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JP2012066909A - 紙葉類集積機構および紙葉類処理装置 - Google Patents

紙葉類集積機構および紙葉類処理装置 Download PDF

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JP2012066909A JP2010213145A JP2010213145A JP2012066909A JP 2012066909 A JP2012066909 A JP 2012066909A JP 2010213145 A JP2010213145 A JP 2010213145A JP 2010213145 A JP2010213145 A JP 2010213145A JP 2012066909 A JP2012066909 A JP 2012066909A
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Masayoshi Nagasawa
正佳 長澤
Kosuke Matsumoto
公佑 松本
Norio Nomura
則雄 野村
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Abstract

【課題】羽根車の隙間の底と紙葉類との衝突による騒音の発生および紙葉類の集積不良の発生を防止できる紙葉類集積機構を提供する。
【解決手段】回転する羽根車32の羽根44間の隙間46に搬送部19から送り出される紙葉類を進入させて保持しながら、紙葉類を集積部14へ向けて降下させ、さらに、紙葉類をガイド板36に当接させて羽根車32の隙間46から排出させ、集積部14に集積する。羽根車32の軸方向の側部に弾性体34を配置する。弾性体34は、周面が羽根44の側部に位置し、羽根車32の回転方向と同一方向に回転する。羽根車32の羽根44と弾性体34との間に進入する紙葉類をこれらの間で挟み込んで減速し、羽根車32の隙間46の底と紙葉類との衝突を軽減する。羽根車32の羽根44と弾性体34との間で構成された底に紙葉類が到達しても弾性体34が撓んで底の位置を羽根44の根本方向へ移動させ、紙葉類が折れ曲がるのを防止する。
【選択図】図1

Description

本発明は、羽根車を用いて紙葉類を集積する紙葉類集積機構、およびこの紙葉類集積機構を用いた紙葉類処理装置に関する。
従来、周囲に複数の羽根を有する羽根車を用い、回転する羽根車の羽根間に形成される隙間に搬送部から送り出される紙葉類を1枚ずつ進入させて保持しながら、羽根車の回転に伴って紙葉類を集積部へ向けて降下させ、さらに、降下する紙葉類が集積部のガイド板に当接して羽根車の隙間から排出させ、紙葉類を集積部に順次集積する集積機構を搭載した紙葉類処理装置がある(例えば、特許文献1参照。)。
このような羽根車を用いた集積機構では、羽根車に至る搬送部の搬送速度よりも羽根車の隙間の移動速度を遅くすることにより、紙葉類を羽根車の隙間へ進入させている。そのため、羽根車の隙間に進入した紙葉類は隙間の底に衝突することになる。この衝突により、紙葉類が跳ね返って位置ずれすることで集積不良となったり、衝突音が発生して騒音となる場合がある。この衝突は隙間の底ではなくガイド板の場合もある。
また、羽根車の隙間に進入してくる紙葉類をガイド板を用いて減速する集積機構がある。この集積機構のガイド板は、羽根車の隙間の底の位置が徐々に羽根車の中心方向へ移動するように配置している。そのため、羽根車の外周ほど周速が速いので、紙葉類の移動速度と羽根車の隙間の底(ガイド板)の移動速度との差が小さくなり、かつ、ガイド板に沿って羽根車の隙間の底の移動速度が徐々に小さくなっていくことにより、紙葉類と羽根車の隙間の底との衝突による紙葉類の跳ね返りを防ぐようにしている(例えば、特許文献2参照。)。
しかしながら、紙葉類が搬送部から抜け出すまでに羽根車の隙間の底に到達すると、紙葉類が折れ曲がって集積不良につながる可能性がある。また、紙葉類が搬送部から抜け出してから、紙葉類を減速しようとすると、紙葉類は略隙間の底に到達しているため急激な減速を強いることになり、衝突とあまり変わらないことになる。
再公表WO2008/050462号公報 特開昭61−226451平号公報
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、羽根車の隙間の底と紙葉類との衝突による騒音の発生および紙葉類の集積不良の発生を防止できる紙葉類集積機構、およびこの紙葉類集積機構を用いた紙葉類処理装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の紙葉類集積機構は、搬送部から送り出される紙葉類が進入可能とする隙間を介して複数の羽根が周囲に設けられ、回転する羽根車と、この羽根車の軸方向の側部に配置され、周面が前記羽根の側部に位置し、前記羽根車の回転方向と同一方向に回転する弾性体とを具備しているものである。
これにより、羽根車の羽根と弾性体との間に進入する紙葉類をこれらの間で挟み込んで減速できるため、羽根車の隙間の底と紙葉類との衝突を軽減することができ、さらに、羽根車の羽根と弾性体との間で構成された底に紙葉類が到達しても弾性体が撓んで底の位置を羽根の根本方向へ移動させることができるため、紙葉類が折れ曲がることがなく、したがって、羽根車の隙間の底と紙葉類との衝突による紙葉類の集積不良の発生を低減することができる。
請求項2記載の紙葉類集積機構は、請求項1記載の紙葉類集積機構において、前記羽根車の羽根が突出するガイド面を有し、このガイド面に前記羽根車の隙間に進入して回転する紙葉類が当接し、その紙葉類を前記羽根車の隙間から排出させて集積部に集積させるガイド板を具備し、前記弾性体の周面は、前記ガイド板のガイド面より突出されているものである。
これにより、羽根車の羽根とガイド面とで構成される底への紙葉類の衝突を軽減することができる。
請求項3記載の紙葉類集積機構は、請求項1または2記載の紙葉類集積機構において、前記弾性体の周速は、前記羽根車の羽根の先端の周速より遅く、前記羽根車の羽根と羽根との間で構成される隙間の底の周速より速いものである。
これにより、羽根車の羽根と弾性体との間に進入する紙葉類を確実に減速でき、羽根車の隙間の底と紙葉類との衝突を確実に軽減することができる。
請求項4記載の紙葉類集積機構は、請求項2記載の紙葉類集積機構において、前記弾性体の周速は、前記羽根車の羽根の先端の周速より遅く、前記羽根車の羽根と前記ガイド板との間で構成される隙間の底の周速より速いものである。
これにより、羽根車の羽根と弾性体との間に進入する紙葉類を確実に減速でき、羽根車の羽根とガイド面とで構成される底への紙葉類の衝突を確実に軽減することができる。
請求項5記載の紙葉類集積機構は、請求項1ないし4いずれか一記載の紙葉類集積機構において、前記羽根車を回転駆動する駆動部を有する羽根車駆動手段と、この羽根車駆動手段から駆動力が伝達されて前記弾性体を回転駆動する弾性体駆動手段とを具備しているものである。
これにより、羽根車駆動手段の駆動部を利用し、弾性体駆動手段で弾性体を回転駆動でき、構成を簡素化できる。
請求項6記載の紙葉類集積機構は、請求項1ないし4いずれか一記載の紙葉類集積機構において、前記弾性体は、円環状のベルトであり、このベルトの内周側が接触する内周側回転体、および前記ベルトの外周側に接触して前記内周側回転体との間に前記ベルトを挟み込む外周側回転体を有し、前記ベルトを回転させる弾性体駆動手段を具備しているものである。
これにより、羽根車の羽根とベルトとの間に進入する紙葉類をこれらの間で挟み込んで確実に減速でき、さらに、羽根車の羽根とベルトとの間で構成された底に紙葉類が到達してもベルトが撓んで底の位置を羽根の根本方向へ移動させることができる。
請求項7記載の紙葉類処理装置は、紙葉類を搬送し、送り出す搬送部と、紙葉類を集積する集積部と、前記搬送部から送り出される紙葉類を前記集積部に集積させる請求項1ないし6いずれか一記載の紙葉類集積機構とを具備しているものである。
これにより、紙葉類の集積不良および騒音の発生を低減することができる。
本発明によれば、羽根車の隙間の底と紙葉類との衝突による騒音の発生および紙葉類の集積不良の発生を低減することができる。
本発明の第1の実施の形態の紙葉類集積機構を示し、図2のA−A視の断面図である。 同上紙葉類集積機構の正面図である。 同上紙葉類集積機構を用いた紙葉類処理装置の斜視図である。 同上紙葉類集積機構の弾性体の回転速度が遅い設定の場合の集積動作を(a)〜(c)の順に示す断面図である。 同上紙葉類集積機構の弾性体の回転速度が速い設定の場合の集積動作を(a)〜(c)の順に示す断面図である。 本発明の第2の実施の形態を示す紙葉類集積機構の一部の正面図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1ないし図5に第1の実施の形態を示す。
まず、図3に、紙葉類処理装置11の斜視図を示す。この紙葉類処理装置11は、例えば、紙葉類を計数する紙葉類計数機であって、紙葉類として紙幣を計数する紙幣計数機である。
紙葉類処理装置11は、筐体12を有し、筐体12の前面上部には計数する紙葉類を集積状態で配置するホッパ部13が形成され、筐体12の前面下部には筐体12内で識別計数された計数対象の紙葉類が送り出されて集積される集積部14が形成されているとともに、この集積部14の上方には計数対象から外れる紙葉類が送り出されて集積されるリジェクト部15が形成され、筐体12の前面でホッパ部13とリジェクト部15との間には処理情報などを入力する操作部16および処理状態などを表示する表示部17が形成されている。集積部14の前端には、集積部14に集積される紙葉類の面を支える支え部18が突出配置されている。
筐体12内には、ホッパ部13に配置された紙葉類を1枚ずつ内部に繰り込む繰込み機構、繰り込まれた紙葉類を集積部14またはリジェクト部15へ搬送する搬送部19(図1に搬送部の一部を示す)、搬送部19で搬送する紙葉類の種類や真偽などから計数対象か否かを識別する識別部、識別結果に応じて搬送部19で搬送する紙葉類を集積部14またはリジェクト部15へ振り分ける振分機構、集積部14へ振り分けられる計数対象の紙葉類を計数する計数センサ、および搬送部19から集積部14へ向けて1枚ずつ送り出される紙葉類を集積部14に集積させる紙葉類集積機構20などが配置されている。
なお、紙葉類は、紙幣のように長方形である場合、短手方向を筐体12の前後方向に、長手方向を筐体12の左右方向にそれぞれ向けてホッパ部13に配置され、このホッパ部13から短手方向に搬送部19に繰り込み、搬送部19で短手方向に搬送して処理する。
次に、図1および図2に、紙葉類集積機構20の構成を示す。図1は図2のA−A視の断面図であり、図2は正面図である。
上方の搬送部19の紙葉類を送り出す送出口25と下方の集積部14との間に紙葉類集積機構20が配置されている。搬送部19の送出口25には、紙葉類を挟み込んで送り出す一対の送出ローラ26が配置されている。
紙葉類集積機構20は、フレーム31、このフレーム31に対して回転可能に支持される一対の羽根車32、これら羽根車32を一方向に回転駆動する羽根車駆動手段33、一対の羽根車32間に配置される一対の弾性体34、これら弾性体34を一方向に回転駆動する弾性体駆動手段35、および集積部14に連続するガイド板36などを有している。
フレーム31は、底板39、およびこの底板39の両側から立ち上げられた側板40を有し、底板39が筐体12の底部に固定されている。
また、各羽根車32は、ホイール部43、およびこのホイール部43の周面から突設された複数の羽根44を有している。羽根44は、ホイール部43から放射方向に突出する根本部45を有し、この根本部45から羽根車32の回転方向に対して反対方向に湾曲して突出され、その先端に向かって厚みが薄くなるとともに幅が狭くなるように形成されている。これら隣り合う羽根44間には紙葉類の進入を可能とする隙間46が形成されている。
また、羽根車駆動手段33は、一対の羽根車32を一体に回転するように軸方向(なお、回転軸49の中心軸に沿った方向を軸方向と呼ぶ。)に間隔をあけて取り付けた回転軸49を有し、この回転軸49がフレーム31の両側板40に回転可能に軸支されている。この回転軸49を回転駆動する駆動部50が一方の側板40の外側に取り付けられている。駆動部50は、駆動源のモータおよびこのモータの駆動力を回転軸49に伝達する減速機構などを有している。そして、羽根車駆動手段33により、羽根車32の前面側において、上方の搬送部19の送出口25から下方の集積部14へ向けて羽根44が移動するように回転させる。羽根車32の周速は、搬送部19による紙葉類の搬送速度よりも遅くなるように設定されている。
また、各弾性体34は、両羽根車32間で各羽根車32の軸方向の側部に並んで配置されており、円環状のベルトであって、例えば断面略V字形のVベルトによって構成されている。Vベルトの場合、周面が幅方向に平らに形成され、内周側がV字形に形成されている。弾性体34は、例えばゴム製であり、その材質および断面形状により、回転時に円環状に形状維持することが可能で、かつ周面からの押圧によって弾性変形可能とする柔軟性を有している。
また、弾性体駆動手段35は、羽根車32の回転軸49に一体回転するように取り付けられた円筒体53、この円筒体53の軸方向両端に間隔をあけて設けられ各弾性体34の内周側が接触する一対の内周側回転体54、および内周側回転体54における集積部14に対して反対側である後側から弾性体34の外周側に接触して内周側回転体54との間で弾性体34を挟み込む外周側回転体55を有している。
内周側回転体54は、弾性体34がVベルトである場合に対応して周面に断面略V字形の溝部56を有するプーリによって形成されており、溝部56に弾性体34の内周側が嵌り込み、溝部56と外周側回転体55との間で弾性体34を挟み込むことで、弾性体34の軸方向の位置を位置決め規制している。また、内周側回転体54は、回転軸49を中心として羽根車32と同心円上に配置され、羽根車32のホイール部43の直径と同一の直径あるいは同程度の直径に形成され、溝部56に嵌り込んだ弾性体34の周面の外径が羽根車32のホイール部43の外径よりも大きくなるように構成されている。
外周側回転体55は、両内周側回転体54に亘る軸方向の長さを有する1つの円筒状のローラによって形成されており、各内周側回転体54に対して各弾性体34をそれぞれ押し付けて挟み込み可能としている。外周側回転体55は、回転軸57を中心として回転可能とし、この回転軸57を介して押付手段58で支持されている。この押付手段58は、フレーム31の両側板40間に取り付けられた取付部材59、およびこの取付部材59に取り付けられた板ばね60を有している。板ばね60の上端両側から前側に向けて側板61が折曲形成され、これら両側板61に外周側回転体55の回転軸57が回転可能に軸支されている。そして、板ばね60のばね力により、外周側回転体55で弾性体34を内周側回転体54に押し付けている。
弾性体駆動手段35は、専用の駆動源を備えず、羽根車32の回転軸49と一体に内周側回転体54が回転することにより弾性体34を回転させるようにしており、すなわち駆動部50からの駆動力を利用して弾性体34を回転させるようにしている。
また、ガイド板36は、上方の搬送部19の送出口25から下方の集積部14に亘って傾斜するガイド面64を有し、このガイド面64に、各羽根車32、各弾性体34、円筒体53および内周側回転体54がそれぞれ回転可能に配置される開口部65が形成されている。
ガイド面64の前側には、羽根車32のホイール部43および羽根44の前側の一部が突出するとともに、弾性体34および内周側回転体54の前側の一部が突出するように配置されている。
次に、本実施の形態の作用を説明する。
まず、紙葉類処理装置11の全体の動作を、図1を参照して説明する。
計数しようとする集積状態の紙葉類を短手方向を筐体12の前後方向に向けてホッパ部13に配置し、操作部16で計数開始を操作する。
これにより、ホッパ部13に配置された紙葉類を1枚ずつ搬送部19に繰り込み、搬送部19で紙葉類を搬送しながら識別部で識別し、計数対象と識別された紙葉類については、計数センサで計数し、搬送部19の送出口25から集積部14へ向けて送り出すとともに紙葉類集積機構20によって集積部14に集積させる。計数センサで計数された計数値が表示部17に表示される。
また、計数対象と識別されなかった紙葉類については、搬送部19からリジェクト部15へ送り出されて集積される。
次に、紙葉類集積機構20の動作を、図4を参照して説明する。
紙葉類処理装置11の動作開始とともに、駆動部50による回転軸49の回転駆動を開始し、羽根車32が回転するとともに、羽根車32と一体に内周側回転体54および弾性体34が羽根車32と同一方向に回転する。
このとき、羽根車32の周速は、搬送部19による紙葉類の搬送速度よりも遅くなるように設定されている。弾性体34の周速は、羽根車32の羽根44の先端の周速より遅く、羽根車32の羽根44と羽根44との間で構成される底つまりホイール部43の周面の周速より速くなるように設定されている。一例としては、搬送部19による紙葉類の搬送速度が2800mm/s、羽根車32の回転数が130rpmで、羽根44の先端の周速が680mm/s、羽根44の底の周速が326mm/s、弾性体34の周速が327mm/sとなっている。そして、図4に示す弾性体34の周速は、羽根44の先端の周速と羽根44の底の周速との間の周速の範囲内で、羽根44の底の周速に近く、遅い設定となっている。
図4(a)に示すように、回転する弾性体34は、紙葉類Pと接触する前において、回転による遠心力によって略円環状の形状に保たれており、ガイド面64から前方に突出する弾性体34の周面が、同様にガイド面64から前方に突出する羽根車32の羽根44の根本と先端との間の中間位置の側部に位置するとともに、内周側回転体54から離反していてフリーな状態で羽根車32と一緒に同一方向に回転している。
そして、図4(a)に示すように、搬送部19の送出口25から紙葉類Pが送り出されると、その紙葉類Pが羽根車32の羽根44と羽根44との間の隙間46に進入する。搬送部19の送出口25から送り出される紙葉類Pの速度が羽根車32の周速よりも速いため、紙葉類Pは隙間46の底へ向けて進入し続け、紙葉類Pの先端縁(紙葉類Pの長辺の一方の縁)が弾性体34に当接し、すなわち現在の隙間46の底である羽根44と弾性体34の間で構成される底に到達する。このとき、紙葉類Pの送出方向後端は搬送部19の一対の送出ローラ26間にあり、紙葉類Pに対する搬送作用が続いている。
図4(b)に示すように、紙葉類Pの先端縁が弾性体34に当接すると、紙葉類Pで押されて弾性体34が撓み、紙葉類Pが隙間46の底へ向けて進入し続けるのを許容する。進入し続ける紙葉類Pは羽根44と弾性体34との間で挟み込む状態となり、紙葉類Pの進入に抵抗が生じ、紙葉類Pの先端側の速度を徐々に減速させる。羽根44と弾性体34との間で紙葉類Pを挟み込むことにより、紙葉類Pのばたつきを抑制する。
図4(c)に示すように、紙葉類Pの送出方向後端が搬送部19の一対の送出ローラ26間から抜け出ると、紙葉類Pに対する搬送作用が無くなるため、羽根44と弾性体34との間での挟み込みによる抵抗によって紙葉類Pの速度を急激に減速させる。これにより、紙葉類Pの速度を羽根44や弾性体34の周速と同程度まで減速させることができる。
なお、仮に、紙葉類Pの先端縁が羽根車32の羽根44と羽根44との間の底まで到達して衝突したとしても、紙葉類Pの速度が十分に減速されているため、紙葉類Pの衝突に伴う騒音の発生を軽減できるとともに、紙葉類Pの跳ね返りを軽減できる。また、羽根車32のホイール部43の外径よりも内周側回転体54に嵌り込んだ弾性体34の外径の方が大きいため、羽根車32の羽根44と羽根44との間の底は弾性体34の周面となり、紙葉類Pの衝突による騒音の発生および紙葉類Pの跳ね返りを軽減効果を高くできる。
その後、羽根車32の隙間46に進入して回転する紙葉類Pの先端縁がガイド面64に衝突し、紙葉類Pの回転が阻止され、羽根車32の回転方向後側の羽根44で紙葉類Pを集積部14へ向けて押しながら、紙葉類Pの先端縁がガイド面64上を集積部14へ向けて摺動するとともに回転を続ける羽根車32の隙間46から相対的に抜け出ていく。
そして、回転を続ける羽根車32の隙間46から相対的に抜け出ていく紙葉類Pを羽根車32の羽根44で集積部14へ向けて押し、集積部14に集積させる。
このように、紙葉類集積機構20によれば、羽根車32の羽根44と弾性体34との間に進入する紙葉類Pをこれらの間で挟み込んで減速できるため、羽根車32の隙間46の底と紙葉類Pとの衝突をなくしたり衝突を軽減することができ、羽根車32の隙間46の底と紙葉類Pとの衝突による騒音の発生を抑制できるとともに、羽根車32の隙間46の底と紙葉類Pとの衝突による紙葉類Pの跳ね返りを軽減できて紙葉類Pの集積不良の発生を低減することができる。しかも、羽根44と弾性体34との間で紙葉類Pを挟み込むことにより、紙葉類Pのばたつきを抑制することができ、ばたつきによる騒音の発生や集積不良の発生も低減できる。
さらに、羽根車32の羽根44と弾性体34との間で構成された底に紙葉類Pが到達しても弾性体34が撓んで底の位置を羽根44の根本方向へ移動させることができるため、搬送部19から送り出している紙葉類Pが折れ曲がることがなく、羽根車32の隙間46の底と紙葉類Pとの衝突による紙葉類Pの跳ね返りを軽減できることと相まって、紙葉類Pの集積不良の発生を防止できる。
また、ガイド板36のガイド面64より、羽根車32の羽根44とともに弾性体34の周面が突出されているため、羽根車32の羽根44とガイド面64とで構成される底への紙葉類Pの衝突を確実に軽減することができる。
また、弾性体34の周速は、羽根車32の羽根44の先端の周速より遅く、羽根車32の羽根44と羽根44との間で構成される隙間46の底の周速より速いため、羽根車32の羽根44と弾性体34との間に進入する紙葉類Pを確実に減速でき、羽根車32の隙間46の底と紙葉類Pとの衝突を確実に軽減することができる。
同様に、弾性体34の周速は、羽根車32の羽根44の先端の周速より遅く、羽根車32の羽根44とガイド板36との間で構成される隙間46の底の周速より速いため、羽根車32の羽根44と弾性体34との間に進入する紙葉類Pを確実に減速でき、羽根車Pの羽根44とガイド面64とで構成される底への紙葉類Pの衝突を確実に軽減することができる。
また、弾性体駆動手段35は、羽根車駆動手段33の駆動部50からの駆動力を利用し、弾性体34を回転駆動でき、専用の駆動源が必要なく、構成を簡素化できる。
また、弾性体34は、円環状のベルトであるため、羽根車32の羽根44とベルトとの間に進入する紙葉類Pをこれらの間で挟み込んで確実に減速でき、さらに、羽根車32の羽根44とベルトとの間で構成された底に紙葉類Pが到達してもベルトが撓んで底の位置を羽根44の根本方向へ確実に移動させることができる。
また、このような紙葉類集積機構20を用いる紙葉類処理装置11は、羽根車32の隙間46の底と紙葉類Pとの衝突による騒音の発生および紙葉類Pの集積不良の発生を低減することができる。
なお、図5には、図4に示す弾性体34の周速が、羽根44の先端の周速と羽根44の底の周速との間の周速の範囲内で、羽根44の底の周速に近く、遅い設定となっているのに対して、その周速よりも速い設定になっている場合の紙葉類集積機構20の動作を示す。このとき、羽根車32の周速は図4の場合と同じとする。
この場合、基本的な動作は図4に示す場合と同様であるが、弾性体34の周速が速いことにより、紙葉類Pが当接したときの弾性体34の撓み方が異なり、図4に示す場合よりも、紙葉類Pの減速作用が少なくなり、速い速度でガイド面64に衝突する場合がある。
そのため、図4に示す場合のように、弾性体34の周速は、羽根44の先端の周速と羽根44の底の周速との間の周速の範囲内で、羽根44の底の周速に近く、遅い設定とする方が、騒音の低減効果を大きくできる。
また、図6に第2の実施の形態を示し、図6は紙葉類集積機構20の一部の正面図である。
紙葉類Pを長手方向に搬送して処理する紙葉類処理装置11に対応した紙葉類集積機構20の場合であって、羽根車32が1つのみの場合である。この場合には、羽根車32の軸方向の両側部に一対の内周側回転体54を同じ回転軸49に取り付け、これら一対の内側側回転体54に一対の弾性体34をそれぞれ配置するとともに、一対とした外周側回転体55で各弾性体34を各内側側回転体54に押し付けるように構成する。
この構成により、紙葉類Pに一対の弾性体34が均等に接触し、紙葉類Pが片寄り、集積不良が発生するのを防止できる。
なお、弾性体駆動手段35は、専用の駆動源を用い、弾性体34の周速を任意に設定するようにしてもよい。
また、弾性体34は、Vベルトに限らず、平ベルトや丸ベルトなどでもよく、あるいは、ベルトではなく、ブラシやウレタンフォームなどでもよく、要は、少なくとも回転時に周面が羽根車32の羽根44の側部に位置するように形状維持することが可能で、かつ紙葉類Pが当接して押されることによって撓むことができる柔軟性を有していればよい。
また、紙葉類集積機構20は、紙葉類計数機に限らず、紙葉類を集積する処理を伴う他の紙葉類処理装置11にも適用できる。
11 紙葉類処理装置
14 集積部
19 搬送部
20 紙葉類集積機構
32 羽根車
33 羽根車駆動手段
34 弾性体
35 弾性体駆動手段
36 ガイド板
44 羽根
46 隙間
50 駆動部
54 内周側回転体
55 外周側回転体
64 ガイド面
P 紙葉類

Claims (7)

  1. 搬送部から送り出される紙葉類が進入可能とする隙間を介して複数の羽根が周囲に設けられ、回転する羽根車と、
    この羽根車の軸方向の側部に配置され、周面が前記羽根の側部に位置し、前記羽根車の回転方向と同一方向に回転する弾性体と
    を具備していることを特徴とする紙葉類集積機構。
  2. 前記羽根車の羽根が突出するガイド面を有し、このガイド面に前記羽根車の隙間に進入して回転する紙葉類が当接し、その紙葉類を前記羽根車の隙間から排出させて集積部に集積させるガイド板を具備し、
    前記弾性体の周面は、前記ガイド板のガイド面より突出されている
    ことを特徴とする請求項1記載の紙葉類集積機構。
  3. 前記弾性体の周速は、前記羽根車の羽根の先端の周速より遅く、前記羽根車の羽根と羽根との間で構成される隙間の底の周速より速い
    ことを特徴とする請求項1または2記載の紙葉類集積機構。
  4. 前記弾性体の周速は、前記羽根車の羽根の先端の周速より遅く、前記羽根車の羽根と前記ガイド板との間で構成される隙間の底の周速より速い
    ことを特徴とする請求項2記載の紙葉類集積機構。
  5. 前記羽根車を回転駆動する駆動部を有する羽根車駆動手段と、
    この羽根車駆動手段から駆動力が伝達されて前記弾性体を回転駆動する弾性体駆動手段を具備している
    ことを特徴とする請求項1ないし4いずれか一記載の紙葉類集積機構。
  6. 前記弾性体は、円環状のベルトであり、
    このベルトの内周側が接触する内周側回転体、および前記ベルトの外周側に接触して前記内周側回転体との間に前記ベルトを挟み込む外周側回転体を有し、前記ベルトを回転させる弾性体駆動手段とを具備している
    ことを特徴とする請求項1ないし4いずれか一記載の紙葉類集積機構。
  7. 紙葉類を搬送し、送り出す搬送部と、
    紙葉類を集積する集積部と、
    前記搬送部から送り出される紙葉類を前記集積部に集積させる請求項1ないし6いずれか一記載の紙葉類集積機構と
    を具備していることを特徴とする紙葉類処理装置。
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