[go: up one dir, main page]

JP2012026810A - 時刻データ受信装置、及び、電波時計 - Google Patents

時刻データ受信装置、及び、電波時計 Download PDF

Info

Publication number
JP2012026810A
JP2012026810A JP2010164401A JP2010164401A JP2012026810A JP 2012026810 A JP2012026810 A JP 2012026810A JP 2010164401 A JP2010164401 A JP 2010164401A JP 2010164401 A JP2010164401 A JP 2010164401A JP 2012026810 A JP2012026810 A JP 2012026810A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
time
reception
frequency
radio wave
standard radio
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010164401A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5083384B2 (ja
Inventor
Teruhisa Tokiba
輝久 常葉
Takashi Sano
貴司 佐野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP2010164401A priority Critical patent/JP5083384B2/ja
Priority to CN2011102124132A priority patent/CN102346433B/zh
Publication of JP2012026810A publication Critical patent/JP2012026810A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5083384B2 publication Critical patent/JP5083384B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Electric Clocks (AREA)

Abstract

【課題】 標準電波に含まれる時刻コードをより確実に取得することのできる時刻データ受信装置及び電波時計を提供する。
【解決手段】 時刻コードを含む標準電波を少なくとも2つの周波数で受信可能な受信手段と、受信した標準電波の時刻コードを取得する時刻コード取得手段と、標準電波の受信開始時刻には、第1周波数の標準電波の受信を受信手段に開始させ、時刻コード取得手段が第1周波数の標準電波に基づき必要な時刻コードを取得できない場合には、他の第2周波数の標準電波の受信を受信手段に開始させる受信制御手段と、を備えた時刻データ受信装置において、時刻コード取得手段は、標準電波の受信期間に毎時15分台及び/又は毎時45分台に送出される時刻外情報の送出期間が含まれる場合には、この期間を除く期間の時刻コードを取得する。
【選択図】 図3

Description

この発明は、標準電波を受信して時刻情報を取得する時刻データ受信装置、及び、この時刻データ受信装置を備えた電波時計に関する。
以前より、標準電波を受信して時刻情報を取得し、時刻の修正を行う機能を有する電波時計がある。標準電波では、所定の符号化フォーマットに従って配列された複数の符号(時刻コード)により時刻や日付のデータが送信されている。電波時計では、この時刻コードを解読することで時刻情報を取得することができる。
このような標準電波として、日本には、コールサインがJJYとして定められた長波放送がある。このJJYの標準電波は、現在、福島県および佐賀県の送信所からそれぞれ40kHzおよび60kHzの周波数により送信されている。従って、何れの周波数の標準電波がより良い受信状態で受信可能かは、日本国内でも場所によって異なる。
また、標準電波の送信に用いられる周波数帯の電波は、送信地点から離れた場所まで伝搬する。即ち、標準電波は、送信局から離れた地点でも受信が可能な一方で、しばしば多くの雑音が混入する。従って、時刻コードを一回取得しただけでは、完全な時刻情報を確実に取得することができない場合がある。
そこで、従来、一方の標準電波を所定の時間継続して受信し、この所定の時間内に予め定められた基準以上の精度で時刻情報を取得できなかった場合には、自動的に他方の標準電波周波数に同調を切り替えて時刻情報の取得を行う電波時計が開発されている(例えば、特許文献1)。
特開2003−75561号公報
しかしながら、標準電波の中には、毎時所定のタイミングでコールサインのモールス信号や停波予告情報といった時刻以外の情報が送信されるものがある。従って、このタイミングでは、完全な時刻データを取得することができない。特に、二波の標準電波を受信する場合のように受信期間が長くなる場合には、標準電波の受信期間にこの時刻以外の情報の送出タイミングが含まれると、取得する時刻情報の整合性に問題を生ずるという課題がある。
この発明の目的は、標準電波に含まれる時刻情報をより確実に取得することのできる時刻データ受信装置、および、この時刻データ受信装置を備えた電波時計を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、
時刻コードを含む標準電波を少なくとも2つの周波数で受信可能な受信手段と、当該受信手段が受信した標準電波の受信データに基づいて時刻コードを取得する時刻コード取得手段と、標準電波の受信開始時刻には、前記少なくとも2つの周波数のうちから第1周波数の標準電波の受信を前記受信手段に開始させ、当該第1周波数の標準電波の前記受信手段による受信データに基づいて、前記時刻コード取得手段が必要な時刻コードを取得できない場合には、前記少なくとも2つの周波数のうちから前記第1周波数と異なる第2周波数の標準電波の受信を前記受信手段に開始させる受信制御手段と、を備えた時刻データ受信装置において、
前記時刻コード取得手段は、
前記第1周波数及び/又は前記第2周波数の標準電波の受信期間に毎時15分台及び/又は毎時45分台に送出される時刻外情報の送出期間が含まれる場合には、当該時刻外情報の送出期間を除く期間に前記受信手段が受信したデータに基づいて時刻コードを取得する
ことを特徴としている。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の時刻データ受信装置において、
前記受信制御手段は、
前記受信手段による前記第1周波数の電波受信を前記時刻外情報の送出期間が開始する前に終了させ、
前記第1周波数の標準電波の前記受信手段による受信データに基づいて、前記時刻コード取得手段が必要な時刻コードを取得できない場合には、前記時刻外情報の送出期間が終了した後に前記受信手段による前記第2周波数の電波受信を開始させる
ことを特徴としている。
請求項3記載の発明は、
時刻コードを含む標準電波が受信可能な受信手段と、当該標準電波が送信されている少なくとも2つの周波数のうちから1つの受信周波数を選択的に設定するとともに、この設定された受信周波数の標準電波を前記受信手段に受信させるタイミングを制御する受信制御手段と、設定された受信周波数における標準電波の受信データに基づいて時刻コードを取得する時刻コード取得手段と、を備えた時刻データ受信装置において、
前記時刻コード取得手段は、
前記受信制御手段により設定された受信周波数の標準電波に、時刻情報の送信形式とは異なる形式による時刻外情報の送出期間がある場合には、当該時刻外情報の送出期間を除く期間に前記受信手段が受信したデータに基づいて時刻コードを取得し、
前記受信制御手段は、
最初に受信周波数として設定した第1周波数の標準電波の前記受信手段による受信データに基づいて、前記時刻コード取得手段が必要な時刻コードを取得できない場合には、前記少なくとも2つの周波数のうち、前記第1周波数と異なる第2周波数を受信周波数として設定して前記受信手段に受信させる
ことを特徴とする時刻データ受信装置である。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載の時刻データ受信装置において、
前記受信制御手段は、
前記受信周波数ごとに時刻コードがそれぞれ複数フレーム取得可能な受信期間を設定し、
前記時刻コード取得手段は、
予め定められたサンプリング周波数で前記受信手段からの入力信号を時刻コードの複数フレーム分に亘って取得し、前記複数フレーム分に亘って取得した前記入力信号をフレーム位置ごとに積算したデータに基づいて時刻コードを取得する
ことを特徴としている。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の時刻データ受信装置において、
前記受信手段は、
受信した前記受信周波数の標準電波から時刻コード信号を復調するとともに、予め定められた基準信号強度に基づいてフレーム位置ごとにローレベル又はハイレベルの何れかの信号を前記時刻コード取得手段に出力する
ことを特徴としている。
請求項6記載の発明は、請求項4記載の時刻データ受信装置において、
前記時刻コード取得手段は、
前記受信手段からの前記入力信号がローレベル又はハイレベルの何れかを、予め定められた基準信号強度に基づいてフレーム位置ごとに判定し、二値データとして取得する
ことを特徴としている。
請求項7記載の発明は、請求項3又は4記載の時刻データ受信装置において、
前記受信制御手段は、
前記時刻外情報の送出期間には、前記受信手段による標準電波の受信を中止させる
ことを特徴としている。
請求項8記載の発明は、請求項3又は4記載の時刻データ受信装置において、
前記受信制御手段は、
前記時刻外情報の送出期間が開始する前に前記受信手段が前記第1周波数の受信を終了し、前記第1周波数の標準電波の前記受信手段による受信データに基づいて、前記時刻コード取得手段が必要な時刻コードを取得できない場合には、前記時刻外情報の送出期間が終了した後に前記受信手段が前記第2周波数の受信を開始するように受信周波数と当該受信周波数での受信期間とを設定する
ことを特徴としている。
請求項9記載の発明は、請求項7又は8記載の時刻データ受信装置において、
現在時刻を計数する計時手段を備え、
前記受信制御手段は、
前記計時手段により計数された現在時刻に基づき、前記時刻外情報の送出期間に前記受信手段による標準電波の受信を中止させる
ことを特徴としている。
請求項10記載の発明は、請求項3又は4記載の時刻データ受信装置において、
前記標準電波には、日本の標準電波送信局であるJJYが含まれ、
前記少なくとも2つの周波数には、40KHz及び60KHzが含まれ、
前記時刻外情報には、コールサインが含まれ、
前記時刻外情報の送出期間は、毎時15分台及び毎時45分台である
ことを特徴としている。
請求項11記載の発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載の時刻データ受信装置において、
時刻コードの取得に成功した受信周波数を記憶する記憶手段を備え、
前記受信制御手段は、
前記記憶手段に記憶された受信周波数を前記第1周波数として設定する
ことを特徴としている。
請求項12記載の発明は、
現在時刻を計数する計時手段と、
請求項1〜11の何れか一項に記載の時刻データ受信装置と、
前記時刻データ受信装置により取得された時刻コードを解読して時刻を算出し、この算出された時刻に基づいて前記計時手段の現在時刻を修正する時刻修正手段と
を備えることを特徴とする電波時計である。
本発明に従うと、受信した標準電波中に含まれるコールサインや停波情報の送出期間以外のデータから時刻コードを取得するので、標準電波の受信データに基づいてより確実に時刻情報を取得することができるという効果がある。
本発明の実施形態の電波時計の内部構成を示すブロック図である。 時刻コードの解読処理を説明する図である。 標準電波の受信処理を行う期間の設定方法を説明する図である。 時刻修正動作の制御処理手順を示すフローチャートである。 秒同期検出処理の手順を示すフローチャートである。 時刻データ取得処理の手順を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態の電波時計の内部構成を示すブロック図である。
この実施形態の電波時計1は、CPU(Central Processing Unit)20と、RAM(Random Access Memory)21と、ROM(Read Only Memory)22と、発振回路13と、分周回路14と、計時回路15と、操作部16と、液晶表示器17と、アンテナ10と、同調回路11と、電波受信回路12などを備えている。
CPU20(受信制御手段、時刻コード取得手段、時刻修正手段)は、電波時計1全体の制御統括および各種演算を行う。CPU20は、必要に応じてROM22から各種プログラムを読み出して、液晶表示器17に時刻の表示をさせるとともに、電波受信回路12から入力したデータを解読して時刻情報を取得し、計時回路15が保持する現在時刻データを修正する。
RAM21は、CPU20に作業用のメモリ空間を提供する。また、RAM21は、電波時計1が標準電波を受信する時刻の設定データを記憶する受信時刻設定記憶部21aや、前回受信した標準電波の周波数、および、受信日時を記憶する受信情報記憶部21b(記憶手段)を備えている。
ROM22には、CPU20が実行する各種プログラムや初期設定データなどが格納されている。また、ROM22は、各地域の標準電波の周波数およびこれらの周波数に対応する同調回路11の設定を記録した受信設定テーブル22aを備えている。
発振回路13は、所定の周波数の信号を生成して分周回路14へ出力している。また、分周回路14は、発振回路13から入力した周波数信号を分周して、CPU20や計時回路15が必要とする周波数の信号を生成している。計時手段としての計時回路15には、CPU20を介して分周回路14の出力信号が入力される。そして、計時回路15は、この入力された信号に基づいて現在時刻を計数し、CPU20へ出力する。
操作部16は、ユーザの操作を入力信号に変換してCPU20へ出力する。この操作部16は、特に制限されないが、例えば、ボタンである。
液晶表示器17は、CPU20からの制御信号に基づいて現在時刻、電波時計1の動作状態、時刻表示以外の種々の機能に係る情報、および、操作メニューを表示する。
アンテナ10は、例えば、フェライトコアに巻き線を設けて構成されるバーアンテナである。また、同調回路11は、例えば、複数のコンデンサと各コンデンサにそれぞれ接続されたスイッチとにより構成される。電波時計1では、アンテナ10のインダクタンスと同調回路11のコンデンサの総容量との組み合わせにより定められた共振周波数の標準電波が受信される。
同調回路11では、CPU20からの指令により各スイッチのオンオフの組み合わせを切り替えることで、アンテナ10に結合されるコンデンサの総容量を変化させることができる。このようにして共振周波数を変化させることにより、この電波時計1は、複数の異なる周波数の標準電波を受信可能に構成されている。或いは、アンテナのインダクタンスを変化させることで受信する標準電波の周波数を変化させてもよい。
電波受信回路12は、受信した標準電波信号を増幅し、また、標準電波に含まれている時刻コード信号を復調して波形を整形する。電波受信回路12は、この復調された時刻コード信号をCPU20へ出力する。これらのアンテナ10、同調回路11、および、電波受信回路12により受信手段が構成される。
次に、本実施形態の電波時計1において実行される時刻コードの解読処理について説明する。
標準電波では、1秒長の符号が所定のフォーマットに従って60個配列された時刻コードが毎分送信されている。この1秒長の符号には、例えば、JJYの場合では、毎分0秒(分同期点)を示すマーカおよび9、19、29、39、49、59秒を示すポジションマーカである“P”符号と、2進数の“0”および“1”をそれぞれ示す符号との3種類がある。標準電波は、これらの3種類の符号を、それぞれ、大きい振幅の期間と小さい振幅の期間との継続時間の比を異ならせることにより表現した振幅変調波である。例えば、JJYでは、小さい振幅は、大きい振幅の10%であり、また、大きい振幅の期間は、“0”符号では0.8秒、“1”符号では0.5秒、“P”符号では0.2秒である。各秒の開始位置(秒同期点)は、JJYでは、大きい振幅の立ち上がりにより示される。そして、“0”符号および“1”符号の配列パターンにより、時、分、日付、年、曜日、および、夏時間の期間内外などが示される。
また、JJYの標準電波では、毎時15分、および、毎時45分のそれぞれ40秒から58秒の間に、モールス信号によるJJYのコールサイン、および、メンテナンスなどによる停波予定の情報といった時刻以外の情報(以降、「コールサインなど」と記す)が送信されている。
本実施形態の電波受信回路12は、特には限られないが、復調した信号の振幅強度を所定の基準振幅と比較する比較器を備える。この比較器は、基準振幅(例えば、大きい振幅の55%)より振幅の大きい期間にはローレベル信号をCPU20へ出力し、所定の基準振幅より振幅の小さい期間にはハイレベル信号をCPU20へ出力するアクティブローの出力構成で波形を整形する。CPU20は、所定のサンプリング周波数(例えば、50Hz)で電波受信回路12からの入力信号がハイレベル信号またはローレベル信号の何れであるかの判定を行う。そして、CPU20は、判定結果をデジタル二値化して、例えば、ハイレベル信号を“1”、ローレベル信号を“0”として取得する。本実施形態では、秒同期点が確定すると、60秒分のデータ(1フレーム)を単位としてCPU20により取得された時刻コード信号の解読処理が行われる。
図2は、時刻コードの解読処理を説明する図である。
時刻コードの解読処理では、取得データの中から59秒、および、0秒の連続した“P”符号が検出されて、分同期点が2つ目の“P”符号の先頭位置に同定されると、この分同期点から1フレーム分の符号の配列が解読されて、現在時刻の情報が取得される。図2(a)〜(e)の実線で示されるように、電波受信回路12から入力してCPU20により二値化判定されたデータは、秒同期点で“0”値(ローレベル)に立ち下がり、符号ごとに異なる所定の期間の経過後に“1”値(ハイレベル)へ変化する。
しかしながら、標準電波のローレベル信号強度と同等レベル以上のノイズが混入したり、標準電波の受信強度がノイズ強度と同等レベルまで低下したりした場合には、図2(a)〜(e)の破線で示すように、ノイズにより電波受信回路12から誤って出力されたデータが含まれることとなる。そして、このノイズによるエラーの頻度が高くなると、必ずしも正確な現在時刻が取得されなくなる。そこで、図2(a)の1フレームのデータに続いて次の1フレームのデータを取得し(図2(b))、これらの各フレームデータをRAM21に個別に記憶させるとともに、各フレーム位置のデータを積算した値を記憶させる。ランダムに混入するノイズによるエラーデータは、複数フレームの積算値により抑圧されて精度が向上する。
エラーデータの混入頻度がやや高い場合には、例えば、図2(b)および図2(c)の18ビット目および32ビット目のデータに示すように、同一のフレーム位置にエラーデータが出現することがあり得る。このようなエラーの偏りを低減し、平均的に分布させるには、積算の回数を更に増やすことが望ましい。例えば、図2(d)および図2(e)に示すように、更に2フレームのデータを取得して5フレームのデータを積算した場合には、図2(f)に示すように、水平破線で示された基準線により全てのデータがハイレベルとローレベルとに完全に正しく分離される。
このような複数回の時刻コードの積算処理は、図2(f)に示すように、完全に分離されたと判断された時点で終了しても良いし、予め積算回数を規定して(例えば、8回)受信期間を定めることとしても良い。
また、一桁分目のデータは、値が各フレームで毎分変化していく。従って、単純に積算しても正しい時刻データを得ることができない。そこで、例えば、毎分それぞれのフレームの時刻コードを解読する処理を行い、解読された値が正しい順番で変化していくか否かを確認することでエラーデータの存否を判定する。
図3は、受信処理を行う期間の設定方法を説明する図である。
上述したように、標準電波の受信継続時間を延長して積算するデータ数を増加させると、時刻情報の精度が向上する。しかしながら、積算するデータにコールサインなどの送出期間である毎時15分、および、毎時45分のデータが含まれると、他の時分と異なるフォーマットによるデータが混じることで積算データが乱されてしまうこととなる。また、あまりに長い時間積算を続けると、時間データや日付データなども変化することで同一データを積算するメリットが低下する。そこで、本実施形態では、一つの周波数の標準電波当たりの最大受信継続時間を8分間に設定する。そして、先ず、毎正時から8分間、一方の標準電波周波数での受信を行う。
JJYの標準電波では、異なる2地点、即ち、福島県および佐賀県から異なる2つの周波数、即ち、それぞれ40KHzおよび60KHzで時刻情報が送信されている。電波時計1のユーザが日本国内を移動した場合、或いは、電離層の電離状態などが変化した場合には、受信しやすい周波数が変化することがある。そこで、一方の標準電波、例えば、40KHzの標準電波(JJY40)を8分間受信しても時刻データを取得することができなかった場合には、電波時計1では、自動的に60KHzの標準電波(JJY60)の受信に切り替えて、再び8分間の受信を行う。
しかしながら、正時から一方の周波数の標準電波(JJY40)を8分間受信した後に続けて他方の周波数の標準電波(JJY60)を8分間受信すると、この他方の周波数(JJY60)で受信する8分目のデータには、毎時15分に送出されるコールサインなどのデータが含まれることとなり、この8分目のデータを7分目までのデータに積算するとデータが乱されてしまう。そこで、電波時計1では、一方の周波数の標準電波(JJY40)での受信処理が終了すると一時待機し、コールサインなどの送出後、例えば、現在時刻が16分になった後に、他方の周波数での標準電波(JJY60)の受信処理を開始する。
次に、本実施形態の電波時計1による時刻修正動作の手順について説明する。
図4は、JJYの標準電波を利用した時刻修正動作のCPU20による制御手順を示すフローチャートである。
本実施形態の電波時計1のCPU20による制御処理は、計時回路15が計数する現在時刻データに基づき、毎正時に自動的に呼び出されて実行される処理である。この制御処理が開始されると、CPU20は、先ず、現在時刻が標準電波の受信時刻であるか否かを判別する(ステップS11)。この標準電波の受信時刻のリストは、ユーザの操作部16への操作内容に基づいて予め、例えば、0時から5時までの正時に設定されて受信時刻設定記憶部21aに記憶されている。現在時刻が標準電波の受信時刻ではないと判別された場合には、CPU20は、以降の処理を実行せずにそのまま制御処理を終了する。
標準電波の受信時刻であると判別された場合には、次に、CPU20は、本日、未だこの時刻修正処理が行われていないかどうかを判別する(ステップS12)。受信情報記憶部21bに記憶された受信履歴に基づいて本日の時刻修正処理が既に行われていると判別された場合、例えば、1時に時刻修正が行われた後の2時から5時には、“NO”に分岐して、CPU20は、再度時刻修正を行わずに制御処理を終了する。
本日の時刻修正処理がまだ行われていないと判別された場合には、“YES”に分岐して、CPU20は、前回標準電波を受信した周波数を受信情報記憶部21bから読み出す。そして、CPU20は、この読み出された周波数に対応する同調回路11の設定を受信設定テーブル22aから読み出して、同調回路11の設定を変更する(ステップS13)。それから、CPU20は、後述する秒同期検出処理を行い(ステップS14)、電波受信回路12から入力された時刻コード信号に基づいて秒同期点を同定する。
次に、CPU20は、ステップS14の秒同期点検出処理で、秒同期点の取得に成功したか否かを判別する(ステップS15)。秒同期点の取得に成功しなかったと判別された場合には、CPU20の処理は、ステップS21へ移行する。秒同期点の取得に成功したと判別された場合には、CPU20の処理は、ステップS16へ移行する。
秒同期点が取得されると、CPU20は、時刻データの取得処理を行う(ステップS16)。この時刻データ取得処理については後述するが、CPU20は、電波受信回路12から入力された時刻コード信号に含まれる各符号を判定し、解読することで時刻情報を取得する。
続いて、CPU20は、ステップS16の時刻データ取得処理で時刻データの取得に成功したか否かを判別する(ステップS17)。時刻データの取得に成功したと判別された場合には、CPU20の処理は、“YES”に分岐してステップS31へ移行する。時刻データの取得に成功していないと判別された場合には、“NO”に分岐し、CPU20は、制御処理を開始してから8分を経過したか否かを判別する(ステップS18)。制御処理の開始から8分が経過していないと判別された場合には、CPU20の処理は、ステップS16へ戻って時刻データ取得処理が繰り返される。制御処理の開始から8分が経過していると判別された場合には、CPU20の処理は、ステップS21へ移行する。
ステップS15の判別処理で秒同期点の取得に成功しなかったと判別された場合、および、ステップS18の判別処理で時刻データが取得されないまま8分間が経過したと判別された場合には、CPU20は、受信設定テーブル22aに格納された設定データに基づいてJJYの受信周波数をステップS13の処理で同調させた周波数から他方の周波数に切り替える設定処理を行う(ステップS21)。それから、CPU20は、制御処理が開始されてから16分経過したか否かを判別する(ステップS22)。CPU20が制御処理を開始してから16分経過していないと判別されている間には、CPU20は、次の処理動作へ移行せずにこの経過時間の判別処理を繰り返す。
制御処理が開始されてから16分経過したと判別された場合には、CPU20は、新たに設定した周波数で改めて秒同期検出処理を行う(ステップS24)。このステップS24の処理の内容は、ステップS14における秒同期検出処理の内容と同一である。そして、CPU20は、秒同期点の取得に成功したか否かの判別を行う(ステップS25)。秒同期点の取得に成功しなかったと判別された場合には、CPU20は、液晶表示器17に受信失敗の表示を行わせて(ステップS30)、制御処理を終了する。
ステップS25の判別処理で、秒同期点の取得に成功したと判別された場合には、CPU20は、続いて、時刻データ取得処理を行う(ステップS26)。このステップS26の処理の内容は、ステップS16における時刻データ取得処理の内容と同一である。そして、CPU20は、時刻データの取得に成功したか否かの判別を行う(ステップS27)。時刻データの取得に成功しなかったと判別された場合には、CPU20の処理は、ステップS28へ移行し、CPU20は、秒同期検出処理(ステップS24)の開始時点から8分経過したか否かを判別する。8分経過していないと判別された場合には、CPU20の処理は、ステップS26へ戻って時刻データ取得処理が繰り返される。8分経過したと判別された場合には、CPU20は、液晶表示器17に受信失敗の表示を行わせて(ステップS30)、制御処理を終了する。
ステップS17の判別処理、または、ステップS27の判別処理で時刻データの取得に成功したと判別された場合には、CPU20の処理は、ステップS31へ移行する。CPU20は、計時回路15が保持する現在時刻データを取得した時刻に合わせて修正する。このとき、標準電波を受信してから計時回路15の現在時刻データを修正するまでに時間差がある場合には、CPU20は、この時間差を加えた時刻に現在時刻を修正する。CPU20は、液晶表示器17にこの修正された時刻の表示、および、受信成功の表示を行わせる(ステップS32)。また、CPU20は、今回の受信時刻と、受信に成功した周波数とを受信情報記憶部21bに記憶させる。そして、制御処理を終了する。
次に、秒同期検出処理(ステップS14、S24)、および、時刻データ取得処理(ステップS16、S26)について説明する。
図5は、秒同期検出処理の手順を示すフローチャートである。また、図6は、時刻データ取得処理の手順を示すフローチャートである。
秒同期検出処理が呼び出されると、図5に示すように、CPU20は、先ず、電波受信回路12から入力した所定期間の時刻コード信号を二値データ化して、RAM21に記憶させることで取得する(ステップS141)。この所定期間は、例えば、10秒である。
CPU20は、取得した所定期間のデータを秒同期点の検出処理に利用する形に変換し、また、変換されたデータの演算処理を行う(ステップS142)。この変換および演算処理では、例えば、各データ点とその前後のデータとの合算値、或いは、移動平均を算出する。この処理により、バーストノイズの影響を低減させることができる。或いは、各データ点とその前後のデータとの差分から時間微分を算出して、ハイレベル信号とローレベル信号との間で変化するタイミングでのみ非ゼロ値となるような変換を行うことも可能である。
CPU20は、上記の変換および演算処理が行われたデータに基づいて秒同期点の検出処理を行う(ステップS143)。本実施形態の電波受信回路12から出力される信号は、JJYの標準電波では、各秒の先頭でハイレベルからローレベルに切り替わる。CPU20は、ハイレベル信号からローレベル信号への切り替わりが毎秒定期的に発生する点を検出する。或いは、1秒周期で取得期間(10秒間)のデータを積算したデータにおいてハイレベル信号からローレベル信号への切り替わる点を検出することとしても良い。この検出方法としては、例えば、モデル波形と計測波形との相関値が最大となるタイミングを求める、微分値を積算したデータの最小値を求めるなどの手法が可能である。或いは、従来知られている他の様々な検出手法を適用することも可能である。また、上記の変換および演算処理により生成されたデータと元データとのそれぞれに対して何れかの検出手法を適用して結果を比較することも可能である。
次いで、CPU20は、秒同期点が適切に検出されたか否かを判別する(ステップS144)。秒同期点が適切に検出されなかったと判別された場合には、CPU20は、エラー信号を出力して(ステップS146)秒同期検出処理を終了し、制御処理へ戻る。秒同期点が検出されないケースとしては、例えば、標準電波の受信レベルが低く、或いは、標準電波が受信出来ず、CPU20がハイレベル信号からローレベル信号への立ち下がりを検知できなかった場合や、ノイズにより毎回立ち下がり位置がずれる場合がある。
一方、秒同期点が検出されたと判別された場合には、CPU20は、この検出されたタイミングを確定してRAM21に記憶させる(ステップS145)。そして、秒同期検出処理を終了して制御処理へ戻る。
次に、時刻データ取得処理が開始されると、図6に示すように、CPU20は、60秒間、即ち、1フレーム分の時刻コード信号を二値データ化して取得する(ステップS161)。CPU20は、この二値化データをRAM21に記憶させるとともに、2度目以降の時刻データ取得処理では、各二値化データを1フレーム周期で同じフレーム位置のデータに積算した値を併せてRAM21に記憶させる(ステップS162)。
それから、CPU20は、この取得したデータの中から分同期点を検出する(ステップS163)。具体的には、CPU20は、JJYにおいて毎分59秒および0秒にのみ連続して送信される“P”符号を検出する。この“P”符号の検出は、例えば、秒同期点から0.2秒のタイミングでのローレベル信号からハイレベル信号への変化の検出や、秒同期点から0.2〜0.5秒の間のハイレベル信号の検出により行う。或いは、この“P”符号の具体的な検出手法としては、その他従来知られている種々の検出手法を用いることが可能である。
次いで、CPU20は、分同期点が適切に検出されたか否かを判別する(ステップS164)。分同期点が適切に検出されなかったと判別された場合には、CPU20は、エラー信号を出力して(ステップS166)時刻データ取得処理を終了し、制御処理へ戻る。分同期点が検出されないケースとしては、例えば、2回の“P”符号のタイミングで大きなノイズが混入してしまった場合である。
一方、分同期点が検出されたと判別された場合には、次に、CPU20は、RAM21に記憶させたデータに基づいて時刻コードの各符号を判定し、また、時刻コードを解読する(ステップS165)。ここで、CPU20は、年データ、日付データ、曜日データといった取得データの範囲内で値が変化しないデータに関しては、積算したデータに基づいて解読を行う。図2(f)に示したように、全てのフレーム位置、或いは、予め定められた必要なフレーム位置、例えば、必ず“0”符号となるフレーム位置を除く区間や、3種類の符号を判定するのに必要な0.2〜0.8秒の区間内の積算データがハイレベルとローレベルとで分離可能となることで、時刻情報の取得に必要な各符号が確実に判定され、正確に時刻情報を取得することができる。
また、上記の解読結果と、個別に記憶させたデータに基づく時刻コードの解読結果とを比較させることとしても良い。例えば、まとまって大きなノイズが混入したり、計時回路15の現在時刻データが正確な時刻から大きく外れていてコールサインなどを受信してしまったりした場合に、あるフレーム単独の解読精度と他のフレームの解読精度とを比較して、前者の解読精度が著しく劣る場合には、当該フレームのデータを除外して再計算したり、その次のフレームデータから積算をし直したりすることも可能である。
値が毎分変化するデータ、例えば、一分桁のデータに関しては、CPU20は、RAM21に1フレームごとに記憶させたデータに基づいて符号の判定と解読を行い、解読した値の毎分の変化が妥当であるか否かの確認を行う。或いは、RAM21に記憶させた各フレームのデータと、毎分の時間経過に伴って生じうる符号配列の変化パターンを示すモデルデータとの相関をとることにより、全体として最適な時刻情報を取得することもできる。
ステップS165の処理で、時刻コードの解読が成功しなかった場合には、CPU20は、解読エラーとして時刻データ取得処理を終了し、制御処理に戻る。
この時刻データ取得処理(ステップS16、S26)は、一分に一回、最大8回呼び出される。そして、ステップS162の演算処理で、各フレーム位置の積算データに積算されるデータ数が増えていく。8回目の処理でも時刻データが取得できなかった場合には、ステップS18、S28の処理により時刻データ取得処理が終了する。
以上のように、本実施形態の電波時計1によれば、JJYの受信期間に、JJYにおいて毎時15分および毎時45分に送信されるコールサインや停波情報の送出期間が含まれる場合には、当該コールサインや停波情報の時刻コードを除外した通常の時刻コードのみを取得し、この取得した時刻コードに基づいて時刻情報を取得する。従って、コールサインや停波情報の混入の影響を抑えて正確な時刻コードの解読を行うことができる。
また、一度所定期間の標準電波を受信してからコールサインなどの受信期間のデータを除外することもできるので、受信時刻を設定する基準となる計時回路の時刻が正確な時刻から大きくずれていた場合でも、時刻コードの解読処理の中途でコールサインの期間を設定し直すことで正確な時刻情報を取得することができる。
また、本実施形態の電波時計1によれば、これらの毎時15分および毎時45分に送信されるコールサインや停波情報の送出期間前に1つ目の標準電波(例えば、JJY40)の受信を終了し、コールサインや停波情報の送出期間中に受信周波数の設定を変更して、コールサインや停波情報の送出期間後に2つ目の標準電波(例えば、JJY60)の受信を開始する。従って、それぞれの受信周波数での標準電波の受信時間から無駄な時間を省き、一方で必要な時間延長しつつ、精度良く時刻コードの解読を行うことができる。
また、JJY以外の標準電波を受信する際にも、コールサインなどの送出期間がある場合にはその期間のデータを用いずに時刻情報を適切に取得できるので、時刻情報の取得精度を向上させることができる。
また、逆に、コールサインなどの送信がない標準電波を受信する場合には、標準電波の受信タイミングの調整を行わずに時刻情報を取得することも可能であるので、不要な待機時間やCPU20による演算量を削減することができる。
また、時刻コードを複数フレームに亘って取得し、同一のフレーム位置にある取得データを積算して時刻コードの解読を行うことによって、ランダムノイズの影響を低減させることができるので、より確実に時刻情報の取得を行うことができる。
また、電波受信回路12は、復調した受信信号から信号強度に基づいてハイレベルまたはローレベルの何れかの信号に波形を整形して出力するので、絶対強度の大小や強いノイズなどによるデータの重みの影響を受けずに積算したフレームの数によって時刻情報をより確実に取得することができる。
また、電波受信回路12から入力したハイレベル信号およびローレベル信号を“0”、および、“1”の二値データとして取得することで、データ処理の簡略化を図ることができる。
また、コールサインなどの送信期間には標準電波の受信処理を一時的に中断することで、時刻情報の取得に不要なデータの受信処理に電力を消費しないようにすることができる。また、時刻コードの解読処理にコールサインなどを除外する処理を含める必要がなくなるので、解読処理を簡略化することができる。
また、コールサインなどの送信期間に標準電波の受信処理を中止し、且つ、この受信処理の中止期間中に標準電波の受信周波数を切り替えるので、時刻コードの解読処理を複雑化せずに積算する時刻コードのフレームデータの数を増やすことができる。
また、計時回路15の時刻データに基づいて標準電波の受信タイミングを制御することで、標準電波の受信時刻の制御を容易に行うことができる。
また、特にJJYのように重複した受信エリアで複数の周波数の標準電波が受信可能であり、且つ、その受信可能な標準電波の送信内容にコールサインなどが割り込む場合には、このようにコールサインなどの送出期間を外して受信周波数の変更処理を行うことができるので、無駄なく受信時間を延長してより確実な時刻データの取得を行うことができる。
また、時刻コードの取得に成功した標準電波の周波数を受信情報記憶部21bに記憶させておき、次回の標準電波の受信の際にこの周波数で先ず受信処理を行わせるので、多くの場合には、二度異なる周波数で受信処理を繰り返す必要がない。
また、上記の時刻データ受信装置を電波時計に搭載することにより、日本国内の各所を行き来するユーザが装着する場合でも、適切な周波数の標準電波から適切な受信期間に取得した受信データを用いて確実な電波時計の時刻修正を行うことができる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限られるものではなく、様々な変更が可能である。例えば、上記実施の形態では、JJYの2波のみを受信対象としたが、米国のWWVB、英国のMSF、ドイツのDCF77や中国のBPCといった他の標準電波を受信および解読可能な構成としても良い。これらの他の標準電波では、コールサインなどの送信がないので、受信タイミングの調整を行わない構成とすることもできる。一方、コールサインなどの送信がある他の標準電波を利用した時刻修正処理を行う場合には、そのコールサインなどの送出期間に合わせて受信処理を中止する構成とすることができる。また、他の地域から帰国した際に、2つ目の受信周波数としてJJYを用いる場合には、上記実施の形態を適用することができる。また、このような場合には、例えば、JJY40の受信を16分以降に行わせ、3つ目の受信周波数としてJJY60の受信を46分以降に行わせるように設定することもできる。また、上記実施の形態では、1つめの受信周波数で秒同期検出処理に失敗した場合でも2つ目の受信周波数での受信を16分から開始させたが、このような場合には、秒同期検出処理の失敗後直ちに2つ目の受信周波数での受信を開始させることも可能である。
また、上記実施の形態では、正時に受信を開始し、最大8分間の受信を行ったが、コールサインなどの送出期間を除外し得る限りにおいて、受信開始のタイミングおよび受信継続時間を適宜変更可能である。例えば、正時の15秒前から受信処理を開始して秒同期処理を行い、正時から時刻データ取得処理を行うこととしても良い。或いは、一方の周波数で46分から受信を開始し、時刻情報が取得できなかった場合には、16分から他方の周波数で受信を開始しても良い。或いは、2つ目の周波数の受信期間を例えば25分から33分とするなど、コールサインなどの送出期間と離隔することによって、計時回路15の現在時刻と正しい時刻とのずれの影響を受け難くすることとしても良い。
また、コールサインなどの送出期間を含む受信期間を設定した場合でも、このコールサインなどを受信した期間のデータを用いずに秒同期検出処理や時刻データ取得処理を行うことができる。CPU20は、計時回路15からの入力により、この期間には電波受信回路からの時刻コード信号を取得しないように設定することができる。また、このような場合には、時刻コード信号を取得しなかった時間に対応して受信継続時間を延長することも可能である。また、このようにコールサインなどのデータを除外する場合には、当該期間である毎時15分40秒から55秒まで、および、毎時45分40秒から55秒までのデータのみを除外しても良いし、当該期間を含む一フレーム全体のデータを除外しても良い。
また、上記実施の形態では、電波受信回路12は、二値データを出力することとしたが、多値データを出力させる電波時計に適用することも可能である。
また、上記実施の形態では、液晶表示式の時計に用いたが、その他のデジタル表示方式であっても良いし、或いは、指針式のアナログ電子時計に利用することとしても良い。その他、上記実施の形態で示した細部は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
1 電波時計
10 アンテナ
11 同調回路
12 電波受信回路
13 発振回路
14 分周回路
15 計時回路
16 操作部
17 液晶表示器
20 CPU
21 RAM
21a 受信時刻設定記憶部
21b 受信情報記憶部
22 ROM
22a 受信設定テーブル

Claims (12)

  1. 時刻コードを含む標準電波を少なくとも2つの周波数で受信可能な受信手段と、当該受信手段が受信した標準電波の受信データに基づいて時刻コードを取得する時刻コード取得手段と、標準電波の受信開始時刻には、前記少なくとも2つの周波数のうちから第1周波数の標準電波の受信を前記受信手段に開始させ、当該第1周波数の標準電波の前記受信手段による受信データに基づいて、前記時刻コード取得手段が必要な時刻コードを取得できない場合には、前記少なくとも2つの周波数のうちから前記第1周波数と異なる第2周波数の標準電波の受信を前記受信手段に開始させる受信制御手段と、を備えた時刻データ受信装置において、
    前記時刻コード取得手段は、
    前記第1周波数及び/又は前記第2周波数の標準電波の受信期間に毎時15分台及び/又は毎時45分台に送出される時刻外情報の送出期間が含まれる場合には、当該時刻外情報の送出期間を除く期間に前記受信手段が受信したデータに基づいて時刻コードを取得する
    ことを特徴とする時刻データ受信装置。
  2. 前記受信制御手段は、
    前記受信手段による前記第1周波数の電波受信を前記時刻外情報の送出期間が開始する前に終了させ、
    前記第1周波数の標準電波の前記受信手段による受信データに基づいて、前記時刻コード取得手段が必要な時刻コードを取得できない場合には、前記時刻外情報の送出期間が終了した後に前記受信手段による前記第2周波数の電波受信を開始させる
    ことを特徴とする請求項1記載の時刻データ受信装置。
  3. 時刻コードを含む標準電波が受信可能な受信手段と、当該標準電波が送信されている少なくとも2つの周波数のうちから1つの受信周波数を選択的に設定するとともに、この設定された受信周波数の標準電波を前記受信手段に受信させるタイミングを制御する受信制御手段と、設定された受信周波数における標準電波の受信データに基づいて時刻コードを取得する時刻コード取得手段と、を備えた時刻データ受信装置において、
    前記時刻コード取得手段は、
    前記受信制御手段により設定された受信周波数の標準電波に、時刻情報の送信形式とは異なる形式による時刻外情報の送出期間がある場合には、当該時刻外情報の送出期間を除く期間に前記受信手段が受信したデータに基づいて時刻コードを取得し、
    前記受信制御手段は、
    最初に受信周波数として設定した第1周波数の標準電波の前記受信手段による受信データに基づいて、前記時刻コード取得手段が必要な時刻コードを取得できない場合には、前記少なくとも2つの周波数のうち、前記第1周波数と異なる第2周波数を受信周波数として設定して前記受信手段に受信させる
    ことを特徴とする時刻データ受信装置。
  4. 前記受信制御手段は、
    前記受信周波数ごとに時刻コードがそれぞれ複数フレーム取得可能な受信期間を設定し、
    前記時刻コード取得手段は、
    予め定められたサンプリング周波数で前記受信手段からの入力信号を時刻コードの複数フレーム分に亘って取得し、前記複数フレーム分に亘って取得した前記入力信号をフレーム位置ごとに積算したデータに基づいて時刻コードを取得する
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の時刻データ受信装置。
  5. 前記受信手段は、
    受信した前記受信周波数の標準電波から時刻コード信号を復調するとともに、予め定められた基準信号強度に基づいてフレーム位置ごとにローレベル又はハイレベルの何れかの信号を前記時刻コード取得手段に出力する
    ことを特徴とする請求項4記載の時刻データ受信装置。
  6. 前記時刻コード取得手段は、
    前記受信手段からの前記入力信号がローレベル又はハイレベルの何れかを、予め定められた基準信号強度に基づいてフレーム位置ごとに判定し、二値データとして取得する
    ことを特徴とする請求項4記載の時刻データ受信装置。
  7. 前記受信制御手段は、
    前記時刻外情報の送出期間には、前記受信手段による標準電波の受信を中止させる
    ことを特徴とする請求項3又は4記載の時刻データ受信装置。
  8. 前記受信制御手段は、
    前記時刻外情報の送出期間が開始する前に前記受信手段が前記第1周波数の受信を終了し、前記第1周波数の標準電波の前記受信手段による受信データに基づいて、前記時刻コード取得手段が必要な時刻コードを取得できない場合には、前記時刻外情報の送出期間が終了した後に前記受信手段が前記第2周波数の受信を開始するように受信周波数と当該受信周波数での受信期間とを設定する
    ことを特徴とする請求項3又は4記載の時刻データ受信装置。
  9. 現在時刻を計数する計時手段を備え、
    前記受信制御手段は、
    前記計時手段により計数された現在時刻に基づき、前記時刻外情報の送出期間に前記受信手段による標準電波の受信を中止させる
    ことを特徴とする請求項7又は8記載の時刻データ受信装置。
  10. 前記標準電波には、日本の標準電波送信局であるJJYが含まれ、
    前記少なくとも2つの周波数には、40KHz及び60KHzが含まれ、
    前記時刻外情報には、コールサインが含まれ、
    前記時刻外情報の送出期間は、毎時15分台及び毎時45分台である
    ことを特徴とする請求項3又は4記載の時刻データ受信装置。
  11. 時刻コードの取得に成功した受信周波数を記憶する記憶手段を備え、
    前記受信制御手段は、
    前記記憶手段に記憶された受信周波数を前記第1周波数として設定する
    ことを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の時刻データ受信装置。
  12. 現在時刻を計数する計時手段と、
    請求項1〜11の何れか一項に記載の時刻データ受信装置と、
    前記時刻データ受信装置により取得された時刻コードを解読して時刻を算出し、この算出された時刻に基づいて前記計時手段の現在時刻を修正する時刻修正手段と
    を備えることを特徴とする電波時計。
JP2010164401A 2010-07-22 2010-07-22 時刻データ受信装置、及び、電波時計 Active JP5083384B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010164401A JP5083384B2 (ja) 2010-07-22 2010-07-22 時刻データ受信装置、及び、電波時計
CN2011102124132A CN102346433B (zh) 2010-07-22 2011-07-22 时刻数据接收装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010164401A JP5083384B2 (ja) 2010-07-22 2010-07-22 時刻データ受信装置、及び、電波時計

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012026810A true JP2012026810A (ja) 2012-02-09
JP5083384B2 JP5083384B2 (ja) 2012-11-28

Family

ID=45545194

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010164401A Active JP5083384B2 (ja) 2010-07-22 2010-07-22 時刻データ受信装置、及び、電波時計

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP5083384B2 (ja)
CN (1) CN102346433B (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103853040A (zh) * 2012-12-06 2014-06-11 卡西欧计算机株式会社 时刻信息取得装置以及电波时钟

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5751280B2 (ja) * 2013-05-28 2015-07-22 カシオ計算機株式会社 電波時計
JP7089945B2 (ja) * 2018-05-30 2022-06-23 セイコータイムクリエーション株式会社 計時装置、計時システム、及び計時方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1090444A (ja) * 1996-09-12 1998-04-10 Nikon Corp カメラ
JP2003075561A (ja) * 2001-08-31 2003-03-12 Rhythm Watch Co Ltd 自動修正時計
JP2004138438A (ja) * 2002-10-16 2004-05-13 Miyota Kk 電波修正時計
JP2004164032A (ja) * 2002-11-08 2004-06-10 Max Co Ltd タイムレコーダ
JP2006071318A (ja) * 2004-08-31 2006-03-16 Oki Electric Ind Co Ltd 標準電波受信装置及びタイムコード復号方法
JP2010008324A (ja) * 2008-06-30 2010-01-14 Casio Comput Co Ltd タイムコード判別装置および電波時計

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004282425A (ja) * 2003-03-17 2004-10-07 Casio Comput Co Ltd 電波受信装置、電波時計及び同調容量設定方法
JP4882561B2 (ja) * 2006-07-12 2012-02-22 セイコーエプソン株式会社 受信回路および電波修正時計

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1090444A (ja) * 1996-09-12 1998-04-10 Nikon Corp カメラ
JP2003075561A (ja) * 2001-08-31 2003-03-12 Rhythm Watch Co Ltd 自動修正時計
JP2004138438A (ja) * 2002-10-16 2004-05-13 Miyota Kk 電波修正時計
JP2004164032A (ja) * 2002-11-08 2004-06-10 Max Co Ltd タイムレコーダ
JP2006071318A (ja) * 2004-08-31 2006-03-16 Oki Electric Ind Co Ltd 標準電波受信装置及びタイムコード復号方法
JP2010008324A (ja) * 2008-06-30 2010-01-14 Casio Comput Co Ltd タイムコード判別装置および電波時計

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103853040A (zh) * 2012-12-06 2014-06-11 卡西欧计算机株式会社 时刻信息取得装置以及电波时钟

Also Published As

Publication number Publication date
CN102346433B (zh) 2013-04-24
CN102346433A (zh) 2012-02-08
JP5083384B2 (ja) 2012-11-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4882610B2 (ja) 電波修正時計および電波修正時計の時刻修正方法
US8310900B2 (en) Time information obtaining device and radio clock
EP2405315B1 (en) Time information acquiring apparatus and radio controlled timepiece
US20050169230A1 (en) Radio-controlled clock, receiver circuit and method for acquiring time information with economized receiver and microcontroller
JP5083384B2 (ja) 時刻データ受信装置、及び、電波時計
CN100545770C (zh) 用于获得时间信息的方法及无线电钟表
JP5505472B2 (ja) 時刻情報取得装置、及び、電波時計
US20050147080A1 (en) Radio-controlled clock and method for determining the beginning of a second from a transmitted time signal
US20050116856A1 (en) Radio-controlled clock and method for acquiring time information from a time signal with reduced evaluation overhead
JP2010175328A (ja) 電波修正時計およびその制御方法
JP5353117B2 (ja) 標準電波受信装置、電波修正時計および標準電波受信方法
JP2011214871A (ja) 時刻受信装置、電波修正時計および時刻受信装置の制御方法
JP2009216563A (ja) 電波受信装置および電波時計
JP5978784B2 (ja) 電波修正時計及び電波修正時計の制御方法
JP4377150B2 (ja) 電波修正時計及びその制御方法
JP5664636B2 (ja) 時刻情報取得装置、及び、電波時計
JP5810978B2 (ja) 時刻情報取得装置、及び、電波時計
JP5751280B2 (ja) 電波時計
JP7375447B2 (ja) 電波修正時計及び電波修正時計の時刻修正方法
JP5625977B2 (ja) 時刻受信装置、電波修正時計及び符号化方法
JP2013019723A (ja) 時刻受信装置、電波修正時計およびタイムコード種別判別方法
US20090003140A1 (en) Method for wireless programming of a time signal receiver, wirelessly programmable time signal receiver, and programming device for wireless programming of a time signal receiver
JP6136647B2 (ja) 電波修正時計および電波修正時計のコード判定方法
JP6323210B2 (ja) 標準電波受信装置及び電波時計
JP2019174409A (ja) 電波修正時計

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120425

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120508

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120628

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120807

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120820

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5083384

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150914

Year of fee payment: 3