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JP2012052750A - 燃焼ガス浄化方法及び燃焼装置 - Google Patents

燃焼ガス浄化方法及び燃焼装置 Download PDF

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JP2012052750A
JP2012052750A JP2010196801A JP2010196801A JP2012052750A JP 2012052750 A JP2012052750 A JP 2012052750A JP 2010196801 A JP2010196801 A JP 2010196801A JP 2010196801 A JP2010196801 A JP 2010196801A JP 2012052750 A JP2012052750 A JP 2012052750A
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combustion gas
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Masaru Nakajima
優 中島
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Miura Co Ltd
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Miura Co Ltd
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Abstract

【課題】燃焼ガス中のNOxをNOx還元触媒により還元する燃焼装置において、燃焼切換えをした場合にも、NOxの生成を抑制してNOx還元触媒においてNOxを効率的に削減可能な燃焼ガス浄化方法及び燃焼装置を提供すること。
【解決手段】バーナ16と、前記燃料ガスG0が燃焼して生成された燃焼ガスG2中のNOxを還元するNOx還元触媒20と、前記バーナ16の後段にて可燃性ガスG0を供給する可燃性ガス供給手段32とを備え、前記燃料ガスG0を高空気比で燃焼した場合に、前記可燃性ガス供給手段32から可燃性ガスG0を供給するボイラ10であって、前記可燃性ガス供給手段32は、前記燃焼ガスG2の温度が、COの燃焼可能温度となる領域12Jにて前記可燃性ガスG0を供給するように構成されていることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

この発明は、バーナで生成した燃焼ガス中のNOxを、NOx還元触媒により還元する燃焼装置における燃焼ガス浄化方法及び燃焼装置に関する。
従来、ボイラ等の燃焼装置から発生する燃焼ガスを排出する際、燃焼ガスに含まれるNOxを所定の数値(例えば、規制値等)以下に低減する必要がある。
このように、燃焼ガスに含まれるNOxを削減する場合に、燃料ガスをバーナで燃焼させる際の空気比(化学量論的値)を1.0よりも小さくして、NOxの生成を抑制するとともに燃焼ガス中にCOを残存させることで、COをNOx還元触媒における還元剤として作用させる技術が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
特表2001−520110号公報
しかしながら、定常状態のときに、空気比1.0以下で燃焼させても、例えば、ボイラの燃焼開始時や燃焼切換えの際には、空気比を1.0以上に制御する必要があり、その場合、Oが増加して燃焼が促進されて還元剤が酸化されるので、還元剤が減少してNOxが還元されにくくなりNOxの生成量が増加する。
一方、燃焼切換えは要求負荷の変動等により頻繁に生じるため、そのことを考慮すると、空気比を1.0以上にした場合にNOxの生成が抑制可能な技術への強い要請がある。
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、バーナで生成した燃焼ガス中のNOxをNOx還元触媒により還元する燃焼装置において、燃焼切換え等により空気比を1.0以上に制御した場合にも、NOxの生成を抑制して、NOx還元触媒において燃焼ガス中のNOxを効率的に削減可能な燃焼ガス浄化方法及び燃焼装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
請求項1に記載の発明は、燃料ガスを燃焼させるバーナと、前記燃料ガスが燃焼して生成された燃焼ガスが含有するNOxを還元するNOx還元触媒とを備えた燃焼装置であって、前記バーナの後段にて可燃性ガスを供給する可燃性ガス供給手段を備え、前記可燃性ガス供給手段は、前記燃料ガスを高空気比で燃焼した場合に、前記燃焼ガスの温度がCOの燃焼可能温度となる領域に、前記可燃性ガスを供給するように構成されていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、バーナにより燃料ガスを燃焼して生成された燃焼ガスを、NOx還元触媒に通過させることにより前記燃焼ガスが含有するNOxを還元する燃焼ガス浄化方法であって、前記燃料ガスを高空気比で燃焼する場合に、前記燃焼ガスの温度がCOの燃焼可能温度となる領域に、前記可燃性ガスを供給することを特徴とする。
この発明に係る燃焼装置又は燃焼ガス浄化方法によれば、バーナで生成した燃焼ガスの温度が低下して、COの燃焼可能温度となる領域にて燃焼ガスに可燃性ガスを供給するので、COの燃焼が抑制されるとともに、可燃性ガスが燃焼して中間体としてNOxを還元する物質(CO、H等)が生成され、NOx還元触媒に多量の還元剤が移動して作用する。
その結果、NOx還元触媒においてNOxを効率的に削減することができる。
この明細書において、COの燃焼可能温度とは、対象の燃焼装置内においてCOが酸素の存在に燃焼が継続可能な温度をいい、燃焼による発熱、放熱のバランス等により変化する。例えば、一般的なボイラでは、約800〜900℃である。
また、この明細書において、燃焼ガスとは、燃料ガスの燃焼反応が完了したものおよび燃焼反応中の燃料ガスの少なくとも一方を含む概念であり、燃料ガスの燃焼反応が完了したものおよび燃焼反応中の燃料ガスの両方を有する場合、燃焼反応中の燃料ガスのみを有する場合、燃料ガスの燃焼反応が完了したもののみを有する場合のいずれをも含む概念である。
また、この明細書において、可燃性ガスとは、Oと燃焼反応をするガスをいい、燃焼装置において燃焼ガスとして用いる都市ガス(CH)等の炭化水素(HC)、燃焼後にH2、COが残存する未燃ガス、未燃ガス又は燃料ガスを少なくとも一部に含み他の気体(例えば、空気、O、不燃性ガス等)を混合した予混合ガス等をいう。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の燃焼装置であって、前記可燃性ガス供給手段は、前記燃焼ガスの温度が、COの燃焼可能温度以下となる領域に、前記可燃性ガスを供給するように構成されていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の燃焼ガス浄化方法であって、前記燃焼ガスの温度が、COの燃焼可能温度以下となる領域に、前記可燃性ガスを供給することを特徴とする
この発明に係る燃焼装置又は燃焼ガス浄化方法によれば、燃焼ガスの温度がCOの燃焼可能温度以下となる領域で可燃性ガスを供給するので、COの燃焼が抑制されるとともに、可燃性ガスが燃焼して中間体としてNOxを還元する物質(CO、H等)が生成され、NOx還元触媒に効率的に還元剤が移動して作用することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の燃焼装置であって、前記燃焼ガス流路が、複数の水管からなる水管群のなかに形成されている場合に、前記可燃性ガス供給手段は、前記水管同士の間隔が拡げられた空間又はその下流側に前記可燃性ガスを供給するように構成されていることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項5又は請求項6に記載の燃焼ガスの浄化方法であって、前記燃焼ガス流路が、複数の水管からなる水管群のなかに形成されている場合に、前記水管同士の間隔が拡げられた空間又はその下流側に前記可燃性ガスを供給することを特徴とする。
この発明に係る燃焼装置又は燃焼ガス浄化方法によれば、水管同士の間隔が拡げられた空間又はその下流側に可燃性ガスを供給するので、燃焼ガス中のOが可燃性ガスと反応する際の熱の影響に起因するCOの酸化を抑制することができる。その結果、燃焼ガス中に多くのCOを効率的に残存させることができ、NOx還元触媒において効率的にNOxを削減することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の燃焼装置であって、前記NOx還元触媒は、前記可燃性ガスが前記NOx還元触媒において還元剤として作用する温度領域に配置することを特徴とする。
この発明に係る燃焼装置又は燃焼ガス浄化方法によれば、NOx還元触媒が、可燃性ガスがNOxの還元剤として作用する温度領域に配置されるので、燃焼ガス中のNOxを効率的に除去することができる。
この発明に係る燃焼装置又は燃焼ガス浄化方法によれば、NOxの生成を抑制しつつ、燃焼ガス中にCOを残留させるので、NOx還元触媒において効率的にNOxを還元することができる。
本発明の一実施形態に係るボイラの概略構成を示す縦断面図である。 一実施形態に係るボイラのIII−III線に沿う横断面図である。 一実施形態に係るNOx還元触媒を示す図である。
以下、図1から図3を参照し、この発明の一実施形態について説明する。
図1、図2は、一実施形態に係る小型貫流式のボイラ10を説明する図であり、図1は縦断面図を、図2は、図1のIII−III線に沿う横断面図を示している。
ボイラ10は、筐体11と、缶体12と、バーナ16と、燃焼ガス排出管17と、送風手段18と、燃料供給部19と、NOx還元触媒20と、可燃性ガス供給ノズル(可燃性ガス供給手段)32、33と、エコノマイザ35と、制御部40とを備えている。
缶体12は、水管群13と、水管群13の下方に位置する下部管寄せ14Aと、水管群13の上方に位置する上部管寄せ14Bとを備え、下部管寄せ14Aと上部管寄せ14Bとは、垂直方向に設けられた水管群13により通水可能に接続されている。
上部管寄せ14Bには、圧力センサ7が接続されており、上部管寄せ14B内の蒸気の圧力を検出するようになっている。
また、下部管寄せ14Aの上部及び上部管寄せ14Bの下部には、キャスタブル(耐火物)11Aが配置されている。
水管群13は、図2に示すように、複数の内側水管13Aと、バーナ16から燃焼ガス排出管17に向かって配列される複数の外側水管13Bとを備え、内側水管13Aは、複数の外側水管13Bにより構成された水管壁部13Cの内方に配置されている。
また、内側水管13Aの間には、バーナ16で生成された燃焼ガスG2が、燃焼ガス排出管17に向かって移動する燃焼ガス通路12Gが形成されており、燃焼ガス通路12Gの途中には、内側水管13A同士の間隔を拡げて配置することで燃焼反応を促進可能とされた抜管部12Jが形成されている。
水管壁部13Cは、複数の外側水管13Bと、複数の連結部材15とを備え、隣接する外側水管13B同士、外側水管13Bとバーナ16側の筐体内壁、外側水管13Bと燃焼ガス排出管17側の筐体内壁をそれぞれ連結部材15により連結することで形成され、燃焼ガス通路12Gを挟んで筐体11との間を仕切るように左右に一対配置されている。
バーナ16は、例えば、箱型に形成されていて、水管群13側の面は複数のノズル孔が平面状に配列されたノズル部16Aとされ、ノズル部16Aには、送風手段により予混合ガスG1が供給されるようになっている。
ノズル部16Aに供給された予混合ガスG1は、ノズル孔から噴射、燃焼されることにより高温の燃焼ガスG2となり、燃焼ガスG2は、燃焼ガス通路12Gを通過して水管群13の水を加熱するようになっている。
また、バーナ16は、例えば、圧力センサ7により検出された蒸気の圧力に基づいて、燃焼状態(例えば、高燃焼、低燃焼)を制御可能とされている。
図1、図2において示したノズル部16Aから水管群13側に拡がる破線部は、ノズル部16Aで生成される火炎を概念的に表したものである。
燃焼ガス排出管17は、燃焼ガスG2をボイラ10の外部に排出する排出路17Aを構成するとともに燃焼ガス通路12Gの末端に接続され、水管群13を通過した燃焼ガスG2が排出路17Aに導かれて、エコノマイザ35に送られるようになっている。
送風手段18は、送風機18Aと、給気通路18Bと、ダンパ18Cとを備え、送風機18Aにより加圧空気A1を給気通路18Bに移送し、燃料供給部19から供給された燃料ガスG0と、給気通路18B内で混合されて予混合ガスG1となりバーナ16に供給されるようになっている。
送風機18Aは、送風ファンを回転して加圧空気A1を供給するものであり、この実施形態における送風機18Aは、バーナ16の燃焼状態に対応して送風ファンの回転数をインバータにより制御して加圧空気A1の送風量を調整するようになっている。
また、ダンパ18Cは、図示しないモータにより開度が制御可能とされており、送風機18Aとともに、又は単独で加圧空気A1の送風量を調整することができるようになっている。
燃料供給部19は、燃料供給管19Aと、流量調整弁19Bとを備えており、流量調整弁19Bを制御することによりバーナ16の燃焼状態に対応する量の燃料ガスG0を燃料供給管19Aに供給するようになっている。燃料ガスG0としては、例えば、CHからなる都市ガスが用いられる。
NOx還元触媒20は、燃焼ガスG2に含まれるNOxを還元してNとすることにより、燃焼ガスG2に含まれるNOxを除去するようになっていて、図2に示すように、例えば、内側水管13A同士、又は内側水管13Aと外側水管13Bとの間に燃焼ガス通路12Gを横切るように設けられており、すべての燃焼ガスG2が、排出路17Aに流入するまでにNOx還元触媒20を通過するようになっている。
この実施形態において、NOx還元触媒20は、例えば、第6番目(バーナ16側が第1水管)と第7番目の外側水管13Bの中間に位置する内側水管13Aの中心を横切る位置に配置されている。
かかる構成により、NOx還元触媒20は約450℃〜660℃の温度領域に配置され、燃焼ガスG2と混合された燃料ガスG0が、NOx還元触媒20において還元剤として効率的に作用する点で好適である。
なお、NOx還元触媒20は、450℃〜660℃以外の温度領域に限定されず、NOxを還元する際に還元剤として作用する燃焼ガスG2中の可燃ガス成分やNOxの除去量に対応させて適切な温度領域を選択して配置することができる。
NOx還元触媒20は、例えば、図3に示すように厚さ方向に複数の通気孔Pが形成された矩形平板状の基材22の表面に、触媒活性材料として、例えば、白金(Pt)が担持された構成とされている。
基材22は、帯状の平板からなる第1の基材22Aと波板からなる第2の基材22Bとを交互に重ね合わせたものを側板23により囲んで固定した構造とされている。
第1の基材22A及び第2の基材22Bは、それぞれ排ガスとの接触面積を広くするために表面処理が施されて表面に多数の微小凹凸が形成されたステンレス板からなり、この微小凹凸に触媒活性材料が担特されている。
なお、NOx還元触媒20の構造は、特に限定されるものではなく、基材22に代えて、例えば、ステンレス以外の金属やセラミックにより形成された通気可能な基材の表面に触媒活性材料を担持させた構成としてもよい。
また、燃焼ガスG2と触媒活性材料との接触を通気孔Pによらず、一定しない方向に多数の通気孔が形成されたスポンジ状の多孔性構造、又は通気可能な流路が形成された容器内に多数収容した触媒活性材料が担持されたペレットの表面で行う構成としてもよい。
また、NOx還元触媒20の触媒活性材料として、Pt以外の貴金属(Ag、Au、Rh、Ru、Pt、Ir)又は金属酸化物(NiO、CuO、C、MnO)を用いてもよい。
可燃性ガス供給ノズル32、33は、例えば、流量調整弁32V、33Vを介して燃料ガス(可燃性ガス)GOの供給源(不図示)に接続され、先端が筐体11、水管壁部13Cを通じて内側水管13Aの間に開口し、流量調整弁32V、33Vが閉止又は開度調整されることにより、可燃性ガス供給ノズル32、33から燃焼ガス通路12Gに、それぞれ所定量の燃料ガスG0を供給可能とされている。
可燃性ガス供給ノズル32は、例えば、抜管部12Jの下流側に位置する第3番目と第4番目の外側水管の間から燃料ガスG0を供給し、可燃性ガス供給ノズル33は、第4番目と第5番目の外側水管の間から燃料ガスG0を供給するようになっている。
なお、可燃性ガス供給ノズル32、可燃性ガス供給ノズル33から燃料ガスG0を供給する位置の燃焼ガスG2の温度は、例えば、可燃性ガス供給ノズル32が約850℃〜900℃、可燃性ガス供給ノズル33が約800℃〜850℃とされている。なお、COの燃焼を抑制する観点からは、COの燃焼可能温度(例えば、約900℃)より低い温度領域に燃料ガスG0を供給することが好適である。
なお、燃焼ガスG2がCO燃焼可能温度となる領域において、燃焼ガスG2が定常状態でCO燃焼可能温度以上であっても、可燃性ガス(ここでは燃料ガスG0)を供給することにより燃焼ガスG2がCO燃焼可能温度以下に低下する場合には、COの燃焼反応が抑制されるため、燃料ガスG0を供給するのに好適である。
また、可燃性ガス供給ノズル32、33から噴射する燃料ガスG0の量は、燃焼ガスG2が含むNOxに対して、モル換算で約10倍以上であることが好適である。
なお、流量調整弁32V、33Vそれぞれの開度を適宜調整することにより、可燃性ガス供給ノズル32、33それぞれからの燃料ガスG0供給量を適宜調整してもよい。
エコノマイザ35は、水管群13を通過してきた燃焼ガスG2の廃熱を利用して缶体12に供給する水を加熱することにより省エネルギーを図るものであり、燃焼ガスG2と図示しない給水源からの水を排出路17Aに配置された熱交換部に流通させて熱交換することで加熱してから下部管寄せ14Aに供給するようになっている。
制御部40は、入力部41と、メモリ42と、演算部43と、ハードディスク44と、出力部46と、通信線47とを備え、入力部41、メモリ42、演算部43、ハードディスク44、出力部46は通信線47により相互にデータ等を通信可能に接続されている。
また、制御部40は、圧力センサ7が検出した圧力に基づきバーナ16の燃焼量を制御して、燃焼切換えをするとともに、燃焼切換えにより空気比を1.0以上に制御する場合には、流量調整弁32V、33Vを燃焼切換えに先立って開度調整し、可燃性ガス供給ノズル32、33から燃焼ガス通路12Gに、所定量の燃料ガスG0を供給するようになっている。
入力部41は、例えば、図示しないキーボード等のデータ入力機器を有していて設定等を演算部43に出力可能とされ、圧力センサ7と信号線48Aにより接続され、圧力センサ7から入力された信号を演算部43に出力するようになっている。
出力部46は、送風機18A、ダンパ18C、流量調整弁19B、流量調整弁32V、33Vと信号線48Bより接続され、演算部43から出力された信号を、送風機18A、ダンパ18C、流量調整弁19B、流量調整弁32V、33Vに出力するようになっている。
演算部43は、メモリ42の記憶媒体(例えば、ROM)に格納されたプログラムを読み込んで実行して、入力部41から入力された圧力センサ7からの信号に基づいて、上部管寄せ14B内の圧力を算出し、ハードディスク44に格納されたデータベース(不図示)を参照して、ボイラ10の燃焼量、送風機18A、ダンパ18C、流量調整弁19Bに対する制御量を算出するようになっている。
また、演算部43は、ボイラ10の燃焼切換えに際して、送風機18A、ダンパ18C、流量調整弁19Bに出力する所定時間前(例えば、0.5秒前)に、流量調整弁32V、33Vに出力して開度を調整し、可燃性ガス供給ノズル32、33から燃料ガスG0を噴射するように構成されている。
なお、流量調整弁32V、33Vへの出力は、送風機18A、ダンパ18C、流量調整弁19Bに出力して、空気比が1.0以上となる前に、可燃性ガス供給ノズル32、33から適量の原料ガスG0が噴射されるタイミングであることが好適である。
ハードディスク44は、データベースを備えており、例えば、圧力センサ7から取得した現圧力を設定圧力に移行するための燃焼量、送風機18A、ダンパ18C、及び流量調整弁19Bに対する制御量を示す数値データがデータテーブルの形式で格納されている。
次に、ボイラ10の作用について説明する。
ボイラ10は、例えば、バーナ16が低燃焼状態の燃焼量で運転されているものとする。
1)バーナ16に供給された予混合ガスG1は、ノズル部16Aのノズル孔から噴出されて燃焼され、高温の燃焼ガスG2が生成される。
2)上部管寄せ14Bの圧力低下を圧力センサ7が検出し、圧力信号は入力部41を介して演算部43に出力される。
3)演算部43は、圧力センサ7から取得した信号から圧力を算出するとともに、ハードディスク44に格納されたデータベースを参照して、設定圧力に移行するための燃焼量、送風機18A、ダンパ18C、及び流量調整弁19Bに対する制御量を算出する。
4)演算部43は、バーナ16の燃焼量を変化させる場合には、送風機18A、ダンパ18C、及び流量調整弁19Bに対する出力に先立ち、流量調整弁32V、33Vを開度調整して、可燃性ガス供給ノズル32、33から燃料ガスG0を噴出する。
燃焼ガス通路12Gにおいて、燃焼ガスG2及び燃料ガスG0が混合、燃焼することにより、例えば、下記i)〜iv)の反応が行なわれて、CO、Hが生成される。
i)CH+O → CH+OH
ii)CH+O → CHO+H
iii)CHO+O → CHO+OH
iv)CHO+O → CO+HO
供給した燃料ガスG0が、上記反応によりCO、Hに変化した状態で、NOx還元触媒20に移動することが好適であり、CHがNOx還元触媒20に到達しないことはより好適である。
5)可燃性ガス供給ノズル32、33から噴出した燃料ガスG0は、第3番目と第4番目の外側水管の間、及び第4番目と第5番目の外側水管の間から、燃焼ガスG2が内側水管13Aの間のCO燃焼可能温度(例えば、約900℃以下)より低い温度の空間に流入する。
6)内側水管13Aの間の空間に流入した燃料ガスG0は、燃焼ガスG2中のOと反応してNOxの生成を抑制し、COの燃焼可能温度以下であるため、COの燃焼が抑制される。
7)燃焼ガスG2は、NOxが削減された状態でCOを残存させて燃焼ガス通路12Gを移動し、NOx還元触媒20に通過(到達)する。
8)燃焼ガスG2は、NOx還元触媒20を通過する際に、燃焼ガス中のNOxがCOを還元剤として還元されNOxが減少する。その際、NOxは、燃焼ガスG2中のH、CH等とも反応してNOxが減少する。
一実施形態に係るボイラ10によれば、燃焼ガスの温度がCOの燃焼可能温度となる領域にて燃焼ガスに可燃性ガスを供給するので、燃焼切換えにともない空気比を1.0以上にした場合でも、COの燃焼が抑制されるとともに燃料ガスG0が燃焼して中間体としてNOxを還元する物質(CO、H等)が生成され、NOx還元触媒20に多量の還元剤が移動する。
その結果、NOx還元触媒20においてCOが還元剤として作用してNOxを効率的に削減することができる。
また、ボイラ10によれば、可燃性ガス中のCH、及び可燃性ガス由来のCO、Hが未燃状態であっても、NOx還元触媒20にて反応、除去されるので可燃性ガスの排出路17Aからの排出を抑制することができる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更をすることが可能である。
例えば、上記実施の形態においては、ボイラ10が、燃焼ガスG2がバーナ16から排出路17Aに向かって形成された燃焼ガス通路12Gを流れる小型貫流型ボイラである場合について説明したが、小型貫流型ボイラの他、水管が環状に配列された多管式のボイラ、炉筒煙管ボイラ、温水ボイラやバーナにより加熱管を直接加熱する給湯器等、種々の燃焼装置に適用してもよい。
また、上記実施の形態においては、可燃性ガス供給ノズル32、33が燃料ガスG0を、燃焼切換え時に供給する場合について説明したが、燃焼切換え時に限らず、空気比を1.0以上とする場合に、本発明を適用することも可能である。
また、上記実施の形態においては、水管群13のなかに抜管部12Jが形成されたボイラ10に適用する場合について説明したが、水管群13に抜管部12Jが形成されていないボイラや、抜管部12Jに代えて又は抜管部12Jに加えて、抜管部12J以外の燃焼促進空間が形成されたボイラに適用してもよい。
また、上記実施の形態においては、可燃性ガス供給ノズル32、33を、抜管部12Jの下流側の2箇所(第3番目と第4番目、及び第3番目と第4番目の外側水管の間)に設ける場合について説明したが、可燃性ガス供給ノズルをいくつ設けるか又いずれの位置に設けるかは任意に設定することが可能であり、CO燃焼可能温度又はCO燃焼可能温度以下となる領域であれば、抜管部12Jや抜管部12Jの上流側に設けてもよい。また、燃焼ガスG2がCO燃焼可能温度以上となる領域に、可燃性ガス供給ノズルを付加して設けることを妨げない。
また、燃料ガスG0に代えて、例えば、予混合ガスG1、未燃ガス等、他の可燃性ガスを供給してもよいことはいうまでもない。
また、上記実施の形態においては、可燃性ガスが還元剤として効率的に作用するように缶体12内にNOx還元触媒20を配置する場合について説明したが、NOx還元触媒20の段数、配置は任意に設定することが可能であり、例えば、缶体12内に加え又は缶体12内に代えて排出路7A内に設けてもよい。
また、燃焼装置において用いるバーナは、複数のノズル孔が平面状に配置された予混合式バーナに限定されるものではなく、例えば、燃料ガスG0を加圧空気A1と混合した予混合ガスG1に代えて、燃料ガスG0を直接バーナに供給し、バーナにおいて加圧空気を混合する構成としてもよい。
G0 燃料ガス
G2 燃焼ガス
10 ボイラ(燃焼装置)
12J 抜管部
13 水管群
20 NOx還元触媒
32、33 可燃性ガス供給ノズル

Claims (7)

  1. 燃料ガスを燃焼させるバーナと、
    前記燃料ガスが燃焼して生成された燃焼ガスが含有するNOxを還元するNOx還元触媒とを備えた燃焼装置であって、
    前記バーナの後段にて可燃性ガスを供給する可燃性ガス供給手段を備え、
    前記可燃性ガス供給手段は、
    前記燃料ガスを高空気比で燃焼した場合に、
    前記燃焼ガスの温度がCOの燃焼可能温度となる領域に、前記可燃性ガスを供給するように構成されていることを特徴とする燃焼装置。
  2. 請求項1に記載の燃焼装置であって、
    前記可燃性ガス供給手段は、
    前記燃焼ガスの温度が、COの燃焼可能温度以下となる領域に、前記可燃性ガスを供給するように構成されていることを特徴とする燃焼装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の燃焼装置であって、
    前記燃焼ガス流路が、複数の水管からなる水管群のなかに形成されている場合に、
    前記可燃性ガス供給手段は、
    前記水管同士の間隔が拡げられた空間又はその下流側に前記可燃性ガスを供給するように構成されていることを特徴とする燃焼装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の燃焼装置であって、
    前記NOx還元触媒は、前記可燃性ガスが前記NOx還元触媒において還元剤として作用する温度領域に配置することを特徴とする燃焼装置。
  5. バーナにより燃料ガスを燃焼して生成された燃焼ガスを、NOx還元触媒に通過させることにより前記燃焼ガスが含有するNOxを還元する燃焼ガス浄化方法であって、
    前記燃料ガスを高空気比で燃焼する場合に、前記燃焼ガスの温度がCOの燃焼可能温度となる領域に、前記可燃性ガスを供給することを特徴とする燃焼ガス浄化方法。
  6. 請求項5に記載の燃焼ガス浄化方法であって、
    前記燃焼ガスの温度が、COの燃焼可能温度以下となる領域に、前記可燃性ガスを供給することを特徴とする燃焼ガス浄化方法。
  7. 請求項5又は請求項6に記載の燃焼ガスの浄化方法であって、
    前記燃焼ガス流路が、複数の水管からなる水管群のなかに形成されている場合に、
    前記水管同士の間隔が拡げられた空間又はその下流側に前記可燃性ガスを供給することを特徴とする燃焼ガス浄化方法。
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