JP2012067673A - 消音装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】吸気の流れを乱すことなく、圧力損失を低減し、消音できる周波数帯を広げることができる消音装置を提供する。
【解決手段】内燃機関において吸気を流通する第2吸気管15に設置されているサイドブランチ30の内部空間31は、サイドブランチ30の内底面331から第2吸気管15の中心軸方向に延出する壁体361、362、363、364、365、366によって分割されており、分割された内部空間31は第2吸気通路151と連通する。これにより第2吸気通路151の断面積が拡大する領域は短くなり、吸気の流れは乱れにくくなるため、圧力損失が低減される。また、1つのサイドブランチ30が第2吸気通路151に連通する複数の開口391、392、393、394、395、396、397を有することで1つのサイドブランチが複数の周波数を消音することができ、消音できる周波数帯を広げることができる。
【選択図】図2
【解決手段】内燃機関において吸気を流通する第2吸気管15に設置されているサイドブランチ30の内部空間31は、サイドブランチ30の内底面331から第2吸気管15の中心軸方向に延出する壁体361、362、363、364、365、366によって分割されており、分割された内部空間31は第2吸気通路151と連通する。これにより第2吸気通路151の断面積が拡大する領域は短くなり、吸気の流れは乱れにくくなるため、圧力損失が低減される。また、1つのサイドブランチ30が第2吸気通路151に連通する複数の開口391、392、393、394、395、396、397を有することで1つのサイドブランチが複数の周波数を消音することができ、消音できる周波数帯を広げることができる。
【選択図】図2
Description
本発明は、内燃機関の吸気管に設けられる消音装置に関する。
従来、内燃機関で発生する騒音への対策として、吸気管が形成する吸気通路の途中にサイドブランチやレゾネータなどの消音装置を設けることが知られている。
特許文献1には、ターボ搭載エンジンの吸気管において、サイドブランチとレゾネータを設けたものが開示されている。ターボ搭載エンジンでは、ターボコンプレッサーの回転や空気の圧縮によって2〜3kHzの広い高周波数帯の音が発生している。これに対してサイドブランチの内径を大きくすることで、サイドブランチで消音できる周波数を広く設定している。
しかし、サイドブランチの内径を大きくすることにより、吸気管において吸気通路の径方向の断面積が拡大する区間が形成され、吸気の流れが乱れやすくなる。空気の流れが乱れると大きな圧力損失が発生し、ターボチャージャにおいて上昇させた圧力が無駄になる。また、従来のサイドブランチでは消音の対象となる周波数は1つのサイドブランチに対して1つであり、広い周波数帯の音を消音するためには、消音の対象となる周波数が異なるサイドブランチを複数そろえる必要がある。これにより、吸気通路の径方向の断面積がサイドブランチのない吸気通路での径方向の断面積に比べて大きくなる区間が増え、圧力損失が大きくなる。
本発明の目的は、吸気の流れを乱すことなく、圧力損失を低減し、消音できる周波数帯を広げることができる消音装置を提供することにある。
請求項1に係る発明によると、消音装置は、吸気管、サイドブランチおよび壁体を有する。吸気管は、内燃機関の燃焼室へ吸入させる吸気が流通する吸気通路を形成する。サイドブランチは、吸気管の壁面に設けられ、吸気管の径外方向に突出し、吸気通路と連通する内部空間を有する。壁体は、サイドブランチの内底面から吸気管の径方向に立ち上がり、サイドブランチの内部空間を吸気通路と連通する複数の連通空間に仕切る。サイドブランチの内部空間を仕切る壁体を設けることで、吸気通路の径方向の断面積がサイドブランチがない吸気通路の径方向の断面積に比べて大きくなる区間は断続的かつ短くなり、吸気の流れは乱れにくくなる。これにより、圧力損失は発生しにくく、昇圧した圧力を有効に利用することができる。
また、サイドブランチ型消音器では、サイドブランチの長さと、サイドブランチが吸気通路と連通する開口の面積を円の面積に置き換えたときに算出される仮想円の直径とから、消音できる周波数が1つに決定される。請求項1に係る発明によると、1つのサイドブランチの内部空間を壁体で仕切ることでサイドブランチの開口は複数形成される。これにより、サイドブランチは開口の面積を円の面積に置き換えたときに算出される仮想円の直径を複数有することとなり、1つのサイドブランチで複数の周波数の音を消音することができる。すなわち、消音できる周波数帯を広げることができる。
請求項2に係る発明によると、壁体は、一の壁体と、一の壁体と隣り合う他の壁体またはサイドブランチの側壁との間隔が等間隔となる区間を含むように設置されている。これにより、サイドブランチの内部空間は、異なる開口面積を有する複数の連通空間から構成される。1つのサイドブランチが異なる開口面積を複数有するため、1つのサイドブランチが複数の仮想円の直径を有することとなり、複数の周波数の音を消音することができる。したがって、1つのサイドブランチで消音できる周波数帯を広げることができる。
請求項3に係る発明によると、壁体は、一の壁体と、一の壁体と隣り合う他の壁体またはサイドブランチの側壁との間隔が不等間隔となる区間を含むように設置されている。このとき、サイドブランチは、サイドブランチの内底面に設置されている壁体同士あるいは壁体とサイドブランチの側壁との間隔を複数有している。複数の間隔は、すべて異なる場合もあるし、いくつかは等間隔で設置されており、残りは他と異なる間隔で設置されている場合もある。これにより、サイドブランチに形成される複数の開口の大きさを消音の対象とする周波数の大きさおよび周波数帯の広さに合わせて設定することができ、消音できる周波数帯をさらに広げることができる。
請求項4に係る発明によると、壁体は吸気管の中心軸に略直交するように形成されている。これにより、吸気通路の径方向の断面積が拡大する吸気管の長さは短くなり、吸気の流れが乱れにくくなる。したがって、圧力損失を低減することができる。
請求項5に係る発明によると、壁体は吸気管の中心軸に対して平行に形成されている。これにより、壁体においてサイドブランチの内底面と接しない反対側の端面が吸気の流れ方向に沿うため、吸気の流れを妨げることがない。したがって、吸気の流れが乱れにくくなり、圧力損失を低減することができる。
請求項6に係る発明によると、壁体はその高さが吸気通路の上流からサイドブランチの中心に向かって低くなり、サイドブランチの中心から吸気通路の下流に向かって高くなるように形成されている。前述したように1つのサイドブランチが消音可能な周波数は、サイドブランチの長さとサイドブランチの開口面積から算出される仮想円の直径により決定される。請求項6に係る発明では、サイドブランチの長さに相当する壁体の高さを壁体間で変えることで、消音可能な周波数を複数設定することができる。これにより、1つのサイドブランチで消音できる周波数帯を広げることができる。
請求項7に係る発明によると、壁体はその高さがサイドブランチの内底面から吸気管の壁面までの高さより低くなるように形成されている。これにより、壁体においてサイドブランチの内底面と接しない反対側の端部は、吸気の流れに接触することがないため吸気通路を流れる吸気の流れを乱すことがない。したがって、吸気の圧力損失を低減することができる。
請求項8に係る発明によると、サイドブランチはターボチャージャとインタークーラを接続する吸気管に設けられる。これにより、ターボチャージャにより圧縮された直後の空気を少ない圧力損失で消音することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。以下では、車両のエンジンに圧縮した空気を供給するターボチャージャを搭載した吸気装置に本発明を適用した実施形態を説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による内燃機関の吸気装置を図1に示す。吸気装置10は、空気取り入れ口111、エアクリーナ11、ターボチャージャ14、サイドブランチ30、インタークーラ16、スロットルバルブ18、インテークマニフォールド19などを備えている。
本発明の第1実施形態による内燃機関の吸気装置を図1に示す。吸気装置10は、空気取り入れ口111、エアクリーナ11、ターボチャージャ14、サイドブランチ30、インタークーラ16、スロットルバルブ18、インテークマニフォールド19などを備えている。
吸気装置10に設置されている吸気管としての第1吸気管13、第2吸気管15、第3吸気管17は、ともに略円筒状に形成され、それぞれ第1吸気通路131、第2吸気通路151、第3吸気通路171を形成している。第1吸気管13、第2吸気管15、第3吸気管17は、特許請求の範囲に記載の「吸気管」に相当し、第1吸気通路131、第2吸気通路151、第3吸気通路171は、特許請求の範囲に記載の「吸気通路」に相当する。第1吸気管13は、エアクリーナ11とターボチャージャ14とを接続している。エアクリーナ11は、箱形状をしており、上流側に外気を取り入れる空気取り入れ口111が形成されている。エアクリーナ11の下流側は、第1吸気管13と接続されており、エアクリーナ11により異物が除去された空気は、第1吸気通路131を通ってターボチャージャ14に送られる。
第1吸気管13の途中には、エアロフローメータ12が設置されている。エアロフローメータ12は、エアクリーナ11を通過した空気の流量を計測する。
第1吸気管13が接続しているターボチャージャ14は、ターボコンプレッサー141の回転により第1吸気通路131から送られた空気を圧縮し、第2吸気管15によって形成されている第2吸気通路151に送る。
第2吸気管15は、ターボチャージャ14とインタークーラ16を接続している。第2吸気管15は、ターボチャージャ14で圧縮された空気をインタークーラ16に送る。第2吸気管15を形成する管壁155には、サイドブランチ30が設置されている。サイドブランチ30の詳細については後述する。
ターボチャージャ14での圧縮により温度が上昇した空気は、インタークーラ16を通過することで冷却され、第3吸気管17が形成する第3吸気通路171に送られる。第3吸気管17は、インタークーラ16とインテークマニフォールド19を接続しており、第3吸気管17の下流側にはスロットルバルブ18が設置されている。スロットルバルブ18はエンジンに供給する空気量を調整し、調整された空気はインテークマニフォールド19に送られる。
インテークマニフォールド19に導入された空気は、エンジン195の気筒ごとに分岐され、エンジン195に供給される。
インテークマニフォールド19に導入された空気は、エンジン195の気筒ごとに分岐され、エンジン195に供給される。
次に、サイドブランチ30について図2に基づいて説明する。
サイドブランチ30は、有底凹状の形状を有しており、第2吸気管15の管壁155より突出して設置されている。サイドブランチ30の底壁33は、略円形であり、第2吸気管15の中心軸Zに対して略平行に設置されている。サイドブランチ30の側壁32は、略管状の形状を成しており、底壁33と接続しない一端は、第2吸気管15の管壁155と接続している。底壁33および側壁32により形成される内部空間31は、第2吸気管15により形成される第2吸気通路151と連通する。
サイドブランチ30は、有底凹状の形状を有しており、第2吸気管15の管壁155より突出して設置されている。サイドブランチ30の底壁33は、略円形であり、第2吸気管15の中心軸Zに対して略平行に設置されている。サイドブランチ30の側壁32は、略管状の形状を成しており、底壁33と接続しない一端は、第2吸気管15の管壁155と接続している。底壁33および側壁32により形成される内部空間31は、第2吸気管15により形成される第2吸気通路151と連通する。
「壁体」としての区画壁361、362、363、364、365、366は、たとえば樹脂により底壁33および側壁32と一体に成形されており、第2吸気管15の中心軸Zに対して略垂直に設置される。区画壁361、362、363、364、365、366の中心軸Zに垂直な面の断面形状は区画壁361、362、363、364、365、366の上端を第2吸気管15の管壁155の形状に沿った円弧形状とする平板である。連通空間311は、区画壁361、側壁32および底壁33により形成される。また、連通空間312は、区画壁361、区画壁362、側壁32および底壁33により形成される。また、連通空間313は区画壁362、区画壁363、側壁32および底壁33により形成される。また、連通空間314は区画壁363、区画壁364、側壁32および底壁33により形成される。また、連通空間315は区画壁364、区画壁365、側壁32および底壁33により形成される。また、連通空間316は区画壁365、区画壁366、側壁32および底壁33により形成される。また、連通空間317は、区画壁366、側壁32および底壁33により形成される。
区画壁361、362、363、364、365、366は、互いに等間隔に設置される。具体的には、図3(b)に示すように中心軸Zにそって第2吸気通路151の上流側から、内側面32と区画壁361の上流側側面371との距離をL31、区画壁361の下流側側面381と区画壁362の上流側側面372との距離をL32、区画壁362の下流側側面382と区画壁363の上流側側面373との距離をL33、区画壁363の下流側側面383と区画壁364の上流側側面374との距離をL34、区画壁364の下流側側面384と区画壁365の上流側側面375との距離をL35、区画壁365の下流側側面385と区画壁366の上流側側面376との距離をL36、区画壁366の下流側側面386と内側面32との距離をL37とする。このとき、L31=L32=L33=L34=L35=L36=L37となるように区画壁361、362、363、364、365、366は設置される。
連通空間311、312、313、314、315、316、317は、第2吸気通路151に連通する開口391、392、393、394、395、396、397を有している。それぞれの開口面積S31、S32、S33、S34、S35、S36、S37の大小関係は、S34>S33=S35>S32=S36>S31=S37である。
図2に示すように、区画壁361、362、363、364、365、366と内底面331とが接続する下端面341、342、343、345、346から内底面331から延出する区画壁361、362、363、364、365、366の先端となる上端面351、352、353、354、355、356までの高さH31、H32、H33、H34、H35、H36の大小関係は、H31=H32=H33=H34=H35=H36であり、内側面321の内底面331から第2吸気通路15の管壁155の外側面156までの高さHと同じ高さである。
(作用)
エンジン195運転時には、空気取り入れ口111から取り入れられた空気が、エアクリーナ11を通過して、ターボチャージャ14に送られる。ターボチャージャ14では、ターボコンプレッサー141の回転により空気が圧縮され、このとき、広い高周波数帯の音が発生する。
エンジン195運転時には、空気取り入れ口111から取り入れられた空気が、エアクリーナ11を通過して、ターボチャージャ14に送られる。ターボチャージャ14では、ターボコンプレッサー141の回転により空気が圧縮され、このとき、広い高周波数帯の音が発生する。
ターボコンプレッサー141で圧縮された空気は、第2吸気通路151を通ってインタークーラ16に向かう。このとき、第2吸気通路151の管壁155に設置されているサイドブランチ30に形成されている連通空間311、312、313、314、315、316、317において、第2吸気通路151を流れる空気の密度の変化により音が発生する。連通空間311、312、313、314、315、316、317を迂回した音と、第2吸気通路151を流れる空気がもつ音とが干渉し合い、ターボコンプレッサー141で発生した音は、消音される。
(効果)
次に、本発明の第1実施形態によるサイドブランチ30の効果について壁体を有しない比較例と比較して説明する。
次に、本発明の第1実施形態によるサイドブランチ30の効果について壁体を有しない比較例と比較して説明する。
(1)壁体を有しない比較例をターボ搭載車に適用した場合、消音を必要とする周波数は2〜3kHzと広いため、サイドブランチの開口面積を吸気通路の径方向の断面積に比べて大きくする必要がある。このとき、サイドブランチが設置されている区間での吸気通路の径方向の断面積はサイドブランチがない区間での吸気通路の径方向の断面積に比べて大きくなる。また、吸気通路の径方向の断面積が大きくなる区間は連続して長くなるため、空気の流れが乱れやすく、大きな圧力損失が発生しやすい。したがって、ターボチャージャにより昇圧した圧力が無駄になる。
本発明の第1実施形態では、サイドブランチ30の内部空間31は区画壁361、362、363、364、365、366により分割されている。これにより、第2吸気管15において第2吸気通路151の径方向の断面積が大きくなる区間は短くなり、また断面積が大きくなる区間は断続的に続くため、空気の流れは乱れにくくなる。したがって、圧力損失が低減され、ターボチャージャによって昇圧した圧力を有効に利用することができる。
本発明の第1実施形態では、サイドブランチ30の内部空間31は区画壁361、362、363、364、365、366により分割されている。これにより、第2吸気管15において第2吸気通路151の径方向の断面積が大きくなる区間は短くなり、また断面積が大きくなる区間は断続的に続くため、空気の流れは乱れにくくなる。したがって、圧力損失が低減され、ターボチャージャによって昇圧した圧力を有効に利用することができる。
(2)壁体を有しない比較例では、サイドブランチの開口の直径Lと高さHとはそれぞれ1つであるため、1つのサイドブランチで消音を狙う周波数は1つに限られる。
一方、本発明の第1実施形態では、サイドブランチ30の内部空間31は区画壁361、362、363、364、365、366によって7つの空間に分割されている。これにより、サイドブランチ30は開口を7つ有するため、それぞれの開口面積を円の面積に換算した場合に算出される仮想円の直径を7つ有することとなる。したがって、サイドブランチは7つの消音周波数を有することとなり、1つのサイドブランチにより消音でできる周波数を広げることができる。
一方、本発明の第1実施形態では、サイドブランチ30の内部空間31は区画壁361、362、363、364、365、366によって7つの空間に分割されている。これにより、サイドブランチ30は開口を7つ有するため、それぞれの開口面積を円の面積に換算した場合に算出される仮想円の直径を7つ有することとなる。したがって、サイドブランチは7つの消音周波数を有することとなり、1つのサイドブランチにより消音でできる周波数を広げることができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態による消音装置を図3に示す。第2実施形態は、第1実施形態に対し、区画壁の配置方向が異なる。なお、第1実施形態と実質的に同一の構成部分には同一符号を付す。
第2実施形態では、図3に示すようにサイドブランチ40の区画壁461、462、463、464、465、466は、第2吸気管15の中心軸Zと平行に配置されている。このとき、区画壁461、462、463、464、465、466は、底面43に垂直でかつ中心軸Zに平行な面での断面は略矩形となっている。これにより、区画壁461、462、463、464、465、466の上端面451、452、453、454、455、456は、空気の流れ方向に沿っているため、空気の流れを乱しにくくなる。したがって、第1実施形態の効果(1)および(2)に加えて、さらに圧力損失を低減することができる。
本発明の第2実施形態による消音装置を図3に示す。第2実施形態は、第1実施形態に対し、区画壁の配置方向が異なる。なお、第1実施形態と実質的に同一の構成部分には同一符号を付す。
第2実施形態では、図3に示すようにサイドブランチ40の区画壁461、462、463、464、465、466は、第2吸気管15の中心軸Zと平行に配置されている。このとき、区画壁461、462、463、464、465、466は、底面43に垂直でかつ中心軸Zに平行な面での断面は略矩形となっている。これにより、区画壁461、462、463、464、465、466の上端面451、452、453、454、455、456は、空気の流れ方向に沿っているため、空気の流れを乱しにくくなる。したがって、第1実施形態の効果(1)および(2)に加えて、さらに圧力損失を低減することができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態による消音装置を図4に示す。第3実施形態は、第1実施形態に対し、区画壁の配置間隔が異なる。なお、第1実施形態と実質的に同一の構成部分には同一符号を付す。
第3実施形態では、サイドブランチ50の内部空間51を区画している区画壁561、562、563、564、565、566は、異なる間隔で配置されている。具体的には、区画壁の間隔を表す距離L51、L52、L53、L54、L55、L56、L57の大小関係が、L54>L53=L55>L52=L56>L51=L57となっている。また、第1実施形態と比較すると、区間壁の間隔を表す距離L54は、第1実施形態での距離L34に比べて長い。また、距離L51およびL57は、第1実施形態での距離L31およびL37より短い。これにより、開口594の開口面積S54は第1実施形態での開口394の開口面積S34に比べて大きい。また、開口591および597の開口面積S51およびS57は、第1実施形態の開口391および397の開口面積S31およびS37に比べて小さい。すなわち、開口面積から算出される仮想円の直径の最大値と最小値との差が第1実施形態に比べて大きくなる。これにより、消音可能な周波数を広げることができる。したがって、第1実施形態の効果(1)および(2)に加えて、さらに消音可能な周波数帯を広げることができる。
本発明の第3実施形態による消音装置を図4に示す。第3実施形態は、第1実施形態に対し、区画壁の配置間隔が異なる。なお、第1実施形態と実質的に同一の構成部分には同一符号を付す。
第3実施形態では、サイドブランチ50の内部空間51を区画している区画壁561、562、563、564、565、566は、異なる間隔で配置されている。具体的には、区画壁の間隔を表す距離L51、L52、L53、L54、L55、L56、L57の大小関係が、L54>L53=L55>L52=L56>L51=L57となっている。また、第1実施形態と比較すると、区間壁の間隔を表す距離L54は、第1実施形態での距離L34に比べて長い。また、距離L51およびL57は、第1実施形態での距離L31およびL37より短い。これにより、開口594の開口面積S54は第1実施形態での開口394の開口面積S34に比べて大きい。また、開口591および597の開口面積S51およびS57は、第1実施形態の開口391および397の開口面積S31およびS37に比べて小さい。すなわち、開口面積から算出される仮想円の直径の最大値と最小値との差が第1実施形態に比べて大きくなる。これにより、消音可能な周波数を広げることができる。したがって、第1実施形態の効果(1)および(2)に加えて、さらに消音可能な周波数帯を広げることができる。
(第4実施形態)
本発明での第4実施形態による消音装置を図5に示す。第4実施形態は、第3実施形態に対し、区画壁の高さが異なる。なお、第3実施形態と実質的に同一の構成部分には同一符号を付す。
第4実施形態では、サイドブランチ60の内部空間61を区画している区画壁661、662、663、664、665、666は、異なる高さで形成されている。具体的には、サイドブランチ60の高さHと区画壁661、662、663、664、665、666の下端面641、642、643、644、645、645、646から上端面651、652、653、654、655、655、656までの高さH61、H62、H63、H64、H65、H66との大小関係は、H=H61=H66>H62=H65>H63=H64となっている。すなわち、区画壁662、663、664、665で区画される連通空間612、613、614、615、616は、サイドブランチ型消音器として消音周波数を決定する高さがサイドブランチ60の高さHに比べ低い。これにより、第3実施形態の効果に加えて、連通空間612、613、614、615、616により消音される周波数は、第3実施形態と比べてさらに広域化することができる。
本発明での第4実施形態による消音装置を図5に示す。第4実施形態は、第3実施形態に対し、区画壁の高さが異なる。なお、第3実施形態と実質的に同一の構成部分には同一符号を付す。
第4実施形態では、サイドブランチ60の内部空間61を区画している区画壁661、662、663、664、665、666は、異なる高さで形成されている。具体的には、サイドブランチ60の高さHと区画壁661、662、663、664、665、666の下端面641、642、643、644、645、645、646から上端面651、652、653、654、655、655、656までの高さH61、H62、H63、H64、H65、H66との大小関係は、H=H61=H66>H62=H65>H63=H64となっている。すなわち、区画壁662、663、664、665で区画される連通空間612、613、614、615、616は、サイドブランチ型消音器として消音周波数を決定する高さがサイドブランチ60の高さHに比べ低い。これにより、第3実施形態の効果に加えて、連通空間612、613、614、615、616により消音される周波数は、第3実施形態と比べてさらに広域化することができる。
(第5実施形態)
本発明での第5実施形態による消音装置を図6に示す。第5実施形態は、第3実施形態に対し、区画壁の高さが異なる。なお、第3実施形態と実質的に同一の構成部分には同一符号を付す。
第5実施形態では、サイドブランチ70の内部空間71を区画している区画壁761、762、763、764、765、766は、サイドブランチ70の高さHとは異なる高さで形成されている。具体的には、サイドブランチ70の高さHと区画壁761、762、763、764、765、766の下端面741、742、743、744、745、745、746から上端面751、752、753、754、755、755、756までの高さH71、H72、H73、H74、H75、H76との大小関係は、H>H71=H72=H73=H74=H75=H76である。これにより、区画壁761、762、763、764、765、766の上端面751、752、753、754、755、755、756は、第2吸気通路151を流れる空気に接触することがないため第2吸気通路内151の空気の流れを乱さない。したがって、第3実施形態の効果に加えて、さらに圧力損失を低減することができる。
本発明での第5実施形態による消音装置を図6に示す。第5実施形態は、第3実施形態に対し、区画壁の高さが異なる。なお、第3実施形態と実質的に同一の構成部分には同一符号を付す。
第5実施形態では、サイドブランチ70の内部空間71を区画している区画壁761、762、763、764、765、766は、サイドブランチ70の高さHとは異なる高さで形成されている。具体的には、サイドブランチ70の高さHと区画壁761、762、763、764、765、766の下端面741、742、743、744、745、745、746から上端面751、752、753、754、755、755、756までの高さH71、H72、H73、H74、H75、H76との大小関係は、H>H71=H72=H73=H74=H75=H76である。これにより、区画壁761、762、763、764、765、766の上端面751、752、753、754、755、755、756は、第2吸気通路151を流れる空気に接触することがないため第2吸気通路内151の空気の流れを乱さない。したがって、第3実施形態の効果に加えて、さらに圧力損失を低減することができる。
(他の実施形態)
(ア)上記の第1実施形態および第3実施形態から第5実施形態では、サイドブランチの区画壁の設置方向が、吸気管の中心軸に垂直となっている。しかし、区画壁の設置方向はこれに限らなくてもよい。第2実施形態のように吸気管の中心軸に対して平行であってもよい。例えば図7は図4の第3実施形態に対応する実施形態でのサイドブランチ80を示す。また、例えば図8は図5の第4実施形態に対応する実施形態でのサイドブランチ90を示す。また、例えば図9は図6の第5実施形態に対応する実施形態でのサイドブランチ100を示す。また、サイドブランチの区画壁の設置方向は、吸気管の中心軸に斜め方向であってもよい。区画壁を流体の流れ方向に対して斜めに設置することで、流体の流れ方向を制御することができる。
(ア)上記の第1実施形態および第3実施形態から第5実施形態では、サイドブランチの区画壁の設置方向が、吸気管の中心軸に垂直となっている。しかし、区画壁の設置方向はこれに限らなくてもよい。第2実施形態のように吸気管の中心軸に対して平行であってもよい。例えば図7は図4の第3実施形態に対応する実施形態でのサイドブランチ80を示す。また、例えば図8は図5の第4実施形態に対応する実施形態でのサイドブランチ90を示す。また、例えば図9は図6の第5実施形態に対応する実施形態でのサイドブランチ100を示す。また、サイドブランチの区画壁の設置方向は、吸気管の中心軸に斜め方向であってもよい。区画壁を流体の流れ方向に対して斜めに設置することで、流体の流れ方向を制御することができる。
(イ)上記の実施形態では、サイドブランチの区画壁はサイドブランチの内底面に対して垂直に設置されている。しかし、区画壁の内底面への設置角度はこれに限らなくてもよい。
(ウ)上記の実施形態では、サイドブランチの区画壁は6枚設置されている。しかし、区画壁の枚数はこれに限らなくてもよい。サイドブランチの内部空間の容積が大きいほど区画壁を多く設置した方が好ましい。
(エ)上記の第1実施形態および第2実施形態では、区画壁の設置間隔はすべて等間隔とした。また、上記の第3実施形態から第5実施形態では、区画壁の設置間隔はサイドブランチの中心から吸気の流れの上下流方向に向かって狭くし、サイドブランチの中心に対して対照とした。しかし、区画壁の設置間隔はこれに限らなくてもよい。すべての設置間隔を異なる距離としてもよいし、複数ある間隔のうち、いくつかは等間隔とし、残りは異なる間隔としてもよい。
(オ)上記の第4実施形態では、区画壁の高さはサイドブランチの中心から流体流れの上下流方向に向かって高くなることとした。しかし、区画壁の高さの変化はこれに限らなくてもよい。サイドブランチの中心から流体流れの上下流方向に向かって低くなってもよいし、サイドブランチの中心からサイドブランチの内側面に向かって一旦低くなり、その後高くなってもよい。
(カ)上記の実施形態では、区画壁の上端形状を吸気管の管壁の形状に沿った円弧形状とした。しかし区画壁の形状はこれに限らなくてもよい。例えば、区画壁の形状を略矩形の平板にしてもよい。
(キ)上記の実施形態では、サイドブランチの形状は有底の略円筒状とした。しかし、サイドブランチの形状はこれに限らなくてもよい。
(ク)上記の実施形態では、吸気管の径方向の断面形状は、略管状とした。しかし、吸気管の径方向の断面形状はこれに限らなくてもよい。
以上、本発明の消音装置をターボ搭載車の吸気管に適用した実施形態を説明したが、本発明はこのような実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施可能である。
10 ・・・吸気装置、
13 ・・・第1吸気管(吸気管)、
131 ・・・第1吸気通路(吸気通路)、
15 ・・・第2吸気管(吸気管)、
151 ・・・第2吸気通路(吸気通路)、
17 ・・・第3吸気管(吸気管)、
171 ・・・第3吸気通路(吸気通路)、
30、40、50、60、70、80、90、100・・・サイドブランチ、
31、51、61、71・・・内部空間、
311、312、313、314、315、316、511、512、513、514、515、516、611、612、613、614、615、616、711、712、713、714、715、716・・・連通空間、
33、43、53、63、73・・・底壁、
331、431、531、631、731・・・内底面、
361、362、363、364、365、366、461、462、463、464、465、466、561、562、563、564、565、566、661、662、663、664、665、666、761、762、763、764、765、766・・・区画壁(壁体)、
L、L31、L32、L33、L34、L35、L36、L37、L51、L52、L53、L54、L55、L56、L57・・・距離(間隔)、
H、H31、H32、H33、H34、H35、H36、H61、H62、H63、H64、H65、H66、H71、H72、H73、H74、H75、H76・・・高さ、
Z ・・・中心軸。
13 ・・・第1吸気管(吸気管)、
131 ・・・第1吸気通路(吸気通路)、
15 ・・・第2吸気管(吸気管)、
151 ・・・第2吸気通路(吸気通路)、
17 ・・・第3吸気管(吸気管)、
171 ・・・第3吸気通路(吸気通路)、
30、40、50、60、70、80、90、100・・・サイドブランチ、
31、51、61、71・・・内部空間、
311、312、313、314、315、316、511、512、513、514、515、516、611、612、613、614、615、616、711、712、713、714、715、716・・・連通空間、
33、43、53、63、73・・・底壁、
331、431、531、631、731・・・内底面、
361、362、363、364、365、366、461、462、463、464、465、466、561、562、563、564、565、566、661、662、663、664、665、666、761、762、763、764、765、766・・・区画壁(壁体)、
L、L31、L32、L33、L34、L35、L36、L37、L51、L52、L53、L54、L55、L56、L57・・・距離(間隔)、
H、H31、H32、H33、H34、H35、H36、H61、H62、H63、H64、H65、H66、H71、H72、H73、H74、H75、H76・・・高さ、
Z ・・・中心軸。
Claims (8)
- 内燃機関の燃焼室へ吸入される吸気が流通する吸気通路を形成する吸気管と、
前記吸気管の壁面に設けられ、前記吸気管の径外方向に突出し、前記吸気通路と連通する内部空間を有するサイドブランチと、
前記サイドブランチの内底面から前記吸気管の径方向に立ち上がり、前記内部空間を前記吸気通路と連通する複数の連通空間に仕切る1つまたは複数の壁体と、
を備えることを特徴とする消音装置。 - 前記壁体は、一の壁体と前記一の壁体と隣り合う他の壁体または前記サイドブランチの側壁との間隔が等間隔となる区間を含むように設置されていることを特徴とする請求項1に記載の消音装置。
- 前記壁体は、一の壁体と前記一の壁体と隣り合う他の壁体または前記サイドブランチの側壁との間隔が不等間隔となる区間を含むように設置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の消音装置。
- 前記壁体は、前記吸気管の中心軸に略直交するように設置されることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の消音装置。
- 前記壁体は、前記吸気管の中心軸に対して略平行に設置されることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の消音装置。
- 前記壁体の前記内底面からの高さは、前記吸気通路の上流から前記内底面の中心に向かって低くなり、前記内底面の中心から前記吸気通路の下流に向かって高くなることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の消音装置。
- 前記壁体の前記内底面からの高さは、前記内底面から前記吸気管の前記壁面までの高さより低いことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の消音装置。
- 前記サイドブランチは、ターボチャージャとインタークーラとを接続する吸気管に設けられることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の消音装置。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2014152651A (ja) * | 2013-02-06 | 2014-08-25 | Kojima Press Industry Co Ltd | 車両用消音器 |
JP2015071993A (ja) * | 2013-10-04 | 2015-04-16 | 株式会社デンソー | 車両用吸気装置 |
-
2010
- 2010-09-23 JP JP2010212912A patent/JP2012067673A/ja active Pending
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