JP2012052041A - インクジェットインク及びインクジェット記録方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】少なくとも水、色材及び水溶性有機溶剤を含有する水性のインクジェットインクにおいて、該水溶性有機溶剤として、β−アルコキシプロピオンアミド類を含有することを特徴とするインクジェットインク。
【選択図】なし
Description
2.表面張力が15mN/m以上、35mN/m未満であることを特徴とする前記1に記載のインクジェットインク。
《インクの調製》
〔シアン顔料分散体の調製〕
顔料分散剤としてフローレンTG−750W(固形分40%、エボニックデグサ社製)20部を、イオン交換水65部に加えた。この溶液に、C.I.ピグメントブルー15:3を15部添加し、プレミックスした後、0.5mmジルコニアビーズを体積率で50%充填したサンドグラインダーを用いて分散し、顔料固形分が15%のシアン顔料分散体を得た。
β−ヒドロキシプロピオンアミド類である3−メトキシ−N,N−ジメチルプロピオンアミド(以下、A−1と称す)の30部をイオン交換水30部に添加し、ここへ定着樹脂であるジョンクリルJDX−6500(BASF社製アクリル樹脂 固形分29.5%)の17部を加えて攪拌し、イオン交換水で全量が80部となるように調整した。
上記インクC−1の調製において、β−アルコキシプロピオンアミド類、有機溶剤、定着樹脂、界面活性剤を、表1に記載の種類及び含有量とし、更にシアン顔料分散体を、表1に記載の色材濃度となるように添加量を調整した以外は同様にして、インクC−2〜C−11を調製した。
A−1:3−メトキシ−N,N−ジメチルプロピオンアミド
A−2:3−ブトキシ−N,N−ジメチルプロピオンアミド
A−3:3−エトキシ−N,N−ジエチルプロピオンアミド
〈有機溶剤1、2〉
HDO:1,2−ヘキサンジオール
DPGME:ジプロピレングリコールモノメチルエーテル
DPGPE:ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル
DEGBE:ジエチレングリコールモノブチルエーテル
NMP:N−メチル−2−ピロリジノン
〈定着樹脂〉
JDX:ジョンクリルJDX−6500(BASF社製アクリル樹脂)
PDX:ジョンクリルPDX−6102B(BASF社製アクリル樹脂)
〈界面活性剤〉
MF−410:メガファック F−410(DIC株式会社製)
F−100:フタージェント 100 (ネオス社製)
ノズル口径28μm、駆動周波数10kHz、ノズル数512、最小液滴量14pl、ノズル密度180dpi(本発明でいうdpiとは、2.54cmあたりのドット数を表す)であるピエゾ型ヘッドを4列搭載したオンデマンド型のインクジェットプリンタのインクジェットヘッドの1つに、各シアンインクを装填した。
(ハジキ耐性の評価)
記録画像の100%Dutyベタ画像部分について、目視観察およびマイクロスコープで観察して印字面のハジキの有無を判定し、下記の基準に従ってハジキ耐性の評価を行った。
○:目視観察では認識できないが、マイクロスコープで観察すると小さなハジキの発生が僅かに認められる
△:目視観察で、ハジキの発生が僅かに認められる
×:目視観察で、ハジキの発生が画像全般に認められる
上記評価ランクにおいて、◎および○が実用上好ましいと判断した。
記録画像の100%Dutyベタ画像を、印字後すぐに60℃のホットプレート上に3分間静置した後、指で画像表面を触って、下記の基準に従って乾燥性を評価した。
○:指で触ると僅かにべたつきは感じられるが、指へのインクの付着はなく、画像に跡もつかない
△:指で触るとべたつきを感じ、指にはインクが僅かに付着、画像に小さな跡が残る
×:指にインクが付着し、画像に大きな跡が残る
上記評価ランクにおいて、◎および○が実用上好ましいと判断した。
記録画像の100%Dutyベタ画像部分について、画像表面を乾いた木綿(カナキン3号)で200gの加重をかけて擦り、下記基準に従って耐擦性を評価した。
○:11回以上、30回未満擦った段階で多少の傷が残るが、画像濃度には影響しない
△:5〜10回擦る間に、画像濃度が低下する
×:4回以下擦る間に、画像濃度が低下する
上記評価ランクにおいて、◎および○が実用上好ましいと判断した。
記録画像の50%Duty画像部分をマイクロスコープで観察し、隣接するドットの形状を観察し、下記の基準に従って液寄り耐性を評価した。
○:ドットが接する部分が僅かに膨らんでいるが、それぞれが円形を保っている
△:ドットが接する部分が膨らみ、一部が合一して円形を保てない
×:ドットが合一して楕円のようになっている
上記評価ランクにおいて、◎および○が実用上好ましいと判断した。
記録画像の100%Dutyベタ画像部分をマイクロスコープで観察し、画像部分の凹凸を調べ、小さな析出物がないか確認し、下記の基準に従って析出耐性を評価した。
○:極小の突起が僅かに観察されるが、目視では全く確認できない
△:画像中に析出物があり、目視でも点としていくつか認識できる
×:目視で確認できる析出物が散見される
上記評価ランクにおいて、◎および○が実用上好ましいと判断した。
実施例1で調製したシアンインクC−4とC−10を用い、記録媒体を表3に記載の樹脂製の記録媒体またはコート紙に変更した以外は、実施例1に記載の方法と同様にして記録し、実施例1と同様の評価を行った。
記録媒体2:スミペックス068(住友化学社製)
記録媒体3:IJ180CV3(3M社製)
記録媒体4:特菱アート両面N(三菱製紙社製)
記録媒体5:ルミラーT60(東レ社製)
記録媒体6:MD5(メタマーク社製)
記録媒体7:ORAJET(ORAFOL社製)
以上により得られた結果を、表3に示す。
《顔料分散体の調製》
〔イエロー顔料分散体、マゼンタ顔料分散体、ブラック顔料分散体の調製〕
実施例1に記載のシアン顔料分散体の調製において、色材として、C.I.ピグメントブルー15:3に代えて、C.I.ピグメントイエロー74、C.I.ピグメントレッド122、カーボンブラック、を用いて、実施例1と同様の顔料分散方法により、イエロー顔料分散体、マゼンタ顔料分散体、ブラック顔料分散体をそれぞれ調製した。
上記調製した各顔料分散体と、実施例1で調製したシアン顔料分散体を使用して、β−アルコキシプロピオンアミド類、有機溶剤、定着樹脂、界面活性剤の種類と添加量を表4に記載の様にして各色インクを調製し、各色インクを表4に記載の組み合わせで、インクセット1〜3を調製した。
これら調製した各インクセットを、実施例1で用いたインクジェットプリンタに装填し、実施例1に記載の方法と同様にして印字を行い、各色10cm×10cmの100%Dutyベタ画像と4色の細線を格子状に重ねた画像を作成した。
以上により作成した各画像について、実施例1に記載の方法と同様にして画像のハジキ耐性、乾燥性、耐擦性、液寄り耐性及び析出耐性の評価と、下記の方法に従って、カラーブリードの評価を行った。
本発明でいうカラーブリードとは、記録媒体上、異なる色のインクが隣接して打ち込まれた場所で、インクが混じりあい、色の境界が不鮮明になる現象である。
○:マイクロスコープで見ると、2色間でわずかにカラーブリードの発生が認められるが、目視観察では確認できず、画質への影響は全くない
△:目視観察でも、カラーブリードの発生が認められる
×:カラーブリードが激しく発生しており、画質が著しく劣化している
上記評価ランクにおいて、◎および○が実用上好ましいと判断した。
Claims (6)
- 表面張力が15mN/m以上、35mN/m未満であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットインク。
- 樹脂成分を含有することを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェットインク。
- 前記色材が、顔料であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のインクジェットインク。
- 請求項1から4のいずれか1項に記載のインクジェットインクを用いて、表面エネルギーが30mN/m以上、40mN/m未満の記録媒体に記録することを特徴とするインクジェット記録方法。
- 請求項1から4のいずれか1項に記載のインクジェットインクを用いて、表面が樹脂成分で構成されている記録媒体に記録することを特徴とするインクジェット記録方法。
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