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JP2012163710A - カテーテル手術シミュレータ、その固定具及び固定方法 - Google Patents

カテーテル手術シミュレータ、その固定具及び固定方法 Download PDF

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JP2012163710A
JP2012163710A JP2011023202A JP2011023202A JP2012163710A JP 2012163710 A JP2012163710 A JP 2012163710A JP 2011023202 A JP2011023202 A JP 2011023202A JP 2011023202 A JP2011023202 A JP 2011023202A JP 2012163710 A JP2012163710 A JP 2012163710A
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Seiichi Ikeda
誠一 池田
Hideo Matsuura
英雄 松浦
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Abstract

【課題】投光板に対して血管モデルを確実に固定すると共に、血管モデルの配置状態を容易に変更することが可能なカテーテル手術シミュレータを提供する。
【解決手段】この発明で提案するカテーテル手術シミュレータは投光板11と、血管モデル40と、血管モデル40を支持する透明な支持部131と、支持部130手段を投光板11に対して着脱自在に固定する透明な固定部32aとを備える。固定部32aとして吸盤が用いられ、支持部131と固定部32aとの間には、投光板11に対する血管モデル40の高さを調節する高さ調節部133が備えられる。
【選択図】 図5

Description

本発明はカテーテル手術シミュレータ、その固定具及び固定方法に関するものである。
本発明者は、カテーテル手術シミュレータに用いる血管モデルとして、第1の血管モデルと第2の血管モデルとを連結するコネクタを備えた血管モデルを提案している(特許文献1参照)。
特開2008−158468号公報
特許文献1に開示された血管モデルは、人体内の実際の血管の配置状態を模して、ライトパネル(投光板)の上に配置される。
そのため、カテーテル手術のシミュレーション中に血管モデルの配置状態が変わらないように、投光板に対して血管モデルを確実に固定することが要求されている。
また、実際の血管の配置状態に合わせた種々のシミュレーションに対応して、血管モデルの配置状態の変更を容易にすることが要求されている。
本発明は前記要求を満足させるためになされたものであって、その目的は、投光板に対して血管モデルを確実に固定すると共に、血管モデルの配置状態を容易に変更することが可能なカテーテル手術シミュレータを提供することにある。
<第1の局面>
第1の局面は、投光板と、血管モデルと、前記血管モデルを支持する支持手段と、前記支持手段を前記投光板に対して着脱自在に固定する固定手段とを備えるカテーテル手術シミュレータである。
第1の局面では、投光板に対して血管モデルを固定手段により確実に固定できる。また、投光板に対する支持手段の位置を固定手段により変更することにより、血管モデルの配置状態を容易に変更できる。
<第2の局面>
第2の局面は、第1の局面において、前記固定手段は吸盤から成るカテーテル手術シミュレータである。
吸盤から成る固定手段は、投光板に対して十分な固定強度を有して着脱自在に吸着固定できる。
<第3の局面>
第3の局面は、第1または第2の局面において、更に、前記投光板と前記血管モデルとの間隔を調節する間隔調節手段を備えるカテーテル手術シミュレータである。
第3の局面では、投光板と血管モデルとの間隔が調整可能となることにより、実際の血管の立体的な配置状態を血管モデルによって再現できる。
<第4の局面>
第4の局面は、第1〜第3の局面において、前記支持手段は前記固定手段に対して揺動可能に連結されているカテーテル手術シミュレータである。
第4の局面では、支持手段が固定手段に対して揺動可能なため、例えばカテーテル挿入時等において血管モデルに大きな力が加えられたとき、その力が支持手段の揺動に吸収される。よって、血管モデルが支持手段から外れたり、また血管モデルに過剰な応力が生じたりすることを防止できる。
なお、支持手段と固定手段との連結部を弾性変形可能とすることが好ましい。揺動した支持手段は、当該揺動にともなる連結部の弾性変形により、血管モデルに加えられた力が解放されたときに自動的に元の位置に戻るからである。
本発明を具体化した第1実施形態のカテーテル手術シミュレータ10の平面図。 カテーテル手術シミュレータ10の正面図。 図3(A)は第1実施形態で用いられる固定具30の平面図、図3(B)は固定具30の正面図、図3(C)は固定具30の縦断面図(図3(A)に示すX−X矢示断面図)、図3(D)は固定具30の側面図。 図4(A)は第1実施形態で用いられる固定具31の平面図、図4(B)は固定具31の正面図、図4(C)は固定具31の縦断面図(図4(A)に示すX−X矢示断面図)。 図5(A)は第1実施形態で用いられる固定具32の平面図、図5(B)は固定具32の正面図、図5(C)は固定具32の縦断面図(図5(A)に示すX−X矢示断面図)。 図6(A)は第2実施形態で用いられる固定具33の平面図、図6(B)は固定具33の正面図、図6(C)は固定具33の縦断面図(図6(A)に示すX−X矢示断面図)、図6(D)は固定具33の側面図。
<第1実施形態>
図1は、本発明を具体化した第1実施形態のカテーテル手術シミュレータ10の平面図である。
図2は、カテーテル手術シミュレータ10の正面図である。
カテーテル手術シミュレータ10は、投光板11、光源12、取付部材13、コネクタボックス14、コネクタ15a,15b,16a,16b,17、接続チューブ18a,18b,19a,19b、電源ケーブル20、固定具30,31,32、血管モデル40、ポンプ装置50、撮像装置60などから構成されている。
尚、図1では撮像装置60の図示を省略している。
また、図2では、固定具30〜32、血管モデル40、ポンプ装置50の図示を省略している。
投光板11は枠部11aと発光部11bとを備える。発光部11bは白色の透光性部材(アクリル板等)からなり、その裏面に光源12が配置される。後述するように吸盤が吸着できるように投光板11の表面は平滑面とされる。カテーテル手術のシミュレーション時には血管モデル40に液体を循環させるので、防水の見地から投光板11の表面全体を透明かつその表面が平滑な合成樹脂フィルムでカバーすることが好ましい。
この例では光源12として白色面状光源を採用したが、面状ディスプレイ(液晶パネル等)を配置して、このディスプレイを白色に発光させる他、外部のPCから入力する任意の画像(動画、静止画)を表示させることも可能である。
投光板11の枠部11aにて、幅広部の一端に円盤状の取付部材13が取付固定され、他端側から縁部に沿って直方体状のコネクタボックス14が取付固定される。
投光板上に血管モデル40、血管モデル40に連結されるチューブ19a、19b及びコネクタ46、47等が載置され、固定具30、31、33で着脱自在に固定される。少なくとも血管モデル40は発光部11b上に載置される。
図1に示すように、コネクタボックス14の背面側には、コネクタ15a,15b,16a,16b,17が一列に配設されている。
コネクタボックス14の内部では、コネクタ15aとコネクタ16aとが連通接続され、コネクタ15bとコネクタ16bとが連通接続されている。また血管モデル40内を流れる液体の圧力を検出するセンサ等の電気・電子回路が収納され、その一部は前記の連通接続されたコネクタ15a,コネクタ15b,コネクタ16a,コネクタ16bからなる回路に接続されている。これによりコネクタ15a,コネクタ15b,コネクタ16a,コネクタ16bの内部を流れる液体の状態(圧力、流量、流速等)を検出することができる。前記センサ等の電気・電子回路に関わる電源ならびに各種信号はコネクタ17と電源ケーブル20を介してポンプ装置50等とやりとりが行われる。(図示略)。
コネクタ17は投光板11の裏面側で光源12に接続されており、光源12は電源ケーブル20からコネクタ17を介して外部電源(商用電源、USB電源など)に接続されて電源が供給されている。
図1に示す血管モデル40の一例は、実際の血管を模した血管チューブ41,42,43、コネクタ44,45などから形成されている。
血管チューブ41は環状を成し、実際の血管に生じた動脈瘤を模した複数個(図示例では4個)の瘤41aが形成されている。
血管チューブ41の両端開口部にはそれぞれ、血管チューブ41,42がコネクタ44,45を介して連通固定されている。
尚、血管チューブ41〜43およびコネクタ44,45は、前記特許文献1(特開2008−158468号公報)に記載されている血管モデルおよびコネクタに該当するため、その材質および構造については説明を省略する。
血管チューブ42はL字型コネクタ46を介して接続チューブ19aに連通固定され、血管チューブ43はT字型コネクタ47を介して接続チューブ19bに連通固定されている。
T字型コネクタ47にはカテーテルの挿入具48が接続されており、カテーテル49は挿入具48の開口部から血管モデル40の血管チューブ41〜43内に挿入される。
ポンプ装置50は、実際の血液を模した液体を、実際の血流の状態(例えば、心拍数、血液量、最高/最低血圧など)を再現して送り出す。
ポンプ装置50から送り出された液体は、接続チューブ18a→コネクタ15a→コネクタ16b→接続チューブ19b→L字型コネクタ47→血管チューブ43→血管チューブ41→血管チューブ42→T字型コネクタ46→接続チューブ19q→コネクタ16q→コネクタ15b→接続チューブ18b、という経路を通ってポンプ装置50に戻される。
血管モデル40は、人体内の実際の血管の配置状態を模して、投光板11上に配置されている。
そして、血管モデル40の血管チューブ41〜43は、後述するように、固定具30〜32を用い、投光板11に対して支持されると共に着脱自在に固定されている。
そのため、実際の血管の配置状態に合わせた種々のシミュレーションに対応して、投光板11に対する固定具30〜32の固定位置を調整し、固定具30〜32による血管チューブ41〜43の支持箇所を調整することにより、血管モデル40の配置状態を容易に変更できる。
また、種々の疾患を再現した血管モデルを用意しておき、投光板11上で血管モデルを交換する場合でも、固定具30〜32の固定位置および支持箇所を調整することにより、当該血管モデルに合わせた最適な配置状態を再現できる。
図2に示すように、撮像装置60は、支持柱61、アーム62、回転ジョイント63,64、ビデオカメラ65、画像処理装置66、ディスプレイ67、プリンタ68などから構成されている。
支持柱61の下端部は、取付部材13の中央部に穿設されている取付穴13aに螺着されたボルト(図示略)を用い、取付部材13に対して着脱自在に取付固定されている。
アーム62の一端部は回転ジョイント63を介して支持柱61の上端部に取り付けられ、アーム62の他端部は回転ジョイント64を介してビデオカメラ65に取り付けられているため、投光板11に対するビデオカメラ65の位置を自由に設定できる。
ビデオカメラ65は、投光板11の表面に載置された血管モデル40を撮影して画像データを生成する。
画像処理装置66は、ビデオカメラ65が生成した画像データに画像処理を施し、その画像データをディスプレイ67に表示させると共にプリンタ68に印刷させる。
カテーテル手術シミュレータ10の術者は、ポンプ装置50により血液を模した液体が流されている血管モデル40内にカテーテル49を挿入し、ビデオカメラ65が撮影した血管モデル40内のカテーテル49の状態が映し出されたディスプレイ67を見ながら、カテーテル手術をシミュレーションする。
このとき、光源12が血管モデル40を下側から照らすが、投光板11の表面は平滑であるため、血管モデル40内に挿入したカテーテル49を鮮明に観察できる。
また、後述するように、固定具30〜32は全体が無色透明であるため、固定具30〜32が血管モデル40内に挿入したカテーテル49の観察を阻害することはない。
この固定具30〜32においては、カテーテル49に対する視認性を確保する見地から、少なくともその支持部を透明材料で形成することが好ましい。
図3(A)は固定具30の平面図、図3(B)は固定具30の正面図、図3(C)は固定具30の縦断面図(図3(A)に示すX−X矢示断面図)、図3(D)は固定具30の側面図である。
固定具30は、可撓性を有する合成樹脂製で一体形成された固定部30aおよび支持部30bから成り、全体が無色透明である。
固定部30aは円形の吸盤から成り、固定部30aの上部には支持部30bが立設されている。
吸盤である固定部30aは、投光板11の表面に対して十分な固定強度を有して着脱自在に吸着固定できる。
支持部30bは円柱状を成し、支持部30bには横方向(固定部30aの吸着面と平行方向)に円形の取付穴30cが貫通形成されている。
この取付穴30cへ接続チューブ19a、19bを通すこともできる。取付穴30cの内径は、血管モデル40を構成する血管チューブ41〜43の外径より僅かに小さく形成されている.支持部30bは伸縮性を有する材料で構成されており,取付穴30cに接続チューブ19a,19bを通したとき,支持部30bと接続チューブ19a,19bが摩擦によって固定される。
そのため、固定部30aを投光板11の表面に吸着固定させた状態で、取付穴30cに血管チューブ41〜43を挿通すると、血管モデル40は支持部30bによって支持され、支持部30bは固定部30aにより投光板11に対して着脱自在に固定される。
図4(A)は固定具31の平面図、図4(B)は固定具31の正面図、図4(C)は固定具31の縦断面図(図4(A)に示すX−X矢示断面図)である。
支持固定部材31は、固定部31a,31bおよび支持部31cから成り、全体が無色透明である。
固定部31aは可撓性を有する合成樹脂製で円形の吸盤から成り、固定部31aの上部には断面円形の凹部31dが穿設されている。
吸盤である固定部31aは、投光板11の表面に対して十分な固定強度を有して着脱自在に吸着固定できる。
固定部31bは、可撓性を有する合成樹脂製で一体形成された本体部31eおよび凸部31fから成り、円柱状の本体部31eの下方には円柱状の凸部31fが突設されており、本体部31eの外径より凸部31fの外径は小さく形成されている。
支持部31cは可撓性を有する合成樹脂製の薄板から成り、支持部31cの基端部には円形の取付穴31gが貫通形成され、支持部31cの自由端部は基端部から離れるほど幅が狭くなる短冊状に形成されている。
ここで、凹部31dの内径は、凸部31fの外径よりも僅かに小さく形成されると共に、取付穴31gの内径と略同一に形成されている。
固定具31を組み立てるには、固定部31aの凹部31dに対して支持部31cの取付穴31gを位置合わせした状態で、凹部31dおよび取付穴31gに固定部31bの凸部31fを挿入して、固定部31a,31bにより支持部31cを挟持固定させる。
固定部31aを投光板11の表面に吸着固定させた状態で、その表面と支持部31cとの間隔は、血管チューブ41〜43の外径より僅かに小さくなるように設定されている。
そのため、投光板11の表面と支持部31cとの間に血管チューブ41〜43を挟み込むと、支持部31cの弾性力により表面に対して垂直方向(図4(B)に示す矢印α方向)の押圧力が血管チューブ41〜43に印加され、投光板11と支持部31cとの間で血管チューブ41〜43が挟持固定される。
ここで、支持部31cの自由端部は基端部から離れるほど幅が狭くなるため、支持部31cの長手方向全体に渡り、血管チューブ41〜43に対して十分な押圧力を印加することが可能であり、支持部31cのどの箇所でも血管チューブ41〜43を確実に支持できる。
その結果、血管モデル40は支持部31cによって支持され、支持部31cは固定部31a,31bにより投光板11に対して着脱自在に固定される。
図5(A)は固定具32の平面図、図5(B)は固定具32の正面図、図5(C)は固定具32の縦断面図(図5(A)に示すX−X矢示断面図)である。
固定具32は、固定部32a、支持部131及び高さ調整部133を備え全体が無色透明である。
固定部32aは、可撓性を有する合成樹脂製で一体形成された本体部32iおよび取付部32jを備える。
本体部32iは円形の吸盤から成り、本体部32iの上部には略円柱状の取付部32jが立設され、取付部32jの上部には断面円形の凹部32kが穿設されている。
本体部32iと取付部32jとの接続部分にはインテグラルジョイント部32mが形成されている。このインテグラルジョイント部32mは連結する本体部32iと取付部32jとに対して一体的に連結し、かつこれらの部分より細径とされて、本体部32iの軸線を基準に取付部32jが任意の方向に撓めるようにしたものである。
吸盤である固定部32aの本体部32iは、投光板11の表面に対して十分な固定強度を有して着脱自在に吸着固定できる。
支持部131は一対の支持板32g、32hを備え、各支持板32g、32hは可撓性を有する合成樹脂製の薄板から成り、支持板32g,32hの基端部には円形の取付穴32nが貫通形成され、支持板32g,32hの自由端部は基端部から離れるほど幅が狭くなる短冊状に形成されている。
高さ調整部130は投光板11に対する支持板32g、32hの高さ、即ち血管モデル40と投光板11との間隔を調整するものであり、柱部32bとこの柱部32bに着脱自在に嵌められた可撓性リング32c〜32fを備えてなる。一対の可撓性リング32cと32d及び一対の可撓性リング32eと32fとでそれぞれ支持板32g、32hを挟持して、各支持板32g、32hの基端部を柱部32へ着脱自在に、その軸方向かつ円周方向へ移動可能に固定する。
2個の支持板32g,32hの間隔は、血管チューブ41〜43の外径より僅かに小さくなるように設定しておく。
このとき、可撓性リング32c〜32fは僅かな弾性変形によって柱部32bに固定されているため、可撓性リング32c〜32fを指で摘んで柱部32bの軸方向に移動させることにより、柱部32bに対する可撓性リング32c〜32fの位置は自在に変更可能であり、可撓性リング32c〜32fに挟持された支持板32g,32hの位置についても自在に変更できる。
そのため、2個の支持板32g,32hの間に血管チューブ41〜43を挟み込むと、支持板32g,32hの弾性力により、図5(B)に示す矢印β,β’方向の押圧力が血管チューブ41〜43に印加され、2個の支持板32g,32hの間で血管チューブ41〜43が挟持固定される。
ここで、支持板32g,32hの自由端部はその基端部から離れるほど幅が狭くなるため、支持板31g,32hの長手方向全体に渡り、血管チューブ41〜43に対して十分な押圧力を印加することが可能であり、支持板32g,32hのどの箇所でも血管チューブ41〜43を確実に支持できる。
その結果、血管モデル40は支持部131によって支持され、支持部131は高さ調整部133により投光板11に対する高さが調節される。その結果、実際の血管の立体的な配置状態を血管モデル40によって再現できる。支持部131と高さ調整部133は固定部32aにより投光板11に対して着脱自在に固定される。
尚、高さ調整部133を構成する支持板32g,32hの数量は,保持の対象となる血管モデル40の形状に合わせて,増減することができる.これにより,血管モデル40が,固定具32の周囲で複雑に立体交差するような場合においても,血管モデル40を複数の支持板により充分かつ適切に保持することが可能となる。
そして、固定部32aにはインテグラルジョイント部32mが形成されているため、カテーテルを血管モデル40へ挿入するとき、若しくは抜き取るとき等血管モデル40に大きな力がかかる際、その力がインテグラルジョイント部32mの弾性変形により吸収される。即ち、血管モデル40に力がかかると、インテグラルジョイント部32mが撓んで当該インテグラルジョイント部32mを中心に支持部131及び高さ調整部133が例えば矢印γ,γ’方向に揺動する。
その結果、血管モデル40にかかった力が逃がされるため、血管モデルが支持部131から脱落すること、血管モデル40の血管チューブ41がコネクタ44、45から外れること等を防止でき、更には血管モデル40に過剰な応力が発生することも未然に防止できる。
尚、固定部32aにインテグラルジョイント部32mを設けるのではなく、柱部32bにインテグラルジョイントを設けるか、または、柱部32bを撓みやすい材質で形成することにより、固定部32aに対して支持部131が揺動可能とすることができる。
<第2実施形態>
次に、本発明を具体化した第2実施形態のカテーテル手術シミュレータ10について説明する。
尚、第2実施形態において、第1実施形態と同じ構成部材については符号を等しくして説明を省略する。
図6(A)は第2実施形態で用いられる固定具33の平面図、図6(B)は固定具33の正面図、図6(C)は固定具33の縦断面図(図6(A)に示すX−X矢示断面図)、図6(D)は固定具33の側面図である。
第2実施形態において、第1実施形態と異なるのは、投光板11の表面に複数個の凹部11cが穿設されていることと、個々の凹部11cに固定具33が固定されていることである。
個々の凹部11cは断面円形であり、投光板11の縦横方向に対して碁盤目状に均等間隔で配置されている(図示略)。
固定具33は、合成樹脂製で一体形成された固定部33aおよび支持部33bから成り、全体が無色透明である。
円柱状の支持部33bの下方には円柱状の固定部33aが突設されており、支持部33bの外径より固定部33aの外径は小さく形成されている。
支持部33bには横方向に円形の取付穴33cが貫通形成されている。
取付穴33cの内径は、取付穴33cと血管チューブ41〜43を固定する必要がある場合は、血管チューブ41〜43の外径より僅かに小さく形成される。取付穴33cの内径は、取付穴33cと血管チューブ41〜43を血管チューブ41〜43の方向に固定する必要がない場合は、血管チューブ41〜43の外径より僅かに大きく形成される。
そのため、固定部33aを投光板11の凹部11cに挿入固定させた状態で、取付穴33cに血管チューブ41〜43を挿通すると、血管チューブ41〜43は、支持部33bによって支持されると共に、固定部33aにより投光板11に対して着脱自在に固定されることになる。
尚、投光板11の表面に凸部を形成し、固定具33の下方側に凹部を形成し、その凸部と凹部の係合により固定具33を投光板11に対して着脱自在に固定するようにしてもよい。
また、第1実施形態においても、第2実施形態と同様に、投光板11の表面に凹部11cを形成し、固定具31,32の下方側に固定部33aと同様の凸部を形成し、その凹部11cと凸部の係合により固定具31,32を投光板11に対して着脱自在に固定するようにしてもよい。
上記の例において、固定具はもっぱら血管モデル40を投光板11へ固定することに用いられたが、この固定具は連結チューブ19a、19b等の血管モデル以外の任意の補具を投光板11へ着脱自在に固定ことにも用いられる。かかる補具として、連結チューブ19a、19b以外に、表示板、ネームプレート、長さや体積に関する目盛り、透光性を有する生体のレントゲン写真、血管モデル40を液体に漬浸させるための容器、血管モデル40を乗せたときに当該血管モデル40を3次元的に湾曲させるための3次元曲面を有する板、臓器モデル、骨モデル等を挙げることができる。
固定具における固定部には、機械的安定性や価格の観点から吸盤を用いることが好ましが、その支持部は支持対象に応じて任意に設計できる。例えば、血管モデルを把持可能なクリップや吊り下げるフックを採用可能である。また支持部として透明な接着テープや接着材を用いることも可能である。
本発明は、前記各局面および前記各実施形態の説明に何ら限定されるものではない。特許請求の範囲の記載を逸脱せず、当業者が容易に想到できる範囲で種々の変形態様も本発明に含まれる。本明細書の中で明示した論文、公開特許公報、特許公報などの内容は、その全ての内容を援用によって引用することとする。
10…カテーテル手術シミュレータ
11…投光板
30〜33…固定具
40…血管モデル
41〜43…血管チューブ
30a,31a,31b,32a…固定部(固定手段)
30b,31c,131…支持部(支持手段)
133 高さ調整部

Claims (7)

  1. 投光板と、
    血管モデルと、
    前記血管モデルを支持する支持手段と、
    前記支持手段を前記投光板に対して着脱自在に固定する固定手段と
    を備えるカテーテル手術シミュレータ。
  2. 前記固定手段は吸盤から成る、請求項1に記載のカテーテル手術シミュレータ。
  3. 前記投光板と前記血管モデルとの間隔を調節する間隔調節手段を更に備える、請求項1または請求項2に記載のカテーテル手術シミュレータ。
  4. 前記指示手段は前記固定手段に対して揺動可能に連結されている、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のカテーテル手術シミュレータ。
  5. 投光板上に血管モデルを設置するカテーテル手術シミュレータにおいて前記投光板上に前記血管モデル及び/又はその他の補具を着脱自在に固定する固定具であって、
    前記血管モデル及び/又はその他の補具を支持する支持部と、
    前記支持部を前記投光板へ着脱自在に固定する固定部と、を備え、
    前記固定部は吸盤からなる、ことを特徴とする固定具。
  6. 前記支持部は前記固定部に対して揺動可能に連結されている、ことを特徴とする請求項5に記載の固定具。
  7. 投光板上に血管モデルを設置するカテーテル手術シミュレータにおいて前記投光板上に前記血管モデル及び/又はその他の補具を着脱自在に固定する方法であって、
    前記前記血管モデル及び/又はその他の補具を支持する支持部を前記投光板に対して吸盤により着脱自在に固定する、固定方法。
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