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JP2012176817A - 給紙装置及び画像形成装置 - Google Patents

給紙装置及び画像形成装置 Download PDF

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JP2012176817A JP2011040093A JP2011040093A JP2012176817A JP 2012176817 A JP2012176817 A JP 2012176817A JP 2011040093 A JP2011040093 A JP 2011040093A JP 2011040093 A JP2011040093 A JP 2011040093A JP 2012176817 A JP2012176817 A JP 2012176817A
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Abstract

【課題】 用紙搬送路を給紙トレイの横に配置する必要がなく、それによって設置面積を給紙トレイ分のみとして横方向の省スペース化を図ることができる給紙装置及び画像形成装置を提供すること。
【解決手段】 給紙トレイ11内に載置した記録材Pを給紙トレイの上方に設けた搬送路入口まで昇降させる昇降部材(13)を有する給紙装置である。昇降部材(13)は、上昇時には水平方向より複数の傾斜角を持つ形状、又は曲面形状となり、載置した記録材を搬送路入口から給紙可能とする。
【選択図】 図1

Description

この発明は、電子写真法を利用した複写機、プリンタ、ファクシミリ或いはこれらの少なくとも1つの機能を備えた複合機などとして構成される画像形成装置などに用いられる給紙装置、特に給紙トレイ内に載置された用紙(記録材)を給紙トレイの上方に設けた搬送路入口まで昇降させる昇降部材を有する給紙装置、及びこの給紙装置を備えた画像形成装置に関するものである。
従来のこの種の画像形成装置に用いられている給紙装置の一例として、図11に示すようなものが知られている。この給紙装置201は、給紙トレイ211の底部に形成した凹部212内に板金からなる昇降台213を、凹部212内に収納された非給紙位置から凹部上方にある給紙ローラ215に、トレイ内に載置した用紙Pの最上の用紙が接する給紙位置まで昇降可能に設け、この昇降台213で給紙トレイ211内に積載した用紙Pを搬送路218入口まで持ち上げ、持ち上げた用紙を最上位のものから給紙ローラ215で水平方向、あるいは図示のように斜め方向に給紙し、カーブ状の用紙搬送路218を経て給紙トレイ211の横の本体壁面101との間の上方スペースに配置されている縦搬送ローラ対219まで搬送するようになっている。
しかし、この給紙装置の場合、用紙搬送路218が図示のように給紙トレイ211の横に位置する構成のため、給紙トレイ211と搬送路218の分の設置面積が必要となり、省スペース化が図れず、装置本体が大きくなって給紙装置を組み込む画像形成装置が大型化してしまうという問題があった。
この図11に示す給紙装置と比較的似た技術である特許文献1には、用紙の送り・捌きを良好にする目的で、リンク機構によって昇降板を常に水平にした状態で持ち上げ、給紙する構成が開示されている。しかし、このものも給紙ローラと分離ローラにより用紙を1枚ずつ分離して給紙する搬送路を給紙装置の横に設けなければならず、前記に記載した搬送路分の設置面積が必要という問題は解消できていない。この点では給紙トレイ内に設けた底板を「へ」の字状に湾曲形成して、その上に載置される用紙(封筒)を持ち上げるようにして供給するように構成した特許文献2も同様である。
そこでこの発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、用紙搬送路を給紙トレイの横に配置する必要がなく、それによって設置面積を給紙トレイ分のみとして横方向の省スペース化を図ることができる給紙装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、給紙トレイ内に載置した記録材を給紙トレイの上方に設けた搬送路入口まで昇降させる昇降部材を有する給紙装置であって、前記昇降部材は、上昇時には水平方向より複数の傾斜角を持つ形状、又は曲面形状となり、載置した記録材を前記搬送路入口から給紙可能とすることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1において、昇降部材は、非給紙の下降時には給紙トレイの底部に形成した凹部内に収納されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2において、昇降部材は、昇降台であり、基端が凹部に枢支され、該基端を支点として複数の傾斜角を持つ形状に変形して昇降するようになっていることを特徴とする。請求項4に記載の発明は、請求項3において、昇降台は、基端から先端側に複数の折点で枢支されて連結された平面形状からなる複数の板部を有していることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1又は2において、昇降部材は、昇降帯であり、基端が凹部に枢支され、該基端を支点として曲面形状に変形して昇降するようになっていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし5のいずれかにおいて、昇降部材を昇降する駆動機構を有することを特徴とする。請求項7に記載の発明は、請求項6において、駆動機構は、駆動部材と、該駆動部材からの動力を伝達する動力伝達機構と、該動力伝達機構から伝達される動力を受けて昇降部材を昇降する作動部材と、を有することを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項1ないし7のいずれかにおいて、搬送路入口は、前記昇降部材の上昇時に記録材と接触する第1回転部材と、搬送開始時に記録材と接触する第2、第3回転部材と、を有することを特徴とする。請求項9に記載の発明は、請求項8において、搬送路入口は、記録材ガイドを有することを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項1ないし9のいずれかに記載の給紙装置を備えた画像形成装置であることを特徴とする。
この発明は、前記のようであって、給紙トレイ内に載置した記録材を給紙トレイの上方に設けた搬送路入口まで昇降させる昇降部材を有する給紙装置であって、前記昇降部材は、上昇時には水平方向より複数の傾斜角を持つ形状、又は曲面形状となり、載置した記録材を前記搬送路入口から給紙可能とする構成としたので、従来のように用紙搬送路を給紙トレイの横に配置する必要がなく、それによって設置面積を給紙トレイ分のみとして横方向の省スペース化を図ることができる。したがって、給紙装置本体の大きさもその分小さくできるとともに、給紙装置を組み込む画像形成装置などの小型化を図ることも可能となる等の優れた効果がある。
この発明に係る給紙装置の実施の形態1を、昇降部材が上昇時の状態で示す概略断面構成図である。 同上の用紙が取り除かれた状態の概略平面構成図である。 同上の昇降駆動機構を示す概略図である。 実施の形態2を、昇降部材が上昇時の状態で示す概略断面構成図である。 同上の用紙が取り除かれた状態の概略平面構成図である。 同上の昇降駆動機構を示す概略図である。 実施の形態3を、昇降部材が上昇時の状態で示す概略断面構成図である。 同上の用紙が取り除かれた状態の概略平面構成図である。 同上の用紙の多少に伴うニップ進入角度について説明するための概略図である。 同上の給紙装置が組み込まれた画像形成装置の一例を示す概略図である。 従来例を示す概略断面構成図である。
以下、図面を参照しながら、この発明に係る給紙装置について、詳しく説明する。
<実施の形態1>
図1,2において、1は給紙装置、101は画像形成装置の本体壁面であり、給紙装置1と本体壁面101との間には従来のような搬送路用のスペースはなく、図で両者の右側の縁はほぼ面一になっている。スペースがなくなったことに伴い本体壁面101に近い側の給紙装置1の上方には給紙装置1から給紙される記録材としての用紙Pを呼び込む呼出コロ111や、給紙コロ112及び分離コロ113が設けられ、さらに給紙コロ112と分離コロ113の上方には搬送路108を経て縦搬送ローラ対(レジストローラ対)109が設けられ、呼出コロ111で呼び込んだ用紙Pを給紙コロ112と分離コロ113により1枚ずつ分離してレジストローラ対109にまで搬送できるようになっている。
給紙装置1は、図示のような方形箱型のケーシングからなり、用紙Pの載置部である給紙トレイ11を有している。給紙トレイ11の本体壁面101方向である先方にはその底面よりも一段底が下がった凹部12が給紙トレイ11の全幅で、かつ全長の半分程度の長さにわたり形成され、該凹部内には板金やプラスチックなどからなる昇降台13が昇降可能に設けられている。
昇降台13は、その基端側に1対の枢支軸14a,14bを有し、該枢支軸は基端部が給紙トレイ11の凹部12の後方端位置で相対向する側壁に設けた枢支孔で回動可能に支持されている。この枢支軸14a,14bは、昇降台13が昇降するときの支点となる。枢支軸14a,14bは先端間に所定の間隔が形成されているが、これらの先端部には1対の板部15a,15bの一端が接続され、該板部の他端間には軸16が設けられ、該軸には板部17の一端が接続され、該板部の他端間には軸18が設けられている。また、軸18には板部19の一端が接続され、該板部の他端には軸20が設けられている。前記軸と板部の接続は互いに回動可能になっている。さらに、凹部12の相対向する側壁に設けた枢支孔には1対の枢支軸21a,21bが設けられ、該軸には作動アーム22a,22bの一端が設けられ、該作動アームの他端は板部19に接続されている。枢支軸21a,21bは昇降台13が昇降するとき作動アーム22a,22bの支点となるものである。
前記において軸16,18は、昇降台13の中間部を板部15a,15b、板部17、板部19ごとに折り曲げ可能とするものであり、回動可能となっている。板部15a,15bは、給紙トレイ11の長さ方向に沿う長方形体に形成され、板部17は、板部15a,15bの幅方向の長さ、つまり軸16,18の全長の長さの長方形体に形成され、板部19は給紙トレイ11の幅よりも若干短くして凹部12内に納まる長さ、つまり軸20の全長の長さの長方形体に形成されている。そして、昇降台13は、昇降しないで待機する非給紙位置では図1に鎖線で示すように凹部12内に納まっている。図2で、24a,24bは1対のサイドフェンス、25はエンドフェンスで、用紙Pの位置を規制するものである。なお、軸20は剛性確保のために設けているが、このような軸20とはせずに、単に板部19の端部を折り曲げるだけでも構わない。
昇降台13は、前記のように凹部12内で待機する非給紙位置において、給紙指令がかかり給紙位置になる上昇時には、図1に実線で示すように載置した用紙Pをせり上がらせ最上位の用紙が呼出しコロ111に接するまで持ち上げた状態(上昇後の給紙可能な状態)となる。持ち上げられた用紙Pは最上位のものから呼出しコロ111により呼び出されたうえ給紙コロ112と分離コロ113でほぼ真上に位置するレジストローラ対109に向けて搬送路108を経て搬送される。そして、レジストローラ対109まで搬送された用紙Pはその後、画像形成のため図示しない画像形成部の転写手段のある方向に縦送りされることとなる。
図3は、昇降台13を昇降するための駆動機構の一例を示し、駆動モータ30と、該モータの駆動軸に設けられたウォームギヤ31、該ギヤと噛合する歯車32、該歯車の軸に取り付けられたカム33とからなる動力伝達機構34と、によって構成され、カム33の作動アーム22a,22bへの当接部位によって昇降台13を前記のように非給紙位置と給紙位置との間を昇降する。
次に、前記のような給紙装置1の作用について説明する。まず、昇降台13が凹部12内に収納された待機状態にあるときに給紙トレイ11上に用紙Pを多数載置すると、用紙Pは水平状態にあり、最上位の用紙も呼出しコロ111とは離れていて接触することがない(図1の鎖線状態)。このときの前記駆動機構は、図3(B)の状態にある。給紙指令がかかると、前記モータ30が駆動され、この回転が動力伝達機構34を介してカム33に伝達され、それまで作動アーム22a,22bと小径部位で接していたカム33が徐々に大径部位で接するようになる。この過程で昇降台13は次第に持ち上げられ、最上位の用紙が呼出しコロ111に接するとともに、図示しない検知センサに接する。これにより検知センサから上限検知信号が出力され、この出力信号を受ける図示しない制御手段がモータ30を停止させ、用紙が給紙位置にもたらされた状態になる(図1の実線状態)。このときの前記駆動機構は、図3(A)の状態にある。
用紙Pが給紙位置にもたらされると、呼出しコロ111によって用紙Pの最上位の用紙が呼び出されるとともに、給紙コロ112と分離コロ113が該用紙を送り出し、送り出された用紙がレジストローラ対109に至ると、さらに該ローラ対によって縦方向に送られ画像形成に供される。そして、順次上位のものから送り出されていき給紙トレイ11上の用紙が減っていくと、用紙Pが前記センサと接触しなくなって検知センサが上限検知信号の出力を停止するので、検知センサが上限検知信号を出力するまで制御手段(図示せず)がモータ30を駆動して再び最上位の用紙を給紙位置にもたらす。
このように、給紙トレイ11内に載置して積載した用紙Pを昇降台13が折れ曲がる複数の平面形状からなる板部15a,15b,17,19によってせり上がるように昇降させる構成にしているため、用紙搬送路108を従来の給紙トレイのように横ではなく、給紙トレイ11の上部に配置できるようになる。これにより、設置面積は給紙トレイ11分のみとすることができ、省スペースとなる。また、省スペースとなった分、給紙装置を組み込む画像形成装置の小型化を図ることもできる。しかも、用紙Pを給紙トレイ11内で曲面形状となってせり上がらせるため、きついカーブのある用紙搬送路を設ける必要がなく、搬送も円滑に行える。また、このような昇降台13では、図面からも明らかなように、昇降台13の収納スペース、特に凹部12の深さを最小限にすることができ、給紙トレイ11の底部厚みを小さくすることができる。
この実施の形態1では昇降台13の長さ方向に軸16,18を設けることにより、昇降台13に屈曲性を持たせているが、屈曲性を持たせられれば設ける軸は1つでもよいし、あるいは3個以上でもよい。
前記の昇降台13の屈曲において、軸16を高く持ち上げるには、軸18を軸20側に寄せることで実現することが可能である。これに伴い軸18と軸16間の板部17の長さも変更する必要がある(軸18と軸20間を縮めた分、軸18と軸16間および軸18と枢支軸21a,21b間を伸ばす必要がある)。枢支軸21a,21bを枢支軸14a,14bに寄せて枢支軸21a,21bと軸20間を長くすれば軸16はさらに持ち上がるが、この場合には搬送路108への進入角度がきつくなるので、枢支軸21a,21bと軸20の作動アーム22a,22bを軸20が上がるように「く」の字状に曲げればよい。
<実施の形態2>
図4,5は、実施の形態2を示す、図1,2と対応する図面である。この実施の形態2の給紙装置は、昇降台を折り曲げて屈曲性を持たせるのではなく、曲面形状にすることにより、屈曲性を持たせたものである。つまり、実施の形態1の昇降台13が搬送方向下流に向かって順に傾斜角が急峻となる方向に屈曲する形状となるのに対して、実施の形態2の昇降台53(実施の形態3の昇降帯63も同じ)が搬送方向下流に向かって連続的に上方に向けて変化して屈曲する形状となる点に特徴がある。
すなわち、実施の形態2の給紙装置41では給紙トレイ51の本体壁面101方向である先方に設けた凹部52は実施の形態1の凹部12よりも深く形成され、該凹部内には板金やプラスチックなどからなる昇降台53が昇降可能に設けられている。凹部52を深く形成しているのは、昇降台53が板金やプラスチックなど剛性のある材料で形成されているからである。昇降台53は、その基端側に給紙トレイ51の凹部52の後方端位置で相対向する側壁上部に設けた枢支孔で回動可能に支持され、先端間に所定の間隔が形成されるように設けられた1対の枢支軸54a,54bを有している。枢支軸54a,54bの先端部には1対の板部55a,55bの一端が接続され、該板部の他端には板部56の一端が接続され、該板部の他端には軸57が設けられている。
そして、昇降台53は、昇降しないで待機する非給紙位置では図4に鎖線で示すように凹部52内に下に凸になるように湾曲した状態で納まっている。昇降台53は、前記のように凹部52内で待機する非給紙位置において、給紙指令がかかり給紙位置になる上昇時には、図4に実線で示すように載置した用紙Pを湾曲してせり上がらせるようにして最上位の用紙が呼出しコロ111に接するまで持ち上げた状態となる。持ち上げられた用紙Pは最上位のものから呼出しコロ111により呼び出されたうえ給紙コロ112と分離コロ113でほぼ真上に位置するレジストローラ対109に向けて搬送路108を経て搬送されることになるのは実施の形態1の説明で述べた通りである。
昇降台53を昇降するための駆動機構は、実施の形態1の図3とほぼ同様な機構を採用する。すなわち、図6に示すように駆動モータ30と、該モータの駆動軸に設けられたウォームギヤ31、該ギヤとし噛合する歯車32、該歯車の軸に取り付けられたカム33とからなる動力伝達機構34と、によって構成され、カム33の昇降台53への当接部位によって昇降台53を前記のように非給紙位置と給紙位置とに昇降する。そのほかの呼出しコロ等の構成は、実施の形態1と同様であるので、同一符号を付すことにより説明は省略する。
実施の形態2においても、前記の昇降駆動機構により昇降台53を図4に鎖線で示す非給紙位置から実線で示す給紙位置へもたらすことができ、この間に給紙トレイ51内に載置して積載した用紙Pをせり上がるように昇降させて給紙することができる点は実施の形態1とほぼ同様である。つまり、このような昇降台53でも昇降台13と同様な作用効果が期待することができる。
<実施の形態3>
図7,8は、実施の形態3を示す、図1,2と対応する図面である。この実施の形態3の給紙装置61は、実施の形態1,2の昇降台13,53に代えて可撓性のある材料で形成された昇降帯(昇降ベルト)63を採用したものである。
すなわち、実施の形態3の給紙装置61では、昇降帯63は、その基端側に給紙トレイ71の凹部72の後方端位置で相対向する側壁に設けた枢支孔で回動可能に支持され、先端間に所定の間隔が形成されるように設けられた1対の枢支軸74a,74bを有している。枢支軸74a,74bの先端部には1対の帯部75a,75bの一端が巻き付けられて接続され、該帯部の他端も軸76に巻き付けられて接続されている。また、凹部72の相対向する側壁に設けた枢支孔には1対の枢支軸78a,78bが設けられ、該枢支軸には作動アーム79a,79bの一端が設けられ、該作動アームの他端は軸76に接続されている。82は給紙トレイ71の凹部72を形成する端壁81の内面に形成した段部で、トレイ内方と上方が開放されており、非給紙の下降時に前記軸76が載るようになっている。このとき軸76の近くの帯部75a,75bが給紙トレイ71内の用紙端面と過当に接するのを避けるため帯部75a,75bと対応する端壁81の内面に該帯部がトレイ内に突出しないように収容可能な凹所を形成するのが好ましい。
そして、昇降帯63は、昇降しないで待機する非給紙位置では図7に鎖線で示すように軸76とその近くの帯部75a,75bが段部82と前記凹所に嵌った状態で納まっている。昇降帯63は、前記のような非給紙位置において、給紙指令がかかり給紙位置になると、図7に実線で示すように載置した用紙Pを湾曲してせり上がらせるようにして最上位の用紙が呼出しコロ111に接するまで持ち上げた状態となる。持ち上げられた用紙Pは最上位のものから呼出しコロ111により呼び出されたうえ給紙コロ112と分離コロ113でほぼ真上に位置するレジストローラ対109に向けて搬送路108を経て搬送されることになるのは実施の形態1,2の説明で述べた通りである。
昇降帯63を昇降するための駆動機構は、図示していないが、実施の形態1,2で示したものと同様な機構を採用する。すなわち、駆動モータ30の回転を動力伝達機構34を介して軸76に伝え、軸76とその近くの帯部75a,75bからその全体を前記のように非給紙位置と給紙位置とに昇降する。そのほかの呼出しコロ等の構成は、実施の形態1,2と同様であるので、同一符号を付すことにより説明は省略する。
実施の形態3においても、前記の駆動機構により昇降帯63を鎖線で示す非給紙位置から実線で示す給紙位置へもたらすことができ、この間に給紙トレイ71内に載置した用紙Pをせり上がるように昇降させて給紙することができる点は実施の形態1,2とほぼ同様である。つまり、このような昇降帯63でも昇降台13,53と同様な作用効果が期待できる。
図9は、ニップ進入角度についての説明図である。分離コロ113の位置は用紙Pが多いときの搬送経路を基準に配置されている。すなわち、同図(A)に示す用紙Pが多い状態から同図(B)の少ない状態になったときは、用紙Pは給紙コロ112寄りに搬送され、分離がうまくいかないことがある。そのため、呼出しコロ111と給紙コロ112間に同図(C),(D)に示すようなアシスト用ベルト115を掛け渡して給紙コロ112寄りに搬送され用紙Pを同図(C),(D)に示すように分離コロ113寄りにガイドし、用紙の積載量に関わらず給紙コロ112と分離コロ113のニップへの進入角を一定にして搬送するようにしている。このようにすれば用紙Pが少なくなった状態でも、同図(D)に示すようにアシスト用ベルト115により用紙Pが給紙コロ112寄りに搬送されるのを防止することが可能となり、用紙Pの多少に係らず、用紙の搬送をスムーズに行うことが可能になる。用紙の搬送時の進入角度を揃えて前記のようにガイドするものとしては、アシスト用ベルト115に限らず、例えば呼出しコロ111及び給紙コロ112近傍に隣接するガイド板など同効の他の部材でもよいことは勿論である。なお、アシスト用ベルト115は、呼出しコロ111を支持する部材として給紙コロ112と呼出しコロ111の間に掛け渡される。
<画像形成装置>
前記した実施の形態1ないし3のいずれかの給紙装置を組み付けた電子写真方式の画像形成装置について(ここでは一例として実施の形態3の給紙装置61を組み付けている)、以下にその全体構成の概要と動作を説明する。
図10は、画像形成装置100の概略構成図を示す。画像形成装置100は、タンデム方式を採用してフルカラー画像を形成可能なカラー画像形成装置であり、本体101内にブラック、マゼンタ、イエロー、シアン(以下、K,M,Y,Cと記す)の各色トナー像を形成する作像装置103K,103M,103Y,103Cを備えている。これらの作像装置103K〜103Cの上方には、転写搬送ベルト105が移動可能に配設されている。転写搬送ベルト105の図で右側の上方には定着装置106が配置され、さらにその上方には、定着装置106を通過しトナー像が定着した用紙Pを排出するための排紙ローラ107を備えている。104は光学ユニットである。
転写搬送ベルト105の図で右側の下方には、縦向きの搬送路108が設けられ、該搬送路の途中にはレジストローラ対109が設けられ、さらに搬送路108の下方には前記給紙装置の呼出しコロ111、給紙コロ112、及び分離コロ113が配置されている。これらコロ111,112,113が給紙トレイ71の先方の上方位置に配置されるため、その左に隣接するスペースがデッドスペースになる。そのため、この例では給紙装置61の上に給紙装置61の給紙トレイ71よりも横の長さが短い従来方式の小サイズ用の給紙装置の給紙トレイを組み込み、デッドスペースの有効利用を図っている。この給紙装置は給紙トレイの上に給紙ローラを有し、該ローラから給紙される用紙を給紙ローラから搬送路まで斜め上向きに設けた搬送路を経てレジストローラ対109まで搬送する。
このような構成の画像形成装置100では、画像形成スタートとともに、各作像装置103K〜103Cで各色トナー像が形成される。各作像装置103K〜103Cでは、感光体が図示されないメインモータにより回転駆動され、帯電装置によって一様帯電された後、露光装置より、画像を色分解した色毎の画像情報に応じて書込み光が照射され、静電潜像が形成される。感光体上に形成された静電潜像は、現像装置により現像され、各感光体の表面上に各色トナー像が形成される。一方、給紙装置61から給紙搬送された用紙Pは、レジストローラ対109によって作像装置103K〜103Cによる作像タイミングに合わせて、転写搬送ベルト105の表面上に供給される。そして、転写搬送ベルト105に担持された用紙Pは転写搬送ベルト105の表面移動によって各色の転写領域に搬送される。
各感光体上に形成されたトナー像は、感光体と転写搬送ベルト105との対向部で転写バイアス手段である転写バイアスローラによって転写搬送ベルト105上に担持された用紙Pに順次転写される。このようにしてK(黒),M(マゼンタ),Y(イエロー),C(シアン)の順で各感光体上に形成されたトナー像が転写され、重ね合わせカラートナー像が用紙P上に形成される。トナー像を転写された用紙Pは、転写搬送ベルト105から分離されて定着装置106に搬送され、トナー像が定着されて排出ローラ107から機外の排紙トレイに排出される。
前記のような実施の形態3の給紙装置61を組み込んだ画像形成装置100においては、給紙手段である呼出しコロ111等を給紙トレイ71の上方に設け、従来のように給紙装置の横に搬送路を設けなくともよいので、その分の設置面積を減らすことができるというメリットがある。しかし、その一方で高さ方向にはスペースを要しデメリットとなる。そのデメリットとなるスペースを有効活用するべく、従来方式の給紙手段を多段にレイアウトするのであれば、小サイズの装置であれば図のごとく納まる。また、前記従来方式の給紙手段に代えて、書込ユニットや作像ユニットをレイアウトする配置も可能である。デッドスペースをどのように使うかは任意であり、前記の小サイズの給紙装置は一例である。この画像形成装置100では、例えば図で作像ユニットの作像装置103K〜103Cを、感光体とトナーホッパー部が一体となったプロセスカートリッジのようなもので示し、また図10の左上に4つの窓スペースでトナーボトルを示し、このボトルからトナーを下方の現像ユニットへ供給するようにしているので、トナーを上方向へくみ上げるものに比し、トナー供給が良好に行える。また、前記書込ユニットや作像ユニットを配置するレイアウトの場合は、装置全体の高さも抑えることができる。
また、図示のように2段等、複数段の構成とし、上段の給紙装置をサイズの小さい用紙を収納するようにして下段の給紙装置からの用紙を呼び出す呼び込みコロ等をその右側のスペースに設けるようにすれば、スペースの有効利用も図れるというメリットが期待できる。勿論、画像形成装置100に組み込む給紙装置としては実施の形態3の給紙装置61だけでなく、実施の形態1又は2の給紙装置1,41でもよい。このようにして画像形成装置の小型化を図ることができる。
前記の各実施の形態は、好ましい一例を示したにすぎず、この発明は特許請求の範囲に記載した範囲内において、さらに異なる適宜の実施の形態をも含むものである。また、昇降台13,53や昇降帯63の具体的な構成や、これらを昇降させる駆動機構等も好ましい一例を示したもので、必ずしも実施の形態の通りでなくともよく、実施に際しては、適宜好ましい任意の構成に変更、修正することができる。さらに、画像形成装置としては、インクジェット方式でも可能である。
1,41,61 給紙装置
11,51,71 給紙トレイ
12,52,72 凹部
13,53 昇降台(昇降部材)
22a,22b,79a,79b 作動アーム(作動部材)
30 駆動モータ
31 ウォームギヤ
32 歯車
33 カム
34 動力伝達機構
63 昇降帯(昇降部材)
100 画像形成装置
108 搬送路
109 レジストローラ対
101 画像形成装置の本体壁面
111 呼出コロ(第1回転部材)
112 給紙コロ(第2回転部材)
113 分離コロ(第3回転部材)
P 用紙(記録材)
特開2009−202967号公報 特開平5−24664号公報

Claims (10)

  1. 給紙トレイ内に載置した記録材を給紙トレイの上方に設けた搬送路入口まで昇降させる昇降部材を有する給紙装置であって、前記昇降部材は、上昇時には水平方向より複数の傾斜角を持つ形状、又は曲面形状となり、載置した記録材を前記搬送路入口から給紙可能とすることを特徴とする給紙装置。
  2. 昇降部材は、非給紙の下降時には給紙トレイの底部に形成した凹部内に収納されている請求項1に記載の給紙装置。
  3. 昇降部材は、昇降台であり、基端が凹部に枢支され、該基端を支点として複数の傾斜角を持つ形状に変形して昇降するようになっている請求項1又は2に記載の給紙装置。
  4. 昇降台は、基端から先端側に複数の折点で枢支されて連結された平面形状からなる複数の板部を有している請求項3に記載の給紙装置。
  5. 昇降部材は、昇降帯であり、基端が凹部に枢支され、該基端を支点として曲面形状に変形して昇降するようになっている請求項1又は2に記載の給紙装置。
  6. 昇降部材を昇降する駆動機構を有する請求項1ないし5のいずれかに記載の給紙装置。
  7. 駆動機構は、駆動部材と、該駆動部材からの動力を伝達する動力伝達機構と、該動力伝達機構から伝達される動力を受けて昇降部材を昇降する作動部材と、を有する請求項6に記載の給紙装置。
  8. 搬送路入口は、前記昇降部材の上昇時に記録材と接触する第1回転部材と、搬送開始時に記録材と接触する第2、第3回転部材と、を有する請求項1ないし7のいずれかに記載の給紙装置。
  9. 搬送路入口は、記録材ガイドを有する請求項8に記載の給紙装置。
  10. 請求項1ないし9のいずれかに記載の給紙装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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