JP2012024707A - アンモニア性窒素廃液の脱窒処理方法及び処理装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】アンモニア性窒素(NH4−N)を含有する被処理液を、活性汚泥及びアンモニア酸化菌付着の微生物担体が共存する亜硝酸化槽に導入して該被処理液中のアンモニア性窒素の一部を亜硝酸性窒素(NO2−N)に変換した後、固液分離槽にて濃縮分離する亜硝酸化処理プロセスを含むアンモニア性窒素含有被処理液の脱窒処理方法であって、該亜硝酸化槽に導入する被処理液のNH4−N濃度及びM−アルカリ度を測定し、M−アルカリ度/NH4−N比が3.7〜4.4となるように亜硝酸化槽にアルカリまたは酸を注入し、かつ、該亜硝酸化槽のpHが6.0〜6.9となるように曝気風量または曝気風量および該固液分離槽から分離された活性汚泥の返送量の両方を調整する。
【選択図】 図2
Description
しかしながら、一般的に硝化プロセスは以下の反応式に示すように、原水中のNH4−Nは、好気条件において、アンモニア酸化反応および亜硝酸酸化反応を経て、最終的に硝酸性窒素(NO3−N)となる。アンモニア酸化反応と亜硝酸酸化反応はほぼ同時に起こるので、アンモニア酸化反応のみ進行させることは通常困難とされている。
また、特許文献5では、亜硝酸化槽に返送される汚泥量を調整することで、亜硝酸化槽におけるpHを所定値に制御し、亜硝酸化槽内の遊離NH3−Nまたは遊離HNO2を所定値以上に維持し、安定して亜硝酸化処理が得られることが記載されている。
(3)前記亜硝酸化処理プロセスで処理された処理水を、アンモニア脱窒菌付着生物担体を充填したアンモニア脱窒槽に導入し、NH4−Nが電子供与体およびNO2−Nが電子受容体となる独立栄養脱窒菌により脱窒処理することを特徴とする上記(1)又は(2)記載のアンモニア性窒素含有被処理液の脱窒処理方法。
(5)前記アンモニア脱窒槽の酸化還元電位(ORP)をモニターし、該ORPが50mV以上となった時に、アンモニア脱窒槽に有機物を直接添加するか、又は該脱窒槽で得られる窒素ガス(N2)を脱窒槽に循環することを特徴とする上記(3)又は(4)記載のアンモニア性窒素含有被処理液の脱窒処理方法。
(7)前記アンモニア脱窒槽で処理された処理水の一部を前記原水槽に返送する処理水循環ライン、及び前記固液分離槽から分離された活性汚泥の一部を前記原水槽に返送する汚泥返送ラインを有する上記(6)記載の脱窒処理装置。
原水中のM−アルカリ度/NH4−N比率の変化により亜硝酸化処理水のNO2−N/NH4−N比率が大きく変化し、アンモニア脱窒反応に必要なNO2−N/NH4−N比である1.3から大きく外れることがあり、安定した脱窒処理が得られない。上記の従来技術では、原水流量の調整で硝化槽pHを所定値に制御しても、原水M−アルカリ度/NH4−N比率は原水性状に左右されることから、処理水NO2−N/NH4−Nを目標1.3付近に制御することは困難である。
本発明では、亜硝酸化槽において活性汚泥とアンモニア酸化菌付着する生物担体を混合した反応槽を用い、下記のとおりの技術思想に基づき亜硝酸槽のpH調整を行うことを第二の特徴としている。
即ち、pHが6.9以上となれば、曝気風量を増やし、DOを高くすることで生物担体の硝化速度が向上することで、硝化が進行し、pHが低下する。同様に返送汚泥流量を増やせば、一時的に亜硝酸化槽内の活性汚泥濃度が高くなり、亜硝酸化槽の硝化速度向上に寄与してpHが低下する。
同様に亜硝酸化槽pHが6以下となれば、曝気風量を減らしてDOを低くすれば、担体硝化速度が低下し、亜硝酸化槽pHが6以上に上昇する。同時に返送汚泥量を減少すれば、一時的に亜硝酸化槽内の活性汚泥濃度が低下し、亜硝酸化槽の硝化性能が低下し、同様にpHが6以上に上昇することが可能である。
一方、亜硝酸化槽に流入する原水流量が少なくなったり、NH4−N濃度が低下したりする等、NH4−N負荷が所定値より低下した場合でも、pHを6.0〜6.9にし、安定した亜硝酸化処理を得るためには亜硝酸化槽DOをできれば3mg/L以下、好ましくは、2mg/L以下にすることが望ましい。
まず、下水消化汚泥の濃縮脱水ろ液に対し、本発明による処理の一例を、図2に示すフローシートを用いて説明する。
逆に流入水量や原水窒素濃度の低下でNH4−N負荷の低い時にpHが6.0以下となれば、曝気ブロワー9の曝気風量を減らし、亜硝酸化槽のDOを低くすれば、生物担体8の硝化速度が低下して亜硝酸槽pHが6.0以上に回復する。同じく、同時に返送汚泥量14を一時的に減らし、亜硝酸化槽4内の活性汚泥濃度を低下させれば、亜硝酸化槽4内の硝化速度の低下に寄与して槽内pHが上昇する。
従って、流入窒素負荷変動により、亜硝酸化槽pHが6.9以上となれば、亜硝酸化槽DOが4mg/L以上となるように曝気風量を上げることが効果的である。また、亜硝酸化槽4のDOが2mg/L以下の場合には硝化速度が小さいため、pHが6.0以下の場合には、亜硝酸化槽4のDOが2mg/L以下となるように曝気風量を下げることが効果的である。
担体8の形状としては球形、四角形、円筒形の何れの形状でも使用可能であり、有効径も特に限定的ではないが、曝気槽出口の分離スクリーン20により安定して分離するためには、3〜10mm程度が好ましい。担体比重は曝気状態において均一に流動可能となる1.001〜1.05であるものが好ましい。また、担体充填量は均一に混合流動可能となる10〜30V%であることが望ましい。
担体17の形状としては球形、四角形、円筒形の何れの形状でも使用可能であり、有効径は特に限定的ではないが、脱窒槽16出口の分離スクリーン21により安定して分離するためには、3〜10mm程度が好ましい。担体として表面に微細孔径を多く有するもの、内部中空であるスポンジ、表面に無数の凹凸を有するものがアンモニア脱窒菌の付着固定が速く、短期間で高い脱窒性能が得られる。さらに長期間、脱窒槽内アンモニア脱窒菌を高濃度に維持できることから、安定した脱窒性能が得られる。
担体比重は嫌気状態において撹拌より均一流動できる1.00〜1.10であるものが好ましい。担体充填量は脱窒槽内において局部堆積のないように10〜30V%とすることが望ましい。
一方、フロック形成菌の増殖速度はアンモニア脱窒菌より速いため、有機物15の添加量が多いとアンモニア脱窒菌よりフロック形成菌が多く増殖し、脱窒槽16内の脱窒菌比率が低下することから、有機物添加量はなるべく少ないほうが好ましい。従って、有機物15の添加後に脱窒槽16のORPが50mV以下となれば、添加を停止する。
アンモニア脱窒処理水22の一部を必ずしも、原水槽1に循環する必要はないが、NH4−N濃度の高い原水に対しては、NH4−N濃度及びNO2−N濃度の低減したアンモニア脱窒処理水22を原水槽に循環することにより、亜硝酸化槽4に流入する被処理水3のNH4−N濃度が低くなり、亜硝酸化槽4の処理が安定する。例えば、畜糞廃液のメタン発酵液や濃縮汚泥や生ごみのメタン発酵液脱水ろ液等、原液NH4−N濃度が1500mg/L以上であり、このまま、部分亜硝酸化処理後に亜硝酸化槽に残留するNH4−N濃度及びNO2−N濃度はそれぞれ約600〜900mg/Lと高くなる。この状態ではNH4−N由来の遊離NH3とNO2−N由来の遊離HNO2の何れも毒性が強くなり、好ましくない。NO2−N濃度が800mg/L以上の場合で、しかもpHが7以下の場合には、NO2−Nの毒性強度がアンモニア酸化菌に対しても悪影響を及ぼすため、アンモニア酸化菌の活性が低下し、安定した部分亜硝酸化が得られず、処理性能の悪化を招く要因となる。この場合に、NH4−N濃度とNO2−N濃度の低いアンモニア脱窒処理水22の一部を原水槽2に循環すれば(循環ライン23)、被処理液3中のNH4−N濃度が低減でき、亜硝酸化槽内のNO2−N濃度とNH4−N濃度がアンモニア酸化菌活性に悪影響を及ぼさない範囲となり、安定した亜硝酸化処理を得ることができる。さらにアンモニア脱窒処理水22のM−アルカリ度が高く、M−アルカリ度/NH4−N比が4.4より高いことが多いため、M−アルカリ度/NH4−N比が3.7以下と該比が小さい原水の場合には、M−アルカリ度の補給となり、亜硝酸化槽に注入するアルカリを低減することができる。
図2に示す処理フローに従って、下水消化汚泥脱水ろ液のアンモニア脱窒処理を行った。表1に本実施例1の処理条件を示す。
表2に実施例1において、約1年間連続通水処理期間中、原水、亜硝酸化処理水及びアンモニア脱窒処理水質の一例を示す。
アンモニア脱窒処理において、流入亜硝酸化処理水NO2−N/NH4−Nが1.3とアンモニア脱窒反応に必要な比率にほぼ一致している。この結果、脱窒処理水NH4−N及びNO2−Nがそれぞれ、10.5mg/L、12.3mg/Lといずれも低い。T−Nが107.8mg/Lとなり、流入原水T−Nに対する除去率が87.3%得られた。
実施例1と同一な下水消化汚泥脱水ろ液を原水1として用い、原水に対してNaOH注入によるM−アルカリ度/NH4−N調整を行わず、亜硝酸化槽4のpHが7.5となるようにNaOH注入による制御を行った。また、曝気風量及び汚泥返送率はともに一定とした。他の条件は実施例1と同一とした。
表3に比較例1の原水及び処理水水質結果の一例を示す。
上記のように亜硝酸化槽において安定した亜硝酸化処理ができず、硝化が硝酸型硝化となってしまったことから、アンモニア脱窒槽では処理水NO3−Nが835mg/Lと高く、処理水T−Nも835mg/Lと原水T−Nとほぼ同程度となり、窒素除去率が僅か2%程度であった。
原水は実施例1と同様なものを用いた。本比較例では、原水M−アルカリ度/NH4−N調整及び亜硝酸化槽pH制御の何れも実施しなかった。亜硝酸化槽のNH4−N負荷及びアンモニア脱窒槽T−N負荷等は実施例1と同じとした。
表4に比較例2の原水及び処理水水質結果の一例を示す。
アンモニア脱窒処理では、処理水NH4−Nが145mg/Lと高いため、処理水T−Nが229mg/Lとなり、原水に対する除去率は73%に止まった。
上記のように原水M−アルカリ度/NH4−Nを調整しなかった場合、亜硝酸化処理水のNO2−N/NH4−Nがアンモニア脱窒反応に必要な1.3から大きく外れるため、アンモニア脱窒ではNH4−Nが多く残留し、脱窒処理水T−Nが高くなり、良好な脱窒性能が得られなかった。
比較例3の原水も、実施例1と同様なものを用いた。また、原水に対し、M−アルカリ度/NH4−N比が4.0となるように亜硝酸化槽にNaOHを注入した。しかし、実施例1のように亜硝酸化槽pHが6.0〜6.9となるように曝気風量の制御を実施せず、ほぼ一定の風量で曝気した。なお、返送汚泥量は実施例1と同様にpHが6.0〜6.9となるように返送率を変化させた。
表5に比較例3の原水及び処理水水質結果の一例を示す。
比較例3では、亜硝酸化槽pHが6.9以上と高い場合において、活性汚泥返送量を上げても、曝気風量が増加せず一定であったため、硝化性能に大きく寄与する担体の硝化能力が向上せず、M−アルカリ度が残留し、NH4−Nが高くなった。この結果、pHが7.3と実施例1より高く、NO2−Nが365mg/Lと実施例1より低いことから、遊離HNO2が実施例1より低下し、亜硝酸化酸化菌に対する遊離HNO2毒性が低下したため、亜硝酸酸化菌の活性がやや増加し、処理水NO3−Nが72mg/Lに増加した。
亜硝酸化処理が安定せず、良好な処理水が得なれなかったことから、アンモニア脱窒槽処理水でNH4−Nが132mg/L、NOX−Nが147mg/Lと大きく残留し、T−Nが281mg/Lと高く、原水に対するT−N除去率は67%に止まった。
比較例4の原水も、実施例1と同様なものを用いた。また、原水に対し、M−アルカリ度/NH4−N比が4.0となるように亜硝酸化槽にNaOHを注入した。しかし、実施例1のように亜硝酸化槽pHが6.0〜6.9となるように曝気風量及び返送汚泥流量調整の何れも実施せず、返送率が原水量に対し30%とほぼ一定であった。
表6に比較例4の原水及び処理水水質結果の一例を示す。
比較例4では、一時的に亜硝酸化槽流入NH4−N負荷の増加或は亜硝酸化槽硝化担体の硝化能力が低下し、pHが6.9以上と上昇した場合でも、曝気風量や返送汚泥量が一定であるため、亜硝酸化槽内担体及び活性汚泥の硝化能力が増加せず、必要な硝化能力が不足して処理水M−アルカリ度やNH4−Nの上昇となった。また、pHが7.6と実施例1より高く、NO2−Nが285mg/Lと実施例1より低いことから、遊離HNO2が実施例1より低下し、亜硝酸化酸化菌に対する遊離HNO2毒性が低下したため、亜硝酸酸化菌の活性がやや増加し、処理水NO3−Nが85mg/Lに増加した。
亜硝酸化処理が安定せず、良好な処理水が得られなかったことから、アンモニア脱窒槽処理水でNH4−Nが292mg/L、NOX−Nが146mg/Lと大きく残留し、T−Nが438mg/Lと高く、原水に対するT−N除去率は48%に止まった。
実施例2は畜糞廃液のメタン発酵分離液に対する本願発明適用の一例である。表7に実施例2の処理条件を示す。
原水に対し、実施例1と同様にM−アルカリ度/NH4−N比が4.0となるように亜硝酸化槽にNaOHを注入した。また、亜硝酸化槽pHが6.0〜6.9となるように曝気風量及び返送汚泥流量の調整を実施した。
表8に実施例2の流入原水と原水槽原水、亜硝酸化槽処理水と脱窒槽処理水水質の一例を示す。
亜硝酸化処理では、処理水NH4−Nが535mg/L、NO2−Nが705mg/Lとなり、NO2−N/NH4−Nが1.3となり、アンモニア脱窒必要量1.32に近い値が得られた。処理水NOX−Nに対するNO2−N比が98.6%となり、安定した亜硝酸化処理が得られた。
アンモニア脱窒処理では、流入する亜硝酸化処理水NO2−N/NH4−Nが1.3と目標値にほぼ同じとなっていることから、処理水NH4−Nが8.5mg/L、NO2−Nが15mg/Lと何れも低い値となった。また、NOX−Nが150mg/Lと低く、T−Nが159mg/Lとなり、流入原水に対する除去率が約93.8%となった。
実施例2と同一な畜糞廃液メタン発酵分離液を用いた。ここでは、実施例2と異なり、原水槽には流入原水のみ貯留し、脱窒処理水の循環及び返送汚泥の注入は実施しなかった。他の条件は実施例2と同じとした。
表9に比較例2の原水及び処理水水質の一例を示す。
アンモニア脱窒槽では、流入亜硝酸化処理水のNO2−N/NH4−Nが0.7しかなく、NH4−Nが1520mg/Lと高いため、脱窒進行しても、NH4−Nが常時750mg/L以上と高く残留することから、アンモニア脱窒菌にも有毒の遊離NH3が高く、アンモニア脱窒菌の活性が徐々に低下した結果、アンモニア脱窒処理水が最終的にNH4−Nで1500mg/L、NO2−Nで1015mg/Lとなった。これは流入する亜硝酸化処理水とほぼ同程度であり、脱窒性能が全く得られなかった。
上記のように高濃度NH4−N原水を希釈せず、直接亜硝酸化槽とアンモニア脱窒槽に導入して部分亜硝酸処理及び脱窒処理を行っても、高濃度NH4−N残留で毒性の高い遊離NH3が高く、アンモニア酸化菌及び脱窒菌のいずれも大きく毒性の影響によりその活性が低下若しくは停止し、安定した処理が得られなかった。
すなわち、亜硝酸化処理槽に、活性汚泥とともにアンモニア酸化菌付着の微生物担体と活性汚泥を共存させることで、亜硝酸化槽内のアンモニア酸化菌が高濃度に保持できることから、高いNH4−N負荷が得られるとともに、亜硝酸酸化層内の曝気風量を調整することにより亜硝酸化槽のpHを調整することができることが分かった。また、アンモニア脱窒槽に供給する亜硝酸化処理水のDOが低いほど、アンモニア脱窒槽への持ち込みDOが少なく、脱窒活性への悪影響が少ない。従って、沈殿池にて活性汚泥と固液分離した亜硝酸化処理水DOが亜硝酸化槽DOより低いと、アンモニア脱窒槽へのDO持込が少なくなり、アンモニア脱窒槽の処理性能が安定して得られる。
2:原水槽
3:被処理液
4:亜硝酸化槽
5:中和剤
6:亜硝酸化槽pH計
7:DO計
8:亜硝酸化担体
9:曝気ブロワー
10:亜硝酸化槽流出液
11:沈殿池(固液分離槽)
12:亜硝酸化処理水
13:排泥ライン(余剰汚泥)
14:返送汚泥
15:添加剤
16:アンモニア脱窒槽
17:脱窒担体
18:ORP計
19:アンモニア脱窒槽pH計
20:亜硝酸化槽分離スクリーン
21:アンモニア脱窒槽分離スクリーン
22:アンモニア脱窒処理水
23:循環液
24:原水槽返送汚泥
Claims (7)
- アンモニア性窒素(NH4−N)を含有する被処理液を、活性汚泥及びアンモニア酸化菌付着の微生物担体が共存する亜硝酸化槽に導入して該被処理液中のアンモニア性窒素(NH4−N)の一部を亜硝酸性窒素(NO2−N)に変換した後、固液分離槽にて濃縮分離する亜硝酸化処理プロセスを含むアンモニア性窒素含有被処理液の脱窒処理方法であって、該亜硝酸化槽に導入する被処理液のNH4−Nの濃度(mg/L)及びM−アルカリ度(mg/L)を測定し、M−アルカリ度/NH4−N比が3.7〜4.4となるように亜硝酸化槽にアルカリまたは酸を注入し、かつ、該亜硝酸化槽のpHが6.0〜6.9となるように曝気風量または曝気風量および該固液分離槽から分離された活性汚泥の返送量の両方を調整することを特徴とするアンモニア性窒素含有被処理液の脱窒処理方法。
- 前記亜硝酸化槽処理水のNH4−Nの濃度及びNO2−Nの濃度をモニターし、NO2−N/NH4−Nの濃度比(NO2−N/NH4−N比)が1.3以下の時は亜硝酸化槽へのアルカリ注入量を増加するか又は酸注入量を減少させ、NO2−N/NH4−N比が1.3以上の時はアルカリ注入量を減少するか又は酸注入量を増加することを特徴とする請求項1記載のアンモニア性窒素含有被処理液の脱窒処理方法。
- 前記亜硝酸化処理プロセスで処理された処理水を、アンモニア脱窒菌付着生物担体を充填したアンモニア脱窒槽に導入し、NH4−Nが電子供与体およびNO2−Nが電子受容体となる独立栄養脱窒菌により脱窒処理することを特徴とする請求項1又は2記載のアンモニア性窒素含有被処理液の脱窒処理方法。
- 前記アンモニア脱窒槽で処理された処理水及び前記固液分離槽から分離された活性汚泥の一部を、前記亜硝酸化槽に該被処理水を導入するための原水槽に返送することを特徴とする請求項3に記載のアンモニア性窒素含有被処理液の脱窒処理方法。
- 前記アンモニア脱窒槽の酸化還元電位(ORP)をモニターし、該ORPが50mV以上となった時に、アンモニア脱窒槽に有機物を直接添加するか、又は該脱窒槽で得られる窒素ガス(N2)を脱窒槽に循環することを特徴とする請求項3又は4記載のアンモニア性窒素含有被処理液の脱窒処理方法。
- 原水槽と、該原水槽から導入される被処理水中のアンモニア性窒素(NH4−N)の一部を活性汚泥及びアンモニア酸化菌付着の微生物担体の存在下で亜硝酸性窒素(NO2−N)に変換する亜硝酸化槽と、該亜硝酸化槽からの流出液から活性汚泥を分離する固液分離槽と、該固液分離槽から分離された活性汚泥の一部を該亜硝酸化槽に返送する汚泥返送ラインと、該固液分離槽からの流出液をNH4−Nが電子供与体およびNO2−Nが電子受容体となる独立栄養脱窒菌により脱窒処理するアンモニア脱窒槽とを有する装置であって、該亜硝酸化槽に導入する被処理液のNH4−Nの濃度(mg/L)及びM−アルカリ度(mg/L)を測定する測定計を具備し、該測定値に応じてM−アルカリ度/NH4−N比が3.7〜4.4となるように該亜硝酸化槽にアルカリまたは酸を注入する機構と、該亜硝酸化槽にpH計を具備し、該pH計の測定値に応じてpHが6.0〜6.9となるように曝気風量または曝気風量および該亜硝酸槽への汚泥返送量を調整する機構とを備えたアンモニア性窒素含有処理液の脱窒処理装置。
- 前記アンモニア脱窒槽で処理された処理水の一部を前記原水槽に返送する処理水循環ライン、及び前記固液分離槽から分離された活性汚泥の一部を前記原水槽に返送する汚泥返送ラインを有する請求項6記載の脱窒処理装置。
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