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JP2012223145A - 便通改善用組成物 - Google Patents

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JP2012223145A JP2011094552A JP2011094552A JP2012223145A JP 2012223145 A JP2012223145 A JP 2012223145A JP 2011094552 A JP2011094552 A JP 2011094552A JP 2011094552 A JP2011094552 A JP 2011094552A JP 2012223145 A JP2012223145 A JP 2012223145A
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Junichi Matsumoto
淳一 松本
Kanji Doi
幹治 土居
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Marutomo KK
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Marutomo KK
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Abstract

【課題】緑葉野菜等を使用した天然加工食材の使用量を減らしつつ、水溶性食物繊維、オリゴ糖等の食品添加剤等を併用して、便通を改善し、かつ腸内環境を改善できる便通改善用組成物を提供すること。
【解決手段】難消化性多糖類を含む天然加工食材と、難消化性多糖類を含む食品添加剤と、難消化性タンパク質と、を含む便通改善用組成物であって、
前記難消化性多糖類を含む天然加工食材と、前記難消化性多糖類を含む食品添加剤との合計重量100重量部に対し、難消化性タンパク質の重量が1〜20重量部の範囲であることを特徴とする、便通改善用組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は便通改善組成物に関し、詳しくは食品、飲料品、飼料等に使用される便通改善組成物に関する。
緑葉野菜等を絞って得られる青汁等の健康飲料は栄養価が高いこと、食物繊維が豊富に含まれていることから健康食品として広く国民に親しまれている他、愛玩動物等の飼料としても活用されている。
しかしながら栄養価が高く食物繊維が豊富でありながら、独特の草臭い風味から緑葉野菜等を絞って得られる青汁等の健康飲料は敬遠される問題がある。
独特の草臭い風味に対応するために各種の添加成分が検討されていて、消費者により受け入れられ易い風味の実現に向けて各企業が努力を重ねている。
しかしながら緑葉野菜等を絞って得られる青汁等の効能を維持しつつ消費者により受け入れられ易い飲料等を実現することは困難であるとの問題があった。
この一方、水溶性食物繊維およびオリゴ糖を含む便通改善用食品が提案されている。この食品は摂取しやすく少量で便通の改善効果を期待できるとされる(特許文献1)。
特開2005−102639号公報
本発明者らが検討したところ、緑葉野菜等を使用した天然加工食材の使用量を減らしつつ、水溶性食物繊維、オリゴ糖等の食品添加剤等を併用したところ、一定の便通改善効果を確認することができた。
しかしながら腸内環境が、前記天然加工食材および前記食品添加剤のみを使用した場合に改善されないことがあることを本発明者らは見出した。
本発明の目的は、緑葉野菜等を使用した天然加工食材の使用量を減らしつつ、水溶性食物繊維、オリゴ糖等の食品添加剤等を併用して、便通を改善し、かつ腸内環境を改善できる便通改善用組成物を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明者らが鋭意検討した結果、難消化性多糖類を含む天然加工食材と、難消化性多糖類を含む食品添加剤と、難消化性タンパク質とを含む便通改善用組成物が、本発明の目的に適うことを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、
[1]難消化性多糖類を含む天然加工食材と、難消化性多糖類を含む食品添加剤と、難消化性タンパク質と、を含む便通改善用組成物であって、
前記難消化性多糖類を含む天然加工食材と、前記難消化性多糖類を含む食品添加剤との合計重量100重量部に対し、難消化性タンパク質の重量が1〜20重量部の範囲であることを特徴とする、便通改善用組成物を提供するものである。
また本発明の一つは、
[2]前記難消化性多糖類を含む天然加工食材が、大麦若葉、ケール、ゴーヤ、明日葉、小松菜、よもぎおよび海藻からなる群より選ばれる少なくとも一つを加工したものであり、
前記難消化性多糖類を含む食品添加剤が、デキストリン、セルロース、ヘミセルロース、リグニンおよびペクチンからなる群より選ばれる少なくとも一つであり、
前記難消化性タンパク質が、溶液中で微生物に由来するプロテアーゼにより加工水産物を酵素分解して得られた混合液を濾過することにより得られた濾過残渣からなる、上記[1]に記載の便通改善用組成物を提供するものである。
また本発明の一つは、
[3]前記難消化性多糖類を含む天然加工食材が、大麦若葉であり、
前記難消化性多糖類を含む食品添加剤が、デキストリンであり、
前記難消化性タンパク質に使用する前記微生物に由来するプロテアーゼが、エンド型プロテアーゼおよびエキソ型プロテアーゼからなる群より選ばれる少なくとも一つであり、
前記難消化性タンパク質に使用する前記加工水産物が、魚節、荒節、食用魚粉および煮干しからなる群より選ばれる少なくとも一つであって、鰹類、鰯類、鯖類、鰺類、鮪類および鮭類からなる群より選ばれる少なくとも一つを原料とするものである、上記[1]または[2]に記載の便通改善用組成物を提供するものである。
また本発明の一つは、
[4]前記難消化性タンパク質に使用する前記加工水産物が、魚節および荒節からなる群より選ばれる少なくとも一つであって、鰹類を原料とするものである、上記[1]〜[3]のいずれかに記載の便通改善用組成物を提供するものである。
また本発明の一つは、
[5]前記難消化性多糖類を含む天然加工食材と、前記難消化性多糖類を含む食品添加剤との合計重量100重量部に対し、難消化性タンパク質の重量が、5〜15重量部の範囲である、上記[1]〜[4]のいずれかに記載の便通改善用組成物を提供するものである。
また本発明の一つは、
[6]動物用飼料用途に使用される、上記[1]〜[5]のいずれかに記載の便通改善用組成物を提供するものである。
本発明の便通改善用組成物は、便通を促進させることから、便秘の症状を緩和しつつ、腸内環境を改善することができる。
また本発明の便通改善用組成物は、独特の草臭い風味を有する緑葉野菜等の難消化性多糖類を含む天然加工食材の含有割合を減少させると共に、便秘の症状を緩和することができる。
さらに本発明の便通改善用組成物は、家畜、愛玩動物等の動物用飼料として飼料することにより、家畜、愛玩動物等の動物の便通を促進し、便秘の症状を緩和できることから家畜、愛玩動物等の動物の健全な発育を促進することができる。
本発明の便通改善用組成物は、難消化性多糖類を含む天然加工食材、難消化性多糖類を含む食品添加剤、および難消化性タンパク質を含むものであるが、最初に本発明に使用する難消化性多糖類を含む天然加工食材について説明する。
前記難消化性多糖類としては、例えば、食物繊維の中心的な物質で、植物細胞壁の構造物や細胞内容物に含まれるものが挙げられる。具体的には、例えば、デキストリン、セルロース、ヘミセルロース、リグニン、ペクチンの一種もしくは二種以上が挙げられる。
また本発明に使用する天然加工食材としては、例えば、天然の素材を、切断、粉砕、加熱、洗浄等の物理的に変化させる操作を加えた食材等を挙げることができる。
前記食材としては、例えば、具体的には、大麦若葉、ケール、ゴーヤ、明日葉、小松菜、よもぎ、海藻等の一種もしくは二種以上を挙げることができる。
本発明に使用する前記難消化性多糖類を含む天然加工食材としては、便通促進の観点から、大麦若葉等を使用することが好ましい。
次に本発明に使用する難消化性多糖類を含む食品添加剤について説明する。
前記難消化性多糖類を含む食品添加剤としては、例えば、天然の野菜、果物、穀物等の植物から分離した難消化性多糖類等が挙げられる。
前記難消化性多糖類を含む食品添加剤に使用する前記難消化性多糖類は、先に説明した難消化性多糖類を含む天然加工食材の場合と同様である。
具体的には植物から分離した難消化性のものが挙げられ、例えば、デキストリン、セルロース、ヘミセルロース、リグニン、ペクチンの一種もしくは二種以上が挙げられる。
本発明に使用する難消化性多糖類は、難消化性デキストリンであることが好ましい。
難消化性デキストリンは、加熱処理したデンプンをアミラーゼで加水分解し、未分解物より難消化性成分を分取して脱塩、脱色して得られる。
次に本発明に使用する難消化性タンパク質について説明する。
前記難消化性タンパク質としては、例えば、溶液中で微生物に由来するプロテアーゼにより加工水産物を酵素分解して得られた混合液を濾過することにより得られる濾過残渣等を挙げることができる。
前記加工水産物としては、例えば、魚節、荒節、食用魚粉、煮干し等を挙げることができる。
前記加工水産物は、鰹類、鰯類、鯖類、鰺類、鮪類、鮭類等の魚類等を原料とするものを使用することが好ましい。
前記加工水産物は一種もしくは二種以上を使用することができる。
中でも魚節、荒節が好ましく、魚節であればより好ましい。
また前記魚節は鰹類を原料とするものであればさらに好ましい。
前記加工水産物の酵素分解に使用する酵素としては、例えば、微生物に由来するプロテアーゼを挙げることができる。
前記プロテアーゼとしては、例えば、エンド型プロテアーゼ、エキソ型プロテアーゼ等を挙げることができる。
前記プロテアーゼはエンド型プロテアーゼおよびエキソ型プロテアーゼの二種を使用することが好ましい。
前記プロテアーゼにより加工水産物を酵素分解する際の温度は、10〜70℃の範囲が好ましく、30〜60℃の範囲であればより好ましい。
また、前記プロテアーゼにより加工水産物を酵素分解する際の前記溶液のpHは、3〜11の範囲が好ましく、5〜10の範囲であればより好ましい。
前記プロテアーゼにより加工水産物を酵素分解する際の時間は、1〜24時間の範囲であり、2〜20時間の範囲であれば好ましく、10〜18時間の範囲であればより好ましい。
前記難消化性タンパク質の製造方法について、実施形態に基づいて具体的に説明すると次の通りである。
まず前記粉末魚節を水に懸濁させた混合液を調製する。
次に、前記混合液を50℃〜60℃に保温しつつ前記プロテアーゼを適宜、例えば粉末魚節に対して1/25の割合で添加し、16時間程度反応させる。この後、85℃程度で10分〜20分加熱しプロテアーゼを失活させ、濾過により水溶性画分を除去して不溶性画分を得ることができる。
次に本発明に使用する前記難消化性多糖類を含む天然加工食材と、難消化性多糖類を含む食品添加剤と、難消化性タンパク質との量比関係について説明する。
前記難消化性多糖類を含む天然加工食材と難消化性多糖類を含む食品添加剤との合計重量が100重量部の場合、前記難消化性多糖類を含む食品添加剤の含有量は、30〜70重量部の範囲であることが好ましい。
前記難消化性多糖類を含む食品添加剤の含有量が、30重量部未満の場合には前記難消化性多糖類を含む天然加工食材の風味改善効果に乏しい場合があり、70重量部を越える場合には、腸内環境が改善されない場合がある。
前記難消化性多糖類を含む食品添加剤の含有量は、前記難消化性多糖類を含む天然加工食材と難消化性多糖類を含む食品添加剤との合計重量が100重量部である場合を基準として、40〜60重量部の範囲であることがより好ましく、45〜55重量部の範囲であればさらに好ましい。
また難消化性タンパク質の含有量は、前記難消化性多糖類を含む天然加工食材と難消化性多糖類を含む食品添加剤との合計重量が100重量部の場合、1〜20重量部の範囲であることが好ましい。
前記難消化性タンパク質の含有量が、1重量部未満の場合には腸内環境が改善されない場合があり、20重量部を越える場合には便通改善効果に劣る場合がある。
前記難消化性タンパク質の含有量は、前記難消化性多糖類を含む天然加工食材と難消化性多糖類を含む食品添加剤との合計重量が100重量部である場合を基準として、5〜15重量部の範囲であることがより好ましく、6〜14重量部の範囲であればさらに好ましい。
前記難消化性多糖類を含む天然加工食材と、難消化性多糖類を含む食品添加剤と、難消化性タンパク質とからなる便通改善用組成物は、食品への添加材としても使用することができる。
前記難消化性多糖類を含む天然加工食材と、難消化性多糖類を含む食品添加剤と、難消化性タンパク質とからなる便通改善用組成物(A)と食品(B)との割合は、食品(B)を1000重量部とすると、使用する便通改善用組成物(A)の重量の範囲として1〜100重量部が好ましく、20〜80重量部であることがより好ましく、30〜70重量部の範囲であればさらに好ましい。
また本発明の便通改善用組成物は、さらに食材が添加されたものであってもよい。
前記食材としては、例えば、乳タンパク質、植物デンプン、甘味料、植物油、魚油、ミネラル剤、ビタミン剤、含硫アミノ酸、酸化防止剤、保存料、香料、着色料等が挙げられる。
前記乳タンパク質としては、例えば、牛乳等の乳原料に含まれるカゼイン等が挙げられる。
前記植物デンプンとしては、例えば、コーンスターチ等のトウモロコシから得られたデンプン、馬鈴薯デンプン、甘藷デンプン等が挙げられる。
前記甘味料としては、例えば、砂糖、果糖、蜂蜜等が挙げられる。
前記植物油としては、例えば、大豆油、コーン油、ナッツオイル、菜種油、オリーブ油、ゴマ油、ひまわり油等が挙げられる。
前記魚油としては、例えば、DHA(ドコサヘキサエン酸)、EPA(エイコサペンタエン酸)等の不飽和脂肪酸等が挙げられる。
前記ミネラル剤としては、例えば、ナトリウム、カリウム、リン、窒素等の成分を含む無機塩等が挙げられる。
前記ビタミン剤としては、例えば、ビタミンA、ビタミンB、ビタミンC、ビタミンK等を含むものが挙げられる。
前記含硫アミノ酸としては、例えば、シスチン等が挙げられる。
前記酸化防止剤としては、例えば、エリソルビン酸、カテキン、ジブチルヒドロキシトルエン、トコフェロール等が挙げられる。
前記保存料としては、例えば、安息香酸、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸、プロピオン酸等が挙げられる。
前記香料としては、例えば、バニラ抽出物、柑橘類抽出物等が挙げられる。
前記着色料としては、例えば、アナトー色素、ウコン色素、カラメル色素、カロチン色素等を挙げることができる。
前記添加剤は、本発明の効用を阻害しない範囲で適宜選択して一種もしくは二種以上を使用することができる。
本発明の便通改善用組成物は、人間用途のみならず、犬、猫等の愛玩動物、牛、豚、鶏、羊、馬等の家畜、養殖魚介類等に広く応用することができる。
次に実施例により本発明をより詳細に説明する。なおこれらの実施例により本発明は何ら限定されるものではない。
難消化性多糖類を含む天然加工食材である大麦若葉を25g、難消化性多糖類を含む食品添加剤である難消化性デキストリンを25g、難消化性タンパク質を5g使用して便通改善用組成物を作製した。
また上記成分に対して食材として、カゼインを200g、コーンスターチを532g、砂糖を100g、大豆油を70g、ミネラル剤を35g、ビタミン剤を10g、およびシスチンを3g添加して実施例1に係る便通改善用組成物を得た。
なお実施例1に使用した各成分は次の通りである。
・大麦若葉:東洋新薬社より入手
・難消化性デキストリン:松谷化学工業社製、商品名パインファイバーBi
・難消化性タンパク質:マルトモ社製、商品名ボニカット
・ミネラル剤:AIN93Gを使用
・ビタミン剤:AIN93Gを使用
・シスチン:和光純薬工業社製、商品名L−シスチン
次に1群6匹のラットを用いて実験を行った。
最初にそれぞれのラットに対し、同量のロペラマイドを投与してラットを便秘状態にした。
次に表1に示した配合により便通改善用組成物を作製し、各ラットに摂取させた。
便通改善用組成物投与後の各ラットの一日当たりの糞の個数と糞の重量を測定した。
結果を表2に示す。
また便通改善用組成物投与後の各ラットの腸内に含まれる成分を分析した。
結果を表3に示す。表3の単位はμmol/g cecum(盲腸)である。
なお表2および表3における数値のうち、下線が引いてあるものは統計学上信頼できる数値であることを示す。
[実験の詳細について]
生後9週齢Sprague−Dawley(SD)系雄ラット (体重182〜198g、日本エスエルシー社より入手)48匹を搬入し、室温22プラスマイナス1℃、12時間の明暗サイクル(明期3:00〜15:00)に保ち、ステンレス製ケージ内で個別飼育した。
搬入後、3日間 AIN−93G飼料組成から食物繊維(セルロース)を除いたノンファイバー食の精製飼料を与え飼育し、環境に順応させた。
その後、実施例および比較例について合計8群に体重を指標に分け、20日間飼育した(n=6)。飼料、飲料水は自由摂取とした。飼育期間中、体重・飼料摂取量は毎日測定し記録した。
本飼育14日目の13時にロペラマイド塩酸塩(ナカライテスク)を経口投与(2mg/kg of weight)し、ラットを便秘性モデルにさせる。ロペラマイド投与前と後の糞状態を比較するため、投与前3日間と投与後1日の糞を採取し湿重量、個数を測定した。
実験最終日の20時に断頭により解剖を行った。直ちに盲腸を摘出し総重量を測った後、内容物をすべてアルミ箔上に移し採り、均一になるようよく混合し、これをサンプルとした。
[分析項目と測定法]
(体重、体重増加量、飼料摂取量)
毎日の飼料摂取量、体重を記録しそれより体重増加量、総飼料摂食量を求めた。
(糞の個数、湿重量)
ロペラマイド投与前3日間と投与後1日の糞を集め個数、湿重量を測定した。
(盲腸内容物中有機酸測定)
(1)サンプルの前処理
解剖時、サンプル約0.3gをエッペンチューブに採取し、2.5 mMクロトン酸を含む 10 mM NaOH溶液2mL加え強振後、ボルテックスでよく撹拌し、4℃で保存した。翌日、これを3,500rpm、4℃、15minで遠心分離し、上清1.2mlをエッペンチューブに移し、10,000rpm、4℃、15minで遠心分離し、上澄み600μlを新しいエッペンチューブに採取し、同量のクロロホルムを加え、強振、混合した。その後 4000rpm、4℃、15minで遠心分離を行い、上清をエッペンチューブに移しHPLC分析を行うまで−50℃で保存した。
(2)HPLC分析
前処理をしたサンプル、標準液共に10倍希釈し、フィルターでろ過をした後HPLCを用いて測定を行った。分析条件を以下に示す。
(3)HPLC分析条件
・カラム:Shim−pack SCR−102H (8.0 mm I.D.×300 mm Length)
・ガードカラム:SCR−102H
・移動相:5mMトルエンスルホン酸水溶液
・流量:0.8 ml/min
・温度:40℃
・試薬:5mM p−トルエンスルホン酸と100 μM EDTAを含む20mM Bis−tris水溶液
・検出器:電気伝導検出器(島津社製、装置名CDD−6A)
[比較例1]
実施例1の場合で、大麦若葉、難消化性デキストリン、および難消化性タンパク質を使用しなかった他は、実施例1の場合と全く同様に実験を行った。
比較例1に使用した便通改善用組成物の配合を表1に示す。
便通改善用組成物投与後の各ラットの一日当たりの糞の個数と糞の重量を測定した。その結果を表2に示す。
また便通改善用組成物投与後の各ラットの腸内に含まれる成分を分析した。結果を表3に示す。
[比較例2]
実施例1の場合で、大麦若葉を50g使用し、難消化性デキストリンおよび難消化性タンパク質を使用しなかった他は、実施例1の場合と全く同様に実験を行った。
比較例2に使用した便通改善用組成物の配合を表1に示す。
便通改善用組成物投与後の各ラットの一日当たりの糞の個数と糞の重量を測定した。その結果を表2に示す。
また便通改善用組成物投与後の各ラットの腸内に含まれる成分を分析した。結果を表3に示す。
[比較例3]
実施例1の場合で、難消化性デキストリンを50g使用し、大麦若葉および難消化性タンパク質を使用しなかった他は、実施例1の場合と全く同様に実験を行った。
比較例3に使用した便通改善用組成物の配合を表1に示す。
便通改善用組成物投与後の各ラットの一日当たりの糞の個数と糞の重量を測定した。その結果を表2に示す。
また便通改善用組成物投与後の各ラットの腸内に含まれる成分を分析した。結果を表3に示す。
[比較例4]
実施例1の場合で、難消化性タンパク質を50g使用し、大麦若葉および難消化性デキストリンを使用しなかった他は、実施例1の場合と全く同様に実験を行った。
比較例4に使用した便通改善用組成物の配合を表1に示す。
便通改善用組成物投与後の各ラットの一日当たりの糞の個数と糞の重量を測定した。その結果を表2に示す。
また便通改善用組成物投与後の各ラットの腸内に含まれる成分を分析した。結果を表3に示す。
[比較例5]
実施例1の場合で、大麦若葉を25gおよび難消化性デキストリンを25g使用し、難消化性タンパク質を使用しなかった他は、実施例1の場合と全く同様に実験を行った。
比較例5に使用した便通改善用組成物の配合を表1に示す。
便通改善用組成物投与後の各ラットの一日当たりの糞の個数と糞の重量を測定した。その結果を表2に示す。
また便通改善用組成物投与後の各ラットの腸内に含まれる成分を分析した。結果を表3に示す。
[比較例6]
実施例1の場合で、大麦若葉を25gおよび難消化性タンパク質を25g使用し、難消化性デキストリンを使用しなかった他は、実施例1の場合と全く同様に実験を行った。
比較例6に使用した便通改善用組成物の配合を表1に示す。
便通改善用組成物投与後の各ラットの一日当たりの糞の個数と糞の重量を測定した。その結果を表2に示す。
また便通改善用組成物投与後の各ラットの腸内に含まれる成分を分析した。結果を表3に示す。
[比較例7]
実施例1の場合で、難消化性デキストリンを25gおよび難消化性タンパク質を25g使用し、大麦若葉を使用しなかった他は、実施例1の場合と全く同様に実験を行った。
比較例7に使用した便通改善用組成物の配合を表1に示す。
便通改善用組成物投与後の各ラットの一日当たりの糞の個数と糞の重量を測定した。その結果を表2に示す。
また便通改善用組成物投与後の各ラットの腸内に含まれる成分を分析した。結果を表3に示す。
非特許文献(J. Microbiol. Biotechnol.(2010), 20(12), 1677-1680)等に指摘されるように、腸管内にコハク酸が蓄積すると、腸管上皮細胞の増殖を抑制し機能を低下させ、下痢、大腸がん、大腸炎の原因となる可能性が指摘されている。
比較例2では大麦若葉の独特の臭いが問題となる。また比較例1、3、4、5および7は腸内のコハク酸が増加する点が問題となる。さらに比較例6では便秘の改善効果が大きくない問題がある。
これに対し、本願実施例は便通が良くなり、腸内のコハク酸が減少し、かつ大麦若葉の使用量を低減することができるため臭みを抑えることが可能となる。
また腸内で発生した酢酸は、肝臓に運ばれ脂肪酸合成の前駆体となるほか、末梢に輸送され、エネルギー源や脂肪合成の前駆体として利用されるという重要な役割を担っている。
また比較例3は酢酸の量は多いが便秘の改善効果がない。また比較例5も酢酸の量は多いがコハク酸の量が多いという問題がある。実施例1の場合には比較例3および5を除くと酢酸の量が最も多く良好な結果が得られる。
本発明に係る便通改善用組成物は便通を改善し、腸内環境を整備することができる。このため食品添加物、医薬品等に加え、動物の飼料等にも応用することができる。

Claims (6)

  1. 難消化性多糖類を含む天然加工食材と、難消化性多糖類を含む食品添加剤と、難消化性タンパク質と、を含む便通改善用組成物であって、
    前記難消化性多糖類を含む天然加工食材と、前記難消化性多糖類を含む食品添加剤との合計重量100重量部に対し、難消化性タンパク質の重量が1〜20重量部の範囲であることを特徴とする、便通改善用組成物。
  2. 前記難消化性多糖類を含む天然加工食材が、大麦若葉、ケール、ゴーヤ、明日葉、小松菜、よもぎおよび海藻からなる群より選ばれる少なくとも一つを加工したものであり、
    前記難消化性多糖類を含む食品添加剤が、デキストリン、セルロース、ヘミセルロース、リグニンおよびペクチンからなる群より選ばれる少なくとも一つであり、
    前記難消化性タンパク質が、溶液中で微生物に由来するプロテアーゼにより加工水産物を酵素分解して得られた混合液を濾過することにより得られた濾過残渣からなる、請求項1に記載の便通改善用組成物。
  3. 前記難消化性多糖類を含む天然加工食材が、大麦若葉であり、
    前記難消化性多糖類を含む食品添加剤が、デキストリンであり、
    前記難消化性タンパク質に使用する前記微生物に由来するプロテアーゼが、エンド型プロテアーゼおよびエキソ型プロテアーゼからなる群より選ばれる少なくとも一つであり、
    前記難消化性タンパク質に使用する前記加工水産物が、魚節、荒節、食用魚粉および煮干しからなる群より選ばれる少なくとも一つであって、鰹類、鰯類、鯖類、鰺類、鮪類および鮭類からなる群より選ばれる少なくとも一つを原料とするものである、請求項1または2に記載の便通改善用組成物。
  4. 前記難消化性タンパク質に使用する前記加工水産物が、魚節および荒節からなる群より選ばれる少なくとも一つであって、鰹類を原料とするものである、請求項1〜3のいずれかに記載の便通改善用組成物。
  5. 前記難消化性多糖類を含む天然加工食材と、前記難消化性多糖類を含む食品添加剤との合計重量100重量部に対し、難消化性タンパク質の重量が、5〜15重量部の範囲である、請求項1〜4のいずれかに記載の便通改善用組成物。
  6. 動物用飼料用途に使用される、請求項1〜5のいずれかに記載の便通改善用組成物。
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