JP2012100494A - 分散型電源装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】高応答性と高信頼性を備えた単独運転検出機能を有する分散型電源装置の提供。
【解決手段】分散電源である太陽電池11と系統電源15との間に接続されるスイッチ21と、系統電源15の瞬時電圧Viを検出する電圧検出回路23と、スイッチ21と電圧検出回路23と接続される制御回路27と、を備え、制御回路27は、電圧検出回路23により瞬時電圧Viを検出して瞬時位相θを求め、瞬時位相θと前回瞬時位相θoとの位相差Δθを求め、位相差Δθが上限位相差Δθuと下限位相差Δθkとで決まる既定範囲内である場合、下限カウンタ値cntkに至っていなければカウンタcntから1を減算し、位相差Δθが前記既定範囲を超える場合、カウンタcntに1を加算し、カウンタcntが上限カウンタ値cntuに至れば、前記分散電源が単独運転であると判断し、スイッチ21をオフにするようにした。
【選択図】図1
【解決手段】分散電源である太陽電池11と系統電源15との間に接続されるスイッチ21と、系統電源15の瞬時電圧Viを検出する電圧検出回路23と、スイッチ21と電圧検出回路23と接続される制御回路27と、を備え、制御回路27は、電圧検出回路23により瞬時電圧Viを検出して瞬時位相θを求め、瞬時位相θと前回瞬時位相θoとの位相差Δθを求め、位相差Δθが上限位相差Δθuと下限位相差Δθkとで決まる既定範囲内である場合、下限カウンタ値cntkに至っていなければカウンタcntから1を減算し、位相差Δθが前記既定範囲を超える場合、カウンタcntに1を加算し、カウンタcntが上限カウンタ値cntuに至れば、前記分散電源が単独運転であると判断し、スイッチ21をオフにするようにした。
【選択図】図1
Description
本発明は、系統電源に連系して運転される分散型電源装置に関するものである。
近年、地球温暖化対策や省エネルギの観点から、商用で供給される系統電源と連系して運転される太陽電池等の分散電源が普及してきている。この分散電源には、系統電源が故障等により停電した際に分散電源が電力を出力し続けると、保守要員が感電するので、それを防止するために単独運転を検出して系統電源からの解列を行なう機能が必要となる。従って、分散型電源装置には単独運転検知機能、および系統からの解列機能を備えている。
このような分散電源の単独運転検知方法としては、例えば特許文献1に示す方法が提案されている。その動作を図4により説明する。図4は横軸に時間tをとった場合の系統電源の電圧経時変化を示す。
まず、図示しない単独運転検出装置は、系統電源が正常な、ある時点の基準サイクルにおける系統電圧の電圧サンプリングデータV2k(n+1)-1からV2knを繰り返し抽出し記憶する。ここで、2kは系統基本波1サイクルの間にサンプリングするデータ数を示し、nは現在のサイクル(以下、現サイクルという)から基準サイクルまでに何サイクル離れているかを示す数値で、図4に記載されるように現サイクルに対して基準サイクルはnサイクル前の1サイクルとなる。
次に、現サイクルの電圧サンプリングデータV2k-1からV0を繰り返し抽出し、基本サイクルの電圧抽出成分と現サイクルの電圧抽出成分から、各時点におけるそれぞれの位相を繰り返し比較する。そして、両サイクルの位相の所定値以上のずれが2回以上の設定回数で検出されれば、分散電源の連系運転から単独運転への移行を検出している。従って、系統電圧の位相のずれを複数サイクル(基本サイクルと、少なくとも2回の現サイクル)で検出することにより単独運転検出を行なうので、誤検出を低減でき高信頼性が得られる。
上記した分散電源の単独運転検出方法によると、確かに高信頼に分散電源の単独運転への移行を検出することができるのであるが、その検出のためには基準サイクルと、少なくとも2回の現サイクルの、合計で最低3サイクルの電圧サンプリングが必要となる。また、上記したように基準サイクルを現サイクルのnサイクル前としているので、nの値の設定によっては、単独運転検出のために、さらに多くのサイクル数を必要とする。これにより、ノイズや負荷変動による誤検出が低減でき高信頼性が得られるものの、単独運転検出までに時間がかかるという課題があった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、高応答性と高信頼性を備えた単独運転検出機能を有する分散型電源装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の分散型電源装置は、分散電源と、前記分散電源と系統電源との間に電気的に接続されるスイッチ、および電力変換回路と、前記系統電源に電気的に接続され、前記系統電源の瞬時電圧(Vi)を検出する電圧検出回路と、前記スイッチ、電力変換回路、および電圧検出回路と電気的に接続される制御回路と、を備え、前記制御回路は、前記電圧検出回路により前記瞬時電圧(Vi)を検出し、前記瞬時電圧(Vi)より瞬時位相(θ)を求め、前記瞬時位相(θ)と前回求めた前回瞬時位相(θo)との位相差(Δθ)を求め、前記位相差(Δθ)が、既定の上限位相差(Δθu)と既定の下限位相差(Δθk)とにより決まる既定範囲内である場合、カウンタ(cnt)が既定の下限カウンタ値(cntk)に至っていなければ前記カウンタ(cnt)から1を減算し、前記位相差(Δθ)が前記既定範囲を超える場合、前記カウンタ(cnt)が既定の上限カウンタ値(cntu)に至っていなければ前記カウンタ(cnt)に1を加算し、前記カウンタ(cnt)が前記上限カウンタ値(cntu)に至れば、前記分散電源が単独運転であると判断する、これらの動作を既定のサンプリング周期(Ps)毎に繰り返し、前記分散電源が単独運転であると判断された場合は、前記スイッチ、または前記電力変換回路の少なくとも一方をオフにするようにしたものである。
本発明の分散型電源装置によれば、系統電源の1サイクルより極めて短期間のサンプリング周期(Ps)毎に系統電源の瞬時電圧(Vi)を検出して瞬時位相(θ)を求め、前回瞬時位相(θo)との位相差(Δθ)から位相ずれをカウントするので、従来のように少なくとも3サイクルの電圧サンプリングデータを必要とせず、高応答に単独運転であると判断できる。さらに、カウンタ(cnt)が上限カウンタ値(cntu)に至るまでは単独運転であると判断しないので、ノイズや負荷変動による短期的な位相ずれに対する誤検出が低減され、高信頼性も得られる。従って、分散型電源装置の単独運転検出機能において、高応答性と高信頼性を備えることができるという効果を奏する。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における分散型電源装置のブロック回路図である。図2は、本発明の実施の形態1における分散型電源装置の単独運転検出動作を示すフローチャートである。図3は、本発明の実施の形態1における分散型電源装置の瞬時位相θの経時変化図である。なお、図1において太線は電力系配線を、細線は信号系配線をそれぞれ示す。
図1は、本発明の実施の形態1における分散型電源装置のブロック回路図である。図2は、本発明の実施の形態1における分散型電源装置の単独運転検出動作を示すフローチャートである。図3は、本発明の実施の形態1における分散型電源装置の瞬時位相θの経時変化図である。なお、図1において太線は電力系配線を、細線は信号系配線をそれぞれ示す。
図1において、分散電源である太陽電池11は負荷13が接続された系統電源15と電源回路17を介して電気的に接続される。
電源回路17の電力系配線には、太陽電池11から得られる直流電力を交流電力に変換する電力変換回路であるインバータ19と、インバータ19からの交流電力出力を系統電源15に接続したり解列したりするためのスイッチ21が接続される。従って、太陽電池11と系統電源15との間にはスイッチ21が電気的に接続される構成となる。ここで、スイッチ21は外部からの信号に応じてオンオフ制御ができる構成のものであり、本実施の形態1ではリレーを用いた。なお、スイッチ21はリレーに限定されるものではなく、大電力用のパワー半導体スイッチング素子等を用いてもよい。また、スイッチ21は電力系配線の正極側、負極側それぞれに設けられ、両スイッチ21は同時にオンオフする構成としている。
電源回路17の信号系配線には、系統電源15と電気的に接続され、系統電源15の瞬時電圧Viを検出する電圧検出回路23と、太陽電池11と系統電源15との間の電力系配線に流れる電流Iを検出する電流検出回路25と、制御回路27が接続される。ここで、制御回路27はマイクロコンピュータとメモリ等の周辺回路(いずれも図示せず)で構成され、インバータ19、スイッチ21、電圧検出回路23、および電流検出回路25と信号系配線で電気的に接続される。従って、制御回路27は電圧検出回路23から瞬時電圧Viを、電流検出回路から電流Iを、それぞれ読み込むことができる。また、瞬時電圧Viや電流I等の入力値に応じて、インバータ19を制御信号contにより制御したり、スイッチ21をオンオフ信号ONOFFにより制御する。
次に、このような構成の分散型電源装置の動作について説明する。
通常時は、スイッチ21がオンの状態で、太陽電池11により発電された直流電力をインバータ19が系統電源15の周波数fc(例えば50Hz)に合わせた交流電力に変換し、負荷13に供給する。一方、負荷13には系統電源15も接続されているので、太陽電池11による発電電力が負荷13の消費電力を下回れば、系統電源15からの電力も負荷13に供給される。なお、太陽電池11による発電電力が負荷13の消費電力を上回る場合は、系統電源15へ逆潮流を行うようにしてもよい。
次に、本実施の形態1における特徴となる単独運転検出動作について、図2を用いて説明する。なお、図2のフローチャートで示されるソフトウエアは、制御回路27に内蔵されたメモリに記憶され、マイクロコンピュータにより実行されるサブルーチンである。従って、制御回路27はマイクロコンピュータにて決定される既定のサンプリング周期Ps(本実施の形態1では50μ秒とした)毎に割り込み処理により図2のサブルーチンを実行する。なお、サンプリング周期Psは50μ秒に限定されるものではなく、例えばマイクロコンピュータのクロック周波数や処理速度に応じて適宜決定すればよい。
サンプリング周期Ps毎に割り込みが発生すると、図2のサブルーチンが実行される。これにより制御回路27は、まず、電圧検出回路23により検出された系統電源15の瞬時電圧Viを読み込む(ステップ番号S11)。ここで、系統電源15は50Hzの交流であるので、電圧検出回路23は実効値電圧ではなくサンプリングタイミングにおける瞬時値の電圧(瞬時電圧Vi)を読み込む構成としている。
次に、制御回路27は、瞬時電圧Viより瞬時位相θを求める(S13)。ここで、瞬時位相θは、制御回路27が現在の系統電源15の電圧波形に対し位相が90度遅れた状態の波形を演算により作り出し、この波形における現在の瞬時電圧に相当する値(以下、瞬時電圧計算値Vicという)を求め、これら瞬時電圧Viと瞬時電圧計算値Vicとをパラメータとした瞬時位相θとの関数から求められる。
なお、瞬時位相θの求め方は上記の方法に限定されるものではなく、例えば位相を60度ずらす演算を行なうことで擬似的に三相波形を作り、この三相波形から瞬時位相θを求める方法などを適用してもよい。
次に、制御回路27は、S13で求めた瞬時位相θと、前回求めた前回瞬時位相θoとの位相差Δθを求める(S15)。具体的には、瞬時位相θから前回瞬時位相θoを減算することにより位相差Δθを求める。すなわち、Δθ=θ−θoとなる。なお、S15においてΔθ=θ−θoと記載した場合は、右辺の演算結果(θ−θo)を左辺の変数(Δθ)に代入する動作を行うことを意味する。以下、図2のフローチャートにおいて、条件判断以外で出現する式は全て右辺の演算結果を左辺の変数(メモリ上に確保される)に代入するものと定義する。また、前回瞬時位相θoとは、前回のサンプリングタイミングで求められた瞬時位相のことである。
次に、制御回路27は、S13で求められた現在のタイミングにおける瞬時位相θを前回瞬時位相θoに代入することにより更新する(S17)。その後、S15で計算した位相差Δθが負の所定値Δθmであるか否かを判断する(S19)。ここで、このような判断を行う理由を図3により説明する。
図3はS13で求められる瞬時位相θの経時変化を示し、横軸は時刻tを、縦軸は瞬時位相θを、それぞれ示す。
正常時の瞬時位相θを系統電源15の周波数(50Hz)における1サイクル分、プロットすると、図3に示すように、時刻t0で瞬時位相θが0度から経時的にリニアに上昇し、時刻t1(時刻t0から0.01秒後)には最大値180度に達した後、最小値−180度に至る。その後、時刻t2に向かって瞬時位相θは経時的にリニアに上昇する。そして、時刻t2(時刻t0から0.02秒後、すなわち1サイクル後)で瞬時位相θは0度に戻る。以後、このような変化を繰り返すのであるが、瞬時位相θは正常時に時刻t1で瞬時位相θの符号が正から負へ反転し、この時の位相差Δθは−360度となる。ここで、この値(−360度)を負の所定値Δθmと呼ぶ。このように、位相差Δθが負の所定値Δθmとなった場合は、後述する異常判断において正常であるにもかかわらず位相ずれが発生していると判断してしまう。そこで、本実施の形態1では位相差Δθが負の所定値Δθmであるか否かの判断(S19)を異常判断の前に行うようにしている。
ここで、負の所定値Δθmは−360度の一定値としているが、これは電圧検出回路23の精度や位相差Δθを求めるための演算誤差を考慮した誤差範囲を決定しておき、その誤差範囲内で位相差Δθが−360度であるか否かを判断するようにしてもよい。
なお、図3は系統電源15が正常な場合のものであるが、異常が発生し停電等が起これば、瞬時位相θの経時的なリニア特性が乱れることになる。すなわち、異常時には位相差Δθが正常範囲(後述する既定範囲)を超えて大きくなったり小さくなったりし、どのように変化するか予測できない。そこで、位相差Δθが負の所定値Δθmとなった場合を除いて既定範囲を超えれば異常と判断するようにしている。異常判断の具体的な動作は後述する図2のステップ番号S21で詳しく説明する。
ここで、S19で位相差Δθが負の所定値Δθmであれば(S19のYes)、上記した異常判断を行わないようにするために、図2のサブルーチンを終了する。これにより、異常判断に用いられるカウンタcnt(後述する)の加減算を行わないので、より高精度な単独運転検出が可能となる。
一方、位相差Δθが負の所定値Δθmでなければ(S19のNo)、制御回路27は位相差Δθが、既定の上限位相差Δθuと既定の下限位相差Δθkとにより決まる既定範囲内であるか否かを判断する(S21)。ここで、上限位相差Δθuと下限位相差Δθkについて説明する。
系統電源15の周波数fcは本実施の形態1では50Hzであるが、この系統電源15に分散電源である太陽電池11と電源回路17を接続して連系運転を行なっても、負荷13への周波数変動は所定の範囲(例えば±2Hz)内に抑制される必要がある。そして、周波数fcの変動が上記した所定の範囲を超えると、系統電源15が停電している可能性があると判断できる。
そこで、この周波数fcの変動の所定範囲が、位相差Δθに対してはどのような範囲に相当するのかを具体的に求める。
まず、上限位相差Δθuについて求める。周波数fcの上限(以下、上限周波数fuという)は本実施の形態1の場合、52Hz(=50Hz+2Hz)となる。この上限周波数fuに対する上限位相差Δθuは、サンプリング周期Ps(=50μ秒)を用いて、Δθu=2・π・fu・Psより求められる。fu=52Hz、Ps=50μ秒を代入すると、上限位相差Δθuは0.0163と求められる。
同様に、下限位相差Δθkについても、下限周波数fkは48Hz(=50Hz−2Hz)となるので、Δθk=2・π・fk・Psより、下限位相差Δθkは0.0151と求められる。
このようにして、上限位相差Δθuと下限位相差Δθkをあらかじめ求めておき、既定値として制御回路27のメモリに記憶しておく。そして、制御回路27は位相差Δθが上限位相差Δθuと下限位相差Δθkとにより決まる既定範囲内であれば正常であり、位相差Δθが既定範囲を超えて位相ずれが発生すると、系統電源15の停電により分散電源が単独運転をしている可能性があると判断できる。具体的には、制御回路27は位相差Δθを上限位相差Δθu、および下限位相差Δθkと比較する(S21)。もし、位相差Δθが既定範囲内、すなわちΔθk≦Δθ≦Δθuであれば(S21のYes)、次に説明するS23を実行し、位相差Δθが既定範囲を超えていれば、すなわちΔθk>Δθ、または、Δθ>Δθuであれば(S21のNo)、後述するS27へジャンプする。
S21でYesの場合、系統電源15は正常であるので、制御回路27はカウンタcntと下限カウンタ値cntkを比較する(S23)。
ここで、カウンタcntとは、位相差Δθが既定範囲を超えて異常が発生した回数を計測するもので、制御回路27に内蔵されたメモリの一部に変数として確保されている。このカウンタcntの回数計測方法は、異常が発生すれば1を加算し、正常であれば1を減算する動作を基本としている。このような動作により、ノイズなどで一時的に位相差Δθが既定範囲を超えても、すぐに異常と判断しないようにできるので、高信頼性が得られる。
しかし、正常状態が続くとカウンタcntの値が負に至り、さらに小さな値となる。その結果、異常が発生しても、カウンタcntの値が異常であると判断する値(後述する上限カウンタ値cntu)になかなか至らず、応答性が遅くなる可能性がある。そこで、本実施の形態1ではカウンタcntに下限カウンタ値cntkを設け、カウンタcntが下限カウンタ値cntkよりさらに小さい値とならないようにしている。これにより、異常発生時の応答性を確保している。
ここでS23に戻り、カウンタcntが既定の下限カウンタ値cntk(ここでは0とした)に至っていれば(S23のYes)、これ以上カウンタcntを減算できないので、そのまま図2のサブルーチンを終了する。一方、カウンタcntが既定の下限カウンタ値cntkに至っていなければ(S23のNo)、ノイズなどの影響で一時的に位相差Δθが異常値となったものの、その後復帰する途中、または復帰して正常値に戻った状態であるので、制御回路27はカウンタcntから1を減算してカウンタcntを更新する(S25)。その後、図2のサブルーチンを終了する。
ここでS21に戻り、位相差Δθが既定範囲を超えていれば(S21のNo)、位相ずれが発生しており、系統電源15に停電などの異常が発生している可能性がある。そこで、制御回路27は、カウンタcntが既定の上限カウンタ値cntuに至っているか否かを判断する(S27)。ここで、上限カウンタ値cntuはS21で異常と判断された回数(カウンタcntの値)の上限値を示すもので、本実施の形態1では200とした。すなわち、カウンタcntが200に至れば分散電源の単独運転を検出する。なお、上限カウンタ値cntuを200と決定したことで、系統電源15の停電が発生してから0.01秒(=Ps×200=50μ秒×200)で単独運転検出が可能となる。この期間(0.01秒間)は、系統電源15の周波数fc(=50Hz)において1周期の半分の期間であるので、従来のように単独運転検出まで少なくとも3サイクルを必要とする検出方法に比べ1/6の時間で単独運転の検出ができ、高応答性の実現が可能となる。この際、上記したようにノイズなどの影響で短期間のみ異常となった場合は、正常状態に戻った際にカウンタcntの値を減算するので、それでもカウンタcntが上限カウンタ値cntuに至ったということは、ノイズなどの影響を除いても異常であると判断できる。従って、誤検出が少なくなり、高信頼性も備えることが可能となる。
なお、上限カウンタ値cntuは200に限定されるものではなく、系統電源15の周波数fcが異なる場合などでは、それに応じて適宜増減すればよいが、上限カウンタ値cntuが小さすぎると誤検出の可能性が増すので信頼性が低下し、大きすぎると検出までに時間がかかり応答性が低下するので、系統電源15の状態や検出までに必要な時間により最適な上限カウンタ値cntuを決定すればよい。
ここで、図2のS27に戻り、カウンタcntが上限カウンタ値cntuに至っていなければ(S27のNo)、まだ単独運転と判断するには早いので、カウンタcntに1を加算してカウンタcntを更新し(S29)、図2のサブルーチンを終了する。
一方、カウンタcntが上限カウンタ値cntuに至れば(S27のYes)、制御回路27は分散電源が単独運転を行なっていると判断し、単独運転フラグFTをオンにする(S31)。ここで、単独運転フラグFTとは、単独運転が検出されたことをメインルーチンに知らせるためのフラグであり、制御回路27のメモリに確保された変数である。すなわち、単独運転フラグFTの値はメインルーチンにより正常時に0(オフ)に設定されているが、単独運転が検出されれば単独運転フラグFTの値が1(オン)になる。その後、図2のサブルーチンを終了する。
制御回路27は以上に説明した図2のサブルーチンをサンプリング周期(Ps)毎に繰り返し実行する。そして、図2のサブルーチンから戻る毎に、制御回路27のメインルーチンは単独運転フラグFTの状態を判断し、もし単独運転フラグFTの値が1であれば、スイッチ21をオフにするよう、オンオフ信号ONOFFをスイッチ21に出力する。これを受け、スイッチ21はオフとなり、分散電源である太陽電池11を系統電源15から切り離す。この時、制御回路27はカウンタcntの値(=200)を保持し、図2のサブルーチンのサンプリング周期Ps毎の割り込み動作を禁止する。
ここで、単独運転フラグFTがオンになると、メインルーチンは図2のサブルーチンの割り込みを禁止するようにしているが、これは常時割り込む制御としてもよい。これにより、メインルーチンの制御が容易になる。
しかし、このように制御すると、例えばカウンタcntが上限カウンタ値cntuに至った後、再度図2のサブルーチンが実行され、位相差Δθが既定範囲内(図2のS21でΔθk≦Δθ≦Δθuが成立する場合)であれば、カウンタcntは1だけ減算される。そして、その次の割り込みにより位相差Δθが既定範囲外の場合はカウンタcntが1だけ加算される。このように、常時割り込み制御するとカウンタcntの値が上限カウンタ値cntu近傍で上下し、単独運転判断が不安定になる可能性がある。なお、このような不安定性は常に発生するわけではなく、例えば負荷13の状況によって起こり得る。
そこで、このような場合、制御回路27は、分散電源が単独運転であると判断されてから、具体的には単独運転フラグFTがオンになってから、既定のオフ待機期間twfが経過した後、スイッチ21をオフにするように制御する。オフ待機期間twfの経過判断は例えばメインルーチンで行えばよい。なお、オフ待機期間twfとは、単独運転フラグFTがオンになってから実際にスイッチ21をオフにするまでの期間のことで、あらかじめ負荷13の変動要因等を基に決定して制御回路27のメモリに記憶しておく。オフ待機期間twfとしては、本実施の形態1の場合、上記したカウンタcntの上限カウンタ値cntu近傍での不安定な期間が、長くても0.01秒であったので、マージンを考慮して0.02秒と決定する。従って、常時割り込み制御の場合、上記したように単独運転が発生してからカウンタcntが上限カウンタ値cntuに至るまでに0.01秒、その後オフ待機期間twfが0.02秒であるので、合計0.03秒でスイッチ21をオフにすることになる。ゆえに、このような制御を行なっても、従来の少なくとも3サイクル(系統電源周波数が50Hzの場合、0.06秒)必要であった単独運転検出期間が半減され高応答性が確保できる。また常時割り込みでカウンタcntが不安定になっても、より確実にスイッチ21をオフにでき、高信頼性が得られる。
スイッチ21をオフにした後、制御回路27は電圧検出回路23により系統電源15の瞬時電圧Viを検出し、系統電源15の停電が復帰したか否かを監視する。そして、系統電源15の復帰を認識すると、制御回路27は系統電源15の位相や振幅に合わせるようにインバータ19を制御し、図2のサブルーチンのサンプリング周期Ps毎の割り込み動作を許可する。そして、系統電源15が正常に復帰すれば、図2のS21でYes、S23でNoとなるので、保持されていたカウンタcntの値はS25によりサンプリング周期Ps毎に1ずつ減算される。
図2のサブルーチンから戻ると、メインルーチンはカウンタcntが、既定の復帰カウンタ値cntrに至ったか否かを判断する。ここで、復帰カウンタ値cntrとは制御回路27が系統電源15の復帰を認識してから確実に正常と判断できるまでの期間(以下、復帰期間trという)からあらかじめ決定されたものである。具体的には、本実施の形態1の場合、復帰期間trがマージンを考慮して5m秒であったので、復帰期間tr(=5m秒)をサンプリング周期Ps(=50μ秒)で除することにより、復帰カウンタ値cntrは100と求められる。この復帰カウンタ値cntrは制御回路27のメモリに記憶されている。
もし、カウンタcntが復帰カウンタ値cntrに至っていなければ、まだ復帰期間trが経過していないので、メインルーチンはサンプリング周期Ps毎に図2のサブルーチンの実行を繰り返す。その間にも系統電源15が正常であればカウンタcntの値が1ずつ減算されていく。そして、カウンタcntが復帰カウンタ値cntrに至れば、制御回路27は系統電源15が確実に復帰していると判断し、太陽電池11を系統電源15に接続するためにスイッチ21をオンにする。
このように動作することで、系統電源15の復帰直後に想定される不安定性を除外することができる。すなわち、もし系統電源15が復帰したものの不安定であった場合にスイッチ21をオンにしてから図2のサブルーチンの割り込み動作を許可すると、その直前のカウンタcntの値は上限カウンタ値cntu(=200)を保持しているので、図2のサブルーチンによりカウンタcntの値が不安定性に追従して増減を繰り返すことになる。その結果、不安定な期間はカウンタcntが200になったりならなくなったりを繰り返すことになるので、スイッチ21がチャタリングを起こす。そこで、これを防ぐために制御回路27が系統電源15の復帰を認識してもカウンタcntが復帰カウンタ値cntrに至るまではスイッチ21をオフのままとし、スイッチ21のオンオフ制御にヒステリシスを持たせる制御としている。ゆえに、復帰時のチャタリングがなく、かつ、系統電源15の復帰直後の不安定性を除外できる高信頼の分散型電源装置が得られる。
なお、チャタリングを防ぐためには、スイッチ21をオフにした際にカウンタcntを初期値の0にして、系統電源15が安定するまでの復帰期間trを別途計測し、復帰期間trの経過後にスイッチ21をオンにする動作としてもよい。しかし、カウンタcntの初期化や復帰期間trの計測を行う必要があり制御が複雑になる。このことから、本実施の形態1のように、カウンタcntの値を上限カウンタ値cntuのまま保持し、系統電源15の復帰時にカウンタcntが復帰カウンタ値cntrに至ればスイッチ21をオンにするようにすることで、図2のサブルーチンをそのまま利用でき、復帰期間trを別途計測する必要がなくなる。従って、本実施の形態1の動作の方が簡単になるため望ましい。
なお、ここでは復帰カウンタ値cntrを100と決定したが、これに限定されるものではなく、使用する系統電源15における復帰期間trやマージンの大きさ、サンプリング周期Psに応じて決定すればよい。
なお、復帰カウンタ値cntrを設定することでスイッチ21のチャタリングを防ぐ構成としているが、カウンタcntが復帰カウンタ値cntrに至った後、再度図2のサブルーチンが実行された際に、例えば負荷13の状況によっては、位相差Δθが既定範囲外であれば、カウンタcntは1だけ加算される。そして、その次に図2のサブルーチンが実行された際に、位相差Δθが既定範囲内であればカウンタcntが1だけ減算される。このように、カウンタcntの値が復帰カウンタ値cntr近傍でも上下し、復帰の認識が不安定になる場合がある。
そこで、このような場合、制御回路27は、系統電源の復帰時にカウンタcntが、復帰カウンタ値cntrに至り既定のオン待機期間twnが経過した後、スイッチ21をオンにするように制御する。オン待機期間twnの経過判断は例えばメインルーチンで行う。なお、オン待機期間twnとは、カウンタcntが復帰カウンタ値cntrに至ってから実際にスイッチ21をオンにするまでの期間のことで、あらかじめ負荷13の変動要因等を基に決定して制御回路27のメモリに記憶しておく。オン待機期間twnとしては、オフ待機期間twfと同様の考え方により0.02秒と決定する。従って、スイッチ21が実際にオンになるまでには、復帰期間tr(=0.005秒)にオン待機期間twn(=0.02秒)を合計した0.025秒が必要となる。しかし、この合計期間は上記した常時割り込み時のスイッチ21をオフにする期間(=0.03秒)よりも短いので、オン待機期間twnを適用しても高応答な復帰動作を実現できる。また、カウンタcntの不安定性をさらに低減できるので、よりチャタリングの可能性が低い状態でスイッチ21をオンにでき、高信頼性が得られる。
なお、オフ待機期間twfやオン待機期間twnは、負荷13の電力消費状況等に応じていずれか一方を用いて制御してもよい。
以上の構成、動作により、系統電源15の1サイクルより極めて短期間のサンプリング周期Ps毎に系統電源15の瞬時電圧Viを検出して瞬時位相θを求め、前回瞬時位相θoとの位相差Δθが既定範囲を超えることによる位相ずれをカウントするので、従来よりも高応答に単独運転であると判断できる。さらに、カウンタcntが上限カウンタ値cntuに至るまでは単独運転であると判断しないので、ノイズや負荷変動による短期的な位相ずれに対する誤検出が低減され、高信頼性も得られる。従って、高応答性と高信頼性を備える単独運転検出機能を有する分散型電源装置を実現できる。
(実施の形態2)
本実施の形態2における分散型電源装置の構成は図1に示すものと同じであるため、詳細な説明を省略する。また、図2に示す単独運転検出のためのサブルーチンも同じであるため、その詳細な動作説明を省略する。本実施の形態2で特徴となる部分は、図2のサブルーチンで単独運転フラグFTがオンになった場合(S31)のメインルーチンの動作である。
本実施の形態2における分散型電源装置の構成は図1に示すものと同じであるため、詳細な説明を省略する。また、図2に示す単独運転検出のためのサブルーチンも同じであるため、その詳細な動作説明を省略する。本実施の形態2で特徴となる部分は、図2のサブルーチンで単独運転フラグFTがオンになった場合(S31)のメインルーチンの動作である。
すなわち、本実施の形態2では、単独運転フラグFTがオンになり、分散電源(太陽電池11)が単独運転であると判断されると、制御回路27内のメインルーチンは、分散電源と系統電源15との間に電気的に接続される電力変換回路であるインバータ19の動作をオフにするように制御信号contを出力する。これを受け、インバータ19は、例えばインバータ19に内蔵される図示しない半導体スイッチング素子をオフにすることにより、その動作を停止する。これにより、図2の動作は受動型単独運転検出方式であるので、スイッチ21をオフにすることなく、分散電源を系統電源15から解列することができる。
また、系統電源15の復帰時における本実施の形態2のメインルーチンの動作は、基本的に実施の形態1と同じであるが、分散電源の系統電源15からの解列時にスイッチ21はオンのままであるので、ここでは実施の形態1におけるスイッチ21をオンにする動作に替えて、電力変換回路(インバータ19)をオンにする動作を行う。すなわち、制御回路27は、分散電源の単独運転を判断した際に、カウンタcntの値を保持し、系統電源15の復帰時にカウンタcntが、既定の復帰カウンタ値cntrに至れば、電力変換回路をオンにする。これにより、インバータ19の動作がオンオフを繰り返すチャタリングを防ぎつつ、系統電源15の復帰直後の不安定性を除外できる高信頼の分散型電源装置が得られる。
以上の構成、動作により、実施の形態1と同様に、高応答性と高信頼性を備える単独運転検出機能を有する分散型電源装置を実現できる。
なお、本実施の形態2においても、実施の形態1で説明したオフ設定期間twfやオン設定期間twnを用いて、電力変換回路をオフ、オンにする制御を行なってもよい。
また、分散電源の単独運転が検出された際に、実施の形態1ではスイッチ21を、実施の形態2では電力変換回路を、それぞれオフにするように制御しているが、これは両者を同時にオフにしてもよい。この場合は、分散電源を系統電源15から二重に解列することができるので、さらに信頼性が高まる。
また、実施の形態1ではスイッチ21が2ヶ所に設けられているが、分散電源の単独運転が検出された際に、スイッチ21のいずれか1ヶ所をオフにするとともに、電力変換回路をオフにするように制御してもよい。この場合も分散電源を系統電源15から二重に解列することができるので、高信頼性が得られる。
これらのことから、電源回路17にスイッチ21とインバータ19の両方が設けられている構成で、図2に示す受動型単独運転検出方式により分散電源の単独運転が検出された際には、スイッチ21とインバータ19の少なくともいずれか一方をオフにするように制御すればよい。
また、実施の形態1、2では、図2のS19で位相差Δθが負の所定値Δθmである場合は図2のサブルーチンを終了することで、カウンタcntの加減算を行わないようにしているが、このS19の動作は特になくてもよい。すなわち、位相差Δθが負の所定値Δθmになる毎にS21でNoとなるため、位相ずれが発生しているものとしてカウンタcntに1が加算されるが、系統電源15が正常であれば次のサンプリングタイミングでカウンタcntから1が減算されて元に戻る。従って、S19の動作を行わないことによるカウンタcntの誤差は上限カウンタ値cntu(=200)に対し0.5%と小さいので、高精度な単独運転検知が可能である。但し、上限カウンタ値cntuが小さい場合は誤差が相対的に大きくなるので、総括的には高精度化のために実施の形態1、2のようにS19の動作を行う方が望ましい。
また、実施の形態1、2では、系統電源15の周波数fcが50Hzの場合について説明したが、これは60Hzなど他の周波数であってもよい。
また、実施の形態1、2では、負荷13への周波数変動を所定の範囲(±2Hz)内としたが、所定の範囲はそれに限らず、例えばさらに小さい±1.5Hzや±1Hzなどの値として周波数fcの安定化を図ってもよい。これにより、下限周波数fkや上限周波数fuも実施の形態1、2とは異なる値になるため、下限位相差Δθkと上限位相差Δθuもそれに応じて決定する必要がある。従って、下限位相差Δθkと上限位相差Δθuは、負荷13への周波数変動に対する所定の範囲に基き、系統電源15の電力品質や電圧検出回路23の精度等も加味して、あらかじめ決定しておけばよい。
また、実施の形態1、2において、下限位相差Δθkと上限位相差Δθuで決まる既定範囲よりも狭い位相差範囲を定義し、位相差Δθが前記の位相差範囲を超えた場合は、カウンタcntとは別に設けた周波数異常を検出するためのカウンタを加算し、所定値に至れば周波数fcが異常であると検出するようにしてもよい。これにより、分散電源の単独運転検出よりも早く周波数fcの異常を検出できるので、例えばノイズ等の要因で周波数fcが一時的に異常になっても早期に周波数安定化動作を行うことができ、さらなる高信頼性が得られる。なお、上記した所定値はノイズ等の要因で周波数fcが異常となる期間を基にマージンを考慮してあらかじめ決定しておけばよい。具体的には、実施の形態1、2の構成においてノイズによる周波数fcの異常期間が最大2m秒であったので、例えばその2倍のマージンを考慮した4m秒を、サンプリング周期Ps(=50μ秒)で除することにより、上記した所定値は80と決定される。
また、実施の形態1、2では、分散電源として太陽電池11を用いた例を示したが、これは燃料電池や風力発電機、内燃機関の駆動による発電機、蓄電装置等のように、系統電源15に直接接続されないものであればよい。
本発明にかかる分散型電源装置は、高応答性と高信頼性を備えた単独運転検出ができるので、特に系統電源に連系して運転される分散型電源装置等として有用である。
11 太陽電池
15 系統電源
21 スイッチ
23 電圧検出回路
27 制御回路
15 系統電源
21 スイッチ
23 電圧検出回路
27 制御回路
Claims (6)
- 分散電源と、
前記分散電源と系統電源との間に電気的に接続されるスイッチ、および電力変換回路と、
前記系統電源に電気的に接続され、前記系統電源の瞬時電圧(Vi)を検出する電圧検出回路と、
前記スイッチ、電力変換回路、および電圧検出回路と電気的に接続される制御回路と、を備え、
前記制御回路は、前記電圧検出回路により前記瞬時電圧(Vi)を検出し、前記瞬時電圧(Vi)より瞬時位相(θ)を求め、前記瞬時位相(θ)と前回求めた前回瞬時位相(θo)との位相差(Δθ)を求め、
前記位相差(Δθ)が、既定の上限位相差(Δθu)と既定の下限位相差(Δθk)とにより決まる既定範囲内である場合、カウンタ(cnt)が既定の下限カウンタ値(cntk)に至っていなければ前記カウンタ(cnt)から1を減算し、
前記位相差(Δθ)が前記既定範囲を超える場合、前記カウンタ(cnt)が既定の上限カウンタ値(cntu)に至っていなければ前記カウンタ(cnt)に1を加算し、前記カウンタ(cnt)が前記上限カウンタ値(cntu)に至れば、前記分散電源が単独運転であると判断する、
これらの動作を既定のサンプリング周期(Ps)毎に繰り返し、
前記分散電源が単独運転であると判断された場合は、前記スイッチ、または前記電力変換回路の少なくとも一方をオフにするようにした分散型電源装置。 - 前記制御回路は、前記分散電源が単独運転であると判断されてから既定のオフ待機期間(twf)が経過した後、前記スイッチ、または前記電力変換回路の少なくとも一方をオフにするようにした請求項1に記載の分散型電源装置。
- 前記制御回路は、前記分散電源の単独運転を判断した際に、前記カウンタ(cnt)の値を保持し、
前記系統電源の復帰時に前記カウンタ(cnt)が、既定の復帰カウンタ値(cntr)に至れば、前記スイッチ、および前記電力変換回路をオンにするようにした請求項1に記載の分散型電源装置。 - 前記制御回路は、前記系統電源の復帰時に前記カウンタ(cnt)が、前記復帰カウンタ値(cntr)に至り既定のオン待機期間(twn)が経過した後、前記スイッチ、および前記電力変換回路をオンにするようにした請求項3に記載の分散型電源装置。
- 前記制御回路は、前記位相差(Δθ)が負の所定値(Δθm)である場合は、前記カウンタ(cnt)の加減算を行わないようにした請求項1に記載の分散型電源装置。
- 前記下限位相差(Δθk)と前記上限位相差(Δθu)は、前記負荷への周波数変動に対する所定の範囲に基いて、あらかじめ決定される請求項1に記載の分散型電源装置。
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KR20150143922A (ko) * | 2014-06-13 | 2015-12-24 | 현대자동차주식회사 | 전력 변환 장치의 제어 방법 |
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CN115483750A (zh) * | 2021-06-16 | 2022-12-16 | Asco动力技术公司 | 主动式发动机启动(pes) |
-
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