JP2012081706A - 液体噴射装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ターゲットの端縁から粉塵が発生する虞がある場合において、そのような粉塵が液体噴射ヘッドに付着することを抑制することができる液体噴射装置を提供する。
【解決手段】インクジェット式プリンター11は、記録用紙12の端縁を該記録用紙12における端縁に沿う部分とノズル形成面18aとの間に位置することにより被覆可能な形状をなすカバー部材21を備える。カバー部材21は、記録ヘッド18からのインクの噴射領域内で記録用紙12の端縁を該記録用紙12よりもノズル形成面18aから覆う被覆位置と、記録用紙12の端縁をノズル形成面18aに臨ませるために被覆位置から退避した退避位置との間を移動自在とされている。
【選択図】図2
【解決手段】インクジェット式プリンター11は、記録用紙12の端縁を該記録用紙12における端縁に沿う部分とノズル形成面18aとの間に位置することにより被覆可能な形状をなすカバー部材21を備える。カバー部材21は、記録ヘッド18からのインクの噴射領域内で記録用紙12の端縁を該記録用紙12よりもノズル形成面18aから覆う被覆位置と、記録用紙12の端縁をノズル形成面18aに臨ませるために被覆位置から退避した退避位置との間を移動自在とされている。
【選択図】図2
Description
本発明は、例えばインクジェット式プリンターなどの液体噴射装置に関する。
従来から、液体をターゲットに対して噴射する液体噴射装置として、インクジェット式プリンター(以下、「プリンター」という。)が知られている。このプリンターは、記録ヘッド(液体噴射ヘッド)を備えるとともに、記録ヘッドに供給されるインク(液体)を記録ヘッドのノズル形成面に形成されたノズルから記録用紙(ターゲット)に向けて噴射することにより印刷を行っている。
ところで、搬送時における記録用紙の振動などによって記録用紙の端縁(紙端)からは紙粉(粉塵)が飛散する。そして、飛散した紙粉が記録用紙の周辺を浮遊してその一部がノズル付近に付着する結果、ノズルから噴射されるインク滴の飛行する方向が変化したり、ノズルが紙粉によって塞がれるといったノズル詰まりが発生したりする。
飛散した紙粉がノズルに付着することを抑えるようにしたプリンターとして、例えば、特許文献1が挙げられる。特許文献1において、記録ヘッドに対向して搬送用金属ガイドが設けられ、この搬送用金属ガイドには、搬送途中の記録用紙の裏面が接触するようになっている。また、記録ヘッドのノズル形成面を形成するノズルプレートは金属より形成され、アース電位とされている。そして、特許文献1では、搬送用金属ガイドに極性の直流電圧を印加することにより、記録ヘッドと搬送用金属ガイドの間に電界を発生させる。すると、搬送途中で摩擦により帯電した紙粉が、電界との相互作用により記録用紙に付着し、紙粉が記録ヘッドのノズル付近に付着することが抑制される。
ところで、特許文献1に開示されるプリンターのように、電界を発生させて紙粉を記録用紙に付着させるようにしても、記録用紙に付着しなかった紙粉は飛散してしまう。そして、紙粉は、記録用紙の紙端から発生しやすく、記録ヘッドが記録用紙の紙端近くにある場合には、紙粉が記録ヘッドのノズル近傍に付着してしまうという問題があった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ターゲットの端縁から粉塵が発生する虞がある場合において、そのような粉塵が液体噴射ヘッドに付着することを抑制することができる液体噴射装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の液体噴射装置は、ターゲットに向けて液体を噴射するノズルが形成されたノズル形成面を有する液体噴射ヘッドと、前記ターゲットの端縁を該ターゲットにおける端縁に沿う部分と前記ノズル形成面との間に位置することにより被覆可能な形状をなすカバー部材とを備え、該カバー部材は、前記液体噴射ヘッドからの前記液体の噴射領域内で前記ターゲットの端縁を該ターゲットよりも前記ノズル形成面側から覆う被覆位置と、前記ターゲットの端縁を前記ノズル形成面に臨ませるために前記被覆位置から退避した退避位置との間を移動自在とされている。
この構成によれば、カバー部材が被覆位置に配置されることにより、液体噴射ヘッドによる液体の噴射領域内でターゲットの端縁をノズル形成面側から被覆することができる。すなわち、被覆位置に配置されたカバー部材が、ターゲットとノズル形成面との間に介在し、液体噴射ヘッドの噴射領域内では、ターゲットの端縁よりもノズル形成面側はカバー部材によって遮られる。このため、ターゲットがその端縁から粉塵を発生させる虞のある場合には、そのように発生した粉塵が飛散しても、カバー部材によって粉塵がノズル形成面に向けて舞い上がることを抑制することができ、液体噴射ヘッドのノズル付近に粉塵が付着することを抑制することができる。また、カバー部材が退避位置に配置されると、ターゲットの端縁はカバー部材によって被覆されないため、例えば縁なし印刷を行う場合において、カバー部材が液体噴射ヘッドからの液体噴射の邪魔になることが無い。
本発明の液体噴射装置において、前記カバー部材は、前記ターゲットにおける複数の端縁を個別に被覆可能に複数設けられ、複数のカバー部材のうちの少なくとも1つが移動機構により移動自在に形成されている。
この構成によれば、複数のカバー部材のうち移動自在とされたカバー部材をターゲットのサイズや位置に応じて移動させることにより、サイズ違いのターゲットの端縁を同様に被覆することができる。
本発明の液体噴射装置において、前記ターゲットは四角形状をなすとともに、前記カバー部材は、前記ターゲットにおける複数の端縁のうち対向する一対の端縁を覆うように2つ配設され、該2つのカバー部材が移動自在に形成されている。
この構成によれば、例えば、2つのカバー部材のうち一方が移動不能に配置されていると、2つのカバー部材でターゲットの対向する一対の端縁を被覆するには、ターゲットの一方の端縁が移動不能のカバー部材によって被覆されるようにターゲットの位置補正を行う必要が生じる。しかし、2つのカバー部材それぞれが移動自在であると、ターゲットの位置補正を行うことなく、対向する一対の端縁をカバー部材で簡単に被覆することができる。
本発明の液体噴射装置において、前記ターゲットは前記液体噴射ヘッドからのインクの噴射により印刷が施される記録用紙であり、前記カバー部材を移動させる移動機構は、前記ターゲットに縁なし印刷を行うときは前記カバー部材を前記退避位置に移動させ、前記ターゲットに縁あり印刷を行うときは前記カバー部材を前記被覆位置に移動させる。
この構成によれば、縁なし印刷のときは、カバー部材によってターゲットの端縁は覆われていないため、ターゲットの端縁にまでインク滴を着弾させることができ、カバー部材を備えた構成であっても縁なし印刷を実現することができる。
本発明の液体噴射装置において、前記カバー部材は、前記被覆位置では前記ターゲットから前記ノズル形成面側へ離間している。
この構成によれば、カバー部材によってターゲットを被覆した状態では、ターゲットとカバー部材との接触がなく、その接触によるターゲットからの粉塵の発生を無くすことができる。
この構成によれば、カバー部材によってターゲットを被覆した状態では、ターゲットとカバー部材との接触がなく、その接触によるターゲットからの粉塵の発生を無くすことができる。
以下、本発明を液体噴射装置の一種であるインクジェット式プリンターに具体化した実施形態を図1〜図5に従って説明する。なお、以下の説明において、「前後方向」、「左右方向」、「上下方向」をいう場合は図1及び図2に矢印で示す前後方向、左右方向、上下方向をそれぞれ示すものとする。また、この場合における前後方向はターゲットの搬送方向に相当すると共に、左右方向はターゲットにおける搬送方向と交差する幅方向に相当し、上下方向は鉛直方向に相当する。
図1に示すように、インクジェット式プリンター11において、図示しない本体ケース内に設けられた搬送ユニット13は、複数(本実施形態では4組)の上下一対の搬送ローラー14により、ターゲットとしての記録用紙12を所定間隔で搬送方向X(図1では前方向)に沿って順次搬送する。各搬送ローラー14は、図示しない搬送モーターによってそれぞれ駆動されるようになっている。
インクジェット式プリンター11において、ケース内の搬送ユニット13の上方には記録ユニット15が配置されている。図1及び図2に示すように、本体ケース内には、ガイド軸16が、搬送方向Xと交差する幅方向Y(左右方向)に延びるように架設されるとともに、ガイド軸16には、キャリッジモーター(図示せず)の駆動に伴って幅方向Yへ往復移動するキャリッジ17が支持されている。さらに、キャリッジ17の下面側には液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド18が設けられている。なお、記録ヘッド18の下面側となるノズル形成面18aには、図示しないインクカートリッジから供給される各色(例えばシアン、マゼンタ、イエロー及びブラックの4色)の液体としてのインクを噴射するためのノズル18b(図3参照)が形成されている。なお、ガイド軸16と、キャリッジ17と、記録ヘッド18とから記録ユニット15が構成される。
本体ケース内において、記録ユニット15の下方には、搬送ローラー14によって搬送されてきた記録用紙12を支持する支持部材20が配置されている。支持部材20は、記録ヘッド18のノズル形成面18aに対して記録用紙12の搬送経路を挟んで対向するように配置されている。そして、支持部材20に記録用紙12が支持されると、ノズル形成面18aは記録用紙12に対向するとともに、そのノズル形成面18aのノズル18bから記録用紙12の印刷面(表面)に向けてインクが噴射されて印刷が施されるようになっている。
図2に示すように、本体ケース内において、支持部材20の左右両側であり、ガイド軸16の真下となる位置には、カバー部材21が配設されている。このカバー部材21は、支持部材20上に支持された記録用紙12の左右両端部の一部を、記録用紙12よりも上側(ノズル形成面18a側)へ離間した位置から被覆可能に設けられている。なお、記録用紙12の左右両端部とは、記録用紙12の左右両端縁だけでなく、左右両端縁から若干内側寄りまでの部位のことである。
カバー部材21は、合成樹脂材料により矩形板状に形成されている。そして、カバー部材21は、該カバー部材21の長辺方向が幅方向Y(前後方向)へ延びるとともに、水平に支持された状態で配置されている。また、図3に示すように、カバー部材21の短辺方向への長さは、記録用紙12のいずれのサイズでも、記録用紙12の左右両端縁の全長(搬送方向Xに沿った全長)よりも短くなっている。そして、カバー部材21が、記録用紙12を上側(ノズル形成面18a側)から被覆する位置に配置されると、記録用紙12の左右両端部のうち搬送方向Xに沿った端縁の長さ全体のうちの一部(端縁に沿う部分)がカバー部材21によって被覆されるようになっている。すなわち、カバー部材21は、記録用紙12の搬送方向Xに沿った端縁を、この端縁に沿う部分を被覆可能な形状に形成されている。そして、このカバー部材21が記録用紙12を上側から被覆する位置を、カバー部材21の被覆位置とする。
図4及び図5に示すように、カバー部材21は、被覆位置から幅方向Yに沿って支持部材20の左右両端から離間するまで後退した位置である退避位置に配置可能になっている。カバー部材21が退避位置にあると、記録用紙12はカバー部材21によって全く被覆されず、記録用紙12の表面(端縁)がノズル形成面18aに臨むようになる。
上記カバー部材21は、移動機構によって被覆位置と退避位置との間を移動自在とされており、被覆位置と退避位置の2位置を取り得るように設けられている。次に、上記移動機構について説明する。
図2及び図4に示すように、カバー部材21の下面には、カバー部材21の長辺方向に沿ってラック21aが形成されている。また、カバー部材21の下方には、ピニオン22がラック21aに対して噛合した状態で配設されている。ピニオン22は、カバー部材21の長辺方向と直交する方向(搬送方向X)に沿う軸線を中心に回転するようになっている。両ピニオン22には移動モーター23が動力伝達可能に連結されるとともに、移動モーター23は制御部24によって正逆両方向へ回転可能に駆動が制御されるようになっている。
そして、移動モーター23の駆動に伴って両ピニオン22が同期して回転することにより、2つのカバー部材21は、水平姿勢を維持しつつ幅方向Yに移動するようになっている。なお、移動モーター23が正方向へ回転するように駆動されると、両カバー部材21は退避位置から被覆位置に向けて移動し、移動モーター23が逆方向へ回転するように駆動されると、両カバー部材21は被覆位置から退避位置に向けて移動するようになっている。上記ラック21aと、ピニオン22と、移動モーター23と、制御部24とから移動機構が構成されている。
両カバー部材21は、記録ヘッド18の往復移動する方向に沿って往復移動するようになっている。そして、両カバー部材21は、ガイド軸16の真下に配置されていることから、両カバー部材21は、記録ヘッド18の移動領域内で往復移動自在になっているとともに、インクの噴射領域内でも往復移動自在になっている。両カバー部材21は、被覆位置に配置されると、記録ヘッド18によるインクの噴射領域内で記録用紙12の左右両端部を被覆するようになっている。
両カバー部材21は、印刷の種類に合わせて配置を変更可能になっている。具体的には、記録用紙12への印刷が、記録用紙12の縁部に画像を形成しない(すなわち、縁部にインク滴を着弾させない)「縁あり印刷」の場合には、カバー部材21は被覆位置に配置されるようになっている。この縁あり印刷の場合、カバー部材21は、記録用紙12の左右両端部を被覆するが、各カバー部材21が被覆する領域は、記録用紙12の各端縁から印刷領域の各端縁までである。このため、縁あり印刷時には、カバー部材21は、インク滴の着弾しない記録用紙12の縁部を被覆する。
一方、記録用紙12への印刷が、記録用紙12の縁部にも画像を適宜形成する(すなわち、縁部にインク滴を着弾させる)「縁なし印刷」の場合には、カバー部材21は退避位置に配置されるようになっている。この縁なし印刷の場合、各カバー部材21は、記録用紙12を全く被覆しない。
また、カバー部材21は、記録用紙12のサイズに合わせて被覆位置が変更されるようになっている。例えば、記録用紙12がA4サイズの場合と、A3サイズの場合とでは、A4サイズの場合の方が、記録用紙12の左右両端縁が、支持部材20の左右両端縁よりも中央寄りに位置する。このため、例えば、記録用紙12がA4サイズの場合には、A3サイズの場合と比べてカバー部材21は、該カバー部材21の先端が支持部材20の中央寄りに位置するように配置される。
記録用紙12のサイズ毎の被覆位置は予め設定されており、各サイズの被覆位置毎に、移動モーター23の回転数がパラメータとして対応付けられている。よって、例えば、カバー部材21をA4サイズの記録用紙12での被覆位置に配置する場合には、制御部24は、A4サイズに対応付けられた移動モーター23の回転数で移動モーター23を駆動させるようになっている。なお、印刷種類(「縁あり印刷」か「縁なし印刷」)の情報、及び記録用紙12のサイズの情報は、その記録用紙12への印刷を行う前に、制御部24に予め入力される。
次に、インクジェット式プリンター11の動作について、A4サイズの記録用紙12で縁あり印刷と縁なし印刷を行う場合を例に挙げて説明する。
さて、制御部24は、A4サイズの記録用紙12で縁あり印刷を行う旨の制御指令が入力された場合には、A4サイズに対応付けられた回転数で正方向へ回転するように移動モーター23を駆動させる。すると、移動モーター23の回転運動がピニオン22を介してカバー部材21の直線運動に変換されるとともに、両カバー部材21は、退避位置から被覆位置に向けて移動する。そして、移動モーター23が所定回転数だけ回転すると、制御部24は移動モーター23の駆動を停止させる。すると、図2及び図3に示すように、両カバー部材21が、A4サイズの記録用紙12に設定された被覆位置に配置される。
さて、制御部24は、A4サイズの記録用紙12で縁あり印刷を行う旨の制御指令が入力された場合には、A4サイズに対応付けられた回転数で正方向へ回転するように移動モーター23を駆動させる。すると、移動モーター23の回転運動がピニオン22を介してカバー部材21の直線運動に変換されるとともに、両カバー部材21は、退避位置から被覆位置に向けて移動する。そして、移動モーター23が所定回転数だけ回転すると、制御部24は移動モーター23の駆動を停止させる。すると、図2及び図3に示すように、両カバー部材21が、A4サイズの記録用紙12に設定された被覆位置に配置される。
そして、記録用紙12の左右両端部の一部がカバー部材21によって被覆された状態で、搬送ユニット13によって記録用紙12が搬送方向Xへ搬送されるとともに、記録ヘッド18が幅方向Yに移動しながら、図2の実線と2点鎖線に示す位置を往復移動し、縁あり印刷が行われる。すると、カバー部材21によって記録用紙12の左右両端縁が上方から覆われているため、記録用紙12の端縁から発生した紙粉がカバー部材21より上方へ舞い上がることが抑制される。
A4サイズの記録用紙12で縁なし印刷を行う旨の制御指令が制御部24に入力された場合には、制御部24は、移動モーター23が逆方向に回転するように駆動させる。すると、移動モーター23の回転運動がピニオン22を介してカバー部材21の直線運動に変換されるとともに、両カバー部材21は、被覆位置から退避位置に向けて移動する。そして、移動モーター23が所定回転数だけ回転すると、制御部24は移動モーター23の駆動を停止させる。すると、図4及び図5に示すように、両カバー部材21が退避位置に配置される。カバー部材21が退避位置に配置されることにより、記録用紙12の左右両端部はカバー部材21によって上方から被覆されることがなくなる。そして、記録ヘッド18が幅方向Yに移動しながら、図4の実線と2点鎖線に示す位置を往復移動し、縁なし印刷が行われる。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)記録ヘッド18の移動領域(噴射領域)内で往復移動自在なカバー部材21を設け、このカバー部材21を、記録用紙12の端部を被覆する被覆位置と、記録用紙12を被覆しない退避位置との間で移動自在にした。そして、カバー部材21が被覆位置に配置されることにより、記録ヘッド18の移動領域内で記録用紙12の端縁をノズル形成面18a側から被覆することができる。すると、記録ヘッド18の移動領域内では、記録用紙12の端縁よりもノズル形成面18a側はカバー部材21によって遮られる。このため、記録用紙12がその端縁から紙粉を発生させる虞がある場合には、発生した紙粉が飛散しても、カバー部材21よって紙粉が上方(ノズル形成面18aに向けて)へ舞い上がることを抑制することができ、そのカバー部材21の上方に位置する記録ヘッド18のノズル18b付近に紙粉が付着することを抑制することができる。
(1)記録ヘッド18の移動領域(噴射領域)内で往復移動自在なカバー部材21を設け、このカバー部材21を、記録用紙12の端部を被覆する被覆位置と、記録用紙12を被覆しない退避位置との間で移動自在にした。そして、カバー部材21が被覆位置に配置されることにより、記録ヘッド18の移動領域内で記録用紙12の端縁をノズル形成面18a側から被覆することができる。すると、記録ヘッド18の移動領域内では、記録用紙12の端縁よりもノズル形成面18a側はカバー部材21によって遮られる。このため、記録用紙12がその端縁から紙粉を発生させる虞がある場合には、発生した紙粉が飛散しても、カバー部材21よって紙粉が上方(ノズル形成面18aに向けて)へ舞い上がることを抑制することができ、そのカバー部材21の上方に位置する記録ヘッド18のノズル18b付近に紙粉が付着することを抑制することができる。
(2)また、カバー部材21が退避位置に配置されると、記録用紙12の端縁はカバー部材21によって上方から被覆されず、記録用紙12の端縁は記録ヘッド18に臨むようになる。このため、カバー部材21を退避位置に位置させることにより、縁なし印刷等を行う場合において、カバー部材21が記録ヘッド18による印刷の邪魔になることを無くすことができる。
(3)記録用紙12における四つの端部のうちの左右両端部を個別に被覆するようにカバー部材21を2つ設け、2つのカバー部材21それぞれを個別で往復移動自在に設けた。このため、2つのカバー部材21を記録用紙12のサイズや位置に応じて個別に移動させることにより、サイズ違いの記録用紙12の左右両端縁を同様に被覆することができる。
(4)記録用紙12における四つの端部のうちの左右両端部を個別に被覆するようにカバー部材21を2つ設け、2つのカバー部材21それぞれを個別で往復移動自在に設けた。ここで、例えば、2つのカバー部材21のうち一方が移動不能に配置されていると、2つのカバー部材21で記録用紙12の対向する左右両端部を被覆するには、記録用紙12の一方の端部が移動不能のカバー部材21によって被覆されるように記録用紙12を幅方向Yへ位置補正しなければならない。しかし、2つのカバー部材21それぞれが個別で移動自在であると、記録用紙12の位置補正を行うことなく左右両端部をカバー部材21で被覆することができる。
(5)縁あり印刷のときは、カバー部材21は被覆位置に配置され、縁なし印刷のときは、カバー部材21は退避位置に配置される。そして、縁なし印刷のときは、カバー部材21によって記録用紙12の左右両端部は覆われていないため、記録用紙12の左右両端縁にまでインク滴を着弾させることができ、カバー部材21を備えた構成であっても縁なし印刷を実現することができる。
(6)カバー部材21の被覆位置は、記録用紙12のサイズ毎に予め設定されている。このため、記録用紙12のサイズが代わっても、カバー部材21によって記録用紙12の左右端縁部を被覆することができる。
(7)カバー部材21は、記録用紙12の表面から上側(ノズル形成面18a側)へ離間した位置で記録用紙12の左右両端部を被覆する。このため、記録用紙12が搬送方向Xへ搬送される際に、カバー部材21に記録用紙12が摺接することがなく、その摺接による紙粉の発生はない。よって、カバー部材21は記録用紙12が搬送される際に発生する紙粉の舞い上がりだけを抑制すればよく、紙粉が記録ヘッド18のノズル18b付近に付着することを効果的に防止することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、カバー部材21が記録用紙12の表面からノズル形成面18a側へ離間した状態で左右両端部を被覆させたが、これに限らない。記録用紙12を間欠搬送する場合、記録用紙12の搬送が停止して印刷が行われるときは、カバー部材21を記録用紙12の表面に接触させた状態で左右両端部を被覆するようにしてもよい。そして、搬送を開始するときは、カバー部材21を退避位置に配置してもよい。
・上記実施形態では、カバー部材21が記録用紙12の表面からノズル形成面18a側へ離間した状態で左右両端部を被覆させたが、これに限らない。記録用紙12を間欠搬送する場合、記録用紙12の搬送が停止して印刷が行われるときは、カバー部材21を記録用紙12の表面に接触させた状態で左右両端部を被覆するようにしてもよい。そして、搬送を開始するときは、カバー部材21を退避位置に配置してもよい。
・上記実施形態では、縁なし印刷時にカバー部材21を退避位置に配置するようにしたが、縁なし印刷時以外でも、印刷を行わないときはカバー部材21を退避位置に配置するようにしてもよい。
・上記実施形態では、2つのカバー部材21の両方を被覆位置と退避位置との間で移動自在にしたが、2つのカバー部材21のうちの一方を移動不能に固定配置し、他方を移動自在にしてもよい。この場合、2つのカバー部材21で記録用紙12の左右両端部を被覆するには、記録用紙12の一方の端部が移動不能のカバー部材21によって被覆されるように記録用紙12を幅方向Yへ位置補正する。そして、その位置補正された記録用紙12の他方の端部を移動自在な他方のカバー部材21で被覆する。
・上記実施形態では、制御部24が、記録用紙12のサイズに合わせてカバー部材21の被覆位置を調節するようにしたが、制御部24ではなく手動でカバー部材21の被覆位置を調節するようにしてもよい。
・上記実施形態では、カバー部材21を2つ移動自在に設けたが、カバー部材21を3つ以上設けてもよく、そのうちの少なくとも1つが移動自在であればよい。
・上記実施形態では、カバー部材21は、幅方向Yに往復移動自在に設けられたが、これに限らない。すなわち、記録ヘッド18による噴射領域内で記録用紙12の端縁を被覆することができるのであれば、カバー部材21は幅方向Yに交差する方向に沿って往復移動自在に設けられていてもよい。
・上記実施形態では、カバー部材21は、幅方向Yに往復移動自在に設けられたが、これに限らない。すなわち、記録ヘッド18による噴射領域内で記録用紙12の端縁を被覆することができるのであれば、カバー部材21は幅方向Yに交差する方向に沿って往復移動自在に設けられていてもよい。
・上記実施形態では、カバー部材21の移動機構として、カバー部材21のラック21a、ピニオン22、移動モーター23、及び制御部24に具体化したが、これに限らない。例えば、本体ケース内の幅方向Yに沿ってボールねじを架設するとともに、そのボールねじをモーターにより正逆両方向へ回転可能にする。また、ボールねじに2つのカバー部材21を螺着する。そして、制御部により、モーターの回転数及び回転方向を制御してボールねじを回転させ、ボールねじの回転方向を制御することによりカバー部材を被覆位置と退避位置との間を往復移動自在にしてもよい。
・上記実施形態では、記録ヘッド18を移動自在に有しているシリアル式のプリンターに適用した。これに限らず、同じく記録ヘッド18を移動自在に有しているラテラル式のプリンターに適用してもよいし、記録用紙12の幅方向Yの全域にわたってインク滴を噴射するように位置に固定された記録ヘッド18を有しているラインヘッド方式のプリンターに適用してもよい。
・上記実施形態では、ターゲットとして記録用紙12に具体化したが、これに限らず、ターゲットとして、樹脂製フィルム、金属製フィルム、布、CD、DVD等の光ディスク、磁気ディスク、回路基板などに具体化してもよい。
・上記実施形態では、液体噴射装置をインクジェット式プリンター11に具体化したが、インク以外の他の液体を噴射したり吐出したりする液体噴射装置を採用してもよい。微小量の液滴を吐出させる液体噴射ヘッド等を備える各種の液体噴射装置に流用可能である。なお、液滴とは、上記液体噴射装置から吐出される液体の状態をいい、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう液体とは、液体噴射装置が噴射させることができるような材料であればよい。例えば、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状体、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状態、また物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなどを含む。また、液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インク及び油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。液体噴射装置の具体例としては、例えば液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルタの製造などに用いられる電極材や色材などの材料を分散又は溶解のかたちで含む液体を噴射する液体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置、捺染装置やマイクロディスペンサ等であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置を採用してもよい。そして、これらのうちいずれか一種の液体噴射装置に本発明を適用することができる。
11…インクジェット式プリンター(液体噴射装置)、12…記録用紙(ターゲット)、18…記録ヘッド(液体噴射ヘッド)、18a…ノズル形成面、18b…ノズル、21…カバー部材、21a…ラック(移動機構)、22…ピニオン(移動機構)、23…移動モーター(移動機構)、24…制御部(移動機構)
Claims (5)
- ターゲットに向けて液体を噴射するノズルが形成されたノズル形成面を有する液体噴射ヘッドと、
前記ターゲットの端縁を該ターゲットにおける端縁に沿う部分と前記ノズル形成面との間に位置することにより被覆可能な形状をなすカバー部材とを備え、
該カバー部材は、前記液体噴射ヘッドからの前記液体の噴射領域内で前記ターゲットの端縁を該ターゲットよりも前記ノズル形成面側から覆う被覆位置と、前記ターゲットの端縁を前記ノズル形成面に臨ませるために前記被覆位置から退避した退避位置との間を移動自在とされていることを特徴とする液体噴射装置。 - 前記カバー部材は、前記ターゲットにおける複数の端縁を個別に被覆可能に複数設けられ、複数のカバー部材のうちの少なくとも1つが移動機構により移動自在に形成されている請求項1に記載の液体噴射装置。
- 前記ターゲットは四角形状をなすとともに、前記カバー部材は、前記ターゲットにおける複数の端縁のうち対向する一対の端縁を覆うように2つ配設され、該2つのカバー部材が移動自在に形成されている請求項2に記載の液体噴射装置。
- 前記ターゲットは前記液体噴射ヘッドからのインクの噴射により印刷が施される記録用紙であり、前記カバー部材を移動させる移動機構は、前記ターゲットに縁なし印刷を行うときは前記カバー部材を前記退避位置に移動させ、前記ターゲットに縁あり印刷を行うときは前記カバー部材を前記被覆位置に移動させることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の液体噴射装置。
- 前記カバー部材は、前記被覆位置では前記ターゲットから前記ノズル形成面側へ離間している請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の液体噴射装置。
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Applications Claiming Priority (1)
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JP2010231804A JP2012081706A (ja) | 2010-10-14 | 2010-10-14 | 液体噴射装置 |
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JP2012081706A true JP2012081706A (ja) | 2012-04-26 |
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ID=46241091
Family Applications (1)
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JP2010231804A Pending JP2012081706A (ja) | 2010-10-14 | 2010-10-14 | 液体噴射装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2012081706A (ja) |
-
2010
- 2010-10-14 JP JP2010231804A patent/JP2012081706A/ja active Pending
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