以下、図面を参照して、本発明に好適な実施形態の例(実施例)を説明する。なお、本発明は、本実施例に示す形態に限定されるものではない。
図1は、本実施例による、送信装置および受信装置からなるホームネットワークシステムの構成例を示したものである。
110は動画や音声、画像コンテンツをホームネットワーク100上の受信装置(後述する受信装置130や140)に送信する送信装置(サーバ)であり、本実施例にかかるコンテンツのシーン区切りを示すチャプタ情報を管理する装置である。
このような送信装置としては、例えばレコーダや録画機能付きテレビが考えられ、例えばレコーダのように表示装置を内蔵していない場合には、図に示したように、表示装置120(テレビなど)を接続して再生したコンテンツを表示する。
その接続には、アナログ或いはデジタルの映像データ/音声データを出力するアナログ或いはデジタルインタフェースを用いることができる。この送信装置110の詳細な構成例については、図2を用いて後述して説明する。
130および140は、動画や音声、画像コンテンツをホームネットワーク100上の送信装置110から受信して再生する受信装置(クライアント)であり、本実施例にかかるコンテンツのシーン区切りを示すチャプタ情報を送信装置110に対して受信および送信する装置である。
このような受信装置としては、例えばテレビやPCが考えられ、図には示していないが、例えばSTB(Set Top Box)のように表示装置を内蔵していない場合には、送信装置110のように、表示装置(テレビなど)を接続して再生したコンテンツを表示する。これら受信装置130、140の詳細な構成例については、図3を用いて後述して説明する。また、本実施例では説明しないが、この送信装置と受信装置の両方の機能を備えた装置も考えられる。このような装置においては、以降説明する送信装置、受信装置それぞれの機能(構成および制御方法)が実現されれば良い。そして、このようなホームネットワーク100は、例えば、良く知られたIP(Internet Protocol)ネットワークによって構築されるものである。
次に図2を用いて、送信装置110の詳細な構成例について説明する。
送信装置110は、デジタル放送を受信して、コンテンツの記録と再生、及びホームネットワーク110上の受信装置にコンテンツを送信する装置である。コンテンツの記録に関しては、ネットワーク経由のIP放送の受信やダウンロードによるものに適用しても良い。
なお、ここでは、画像圧縮技術としてMPEG(Moving Picture Experts Groupe)方式によって符号化され、MPEG2―TS方式で多重化された信号を扱う場合について説明する。
チューナ復号部201は、無線(衛星、地上)、ケーブルなどの放送伝送網を介して送信されたデジタル放送信号を受信する。ユーザのリモコンなどの指示により指定されたチャンネルの周波数に選局および検波処理を施す。また、デジタル復調および誤り訂正処理を施した後のMPEG2―TS(トランスポートストリーム)を図示しないセレクタを経由して、その出力を分離抽出部211へ出力する。
分離抽出部211は、ユーザのリモコンなどの指示により指定されたチャンネル(番組)のトランスポートパケットを、入力されたMPEG2―TSから分離・抽出する。分離・抽出されたトランスポートパケットは、コンテンツを再生する場合は、さらに映像と音声のPES(Packetized Elementary Stream)またはES(Elementary Stream)を分離・抽出して復号部212へ出力され、コンテンツを記録する場合はさらにタイムスタンプの情報を付加してコンテンツ管理部204へ出力される。
コンテンツを再生する場合は、復号部212は、映像/音声のPESまたはESを取り出して復号し、復号された映像/音声は、表示出力部203へ出力する。
表示出力部203は、復号された映像/音声をデジタルおよびまたはアナログのインタフェースを経由して、外部の表示装置120に対して出力する。このとき、図示しない描画部において生成された、ユーザに提示するメニューやコンテンツ一覧などの操作画面イメージを、復号された映像に合成して出力する。
コンテンツを記録する場合は、分離抽出部211は、ユーザのリモコンなどの指示により指定されたチャンネル(番組)のトランスポートパケットから、記録媒体202に記録されるチャンネル(番組)のタイトルやジャンル、フォーマット情報といった情報を検出し、これらをコンテンツ情報管理部204へ出力する。このタイトルやジャンル、放送スケジュール等を示す情報は、例えば、MPEG-TSのPSI、或いはSI情報に格納されるものである(PSI、SI情報の概要については図9により後述で説明する)。
コンテンツ情報管理部204は、分離抽出部211からのタイトル等の情報に基づいて管理情報を作成し、また、分離抽出部211から入力されたトランスポートパケットに対して上記管理情報に基づいて記録媒体202に記録する。この際、図示しない暗号部を介して、適切な暗号化処理を施して記録する。
一方で、記録媒体202に記録されたコンテンツを、ホームネットワーク100上の受信装置130、140に送信する場合は、まず、ユーザのリモコンなどの操作により指示された記録媒体202に記録されたコンテンツのトランスポートパケットを逐次読み出し、これをコンテンツ送信部206に出力する。この際、図示しない暗号・復号部を介してコンテンツの復号を行うと共に、ホームネットワークに出力するための暗号化処理を施す。
コンテンツ送信部206は、復号されかつタイムスタンプが付加されたトランスポートパケットからタイムスタンプ情報を除去してネットワークI/F部208へ出力する。コンテンツ送信部206は、この他に、ネットワークI/F208を介して、受信装置130,140からコンテンツの送信開始要求や送信停止要求を受信する。
このコンテンツ送信要求は、コンテンツを送信開始する位置や長さをパラメータとして受け付ける。この要求を受信した場合には、記録媒体202に記録されたコンテンツに対し、適宜、頭出し指定、長さ指定の制御を行って要求に沿ったトランスポートパケットを読み出しネットワークI/F部208へ出力する。一方で送信停止要求を受信した場合は、ネットワークI/F部208への出力を停止するとともに、記録媒体202からのトランスポートパケットの読み出しを停止する。
ネットワークI/F部208は、ホームネットワーク100を介して、受信装置130、140に対し、コンテンツ送信部206から入力されたトランスポートパケットを、伝送規格に沿った形式に変換およびフロー制御を行いながら出力する。ネットワークI/F部208は、この他に、後述するチャプタ情報やサーバ機器情報、サービス記述情報といった情報を、ホームネットワーク100上の受信装置130、140等に対して送信およびまたは受信する場合に用いられる。
送信装置110は、さらに記録媒体202内のコンテンツのシーン区切りを示すチャプタ情報を生成するチャプタ情報生成部205、チャプタ情報送信機能を有することを示す情報が付加されたサーバ機器情報およびその制御方法を示すサービス記述情報を送信するサーバ機器情報送信部207、記録媒体202内のコンテンツのシーン区切り示すチャプタ情報を管理するチャプタ情報管理部220とを含む。
チャプタ情報管理部220はさらに、ネットワークI/F部208を介して、受信装置130、140に対してチャプタ情報を送信するチャプタ情報送信部221と、受信装置130、140において生成・更新された、コンテンツのシーン区切りを示すチャプタ情報を受信するチャプタ情報受信部222とを含む。
次に図3を用いて、受信装置130、140の詳細な構成例について説明する。ここでは受信装置130を例にとって説明する。
受信装置130は、デジタル放送およびホームネットワーク100上の送信装置110からコンテンツを受信して、コンテンツを再生する装置である。
デジタル放送を受信し再生する場合は、チューナ復号部301が、無線(衛星、地上)、ケーブルなどの放送伝送網を介して送信されたデジタル放送信号を受信する。チューナ復号部301は、ユーザのリモコンなどの指示により指定されたチャンネルの周波数に選局および検波処理を施す。また、デジタル復調および誤り訂正処理を施した後のMPEG2―TS(トランスポートストリーム)を図示しないセレクタを経由して、その出力を分離抽出部311へ出力する。
分離抽出部311は、ユーザのリモコンなどの指示により指定されたチャンネル(番組)のトランスポートパケットを、入力されたMPEG2―TSから分離・抽出する。分離・抽出されたトランスポートパケットは、さらに映像と音声のPES(Packetized Elementary Stream)またはES(Elementary Stream)を分離・抽出して復号部312へ出力される。
一方で、ホームネットワーク100上の送信装置11から受信したコンテンツを再生する場合には、まず、ユーザのリモコンなどの操作により指示された結果として送信装置110が送信するコンテンツのトランスポートパケットを、逐次ネットワークI/F部308を介して受信する。
ネットワークI/F部308は、ホームネットワーク100を介して、コンテンツ受信部303に出力すべきトランスポートパケットを、伝送規格に沿った形式からの変換およびフロー制御を行いながら送信装置110から受信する。ネットワークI/F部308は、この他に、後述するチャプタ情報やサーバ機器情報、サービス記述情報といった情報を、ホームネットワーク100上の送信装置110等に対して送信およびまたは受信する場合に用いられる。
ネットワークI/F部308を介して受信されたトランスポートパケットは、コンテンツ受信部303に出力され、さらに図示しないセレクタを経由して、その出力を分離抽出部311へ出力される。この際、図示しないネットワーク伝送復号部を介して、ネットワークI/Fを介して伝送する際に暗号化されたコンテンツの復号を行う。
コンテンツ受信部303は、この他に、ネットワークI/F308を介して、送信装置110に対して、ユーザのリモコンなどの操作による頭出し再生(チャプタスキップ)や早送り再生、一時停止の開始・停止などの指示に基づき、コンテンツを送信開始する位置や長さをパラメータとして付加して送信開始要求や送信停止要求を送信する。
分離抽出部311は、コンテンツ受信部303から入力されたトランスポートパケットに対し、映像と音声のPES(Packetized Elementary Stream)またはES(Elementary Stream)を分離・抽出して復号部312へ出力される。
復号部312は、映像/音声のPESまたはESを取り出して復号し、復号された映像/音声は、表示部302へ出力する。
表示部302は、復号された映像/音声を表示する。このとき、図示しない描画部において生成された、ユーザに提示するメニューやコンテンツ一覧、チャプタなどの操作画面イメージを、復号された映像に合成して表示する。
なお、本実施例では、コンテンツの区切り位置を示すチャプタ情報を、送信装置110が受信装置130、140に送信し、受信装置がこれを取得して制御(受信装置で生成するケースも含まれる)するものである。ここで送信装置110や受信装置130、140がチャプタ情報を生成するための手段については、既に様々な方式が公開されているため、ここでの詳細な説明は省略するが、ユーザのリモコンなどの入力手段からの指示による方法等を用いることが可能である。
受信装置130は、さらに送信装置110から受信し再生したコンテンツのシーン区切りを示すチャプタ情報を生成または更新するチャプタ情報生成部307と、ネットワークI/F308部を介して、チャプタ情報送信機能を有することを示す情報が付加されたサーバ機器情報およびその制御方法を示すサービス記述情報を受信するサーバ機器情報受信部306と、送信装置110からチャプタ情報を受信するためのチャプタ情報受信304と、受信装置130においてチャプタ情報生成部307で生成または更新したチャプタ情報を送信するためのチャプタ情報送信部305とを含む。
次に図4を用いて、チャプタ情報送信機能を有することを示す情報が付加されたサーバ機器情報の例について説明する。これは、送信装置110が受信装置130、140からの要求に対して送信(返信)するものであり、図2で説明したサーバ機器情報送信部207に保持されるものである。
サーバ機器情報400は、大別して機器のタイプやモデルを示すデバイス情報410と、機器が提供する一つ以上のサービスの情報を示すサービス情報リスト420とで構成される。このサーバ機器情報400の構成自体は、送信装置(サーバ)に固有の構成ではなく、ここに含まれる情報の値によって、それが送信装置(サーバ)であることが示される。
デバイス情報410には、図示したように、該サーバ機器情報400を持つ機器自身の情報として、機器のタイプを示すデバイスタイプ、名称、メーカ名、モデル名、固有ID、バージョン、アイコン情報などで構成される。そして、送信装置110の場合においては、送信装置(サーバ)であることを示すために、図示したようにデバイスタイプが「Media Server」と記述される。
サービス情報リスト420には、該サーバ機器情報400を持つ機器が提供するサービスの情報として、一つのサービス毎に、サービスのタイプを示すサービスタイプ、サービスID、該サービスの制御詳細へのアクセス先を示すサービス記述URL、該サービスの制御先を示すコントロールURL、該サービスの通知先を示すイベントURLなどで構成される。
本実施例では、サービスタイプが「ContentDirectory」であるコンテンツリストを提供するサービスを利用しており、このサービスの制御詳細を示すサービス記述情報500(詳細は後述)に記載された制御方法を用いて、受信装置130、140が、コンテンツ毎にチャプタ情報を取得できるようにしている。
そして、本実施例にかかるチャプタ情報送信機能を有することを示す情報は、デバイス情報410、サービス情報リスト420、とは別に、拡張情報431を用いて記述される。このようにすることで、チャプタ情報送信機能の利用に対応していない受信装置においても、サーバ機器情報400内のデバイス情報410、サービス情報リスト420を解釈することが可能となる。
また、チャプタ情報送信機能を有することを示す情報を、デバイス情報410やサービス情報リスト420の中に記述する方法も考えられる。その場合は、チャプタ情報送信機能を有することを示す情報が、それぞれデバイス情報410やサービス情報リスト420の中で、拡張された情報であることを示すように表現したり、あるいは末尾に記載したりするなどの方法が考えられる。
次に、先に述べたサービスタイプが「ContentDirectory」であるコンテンツリストを提供するサービスにおいて、そのサービスの制御詳細を示すサービス記述情報500について、その構成例について図5を用いて説明する。これは、送信装置110が受信装置130、140からの要求に対して送信(返信)するものであり、図2で説明したサーバ機器情報送信部207に保持されるものである。
サービス記述情報500は、大別して該サービスに対する一つ以上のアクション(制御)方法を示すアクションリスト510と、アクションリスト510に記載されたアクションの入出力値の型を説明するサービス値テーブル520とで構成され、これらがサービス毎に用意される。
アクションリスト510は、図に示すように、各アクションにアクション名と該アクションで使用する引数リストが記載される。引数リストは、引数名、入出力の方向、型名が各引数に記載される。そして、本発明にかかるチャプタ情報の取得、設定に関するアクションとしては、図5に示したものが定義される。
アクション名「X_GetChapterList」511で示されるアクションは、受信装置130、140からの取得要求に対して、送信装置110がチャプタ情報632(後述)を返信するものである。具体的には、受信装置130、140が引数512(引数名「ObjectID」のもの)に示した引数を指定して送信装置110にチャプタ情報の取得要求を行う。
そして、この取得要求を受けた送信装置110は、引数513(引数名「ChapterList」のもの)に示した引数を設定してチャプタ情報を返信する。なお、ここに示された引数名「ObjectID」は、送信装置110が送信するコンテンツを一意に定めるIDである(詳細は後述)。すなわち、受信装置130、140から指定されたコンテンツに対するチャプタ情報を、送信装置110が返信するというアクションである。
アクション名「X_SetChapterList」514で示されるアクションは、受信装置130、140からの設定要求に対して、送信装置110がチャプタ情報612(後述)を設定(更新)するものである。具体的には、受信装置130、140が引数515(引数名「ObjectID」のもの)、引数516(引数名「ChapterList」のもの)に示した引数を指定して送信装置110にチャプタ情報の設定要求を行う。
そして、この設定要求を受けた送信装置110は、引数515の「ObjectID」に示されるコンテンツに対応するチャプタ情報632(後述)や拡張チャプタ情報642、を、引数516に示される「ChapterList」を用いて設定(更新)する。すなわち、受信装置130、140から指定されたコンテンツに対するチャプタ情報を、送信装置110が設定(更新)するというアクションである。
サービス値テーブル520は、先にも述べたようにアクションの入出力値の型を説明するテーブルであり、図に示すように、名称(アクションリスト510内の型名に対応)、その型のデータタイプ(文字列、符号なし4バイト整数型など)が、各型に記載される。
先に述べた「X_GetChapterList」アクションや「X_SetChapterList」アクションでは、図に示すように「X_A_ARG_TYPE_ChapterList」という名称の型を使用するため、該型について記載する(「string」という文字列のデータタイプが記載されている)。すなわち、引数「ChapterList」は、文字列によって表現される(ここに文字列で表現されるチャプタ情報の構成は、本実施例では、後述のチャプタ情報1000の構成をとるものとしている)。
以上示した、サーバ機器情報400およびサービス記述情報500を参照することによって、受信装置130、140はチャプタ情報の取得・設定の手段を得ることが可能となる。なお、ここで述べた各名称については、例として用いたものであり、ここに記載された名称に限定するものではない。
次に、送信装置110において、記録媒体202に記録されたコンテンツと、受信装置130、140に送信するコンテンツ、および、コンテンツのシーン区切りを示すチャプタ情報を管理するテーブルの構成例について図6を用いて説明する。
図6において、記録媒体内コンテンツ情報610は記録媒体202に記録されたコンテンツの情報を管理するテーブル、ネットワーク配信コンテンツ情報620は受信装置130、140に送信するコンテンツを管理するテーブル、チャプタ情報630は受信装置130、140との間でコンテンツのシーン区切りを示すチャプタ情報を管理するテーブルである。
さらに拡張チャプタ情報640は、記録媒体内コンテンツ情報610とは別のテーブルとしてコンテンツのシーン区切りを示すチャプタ情報を拡張して管理するためのテーブルである。例えば、コンテンツのジャンルに依存してチャプタ情報に意味付けを行い、複数のチャプタリストとして管理する場合(例えば、ニュース番組で天気シーン用チャプタリストとスポーツシーン向けチャプタリストを持たせるような場合)や、各チャプタの動作を定義して管理する場合(例えば、コンテンツの視聴しない部分に自動スキップ動作を定義するような場合)に用いるものである。
記録媒体内コンテンツ情報610は、コンテンツを一意に定めるID611と、コンテンツのシーン区切りを示すチャプタ情報612と、この他にファイル名、タイトル、ジャンル、詳細説明、録画日時、フォーマット情報などで構成され、これらがコンテンツ毎に用意される。
チャプタ情報612は、記録媒体202の種類や記録フォーマットによって、その表現方法は異なることがある。例えば、当該コンテンツに含まれるチャプタ数と、各チャプタに、チャプタ番号と、チャプタの位置を示すコンテンツの先頭からのパケット位置やバイト位置、或いは時間で表現されるチャプタ位置が保持される。そしてこの記録媒体内コンテンツ情報610は、図2で説明したコンテンツ情報管理部204(或いは記録媒体202)に保持されるものである。
拡張チャプタ情報640は、記録媒体内コンテンツ情報610内のコンテンツを一意に定めるためのIDであるID641と、上記記録媒体内コンテンツ情報610のチャプタ情報612を拡張する拡張チャプタ情報642などで構成され、これらがコンテンツ毎に用意される。
ここで、拡張チャプタ情報642は、記録媒体内コンテンツ情報610内チャプタ情報612と同様の構成を採るが、先にも述べたように、一つ以上のチャプタリストで構成され、各チャプタリストに名称やタイプが保持される。さらに、各チャプタにチャプタタイプが保持される。そしてこの拡張チャプタ情報640は、図2で説明したコンテンツ情報管理部204(或いは記録媒体202)に保持されるものである。
ネットワーク配信コンテンツ情報620は、記録媒体内コンテンツ情報610内のコンテンツを一意に定めるIDであるID621と(本実施例ではID611と同値をとる)、受信装置130、140に送信するコンテンツを一意に定めるためのobject_ID622と、この他にタイトル、ジャンル、録画日時、コンテンツ長、フォーマット情報、URLなどで構成され、これらがコンテンツ毎に用意される。
なお、ここでは記録媒体内コンテンツ情報610と重複する形でタイトル、ジャンル、録画日時、フォーマット情報が用意されているが、これらは、必ずしもネットワーク配信コンテンツ情報620内に用意しなくとも良い。その場合には、ID621から記録媒体内コンテンツ情報610の対応する情報を読み出せば良い。そしてこのネットワーク配信コンテンツ情報620は、図2で説明したコンテンツ情報管理部204(或いは記録媒体202)に保持されるものである。
チャプタ情報630は、ネットワーク配信コンテンツ情報620内のコンテンツを一意に定めるためのIDであるobject_ID631と(本実施例ではID611と同値をとる)、該object_ID631に対応するコンテンツのシーン区切りを示すチャプタ情報632とで構成される。
ここで、チャプタ情報632の構成について、図10を用いてさらに詳細に説明する。チャプタ情報1000(チャプタ情報632のこと)は、先に説明した引数「ChapterList」と同様の構成をとるものであり、一つ以上のチャプタリストで構成され、そのチャプタリストの数を示すチャプタリスト数1001と、例えば最初に表示すべきチャプタリストを指定するためデフォルトチャプタリスト番号1002と、各チャプタリストに、チャプタリスト番号1011、チャプタリストタイプ1012、チャプタリスト名称1012、および、当該チャプタリストに含まれるチャプタの数を示すチャプタ数1013が保持され、さらに各チャプタに、当該チャプタリスト内でのチャプタ番号1021、チャプタ名称1022、チャプタタイプ1023、チャプタ位置1024が保持される。そして、このチャプタ情報630は、図2で説明したコンテンツ情報管理部204に保持されるものである。
なお、ここではチャプタ情報632の構成は(すなわち引数「ChapterList」の構成も)チャプタリストやチャプタについて、それぞれ名称やタイプなどの情報を含めているが、場合によっては、これらを省いた簡素な構成としても良い。例えば、各チャプタリストに、チャプタリスト名称1012と、該チャプタリストに含まれるチャプタ位置1024のみを記述する構成でも良い。特に引数「ChapterList」の構成としては、これらの構成は、送信装置110と、受信装置130、140が互いに解釈できるような構成である必要があるため、場合によっては、引数「ChapterList」の構成を示すフォーマット情報を付加することも考えられる。
ここで、送信装置110が、コンテンツを記録する際にトランスポートパケットから抽出し、記録媒体内コンテンツ情報610に保持する、タイトルやジャンル、放送スケジュール等が格納されたPSI、SI情報の概要について図9を用いて説明する。
MPEG−TSにより多重化されたコンテンツは、例えば放送では、周波数分割方式等によって各周波数帯域に一つ以上のトランスポートストリームが伝送される。そして、各トランスポートストリームには映像や音声、データからなるコンテンツ(番組)が一つ以上多重化されて伝送される。
図9において、NIT(Network Information Table)910は、主として、所望の番組を放送電波より受信するための周波数情報などが格納された伝送諸元911、該伝送諸元に対応するトランスポートストリームの伝送種別等のTS(トランスポートストリーム)情報912、該伝送諸元に対応するチャネル番号の情報等を含む番組情報913等が格納される。
PAT(Program Association Table)920は、当該トランスポートストリームに含まれるNIT910への識別ID921や、後述のPMT940への識別ID922が、各チャネル(番組)に格納される。
SDT(Service Description Table)930は、当該トランスポートストリームに含まれるチャネルのチャネル名931、チャネル説明932、チャネルのロゴデータへのリンク情報等のチャネルロゴ情報933等が、各チャネルに格納される。
PMT(Program Map Table)940は、ストリームタイプ941(デジタル・テレビジョン・サービスやデジタル・ラジオ・音声・サービスなどを識別する)や、該ストリームが格納された実際のデータを識別するためのストリーム識別番号942等が、各ストリームに格納されている。
EIT(Event Information Table)950は、番組タイトル951、番組の開始時刻・終了時刻を示す放送スケジュール952、番組のジャンルを識別するためのジャンル953、番組の説明文を示す詳細説明954等が、各チャネルに格納される。そしてこれらのテーブルには、夫々が対応するトランスポートストリーム、チャネル、番組を(図示しない)一意に定めるIDが格納されており、相互に関連付けされている。
そして、送信装置110は、これらの情報から、記録媒体202に記録するコンテンツ(番組)に対応するタイトルやジャンル、放送スケジュール等を抽出して、記録媒体内コンテンツ情報610に保持する。
次に、これまで説明したサーバ機器情報400、サービス記述情報500、記録媒体内コンテンツ情報610、ネットワーク配信コンテンツ情報620、チャプタ情報630、拡張チャプタ情報640を用いて、ホームネットワーク100内で、送信装置110と受信装置130、140がチャプタ情報を互いに交換する方法の例について、そのフローチャートを示した図7と、ユーザに提示する操作画面を示した図8を用いて説明する。
図7に示したフローチャートでは、送信装置110の記録媒体202に記録されたコンテンツ(既にチャプタ情報は生成されている)を、受信装置130で(ホームネットワーク100を介して)受信および再生し、当該コンテンツのチャプタ情報をユーザに提示しチャプタスキップを行う例、および、ユーザの操作無しに自動でチャプタスキップを行う場合を例にあげている。
さらにその後、当該機能により、受信装置130側でチャプタ情報を更新し(チャプタを挿入する場合とデフォルトチャプタリストを更新する場合)、該チャプタ情報を送信装置110に設定する場合を例にあげている。
まず初めに、ユーザが受信装置130において、送信装置110の記録媒体202に記録されたコンテンツの再生を行うため、ホームネットワーク100上で公開されているコンテンツの一覧表示操作を指示する(本ステップは図示されない)。
この指示を受けた受信装置130は、まず初めに、サーバ機器情報受信部306によってホームネットワーク100上の機器に対してサーバ機器情報400を要求する(この要求は、送信装置110に対しても行われる)(ステップ741)。
この要求を受けた送信装置110は、サーバ機器情報送信部207によってサーバ機器情報400を読み出し、これを受信装置130に送信(返信)する(ステップ711)。受信装置130は、サーバ機器情報受信部306によってサーバ機器情報400を受信し、図4の説明で記載した構成を解釈すると共に、サービス記述情報500を要求する(ステップ742)。このステップ742によるサーバ機器情報400内のチャプタ情報送信対応情報431の解釈によって、受信装置130は、送信装置110がチャプタ情報の送信および設定する機能に対応していることがわかる。
そして次に、サービス記述情報500の要求を受けた送信装置110は、サーバ機器情報送信部207によってサービス記述情報500を読み出し、これを受信装置130に送信(返信)する(ステップ712)。
受信装置130は、サーバ機器情報受信部306によってサービス記述情報500を受信し、図5の説明で記載した構成を解釈する(ステップ743)。このステップ743によるサービス記述情報500内のアクションリスト510およびサービス値テーブル520の解釈によって、受信装置130は、送信装置110に対しチャプタ情報の送信および設定を行う方法を知ることができる。
次に受信装置130は、コンテンツの一覧表示を行うためのコンテンツ一覧情報を送信装置110に対して行う(ステップ744)。これはサービス記述情報500内のアクションリスト510およびサービス値テーブル520に記載された方法に基づいて行われる。
コンテンツ一覧情報の要求を受けた送信装置110は、ネットワーク配信コンテンツ情報620を参照し、受信装置130の要求に合った情報を送信(返信)する(ステップ713)。そして受信装置130は、該コンテンツ一覧情報を受信し、当該情報を用いてコンテンツ一覧表示を行う(ステップ745)。このステップでは、図示しない描画部において一覧表示のための描画イメージを生成し表示部302に出力する。
次に、表示されたコンテンツ一覧から、ユーザが所望のコンテンツを選択し、再生指示を行う(ステップ746)。
再生指示を受けた受信装置130は、次に、チャプタ情報受信部によって、送信装置110に対して当該コンテンツのチャプタ情報632を(取得)要求する(ステップ747)。これは、アクションリスト510に記述された方法によって行われる(アクション名511、引数512、513を使用)。
そして、チャプタ情報632の(取得)要求を受けた送信装置110は、引数512に記載されたObjectIDの値をもとに、ネットワーク配信コンテンツ情報620、記録媒体内コンテンツ情報610、拡張チャプタ情報640を辿って、該当するコンテンツのチャプタ情報612およびまたは拡張チャプタ情報642に記載されたチャプタ情報を読み出す(ステップ714)。
そして、必要に応じてチャプタ情報612、拡張チャプタ情報642の値をチャプタ情報632の形式に変換して、チャプタ情報632を生成しこれを受信装置130に送信(返信)する(ステップ715)。次に受信装置130は、チャプタ情報受信部304によって該チャプタ情報632を受信してチャプタ情報を解析する(ステップ748)。
次に、受信装置130は、コンテンツ受信部303によって、送信装置110に対しコンテンツ送信開始を要求する(ステップ749)。送信装置110は、コンテンツ送信部206によって、ステップ749のコンテンツ送信開始要求に従ってコンテンツデータの送信を行い(ステップ716)、受信装置130は、コンテンツ受信部303によって該コンテンツデータを順次受信し、コンテンツ再生部310によってコンテンツの再生を行う(ステップ751)。
なお、このとき、受信装置130は、当該コンテンツの再生位置が自動スキップ対象のチャプタであった場合に、当該チャプタの再生をスキップさせるべく、当該コンテンツの再生位置を監視する。具体的には、まず、ステップ748で解析した結果をもとに、自動スキップするチャプタの開始点をチャプタ位置1024から取得する。次に、当該コンテンツの再生位置が、当該チャプタ位置1024に到達したかどうかの監視を行う。
ここで、ユーザがチャプタ操作を行うため、チャプタ情報の表示要求の指示を行う(本ステップは図示されない)。この指示を受けた受信装置130は、チャプタ操作を行うための操作画面を提示する(ステップ752)。本ステップでは、チャプタ情報1000(=チャプタ情報632)内のデフォルトチャプタリスト番号1002を参照し、当該チャプタリストに関するチャプタ情報を表示する。
なお、一度チャプタ情報を表示・消去し、その後、再度チャプタ情報を表示するような場合は、チャプタ情報の表示を消去する際に、最後に表示したチャプタリストのチャプタリスト番号を記憶しておき、再表示の際は、デフォルトチャプタリスト番号1002ではなく記憶したチャプタリスト番号を使用する方法も考えられる。
この操作画面は、例えばチャプタをスキップする操作や、チャプタリストが複数ある場合に、あるチャプタリストを選択する操作を行うためのものであり、図8に示すような構成を採る。図8において、800はチャプタ操作画面であり、この画面は大別してチャプタリスト表示部810とチャプタ表示部820から構成される。
図8に示した状態は、チャプタリストC811が選択され、該チャプタリスト内のチャプタ情報を時間軸形式で示していると共に、現時点での再生位置を図形823や時間文字列で示している。このとき例えば、ユーザが、チャプタリストC811とは別のチャプタリストを選択した場合には、当該チャプタリスト内のチャプタ情報を再描画する。
チャプタリスト表示部810には、チャプタ情報1000に記載されたチャプタリストをチャプタリスト番号1011やチャプタリスト名称1012の情報を用いて表示する。
チャプタ表示部820には、当該チャプタリスト811に関連するチャプタについて、チャプタ番号1021やチャプタ名称1022、チャプタタイプ1023、チャプタ位置1024の情報を用いて表示する。なお、各チャプタの位置を時間軸形式で表示する際は、ステップ745で取得したコンテンツ一覧情報に含まれるコンテンツ長と、当該チャプタ位置1024の情報を用いて算出する。
チャプタタイプとしては、例えば、コンテンツの視聴しない部分に自動スキップ動作を行う位置(開始点)として定義されるものがある。このようなチャプタタイプのチャプタに対しては、図形822に示すように、他のチャプタ(図形821など)と区別して表示する。
さて、ここで、ユーザが次のチャプタの開始点にコンテンツ再生をスキップさせる指示を行った場合には(ステップ753)、受信装置130は、スキップ再生を行うべくステップ710に示した一連の処理を実行する。
ステップ710では、まず初めに、受信装置130は、送信装置110に対し当該コンテンツの送信停止を要求する(ステップ754)。そして該送信停止の要求を受けた送信装置110は、当該コンテンツの送信を停止する(ステップ717)。その後、受信装置130は、ユーザがスキップ指示を行った時点のコンテンツの再生位置をもとに、該再生位置から時間的に直後に配置されたチャプタのチャプタ位置1024を取得する。そして該チャプタ位置に示されるコンテンツの位置情報をもとに、送信装置110に対し、送信開始位置を指定してコンテンツ送信開始を要求する(ステップ756)。送信装置110は、コンテンツ送信部206によって、ステップ756のコンテンツ送信開始要求に従いコンテンツデータの送信を行い(ステップ718)、受信装置130は、ステップ751と同様にしてコンテンツの再生を再開する(ステップ757)。
次に、コンテンツ再生位置が、図8の説明で述べたコンテンツの視聴しない部分に到達した場合には、あらかじめ監視しておいた当該チャプタの開始点への到達を検出し(ステップ758)、その後、先に述べたステップ710の一連の処理を実行する。
次に、ユーザが、コンテンツのある位置にチャプタを挿入した場合には(これは図8に示すような画面で操作する場合や、リモコンに割り当てられたチャプタ挿入ボタンへの操作などで指示される)(ステップ759)、まず初めに、受信装置130は、ユーザに指示された挿入位置を算出する(ステップ761)。
そして、算出した情報を送信装置110に設定すべく、チャプタ情報630を生成しこれを送信装置110に送信する(ステップ762)。これは、アクションリスト510に記述された方法によって行われる(アクション名514、引数515、516を使用)。
そして、チャプタ情報630の(設定)要求を受けた送信装置110は、引数515に記載されたObjectIDの値をもとに、ネットワーク配信コンテンツ情報620、記録媒体内コンテンツ情報610、拡張チャプタ情報640を辿って、該当するコンテンツのチャプタ情報612、642を、引数516に記載されたChapeterListの値を元に生成し書き込む(ステップ721)。
次に、ユーザが、コンテンツの再生を停止した場合には(ステップ763)、まず初めに、受信装置130は、送信装置110から受信したチャプタ情報632(=チャプタ情報1000)内のデフォルトチャプタリスト番号1002と、ユーザが最後に選択したチャプタリストの番号を比較する(本ステップは図示されない)。
そして該比較に相違がある場合には、チャプタ情報630を生成(更新)し、これをステップ764と同様にして送信装置110に送信する(ステップ764)。最後に、チャプタ情報630の(設定)要求を受けた送信装置110は、ステップ721と同様にしてチャプタ情報612、642を更新する(ステップ722)。
以上のようにすることで、受信装置(クライアント)は送信装置(サーバ)からチャプタの構成情報を取得できるだけでなく、クライアントで設定(挿入や更新)したチャプタ構成情報をサーバに設定させることが可能となる。さらに、ホームネットワーク上でコンテンツのチャプタ情報を唯一に管理することが可能となる。
また、チャプタの構成が、チャプタの意味付けに応じて複数のチャプタリストで構成されるような場合であっても、その構成情報をサーバとクライアントで相互に取得することが可能となる。その構成情報は、記録媒体に依存しない共通の構成であり、かつ、サーバは、記録媒体に依存するチャプタ構成情報をこの共通構成に変換するように構成されるため、クライアントはサーバ(の記録媒体)を意識することなく、チャプタ情報を解釈することが可能となる。
なお、本実施例は、複数の記録媒体を具備する装置に対して、ここで説明した送信装置110と受信部130、140の構成を、夫々送信部と受信部として一つの装置として構成する場合にも適用可能である。この場合には、例えば図11に示すように、送信部と受信部をネットワークI/Fで接続するように構成し、また、表示部を送信部と受信部双方から受けるようにする。
このようにすることで、夫々の記録媒体でチャプタ情報の管理方法が異なる場合であっても、相互にチャプタ情報を受け渡しすることが可能となると共に、ホームネットワーク100に接続された外部の送信装置や受信装置とチャプタ情報を受け渡しする際に、その処理を共通化することが可能となる。
上記実施例においては、受信装置(クライアント)が、送信装置(サーバ)からコンテンツの一覧情報やチャプタの構成情報を取得し、さらに、クライアントで設定(挿入や更新)したチャプタ構成情報をサーバに設定させる場合を例に説明したが、クライアントとは別の制御装置において、サーバからコンテンツの一覧情報やチャプタの構成情報を取得するように構成することも可能である。これにより、PCやタブレット端末等の手元にある端末から、コンテンツの選択やチャプタに関する操作を行うことが可能となる。以下、この場合の処理について説明する。
図12は、図1に示したホームネットワーク100上に、さらに制御装置150(PCなど)が接続された場合の構成例を示したものである。
制御装置150は、コンテンツの一覧情報やコンテンツのシーン区切りを示すチャプタ情報を送信装置110から受信する装置であり、さらに、受信装置130、140を制御し、コンテンツの再生や停止、および受信したチャプタ情報によるシーンの頭出し指示を行う。このような制御装置としては、例えばPCや携帯電話、タブレット端末などが考えられる。なお、この制御装置150の詳細な構成例については、図13を用いて後述して説明する。
受信装置130、140は、図1の説明においては、チャプタ情報を送信装置110から直接受信および送信する例を示したが、ここではこれらは必ずしも必須ではなく、別途、制御装置150からの指示を受け、送信装置110からコンテンツを受信し再生することも可能とする。よって、図示はしないが、受信装置130、140の詳細な構成例としては、図3に示した構成に対し、制御装置150からのコンテンツ制御指示を受信しこれを解釈する制御部が追加される。
次に図13を用いて、制御装置150の詳細な構成例について説明する。
制御装置150は、ホームネットワーク100上の送信装置110からコンテンツの一覧情報を受信して表示し、ユーザの操作により指示されたコンテンツ制御指示に基づいて、受信装置130、140に対して再生や停止等の指示を行う装置である。
図13において、チューナ復号部1301、分離抽出部1311、復号部1312、コンテンツ受信部1303は、制御装置150自身が、受信装置130、140のように、放送伝送網からのデジタル放送信号あるいは送信装置110からのトランスポートパケットを受信し再生する場合に用いられるものであり、その制御方法は図3の説明と同様である。
ネットワークI/F部1308は、チャプタ情報やサーバ機器情報、サービス記述情報といった情報を、ホームネットワーク100上の送信装置110等に対して送信およびまたは受信する場合や、ユーザの操作により指示されたコンテンツ制御指示に基づいて、受信装置130、140に対して再生や停止等の指示を行う場合に用いられる。
表示部1302は、図示しない描画部において生成された、ユーザに提示するメニューやコンテンツ一覧、チャプタなどの操作画面イメージを表示する。
次に、ホームネットワーク100内で、上記制御装置150を介したチャプタ情報を互いに交換する方法の例について、そのフローチャートを示した図14を用いて説明する。
図14に示したフローチャートでは、送信装置110の記録媒体202に記録されたコンテンツ(既にチャプタ情報は生成されている)に関する情報を、制御装置150で(ホームネットワーク100を介して)受信し、当該コンテンツのチャプタ情報をユーザに提示し、受信装置130を制御することでチャプタスキップを行う例、および、ユーザの操作無しに自動でチャプタスキップを行う場合を例にあげている。
さらにその後、当該機能により、制御装置150側でチャプタ情報を更新し(チャプタを挿入する場合とデフォルトチャプタリストを更新する場合)、該チャプタ情報を送信装置110に設定する場合を例にあげている。なお、図14において、送信装置110によるステップ711乃至ステップ718、721、722は、各種情報の送受信相手が制御装置になる場合がある点を除いて、図7における同ステップと同様の制御である。
まず初めに、ユーザが制御装置150において、送信装置110の記録媒体202に記録されたコンテンツの一覧表示を行うため、ホームネットワーク100上で公開されているコンテンツの一覧表示操作を指示する(本ステップは図示されない)。
この指示を受けた制御装置150は、まず初めに、サーバ機器情報受信部1306によってホームネットワーク100上の機器に対してサーバ機器情報400を要求する(この要求は、送信装置110に対しても行われる)(ステップ1411)。
この要求を受けた送信装置110は、サーバ機器情報送信部207によってサーバ機器情報400を読み出し、これを制御装置150に送信(返信)する(ステップ711)。制御装置150は、サーバ機器情報受信部1306によってサーバ機器情報400を受信し、図4の説明で記載した構成を解釈すると共に、サービス記述情報500を要求する(ステップ1412)。
このステップ1412によるサーバ機器情報400内のチャプタ情報送信対応情報431の解釈によって、制御装置150は、送信装置110がチャプタ情報の送信および設定する機能に対応していることがわかる。
そして次に、サービス記述情報500の要求を受けた送信装置110は、サーバ機器情報送信部207によってサービス記述情報500を読み出し、これを制御装置150に送信(返信)する(ステップ712)。
制御装置150は、サーバ機器情報受信部1306によってサービス記述情報500を受信し、図5の説明で記載した構成を解釈する(ステップ1413)。このステップ1413によるサービス記述情報500内のアクションリスト510およびサービス値テーブル520の解釈によって、制御装置150は、送信装置110に対しチャプタ情報の送信および設定を行う方法を知ることができる。
次に制御装置150は、ユーザにコンテンツを再生する装置を選択させるためのクライアント機器情報を要求する(ステップ1414)。これは、クライアント制御部1309によって行われるものであり、ホームネットワーク100上の機器に対して送信される(この要求は、受信装置130、140に対しても行われる)。
そして、制御装置からの指示によりコンテンツを再生する機能を有する受信装置は、図示しないクライアント機器情報送信部において、当該機能を有することをクライアント機器情報として制御装置150に送信(返信)する(ステップ1451)(本例では、受信装置130が当該機能を有している)。このクライアント機器情報を受信した制御装置150は、この情報によって、受信装置130が制御装置からの指示によりコンテンツを再生する機能に対応していることがわかる(ステップ1415)。
次に制御装置150は、コンテンツの一覧表示を行うためのコンテンツ一覧情報を送信装置110に対して要求する(ステップ1416)。これはサービス記述情報500内のアクションリスト510およびサービス値テーブル520に記載された方法に基づいて行われる。
コンテンツ一覧情報の要求を受けた送信装置110は、ネットワーク配信コンテンツ情報620を参照し、制御装置150の要求に合った情報を送信(返信)する(ステップ713)。そして制御装置150は、該コンテンツ一覧情報を受信し、当該情報を用いてコンテンツ一覧表示を行う(ステップ1417)。
このとき、制御装置150はステップ1415によって取得したクライアント機器情報をもとに、当該コンテンツの再生を行う受信装置の一覧を表示する(これはユーザが所望のコンテンツを選択する前後でも良い)。また、このステップでは、図示しない描画部において一覧表示のための描画イメージを生成し表示部1302に出力する。
次に、表示されたコンテンツおよび受信装置の一覧から、ユーザが所望のコンテンツおよび受信装置を選択し、再生指示を行う(ステップ1418)。
再生指示を受けた制御装置150は、次に、チャプタ情報受信部1304によって、送信装置110に対して当該コンテンツのチャプタ情報632を(取得)要求する(ステップ1419)。これは、アクションリスト510に記述された方法によって行われる(アクション名511、引数512、513を使用)。
そして、チャプタ情報632の(取得)要求を受けた送信装置110は、引数512に記載されたObjectIDの値をもとに、ネットワーク配信コンテンツ情報620、記録媒体内コンテンツ情報610、拡張チャプタ情報640を辿って、該当するコンテンツのチャプタ情報612およびまたは拡張チャプタ情報642に記載されたチャプタ情報を読み出す(ステップ714)。
そして、必要に応じてチャプタ情報612、拡張チャプタ情報642の値をチャプタ情報632の形式に変換して、チャプタ情報632を生成しこれを制御装置150に送信(返信)する(ステップ715)。次に制御装置150は、チャプタ情報受信部1304によって該チャプタ情報632を受信してチャプタ情報を解析する(ステップ1421)。
次に、制御装置150は、クライアント制御部1309によって、受信装置130に対しコンテンツ再生開始を要求する(ステップ1422)。この要求を受信した受信装置130は、コンテンツ受信部303によって、送信装置110に対しコンテンツ送信開始を要求する(ステップ1452)。
送信装置110は、コンテンツ送信部206によって、ステップ1452のコンテンツ送信開始要求に従ってコンテンツデータの送信を行い(ステップ716)、受信装置130は、コンテンツ受信部303によって該コンテンツデータを順次受信し、コンテンツ再生部310によってコンテンツの再生を行う(ステップ1453)。
ここで、ユーザがチャプタ操作を行うため、チャプタ情報の表示要求の指示を行う(本ステップは図示されない)。この指示を受けた制御装置150は、チャプタ操作を行うための操作画面に、その時点で受信装置130が再生しているコンテンツの位置を表示するため、受信装置130に対してコンテンツ再生位置の情報を要求する(ステップ1423)。この要求を受信した受信装置130は、当該コンテンツの再生位置を算出し、これを制御装置150に送信(返信)する(ステップ1454)。
そして、制御装置150はこれを受信し(ステップ1424)、チャプタ操作を行うための操作画面を提示する(ステップ1425)。本ステップでは、チャプタ情報1000(=チャプタ情報632)内のデフォルトチャプタリスト番号1002を参照し、当該チャプタリストに関するチャプタ情報を表示する。なお、表示する操作画面は図8に示したものと同様である(ただし、受信装置130が再生しているコンテンツと重ねあわせなくても良い)。また、各チャプタの位置を時間軸形式で表示する際は、ステップ1417で取得したコンテンツ一覧情報に含まれるコンテンツ長と、当該チャプタ位置1024の情報を用いて算出する。
なお、このステップ1423、1454、1424の一連のステップ1490は、制御装置150が受信装置におけるコンテンツ再生位置の情報を使用する際に必要に応じて行われるものである。ここでは、上記チャプタ情報の表示の際の他、当該コンテンツの再生位置が自動スキップ対象のチャプタであった場合に、当該チャプタの再生をスキップさせるべく、当該コンテンツの再生位置を監視する為に所定の間隔(例えば1秒毎)に行う。
そして、ステップ1421で解析した結果をもとに、自動スキップするチャプタの開始点をチャプタ位置1024から取得する。次に、当該コンテンツの再生位置が、当該チャプタ位置1024に到達したかどうかの監視を行う。さらには、所定の間隔でステップ1490の処理を実行しながら、この所定間隔を補完するために、制御装置150内の図示しないクロックの時間情報を用いて補正することも可能である。
また、一度チャプタ情報を表示・消去し、その後、再度チャプタ情報を表示するような場合は、チャプタ情報の表示を消去する際に、最後に表示したチャプタリストのチャプタリスト番号を記憶しておき、再表示の際は、デフォルトチャプタリスト番号1002ではなく記憶したチャプタリスト番号を使用する方法も考えられる。
ここで、ユーザが次のチャプタの開始点にコンテンツ再生をスキップさせる指示を行った場合には(ステップ1426)、スキップ再生を行うべくステップ1480に示した一連の処理を実行する。
ステップ1480では、まず初めに、制御装置150は、受信装置130に対し当該コンテンツの再生中断を要求する(ステップ1427)。これを受信した受信装置130は、送信装置110に対し当該コンテンツの送信停止を要求する(ステップ1455)。
そして該送信停止の要求を受けた送信装置110は、当該コンテンツの送信を停止する(ステップ717)。その後、制御装置150は、ステップ1424で受信した(あるいはクロックによる時間情報で補正した)コンテンツの再生位置をもとに、該再生位置から時間的に直後に配置されたチャプタのチャプタ位置1024を取得する。そして該チャプタ位置に示されるコンテンツの位置情報をもとに、受信装置130に対し、再生開始位置を指定してコンテンツ再生開始を要求する(ステップ1428)。
この要求を受信した受信装置130は、送信装置110に対し、当該再生開始位置を送信開始位置として指定してコンテンツ送信開始を要求する(ステップ1456)。送信装置110は、コンテンツ送信部206によって、ステップ1456のコンテンツ送信開始要求に従いコンテンツデータの送信を行い(ステップ718)、受信装置130は、ステップ1453と同様にしてコンテンツの再生を再開する(ステップ1457)。
次に、コンテンツ再生位置が、図8の説明で述べたコンテンツの視聴しない部分に到達した場合には、一連のステップ1490(=ステップ1429)において監視しておいた当該チャプタの開始点への到達を検出し(ステップ1431)、その後、先に述べたステップ1480の一連の処理を実行する。
次に、ユーザが、コンテンツのある位置にチャプタを挿入した場合には(これは図8に示すような画面での操作で指示される)(ステップ1433)、まず初めに、制御装置150は、ユーザに指示された挿入位置を取得するため一連のステップ1490を実行する(ステップ1434)。
そして、取得した情報を送信装置110に設定すべく、チャプタ情報630を生成しこれを送信装置110に送信する(ステップ1435)。これは、アクションリスト510に記述された方法によって行われる(アクション名514、引数515、516を使用)。
そして、チャプタ情報630の(設定)要求を受けた送信装置110は、引数515に記載されたObjectIDの値をもとに、ネットワーク配信コンテンツ情報620、記録媒体内コンテンツ情報610、拡張チャプタ情報640を辿って、該当するコンテンツのチャプタ情報612、642を、引数516に記載されたChapeterListの値を元に生成し書き込む(ステップ721)。
次に、ユーザが、コンテンツの再生を停止した場合には(ステップ1436)、まず初めに、制御装置150は、受信装置130に対してコンテンツの再生停止要求を行う(ステップ1437)。そして、これを受信した受信装置130は、送信装置110に対して当該コンテンツの送信停止要求を行い(ステップ1458)、送信装置110は当該コンテンツの送信を停止する。
次に、制御装置150は、送信装置110から受信したチャプタ情報632(=チャプタ情報1000)内のデフォルトチャプタリスト番号1002と、ユーザが最後に選択したチャプタリストの番号を比較する(本ステップは図示されない)。そして該比較に相違がある場合には、チャプタ情報630を生成(更新)し、これをステップ1435と同様にして送信装置110に送信する(ステップ1438)。
そして、チャプタ情報630の(設定)要求を受けた送信装置110は、ステップ721と同様にしてチャプタ情報612、642を更新する(ステップ722)。
以上のようにすることで、制御装置は送信装置(サーバ)からチャプタの構成情報を取得し、この情報をユーザに提示し、ユーザからのスキップ等の操作に基づいて受信装置(クライアント)を制御するだけでなく、制御装置で設定(挿入や更新)したチャプタ構成情報をサーバに設定させることが可能となる。さらに、ホームネットワーク上でコンテンツのチャプタ情報を管理することが可能となる。
また、チャプタの構成が、チャプタの意味付けに応じて複数のチャプタリストで構成されるような場合であっても、その構成情報をサーバと制御装置で相互に取得することが可能となる。その構成情報は、記録媒体に依存しない共通の構成であり、かつ、サーバは、記録媒体に依存するチャプタ構成情報をこの共通構成に変換するように構成されるため、制御装置はサーバ(の記録媒体)を意識することなく、チャプタ情報を解釈することが可能となる。
なお、上記実施例において図2の送信装置及び図3の受信装置及び図13の制御装置は、それぞれ201〜222のブロック及び301〜312のブロック及び1301〜1312のブロックを有するように説明したが、それぞれの装置においてこれらのブロックが有する機能や図示しない機能を1つ、または複数のCPUで実現するように構成してもよい。例えば、送信装置110の204、205、206、207、210、220の有する機能を1つのCPUで実現するように構成してもよい。図11に示す装置についても同様である。
また、図7や図14で説明した各ステップは、図に示した順番に限定されず、適宜入れ替えることが可能である。例えば、図14において、ステップ1411〜1413の処理と、ステップ1414〜1415の処理との順番を入れ替え、先にコンテンツを再生する装置を選択し、その後サーバに対する処理を行うようにしてもよい。