濃度は好ましくは、1wt%未満、より好ましくは0.5wt%未満である。有意な効果を得るために、好ましくは少なくとも約0.05wt%の最低量が使用される。改質PTFEは、ペルフルオロオレフィン、特にヘキサフルオロプロピレン(HFP)またはペルフルオロ(アルキルビニルエーテル)(PAVE)(なお、アルキル基は1〜5個の炭素原子を含む)などの、ベーキング(融解)中のフイルム形成能力を改善する少量のコモノマー改質剤を含み、ペルフルオロ(エチルビニルエーテル)(PEVE)およびペルフルオロ(プロピルビニルエーテル)(PPVE)が好まれる。クロロトリフルオロエチレン(CTFE)、ペルフルオロブチルエチレン(PFBE)または分子内に嵩高い側鎖を導入する他のモノマーも含まれる。
この方法は、溶融加工可能なフルオロポリマー分散液を生産する場合に特に有用である。溶融加工可能とは、ポリマーを押出し機および射出成形機などの従来の加工設備を用いて溶融状態で加工できる(すなわち、意図された目的にとって有用となるのに充分な強度と堅牢性を示すフイルム、繊維および管などの造形品へとメルトから製造できる)ことを意味している。このような溶融加工可能なフルオロポリマーの例としては、ホモポリマー、例えばポリクロロトリフルオロエチレンまたはテトラフルオロエチレン(TFE)のコポリマーおよび、通常コポリマーの融点をTFEホモポリマー、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)の融点よりも実質的に低い温度、例えば315℃以下の溶融温度まで低下させるのに充分な量でポリマー中に存在する少なくとも1つのフッ素化共重合性モノマー(コモノマー)が含まれる。
溶融加工可能なTFEコポリマーは典型的には、特定のコポリマーにとって標準的である温度でASTM D−1238に準じて測定した場合に約1〜100g/10分のメルトフローレート(MFR)を有するコポリマーを提供するための一定量のコモノマーをコポリマー中に取込んでいる。好ましくは、メルト粘度は、米国特許第4,380,618号明細書に記載されている通りに修正されたASTM D−1238の方法により372℃で測定した場合に少なくとも約102Pa・sであり、より好ましくは、約102Pa・s〜約106Pa・sの範囲内、最も好ましくは約103〜約105Pa・sの範囲内にある。追加の溶融加工可能なフルオロポリマーとしては、エチレン(E)またはプロピレン(P)とTFEまたはCTFEのコポリマー、特にETFE、ECTFEおよびPCTFEがある。
本方法の実践において使用するための典型的な溶融加工可能コポリマーには、少なくとも約40〜98mol%のテトラフルオロエチレン単位および約2〜60mol%の少なくとも1つのその他のモノマーが含まれる。TFEを有する典型的なコモノマーは、3〜8個の炭素原子を有するペルフルオロオレフィン、例えばヘキサフルオロプロピレン(HFP)および/または線状または分岐アルキル基が1〜5個の炭素原子を含むペルフルオロ(アルキルビニルエーテル)(PAVE)である。典型的なPAVEモノマーは、アルキル基が1、2、3または4個の炭素原子を含むものであり、複数のPAVEモノマーを用いてコポリマーを作ることができる。典型的なペルフルオロポリマーは、HFP含有量が約9〜17wt%であるTFE/HFPコポリマー、より好ましくはHFP含有量が約9〜17wt%でありPAVE含有量(好ましくはPEVE)が約0.2〜3wt%であるTFE/HFP/PAVE例えばPEVEまたはPPVE(コポリマーの合計100wt%に対する)である。
さらなる有用なポリマーは、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)のフイルム形成ポリマーおよびフッ化ビニリデンのコポリマーならびにポリフッ化ビニル(PVF)およびフッ化ビニルのコポリマーである。
フルオロカーボンエラストマー分散液を生産する場合にも、この方法は有用である。これらのエラストマーは典型的に25℃未満のガラス転移温度を有し、室温でほとんどまたは全く結晶化度を示さない。結晶質のという用語は、ポリマーが幾分かの結晶化度を有し、ASTM D3418に準じて測定された検出可能な融点および少なくとも約3J/gの溶融吸熱によって特徴づけされるということを意味している。先の定義によると結晶質でない溶融加工可能なポリマーは、非晶質である。
この方法によって作られるフルオロカーボンエラストマーコポリマーは、典型的にフルオロカーボンエラストマーの合計重量に基づいて、フッ化ビニリデン(VF2)またはテトラフルオロエチレン(TFE)であってもよい第1のフッ素化モノマーの共重合単位を25〜70wt%含んでいる。フルオロカーボンエラストマー中の残りの単位は、フッ素化モノマー、炭化水素オレフィン類およびそれらの混合物からなる群から選択された前記第1のモノマーとは異なる1つ以上の追加の共重合モノマーで構成されている。この方法によって調製されたフルオロカーボンエラストマーは同様に、任意には、1つ以上のキュアサイトモノマーの単位も含んでいてもよい。共重合キュアサイトモノマーが存在する場合、それは典型的に、フルオロカーボンエラストマーの合計重量に基づいて0.05〜7wt%のレベルにある。適切なキュアサイトモノマーの例としては以下のものが含まれる:i)臭素、ヨウ素または塩素含有フッ素化オレフィン類またはフッ素化ビニルエーテル類;ii)ニトリル基含有フッ素化オレフィン類またはフッ素化ビニルエーテル類;iii)ペルフルオロ(2−フェノキシプロピルビニルエーテル);およびiv)非共役ジエン類。
典型的なTFEベースのフルオロカーボンエラストマーコポリマーとしては、TFE/PMVE、TFE/PMVE/E、TFE/PおよびTFE/P/VF2が含まれる。好ましいVF2ベースのフルオロカーボンエラストマーコポリマーとしてはVF2/HFP、VF2/HFP/TFEおよびVF2/PMVE/TFEが含まれる。これらのエラストマーコポリマーのいずれも、さらに、キュアサイトモノマーの単位を含んでいてもよい。
この方法は、加圧反応装置内でバッチプロセスとして実施可能である。この方法を実施するための適切な垂直または水平型反応装置には、撹拌器が備わっており、所望の反応速度およびコモノマーが用いられる場合にはその均一な取込みを得るために充分な程度にTFEなどの気相モノマーとの接触を水性媒質が提供するようになっている。反応装置は典型的には、反応装置をとり囲む冷却用ジャケットを含み、こうして、温度制御された熱交換媒質の循環によって反応温度が適切に制御されるようになっている。
典型的な方法においては、反応装置にはまず最初に、重合媒質の脱イオンおよび脱気水が投入され、フルオロ界面活性剤が媒質中に分散される。任意には、酸素含有量を低減する目的で窒素および/または気体モノマーを用いて少なくとも一回反応装置をパージすることができる。PTFEホモポリマーおよび改質PTFEについては、安定剤としてのパラフィンロウが添加されることが多い。PTFEホモポリマーおよび改質PTFEのための適切な手順には、まず第一にTFEで反応装置を加圧するステップが含まれる。HFPまたはペルフルオロ(アルキルビニルエーテル)などのコモノマーが使用される場合には、次にそれを添加する。その後、過硫酸アンモニウム溶液などの遊離ラジカル開始剤溶液が添加される。PTFEホモポリマーおよび改質PTFEについては、過酸化ジスクシニルなどのコハク酸供給源である第2の開始剤が開始剤溶液中に存在して、凝塊を低減してもよい。あるいは、過マンガン酸カリウム/シュウ酸などのレドックス開始剤系が使用される。温度は上昇させられ、重合がひとたび開始した時点で、追加のTFEが添加されて圧力を維持する。重合の始まりはキックオフと呼ばれ、気体モノマー補給圧力の実質的降下が観察される点として定義づけされ、例えば約10psi(約70kPa)である。重合が進むにつれて、コモノマーおよび/または連鎖移動剤を添加することもできる。一部の重合については、重合中に追加のモノマー、開始剤および/または重合剤を添加してもよい。
バッチ分散重合は、2段階で進展するものとして説明することができる。この反応の最初の期間は、核形成段階であると言うことができ、その間に所与の数の粒子が確立される。その後、新しい粒子の形成がほとんどまたは全く無い状態で、確立された粒子上でのモノマーの重合が支配的な活動である成長段階が起こるといえる。重合の核形成段階から成長段階への遷移は、TFEの重合については、典型的には約4パーセント〜約10パーセントの固体が中にある状態で円滑に発生する。TFEポリマー粒子の最終的生分散液粒径(RDPS)は典型的に50〜350nmの範囲内にある。使用される本発明の界面活性剤(I)の量は、ポリマー粒子分散液そして好ましくは上述の範囲内の好適な粒径を達成するために有効なものである。
所望のポリマー量または固体含有量が達成されたバッチ完了(典型的には数時間)の後、補給は停止され、反応装置は通風され窒素でパージされ、容器内の生分散液は冷却容器に移される。
重合完了時点での分散液の固体含有量は、分散液の意図された用途に応じて変動可能である。例えば本明細書中で記述された方法は、例えば10%未満という低い固体含有量をもつ「種」分散液を生産するために使用可能であり、この種の分散液は、より高い固体レベルへの後続する重合プロセスのための「種」として用いられる。本明細書中で記述されている方法は同様に、少なくとも約10wt%またはより典型的には少なくとも約15%の固体含有量をもつフルオロポリマー分散液を生産するためにも利用可能である。
本方法の一実施形態において、重合は、生産されたフルオロポリマーの合計重量に基づいて約10wt%未満および/または5wt%未満の未分散フルオロポリマー(凝塊)を生産する。
重合されたままの分散液は、一部の用途のためにはアニオン、カチオンまたは非イオン界面活性剤で安定化させることができる。しかしながら典型的には、重合されたままの分散液は、分散液濃縮作業に移され、この作業は典型的には公知の方法により非イオン界面活性剤を用いて安定化された濃縮分散液を生産する。Marksらの米国特許第3,037,953号明細書中およびHolmesの米国特許第3,704,272号明細書中で教示された通りのエトキシル化芳香族アルコール類を安定剤として使用することが可能である。非イオン界面活性剤で安定化された濃縮分散液中では好ましくは、Marksらの米国特許第3,037,953号明細書中およびMiuraらの米国特許第6,153,688号明細書中で開示されたものなどのエトキシル化脂肪族アルコール類が使用される。特に好ましい非イオン界面活性剤は、Cavanaughの欧州特許出願公開第1472307 A1号明細書中で開示されている通りの、式
R(OCH2CH2nOH
の化合物または化合物混合物であり、式中Rは、8〜18個の炭素原子を有する分岐アルキル、分岐アルケニル、シクロアルキルまたはシクロアルケニル炭化水素基であり、nは5〜18の平均値である。安定化された分散液は、好ましくは、分散中のフルオロポリマー固形成分の量に基づいて2〜11wt%の非イオン界面活性剤を含む。濃縮分散液の固体含有量は典型的には約35〜約70wt%である。
細かい粉末を生産するために、一定の等級のPTFE分散液が作られる。この用途については、分散は凝固され、水性媒質が除去され、PTFEは乾燥させられて、細かい粉末を生産する。
溶融加工可能なコポリマー分散液重合は、有意な量のコモノマーが最初にバッチに添加されかつ/または重合中に導入されるという点を除いて、類似している。メルトフローレートを増大させるべく分子量を低減するために、典型的には連鎖移動剤が有意な量で使用される。安定した濃縮分散液を生産するために同じ分散液濃縮作業を使用することができる。あるいは、成形用樹脂として使用される溶融加工可能なフルオロポリマーについては、分散液は凝固され、水性媒質は除去される。フルオロポリマーは乾燥させられ、その後、後続する溶融加工作業で使用するのに適切なフレーク、チップまたはペレットなどの形に加工される。
本方法を、加圧反応装置内で連続プロセスとして実施してもよい。フルオロカーボンエラストマーの製造のためには、連続プロセスが特に有用である。
本明細書中で記述する重合は、重合条件下でラジカルを生成することのできる遊離ラジカル開始剤を用いる。当該技術分野において周知の通り、本発明に係る用途のための開始剤は、得るべきフルオロポリマーのタイプおよび所望の特性例えば末端基のタイプ、分子量などに基づいて選択される。溶融加工可能なTFEコポリマーなどの一部のフルオロポリマーのためには、ポリマー内でアニオン末端基を生成する無機過酸の水溶性塩が利用される。このタイプの好ましい開始剤は、比較的長い半減期を有し、好ましくは過硫酸塩、例えば過硫酸アンモニウムまたは過硫酸カリウムである。過硫酸塩開始剤の半減期を短縮するためには、Feなどの金属触媒塩を有するまたは有さない亜硫酸水素アンモニウムまたはメタ重亜硫酸ナトリウムなどの還元剤を使用することができる。好ましい過硫酸塩開始剤は、金属イオンを実質的に含まず、最も好ましくは、アンモニウム塩である。
分散液の最終用途に向けたPTFEまたは改質PTFE分散液の生産のためには、少量の短鎖ジカルボン酸例えばコハク酸または、ジコハク酸ペルオキシド(DSP)などのコハク酸を生産する開始剤も同様に、典型的に、過硫酸塩などの比較的長い半減期の開始剤に加えて添加される。このような短鎖ジカルボン酸は典型的に、未分散ポリマー(凝塊)を低減させる上で有益である。細かい粉末を製造するためのPTFE分散液の生産のためには、過マンガン酸カリウム/シュウ酸などのレドックス開始剤系が使用されることが多い。
開始剤は、所望の反応速度で重合反応を開始し維持するのに充分な量で水性重合媒質に添加される。開始剤の少なくとも一部分が、典型的に重合の始めに添加される。重合全体を通した連続的な添加または重合中に所定の回数で用量的にも間隔的にもさまざまである添加を含め、さまざまな添加様式が使用されてもよい。1つの作業様式においては、開始剤は反応装置に予め投入され、重合が進むにつれて反応装置内に追加の開始剤が連続的に補給される。典型的には、重合の経過中に利用される過硫酸アンモニウムおよび/または過硫酸カリウムの合計量は、水性媒質の重量に基づき、約25ppm〜約250ppmである。例えば過マンガン酸カリウム/シュウ酸開始剤などのその他のタイプの開始剤を、当該技術分野で公知の通りの量および手順で利用することができる。
例えば溶融加工可能なTFEコポリマーなどの一部のタイプのポリマーの重合に係る方法においては、メルト粘度を制御する目的で分子量を減少させるために、連鎖移動剤を使用してもよい。この目的で有用な連鎖移動剤は、フッ素化モノマーの重合における使用について周知である。典型的な連鎖移動剤としては、水素、脂肪族炭化水素、ハロカーボン、ハイドロハロカーボンまたは1〜20個の炭素原子、より好ましくは1〜8個の炭素原子を有するアルコールが含まれる。このような連鎖移動剤の代表例は、アルカン例えばエタン、クロロホルム、1,4−ジヨードペルフルオロブタンおよびメタノールである。
連鎖移動剤の量および添加様式は、特定の連鎖移動剤の活性およびポリマー生成物の所望の分子量によって左右される。重合開始前の単一回の添加、重合全体を通した連続的な添加または重合中に所定の回数で用量的にも間隔的にもさまざまである添加を含め、さまざまな添加様式が使用されてもよい。重合反応装置に供給される連鎖移動剤の量は、結果として得られたフルオロポリマーの重量に基づいて典型的には約0.005〜約5wt%、より典型的には約0.01〜約2wt%である。
試験方法
コモノマー含有量(PPVE)は、米国特許第4,743,658号明細書、第5欄、9〜23行目で開示されている方法にしたがってFTIRにより測定される。
粒径、すなわち生分散液粒径(RDPS)は、Microtrac Ultrafine Particle Analyzer(UPA)を用いて材料の粒径分布(PSD)を測定するレーザー回折技術により決定される。UPAは、0.003ミクロン〜6.54ミクロンの粒径範囲でPSDを測定するために、動的光散乱原理を使用する。試料は、水を用いてバックグラウンドを収集した後に分析される。測定は3回反復され平均がとられる。
1H NMR化学シフトは、テトラメチルシラン基準からダウンフィールドのppmとして報告される。19F NMR化学シフトは、CFCl3基準からダウンフィールドのppmとして報告される。
実施例1
ヨウ化ペルフルオロエチルエチルからのTFEおよびエチレンのオリゴマー化
排出後に、1ガロン入り反応装置に、共にE.I.du Pont de Nemours and Company,Wilmington,DE.から入手可能であるヨウ化ペルフルオロエチル(PFEI)(3405g)と重合開始剤のVAZO64(1g)を投入した。その後、反応装置をエチレンで80psig(51g)まで加圧した。その後反応装置を65℃まで加熱し、発熱反応を観察した。内部温度は数分間で81℃まで上昇し、その間に圧力は158psig(ピーク)から109psigまで降下した。150psigの圧力を維持するために追加のエチレンを添加した。3時間の反応の間に合計415gのエチレンを投入した。最後の1時間の反応の間に、反応温度を70℃まで上昇させた。GC試料標本(約10g)を除いて液体生成物(3526g)が得られた。反応混合物のGC分析は、GC面積%に基づいてエチレン(1.4%)、PFEI(0.7%)、PFEEI(97.3%)およびPFEBI(ヨウ化ペルフルオロエチルブチル、0.5%)を示した。
ヨウ化ペルフルオロエチルエチル(PFEEI)(45g)とVAZO64(1g)を400mL入り振とう管に投入した。容器を−15℃の内部温度まで冷却し排出した後、エチレン(6g)とテトラフルオロエチレン(25g)を添加した。結果としての混合物を20時間80℃まで加熱した。未反応のヨウ化ペルフルオロエチルエチルを減圧蒸留により室温で回収した。残った固体をCH3CN(3×100mL)で抽出した。CH3CN抽出物を濃縮し、減圧下で蒸留して純粋ヨード1,1,2,2,5,5,6,6−オクタヒドロペルフルオロ−1−ヨードオクタンを得た。CH3CN抽出後に残った固体を、暖かいテトラヒドロフランで抽出した。テトラヒドロフラン抽出物を濃縮し、乾燥させて純粋な1,1,2,2,5,5,6,6,9,9,10,10−ドデカヒドロペルフルオロ−1−ヨードドデカンを得た。テトラヒドロフラン抽出後に残った固体は、主として、式C25(CH2CH2CF2CF2xCH2CH2Iのヨウ化物(なお式中x=3)およびGCおよびGC−MSにより示される通りのより高級なオリゴマーであった。生成物1,1,2,2,5,5,6,6−オクタヒドロペルフルオロ−1−ヨードオクタンおよび1,1,2,2,5,5,6,6,9,9,10,10−ドデカヒドロペルフルオロ−1−ヨードドデカンは以下で示されている通りに特徴づけされた:
1,1,2,2,5,5,6,6−オクタヒドロペルフルオロ−1−ヨードオクタン:mp(融点)75〜77℃;
1H NMR(CDCl3):2.33(m,4H)、2.68(m,2H)、3.24(m,2H);19F NMR(CDCl3):−85.9(s,3F)、−115.8(m,4F)、−119.2(m,2F)。
1,1,2,2,5,5,6,6,9,9,10,10−ドデカヒドロペルフルオロ−1−ヨードドデカン:mp125〜128℃;1H NMR(アセトン−d6):2.46(m,8H)、2.77(m,2H)、3.37(m,2H);
19F NMR(アセトン−d6):−86.7(s,3F)、−117.1(m,6F)、−117.3(m,2F)、−119.5(m,2F)。
実施例2
1,1,2,5,5,6,6−ヘプタヒドロペルフルオロ−1−オクテンの調製
実施例1由来の1,1,2,2,5,5,6,6−オクタヒドロ−1−ヨードペルフルオロオクタン(220g)とMeOH(250mL)の混合物を60℃で撹拌した。NaOH(26g)を分量の形でその温度で添加した。添加の完了後、混合物をさらに30分間60℃で撹拌した。結果として得た混合物を2層に分割した。上部層を単離し、水と混合した(400mL)。結果として得た底部層を単離し、もとの底部層と組合せ、その後水で洗浄し(2×100mL)、無水Na2SO4上で乾燥させ、蒸発させて113.9gの生成物(1,1,2,5,5,6,6−ヘプタヒドロペルフルオロ−1−オクテン、bp(沸点)112℃、収量77%)を得た。1H NMR(CDCl3):2.33(m,4H)、5.74(m,1H)、5.97(m,2H)。19F NMR(CDCl3):−86.0(s,3F)、−115.4(m,2F)、−116.3(m,2F)、−119.3(m,2F)。
実施例3
1,1,2,5,5,6,6,9,9,10,10−トリデカヒドロペルフルオロ−1−ドデセンの調製
実施例1由来の粗製1,1,2,2,5,5,6,6,9,9,10,10−ドデカヒドロ−1−ヨードペルフルオロドデカン(50g)、水酸化カリウム(3.5g)およびMeOH(160mL)の混合物を65℃で撹拌した。水酸化カリウム(4.5g)を分量の形でその温度で添加した。水酸化カリウム添加の終了後、混合物をさらに30分間65℃で撹拌した。混合物にEtOH(35mL)とKOH(2g)を添加した。結果として得た混合物をさらに6時間65℃で撹拌した。大部分の固体は溶解した。溶液を水(600mL)中に注ぎ、沈殿した固体を濾過により収集した。反応フラスコ中に残った固体をMeOH(40mL)およびエタノール(40mL)と混合し、さらに1時間65℃まで加熱した。この混合物を水(400mL)中に注ぎ、沈殿した固体を濾過により収集した。固体の2分量を組合せ、水(3×300mL)で洗浄し、真空下(2トル)で乾燥して水を除去した。固体を減圧下で空気冷却機での短経路蒸発によりさらに精製して生成物(39.7g、bp128〜9℃/75トル、mp69〜70℃)を得た。1H NMR(CDCl3):2.33(8,4H)、5.73(d,J=11Hz,1H)、5.96(m,2H)。19F NMR(CDCl3):−86.0(s,3F)、−115.4(m,2F)、−115.9(m,4F)、−116.5(m,2F)、−119.3(t,J=17Hz,2F)。
実施例4
メチル3,3,4,4,7,7,8,8−オクタヒドロペルフルオロデカノエートの調製
実施例2由来の1,1,2,5,5,6,6−ヘプタヒドロペルフルオロ−1−オクテン(131g)エチルブロモジフルオロアセテート(SynQuest Laboratories、Inc.,Alachua、FL)(141g)、Fe粉末(41g)、MeOH(480mL)を3日間還流させた。反応混合物をデカントして固体を除去した。液体を濃縮して固体を得、これをエーテル(2L)中に溶解させ、HCl(1N、2×300mL)、水(300mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、次に濃縮して、白色固体生成物(155g)を得た。固体をMeOH(300mL)から再結晶化させて生成物A(72g)を得た。母液を冷蔵庫内で冷却した。生成物Bとしてより多くの生成物を得た(28g、組合せ収量54%、mp65〜67℃)。1H NMR(CDCl3):3.92(s,3H)、2.34(m,8H)。19F NMR(CDCl3):−85.9(s,3F)、−107.2(t,J=16Hz,2F)、−115.5(m,2F)、−115.7(m,2F)、−119.2(t,J=16Hz,2F)。
実施例5
3,3,4,4,7,7,8,8−オクタヒドロペルフルオロデカン酸の調製
実施例4由来の3,3,4,4,7,7,8,8−オクタヒドロペルフルオロデカノエート(52.5g)とNaOH(10%、400mL)の混合物を70℃で1時間撹拌した。室温まで冷却した後、固体を濾過により収集し、水(3×100mL)で洗浄し、真空中で乾燥させて塩を得た。その後塩をHCl(10%、350mL)と混合し、70℃で1時間加熱した。混合物を冷却し、固体を濾過により収集し、HCl(10%、100mL)、CH2Cl2(2×50mL)およびアセトン(300mL)で洗浄した。アセトン洗浄液を濃縮し、真空中で乾燥させて3,3,4,4,7,7,8,8−オクタヒドロペルフルオロデカン酸を得た(48g、mp128〜131℃、収量95%)。1H NMR(アセトン−d6):3.27(br s,1H)、2.45(m,8H)。19F NMR(アセトン−d6)、−86.7(s,3F)、−107.9(t,J=16Hz、2F)、−117.0(m,4F)、−119.5(m,2F)。
実施例6
3,3,4,4,7,7,8,8−オクタヒドロペルフルオロデカノエートの調製
実施例5由来の3,3,4,4,7,7,8,8−オクタヒドロペルフルオロデカン酸(25g)をエーテル(150mL)と混合した。濾過により不溶性固体(約1.3g)を除去した。アンモニア溶液(水中28%のNH3、4.9g)を室温で滴下によりろ液に添加した。結果として得た混合物を2時間室温で撹拌した。生成物を濾過により収集し、エーテル(2×50mL)で洗浄し、真空中で乾燥させてアンモニウム3,3,4,4,7,7,8,8−オクタヒドロペルフルオロデカノエート、を得た(24.5g、収量99%、mp200〜213℃)。1H NMR(D2O):2.49(m,4H)、2.31(m,4H)。19F NMR(D2O):−85.8(s,3F)、−105.5(t,J=15Hz、2F)、−116.2(t,J=17Hz,2F)、−116.4(t,J=17Hz,2F)、−118.9(t,J=18Hz、2F。元素分析計算値:C、31.01%;H、3.12%、F、53.97%。実際値:C、31.01%;H、3.04%、F、53.98%。
実施例7
4,4,5,5,8,8,9,9−オクタヒドロペルフルオロウンデカン酸の調製
500mL入りのフラスコに、水(50mL)、実施例3由来の1,1,2,5,5,6,6,9,9,10,10−トリデカヒドロペルフルオロ−1−ドデセン(4g)およびKMnO4(3g)を投入した。結果として得た混合物をゆっくりと65℃まで加熱した。それを30分間65℃で撹拌した後、オレフィン(10g)およびKMnO4(4g)を交互に小分量の形で1時間にわたり添加した。混合物を次にさらに1時間65℃で撹拌した。室温まで冷却した後、濃縮HCl(30mL)を反応混合物に非常にゆっくりと添加し、その間氷水浴で冷却した。結果として得た混合物を次に室温で一晩撹拌した。固体を濾過により収集し、HCl(2N、50mL)、水(3×30mL)で洗浄し、真空中で乾燥させて、4,4,5,5,8,8,9,9−オクタヒドロペルフルオロウンデカン酸(11g)を得た。1H NMR(アセトン−d6):2.51(m,8H)、5.71(br s、1H)。19F NMR(アセトン−d6):−86.7(s,3F)、−117.1(m,6F)、−119.5(t,J=17Hz,2F)、121.4(m,2F)。
実施例8
4,4,5,5,8,8,9,9−オクタヒドロペルフルオロウンデカノエートの調製
実施例7由来の4,4,5,5,8,8,9,9−オクタヒドロペルフルオロウンデカン酸(10g)、MeOH(60mL)および濃H2SO4(0.5mL)の混合物を5時間還流させた。水(300mL)を添加し、結果として得た固体を濾過により収集し、水(3×50mL)で洗浄し、真空中で乾燥させてメチル4,4,5,5,8,8,9,9−オクタヒドロペルフルオロウンデカノエートを得た(9.0g、収量87%、Mp56〜58℃)。GC−MS(m/e)395(0.6%)、375(0.8%)、325(0.4%)、197(7.3%)、177(11%)、59(100%)。1H NMR(CDCl3):3.97(s,3H)、2.35(m,8H)。19F NMR(CDCl3):−85.9(s,3F)、−117.5(m,6F)、−119.2(t,J=17Hz,2F)、−120.1(s、2F)ppm。
実施例9
メチル4,4,5,5,8,8,9,9−オクタヒドロペルフルオロウンデカノエートからの4,4,5,5,8,8,9,9−オクタヒドロペルフルオロウンデカン酸の調製および精製
メチル4,4,5,5,8,8,9,9−オクタヒドロペルフルオロウンデカノエート(3.6g)およびNaOH溶液(10%、25mL)の混合物を1時間70℃で撹拌した。固体を濾過により収集し、水(2×20mL)で洗浄し、乾燥させて白色固体生成物を得た(3.6g)。
固体生成物をHCl(10%、60mL)と混合し、70℃まで2時間加熱した。結果として得た固体をHCl(10%、2×20mL)、水(3×10mL)およびCH2Cl2(20mL)で洗浄し、乾燥させて4,4,5,5,8,8,9,9−オクタヒドロペルフルオロウンデカン酸を得た(3.4g、収量97%、mp144〜146℃)。1H NMR(アセトン−d6):2.52(m)。19F NMR(アセトン−d6):−86.7(s,3F)、−116.9(t,J=18Hz,2F)、−117.1(m,4F)、−119.3(t,J=18Hz,2F)、−121.7(s,2F)。
実施例10
アンモニウム4,4,5,5,8,8,9,9−オクタヒドロペルフルオロウンデカノエートの調製
実施例9由来の酸4,4,5,5,8,8,9,9−オクタヒドロペルフルオロウンデカン酸(3.3g)とエーテル(25mL)の混合物に対してアンモニア溶液(水中28%のNH3、0.8g)を、室温で添加した。反応混合物を室温で15時間撹拌した。固体を濾過により収集し、エーテル(2×20mL)で洗浄し、乾燥させてアンモニウム4,4,5,5,8,8,9,9−オクタヒドロペルフルオロウンデカノエート(3.15g、収量92%)を得た。1H NMR(D2O):2.47(m)。19F NMR(D2O):−85.7(s,3F)、−115.9(t,J=18Hz,2F)、−116.4(m,4F)、−118.7(t,J=18Hz,2F)、−119.4(s,2F)。
比較例11
重合においては脱気水を使用した。脱気水は、大きなステンレス鋼製容器の中に脱イオン水を圧送しおよそ30分間水を通して窒素ガスを勢いよく泡立たせて全ての酸素を除去することによって調製した。
界面活性剤溶液1は、脱イオン水中の19wt%のAPFO(アンモニウムペルフルオロオクタノエート、E.I.DuPont de Nemours、Inc.、Wilmington、DE)からなり、開始剤溶液1は1000gの脱イオン水中の1.0gの過硫酸アンモニウム(Sigma−Aldrich Corporation、St.Louis、MO、USAより購入)で構成されている。
反応装置は、3枚羽根撹拌機およびバッフルインサートが備わったInconel(登録商標)製の1リットル入りの垂直オートクレーブであった。これらの実施例においては、連鎖移動剤は全く使用しなかった。およそ−13PSIG(11.7kPa)の真空を反応装置に加えた。これを用いて、事前投入物として4.8gの界面活性剤溶液1と500mLの脱気水の溶液を取込んだ。その後、50PSIG(450kPa)まで窒素ガスで加圧することによって反応装置を3回パージ(撹拌器=100RPM)し、それに続いて1PSIG(108kPa)まで通風して酸素含有量を低減した。さらに、25PSIG(274kPa)まで気体テトラフルオロエチレン(TFE)で加圧することによりそれをさらに3回パージし(撹拌器=100rpm)、それに続いて1PSIG(108kPa)まで通風することによって、オートクレーブの中味から酸素をさらに確実に低減した。撹拌器の速度を600RPMまで増大させ、反応装置を65℃まで加熱し、次に反応装置内に液体としてペルフルオロ(プロピルビニルエーテル)(PPVE)(12.8g)を圧送した。
その温度に達した時点で、TFE(約38g)を添加することによって反応装置圧力を公称250PSIG(1.83MPa)まで上昇させた。開始剤溶液1を反応装置に1分間20mL/分の速度で補給して、0.02gの過硫酸アンモニウムの事前投入物を提供した。次に、TFE秤量タンク内の質量損失として測定される90gのTFEが消費された時点として定義されたバッチの終りに至るまで、0.25mL/分の速度でこの事前投入物を圧送した。
(10PSIG(70kPa)の圧力降下が観察された点として定義される)キックオフにおいて、重合は開始したものとみなされ、これは同様に、重合の残りの部分についての0.12g/分の速度でのPPVE補給の出発点でもあった。反応装置圧力は、重合全体を通して必要に応じてTFEを補給することによって、250PSIG(1.83MPa)で恒常に保たれた。
90gのTFEが消費された後、撹拌器を200RPMまで減速させ、反応装置に対する補給を打ち切り、30分間にわたり30℃まで中味を冷却した。その後、撹拌器を100RPMまで減速し、反応装置を大気圧まで通風した。
チーズクロスを通してフルオロポリマー分散液を濾過して、重合により生産された未分散ポリマー(凝塊)を全て除去した。濾過した凝塊を小さいアルミ製鍋の中に入れ、100℃で最低8時間真空オーブン内で乾燥して余剰の水を除去した。乾燥した凝塊は、合計単離ポリマー固体のwt%として表1に報告されている。
こうして生産したフルオロポリマー分散液は、典型的に15〜16wt%前後の固体含有量を有している。
凍結、解凍および濾過により、濾過済み分散液からポリマーを単離した。ポリマーを脱イオン水で洗浄し、数回濾過してから、真空オーブン内で80℃、30mm Hg(4kPa)の真空で一晩乾燥させた。結果は表1に、濾過済み分散液中のポリマーの固体wt%として報告されている。
APFO界面活性剤を用いた2回のデュプリケートランの結果は、11aおよび11bとして表1に報告されている。
実施例12
比較例11の一般的手順にしたがって、反応装置事前投入物は、追加の水が全く無い以下で記述する通りの界面活性剤溶液であった。アンモニウム3,3,4,4,7,7,8,8−オクタヒドロペルフルオロデカノエート(0.865g)に脱イオン水を添加して500.0gの最終溶液質量を得ることによって調製した式CF3CF2CH2CH2CF2CF2CH2CH2CF2COO NH4を有する界面活性剤溶液(実施例6由来のアンモニウム3,3,4,4,7,7,8,8−オクタヒドロペルフルオロデカノエート)を利用した。2回のデュプリケートランの結果は表1に12aおよび12bとして報告されている。
実施例13
比較例11の一般的手順にしたがって、反応装置事前投入物は、追加の水が全く無い以下で記述する通りの500gの界面活性剤溶液であった。アンモニウム4,4,5,5,8,8,9,9−オクタヒドロペルフルオロウンデカノエート(0.92g)に脱イオン水を添加して500.0gの最終溶液質量を得ることによって調製した式CF3CF2CH2CH2CF2CF2CH2CH2CF2CF2COO NH4を有する界面活性剤溶液(実施例10由来のアンモニウム4,4,5,5,8,8,9,9−オクタヒドロペルフルオロウンデカノエート)を利用した。3回のデュプリケートランの結果は表1に13a、13bおよび13cとして報告されている。
本明細書に記載された化合物は界面活性剤として使用された場合、比較的少ないフッ素で、広く使用されている界面活性剤AFPOに匹敵する性能を重合において提供するということがわかる。
Figure 2012513474

Claims (9)

  1. 式(I)
    f(CH2CH2CF2CF2x(CH2CH2CF2yC(O)OM (I)
    (式中、Rfが1〜4個の炭素原子を有する線状または分岐ペルフルオロアルキル基であり、xは1〜3、yは0または1であり、MはH、NH4、Li、Na、K、または1〜8個の炭素原子を含む線状、分岐または環状アルキルであるが、但しx+yの和が2以上である)
    の化合物。
  2. fが1〜4個の炭素原子を有する線状ペルフルオロアルキル基であり、xが1または2である、請求項1に記載の化合物。
  3. xが1であり、yが1である、請求項1に記載の化合物。
  4. xが2であり、yが0である、請求項1に記載の化合物。
  5. fがCF3CF2−であり、xが1であり、yが1であり、MがNH4である、請求項1に記載の化合物。
  6. fがCF3CF2−であり、xが2であり、yが0であり、MがNH4である、請求項1に記載の化合物。
  7. fが1〜4個の炭素原子を有する線状ペルフルオロアルキル基であり、xが1であり、yが1であり、Mがメチルまたはエチルである、請求項1に記載の化合物。
  8. 式(II)
    f(CH2CH2CF2CF2xC(O)OM (II)
    (式中、Rfが1〜4個の炭素原子を有する線状または分岐ペルフルオロアルキル基であり、xは2〜3であり、MがH、NH4、Li、Na、K、または1〜8個の炭素原子を含む線状、分岐または環状アルキルである)
    の化合物。
  9. fがCF3CF2−であり、xが2である、請求項8に記載の化合物。
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