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JP2012043283A - 非接触型データ受送信体 - Google Patents

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JP2012043283A
JP2012043283A JP2010185301A JP2010185301A JP2012043283A JP 2012043283 A JP2012043283 A JP 2012043283A JP 2010185301 A JP2010185301 A JP 2010185301A JP 2010185301 A JP2010185301 A JP 2010185301A JP 2012043283 A JP2012043283 A JP 2012043283A
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JP2010185301A
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Hitoshi Kagaya
仁 加賀谷
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Toppan Forms Co Ltd
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Abstract

【課題】高温・高圧の環境においても耐久性に優れるとともに柔軟性にも優れる非接触型データ受送信体を提供する。
【解決手段】本発明の非接触型データ受送信体10は、インレット11と、インレット11の両面を被覆する被覆材12と、少なくともICチップ17およびその近傍に重なるように、被覆材12に添設された保護部材15と、を備え、インレット11と被覆材12からなる積層体21の長手方向に沿う外縁の両側には、ICチップ17の近傍において、積層体21の短手方向に凹む第一の凹部22,22が設けられ、第一の凹部22,22に保護部材15が外嵌され、被覆材12は可撓性の材料からなり、保護部材15は、被覆材12よりも硬質の材料からなることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、RFID(Radio Frequency IDentification)用途の情報記録メディアのように、電磁波または電波を媒体として外部から情報を受信し、また、外部に情報を送信できるようにした非接触型データ受送信体に関し、特に、高温・高圧の環境における耐久性に優れるとともに柔軟性にも優れる非接触型データ受送信体に関する。
非接触型データ受送信体の一例であるICタグは、基材と、その一方の面に設けられ互いに接続されたアンテナおよびICチップとから構成されるインレットを備えており、情報書込/読出装置からの電磁波または電波を受信すると共振作用によりアンテナに起電力が発生し、この起電力によりICタグ内のICチップが起動し、このICチップ内の情報を信号化し、この信号がICタグのアンテナから発信される。
このようなICタグの一例として衣類に取り付けることを目的とするリネンタグと呼ばれるものが知られている。リネンタグは、例えば、洗濯時やクリーニング時などにおいて、高温・高圧の環境にさらされる。したがって、リネンタグは、このような環境にも耐え得る構造であることが求められている。
リネンタグとしては、ICチップと、長方形状のアンテナと、ICチップを覆う硬質の第一の保護材と、アンテナの少なくとも一部を覆い、第一の保護材よりも軟質の第二の保護材とを備えたものが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−004323号公報
しかしながら、上述のような構造のリネンタグでは、軟質の第二の保護材によって、硬質の第一の保護材が覆われているため、このリネンタグを曲げると、第二の保護材におけるアンテナ部材のみを覆っている部分と、第二の保護材における第一の保護材を覆っている部分との境界近傍で、第二の保護材が破れて、第一の保護材が外部に露出するという問題があった。このように第二の保護材が破れると、リネンタグの高温・高圧の環境における耐久性が劣化する。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、高温・高圧の環境においても耐久性に優れるとともに柔軟性にも優れる非接触型データ受送信体を提供することを目的とする。
本発明の非接触型データ受送信体は、インレットと、該インレットにおける少なくともICチップが設けられた面を被覆する被覆材と、少なくとも前記ICチップおよびその近傍に重なるように、前記被覆材、または、前記被覆材および前記インレットの基材に添設された保護部材と、を備えてなる非接触型データ受送信体であって、前記インレットと前記被覆材からなる積層体の長手方向に沿う外縁の両側には、前記ICチップの近傍において、前記積層体の短手方向に凹む第一の凹部が設けられ、該第一の凹部に前記保護部材が外嵌され、前記被覆材は可撓性の材料からなり、前記保護部材は、前記被覆材よりも硬質の材料からなることを特徴とする。
前記保護部材の前記被覆材と対向する面において、前記積層体の長手方向または短手方向に沿う外縁の両側には突条が設けられたことが好ましい。
前記被覆材には、前記第一の凹部の一方から他方に渡って延在し、前記被覆材の厚さ方向に凹む第二の凹部が設けられ、該第二の凹部に前記保護部材が外嵌されたことが好ましい。
本発明の非接触型データ受送信体によれば、インレットと被覆材からなる積層体の長手方向に沿う外縁の両側に設けられた第一の凹部に保護部材が外嵌されて、被覆材を介して、ICチップおよびその近傍に重なるように、保護部材が配置されているので、洗濯時やクリーニング時などにおいて、高温・高圧の環境にさらされた場合であっても、保護部材が位置ずれすることなく、ICチップおよびその近傍に外力が加わるのを抑制できる。また、第一の凹部に保護部材が外嵌されることにより、保護部材が位置決め、固定されるので、保護部材を圧着、熔着または楔着することなく、インレットと被覆材からなる積層体に対して保護部材を固定することができるから、これらの固定方法を用いて保護部材を固定することによって、ICチップおよびその近傍が劣化するのを防止できる。また、被覆材は可撓性の材料からなり、被覆材を覆う保護部材は、被覆材よりも硬質の材料からなるので、積層体を曲げても、被覆材が破れて、インレットが露出することがない。したがって、本発明の非接触型データ受送信体は、高温・高圧の環境における耐久性に優れたものである。
本発明の非接触型データ受送信体の第一の実施形態を示す概略構成図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A線に沿う断面図、(c)は(a)のB−B線に沿う断面図である。 本発明の非接触型データ受送信体の第一の実施形態に用いられる保護部材を示す概略図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のC−C線に沿う断面図、(c)は(a)のD−D線に沿う断面図である。 本発明の非接触型データ受送信体の第二の実施形態を示す概略構成図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のE−E線に沿う断面図、(c)は(a)のF−F線に沿う断面図である。 本発明の非接触型データ受送信体の第二の実施形態に用いられる保護部材を示す概略図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のG−G線に沿う断面図、(c)は(a)のH−H線に沿う断面図である。 本発明の非接触型データ受送信体の第三の実施形態を示す概略構成図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のI−I線に沿う断面図、(c)は(a)のJ−J線に沿う断面図である。 本発明の非接触型データ受送信体の第四の実施形態を示す概略構成図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のK−K線に沿う断面図、(c)は(a)のL−L線に沿う断面図である。 本発明の非接触型データ受送信体に用いられる保護部材の第三の実施形態を示す概略斜視図である。 本発明の非接触型データ受送信体に用いられる保護部材の第四の実施形態を示す概略斜視図である。 本発明の非接触型データ受送信体に用いられる保護部材の第五の実施形態を示す概略斜視図である。
本発明の非接触型データ受送信体の実施の形態について説明する。
なお、この実施の形態は、発明の趣旨をより良く理解させるために具体的に説明するものであり、特に指定のない限り、本発明を限定するものではない。
(1)非接触型データ受送信体の第一の実施形態
図1は、本発明の非接触型データ受送信体の第一の実施形態を示す概略構成図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A線に沿う断面図、(c)は(a)のB−B線に沿う断面図である。図2は、本発明の非接触型データ受送信体の第一の実施形態に用いられる保護部材を示す概略図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のC−C線に沿う断面図、(c)は(a)のD−D線に沿う断面図である。
この実施形態の非接触型データ受送信体10は、平面視略長方形状のインレット11と、インレット11の一方の面11aを被覆する第一の被覆材13と、インレット11の他方の面11bを被覆する第二の被覆材14と、第一の被覆材13および第二の被覆材14を介してインレット11のICチップ17およびその近傍に重なるように、第一の被覆材13および第二の被覆材14に添設された保護部材15とから概略構成されている。
なお、第一の被覆材13と第二の被覆材14を総称して、被覆材12ということもある。
すなわち、非接触型データ受送信体10は、インレット11の両面(一方の面11aおよび他方の面11b)が、被覆材12で直接、被覆されて、第一の被覆材13、インレット11および第二の被覆材14が、その厚さ方向において、この順に積層された構造をなしている。これにより、非接触型データ受送信体10は、平面視略長方形状をなしている。
インレット11は、基材16と、基材16の一方の面16aに設けられ、互いに電気的に接続されたICチップ17およびアンテナ18とから概略構成されている。
アンテナ18は、各種導電体からなり、互いに対向し、その対向する側にそれぞれ給電点(ICチップ17と接続している部分)を有する一対の面状の放射素子19,20からなるダイポールアンテナである。
アンテナ18の長手方向における長さは、非接触ICカードなどの非接触ICモジュールに利用できる極超短波帯〈UHF〉やマイクロ波帯の電波帯の周波数(300MHz〜30GHz)の1/2波長に相当する長さとなっている。すなわち、放射素子19,20の長手方向における長さは、1/4波長に相当する長さとなっている。
なお、インレット11の一方の面11aは、基材16の一方の面16aに相当し、インレット11の他方の面11bは、基材16の他方の面16bに相当する。
ゆえに、インレット11の一方の面11aでは、ICチップ17およびアンテナ18が第一の被覆材13によって被覆されている。
また、インレット11と被覆材12からなる積層体21の長手方向に沿う外縁の両側には、ICチップ17の近傍、すなわち、積層体21の長手方向の中央部において、積層体21の短手方向(積層体21の幅方向)に凹む、一対の第一の凹部22,22が対向して設けられている。
また、第一の凹部22は、積層体21の長手方向に沿って、その積層体21の短手方向に一定の幅で凹むように設けられている。また、第一の凹部22の幅は、後述する保護部材15を構成する第一部材23Aおよび第二部材23Bの側壁部25の厚さとほぼ等しくなっている。
これにより、第一の凹部22,22に保護部材15が外嵌された場合、保護部材15の外側面15aが積層体21の側面21aと同一面上に配置され、かつ、保護部材15の外側面15bが積層体21の側面21bと同一面上に配置されている。すなわち、積層体21の側面21a,21bに対して突出しないように、保護部材15が配置されている。
また、第一の凹部22,22にて、保護部材15の内側面15cが積層体21の側面21aに密着され、保護部材15の内側面15dが積層体21の側面21bに密着されている。
さらに、保護部材15の内表面15eの全面が被覆材12の表面(外面)12aに密着され、かつ、保護部材15の内底面15fの全面が被覆材12の表面(外面)12bに密着されている。
これにより、積層体21が保護部材15に挿通された状態となっている。
なお、被覆材12の表面(外面)12aは、第一の被覆材13の外面(第一の被覆材13のインレット11と接している面とは反対側の面)13aに相当し、被覆材12の表面(外面)12bは、第二の被覆材14の外面(第二の被覆材14のインレット11と接している面とは反対側の面)14aに相当する。
第一の被覆材13の厚さは、特に限定されないが、少なくともインレット11のICチップ17およびアンテナ18に起因する凹凸が、被覆材12の表面(外面)12a(第一の被覆材13の外面13a)に現れない程度、かつ、インレット11が外部からの衝撃により破損しない程度であり、例えば、10μm〜2000mmの範囲内である。
また、第二の被覆材14の厚さは、特に限定されないが、インレット11が外部からの衝撃により破損しない程度であり、例えば、10μm〜2000mmの範囲内である。
さらに、積層体21の柔軟性(可撓性)を十分なものとし、積層体21を曲げた場合に、インレット11に対して、第一の被覆材13と第二の被覆材14の厚さの差に起因する応力が生じないようにするためには、第一の被覆材13の厚さと第二の被覆材14の厚さは等しいことが好ましい。
保護部材15は、同一形状の第一部材23Aと第二部材23Bを組み合わせてなる筒状の部材である。
すなわち、保護部材15は、積層体21の両面(一方の外面および他方の外面)側から、第一の凹部22に外嵌された第一部材23Aと第二部材23Bが、積層体21の厚さの中間において、互いに突き合わされ、熔着されて、固定されたものである。
第一部材23Aおよび第二部材23Bは、平面視略長方形状でかつ平板状の基部24と、基部24の一方の面(被覆材12と対向する面)24aの対向する縁(ここでは、基部24の一方の面24aの対向する短辺側の縁)のそれぞれに垂設された一対の側壁部25,25とから構成されている。
一対の側壁部25,25の間隔は、積層体21において、第一の凹部22,22の間の幅とほぼ等しくなっている。したがって、第一の凹部22,22に、第一部材23Aおよび第二部材23Bが外嵌された場合、第一の凹部22,22にて、側壁部25,25の内側面25a,25aが、積層体21の側面21a,21bに密着する。
なお、側壁部25,25の内側面25a,25aは、保護部材15の内側面15c,15dに相当する。
側壁部25の先端部、すなわち、第一部材23Aと第二部材23Bを熔着する際、互いに突き合わされる部分は、基部24とは反対側に凸のテーパ状をなしている。
第一部材23Aと第二部材23Bが突き合された後、このテーパ状の先端部を熔融することにより、第一部材23Aと第二部材23Bが熔着される。
さらに、側壁部25の高さ、すなわち、基部24の一方の面24aを基準とし、上記のテーパ状の先端部の基端までの長さは、積層体21の厚さの半分とほぼ等しくなっている。したがって、第一の凹部22,22に、第一部材23Aおよび第二部材23Bが外嵌されて、第一部材23Aと第二部材23Bが突き合され、第一部材23Aと第二部材23Bが熔着され、保護部材15が形成されると、保護部材15の内表面15eの全面が被覆材12の表面(外面)12aに密着し、かつ、保護部材15の内底面15fの全面が被覆材12の表面(外面)12bに密着する。
第一部材23Aおよび第二部材23Bの厚さ、すなわち、基部24の厚さおよび側壁部25の厚さは、特に限定されないが、非接触型データ受送信体10が、洗濯時やクリーニング時などにおいて、高温・高圧の環境にさらされた場合に、ICチップ17およびその近傍に外力が加わるのを抑制できる程度であり、例えば、0.5mm〜2000mmの範囲内である。
このように、保護部材15が、第一の凹部22,22に外嵌されているので、積層体21の厚さ方向において、第一の被覆材13および第二の被覆材14を介してICチップ17およびその近傍に重なるように、保護部材15が配置される。すなわち、第一の被覆材13および第二の被覆材14を介して、ICチップ17およびその近傍が、保護部材15によって覆われている。
なお、ICチップ17の近傍とは、例えば、ICチップ17とアンテナ18が接続している部分の近傍のことである。
被覆材12は、可撓性の材料から構成されている。具体的には、被覆材12は、使用前は液状であり、加熱、紫外線照射、電子線照射などの外的条件を加えなくても、主剤と硬化剤の反応によって硬化する2液混合型ウレタン系接着剤、または、室温あるいは低温加熱により、ゴム状に硬化する液状シリコーンゴムからなるものである。
2液混合型ウレタン系接着剤としては、第一液としてのイソシアネートと、第二液としての水酸基が1級水酸基であるポリオールとを含む混合液に、さらに、エポキシ基を有するシランカップリング剤を添加したものが用いられる。
この2液混合型ウレタン系接着剤では、イソシアネートのイソシアネート基と、ポリオールの水酸基とのモル比(−NCO/−OH)が0.8以上、1.1以下となる配合比で、イソシアネートとポリオールが混合されている。また、この2液混合型ウレタン系接着剤の全量に対するエポキシ基を有するシランカップリング剤の配合量は、0.1質量%以上、2.0質量%以下である。
また、2液混合型ウレタン系接着剤としては、第一液としてのイソシアネートと、第二液としての水酸基が1級水酸基であるポリオールとを含む混合液に、さらに、アスペクト比が10以上、100以下の無機微粒子を添加したものが用いられる。
この2液混合型ウレタン系接着剤の全量に対するアスペクト比が10以上、100以下の無機微粒子の配合量は、5質量%以上、40質量%以下である。
このような2液硬化型ウレタン系接着剤の具体例としては、主剤(商品名:MLT2900、イーテック社製)と硬化剤(商品名:G3021−B174、イーテック社製)からなる接着剤が挙げられる。
液状シリコーンゴムとしては、硬化時にICチップ17が劣化するのを防止するために、硬化温度が室温以上、40℃以下のものが好ましく、例えば、東レ・ダウコーニング社製の各種グレードのものが用いられ、製品名としては、例えば、「SE9185」、「SE9186」、「SE9186L」、「SE9206L」などが挙げられる。
このような液状シリコーンゴムとしては、液状シリコーンゴムの各種グレードの全般の何れでもよく、例えば、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製の各種グレードのものが用いられ、製品名としては、例えば、「TSE392」、「TSE3925」、「TSE3940」、「TSE3941」、「TSE3945」、「TSE3946」、「XW11-B5320」、「XE11-A5133S」、「TSE3944」、「TSE3853-W」、「TSE3971」、「TSE3976-B」、「TSE397」などが挙げられる。
また、被覆材12を形成する接着剤には、必要に応じて、公知の無機顔料、有機顔料、染料などの着色剤が含まれていてもよい。この着色剤により、被覆材12は任意の色に着色される。
保護部材15は、被覆材12よりも硬質の材料から構成されている。具体的には、保護部材15は、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリアリレート(PAR)、ポリサルフォン(PSF)、ポリエーテルサルフォン(PES)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)などの耐熱性樹脂やステンレスなどの金属からなるものである。
保護部材15を熔着する場合、保護部材15の材料としては、ポリエーテルイミド(PEI)が好ましい。
基材16としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、グリコール変性ポリエチレンテレフタレート(PET−G)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンナフタレート(PEN)などのポリエステル樹脂からなる基材;ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)などのポリオレフィン樹脂からなる基材;ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリ4フッ化エチレンなどのポリフッ化エチレン系樹脂からなる基材;ナイロン6、ナイロン6,6などのポリアミド樹脂からなる基材;ポリ塩化ビニル(PVC)、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルアルコール、ビニロンなどのビニル重合体からなる基材;ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル、ポリアクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチルなどのアクリル系樹脂からなる基材;ポリスチレンからなる基材;ポリカーボネート(PC)からなる基材;ポリアリレートからなる基材;ポリイミドからなる基材;上質紙、薄葉紙、グラシン紙、硫酸紙などの紙からなる基材などが用いられる。
ICチップ17としては、特に限定されず、アンテナ18を介して非接触状態にて情報の書き込みおよび読み出しが可能であり、非接触型ICタグや非接触型ICラベル、あるいは、非接触型ICカードなどのRFIDメディアに適用可能なものであればいかなるものでも用いられる。
アンテナ18は、基材16の一方の面16aに、ポリマー型導電インクを用いて所定のパターンにスクリーン印刷、インクジェット印刷などの印刷法により形成されてなるものか、もしくは、導電性箔をエッチングしてなるもの、金属メッキしてなるものである。
ポリマー型導電インクとしては、例えば、銀粉末、金粉末、白金粉末、アルミニウム粉末、パラジウム粉末、ロジウム粉末、カーボン粉末(カーボンブラック、カーボンナノチューブなど)などの導電微粒子が樹脂組成物に配合されたものが挙げられる。
樹脂組成物として熱硬化型樹脂を用いれば、ポリマー型導電インクは、200℃以下、例えば、100〜150℃程度でアンテナ18をなす塗膜を形成することができる熱硬化型となる。アンテナ18をなす塗膜の電気の流れる経路は、塗膜を構成する導電微粒子が互いに接触することにより形成され、この塗膜の抵抗値は10−5Ω・cmオーダーである。
また、本発明におけるポリマー型導電インクとしては、熱硬化型の他にも、光硬化型、浸透乾燥型、溶剤揮発型といった公知のものが用いられる。
光硬化型のポリマー型導電インクは、光硬化性樹脂を樹脂組成物に含むものであり、硬化時間が短いので、製造効率を向上させることができる。光硬化型のポリマー型導電インクとしては、例えば、熱可塑性樹脂のみ、あるいは、熱可塑性樹脂と架橋性樹脂(特に、ポリエステルとイソシアネートによる架橋系樹脂など)とのブレンド樹脂組成物に、導電微粒子が60質量%以上配合され、ポリエステル樹脂が10質量%以上配合されたもの、すなわち、溶剤揮発型あるいは架橋/熱可塑併用型(ただし、熱可塑型が50質量%以上である)のものや、熱可塑性樹脂のみ、あるいは、熱可塑性樹脂と架橋性樹脂(特に、ポリエステルとイソシアネートによる架橋系樹脂など)とのブレンド樹脂組成物に、ポリエステル樹脂が10質量%以上配合されたもの、すなわち、架橋型あるいは架橋/熱可塑併用型のものなどが好適に用いられる。
また、アンテナ18をなす導電性箔としては、銅箔、銀箔、金箔、白金箔、アルミニウム箔などが挙げられる。
さらに、アンテナ18をなす金属メッキとしては、銅メッキ、銀メッキ、金メッキ、白金メッキなどが挙げられる。
この非接触型データ受送信体10は、第一の凹部22,22に保護部材15が外嵌され、被覆材12を介して、ICチップ17およびその近傍に重なるように、保護部材15が配置されているので、非接触型データ受送信体10が、洗濯時やクリーニング時などにおいて、高温・高圧の環境にさらされた場合であっても、保護部材15が位置ずれすることなく、その保護部材15によってICチップ17およびその近傍に外力が加わるのを抑制できる。また、第一の凹部22,22に保護部材15が外嵌されることにより、保護部材15が位置決め、固定されるので、保護部材15を圧着、熔着または楔着することなく、積層体21に対して保護部材15を固定することができるから、これらの固定方法を用いて保護部材15を固定することによって、ICチップ17およびアンテナ18が劣化するのを防止できる。また、被覆材12は可撓性の材料からなり、被覆材12を覆う保護部材15は、被覆材12よりも硬質の材料からなるので、積層体21を曲げても、被覆材12が破れて、インレット11が露出することがない。したがって、非接触型データ受送信体10は、高温・高圧の環境における耐久性に優れている。
ここで、積層体21に保護部材15を圧着するとは、保護部材15を積層体21の厚さ方向にかしめて固定することである。また、積層体21に保護部材15を熔着するとは、保護部材15の一部を溶融して、被覆材12に保護部材15を接着することである。また、積層体21に保護部材15を楔着するとは、保護部材15を積層体21の厚さ方向に楔のように打ち込んで固定することである。
なお、この実施形態では、インレット11の両面(一方の面11aおよび他方の面11b)が被覆材12で被覆されている場合を例示したが、本発明はこれに限定されない。本発明にあっては、インレットにおけるICチップが設けられた面のみを被覆するように被覆材が設けられていてもよい。インレットにおけるICチップが設けられた面のみを被覆するように被覆材が設けられた場合、保護部材は、被覆材およびインレットの基材に添設される。
また、この実施形態では、非接触型データ受送信体10が平面視略長方形状をなしている場合を例示したが、本発明はこれに限定されない。本発明にあっては、非接触型データ受送信体は、平面視した場合、任意のカード形状、タグ形状をなしていてもよい。
また、この実施形態では、一対の面状の放射素子19,20から構成されるダイポールアンテナからなるアンテナ18を有するインレット11を備えた場合を例示したが、本発明はこれに限定されない。本発明にあっては、アンテナは一対の枠状の放射素子から構成されるダイポールアンテナ、メアンダ状のダイポールアンテナ、モノポールアンテナなどであってもよい。
また、この実施形態では、側壁部25の先端部がテーパ状をなし、第一部材23Aと第二部材23Bを突き合わせた後、このテーパ状の先端部を熔融することにより、第一部材23Aと第二部材23Bを熔着して筒状の保護部材15を形成した場合を例示したが、本発明はこれに限定されない。本発明にあっては、第一部材および第二部材の先端を平坦面としてもよい。この場合、第一部材と第二部材は、接着剤を用いた接着、あるいは、熔着により、接着、固定される。
(2)非接触型データ受送信体の第二の実施形態
図3は、本発明の非接触型データ受送信体の第二の実施形態を示す概略構成図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のE−E線に沿う断面図、(c)は(a)のF−F線に沿う断面図である。図4は、本発明の非接触型データ受送信体の第二の実施形態に用いられる保護部材を示す概略図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のG−G線に沿う断面図、(c)は(a)のH−H線に沿う断面図である。
図3において、図1に示した第一の実施形態の構成要素と同じ構成要素には同一符号を付して、その説明を省略する。
この実施形態の非接触型データ受送信体30が、上述の第一の実施形態の非接触型データ受送信体10と異なる点は、保護部材15の代りに、保護部材31を用いている点である。
保護部材31は、積層体21の第一の凹部22,22に外嵌されている。第一の凹部22,22に保護部材31が外嵌された場合、保護部材31の外側面31aが積層体21の側面21aと同一面上に配置され、かつ、保護部材31の外側面31bが積層体21の側面21bと同一面上に配置されている。すなわち、積層体21の側面21a,21bに対して突出しないように、保護部材31が配置されている。
また、第一の凹部22,22にて、保護部材31の内側面31c,31dが、積層体21の側面21a,21bに密着されている。
さらに、保護部材31の内表面31eに延在する突条35のみが被覆材12の表面(外面)12aに密着され、かつ、保護部材31の内底面31fに延在する突条35のみが被覆材12の表面(外面)12bに密着されている。
これにより、積層体21が保護部材31に挿通された状態となっている。
保護部材31は、同一形状の第一部材32Aと第二部材32Bを組み合わせてなる筒状の部材である。
すなわち、保護部材31は、積層体21の両面(一方の外面および他方の外面)側から、第一の凹部22に外嵌された第一部材32Aと第二部材32Bが、積層体21の厚さの中間において、互いに突き合わされ、熔着されて、固定されたものである。
第一部材32Aおよび第二部材32Bは、平面視略長方形状でかつ平板状の基部33と、基部33の一方の面(被覆材12と対向する面)33aの対向する縁(ここでは、基部33の一方の面33aの対向する短辺側の縁)のそれぞれに垂設された一対の側壁部34と、基部33の一方の面33aの対向する縁(ここでは、基部33の一方の面33aの対向する長辺側の縁)のそれぞれに延在する一対の突条35とから構成されている。
一対の側壁部34,34の間隔は、積層体21において、第一の凹部22,22の間の幅とほぼ等しくなっている。したがって、第一の凹部22,22に、第一部材32Aおよび第二部材32Bが外嵌された場合、第一の凹部22,22にて、側壁部34,34の内側面34a,34aが、積層体21の側面21a,21bに密着する。
なお、側壁部34,34の内側面34a,34aは、保護部材31の内側面31c,31dに相当する。
側壁部34の先端部、すなわち、第一部材32Aと第二部材32Bを熔着する際、互いに突き合わされる部分は、基部33とは反対側に凸のテーパ状をなしている。
第一部材32Aと第二部材32Bが突き合された後、このテーパ状の先端部を熔融することにより、第一部材32Aと第二部材32Bが熔着される。
さらに、側壁部34の高さ、すなわち、基部33の一方の面33aを基準とし、上記のテーパ状の先端部の基端までの長さは、積層体21の厚さの半分とほぼ等しくなっている。したがって、第一の凹部22,22に、第一部材32Aおよび第二部材32Bが外嵌されて、第一部材32Aと第二部材32Bが突き合され、第一部材32Aと第二部材32Bが熔着され、保護部材31が形成されると、保護部材31の内表面31eの全面が被覆材12の表面(外面)12aに密着し、かつ、保護部材31の内底面31fの全面が被覆材12の表面(外面)12bに密着する。
突条35は、基部33の一方の面33aから僅かに突出した帯状の部位であり、その高さ(基部33の一方の面33aを基準とする高さ)は、側壁部34の厚さ(基部33の一方の面33aを基準とする高さ)よりも短くなっている。
このように、保護部材31が、第一の凹部22,22に外嵌されているので、積層体21の厚さ方向において、第一の被覆材13および第二の被覆材14を介してICチップ17およびその近傍に重なるように、保護部材31が配置される。すなわち、第一の被覆材13および第二の被覆材14を介して、ICチップ17およびその近傍が、保護部材31によって覆われている。
また、保護部材31は、第一部材32Aの突条35のみで、被覆材12の表面(外面)12aと接しており、保護部材31の内表面31eと被覆材12の表面12aの間には、突条35の厚さにほぼ等しい隙間36が形成されている。すなわち、ICチップ17の配置されている領域およびその近傍において、保護部材31の内表面31eと被覆材12の表面12aの間に隙間36が形成されている。
同様に、保護部材31は、第二部材32Bの突条35のみで、被覆材12の表面(外面)12bと接しており、保護部材31の内底面31fと被覆材12の表面12bの間には、突条35の厚さにほぼ等しい隙間37が形成されている。すなわち、ICチップ17の配置されている領域およびその近傍において、保護部材31の内底面31fと被覆材12の表面12bの間に隙間37が形成されている。
なお、第一部材32Aの基部33の一方の面33aは保護部材31の内表面31eに相当し、第二部材32Bの基部33の一方の面33aは保護部材31の内底面31fに相当する。
第一部材32Aおよび第二部材32Bの厚さ、すなわち、基部33の厚さおよび側壁部34の厚さは、特に限定されないが、非接触型データ受送信体30が、洗濯時やクリーニング時などにおいて、高温・高圧の環境にさらされた場合に、ICチップ17およびその近傍に外力が加わるのを抑制できる程度であり、例えば、0.5mm〜2000mmの範囲内である。
保護部材31の材料としては、上述の第一の実施形態と同様のものが用いられる。
この非接触型データ受送信体30は、第一の凹部22,22に保護部材31が外嵌され、被覆材12を介して、ICチップ17およびその近傍に重なるように、保護部材31が配置されているとともに、保護部材31の内表面31eと被覆材12の表面12aの間に隙間36が形成され、かつ、保護部材31の内底面31fと被覆材12の表面12bの間に隙間37が形成されているので、非接触型データ受送信体30が、洗濯時やクリーニング時などにおいて、高温・高圧の環境にさらされた場合であっても、保護部材31が位置ずれすることがない上に、保護部材31に外力が加えられたとしても、上記の隙間36,37により、その外力がICチップ17およびその近傍に直接加えられるのを緩和することができるから、ICチップ17およびその近傍に外力が加わるのを抑制できる。また、第一の凹部22,22に保護部材31が外嵌されることにより、保護部材31が位置決め、固定されるので、保護部材31を圧着、熔着または楔着することなく、積層体21に対して保護部材31を固定することができるから、これらの固定方法を用いて保護部材31を固定することによって、ICチップ17およびアンテナ18が劣化するのを防止できる。したがって、非接触型データ受送信体30は、高温・高圧の環境における耐久性に優れている。
なお、この実施形態では、保護部材31を構成する第一部材32Aおよび第二部材32Bの基部33の一方の面33aにおける対向する長辺側の縁のそれぞれに延在する突条35が設けられた場合を例示したが、本発明はこれに限定されない。本発明にあっては、保護部材を構成する第一部材および第二部材の基部の一方の面における対向する短辺側の縁のそれぞれに延在する突条が設けられていてもよい。また、上記の突条は、保護部材の被覆材と対向する面(上記の基部の一方の面)において、積層体の長手方向または短手方向に沿う外縁の両側に一部に設けられていてもよい。
また、この実施形態では、側壁部34の先端部がテーパ状をなし、第一部材32Aと第二部材32Bを突き合わせた後、このテーパ状の先端部を熔融することにより、第一部材32Aと第二部材32Bを熔着して保護部材31を形成した場合を例示したが、本発明はこれに限定されない。本発明にあっては、第一部材および第二部材の先端を平坦面としてもよい。この場合、第一部材と第二部材は、接着剤を用いた接着、あるいは、熔着により、接着、固定される。
(3)非接触型データ受送信体の第三の実施形態
図5は、本発明の非接触型データ受送信体の第三の実施形態を示す概略構成図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のI−I線に沿う断面図、(c)は(a)のJ−J線に沿う断面図である。
図5において、図1に示した第一の実施形態の構成要素と同じ構成要素には同一符号を付して、その説明を省略する。
この実施形態の非接触型データ受送信体40が、上述の第一の実施形態の非接触型データ受送信体10と異なる点は、上記の非接触型データ受送信体10の構成に加えて、被覆材12には、第一の凹部22,22の一方から他方に渡って延在し、被覆材12の厚さ方向に凹む第二の凹部41,42が設けられ、この第二の凹部41,42および第一の凹部22,22に保護部材15が外嵌されている点である。
第二の凹部41,42は、第一の凹部22,22の一方から他方に渡って、被覆材12の長手方向と垂直な方向に、保護部材15の短手方向の幅(第一部材23Aおよび第二部材23Bを構成する基部24の短手方向の幅)とほぼ等しい幅で延在している。
また、第二の凹部41,42の深さは、保護部材15の厚さ(第一部材23Aおよび第二部材23Bを構成する基部24の厚さ)とほぼ等しくなっている。
これにより、第一の凹部22,22および第二の凹部41,42に保護部材15が外嵌された場合、保護部材15の外側面15aが積層体21の側面21aと同一面上に配置され、かつ、保護部材15の外側面15bが積層体21の側面21bと同一面上に配置されるとともに、保護部材15の表面(外面)15gが被覆材12の表面(外面)12aと同一面上に配置され、かつ、保護部材15の表面(外面)15hが被覆材12の表面(外面)12bと同一面上に配置されている。すなわち、積層体21の側面21a,21b、および、被覆材12の表面(外面)12a,12bに対して突出しないように、保護部材15が配置されている。
さらに、第一の凹部22,22および第二の凹部41,42に保護部材15が外嵌された場合、第一の凹部22,22にて、保護部材15の内側面15cが積層体21の側面21aに密着され、かつ、保護部材15の内側面15dが積層体21の側面21bに密着されているとともに、第二の凹部41にて、保護部材15の内表面15eが被覆材12の表面(外面)12aに密着され、かつ、第二の凹部42にて、保護部材15の内表面15fが被覆材12の表面(外面)12bに密着されている。
第一部材23Aおよび第二部材23Bの側壁部25の高さ、すなわち、基部24の一方の面24aを基準とし、上記のテーパ状の先端部の基端までの長さは、第二の凹部41と第二の凹部42の間における積層体21の厚さの半分とほぼ等しくなっている。したがって、第一の凹部22,22および第二の凹部41,42に第一部材23Aと第二部材23Bが外嵌されて、第一部材23Aと第二部材23Bが突き合され、第一部材23Aと第二部材23Bが熔着され、保護部材15が形成されると、第二の凹部41にて保護部材15の内表面15eの全面が被覆材12の表面(外面)12aに密着し、かつ、第二の凹部42にて保護部材15の内底面15fの全面が被覆材12の表面(外面)12bに密着する。
この非接触型データ受送信体40は、第一の凹部22,22および第二の凹部41,42に保護部材15が外嵌され、被覆材12を介して、ICチップ17およびその近傍に重なるように、保護部材15が配置されているので、非接触型データ受送信体40が、洗濯時やクリーニング時などにおいて、高温・高圧の環境にさらされた場合であっても、保護部材15が位置ずれすることなく、その保護部材15によってICチップ17およびその近傍に外力が加わるのを抑制できる。また、第一の凹部22,22および第二の凹部41,42に保護部材15が外嵌されることにより、保護部材15が位置決め、固定されるので、保護部材15を圧着、熔着または楔着することなく、積層体21に対して保護部材15を固定することができるから、これらの固定方法を用いて保護部材15を固定することによって、ICチップ17およびアンテナ18が劣化するのを防止できる。また、非接触型データ受送信体40の全面において、積層体21に対して、保護部材15が突出しないように配置されているので、保護部材15が何かに引っ掛かるなどして、非接触型データ受送信体40が損傷するのを防止できる。したがって、非接触型データ受送信体40は、高温・高圧の環境における耐久性に優れている。
(4)非接触型データ受送信体の第四の実施形態
図6は、本発明の非接触型データ受送信体の第四の実施形態を示す概略構成図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のK−K線に沿う断面図、(c)は(a)のL−L線に沿う断面図である。
図6において、図1に示した第一の実施形態の構成要素と同じ構成要素には同一符号を付して、その説明を省略する。
この実施形態の非接触型データ受送信体50が、上述の第一の実施形態の非接触型データ受送信体10と異なる点は、保護部材15の代りに、上述の第二の実施形態における保護部材31を用い、かつ、上述の第三の実施形態と同様に、被覆材12には、第二の凹部41,42が設けられ、この第二の凹部41,42および第一の凹部22,22に保護部材31が外嵌されている点である。
第二の凹部41,42は、第一の凹部22,22の一方から他方に渡って、被覆材12の長手方向と垂直な方向に、保護部材31の短手方向の幅(第一部材32Aおよび第二部材32Bを構成する基部33の短手方向の幅)とほぼ等しい幅で延在している。
また、第二の凹部41,42の深さは、保護部材31の厚さ(第一部材32Aおよび第二部材32Bを構成する基部33の厚さ)とほぼ等しくなっている。
これにより、第一の凹部22,22および第二の凹部41,42に保護部材31が外嵌された場合、保護部材31の外側面31aが積層体21の側面21aと同一面上に配置され、かつ、保護部材31の外側面31bが積層体21の側面21bと同一面上に配置されるとともに、保護部材31の表面(外面)31gが被覆材12の表面(外面)12aと同一面上に配置され、かつ、保護部材31の表面(外面)31hが被覆材12の表面(外面)12bと同一面上に配置されている。すなわち、積層体21の側面21a,21b、および、被覆材12の表面(外面)12a,12bに対して突出しないように、保護部材31が配置されている。
また、側壁部34の高さ、すなわち、基部33の一方の面33aを基準とし、上記のテーパ状の先端部の基端までの長さは、第二の凹部41と第二の凹部42の間における積層体21の厚さの半分とほぼ等しくなっている。
したがって、第一の凹部22,22に、第一部材32Aおよび第二部材32Bが外嵌されて、第一部材32Aと第二部材32Bが突き合され、第一部材32Aと第二部材32Bが熔着され、保護部材31が形成されると、第一の凹部22,22にて保護部材31の内側面31cが積層体21の側面21aに密着され、保護部材31の内側面31dが積層体21の側面21bに密着されている。
さらに、第二の凹部41,42に、第一部材32Aおよび第二部材32Bが外嵌されて、第一部材32Aと第二部材32Bが突き合され、第一部材32Aと第二部材32Bが熔着されると、第二の凹部41にて保護部材31の内表面31eに延在する突条35のみが被覆材12の表面(外面)12aに密着し、第二の凹部42にて保護部材31の内底面31fに延在する突条35のみが被覆材12の表面(外面)12bに密着する。
詳細には、保護部材31は、第二の凹部41にて、第一部材32Aの突条35のみで、被覆材12の表面(外面)12aと接しており、保護部材31の内表面31eと被覆材12の表面12aの間には、突条35の厚さにほぼ等しい隙間36が形成されている。すなわち、ICチップ17の配置されている領域およびその近傍において、保護部材31の内表面31eと被覆材12の表面12aの間に隙間36が形成されている。
同様に、保護部材31は、第二の凹部42にて、第二部材32Bの突条35のみで、被覆材12の表面(外面)12bと接しており、保護部材31の内底面31fと被覆材12の表面12bの間には、突条35の厚さにほぼ等しい隙間37が形成されている。すなわち、ICチップ17の配置されている領域およびその近傍において、保護部材31の内底面31fと被覆材12の表面12bの間に隙間37が形成されている。
この非接触型データ受送信体50は、第一の凹部22,22および第二の凹部41,42に保護部材31が外嵌され、被覆材12を介して、ICチップ17およびその近傍に重なるように、保護部材31が配置されているとともに、保護部材31の内表面31eと被覆材12の表面12aの間に隙間36が形成され、かつ、保護部材31の内底面31fと被覆材12の表面12bの間に隙間37が形成されているので、非接触型データ受送信体30が、洗濯時やクリーニング時などにおいて、高温・高圧の環境にさらされた場合であっても、保護部材31が位置ずれすることがない上に、保護部材31に外力が加えられたとしても、上記の隙間36,37により、その外力がICチップ17およびその近傍に直接加えられるのを緩和することができるから、ICチップ17およびその近傍に外力が加わるのを抑制できる。また、第一の凹部22,22および第二の凹部41,42に保護部材31が外嵌されることにより、保護部材31が位置決め、固定されるので、保護部材31を圧着、熔着または楔着することなく、積層体21に対して保護部材31を固定することができるから、これらの固定方法を用いて保護部材31を固定することによって、ICチップ17およびアンテナ18が劣化するのを防止できる。また、非接触型データ受送信体50の全面において、積層体21に対して、保護部材31が突出しないように配置されているので、保護部材31が何かに引っ掛かるなどして、非接触型データ受送信体50が損傷するのを防止できる。したがって、非接触型データ受送信体50は、高温・高圧の環境における耐久性に優れている。
(5)保護部材の第三の実施形態
図7は、本発明の非接触型データ受送信体に用いられる保護部材の第三の実施形態を示す概略斜視図である。
この実施形態の保護部材60は、形状の異なる第一部材61と第二部材62を組み合わせてなる筒状の部材である。
この保護部材60は、上述のように、積層体21の厚さの中間において、インレット11と被覆材12からなる積層体21の両面(一方の外面および他方の外面)側から、被覆材12に第一部材61と第二部材62が添設され、この2つの部材が熔着または接着されて、固定されたものである。
第一部材61は、平面視略長方形状でかつ平板状の基部63と、基部63の一方の面(被覆材12と対向する面)63aの対向する縁(ここでは、基部63の一方の面63aの対向する短辺側の縁)のそれぞれに垂設された一対の側壁部64,64とから構成されている。
一対の側壁部64,64の間隔は、積層体21における第一の凹部22,22の間の幅とほぼ等しくなっている。したがって、第一の凹部22,22に、第一部材61が外嵌された場合、第一の凹部22,22にて、側壁部64,64の内側面64a,64aが、積層体21の側面21a,21bに密着する。
また、側壁部64の中央部には、第二部材62と接合される面から基部63側に凹む凹部64bが設けられている。
凹部64bは、後述する第二部材62の側壁部66の凸部66bと形状がほぼ等しくなっている。また、凹部64bは、第一部材61の側壁部64と第二部材62の側壁部66を突き合わせた場合、凹部64bに凸部66bが嵌合する位置に設けられている。
第一部材61の厚さ、すなわち、基部63の厚さおよび側壁部64の厚さは、特に限定されないが、保護部材60を用いた非接触型データ受送信体が、洗濯時やクリーニング時などにおいて、高温・高圧の環境にさらされた場合に、ICチップおよびその近傍に外力が加わるのを抑制できる程度であり、例えば、0.5mm〜2000mmの範囲内である。
第二部材62は、平面視略長方形状でかつ平板状の基部65と、基部65の一方の面(被覆材12と対向する面)65aの対向する縁(ここでは、基部65の一方の面65aの対向する短辺側の縁)のそれぞれに垂設された一対の側壁部66,66とから構成されている。
一対の側壁部66,66の間隔は、積層体21における第一の凹部22,22の間の幅とほぼ等しくなっている。したがって、第一の凹部22,22に、第二部材62が外嵌された場合、第一の凹部22,22にて、側壁部66,66の内側面66a,66aが、積層体21の側面21a,21bに密着する。
また、側壁部66の中央部には、第一部材61と接合される面から基部65とは反対側に向かって凸部66bが突設されている。
凸部66bは、第一部材61の側壁部64の凹部64bと形状がほぼ等しくなっている。また、凸部66bは、第一部材61の側壁部64と第二部材62の側壁部66を突き合わせた場合、凹部64bに凸部66bが嵌合する位置に設けられている。
第二部材62の厚さ、すなわち、基部65の厚さおよび側壁部66の厚さは、特に限定されないが、保護部材60を用いた非接触型データ受送信体が、洗濯時やクリーニング時などにおいて、高温・高圧の環境にさらされた場合に、ICチップおよびその近傍に外力が加わるのを抑制できる程度であり、例えば、0.5mm〜2000mmの範囲内である。
さらに、第一部材61の側壁部64の高さ、すなわち、基部63の一方の面63aを基準とし、凹部64bの基端となる面までの長さは、積層体21の厚さの半分とほぼ等しくなっている。また、第二部材62の側壁部66の高さ、すなわち、基部65の一方の面65aを基準とし、凸部66bの基端となる面までの長さは、積層体21の厚さの半分とほぼ等しくなっている。
したがって、第一の凹部22,22に、第一部材61および第二部材62が外嵌されて、第一部材61の側壁部64と第二部材62の側壁部66が突き合され、第一部材61と第二部材62が熔着され、保護部材60が形成されると、第一部材61の基部63の一方の面63aの全面が被覆材12の表面(外面)12aに密着し、かつ、第二部材62の基部65の一方の面65aの全面が被覆材12の表面(外面)12bに密着する。
また、この保護部材60を被覆材12に添設する場合、第一部材61と第二部材62のどちらを第一の被覆材13側に配置してもよい。
なお、この実施形態では、第一部材61における基部63の一方の面(被覆材12と対向する面)63a、および、第二部材62における基部65の一方の面(被覆材12と対向する面)65aが平坦面である場合を例示したが、本発明はこれに限定されない。
本発明にあっては、保護部材の被覆材と対向する面、すなわち、第一部材における基部の一方の面、および、第二部材における基部の一方の面において、インレットと被覆材からなる積層体の長手方向または短手方向に沿う外縁の両側に突条が設けられていてもよい。この場合、第一部材の側壁部の高さおよび第二部材の側壁部の高さは、上述の非接触型データ受送信体の第二の実施形態または第四の実施形態と同様である。
(6)保護部材の第四の実施形態
図8は、本発明の非接触型データ受送信体に用いられる保護部材の第四の実施形態を示す概略斜視図である。
この実施形態の保護部材70は、形状の異なる第一部材71と第二部材72を組み合わせてなる筒状の部材である。
この保護部材70は、上述のように、積層体21の厚さの中間において、インレット11と被覆材12からなる積層体21の両面(一方の外面および他方の外面)側から、被覆材12に第一部材71と第二部材72が添設され、この2つの部材が熔着または接着されて、固定されたものである。
第一部材71は、平面視略長方形状でかつ平板状の基部73と、基部73の一方の面(被覆材12と対向する面)73aの対向する縁(ここでは、基部73の一方の面73aの対向する短辺側の縁)のそれぞれに垂設された一対の側壁部74,74とから構成されている。
一対の側壁部74,74の間隔は、積層体21における第一の凹部22,22の間の幅とほぼ等しくなっている。したがって、第一の凹部22,22に、第一部材71が外嵌された場合、第一の凹部22,22にて、側壁部74,74の内側面74a,74aが、積層体21の側面21a,21bに密着する。
また、側壁部74の中央部には、第二部材72と接合される面から基部73側に凹む凹部74bが設けられている。
凹部74bは、後述する第二部材72の両側面72aに突設された凸部72bと形状がほぼ等しくなっている。また、凹部74bは、第一部材71の側壁部74上に第二部材72を配置した場合、凹部74bに凸部72bが嵌合する位置に設けられている。
第一部材71の厚さ、すなわち、基部73の厚さおよび側壁部74の厚さは、特に限定されないが、保護部材70を用いた非接触型データ受送信体が、洗濯時やクリーニング時などにおいて、高温・高圧の環境にさらされた場合に、ICチップおよびその近傍に外力が加わるのを抑制できる程度であり、例えば、0.5mm〜2000mmの範囲内である。
第二部材72は、平面視略長方形状でかつ平板状の部材であり、その短辺側の側面72aの中央部にはそれぞれ、長手方向と平行にかつ外側に向かって凸部72bが突設されている。
凸部72bは、第一部材71の側壁部74の凹部74bと形状がほぼ等しくなっている。また、凸部72bは、第一部材71の側壁部74上に第二部材72を配置した場合、凹部74bに凸部72bが嵌合する位置に設けられている。
また、第二部材72の側面72aの一方から他方までの長さは、積層体21における第一の凹部22,22の間の幅、すなわち、第一部材71の側壁部74,74の間隔とほぼ等しくなっている。したがって、第一部材71の凹部74bに第二部材72の凸部72bが嵌合された場合、第二部材72の側面72aと、第一部材71の側壁部74の内側面74aとが密着する。
第二部材72の厚さは、特に限定されないが、保護部材70を用いた非接触型データ受送信体が、洗濯時やクリーニング時などにおいて、高温・高圧の環境にさらされた場合に、ICチップおよびその近傍に外力が加わるのを抑制できる程度であり、例えば、0.5mm〜2000mmの範囲内である。
さらに、第一部材71の側壁部74の高さ、すなわち、基部73の一方の面73aを基準とし、凹部74bの基端となる面までの長さは、積層体21の厚さとほぼ等しくなっている。
したがって、第一の凹部22,22に、第一部材71が外嵌されて、第一部材71の凹部74bに第二部材72の凸部72bが嵌合され、第一部材71と第二部材72が熔着されると、第一部材71の基部73の一方の面73aの全面が被覆材12の表面(外面)12aに密着し、かつ、第二部材72の第一部材71と対向する面の全面が被覆材12の表面(外面)12bに密着する。
また、この保護部材70を被覆材12に添設する場合、第一部材71と第二部材72のどちらを第一の被覆材13側に配置してもよい。
なお、この実施形態では、第一部材71における基部73の一方の面(被覆材12と対向する面)73a、および、第二部材72の一方の面(被覆材12と対向する面)が平坦面である場合を例示したが、本発明はこれに限定されない。
本発明にあっては、保護部材の被覆材と対向する面、すなわち、第一部材における基部の一方の面、および、第二部材の一方の面において、インレットと被覆材からなる積層体の長手方向または短手方向に沿う外縁の両側に突条が設けられていてもよい。この場合、第一部材の側壁部の高さは、上述の非接触型データ受送信体の第二の実施形態または第四の実施形態と同様である。
(7)保護部材の第五の実施形態
図9は、本発明の非接触型データ受送信体に用いられる保護部材の第五の実施形態を示す概略斜視図である。
この実施形態の保護部材80は、形状の異なる第一部材81と第二部材82を組み合わせてなる筒状の部材である。
この保護部材80は、上述のように、積層体21の厚さの中間において、インレット11と被覆材12からなる積層体21の両面(一方の外面および他方の外面)側から、被覆材12に第一部材81と第二部材82が添設され、この2つの部材が熔着または接着されて、固定されたものである。
第一部材81は、平面視略長方形状でかつ平板状の基部83と、基部83の一方の面(被覆材12と対向する面)83aの対向する縁(ここでは、基部83の一方の面83aの対向する短辺側の縁)のそれぞれに垂設された一対の側壁部84,84とから構成されている。
一対の側壁部84,84の間隔は、積層体21における第一の凹部22,22の間の幅とほぼ等しくなっている。したがって、第一の凹部22,22に、第一部材81が外嵌された場合、第一の凹部22,22にて、側壁部84,84の内側面84a,84aが、積層体21の側面21a,21bに密着する。
また、側壁部84,84の間隔は、第二部材82の長手方向の幅とほぼ等しくなっている。
第一部材81の厚さ、すなわち、基部83の厚さおよび側壁部84の厚さは、特に限定されないが、保護部材80を用いた非接触型データ受送信体が、洗濯時やクリーニング時などにおいて、高温・高圧の環境にさらされた場合に、ICチップおよびその近傍に外力が加わるのを抑制できる程度であり、例えば、0.5mm〜2000mmの範囲内である。
第二部材82は、平面視略長方形状でかつ平板状の部材であり、その長手方向の幅は、第一部材81の側壁部84,84の間隔とほぼ等しくなっている。
したがって、第一部材81の側壁部84,84の内側面84a,84aに、第二部材82の短辺側の側面82a,82aを接触させるように、第一部材81に対して第二部材82を配置することにより、第一部材81に第二部材82が嵌合される。
さらに、第一部材81の側壁部84の高さ、すなわち、基部83の一方の面83aを基準とする高さは、積層体21の厚さとほぼ等しくなっている。
したがって、第一の凹部22,22に、第一部材81が外嵌されて、第一部材81の側壁部84,84の内側面84a,84aに、第二部材82の短辺側の側面82a,82aを接触させるように、第一部材81に対して第二部材82が配置され、第一部材81と第二部材82が熔着されると、第一部材81の基部83の一方の面83aの全面が被覆材12の表面(外面)12aに密着し、かつ、第二部材82の第一部材81と対向する面の全面が被覆材12の表面(外面)12bに密着する。
また、この保護部材80を被覆材12に添設する場合、第一部材81と第二部材82のどちらを第一の被覆材13側に配置してもよい。
なお、この実施形態では、第一部材81における基部83の一方の面(被覆材12と対向する面)83a、および、第二部材82の一方の面(被覆材12と対向する面)が平坦面である場合を例示したが、本発明はこれに限定されない。
本発明にあっては、保護部材の被覆材と対向する面、すなわち、第一部材における基部の一方の面、および、第二部材の一方の面において、インレットと被覆材からなる積層体の長手方向または短手方向に沿う外縁の両側に突条が設けられていてもよい。この場合、第一部材の側壁部の高さは、上述の非接触型データ受送信体の第二の実施形態または第四の実施形態と同様である。
10,30,40,50・・・非接触型データ受送信体、11・・・インレット、12・・・被覆材、13・・・第一の被覆材、14・・・第二の被覆材、15,31,60,70,80・・・保護部材、16・・・基材、17・・・ICチップ、18・・・アンテナ、19,20・・・放射素子、21,22・・・第一の凹部、23A,32A,61,71,81・・・第一部材、23B,32B,62,72,82・・・第二部材、24,33,63,65,73,83・・・基部、25,34,64,66,74,84・・・側壁部、35・・・突条、36,37・・・隙間、41,42・・・第二の凹部。

Claims (3)

  1. インレットと、該インレットにおける少なくともICチップが設けられた面を被覆する被覆材と、少なくとも前記ICチップおよびその近傍に重なるように、前記被覆材、または、前記被覆材および前記インレットの基材に添設された保護部材と、を備えてなる非接触型データ受送信体であって、
    前記インレットと前記被覆材からなる積層体の長手方向に沿う外縁の両側には、前記ICチップの近傍において、前記積層体の短手方向に凹む第一の凹部が設けられ、該第一の凹部に前記保護部材が外嵌され、
    前記被覆材は可撓性の材料からなり、
    前記保護部材は、前記被覆材よりも硬質の材料からなることを特徴とする非接触型データ受送信体。
  2. 前記保護部材の前記被覆材と対向する面において、前記積層体の長手方向または短手方向に沿う外縁の両側には突条が設けられたことを特徴とする請求項1に記載の非接触型データ受送信体。
  3. 前記被覆材には、前記第一の凹部の一方から他方に渡って延在し、前記被覆材の厚さ方向に凹む第二の凹部が設けられ、該第二の凹部に前記保護部材が外嵌されたことを特徴とする請求項1または2に記載の非接触型データ受送信体。
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