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JP2012194856A - データ通信システム、サーバおよびデータ通信方法 - Google Patents

データ通信システム、サーバおよびデータ通信方法 Download PDF

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JP2012194856A
JP2012194856A JP2011059097A JP2011059097A JP2012194856A JP 2012194856 A JP2012194856 A JP 2012194856A JP 2011059097 A JP2011059097 A JP 2011059097A JP 2011059097 A JP2011059097 A JP 2011059097A JP 2012194856 A JP2012194856 A JP 2012194856A
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Hideyuki Matsuda
英之 松田
Manabu Furukawa
学 古川
Nobuhiro Mishima
信広 三縞
Kazumasa Takahashi
一誠 高橋
Mitsuharu Nagai
光晴 永井
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Konica Minolta Business Technologies Inc
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Abstract

【課題】データ通信エラーの発生後に通信が再開される場合において適切な課金を行うことが可能なデータ通信技術を提供する。
【解決手段】データの送信依頼RQ1aに基づくデータがサーバ90からMFP1に向けて送信される。エラーによる通信中断時点までにMFP1で受信されたデータの通信量(データサイズSZ1)に基づいて、送信依頼RQ1aに基づくデータ通信に関する料金PR1がまず算出される(ステップSP14)。その後、送信依頼RQ1aと同じ内容の再送信依頼RQ1bが、データサイズSZ1とともにMFP1からサーバ90に送信され(ステップSP21)、再送信依頼RQ1bに基づくデータがMFP1に向けて送信される(ステップSP22)。再送信依頼RQ1bに基づくデータ通信に関する料金PR2は、再送信依頼RQ1bに基づくデータの通信量であるデータサイズSZ2のみならずデータサイズSZ1にも基づいて算出される。
【選択図】図4

Description

本発明は、データ通信システムおよびそれに関連する技術に関し、特にデータ通信における課金技術に関する。
MFPなどのデータ通信装置がクラウド側の装置(サーバ)と通信することによって、様々なサービスを提供する技術が存在する。
また、このようなサービスにおいては、従量課金体系が採用されることがある。
たとえば、特許文献1においては、送信データ量に基づいて画像データ処理サービスの課金金額を算出することが記載されている。
特開2003−177878号公報
ところで、上記のようなデータ通信が通信中のエラー等で中断されるとともに、エラー解消後において、当該データ通信がユーザの操作等に基づき再開されることがある。具体的には、データの送信依頼に基づいて或る程度のデータ通信がエラー発生時点まで行われ且つエラー解消後に同じデータの送信依頼がなされてデータ通信が再開されることがある。また、再開後のデータ通信は、再びデータの最初の部分から開始されることも多い。
このような状況において、上記のような従量制の課金体系が採用される場合には、エラー発生時点までの送信済みデータに係る通信量とエラー解消後の再送信データに係る通信量との合計の通信量に応じて課金がなされる。たとえば、エラーが発生した時点で全データの80%のデータに関する通信が終了しその後に通信が再開されてデータ通信が完了した場合を想定する。この場合には、エラー解消後の再度のデータ通信における全データの通信量(100%)に相当する料金が、エラー発生前における80%のデータの送信に係る料金に対して更に加算されて課金される。すなわち、合計で180%分のデータに相当する料金が課金される。
しかしながら、サービスの利用者側から見ると、このような課金処理は、必ずしも適切なものではない。
そこで、この発明の課題は、データ通信エラーの発生後に通信が再開される場合において適切な課金を行うことが可能なデータ通信技術を提供することにある。
上記課題を解決すべく、請求項1の発明は、データ通信システムであって、サーバと、前記サーバに通信ネットワークを介して接続されるデータ通信装置と、を備え、前記データ通信装置は、データの送信依頼を前記サーバに送信し、当該送信依頼に基づくデータを前記サーバから受信する第1の通信制御手段と、前記送信依頼に基づくデータの通信量であって、前記送信依頼に基づくデータ通信中のエラー発生に起因する通信中断時点までに前記サーバから前記データ通信装置へと送信されたデータの通信量である第1のデータサイズを取得する取得手段と、を有し、前記データ通信装置の前記第1の通信制御手段は、前記送信依頼に基づくデータ通信中にエラーが発生した後において、前記送信依頼に含まれるデータ指定条件と同じデータ指定条件を有する再送信依頼を、前記第1のデータサイズを示すデータとともに前記サーバに送信し、前記サーバは、前記送信依頼に基づくデータを前記送信依頼に応答して前記データ通信装置に送信し、前記再送信依頼に基づくデータを前記再送信依頼に応答して前記データ通信装置に送信する第2の通信制御手段と、前記送信依頼に基づくデータ通信に関する第1の料金を前記第1のデータサイズに基づいて算出する課金手段と、を備え、前記サーバの前記課金手段は、前記再送信依頼に基づくデータの通信量である第2のデータサイズのみならず前記第1のデータサイズにも基づいて、前記再送信依頼に基づくデータ通信に関する第2の料金を算出することを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1の発明に係るデータ通信システムにおいて、前記課金手段は、前記第2のデータサイズが前記第1のデータサイズよりも大きい場合には、前記第2のデータサイズに対応する料金から前記第1のデータサイズに対応する料金を差し引いて、前記第2の料金を算出することを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2の発明に係るデータ通信システムにおいて、前記課金手段は、前記第2のデータサイズが前記第1のデータサイズよりも小さい場合には、前記第2の料金をゼロとして算出することを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1または請求項2の発明に係るデータ通信システムにおいて、前記課金手段は、前記第2のデータサイズが前記第1のデータサイズよりも小さい場合には、前記第1のデータサイズに対応する料金から前記第2のデータサイズに対応する料金を差し引いた料金を返金額として決定し、前記第1の料金から当該返金額を差し引くことを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかの発明に係るデータ通信システムにおいて、前記第1の通信制御手段は、前記データの送信依頼に係るジョブデータが未処理状態で残存していることを条件として、前記送信依頼に基づくデータ通信を再開すべき旨の再開指示が付与された旨を判定し、前記再送信依頼を前記第1のデータサイズを示すデータとともに前記サーバに送信することを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1ないし請求項5のいずれかの発明に係るデータ通信システムにおいて、前記データ通信装置は、前記送信依頼に含まれるデータ指定条件と同じデータ指定条件を有する前記再送信依頼が送出された回数を記録する手段、をさらに備え、前記第1の通信制御手段は、データ通信中にエラーが発生した後において、前記回数が所定値に到達しているときには、前記再送信依頼ではなく新たな送信依頼を前記サーバに送信し、前記課金手段は、前記新たな送信依頼に基づくデータの通信量である第3のデータサイズに基づいて、前記新たな送信依頼に基づくデータ通信に関する第3の料金を算出し、当該第3の料金を追加的に課金することを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項1ないし請求項5のいずれかの発明に係るデータ通信システムにおいて、前記データ通信装置は、前記送信依頼あるいは前記再送信依頼に基づく前回の送信対象データのチェックサムデータと今回の送信対象データのチェックサムデータとを比較し、データの同一性を判定する手段、をさらに有し、前記第1の通信制御手段は、データ通信中にエラーが発生した後において、データの同一性に関する不一致の判定回数が所定値に到達しているときには、前記再送信依頼ではなく新たな送信依頼を前記サーバに送信し、前記課金手段は、前記新たな送信依頼に基づくデータの通信量である第3のデータサイズに基づいて、前記新たな送信依頼に基づくデータ通信に関する第3の料金を算出し、前記第3の料金を追加的に課金することを特徴とする。
請求項8の発明は、データ通信装置に通信ネットワークを介して接続されるサーバであって、前記データ通信装置からの送信依頼に基づくデータを前記データ通信装置に送信する通信制御手段と、前記送信依頼に基づくデータの通信量であって、前記送信依頼に基づくデータ通信中のエラー発生に起因する通信中断時点までに前記データ通信装置へと送信されたデータの通信量である第1のデータサイズに基づいて、前記送信依頼に基づくデータ通信に関する料金を算出する課金手段と、を備え、前記通信制御手段は、前記送信依頼に基づくデータ通信中にエラーが発生した後において、前記データ通信装置から送信されてくる再送信依頼であって、前記送信依頼に含まれるデータ指定条件と同じデータ指定条件を有する再送信依頼に基づいて、指定されたデータを前記データ通信装置に送信し、前記課金手段は、前記再送信依頼に基づくデータの通信量である第2のデータサイズのみならず前記第1のデータサイズにも基づいて、前記再送信依頼に基づくデータ通信に関する料金を算出する、ことを特徴とする。
請求項9の発明は、データ通信方法であって、a)データの送信依頼である送信依頼をデータ通信装置からサーバに送信するステップと、b)前記送信依頼に基づくデータを前記サーバから前記データ通信装置に向けて送信するステップと、c)前記送信依頼に基づくデータの通信量であって、前記送信依頼に基づくデータ通信中のエラー発生に起因する通信中断時点までに前記データ通信装置で受信されたデータの通信量である第1のデータサイズに基づいて、前記送信依頼に基づくデータ通信に関する第1の料金を算出するステップと、d)前記送信依頼に基づくデータ通信中にエラーが発生した後において、前記送信依頼に含まれるデータ指定条件と同じデータ指定条件を有する再送信依頼を、前記第1のデータサイズに関するデータとともに前記データ通信装置から前記サーバに送信するステップと、e)前記再送信依頼に基づくデータを前記サーバから前記データ通信装置に向けて送信するステップと、f)前記再送信依頼に基づくデータの通信量である第2のデータサイズのみならず前記第1のデータサイズにも基づいて、前記再送信依頼に基づくデータ通信に関する第2の料金を算出するステップと、を有することを特徴とする。
請求項1ないし請求項9に記載の発明によれば、再送信依頼に基づくデータ通信に関する第2の料金は、第2のデータサイズのみならず第1のデータサイズにも基づいて算出されるので、データ通信エラーの発生後に通信が再開される場合において適切な課金を行うことが可能である。
特に、請求項6および請求項7に記載の発明によれば、不正利用を防止することが可能である。
データ通信システムの構成を示す概略図である。 MFPの構成を示す概略図である。 サーバの構成を示す概略図である。 ダウンロード印刷サービスにおける動作を示す図である。 MFPで表示されるメニュー画面を示す図である。 ファイル指定画面を示す図である。 再送信依頼に関する確認画面を示す図である。 通信管理テーブルを示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<1.構成>
<全体構成>
図1は、データ通信システム100の構成を示す概略図である。図1に示すように、データ通信システム100は、複数のサーバコンピュータ(単にサーバとも称する)90と、マルチ・ファンクション・ペリフェラル(Multi Function Peripheral)(MFPとも略称する)1とを備える。MFP1は、データ通信装置とも表現される。
MFP1と各サーバ90とは、通信ネットワークNWを介して互いに接続されており、MFP1と各サーバ90との相互間では、通信ネットワークNWを介してデータの送受信を行うことが可能である。なお、ネットワークNWは、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)およびインターネットなどの各種のネットワークを含む。
このデータ通信システム100においては、MFP1とクラウド側の装置(サーバ90)との通信が行われ、MFP1のユーザに対して様々なサービスが提供される。
<MFPの構成>
MFP1は、スキャナ機能、プリンタ機能、コピー機能およびファクシミリ通信機能などを備える装置(複合機とも称する)である。MFP1は、画像処理装置あるいは画像形成装置などとも称される。
図2の機能ブロック図に示すように、MFP1は、画像読取部2、印刷出力部3、通信部4、格納部5、入出力部6およびコントローラ9等を備えており、これらの各部を複合的に動作させることによって、各種の機能を実現する。
画像読取部2は、MFP1の所定の位置に載置された原稿を光学的に読み取って、当該原稿の画像データ(原稿画像とも称する)を生成(形成)する処理部である。
印刷出力部3は、対象画像に関する画像データに基づいて紙などの各種の媒体に画像を印刷出力(形成)する出力部である。
通信部4は、公衆回線等を介したファクシミリ通信を行うことが可能な処理部である。さらに、通信部4は、通信ネットワークNWを介したネットワーク通信が可能である。このネットワーク通信では、TCP/IP(Transmission Control Protocol / Internet Protocol)およびFTP(File Transfer Protocol)等の各種のプロトコルが利用され、当該ネットワーク通信を利用することによって、MFP1は、所望の相手先との間で各種のデータを授受することが可能である。
格納部5は、ハードディスクドライブ(HDD)および不揮発性メモリ等の格納装置で構成される。この格納部5には、画像読取部2等で生成された原稿画像(画像データ)等が格納される。
入出力部6は、MFP1に対する入力を受け付ける操作入力部6aと、各種情報の表示出力を行う表示部6bとを備えている。詳細には、MFP1には操作パネル6c(図1参照)が設けられている。この操作パネル(タッチスクリーン)6cは、液晶表示パネルに圧電センサ等が埋め込まれて構成されており、表示部6bの一部として機能するとともに、操作入力部6aの一部としても機能する。
全体制御部9は、MFP1に内蔵され、MFP1を統括的に制御する制御装置である。全体制御部9は、CPUおよび各種の半導体メモリ(RAMおよびROM等)等を備えるコンピュータシステムとして構成される。全体制御部9は、CPUにおいて、ROM(例えば、EEPROM等)内に格納されている所定のソフトウエアプログラム(以下、単にプログラムとも称する)PG1を実行することによって、各種の処理部を実現する。なお、プログラムPG1は、ネットワークNWを経由してダウンロードされてMFP1にインストールされるようにしてもよい。また、プログラムPG1は、各種の可搬性記録媒体(USBメモリ等)に記録され、当該記録媒体から読み出されてMFP1にインストールされるようにしてもよい。
具体的には、コントローラ9は、プログラムPG1の実行に伴って、認証制御部31、データ通信制御部32、データサイズ取得部33、表示制御部34および不正利用検出部35を含む各種の処理部を実現する。
認証制御部31は、ユーザ認証処理を行う処理部である。
データ通信制御部32は、通信部4と協働して、通信相手先(例えばサーバ90)との間でのデータの送受信動作を制御する処理部である。データ通信制御部32は、データの送信依頼RQ(RQ1a,RQ1b等)(後述)をサーバ90に送信し、当該送信依頼RQに基づく送信対象データD1をサーバ90から受信する処理等を行う。
データサイズ取得部33は、通信相手先から送信されMFP1で受信されたデータの受信量(通信量)のデータサイズを取得する処理部である。
表示制御部34は、表示部6bにおける表示動作を制御する処理部である。
不正利用検出部35は、アプリケーションサービス等における不正利用(後述)を検出する処理部である。
<サーバの構成>
サーバ90は、CPUおよび各種の半導体メモリ(RAMおよびROM等)等を備えるコンピュータシステムとして構成される。全体制御部9は、CPUにおいて、ROM(例えば、EEPROM等)内に格納されている所定のソフトウエアプログラム(以下、単にプログラムとも称する)PG2を実行することによって、各種の処理部を実現する。なお、プログラムPG2は、ネットワークNWを経由してダウンロードされてサーバ90にインストールされるようにしてもよい。また、プログラムPGは、各種の可搬性記録媒体(CD−ROM、USBメモリ等)に記録され、当該記録媒体から読み出されてサーバ90にインストールされるようにしてもよい。
具体的には、サーバ90は、プログラムPG2の実行に伴って、認証制御部81、データ通信制御部82および課金処理部83を含む各種の処理部を実現する(図3参照)。
認証制御部81は、ユーザ認証処理を行う処理部である。
データ通信制御部82は、通信部94と協働して、通信相手先(例えばMFP1)との間でのデータの送受信動作を制御する処理部である。データ通信制御部82は、MFP1からのデータの送信依頼RQ(RQ1a,RQ1b等)を受信し、当該送信依頼RQに基づく送信対象データをMFP1へと送信する処理等を行う。
課金処理部83は、サーバ90が提供するアプリケーションサービスでの課金処理を行う処理部である。課金処理部83は、MFP1との間での通信量(通信データサイズ)に応じてデータ通信に関する料金を算出し、当該料金等に基づいてアプリケーションサービスの課金処理を行う。
また、サーバ90の格納部95には、アプリケーションサービスで利用される各種のデータおよび課金処理情報等が記録される。
<2.動作>
ここでは、クラウドサービスの一例として、ダウンロード印刷サービスがMFP1を用いて実行される場合について説明する。
図4は、ダウンロード印刷サービスにおける動作を示す図である。ここでは、印刷対象ファイルのダウンロード中にエラーが発生して当該ダウンロードが一時中断し、その後、印刷対象ファイルのダウンロードが再び行われる状況を想定する。
ユーザ認証動作が行われた後、MFP1のユーザUAは、タッチスクリーン6cに表示されたメニュー画面GA1(図5参照)を操作して、所望のメニュー項目(ここでは、「ダウンロード印刷」)に対応するボタンBN14を選択して押下する。当該ボタンBN14の押下操作に応答して、MFP1は、今度はファイル指定画面GA2(図6参照)をタッチスクリーン6cに表示する。なお、画面GA2は、サーバ90に格納されたファイルの一覧を示す画面である。
ユーザUAは、画面GA2内の複数の選択肢の中から所望の選択肢(たとえば「ファイルFL1」)を選択し、OKボタンBN1を押下する。
OKボタンBN1の押下操作に応答して、MFP1(詳細には通信制御部32等)は、データの送信依頼RQ1(RQ1a)をサーバ90に送信する(ステップSP11)。送信依頼RQ1aは、ダウンロード対象のファイルFL1をMFP1へ送信することを相手側装置(サーバ90)に依頼する指令データである。送信依頼RQ1aは、ダウンロード対象データファイルに関する検索条件(ファイル名=「ファイルFL1」)が指定された検索指令を含む指令データであるとも表現される。また、当該送信依頼RQ1aは、ダウンロード対象データファイルを指定するデータ指定条件を含む指令データであるとも表現される。
サーバ90は、送信依頼RQ1aを受信すると、送信依頼RQ1aに基づいて送信対象データD1を特定し、当該送信対象データD1(ここでは「ファイルFL1」)をMFP1に向けて送信する送信動作を開始する(ステップSP12)。一方、MFP1は、サーバ90から送信されてきたデータD1の受信動作を開始する(ステップSP13)。この通信動作は、所定のプロトコルに従って、送信対象データD1を複数のパケットに分割して実行される。
このとき、サーバ90の課金処理部83は、送信依頼RQ1aに基づく送信対象データ(送信依頼RQのデータ指定条件で指定されたデータ)D1の通信量(送信データサイズ)に応じて課金処理を随時実行する(ステップSP14)。課金処理部83は、送信対象データD1の送信量(MFP1での受信量でもある)を示すデータサイズSZ1に基づいて、送信依頼RQ1aに基づくデータ送信(データ通信)の料金を算出する。ここでは、単位情報量(たとえば1キロバイト)が送信されるごとに、当該単位情報量あたりの料金(単価)が加算されて料金が算出されるものとする。例えば1KB(キロバイト)ごとに1円が課金される場合において、1000Kバイトの全データの送信が正常に終了すると、1000Kバイト分の料金である1000円が課金される。
ここにおいて、この実施形態では、データ通信中において、送信対象データD1の全部の送信が完了する前に、何らかの事情によって通信エラーが発生する状況を想定する。この通信エラー発生に起因して、送信依頼RQ1aに基づく通信動作は或る時点TPにおいて中断する(ステップSP15)。
課金処理部83による課金処理は、通信中断時点TPまでにMFP1で受信されたデータの通信量(データサイズSZ1)に基づいて実行される。
このエラー発生時点(通信中断時点)TPにおいて、全データ(1000Kバイト)のうち、80%のデータ量(800Kバイト)の送信が完了しており、残りの20%(200Kバイト)の送信が未完了であると仮定する。このとき、例えば1KB(キロバイト)ごとに1円が課金される場合には、エラー中断時点では、800KB(キロバイト)分の料金である800円が既に課金されている。
その後、通信エラーの原因が除去され、ネットワーク通信が正常状態に戻り、MFP1とサーバ90との通信が可能な状況に復帰する。
MFP1のユーザUAは、MFP1を操作して再びメニュー画面GA1をタッチスクリーン6cに表示し、画面GA1内のボタンBN14(図5)を再び押下する。ここにおいて、MFP1は、未完了の送信依頼RQ1aに関するジョブ(例えば、ダウンロード印刷ジョブ)のデータが未だ通信管理テーブルTB1(図8)に残存していることを判定すると、当該通信ジョブに関する通信が中断していた旨を判定する。
ここにおいて、通信管理テーブルTB1(図8参照)は、異常終了した送信依頼RQ(詳細には当該送信依頼RQに係るジョブデータ)が管理されるデータテーブルである。通信管理テーブルTB1は、MFP1の格納部5に格納される。或る送信依頼RQに係るジョブデータは、当該送信依頼RQに関する通信の開始時点において通信管理テーブルTB1に記録(登録)され、当該送信依頼RQに関する通信が正常に完了した時点において削除される。逆に言えば、或る送信依頼RQに関する通信が正常に完了していない場合には、当該送信依頼RQに係る通信ジョブデータが通信管理テーブルTB1内に残存している。換言すれば、未処理状態(未完了状態)の送信依頼RQ1aに係る通信ジョブデータは、通信管理テーブルTB1内に残存している。
さて、「ダウンロード印刷」ジョブに関する通信が中断していた旨が判定されると、MFP1は、(通常動作時には画面GA1に引き続いて表示される)画面GA2をスキップし、当該画面GA2の代わりに、画面GA3(図7参照)をタッチスクリーン6cに表示する。MFP1は、テーブルTB1内に残存していた、送信依頼RQ1aに係る通信ジョブデータに基づいて、「ファイルFL1」を送信対象データD1として特定し、ファイルFL1のダウンロード印刷動作を再開するか否かをユーザUAに問い合わせる。
ユーザUAにより「NO」ボタンBN4が押下されると、MFP1は、通信管理テーブルTB1から送信依頼RQ1aに係る通信ジョブデータを削除するとともに、新たな送信依頼RQ3に基づくデータ通信を実行する。具体的には、MFP1は、再び画面GA2(図6)を表示して対象ファイルの指定操作を受け付けるとともに、画面GA2を用いたファイル指定結果に基づく新たな送信依頼RQ3をサーバ90に送信する。
一方、ユーザUAにより「YES」ボタンBN3が押下されると、MFP1は、送信依頼RQ1aに基づくデータ通信を再開すべき旨の再開指示(中断動作の再開指示)が付与された旨を判定する。
そして、MFP1は、通信中断時点TPまでにMFP1で受信されたデータの通信量(データサイズSZ1)を取得する(ステップSP16)。データサイズSZ1は、データD1に関して中断時点における受信データの合計値であり、受信途中のデータファイルD1のサイズに基づいて取得される。なお、当該データサイズSZ1は、通信管理テーブルTB1にも記録される。
MFP1は、再送信依頼RQ1bを、データサイズSZ1を示すデータとともにサーバ90へと送信する(ステップSP21)。ここにおいて、再送信依頼RQ1bにおける送信要求対象のデータ名称(「ファイルFL1」)は、送信依頼RQ1aにおける送信要求対象のデータ名称と同一である。すなわち、再送信依頼RQ1bは送信依頼RQ1aと同じ内容を有している。換言すれば、再送信依頼RQ1bと送信依頼RQ1aとは、ダウンロード対象ファイルに関する同一の検索条件(データ指定条件)を有している。
サーバ90は、再送信依頼RQ1bを受信すると、当該再送信依頼RQ1bに応答して送信対象データD1をMFP1に向けて送信する送信動作を開始する(ステップSP22)。一方、MFP1は、サーバ90から送信されてきたデータD1の再受信動作を開始する(ステップSP23)。この通信動作は、データD1の最初の通信時と同様に、所定のプロトコルに従って、送信対象データD1を複数のパケットに分割して実行される。
このようにして、送信依頼RQ1aに基づくデータ通信中にエラーが発生した後、MFP1は、送信依頼RQに係る通信ジョブデータが通信管理テーブルTB1内に残存していることを条件に、再送信依頼動作の実行確認画面GA3をタッチスクリーン6cに表示する。そして、MFP1は、当該画面GA3を用いた操作者の操作入力(ボタンBN3の押下操作)に応じて、当該送信依頼に基づくデータ通信を再開すべき旨の再開指示、換言すれば、再送信依頼動作の実行指示を受け付ける。そして、MFP1は、ユーザにより付与された当該指示に応答して、再送信依頼RQ1bをサーバ90に送信する。これにより、データD1に関するデータ通信が再開される。
ここにおいて、サーバ90は、送信対象データD1の全部(例えば1000Kバイト)を最初から改めて送信する。なお、エラー回復時において中断時点TP以降の送信予定データ(中断時点TPでの未送信データ)のみを送信することも考えられるが、その場合には、中断時点TP以後に送信対象データD1の内容が変更されると、データの不整合が発生し得る。特に、クラウドに格納された送信対象データD1が共有ファイルである場合等においては、他のユーザによる部分的なデータ変更等も生じ得るため、データの不整合が生じ易い。これに対して、送信対象データD1の全部を改めて送信し直すことによれば、このような不都合等の発生を回避することが可能である。
また、サーバ90の課金処理部83は、再送信依頼RQ1bに基づく送信対象データD1の送信量(送信データサイズSZ2とも表記する)のみならず、送信依頼RQ1aに基づく送信対象データD1の中断時点TPまでの送信量(上記のデータサイズSZ1)にも基づいて、課金処理を随時実行する(ステップSP24)。
その後、ステップSP29において、再送信依頼RQ1bに基づく送信対象データD1の全部の通信動作が完了する。そして、送信対象データD1に基づく印刷出力動作が開始され、送信対象データD1に基づく印刷物が出力される。なお、ここでは、送信対象データD1の全部の通信動作が完了した後に、送信対象データD1に基づく印刷出力動作が開始される場合を例示しているが、これに限定されない。たとえば、送信対象データD1の受信動作に伴って、送信対象データD1に基づく印刷出力動作が随時実行されるようにしても良い。より詳細には、各ページのデータが受信されるごとに、当該各ページの印刷出力動作が実行されるようにしてもよい。
ステップSP24においては、まず、データサイズSZ2に対応する料金PR2が算出される。具体的には、単位情報量(たとえば1キロバイト)が送信されるごとに、当該単位情報量あたりの料金(単価)が加算されて料金PR2が算出される。例えば1KB(キロバイト)ごとに1円が課金される場合において、全データ(送信データサイズSZ2=1000(KB))の送信が正常に終了すると、1000KB(キロバイト)分の料金である1000円が、データサイズSZ2に対応する料金PR2として算出される。
ただし、ステップSP24では、課金処理部83は、データサイズSZ2に対応する料金のみならず、上記のデータサイズSZ1にも基づいて、再送信依頼RQ1bに基づくデータ通信に関する料金を算出する。
たとえば、データサイズSZ2(1000KB(キロバイト))がデータサイズSZ1(800KB)よりも大きい場合には、データサイズSZ2に対応する料金PR2(1000円)からデータサイズSZ1に対応する料金PR1(800円)を差し引いた金額PR3(=PR2−PR1=200円)が、再送信依頼RQ1bに基づくデータ通信に関する料金PR20として算出される。そして、この料金PR3(200円)が、最初の送信依頼RQ1aの送信時の課金料金PR1(800円)とは別に追加的に課金される。すなわち、最初の送信依頼RQ1aの送信時の課金料金PR1(800円)と再送信依頼RQ1bの送信時の課金料金PR3(200円)との合計料金(1000円)が課金される。
これによれば、最初の送信依頼RQ1aに対する送信データ量(例えば800KB)に相当する部分に対して二重に課金がなされることを回避できる。詳細には、最初の送信依頼RQ1aの送信時の課金料金PR1(800円)に加えて、再送信依頼RQ1bの送信時のデータサイズSZ2のみに基づく課金料金PR2(1000円)がさらに課金されることを回避することができる。すなわち合計料金PR9(=PR1+PR2=1800円)の課金を回避できる。したがって、より適切な課金処理を実現することが可能である。
また、上述したように、エラーによる通信中断後において、サーバ90内に格納された送信対象データD1の内容が変更される場合も考えられる。そして、変更後の送信対象データD1のデータサイズが変更前の送信対象データD1のデータサイズよりも小さくなっていることもある。
たとえば、送信対象データD1の変更に伴って、変更後の送信対象データD1の合計データサイズSZ2b(700KB(キロバイト))が通信済みのデータサイズSZ1(800KB)よりも小さくなっていることも考えられる。
データサイズSZ2bに対応する料金PR2b(700円)がデータサイズSZ1よりも小さい場合には、課金処理部83は、再送信依頼RQ1bに基づくデータ通信に関する料金PR20を「ゼロ」(円)として算出し、当該再送信依頼RQ1bに基づくデータ通信に関する料金PR20を加算しない課金処理を行う。
これによれば、最初の送信依頼RQ1aに対する送信データ量に相当する部分に対して二重に課金がなされることを回避し、より適切な課金処理を実現することが可能である。
あるいは、これに限定されず、データサイズSZ2bがデータサイズSZ1よりも小さい場合には、課金処理部83は、データサイズSZ2bに対応する料金PR2b(700円)からデータサイズSZ1に対応する料金PR1(800円)を差し引いた金額PR4(=PR2b−PR1=−100円)を、再送信依頼RQ1bに基づくデータ通信に関する料金PR20として算出するようにしてもよい。そして、料金PR4(−100円)が、最初の送信依頼RQ1aの送信時の課金料金PR1(800円)に加算され、送信依頼RQ1aに関するデータ通信と再送信依頼RQ1bに関するデータ通信との合計で700円(=800+(−100))が課金されるようにしてもよい。ここで、料金PR4は負の値であり、料金PR4の絶対値が返金額として決定されるものとも表現される。そのため、このような態様は、データサイズSZ2bがデータサイズSZ1よりも小さい場合には、元の料金PR1から返金額(料金PR4の絶対値)が減算される(差し引かれる)ことによって、再送信依頼RQ1bに基づくデータ通信の課金処理が行われる態様、であるとも表現される。
なお、上記実施形態においては、或る送信依頼RQに関する通信が正常に完了すると当該送信依頼RQに係るジョブデータが通信管理テーブルTB1から削除される旨を説明した。送信依頼RQに係るジョブデータは、当該ジョブに関するデータ通信が正常に終了した場合以外の次のような場合にも、通信管理テーブルTB1から削除されるようにしてもよい。具体的には、新たな検索条件(データ指定条件)が入力された場合、および/またはユーザが(リセットキーの押下等により)意図的にジョブを中断した場合などにおいても削除されるようにしてもよい。このような態様においても、通信管理テーブルTB1内に残存している送信依頼RQに係る通信ジョブデータが、エラーにより中断されているものであると判定されればよい。そして、送信依頼RQに係る通信ジョブデータが通信管理テーブルTB1内に残存していることを条件に、当該送信依頼RQに基づくデータ通信を再開すべき旨の再開指示が付与されたことが判定され、再送信依頼RQ1bが発行されるようにしてもよい。
<3.不正利用対策>
ところで、上記のような動作が実行される場合には、次のような不正利用等が行われる可能性が存在する。具体的には、比較的高頻度で更新されるデータのダウンロード時に意図的にエラーを発生させて、1回分のダウンロード印刷料金で複数回のダウンロード印刷がなされる可能性がある。
詳細には、複数のページ(たとえば10ページ)を含む対象データD1をダウンロードするダウンロード印刷ジョブにおいて、第1ページのみに必要なデータが配置され、残余のページ(たとえば残りの9ページ)にはダミーデータが配置される。そして、第1ページのデータ通信および印刷が終了した頃に、通信エラーが不正ユーザによって意図的に発生される。
その後、当該対象データD1が更新された後に、2回目のダウンロード印刷が行われる。このとき、再送信依頼RQ1bがMFP1からサーバ90に送信され、第1ページのデータ通信および印刷が終了した頃に、通信エラーが不正ユーザによって意図的に発生される。上記実施形態に係る動作によれば、2回目のダウンロード印刷ジョブ(再送信依頼RQ1bに基づくデータ通信)における受信済みデータサイズSZ2が、1回目のダウンロード印刷ジョブにおける受信済みデータサイズSZ1以下である場合には、2回目のダウンロード印刷ジョブに係る料金は課金されない。したがって、実質的に無料で2回目のダウンロード印刷ジョブを実行することが可能である。
同様の動作を繰り返すことによれば、実質的に1回分のダウンロード印刷ジョブ(詳細には最初のページのみに係るダウンロード印刷ジョブ)の料金で、複数回分のダウンロード印刷ジョブを実行することが可能である。
そこで、ここでは、以下のような不正利用防止策を例示する。なお、以下のような不正防止動作は、不正利用検出部35およびデータ通信制御部32等が協働することによって実現される。
具体的には、図8に示すように、MFP1は、通信管理テーブルTB1においてエラー回数(エラーの発生回数)NEをも記録しておく。
当該エラー回数NEが所定の閾値THに到達すると、MFP1は再送信依頼RQ1bを発行しないものとする。たとえば、ユーザUAのファイルFL1に関するダウンロード印刷ジョブにおけるエラー回数NEが所定の閾値TH(たとえば5回)に到達すると、MFP1は、送信依頼RQ1aに係る通信ジョブデータ(ダウンロード印刷ジョブ)を通信管理テーブルTB1から削除し、再送信依頼RQ1bを発行しない。なお、このエラー回数NEは、送信依頼RQ1aと同じ内容を有する再送信依頼RQ1bが送出された回数NRと同じ数(あるいは回数NRよりも「1」大きな数)であり、回数NRに換算可能である。したがって、当該エラー回数NEが所定の閾値THに到達することは、送信依頼RQ1bが送出される回数が所定の閾値THbに到達することと等価である。
そして、MFP1は、「再送信依頼RQ1b」ではなく新たな送信依頼RQ2をサーバ90に送信する。新たな送信依頼RQ2は、送信依頼RQ1aと同じファイル(同じ名称のファイル)を送信対象ファイルとして指定する。換言すれば、新たな送信依頼RQ2は、送信依頼RQ1aのデータ指定条件と同じデータ指定条件を有する。しかしながら、新たな送信依頼RQ2は、再送信依頼ではなく且つ送信済みデータサイズSZ1の通知を伴わない。課金処理部83は、新たな送信依頼RQ2に基づくデータの通信量であるデータサイズSZ3に基づいて、新たな送信依頼RQ2に基づくデータ通信に関する料金PR30(例えば500円)を算出し、料金PR30を料金PR1等とは別個に追加的に課金する。このように、この新たな送信依頼RQ2に関するデータ通信に対する課金処理は、元の送信依頼RQ1に関するデータ通信に対する課金処理とは独立して実行される。
このようにして、データ通信中にエラーが発生した後において、所定程度以上に高頻度の再送信依頼を認めないことによれば、不正利用を回避することが可能である。
<4.変形例等>
以上、この発明の実施の形態について説明したが、この発明は上記説明した内容のものに限定されるものではない。
たとえば、上記実施形態においては、ダウンロード印刷ジョブに対して上記の思想を適用する場合が例示されているが、これに限定されない。具体的には、MFP1は、宛先帳(住所録データ等)をサーバ90からダウンロードし、ダウンロードデータに基づき宛先帳をタッチスクリーン63に表示する宛先帳ダウンロードサービスにおいて、上記の思想を適用するようにしてもよい。あるいは、その他のジョブに対して上記の思想を適用するようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、送信依頼に基づくデータ通信中にエラーが発生した後、当該送信依頼に基づくデータ通信を再開すべき旨の再開指示が操作者の操作入力により付与され、当該操作入力に応答して、データ通信が再開される場合が示されているが、これに限定されない。たとえば、エラー発生から所定時間が経過した時点で、送信依頼RQに係るジョブデータが通信管理テーブルTB1内に残存していることを条件に、送信依頼に基づくデータ通信を再開すべき旨の再開指示がなされている旨をMFP1が自動的に判定し、送信依頼RQと同じ内容の送信依頼が発行されるようにしてもよい。端的に言えば、タイマー等による自動リトライによって、エラー発生後にデータ通信が再開されるようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、エラー回数NEに基づく不正利用防止策を例示したが、これに限定されない。例えば、データ通信におけるチェックサムを利用して次のような不正利用防止策を施すようにしてもよい。
ここにおいて、チェックサムは、本来的には次のようにして利用される。
データ通信に先立って、まず、サーバ90(送信元装置)からMFP1(送信先装置)に対して、送信対象データに関するチェックサム(正規の値)CSがまず送信される。MFP1は、受信したチェックサム(正規の値)CSを記憶する。
つぎに、送信対象データがサーバ90からMFP1へと送信され、送信対象データのデータ通信が完了すると、MFP1は、受信した送信対象データ(受信データ)に基づいてチェックサム(算出値)CKを算出する。そして、MFP1は、予め受信していたチェックサム(正規の値)CSと受信データに基づいて算出されたチェックサム(算出値)CKとを比較する。両者CS,CKが一致する場合には、データは正常に受信されたと判定され、両者CS,CKが一致しない場合には、データ誤りの存在が検出される。
ただし、以下の不正利用対応策では、2種類のチェックサムの値CS,CKのうちの前者の値CSであって複数の通信データに関する値CSが用いられる。この不正利用対応策では、値CSと値CKとの比較処理はなされなくてもよい。
ここにおいて、1回目の送信対象データのデータ送信に先立って送信される正規のチェックサムCSaと2回目の送信対象データ(再送信対象データ)のデータ送信に先立って送信される正規のチェックサムCSbとは、通信エラーが途中で発生する場合であっても、いずれもMFP1によって受信され得る。また、仮に1回目の送信対象データと2回目の送信対象データとが完全に同一であるとすれば、MFP1側から送信されるチェックサムCSは不変である。すなわち、1回目の送信対象データに関するチェックサム(正規の値)CS1aと、2回目の送信対象データに関するチェックサム(正規の値)CS1bとは互いに同一である。
このような特性を利用して、サーバ側からMFP1へと送信されるチェックサム(正規の値)CSの同一性に基づいて、1回目の送信対象データD1(D1a)と2回目の送信対象データD1(D1b)との同一性を判定する。
具体的には、1回目のデータ通信に先立って送信対象データD1aに関するチェックサムの通信が行われ、MFP1は送信対象データD1aに関するチェックサムCSa(正規の値)を受信した後に、送信対象データD1aの受信を開始する。
この送信対象データD1(詳細にはD1a)の通信中にエラーが発生する。そして、当該エラー解消後において、再送信依頼RQ1bに応答して送信対象データD1(D1b)に関する2回目のデータ通信が行われる。
ただし、この2回目のデータ通信に先立って、送信対象データD1bに関するチェックサムCSbを送る通信が行われる。
MFP1は、最初の送信対象データD1aに関するチェックサムCSaと2回目の送信対象データD1bに関するチェックサムCSbとの両者を比較する。そして、両者CSa,CSbが互いに同一であるときには、送信対象データD1aと送信対象データD1bとが同一であると判定する。一方、両者CSa,CSbが互いに同一でないときには、送信対象データD1aと送信対象データD1bとが同一でないと判定する。
同一名称のデータファイルを対象とする再送信依頼が繰り返し実行される場合において、MFP1は、値CSa,CSbに基づく同一性判定動作と同様の判定動作(値CSp,CSqに基づく同一性判定動作)を繰り返し実行する。詳細には、前回(第(i−1)回)の送信対象データ(送信依頼あるいは再送信依頼に基づくデータ)のチェックサムデータCSpと今回の送信対象データ(第i回の再送信依頼に基づくデータ)のチェックサムデータCSqとが比較され、データの同一性が判定される。
この改変例では、前回の送信対象データ(D1a等)と今回の送信対象データ(D1b等)とが同一でないと判定された回数(同一性に関する不一致の判定回数)が所定値に到達すると、上述の不正利用防止策と同様に、再送信依頼RQ1bが発行されない。なお、当該回数が所定値に到達するまでは、上記実施形態と同様に再送信依頼RQ1bが発行される。
詳細には、送信依頼RQ1a(あるいは送信依頼RQ1b)に基づくデータ通信中にエラーが発生した後において、データ不一致の判定回数(不一致であると判定された回数)が所定値に到達しているときには、MFP1は、再度の「再送信依頼RQ1b」ではなく「新たな送信依頼RQ2」をサーバ90に送信する。新たな送信依頼RQ2は、送信依頼RQ1aと同じファイル(同じ名称のファイル)を送信対象ファイルとして指定するが、送信済みデータサイズSZ1の通知を伴わず、再送信依頼とは区別される。
また、課金処理部83は、新たな送信依頼RQ2に基づくデータの通信量であるデータサイズSZ3に基づいて、当該新たな送信依頼RQ2に基づくデータ通信に関する料金PR30を算出し、料金PR30を料金PR1等とは別個に追加的に課金する。この新たな送信依頼RQ2に関するデータ通信に対する課金処理は、送信依頼RQ1に関するデータ通信に対する課金処理とは独立して実行される。このようにして、所定程度以上に高頻度の再送信依頼を認めないことにより、不正利用を回避することが可能である。
1 MFP
90 サーバ
100 データ通信システム
RQ1a 送信依頼
RQ1b 再送信依頼
RQ2 (別の)送信依頼
SZ1 (第1の)データサイズ
SZ2 (第2の)データサイズ
TP 中断時点

Claims (9)

  1. データ通信システムであって、
    サーバと、
    前記サーバに通信ネットワークを介して接続されるデータ通信装置と、
    を備え、
    前記データ通信装置は、
    データの送信依頼を前記サーバに送信し、当該送信依頼に基づくデータを前記サーバから受信する第1の通信制御手段と、
    前記送信依頼に基づくデータの通信量であって、前記送信依頼に基づくデータ通信中のエラー発生に起因する通信中断時点までに前記サーバから前記データ通信装置へと送信されたデータの通信量である第1のデータサイズを取得する取得手段と、
    を有し、
    前記データ通信装置の前記第1の通信制御手段は、
    前記送信依頼に基づくデータ通信中にエラーが発生した後において、前記送信依頼に含まれるデータ指定条件と同じデータ指定条件を有する再送信依頼を、前記第1のデータサイズを示すデータとともに前記サーバに送信し、
    前記サーバは、
    前記送信依頼に基づくデータを前記送信依頼に応答して前記データ通信装置に送信し、前記再送信依頼に基づくデータを前記再送信依頼に応答して前記データ通信装置に送信する第2の通信制御手段と、
    前記送信依頼に基づくデータ通信に関する第1の料金を前記第1のデータサイズに基づいて算出する課金手段と、
    を備え、
    前記サーバの前記課金手段は、
    前記再送信依頼に基づくデータの通信量である第2のデータサイズのみならず前記第1のデータサイズにも基づいて、前記再送信依頼に基づくデータ通信に関する第2の料金を算出することを特徴とするデータ通信システム。
  2. 請求項1に記載のデータ通信システムにおいて、
    前記課金手段は、前記第2のデータサイズが前記第1のデータサイズよりも大きい場合には、前記第2のデータサイズに対応する料金から前記第1のデータサイズに対応する料金を差し引いて、前記第2の料金を算出することを特徴とするデータ通信システム。
  3. 請求項1または請求項2に記載のデータ通信システムにおいて、
    前記課金手段は、前記第2のデータサイズが前記第1のデータサイズよりも小さい場合には、前記第2の料金をゼロとして算出することを特徴とするデータ通信システム。
  4. 請求項1または請求項2に記載のデータ通信システムにおいて、
    前記課金手段は、前記第2のデータサイズが前記第1のデータサイズよりも小さい場合には、前記第1のデータサイズに対応する料金から前記第2のデータサイズに対応する料金を差し引いた料金を返金額として決定し、前記第1の料金から当該返金額を差し引くことを特徴とするデータ通信システム。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のデータ通信システムにおいて、
    前記第1の通信制御手段は、前記データの送信依頼に係るジョブデータが未処理状態で残存していることを条件として、前記送信依頼に基づくデータ通信を再開すべき旨の再開指示が付与された旨を判定し、前記再送信依頼を前記第1のデータサイズを示すデータとともに前記サーバに送信することを特徴とするデータ通信システム。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のデータ通信システムにおいて、
    前記データ通信装置は、
    前記送信依頼に含まれるデータ指定条件と同じデータ指定条件を有する前記再送信依頼が送出された回数を記録する手段、
    をさらに備え、
    前記第1の通信制御手段は、データ通信中にエラーが発生した後において、前記回数が所定値に到達しているときには、前記再送信依頼ではなく新たな送信依頼を前記サーバに送信し、
    前記課金手段は、前記新たな送信依頼に基づくデータの通信量である第3のデータサイズに基づいて、前記新たな送信依頼に基づくデータ通信に関する第3の料金を算出し、当該第3の料金を追加的に課金することを特徴とするデータ通信システム。
  7. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のデータ通信システムにおいて、
    前記データ通信装置は、
    前記送信依頼あるいは前記再送信依頼に基づく前回の送信対象データのチェックサムデータと今回の送信対象データのチェックサムデータとを比較し、データの同一性を判定する手段、
    をさらに有し、
    前記第1の通信制御手段は、データ通信中にエラーが発生した後において、データの同一性に関する不一致の判定回数が所定値に到達しているときには、前記再送信依頼ではなく新たな送信依頼を前記サーバに送信し、
    前記課金手段は、前記新たな送信依頼に基づくデータの通信量である第3のデータサイズに基づいて、前記新たな送信依頼に基づくデータ通信に関する第3の料金を算出し、前記第3の料金を追加的に課金することを特徴とするデータ通信システム。
  8. データ通信装置に通信ネットワークを介して接続されるサーバであって、
    前記データ通信装置からの送信依頼に基づくデータを前記データ通信装置に送信する通信制御手段と、
    前記送信依頼に基づくデータの通信量であって、前記送信依頼に基づくデータ通信中のエラー発生に起因する通信中断時点までに前記データ通信装置へと送信されたデータの通信量である第1のデータサイズに基づいて、前記送信依頼に基づくデータ通信に関する料金を算出する課金手段と、
    を備え、
    前記通信制御手段は、前記送信依頼に基づくデータ通信中にエラーが発生した後において、前記データ通信装置から送信されてくる再送信依頼であって、前記送信依頼に含まれるデータ指定条件と同じデータ指定条件を有する再送信依頼に基づいて、指定されたデータを前記データ通信装置に送信し、
    前記課金手段は、前記再送信依頼に基づくデータの通信量である第2のデータサイズのみならず前記第1のデータサイズにも基づいて、前記再送信依頼に基づくデータ通信に関する料金を算出する、
    ことを特徴とするサーバ。
  9. データ通信方法であって、
    a)データの送信依頼である送信依頼をデータ通信装置からサーバに送信するステップと、
    b)前記送信依頼に基づくデータを前記サーバから前記データ通信装置に向けて送信するステップと、
    c)前記送信依頼に基づくデータの通信量であって、前記送信依頼に基づくデータ通信中のエラー発生に起因する通信中断時点までに前記データ通信装置で受信されたデータの通信量である第1のデータサイズに基づいて、前記送信依頼に基づくデータ通信に関する第1の料金を算出するステップと、
    d)前記送信依頼に基づくデータ通信中にエラーが発生した後において、前記送信依頼に含まれるデータ指定条件と同じデータ指定条件を有する再送信依頼を、前記第1のデータサイズに関するデータとともに前記データ通信装置から前記サーバに送信するステップと、
    e)前記再送信依頼に基づくデータを前記サーバから前記データ通信装置に向けて送信するステップと、
    f)前記再送信依頼に基づくデータの通信量である第2のデータサイズのみならず前記第1のデータサイズにも基づいて、前記再送信依頼に基づくデータ通信に関する第2の料金を算出するステップと、
    を有することを特徴とするデータ通信方法。
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