JP2012036384A - 耐熱・耐塗装性熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents
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Abstract
高耐熱でありながら、射出成形品のエッジ部分においても良好な塗膜外観(吸込み、ブリスターの無い)を得ることができるような耐熱・耐塗装性ゴム強化スチレン系樹脂組成物を提供することを課題とする。
【解決手段】
ジエン系ゴム質重合体(ア)とビニル系単量体混合物をグラフト共重合して得られるグラフト共重合体(I)15〜50重量部、耐熱ビニル系共重合体(II)10〜38重量部、高シアン化ビニル系共重合体(III)5〜60重量部、およびビニル系共重合体(IV)0〜50重量部を含有してなる耐熱・耐塗装性熱可塑性樹脂組成物。
【選択図】なし
Description
芳香族ビニル系単量体(イ)36〜65重量%、シアン化ビニル系単量体(ウ)0〜12重量%およびマレイミド系単量体(エ)35〜52重量%を共重合してなる耐熱ビニル系共重合体(II)10〜38重量部、
芳香族ビニル系単量体(イ)60〜70重量%およびシアン化ビニル系単量体(ウ)30〜40重量%を共重合してなる高シアン化ビニル系共重合体(III)5〜60重量部、ならびに
芳香族ビニル系単量体(イ)70重量%超〜82重量%およびシアン化ビニル系単量体(ウ)18重量%〜30重量%未満を共重合してなるビニル系共重合体(IV)0〜50重量部を含有してなる、耐熱・耐塗装性熱可塑性樹脂組成物。
(A)高シアン化ビニル系共重合体(III)の平均シアン化ビニル含有率が30〜40重量%。
(B)高シアン化ビニル系共重合体(III)のシアン化ビニルの組成分布において、平均シアン化ビニル含有率より2重量%以上高い組成を有する共重合体が高シアン化ビニル系共重合体(III)中に20〜50重量%存在する。
・グラフト率(%)=[ジエン系ゴム質重合体にグラフト重合したビニル系重合体量]/[グラフト共重合体のゴム含有量]×100。
(A)高シアン化ビニル系共重合体(III)の平均シアン化ビニル含有率が30〜40重量%。
(B)高シアン化ビニル系共重合体(III)のシアン化ビニルの組成分布において、平均シアン化ビニル含有率より2重量%以上高い組成を有する共重合体が高シアン化ビニル系共重合体(III)中に20〜50重量%存在する。
グラフト共重合体の所定量(m;約1g)にアセトン200mlを加え、70℃の温度の湯浴中で3時間還流し、この溶液を8800r.p.m.(10000G)で40分間遠心分離した後、不溶分を濾過し、この不溶分を60℃の温度で5時間減圧乾燥し、その重量(n)を測定した。グラフト率は、下記式より算出した。ここでLは、グラフト共重合体のゴム含有量である。
・グラフト率(%)={[(n)−(m)×L]/[(m)×L]}×100。
耐熱ビニル系共重合体(II)の還元粘度について、ウベローデ粘度計を使用し、測定温度30℃、試料濃度0.4g/dlのジメチルスルフォキシド溶液より測定した。
高シアン化ビニル系共重合体(III)、ビニル系共重合体(IV)の固有粘度について、ウベローデ粘度計を使用し、測定温度30℃、試料濃度0.2g,0.4g/dlのメチルエチルケトン溶液より測定し、固有粘度を導出した。
高シアン化ビニル系共重合体(III)、ビニル系共重合体(IV)について、加熱プレスにより40μm程度のフィルム状にし、赤外分光光度計により求めた。
高シアン化ビニル系共重合体(III)、ビニル系共重合体(IV)の各試料2gを80mlのメチルエチルケトンに溶解し、そこへシクロヘキサンを添加していき、沈殿したシアン化ビニル系共重合体を真空乾燥して重量を測定し、そのシアン化ビニル系共重合体のシアン化ビニル含有率を赤外分光分析の吸光度比より求めた。そして、累積重量%とシアン化ビニル含有率をプロットし、平均シアン化ビニル含有率より2重量%以上の割合(%)を求めた。
熱変形温度:ISO75−2(1.8MPa条件で測定)に準拠して測定した。
シャルピー衝撃強度:ISO179(ノッチ有)に準拠して測定した。
メルトフローレート:ISO1133(温度240℃、98N荷重条件で測定)に準じて測定した。
成形品の塗装性評価試験は、次のように評価した。射出成形機を使用して、シリンダー温度を250℃、金型温度を40℃、60℃にそれぞれ設定し、70×240×2mmt角板(長手方向にエッジ。エッジ角度45°、60°)を成形した(図1)。その角板に、アクリル−ウレタン2液塗料(ウレタンPG60/ハードナー、関西ペイント株式会社製、塗装ロボット:川崎重工株式会社製 KE610H、ABB社製 カートリッジベルを用い、塗膜厚み30μmでそれぞれ塗布した後、乾燥温度80℃で30分乾燥させた。得られた塗装成形品の鮮明度と外観を以下基準により目視で判定を行った。◎と○を合格レベルとし、△と×を不合格レベルとした。
◎:高光沢感が確認される。
○:光沢感はあるが高光沢ではない。
△:一部分に若干の塗装ムラがある。
×:全体的に塗装ムラが目立つ。問題あり。
(9)の塗装成形品のエッジ部分に形成されるブリスターについては、各10枚の試験片の合計数量で評価した。
・グラフト共重合体(I−1)の調製
ポリブタジエンラテックス(重量平均粒子径350nm)60重量%(固形分換算)の存在下で、スチレン29重量%とアクリロニトリル11重量%からなる単量体混合物を、ステアリン酸カリウムを使用して乳化重合してゴム強化スチレン樹脂ラテックスを得た。これを、90℃の温度の0.3%希硫酸水溶液中に添加して凝集後、水酸化ナトリウム水溶液により中和後に洗浄・脱水・乾燥工程を経て、グラフト共重合体(I−1)を調製した。グラフト率は36%であった。
ポリブタジエンラテックス(重量平均粒子径350nm)45重量%(固形分換算)の存在下で、スチレン40重量%とアクリロニトリル15重量%からなる単量体混合物を、ステアリン酸カリウムを使用して乳化重合してゴム強化スチレン樹脂ラテックスを得た。これを、90℃の温度の0.3%希硫酸水溶液中に添加して凝集後、水酸化ナトリウム水溶液により中和後に洗浄・脱水・乾燥工程を経て、グラフト共重合体(I−3)を調製した。グラフト率は42%であった。
ポリブタジエンラテックス(重量平均粒子径350nmと800nmの2種併用し、比率8:2)45重量%(固形分換算)の存在下で、スチレン40重量%とアクリロニトリル15重量%からなる単量体混合物を、ステアリン酸カリウムを使用して乳化重合してゴム強化スチレン樹脂ラテックスを得た。これを、90℃の温度の0.3%希硫酸水溶液中に添加して凝集後、水酸化ナトリウム水溶液により中和後に洗浄・脱水・乾燥工程を経て、グラフト共重合体(I−3)を調製した。グラフト率は25%であった。
ポリブタジエンラテックス(重量平均ゴ粒子径350nmと800nmの2種併用し、比率6:4)45重量%(固形分換算)の存在下で、スチレン40重量%とアクリロニトリル15重量%からなる単量体混合物を、ステアリン酸カリウムを使用して乳化重合してゴム強化スチレン樹脂ラテックスを得た。これを、90℃の温度の0.3%希硫酸水溶液中に添加して凝集後、水酸化ナトリウム水溶液により中和後に洗浄・脱水・乾燥工程を経て、グラフト共重合体(I−4)を調製した。グラフト率は22%であった。
ポリブタジエンラテックス(重量平均粒子径350nm)70重量%(固形分換算)の存在下で、スチレン21重量%とアクリロニトリル9重量%からなる単量体混合物を、ステアリン酸カリウムを使用して乳化重合してゴム強化スチレン樹脂ラテックスを得た。これを、90℃の温度の0.3%希硫酸水溶液中に添加して凝集後、水酸化ナトリウム水溶液により中和後に洗浄・脱水・乾燥工程を経て、グラフト共重合体(I−5)を調製した。グラフト率は34%であった。
ポリブタジエンラテックス(重量平均粒子径350nm)35重量%(固形分換算)の存在下で、スチレン48重量%とアクリロニトリル17重量%からなる単量体混合物を、ステアリン酸カリウムを使用して乳化重合してゴム強化スチレン樹脂ラテックスを得た。これを、90℃の温度の0.3%希硫酸水溶液中に添加して凝集後、水酸化ナトリウム水溶液により中和後に洗浄・脱水・乾燥工程を経て、グラフト共重合体(I−6)を調製した。グラフト率は25%であった。
ポリブタジエンラテックス(重量平均粒子径350nm)60重量%(固形分換算)の存在下で、スチレン34重量%、アクリロニトリル6重量%からなる単量体混合物を、ステアリン酸カリウムを使用して乳化重合してゴム強化スチレン樹脂ラテックスを得た。これを、90℃の温度の0.3%希硫酸水溶液中に添加して凝集後、水酸化ナトリウム水溶液により中和後に洗浄・脱水・乾燥工程を経て、グラフト共重合体(I−7)を調製した。グラフト率は42%であった。
ポリブタジエンラテックス(重量平均ゴム粒子径350nm)60重量%(固形分換算)の存在下で、スチレン18重量%とアクリロニトリル22重量%からなる単量体混合物を、ステアリン酸カリウムを使用して乳化重合してゴム強化スチレン樹脂ラテックスを得た。これを、90℃の温度の0.3%希硫酸水溶液中に添加して凝集後、水酸化ナトリウム水溶液により中和後に洗浄・脱水・乾燥工程を経て、グラフト共重合体(A−8)を調製した。グラフト率は5%であった。
・耐熱ビニル系共重合体(II−1)の調製
N−フェニルマレイミド37重量%、スチレン54重量%とアクリロニトリル9重量%からなる単量体混合物から、ステアリン酸カリウムを使用して乳化重合を行い、90℃の温度の0.3%希硫酸水溶液中に添加して凝集後、水酸化ナトリウム水溶液により中和後に洗浄・脱水・乾燥工程を経て、耐熱ビニル系共重合体(II−1)を調製した。得られた耐熱ビニル系共重合体(II−1)の還元粘度(ηsp/c)は0.55dl/gであった。
N−フェニルマレイミド40重量%、スチレン50重量%とアクリロニトリル10重量%からなる単量体混合物から、ステアリン酸カリウムを使用して乳化重合を行い、90℃の温度の0.3%希硫酸水溶液中に添加して凝集後、水酸化ナトリウム水溶液により中和後に洗浄・脱水・乾燥工程を経て、耐熱ビニル系共重合体(II−2)を調製した。得られた耐熱ビニル系共重合体(II−2)の還元粘度(ηsp/c)は0.53dl/gであった。
N−フェニルマレイミド50重量%、スチレン50重量%からなる単量体混合物から、ステアリン酸カリウムを使用して乳化重合を行い、90℃の温度の0.3%希硫酸水溶液中に添加して凝集後、水酸化ナトリウム水溶液により中和後に洗浄・脱水・乾燥工程を経て、耐熱ビニル系共重合体(II−3)を調製した。得られた耐熱ビニル系共重合体(II−1)の還元粘度(ηsp/c)は0.46dl/gであった。
・高シアン化ビニル系共重合体(III−1)の調製
容量が20lで、バッフルおよびファウドラ型攪拌翼を備えたステンレス製オートクレーブに、0.05重量部のメタクリル酸メチル/アクリルアミド共重合体(特公昭45−24151号公報記載)を165重量部のイオン交換水に溶解した溶液を400rpmで攪拌し、系内を窒素ガスで置換した。次に30重量部のアクリロニトリル、12重量部のスチレン、0.46重量部のt−ドデシルメルカプタン、0.39重量部の2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、0.05重量部の2,2’−アゾビスイソブチルニトリルの混合溶液を反応系を攪拌しながら添加し、58℃にて共重合反応を開始した。重合開始から15分が経過した後オートクレーブ上部に備え付けた供給ポンプから58重量部のスチレンを110分かけて断続添加した。この間、反応温度は重合開始時点の58〜65℃まで昇温した。スチレンの反応系への断続添加が終了した後、50分かけて100℃に昇温した。冷却して得られたスラリーを洗浄・脱水・乾燥工程を経て、高シアン化ビニル系共重合体(III−1)を調製した。得られた高シアン化ビニル系共重合体(III−1)の固有粘度は0.53dl/gであった。また、平均シアン化ビニル含有率は31重量%で、平均シアン化ビニル含有率より2重量%以上の割合は26%であった。
容量が20lで、バッフルおよびファウドラ型攪拌翼を備えたステンレス製オートクレーブに、0.05重量部のメタクリル酸メチル/アクリルアミド共重合体(特公昭45−24151号公報記載)を165重量部のイオン交換水に溶解した溶液を400rpmで攪拌し、系内を窒素ガスで置換した。次に38重量部のアクリロニトリル、4重量部のスチレン、0.46重量部のt−ドデシルメルカプタン、0.39重量部の2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、0.05重量部の2,2’−アゾビスイソブチルニトリルの混合溶液を反応系を攪拌しながら添加し、58℃にて共重合反応を開始した。重合開始から15分が経過した後オートクレーブ上部に備え付けた供給ポンプから58部のスチレンを110分かけて断続添加した。この間、反応温度は重合開始時点の58〜65℃まで昇温した。スチレンの反応系への断続添加が終了した後、50分かけて100℃に昇温した。冷却して得られたスラリーを洗浄・脱水・乾燥工程を経て、高シアン化ビニル系共重合体(III−2)を調製した。得られた高シアン化ビニル系共重合体(III−2)の固有粘度は0.45dl/gであった。また、平均シアン化ビニル含有率は38重量%で、平均シアン化ビニル含有率より2重量%以上の割合は40重量%であった。
容量が20lで、バッフルおよびファウドラ型攪拌翼を備えたステンレス製オートクレーブに、0.05重量部のメタクリル酸メチル/アクリルアミド共重合体(特公昭45−24151号公報記載)を165重量部のイオン交換水に溶解した溶液を400rpmで攪拌し、系内を窒素ガスで置換した。次に42重量部のアクリロニトリル、4重量部のスチレン、0.46重量部のt−ドデシルメルカプタン、0.39重量部の2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、0.05重量部の2,2’−アゾビスイソブチルニトリルの混合溶液を反応系を攪拌しながら添加し、58℃にて共重合反応を開始した。重合開始から15分が経過した後オートクレーブ上部に備え付けた供給ポンプから54重量部のスチレンを110分かけて断続添加した。この間、反応温度は重合開始時点の58〜65℃まで昇温した。スチレンの反応系への断続添加が終了した後、50分かけて100℃に昇温した。冷却して得られたスラリーを洗浄・脱水・乾燥工程を経て、高シアン化ビニル系共重合体(III−3)を調製した。得られた高シアン化ビニル系共重合体(III−3)の固有粘度は0.35dl/gであった。また、平均シアン化ビニル含有率は45重量%で、平均シアン化ビニル含有率より2重量%以上の割合は45%であった。
・ビニル系共重合体(IV−1)の調製
予熱機および脱モノマ機からなる連続塊状重合装置を用い、スチレン72重量%、アクリロニトリル28重量%からなる単量体混合物を135kg/時で連続塊状重合させた。重合反応混合物は、単軸押出機型脱モノマ機により未反応の単量体をベント口より減圧蒸発回収し、一方脱モノマ機からビニル系共重合体(IV−1)を得た。得られたビニル系共重合体(IV−1)の固有粘度は0.54dl/gであった。また、平均シアン化ビニル含有率は26重量%で、平均シアン化ビニル含有率より2重量%以上の割合は0重量%であった。
スチレン76重量%とアクリロニトリル24重量%からなる単量体混合物を懸濁重合して得られたスラリーを洗浄・脱水・乾燥工程を経て、ビニル系共重合体(IV−2)を調製した。得られたビニル系共重合体(IV−2)の固有粘度は0.42dl/gであった。また、平均シアン化ビニル含有率は25重量%で、平均シアン化ビニル含有率より2重量%以上の割合は18重量%であった。
・エチレン/アクリル酸エチル/一酸化炭素ブロック共重合体(V−1)
三井・デュポンポリケミカル社製“エルバロイ”EP4051。
三井・デュポンポリケミカル社製“エルバロイ”HP553。
参考例に記載のグラフト共重合体(I)、耐熱ビニル系共重合体(II)、高シアン化ビニル系共重合体(III)、ビニル系共重合体(IV)およびエチレン/(メタ)アクリル酸エステル/一酸化炭素共重合体(V)を、表1に示した比で配合した後に、スクリュー径30mmの同方向回転の二軸押出機(温度範囲:240〜250℃)で溶融混練を行い、ペレットを得た。得られたペレットを各物性評価に適するように、成形機(成形温度250℃、金型温度60℃)にて試験片を作成し、その評価を行った。ただし、塗装評価用の試験片は前述の(9)エッジ付成形品の塗装表面外観および(10)ブリスター評価に記載の条件で作成した。実施例の結果を表1、比較例の結果を表2に示す。
Claims (6)
- ジエン系ゴム質重合体(ア)40〜65重量%の存在下に、芳香族ビニル系単量体(イ)およびシアン化ビニル系単量体(ウ)を含有するビニル系単量体混合物35〜60重量%をグラフト共重合してなるグラフト共重合体(I)15〜50重量部、
芳香族ビニル系単量体(イ)36〜65重量%、シアン化ビニル系単量体(ウ)0〜12重量%およびマレイミド系単量体(エ)35〜52重量%を共重合してなる耐熱ビニル系共重合体(II)10〜38重量部、
芳香族ビニル系単量体(イ)60〜70重量%およびシアン化ビニル系単量体(ウ)30〜40重量%を共重合してなる高シアン化ビニル系共重合体(III)5〜60重量部、ならびに
芳香族ビニル系単量体(イ)70重量%超〜82重量%およびシアン化ビニル系単量体(ウ)18重量%〜30重量%未満を共重合してなるビニル系共重合体(IV)0〜50重量部を含有してなる、耐熱・耐塗装性熱可塑性樹脂組成物。 - グラフト共重合体(I)が、ジエン系ゴム質重合体(ア)としてポリブタジエンゴム40〜65重量%の存在下に、芳香族ビニル系単量体(イ)25〜40重量%およびシアン化ビニル系単量体(ウ)10〜20重量%を含有するビニル系単量体混合物35〜60重量%をグラフト共重合してなることを特徴とする、請求項1に記載の耐熱・耐塗装性熱可塑性樹脂組成物。
- 重量平均粒子径が200〜400nmと450nm以上の2種類のジエン系ゴム質重合体(ア)をその重量比率が9:1〜5:5の範囲になるように配合したものを使用することを特徴とする、請求項2に記載の耐熱・耐塗装性熱可塑性樹脂組成物。
- 高シアン化ビニル系共重合体(III)が下記(A)および(B)を満足することを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の耐熱・耐塗装性熱可塑性樹脂組成物。
(A)高シアン化ビニル系共重合体(III)の平均シアン化ビニル含有率が30〜40重量%。
(B)高シアン化ビニル系共重合体(III)のシアン化ビニルの組成分布において、平均シアン化ビニル含有率より2重量%以上高い組成を有する共重合体が高シアン化ビニル系共重合体(III)中に20〜50重量%存在する。 - 請求項1〜4のいずれかに記載の耐熱・耐塗装性熱可塑性樹脂組成物100重量部に対し、エチレン/(メタ)アクリル酸エステル/一酸化炭素共重合体(V)0.5〜10重量部を添加してなる、耐熱・耐塗装性熱可塑性樹脂組成物。
- 請求項1〜5のいずれかに記載の耐熱・耐塗装性熱可塑性樹脂組成物を成形してなる成形品。
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