JP2012013257A - 焼成炉 - Google Patents
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Abstract
【課題】焼成時間を容易に制御可能であり、粉末材料の焼きムラを減少させることが可能な焼成炉を提供する。
【解決手段】炉心管たるキルン3は、円筒形の外チューブ10と、内チューブ11とを備えている。内チューブ11は、複数の粉末収容容器12を備えている。各容器12は、筒状部12Aおよび底面部12Bを備えている。最上位の容器12以外の各容器12の筒状部12Aには、ガス排気孔12cが形成されている。また、各底面部12Bには、切欠き12dが形成されている。そして、切欠き12dと筒状部12Aの内周面とにより連通孔12eが提供されている。ガス排気孔12cは、切欠き12dの上方に形成されている。各容器12は、互いに隣合う底面部12Bに形成された切欠き12dが、内チューブ11の軸方向において互いに重ならないように連結されている。
【選択図】図2
【解決手段】炉心管たるキルン3は、円筒形の外チューブ10と、内チューブ11とを備えている。内チューブ11は、複数の粉末収容容器12を備えている。各容器12は、筒状部12Aおよび底面部12Bを備えている。最上位の容器12以外の各容器12の筒状部12Aには、ガス排気孔12cが形成されている。また、各底面部12Bには、切欠き12dが形成されている。そして、切欠き12dと筒状部12Aの内周面とにより連通孔12eが提供されている。ガス排気孔12cは、切欠き12dの上方に形成されている。各容器12は、互いに隣合う底面部12Bに形成された切欠き12dが、内チューブ11の軸方向において互いに重ならないように連結されている。
【選択図】図2
Description
本発明は、焼成炉に関し、特にセラミック材料を焼成するための焼成炉に関する。
従来からセラミック粉末材料を焼成するための焼成炉の様々な構成が提案されている。例えば、鉛直方向に沿って設けられた炉心管と、その周囲に配置されたヒータと、粉末材料を供給する材料投入装置とを備える焼成炉が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
そして、特許文献1の焼成炉では、材料投入装置から粉末材料を炉心管の内部に向けて投入し、ヒータにより加熱された炉心管内部で落下させることにより、粉末材料の焼成を行っている。
しかし従来の焼成炉では、炉心管内部において、粉末材料を落下させる構成であるので、焼成時間を制御することが困難であり、粉末材料を十分に焼成することができなかった。
そこで、本発明は、焼成時間を容易に制御可能であり、粉末材料の焼きムラを減少させることが可能な焼成炉を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、筒状部と、筒状部の軸方向において筒状部の内部空間を複数の小部屋に分割する複数の仕切り板とを有し、軸心が鉛直方向および水平方向に対して傾斜した炉心管と、炉心管を軸心を中心に回転させる回転手段とを備え、各仕切り板には切欠きが形成されて、切欠きと筒状部の内周面とにより互いに隣接する小部屋を連通させる連通孔が提供され、互いに隣合う該仕切り板に形成された切欠きは、筒状部の軸方向において互いに重ならないように形成されている焼成炉を提供している。
かかる構成によれば、粉末材料を小部屋に収容させることができるので、粉末材料の焼成を所望の時間行うことができる。換言すれば、粉末材料の焼成時間を容易に制御することができる。また、小部屋ごとに焼成条件を設定することができ、粉末材料を上方の小部屋から下方の小部屋への落下時に攪拌させることができる。また、小部屋で粉末材料を焼成しながら、炉心管を往復回転させることにより、粉末材料を小部屋内で攪拌することができ、粉末材料の焼きムラを減少させることができる。
ここで、複数の小部屋ごとに温度設定可能な加熱手段を備えること好ましい。
かかる構成によれば、小部屋ごとに異なる温度に設定して、温度プロファイル設定をすることができる。
更に、互いに隣合う該仕切り板の切欠きは、軸心に関して互いに反対側に形成されていることが好ましい。
かかる構成によれば、一の連通孔が、対応する仕切り板の下側に位置するときは、他の連通孔は、対応する底面部の上側に位置することとなる。よって、粉末材料が、一の小部屋から他の小部屋へ一の連通孔を介して落下する際に、粉末材料は他の小部屋の下側の小部屋へ落ちることなく、他の小部屋内に収容される。従って、粉末材料の全てを他の小部屋内において所望の温度で焼成することができる。
また、筒状部には複数のガス排気孔が形成され、各ガス排気孔は、互いに隣合う仕切り板の間であって、かつ切欠きの上方に形成されていることが好ましい。
かかる構成によれば、各小部屋内を所望のガス雰囲気にすることができ、良好な焼成を行うことができる。
本発明の焼成炉によれば、焼成時間を容易に制御可能であり、粉末材料の焼きムラを減少させることがができる。
本発明の焼成炉の第1の実施の形態について図1から図3に基づき説明する。図1に示すように、焼成炉1は、炉体2と、キルン3と、ヒータ4と、回転手段5と、ホッパー6と、電磁フィーダ7と、材料回収容器8とを備えている。炉体2は、断熱材により構成されている。なお、炉体2の内部は、外側からは見えないが、説明のため図1においては内部を図示している。
焼成炉たるキルン3は、炉体2に対し傾動可能に設けられており、キルン3の上下両端部は、それぞれ炉体2から突出している。次に、図2を参照して、キルン3の詳細な構造について説明する。炉心管たるキルン3は、円筒形の外チューブ10と、内チューブ11とを備えている。外チューブ10は、セラミック材料(例えば、ハイアルミナ)により構成され、外チューブ10には、複数のガス排気孔10aが形成されている。内チューブ11は、セラミック材料(例えば、ハイアルミナ)により構成され、外チューブ10内に挿入されている。よって、キルン3は二重構造をなしている。
また、内チューブ11は、複数の粉末収容容器12を備えている。各容器12は、有底円筒形であり、筒状部12Aおよび底面部12Bを備えている。最上位の容器12以外の各容器12の筒状部12Aには、ガス排気孔12cが形成されている。また、各底面部12Bには、切欠き12dが形成されている。そして、切欠き12dと筒状部12Aの内周面とにより連通孔12eが提供されている。ガス排気孔12cは、内チューブ11の軸方向における切欠き12dの上方に形成されている。
また、各容器12は、その軸心に沿って互いに連結された状態で外チューブ10内に配置されている。また、各容器12が連結された状態で、底面部12Bは、内チューブ11の内部空間を複数の小部屋12fに分割している。よって、底面部12Bは、内チューブ11の内部空間を複数の小部屋12fに分割する仕切り板として機能する。そして、各連通孔12eにより、互いに隣接する小部屋12fは連通される。また、各容器12は、互いに隣合う底面部12Bに形成された切欠き12dが、内チューブ11の軸方向において互いに重ならないように連結されている。本実施の形態では、互いに隣合う底面部12Bに形成された切欠き12dは、内チューブ11の軸心に関して互いに反対側に位置している。すなわち、互いに隣合う底面部12Bの連通孔12eは、内チューブ11の軸心に関して、互いに180°反対側に提供されている。
また、各容器12が外チューブ10内に配置された状態で、各筒状部12Aに形成されたガス排気孔12cと、外チューブ10に形成されたガス排気孔10aは、互いに重なっており、これにより各小部屋12fは、外部空間と連通している。
ヒータ4は、炉体2内に設けられており、内チューブ11の複数の小部屋12fごとに温度設定可能に構成されている。
回転手段5は、駆動モータ5Aと、軸受5Bと、ベルト5Cと、フリーローラ5Dとを備えている。駆動モータ5Aは、インバータ制御で正転逆転可能であり、キルン3の上端近傍に設けられている。また、駆動モータ5Aは、図示せぬ出力軸およびプーリを有している。軸受5Bは、キルン3の上端部に3つ設けられている。軸受5Bの一つには、プーリ5Eが設けられており、ベルト5Cは、当該プーリ5Eおよび駆動モータ5Aの図示せぬプーリに装着されている。フリーローラ5Dは、キルン3の下端に2つ設けられている。駆動モータ5Aの駆動力は、図示せぬ出力軸、プーリ、ベルト5C、プーリ5E、および軸受5Bを介して、キルン3に伝達され、これによりキルン3は、軸受5Bおよびフリーローラ5Dに支持されて、軸心を中心に回転する。
また、ホッパー6および電磁フィーダ7は、キルン3の上方に設けられており、キルン3に対しセラミック粉末材料を供給する。また、材料回収容器8は、キルン3の下方に設けられており、キルン3から排出される焼成後のセラミック粉末材料を回収する。
次に、本実施の形態の焼成炉1における、セラミック粉末材料の焼成工程について図3を参照して説明する。なお、図3の(a)〜(f)において、キルン3を簡略化して図示し、図2の各小部屋12fを、上側から順に第1小部屋12f1、第2小部屋12f2、第3小部屋12f3、および第4小部屋12f4、図2の連通孔12eを上側から順に第1連通孔12e1、第2連通孔12e2、第3連通孔12e3、および第4連通孔12e4として説明する。また、ヒータ4(図2)によって、第1小部屋12f1は600℃に、第2小部屋12f2は1000℃に、第3小部屋12f3は1210℃に、第4小部屋12f4は600℃に維持されている。
図3(a)では、キルン3の軸心は、鉛直方向および水平方向に対して傾斜した状態に配置されている。そして、第1連通孔12e1は、対応する底面部12Bの上側に位置している。言い換えると、第1連通孔12e1は、第1連通孔12e1を提供する底面部12Bの面上において最上部に位置している。また、上記のように、互いに隣合う底面部12Bの連通孔12eは、キルン3の軸心に関して、互いに180°反対側に提供されているので、第2連通孔12e2は対応する底面部12Bの下側に、第3連通孔12e3は対応する底面部12Bの上側に位置し、第4連通孔12e4は対応する底面部12Bの下側に位置する。
この状態で、ホッパー6(図1)および電磁フィーダ7(図1)から第1小部屋12f1に粉末材料Aが投入される。上記のように第1連通孔12e1が対応する底面部12Bの上側に位置しているので、粉末材料Aは第2小部屋12f2へ落ちることなく、第1小部屋12f1内に収容される。そして、粉末材料Aは、第1小部屋12f1(600℃)で所定時間加熱される。粉末材料Aが加熱されている間、キルン3は、回転手段5(図1)によりその軸心を中心として、粉末材料Aが第1連通孔12e1から落下しないように往復回転を行い、粉末材料Aを攪拌する。加熱中に粉末材料Aから発生するH20ガスおよびCO2ガスは、キルン3の上端の開口より外部に排気される。そして、所定時間経過後、キルン3は、回転手段5により、第1挿通孔12e1が対応する底面部12Bの下側に位置するところまで回転する。
これにより、図3(b)に示すように、粉末材料Aは、第1連通孔12e1を介して第2小部屋12f2へ落下する。回転により第2連通孔12e2は、対応する底面部12Bの上側に位置するので、粉末材料Aは第3小部屋12f3へ落ちることなく、第2小部屋12f2内に収容される。そして、粉末材料Aは、第2小部屋12f2(1000℃)で所定時間加熱される。粉末材料Aが加熱されている間、キルン3は、回転手段5によりその軸心を中心として、粉末材料Aが第2連通孔12e2から落下しないように往復回転を行う。加熱中に粉末材料Aから発生するH20ガスおよびCO2ガスは、第2小部屋12f2のガス排気孔10a、12cより外部に排気される。そして、所定時間経過後、キルン3は、回転手段5により、第2挿通孔12e2が対応する底面部12Bの下側に位置するところまで回転する。
これにより、図3(c)に示すように、粉末材料Aは、第2連通孔12e2を介して第3小部屋12f3へ落下する。これと同時に、ホッパー6および電磁フィーダ7から第1小部屋12f1に粉末材料Aと同様の材料からなる粉末材料Bが投入される。そして、粉末材料Aは第3小部屋12f3(1210℃)で、粉末材料Bは第1小部屋12f1(600℃)で、所定時間加熱される。粉末材料Aおよび粉末材料Bが加熱されている間、キルン3は、回転手段5によりその軸心を中心として、粉末材料Aが第3連通孔12e3から落下しないように、且つ粉末材料Bが第1連通孔12e1から落下しないように往復回転を行う。加熱中に粉末材料Aおよび粉末材料Bから発生するH20ガスおよびCO2ガスは、それぞれ第3小部屋12f3のガス排気孔10a、12cおよびキルン3の上端の開口より外部に排気される。そして、所定時間経過後、キルン3は、回転手段により、第1連通孔12e1および第3連通孔12e3がそれぞれ対応する底面部12Bの下側に位置するところまで回転する。
これにより、図3(d)に示すように、粉末材料Aは第3連通孔12e3を介して第4小部屋12f4に落下し、粉末材料Bは第1連通孔12e1を介して第2小部屋12f2に落下する。粉末材料Aは第4小部屋12f4(600℃)で所定時間冷却され、粉末材料Bは第2小部屋12f2(1000℃)で所定時間加熱される。粉末材料Aが冷却および粉末材料Bが加熱されている間、キルン3は、回転手段5によりその軸心を中心として、粉末材料Aが第4連通孔12e4から落下しないように、且つ粉末材料Bが第2連通孔12e2から落下しないように往復回転を行う。加熱中に粉末材料Aおよび粉末材料Bから発生するH20ガスおよびCO2ガスは、それぞれ第4小部屋12f4および第2小部屋12f2のガス排気孔10a、12cより外部に排気される。そして、所定時間経過後、キルン3は、回転手段により、第2連通孔12e2および第4連通孔12e4がそれぞれ対応する底面部12Bの下側に位置するところまで回転する。
これにより、図3(e)に示すように、粉末材料Aは第4連通孔12e4を介して落下し材料回収容器8に回収され、粉末材料Bは第2連通孔12e2を介して第3小部屋12f3に落下する。これと同時に、ホッパー6および電磁フィーダ7から第1小部屋12f1に粉末材料Cが投入される。そして、粉末材料Bおよび粉末材料Cは、上記図3(c)に基づき説明したのと同様に、加熱、キルン3の往復回転、ガスの排気が行われ、所定時間経過後、キルン3は、回転手段により、第1連通孔12e1および第3連通孔12e3は、それぞれ対応する底面部12Bの下側に位置するところまで回転する。
これにより、図3(f)に示すように、粉末材料Bは第3連通孔12e3を介して第4小部屋12f4に落下し、粉末材料Cは第1連通孔12e1を介して第2小部屋12f2に落下する。このようにして、粉末材料は、順次投入・焼成され、材料回収容器8(図1)に回収される。
以上のように、キルン3は、鉛直方向および水平方向に対して傾斜し、キルン3の内チューブ21は、底面部12Bにより複数の小部屋12fに分割され、キルン3を回転させる回転手段5を備え、互いに隣合う底面部12Bに形成された切欠き12d(連通孔12e)は、内チューブ11の軸方向において互いに重ならないように位置しているので、粉末材料を小部屋12fに収容させることができ、粉末材料の焼成を所望の時間行うことができる。換言すれば、本実施の形態の焼成炉1によれば、粉末材料の焼成時間を容易に制御することができる。また、小部屋12fごとに焼成条件を設定することができ、粉末材料を上方の小部屋12fから下方の小部屋12fへの落下時に攪拌させることができる。また、小部屋12fで粉末材料を焼成しながら、キルン3を往復回転させることにより、粉末材料を小部屋12f内で攪拌することができ、粉末材料の焼きムラを減少させることができる。
また、ヒータ4は、複数の小部屋12fごとに温度設定可能に構成されているので、小部屋12fごとに異なる温度に設定して、温度プロファイル設定をすることができる。
また、互いに隣合う底面部12Bに形成された切欠き12d(連通孔12e)は、内チューブ11の軸心に関して互いに反対側に位置しているので、図3(b)に示すように、第1連通孔12e1が対応する底面部12Bの下側に位置するときは、第2連通孔12e2が対応する底面部12Bの上側に位置することとなる。よって、粉末材料Aが、第1小部屋12f1から第2小部屋12f2へ第1連通孔12e1を介して落下する際に、粉末材料Aは第3小部屋12f3へ落ちることなく、第2小部屋12f2内に収容される。従って、粉末材料Aの全てを第2小部屋12f2内において所望の温度で焼成することができる。
また、各小部屋12fに対応して、ガス排気孔10a、12cが形成されているので、各小部屋12f内を所望のガス雰囲気にすることができ、良好な焼成を行うことができる。
次に、本発明の焼成炉の第2の実施の形態について図4に基づき説明する。第2の実施の形態の焼成炉は、第1の実施の形態と比較して内チューブの形状のみが異なるため、内チューブについてのみ説明を行う。図4(a)に示すように第2の実施の形態における内チューブ111は、筒状部112および複数の仕切り板113を備えている。筒状部112には、複数のスリット112aが形成されており、各スリット112aには、仕切り板113が挿入可能に構成されている。また、筒状部112には、その軸方向において互いに隣合うスリット120aの間に、それぞれガス排気孔112bが形成されている。
各仕切り板113は略円盤状をなし、径方向における一端から他端に向かって徐々に厚さが減少する形状をなしている。また、各仕切り板113には切欠き113aが形成されている。そして、図4(b)に示すように、各仕切り板113が対応するスリット112aに挿入された状態で、切欠き113aと筒状部112の内周面とにより連通孔112cが提供されている。また、各仕切り板113が対応するスリット112aに挿入されることにより、筒状部112の内部空間は複数の小部屋112dに分割される。そして、各連通孔112cによって、互いに隣接する小部屋112dは連通される。
また、各仕切り板113が対応するスリット112aに挿入された状態で、ガス排気孔112bは、互いに隣合う仕切り板113の間であって、内チューブ111の軸方向における切欠き113aの上方に位置している。さらに、当該状態において、切欠き113aの位置は、筒状部112の軸方向において互いに重ならないように構成されている。本実施の形態では、互いに隣合う仕切り板113に形成された切欠き113aは、筒状部112の軸心に関して互いに反対側に位置している。すなわち、互いに隣合う連通孔112cは、筒状部112の軸心に関して、互いに180°反対側に提供されている。
また、内チューブ111が外チューブ20(図2(a))内に配置された状態で、各ガス排気孔112bと、外チューブに形成されたガス排気孔10aは、互いに対向するように構成されている。よって、各小部屋112dは、外部空間と連通している。
第2の実施の形態の内チューブ111を用いて粉末材料の焼成を行っても、第1の実施の形態における効果と同様の効果を奏する。
尚、本発明の焼成炉は、上述した実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載した範囲で種々の変形や改良が可能である。例えば、第2の実施の形態において、筒状部112と仕切り板113は、互いに別体に構成されていたが、一体に構成されていても良い。また、必要に応じてキルン3の傾斜角度を変更しても良い。具体的には、焼きムラの発生しにくい粉末材料に対しては、キルン3を鉛直方向に対して45°傾けて、より多くの粉末材料が充填されるようにし、焼きムラの発生しやすい粉末材料に対しては、キルン3を鉛直方向に対してあまり傾けない状態にして、少量の粉末材料を投入するようにする。これにより、焼きムラの発生しにくい粉末材料に対しては、一度に多量の粉末材料を焼成することができ、焼きムラの発生しやすい粉末材料に対しては、均一な焼成を行うことができる。
1 焼成炉
3 キルン
4 ヒータ
5 回転手段
10 外チューブ
10a ガス排気孔
11、111 内チューブ
12 容器
12A、112 筒状部
12B 底面部
12c、112b ガス排気孔
12d、113a 切欠き
12e、112c 連通孔
12f、112d 小部屋
113 仕切り板
3 キルン
4 ヒータ
5 回転手段
10 外チューブ
10a ガス排気孔
11、111 内チューブ
12 容器
12A、112 筒状部
12B 底面部
12c、112b ガス排気孔
12d、113a 切欠き
12e、112c 連通孔
12f、112d 小部屋
113 仕切り板
Claims (4)
- 筒状部と、該筒状部の軸方向において該筒状部の内部空間を複数の小部屋に分割する複数の仕切り板とを有し、軸心が鉛直方向および水平方向に対して傾斜した炉心管と、
該炉心管を該軸心を中心に回転させる回転手段と、を備え、
各仕切り板には切欠きが形成されて、該切欠きと該筒状部の内周面とにより互いに隣接する小部屋を連通させる連通孔が提供され、互いに隣合う該仕切り板に形成された該切欠きは、該筒状部の軸方向において互いに重ならないように形成されていることを特徴とする焼成炉。 - 該複数の小部屋ごとに温度設定可能な加熱手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の焼成炉。
- 互いに隣合う該仕切り板の該切欠きは、該軸心に関して互いに反対側に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の焼成炉。
- 該筒状部には複数のガス排気孔が形成され、各ガス排気孔は、互いに隣合う該仕切り板の間であって、かつ該切欠きの上方に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の焼成炉。
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JP2010147565A JP2012013257A (ja) | 2010-06-29 | 2010-06-29 | 焼成炉 |
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- 2010-06-29 JP JP2010147565A patent/JP2012013257A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20131031 |