JP2012123856A - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】データの信頼性を維持しつつ、書き込み時間の短縮化を図る。
【解決手段】制御回路は、選択ワード線に書き込みパルス電圧を印加することにより選択ワード線に沿った1ページのメモリセルに対する書き込み動作を実行した後、1ページのメモリセルに対するデータ書き込みが完了したか否かを確認するベリファイ読み出し動作を実行する。ベリファイ読み出し動作の結果に従って、書き込みパルス電圧を所定のステップアップ電圧の分だけ上昇させるステップアップ動作が実行される。制御回路は、メモリセルに対する書き込み動作の過程において生じる第1の閾値電圧分布の分布幅に従って、ステップアップ電圧の大きさを変更する。
【選択図】図5
【解決手段】制御回路は、選択ワード線に書き込みパルス電圧を印加することにより選択ワード線に沿った1ページのメモリセルに対する書き込み動作を実行した後、1ページのメモリセルに対するデータ書き込みが完了したか否かを確認するベリファイ読み出し動作を実行する。ベリファイ読み出し動作の結果に従って、書き込みパルス電圧を所定のステップアップ電圧の分だけ上昇させるステップアップ動作が実行される。制御回路は、メモリセルに対する書き込み動作の過程において生じる第1の閾値電圧分布の分布幅に従って、ステップアップ電圧の大きさを変更する。
【選択図】図5
Description
この発明は、電気的書き換え可能な不揮発性半導体記憶装置に関する。
従来から、半導体メモリとして浮遊ゲートに電荷を蓄積するタイプのメモリセルを用いたフラッシュメモリが多く利用されている。これは、不揮発性である他、1ビット当たりのコストが低く、集積度が高いためである。この中でも、NAND型のフラッシュメモリは、複数のメモリセルを選択トランジスタの間に直列に接続することにより、メモリセル間のコンタクトを少なくすることができるため特に集積度を高くすることができる。また、メモリセル1個当たりに2ビット以上のデータを記憶する多値記憶方式の製品も現れてきている。この場合、さらに、大容量化、低コスト化、省スペース化を図ることができる。
また、NAND型フラッシュメモリのデータ書き込み動作(プログラム動作)においては、目標とする閾値電圧が得られたか否かを確認するためのベリファイ読み出し動作が必要になる。ベリファイ読み出し動作の結果、所望の閾値電圧(ベリファイ電圧)に達しないセルの数が所定の数よりも多い場合には、書き込み電圧を上昇させて(ステップアップ動作という)、以後同様の書き込み動作、ベリファイ読み出し動作が所望の閾値電圧が得られるまで繰り返される。
セルの微細化が進んだ高集積化フラッシュメモリでは、注入電子数の揺らぎや隣接セル間の干渉により、メモリセルの閾値電圧分布が影響を受け、その分布幅が拡がったり、全体的に移動したりする。特に、多値記憶方式を採用した場合には、2値記憶方式と比べてデータ閾値の幅と間隔を狭く設定する必要があるため、隣接セル間の干渉がデータの信頼性に大きく影響する。そのため、隣接セルの干渉の影響を最小限とするための様々なデータ書き込み方法が提案されている。
分布幅と間隔の小さい閾値電圧分布を得るためには通常、ステップアップ動作におけるステップアップ幅(上昇幅)を小さくことが必要である。しかし、ステップアップ幅を小さくすることは、書き込み時間を長くし、不揮発性半導体記憶装置のパフォーマンスを低下させる。このため、データの信頼性を維持しつつ、書き込み時間の短縮化を図った不揮発性半導体記憶装置の提案が望まれている。
本発明は、データの信頼性を維持しつつ、書き込み時間の短縮化を図った不揮発性半導体記憶装置を提供することを目的とする。
この実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置は、複数の不揮発性メモリセルを直列接続してなるメモリストリングとその両端に接続された第1及び第2の選択ゲートトランジスタとを備えたNANDセルユニットの集合により構成されるブロックを複数個配列して構成されるメモリセルアレイを備えている。ワード線は、第1の方向に並ぶ前記メモリセルの制御ゲートを共通接続する。ビット線は、前記NANDセルユニットの第1の端部に接続される。ソース線は、前記NANDセルユニットの第2の端部に接続される。センスアンプ回路は、前記ビット線の電位又は電流を検知して前記メモリセルに保持されるデータを判定する。制御回路は、選択ワード線に書き込みパルス電圧を印加することにより前記選択ワード線に沿った1ページのメモリセルに対する書き込み動作を実行した後、前記1ページのメモリセルに対するデータ書き込みが完了したか否かを確認するベリファイ読み出し動作を実行し、前記ベリファイ読み出し動作の結果に従って所定のステップアップ電圧の分だけ前記書き込みパルス電圧を上昇させるステップアップ動作を実行し前記書き込み動作を再度行う。制御回路は、メモリセルに対する書き込み動作の過程において生じる第1の閾値電圧分布の分布幅に従って、ステップアップ電圧の大きさを変更する。
次に、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態によるNAND型フラッシュメモリ21の概略構成を示している。図1に示すように、このNAND型フラッシュメモリ21は、メモリセルアレイ1と、センスアンプ回路2と、ロウデコーダ3と、ビットスキャン回路4と、入出力バッファ5と、制御回路6と、ROMフューズ7と、電圧発生回路8から構成されている。制御回路6は、メモリセルアレイ1に対する制御部を構成するものである。
図1は、本発明の第1の実施の形態によるNAND型フラッシュメモリ21の概略構成を示している。図1に示すように、このNAND型フラッシュメモリ21は、メモリセルアレイ1と、センスアンプ回路2と、ロウデコーダ3と、ビットスキャン回路4と、入出力バッファ5と、制御回路6と、ROMフューズ7と、電圧発生回路8から構成されている。制御回路6は、メモリセルアレイ1に対する制御部を構成するものである。
メモリセルアレイ1は、NANDセルユニット10がマトリクス配列されて構成されている。一つのNANDセルユニット10は、複数個直列に接続されたメモリセルMC(MC0、MC1、…、MC31)からなるメモリストリングと、その両端に接続される選択ゲートトランジスタS1、S2により構成されている。
図示は省略するが、1つのメモリセルMCは、周知の通り、ドレインとソースとの間に形成されたゲート絶縁膜(トンネル絶縁膜)上に電荷蓄積層としてのフローティングゲート電極を有し、そのフローティングゲート電極上に、ゲート間絶縁膜を介してコントロールゲート電極を形成したものとすることができる。コントロールゲートは、ワード線の1つに接続される。
選択ゲートトランジスタS1のソースは共通ソース線CELSRCに接続され、選択ゲートトランジスタS2のドレインはビット線BLに接続されている。
NANDセルユニット10内のメモリセルMCの制御ゲートはそれぞれ異なるワード線WL(WL0、WL1、…、WL31)に接続されている。選択ゲートトランジスタS1、S2のゲートはワード線WLと並行する選択ゲート線SG1、SG2にそれぞれ接続されている。1ワード線を共有する複数のメモリセルの集合は、1メモリセルに格納されるビット数に応じて、1ページ又は複数ページを構成する。ワード線WLと選択ゲート線SG1、SG2を共有する複数のNANDセルユニット10の集合は、データ消去の単位となるブロックBLKを構成する。
図1に示すように、メモリセルアレイ1には、ビット線BL方向に複数のブロックBLK(BLK0、BLK1、…、BLKn)が構成される。これらの複数ブロックを含むメモリセルアレイ1は、シリコン基板の一つのセルウェル(CPWELL)内に形成されている。
メモリセルアレイ1のビット線BLには、読み出しデータをセンスし書き込みデータを保持するためのページバッファを構成する、複数のセンスアンプSAを有するセンスアンプ回路2が接続されている。センスアンプ回路2はカラム選択ゲートを有する。ロウデコーダ(ワード線ドライバを含む)3は、ワード線WL及び選択ゲート線SG1、SG2を選択して駆動する。
ビットスキャン回路4は、プログラム動作後のベリファイ読み出し動作の結果、センスアンプ回路2のページバッファに保持されている読み出しデータに基づいて、ベリファイパスビット数をカウントし、そのカウント数が所定数以上になったか否かを判定する。制御回路6は、このビットスキャン回路4の判定結果に従って、1つのワード線WLに沿ったメモリセルへの書き込みの完了を判定する。また、制御回路6は、ビットスキャン回路4の判定結果に従って、後述するように、書き込みパルス電圧VPGMのステップアップ電圧ΔVPGMを変更する。
図2は、このビットスキャン回路4の回路構成の一例を示している。
ビットスキャン回路4は、センス電流パス87と、リファレンス定電流パス88と、インバータ90と、出力ノード92とを備えている。1ページ分のセンスアンプ回路2は、ベリファイ読み出し結果であるパス/フェイルデータを保持する。ここでは、ベリファイ読み出し結果が”パス(PASS)”のときに“H”レベルが保持され、”フェイル(FAIL)”のときに“L”レベルが保持されるものとする。
ビットスキャン回路4は、センス電流パス87と、リファレンス定電流パス88と、インバータ90と、出力ノード92とを備えている。1ページ分のセンスアンプ回路2は、ベリファイ読み出し結果であるパス/フェイルデータを保持する。ここでは、ベリファイ読み出し結果が”パス(PASS)”のときに“H”レベルが保持され、”フェイル(FAIL)”のときに“L”レベルが保持されるものとする。
このような構成のビットスキャン回路4は、センス電流パス87を流れる電流Isumと、リファレンス定電流パス88を流れるリファレンス電流Irefとの間の差動電流を、インバータ90の出力ノード92から検出するという動作を行っている。リファレンス定電流パス88内のMOSトランジスタのゲート端子に供給される信号B0,B1は、ベリファイパスビット数と比較すべき基準値に応じて設定される信号である。
図1に戻って説明を続ける。データ入出力バッファ5は、センスアンプ回路2、ビットスキャン回路4と外部入出力端子との間でデータ授受を行う他、コマンドデータやアドレスデータを受け取る。
制御回路6は、書き込みイネーブル信号WEn、読み出しイネーブル信号REn、アドレスラッチイネーブル信号ALE、コマンドラッチイネーブル信号CLE等の外部制御信号を受けて、メモリ動作の全般の制御を行う。
制御回路6は、書き込みイネーブル信号WEn、読み出しイネーブル信号REn、アドレスラッチイネーブル信号ALE、コマンドラッチイネーブル信号CLE等の外部制御信号を受けて、メモリ動作の全般の制御を行う。
具体的に、制御回路6は、コマンドインタフェースやアドレス保持、転送回路を含み、供給されたデータが書き込みデータであるかアドレスデータであるかを判定する。この判定結果に応じて、書き込みデータはセンスアンプ回路2に転送され、アドレスデータはロウデコーダ3やセンスアンプ回路2に転送される。また制御回路6は、外部制御信号に基づいて、読み出し、書き込み・消去のシーケンス制御、印加電圧の制御等を行う。
電圧発生回路8は、昇圧回路11と、パルス発生回路12とを備えている。
電圧発生回路8は、昇圧回路11と、パルス発生回路12とを備えている。
図3は、この実施の形態でのNANDセル型フラッシュメモリにおいて4値データ記憶方式(2ビット/セル)を実行する場合のデータ書き込み方法の一例を示している。4値データは、例えば電圧レベルとして最も低いレベルにある負の閾値電圧分布(消去分布)Eと、これより大なる電圧レベルにある閾値電圧分布A,B,Cにより規定される。
この4値データを書くために、まず選択ブロックの全メモリセルは、最も低い負の閾値電圧分布Eに設定される。このデータ消去は、メモリセルアレイ1が形成されたウエルに正の消去電圧Veraをウエルドライバ6から与え、全部または一部のワード線をVeraよりも低い電圧とし、全部または一部のメモリセルMの浮游ゲートの電子を放出させることにより行う。
この4値データを書くために、まず選択ブロックの全メモリセルは、最も低い負の閾値電圧分布Eに設定される。このデータ消去は、メモリセルアレイ1が形成されたウエルに正の消去電圧Veraをウエルドライバ6から与え、全部または一部のワード線をVeraよりも低い電圧とし、全部または一部のメモリセルMの浮游ゲートの電子を放出させることにより行う。
次に、閾値電圧分布Eのセルの一部を中間分布LMまで書き込む、下位ページ書き込み(Lower Page Program)を行う。その際、ベリファイ電圧を電圧VLMに設定して(電圧VLMを、選択メモリセルMの制御ゲート−ソース間に印加する)、書き込み動作を行う度に中間分布LMへの書き込みの完了を確認するためのベリファイ読み出し動作を行う。
その後、閾値電圧分布EからAへ、更に中間分布LMから閾値電圧分布B,Cへと閾値電圧を上昇させる上位ページ書き込み(Upper Page Program)を行う。この際、ベリファイ読み出し動作は、ベリファイ電圧として電圧VA、VB又はVCを用いて行う。なお、書き込み動作完了後の読み出し動作においては、選択メモリセルMの制御ゲート−ソース間に印加する読み出し電圧を、各閾値電圧分布E〜Cの上限と下限の間の電圧である読み出し電圧RA、RB、RCに設定する一方、非選択メモリセルには、チャネルを導通させるのに十分な高さの読み出しパス電圧Vreadを印加する。
その後、閾値電圧分布EからAへ、更に中間分布LMから閾値電圧分布B,Cへと閾値電圧を上昇させる上位ページ書き込み(Upper Page Program)を行う。この際、ベリファイ読み出し動作は、ベリファイ電圧として電圧VA、VB又はVCを用いて行う。なお、書き込み動作完了後の読み出し動作においては、選択メモリセルMの制御ゲート−ソース間に印加する読み出し電圧を、各閾値電圧分布E〜Cの上限と下限の間の電圧である読み出し電圧RA、RB、RCに設定する一方、非選択メモリセルには、チャネルを導通させるのに十分な高さの読み出しパス電圧Vreadを印加する。
以上のデータ書き込みは、選択ワード線に書き込みパルス電圧VPGMを与え、非選択ワード線に書き込みパス電圧Vpassを与え、ビット線に接地電圧Vss(閾値電圧を上昇させるデータ“0”書き込みの場合)書き込みパルス電圧VPGMと接地電圧Vssとの間の中間電位VQPW(閾値電圧を緩やかに上昇させるデータ“0”書き込みの場合)または電源電圧Vdd(閾値電圧を上昇させない書き込み禁止(データ”1”書き込み)の場合)を与えて、選択的にメモリセルの浮遊ゲートに電子を注入する動作として行う。
即ち、データ“0”書き込みの場合、ビット線BLに与えた接地電圧Vssまたは中間電位VQPWがNANDセルユニットのチャネルまで転送され、書き込みパルス電圧VPGMが与えられたときにチャネルから浮遊ゲートにトンネル電流による電子が注入される。一方、“1”書き込み(書き込み禁止)の場合、NANDセルチャネルはVdd−Vt(Vtはドレイン側選択ゲートトランジスタSG0の閾値電圧)まで充電されてフローティングになり、書き込みパルス電圧VPGMが与えられたときセルチャネルは容量結合によりブーストされて、電子注入が起こらない。データ書き込みには、図4に示すように、書き込みパルス電圧を書き込みサイクル(書き込み動作とベリファイ読み出し動作)毎に所定のステップアップ電圧ΔVPGMだけ高くするステップアップ書き込み方式を利用する。
下位ページ書き込み(中間分布LMの書き込み)において、その中間分布LMの閾値電圧の下限を所定の電圧(ベリファイ電圧VLM)以上にするため、書き込み状態の確認(ベリファイ読み出し動作)を行う。即ち、選択メモリセルの制御ゲート(選択ワード線)とソースとの間にベリファイ電圧VLMを与えたベリファイ読み出し動作で、選択メモリセルが導通すれば書き込み失敗(フェイル)であり、導通しなければ場合書き込み成功(パス)という判定を行う。その後の書き込み動作においては、書き込み成功したメモリセルのビット線には電源電圧Vddを与えて書き込みを禁止し、書き込み失敗したメモリセルのビット線には接地電圧Vssまたは中間電圧VQPWを与えてデータ“0”書き込みを行う。同様に、上位ページ書き込み時は、ベリファイ電圧VA,VB,VCによりそれぞれデータ状態A,B,Cのベリファイ読み出し動作を行うことになる。
ところで、メモリセルの微細化の進展により、メモリセルへの書き込み動作時における注入電子数の揺らぎや隣接メモリセルからの干渉により、閾値電圧分布が変動するという問題が深刻になっている。このため、閾値電圧分布の分布幅を小さくする要求が益々高まっている。閾値電圧分布の分布幅を小さくするためには、ステップアップ電圧ΔVPGMを小さく設定すればよいが、ステップアップ電圧ΔVPGMを一律に小さくすることは、書き込み速度の低下を招く。
そこで、本実施の形態では、中間分布LMの書き込み動作終了後、この中間分布LMの分布幅を判定し、その判定の結果に基づいて、引き続いて行われる上位ページ書き込みにおいて用いられるステップアップ電圧ΔVPGMの大きさを変更する制御を行っている。具体的には、中間分布LMの分布幅が広いほど、ステップアップ電圧ΔVPGMの大きさを小さくする。中間分布LMの幅の大きさが大きい場合、閾値電圧分布A,B,Cも、分布幅が広くなる可能性が高い。そこで、中間分布LMの幅が大きいほど、ステップアップ電圧ΔVPGMの大きさを小さくすることにより、閾値電圧分布A,B,Cの分布幅の広がりを抑えることができる。逆に、中間分布LMの分布幅が小さい場合、同様の書き込み条件を採用しても、その後の上位ページ書き込みにより得られる閾値電圧分布A,B,Cも、分布幅が比較的小さくなる可能性が高い。そこで、中間分布LMの幅が小さい場合には、逆にステップアップ電圧ΔVPGMの大きくして、書き込み速度を向上させることができる。このような制御を行うことにより、データの信頼性の維持と、書き込み速度の向上との両立を図ることができる。
中間分布LMの分布幅の判定は、例えば次のようにして実行される。中間分布LMの書き込み動作の終了後、ベリファイ電圧VLMよりも所定電圧(例えば1.5V)大きい読み出し電圧VLMuを用いて読み出し動作を行う。中間分布LMの分布幅が狭ければ、図5(a)に示すように、中間分布LMの大半はこの読み出し電圧VLMuよりも低電圧側に分布する。従って、メモリセルの殆どは、この読み出し電圧VLMuによる読み出し動作を行った場合データ”1”を出力し、データ”0”を出力するメモリセルの数は少なくなる。
一方、中間分布LMの分布幅が広い場合には、図5(b)に示すように、中間分布LMの一部が、この読み出し電圧VLMuよりも高電圧側に分布する。この状況で読み出し電圧VLMuによる読み出し動作を行った場合、データ”0”を出力するメモリセルの個数は、図5(a)の場合に比べ多くなる。すなわち、読み出し電圧VLMuを用いた読み出し動作を行った場合におけるデータ”0を出力するメモリセルの個数を比較することにより、中間分布LMの分布幅を判定することができる。なお、データ”0”を出力するメモリセルの個数は、ビットスキャン回路4を用いて計数することができる。
次に、本実施の形態のNAND型フラッシュメモリによる書き込み動作の手順を、図6のフローチャートを参照して説明する。
まず、書き込み対象のブロックの消去動作を行った後(S11)、下位ページ書き込みを行って、所望のメモリセルに対し中間分布LMを与える(S12)。その後、上述の読み出し電圧VLMuを用いて読み出し動作を行い、閾値電圧分布LMを与えられたメモリセルのうち、”0”が読み出されるメモリセルの数を、ビットスキャン回路4にて計数する。この計数結果に従って、中間分布LMの分布幅を判定する(S13)。そして、この判定結果に従い、ステップアップ電圧ΔVPGMの大きさを決定する(S14)。その後、決定されたステップアップ電圧ΔVPGMを用いて、上位ページ書き込みを実行する(S15)。
まず、書き込み対象のブロックの消去動作を行った後(S11)、下位ページ書き込みを行って、所望のメモリセルに対し中間分布LMを与える(S12)。その後、上述の読み出し電圧VLMuを用いて読み出し動作を行い、閾値電圧分布LMを与えられたメモリセルのうち、”0”が読み出されるメモリセルの数を、ビットスキャン回路4にて計数する。この計数結果に従って、中間分布LMの分布幅を判定する(S13)。そして、この判定結果に従い、ステップアップ電圧ΔVPGMの大きさを決定する(S14)。その後、決定されたステップアップ電圧ΔVPGMを用いて、上位ページ書き込みを実行する(S15)。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態のNAND型フラッシュメモリを、図7を参照して説明する。NAND型フラッシュメモリ21の概略構造は、第1の実施の形態と略同様であるので、詳細な説明は省略する。また、2ビット/セルの書き込みを行う場合に、図3に示すように中間分布LMを書き込む点も、第1の実施の形態と同様である。ただし、この実施の形態では、NANDセルユニットに対するデータ書き込みの手順が第1の実施の形態とは異なっている。
次に、本発明の第2の実施の形態のNAND型フラッシュメモリを、図7を参照して説明する。NAND型フラッシュメモリ21の概略構造は、第1の実施の形態と略同様であるので、詳細な説明は省略する。また、2ビット/セルの書き込みを行う場合に、図3に示すように中間分布LMを書き込む点も、第1の実施の形態と同様である。ただし、この実施の形態では、NANDセルユニットに対するデータ書き込みの手順が第1の実施の形態とは異なっている。
この実施の形態では、図7に示すような書き込み手順を採用している。一般的に、NANDセル型フラッシュメモリでは、1つのNANDセルユニット中において、共通ソース線CELSRCに近い側のメモリセルMC0から順に書き込みを行い、一番遠いメモリセルM31は最後に書き込まれる。
更にこの実施の形態では、隣接メモリセルの干渉効果の影響を抑制するため、図7に示すように、1つのメモリセルMCiへの下位ページ書き込みの終了後、続けて同一のメモリセルMCiに対する上位ページ書き込みを実行せず、代わりに隣接するメモリセルMCi+1への下位ページ書き込みを実行する。その後、メモリセルMCiに戻って上位ページ書き込みを実行する。このような書き込み手順を実行することにより、閾値電圧分布の変動を最小限に抑えることができる。
具体的な書き込み手順を図7、及び図8のフローチャートを参照しつつ説明する。対象ブロックに対しデータ消去動作行った後(図8のS21)、最も共通ソース線CELSRCに近いワード線WL0に沿った複数のメモリセルMC0に対し下位ページ書き込みを実行する(S22)。続いて、隣接するワード線WL1に沿った複数のメモリセルMC1に下位ページ書き込みを行った後(S23)、ワード線WL0に戻って、このワード線WL0に、上述の読み出し電圧VLMuを印加した読み出し動作を実行して中間分布LMの分布幅を判定し(S24)、この判定結果に従ってステップアップ電圧ΔVPGMを決定する(S25)。この決定されたステップアップ電圧ΔVPGMに従った上位ページ書き込み動作を、ワード線WL0に沿った複数のメモリセルMC0に書き込みを実行する(S26)。
次のステップでは、ワード線WL0からビット線BLの方向に2つ離れたワード線WL2に対し下位ページ書き込みを行う(S27)。
続いて、ワード線WL1に戻って、このワード線WL1に、読み出し電圧VLMuを印加した読み出し動作を実行して中間分布LMの分布幅を判定し(S28)、この判定結果に従ってステップアップ電圧ΔVPGMを決定する(S29)。この決定されたステップアップ電圧ΔVPGMに従った上位ページ書き込み動作を、ワード線WL1に沿った複数のメモリセルMC1に書き込みを実行する(S30)。以下、S27〜S30の手順を、メモリセルMC31の上位ページ書き込みが完了するまで繰り返す。
続いて、ワード線WL1に戻って、このワード線WL1に、読み出し電圧VLMuを印加した読み出し動作を実行して中間分布LMの分布幅を判定し(S28)、この判定結果に従ってステップアップ電圧ΔVPGMを決定する(S29)。この決定されたステップアップ電圧ΔVPGMに従った上位ページ書き込み動作を、ワード線WL1に沿った複数のメモリセルMC1に書き込みを実行する(S30)。以下、S27〜S30の手順を、メモリセルMC31の上位ページ書き込みが完了するまで繰り返す。
また、隣接するワード線WL1の下位ページ書き込み(S23)を行った後、上位ページ書き込みを実行する前に、中間分布LMの分布幅をチェック(S24)することにより、ワード線WL1の下位ページ書き込みによるシフト量が反映された後の中間分布LMの分布幅をチェックすることが出来る。その結果、閾値電圧分布A,B,Cの分布幅の広がりをさらに抑えることができる。
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態のNAND型フラッシュメモリを、図9、図10の概念図、及び図11のフローチャートを参照して説明する。NAND型フラッシュメモリ21の概略構造は、第1の実施の形態と略同様であるので、詳細な説明は省略する。この第3の実施の形態は、8値データ記憶方式(3ビット/セル)の書き込みを実行可能に構成されたNAND型フラッシュメモリの例である。
次に、本発明の第3の実施の形態のNAND型フラッシュメモリを、図9、図10の概念図、及び図11のフローチャートを参照して説明する。NAND型フラッシュメモリ21の概略構造は、第1の実施の形態と略同様であるので、詳細な説明は省略する。この第3の実施の形態は、8値データ記憶方式(3ビット/セル)の書き込みを実行可能に構成されたNAND型フラッシュメモリの例である。
図9は、この実施の形態でのNANDセル型フラッシュメモリにおいて8値データ記憶方式を実行する場合のデータ書き込み方法の一例を示している。8値データは、例えば電圧レベルとして最も低いレベルにある負の閾値電圧分布(消去分布)eRと、これより大なる電圧レベルにある閾値電圧分布A〜Gにより規定される。
この8値データを書くために、まず選択ブロックの全メモリセルは、最も低い負の閾値電圧分布eRに設定される。このデータ消去は、メモリセルアレイ1が形成されたウエルに正の消去電圧Veraをウエルドライバ6から与え、全部または一部のワード線をVeraよりも低い電圧とし、全部または一部のメモリセルMの浮游ゲートの電子を放出させることにより行う。
次に、ベリファイ電圧VA’’,VB’’,VC’’を用いて分布幅の広い中間閾値電圧分布A’’,B’’,C’’を得るプログラム動作を行う(下位ページ書き込み(Lower Page Program))。
その後、これらの分布A’’,B’’,C’’から、ベリファイ電圧VA’,VB’,VC’を用いて中間閾値電圧分布A’,B’,C’を得るプログラム動作(中位ページ書き込み(Middle Page Program)を実行する。このとき、下位ページ書き込み直後の中間閾値電圧分布A’’,B’’,C’’のいずれかの分布幅を、前述の実施の形態で中間分布LMの分布幅を判定したのと同様の方法により判定する。その判定結果に基づいて決定されたステップアップ電圧ΔVPGMを、中位ページデータ書き込みにおいて利用することができる。
その後、これらの分布A’’,B’’,C’’から、ベリファイ電圧VA’,VB’,VC’を用いて中間閾値電圧分布A’,B’,C’を得るプログラム動作(中位ページ書き込み(Middle Page Program)を実行する。このとき、下位ページ書き込み直後の中間閾値電圧分布A’’,B’’,C’’のいずれかの分布幅を、前述の実施の形態で中間分布LMの分布幅を判定したのと同様の方法により判定する。その判定結果に基づいて決定されたステップアップ電圧ΔVPGMを、中位ページデータ書き込みにおいて利用することができる。
その後、中位ページデータ書き込みにより得られた閾値電圧分布eR、A’、B’、C’から更に書き込み動作を実行し、最終的な閾値電圧分布eR、A〜Gを得るための上位ページデータ書き込み動作(Upper Page Data Program)を行う。上位ページデータ書き込み動作では、閾値電圧分布eRからAへ向けた書き込み、中間分布A’から閾値電圧分布BまたはCへ向けた書き込み、中間分布B’から閾値電圧分布DまたはEへ向けた書き込み、中間分布C’から閾値電圧分布FまたはGへ向けた書き込みが実行される。
この際、ベリファイ読み出し動作は、ベリファイ電圧として電圧VA〜VGを用いて行う。なお、書き込み動作完了後の読み出し動作においては、選択メモリセルMの制御ゲート−ソース間に印加する読み出し電圧を、各閾値電圧分布eR〜Gの上限と下限の間の電圧である読み出し電圧RA〜RGに設定する一方、非選択メモリセルには、チャネルを導通させるのに十分な高さの読み出しパス電圧Vreadを印加する。
また、下位ページデータ書き込み動作の完了直後において中間閾値電圧分布A’’,B’’,C’’の分布幅を判定したのと同様に、中位ページデータ書き込み動作の完了直後においても、中間閾値電圧分布A’,B’,C’の分布幅を判定し、その判定結果に基づいて決定されたステップアップ電圧ΔVPGMを、その後の上位ページ書き込み動作において利用する。
この実施の形態では、図10及に示すような書き込み手順を採用している。第2の実施の形態と同様に、1つのNANDセルユニット中において、共通ソース線CELSRCに近い側のメモリセルMC0から順に書き込みを行い、一番遠いメモリセルM31は最後に書き込まれる。
更にこの実施の形態では、隣接メモリセルの干渉効果の影響を抑制するため、図10に示すように、1つのメモリセルMCiへの下位ページデータ書き込みの終了後、続けて同一のメモリセルMCiに対する中位ページデータ書き込み、上位ページデータ書き込みを実行せず、代わりに隣接するメモリセルMCi+1への下位ページデータ書き込みを実行する。その後、メモリセルMCiに戻って中位ページデータ書き込みを実行する。
メモリセルMCiへの中位ページデータ書き込みの終了後、メモリセルMCi+1に隣接するメモリセルMCi+2に下位ページ書き込みを実行する。続いて、メモリセルMCi+1に戻って中位ページ書き込みを実行する。その後、メモリセルMCiに戻って上位ページデータ書き込みを実行する。このような書き込み手順を実行することにより、8個の閾値電圧分布を有する場合であっても閾値電圧分布の変動を最小限に抑えることができる。
図10の書き込み方式の具体的な手順を図11のフローチャートを参照しつつ説明する。対象ブロックに対しデータ消去動作行った後(図11のS31)、最も共通ソース線CELSRCに近いワード線WL0に沿った複数のメモリセルMC0に対し下位ページ書き込みを実行する(S32)。続いて、隣接するワード線WL1に沿った複数のメモリセルMC1に下位ページ書き込みを行った後(S33)、ワード線WL0に戻って、このワード線WL0に、ベリファイ電圧VA’’、VB””又はVC’’よりも所定電圧大きい読み出し電圧を印加した読み出し動作を実行して閾値電圧分布A’’、B’’、又はC’’の分布幅を判定し(S34)、この判定結果に従ってステップアップ電圧ΔVPGMを決定する(S35)。この決定されたステップアップ電圧ΔVPGMに従った中位ページデータ書き込み動作を、ワード線WL0に沿った複数のメモリセルMC0に書き込みを実行する(S36)。
次のステップでは、ワード線WL0からビット線BLの方向に2つ離れたワード線WL2に対し下位ページ書き込みを行う(S37)。
続いて、ワード線WL1に戻って、このワード線WL1における閾値電圧分布A’’、B’’又はC’’の分布幅を判定し(S38)、この判定結果に従ってステップアップ電圧ΔVPGMを決定する(S39)。この決定されたステップアップ電圧ΔVPGMに従った中位ページ書き込み動作を、ワード線WL1に沿った複数のメモリセルMC1に対し実行する(S40)。
続いて、ワード線WL0に戻って、ワード線WL0における閾値電圧分布A’、B’又はC’の分布幅を判定し(S41)、この判定結果に従ってステップアップ電圧ΔVPGMを決定する(S42)。この決定されたステップアップ電圧ΔVPGMに従った上位ページ書き込み動作を、ワード線WL0に沿った複数のメモリセルMC0に対し実行する(S43)。以下、図11のステップS44〜50に示すように、他のメモリセルに対しても同様の手順を繰り返す。
続いて、ワード線WL1に戻って、このワード線WL1における閾値電圧分布A’’、B’’又はC’’の分布幅を判定し(S38)、この判定結果に従ってステップアップ電圧ΔVPGMを決定する(S39)。この決定されたステップアップ電圧ΔVPGMに従った中位ページ書き込み動作を、ワード線WL1に沿った複数のメモリセルMC1に対し実行する(S40)。
続いて、ワード線WL0に戻って、ワード線WL0における閾値電圧分布A’、B’又はC’の分布幅を判定し(S41)、この判定結果に従ってステップアップ電圧ΔVPGMを決定する(S42)。この決定されたステップアップ電圧ΔVPGMに従った上位ページ書き込み動作を、ワード線WL0に沿った複数のメモリセルMC0に対し実行する(S43)。以下、図11のステップS44〜50に示すように、他のメモリセルに対しても同様の手順を繰り返す。
[その他]
以上、本発明のいくつかの実施の形態を説明したが、これらの実施の形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施の形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、上述の実施の形態では、図3に示すような中間分布LMを書き込む書き込み動作が採用される場合に、中間分布LMの分布幅を判定し、その判定結果に基づいてステップアップ電圧ΔVPGMを決定する。しかし、中間分布LMの分布幅に限らず、消去動作がされてから最終的な閾値電圧分布が得られるまでの間に発生する何らかの閾値電圧分布の分布幅を判定し、その判定結果に従い、その後に行う書き込み動作のステップアップ電圧ΔVPGMを決定するものも、本発明の範囲に含まれ得る。
また例えば、上述の実施の形態では、直列に接続されたメモリセルの個数を32個としたが、これは必ずしも32個である必要は無い。例えば64個でも良いし、128個でも良い。
また例えば、上述の実施の形態では、2ビット/セルの書き込みを例に用いたが、これは必ずしも2ビット/セルである必要は無い。例えば3ビット/セルでも良いし、4ビット/セルでも良い。
また例えば、上述の実施の形態では、電荷蓄積層としてフローティングゲート電極を例に用いたが、これは必ずしもフローティングゲート電極である必要は無い。例えば電荷トラップ性を有した絶縁体膜でも良い。
以上、本発明のいくつかの実施の形態を説明したが、これらの実施の形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施の形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、上述の実施の形態では、図3に示すような中間分布LMを書き込む書き込み動作が採用される場合に、中間分布LMの分布幅を判定し、その判定結果に基づいてステップアップ電圧ΔVPGMを決定する。しかし、中間分布LMの分布幅に限らず、消去動作がされてから最終的な閾値電圧分布が得られるまでの間に発生する何らかの閾値電圧分布の分布幅を判定し、その判定結果に従い、その後に行う書き込み動作のステップアップ電圧ΔVPGMを決定するものも、本発明の範囲に含まれ得る。
また例えば、上述の実施の形態では、直列に接続されたメモリセルの個数を32個としたが、これは必ずしも32個である必要は無い。例えば64個でも良いし、128個でも良い。
また例えば、上述の実施の形態では、2ビット/セルの書き込みを例に用いたが、これは必ずしも2ビット/セルである必要は無い。例えば3ビット/セルでも良いし、4ビット/セルでも良い。
また例えば、上述の実施の形態では、電荷蓄積層としてフローティングゲート電極を例に用いたが、これは必ずしもフローティングゲート電極である必要は無い。例えば電荷トラップ性を有した絶縁体膜でも良い。
1・・・メモリセルアレイ、 2・・・ロウデコーダ、 2’・・・ワード線ドライバ、 3・・・センスアンプ回路、 31・・・センスアンプ兼データラッチ、 4・・・ビット線ドライバ、 5・・・ソース線ドライバ、 6・・・ウエルドライバ、 10・・・制御回路。
Claims (5)
- 複数の不揮発性メモリセルを直列接続してなるメモリストリングとその両端に接続された第1及び第2の選択ゲートトランジスタとを備えたNANDセルユニットの集合により構成されるブロックを複数個配列して構成されるメモリセルアレイと、
第1の方向に並ぶ前記メモリセルの制御ゲートを共通接続するワード線と、
前記NANDセルユニットの第1の端部に接続されるビット線と、
前記NANDセルユニットの第2の端部に接続されるソース線と、
前記ビット線の電位又は電流を検知して前記メモリセルに保持されるデータを判定するセンスアンプ回路と、
選択ワード線に書き込みパルス電圧を印加することにより前記選択ワード線に沿った1ページのメモリセルに対する書き込み動作を実行した後、前記1ページのメモリセルに対するデータ書き込みが完了したか否かを確認するベリファイ読み出し動作を実行し、前記ベリファイ読み出し動作の結果に従って所定のステップアップ電圧の分だけ前記書き込みパルス電圧を上昇させるステップアップ動作を実行し前記書き込み動作を再度行う制御回路と、
を備え、
前記制御回路は、前記メモリセルに対する書き込み動作の過程において生じる第1の閾値電圧分布の分布幅に従って、前記ステップアップ電圧の大きさを変更する
ことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。 - 前記制御回路は、前記第1の閾値電圧分布の書き込みに用いたベリファイ電圧よりも所定値だけ大きい電圧を用いて前記第1の閾値電圧分布を与えられたメモリセルに対する読み出し動作を行い、その読み出しデータに従って前記ステップアップ電圧の大きさを変更する
ことを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。 - 前記制御回路は、一連の書き込み動作及びベリファイ読み出し動作の終了後に前記メモリセルに与えられる閾値電圧分布である最終閾値電圧分布とは別の、前記一連の書き込み動作及びベリファイ読み出し動作の過程においてのみ生じる中間分布の分布幅に従って、前記ステップアップ電圧の大きさを変更する
ことを特徴とする請求項1または2記載の不揮発性半導体記憶装置。 - 読み出し動作の結果前記センスアンプ回路に保持された読み出しデータに基づいて、同時に読み出された前記複数の不揮発性メモリセルのうち、所定の閾値電圧に達したと判定される不揮発性メモリセルの数を判定するビットスキャン回路を備え、
前記制御回路は、前記ビットスキャン回路での判定に従って前記第1の閾値電圧分布の分布幅を判定し、その判定結果に従って前記ステップアップ電圧の大きさを変更する
ことを特徴とする請求項1乃至3記載のいずれかに記載の不揮発性半導体記憶装置。 - 前記制御回路は、前記第1の閾値電圧分布の分布幅が広くなるほど、前記ステップアップ電圧の大きさを小さくすることを特徴とする請求項1乃至4記載のいずれかに記載の不揮発性半導体記憶装置。
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