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JP2012133034A - 画像形成装置 - Google Patents

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JP2012133034A JP2010283681A JP2010283681A JP2012133034A JP 2012133034 A JP2012133034 A JP 2012133034A JP 2010283681 A JP2010283681 A JP 2010283681A JP 2010283681 A JP2010283681 A JP 2010283681A JP 2012133034 A JP2012133034 A JP 2012133034A
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Wataru Kato
亘 加藤
聡 ▲高▼橋
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Abstract

【課題】装置本体を大型化することなく、他の部材を用いることなく紙粉等に起因した定着部材の表面に傷の発生を防止し得る画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成が行われるシートを搬送するシート搬送手段と、像担持体に形成した静電像をトナー現像し、形成したトナー像を搬送されるシートに転写して画像形成する画像形成部と、前記トナー像が転写されたシートを加熱する加熱部材と前記シートを前記加熱部材に押圧する押圧部材とにより前記トナー像をシートに定着する定着装置と、を有する画像形成装置であって、前記シートの搬送方向先端余白部又は後端余白部に前記加熱部材に付着した異物を除去するためのクリーニング画像パターンを形成し、該シートを前記定着装置で加熱する。
【選択図】図3

Description

本発明は、電子写真方式の複写機、プリンタ等であって、定着装置を有する画像形成装置に関する。
電子写真方式の複写機、プリンタ等の画像形成装置においては、近年、シート上に転写されたトナー像を定着させるための定着手段として、フィルム加熱方式の定着装置が広く用いられている。このフィルム加熱定着方式は、エンドレス状の定着フィルムをガイドに沿って回転可能にするとともに、回転可能な加圧ローラを圧接させてニップを形成し、このニップ部をシートが通過するときに、加熱、加圧してトナー像をシートに定着するものである。このフィルム加熱定着方式は、定着フィルムの内側と発熱抵抗体を直接摺動させることで、フィルム部材の表面温度の昇温時間を短縮させることが可能であり、スタンバイ時の消費電力を極力低く抑えることが可能になる。
近年ではプリンタ、複写機等の普及が、全世界的に広まっている。これに伴って使用されるシートの種類も多岐になり、それらの特性も地域によって異なる場合が多く見られる。その中でも、地域によっては、重質系の炭酸カルシウムを填料として多く含むシートを用いる地域がある。また、昨今ではシートの質感を上げるために、白色度が高く、不透明性に優れ、かつコストが安い等の理由で炭酸カルシウムの充填量を増やす傾向にある。
しかし、炭酸カルシウムを主成分とする紙粉は、カオリンやタルクといった他の填料を主成分とする紙粉と比較して、フッ素樹脂との摩擦では強く正帯電するといった摩擦帯電特性を有する。このため、表面がPFAやPTFEのようなフッ素系樹脂によって被覆される定着フィルムの表面に紙粉が静電吸着されやすくなる。
そして、上記炭酸カルシウムを主成分とする紙粉が定着フィルムに多く付着し、かつ、加圧ローラによって圧接されると、定着フィルム表面上に傷が発生する可能性がある。
この問題を解決するため、従来は定着フィルムの表面に対してウェブやローラやブラシなどの清掃部材を当接して直接付着物を剥ぎ取る方法が取られている(特許文献1、特許文献2)。
また、片面にベタ黒の画像を記録したシートを用い、該シートの記録面を加圧ローラ側に向けて定着ニップ部を通過させることで、溶融トナーに紙粉等を吸着させて加圧ローラの汚れをクリーニングする方法も提案されている(特許文献3)。
特開平10−161450号公報 特開2001−117407号公報 特開平2−160276号公報
しかしながら、清掃部材を用いる方式では、清掃部材を定着フィルムに直接当接して付着物を剥ぎ取るので、定着フィルムに傷が発生するおそれがあり、この傷により定着フィルムの表面性が悪くなって離型性が悪化する可能性がある。そのため、定着フィルムの表面にトナーが付着し、この付着したトナーにより熱伝導性が悪化して定着性が低下することになる。さらに、清掃部材を用いる方式では、定着フィルムや加圧ローラのクリーニング機構を追加するために、装置構成が複雑になると共に、装置の小型化の妨げとなる。
一方、ベタ黒画像を記録したシートを用いる方式では、クリーニング用のシートが別途必要になり、かつ、使用後はこのシートを処分しなければならなかった。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的は、装置本体を大型化することなく、他の部材を用いることなく紙粉等に起因した定着部材の表面に傷の発生を防止し得る画像形成装置を提供するものである。
上記目的を達成するための本発明に係る代表的な構成は、画像形成が行われるシートを搬送するシート搬送手段と、像担持体に形成した静電像をトナー現像し、形成したトナー像を搬送されるシートに転写して画像形成する画像形成部と、前記トナー像が転写されたシートを加熱する加熱部材と前記シートを前記加熱部材に押圧する押圧部材とにより前記トナー像をシートに定着する定着装置と、を有する画像形成装置であって、前記シートの搬送方向先端余白部又は後端余白部にクリーニング画像パターンを形成し、該シートを前記定着装置で加熱することを特徴とする。
また、本発明の他の構成は、画像形成が行われるシートを搬送するシート搬送手段と、像担持体に形成した静電像をトナー現像し、形成したトナー像を搬送されるシートに転写して画像形成する画像形成部と、前記トナー像が転写されたシートを加熱する加熱部材と前記シートを前記加熱部材に押圧する押圧部材とにより前記トナー像をシートに定着する定着装置と、一方側の面に記録したシートを反転して他方側の面に記録を行うことを可能にシートを搬送するシート反転搬送手段と、を有する画像形成装置であって、前記シートに対する画像形成が一方側の面にのみ記録される場合は、クリーニング画像パターンをシートの他方側の面に形成することを特徴とする。
本発明にあっては、シートの先端余白部又は後端余白部にクリーニング画像パターンを形成し、これを定着装置で加熱することにより、前記クリーニング画像パターンを形成したトナーが溶融し、この溶融トナーにより定着部材に付着した紙粉等を回収できる。
また、片面記録の場合に、画像形成されていない面にクリーニング画像パターンを形成することにより、クリーニング画像パターンを目立たせることなく、紙粉等を回収することができる。
このため、本願発明にあっては、装置本体を大型化、複雑化にすることなく、定着部材に付着した紙粉等を回収し、定着部材への傷の発生を防止することができる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の概略構成図である。 本発明の実施の形態に係る定着器を示す概略構成図である。 ベタ白と印字率0.5%チャートでのRMS推移を表すグラフである。 第1実施形態に係るシート先端にクリーニング画像パターンを分割して形成する実施形態の説明図である。 第1実施形態に係るクリーニング画像パターンを形成する手順を示すフローチャートである。 第2実施形態に係るクリーニング画像パターンを形成する手順を示すフローチャートである。 第2実施形態に係るクリーニング画像パターンを形成する実施形態の説明図である。 第3実施形態に係るクリーニング画像パターンを形成する実施形態の説明図である。
次に本発明を実施するための一形態に係る画像形成装置について、図面を参照して説明する。
〔第1実施形態〕
<画像形成装置の全体構成>
図1は本実施形態に係る画像形成装置の構成を示す概略構成図である。まず、図1を参照して画像形成装置の全体構成について、画像形成動作とともに説明する。
本実施形態の画像形成装置Aは、像担持体に形成した静電像をトナー現像し、形成したトナー像を搬送されるシートに転写して画像形成する画像形成部を有する、電子写真プロセス方式を利用した複写機である。
画像形成部は、像担持体であるドラム形状の電子写真感光体(以下、「感光体ドラム」という)1を有し、この感光体ドラム1は、帯電手段である帯電ローラ2によって帯電される。次いで、感光体ドラム1に光学手段3から画像情報に応じたレーザ光を照射することによって画像情報に応じた静電像が形成され、この静電像が現像装置4によってトナーを用いて現像され、トナー像として可視像化される。
一方、前記トナー像の形成と同期して、シートがシート搬送手段によって前記画像形成部へと搬送される。すなわち、装置本体下部にセットされた給送カセット5内のシート6をピックアップローラ7、搬送ローラ8により画像形成部のトナー像転写位置へと搬送する。転写位置には、転写手段としての転写ローラ9が配置されており、転写バイアスを印加することによって、感光体ドラム1上のトナー像をシート6に転写する。
トナー像の転写を受けたシート6は、定着装置10へと搬送され、定着装置10を通過するときに熱及び圧力が印可されてトナー像がシートに溶融定着する。トナー像が定着されたシート6は、片面記録の場合は、排出ローラ11によって排出トレイ12へと搬送して排出される。一方、両面記録の場合は、シート反転搬送手段13によりシートを搬送することで、一方側の面に記録したシートを反転して再度画像転写位置に搬送し、他方側の面に記録を行った後、排出ローラ11により排出トレイ12へと排出する。
なお、トナー像をシート6に転写した後の感光体ドラム1は、クリーニング手段14によって感光体ドラム1上に残留したトナーを除去した後、次の画像形成プロセスに供される。
<定着装置>
次に本実施形態の定着装置10の構成について説明する。図2は本実施形態における定着装置10の概略構成を示すものである。本実施の形態における定着装置10は、フィルム加熱方式の定着装置である。
本実施形態の定着装置10は、トナー像が転写されたシートを加熱する加熱部材としての定着アンセンブリ90と、シートを定着アンセンブリ90に押圧する押圧部材としての加圧ローラ80とを備えている。加圧ローラ80は定着アンセンブリ90に圧接して加熱ニップ部Nを形成し、さらに加圧ローラ80が図2の矢印方向に回転することで、定着アンセンブリ90が図2の矢印方向に従動回転するように構成されている。
定着アンセンブリ90は、加熱ヒータ91、断熱ホルダ92、加熱用回転体である定着フィルム93を備える。加熱ヒータ91は、断熱ホルダ92に保持され、定着フィルム93の内周面と摺動する位置に設けられている。
加熱ヒータ91としては、低熱容量のプレート状のものが用いられる。本実施形態では、アルミナや窒化アルミ等の絶縁性セラミック基板の表面に、基板の長手方向に沿って、Ag/Pd(銀パラジウム)、RuO2、Ta2N等の通電発熱抵抗層がスクリーン印刷されたものが用いられる。なお、定着フィルム93の内周面との摺動面に、熱効率を損なわない範囲で通電発熱抵抗層を保護するガラス層などの保護層を設ける構成であってもよい。
断熱ホルダ92は、加熱ヒータ91を保持するものであって、液晶ポリマー、フェノール樹脂、PPS、PEEK等の耐熱性樹脂によって形成される。また、加熱ヒータ91を保持すると共に、定着フィルム93の回転をガイドする役目も備える。
また、本実施の形態における定着フィルム93は、基層と表層より形成される複層構造を有する。基層としては、ポリイミド、ポリアミドイミド、PEEK等の耐熱性樹脂、あるいは、耐熱性、高熱伝導性を有するSUS、Al、Ni、Cu、Zn等の純金属、合金等が用いられる。
表層としては、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、PFA(テトラフルオロエチレンパーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)、FEP(テトラフルオロエチレンヘキサフルオロプロピレン共重合体)等の樹脂が用いられる。また、ETFE(エチレンテトラフルオロエチレン共重合体)、CTFE(ポリクロロトリフルオロエチレン)、PVDF(ポリビニリデンフルオライド)等の樹脂を用いてもよい。定着フィルム93の表層をこのように構成することで、定着フィルム93の離型性が向上する。
加圧ローラ80は、SUS、SUM、Al等の金属製芯金81と、芯金81の外側に形成される弾性層82によって構成される。
本実施の形態では、弾性層82として、シリコーンゴムやフッ素ゴム等の耐熱ゴムで形成した弾性ソリッドゴム層、あるいはより断熱効果を持たせるためにシリコーンゴムを発泡して形成した弾性スポンジゴム層が用いられる。また、シリコーンゴム層内に中空のフィラー(マイクロバルーン等)を分散させ、硬化物内に気体部分を持たせて断熱効果を高めた弾性気泡ゴム層を用いる構成であってもよい。
さらに、弾性層82の表面にパーフルオロアルコキシ樹脂(PFA)、ポリテトラフルオロエチレン樹脂(PTFE)等の離型性層を形成する構成であってもよい。
加圧ローラ80は、不図示のバネによって定着フィルム93に対して加圧され、加熱ニップ部Nを得る。また、芯金81の端部に設けられた不図示の駆動ギアにより、図2の矢印の方向に回転する駆動力を得る。駆動力は制御手段を統制する不図示のCPUからの指令に従い、不図示のモータより伝達される。この加圧ローラ80の回転駆動に伴って、定着フィルム93は加圧ローラ80との摩擦力により従動回転する。
また、本実施の形態では、定着フィルム93と加熱ヒータ91との間に、フッ素系やシリコーン系の耐熱性グリース等の潤滑材を介在させることにより、摩擦抵抗を低く抑え、定着フィルム93がより滑らか回転することが可能な構成とした。
また、加熱ヒータ91の温度制御は、セラミック基板の背面に設けた不図示のサーミスタ等温度検知素子の信号に応じて、不図示のCPUが通電発熱抵抗層に印加する電圧のデューティー比や波数等を決定し適切に制御すること行う構成とした。この構成によれば、加熱ニップ部の温度を所望の定着設定温度に保つことが可能になる。
上記のように構成される定着装置10に対して、未定着トナー画像を保持したシート6が所定のタイミングで適宜供給され、加熱ニップ部Nに搬送されて加熱定着が行われる。
<定着装置のクリーニング構成>
次に本実施形態の定着装置のクリーニング構成について説明する。
前述したように、多量の紙粉が定着フィルム93に付着すると、その部分に傷が発生する可能性がある。例えば、本件発明者が印字率0%(ベタ白画像)のシートを連続して定着装置10に通紙したとき、定着フィルム93に発生する傷の状態を調べた結果を図3に示す。
図3のグラフAは、A4サイズのベタ白の普通紙を長手方向が搬送方向となるようにして通紙したときの結果である。横軸は通紙枚数(×1000枚)であり、縦軸は定着フィルム93に発生した傷を数値化している。ここで、定着フィルム傷の発生を表した数値は、定着フィルム表面のRMS値(平均自乗根)で表しており、単位はμmである。今回の試験では一例として、表層にPTFE、もしくはPFA等の樹脂を用いた定着フィルム93を使用した場合、RMS値が1μmを超えた場合、定着フィルム93に傷が発生しており、異常画像の起こる閾値として設定している。
図3の結果からわかるように、全くトナーが転写されていないベタ白画像では約4万枚を通紙した付近よりRMS値が閾値である1μmを超えており、フィルム傷が発生していることがわかる。
これに対して、図3のグラフBに示すように、シート搬送方向のシート寸法に対して印字率0.5%のトナーを転写したシートを通紙した場合は、15万枚通紙してもRMS値が閾値1μm以下であり、フィルム傷が発生していなかった。これは、転写されたトナーが定着装置で加熱されて溶融し、溶融トナーが定着フィルム93に付着している紙粉を吸着して除去するからであり、トナー塗布が僅かであってもクリーニング効果が得られるからである。なお、印字率0.5%のシートの搬送方向に対する印字ドット数は印刷時の解像度設定が600dpi×600dpiであるとすると、30ドットから40ドットに相当する。
そこで、本実施形態にあっては、シートの搬送方向先端又は後端の少なくとも一方の余白部(非画像形成領域)にクリーニング画像パターン(以下「画像パターン」という)となるトナーを転写する。そして、このトナーが定着装置にニップ部において加熱されることで、このトナーを介して定着フィルム上の紙粉起因の異物を回収し、定着フィルム93に与えるダメージを防ぎ、傷の発生を抑制する。
したがって、前記画像パターンとは、パターンを形成するトナーが定着装置10で加熱されて溶融したとき、この溶融トナーによってシートに定着フィルム93に付着した紙粉等の異物を吸着除去するために形成される転写トナーのパターンである。本実施形態の画像パターンは、シートの先端余白部又は後端余白部にシート幅方向に形成される細いライン状のトナーパターンである。
また、前記画像パターンはトナーが視覚的に目立たないようにする必要がある。そのため、本実施形態では、例えば図4に示すように、シート先端余白部に画像パターン15を形成するときに、単位面積あたりの印字率を落とし、かつ、シート幅方向(シート搬送方向と交差する方向)で複数に分割したパターンを、シート幅方向でずれた位置に印字するように構成している。なお、画像形成装置内の不図示の記憶部(メモリ)には前記画像パターンとして、印字率、形状、転写位置等のパターンが予め記憶されている。
図5は上記クリーニング方法を実行するための手順を示すフローチャートである。このフローチャートに基づいて本実施形態のクリーニング手順を説明する。
まず、記録開始を起点として、シート幅方向の印字領域におけるシート搬送方向の画像領域を記憶・積算しておく(S1)。
次にシート幅方向の所定領域毎にシート搬送方向のベタ白画像の領域が予め設定した設定値(閾値)領域以上か否かを判別する(S2)。なお、画像形成によりシートに転写されるトナー量を計測するトナー計測手段として本実施形態では画像ドット数をカウントすることにより行う。具体的には、前記領域におけるシート搬送方向の画像ドット数をカウントして積算するとともに、定着装置を通過するシートの搬送方向長さをカウントして積算する。そして、前記搬送方向長さに対する画像ドット数が所定の設定値以下になったとき、すなわち、ベタ白部が設定値領域を超えた場合に、シートの余白部にトナーを塗布するための画像パターンを形成する(S3)。
本実施形態では4万枚のベタ白画像の普通紙を通紙すると定着フィルム93に傷が発生するとして、ベタ白画像が400枚に相当する量搬送されたときに、シートの先端余白部に画像パターンを形成する。この画像パターンは、図4に示すように、シート幅方向の寸法で4分割し、かつ、シート幅方向において順次ずれた位置にシート搬送方向寸法に対して0.5%の印字率のライン状の画像パターン15を形成する。そして、上記画像パターン15を形成したシートを合計400枚定着装置で搬送しつつ加熱する(S4)。
上記のように、本実施形態にあっては、所定のシート枚数に対して画像形成によりシートに転写されるトナー量が設定した値より少ないときに、シートの搬送方向先端余白部に画像パターンを形成する。これにより、ベタ白画像のシートを通紙したことによる定着フィルム93に付着した紙粉が除去され、定着フィルム93に紙粉起因の傷発生が防止される。
なお、シート先端に形成する画像パターン15は、必ずしも図4に示すように分割されてなくてもよいが、分割して複数枚のシートの幅方向でずれるように形成するほうが、シート1枚あたりの画像パターン15が目立たなくなるので好ましい。また、分割数は4個よりも多くてもよい。
また、画像パターンを分割し、複数枚のシートに対してシート幅方向に順次ずれるように形成する場合には、シート幅方向において一部がオーバーラップし、かつ、分割した画像パターンの長さの合計は、搬送される最大幅のシートの幅以上となるように形成するとよい。すなわち、画像パターンは、シート搬送方向と交差するシート幅方向に複数に分割されたパターンの組み合わせで構成され、画像形成される1枚のシートに前記分割したパターンの中のひとつが記録され、複数のシートによって前記パターンが形成されるものである。そして、分割したパターンのシート幅方向の長さの合計は、搬送される最大幅のシートの幅方向の長さ以上となるように形成する。これにより、オーバーラップすることにより、シート幅方向で画像パターンが形成されていない部分を確実になくすことができ、また最大幅のシートに対応して紙粉の除去をより確実に行うことができる。
〔第2実施形態〕
次に第2実施形態に係る画像形成装置について図6及び図7を参照して説明する。なお、本実施形態の装置の基本構成は前述した実施形態と同一であるため重複する説明は省略し、ここでは本実施形態の特徴となる構成のみ説明する。
前述した実施形態ではベタ白画像が設定値領域以上となったときに、シートの先端又は後端の少なくとも一方であって、シート幅方向全域にわたるように画像パターンを形成する例を示した。ここでは、ベタ白画像が設定値領域以上となったとき、シート幅方向において前記ベタ白画像となった領域にのみ画像パターンを形成するものである。
図6のフローチャートに基づいて具体的に説明する。なお、本実施形態では第1実施形態で示したフローチャート(図5)と、ステップ23が異なる。
まず、記録開始を起点として、シート幅方向の印字領域におけるシート搬送方向の画像領域を記憶・積算しておく(S21)。
次にシート幅方向の所定領域毎にシート搬送方向のベタ白画像が予め設定した設定値(閾値)領域以上か否かを判別する(S22)。具体的には、前記領域におけるシート搬送方向の画像ドット数をカウントするとともに、定着装置を通過するシートの搬送方向長さをカウントする。そして、搬送方向長さのカウント値に対する画像ドット数のカウント値が所定の設定値以下になったとき、すなわち、ベタ白部がある予め設定した設定値領域を超えた場合に、前記所定領域におけるシート先端に画像パターン15を形成する(S23)。
本実施形態では4万枚のベタ白画像の普通紙を通紙すると定着フィルム93に傷が発生するとして、ベタ白画像が400枚に相当する量搬送されたときに、図7に示すように、前記ベタ白部が位置するシート幅方向の所定領域(シート幅方向の同一位置)におけるシート先端余白部に画像パターンを形成する。この画像パターンは、シート搬送方向寸法に対して0.5%の印字率のライン状の画像パターン15であり、これを形成したシートを合計100枚定着装置で搬送しつつ加熱する(S24)。これにより、ベタ白画像を通紙したことによる定着フィルム93に付着した紙粉が除去され、定着フィルム93に紙粉起因の傷発生が防止される。
〔第3実施形態〕
次に第3実施形態に係る画像形成装置について図8を参照して説明する。なお、本実施形態でも装置の基本構成は前述した実施形態と同一であるため重複する説明は省略し、ここでは本実施形態の特徴となる構成のみ説明する。
前述した実施形態ではシートの先端又は後端に画像パターンを形成したが、本実施形態にあってはシートに対する画像形成が一方側の面(表面)にのみ記録される場合は、画像パターンをシートの他方側の面(裏面)に形成するものである。
片面記録の場合、表面に画像形成がされたシートをシート反転搬送手段13によって反転搬送し、図8に示すように、前述した実施形態と同様の画像パターン15を裏面側のシート先端又は後端に形成する。
なお、本実施形態のように裏面に画像パターン15を形成する場合、シート先端又は後端でなくてもよく、画像パターンを形成する位置の自由度が増す。また、裏面に画像パターンを形成する場合には、画像パターンとして文字等を印字するようにしてもよい。例えば、画像パターンとして画像出力したパソコンのIPアドレス等を印字するようにしてもよい。これにより、プリントアウトしたパソコンを特定することが可能となる。
1 …感光体ドラム
2 …帯電ローラ
3 …光学手段
4 …現像装置
5 …給送カセット
6 …シート
7 …ピックアップローラ
8 …搬送ローラ
9 …転写ローラ
10 …定着装置
11 …排出ローラ
12 …排出トレイ
13 …シート反転搬送手段
14 …クリーニング手段
15 …クリーニング画像パターン
80 …加圧ローラ
81 …芯金
82 …弾性層
90 …定着アセンブリ
91 …加熱ヒータ
92 …断熱ホルダ
93 …定着フィルム

Claims (7)

  1. 画像形成が行われるシートを搬送するシート搬送手段と、
    像担持体に形成した静電像をトナー現像し、形成したトナー像を搬送されるシートに転写して画像形成する画像形成部と、
    前記トナー像が転写されたシートを加熱する加熱部材と前記シートを前記加熱部材に押圧する押圧部材とにより前記トナー像をシートに定着する定着装置と、
    を有する画像形成装置であって、
    前記シートの搬送方向先端余白部又は後端余白部に前記加熱部材に付着した異物を除去するためのクリーニング画像パターンを形成し、該シートを前記定着装置で加熱することを特徴とする画像形成装置。
  2. 画像形成が行われるシートを搬送するシート搬送手段と、
    像担持体に形成した静電像をトナー現像し、形成したトナー像を搬送されるシートに転写して画像形成する画像形成部と、
    前記トナー像が転写されたシートを加熱する加熱部材と前記シートを前記加熱部材に押圧する押圧部材とにより前記トナー像をシートに定着する定着装置と、
    一方側の面に記録したシートを反転して他方側の面に記録を行うことを可能にシートを搬送するシート反転搬送手段と、
    を有する画像形成装置であって、
    前記シートに対する画像形成が一方側の面にのみ記録される場合は、クリーニング画像パターンをシートの他方側の面に形成することを特徴とする画像形成装置。
  3. 前記クリーニング画像パターンは、所定のシート枚数に対して画像形成によりシートに転写されるトナー量が予め設定した設定値より少ないときに形成することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記クリーニング画像パターンは、シート搬送方向と交差するシート幅方向に複数に分割されたパターンの組み合わせで構成され、画像形成される1枚のシートに前記分割したパターンの中のひとつが記録され、複数のシートによって前記パターンが形成されることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記複数のクリーニング画像パターンは、前記シート幅方向において一部がオーバーラップしており、クリーニング画像パターンの長さの合計は、搬送される最大幅のシートの幅方向の長さ以上となることを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
  6. 前記シートに画像形成するに際し、
    シート搬送方向の画像ドット数をカウントして積算し、前記定着装置を通過するシートの搬送方向長さをカウントして積算し、
    前記シートの搬送方向長さのカウント値に対する前記ドット数のカウント値が予め設定した設定値以下になったときに、前記設定値以下になったドット数に該当する位置のシート搬送方向であって余白部に前記クリーニング画像パターンを形成することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記クリーニング画像パターンは、所定の枚数のシートに連続して形成することを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
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