JP2012145765A - プロジェクター - Google Patents
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Abstract
【課題】像面湾曲の発生を抑制する。
【解決手段】プロジェクター1Aは、画像情報に応じた光を射出する複数の固体光源が1次元的に配列された光源アレイ2と、光源アレイ2の各固体光源から射出された光L1を平行化するコリメーターレンズ3と、コリメーターレンズ3を経由した光L1が入射する位置に配置され、前側焦点がコリメーターレンズの近傍に設定された第1のリレーレンズ9と、第1のリレーレンズ9の後側焦点の近傍に配置され、第1のリレーレンズ9を経由した光L1を1次元的に走査する走査部5と、走査部5を経由した光L1の像を形成する第2のリレーレンズ10と、第2のリレーレンズ10により形成された像を投写する投写光学系7と、を備える。
【選択図】図1
【解決手段】プロジェクター1Aは、画像情報に応じた光を射出する複数の固体光源が1次元的に配列された光源アレイ2と、光源アレイ2の各固体光源から射出された光L1を平行化するコリメーターレンズ3と、コリメーターレンズ3を経由した光L1が入射する位置に配置され、前側焦点がコリメーターレンズの近傍に設定された第1のリレーレンズ9と、第1のリレーレンズ9の後側焦点の近傍に配置され、第1のリレーレンズ9を経由した光L1を1次元的に走査する走査部5と、走査部5を経由した光L1の像を形成する第2のリレーレンズ10と、第2のリレーレンズ10により形成された像を投写する投写光学系7と、を備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、プロジェクターに関する。
2次元画像を表示することが可能なプロジェクターの1つとして、下記の特許文献1に開示されているプロジェクターが挙げられる。このプロジェクターは、画像情報に応じて点灯する複数の固体光源を有する光源アレイと、光源アレイから射出される光をリレーするリレー光学系と、光源アレイから射出された光を投写面(表示面)において2次元画像を形成するように走査する走査部と、走査部により走査された光を投写する投写光学系とを備える。
上記の走査により2次元画像を表示するプロジェクターは、走査により像面湾曲が発生するので、投写された2次元画像の全域でピントが合うようにすることが困難である。例えば、像面湾曲を補正するように投写光学系を構成すると、投写光学系の構成が複雑になることや汎用の投写光学系が使用できなくなることがある。
本発明は、以上のような事情に鑑みなされたもので、像面湾曲によるピンボケを抑制可能であり、しかもシンプルな構成にすることが可能なプロジェクターを提供することを目的とする。
本発明の一形態のプロジェクターは、画像情報に応じた光を射出する複数の固体光源が1次元的に配列された光源アレイと、前記光源アレイの各固体光源から射出された前記光を平行化するコリメーターレンズと、前記コリメーターレンズを経由した前記光が入射する位置に配置され、前側焦点が前記コリメーターレンズの近傍に設定された第1のリレーレンズと、前記第1のリレーレンズの後側焦点の近傍に配置され、前記第1のリレーレンズを経由した前記光を1次元的に走査する走査部と、前記走査部を経由した前記コリメーターレンズの像を形成する第2のリレーレンズと、前記第2のリレーレンズにより形成された像を投写する投写光学系と、を備える。
上記のプロジェクターにおいて、コリメーターレンズの各点から射出された光は、第1のリレーレンズと第2のリレーレンズとの間でほぼ平行光となる。したがって、各固体光源から射出された光は、第2のリレーレンズの光軸に直交する平面上に像を結ぶことになり、走査部を経由した光の第2のリレーレンズによる像面がほぼ平面になる。したがって、像面湾曲の発生が抑制され、表示された2次元画像にピンボケや歪が生じることが抑制される。このように、上記のプロジェクターによれば、シャープな2次元画像を表示することができる。
前記走査部は、複数のミラーを有するとともに前記複数のミラーのいずれかで前記第1のリレーレンズを経由した前記光が反射するポリゴンミラーと、前記ポリゴンミラーで反射した前記光が前記第2のリレーレンズの像面で2次元的に像を形成するように前記ポリゴンミラーを回転駆動する駆動部と、を有してもよい。
このようにすれば、ガルバノミラーを用いる走査部よりもプロジェクターの装置コストを下げることができる。
このようにすれば、ガルバノミラーを用いる走査部よりもプロジェクターの装置コストを下げることができる。
前記走査部は、前記第1のリレーレンズを経由した前記光が反射するミラーと、前記ミラーで反射した前記光が前記第2のリレーレンズの像面で2次元的に像を形成するように前記ミラーを所定の軸周りの正転方向及び逆転方向に回動駆動する駆動部と、を有するガルバノミラーでもよい。
一般に、ガルバノミラーにおいてミラーの角度や角速度を制御することができるので、走査部を経由した光の進行方向を制御することができる。
一般に、ガルバノミラーにおいてミラーの角度や角速度を制御することができるので、走査部を経由した光の進行方向を制御することができる。
前記走査部のミラーを経由した前記光の前記第2のリレーレンズの像面での走査速度が一定となるように、前記ミラーの角速度が制御されてもよい。
このようにすれば、表示される2次元画像において、走査方向の画素の幅を走査方向に並ぶ複数の画素で揃えることができる。
このようにすれば、表示される2次元画像において、走査方向の画素の幅を走査方向に並ぶ複数の画素で揃えることができる。
前記第2のリレーレンズがfθレンズでもよい。
このようにすれば、走査部のミラーを一定の角速度で回動又は回転させることにより、走査部のミラーを経由した光の前記第2のリレーレンズの像面での走査速度が一定となるので、走査部の構成や制御方法をシンプルにすることができる。
このようにすれば、走査部のミラーを一定の角速度で回動又は回転させることにより、走査部のミラーを経由した光の前記第2のリレーレンズの像面での走査速度が一定となるので、走査部の構成や制御方法をシンプルにすることができる。
前記第1のリレーレンズと前記第2のリレーレンズとで光学特性が同じでもよい。
このようにすれば、第1のリレーレンズと第2のリレーレンズとにより構成されるリレー光学系での歪曲収差がほぼ発生しなくなる。
このようにすれば、第1のリレーレンズと第2のリレーレンズとにより構成されるリレー光学系での歪曲収差がほぼ発生しなくなる。
前記第2のリレーレンズの前側焦点は、前記第1のリレーレンズの後側焦点の近傍に設定されてもよい。
このようにすれば、第1のリレーレンズから入射する光が第2のリレーレンズから射出される側がテレセントリック光学系となり、汎用の投写光学系により第2のリレーレンズにより形成された像を投写することができる。
このようにすれば、第1のリレーレンズから入射する光が第2のリレーレンズから射出される側がテレセントリック光学系となり、汎用の投写光学系により第2のリレーレンズにより形成された像を投写することができる。
前記固体光源がレーザー光源であって、前記走査部のミラーを経由した前記光の前記第2のリレーレンズの像面の近傍に配置され、前記第2のリレーレンズと前記投写光学系の間の光路に交差する方向に移動する拡散部材を備えてもよい。
このようにすれば、レーザー光の可干渉性に起因するスペックルノイズが観察されることを抑制することができる。
このようにすれば、レーザー光の可干渉性に起因するスペックルノイズが観察されることを抑制することができる。
前記複数の固体光源から前記コリメーターレンズに入射するときの前記光の拡散角は、前記複数の固体光源の配列方向と平行な方向の拡散角が、前記光の進行方向に直交しかつ前記平行な方向に直交する方向の拡散角よりも小さくてもよい。
このようにすれば、固体光源から射出された光が、他の固体光源から射出される光により表示される画素に入射しにくくなり、各画素の階調値を高精度に制御することができる。
このようにすれば、固体光源から射出された光が、他の固体光源から射出される光により表示される画素に入射しにくくなり、各画素の階調値を高精度に制御することができる。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態を説明する。説明に用いる図面において、構造の寸法や縮尺が実際と異なることがある。
[第1実施形態]
第1実施形態について説明する。図1は、第1実施形態のプロジェクターの構成を示す斜視図である。図2は、プロジェクター内のシステム光軸が直線になるようにプロジェクター内の光路を展開して示す説明図である。図4は、光源アレイ及びコリメーターレンズを示す斜視図である。
第1実施形態について説明する。図1は、第1実施形態のプロジェクターの構成を示す斜視図である。図2は、プロジェクター内のシステム光軸が直線になるようにプロジェクター内の光路を展開して示す説明図である。図4は、光源アレイ及びコリメーターレンズを示す斜視図である。
図1に示すプロジェクター1Aは、走査型のプロジェクターである。プロジェクター1Aは、一方向に並ぶ複数の画素で構成される画素列P1を、スクリーン等の投写面SC上に表示しつつ走査方向に走査することができる。走査方向は、投写面SC上の各画素列P1にて複数の画素が並ぶ方向と交差する方向に設定されている。プロジェクター1Aは、各フレーム期間内に、走査方向の各位置に対応する画素列P1を時間順次で表示することによって、2次元画像Pを表示することができる。本実施形態の2次元画像Pは長方形であって、画素列P1は、2次元画像Pの短辺に平行であり、2次元画像Pの長辺に平行な方向に走査される。
プロジェクター1Aは、光源アレイ2、コリメーターレンズ3、リレー光学系4、走査部5、拡散部材6、投写光学系7、及び制御部8を備える。リレー光学系4は、第1のリレーレンズ9及び第2のリレーレンズ10を有する。光源アレイ2(図2及び図3参照)は、複数の固体光源21を有している。図1中の符号L2は、固体光源21ごとに射出される光線を示し、符号L1は複数の固体光源21から射出される複数の光線、すなわち光源アレイ2から射出される光線束の全体を示す。ここでは、光源アレイ2から投写光学系7までの光路に配置される各部の光軸を連結した光軸をシステム光軸AXと称す。
光源アレイ2は、画素列P1を示す光L1を射出する。光L1は、プロジェクター1A内のシステム光軸AXに沿って進行する。すなわち、光源アレイ2から射出された光L1は、コリメーターレンズ3を経由した後に、第1のリレーレンズ9に入射する。第1のリレーレンズ9から射出された光L1は、走査部5を経由した後に、第2のリレーレンズ10に入射する。第2のリレーレンズから射出された光L1は、拡散部材6を経由した後に、投写光学系7によって投写される。
次に、プロジェクター1Aの各構成要素について、詳しく説明する。
図3に示す光源アレイ2は、基板20と、基板20に第1方向(Z方向)に1次元的に配列された複数の固体光源21とを有する。各固体光源21は、走査方向に時間順次で表示される複数の画素で構成される走査線と、1対1で対応している。各固体光源21は、階調データに応じて明るさが時間変化する光線L2を射出する。複数の固体光源21から射出された複数の光線L2は、全体として、画素列P1を表示する光L1を構成する。
図3に示す光源アレイ2は、基板20と、基板20に第1方向(Z方向)に1次元的に配列された複数の固体光源21とを有する。各固体光源21は、走査方向に時間順次で表示される複数の画素で構成される走査線と、1対1で対応している。各固体光源21は、階調データに応じて明るさが時間変化する光線L2を射出する。複数の固体光源21から射出された複数の光線L2は、全体として、画素列P1を表示する光L1を構成する。
なお、実際の光源アレイ2は多数の固体光源21を有しているが、図2には3つの固体光源21を代表的に示している。例えば、画素が水平方向に1920個並び垂直方向に1080個並ぶHD形式の2次元画像を表示可能なプロジェクターにおいて、光源アレイ2は、少なくとも1080個の固体光源が配列されたものが選択される。
複数の固体光源21は、それぞれ、図示略の配線を介して制御部8と電気的に接続されている。本実施形態の固体光源21は、光線L2としてレーザー光を射出することが可能なレーザーダイオード(LD)で構成されている。固体光源21は、発光ダイオード(LED)やスーパーレーザーダイオード(SLD)等の発光素子で構成されていてもよい。制御部8は、画像情報に基づいて、各画素の階調値と表示タイミングに応じて値が変化する電流を、当該画素の表示を行う固体光源21に供給する。各固体光源21から射出される光線L2の明るさは、制御部8から供給される電流値に応じて変化する。
ところで、レーザーダイオード等の固体光源は、光軸周りの拡散角が異方性を有している場合がある。本実施形態の各固体光源21は、その光軸(X方向)に直交する面(YZ面)内で、射出する光線の固体光源21の配列方向(Z方向)の拡散角αが、この光線の配列方向に直交する方向(Y方向)の拡散角βよりも小さくなるように、配列されている。
コリメーターレンズ3は、各固体光源21から射出された各光線L2をそれぞれ平行化する。本実施形態のコリメーターレンズ3は、コリメーターレンズ3に入射するときの光L1において複数の光線L2が並ぶ方向と平行に配列された複数のマイクロレンズ22を有する。コリメーターレンズ3は、光源アレイ2との相対位置が図示略の固定部材等で固定されており、固体光源21の配列方向とマイクロレンズ22の配列方向とが互いにほぼ平行である。マイクロレンズ22は、固体光源21と1対1の対応で設けられている。
各マイクロレンズ22は、その光軸と直交する面(YZ面)内で互いに直交する2方向(Y方向及びZ方向)に正のパワーを有している。各マイクロレンズ22は、対応する固体光源21から射出された光線L2を平行化する。本実施形態の各マイクロレンズ22は、その光軸に直交する面(YZ面)での平面形状がほぼ矩形(ここでは、ほぼ正方形)になっている。
各マイクロレンズ22には、各固体光源21から射出された光線L2によって、2次光源が形成される。この2次光源は、2次元画像Pを構成する各画素に相当する。各2次光源のスポット形状すなわち各画素の形状は、上記したマイクロレンズ22の平面形状(ほぼ矩形)に成形される。
図1及び図2に示すリレー光学系4は、光源アレイ2における光L1(1次光源)の像に対してアフォーカル系であり、コリメーターレンズ3における光L1(2次光源)の像に対してタンデム系である。図2において、符号f1は第1のリレーレンズ9の焦点距離を示し、符号f2は第2のリレーレンズ10の焦点距離を示す。
なお、図2には、複数の固体光源21のそれぞれから射出される光線について、配列の一端に配置された1つの固体光源21から射出される1つの光線L2を代表的に示している。また、複数のマイクロレンズ22のそれぞれから射出される光線について、システム光軸AX上に配置された1つのマイクロレンズ22の1点から射出される光線と、配列の他端に配置された1つのマイクロレンズ22の1点から射出される光線とを代表的に示している。
第1のリレーレンズ9の前側焦点は、固体光源21から射出される光L1がコリメーターレンズ3に入射する光入射面又はコリメーターレンズ3から射出される光射出面の近傍に設定されている。走査部5は、第1のリレーレンズ9の後側焦点の近傍に配置されている。走査部5において光L1が入射する面は、光源アレイ2から光L1が射出される面と共役である。コリメーターレンズ3から射出された光L1は、第1のリレーレンズ9によって集光し、走査部5に1次光源の像P2を形成する。
本実施形態の走査部5は、ポリゴンミラー23及び駆動部24を有する。走査部5は、第1のリレーレンズ9を経由した光L1を1次元的に走査する。すなわち、走査部5は、第1のリレーレンズ9により集光された光L1の進行方向を、光L1において光線L2が並ぶ方向と交差する方向に時間的に変化させる。
ポリゴンミラー23は、所定の軸25周りに回転可能に設けられている。所定の軸25は、ポリゴンミラー23に入射するときの光L1において光線L2が並ぶ方向にほぼ平行である。ポリゴンミラー23は、軸25に直交する断面形状が、ほぼ正多角形(ここでは、ほぼ正8角形)である。ポリゴンミラー23は、上記の正多角形の各辺に対応して軸25の周方向に連なる複数のミラー(鏡面)26を有する。ポリゴンミラー23は、第1のリレーレンズ9を経由した光L1が複数のミラー26のいずれかに入射するように、配置されている。
駆動部24は、サーボモーター等のアクチュエーターを含む。駆動部24は、ポリゴンミラー23を軸25の周方向にて正転又は逆転の一方に回転駆動することができる。ポリゴンミラー23が回転しているときにポリゴンミラー23の1つのミラー26に光L1が入射する期間は、1フレームの表示期間に対応している。1フレームの表示期間において、駆動部24がポリゴンミラー23を回転させると、ミラー26に対する光L1の入射角が変化し、ミラー26で反射した光L1の進行方向が変化する。さらに駆動部24がポリゴンミラー23を回転させると、光L1がポリゴンミラー23の回転方向の次のミラー26に入射するようになり、次のフレームの2次元画像の表示が開始される。
駆動部24は、制御部8と電気的に接続されており、制御部8に制御される。制御部8は、各フレーム期間内の各タイミングに光源アレイ2から射出された光L1が対応する画素列P1の表示位置に向かうように、駆動部24によるポリゴンミラー23の回転角を、光源アレイ2と同期させて制御する。これにより、投写面SC上の画素列P1は、各画素の明るさが画像情報に応じて変化しながら走査方向に移動する。
第2のリレーレンズ10は、走査部5で反射した光L1が入射する位置に配置されている。第2のリレーレンズは、走査部5を経由した光L1を結像させ、2次光源の像P3すなわちコリメーターレンズ3での光L1の像を形成する。
本実施形態において、第2のリレーレンズ10は、その前側焦点が第1のリレーレンズ9の後側焦点の近傍、すなわち走査部5における光L1の入射位置の近傍になるように、焦点距離及び位置が設定されている。このようにすれば、第1のリレーレンズから入射する光が第2のリレーレンズから射出される側がテレセントリック光学系となり、汎用の投写光学系により第2のリレーレンズにより形成された像を投写することができる。
本実施形態の第2のリレーレンズ10は、第1のリレーレンズ9と光学特性が同じである。すなわち、第1のリレーレンズ9と第2のリレーレンズ10は、屈折率、形状(曲率半径)、及び開口(大きさ)がほぼ同一である。このようにすれば、リレー光学系4での歪曲収差がほぼ発生しなくなる。
拡散部材6は、2次光源の像P3が第2のリレーレンズ10により形成される位置に、配置されている。拡散部材6は、システム光軸AX(第2のリレーレンズ10の光軸)に直交する面内で駆動部27により回転可能なように、設けられている。
拡散部材6は、第2のリレーレンズ10から拡散部材6上の各点に入射するときの光L1の拡散角よりも拡散部材6上の各点から射出されるときの光L1の拡散角を大きくする。拡散部材6は、スリ硝子や拡散フィルム等の拡散板、ホログラフィックディフューザー等の回折光学素子、マイクロレンズアレイ等のレンズ部品等によって構成される。
拡散部材6は、第2のリレーレンズ10から光L1が入射する面28がほぼ平面である。第2のリレーレンズ10から射出された光L1が面28を走査することによって、2次元画像Pの走査方向の各位置における画素列P1を示す像P3が時間順次で面28上に形成され、1フレームの期間内に面28上に二次元的な中間像P4が形成される。
投写光学系7は、第2のリレーレンズ10により拡散部材6に形成された中間像P4を投写することができる。投写光学系7の前側焦点は、第2のリレーレンズ10の後側焦点の近傍、すなわち拡散部材6において光L1が射出される面の近傍に設定されている。投写光学系7の像面は、コリメーターレンズ3の配置面及び拡散部材6の配置面と共役である。投写光学系7は、通常の投写レンズ等により構成され、必要に応じてズーム機構やフォーカス機構を有するものが用いられる。拡散部材6に形成された中間像P4の各点から射出された光は、投写光学系7により投写面SC上に像を結ぶ。
制御部8は、2次元画像Pを示す画像情報をDVDプレイヤーやPC等の外部装置から受信する。画像情報は、2次元画像Pの各画素の階調値を示す階調データ、及びリフレッシュレート等の表示条件を示す表示条件データを含んでいる。制御部8は、画像情報が示す2次元画像Pの各画素の階調値及び表示タイミングに基づいて、光源アレイ2の各固体光源21に供給する電流波形(電気信号)を生成する。また、制御部8は、光源アレイ2から各タイミングで射出された光L1により表示される画素列P1が、画像情報に規定された2次元画像P内の所定の位置と対応するように、走査部5の駆動部24を制御する電気信号を生成する。
以上のような構成のプロジェクター1Aにより投写された画素列P1は、投写面SC上を高速で走査し、観察者に時間積分されて2次元画像Pとして観察される。プロジェクター1Aにおいて、コリメーターレンズ3の各マイクロレンズ22の各点から射出された光は、第1のリレーレンズ9と第2のリレーレンズ10との間でほぼ平行光となる。したがって、複数のマイクロレンズ22から射出された複数の光線L2がそれぞれ像を結ぶ位置は、第2のリレーレンズ10の光軸に直交する平面(面28)上を移動することになる。換言すると、走査部5を経由した光L1の第2のリレーレンズ10による像面(面28)はほぼ平面になり、像面湾曲の発生が抑制される。このように、プロジェクター1Aによれば、投写面SC上に表示された2次元画像Pにピンボケや歪が生じることが抑制され、シャープな2次元画像Pを表示することができる。
また、本実施形態において、コリメーターレンズ3の各マイクロレンズ22に入射するときの光線L2は、固体光源21の配列方向の拡散角が配列方向に直交する方向の拡散角よりも小さい。したがって、各固体光源21からの光線L2が当該固体光源21と対応しないマイクロレンズ22に入射することが抑制され、各画素の階調値を高精度に制御することができる。
また、ポリゴンミラー23のミラー26が第1のリレーレンズ9の後側焦点の近傍に配置されているので、第1のリレーレンズ9から射出された複数の光線L2の全体としてのスポットサイズが、ミラー26上でほぼ最小になる。したがって、複数の光線L2の全体を受ける上で必要なミラー26のサイズがほぼ最小になり、ポリゴンミラー23を小型にすることができるので、プロジェクター1Aを小型にすることができる。また、ポリゴンミラー23を駆動する上で必要な駆動部24の用力を減らすことが可能になるので、駆動部24を小型にすることによってプロジェクター1Aを小型にすることや、プロジェクター1Aの消費電力を減らすこと等ができる。また、走査部がガルバノミラーで構成されている場合と比較して、ポリゴンミラー23を正転又は逆転の一方に回転させれば2次元画像を表示することができるので、駆動部24の構成をシンプルにすることもできる。
本実施形態のプロジェクター1Aは、固体光源21がレーザーダイオードにより構成されているので、明るい2次元画像Pを表示することができる。レーザー光は、可干渉性(コヒーレンス)が高い光であるので、レーザー光により表示された2次元画像にスペックルノイズが観察されることがありえる。プロジェクター1Aにおいて、走査部5のミラー26を経由した光L1は、光L1の第2のリレーレンズ10の像面と平行な方向に移動する拡散部材6により拡散する。したがって、拡散部材6から射出された光L1は、広角成分が増加した分だけ投写光学系7の結像面での高周波ノイズが増加する。この高周波ノイズが結像面でスペックルノイズと重畳されるので、スペックルノイズが観察されにくくなる。
次に、第1実施形態に係る変形例を説明する。
図4は、第1変形例におけるコリメーターレンズを示す斜視図である。図4に示すコリメーターレンズ3Bは、母線が固体光源21の配列方向と平行な方向に延びるシリンドリカルレンズによって構成されている。コリメーターレンズ3Bに入射した光線L2は、固体光源21の光軸に直交する面(YZ面)内で固体光源21の配列方向(Z方向)に直交する方向(Y方向)に屈折し、固体光源21の配列方向にほぼ屈折しない。コリメーターレンズ3Bは、光線L2のうちで、固体光源21の光軸に直交する面(YZ面)内で固体光源21の配列方向と直交する方向に拡散する成分を平行化するとともに固体光源21の配列方向に拡散する成分をほとんど平行化しない。一般的に、シリンドリカルレンズは、マイクロレンズアレイよりも形成に微細な加工が不要であるので、コリメーターレンズ3Bに採用することで装置コストを下げることができる。
図4は、第1変形例におけるコリメーターレンズを示す斜視図である。図4に示すコリメーターレンズ3Bは、母線が固体光源21の配列方向と平行な方向に延びるシリンドリカルレンズによって構成されている。コリメーターレンズ3Bに入射した光線L2は、固体光源21の光軸に直交する面(YZ面)内で固体光源21の配列方向(Z方向)に直交する方向(Y方向)に屈折し、固体光源21の配列方向にほぼ屈折しない。コリメーターレンズ3Bは、光線L2のうちで、固体光源21の光軸に直交する面(YZ面)内で固体光源21の配列方向と直交する方向に拡散する成分を平行化するとともに固体光源21の配列方向に拡散する成分をほとんど平行化しない。一般的に、シリンドリカルレンズは、マイクロレンズアレイよりも形成に微細な加工が不要であるので、コリメーターレンズ3Bに採用することで装置コストを下げることができる。
図5及び図6は、第2変形例における制御部の制御方法を説明するための図である。詳しくは、図5は、第2のリレーレンズに対する光の入射方向と像高との関係を示す説明図である。図6は、第2のリレーレンズにより形成される中間像を示す概念図である。
図5に示すように、走査部5のミラー26から第2のリレーレンズ10へ入射する光L1に関して、光L1の進行方向が第2のリレーレンズ10の光軸となす角度をθ[rad]とする。この光L1が像を結ぶ位置から第2のリレーレンズ10の光軸までの距離(像高h1[mm])は、第2のリレーレンズ10の焦点距離f2[mm]を用いて、下記の式(1)で表される。
h1=f2・tanθ ・・・(1)
h1=f2・tanθ ・・・(1)
ここで、1画素を表示するときに光源アレイ2の各固体光源21が点灯する時間が、走査方向に並ぶ複数の画素でほぼ同じであるとする。この場合には、図6に示す中間像P4の1画素の走査方向の幅Δhは、像高h1の単位時間あたりの変化量に相当する。なお、図6中の符号Pmは、走査方向の中心の画素列を示す。1画素の表示期間は、微小時間であるので、角度θと中間像P4の1画素の走査方向の幅Δhとの関係は、上記の式(1)の両辺を時間微分した結果から、下記の式(2)で近似できる。
Δh=dh1/dt=f2/cos2θ・dθ/dt ・・・(2)
Δh=dh1/dt=f2/cos2θ・dθ/dt ・・・(2)
ポリゴンミラー23の角速度ω(=dθ/dt)が一定であると、式(2)から分かるように、角度θが0[rad]から離れるにつれて、Δhが大きくなる。すなわち、走査方向において2次元画像Pの中心から離れるにつれて、1画素の走査方向の幅が大きくなる。
図7は、各フレーム期間におけるポリゴンミラーの角速度の変化を示すグラフである。図7のグラフの横軸は、単位を[rad]から[°]へ変換した角度θを示す。図7のグラフの縦軸は、θ=0[°]であるときのポリゴンミラー23の角速度をω0に対する、角度θにおけるポリゴンミラー23の角速度ωの比率(角速度比)を示す。
図7に示すように、本例の制御部8は、走査範囲(走査線の長さ)に対応する角度θの範囲(画角)内で、ポリゴンミラー23の角速度dθ/dtが下記の式(3)を満たすように、走査部5の駆動部24を制御する。これにより、ミラー26を経由した光L1の第2のリレーレンズ10の像面での走査速度(dh1/dt)が一定となり、1画素の走査方向の幅Δhが走査方向に並ぶ複数の画素でほぼ同じになる。
ω=dθ/dt=ω0/cos2θ ・・・(3)
ω=dθ/dt=ω0/cos2θ ・・・(3)
なお、本例では、制御部8がポリゴンミラー23の角速度を制御して、走査方向の画素の幅を揃えているが、制御部8が1画素に相当する光源アレイ2の各固体光源21の点灯時間を制御することによって、走査方向の画素の幅を揃えることもできる。例えば、制御部8は、ポリゴンミラー23が一定の角速度で回転するように駆動部24を制御し、ポリゴンミラー23の回転角が角度θ[°]であるときの1画素あたりの各固体光源21の点灯時間Tが下記の式(4)を満たすように、光源アレイ2を制御してもよい。下記の式(4)において、下記の式(4)において、T0は、θ=0[°]であるときの1画素あたりの点灯時間である。なお、同じ明るさの画素が点灯時間の違いによって異なる明るさで観察されないように、駆動部24が各固体光源21の出力を点灯時間に応じて制御してもよい。
T=T0・cos2θ ・・・(4)
T=T0・cos2θ ・・・(4)
図8は、第3変形例において、第2のリレーレンズに対する光の入射方向と像高との関係を示す説明図である。図8に示す第2のリレーレンズ10Bは、fθレンズにより構成されている。また、制御部8は、ポリゴンミラー23が一定の角速度で回転するように、駆動部24を制御する。
本例において、光L1のfθレンズによる像高h2は下記の式(5)で表され、中間像の1画素の走査方向の幅Δhは下記の式(6)で表される。本例において、ポリゴンミラー23の角速度(dθ/dt)が一定であるので、式(6)から分かるように、ミラー26を経由した光L1の第2のリレーレンズ10Bの像面での走査速度(dh2/dt)が角度θに依らずに一定となる。すなわち、1画素の走査方向の幅Δhは、走査方向に並ぶ複数の画素でほぼ同じになる。
h2=f・θ ・・・(5)
Δh=dh2/dt=f・dθ/dt ・・・(6)
h2=f・θ ・・・(5)
Δh=dh2/dt=f・dθ/dt ・・・(6)
本例のプロジェクターは、ポリゴンミラー23の角速度や1画素あたりの各固体光源21の点灯時間を各フレーム期間内で変化させなくとも1画素の走査方向の幅を揃えることができる。したがって、走査部5の構成や制御方法、あるいは光源アレイ2の制御方法をシンプルにすることができる。
[第2実施形態]
第2実施形態について説明する。第2実施形態において、上記の実施形態や変形例と同様の構成要素については、同じ符号を付して図示し、その詳細な説明を省略することがある。図9は、第2実施形態のプロジェクターの構成を示す上面図である。図10は、第2実施形態のプロジェクターの構成を示す側面図である。
第2実施形態について説明する。第2実施形態において、上記の実施形態や変形例と同様の構成要素については、同じ符号を付して図示し、その詳細な説明を省略することがある。図9は、第2実施形態のプロジェクターの構成を示す上面図である。図10は、第2実施形態のプロジェクターの構成を示す側面図である。
図9及び図10に示すプロジェクター1Bは、フルカラーの2次元画像を表示することができる。プロジェクター1Bは、第1実施形態のプロジェクター1Aの光源アレイ2の代わりに、複数の光源アレイ30〜32と、複数のコリメーターレンズ33〜35と、色合成素子36と、を備える。
複数の光源アレイ30〜32は、それぞれ、固体光源が1次元的に配列された構造であり、射出する光の波長が互いに異なっている。本実施形態において、光源アレイ30の各固体光源37が青に対応する波長の光L3を射出するとともに、光源アレイ31の各固体光源38は緑に対応する波長の光L4を射出し、光源アレイ32の各固体光源39は赤に対応する波長の光L5を射出する。
複数の光源アレイ30〜32は、それぞれ、制御部8に制御される。制御部8は、プロジェクター1Bの外部からフルカラーの2次元画像を示す画像情報を受信することができる。制御部8は、上記の画像情報に基づいて、赤色の画素列を示す光を射出するように光源アレイ30の各固体光源を制御するとともに、緑色の画素列を示す光を射出するように光源アレイ31の各固体光源を制御し、緑色の画素列を示す光を射出するように光源アレイ32の各固体光源を制御する。制御部8は、複数の光源アレイ30〜32から射出された光L3〜L5が互いに重ね合わされてフルカラーの2次元画像を構成する画素列になるように、複数の光源アレイ30〜32を同期して制御する。
複数のコリメーターレンズ33〜35のそれぞれは、各光源アレイと1対1の対応で設けられており、対応する光源アレイの各固体光源から射出された光線を平行化する。本実施形態において、コリメーターレンズ33は光源アレイ30と対応しており、コリメーターレンズ34は光源アレイ31と、コリメーターレンズ35は光源アレイ32とそれぞれ対応している。複数のコリメーターレンズ33〜35は、互いに共役な位置関係になっており、それぞれ、第1のリレーレンズ9の前側焦点の近傍に配置されている。
色合成素子36は、ダイクロイックミラー等により構成され、複数のコリメーターレンズ33〜35から射出された光L3〜L5を合成する。色合成素子36は、青色の光L3が反射して緑色の光L4及び赤色の光L5が通過する特性の波長選択面と、赤色の光L5が反射して青色の光L3及び緑色の光L4が通過する特性の波長選択面とが互いに交差するように設けられた構造である。色合成素子36に入射した光L3〜L5は、互いに重ね合わされて合成光L6となる。合成光L6は、フルカラーの2次元画像を構成する画素列を示す光である。
合成光L6は、色合成素子36から射出されて第1のリレーレンズ9に入射する。第1のリレーレンズ9から射出された合成光L6は、第1実施形態と同様に、走査部5により走査された後に第2のリレーレンズ10に入射し、第2のリレーレンズ10から射出された後に拡散部材6を経由して投写光学系7により投写される。
以上のような構成のプロジェクター1Bは、第1実施形態で説明した理由により、フルカラーの2次元画像を構成する赤色の画像と緑色の画像と青色の画像のそれぞれの像面湾曲を抑制することができる。したがって、各色の画像にピンボケや歪が生じることが抑制され、シャープなフルカラーの2次元画像を表示することができる。
[第3実施形態]
第3実施形態について説明する。第3実施形態において、上記の実施形態や変形例と同様の構成要素については、同じ符号を付して図示し、その詳細な説明を省略することがある。図11は、第3実施形態のプロジェクターの構成を示す上面図である。図12は、第3実施形態のプロジェクターの構成を示す側面図である。
第3実施形態について説明する。第3実施形態において、上記の実施形態や変形例と同様の構成要素については、同じ符号を付して図示し、その詳細な説明を省略することがある。図11は、第3実施形態のプロジェクターの構成を示す上面図である。図12は、第3実施形態のプロジェクターの構成を示す側面図である。
図11及び図12に示すプロジェクター1Cは、第2実施形態のプロジェクター1Bの走査部5の代わりに、ガルバノミラーにより構成された走査部5Cを備える。走査部5Cは、ミラー40及び駆動部41を有する。
ミラー40は、第1のリレーレンズ9を経由した合成光L6が入射する位置に、所定の軸42周りに回動可能なように配置されている。駆動部41は、ミラー40で反射した合成光L6が第2のリレーレンズ10の像面で2次元的に像を形成するように、ミラー40を軸42周りの正転方向及び逆転方向に回動駆動することができる。本実施形態において、軸42は、合成光L6において各色の固体光源から射出された複数の光線が並ぶ方向、すなわち各光源アレイにおける複数の固体光源の配列方向とほぼ平行である。駆動部41は、制御部8と電気的に接続されており、制御部8に制御される。
2次元画像における走査方向の一端の画素列は、ミラー40が第1の角度位置に配置されているときにミラー40に入射した合成光L6により、表示される。表示される画素列は、ミラー40が第1の角度位置から正転方向に回動するに従って、走査方向に移動する。2次元画像における走査方向の他端の画素列は、ミラー40が第2の角度位置に配置されているときにミラー40に入射した合成光L6により、表示される。
本実施形態において、各フレーム期間は、2次元画像の表示期間と非表示期間とを含んでいる。本実施形態の制御部8は、各フレーム期間の表示期間内に2次元画像を表示すべく、ミラー40が第1の角度位置から第2の角度位置まで回動するように駆動部41を制御し、かつ複数の光源アレイ30〜32を駆動部41と同期して制御する。これにより、上記のように画素列が時間順次で表示されて、2次元画像が表示される。
本実施形態の制御部8は、上記の第2変形例で説明したのと同様に、表示期間におけるミラー40の角速度ωが上記の式(3)を満たすように、走査部5の駆動部24を制御する。これにより、ミラー40を経由した合成光L6の第2のリレーレンズ10の像面での走査速度が一定となり、1画素の走査方向の幅は、走査方向に並ぶ複数の画素でほぼ同じになる。
制御部8は、各表示期間の次の非表示期間において、複数の光源アレイ30〜32からの光の射出を停止させ、かつミラー40が第2の角度位置から第1の角度位置に回動するように駆動部41を制御する。制御部8は、ミラー40が第1の角度位置に配置されたとき又はそれ以降に、次のフレーム期間における表示期間の各部の動作を開始させる。以下同様に、プロジェクター1Cは、表示期間の動作と非表示期間の動作を交互に繰り返すことによって、2次元画像を表示することができる。
以上のような構成のプロジェクター1Cは、第1実施形態で説明した理由により、フルカラーの2次元画像を構成する赤色の画像と緑色の画像と青色の画像のそれぞれの像面湾曲を抑制することができる。したがって、各色の画像にピンボケや歪が生じることが抑制され、シャープなフルカラーの2次元画像を表示することができる。
なお、本発明の技術範囲は、上記の実施形態や変形例に限定されるものではない。また、上記の実施形態や変形例で説明する各要件は、適宜、組み合わせることができる。
第1〜第3実施形態において、プロジェクターは、2次元画像の長辺方向に平行な画素列を示す光を2次元画像の短辺方向に平行な方向に走査する構成でもよい。
光源アレイの各固体光源は、光軸に直交する面内において、射出する光線の拡散角が固体光源の配列方向で配列方向に直交する方向の拡散角以上となるように、配列されていてもよい。
固体光源とコリメーターレンズとの間の光路に、各固体光源から射出された光線のスポット形状とスポットサイズの少なくとも一方を調整する光学素子(例えば、回折光学素子)が配置されていてもよい。
コリメーターレンズは、各マイクロレンズ22が2以上の固体光源21から射出された複数の光線L2を平行化する構成でもよい。すなわち、各マイクロレンズ22が2以上の固体光源21で構成されるグループと、1対1の対応で設けられていてもよい。
第1のリレーレンズと第2のリレーレンズは、光学特性が互いに異なっていてもよい。また、リレー光学系は、光源アレイから光が入射する側が二次光源に対してテレセントリック系であり、光源アレイからの光が射出される側が二次光源に対して非テレセントリック系でもよい。拡散部材6が省略されていてもよいし、拡散部材6で光を拡散する以外の手法でスペックルノイズが観察されることが抑制されていてもよい。
第3実施形態において、プロジェクターは、ミラー40が正転方向に回動しているときに1フレームの2次元画像を表示し、ミラー40が逆転方向に回動しているときに次のフレームの2次元画像を表示する構成でもよい。また、プロジェクターは、第2のリレーレンズがfθレンズで構成されており、表示期間においてミラー40をほぼ一定の角速度で回動させる構成でもよい。
光源アレイの各固体光源は、光軸に直交する面内において、射出する光線の拡散角が固体光源の配列方向で配列方向に直交する方向の拡散角以上となるように、配列されていてもよい。
固体光源とコリメーターレンズとの間の光路に、各固体光源から射出された光線のスポット形状とスポットサイズの少なくとも一方を調整する光学素子(例えば、回折光学素子)が配置されていてもよい。
コリメーターレンズは、各マイクロレンズ22が2以上の固体光源21から射出された複数の光線L2を平行化する構成でもよい。すなわち、各マイクロレンズ22が2以上の固体光源21で構成されるグループと、1対1の対応で設けられていてもよい。
第1のリレーレンズと第2のリレーレンズは、光学特性が互いに異なっていてもよい。また、リレー光学系は、光源アレイから光が入射する側が二次光源に対してテレセントリック系であり、光源アレイからの光が射出される側が二次光源に対して非テレセントリック系でもよい。拡散部材6が省略されていてもよいし、拡散部材6で光を拡散する以外の手法でスペックルノイズが観察されることが抑制されていてもよい。
第3実施形態において、プロジェクターは、ミラー40が正転方向に回動しているときに1フレームの2次元画像を表示し、ミラー40が逆転方向に回動しているときに次のフレームの2次元画像を表示する構成でもよい。また、プロジェクターは、第2のリレーレンズがfθレンズで構成されており、表示期間においてミラー40をほぼ一定の角速度で回動させる構成でもよい。
1A、1B、1C・・・プロジェクター、2・・・光源アレイ、3、3B・・・コリメーターレンズ、5、5C・・・走査部、6・・・拡散部材、7・・・投写光学系、9・・・第1のリレーレンズ、10・・・第2のリレーレンズ、10B・・・第2のリレーレンズ、21・・・固体光源、23・・・ポリゴンミラー、24・・・駆動部、25・・・軸、26・・・ミラー、28・・・面(第2のリレーレンズの像面)、30、31・・・光源アレイ、32・・・光源アレイ、33、34、35・・・コリメーターレンズ、37、38、39・・・固体光源、40・・・ミラー、41・・・駆動部、42・・・軸、L1・・・光、L2・・・光線(光)、L3、L4、L5・・・光、L6・・・合成光(光)、P・・・2次元画像、SC・・・投写面
Claims (9)
- 画像情報に応じた光を射出する複数の固体光源が1次元的に配列された光源アレイと、
前記光源アレイの各固体光源から射出された前記光を平行化するコリメーターレンズと、
前記コリメーターレンズを経由した前記光が入射する位置に配置され、前側焦点が前記コリメーターレンズの近傍に設定された第1のリレーレンズと、
前記第1のリレーレンズの後側焦点の近傍に配置され、前記第1のリレーレンズを経由した前記光を1次元的に走査する走査部と、
前記走査部を経由した前記コリメーターレンズの像を形成する第2のリレーレンズと、
前記第2のリレーレンズにより形成された像を投写する投写光学系と、
を備えるプロジェクター。 - 前記走査部は、複数のミラーを有するとともに前記複数のミラーのいずれかで前記第1のリレーレンズを経由した前記光が反射するポリゴンミラーと、前記ポリゴンミラーで反射した前記光が前記第2のリレーレンズの像面で2次元的に像を形成するように前記ポリゴンミラーを回転駆動する駆動部と、を有する請求項1に記載のプロジェクター。
- 前記走査部は、前記第1のリレーレンズを経由した前記光が反射するミラーと、前記ミラーで反射した前記光が前記第2のリレーレンズの像面で2次元的に像を形成するように前記ミラーを所定の軸周りの正転方向及び逆転方向に回動駆動する駆動部と、を有するガルバノミラーである請求項1に記載のプロジェクター。
- 前記走査部のミラーを経由した前記光の前記第2のリレーレンズの像面での走査速度が一定となるように、前記記ミラーの角速度が制御される請求項2又は3に記載のプロジェクター。
- 前記第2のリレーレンズがfθレンズである請求項4に記載のプロジェクター。
- 前記第1のリレーレンズと前記第2のリレーレンズとで光学特性が同じである請求項1〜5のいずれか一項に記載のプロジェクター。
- 前記第2のリレーレンズの前側焦点は、前記第1のリレーレンズの後側焦点の近傍に設定されている請求項1〜6のいずれか一項に記載のプロジェクター。
- 前記固体光源がレーザー光源であって、
前記走査部のミラーを経由した前記光の前記第2のリレーレンズの像面の近傍に配置され、前記第2のリレーレンズと前記投写光学系の間の光路に交差する方向に移動する拡散部材を備える請求項1〜7のいずれか一項に記載のプロジェクター。 - 前記複数の固体光源から前記コリメーターレンズに入射するときの前記光の拡散角は、前記複数の固体光源の配列方向と平行な方向の拡散角が、前記光の進行方向に直交しかつ前記平行な方向に直交する方向の拡散角よりも小さい請求項1〜8のいずれか一項に記載のプロジェクター。
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Cited By (3)
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US9354503B2 (en) | 2013-05-23 | 2016-05-31 | Seiko Epson Corporation | Laser projector |
JP2020013793A (ja) * | 2019-08-09 | 2020-01-23 | 大日本印刷株式会社 | 照明装置 |
US11960196B2 (en) | 2021-08-30 | 2024-04-16 | Seiko Epson Corporation | Projector |
-
2011
- 2011-01-12 JP JP2011003973A patent/JP2012145765A/ja active Pending
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