JP2012231782A - エタノール製造装置及びエタノール製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】バイオマス原料を糖化発酵させて生成されるエタノール発酵液が導入され、内部が大気圧よりも減圧された状態でエタノール発酵液を蒸留して水蒸気を含むエタノールベーパーを留出させると共に、バイオマス原料を糖化発酵させるために再利用される酵素含有濃縮廃液を缶出させる減圧蒸留塔11と、減圧蒸留塔11から留出されたエタノールベーパーを精留するための精留塔12とを備えた構成とする。この場合、減圧蒸留塔11から留出したエタノールベーパーを断熱圧縮する第1の圧縮機16を備え、第1の圧縮機16によって断熱圧縮されたエタノールベーパーを精留塔12に導入するようにすれば、エタノールベーパーのエネルギーをより効率良く活用できる。
【選択図】図2
Description
更に、酵素を循環利用する場合、前処理工程などで添加されるアルカリ液やリンス液によって循環系内の液量が増えていくので、減圧蒸留塔から缶出された酵素を含む廃液を糖化発酵装置に全量戻して再利用できない場合がある。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされるもので、酵素を循環して利用するのに適したエタノール製造装置及びエタノール製造方法を提供することにある。特に、酵素を循環して利用するために必要な熱エネルギーと冷却エネルギーを従来よりも低減したエタノール製造装置及びエタノール製造方法を提供することを目的とする。
また、本発明の他の目的は、装置全体のエネルギー効率を高めることによって、酵素を利用したエタノール製造技術の省エネルギー化を図ることにある。
前記減圧蒸留塔から前記留出された前記エタノールベーパーを精留するための精留塔と、を備えたことを特徴とする。
前記第1の過熱器により加熱された前記エタノールベーパーが前記第1の圧縮機内で凝縮しないように、該第1の圧縮機に送られてもよい。
前記第2の圧縮機によって断熱圧縮された前記エタノールベーパーの一部が前記精留塔の塔底循環液を加熱する加熱部の熱源として利用された後、前記精留塔の塔頂へ循環することが好ましい。
前記第2の圧縮機によって圧縮された前記エタノールベーパーが、前記精留塔に導入される前記エタノール液を加熱するための熱源に利用されることが好ましい。
前記第2の過熱器により加熱された前記エタノールベーパーが前記第2の圧縮機に送られてもよい。
前記エタノール発酵液を減圧蒸留して、水蒸気を含むエタノールベーパーと、酵素含有濃縮廃液とを生成する工程と、
前記エタノールベーパーを精留するための精留工程と、
前記酵素含有濃縮廃液を、前記バイオマス原料を糖化発酵させる工程に循環させる工程と、を含むことを特徴とする。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。但し、本発明の技術的範囲は、以下の実施の形態によって限定されることはない。
本発明の第1の実施の形態に係るエタノール製造装置10(図2参照)は、セルロースを含んだ木質系、草本系、紙系のバイオマス原料からエタノールを生成するものである。図1に示すように、エタノール製造工程は、前処理工程P1、糖化工程P2、C6糖発酵工程P3、減圧蒸留工程P4、精留工程P5、無水化工程P6を含んでいる。この製造工程は、更に固液分離工程P7及びC5糖発酵工程P8を含んでいる。
糖化工程P2では、前処理されたバイオマス原料に、セルラーゼ、ヘミセルラーゼ等の糖化酵素を添加し、セルロース等を加水分解して単糖を得る。
C5糖発酵工程P8では、固形物が分離された酵素含有濃縮廃液に含まれるC5糖を発酵させる。発酵液は糖化工程P2へと循環する。
この工程では、図2に示すように、減圧蒸留塔11及び精留塔12によって、それぞれ蒸留及び精留が行われる。
減圧蒸留塔11には、C6糖発酵工程P3にて生成されたエタノール発酵液が導入される。減圧蒸留塔11の塔底温度は、30℃以上60℃未満(望ましくは30℃以上51℃以下)になるよう、第1の圧縮機16によって内部圧力が減圧制御されている。減圧蒸留塔11の塔頂部の内部圧力は、例えば16kPaAに制御される。
減圧蒸留塔11の塔底部から缶出した酵素含有濃縮廃液の一部は、塔底循環液として熱交換器17によって昇温され、減圧蒸留塔11の塔底へと循環する。なお、熱交換器17では、図示しない蒸気ラインから供給される蒸気を熱源としている。減圧蒸留塔11の塔底温度は例えば45℃となる。
また、熱交換器17は減圧蒸留塔11の外部に配置されているが、減圧蒸留塔11の塔底部と一体化させて、図示しない蒸気ラインから供給される蒸気と熱交換させてもよい。
加熱されたエタノールベーパーは、更に第1の圧縮機16によって、断熱圧縮され、昇温、昇圧される。その後、エタノールベーパーは精留塔12に導入される。
従って、従来のようにエタノールベーパーをチラー等で冷却して凝縮することなく、ベーパーのまま精留塔12に導入するため、冷却に必要なエネルギーと精留塔12に必要な熱エネルギーが低減される。
また、第1の過熱器18を設けずに、第1の圧縮機16によって断熱圧縮され、昇温、昇圧されたエタノールベーパーの一部を第1の圧縮機16の入側に循環させて、エタノールベーパーが第1の圧縮機16内で凝縮することを防いでもよい。更に、前述の凝縮に起因する問題が発生するおそれがない場合、第1の圧縮機16の前段に第1の過熱器18を設けずに、留出したエタノールベーパーを第1の圧縮機16にて直接圧縮してもよい。
エタノール液は、塔頂からエタノールベーパー(その温度は、例えば79℃)として留出する。エタノールベーパーは、冷却器20で冷却されてエタノール液となり、無水化工程P6に送られる。なお、エタノール液の一部は、還流操作のために精留塔12の塔頂へ循環する。
低COD排水の一部は、熱交換器21によって昇温され、精留塔12の塔底へと循環する。これにより、塔底温度は例えば100℃となる。
続いて、本発明の第2の実施の形態に係るエタノール製造装置200について説明する。
なお、エタノール製造工程は、第1の実施の形態で説明したものと同じである。
エタノール製造装置200の減圧蒸留工程P4及び精留工程P5では、図3に示すように、減圧蒸留塔11及び精留塔12によって、それぞれ蒸留及び精留が行われる。
減圧蒸留塔11の塔底部から缶出した酵素含有濃縮廃液の一部は、熱交換器(加熱部)234によって入熱、昇温され、塔底循環液として減圧蒸留塔11の塔底へと循環する。
減圧蒸留塔11の塔頂から留出したエタノールベーパーは、第1の圧縮機242内で凝縮しないように、第1の過熱器241によって加熱される。ここで、一般に、塔頂から留出したエタノールベーパーが精留塔12に送られる間に凝縮すると、第1の圧縮機242内のインペラー(羽根部)等の回転部に過大な負荷が加わったり、凝縮液がシール部からリークしたりする等、機械的な問題が生じる場合がある。本実施の形態においては、減圧蒸留塔11の塔頂から留出したエタノールベーパーが第1の過熱器241によって加熱されるので、このような凝縮に起因する問題が発生することが防止される。
加熱されたエタノールベーパーは、更に第1の圧縮機242によって、断熱圧縮され、昇温、昇圧される。その後、エタノールベーパーは熱交換器234で減圧蒸留塔11の塔底の酵素含有濃縮廃液(塔底循環液)と熱交換され、凝縮する。
予熱器265は、精留塔12の塔頂部から留出し、第2の圧縮機262で昇温、昇圧された後、留出ライン268を通って送出されたエタノールベーパーが、予熱器264で熱交換されて凝縮したエタノール液を熱源としている。
予熱器252は、精留塔12の塔底部から缶出した低COD排水を熱源としている。
予熱器264は、精留塔12の塔頂部から留出し、第2の圧縮機262で昇温、昇圧された後、留出ライン268を通って送出されたエタノールベーパーを熱源としている。
従って、減圧蒸留塔11の塔頂部から留出し、第1の圧縮機242で昇温、昇圧されたエタノールベーパーを、減圧蒸留塔11の操作に必要な熱源とするため、従来のように蒸気などの外部熱エネルギーを使用することがなくなり、減圧蒸留塔11を操作するために必要なエネルギーが大幅に低減される。また、エタノール留出液や蒸留塔塔底からの缶出液の顕熱も予熱器等で利用するため、エネルギー使用量は低減される。更に、多重効用缶などの省エネルギー機器の導入により、塔頂温度が例えば35℃以下であった場合、消費電力が他の機器よりも大きいチラー等の冷却器が必要であるが、本プロセスではエタノールベーパーを凝縮させる必要がないのでこれが不要となる。
90%のエタノール液は、精留塔12の塔頂からエタノールベーパー(90%エタノールベーパー)として留出し、第2の過熱器261によって加熱され、第2の圧縮機262によって昇温、昇圧された後、留出ライン268に送出され、予熱器264及び予熱器265を通って無水化工程P6に送られる。
なお、90%エタノールベーパーは、前述のように、予熱器264によって減圧蒸留塔11から留出した10%エタノール液を予熱する。また、90%エタノールベーパーは予熱器264で凝縮した後、予熱器265によって10%エタノール液を予熱する。
第2の圧縮機262によって圧縮され昇温、昇圧したエタノールベーパーの一部は、還流ライン267に送出される。その後、還流ライン267に送出されたエタノールベーパーは、精留塔12の塔底部の加熱部である熱交換器254を通って塔底循環液と熱交換され、大部分が凝縮する。凝縮したエタノールは、エタノール還流液として、精留塔12の塔頂へと循環する。
低COD排水の一部は、熱交換器254によって昇温され、塔底循環液として精留塔12の塔底へと循環する。なお、熱交換器254の熱源は、前述の通り、第2の圧縮機262によって圧縮され、昇温、昇圧されたエタノールベーパーである。これにより、塔底温度は例えば100℃となる。
また、熱交換器234と、予熱器252、265との間に、凝縮されたエタノールを一時的に貯留するバッファタンクを設けることもできる。
続いて、本発明の第3の実施の形態に係るエタノール製造装置30について説明する。
なお、エタノール製造工程は、第1の実施の形態で説明したものと同じである。
エタノール製造装置30の減圧蒸留工程P4及び精留工程P5では、図4に示すように、減圧蒸留塔11及び精留塔12によって、それぞれ蒸留及び精留が行われる。
減圧蒸留塔11の塔底部から缶出した酵素含有濃縮廃液の一部は、塔底循環液として熱交換器33、及び熱交換器34(加熱部)によって入熱、昇温され、減圧蒸留塔11の塔底へと循環する。なお、熱交換器33では、精留塔12の塔底から缶出する低COD排水を熱源としている。熱交換器34では、減圧蒸留塔11の塔頂から留出するエタノールベーパーを第1の圧縮機42で断熱圧縮により昇温したものを熱源としている。減圧蒸留塔11の塔底温度は例えば45℃となる。
また、熱交換器33と熱交換器34は減圧蒸留塔11の外部に設置されているが、減圧蒸留塔11の塔底部と一体化させて、図示しない蒸気ラインから供給される蒸気と熱交換を行ってもよい。
減圧蒸留塔11の塔頂から留出したエタノールベーパーは、第1の圧縮機42内で凝縮しないように、第1の過熱器41によって加熱される。ここで、一般に、塔頂から留出したエタノールベーパーが精留塔12に送られる間に凝縮すると、第1の圧縮機42内のインペラー(羽根部)等の回転部に過大な負荷が加わったり、凝縮液がシール部からリークしたりする等、機械的な問題が生じる場合がある。本実施の形態においては、減圧蒸留塔11の塔頂から留出したエタノールベーパーが第1の過熱器41によって加熱されるので、このような凝縮に起因する問題が発生することが防止される。
加熱されたエタノールベーパーは、更に第1の圧縮機42によって、断熱圧縮され、昇温、昇圧される。その後、エタノールベーパーは熱交換器34で減圧蒸留塔11の塔底の酵素含有濃縮廃液(塔底循環液)と熱交換され、凝縮される。
予熱器63は、精留塔12の塔頂部から留出し、第2の圧縮機62で昇温、昇圧された後、還流ライン67を通って送出され、精留塔12の塔底部の加熱部である熱交換器54で熱交換されて凝縮したエタノール液を熱源としている。この還流ライン67のエタノール液は一部ベーパーとして存在しているものもある。
予熱器65は、精留塔12の塔頂部から留出し、第2の圧縮機62で昇温、昇圧された後、留出ライン68を通って送出されたエタノールベーパーが、予熱器64で熱交換されて凝縮したエタノール液を熱源としている。
予熱器52は、精留塔12の塔底部から缶出した低COD排水を熱源としている。
予熱器64は、精留塔12の塔頂部から留出し、第2の圧縮機62で昇温、昇圧された後、留出ライン68を通って送出されたエタノールベーパーを熱源としている。
従って、減圧蒸留塔11の塔頂部から留出し、第1の圧縮機42で昇温、昇圧されたエタノールベーパーを、減圧蒸留塔11の操作に必要な熱源とするため、従来のように蒸気などの外部熱エネルギーを使用することがなくなり、減圧蒸留塔11を操作するために必要なエネルギーが大幅に低減される。また、エタノール留出液や蒸留塔塔底からの缶出液の顕熱も予熱器等で利用するため、エネルギー使用量は低減される。その他、多重効用缶などの省エネルギー機器の導入により、塔頂温度が例えば35℃以下であった場合、消費電力が他の機器よりも大きいチラー等の冷却器が必要であるが、本プロセスではエタノールベーパーを凝縮させる必要がないのでこれが不要となる。
90%のエタノール液は、精留塔12の塔頂からエタノールベーパー(90%エタノールベーパー)として留出し、第2の過熱器61によって加熱され、第2の圧縮機62によって昇温、昇圧された後、留出ライン68に送出される。留出ライン68に送出されたエタノールベーパーは、予熱器64、予熱器65、予熱器66を通って無水化工程P6に送られる。
なお、90%エタノールベーパーは、前述のように、予熱器64によって減圧蒸留塔11から留出した10%エタノール液を予熱する。また、90%エタノールベーパーは予熱器64で凝縮した後、予熱器65によって10%エタノール液を予熱する。
第2の圧縮機62によって圧縮され昇温、昇圧したエタノールベーパーの一部は、還流ライン67に送出される。その後、還流ライン67に送出されたエタノールベーパーは、熱交換器54を通って塔底循環液と熱交換され、大部分が凝縮する。凝縮したエタノールは、予熱器63を介して精留塔12に導入される10%エタノールを予熱し、エタノール還流液として塔頂へと循環する。
低COD排水の一部は、熱交換器54によって昇温され、精留塔12の塔底へと循環する。なお、熱交換器54の熱源は、前述の通り、第2の圧縮機62によって圧縮され、昇温、昇圧されたエタノールベーパーである。これにより、塔底温度は例えば100℃となる。
続いて、本発明の第4の実施の形態に係るエタノール製造装置70について説明する。
なお、エタノール製造工程は、第1の実施の形態で説明したものと同じである。
エタノール製造装置70の減圧蒸留工程P4及び精留工程P5では、図5に示すように、減圧蒸留塔11及び精留塔12によって、それぞれ蒸留及び精留が行われる。
減圧蒸留塔11の塔底部の酵素含有濃縮廃液は、塔底循環液として熱交換器78、熱交換器79、及び熱交換器80によって昇温され、減圧蒸留塔11の塔底へと循環する。なお、熱交換器78では、精留塔12の塔底から缶出する低COD排水(その温度は、例えば100℃)を熱源としている。熱交換器79では、図示しない蒸気ラインから供給される外部蒸気と熱交換される。熱交換器80では、精留塔12の塔頂から留出するエタノールベーパーと熱交換される。減圧蒸留塔11の塔底温度は例えば45℃となる。
また、熱交換器78と熱交換器79は減圧蒸留塔11の外部に設置されているが、減圧蒸留塔11の塔底部と一体化させて、図示しない蒸気ラインから供給される蒸気と熱交換を行ってもよい。
減圧蒸留塔11の塔頂から留出したエタノールベーパーは、精留塔12に送られる間に凝縮しないように、第1の過熱器85によって加熱される。ここで、一般に、塔頂から留出したエタノールベーパーが精留塔12に送られる間に凝縮すると、第1の圧縮機86内のインペラー(羽根部)等の回転部に過大な負荷が加わったり、凝縮液がシール部からリークしたりする等、機械的な問題が生じる場合がある。本実施の形態においては、減圧蒸留塔11の塔頂から留出したエタノールベーパーが第1の過熱器85によって加熱されるので、このような凝縮に起因する問題が発生することが防止される。
加熱されたエタノールベーパーは、更に第1の圧縮機86によって断熱圧縮され、昇温、昇圧される。その後、エタノールベーパーは精留塔12に導入される。
従って、従来のようにエタノールベーパーを冷却して凝縮することなく、ベーパーのまま精留塔12に導入するため、精留塔12を運転するために必要なエネルギーが大幅に低減される。その他、多重効用缶などの省エネルギー機器の導入により、塔頂温度が例えば35℃以下であった場合、消費電力が他の機器よりも大きいチラー等の冷却器が必要であるが、本プロセスではエタノールベーパーを凝縮させる必要がないのでこれが不要となる。
また、減圧蒸留工程P4で必要な消費エネルギーを更に低減することもできる。
また、第1の過熱器85を設けずに、第1の圧縮機86によって断熱圧縮され、昇温、昇圧されたエタノールベーパーの一部を第1の圧縮機86の入側に循環させて、エタノールベーパーが第1の圧縮機86内で凝縮することを防いでもよい。更に、前述の凝縮に起因する問題が発生するおそれがない場合、第1の圧縮機86の前段に第1の過熱器85を設けずに、留出したエタノールベーパーを第1の圧縮機86にて直接圧縮してもよい。
低COD排水の一部は、熱交換器92によって図示しない蒸気ラインから供給される外部蒸気等により昇温され、精留塔12の塔底へと循環する。これにより、塔底温度は例えば100℃となる。
続いて、本発明の第5の実施の形態に係るエタノール製造装置97について説明する。
なお、エタノール製造工程は、第1の実施の形態で説明したものと同じである。以下では、第1の実施の形態と同じ部分については同じ符号を付して詳しい説明を省略する。
エタノール製造装置97の減圧蒸留工程P4及び精留工程P5では、図6に示すように、減圧蒸留塔11及び精留塔12によって、それぞれ蒸留及び精留が行われる。
缶出した減圧蒸留塔11の塔底部の酵素含有濃縮廃液の一部は、塔底循環液として熱交換器101、熱交換器102及び熱交換器103によって昇温され、減圧蒸留塔11の塔底へと循環する。なお、熱交換器101では、精留塔12の塔底から缶出する低COD排水(その温度は、例えば100℃)を熱源としている。熱交換器102では、図示しない蒸気ラインから供給される外部蒸気と熱交換される。熱交換器103では、精留塔12の塔頂から留出するエタノールベーパーと熱交換される。減圧蒸留塔11の塔底温度は例えば45℃となる。
また、熱交換器101と熱交換器102は減圧蒸留塔11の外部に設置されているが、減圧蒸留塔11の塔底部と一体化させて、図示しない蒸気ラインから供給される蒸気と熱交換を行ってもよい。
減圧蒸留塔11の塔頂から留出したエタノールベーパーは、精留塔12に送られる間に凝縮しないよう、図示しない蒸気ラインから供給される蒸気を熱源とする第1の過熱器105によって加熱される。ここで、一般に、塔頂から留出したエタノールベーパーが精留塔12に送られる間に凝縮すると、第1の圧縮機99内のインペラー(羽根部)等の回転部に過大な負荷が加わったり、凝縮液がシール部からリークしたりする等、機械的な問題が生じる場合がある。本実施の形態においては、減圧蒸留塔11の塔頂から留出したエタノールベーパーが第1の過熱器105によって加熱されるので、このような凝縮に起因する問題が発生することが防止される。
加熱されたエタノールベーパーは、更に第1の圧縮機99によって断熱圧縮され、昇温、昇圧される。その後、エタノールベーパーは精留塔12に導入される。
従って、従来のようにエタノールベーパーを冷却して凝縮することなく、ベーパーのまま精留塔12に導入するため、精留塔12を運転するために必要なエネルギーが低減される。その他、多重効用缶などの省エネルギー機器の導入により、塔頂温度が例えば35℃以下であった場合、消費電力が従来適用されている冷却塔(クーリングタワー)よりも大きいチラー等の冷却器が必要であるが、本プロセスではエタノールベーパーを凝縮させる必要がないのでこれが不要となる。
また、第1の過熱器105を設けずに、圧縮機によって断熱圧縮により昇温されたエタノールベーパーの一部を第1の圧縮機99の入側に循環させて、エタノールベーパーが圧縮機内で凝縮することを防いでもよい。更に、前述の凝縮に起因する問題が発生するおそれがない場合、第1の圧縮機99の前段に第1の過熱器105を設けずに、留出したエタノールベーパーを第1の圧縮機99にて直接圧縮してもよい。
なお、塔頂から留出したエタノールベーパーは、第2の圧縮機109により圧縮され、圧縮されたエタノールベーパーの一部が還流ライン121から熱交換器112を通って、大部分が凝縮された状態でエタノール還流液として、精留塔12の塔頂へ循環する。
また、低COD排水の一部は、熱交換器114及び熱交換器112によって昇温され、精留塔12の塔底へと循環する。熱交換器114では、図示しない蒸気ラインから供給される外部蒸気と熱交換される。なお、熱交換器112の熱源は、前述の通り、第2の圧縮機109によって圧縮され、昇温、昇圧されたエタノールベーパーである。これにより、塔底温度は例えば100℃となる。
<計算条件>
1.エタノール発酵液:10,484kg/h(エタノール濃度3%)
2.酵素含有濃縮廃液:8,737kg/h
3.減圧蒸留塔留出エタノール:1,747kg/h(エタノール濃度14%)(=エタノール発酵液10,484kg/h−酵素含有濃縮廃液8,737kg/h)
4.低COD排水:1,476kg/h(=減圧蒸留塔留出エタノール1,747kg/h−90%エタノール271kg/h)
5.90%エタノール:271kg/h(244kg/h/90wt%)
6.精留に関する還流比:3
なお、第1及び第4の実施の形態において、常圧蒸気(外部蒸気)は、補助的なエネルギーとして通常の10分の1程度の35にまで低減することができる。なぜなら、精留塔12に必要なエネルギーは、圧縮機16(86)で昇温、昇圧されて精留塔12に導入されるエタノールベーパーでほぼ賄われるためである。
また、第4の実施の形態において、減圧蒸気は700まで低減することができる。(塔底で導入する350のエネルギーのうち200分を利用する。)なぜなら、減圧蒸留塔11に必要なエネルギーは、精留塔12の塔頂部のエタノールベーパーが保有する潜熱分のエネルギーを利用するためである。
また、第5の実施の形態において、減圧蒸気は850まで低減することができる。
減圧蒸留塔11に必要なエネルギーは、精留塔12の塔頂部のエタノールベーパーの一部が保有する潜熱と顕熱分のエネルギーを利用するためである。
比較例2は、多重効用及びチラーを組み合わせて蒸留を行った場合の試算結果である。比較例2については、塔頂温度が35℃以下になるためチラーが必要となり、必要な外部エネルギーは蒸気換算で92となる。
図2に示すように、減圧蒸留塔11から留出するエタノールベーパーを凝縮させずに第1の圧縮機16で昇温、昇圧して精留塔12に導入することにより、外部エネルギーは蒸気換算で89まで減らすことができる。
図3に示すように、減圧蒸留塔11から留出するエタノールベーパーを凝縮させずに第1の圧縮機242で昇温、昇圧して、減圧蒸留塔11の熱源に利用し、更に精留塔12から留出するエタノールベーパーも凝縮させずに精留塔12の熱源に利用することにより、外部エネルギーは蒸気換算で27まで減らすことができる。
図4に示すように、減圧蒸留塔11から留出するエタノールベーパーを凝縮させずに第1の圧縮機42で昇温、昇圧して、減圧蒸留塔11の熱源に利用し、更に精留塔12から留出するエタノールベーパーも凝縮させずに精留塔12の熱源に利用することにより、外部エネルギーは蒸気換算で26まで減らすことができる。
図5に示すように、減圧蒸留塔11から留出するエタノールベーパーを凝縮させずに精留塔12に導入し、精留塔12から留出するエタノールベーパーを減圧蒸留塔11の熱源に利用することにより、外部エネルギーは蒸気換算で73まで減らすことができる。
図6に示すように減圧蒸留塔11から留出するエタノールベーパーを凝縮させずに精留塔12に導入し、精留塔12から留出するエタノールベーパーも凝縮させずに精留塔12の熱源に利用することにより、外部エネルギーは蒸気換算で94まで減らすことができる。
前述の実施の形態における減圧蒸留塔11は、エタノール発酵液を濃縮する減圧濃縮装置としてもよい。また、前述の実施の形態における第1の圧縮機は、ブロワ又は真空ポンプとしてもよい。更に、前述の実施の形態における第2の圧縮機は、ブロワ又は真空ポンプとしてもよい。
Claims (25)
- バイオマス原料を糖化発酵させて生成されるエタノール発酵液が導入され、内部が大気圧よりも減圧された状態で前記エタノール発酵液を蒸留して水蒸気を含むエタノールベーパーを留出させると共に、前記バイオマス原料を糖化発酵させるために再利用される酵素含有濃縮廃液を缶出させる減圧蒸留塔と、
前記減圧蒸留塔から留出された前記エタノールベーパーを精留するための精留塔と、を備えたことを特徴とするエタノール製造装置。 - 請求項1記載のエタノール製造装置において、前記減圧蒸留塔から留出した前記エタノールベーパーを断熱圧縮する第1の圧縮機を更に備え、
前記第1の圧縮機によって断熱圧縮された前記エタノールベーパーが前記精留塔に導入されることを特徴とするエタノール製造装置。 - 請求項1記載のエタノール製造装置において、前記減圧蒸留塔から留出した前記エタノールベーパーを断熱圧縮する第1の圧縮機を更に備え、
前記第1の圧縮機によって断熱圧縮された前記エタノールベーパーが前記減圧蒸留塔の塔底循環液を加熱する加熱部の熱源として利用された後凝縮し、エタノール液として前記精留塔に導入されることを特徴とするエタノール製造装置。 - 請求項3記載のエタノール製造装置において、前記減圧蒸留塔の塔底温度は30℃以上60℃未満であることを特徴とするエタノール製造装置。
- 請求項4記載のエタノール製造装置において、前記第1の圧縮機の前段に、前記減圧蒸留塔から留出した前記エタノールベーパーを加熱する第1の過熱器を更に備え、
前記第1の過熱器により加熱された前記エタノールベーパーが前記第1の圧縮機内で凝縮しないように、該第1の圧縮機に送られることを特徴とするエタノール製造装置。 - 請求項4記載のエタノール製造装置において、前記第1の圧縮機によって断熱圧縮された前記エタノールベーパーの一部が、該第1の圧縮機の入側へ循環することを特徴とするエタノール製造装置。
- 請求項5記載のエタノール製造装置において、前記第1の圧縮機によって断熱圧縮された前記エタノールベーパーが前記第1の過熱器の熱源として利用されることを特徴とするエタノール製造装置。
- 請求項1〜7のいずれか1項に記載のエタノール製造装置において、前記減圧蒸留塔から缶出される前記酵素含有濃縮廃液の重量が、前記バイオマス原料の酵素反応性を高めるための前処理で生成されるパルプ重量の2〜20倍となるように、前記減圧蒸留塔から留出される前記エタノールベーパーの流量を調節することを特徴とするエタノール製造装置。
- 請求項4〜8のいずれか1項に記載のエタノール製造装置において、前記精留塔から缶出する低COD排水を、前記バイオマス原料の酵素反応性を高めるための前処理を行う前処理工程に循環させることを特徴とするエタノール製造装置。
- 請求項4〜8のいずれか1項に記載のエタノール製造装置において、前記精留塔から缶出する低COD排水を、前記バイオマス原料に糖化酵素を添加して単糖を得るための糖化工程に循環させることを特徴とするエタノール製造装置。
- 請求項4〜8のいずれか1項に記載のエタノール製造装置において、前記精留塔から缶出する低COD排水を、前記減圧蒸留塔から缶出した酵素含有濃縮廃液から固形物を分離する固液分離工程で用いるリンス液として循環させることを特徴とするエタノール製造装置。
- 請求項4〜8のいずれか1項に記載のエタノール製造装置において、前記精留塔から缶出する低COD排水が、排水処理装置で処理されることを特徴とするエタノール製造装置。
- 請求項9〜12のいずれか1項に記載のエタノール製造装置において、前記低COD排水が前記減圧蒸留塔の塔底循環液の熱源として利用されることを特徴とするエタノール製造装置。
- 請求項13記載のエタノール製造装置において、前記低COD排水が更に前記エタノール発酵液の予熱に利用されることを特徴とするエタノール製造装置。
- 請求項9〜12のいずれか1項に記載のエタノール製造装置において、前記精留塔から留出したエタノールベーパーを圧縮する第2の圧縮機を更に備え、
前記第2の圧縮機によって断熱圧縮された前記エタノールベーパーの一部が前記精留塔の塔底循環液を加熱する加熱部の熱源として利用された後、前記精留塔の塔頂へ循環することを特徴とするエタノール製造装置。 - 請求項15記載のエタノール製造装置において、前記精留塔から缶出する前記低COD排水が、前記エタノール発酵液を予熱及び前記減圧蒸留塔の塔底循環液を加熱するための熱源に利用され、
前記第2の圧縮機によって圧縮された前記エタノールベーパーが、前記精留塔に導入される前記エタノール液を加熱するための熱源に利用されることを特徴とするエタノール製造装置。 - 請求項15又は16記載のエタノール製造装置において、前記第2の圧縮機の前段に、前記精留塔から留出した前記エタノールベーパーを加熱する第2の過熱器を更に備え、
前記第2の過熱器により加熱された前記エタノールベーパーが前記第2の圧縮機に送られることを特徴とするエタノール製造装置。 - 請求項17記載のエタノール製造装置において、前記第2の圧縮機によって断熱圧縮された前記エタノールベーパーが前記第2の過熱器の熱源として利用されることを特徴とするエタノール製造装置。
- 請求項13記載のエタノール製造装置において、前記減圧蒸留塔から缶出する酵素含有濃縮廃液、前記精留塔から缶出する前記低COD排水及び前記精留塔から留出する前記エタノールベーパーが前記エタノール発酵液の予熱に利用されることを特徴とするエタノール製造装置。
- 請求項1〜19のいずれか1項に記載のエタノール製造装置において、前記第1の圧縮機に代えて、ブロワ又は真空ポンプとしたことを特徴とするエタノール製造装置。
- 請求項15〜18のいずれか1項に記載のエタノール製造装置において、前記第2の圧縮機に代えて、ブロワ又は真空ポンプとしたことを特徴とするエタノール製造装置。
- 請求項1〜21のいずれか1項に記載のエタノール製造装置において、前記減圧蒸留塔に代えて、内部が大気圧よりも減圧された状態で前記エタノール発酵液を濃縮する減圧濃縮装置としたことを特徴とするエタノール製造装置。
- バイオマス原料を糖化発酵させて生成されるエタノール発酵液からエタノールを精製する方法であって、
前記エタノール発酵液を減圧蒸留して、水蒸気を含むエタノールベーパーと、酵素含有濃縮廃液とを生成する工程と、
前記エタノールベーパーを精留するための精留工程と、
前記酵素含有濃縮廃液を、前記バイオマス原料を糖化発酵させる工程に循環させる工程と、を含むことを特徴とするエタノール製造方法。 - 請求項23記載のエタノール製造方法において、前記エタノールベーパーを断熱圧縮する工程を更に含み、前記断熱圧縮する工程により昇温、昇圧された前記エタノールベーパーを前記精留工程へ導入することを特徴とするエタノール製造方法。
- 請求項23記載のエタノール製造方法において、前記エタノールベーパーを断熱圧縮する工程と、前記断熱圧縮する工程により昇温、昇圧された前記エタノールベーパーを前記減圧蒸留塔の塔底循環液と熱交換して凝縮させる工程を更に含み、
前記減圧蒸留塔からの前記エタノールベーパーを、エタノール液としてから前記精留工程へ導入することを特徴とするエタノール製造方法。
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