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JP2012061438A - 高表面積型吸着剤による連続除湿装置 - Google Patents

高表面積型吸着剤による連続除湿装置 Download PDF

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JP2012061438A
JP2012061438A JP2010208941A JP2010208941A JP2012061438A JP 2012061438 A JP2012061438 A JP 2012061438A JP 2010208941 A JP2010208941 A JP 2010208941A JP 2010208941 A JP2010208941 A JP 2010208941A JP 2012061438 A JP2012061438 A JP 2012061438A
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adsorbent
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Application number
JP2010208941A
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Hidekazu Komatsu
秀和 小松
Takashi Suzuki
崇 鈴木
Hajime Hosoya
肇 細谷
Yasushi Yokoyama
靖 横山
Motohiro Asami
基博 浅見
Koji Nakamura
康二 中村
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HOSOYA KOGYO KK
Gunma Prefecture
Original Assignee
HOSOYA KOGYO KK
Gunma Prefecture
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Abstract

【課題】吸着法による連続除湿技術において、脱着時のエネルギー消費量が少なく、省スペース型の除湿装置及び該装置の運転方法を提供し、さらに処理対象気体の流量に合わせて容易にスケールアップ可能な手法を提供する。
【解決手段】吸着塔内に吸着剤が充填され互いに仕切られた部屋を2室、前記部屋の入口側及び出口側に流路切り換え弁、真空ポンプを1台具備した連続除湿モジュール及び前記連続除湿モジュールを横方向及び縦方向に積層した連続除湿モジュール積層体を用い、連続除湿モジュール内の一方の部屋においては高湿度気体中の水分を吸着低減するのと並行して、他方の部屋では真空ポンプで吸引しながら吸着剤を脱着再生する。
【選択図】図1

Description

本発明は、高湿度気体から水分を除去する方法に関し、特に吸着剤を使用して、圧力を変化させながら吸着と脱着を行う方法に関する
世界的な規模での温暖化が進む中、温室効果ガス、特にCOの排出削減が求められている。さらに、2010年の4月からは対象範囲が拡大した改正省エネ法が施行され、ますます省エネ化が望まれている。製造業では省エネ技術の採用が進んでいる反面、オフィスビル、病院、店舗などの事業所における省エネ化は遅れていると言われている。これら事業所では一次エネルギー消費量に占める空調の割合が50%に達すると考えられている。空調の中でも、除湿は再熱除湿(過冷却による水分凝縮と加熱による適温調整)によって行われるケースが多く、エネルギーロスが大きい。再熱除湿によらない技術として吸着法があり、特許文献1に示すような、PSA法により連続的に除湿を行う技術が知られているが、大型装置であることから前記事業所への適応は難しいと考えられる。また、吸着法を用いた除湿技術として、特許文献2に示すようなデシカント方式が知られているが、吸着剤の再生に加熱空気が必要であることから、エネルギーロスが大きい。
前記事業所では、部屋の広さなどが事業所毎に大きく異なることから、空調能力もそれに応じて変化させる必要があり、また新たに空調設備を設置するスペースが限られることも多い。従って、事業所の規模に応じて処理量の変更が容易で、なおかつ省スペース型の除湿技術の提供が求められている。
特開2002−200410 特開2008−142656
本発明は上記課題に鑑みて、オフィスビル、病院、店舗などが導入しやすい吸着法を応用した小型の除湿装置に関するものである。また、本発明は既設の空調設備内に設置可能で、新たな設置スペースを必要とせず、さらに処理対象気体の流量に合わせて容易に処理能力を拡大できる方法に関するものである。
発明者らは、吸着塔内に吸着剤が充填された部屋を2室具備した連続除湿モジュールを用い、該連続除湿モジュールを単独にて連続除湿装置として使用または複数個組み合わせて連続除湿装置として使用することで処理対象気体の流量に合わせて容易にスケールアップできる連続除湿装置を実現する手法を考案し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明の技術解決手段は、(1):吸着塔内を処理対象気体がそれぞれ吸着剤を備えた第1室と第2室を交互に通過出来るように、前記第1室及び前記第2室のそれぞれ入口及び出口の近傍に第1と第2の流路切り換え弁を設け、一方の前記第1室内の入口側近傍と第1のバルブを介した配管と、他方の前記第2室内の入口側近傍と第2のバルブを介した配管とを接合して真空ポンプにより外気に連通させ、前記第1室内の出口側近傍と前記第2室内の出口側近傍とを流量制御機構(例えば制御弁等)と第3のバルブとを直列接続して連通配管し、制御部を備えてなる連続除湿モジュールであり、(2):吸着塔内を処理対象気体がそれぞれ吸着剤を備えた第1室と第2室を交互に通過出来るように、前
記第1室及び前記第2室のそれぞれ入口及び出口の近傍に第1と第2の流路切り換え弁を設け、一方の前記第1室内の出口側近傍と第1のバルブを介した配管と、他方の前記第2室内の出口側近傍と第2のバルブを介した配管とを接合して真空ポンプにより外気に連通させ、前記第1室内の出口側近傍と前記第2室内の入口側近傍とを第3のバルブと第1の流量制御機構とを直列接続して連通させ、前記第2室内の出口側近傍と前記第1室内の入口側近傍とを第4のバルブと第2の流量制御機構とを直列接続して連通し、制御部を備えてなる連続除湿モジュールであり、(3):(1)又は(2)に記載の連続除湿モジュールを横方向に2個以上5個以下及び縦方向に1個以上5個以下積層してなる連続除湿モジュール積層体であり、(4):前記連続除湿モジュール内に前記吸着剤を2,000cm3以上30,000cm3以下充填し、まず初めに、図示しない前記制御部からの第1の除湿信号により前記第1,第2の流路切り換え弁を操作する工程後、前記第1室に流量50以上400Nm3/h以下の高湿度気体を通気して水分を吸着低減して低湿度気体を得る工程と並行して、前記第2室内を真空ポンプで吸引しながら、前記第1室通過後の低湿度気体のうち0.1以上8容積%以下の気体を第2室の出口側に導入する工程で前記第2室内の前記吸着剤を再生する操作工程を行った後、次に、図示しない前記制御部からの第2の除湿信号により前記第1,第2の流路切り換え弁を操作する工程後、前記第2室における吸着工程と共に、前記第1室において再生操作する工程とを、再度、前記制御部からの前記第1の除湿信号により前記第1,第2の流路切り換え弁を操作する工程後、前記第1室における吸着工程と共に、前記第2室において再生操作する工程というように、前記第1室3における前記吸着剤2と前記第2室4における前記吸着剤2にての吸着工程と脱着再生工程とを交互に行うことを特徴とする(1)〜(3)の何れか1項に記載の連続除湿モジュール及び連続除湿モジュール積層体の運転方法であり、(5):前記吸着剤の25℃、相対湿度60%RHのときの平衡水蒸気吸着量を25℃、相対湿度20%RHのときの平衡水蒸気吸着量で除した値が2以上で、かつ比表面積が330m2/g以上であることを特徴とする(4)記載の連続除湿モジュール及び連続除湿モジュール積層体の運転方法であり、(6):前記吸着剤の25℃、相対湿度30%RHのときの平衡水蒸気吸着量を25℃、相対湿度10%RHのときの平衡水蒸気吸着量で除した値が1.8以上で、かつ比表面積が330m2/g以上であることを特徴とする(4)記載の連続除湿モジュール及び連続除湿モジュール積層体の運転方法であり、(7):前記連続除湿モジュール内に、前記吸着剤を複数種積層充填することを特徴とする(1)〜(3)の何れか1項に記載の連続除湿モジュール及び連続除湿モジュール積層体である。
本発明により、既設の空調ダクト内に除湿装置を設置することができることから、設置スペースの縮減に効果的である。また、吸着剤の再生に加熱操作が必要ないことからエネルギー使用量が少なくて済む。
本発明における第1の形態の連続除湿モジュールの概略構成と除湿処理方法を示す図である。 本発明における第2の形態の連続除湿モジュールの概略構成と除湿処理方法を示す図である。 本発明における第3の形態の連続除湿モジュールの概略構成と除湿処理方法を示す図である。 本発明における連続除湿モジュールの積層方法を示す図である。
以下に、本発明の実施の形態を実施例により詳細に示すが、本発明の技術内容を具体的に説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。
(本発明における第1の形態の連続除湿モジュール)
図1に本発明における第1の形態による連続除湿モジュールと連続除湿方法を示す。連続除湿モジュール(装置)61は、吸着塔1,第1のバルブ21,第2のバルブ22,第3のバルブ23,流量制御機構25,真空ポンプ41及び第1の連絡配管51で構成される。吸着塔1内には互いに仕切られた第1室3及び第2室4が備えられており、それぞれの部屋に同一容積の吸着剤2が充填されている。図示しない制御部からの第1,又は、第2の除湿信号により、吸着塔1の処理対象気体入口側及び処理対象気体出口側に配した第1の流路切り換え弁5及び第2の流路切り換え弁6を操作する工程にて、処理対象気体を第1室3または第2室4に選択的に導入することができる。第1室3及び第2室4の出口側は気体排出口に接続されるとともに、一方の部屋(第1室3)の出口側に第1の連絡配管51に接続された第3のバルブ23及び第1の流量制御機構25を介して他方の部屋(第2室4)の出口側に接続されている。また、第1室3及び第2室4の入口側は処理対象気体入口(導入口)近傍に接続されるとともに第1のバルブ21及び第2のバルブ22をそれぞれ介して真空ポンプ41に接続されている。
(本発明における第2の形態の連続除湿モジュール)
図2に本発明における第2の形態による連続除湿モジュールと連続除湿方法を示す。連続除湿モジュール(装置)61は、吸着塔1,第1のバルブ21,第2のバルブ22,第3のバルブ23,第4のバルブ24,第1の流量制御機構25,第2の流量制御機構26,真空ポンプ41,第1の連絡配管51及び第2の連絡配管52で構成される。吸着塔1内には互いに仕切られた第1室3及び第2室4が備えられており、それぞれの部屋に同一容積の吸着剤2が充填されている。図示しない制御部からの第1、又は、第2の除湿信号により、吸着塔1の処理対象気体入口側(導入口側)及び処理対象気体出口側に配した第1の流路切り換え弁5及び第2の流路切り換え弁6を操作する工程により、処理対象気体を第1室3または第2室4に選択的に導入することができる。第1室3の出口側は第1の連絡配管51に直列接続された第3のバルブ23及び第1の流量制御機構25を介して第2室4の入口側に接続されている。第2室4の出口側は第2の連絡配管52に直列接続された第4のバルブ24及び第2の流量制御機構26を介して第1室3の入口側に接続されている。第1室3及び第2室4の出口側は気体排出口近傍に接続されるとともに、第1のバルブ21及び第2のバルブ22をそれぞれ介して真空ポンプ41に接続されている。
(本発明における第3の形態の連続除湿モジュール)
図3に本発明における第3の形態による連続除湿モジュールと連続除湿方法を示す。連続除湿モジュール(装置)61は、吸着塔1,第1のバルブ21,第2のバルブ22,流量制御機構及びバルブ27及び真空ポンプ41で構成される。吸着塔1内には互いに仕切られた第1室3及び第2室4が備えられており、それぞれの部屋に同一容積の吸着剤2が充填されている。図示しない制御部からの第1、又は、第2の除湿信号により、吸着塔1の処理対象気体入口側及び処理対象気体出口側に配した第1の流路切り換え弁5及び第2の流路切り換え弁6を操作する工程により、処理対象気体を第1室3または第2室4に選択的に導入することができる。第1室3及び第2室4の出口側は気体排出口に接続されるとともに、第1室3及び第2室4の仕切り壁に設けられた流量制御機構及びバルブ(例えば、オリフィスプレート等の絞り機構とバルブとの組み合わせ部材)27を介して互いに接続されている。また、第1室3及び第2室4の入口側は処理対象気体入口(導入口)近傍に接続されるとともに第1のバルブ21及び第2のバルブ22をそれぞれ介して真空ポンプ41に接続されている。
(連続除湿モジュール積層体)
図4に本発明における連続除湿モジュール(装置)61の積層方法を示す。連続除湿モジュール(装置)61は、横方向及び縦方向に連結可能で、横方向に2個以上5個以下、縦
方向に1個以上5個以下積層して用いることができる。なお、吸着剤の交換などメンテナンス性に配慮して、横方向に2個以上5個以下積層する場合は、縦方向の積層個数は2個以下とし、同様に縦方向に2個以上5個以下積層する場合は、横方向の積層個数は2個以下とする。これにより、処理対象気体の風量に合わせて、連続除湿モジュールを1個以上10個以下同時にかつ並列的に利用することができる。つまり、処理能力を1から10倍まで自在に変更することが可能である。
(第1の形態の連続除湿モジュールまたは連続除湿モジュール積層体の運転方法)
図1を参照して、第1の形態の連続除湿モジュールまたは連続除湿モジュール積層体の運転方法について述べる。図示しない制御部からの第1、又は、第2の除湿信号により、吸着塔1内の入口側及び出口側にそれぞれ備えた第1の流路切り換え弁5と,第2の流路切り換え弁6を操作する工程により、第1室3または第2室4に処理対象気体を導入する。処理対象気体の導入には既設のブロア(図示しない)を用いることができるし、専用のブロアを新たに設置して用いることもできる。以後、前記制御部からの除湿信号により、第1室3に処理対象気体を導入する場合(吸着工程)について説明する。第1室3内に処理対象気体が導入され、充填されている吸着剤2によって処理対象気体中の水分が吸着除去されることで、吸着塔1の出口側では低湿度気体が得られる。他方、処理対象気体が導入されない第2室4においては、第1の流路切り換え弁5及び第2の流路切り換え弁6が閉じることで、入口側及び出口側から気体が流入出しないようになっている。第1室3で処理対象気体中の水分の吸着工程が行われるのと並行して、第2室4では吸着剤2中の水分の脱着による再生が行われる。吸着剤2の脱着再生は、第2のバルブ22を開き、第1のバルブ21及び第3のバルブ23を閉じて、真空ポンプ41を運転することで開始され、所定の時間経過後に第3のバルブ23を開き、第1の流量制御機構25によって、第1室3の吸着剤通気後の低湿度気体のうち0.1容積%以上8容積%以下、より好ましくは0.3容積%以上6容積%以下の低湿度気体を第2室4に導入する。これにより、第2室4内の吸着剤2に吸着した水分は脱着され、真空ポンプ41を通過して大気(外気)中に放出される。なお、処理対象気体が第1室3を通過した時の水分除去量が5以上10g/kg−DA以下、より好ましくは7以上9g/kg−DA以下、さらに好ましくは7.6以上8.4g/kg−DA以下になった時点で(第1室3の吸着剤2に所定量の水分が吸着された時点で)、吸着工程と脱着再生工程を交換するため、図示しない制御部からの第2の除湿信号による第1,第2の流路切り換え弁5,6の操作工程により、前記操作と同様な工程として第2室4に処理対象気体を導入し、第1室3は吸着剤2の再生工程を行う。
(第2の形態の連続除湿モジュールまたは連続除湿モジュール積層体の運転方法)
図2を参照して、第2の形態の連続除湿モジュールまたは連続除湿モジュール積層体の運転方法について述べる。例えば、図示しない制御部からの第1の除湿信号により、第1室3にて処理対象気体中の水分吸着除去の工程は、前記第1の形態の連続除湿モジュールまたは連続除湿モジュール積層体の運転方法に準じる。そして、吸着工程と並行して行われる第2室4における吸着剤2の水分の脱着による再生は、第2のバルブ22を開き、第1のバルブ21,第3のバルブ23及び第4の24を閉じて、真空ポンプ41を運転することで開始され、所定の時間経過後に第3のバルブ23を開き、第1の流量制御機構25によって、第1室3の吸着剤2の通気後の低湿度気体の一部を第2室4に導入し、第2室4の吸着材2の脱着再生をする。第1室の吸着剤2に所定量の水分が吸着された時点で、図示しない制御部からの第2の流路切り換え弁5,6の操作工程が行われ、次に第2室4にて処理対象気体中の水分吸着除去に切り換わり、それに並行して行われる第1室3における吸着剤2の脱着再生する工程は、第1のバルブ21を開き、第2のバルブ22,第3のバルブ23及び第4のバルブ24を閉じて、真空ポンプ41を運転することで開始され、所定の時間経過後に第4のバルブ24を開き、第2の流量制御機構26によって、第2室4の吸着剤2の通気後の低湿度気体の一部を導入する工程にて行われる。
(第3の形態の連続除湿モジュールまたは連続除湿モジュール積層体の運転方法)
図3を参照して、第3の形態の連続除湿モジュールまたは連続除湿モジュール積層体の運転方法について述べる。図示しない制御部による第1、又は、第2の除湿信号により、前記第1の形態の連続除湿モジュールまたは連続除湿モジュール積層体の運転方法に準じるが、脱着再生工程における低湿度気体の導入は、流量制御機構及びバルブ(例えば、オリフィスプレート等の絞り機構とバルブとの組み合わせ部材)27を操作する工程によって行われる。
(流路切り換え弁)
第1,第2の流路切り換え弁5,6にはバタフライ式弁、スライド式弁、回転弁などを用いることができる。この中ではバタフライ式弁が最も好ましい。なお、第1,第2の流路切り換え弁5,6を操作する工程の際に、弁への風圧を低減するために一時的にブロアを停止しても良い。
(処理対象気体の風量、温度及び湿度)
連続除湿モジュール61の1個で処理できる高湿度気体の風量は、50以上400Nm/h以下が好ましく、80以上320Nm/h以下がより好ましく、110以上240Nm/h以下が最も好ましい。また、温度範囲40℃以下で、相対湿度45%以上100%以下の高湿度気体を好ましく処理できる。外気の高湿度気体を処理する外気導入式、室内の高湿度気体を処理する循環式いずれにおいても好ましく用いることができる。
(吸着剤の充填量)
吸着塔1内における吸着剤2の充填量は、2,000cm以上30,000cm以下が好ましく、5,000cm以上20,000cm以下がより好ましく、7,000cm以上13,000cm以下が最も好ましい。この範囲を超えると、処理対象気体を導入したときの圧力損失が上昇する傾向が見られる。また、この前記範囲未満では吸着容量が少ないことから、吸着工程−再生工程間の切り換え時間が短くなる傾向があり、吸着剤2の再生が不充分になる可能性がある。なお、吸着塔1内の第1室3,第2室4には前記充填量を均等割りして充填する。
(ブロア及び圧力損失)
処理対象気体の導入には既設のブロアを用いることができるし、専用のブロアを新たに設置して用いることができる。処理対象気体を導入したときの連続除湿モジュール61における圧力損失は500Pa以下が好ましく、350Pa以下がより好ましく、200Pa以下が、既設のブロアを用いて容易に対応できることから、最も好ましい。
(制御部について)
本発明における制御部には、タイマー、PLC(プログラマブルロジックコントローラ)、マイコン、シーケンサーなどを用いることもできるが、部品点数が少なくて済み安価に構成できるタイマーが最も好ましい。
(本発明で利用できる第1の吸着剤2a)
本発明で検討した吸着剤2において利用できる第1の吸着剤2aは、吸着時の高相対湿度条件で吸着量が多く、再生時の低相対湿度条件で吸着量が相対的に少ないものが良い。具体的には第1の吸着剤2aの温度25℃、相対湿度60%のときの平衡水蒸気吸着量を温度25℃、相対湿度20%のときの平衡水蒸気吸着量で除した値が2以上の吸着剤2aが好ましく、2.2以上がより好ましく、2.4以上が最も好ましい。この範囲未満では吸着剤2aの再生に時間がかかる傾向が見られる。前記平衡水蒸気吸着量比の上限は特に設けないが、既存の吸着剤2での実質的な上限は8程度だと考えられる。この条件に加えて、吸着能力の指標となる比表面積は330m/g以上が好ましい。
(本発明で利用できる第2の吸着剤2b)
本発明で検討した吸着剤2において利用できる第2の吸着剤2bは、第1の吸着剤2aと比較して低相対湿度条件でより吸着能力を発揮するタイプである。具体的には温度25℃、相対湿度30%のときの平衡水蒸気吸着量を温度25℃、相対湿度10%のときの平衡水蒸気吸着量で除した値が1.8以上の吸着剤2bが好ましく、2.0以上がより好ましく、2.2以上が最も好ましい。この範囲未満では吸着剤2bの再生に時間がかかる傾向が見られる。前記平衡水蒸気吸着量比の上限は特に設けないが、既存の吸着剤2での実質的な上限は6程度だと考えられる。この条件に加えて、吸着剤2bの比表面積は330m/g以上が好ましく、450m/g以上がより好ましい。
(吸着剤2の種類)
前記第1の吸着剤2a及び第2の吸着剤2bには、シリカゲル、活性アルミナ、ゼオライト、活性炭など既知の多孔質材料を用いることができるが、シリカゲル及び活性アルミナがより好ましく、シリカゲルが最も好ましい。
(吸着剤2の粒径)
前記第1の吸着剤2a及び第2の吸着剤2bの粒径は0.7mm以上7mm以下が好ましく、1.0mm以上6mm以下がより好ましく、1.3mm以上5mm以下が最も好ましい。この範囲を超えると、外部表面積が減少して、水分除去効率が低下することから、吸着工程−再生工程間の切り換え時間が短くなる傾向があり、吸着剤2a,2bの再生が不充分になる可能性がある。またこの範囲未満では、圧力損失が上昇する傾向が見られる。
(吸着剤2の充填方法)
吸着剤2には、前記第1の吸着剤2aまたは前記第2の吸着剤2bを単独で用いることもできるし、また第1吸着剤2aを一部充填してその後ろ側に、より低相対湿度での吸着能力が優れる第2の吸着剤2bを充填する方法も好ましく用いることができる。
(実験例1)
図1に示す連続除湿モジュール61に吸着剤2として粒径1.7〜4.0mmのシリカゲルを第1室3、第2室4にそれぞれ4,500cm充填した。シリカゲルの比表面積は740m/g、25℃で相対湿度20%における平衡水蒸気吸着量は11.8g/g、25℃で相対湿度60%における平衡水蒸気吸着量は32g/g(相対湿度60%の値/相対湿度20%の値=2.7)であった。制御部としてPLCを用い、第1の除湿信号による第1,第2の流路切り換え弁5及び6を操作する工程により、吸着塔1内の第1室3に温度32℃、相対湿度65%の高湿度気体(絶対湿度20g/kg)を風量150m/h(133Nm/h)で連続的に導入した。その結果、吸着塔出口で得られた気体の絶対湿度について12g/kg以下(水分除去量8g/kg以上)を4分間維持できた。なお、このとき吸着剤2が充填された第1室3の前後における圧力損失は156Paであった。その後、制御部のPLCからの第2の除湿信号による第1,第2の流路切り換え弁5及び6を操作する工程に続き、第2室4に前記高湿度気体を導入するのと並行して第1室3の脱着再生する工程を行った。脱着再生の工程は第2のバルブ22を閉じ、第1のバルブ21を開き、第2室4通過後に得られた低湿度気体のうち3m/hを第1室3に導入しながら、真空ポンプ41を運転することで4分間行った。そして、再度制御部のPLCからの第1の除湿信号による第1,第2の流路切り換え弁5,6を操作する工程により、第1室3に前記高湿度気体を導入したところ、吸着塔1出口で得られた気体の絶対湿度について12g/kg以下(水分除去量8g/kg以上)を4分間維持できた。
(比較例1)
図1に示す連続除湿モジュール61に吸着剤2として粒径0.15〜0.24mmのシリ
カゲルを第1室3、第2室4にそれぞれ4,500cm充填した。制御部としてPLCを用い、第1の除湿信号による第1,第2の流路切り換え弁5及び6を操作する工程により、吸着塔1内の第1室3に温度32℃、相対湿度65%の高湿度気体(絶対湿度20g/kg)を風量150m/h(133Nm/h)で連続的に導入したところ、吸着剤2が充填された第1室3の前後における圧力損失は30kPaであった。これは、吸着剤2の粒径が好適な範囲を満たさないと圧力損失が上昇することを示す例である。
本発明は省エネ性に優れ、また既設の空調ダクト内に設置可能であることから、空調設備の設置スペースが限定的になりがちなオフィスビル、病院、店舗などの事業所における除湿空調に好ましく用いることができる。
1 吸着塔
2 吸着剤
3 第1室
4 第2室
5,6 第1,第2の流路切り換え弁
21,22,23,24 第1〜第4のバルブ
25,26 第1,第2の流量制御機構
27 流量制御機構及びバルブ
41 真空ポンプ
51,52 第1,第2の連絡配管
61 連続除湿モジュール

Claims (7)

  1. 吸着塔内を処理対象気体がそれぞれ吸着剤を備えた第1室と第2室を交互に通過出来るように、前記第1室及び前記第2室のそれぞれ入口及び出口の近傍に第1と第2の流路切り換え弁を設け、一方の前記第1室内の入口側近傍と第1のバルブを介した配管と、他方の前記第2室内の入口側近傍と第2のバルブを介した配管とを接合して真空ポンプにより外気に連通させ、前記第1室内の出口側近傍と前記第2室内の出口側近傍とを流量制御機構と第3のバルブとを直列接続して連通し、制御部を備えてなる連続除湿モジュール。
  2. 吸着塔内を処理対象気体がそれぞれ吸着剤を備えた第1室と第2室を交互に通過出来るように、前記第1室及び前記第2室のそれぞれ入口及び出口の近傍に第1と第2の流路切り換え弁を設け、一方の前記第1室内の出口側近傍と第1のバルブを介した配管と、他方の前記第2室内の出口側近傍と第2のバルブを介した配管とを接合して真空ポンプにより外気に連通させ、前記第1室内の出口側近傍と前記第2室内の入口側近傍とを第3のバルブと第1の流量制御機構とを直列接続して連通させ、前記第2室内の出口側近傍と前記第1室内の入口側近傍とを第4のバルブと第2の流量制御機構とを直列接続して連通し、制御部を備えてなる連続除湿モジュール。
  3. 請求項1又は2に記載の連続除湿モジュールを横方向に2個以上5個以下及び縦方向に1個以上5個以下積層してなる連続除湿モジュール積層体。
  4. 前記連続除湿モジュール内に前記吸着剤を2,000cm以上30,000cm以下充填し、初めに、前記制御部の第1の除湿信号により前記第1,第2の流路切り換え弁を操作する工程後、前記第1室に流量50以上400Nm/h以下の高湿度気体を通気して水分を吸着低減して低湿度気体を得る工程と並行して、前記第2室内を真空ポンプで吸引しながら、前記第1室通過後の低湿度気体のうち0.1以上8容積%以下の気体を第2室に導入する工程で前記第2室内の前記吸着剤を再生する操作を行った後、次に、前記制御部からの第2の除湿信号により前記第1,第2の流路切り換え弁を操作する工程後、前記第2室における吸着工程と共に、前記第1室において再生操作する工程とを実行するというように、前記第1室における前記吸着剤と前記第2室における前記吸着剤にての吸着工程と脱着再生工程とを交互に行うことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の連続除湿モジュール及び連続除湿モジュール積層体の運転方法。
  5. 前記吸着剤の25℃、相対湿度60%RHのときの平衡水蒸気吸着量を25℃、相対湿度20%RHのときの平衡水蒸気吸着量で除した値が2以上で、かつ比表面積が330m/g以上であることを特徴とする請求項4記載の連続除湿モジュール及び連続除湿モジュール積層体の運転方法
  6. 前記吸着剤の25℃、相対湿度30%RHのときの平衡水蒸気吸着量を25℃、相対湿度10%RHのときの平衡水蒸気吸着量で除した値が1.8以上で、かつ比表面積が330m/g以上であることを特徴とする請求項4記載の連続除湿モジュール及び連続除湿モジュール積層体の運転方法
  7. 前記連続除湿モジュール内に、前記吸着剤を複数種積層充填することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の連続除湿モジュール及び連続除湿モジュール積層体。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20190021706A (ko) 2017-08-23 2019-03-06 한국에너지기술연구원 온실 흡착제습 시스템

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