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JP2012060772A - 電動機の回転子及び電動機及び空気調和機及び電動機の回転子の製造方法 - Google Patents

電動機の回転子及び電動機及び空気調和機及び電動機の回転子の製造方法 Download PDF

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JP2012060772A
JP2012060772A JP2010201446A JP2010201446A JP2012060772A JP 2012060772 A JP2012060772 A JP 2012060772A JP 2010201446 A JP2010201446 A JP 2010201446A JP 2010201446 A JP2010201446 A JP 2010201446A JP 2012060772 A JP2012060772 A JP 2012060772A
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electric motor
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shaft
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English (en)
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Hiroyuki Ishii
博幸 石井
Kazunori Sakanobe
和憲 坂廼邊
Mineo Yamamoto
峰雄 山本
Hiroki Aso
洋樹 麻生
Tomoyuki Hasegawa
智之 長谷川
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

【課題】軸受けの電食が安価な方法で抑制される電動機の回転子を提供する。
【解決手段】この発明に係る電動機の回転子は、回転子のマグネット及びシャフトが樹脂部により一体化され、シャフトの外周に形成される樹脂部の軸方向両端面に転がり軸受けが配置される電動機の回転子であって、転がり軸受けは、シャフトに圧入される内輪と、固定子の軸受け支持部で支持される外輪と、内輪と外輪との間で転動する転動体とを備え、転がり軸受けのいずれか一方が、内輪、外輪、転動体の少なくとも一つがセラミック等の絶縁材で構成されるセラミック製軸受けであることを特徴とする。
【選択図】図6

Description

この発明は、転がり軸受けを用いる電動機の回転子に係り、インバータにて駆動する電動機に好適な電動機の回転子に関する。また、その電動機の回転子を用いる電動機及びその電動機を搭載した空気調和機及びその電動機の回転子の製造方法に関する。
従来、電動機をインバータ駆動する場合、パワー回路内のトランジスタのスイッチングに伴って発生する電動機の騒音の低減を図る目的から、インバータのキャリア周波数を高く設定するようにしている。キャリア周波数を高く設定するに伴って、電動機のシャフトに高周波誘導に基づいて発生する軸電圧が増大し、シャフトを支持している転がり軸受けの内輪と外輪との間に存在する電位差が大きくなるので、転がり軸受けに電流が流れ易くなる。この転がり軸受けに流れる電流は、内輪、外輪両軌道並びに転動体(内外輪の間を転がる玉やころ)の転動面に電食と呼ばれる腐食を発生させて、転がり軸受けの耐久性を悪化させるという課題があった。
そこで、シャフトとモータケースとの間に設けた転がり軸受けに電流が流れるのを防止し、転がり軸受けに電食が発生するのを防止できる、簡便な構成で組み立ての容易な電動機を得るために、コイルが巻回されてなる固定子と、この固定子を固定するフレームと、固定子とわずかな空隙を介して対向する回転子と、この回転子が固着され、転がり軸受けを介して回転自在に支承されるシャフトと、絶縁材を介して転がり軸受けを支持する軸受ブラケットとを有する電動機において、軸受ブラケットの絶縁材と接触する側に凹部を設け、軸受ブラケットの凹部に対応する凸部を設けた絶縁材の凸部を、軸受ブラケットの凹部に嵌合し固定するようにした電動機が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、転がり軸受けの内輪はめあい面または外輪はめあい面、あるいは内輪はめあい面と外輪はめあい面の両はめあい面に絶縁被膜が形成された電食防止形転がり軸受けにおいて、内輪はめあい面の周面または外輪はめあい面の周面と面取り部との境界面はゆるいテーパ面あるいは曲率半径の大きい円弧面を呈し、少なくとも一方のはめあい面に溶射による無機化合物の絶縁被膜を有する電食防止形転がり軸受けが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2000−156952号公報 特開昭59−103023号公報
しかしながら、上記特許文献1の電動機は、軸受ブラケットの絶縁材と接触する側に凹部を設け、軸受ブラケットの凹部に対応する凸部を設けた絶縁材の凸部を、軸受ブラケットの凹部に嵌合し固定するようにした構成であるので、簡便な構成で組み立てが容易ではあるが、その反面軸受ブラケットから絶縁材から外れやすいという課題があった。
また、上記特許文献2の電食防止形転がり軸受けは、内輪はめあい面の周面または外輪はめあい面の周面と面取り部との境界面はゆるいテーパ面あるいは曲率半径の大きい円弧面を呈し、少なくとも一方のはめあい面に溶射による無機化合物の絶縁被膜を形成しているので、コストが高くなるという課題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、軸受けの電食が抑制される安価な電動機の回転子及び電動機及び空気調和機及び電動機の回転子の製造方法を提供する。
この発明に係る電動機の回転子は、回転子のマグネット及びシャフトが樹脂部により一体化され、シャフトの外周に形成される樹脂部の軸方向両端面に転がり軸受けが配置される電動機の回転子であって、
転がり軸受けは、シャフトに圧入される内輪と、固定子の軸受け支持部で支持される外輪と、内輪と外輪との間で転動する転動体とを備え、
転がり軸受けのいずれか一方が、内輪、外輪、転動体の少なくとも一つがセラミック等の絶縁材で構成されるセラミック製軸受けであることを特徴とする。
この発明に係る電動機の回転子は、転がり軸受けのいずれか一方が、内輪、外輪、転動体の少なくとも一つがセラミック等の絶縁材で構成されるセラミック製軸受けであることにより、軸受けの電食が抑制され、且つ安価な電動機の回転子が得られる。
実施の形態1を示す図で、電動機100の断面図。 実施の形態1を示す図で、モールド固定子10の断面図。 実施の形態1を示す図で、モールド固定子10に回転子20が挿入された状態を示す断面図。 実施の形態1を示す図で、ブラケット30の断面図。 実施の形態1を示す図で、固定子40の斜視図。 実施の形態1を示す図で、回転子20の断面図。 実施の形態1を示す図で、負荷側転がり軸受け21a及び反負荷側転がり軸受け21bを取り外した回転子樹脂組立20−1の断面図。 実施の形態1を示す図で、負荷側から見た回転子樹脂組立20−1の側面図。 実施の形態1を示す図で、回転子樹脂組立20−1の反負荷側端部の拡大断面図。 実施の形態1を示す図で、回転子20の反負荷側端部の拡大断面図。 実施の形態1を示す図で、回転子の樹脂マグネット22を示す図((a)は左側面図、(b)は(a)のC−C断面図、(c)は右側面図)。 実施の形態1を示す図で、位置検出用樹脂マグネット25を示す図((a)は左側面図、(b)は正面図、(c)は(b)のD部拡大図)。 実施の形態1を示す図で、電動機100に内蔵された電動機内蔵駆動回路1の回路図。 実施の形態1を示す図で、回転子20の製造工程を示す図。 実施の形態2を示す図で、空気調和機300の構成図。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1について、図面を参照しながら説明する。図1は実施の形態1を示す図で、電動機100の断面図である。図1に示す電動機100は、モールド固定子10と、回転子20(電動機の回転子と定義する)と、モールド固定子10の軸方向一端部に取り付けられる金属製のブラケット30とを備える。電動機100は、例えば、回転子20に永久磁石を有し、インバータで駆動されるブラシレスDCモータである。尚、図1には、モールド固定子10、回転子20を構成する各要素に符号を付しているが、ここでは説明しない。それらの符号については、後述する。
図2は実施の形態1を示す図で、モールド固定子10の断面図である。モールド固定子10は、軸方向一端部(図2の右側)が開口していて、ここに開口部10bが形成されている。回転子20がこの開口部10bから挿入される(図2の矢印参照)。モールド固定子10の軸方向他端部(図2の左側)には、回転子20のシャフト23の径より若干大きい孔11aが開けられている。モールド固定子10のその他の構成については、後述する。
図3は実施の形態1を示す図で、モールド固定子10に回転子20が挿入された状態を示す断面図である。モールド固定子10の軸方向一端部の開口部10b(図2参照)から挿入された回転子20は、シャフト23の負荷側がモールド固定子10の軸方向他端部の孔11a(図2参照)から外部(図3の左側)に出る。そして、回転子20の負荷側転がり軸受け21a(転がり軸受けの一例)が、モールド固定子10の反開口部側の軸方向端部の軸受け支持部11に当接するまで押し込まれる。このとき、負荷側転がり軸受け21aは、モールド固定子10の反開口部側の軸方向端部に形成された軸受け支持部11で支持される。
回転子20は、シャフト23の反負荷側(図1の右側)に反負荷側転がり軸受け21b(転がり軸受けの一例)が取り付けられる(一般的には、圧入による)。
図4は実施の形態1を示す図で、ブラケット30の断面図である。モールド固定子10の開口部10bを閉塞するとともに、反負荷側転がり軸受け21bを支持するブラケット30をモールド固定子10に圧入する。ブラケット30は、軸受け支持部30aで反負荷側転がり軸受け21bを支持する。ブラケット30のモールド固定子10への圧入は、ブラケット30の略リング状で、断面がコの字状の圧入部30bを、モールド固定子10の内周部10a(モールド樹脂部)の開口部10b側に圧入することでなされる。ブラケット30の圧入部30bの外径は、モールド固定子10の内周部10aの内径よりも、圧入代の分だけ大きくなっている。ブラケット30の材質は、金属製で、例えば、亜鉛メッキ鋼板である。但し、亜鉛メッキ鋼板に限定されない。
本実施の形態は、回転子20の構造に特徴があるので、モールド固定子10については簡単に説明する。
図2に示すモールド固定子10は、固定子40と、モールド成形用のモールド樹脂50とからなる。モールド樹脂50には、例えば、不飽和ポリエステル樹脂等の熱硬化性樹脂を使用する。固定子40は、後述する基板等が取り付けられ、強度的に弱い構造であるため低圧成形が望ましい。そのため、不飽和ポリエステル樹脂等の熱硬化性樹脂が用いられる。
図5は実施の形態1を示す図で、固定子40の斜視図である。図5に示す固定子40は、以下に示す構成である。
(1)厚さが0.1〜0.7mm程度の電磁鋼板が帯状に打ち抜かれ、かしめ、溶接、接着等で積層された帯状の固定子鉄心41を製作する。帯状の固定子鉄心41は、複数個のティース(図示せず)を備える。後述する集中巻のコイル42が施されている内側がティースである。
(2)ティースには、絶縁部43が施される。絶縁部43は、例えば、PBT(ポリブチレンテレフタレート)等の熱可塑性樹脂を用いて、固定子鉄心41と一体に又は別体で成形される。
(3)絶縁部43が施されたティースに集中巻のコイル42が巻回される。複数個の集中巻のコイル42を接続して、例えば、三相のシングルY結線の巻線を形成する。但し、分布巻でもよい。
(4)三相のシングルY結線(スター結線)であるので、絶縁部43の結線側には、各相(U相、V相、W相)のコイル42が接続される端子44(電源が供給される電源端子44a及び中性点端子44b)が組付けられる。電源端子44aは3個、中性点端子44bは3個である。
(5)基板45が結線側の絶縁部43(端子44が組付けられる側)に取り付けられる。リード線47を口出しするリード線口出し部品46が組付けられた基板45を絶縁部43に組付け、固定子40となる。固定子鉄心41に形成された絶縁部43の面取りされた角柱48(図5では見えていないが、本体部は角柱である)が、基板45が備える角柱挿入穴(図示せず)に挿入されることにより、回転方向の位置決めがなされ、且つ絶縁部43の基板設置面(図示せず)に基板45が設置されることにより軸方向の位置が決められる。また、基板45より突出する角柱48を熱溶着することで基板45と絶縁部43が固定され、且つ、固定子40が備える端子44の基板45より突出した部分を半田付けすることにより電気的にも接合される。基板45には、電動機100(例えば、ブラシレスDCモータ)を駆動するIC49a(駆動素子)、回転子20の位置を検出するホールIC49b(位置検出素子:図3参照)等が実装されている。IC49aやホールIC49b等を電子部品と定義する。
次に、本実施の形態の特徴部分である回転子20の構成を説明する。図6乃至図8は実施の形態1を示す図で、図6は回転子20の断面図、図7は負荷側転がり軸受け21a及び反負荷側転がり軸受け21bを取り外した回転子樹脂組立20−1の断面図、図8は負荷側から見た回転子樹脂組立20−1の側面図である。
図6に示すように、回転子20は、回転子樹脂組立20−1と、負荷側転がり軸受け21aと、反負荷側転がり軸受け21bとを備える。
図7に示すように、回転子樹脂組立20−1、は、ローレット23aが施されたシャフト23、リング状の回転子の樹脂マグネット22(回転子のマグネットの一例)、リング状の位置検出用樹脂マグネット25(位置検出用マグネットの一例)、そしてこれらを一体成形する樹脂部24で構成される。
リング状の回転子の樹脂マグネット22と、シャフト23と、位置検出用樹脂マグネット25とを、縦型成形機により射出された樹脂部24で一体化する。このとき、樹脂部24は、シャフト23の外周に形成される、後述する中央筒部24g(回転子の樹脂マグネット22の内側に形成される)と、回転子の樹脂マグネット22を中央筒部24gに連結する、シャフト23を中心として半径方向に放射状に形成された軸方向の複数のリブ24j(図8参照)を有する。リブ24j間には、軸方向に貫通した空洞24k(図8参照)が形成される。
樹脂部24に使用される樹脂には、PBT (ポリブチレンテレフタレート)、PPS(ポリフェニレンサルファイド)等の熱可塑性樹脂が用いられる。これらの樹脂に、ガラス充填剤を配合したものも好適である。
シャフト23の反負荷側(図6で右側)には、反負荷側転がり軸受け21bが取り付けられる(一般的には、圧入による)。また、ファン等が取り付けられるシャフト23の負荷側(図6で左側)には、負荷側転がり軸受け21aが取り付けられる。
負荷側転がり軸受け21a及び反負荷側転がり軸受け21bは、公知の転がり軸受けであり詳細な説明は省略するが、シャフト23に圧入される内輪21a−1と、モールド固定子10の軸受け支持部11で支持される外輪21a−2と、内輪21a−1と外輪21a−2との間で転動する転動体21a−3とを備える。転動体21a−3には、球又はころが用いられる。
負荷側転がり軸受け21aの内輪21a−1、外輪21a−2、転動体21a−3は転がり軸受け用鋼製で導電性なので、内輪21a−1、外輪21a−2、転動体21a−3は絶縁されない(導通する)。
反負荷側転がり軸受け21bの内輪21b−1、外輪21b−2は、転がり軸受け用鋼製で負荷側転がり軸受け21aと同様に導電性である。
反負荷側転がり軸受け21bの転動体21b−3は、セラミック製で絶縁性を有する。転動体21b−3をセラミックで構成した反負荷側転がり軸受け21bを、以下、「セラミック製転動体軸受け」(広義には、「セラミック製軸受け」とする)と呼ぶ。内輪21b−1、外輪21b−2はセラミック製で絶縁性を有する転動体21b−3で絶縁される。
本実施の形態は、リング状の回転子の樹脂マグネット22及びシャフト23を樹脂部24により一体化し回転子の樹脂マグネット22とシャフト23の間が絶縁されること、及び、金属製(導電性を有する)のブラケット30で支持される反負荷側転がり軸受け21bを、「セラミック製転動体軸受け」とし内輪21b−1と外輪21b−2が絶縁されることで軸電流を抑制することにより、負荷側転がり軸受け21a及び反負荷側転がり軸受け21bの電食の発生を抑制する点に特徴がある。
負荷側転がり軸受け21aを流れる軸電流は、反負荷側転がり軸受け21bを、「セラミック製転動体軸受け」とし、内輪21b−1と外輪21b−2が絶縁され反負荷側転がり軸受け21bを流れる軸電流が小さくなることに伴って小さくなるため、負荷側転がり軸受けをセラミック製転導体軸受けとし、内輪21a−1と外輪21a−2を絶縁しなくても良い。
尚、反負荷側転がり軸受け21bの転動体21b−3を絶縁性のあるセラミックとしたが、内輪21b−1、外輪21b−2、転動体21b−3の少なくとも一つをセラミック等の絶縁材にすることで同様の効果を得られる。
また、絶縁材はセラミックだけでなく、他の絶縁材でも同様の効果が得られる。さらに、反負荷側転がり軸受け21bを、「セラミック製軸受け」とする例を示したが、負荷側転がり軸受け21aを、「セラミック製軸受け」としても同様である。即ち、負荷側転がり軸受け21a、反負荷側転がり軸受け21bのいずれか一方を、「セラミック製軸受け」にすることで同様の効果が得られる。尚、本実施の形態は、リング状の位置検出用樹脂マグネット25を持たない回転子20も含む。
図9乃至図10は実施の形態1を示す図で、図9は回転子樹脂組立20−1の反負荷側端部の拡大断面図、図10は回転子20の反負荷側端部の拡大断面図である。
図9において、樹脂部24には、反負荷側転がり軸受け21bのシャフト23の反負荷側端部23dへの挿入時の軸方向の位置決めとなる軸受け当接面24dが、シャフト23のローレット部を中心とした外周に形成される樹脂部24の中央筒部24g(樹脂部)の反負荷側端部に形成されている。
そして、シャフト23のローレット部を軸方向の中心とした外周に形成される樹脂部24の中央筒部24gには、中央筒部24gの外周部と軸受け当接面24dとの間に段差部24eが設けられる。
段差部24eの直径d3は、反負荷側転がり軸受け21bの外輪21b−2の内径d4よりも小さいことが必須である。図10に示す回転子20では、段差部24eの直径d3は、反負荷側転がり軸受け21bの内輪21b−1の外径d5と略同じか、若干小さくしている。
一般的に、転がり軸受けは、転がり軸受けの内部からグリースが外に漏れないように、もしくは外部からごみ等が浸入しないように外輪と内輪との間にカバーを設けている。このカバーは、転がり軸受けの両端面より内側に位置する。
従って、段差部24eの直径d3を、反負荷側転がり軸受け21bの内輪21b−1の外径d5よりも大きくしても、内輪21b−1の外径d5よりも大きい部分は、反負荷側転がり軸受け21bに接触しない。従って、段差部24eの直径d3は、反負荷側転がり軸受け21bの内輪21b−1の外径d5と略同じか、若干小さくする程度が実用的である。
段差部24eを設けることにより、シャフト23、回転子の樹脂マグネット22及び位置検出用樹脂マグネット25を樹脂で一体成形する際に、樹脂部24の中央筒部24gの軸受け当接面24dをイレコで形成する場合、段差部24eまで前記イレコで形成する。そのため、金型の合わせ面は中央筒部24gの反負荷側端面24hになるので、金型の合わせ面にバリが発生しても反負荷側転がり軸受け21bは金型の合わせ面となる反負荷側端面24hに対して段差部24eの分だけ離れているので、バリは反負荷側転がり軸受け21bに当接しない。そのため、反負荷側転がり軸受け21bに悪影響を及ぼす恐れが少ない。
また、回転子20が、熱衝撃を受けると樹脂部24の中央筒部24gが割れる場合もある。そのような場合でも、中央筒部24gに段差部24eを設け、段差部24eの径方向の寸法を一定とし、両端の段差部24e(負荷側と反負荷側)間の中央筒部24gの径方向の厚さを大きくして対処することができる。
段差部24eの直径d3を、負荷側転がり軸受け21a及び反負荷側転がり軸受け21bの外輪21a−2,21b−2の内径d4よりも小さくしているので、段差部24e間の中央筒部24gの直径d6を、外輪21a−2,21b−2の内径よりも大きくすることも可能である。
図11は回転子の樹脂マグネット22を示す図で、図11(a)は左側面図、図11(b)は(a)のC−C断面図、図11(c)は右側面図である。図11を参照しながら、リング状の回転子の樹脂マグネット22の構成を説明する。回転子の樹脂マグネット22には、その内径の軸方向一端部(図11(b)では右側)に、樹脂成形時の型締め時にシャフト23と回転子の樹脂マグネット22との同軸を確保するための切欠き22aが形成されている。図11の例では、切欠き22aは周方向に略等間隔で8箇所に形成されている(図11(c))。
また、回転子の樹脂マグネット22には、軸方向他端部(図11(b)では左側)の端面に、位置検出用樹脂マグネット25を据える台座22bが、周方向に略等間隔で形成されている。
台座22bは、回転子の樹脂マグネット22の内径付近から外径に向かって形成され、台座22bの先端から位置決め用突起22cが径方向に回転子の樹脂マグネット22の外周部に向かって、その近くまで延びている。位置決め用突起22cは、樹脂部24による回転子の樹脂マグネット22、位置検出用樹脂マグネット25及びシャフト23の一体成形時に、回転子の樹脂マグネット22の周方向(回転方向)の位置決めに利用される。
図12は実施の形態1を示す図で、位置検出用樹脂マグネット25を示す図((a)は左側面図、(b)は正面図、(c)は(b)のD部拡大図)である。図12を参照しながら、リング状の位置検出用樹脂マグネット25の構成を説明する。
位置検出用樹脂マグネット25は、内径側の軸方向両端部に段差25bを備える。この段差25bは、回転子20の軸方向端部側となる段差25bに樹脂部24の一部が充填されて、位置検出用樹脂マグネット25の軸方向の抜け止めとなるために必要である。
図12では、両端部に段差25bを備えるものを示したが、いずれか一方の端部に段差25bがあり、それが回転子20の軸方向端部側に位置すればよい。但し、両端部に段差25bを備えるものは、回転子20の樹脂部24による一体成形時に、金型(下型)に位置検出用樹脂マグネット25をセットする際に、裏表を気にせずにセットできるので作業性に優れる。
また、位置検出用樹脂マグネット25は、段差25bに樹脂部24に埋設されると周方向の回り止めとなるリブ25a(断面が略三角)を周方向に略等間隔に8個備える。但し、リブ25aの数、形状、配置間隔は任意でよい。
尚、図6に示すように、樹脂部24には、位置検出用樹脂マグネット25の内径を保持する金型の内径押さえ部24a、位置検出用樹脂マグネット25を金型(下型)にセットしやすくするためのテーパ部24b、樹脂成形時の樹脂注入部24cが樹脂成形後に形成される。
回転子の樹脂マグネット22は熱可塑性樹脂に磁性材が混合され成形されたもので、図11に示す通り、内径に軸方向一端面からテーパ状に切欠き22aを設け、また、切欠き22aのある軸方向一端面の反対側の軸方向他端面に、位置検出用樹脂マグネット25を据える台座22bを備えている。
シャフト23と一体に成形される回転子の樹脂マグネット22の台座22bにより、位置検出用樹脂マグネット25を回転子の樹脂マグネット22の端面から離すことが可能となる。それにより、位置検出用樹脂マグネット25の肉厚を最小、且つ任意の位置に配置することが可能となり、回転子の樹脂マグネット22より安価な熱可塑性樹脂を充填することで、コストの低減が可能となる。
位置検出用樹脂マグネット25は、図12に示す通り、厚み方向の両側に段差25bを持ち、且つ、樹脂で埋設されると回り止めとなるリブ25aを両側の段差25bに備えている。また、位置検出用樹脂マグネット25の内径と位置検出用樹脂マグネット25の外径との同軸度は精度良く作られている。
尚、シャフト23と一体に成形される際には、位置検出用樹脂マグネット25の外周にはテーパ状に樹脂(樹脂部24)が充填され、位置検出用樹脂マグネット25の外径のばらつきにも対応し、充填される樹脂は位置検出用樹脂マグネット25の片側の軸方向端面(外側)と回転子の樹脂マグネット22の軸方向両端面でせき止めるため、回転子の樹脂マグネット22の外径にバリが発生するのを抑えることが可能となり、品質の向上が図られている。
また、シャフト23との一体成形時のゲート口を回転子の樹脂マグネット22の内径よりもさらに内側に配置し、樹脂注入部24cを凸形状で配置することで、圧力の集中を緩和し、樹脂の充填が容易に、また、樹脂注入部24cの凸部を位置決めに利用することも可能となっている。
尚、図1に示す電動機100は、モールド固定子10側が負荷側で、ブラケット30側が反負荷側になるものを示したが、その逆でもよい。
また、図6に示す回転子20は、永久磁石に熱可塑性樹脂に磁性材を混合して成形された回転子の樹脂マグネット22、を使用したが、その他の永久磁石(希土類磁石(ネオジム、サマリウム鉄)、フェライト焼結等)を用いてもよい。
また、位置検出用樹脂マグネット25も同様に、その他の永久磁石(希土類磁石(ネオジム、サマリウム鉄)、フェライト焼結等)を用いてもよい。
既に述べたように、電動機がインバータを用いて運転される場合、パワー回路内のトランジスタのスイッチングに伴って発生する電動機の騒音の低減を図る目的から、インバータのキャリア周波数を高く設定するようにしている。キャリア周波数を高く設定するに伴って、電動機のシャフトに高周波誘導に基づいて発生する軸電圧が増大し、シャフトを支持している転がり軸受けの内輪と外輪との間に存在する電位差が大きくなるので、転がり軸受けに電流が流れ易くなる。この転がり軸受けに流れる電流は、内輪、外輪両軌道並びに転動体(内外輪の間を転がる玉やころ)の転動面に電食と呼ばれる腐食を発生させて、転がり軸受けの耐久性を悪化させる。
従って、本実施の形態の回転子20は、電動機100がインバータにより運転される場合の軸電流の低減に特に有効である。
図13は実施の形態1を示す図で、電動機100の電動機内蔵駆動回路1の回路図である。図13を参照しながら、電動機内蔵駆動回路1について説明する。図13に示すように、電動機100の外部に設けられた商用交流電源2から交流の電力が電動機内蔵駆動回路1に供給される。商用交流電源2から供給される交流電圧は整流回路3で直流電圧に変換される。整流回路3で変換された直流電圧は、インバータ主回路4で可変周波数の交流電圧に変換されて電動機100に印加される。電動機100はインバータ主回路4から供給される可変周波数の交流電力により駆動される。尚、整流回路3には商用交流電源2から印加される電圧を昇圧するチョッパー回路や整流した直流電圧を平滑にする平滑コンデンサなどを有する。
インバータ主回路4は3相ブリッジのインバータ回路であり、インバータ主回路4のスイッチング部はインバータ主素子となる6つのIGBT6a〜6f(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ、単にトランジスタと定義する)と6つのフライホイルダイオード(FRD)としてシリコンカーバイド(SiC)を用いたSiC−SBD7a〜7f(ショットキーバリアダイオード、単にダイオードと定義する)を備えている。FRDであるSiC−SBD7a〜7fはIGBT6a〜6fが電流をONからOFFする時に生じる逆起電力を抑制する逆電流防止手段である。
尚、本実施の形態1ではIGBT6a〜6fとSiC−SBD7a〜7fは同一リードフレーム上に各チップが実装されエポキシ樹脂でモールドされてパッケージされたICモジュールとする。IGBT6a〜6fはシリコンを用いたIGBT(Si−IGBT)に代えてSiC、GaNを用いたIGBTとしてもよく、またIGBTに代えてSiもしくはSiC、GaNを用いたMOSFET(Metal−Oxide−Semiconductor Field−Effect Transistor)などの他のスイッチング素子を使用してもよい。
整流回路3とインバータ主回路4の間には直列に接続された2つの分圧抵抗8a,8bが設けられており、この分圧抵抗8a,8bによる分圧回路にて高圧直流電圧を低圧化した電気信号をサンプリングし保持する直流電圧検出部8が設けられている。
また、電動機100は、回転子20(図6)とモールド固定子10(図1)とを備えており、インバータ主回路4から供給される交流電力により回転子20が回転する。モールド固定子10の回転子20に近傍には、位置検出用樹脂マグネット25を検出するホールIC49bが設けられており、そのホールIC49bからの電気信号を処理して回転子20の位置情報に変換する回転子位置検出部110が設けられている。
回転子位置検出部110が検出する回転子20の位置情報は出力電圧演算部120に出力される。この出力電圧演算部120は電動機内蔵駆動回路1の外部から与えられる目標回転数Nの指令若しくは装置の運転条件の情報と回転子20の位置情報に基づいて電動機100に加えられるべき最適なインバータ主回路4の出力電圧を演算する。出力電圧演算部120はその演算した出力電圧をPWM信号生成部130に出力する。PWMは、Pulse Width Modulationの略語である。
PWM信号生成部130は出力電圧演算部120から与えられた出力電圧となるようなPWM信号をインバータ主回路4のそれぞれのIGBT6a〜6fを駆動する主素子駆動回路4aに出力し、インバータ主回路4のIGBT6a〜6fはそれぞれ主素子駆動回路4aによってスイッチングされる。
尚、本実施の形態1ではインバータ主回路4を3相ブリッジとしているが単相など他のインバータ回路でもよい。
ここでワイドバンドギャップ半導体について説明する。ワイドバンドギャップ半導体はSiよりもバンドギャップが大きい半導体の総称であって、SiC−SBD7a〜7fに使用しているSiCはワイドバンドギャップ半導体の一つであり、その他には窒化ガリウム(GaN)、ダイヤモンドなどがある。さらにワイドバンドギャップ半導体、特にSiCはSiに比べて耐熱温度や絶縁破壊強度や熱伝導率が大きい。尚、本実施の形態1ではSiCをインバータ回路のFRDに用いる構成としているが、SiCに代えてその他のワイドバンドギャップ半導体を用いてもよい。
図14は実施の形態1を示す図で、回転子20の製造工程を示す図である。図14により、回転子20の製造工程について説明する。
(1)位置検出用樹脂マグネット25及び回転子の樹脂マグネット22の成形、脱磁。シャフト23の加工を行う(ステップ1)。
(2)位置検出用樹脂マグネット25を段差25bを有する端部を下にして下型にセットし、下型に設けられた内径押え部に位置検出用樹脂マグネット25の内径を保持させる(ステップ2)。
(3)回転子の樹脂マグネット22の位置決め用突起22cを下型に設けられた位置決め用突起挿入部に嵌め合わせて下型にセットする(ステップ3)。
(4)挿入したシャフト23を下型にセットし、回転子の樹脂マグネット22の切欠き22aを、上型の切欠き押さえ部で押し当てるように型締めする(ステップ4)。
(5)樹脂(樹脂部24)成形する(ステップ5)。回転子の樹脂マグネット22、位置検出用樹脂マグネット25及びシャフト23を樹脂部24により一体に成形する。
(6)位置検出用樹脂マグネット25及び回転子の樹脂マグネット22の着磁を行う(ステップ6)。
(7)シャフト23に、負荷側転がり軸受け21a及び反負荷側転がり軸受け21bを組付ける(ステップ7)。反負荷側転がり軸受けは、「セラミック製転動体軸受け」とする。
上述の製造工程によれば、回転子の樹脂マグネット22、シャフト23、及び位置検出用樹脂マグネット25を樹脂(樹脂部24)にて一体にする際、全ての部品を金型にセットして樹脂成形することから、作業工程の低減により回転子20のコストの低減が図られる。
また、回転子の樹脂マグネット22の台座22bにより、位置検出用樹脂マグネット25を回転子の樹脂マグネット22の端面から離すことが可能となり、位置検出用樹脂マグネット25の肉厚を最小、且つ、任意の位置に配置することが可能となり、回転子の樹脂マグネット22より安価な熱可塑性樹脂を充填することで、コストの低減が可能となる。
また、位置検出用樹脂マグネット25は厚み方向に対称であるため、向きを合わせることなく金型にセットすることが可能である。
また、下型の位置検出用樹脂マグネット25をセットの際に外径が通過する部分を開口部が広くなるテーパにしているため(樹脂部24のテーパ部24b)、下型に引っ掛かることなくセットが可能なため、作業工程が簡素化により生産性の向上に伴いコストの低減が可能となっている。
また、位置検出用樹脂マグネット25は下型にセットされた時、下型に備える内径押え部に内径を保持されることにより、シャフト23及び回転子の樹脂マグネット22との同軸度の精度が確保される。
また、上型に備える切欠き押さえ部が、回転子の樹脂マグネット22の内径に備える切欠き22aを押し当てることにより、シャフト23と回転子の樹脂マグネット22との同軸度の精度が確保される。
以上のように、本実施の形態は、リング状の回転子の樹脂マグネット22と、シャフト23とを、縦型成形機により射出された樹脂部24で一体化し、回転子の樹脂マグネット22とシャフト23の間が絶縁されること、及び、金属製(導電性を有する)のブラケット30で支持される反負荷側転がり軸受け21bを、「セラミック製転動体軸受け」とすることで内輪21b−1と外輪21b−2とが絶縁され、軸電流を抑制する。それにより、負荷側転がり軸受け21a、及び、反負荷側転がり軸受け21bの電食の発生を抑制することができる。但し、リング状の位置検出用樹脂マグネット25を、シャフト23、リング状の回転子の樹脂マグネット22とともに樹脂部24で一体化するものでも、同様の効果が得られる。
また、シャフト23の外周に形成される樹脂部24の中央筒部24gと軸受け当接面24dとの間に、段差部24eを設けることにより、シャフト23、回転子の樹脂マグネット22及び位置検出用樹脂マグネット25を樹脂で一体成形する際に、樹脂部24の中央筒部24gの軸受け当接面24dをイレコで形成する場合、段差部24eまで前記イレコで形成する。そのため、金型の合わせ面は中央筒部24gの反負荷側端面24hになるので、金型の合わせ面にバリが発生しても反負荷側転がり軸受け21bは金型の合わせ面となる反負荷側端面24hに対して段差部24eの分離れているので、バリは反負荷側転がり軸受け21bに当接しない。そのため、反負荷側転がり軸受け21bに悪影響を及ぼす恐れが少ない。
また、回転子20が、熱衝撃を受けると樹脂部24の中央筒部24gが割れる場合もあるが、中央筒部24gに段差部24eを設け、段差部24e間の中央筒部24gの径方向の厚さを大きくして対処することができる。
また、電動機をインバータ駆動する場合、電動機の騒音の低減を図る目的から、インバータのキャリア周波数を高く設定するようにしているが、キャリア周波数を高く設定するに伴って、電動機のシャフトに高周波誘導に基づいて発生する軸電圧が増大し、シャフトを支持している転がり軸受けの内輪と外輪との間に存在する電位差が大きくなるので、転がり軸受けに流れる電流も増加する。
従って、本実施の形態の回転子20は、電動機100をインバータを用いて運転を行う場合の軸電流の低減に特に有効である。ここでは回転子20の位置検出用樹脂マグネット25の磁極を検出するためのセンサであるホールIC49bを用いて検出する方法を述べたが、位置検出用樹脂マグネット25、ホールIC49bを用いず、コイルを流れる電流を電流検出器(図示せず)にて検出して、電動機を運転するセンサレス駆動方式においても同様の効果があることは言うまでもない。
また、図14に示す製造工程によれば、回転子の樹脂マグネット22、シャフト23、及び位置検出用樹脂マグネット25を樹脂(樹脂部24)にて一体にする際、全ての部品を金型にセットして樹脂成形することから、作業工程の低減により回転子20のコストの低減が図られる。
また、回転子の樹脂マグネット22の台座22bにより、位置検出用樹脂マグネット25を回転子の樹脂マグネット22の端面から離すことが可能となり、位置検出用樹脂マグネット25の肉厚を最小、且つ、任意の位置に配置することが可能となり、回転子の樹脂マグネット22より安価な熱可塑性樹脂を充填することで、コストの低減が可能となる。
また、位置検出用樹脂マグネット25は厚み方向に対称であるため、向きを合わせることなく金型にセットすることが可能である。
また、下型の位置検出用樹脂マグネット25をセットの際に外径が通過する部分を開口部が広くなるテーパにしているため(樹脂部24のテーパ部24b)、下型に引っ掛かることなくセットが可能なため、作業工程が簡素化により生産性の向上に伴いコストの低減が可能となっている。
また、位置検出用樹脂マグネット25は下型にセットされた時、下型に備える内径押え部に内径を保持されることにより、シャフト23及び回転子の樹脂マグネット22との同軸度の精度が確保される。
また、上型に備える切欠き押さえ部が、回転子の樹脂マグネット22の内径に備える切欠き22aを押し当てることにより、シャフト23と回転子の樹脂マグネット22との同軸度の精度が確保される。
実施の形態2.
図15は実施の形態2を示す図で、空気調和機300の構成図である。
空気調和機300は、室内機310と、室内機310と接続される室外機320とを備える。室内機310には室内機用送風機(図示せず)、室外機320には室外機用送風機330を搭載している。
そして、室外機用送風機330及び室内機用送風機は、駆動源として上記実施の形態1の電動機100を備える。
上記実施の形態1の電動機100を、空気調和機300の主用部品である室外機用送風機330及び室内機用送風機に搭載することにより、空気調和機300の耐久性が向上する。
本発明の電動機100の活用例として、換気扇、家電機器、工作機などに搭載して利用することができる。
1 電動機内蔵駆動回路、2 商用交流電源、3 整流回路、4 インバータ主回路、4a 主素子駆動回路、6a〜6f IGBT、7a〜7f SiC−SBD、8 直流電圧検出部、8a 分圧抵抗、8b 分圧抵抗、10 モールド固定子、10a 内周部、10b 開口部、11 軸受け支持部、11a 孔、20 回転子、20−1 回転子樹脂組立、21a 負荷側転がり軸受け、21a−1 内輪、21a−2 外輪、21a−3 転動体、21b 反負荷側転がり軸受け、21b−1 内輪、21b−2 外輪、21b−3 転動体、22 回転子の樹脂マグネット、22a 切欠き、22b 台座、22c 位置決め用突起、23 シャフト、23a ローレット、24 樹脂部、24a 内径押さえ部、24b テーパ部、24c 樹脂注入部、24d 当接面、24e 段差部、24f 嵌合部、24g 中央筒部、24h 反負荷側端面、24j リブ、24k 空洞、25 位置検出用樹脂マグネット、25a リブ、25b 段差、30 ブラケット、30a 軸受け支持部、30b 圧入部、40 固定子、41 固定子鉄心、42 コイル、43 絶縁部、44 端子、44a 電源端子、44b 中性点端子、45 基板、46 リード線口出し部品、47 リード線、48 角柱、49a IC、49b ホールIC、50 モールド樹脂、100 電動機、110 回転子位置検出部、120 出力電圧演算部、130 PWM信号生成部、300 空気調和機、310 室内機、320 室外機、330 室外機用送風機。

Claims (6)

  1. 回転子のマグネット及びシャフトが樹脂部により一体化され、シャフトの外周に形成される樹脂部の軸方向両端面に転がり軸受けが配置される電動機の回転子であって、
    前記転がり軸受けは、前記シャフトに圧入される内輪と、固定子の軸受け支持部で支持される外輪と、前記内輪と前記外輪との間で転動する転動体とを備え、
    前記転がり軸受けのいずれか一方が、前記内輪、前記外輪、前記転動体の少なくとも一つがセラミック等の絶縁材で構成されるセラミック製軸受けであることを特徴とする電動機の回転子。
  2. 請求項1に記載の電動機の回転子を用いることを特徴とする電動機。
  3. 当該電動機の回転子は、位置検出用マグネットを備え、
    以下の要素を備えた電動機内蔵駆動回路により駆動されることを特徴とする請求項2記載の電動機,
    (1)当該電動機に可変周波数の交流電力を供給して当該電動機を駆動する、トランジスタとダイオードとからなるインバータ主回路;
    (2)前記位置検出用マグネットを位置検出素子により検出し、前記回転子の位置を検出する回転子位置検出部;
    (3)当該電動機内蔵駆動回路の外部から与えられる目標回転数の指令若しくは装置の運転条件の情報と、前記回転子位置検出部の前記回転子の位置情報に基づいて当該電動機に加えられるべき最適な前記インバータ主回路の出力電圧を演算する出力電圧演算部;
    (4)前記出力電圧演算部から与えられる前記出力電圧となるようなPWM(Pulse Width Modulation)信号を生成するPWM信号生成部;
    (5)前記インバータ主回路の前記トランジスタを駆動する主素子駆動回路。
  4. 前記ダイオードに、SiC(シリコンカーバイド)を用いたショットキーバリアダイオードを用いることを特徴とする請求項3に記載の電動機。
  5. 請求項2乃至4のいずれかに記載の電動機を、送風機用電動機に用いることを特徴とする空気調和機。
  6. 回転子のマグネット及びシャフトが樹脂部により一体化され、前記シャフトの外周に形成される前記樹脂部の軸方向両端面に転がり軸受けが配置される電動機の回転子の製造方法であって、
    前記転がり軸受けは、前記シャフトに圧入される内輪と、固定子の軸受け支持部で支持される外輪と、前記内輪と前記外輪との間で転動する転動体とを備え、
    前記内輪、前記外輪、前記転動体の少なくとも一つがセラミック等の絶縁材で構成されるセラミック製軸受けを、前記転がり軸受けのいずれか一方に組付けることを特徴とする電動機の回転子の製造方法。
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