JP2012101120A - 外科手術用ステープリングデバイス - Google Patents

Abstract

【課題】本発明により、既存の器具の重要な利点のいずれも犠牲にしない、外科手術用ステープリングデバイスが提供される。
【解決手段】外科手術用デバイスであって、以下：近位端および遠位端を有する本体部分であって、該本体部分は、長手軸方向のボアを規定し、該本体部分の遠位端は、少なくとも１つのチャネルを規定する内壁を備える、本体部分；ならびに近位本体部分および遠位工具アセンブリを有する使い捨て装填ユニットであって、該近位本体部分は、該本体部分の遠位端の内部に受容されるような寸法の挿入先端を備え、該挿入先端は、該挿入先端に形成された少なくとも１つの突起を有し、該少なくとも１つの突起の各々は、該少なくとも１つのチャネルのうちの１つの内部にスライド可能に受容されるような寸法である、使い捨て装填ユニット、を備える、外科手術用デバイス。
【選択図】 なし

Description

本願は、米国仮出願番号６０／７２６，５４６（「’５４６号出願」、２００５年１０月１４日出願、発明の名称「Ｓｕｒｇｉｃａｌ Ｓｔａｐｌｉｎｇ Ｄｅｖｉｃｅ」）の優先権を主張する。’５４６号出願の全内容は、本明細書中に参考として援用される。

（背景）
（１．技術分野）
本願は、組織にステープルを適用するための外科手術用ステープリングデバイスに関する。より具体的には、本願は、工具部材を備える単回使用装填ユニット（「ＳＵＬＵ」）を有する外科手術用ステープリングデバイスに関する。この工具部材は、ステープルの直線状の列を組織に適用し、そして同時に、これらのステープルの直線状の列の間で組織を切断するためのものである。

（２．関連技術の背景）
工具アセンブリの対向する顎構造体の間に組織を把持するか、またはクランプし、その後、このクランプされた組織を固定するための、外科手術用デバイスは、当該分野において周知である。これらのデバイスは、固定された組織を切開するためのナイフを備え得る。これらのファスナーは、代表的に、外科手術用ステープルの形態であるが、外科手術の用途のために適切な材料から形成される２部品ファスナーもまた、周知である。

代表的に、工具部材は、ステープルカートリッジおよびアンビルを備え、このステープルカートリッジは、横方向に間隔を空けた、少なくとも２つの列に整列された複数のステープルを収容し、そしてこのアンビルは、これらのステープルがこのカートリッジから駆動される際に、これらのステープルのステープルレッグを受容して形作るための、複数のステープル形成ポケットを備える。一般に、このステープリング作動は、駆動部材によってなされる。この駆動部材は、カムウェッジを、このステープルカートリッジを通して長手軸方向に進め、これらのカムウェッジは、ステープルプッシャーに作用して、これらのステープルをこのステープルカートリッジから連続的に排出する。ナイフは、ステープルの列の間を移動して、これらのステープルの列の間の組織を長手軸方向に切断し得、そして／またはステープルされた組織を開き得る。

腹腔鏡外科手術手順および／または内視鏡外科手術手順において、外科手術手順は、小さい切開を通してか、または患者に作製された小さい侵入口を通して実施される。従来の手順または開胸手順において、外科医は、手術部位に直接アクセスする。患者の減少した外傷、患者の短い回復期間および全体の費用のかなりの減少に起因して、内視鏡手順は、開胸手順より好ましい。内視鏡外科手術手順および／または腹腔鏡外科手術手順の特別な必要性を検討するために、手術部位へのより容易なアクセスを外科医に提供する、内視鏡外科手術ステープリングデバイスが開発されている。代表的に、これらのステープリングデバイスは、関節運動可能な工具部材を備え、この工具部材は、このステープリングデバイスの遠位端に隣接して支持される。この工具部材は、外科医が制限された空間内で工具アセンブリを操作することを可能にするように、選択的に操作され得る。

Ｔｙｃｏ Ｈｅａｌｔｈｃａｒｅ Ｇｒｏｕｐ，ＬＰは、関節運動可能な内視鏡ステープリング器具（例えば、ＭＵＬＴＩＦＩＲＥ ＥＮＤＯ ＧＩＡ ^＊３０およびＭＵＬＴＩＦＩＲＥ ＥＮＤＯ ＧＩＡ ^＊６０）を、数年間にわたり製造し、そして販売している。これらの器具は、使い捨ての装填ユニット（「ＤＬＵ」）または単回使用の装填ユニット（「ＳＵＬＵ」）を備え、これらの装填ユニットは、工具アセンブリ、近位本体部分および設置アセンブリを備える。この設置アセンブリは、この工具アセンブリを、この近位本体部分に固定するためのものである。これらの器具は、内視鏡手術の分野において、かなりの臨床利益を提供している。それにもかかわらず、製造の費用および複雑さを減少させる改善が、当該分野において望ましい。

既存の器具に対して改善または改変を行う際に、他の市販の製品と比較して、ＭＵＬＴＩＦＩＲＥ ＥＮＤＯ ＧＩＡ ^＊３０器具およびＭＵＬＴＩＦＩＲＥ ＥＮＤＯ ＧＩＡ ^＊６０器具の重要な利点のいずれも犠牲にしないことが、非常に望ましい。例えば、あらゆる改善は、その器具の各発射のために新たなナイフ刃を有利には提供するべきであり、そして複数のサイズの使い捨て装填ユニット（「ＤＬＵ」）と共にこの器具が作動することを可能にするべきである。

本発明は、以下を提供する：
（項目１）
外科手術用デバイスであって、以下：
近位端および遠位端を有する本体部分であって、該本体部分は、長手軸方向のボアを規定し、該本体部分の遠位端は、少なくとも１つのチャネルを規定する内壁を備える、本体部分；ならびに
近位本体部分および遠位工具アセンブリを有する使い捨て装填ユニットであって、該近位本体部分は、該本体部分の遠位端の内部に受容されるような寸法の挿入先端を備え、該挿入先端は、該挿入先端に形成された少なくとも１つの突起を有し、該少なくとも１つの突起の各々は、該少なくとも１つのチャネルのうちの１つの内部にスライド可能に受容されるような寸法である、使い捨て装填ユニット、
を備え、
該少なくとも１つのチャネルを規定する該内壁の遠位端は、該突起の１つ以上を該少なくとも１つのチャネル内に案内し、そして該使い捨て装填ユニットを該本体部分と適切に整列させるように、角度を付けられている、外科手術用デバイス。

（項目２）
上記少なくとも１つの突起が、２つの突起を備え、そして上記少なくとも１つのチャネルが、２つのチャネルを備える、項目１に記載の外科手術用デバイス。

（項目３）
上記少なくとも１つのチャネルの各々を規定している上記内壁の角度の付いた遠位端が、６０°以上の角度を規定する、項目１に記載の外科手術用デバイス。

（項目４）
上記工具アセンブリが、カートリッジアセンブリおよびアンビルアセンブリを備える、項目１に記載の外科手術用デバイス。

（項目５）
上記カートリッジアセンブリが、複数のステープルを備える、項目４に記載の外科手術用デバイス。

（項目６）
ハンドルアセンブリをさらに備える、項目１に記載の外科手術用デバイスであって、上記本体部分が、該ハンドルアセンブリに支持され、そして該ハンドルアセンブリから遠位に延びる、外科手術用デバイス。

（項目７）
上記ハンドルアセンブリが、静止ハンドル部材、可動トリガ、およびバレル部分を備える、項目６に記載の外科手術用デバイス。

（項目８）
上記バレル部分に支持された回転可能な部材をさらに備える、項目７に記載の外科手術用デバイスであって、上記本体部分が、該回転可能な部材に支持され、そして上記ハンドルアセンブリに対して、該回転可能な部材と一緒に回転可能である、外科手術用デバイス。

（項目９）
上記使い捨て装填ユニットが、上記近位本体部分と上記工具アセンブリとの間に位置する設置部分をさらに備え、該設置部分が、該工具アセンブリを、該近位本体部分に旋回式に固定する、項目１に記載の外科手術用デバイス。

（項目１０）
上記工具アセンブリが、カートリッジアセンブリおよびアンビルアセンブリを備える、項目９に記載の外科手術用デバイス。

複数のファスナーを身体組織に連続的に適用し、そして同時に組織を切開するための、外科手術用ステープリングデバイスが提供される。この外科手術用ステープリングデバイスは、細長本体を備え、この細長本体は、単回使用の装填ユニット（「ＳＵＬＵ」）または使い捨て装填ユニット（「ＤＬＵ」）を受容するように適合されている、これらの装填ユニットは、直線状の列の形態でステープルを有し、この直線状の列の長さは、約３０ｍｍと６０ｍｍとの間であり得る。各ＤＬＵは、近位本体部分、設置アセンブリ、および工具アセンブリを備える。この近位本体部分は、１つ以上の突起を有する近位端を有し、これらの突起は、細長本体の遠位端に形成された１つ以上のチャネル内に受容されるような寸法である。これらのチャネルを規定する壁の遠位端は、面取りされ得るか、または角度を付けられ得、その結果、このＤＬＵの近位端がこの細長本体の遠位端に挿入される際にこのＤＬＵが細長本体と適切に整列しない場合に、これらのチャネルを規定する壁の面取りされたかまたは角度の付いた遠位端は、上記突起とカム作用して、このＤＬＵをこの細長本体と適切に整列させる。

（要旨）
近位端と遠位端とを有し、そして長手軸方向ボアを規定する本体部分を備える、外科手術用デバイスが、提供される。この本体部分の遠位端は、少なくとも１つのチャネルを規定する内壁を有する。使い捨て装填ユニットがまた提供され、この装填ユニットは、近位本体部分および遠位工具アセンブリを備える。この近位本体部分は、本体部分の遠位端の内部に受容されるような寸法にされた挿入先端を備える。この挿入先端には、少なくとも１つの突起が形成される。少なくとも１つの突起の各々は、少なくとも１つのチャネルの対の１つの内部にスライド可能に受容されるような寸法にされる。少なくとも１つのチャネルを規定する内壁の遠位端は、１つ以上の突起を１つ以上のチャネル内に案内し、そして使い捨て装填ユニットを本体部分と適切に整列させるために、角度を付けられる。１つの実施形態において、少なくとも１つの突起は、２つの突起を備え、そして少なくとも１つのチャネルは、２つのチャネルを備える。少なくとも１つのチャネルの各々を規定する内壁の、角度の付いた遠位端は、６０°以上の角度を規定する。１つの実施形態において、工具アセンブリは、カートリッジアセンブリおよびアンビルアセンブリを備える。このカートリッジアセンブリは、複数のステープルを備える。このデバイスは、ハンドルアセンブリを備え得、本体部分は、このハンドルアセンブリに支持され、そしてこのハンドルアセンブリから遠位に延びる。このハンドルアセンブリは、静止ハンドル部材、可動トリガ、およびバレル部分を備え得る。１つの実施形態において、回転可能な部材が、このバレル部分に支持され、そして本体部分は、この回転可能な部材に支持され、そしてこの回転可能な部材と一緒に、ハンドルアセンブリに対して回転可能である。１つの実施形態において、使い捨て装填ユニットは、設置部分をさらに備え、この設置部分は、近位本体部分と工具アセンブリとの間に位置決めされる。この設置部分は、この工具アセンブリを、近位本体部分に旋回式に固定する。

本発明により、既存の器具の重要な利点のいずれも犠牲にしない、外科手術用ステープリングデバイスが提供される。

図１は、本開示の外科手術用ステープリングデバイスの１つの実施形態の斜視図である。 図２は、本開示の外科手術用ステープリングデバイスの別の実施形態の斜視図である。 図３は、図２に示される外科手術用ステープリングデバイスの側面図である。 図４は、図２に示される外科手術用ステープリングデバイスの上面図である。 図５は、図２に示される外科手術用ステープリングデバイスのハンドルアセンブリの部品が分解された斜視図である。 図６は、ハウジングの半セクション、回転可能なノブ、および細長本体の外側管が取り外されている、図２に示される外科手術用ステープリングデバイスの前側面斜視図である。 図７は、ハウジング半セクションが取り外されている、図２に示される外科手術用ステープリングデバイスのハンドルアセンブリの、一部を取り外した拡大側面斜視図である。 図８は、ハウジング半セクションが取り外されている、図２に示される外科手術用ステープリングデバイスのハンドルアセンブリの、一部を取り外した拡大側面図である。 図９は、図２に示される外科手術用ステープリングデバイスのハウジング半セクション、回転可能なノブ、および細長本体の外側管が取り外されている、この器具の後面側面斜視図である。 図１０は、図２に示される外科手術用ステープリングデバイスの、側面垂直断面図である。 図１１は、図２に示される外科手術用ステープリングデバイスの、回転可能なノブおよび関節運動アセンブリの分解側面斜視図である。 図１２は、図１に示される外科手術用ステープリングデバイスの、回転可能なノブ、関節運動アセンブリ、および細長本体の、側面断面図である。 図１２Ａは、図１に示される外科手術用ステープリングデバイスの、細長本体、発射棒、センサプレート、およびシムの、分解側面斜視図である。 図１３は、図１に示される外科手術用ステープリングデバイスのラックロックの側面斜視図である。 図１４は、図１３に示されるラックロックの底面斜視図である。 図１５は、図１に示される外科手術用ステープリングデバイスの、関節運動レバー、カムカバーおよびカム部材アセンブリ、ならびに駆動部材の、分解上面斜視図である。 図１６は、図２に示される外科手術用ステープリングデバイスの細長本体の分解上面斜視図であり、ロックボタンと、プレートおよびばねのアセンブリとを図示する。 図１７は、図２に示される外科手術用ステープリングデバイスの細長本体の外側管が取り外されている、この細長本体の側面斜視図である。 図１８は、ハウジング半セクションが取り外されており、そしてつめがロックラックに係合している、図２に示される外科手術用ステープリングデバイスのハンドルアセンブリの、一部が取り外された細長側面図である。 図１９は、図２に示される外科手術用ステープリングデバイスのつめおよびプランジャの機構の上面斜視図である。 図２０は、図２に示される外科手術用ステープリングデバイスの上面正面斜視図であり、使い捨て装填ユニットが、この細長本体から取り外されている。 図２１は、図２に示される外科手術用ステープリングデバイスの使い捨て装填ユニットの側面断面図である。 図２２は、図２１に示される使い捨て装填ユニットの工具アセンブリの分解上面斜視図である。 図２３は、図２に示される外科手術用ステープリングデバイスのアンビルアセンブリの遠位端の、一部を取り外された拡大斜視図であり、複数のステープル形成空洞を示している。 図２４は、図２に示される外科手術用ステープリングデバイスのステープルカートリッジの遠位端の拡大上面斜視図である。 図２５は、図２４の断面線２５−２５の部分に沿って見た、側面断面図である。 図２６は、図２に示される外科手術用ステープリングデバイスの、起動そり、プッシャーおよびファスナーの拡大斜視図である。 図２７は、図２２に示されるステープルカートリッジの底面側面図である。 図２８は、図２１に示される使い捨て装填ユニットの、近位本体部分および設置アセンブリの拡大分解上面斜視図である。 図２８ａは、図２に示される外科手術用ステープリングデバイスの押出しプレートアセンブリの拡大側面斜視図である。 図２８ｂは、使い捨て装填ユニットの上ハウジング半体が取り外されている、使い捨て装填ユニットの工具アセンブリの近位端と近位本体部分の遠位端部分との、一部を取り外した上面図である。 図２８ｃは、図２に示される外科手術用ステープリングデバイスの、使い捨て装填ユニットの工具アセンブリの近位端と近位本体部分との、側面垂直断面図である。 図２８ｄは、図２に示される外科手術用ステープリングデバイスの押出しプレートアセンブリのロック部材の上面斜視図である。 図２８ｅは、図２８ｄに示されるロック部材の正面立面図である。 図２８ｆは、図２８ｄに示されるロック部材の一部を取り外した上面図である。 図２８ｇは、図２に示される外科手術用ステープリングデバイスの使い捨て装填ユニットの、工具アセンブリの近位端と近位本体部分の遠位端との、一部を取り外した垂直断面図である。 図２８ｈは、図２に示される外科手術用ステープリングデバイスの、工具アセンブリの近位端と、使い捨て装填ユニットの近位本体部分の遠位端との、一部を取り外された横断面図である。 図２９は、近位本体部分の遠位端部分に設置された図２１に示される使い捨て装填ユニットの設置アセンブリの、一部を取り外した拡大斜視図である。 図３０は、上ハウジング半セクションが取り外されている、図２１の使い捨て装填ユニットの近位本体部分の遠位端および設置アセンブリの斜視図である。 図３１は、上ハウジング半セクションおよび外側管が取り外されている、図２１に示される使い捨て装填ユニットの近位本体部分および設置アセンブリの斜視図である。 図３２は、図２に示される外科手術用ステープリングデバイスの軸方向駆動アセンブリの、部品が分解された斜視図である。 図３３は、図３２に示される軸方向駆動アセンブリの拡大斜視図である。 図３４は、図３３に示される軸方向駆動アセンブリの遠位端の拡大斜視図である。 図３５は、図３２に示される軸方向駆動アセンブリの遠位端の拡大斜視図である。 図３６は、図３２に示されるロックデバイスの拡大斜視図である。 図３７は、図２１に示される使い捨て装填ユニットの近位本体部分の下ハウジング半体の拡大斜視図である。 図３８は、図２１に示される使い捨て装填ユニットの近位端の上面水平断面図である。 図３９は、図２１に示される使い捨て装填ユニットの、近位本体部分の遠位端、設置アセンブリ、および工具アセンブリの近位端の側面断面図である。 図４０は、図２に示される外科手術用ステープリングデバイスの細長本体部分の遠位端の斜視図である。 図４０Ａは、図４０に示される外科手術用ステープリングデバイスの細長本体の代替の実施形態の側面斜視図である。 図４０Ｂは、図４１に示されるＳＵＬＵの、図４０Ａに示される細長本体への挿入の前の、この細長本体の遠位端に隣接して位置している、ＳＵＬＵの側面図である。 図４０Ｃは、図４１に示されるＳＵＬＵの、図４０Ａに示される細長本体への初期挿入の間の、この細長本体の遠位端に隣接して位置している、ＳＵＬＵの側面図である。 図４０Ｄは、図４１に示されるＳＵＬＵの、図４０Ａに示される細長本体への最終挿入の間の、この細長本体の遠位端に隣接して位置している、ＳＵＬＵの側面図である。 図４１は、図２１に示される使い捨て装填ユニットの近位端の斜視図である。 図４２は、図２１に示される使い捨て装填ユニットを細長本体部分に取り付ける前の、この使い捨て装填ユニットの近位端、および図２に示される外科手術用ステープリングデバイスの細長本体部分の遠位端の、側面図である。図中、「ＵＮＬＯＣＫ」は、「ロック解除」を意味する。 図４２ａは、図２１に示される使い捨て装填ユニットの近位端の拡大斜視図である。 図４３は、図２に示される外科手術用ステープリングデバイスの細長本体部分への、使い捨て装填ユニットの取り付けの間の、使い捨て装填ユニットの近位端と細長本体部分の遠位端との側面図である。 図４４は、図２に示される外科手術用ステープリングデバイスの細長本体部分への、図２１に示される使い捨て装填ユニットの取り付けの間の、細長本体部分の遠位端と使い捨て装填ユニットの近位端との側面断面図である。 図４５は、細長本体部分への使い捨て装填ユニットの取り付けの間の、使い捨て装填ユニットの近位端と細長本体部分の遠位端との側面図である。 図４６は、細長本体部分への使い捨て装填ユニットの取り付けの間の、使い捨て装填ユニットの近位端と細長本体の遠位端との、一部を取り外した斜視部分切取り図である。 図４７は、図２に示される外科手術用ステープリングデバイスの、接近していない位置での側面断面図である。 図４８は、図４７に示される、指示された領域の細部の拡大図である。 図４９は、図４７に示される、指示された領域の細部の拡大図である。 図５０は、図４９に示される断面線５０−５０に沿って見た断面図である。 図５１は、図２に示される外科手術用ステープリングデバイスのハンドルアセンブリの側面図であり、ハンドルハウジングおよび回転可能なノブが、想像線で示されており、そしてこの外科手術用ステープリングデバイスの使い捨て装填ユニットへの取り付けの間の、作動の順序を図示する。 図５２は、カムカバーとカム部材とのアセンブリ、およびセンサキャップの、一部が取り外された上面図であり、外科手術用ステープリングデバイスの細長本体への使い捨て装填ユニットの取り付けの間の、作動の順序を図示する。 図５２Ａは、外科手術用ステープリングデバイスの細長本体部分に使い捨て装填ユニットを取り付ける前の、カムカバーとカム部材とのアセンブリ、およびセンサキャップの上面図である。 図５３は、図２に示される外科手術用ステープリングデバイスの工具アセンブリの、接近していない位置での側面断面図である。 図５４は、図２に示される外科手術用ステープリングデバイスの接近の間の、外科手術用ステープリングデバイスのハンドルアセンブリの、一部を取り外された側面断面図である。 図５５は、図５４に示される、指示された領域の細部の拡大図である。 図５６は、図２に示される外科手術用ステープリングデバイスが接近された後の、外科手術用ステープリングデバイスの使い捨て装填ユニットの近位本体部分の近位端の側面断面図である。 図５７は、図２に示される外科手術用ステープリングデバイスの使い捨て装填ユニットの工具アセンブリの、接近した位置にある側面段面図である。 図５８は、図２に示される外科手術用ステープリングデバイスのハンドルアセンブリの、ハンドルが非圧縮位置にある接近した位置での、側面断面図である。 図５９は、図５８の断面線５９−５９の部分に沿って見た断面図である。 図６０は、図２に示される外科手術用ステープリングデバイスのハンドルアセンブリの、プランジャが垂直つめから脱係合した側面断面図である。 図６１は、図６０の断面線６１−６１の部分に沿って見た断面図である。 図６２は、図６０に示される、指示された領域の細部の拡大図である。 図６３は、図２に示される外科手術用ステープリングデバイス発射行程の間の、外科手術用ステープリングデバイスのハンドルアセンブリの側面断面図である。 図６４は、図６３の断面線６４−６４の部分に沿って見た断面図である。 図６５は、図６３に示される、指示された領域の細部の拡大図である。 図６６は、外科手術用ステープリングデバイスの発射行程の間の、工具アセンブリの遠位端の断面図である。 図６７は、発射行程の完了後の、図２に示される外科手術用ステープリングデバイスの工具アセンブリの側面断面図である。 図６８は、起動シャフトを引き込む間の、図２に示される外科手術用ステープリングデバイスのハンドルアセンブリの側面図である。 図６９は、工具アセンブリが第一の方向に関節運動しており、回転可能なノブおよび関節運動レバーが想像線で示されている、図２に示される外科手術用ステープリングデバイスの回転可能なノブおよび関節運動機構の上面図である。 図７０は、工具アセンブリが第二の方向に関節運動している、図２に示される外科手術用ステープリングデバイスの回転可能なノブおよび関節運動機構の上面図である。 図７１は、図２に示される外科手術用ステープリングデバイスの関節運動機構の側面斜視図である。 図７２は、回転可能なノブおよび関節運動レバーが想像線で示されている、図２に示される外科手術用ステープリングデバイスの回転可能なノブおよび関節運動機構の上面図である。 図７３は、工具アセンブリの関節運動の前の、使い捨て装填ユニットの遠位端の上面図である。 図７４は、工具アセンブリの第一の方向への関節運動の間の、使い捨て装填ユニットの遠位端の上面図である。 図７５は、工具アセンブリの第二の方向への関節運動の間の、図２１に示される使い捨て装填ユニットの遠位端の上面図である。 図７６は、工具アセンブリが第一の方向に関節運動している、図２に示される外科手術用ステープリングデバイスの側面斜視図である。 図７７は、工具アセンブリが第二の方向に関節運動している、図２に示される外科手術用ステープリングデバイスの側面斜視図である。 図７８は、ロックデバイスを引き込む間の、図２１に示される使い捨て装填ユニットの一部の側面部分断面図である。 図７９は、ロックデバイスがロック位置にある、図２１に示される使い捨て装填ユニットの一部の側面部分断面図である。 図８０は、使い捨て装填ユニットの別の好ましい実施形態の、近位本体部分および設置アセンブリの拡大分解斜視図である。 図８１は、図８０に示される使い捨て装填ユニットの押出しプレートアセンブリの拡大側面斜視図である。 図８２は、図８０に示される使い捨て装填ユニットの上ハウジング半体が取り外された、この使い捨て装填ユニットの工具アセンブリの近位端と近位本体部分の遠位端との、一部を取り外された上面図である。 図８３は、図８０に示される使い捨て装填ユニットの、工具アセンブリの近位端と近位本体部分の遠位端との側面断面図である。 図８４Ａは、図８０に示される使い捨て装填ユニットの押出しプレートアセンブリのロック部材の上面斜視図である。 図８４Ｂは、図８４Ａに示されるロック部材の正面立面図である。 図８４Ｃは、図８４Ａに示されるロック部材の上面図である。 図８５は、図８０に示される使い捨て装填ユニットの、工具アセンブリの近位端と近位本体部分の遠位端との側面断面図である。 図８６は、図８０に示される使い捨て装填ユニットの、工具アセンブリの近位端と近位本体部分の遠位端との横断面図である。 図８７は、図８０に示される使い捨て装填ユニットの、近位本体部分の遠位端および設置アセンブリの斜視図である。 図８８は、上ハウジング半体が取り外された、図８０に示される使い捨て装填ユニットの近位本体部分の遠位端と設置アセンブリとの斜視図である。 図８９は、上ハウジング半セクションが取り外された、近位本体部分の遠位端の斜視図である。 図９０は、図８０に示される使い捨て装填ユニットの近位本体部分の上ハウジング半体の斜視図である。 図９０Ａは、図９０に示される、指示された領域の細部の拡大図である。 図９１は、図８０に示される使い捨て装填ユニットの関節運動リンクの斜視図である。 図９１Ａは、図９１に示される、指示された領域の細部の拡大図である。 図９２は、図８０に示される使い捨て装填ユニットの、上ハウジング半体と関節運動リンクとの側面図である。 図９３は、関節運動リンクが進められて工具アセンブリを関節運動させている場合の、図８０に示される使い捨て装填ユニットの上ハウジング半体と関節運動リンクとの側面図である。 図９４は、図８０に示される使い捨て装填ユニットのロック部材の斜視図である。 図９５は、図８０に示される使い捨て装填ユニットの近位本体部分の近位端の斜視図である。 図９６は、図８０に示される使い捨て装填ユニットの近位本体部分の近位端の上面図である。

本開示の外科手術用ステープリングデバイスの種々の実施形態が、図面を参照して本明細書中に記載される。

（実施形態の詳細な説明）
本開示の外科手術用ステープリングデバイスの実施形態が、図面を参照してここで詳細に記載される。図面において、同じ参照番号は、いくつかの図の各々において、同一の要素または対応する要素を指定する。

以下の説明において、用語「近位」は、伝統的であるように、ステープリングデバイスの、操作者に最も近い端部をいい、一方で、用語「遠位」は、このデバイスの、操作者から最も遠い端部をいう。

図１〜４は、一般的に１０として示される、本開示の外科手術用ステープリングデバイスの１つの実施形態を図示する。簡単に言えば、外科手術用ステープリングデバイス１０は、ハンドルアセンブリ１２および細長本体１４を備える。図１および図２に図示されるように、細長本体１４の長さは、特定の外科手術手順に適合するように、変動し得る。使い捨て装填ユニット、すなわちＤＬＵ １６は、細長本体１４の遠位端に解放可能に固定される。ＤＬＵ １６は、近位本体部分１８（これは、細長本体１４の延長部を形成する）および遠位工具アセンブリ２０（これは、カートリッジアセンブリ２２およびアンビルアセンブリ２４を備える）を備える。工具アセンブリ２０は、細長本体１４の長手方向軸に対して実質的に垂直な軸の周りで、本体１８に旋回可能に接続される。カートリッジアセンブリ２２は、複数のステープルを収容する。アンビルアセンブリ２４は、カートリッジアセンブリ２２に対して、カートリッジアセンブリ２２から間隔を空けた開位置と、カートリッジアセンブリ２４と併置して整列した接近位置またはクランプ位置との間で、可動である。１つの実施形態において、これらのステープルは、約３０ｍｍ〜約６０ｍｍの長さを有する直線状のステープル列を適用するように、カートリッジアセンブリ２２に収容されるが、他のステープルの構成および長さが、予測される。あるいは、他のステープルラインの構成が、提供され得る。

ハンドルアセンブリ１２は、静止ハンドル部材２６、可動ハンドルまたはトリガ２８、およびバレル部分３０を備える。回転可能な部材３２が、バレル部分３０の前端に回転可能に設置され、そして細長本体１４に固定されて、ハンドルアセンブリ１２に対する細長本体１４の回転を容易にする。関節運動レバー１２２が、バレル部分３０の遠位部分に支持され、そして本明細書中で以下に記載される様式で作動して、ＤＬＵ １６の本体部分１８に対する工具アセンブリ２０の関節運動を引き起こす。１対の戻しノブ３６が、バレル部分３０に沿って可動に支持され、以下に詳細に記載されるような、外科手術用ステープリングデバイス１０の、進められた位置から引き込まれた位置への運動を引き起こす。

図５〜図８を参照すると、ハンドルアセンブリ１２は、ハウジング３８を備え、このハウジング３８は、プラスチックで成型されたハウジング半セクション３８ａおよび３８ｂから形成され得る。あるいは、他の材料が、ハウジングを形成するために使用され得、これらの材料としては、金属（例えば、ステンレス鋼）が挙げられる。ハウジング３８は、ハンドルアセンブリ１２の、静止ハンドル２６およびバレル部分３０を形成する（図１を参照のこと）。可動ハンドル２８は、ハウジング半セクション３８ａと３８ｂとの間で、円筒形部材４０の周りに回転可能に支持される。この円筒形部材４０は、可動ハンドル２８の開口部４１の内部に受容される。付勢部材４２（これは、好ましくは、ねじりばねである）は、可動ハンドル２８を、静止ハンドル２６から離れる方向に、非圧縮位置へと推進する。可動ハンドル２８は、１対の貫通ボア４６を備え、この貫通ボア４６は、旋回部材４７を受容するための寸法にされる。ツメ４８は、旋回部材４７に回転可能に支持され、そしてばね５０によって、起動シャフト５２の方へと付勢される。

起動シャフト５２は、ハウジング３８のバレル部分３０の内部で、引き込まれた位置と進められた位置との間でスライド可能に支持され、そして遠位端を備える。この遠位端は、発射棒５８の近位端５６を回転可能に受容するように構成された凹部５４を規定する。ばね付勢された引き込みアーム５７が、ハウジング半セクション３８ａと３８ｂとの間に回転可能に設置され、そして延長部５７ａを備える。延長部５７ａは、起動シャフト５２に形成されたスロット５９（図５）の内部に位置し、起動シャフト５２を、完全に引き込まれた位置に推進する。起動シャフト５２は、歯付きのラック６０を備える。つめ４８は、係合フィンガー６２を有し、この係合フィンガー６２は、ばね５０によって、起動シャフト５２の歯付きのラック６０の方へと付勢される。可動ハンドル２８が起動されると（すなわち、ばね４２の付勢に逆らって静止ハンドル２６の方へと圧縮されると）、つめ４８の係合フィンガー６２は、起動シャフト５２の歯付きのラック６０と係合し、起動シャフト５２および発射棒５８を遠位に進める。発射棒５８は、好ましくは、ステンレス鋼から形成される遠位端を備え、そしてその残りの部分（約９０％）は、アルミニウムから形成される。これらの２つの部品（起動シャフト５２および発射棒５８）は、プレスばめにより一緒にされ得る。あるいは、発射棒５８は、単一の材料から形成されても、必須の強度要件を有する材料（単数または複数）から形成されてもよい。

図５、図１３および図１４を参照すると、旋回部材６６を備えるラックロック６４は、旋回部材６６の周りで、ハウジング半セクション３８ａと３８ｂとの間に旋回可能に支持される。付勢部材６７ａ（これは、好ましくは、ねじりばねである）が、ラックロック６４を、図５に示されるような時計回り方向に推進するように、位置決めされる。ラックロック６４は、ハウジング３８の内部に位置するブロック部分６４ａを備える。このブロック部分６４ａは、ＤＬＵ １６がステープリングデバイス１０に取り付けられておらず、そして可動ハンドル２８が圧縮される場合に、つめ４８の係合フィンガー６２と起動シャフト５２の歯付きのラック６０との間の係合を防止する（図１８を参照のこと）。ＤＬＵがデバイス１０に取り付けられると、ラックロック６４は、以下に記載される様式で旋回して、ラックロック６４のブロック部分６４ａを非ブロック位置まで移動させる。この非ブロック位置において、つめ４８のフィンガー６２は、起動シャフト５２の歯付きのラック６０と自由に係合する。ラックロック６４はまた、起動シャフト５２の凹部５２ａの内部に位置するロック部分６４ｂを備え、このロック部分６４ｂは、ＤＬＵ１６（図１）がこのデバイスに取り付けられる後まで、起動シャフト５２の軸方向の移動を防止する。

図５および図１９を参照すると、垂直つめ６９は、ハウジング半セクション３８ａと３８ｂとの間に規定されたスロット６８の内部に、スライド可能に位置決めされる。垂直つめ６９は、延長された位置または上方位置から、引き込まれた位置または下方位置へと移動可能である。この延長された位置または上方位置において、つめ６９の先端６９ａは、起動シャフト５２の遠位端に形成された切り欠き６７と係合し、そしてこの引き込まれた位置または下方位置において、つめ６９の先端６９ａは、起動シャフト５２から間隔を空ける。ハウジング半セクション３８ａと３８ｂとの間に支持されたばね７０は、つめ６９を、延長された位置に推進するように位置決めされる。この延長された位置において、つめ６９は、起動シャフト５２の前進を防止し、ステープリングデバイス１０の発射を防止する。

プランジャ７２は、ハウジング半セクション３８ａおよび３８ｂに形成された、間隔を空けた円筒形チャネル７４の間に、往復可能に支持される。プランジャ７２は、カム部材７６を備える。ばね７８が、円筒形チャネル７４の内部で、プランジャ７２の各端部に位置決めされる。ばね７８は、垂直つめ６９に形成されたカム表面８０の対の間の中心にカム部材７６が位置する位置に、プランジャ７２を推進する。各カム表面８０には、凹部８２ａが形成されており（図１９）、この凹部８２ａは、プランジャ７２のカム部材７６を解放可能に受容するためのものである。

プランジャ７２の各端部７２ａ（図１）は、静止ハンドル２６を通って延び、そしてばね７８の１つの付勢に逆らって押され、カム部材７６を、垂直つめ６６のカム表面８０のそれぞれ１つと強制的に係合させ得る。カム機構７６がカム表面８０の１つと係合するように移動すると、垂直つめ６９は、延長された位置から引き込まれた位置へと推進され、垂直つめ６９の先端６９ａを移動させて、起動シャフト５２の切り欠き６７から外す。図６１および図６２を参照のこと、ステープリングデバイス１０は、このとき、発射の準備ができた位置にある。カム部材７６の先端７６ａを、それぞれのカム表面８０の凹部８０ａの内部に位置決めすることにより、垂直つめは、引き込まれた位置に保持され、デバイス１０は、発射の準備ができた位置に維持される。

（引き込み機構）
戻しノブ３６（図１）を備える引き込み機構は、結合棒８２によって、起動シャフト５２の近位端に接続される。結合棒８２は、右係合部分８２ａおよび左係合部分８２ｂを有し、これらの右係合部分８２ａおよび左係合部分８２ｂは、ハウジング半セクション３８ａおよび３８ｂに形成された細長スロット８３（図１）を通って延び、そして戻しノブ３６を受容するような寸法にされる。結合棒８２の中心部分８２ｃは、起動シャフト５２の近位端に形成されたスロット８４の内部にスライド可能に受容されるような寸法にされる。解放プレート８６は、２つのピン８８によって、起動シャフト５２の片側に支持される。ピン８８は、解放プレート８６を通して形成された、角度の付いたカムスロット９０の内部に位置決めされる。結合棒８２は、解放プレート８６の近位端に形成された開口部９２を通って延びる。

使用の際に、ノブ３６が外科医によって後方に引かれると、結合棒８２が起動シャフト５２のスロット８４の内部でスライドするにつれて、結合棒８２は、最初、解放プレート８６を、起動シャフト５２に対して後方に移動させる。このことが起こると、ピン８８は、解放プレート８６にカム作用して、起動シャフト５２の歯付きのラック６０を覆う位置まで下向きに移動させ、つめ４８のフィンガー６２を、歯付きのラック６０から脱係合させる。結合棒８２が、スロット８４の後端８４ａと係合する位置まで後方に引かれると、ノブ３６の後方へのさらなる移動が、起動シャフト５２および発射棒５８の近位への移動を引き起こす。

フック９６は、起動シャフト５２の上表面に形成されたスロット９８に支持される。フック９６は、結合棒８２を受容するような寸法にされた貫通ボア９６ａを備える。フック９６の前端は、ばね１００の一方のループ状端部１００ａを受容するように構成された、上向きに曲がった部分９８を備える。ばね１００の反対側の端部は、起動シャフト５２に形成されたポスト１０２を受容するような寸法にされたループ１００ｂを備える。ばね１００は、結合棒８２を起動シャフト５２のスロット８４の前端の方へと推進するために、緊張状態で維持される。結合棒８２が起動シャフト５２のスロット８４の前端に位置する場合、解放プレート８６は、起動シャフト５２の歯付きのラック６０の上方の上昇位置に保持されるか、またはカム作用により動かされる（図８）。

（回転アセンブリ）
図５および図１０〜図１２を参照すると、回転ノブ３２は、好ましくは、成型されたプラスチックの半セクション３２ａおよび３２ｂから形成されるが、他の材料（例えば、金属）および他の製造方法が、予測される。回転可能なノブ３２の近位端の内面は、環状リング１０６を備え、この環状リング１０６は、ハンドルアセンブリ１２のバレル部分３０の前端に形成された環状スロット１０８の内部に受容されて、ノブ３２をハンドルアセンブリ１２に回転可能に取り付けるような寸法にされる。Ｏリング１０７が、環状リング１０６とハンドルアセンブリ１２との間に配置され、ノブ３２とハンドルアセンブリ１２との間の摩擦牽引を生じる。この摩擦牽引は、ハンドルアセンブリ１２に対するノブ３２の自由な回転を防止する。回転可能なノブ３２の近位端の外面は、スカラップ状の構成物１１０を備え、回転可能なノブ３２の把持を容易にする。回転可能なノブ３２の遠位端の内面は、開口部１１２を規定し、そして細長本体１４の近位端に形成された開口部１１６の内部に受容されるような構成および寸法にされた突出部１１４を備える。回転可能なノブ３２の中心部分は、ポスト１１８を備え、そして以下に詳細に記載されるように、ステープリングデバイス１０の関節運動機構を作動可能に受容するような構成にされた、横断チャネル１２０を規定する。

（関節運動機構）
図１５もまた参照すると、本開示のステープリングデバイス１０の関節運動機構は、関節運動レバー１２２、カム部材１２４、カムカバー１２６、駆動部材１２８、および関節運動部材またはリンク１３０（図１１）を備える。関節運動レバー１２２は、レバーピン１３２によって、回転可能なノブ３２のポスト１１８に回転可能に固定される。レバーピン１３２は、レバー１２２とは別個の要素として示されるが、ピン１３２は、レバー１２２と一体的に形成され得ることが予測される。突出部１３４（図１２）は、レバー１２２の下表面から下向きに延び、そしてカムカバー１２６に形成された細長スロット１３６の内部に受容される。カム部材１２４は、２つのプレスばめ突出部１２６ａ(図１５）によ
って、カムカバー１２６の基部にしっかりと固定される。これらのプレスばめ突出部は、カム部材１２４に形成された開口部１２４ａの内部に受容される。あるいは、他の公知の固定技術（ねじ、スナップばめコネクタ、溶接、インターロック部材など）が、カムカバー１２６をカム部材１２４に固定するために使用され得る。カムカバー１２６およびカム部材１２４は、前レッジおよび後レッジ１４０を有するアセンブリを規定し得る。このアセンブリは、横断チャネル１２０の内部にスライド可能に位置決めされるような寸法にされる。レッジ１４０は、チャネル１２０に形成される凹部１４２の内部に受容されて、カムカバーとカム部材とのアセンブリが、チャネル１２０から外れることを防止し、そしてカムカバーおよびカム部材が直線状に移動するように制限する。カムカバー１２６は、プラスチックから形成され得、そしてカム部材１２４は、金属（例えば、ステンレス鋼）から形成され得る。あるいは、他の構成材料が予測される。

回転可能なノブ３２の横断チャネル１２０は、このチャネルを通って延びる長手軸方向スロット１４４を備える。カム部材１２４は、このカム部材を通して形成された、段状のカムスロット１４６を有する。カムピン１４８は、第一の突出部１５０を備え、この第一の突出部１５０は、図１２に見られるように、長手軸方向スロット１４４を通って上方に延び、そしてカム部材１２４の段状のカムスロット１４６の内部に受容される。カムピン１４８はまた、第二の突出部１５２を備え、この第二の突出部１５２は、図１２に見られるように、駆動部材１２８に形成された開口部１５４の内部に下向きに延びる。

駆動部材１２８は、開口部１５４を備える本体部分１２８ａと、長手軸方向の延長部１２８ｂとを備える。係合部材１５６は、長手軸方向延長部１２８ｂの遠位端に形成される。係合部材１５６は、関節運動リンク１３０の近位端に形成された開口部１５８の内部に受容されるように構成される。関節運動リンク１３０の遠位端はまた、以下に詳細に記載されるように、ＤＬＵ １６（図１）の内部に位置決めされる関節運動リンクを係合するための、係合構造体１６０を備える。

作動において、関節運動レバー１２２がレバーピン１３２の周りに回転すると、突出部１３４は、カムカバー１２６とカム部材１２４とのアセンブリを、横断チャネル１２０を横切って移動させる。カム部材１２４の、横断チャネル１２４を横切る運動は、段状のカムスロット１４６を、カムピン１４８の第一の突出部１５０に対して移動させ、これによって、カムピン１４８を、長手軸方向スロット１４４を通して移動させる。カムピン１４８の長手軸方向の移動は、駆動部材１２８および関節運動リンク１３０の、対応する長手軸方向での移動を引き起こす。関節運動リンク１３０と関節運動構造体との、ＤＬＵ １６の内部での相互接続は、以下で詳細に記載される。

（ＤＬＵセンサ機構）
図５〜図１２を参照して、外科手術用ステープリングデバイス１０は、ＤＬＵ １６が細長本体１４に取り付けられたか否かを決定するためのセンサ機構を備える。このセンサ機構は、センサプレート１７０（図５）、ラックロック解放部材１７２、およびセンサキャップ１７４（図１１）を備える。細長本体１４が延長した長さである場合、センサ管（図示せず）は、センサプレート１７０とセンサキャップ１７４との間に位置し、センサプレート１７０の移動をセンサキャップ１７４に移し得る。センサプレート１７０は、発射棒５８に形成された平坦部５８ａに沿ってスライド可能に位置し、そして遠位端１７０ａおよび近位端１７０ｂを備える。代替の実施形態において、シムまたはスペーサー１７０ｃ（図１２Ａ）が、細長本体１４の内壁の間で、センサプレート１７０上に位置し得る。シム１７０ｃは、センサプレート１７０を発射棒５８にスライド可能に接触させ、そしてセンサキャップ１７４と整列させて位置されるように機能し、これによって、センサプレート１７０が、センサキャップ１７４と重なること、およびセンサキャップ１７４との軸方向接触を失うことを防止する。センサプレート１７０とは別体の要素として示されるが、シム１７０ｃは、センサプレート１７０と一体的にか、またはモノリシックに形成され得る。センサキャップ１７４は、回転可能なノブ３２の内部に、進められた位置と引き込まれた位置との間でスライド可能に配置され、そして関節運動ロックタブ１７４ａ、近位フランジ１７４ｂ、および上平坦表面１７４ｃを備える（図１１を参照のこと）。上平坦表面１７４ｃは、横断チャネル１２０の下方で、回転可能なノブ３２の内部に位置し、その結果、タブ１７４ａは、ノブ３２の開口部を通って、カムカバー１２６に形成された切り出し部１７６およびカム部材１２４の内部へと上方に延びる。センサキャップ１７４が進められた位置にある場合、タブ１７４ａは、切り出し部１７６の内部に位置し、横断チャネル１２０に沿ったカム部材１２４の移動を防止し、外科手術用デバイス１０の関節運動を防止する。センサキャップ１７４が、以下に記載される様式で、引き込まれた位置に移動すると、タブ１７４ａは、切り出し部１７６から近位に移動して、カム部材１２４の、横断チャネル１２０に沿った移動を可能にし、従って、外科手術用ステープリングデバイス１０の関節運動を可能にする。

ラックロック解放部材１７２は、センサキャップ１７４の係合フランジ１７４ｂと係合するように構成された遠位端１７２ａと、ラックロック６４に隣接して位置する近位端１７２ｂを備える。付勢部材１８０（例えば、コイルばね）が、ラックロック解放部材１７２に形成されたスロット１７２ｃの内部で、スロット１７２ｃの一端と、ハウジングアセンブリ１２からスロット１７２ｃの内部に延びるフィンガー（図示せず）との間に位置し、ロックラック解放部材１７２を遠位に推進し、これによって、センサキャップ１７４およびセンサプレート１７０を、進められた位置まで遠位に推進する。

作動において、ＤＬＵが外科手術用ステープリングデバイス１０に取り付けられていない場合、付勢部材１８０は、ロックラック解放部材１７２、センサキャップ１７４およびセンサプレート１７０を、これらの進められた位置に維持する。上で議論されたように、進められた位置において、センサキャップロックタブ１７４ａは、カム部材の切り取り部１７６の内部に位置し、外科手術用ステープリングデバイス１０の関節運動を防止する。進められた位置において、ロックラック解放部材１７２はまた、ラックロック６４から間隔を空け、その結果、ラックロック６４のロック部分６４ｂは、起動シャフト５２に形成された凹部５２ａの内部に位置し、起動シャフト５２を、固定された引き込まれた位置にロックし、そしてラックロック６４のブロック部分６４ａは、つめ４８と起動シャフト５２の歯付きのラック６０との係合を防止するように位置する。ＤＬＵ １６が細長本体１４の遠位端に固定されると、ＤＬＵの近位端は、センサプレート１７０の遠位端１７０ａに固定され、センサプレート１７０を近位に移動させる。センサプレート１７０の近位への移動は、センサキャップ１７４およびロックラック解放部材１７２の対応する近位への移動を引き起こす。センサキャップ１７４の、引き込まれた位置への近位への移動は、ロックタブ１７４ａをカム部材の切り出し部１７６から取り外し、ステープリングデバイス１０の選択的な関節運動を可能にする。ロックラック解放部材１７２が近位に移動すると、部材１７２の近位端１７２ｂは、ラックロック６４の底面に当接して、ラックロック６４のロック部分６４ｂを、起動シャフト５２の凹部５２ａから上方に旋回させ、起動シャフト５２が進むことを容易にし、そしてラックロック６４のブロック部分６４ａを、つめ４８の係合フィンガー６２と起動シャフト５２の歯付きのラック６０との間の係合を妨害しない位置まで旋回させる。

図１１、図１２、図１６および図１７を参照すると、細長本体１４は、本体部分１４ａ、本体カバー１４ｂ、および端部キャップ１４ｃを備える。本体カバー１４ｂは、本体部分１４ａの周りに位置し、そして端部キャップ１４ｃは、本体部分１４ａの近位端に固定される。細長本体１４は、上で議論されたように、回転可能な半セクション３２ａおよび３２ｂに形成された突出部１１４を介して、これらの半セクション３２ａと３２ｂとの間に固定される。この突出部１１４は、本体部分１４ａの近位端に形成された開口部１１６（開口部１１６ａもまた、端部キャップ１４ｃを通して形成される）の内部に位置する。細長本体１４は、長手軸方向の貫通ボアを規定し、この貫通ボアを通って、発射棒５８、センサプレート１７０、および関節運動リンク１３０が延びる。上で議論されたように、細長本体１４が延長した長さである場合、センサ管もまた、細長本体１４の内部に提供され得る。

ロックボタン１９０およびプレートとばねとのアセンブリ１９２は、細長本体１４に形成された凹部内に支持される。ロックボタン１９０は、ばねアセンブリ１９２（図１２を参照のこと）の遠位で、細長本体１４の遠位端に隣接してスライド可能に位置し、そして遠位係合フィンガー１９０ａおよび近位テーパ状当接表面１９０ｂを備える。フィンガー１９０ａは、ＤＬＵ １６（図１）を細長本体１４に取り付ける間、ＤＬＵ １６の近位端と係合するように位置決めされる。付勢部材１９４が、ロックボタン１９０を遠位方向に推進するために、提供される。プレートとばねとのアセンブリ１９２は、ブロック部分１９２ｂを有するプレート１９２ａと、ばね部材１９２ｃとを備える。ばね部材１９２ｃは、プレート１９２ａに直接固定される、板ばねであり得る。あるいは、他の構成が予測され、例えば、プレートおよびばね部材は、別体の要素である。ブロック部分１９２ｂは、発射棒５８（図１２）に形成された切り欠き１９６に隣接して位置する。

ＤＬＵが、細長本体１４の遠位端に取り付けられる場合、以下でより詳細に記載されるように、このＤＬＵは、細長本体１４に挿入され、そして細長本体１４に対して回転して、ＤＬＵ １６をこの細長本体１４にロックする。ＤＬＵ １６を細長本体１４に挿入する間、ＤＬＵ １６の近位端は、ロックボタン１９０のフィンガー１９０ａに係合し、そしてロックボタン１９０を、ばね１９４の付勢に逆らって近位に押し付け、その結果、ロックボタン１９０の当接表面１９０ｂは、アセンブリ１９２のプレート１９２ａに係合する。当接表面１９０ｂとプレート１９２ａとの間の係合は、ロック部分１９２ｂを、ばね部材１９２ｃの付勢に逆らって発射棒５８の切り欠き１９６内に移動させ、発射棒５８を、軸方向に固定された位置にロックし、ＤＬＵがロックされた位置に回転されるまで、このデバイスの発射を防止する。ＤＬＵがロック位置に回転されると、ばね１９４は、ロックボタン１９０を、プレート１９２ａから間隔を空けた遠位位置まで戻し、そしてばね部材１９２ｃは、ロック部分１９２ｂを、発射棒５８の切り欠き１９６から推進して、発射棒５８の軸方向の移動を可能にする。好ましくは、ロックボタン１９０をその遠位位置に移動させることにより、ＤＬＵが係合本体１４にロックされることの可聴指標が提供される。

図２０は、ＤＬＵを外科手術用ステープリングデバイス１０の細長本体１４に取り付ける前の、外科手術用ステープリングデバイス１０およびＤＬＵ １６を図示する。上で議論されたように、ＤＬＵ １６をデバイス１０に取り付ける前に、可動ハンドル１６が、ラックロック６４によって作動不可能にされ、これにより、つめ４８が起動シャフト５２の歯付きのラック６０に係合することを防止し、そして起動シャフト５２を固定された軸方向位置にロックする。

図２１もまた参照すると、使い捨て装填ユニット１６は、近位本体部分１８および遠位工具アセンブリ２０を備え、この近位本体部分１８は、細長本体部分１４の遠位端と解放可能に係合するように構成されており、そしてこの遠位工具アセンブリ２０は、設置アセンブリ２０２によって、本体部分１８の遠位端に旋回可能に固定される（図２８）。

図２２〜図２８もまた参照すると、工具アセンブリ２０は、アンビルアセンブリ２４およびカートリッジアセンブリ２２（図２２）を備える。アンビルアセンブリ２４は、アンビル部分２０４およびカバープレート２０８を備え、このアンビル部分２０４は、複数のステープル変形凹部２０６（図２３）を有し、そしてこのカバープレート２０８は、アンビル部分２０４の上表面に固定されて、これらの間に空洞２１０を規定する（図２５）。カバープレート２０８は、ステープリングデバイス１０の接近および発射の間に、組織を挟むことを防止するために提供される。空洞２１０は、軸方向駆動アセンブリ２１２の遠位端をスライド可能に受容するような寸法にされる（図２８を参照のこと）。長手軸方向スロット２１４は、アンビル部分２０４を通って延び、軸方向駆動アセンブリ２１２の保持フランジ２８４（図２８）の、アンビル空洞２１０を通る通過を容易にする。アンビル部分２０４に形成されたカム作用表面２０９は、軸方向駆動アセンブリ２１２によって係合されるように位置決めされ、アンビルアセンブリとカートリッジアセンブリとの接近を容易にし、そして組織１９８のクランプを容易にする（図２５）。アンビル部分２０４に形成された１対の旋回部材２１１が、キャリア２１６に形成されたスロット２１３の内部に位置決めされ、アンビル部分を、間隔を空けた位置と接近した位置との間で案内する。１対の安定化部材２１５が、キャリア２１６に形成されたそれぞれのショルダー２１７に係合して、カム作用表面２０９が旋回部材２１１の周りで旋回する場合に、アンビル部分２０４がステープルカートリッジ２２０に対して軸方向にスライドすることを防止する。

カートリッジアセンブリ２２は、細長支持チャネル２１８を規定するキャリア２１６を備える。細長支持チャネル２１８は、ステープルカートリッジ２２０を受容するような寸法および構成にされる。対応するタブ２２２およびスロット２２４が、それぞれ、ステープルカートリッジ２２０および細長支持チャネル２１８に形成され、ステープルカートリッジ２２０を、支持チャネル２１８内の固定された位置に保持するように機能する。ステープルカートリッジ２２０に形成された１対の支持支柱２２３は、キャリア２１６の側壁に載るように位置し、支持チャネル２１８内で、ステープルカートリッジ２２０をさらに安定化させる。

ステープルカートリッジ２２０は、複数のファスナー２２６およびプッシャー２２８を受容するための、保持スロット２２５を備える。間隔を空けた複数の長手軸方向スロット２３０は、ステープルカートリッジ２２０を通って延び、起動そり２３４の直立カムウェッジ２３２を収容する。中心長手軸方向スロット２８２は、ステープルカートリッジ２２０の長さに沿って延び、ナイフ刃２８０（図２８）の通過を容易にする。外科手術用ステープラー１０の作動の間、起動そり２３４は、ステープルカートリッジ２２０の長手軸方向スロット２３０を通って並進し、カムウェッジ２３２を進めてプッシャー２２８と連続的に接触させ、プッシャー２２８を、スロット２２４内で垂直に並進させ、そしてファスナー２２６を、スロット２２４からアンビルアセンブリ２０のステープル変形空洞２０６内へと推進する。

図２８および図２９を参照すると、設置アセンブリ２０２は、上設置部分２３６および下設置部分２３８を備える。各設置部分は、両側にねじ切りされたボア２４０を備え、これらのボア２４０は、これらの設置部分にキャリア２１６の近位端を固定するための、ねじ切りされたボルト２４２（図２２を参照のこと）を受容するような寸法にされる。中心に位置する１対の旋回部材２４４は、１対の結合部材２４６を通って上設置部分２３６と下設置部分２３８との間に延び、これらの結合部材は、本体部分１８の遠位端に係合する。結合部材２４６の各々は、インターロック近位部分２４８を備え、このインターロック近位部分２４８は、本体部分１８の近位端に形成された溝２４９に受容されて、設置アセンブリ２０２および本体部分１８を、このインターロック近位部分に対して長手軸方向に固定して保持する。

使い捨て装填ユニット１６の本体部分１８は、上ハウジング半体２５０および下ハウジング半体２５２を備え、これらのハウジング半体は、外側ケーシング２５１に収容される。ハウジング半体２５０の近位端は、係合突起２５４を備え、これらの係合突起２５４は、細長本体部分１４を、差込みカップリング型の様式で解放可能に係合するためのものである。ハウジング半体２５０の近位端はまた、挿入先端１９３を備え、この挿入先端１９３は、以下でさらに詳細に議論される。ハウジング半体２５０および２５２は、軸方向駆動アセンブリ２１２をスライド可能に受容するためのチャネル２５３を規定する。第二の関節運動リンク２５６は、ハウジング半体２５０と２５２との間に形成されたスロット２５８内にスライド可能に位置決めされるような寸法にされる。１対の押出しプレート２５５は、本体部分１８の遠位端に隣接して、軸方向駆動アセンブリ２１２の遠位端に隣接して位置決めされ、工具アセンブリ２０の関節運動および発射の間、駆動アセンブリ２１２が外側に膨らむことを防止する。

図２８ａ〜図２８ｈは、押出しプレートアセンブリ２５４ａとして一般的に示される、押出しプレート２５５の代替の実施形態を図示する。押出しプレートアセンブリ２５４ａは、可撓性本体２５５ａおよびＨ字型ブロック２５６ａを備える。可撓性本体２５５ａは、近位端２５８ａおよび遠位端２６０ａを有する。これらの遠位端および近位端の各々は、それぞれ、保持部分２５８ｂおよび２６０ｂを備える。保持部分２５８ｂは、ＤＬＵ １６の上ハウジング半体２５０および／または下ハウジング半体２５２に形成された凹部２５０ａおよび／または２５２ａ内にしっかりと受容され、そして係合され、かつそのように構成される（図２８ｂ）。保持セクション２６０ｂは、１対のＪ字型取り付け部材を備え、このＪ字型取り付け部材は、設置アセンブリ２０２の上設置部分２３６および／または下設置部分２３８にそれぞれ形成された凹部２３６ａおよび２３８ａの内部にしっかりと受容され、そして係合し、かつそのように構成される。Ｊ字型取り付け部材の先端２６０ｃは、凹部２３６ａおよび２３８ｂ（図２８ｇ）に係合し、そしてロックされるように、角度を付けられており、そして好ましくは、凹部を形成する壁にプレスばめされる。ロック部材２６８ａ（図２８ｄ〜図２８ｆ）は、１対のレッグ２６６ａおよび中心ウェブ２６７ａを有するＨ字型本体を備える。各レッグ２６６ａは、テーパ状の端部を有する細長保持部分２７０ａを備える。ロック部材２６８ａは、保持セクション２５８ｂに隣接してＤＬＵ １６の上ハウジング半体２５０および下ハウジング半体２５２にそれぞれ形成された凹部２５０ａおよび２５２ａ内にプレスばめされ、保持セクション２５８ｂを、これらの凹部の内部にしっかりと固定する。押出しプレートアセンブリ２５４ａの中心部分は、１対の実質的にＵ字型のばね部分２６２ａを備える。Ｕ字型ばね部分２６２ａは、工具アセンブリ２０が起動される場合（すなわち、接近されるかまたは発射される場合）に、本体２５５ａの中心部分が外向きにわずかに撓み、駆動アセンブリ２１２（図２８）のスライドおよび関節運動の動きに適用することを可能にする。図２８ｈに示されるように、Ｈ字型ブロック２５６ａは、ばね部分２６２ａの周りに小さいギャップを有するように位置決めされ、Ｕ字型ばね部分２６２ａが撓み得る程度を制限し、デバイス１０の起動の間に押出しプレートアセンブリ２５４ａと駆動アセンブリ２１２とが締まることを防止する。押出しプレートアセンブリ２５４ａは、駆動アセンブリ２１２の各側に位置し、デバイス１０の起動の間（デバイス１０が関節運動する場合を含む）に、駆動アセンブリ２１２が外向きに膨らむことを防止する。

図３０および図３１を参照すると、第二の関節運動リンク２５６は、少なくとも１つの細長金属プレートを備える。１つの実施形態において、２つ以上の金属プレートが積み重ねられて、リンク２５６を形成する。関節運動リンク２５６の近位端は、関節運動リンク１３０（図６を参照のこと）を係合するように構成されたフック部分２５８を備え、そして遠位端は、設置アセンブリ２０２の設置部分２３８に形成された突出部２６２を係合するような寸法にされたループ２６０を備える。突出部２６２は、旋回ピン２４４から横方向にずれており、その結果、第二の関節運動リンク２５６の線形運動は、設置アセンブリ２０２を、旋回ピン２４４の周りで旋回させ、工具アセンブリ２０を、本体部分１８に対して関節運動させる。

図３２〜図３５、および図３９を参照すると、軸方向駆動アセンブリ２１２は、細長駆動梁２６６を備え、この細長駆動梁２６６は、遠位作業ヘッド２６８および近位係合セクション２７０を備える。駆動梁２６６は、材料の単一のシートから構成され得るか、または好ましくは、複数の積み重ねられたシートから形成され得る。係合セクション２７０は、１対の係合フィンガー２７０ａおよび２７０ｂを備え、これらの係合フィンガー２７０ａおよび２７０ｂは、駆動部材２７２に形成された対応する１対の保持スロット２７２ａおよび２７２ｂに設置可能に係合するような寸法および構成にされる。駆動部材２７２は、近位窓２７４を備え、この近位窓２７４は、使い捨て装填ユニット１６の近位端が外科手術用ステープリング装置１０の細長本体１４と係合する場合に、発射棒５８の遠位端２７６（図１２を参照のこと）を受容するように構成される。

駆動梁２６６の作業ヘッド２６８の遠位端は、ナイフ刃２８０を支持する垂直支持支柱２７８（図３２）と、当接表面２８３とによって規定される。この当接表面２８３は、ステープリング手順の間、起動そり２３４の中心部分に係合する。表面２８５は、表面２８３の基部に位置し、そして支持部材２８７（図３９）を受容するように構成される。この支持部材２８７は、ステープルカートリッジ２２０の底部に沿ってスライド可能に位置決めされる。ナイフ刃２８０は、ステープルカートリッジ２２０（図２２）の中心長手軸方向スロット２８２を通って、駆動そり２３４のわずかに後方に並進し、ステープル止めされた身体組織の列の間に切開を形成するように位置決めされる。保持フランジ２８４は、垂直支柱２７８から遠位に突出し、そしてその遠位端において、円筒形カムローラ２８６を支持する。カムローラ２８６は、アンビル本体２０４のカム表面２０９に係合して、アンビル部分２０４を身体組織にクランプさせるような寸法および構成にされる。

図２１および図３６〜図３８もまた参照すると、ロックデバイス２８８は、旋回ピン２９０の周りで、駆動部材２７０に旋回可能に固定される。ロックデバイス２８８は、チャネル２９６を規定する１対の細長滑走面２９２および２９４を備える。ウェブ２９８が、滑走面２９２および２９４の上面の一部を接合し、そして駆動部材２７２から遠位の位置で、駆動梁２６６に形成された細長スロット２９８の内部にフィットするような構成および寸法にされる。垂直カム３００および３０２が、それぞれ、滑走面２９２および２９４から伸び、そして下ハウジング半体２５２の内面に沿って適合する。図３８に最もよく示されるように、ねじりばね３０４が、駆動部材２７０に隣接して位置決めされ、そしてロックデバイス２８８の水平カム３００および３０２（図３６）に係合し、ロックデバイス２８８を、下ハウジング半体２５２に向けて下方に、レッジ３１０上へと垂直に付勢する。ロックデバイス２８８は、軸方向駆動アセンブリ２１２と一緒に、ハウジング部分２００を通って並進する。ロックデバイス２８８の作動が、以下で記載される。

図８０〜図９６は、本開示の使い捨て装填ユニットの代替の実施形態を図示する。ＤＬＵ １６に関して上で議論されたように、ＤＬＵ ５１６は、設置アセンブリ５２２を備える。設置アセンブリ５２２は、上設置部分５８０および下設置部分５８２を備える。中心に位置する旋回部材５８４は、上設置部分５８０および下設置部分５８２の各々から、結合部材５８６に形成されたか移行部５８６ａを通って延び、この結合部材５８６は、近位本体部分５１８の遠位端と係合する。結合部材５８６の各々は、インターロック近位部分５８８を備え、このインターロック近位部分５８８は、本体部分５１８の近位端に形成された溝５９０に受容されて、設置アセンブリ５２２および本体部分５１８を、互いに対して長手軸方向に固定された位置に保持する。

使い捨て装填ユニット５１６（図２１）の本体部分５１８は、上ハウジング半体５９２および下ハウジング半体５９４を備え、これらのハウジング半体は、外側ケーシング５９６に収容される。ハウジング半体５９２の近位端は、器具１０（図２０）の遠位端を解放可能に係合するための係合ラグ５９６と、挿入先端５９８とを備える。ラグ５９６は、器具１０の遠位端と差込みカップリング型の結合を形成する。ハウジング半体５９２および５９４は、軸方向駆動アセンブリ５３６をスライド可能に受容するためのチャネル６００を規定する。関節運動リンク６０２は、上ハウジング半体５９２および下ハウジング半体５９４に形成されたスロット６０４の内部にスライド可能に位置決めされるような寸法にされる。１対の押出しプレートアセンブリ６０６が、本体部分５１８の遠位端に隣接して、軸方向駆動アセンブリ５３６の遠位端に隣接して位置決めされ、工具アセンブリ５２０の関節運動および発射の間に、駆動アセンブリ５３６が締まったり外向きに膨らんだりすることを防止する。

図８１〜図８９は、押出しプレートアセンブリ６０６の細部を図示する。各押出しプレートアセンブリ６０６は、横方向に可撓性の本体６１０およびＨ字型ブロック６１２を備える。可撓性本体６１０は、近位端６１４および遠位端６１６を備える。これらの遠位端および近位端の各々は、それぞれ、保持部分６１８および６２０を備える。保持部分６１８は、ＤＬＵ １６（図２１、図８２、図８５）の上ハウジング半体５９２および／または下ハウジング半体５９４に形成された凹部６２１および／または６２２の内部にしっかりと受容され、そして係合し、かつこのように構成される。保持セクション６２０は、１対のＪ字型取り付け部材を備え、これらのＪ字型取り付け部材は、ハウジングアセンブリ５２２の上設置部分５８０および／または下設置部分５８２に形成された凹部６２３および６２４にしっかりと受容され、そして係合し、そしてそのように構成される。Ｊ字型取り付け部材の先端６３０は、凹部６２３および６２４（図８２）に係合されてロックされるように、角度を付けられており、そして好ましくは、これらの凹部を形成する壁にプレスばめされる。

ロック部材６３４（図８４ａ〜図８４ｃ）は、１対のレッグ６３６および中心ウェブ６３８を有するＨ字型本体を備える。各レッグ６３６は、テーパ状の端部を有する細長保持突出部６４０を備える。ロック部材６３４は、保持セクション６１８に隣接して、ＤＬＵ
１６（図２１）の上ハウジング半体５９２および下ハウジング半体５９４（図８３）に形成された凹部６２１および６２２にプレスばめされ、かつそのような寸法にされ、保持セクション６１８をこれらの凹部の内部にしっかりと固定する。押出しプレートアセンブリ６０６の中心部分は、ばね部分すなわちばねセクションを備え、これは、好ましくは、実質的にＵ字型の１対のばね部分６４４を備える。Ｕ字型ばね部分６４４は、本体６１０の中心部分が軸方向に伸長し、そして長手方向軸に対してわずかに外向きに、または長手方向軸のわずかに外向きに曲がることを可能にし、駆動アセンブリ５３６（図８０）のスライドおよび関節運動の動き（工具アセンブリ２０（図２１）が起動（すなわち、接近または発射）される場合を含む）に適合する。軸方向に伸長し得る支持部材を提供することによって、旋回軸に隣接する駆動アセンブリの内面と外面とに沿った曲率半径の差に起因するこの駆動アセンブリの束縛が、かなり減少される。

図８１に示されるように、制限部材（これは、好ましくは、Ｈ字型ブロック６１２として形成される）は、ばね部分６４４の周りに小さいギャップを有するように位置決めされ、Ｕ字型ばね部分６４４が撓み得る程度を制限し、デバイス５１０の起動の間の押出しプレートアセンブリ６０６と駆動アセンブリ５３６とが結合するかまたは締まることを防止する。押出しプレートアセンブリ６０６は、駆動アセンブリ５３６の各側に、工具アセンブリ５１２の旋回軸に隣接して位置し、デバイス５１０の起動の間（デバイス５１０が関節運動する場合を含む）に、駆動アセンブリ５３６が外向きに曲がり、そして／または結合することを防止する。

図８０および図８７〜９３を参照すると、関節運動リンク６０２は、少なくとも１つの細長金属プレートを備える。２つ以上の金属プレートが積み重ねられて、リンク６０２を形成し得る。関節運動リンク６０２の近位端は、フック部分６６０を備え、このフック部分６６０は、器具５１０の内部に位置決めされた関節運動機構と係合するように構成され、そしてその遠位端は、ループ６６２を備える。このループ６６２は、設置アセンブリ５２２の設置部分５８０に形成された突出部６６４に係合するような寸法にされる。突出部６６４は、旋回部材５８４から横方向にずれており、その結果、関節運動リンク６０２の直線状の動きは、設置アセンブリ５２２を、旋回部材５８４の周りで旋回させ、工具アセンブリ２０（図２１）を、近位本体部分５１８に対して関節運動させる。

細長本体部分１４（図１）または近位本体部分５１８は、保持部材を備え得、この保持部材は、関節運動リンク６０２に所定の力が適用されるまで、工具アセンブリ５２０の関節運動を防止するためのものである。１つの実施形態において、近位本体部分５１８の下ハウジング半体５９４は、凹部６６６を備え、この凹部６６６は、付勢部材６６８（例えば、圧縮ばね）およびボール６７０を受容するような寸法にされる。関節運動部材またはリンク６０２は、ボール６７０を部分的に受容するような寸法にされた、窪み６７２を備える、ボール６７０と窪み６７２との間の係合は、工具アセンブリを関節運動させることが望まれるまで、関節運動リンク６０２を非関節運動位置に保持する。図９０〜図９３を参照すると、代替の実施形態において、球状突出部６７４が、下ハウジング半体５９４とモノリシックに、または一体的に形成され、この突出部６７４は、関節運動リンク６０２の凹部（ここでは、窪み６７２として示される）の内部に受容されるような寸法である。切り出し部６７６が、下ハウジング半体５９４に形成され、その結果、突出部６７４は、可撓性の壁６７８に支持される。工具アセンブリ５２０が非関節運動位置にある場合、突出部６７４は、窪み６７２の内部に載り、所定の軸方向の力がリンク６０２に適用されない限り、関節運動リンク６０２（図９１）の動きを防止する。充分な、または所定の軸方向の力がリンク６０２に適用され、そしてリンク６０２が動いて工具アセンブリを関節運動させると、可撓性の壁６７８は、図２１に図示されるように下方に撓み、関節運動リンク６０２が遠位に動くことを可能にする。複数の突出部がこのハウジングに提供されて、この工具アセンブリが、複数の関節運動位置および非関節運動位置で選択的に保持され得ることが、予測される。あるいは、凹部がこのハウジングに形成され得、そして突出部が関節運動リンクに提供され得る。上に開示された保持部材は、このデバイスの細長本体部分１４に形成され得ることもまた、予測される。

図８０および図９４〜図９６を参照すると、軸方向駆動アセンブリ５３６は、細長駆動梁６８０を備え、この細長駆動梁６８０は、遠位作業ヘッド６８２（図８０）および近位係合セクション６８４を備える。駆動梁６８０は、材料の単一のシートから構成され得るか、または好ましくは、複数の積み重ねられたシートから構成され得る。係合セクション６８４は、１対の係合フィンガー６８６を備え、これらの係合フィンガー６８６は、駆動部材６９０に形成された対応する１対の保持スロット６８８を設置して係合するような寸法および構成にされる。駆動部材６９０は、近位窓６９２を備え、この近位窓６９２は、使い捨て装填ユニット５１２の近位端が外科手術用ステープリング器具１０（図２１）の細長本体と係合している場合に、器具１０の発射棒の遠位端を受容するように構成される。

駆動梁６８０の遠位端は、垂直支持支柱６９４および当接表面６９６によって規定され、この垂直支持支柱６９４は、ナイフ刃５７８を支持し、そしてこの当接表面６９６は、ステープリング手順の間、起動そり２３４（図２２）の中心部分と係合する。表面６９８は、表面６９６の基部に位置し、そして支持部材（図示せず）を受容するように構成される。この支持部材は、ステープルカートリッジアセンブリ２２（図２２）の底部に沿って、スライド可能に位置決めされる。ナイフ刃５７８は、起動そり２３４のわずかに後方の位置で、ステープルカートリッジアセンブリ２２の中心長手軸方向スロットを通って並進し、ステープル留めされた身体組織の列の間に切開を形成するように位置決めされる。保持フランジ５４０は、垂直支柱６９４から遠位に突出し、そして円筒形カムローラ７００を、その遠位端で支持する。カムローラ７００は、アンビル本体２０４のカム表面２０９に係合して、アンビル本体２０４に身体組織をクランプさせるような寸法および構成にされる。

図８０および図９３〜図９６を参照すると、ロック部材７０２は、駆動梁６８０の近位端に支持される。ロック部材７０２は、ほぼＨ字型形状の構成ならびに１対のアーム７１０を有し、この構成は、第一のレッグ７０４および第二のレッグ７０６、横棒部分７０８、ならびに１対のアーム７１０を備える。各レッグ７０４および７０６は、横方向突出部７１２を備える。横棒部分７０８は、駆動アセンブリ５３６の駆動梁６８０に形成されたスロット７１４の内部に位置決めされる。突出部７１２は、下ハウジング半体５９４に形成された凹部７１６の内部に受容される。所定の力を可動ハンドル２８に適用されて駆動梁６８０を遠位に進めることによって、駆動アセンブリが起動されると、突出部７１２は、凹部７１６から強制的に出され、器具５１０が起動されたという可聴指標または触覚指標を提供する。ロック部材７０２はまた、所定の軸方向の力が駆動梁６８０に適用されるまで、駆動梁６８０をＤＬＵ ５１２における固定された位置にロックすることによって、例えば、搬送の間のＤＬＵ ５１２の不注意による部分的な起動を防止する。

（作動の順序）
（Ａ．ＤＬＵの取り付け）
図２０および図４０〜図４８を参照すると、ステープリングデバイス１０を使用するためには、ＤＬＵ １６が、最初に、細長本体１４の遠位端に固定される。ＤＬＵ １６（図４１）を細長本体１４（図４０）に固定するためには、ＤＬＵ １６の挿入先端１９３が、発射棒５８の遠位端２７６の周りに位置決めされ、そして図４２および図４３において矢印「Ａ」によって示される方向に、軸方向に移動される。細長本体１４の遠位端に形成されたチャネル（図示せず）は、第二の関節運動リンク２５６のフック部分２５８をスライド可能に受容するために、提供される。ラグ２５４はまた、細長本体１４の遠位端のチャネル１４ｂ（図４０）の内部に位置決めされる。挿入先端１９３が細長本体１４の内部に進められるにつれて、ラグ２５４のうちの１つが、ロックボタン１９０の係合フィンガー１９０ａに係合し、ロックボタン１９０を、ばね１９４の付勢に逆らって、図４３および図４４において矢印「Ｂ」によって示される方向に、細長本体１４の内部で近位に移動させる。ロックボタン１９０が近位に移動すると、当接表面１９０ｂが、プレートとばねとのアセンブリ１９２のプレート１９２ａに係合し、プレート１９２のブロック部分１９２ｂを、図４４において矢印「Ｃ」によって示される方向に推進し、発射棒５８（図４４）に形成された切り欠き１９６に入れる。ブロック部分１９２ｂを発射棒５８の切り欠き１９６の内部に位置決めすることによって、ＤＬＵ １６がロック位置まで回転されるまで、ステープリングデバイス１０が起動（すなわち、接近または発射）されることを防止する。

図４５を参照すると、ＤＬＵ １６を細長本体１４において適所にロックするために、ＤＬＵ １６および／または本体１４は、図４５において矢印「Ｄ」によって示される方向に互いに対して回転され、ナブ２５４を、ロックボタン１９０のフィンガー１９０ａとの整列からはずすように動かす。このことが起こると、ロックボタン１９０は、ばね１９４によって、図４８において矢印「Ｅ」によって示される方向に移動し、プレート１９２ａのブロック部分１９２ｂが、ばね１９２ｃによって、図４８において矢印「Ｆ」によって示される方向に動かされ、発射棒５８の切り欠き１９６から出ることを可能にする。フィンガー１９０ａは、ナブ２５４の側部の位置まで移動して、ＤＬＵ １６を細長本体１４にロックする。ＤＬＵ １６が適所にロックされた後に、ＤＬＵ １６を細長本体から取り外すためには、ロックボタン１９０が手で近位に動かされなければならず、そしてこのことは、発射棒５８が引き込まれた位置にある場合にのみなされ得る。図４６に図示されるように、ＤＬＵ １６が細長本体１４にロックされる場合、関節運動リンク１３０の係合構造体１６０は、第二の関節運動リンク２５６のフック部分２５８と作動可能に係合する。

図４０Ａ〜図４０Ｄは、デバイス１０の細長本体の代替の実施形態（一般に、１４’として示される）を図示する。細長本体１４’は、遠位端１５’を備え、この遠位端１５’は、開口部１４ａ’およびほぼ長手軸方向に延びるチャネル１４ｂ’を規定する。開口部１４ａ’は、ＳＵＬＵ １６の挿入先端１９３（図３８）を受容するような寸法にされ、そしてチャネル１４ｂ’は、ＳＵＬＵ １６のラグ２５４（図３８）を受容するような寸法にされる。細長本体１４’は、チャネル１４ｂ’を規定する壁１４ｃ’が、面取りされたかまたは角度の付いた遠位端１４ｄ’を有する点で、本体１４（図４０）とは異なる。面取りされた遠位端１４ｄ’は、チャネル１４ｂ’内に、漏斗様の挿入開口部１４ｅ’を提供する。

図４０Ｂ〜図４０Ｃを参照すると、ＳＵＬＵ １６が本体部分１４’の開口部１４ａ’に挿入されると、ラグ２５４がチャネル１４ｂ’（図４０Ｃ）と整列していない場合、面取りされた遠位端１４ｄ’が、ラグ２５４（および従って、ＳＵＬＵ １６）にカム作用するかまたはラグ２５４を再度方向付け、その適切な、または整列された配向にする（図４０Ｄ）。面取りされた遠位端１４ｄ’は、鋭利な侵入角を有するように図示されるが、他の角度が予測される。すなわち、面取りされた遠位端は、チャネル１４ｂ’へのより大きい入口開口部１４ｅ’（図４０Ｄ）を規定する角度（例えば、６０°以上）を有し得る。遠位端１４ｄ’についての他の構成が、予測される。例えば、遠位端１４ｄ’は、ＳＵＬＵを回転方向で案内するための、螺旋状表面を備え得る。

（Ｂ．センサ機構の作動）
ここで図４４および図４９〜図５２を参照すると、ＤＬＵ １６が、図４４において矢印「Ａ」によって示される方向に細長本体１４に挿入される場合、ＤＬＵ １６の先端１９３は、センサプレート１７０の遠位端１７０ａに係合し、センサプレート１７０を、図４４において矢印「Ｇ」によって示される方向に近位に移動させる。センサプレート１７０の近位端１７０ｂは、次に、センサキャップ１７４を、図４９において矢印「Ｈ」によって示される方向に近位に強制的に動かす。センサキャップ１７４のフランジ１７４ｂは、ラックロック開放部材１７２と係合し、その結果、ラックロック解放部材１７２は、図５１において「Ｈ」によって示される方向に近位に動かされ、ラックロック６４と係合する。ラックロック解放部材１７２トラックロック６４との係合により、ラックロック６４は、図５１において矢印「Ｊ」によって示される方向に回転し、ラックロック６４のブロック部分６４ａを、つめ４８と起動シャフト５２の歯付きのラック６０との間の係合をもはや妨害しない位置に動かし、そしてラックロック６４のロック部分６４ｂを動かして、起動シャフト５２の凹部５２ａから外す。センサキャップ１７４の近位への移動はまた、センサキャップ１７４ａを、図５２において矢印「Ｋ」によって示される方向に、カム部材の切り出し部１７６から動かし、外科手術用ステープリングデバイス１０の関節運動機構の作動を可能にする。

図４２Ａおよび図５２Ａを参照すると、上で議論されたように、ステープリングデバイス１０は、関節運動するＤＬＵと関節運動しないＤＬＵとの両方と共に使用可能である。関節運動しないＤＬＵ １６ａ（図４２Ａ）は、挿入先端１９３（図４２を参照のこと）を備えない。従って、センサプレート１７０、センサキャップ１７４およびロック解放機構１７２を備えるセンサ機構は、ＤＬＵ １６ａが細長本体１４に取り付けられる場合、より少ない距離だけ近位に移動する。このセンサ機構が近位に移動する距離は、ラックロック解放部材１７２を起動シャフト５２から脱係合させるために十分であるが、タブ１７４ａを切り出し部１７６（図５２Ａ）から移動させるためには不十分である。

図４７〜図４９を参照すると、ＤＬＵが外科手術用ステープリングデバイス１０に固定される場合、垂直つめ６６は、関節運動シャフト５２に形成された当接表面５２ａの下方に位置し、そして引き込まれた位置に推進される。図５０に図示されるように、この位置において、垂直つめ６６のカム表面８０は、プランジャ７２のカム部材７６の下方に位置する。外科手術用ステープリングデバイス１０は、ここで、組織３２０の周りで接近される準備ができている（図４５）。

（Ｃ．接近）
図５４および図５５を参照すると、カートリッジアセンブリ２２およびアンビルアセンブリ２４を接近させるためには、可動ハンドル２８が、図５４において矢印「Ｌ」によって示される方向に、起動行程を介して動かされる。すなわち、可動ハンドル２８は、ねじりばね４２の付勢に逆らって、静止ハンドル２６の方へと圧縮され、つめ４８の係合フィンガー６２を、起動シャフト５２に形成されたショルダー５２ｂと係合させる。起動行程を介する可動ハンドル２８の引き続く移動は、起動シャフト５２および発射棒５８を前進させる。起動シャフト５２が進むにつれて、起動シャフト５２に形成された切り欠き６７が、垂直つめ６９と整列するように移動し、そして垂直つめ６９は、ばね部材７０によって、図５５において矢印「Ｍ」によって示される方向に推進され、切り欠き６７に入り、起動シャフト５２のさらなる前進を防止する（図５５）。

図５６および図５７を参照すると、発射棒５８は、その遠位端において、駆動梁２６６を備える軸方向駆動アセンブリ２１２に接続され、その結果、発射棒５８の前進は、図５６および図５７において矢印「Ｎ」によって示される方向に、駆動梁２６６を前進させる。駆動梁２６６が進むにつれて、カムローラ２８６は、アンビル部分２０４（図２２）のカム表面２０９に係合するように移動し、アンビル部分２０４を、図５７において矢印「Ｏ」によって示される方向に推進して、カートリッジアセンブリ２２およびアンビルアセンブリ２４を接近させ、これらのアセンブリの間に組織３２０をクランプさせる。

図５８および図５９を参照すると、可動ハンドル２８が起動されてカートリッジアセンブリ２２とアンビルアセンブリ２４とを接近させた後に、付勢部材４２が、ハンドル２８を、図５８において矢印「Ｐ」によって示される方向に戻し、静止ハンドル２６から間隔を空けた、非圧縮位置にする。図示されるように、この位置において、垂直つめ６９は、先端６９ａが起動シャフト５２の切り欠き６７の内部に位置する位置まで延長し、従って、起動シャフト５２がさらに進むことを防止する。この延長した位置において、垂直つめ６９のカム表面８０は、プランジャ７２のカム部材７６と整列する（図５９を参照のこと）。

（Ｄ．プランジャの作動）
図６０〜図６２を参照すると、ステープリングデバイス１０が接近する場合、垂直つめ６９は、機動シャフト５２の切り欠き６７と係合して、起動シャフト５２をこの接近した位置にロックする。起動シャフト５２を解放するか、またはロック解除し、そしてステープルデバイス１０を、発射の準備ができた位置にするために、プランジャ７２が提供される。プランジャ７２が、図６１において矢印「Ｑ」によって示される方向に押されると、プランジャ７２のカム部材７６が、垂直つめ６９のカム表面８０と係合し、垂直つめ６９を、図６１において矢印「Ｒ」によって示される方向に推進し、その引き込まれた位置にする。この引き込まれた位置において、垂直つめ６９の先端６９ａは、起動シャフト５２の切り欠き６７の外側にあり、そしてデバイス１０は、発射の準備ができた位置にある。垂直つめ６９は、プランジャ７２のカム表面７６と、垂直つめ６９のカム表面８０の凹部８２との間の係合によって、引き込まれた位置に維持される。

（Ｅ．外科手術用ステープリングデバイスの発射）
図６３〜図６５を参照すると、ステープリングデバイス１０を発射するためには、可動ハンドル２８が、図６３において矢印「Ｌ」によって示される方向に、第二の起動行程を介して移動される。この間に、つめ４８の係合フィンター６２は、起動シャフト５２の歯付きのラック６０と係合し、起動シャフト５２および発射棒５８を遠位に進める。図６０を再度参照すると、起動シャフト５２が遠位に動くにつれて、起動シャフトに形成された第二の当接表面５２ｂが、垂直つめ６９と係合し、垂直つめ６９を下向きに、図６４において矢印「Ｒ」によって示される方向に移動させ、プランジャ７２のカム部材７６を、垂直つめ６９のカム表面８０から脱係合させ、そしてばね７８が、図６４において矢印「Ｓ」によって示される方向にプランジャ７２を戻し、そのニュートラル位置にすることを可能にする。

図６６および図６７を参照すると、発射棒５８が上で議論されたよう式で進められると、駆動梁２６６が、図６６および図６７において矢印「Ｔ」によって示される方向に進められて、起動そり２３４をステープルカートリッジ２２に通して進め、同時に、ナイフ２８０（図３１）で組織を切断し、そしてプッシャー２２８を駆動させて、ステープル２２６をカートリッジから連続的に排出する。

外科手術用ステープリングデバイス１０は、ステープルカートリッジを有するＤＬＵを受容するように適合される。このステープルカートリッジは、約３０ｍｍ〜約６０ｍｍの長さを有する、直線状の列の状態のステープルを有する。外科手術用ステープリングデバイス１０の発射の間の、可動ハンドル２８の各起動行程により、起動シャフト５２が約１５ｍｍ前進するが、他の長さが予測される。従って、４５ｍｍのステープルの列を有するカートリッジを発射させるためには、可動ハンドル２８は、可動ハンドル２８の接近行程またはクランプ行程の後に、３回の起動行程を通って移動しなければならない。

（Ｆ．引き込み機構）
図６８は、外科手術用ステープリングデバイス１０の引き込み機構の作動を図示する。

使用において、戻しノブ３６が、外科医によって、図６８において矢印「Ｕ」によって示される方向に後方に引かれる場合、結合棒８２は、棒８２が起動シャフト５２のスロット８４内をスライドするにつれて、最初、解放プレート８６を起動シャフト５２に対して後方に移動させ、その結果、ピン８８が、解放プレート８６に、矢印「Ｖ」によって示される方向に下向きにカム作用して、起動シャフト５２の歯付きのラック６０を覆う位置にし、そしてつめ４８のフィンガー６２を、歯付きのラック６０から脱係合させる。結合棒８２が、スロット８４の後端８４ａ（図５Ａ）と係合する位置まで後方に引かれると、ノブ３６のさらなる後方への移動は、起動シャフト５２および発射棒５８の近位への移動を引き起こす。

（Ｇ．関節運動機構の作動）
図６９〜図７２を参照すると、関節運動レバー１２２は、工具アセンブリ２０の関節運動を引き起こすように旋回可能である。より具体的には、関節運動レバー１２２は、レバーピン１３２（図１２）の周りで回転または旋回し、レバー１２２の突出部１３４（図１１）は、カムカバー１２６およびカム部材１２４を、回転可能なノブ３２の横断チャネル１２０を横切って移動させる。横断チャネル１２４を横切るカム部材１２４の移動は、段付きのカムスロット１４６を、カムピン１４８の第一の突出部１５０に対して移動させ、これによって、カムピン１４８を、回転可能なノブ３２（図１１）の長手軸方向スロット１４４に通して移動させる。カムピン１４８の長手軸方向での移動は、駆動部材１２８および関節運動リンク１３０の、対応する長手軸方向の移動を引き起こす。図６９に図示されるように、レバー１２２が反時計回りの方向に観点する場合、関節運動リンク１３０は、近位に移動するかまたは引き込まれる。図７０に図示されるように、レバー１２２が時計回りの方向に回転する場合、関節運動リンク１３０は、遠位に移動するかまたは進められる。

図７１〜図７３に図示されるように、関節運動リンク１３０の遠位端は、第二の関節運動リンク２５６の近位端に作動可能に接続される。関節運動リンク２５６の遠位端は、設置アセンブリ２００（図７３）の突出部２６２に接続される。突出部２６２は、旋回部材２４４から横方向にずれており、その結果、関節運動リンク２５６の移動は、工具アセンブリ２０の関節運動を引き起こす。より具体的には、関節運動リンク１３０が引き込まれる場合（図６９）、関節運動リンク２５６は引き込まれ、そして工具アセンブリ２０は、図７５において矢印「Ｘ」によって示される方向に関節運動する。関節運動リンク１３０が進められると（図７０）、関節運動リンク２５６もまた進められ、そして工具アセンブリ２０は、図７４において矢印「Ｙ」によって示される方向に関節運動する。

図７６および図７７を参照すると、回転ノブ３２は、ハンドルアセンブリ１２に対して回転可能であり、細長本体１４およびＤＬＵ １６（工具アセンブリ２０を含む）を、細長本体１４の中心長手方向軸の周りで回転させる。図７６および図７７に図示されるように、外科手術用ステープリングデバイス１０は、工具アセンブリ２０が関節運動している間に回転され得る。デバイス１０はまた、回転され得、その後、関節運動され得る。

（Ｈ．ロックアウト機構の作動）
ここで図３６〜図３８、図７８および図７９を参照して、ロックアウト作動の順序が、詳細に記載される。図３８において、ロックアウトデバイス２８８は、発射前の位置で示されており、この発射前の位置において、垂直カム３００および３０２が、下ハウジング半体２５２（図３７）に形成された突出部３３０（図３６）の頂部に載っている。この位置において、ロックデバイス２８８は、下ハウジング半体２５２の底面に形成された突出部３３２（図３７）との整列から外れて保持されており、そしてウェブ２９８は、駆動梁２６６に規定された棚３３４（図３８）と長手軸方向に併置される。この構成は、外科医が位置に満足するまで、ロックデバイス２８８を起動させて使い捨て装填ユニット１６を使用不可能にすることなく、アンビル２４（図３９）が開かれ、そしてステープルされるべき組織上に再配置されることを可能にする。

図７２に示されるように、駆動梁２６６の遠位への移動の際に、ロックデバイス２８８は、突出部３３０（図示せず）から外れ、そしてばね３０４によって、基部の下ハウジング半体２５２と係合するように、突出部３３２に対して遠位に付勢される。ロックデバイス２８８は、この装置の発射の間中、この構成に維持される。

駆動梁２６６を、図７８において矢印「Ｕ」によって示される方向に引き込む際に、ロックデバイス２８８の最遠部が突出部３３２に接近するまで、ロックデバイス２８８は、突出部３３０を越えて通過し、そして突出部３３２の上に載る。ばね３０４は、ロックデバイス２８８を、突出部３３２と併置して整列するように付勢し、使い捨て装填ユニットを効果的に使用不可能にする。この装置を再度起動させようと試みる場合、発射棒５８が、ロックデバイス２８８の近位端表面（この表面は、旋回ピン３４２の周りにモーメントを付与するように、対角線上にスロットが付いている）に当接する。その結果、ロックデバイス２８８の遠位端は、突出部３３２と接触するように、回転により推進される。図７９において矢印「ＡＡ」によって示される方向に、遠位への力を加え続けることは、ロックデバイスに付与されるモーメントを増加させるようにしか働かず、従って、このロックデバイスは、突出部３３２に当接し、そして発射棒５８の遠位への移動を妨げる。

種々の改変が、本明細書中に開示された実施形態に対してなされ得ることが、理解される。従って、上記説明は、限定として解釈されるべきではなく、単に、好ましい実施形態の例示として解釈されるべきである。当業者は、添付の特許請求の範囲の範囲および精神の範囲内での、他の改変を予測する。

１０ 外科手術用ステープリングデバイス
１２ ハンドルアセンブリ
１４ 細長本体
１６ 使い捨て装填ユニット
１８ 近位本体部分
２０ 遠位工具アセンブリ
２２ カートリッジアセンブリ
２４ アンビルアセンブリ

Claims (1)

1. 明細書に記載の発明

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