JP2012076482A - 位置検知システムおよびその処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】精度良く列車位置を検知する位置検知システムを提供する。
【解決手段】移動局装置が通信フレームを基地局装置へ送信してから、その後に通信フレームを基地局装置から受信するまでの時間差と、基地局装置が移動局装置から通信フレームを受信してから、その後に通信フレームを移動局装置へ送信するまでの時間差とに基づいて、移動局装置と基地局装置との距離を算出し、移動局装置の位置を検出するシステムにおいて、前記時間差を順次取得し、複数の時間差を比較して、その時間差の差異が閾値以上である場合に、異常を示す通知情報を出力する。また、時間差に基づいて移動局装置の位置情報を算出し、複数の前後比較部から出力された異常または正常を示す通知情報に基づいて、複数の系統の位置算出部の何れの出力した位置情報を正常なものとして選択するかを判定する。
【選択図】図3
【解決手段】移動局装置が通信フレームを基地局装置へ送信してから、その後に通信フレームを基地局装置から受信するまでの時間差と、基地局装置が移動局装置から通信フレームを受信してから、その後に通信フレームを移動局装置へ送信するまでの時間差とに基づいて、移動局装置と基地局装置との距離を算出し、移動局装置の位置を検出するシステムにおいて、前記時間差を順次取得し、複数の時間差を比較して、その時間差の差異が閾値以上である場合に、異常を示す通知情報を出力する。また、時間差に基づいて移動局装置の位置情報を算出し、複数の前後比較部から出力された異常または正常を示す通知情報に基づいて、複数の系統の位置算出部の何れの出力した位置情報を正常なものとして選択するかを判定する。
【選択図】図3
Description
本発明は、列車の位置を検知する位置検知システムおよびその処理方法に関する。
列車の位置を検知する技術の一例として、移動局装置(列車)が通信フレームを基地局装置(線路上に備えられた装置)へ送信してから、その後に通信フレームを前記基地局装置から受信するまでの時間差と、基地局装置が移動局装置から通信フレームを受信してから、その後に通信フレームを移動局装置へ送信するまでの時間差とに基づいて、前記移動局装置と基地局装置との距離を算出し、その距離と基地局装置の絶対位置とに基づいて、現在の時刻における移動局装置(列車)の位置を検出する技術が存在する。
なお、列車の位置を検出する関連技術が特許文献1に開示されている。
なお、列車の位置を検出する関連技術が特許文献1に開示されている。
ここで、今後、列車の自動化や高速化が増すことにより、列車位置の検知について信頼性の高い技術が求められている。
そこでこの発明は、上述の課題を解決することのできる位置検知システムおよびその処理方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明は、移動局装置が通信フレームを基地局装置へ送信してから、その後に通信フレームを前記基地局装置から受信するまでの時間差と、前記基地局装置が前記移動局装置から通信フレームを受信してから、その後に通信フレームを前記移動局装置へ送信するまでの時間差とに基づいて、前記移動局装置と前記基地局装置との距離を算出し、前記移動局装置の位置を検出する位置検知システムであって、前記時間差を計測する複数の系統の時間差計測部と、前記時間差に基づいて前記移動局装置の位置情報を算出する、前記複数の系統の時間差計測部に対応した複数の系統の位置算出部と、前記移動局装置と前記基地局装置との通信フレームの送受信に応じて前記時間差または前記位置情報を順次取得し、当該順次取得した複数の時間差または前記位置情報を比較して、その時間差または前記位置情報の差異が閾値以上である場合に、異常を示す通知情報を出力する、前記複数の系統の時間差計測部に対応した複数の系統の前後比較部と、前記複数の前後比較部から出力された異常または正常を示す前記通知情報に基づいて、前記複数の系統の位置算出部の何れの出力した位置情報を正常なものとして選択するかを判定する出力系統判定部と、を備えることを特徴とする位置検知システムである。
また本発明は、移動局装置が通信フレームを基地局装置へ送信してから、その後に通信フレームを前記基地局装置から受信するまでの時間差と、前記基地局装置が前記移動局装置から通信フレームを受信してから、その後に通信フレームを前記移動局装置へ送信するまでの時間差とに基づいて、前記移動局装置と前記基地局装置との距離を算出し、前記移動局装置の位置を検出する位置検知システムにおける処理方法であって、複数の系統の時間差計測部が、前記時間差を計測し、前記複数の系統の時間差計測部に対応した複数の系統の位置算出部が、前記時間差に基づいて前記移動局装置の位置情報を算出し、前記複数の系統の時間差計測部に対応した複数の系統の前後比較部が、前記移動局装置と前記基地局装置との通信フレームの送受信に応じて前記時間差または前記位置情報を順次取得し、当該順次取得した複数の時間差または前記位置情報を比較して、その時間差または前記位置情報の差異が閾値以上である場合に、異常を示す通知情報を出力し、出力系統判定部が、前記複数の前後比較部から出力された異常または正常を示す前記通知情報に基づいて、前記複数の系統の位置算出部の何れの出力した位置情報を正常なものとして選択するかを判定することを特徴とする処理方法である。
本発明によれば、列車の位置を精度良く検知することができる。
以下、本発明の一実施形態による位置検知システムを図面を参照して説明する。
図1は同実施形態による位置検知システムの構成を示す図である。
この図において、符号10は列車1に搭載された移動局装置、符号20は列車1の走行経路上(列車1の路側帯等)に設置された基地局装置である。基地局装置20は、走行経路上に所定の間隔(例えば数十,数百メートル間隔)で設置されており、列車1に搭載された移動局装置10と無線通信を行う。
図1は同実施形態による位置検知システムの構成を示す図である。
この図において、符号10は列車1に搭載された移動局装置、符号20は列車1の走行経路上(列車1の路側帯等)に設置された基地局装置である。基地局装置20は、走行経路上に所定の間隔(例えば数十,数百メートル間隔)で設置されており、列車1に搭載された移動局装置10と無線通信を行う。
本実施形態においては、移動局装置10と基地局装置20との無線通信によって基地局装置20が列車の基地局装置20からの距離や、列車1の位置(列車の発車地点からの走行距離)などを算出する場合の例について説明するが、移動局装置10が列車1の基地局装置20からの距離や、列車1の位置を算出するようにしてもよい。また、本実施形態においては、列車の進行方向に設置されている基地局装置20と移動局装置10とが通信するものとして説明する。
図2は列車位置検知処理の概要を示す図である。
次に、移動局装置10と基地局装置20によって列車の位置が算出される具体例について説明する。
図2(a)は列車位置算出処理の第1の例を示している。
この図2(a)は、移動局装置10がマルチフレーム(通信フレーム)Aをタイミングa1で送信して、基地局装置20がマルチフレームAをタイミングa2で受信し、また基地局装置20がマルチフレームAの受信後にマルチフレームBをタイミングa3で送信して、移動局装置10がマルチフレームBをタイミングa4で受信した場合の例を示している。
次に、移動局装置10と基地局装置20によって列車の位置が算出される具体例について説明する。
図2(a)は列車位置算出処理の第1の例を示している。
この図2(a)は、移動局装置10がマルチフレーム(通信フレーム)Aをタイミングa1で送信して、基地局装置20がマルチフレームAをタイミングa2で受信し、また基地局装置20がマルチフレームAの受信後にマルチフレームBをタイミングa3で送信して、移動局装置10がマルチフレームBをタイミングa4で受信した場合の例を示している。
この場合において、基地局装置20がマルチフレームAを移動局装置10より受信したタイミングa2から、その受信後にマルチフレームBを移動局装置10へ送信するタイミングa3までの時間差(移動局装置におけるマルチフレームズレ時間)をT1とする。また、移動局装置10がマルチフレームAを送信したタイミングa1から、マルチフレームBを基地局装置20より受信したタイミングa4までの時間差(基地局装置20におけるマルチフレームズレ時間)をT2とする。
移動局装置10はT2を算出すると、その値を、次に送信するマルチフレームに格納して基地局装置20へ送信し、基地局装置20は自身で算出したT1と受信したT2とを用いて、基地局装置20と移動局装置10との間の電波伝搬遅延時間T3を算出する。具体的にはT3は(T2−T1)÷2で算出することができる。そして、基地局装置20は、T3×c(cは光速)によって、基地局装置20からの移動局装置10(列車1)の距離Lを算出する。そして、基地局装置20の位置(列車1の発車位置からの相対座標)から、算出した距離Lを引くことにより、列車1の位置(発車位置からの相対位置)を算出することが可能となる。
なお、図2(a)の例はT2>T1の場合の例である。
移動局装置10はT2を算出すると、その値を、次に送信するマルチフレームに格納して基地局装置20へ送信し、基地局装置20は自身で算出したT1と受信したT2とを用いて、基地局装置20と移動局装置10との間の電波伝搬遅延時間T3を算出する。具体的にはT3は(T2−T1)÷2で算出することができる。そして、基地局装置20は、T3×c(cは光速)によって、基地局装置20からの移動局装置10(列車1)の距離Lを算出する。そして、基地局装置20の位置(列車1の発車位置からの相対座標)から、算出した距離Lを引くことにより、列車1の位置(発車位置からの相対位置)を算出することが可能となる。
なお、図2(a)の例はT2>T1の場合の例である。
図2(b)は列車位置算出処理の第2の例を示している。
この図2(b)も、図2(a)と同様に、移動局装置10がマルチフレーム(通信フレーム)Aをタイミングa1で送信して、基地局装置20がマルチフレームAをタイミングa2で受信し、また基地局装置20が次にマルチフレームBをタイミングa3で送信して、移動局装置10がマルチフレームBをタイミングa4で受信した場合の例を示している。
この図2(b)も、図2(a)と同様に、移動局装置10がマルチフレーム(通信フレーム)Aをタイミングa1で送信して、基地局装置20がマルチフレームAをタイミングa2で受信し、また基地局装置20が次にマルチフレームBをタイミングa3で送信して、移動局装置10がマルチフレームBをタイミングa4で受信した場合の例を示している。
そして、図2(b)についても、図2(a)と同様に、基地局装置20がマルチフレームAを移動局装置10より受信したタイミングa2から、その受信後にマルチフレームBを移動局装置10へ送信するタイミングa3までの時間差(移動局装置におけるマルチフレームズレ時間)をT1とする。また、移動局装置10がマルチフレームAを送信したタイミングa1から、マルチフレームBの前に送信されたマルチフレームCを基地局装置20より受信したタイミングa4までの時間差(マルチフレームズレ時間)をT2とする。なお、図2(a)はT2>T1である場合の例であるが、図2(b)はT2≦T1である場合の例である。
そして、この場合、移動局装置10はT2を算出すると、その値を、次に送信するマルチフレームに格納して基地局装置20へ送信し、基地局装置20は自身で算出したT1とT2とを用いて、基地局装置20と移動局装置10との間の電波伝搬遅延時間T3を算出する。具体的にはT3は、(T2+Tm−T1)÷2で算出することができる。なお、Tmはマルチフレームの送信にかかる時間長である。そして、基地局装置20は、T3×c(cは光速)によって、基地局装置20からの移動局装置10(列車1)の距離Lを算出する。そして、基地局装置20の位置(列車1の発車位置からの相対座標)から、算出した距離Lを引くことにより、列車1の位置(発車位置からの相対位置)を算出することが可能となる。なお、図2(a)の例はT2>T1の場合の例である。
そして、この場合、移動局装置10はT2を算出すると、その値を、次に送信するマルチフレームに格納して基地局装置20へ送信し、基地局装置20は自身で算出したT1とT2とを用いて、基地局装置20と移動局装置10との間の電波伝搬遅延時間T3を算出する。具体的にはT3は、(T2+Tm−T1)÷2で算出することができる。なお、Tmはマルチフレームの送信にかかる時間長である。そして、基地局装置20は、T3×c(cは光速)によって、基地局装置20からの移動局装置10(列車1)の距離Lを算出する。そして、基地局装置20の位置(列車1の発車位置からの相対座標)から、算出した距離Lを引くことにより、列車1の位置(発車位置からの相対位置)を算出することが可能となる。なお、図2(a)の例はT2>T1の場合の例である。
ここで、図2で示したような処理によって列車の位置を算出するシステムにおいては、列車1の自動化、高速化に伴って、その精度を高める必要がある。そのため、本実施形態においては、基地局装置20や移動局装置10において、上記した時間差T1やT2の計測精度を高めることにより、列車1の位置の算出精度を高める。
図3は基地局装置の機能ブロック図である。
この図が示すように、基地局装置20は、無線受信回路101、同期回路102、位相調整回路103、第1セレクタ回路104、データ抽出回路105を備えている。無線受信回路101、同期回路102、位相調整回路103からなる構成は、本実施形態においては、それぞれ2系統存在し、無線受信回路101にてマルチフレームを無線受信して、同期回路102が同期処理を行い、位相調整回路103が位相調整を行った上で、第1セレクタ回路104が何れかの系統の出力を選択してデータ抽出回路105へ出力し、データ抽出回路105が後段の回路へ出力する。なお基地局装置20が受信したマルチフレームには移動局装置10で計測された時間差T2が格納されている。データ抽出回路105はその時間差T2の情報を抽出して、後述する演算回路17へ出力する。
この図が示すように、基地局装置20は、無線受信回路101、同期回路102、位相調整回路103、第1セレクタ回路104、データ抽出回路105を備えている。無線受信回路101、同期回路102、位相調整回路103からなる構成は、本実施形態においては、それぞれ2系統存在し、無線受信回路101にてマルチフレームを無線受信して、同期回路102が同期処理を行い、位相調整回路103が位相調整を行った上で、第1セレクタ回路104が何れかの系統の出力を選択してデータ抽出回路105へ出力し、データ抽出回路105が後段の回路へ出力する。なお基地局装置20が受信したマルチフレームには移動局装置10で計測された時間差T2が格納されている。データ抽出回路105はその時間差T2の情報を抽出して、後述する演算回路17へ出力する。
また、基地局装置20は、送信系の回路からマルチフレームの送信タイミングと、同期回路102から入力したマルチフレームの受信タイミングとを入力して、その時間差T1を計測する時間差計測回路106と、マルチフレームの送信ごとに算出される時間差T1の比較を行う第1前後比較回路111と、オフセット付加や時間差T1と時間差T2などの情報を用いて列車1までの距離Lの算出などを行なう演算回路107と、マルチフレームの送受信ごとに算出される距離Lの比較を行う第2前後比較回路108とを備えている。これら時間差計測回路106、第1前後比較回路111、演算回路107、第2前後比較回路108からなる構成も、本実施形態においては、それぞれ2系統存在し、1/2系比較回路109が、2つの系統の出力を比較し、第2セレクタ回路110(出力系統判定回路)が、何れかの系統の出力(列車1の基地局装置20からの位置の情報)を選択して後段の回路へ出力する。
基地局装置20の処理についてより詳細に説明する。
移動局装置10がマルチフレームを送信すると、基地局装置20においては無線受信回路101がマルチフレームを受信し、同期回路102が同期処理を行って、時間差計測回路106へマルチフレームの受信タイミングを出力する。時間差計測回路106においては、マルチフレームを受信したタイミングと、自身が次にマルチフレームを送信するタイミングの信号を入力し、その時間差T1を計測する。
移動局装置10がマルチフレームを送信すると、基地局装置20においては無線受信回路101がマルチフレームを受信し、同期回路102が同期処理を行って、時間差計測回路106へマルチフレームの受信タイミングを出力する。時間差計測回路106においては、マルチフレームを受信したタイミングと、自身が次にマルチフレームを送信するタイミングの信号を入力し、その時間差T1を計測する。
他方、位相調整回路103、第1セレクタ回路104、データ抽出回路105を経て、移動局装置10からマルチフレームに格納されて送信された時間差T2の情報を演算回路107が入力する。また演算回路107は第1前後比較回路111から出力された時間差T1を入力する。そして、演算回路107は、オフセット付加の演算を行うとともに、時間差T1と時間差T2を比較してT2>T1か、またはT2≧T1かを判定し、その結果と、予め記憶している光速度Cを用いて、上述の図2を用いて説明した処理によって、列車1の基地局装置20からの距離Lを算出する。そして、演算回路107は、時間差T1と距離Lとを第2前後比較回路108へ出力する。そして前後比較回路108は、算出された距離Lの有効または無効を判定する。
図4は算出された時間差T1の有効無効を判定する際の処理の概要を示す第1の図である。
ここで、図4において、TXFPはマルチフレーム送信タイミング、RXFPはマルチフレーム受信タイミングを示している。
第1前後比較回路111は、マルチフレームの送信の度に、時間差計測回路106から時間差T1を入力する。ここで、第1前後比較回路111は、過去に入力した複数の時間差T1をバッファ等に記憶している。このとき、入力した時系列順に、過去に入力した複数の時間差T1をメモリに記憶することにより、いつ入力した時間差T1であるかが、各時間差T1について判定できるよう管理されているものとする。そして、第1前後比較回路111は、今回入力した時間差T1(以下、T1aと呼ぶ)と、前回入力した時間差T1(以下、T1bと呼ぶ)との差を計算し、その差が閾値以上でないかを判定する。第1前後比較回路111は、T1aとT1bの差が閾値以上である場合には、今回入力した時間差T1aの情報は異常であると判定し、異常を示す通知情報を後段の回路へ出力する。
ここで、図4において、TXFPはマルチフレーム送信タイミング、RXFPはマルチフレーム受信タイミングを示している。
第1前後比較回路111は、マルチフレームの送信の度に、時間差計測回路106から時間差T1を入力する。ここで、第1前後比較回路111は、過去に入力した複数の時間差T1をバッファ等に記憶している。このとき、入力した時系列順に、過去に入力した複数の時間差T1をメモリに記憶することにより、いつ入力した時間差T1であるかが、各時間差T1について判定できるよう管理されているものとする。そして、第1前後比較回路111は、今回入力した時間差T1(以下、T1aと呼ぶ)と、前回入力した時間差T1(以下、T1bと呼ぶ)との差を計算し、その差が閾値以上でないかを判定する。第1前後比較回路111は、T1aとT1bの差が閾値以上である場合には、今回入力した時間差T1aの情報は異常であると判定し、異常を示す通知情報を後段の回路へ出力する。
ここで、図4(a)は、第1前後比較回路111によって連続して算出された時間差T1aとT1bが、ともに、通常の時間差よりも大きい場合の例を示している。しかしながら、時間差T1aとT1bの差の値が閾値以上とならない場合には、その後、演算回路107において時間差T1aによって算出された距離Lは正常(OK)と判断されてしまうこととなる。本実施形態において基地局装置20は、移動局装置10へマルチフレームを送信するたびに算出した移動局装置10までの距離Lと、異常または正常を示す通知情報を、複数回に1回(図4では4回に1回)、列車1の速度等を中央制御する制御局装置へ送信している。しかしながら、図4(a)で示すような場合には、異常を示す通知情報が制御局装置へ送信されるべきであるにもかかわらず、正常(OK)を示す通知情報が送信されてしまう。
ここで、第1前後比較回路111は、さらに、図4(b)で示すように、過去に制御局装置へ通知情報を送信した際に格納した(所定の回数(4回)前に算出した)時間差T1(以下、時間差T1cと呼ぶ)をメモリから読取り、その時間差T1cと今回算出した時間差T1aの差の値が閾値以上となるかについても判定する。そして、所定の回数前に算出した時間差T1cと今回算出した時間差T1aの時間差が、閾値以上となる場合には、時間差T1aを用いて、その後、演算回路107において算出される距離Lは異常(NG)と判断する。このように、連続して算出した時間差T1の前後比較だけでなく、所定の回数前に算出した時間差T1と今回算出した時間差T1とを比較して、その時間差T1の値が精度の良いものかどうかを制御局装置へ通知することとなる。これにより、基地局装置20からの列車1の距離Lを精度良く判定することができる。
図5は算出された時間差T1の有効無効を判定する際の処理の概要を示す第2の図である。
図4(b)において、所定回数前に算出した時間差T1cと、今回算出した時間差T1aを比較する処理を示したが、そのような処理のみを行った場合を図5(a)に示している。この場合、時間差T1cと時間差T1aがともに異常値であった場合、異常であるにも係わらず、閾値の差が小さい場合には正常と判断されてしまう可能性がある。
したがって、図5(b)で示すように、図4(b)と同様の処理によって、連続して算出した今回と前回の2つの時間差を比較するとともに、所定の回数前の時間差と、今回の時間差も比較して、何れか一方の時間差の比較において異常と判断された場合には、今回の時間差によって算出された基地局装置20からの列車1の距離Lを、異常であると判定する必要がある。図5(b)においては、連続して算出した2つの時間差の比較において、今回の時間差の差異の値が異常であると判定され、所定の回数前の時間差と今回の時間差の比較においてはそれらの差異の値が正常であると判定された場合の例を示している。そして、演算回路107においては、第1前後比較回路111より入力した時間差T1を用いて距離Lの演算を行うこととなる。
図4(b)において、所定回数前に算出した時間差T1cと、今回算出した時間差T1aを比較する処理を示したが、そのような処理のみを行った場合を図5(a)に示している。この場合、時間差T1cと時間差T1aがともに異常値であった場合、異常であるにも係わらず、閾値の差が小さい場合には正常と判断されてしまう可能性がある。
したがって、図5(b)で示すように、図4(b)と同様の処理によって、連続して算出した今回と前回の2つの時間差を比較するとともに、所定の回数前の時間差と、今回の時間差も比較して、何れか一方の時間差の比較において異常と判断された場合には、今回の時間差によって算出された基地局装置20からの列車1の距離Lを、異常であると判定する必要がある。図5(b)においては、連続して算出した2つの時間差の比較において、今回の時間差の差異の値が異常であると判定され、所定の回数前の時間差と今回の時間差の比較においてはそれらの差異の値が正常であると判定された場合の例を示している。そして、演算回路107においては、第1前後比較回路111より入力した時間差T1を用いて距離Lの演算を行うこととなる。
ここで、列車1の距離Lは、移動局装置10や基地局装置20において発生するノイズ/ジッタなどの外部要因により、正確な値に対しある程度のばらつきが生じる。したがって、時間差T1の前後比較の閾値は、そのブレを予測し適度なマージンを持った値を設定する必要がある。しかしながら、その閾値が大きければ大きいほど異常を検出する精度は悪化するため、閾値は、ばらつきによる検出(異常ではない)が無い範囲で、出来る限り小さい方が誤情報を検出しやすい。
従って、連続して算出された前後の時間差T1を比較する場合には、比較時間が短いことから小さい閾値を設定する。このように設定することで、瞬間的な変化に対応可能となり、例えば、ノイズや、外部環境の変化に対して効果的である。
また、所定の回数前に算出した時間差T1と今回算出した時間差T1を比較する場合には、比較間隔が長いことから、列車の実速度に応じて小さい閾値を設定する(速い列車であれば、閾値を上げる。遅い列車であれば閾値を下げる)。このように設定することで、実際の列車1に伴った速度変化に対応可能である。また更に、リアルタイムに列車1から実速度情報を得て、それを閾値に反映させることで、適切な閾値を設定することができ、より精度を上げることが可能となる。
また、所定の回数前に算出した時間差T1と今回算出した時間差T1を比較する場合には、比較間隔が長いことから、列車の実速度に応じて小さい閾値を設定する(速い列車であれば、閾値を上げる。遅い列車であれば閾値を下げる)。このように設定することで、実際の列車1に伴った速度変化に対応可能である。また更に、リアルタイムに列車1から実速度情報を得て、それを閾値に反映させることで、適切な閾値を設定することができ、より精度を上げることが可能となる。
図6は算出された時間差T1の有効無効を判定する際の処理の概要を示す第3の図である。
図6は、連続して算出された前後の2つの時間差T1を比較するとともに、さらに、それら2つの時間差T1の差分の、その直前の2つの時間差T1の差分との差(差分の差分)を用いて、時間差T1の有効無効を判定する場合の例を示している。図6(a)は、連続して算出された時間差T1d,時間差T1c,時間差T1b,時間差T1aと、時間差T1dと時間差T1cの差分Tdc、時間差T1cと時間差T1bの差分Tcb、時間差T1bと時間差T1aの差分Tbaを示している。
この例では、差分Tdc、差分Tcb、差分Tbaは全て閾値より値が低いため、緩やかな差分の変化とみなすことができる。このような場合には、時間差T1c,時間差T1b,時間差T1aを用いてその後、演算回路107において算出される列車1までの距離Lは正常であるとみなすようにしてもよい。
図6は、連続して算出された前後の2つの時間差T1を比較するとともに、さらに、それら2つの時間差T1の差分の、その直前の2つの時間差T1の差分との差(差分の差分)を用いて、時間差T1の有効無効を判定する場合の例を示している。図6(a)は、連続して算出された時間差T1d,時間差T1c,時間差T1b,時間差T1aと、時間差T1dと時間差T1cの差分Tdc、時間差T1cと時間差T1bの差分Tcb、時間差T1bと時間差T1aの差分Tbaを示している。
この例では、差分Tdc、差分Tcb、差分Tbaは全て閾値より値が低いため、緩やかな差分の変化とみなすことができる。このような場合には、時間差T1c,時間差T1b,時間差T1aを用いてその後、演算回路107において算出される列車1までの距離Lは正常であるとみなすようにしてもよい。
また、図6(b)の例では、差分Tdc、差分Tcb、差分Tbaは全て閾値より値が大きいため、差分の変化が急激であるとみなすことができる。このような場合には、時間差T1c,時間差T1b,時間差T1aを用いてその後、演算回路107において算出される列車1までの距離Lは異常であるとみなすようにしてもよい。
図6で示した判定の処理は、図4や図5で説明した時間差T1の有効無効の判定の処理に加えて行っても良いし、単独で時間差T1の有効無効の判定に利用するようにしてもよい。
図6で示した判定の処理は、図4や図5で説明した時間差T1の有効無効の判定の処理に加えて行っても良いし、単独で時間差T1の有効無効の判定に利用するようにしてもよい。
演算回路107において、第1前後比較回路111から入力した時間差T1を用いて距離Lの演算を行うと、次に、第2前後比較回路108が、演算回路107で算出された距離Lの前後比較を行う。当該前後比較の処理は、図4〜図6で示した時間差T1の前後比較の処理と同様に、時間差T1を距離Lに置き換えて行う。
つまり、第2前後比較回路108は、マルチフレームの送信の度に、演算回路107から距離Lを入力する。ここで、第2前後比較回路108は、過去に入力した複数の距離Lをバッファ等に記憶している。このとき、入力した時系列順に、過去に入力した複数の距離Lをメモリに記憶することにより、いつ入力した距離Lであるかが、各距離Lについて判定できるよう管理されているものとする。そして、第2前後比較回路108は、今回入力した距離L(以下、距離Laと呼ぶ)と、前回入力した距離L(以下、距離Lbと呼ぶ)との差を計算し、その差が閾値以上でないかを判定する。第2前後比較回路108は、距離Laと距離Lbの差が閾値以上である場合には、今回算出した距離Laの情報は異常であると判定し、異常を示す通知情報を後段の回路へ出力する。
また、過去に制御局装置へ通知情報を送信した際に格納した(所定の回数(4回)前に算出した)距離L(以下、距離Lcと呼ぶ)をメモリから読取り、その距離Lcと今回算出した距離Laの差の値が閾値以上となるかについても判定する。そして、所定の回数前に算出した距離Lcと今回算出した距離Laの差が、閾値以上となる場合には、算出された距離Lは異常(NG)と判断する。そして、今回算出した距離Laの情報は異常であると判定し、異常を示す通知情報を後段の回路へ出力する。このように、連続して算出した距離Lの前後比較だけでなく、所定の回数前に算出した距離Lと今回算出した距離Lとを比較して、その距離Lの値が精度の良いものかどうかを制御局装置へ通知することとなる。これにより、基地局装置20からの列車1の距離Lを精度良く判定することができる。
また、時間差T1の際と同様に、図6で示した判定の処理は、図4や図5で説明した距離Lの有効無効の判定の処理に加えて行っても良いし、単独で距離Lの有効無効の判定に利用するようにしてもよい。列車の距離などのように、値が時間的に変動するが、連続的な変動のみが正常である対象に対して有効である。
なお、本実施形態においては、時間差T1の前後比較を第1前後比較回路111において、また距離Lの前後比較を第2前後比較回路108において行う場合の例を示しているが、どちらか一方の前後比較のみ行うようにしてもよい。
そして、前後比較回路108は、算出された距離Lの有効または無効を判定し、有効である場合には正常、無効である場合には異常を示す通知情報を生成して、距離Lの情報とともに、1/2系比較回路109および、第2セレクタ回路110へ出力する。前後比較回路108は、前段の第1前後比較回路111から通知情報を受信した場合には、その通知情報と、算出した距離Lの情報を、1/2系比較回路109および、第2セレクタ回路110へ出力する。そして1/2系比較回路109は、2つの系統からの通知情報を入力し、それら通知情報を比較して、通常選択している系統に異常が無ければ、その系統の情報を選択するよう指示する信号を第2セレクタ回路110へ出力する。また、通常選択している系統に異常があれば、通常選択している系統とは異なる系統の情報を選択するよう指示する信号を第2セレクタ回路110へ出力する。また、どちらの系統においても異常を示す通知情報を入力した場合には、通常選択している系統を選択して異常を示す通知情報を出力するよう指示する信号を第2セレクタ回路110へ出力する。
そして、第2セレクタ回路110は、距離Lの情報と、正常または異常を示す通知情報とを、1/2系比較回路109からの指示に基づいて選択して、出力する。
そして、第2セレクタ回路110は、距離Lの情報と、正常または異常を示す通知情報とを、1/2系比較回路109からの指示に基づいて選択して、出力する。
なお、上述の第1前後比較回路111の処理においては、連続する2つの時間差T1を比較して、その差異の値が閾値を超えるかどうかを判定しているが、さらに、連続する3つや連続する4つの時間差T1を比較して、それらの変化から、今回の時間差T1を用いて算出した列車1までの距離Lが有効か無効かを判定する処理を行うようにしてもよい。
また、上述の第2前後比較回路108の処理においては、連続する2つの距離Lを比較して、その差異の値が閾値を超えるかどうかを判定しているが、さらに、連続する3つや連続する4つの距離Lを比較して、それらの変化から、今回算出した列車1までの距離Lが有効か無効かを判定する処理を行うようにしてもよい。
また、上述の第2前後比較回路108の処理においては、連続する2つの距離Lを比較して、その差異の値が閾値を超えるかどうかを判定しているが、さらに、連続する3つや連続する4つの距離Lを比較して、それらの変化から、今回算出した列車1までの距離Lが有効か無効かを判定する処理を行うようにしてもよい。
本実施形態においては、時間差T1の差異によって、その時間差T1が正常なものか異常なものかの判定に基づいて距離Lの有効無効を判定し、また、距離Lの差異によって、距離Lの有効無効を判定しているが、移動局装置10において時間差T2や距離Lの異常または正常を判定する差異の処理に応用するようにしてもよい。つまり、移動局装置10において当該処理方法を応用する場合、移動局装置10が図3で示す機能構成を有し、当該移動局装置10は、マルチフレームを送信してから、その後に基地局装置20から受信するまでの時間差T2を計算する。また、基地局装置20から受信した時間差T1を取得する。そして、上述の図4〜図6の処理を用いて、例えば、連続した算出した前後の時間差T2が閾値を越えるかを判定して、閾値を超える場合、または、前回の時間差T2の送信タイミングで得られた時間差T2と比較して、閾値を超える場合、の何れかの場合には異常と判定する。そして、算出した時間差T2と、正常または異常を示す通知情報を基地局装置20へ送信する。基地局装置20においては、時間差T2と共に異常を示す通知情報を受信した場合には、その時間差T2を用いて算出した距離Lを無効な情報として処理する。また、移動局装置10において距離Lを計算する場合には、異常と判断された時間差T2を用いて算出した距離Lを無効な情報として処理し、正常な時間差T2を用いて算出した距離Lの前後比較を行って、正常な場合に、その距離Lを自身の処理に利用したり、基地局装置20へ送信する。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上述の位置検知システムの処理によれば、精度の低い列車1までの距離Lの情報を無効とするため、精度の高い列車1の位置を検知することができる。
また、上述の位置検知システムでは、CPUに時間差T1の異常または正常の判定処理をさせずに専用の回路で当該処理を行わせるため、CPUとの間のやり取りにかかる時間を削減でき、これにより、列車の位置検知をより高速に行うことのできる位置検知システムを提供することが可能となる。
なお、上述の位置検知システムは内部に、コンピュータシステムを有していてもよい。そして、上述した各処理の過程が、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われるようにしてもよい。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。
なお、上述の位置検知システムは内部に、コンピュータシステムを有していてもよい。そして、上述した各処理の過程が、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われるようにしてもよい。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
10・・・移動局装置
20・・・基地局装置
101・・・無線受信回路
102・・・同期回路
103・・・位相調整回路
104・・・第1セレクタ回路
105・・・データ抽出回路
106・・・時間差計測回路
107・・・演算回路
108・・・前後比較回路
109・・・1/2系比較回路
110・・・第2セレクタ回路
20・・・基地局装置
101・・・無線受信回路
102・・・同期回路
103・・・位相調整回路
104・・・第1セレクタ回路
105・・・データ抽出回路
106・・・時間差計測回路
107・・・演算回路
108・・・前後比較回路
109・・・1/2系比較回路
110・・・第2セレクタ回路
Claims (7)
- 移動局装置が通信フレームを基地局装置へ送信してから、その後に通信フレームを前記基地局装置から受信するまでの時間差と、
前記基地局装置が前記移動局装置から通信フレームを受信してから、その後に通信フレームを前記移動局装置へ送信するまでの時間差とに基づいて、
前記移動局装置と前記基地局装置との距離を算出し、前記移動局装置の位置を検出する位置検知システムであって、
前記時間差を計測する複数の系統の時間差計測部と、
前記時間差に基づいて前記移動局装置の位置情報を算出する、前記複数の系統の時間差計測部に対応した複数の系統の位置算出部と、
前記移動局装置と前記基地局装置との通信フレームの送受信に応じて前記時間差または前記位置情報を順次取得し、当該順次取得した複数の時間差または前記位置情報を比較して、その時間差または前記位置情報の差異が閾値以上である場合に、異常を示す通知情報を出力する、前記複数の系統の時間差計測部に対応した複数の系統の前後比較部と、
前記複数の前後比較部から出力された異常または正常を示す前記通知情報に基づいて、前記複数の系統の位置算出部の何れの出力した位置情報を正常なものとして選択するかを判定する出力系統判定部と、
を備えることを特徴とする位置検知システム。 - 前記出力系統判定部は、前記移動局装置と前記基地局装置との通信フレームの送受信に応じて前記通知情報を取得し、前回以前の所定の回数前に取得した通知情報と今回の通知情報の少なくとも何れか一方が異常を示す場合には、当該前回以前の所定の回数前に取得した通知情報と今回の通知情報の少なくとも何れか一方が異常を示した系統以外の系統の時間差計測部の出力した位置情報を正常なものとして選択する
ことを特徴とする請求項1に記載の位置検知システム。 - 前記前後比較部は、前記前回と今回の時間差または位置情報の差異を、前記通信フレームの送受信の度に算出し、それら差異が閾値以上であり、かつ、さらに当該算出した差異の値の前回との差が、閾値以上である場合に、異常を示す通知情報を出力する
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の位置検知システム。 - 前記閾値を前記移動局装置の速度の増加に応じて増加させることを特徴とする請求項3に記載の位置検知システム。
- 前記基地局装置が、前記時間差計測部と、前記前後比較部と、前記位置算出部と、前記出力系統判定部と、を備える
ことを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載の位置検知システム。 - 前記移動局装置が、前記時間差計測部と、前記前後比較部と、前記位置算出部と、前記出力系統判定部と、を備える
ことを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載の位置検知システム。 - 移動局装置が通信フレームを基地局装置へ送信してから、その後に通信フレームを前記基地局装置から受信するまでの時間差と、
前記基地局装置が前記移動局装置から通信フレームを受信してから、その後に通信フレームを前記移動局装置へ送信するまでの時間差とに基づいて、
前記移動局装置と前記基地局装置との距離を算出し、前記移動局装置の位置を検出する位置検知システムにおける処理方法であって、
複数の系統の時間差計測部が、前記時間差を計測し、
前記複数の系統の時間差計測部に対応した複数の系統の位置算出部が、前記時間差に基づいて前記移動局装置の位置情報を算出し、
前記複数の系統の時間差計測部に対応した複数の系統の前後比較部が、前記移動局装置と前記基地局装置との通信フレームの送受信に応じて前記時間差または前記位置情報を順次取得し、当該順次取得した複数の時間差または前記位置情報を比較して、その時間差または前記位置情報の差異が閾値以上である場合に、異常を示す通知情報を出力し、
出力系統判定部が、前記複数の前後比較部から出力された異常または正常を示す前記通知情報に基づいて、前記複数の系統の位置算出部の何れの出力した位置情報を正常なものとして選択するかを判定する
ことを特徴とする処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010220817A JP2012076482A (ja) | 2010-09-30 | 2010-09-30 | 位置検知システムおよびその処理方法 |
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Family Applications (1)
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JP (1) | JP2012076482A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN113271566A (zh) * | 2021-04-06 | 2021-08-17 | 电子科技大学 | 一种高速磁悬浮列车通信场强时隙检测方法及装置 |
-
2010
- 2010-09-30 JP JP2010220817A patent/JP2012076482A/ja active Pending
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