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JP2012007337A - 高い階高に対応できる間仕切り壁及びその施工方法 - Google Patents

高い階高に対応できる間仕切り壁及びその施工方法 Download PDF

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JP2012007337A
JP2012007337A JP2010142759A JP2010142759A JP2012007337A JP 2012007337 A JP2012007337 A JP 2012007337A JP 2010142759 A JP2010142759 A JP 2010142759A JP 2010142759 A JP2010142759 A JP 2010142759A JP 2012007337 A JP2012007337 A JP 2012007337A
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receiving groove
runner
wall panel
flange
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JP2010142759A
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Toshihiko Kinugawa
俊彦 衣川
Masami Azuma
政美 東
Tatsukichi Iwashita
龍吉 岩下
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Takenaka Komuten Co Ltd
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Takenaka Komuten Co Ltd
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Abstract

【課題】高い室内に建て込まれる間仕切り壁及びその施工方法を提供する。
【解決手段】室内の天井部2に設置した、下向きにコ字形断面の受け溝3aを有する上部ランナー3は、受け溝3aを形成する一方のフランジ3bが、対面する他方のフランジ3cよりもケンドン式の建て込みが可能なように長く突き出された構成であり、室内の床部4に設置した、上向きにコ字形断面の受け溝5aを有する下部ランナー5は、その受け溝5aが前記上部ランナー3の受け溝3aと上下に相対向する配置とされ、間仕切り壁パネル1は、その下端部が下部ランナー5の受け溝5a内で支持され、同間仕切り壁パネル1の上端部は上部ランナー3の受け溝3aを形成する一方の下方へ長く突き出されたフランジ3bと他方の短いフランジ3cとで形成された受け溝3a内へ一定の呑み込み代mを確保した深さはめ込まれる。
【選択図】図1

Description

この発明は、階高が例えば4m以上と高い室内に建て込まれる間仕切り壁と、及びその施工方法の技術分野に属する。
クリーンルームなどの間仕切り壁としては、階高が例えば7m乃至11mと極めて高い施工例がある。前記のように階高が高い室の間仕切り壁の設置施工に際しては、従来、例えばライトゲージスチール(LGS)を背中合わせに使用するとか、壁ピッチを細かくする、又は支持鉄骨を併設する(内蔵を含む)などの対策を講じて施工している。しかし、いずれの対策法を実施する場合にも、仮設足場を必要とすることには変わりがなく、広大な工場などで仮設足場を用意する場合には、間仕切り壁の施工だけを目的とした専用の足場も必要となる。しかし、前記専用の足場は他の関連工事の支障になり、工程の消化にも悪影響を及ぼすことはもとより、相応の仮設費用が必要になる。
特開平7−18764号公報 特開平11−93306号公報 特開平10−102641号公報
従来、間仕切り壁及びその施工方法としては、種々な技術が開発され提案されている。しかし、本願発明が解決課題とする、階高が4m以上と背が高い間仕切り壁及びその施工方法に関しては、見るべき対案や先行技術が見当たらない。
例えば上記の特許文献1、2には、間仕切り壁及びその施工方法の一般的な先行技術として、天井面と床上面とに夫々下向きコ字形断面の上部ランナーと、及び上向きコ字形断面の下部ランナーとを、各々の受け溝が上下に相対向する配置に設置し、これら上・下部のランナーの受け溝内へスタッドを建て込み、前記スタッドの両面に沿って間仕切り壁面材を取付けて固定する間仕切り壁及びその施工方法が開示されているにすぎない。
なお、上記特許文献2の図1〜図10には、下部ランナーの受け溝を形成する両側のフランジの内面の同じ高さ位置に水平に突き出る棚部が形成され、スタッドの下面は前記棚部の上に載せて建てる構成である点が一応注目される。
また、上記の特許文献3に開示された間仕切り壁も、やはり天井面に下向きコ字形断面の上部ランナーを、床上面に上向きコ字形断面の下部ランナーを、各々の受け溝が上下に相対向する配置に設置し、上・下部ランナーの受け溝内へスタッドを建て込み、前記スタッドの両面に間仕切り壁面材(内装ボード)を取付けて固定した構造と認められる。前記の間仕切り壁面材は、補強材をサンドイッチ構造に挟んだ2枚のボードで構成されている。
要するに、先行技術として見聞される間仕切り壁及びその施工方法は、上記の特許文献1〜3に代表されるように、通常の階高の室に設置される間仕切り壁を如何にして建て込むかを苦心したものでしかなく、本願発明が目的とするように階高が高い室に適用する背の高い間仕切り壁及びその施工を、仮設足場を用意することなく簡易に設置できるように工夫した内容ではない。
本発明の目的は、敢えて例示すると4mを超えて11mに及ぶほどに背が高く、階高の高い室に対応可能な間仕切り壁パネルの設置施工のために仮設足場を用意する必要がなく、間仕切り壁パネルを立て起こしたり、取付け位置への短距離移動のために、せいぜいフォークリフトや天井クレーン、或いは高所作業車を使用する程度の簡易な手法で、背の高い間仕切り壁パネルを上部ランナー及び下部のランナーの受け溝内へ建て込む作業及び固定の作業などができる構造に工夫した間仕切り壁及びその施工方法を提供することである。
本発明の次の目的は、断面がコ字形をなし、天井部と床部へ各々の受け溝を上下に相対向する配置で設置した上部ランナー及び下部ランナーの受け溝内へ、上記の背が高い間仕切り壁パネルを所謂ケンドン式の建て込み方法で効率よく建て込み設置することができ、仮設材及び労働力の削減と、工期の短縮化を図れる構成の間仕切り壁およびその施工方法を提供することである。
上記の課題を解決する手段として、請求項1に記載した発明に係る間仕切り壁は、
高い階高の室に対応可能に背が高い間仕切り壁パネル1を使用した間仕切り壁であって、
前記室内の天井部2に設置した、下向きにコ字形断面の受け溝3aを有する上部ランナー3は、受け溝3aを形成する一方のフランジ3bが、対面する他方のフランジ3cよりもケンドン式の建て込みが可能なように長く突き出された構成であり、
前記室内の床部4に設置した、上向きにコ字形断面の受け溝5aを有する下部ランナー5は、その受け溝5aが前記上部ランナー3の受け溝3aと上下に相対向する配置とされ、
間仕切り壁パネル1は、その下端部が下部ランナー5の受け溝5a内で支持され、同間仕切り壁パネル1の上端部は上部ランナー3の受け溝3aを形成する一方の下方へ長く突き出されたフランジ3bと他方の短いフランジ3cとで形成された受け溝3a内へ一定の呑み込み代mを確保した深さはめ込まれ支持されていることを特徴とする。
請求項2に記載した発明に係る間仕切り壁の施工方法は、
高い階高の室に対応可能に背が高い間仕切り壁パネル1を建て込む間仕切り壁の施工方法であって、
前記室の天井部2の下面へ、下向きにコ字形断面の受け溝3aを形成する一方のフランジ3bが、対面する他方のフランジ3cよりもケンドン式の建て込みが可能に長く突き出された構成の上部ランナー3を設置する工程と、
前記室の床部4に、両側のフランジ5b、5bが上向きにコ字形断面の受け溝5aを形成した構成の下部ランナー5を、その受け溝5aが前記上部ランナー3の受け溝3aと上下に相対向する配置に設置する工程と、
階高が高い室に対応できる、背が高い間仕切り壁パネル1は、その上部を、上部ランナー3の受け溝3aを形成する一方の下方へ長く突き出したフランジ3bの内側面へ持たれ掛からせた傾斜姿勢に仮支持させ、その傾斜姿勢のまま同上部を同フランジ面に沿って滑らせつつ上方へせり上げるケンドン式で受け溝3a内へ差し込み、垂直姿勢に立て起こして同間仕切り壁パネル1の下端部を下部ランナー5の受け溝5a内へ差し入れて支持させる工程とを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、請求項1に記載した間仕切り壁において、
下部ランナー5は、上向きにコ字形断面の受け溝5aを形成する両側のフランジ5b、5bの内面であって、間仕切り壁パネル1の呑み込み代nの深さ位置に、同間仕切り壁パネル1の下端を支持する突出部cが水平に相対峙する配置で設けられており、間仕切り壁パネル1の下端は前記突出部5c上に支持されていることを特徴とする。
請求項1〜3に記載した発明に係る、高い階高の室に対応可能な背が高い間仕切りパネル1を使用した間仕切り壁及び同間仕切り壁の施工方法によれば、床部4へ下部ランナー5を設置する作業に作業上の問題がないことは当然として、階高が4m乃至11mに及ぶほど高い天井部2へ上部ランナー3を取付けて、間仕切りパネル1を立て起こし、その上端部を上部ランナー3内へ嵌め込み固定する作業も、高所作業車13を使用することで、仮設足場を組み立てる必要もなく行うことができる。
そして、上記の例で言えば、背の高さが11mに及ぶ程に背が高い間仕切り壁パネル1のランナー3、5への建て込み作業も、同パネル1を例えば天井クレーン12或いはフォークリフト14を使用して立て起こし、同パネル1の上部を、上部ランナー3の受け溝3aを形成する一方の下方へ長く突き出されたフランジ3bの内面側へ図1に2点鎖線で例示したように持たれ掛からせた傾斜姿勢に仮支持させる。その上で前記傾斜姿勢の間仕切り壁パネル1の上部を前記フランジ3bの面に沿って滑らせつつ上方へ持ち上げる、所謂ケンドン式にて上部ランナー3の受け溝3a内へ差し入れて垂直姿勢に立てる。続いて垂直姿勢とした間仕切り壁パネル1を上部ランナー3の受け溝3aの余裕寸法を利用して持ち上げ、その下端部を同下部ランナー5の受け溝5a内へ嵌め込むことで、建て込みを行うことができる。かくして当該間仕切り壁パネルの下端は下部ランナーの水平な突出部上へ載せて支持させることができる。
上記のとおりで、背の高い間仕切り壁パネル1の建て込み作業のために、仮設足場を設置する必要はなく、仮設足場の組み立てに要する労力を省け、工期の短縮化が図れ、仮設足場資材等の用意に必要な費用の削減を図ることができる。
本発明の間仕切り壁によれば、間仕切り壁パネル1として軽量で断熱性が良好なパネルを採用して実施することが可能である。そして、必要に応じて、上部ランナー3及び下部ランナー5の受け溝3a、5a内の余裕とされる空洞部へグラスウールを充填して、遮音性と保温性が高い構成とすることができる。
また、間仕切り壁パネル1の下端を、下部ランナー5の水平な突出部5cの上へ載せて支持させると、降雨時や施工時の必要で床面に浸水が流れても、間仕切り壁パネル1に直接悪影響が及ぶことは少なく、そして、同浸水は流れ易く、長らく残置する不都合も少ないのである。
本発明による間仕切り壁の垂直断面図であり、間仕切り壁パネルをケンドン式で建て込む要領を併記している。 本発明による間仕切り壁の設置状況を示す正面図である。 背が高い間仕切り壁パネルを立て起こす作業の要領を説明した図である。 背が高い間仕切り壁パネルを立て起こす作業の異なる要領を説明した図である。
本発明は、階高が高い室内に対応できる、背が高い間仕切り壁パネル1を使用した間仕切り壁として実施する。
前記室の天井部2に設置した下向きにコ字形断面の受け溝3aを有する上部ランナー3は、受け溝3aを形成する一方のフランジ3bが、対面する他方のフランジ3cよりもケンドン式の建て込みが可能に長く突き出されている。
前記室の床部4に設置した上向きにコ字形断面の受け溝5aを有する下部ランナー5は、受け溝5aを形成する両側のフランジ5b、5bの背の高さは等しく、同受け溝5aは前記上部ランナー3の受け溝3aと上下に相対向する配置で設置され、両側のフランジ3bの内面には間仕切り壁パネル1の呑み込み代nを確保した位置に、前記間仕切り壁パネル1の下端を支持する突出部5cが水平に相対峙する配置で設けられている。
間仕切り壁パネル1は、その下端部が下部ランナー5の受け溝5a内で支持され、同間仕切り壁パネル1の上端部は上部ランナー3の受け溝3aを形成する一方の下方へ長く突き出されたフランジ3bと他方の短いフランジ3cとで形成された受け溝3a内へ一定の呑み込み代mを確保した長さ嵌め込まれ支持されている。
また、上記の階高が高い室に対応できる、背が高い間仕切り壁パネル1を使用する間仕切り壁の施工方法は、前記室の天井部2の下面へ、下向きにコ字形断面の受け溝3aを形成する一方のフランジ3bが対面する他方のフランジ3cよりもケンドン式の建て込みが可能に長く突き出された構成の上部ランナー3を設置する工程と、
前記室の床部4には、両側のフランジ3b、3bが上向きにコ字形断面の受け溝5aを形成した構成の下部ランナー5を、その受け溝5aが前記上部ランナー3の受け溝3aと上下に相対向する配置に設置する工程と、
階高が高い室に対応できる、背が高い間仕切り壁パネル1は、その上部を、上部ランナー3の受け溝3aを形成する一方の下方へ長く突き出したフランジ3bの内側面へ持たれ掛からせた傾斜姿勢に仮支持させ、その傾斜姿勢のまま上端部を同フランジ面に沿って滑らせつつ上方へせり上げるケンドン式で受け溝3a内へ差し込み、垂直姿勢に立て起こして、同間仕切り壁パネル1の下端部を下部ランナー5の受け溝5a内へ差し入れて支持させる工程とで実施する。
以下に、本発明を、図示した実施例に基づいて説明する。
先ず図1には、本発明により施工した間仕切り壁の主要構造を、断面図として示している。この実施例は、階高Hが例えば4mないし11mと高い室に対応可能なように、背が相応に高い間仕切り壁パネル1を使用した間仕切り壁の断面構造図である。因みに、このように背が高い間仕切り壁パネル1の構造は、詳細に図示することは省略したが、一例として芯となる断熱材の外面を薄い塗装鉄板や亜鉛アルミ合金メッキ鋼板などで覆った構成で製作される。
図1の間仕切り壁を構成する主な要素として、前記室の天井部2(天井スラブ面又は梁下面など)に、下向きにコ字形断面の受け溝3aを有する上部ランナー3が、天井部2へ後付け又は先付けで設けた複数のアンカーボルト10により強固に固定して設置されている。この上部ランナー3の受け溝3aを形成する一方のフランジ3bは、図1に詳示したとおり、対面する他方のフランジ3cよりも、後述するケンドン式の建て込み作業が可能なように長く突き出されている。因みに、該一方のフランジ3bの長さは、対面する他方のフランジ3cの長さが、一例として90mmであるのに対して、150mmの長さに形成されている。この場合、他方のフランジ3cの長さ90mmには、間仕切り壁パネル1の上端部を嵌め込む呑み込み代mを45mmと設計して含んだ寸法例である。
次に、上記室内の床部4には、上向きにコ字形断面の受け溝5aを有する下部ランナー5が、その受け溝5aが上記した上部ランナー3の受け溝3aと上下に相対向する配置とされ、床部4へ後付け又は先付けで設けた複数のアンカーボルト10により強固に固定して設置されている。この下部ランナー5の場合は、受け溝5aを形成する両側のフランジ5b、5bの成は相等しく、一例として70mmに形成されている。そして、間仕切り壁パネル1の下部を嵌め込む呑み込み代nを35mmと設計し、前記呑み込み代nの深さ位置には、両側のフランジ5b、5bの内側面に、間仕切り壁パネル1の下端を支持する突出部が水平に相対峙する配置で設けられている。受け溝5a内へ嵌め込まれた間仕切り壁パネル1の下端は、前記突出部5c、5cにより支持され、床部4の面上にに約35mm程度を浮かした支持構造とされている。したがって、降雨時や施工時の必要により床面に浸水Wが流れても、間仕切り壁パネルに直接悪影響が及ぶことは少ない。そして、同浸水Wは流れ易く、長らく残置する不都合も少ない。
間仕切り壁パネル1は、上記したように、その下端が下部ランナー5の受け溝5a内へ嵌め込まれ突出部5c、5c上に支持された状態で、フランジ5b、5bの両外側から水平方向にねじ込み貫通させた複数の止めビス6、6により固定されている。また、同間仕切り壁パネル1の上端部も、上部ランナー3の受け溝3a内へ嵌め込まれ、設計上定めた呑み込み代m(例えばm=45mm位)を確保したはめ込み状態において、例えば短いフランジ3c側からねじ込まれ、間仕切り壁パネル1を貫通して、反対側の長く突き出されたフランジ3bにまで貫通させた長いリーマビス7により固定されている。
その他、上部ランナー3及び下部ランナー5のウエブ両側の角部には凹段部3dと5dが長手方向に形成されており、これらの凹段部3dと5dには天井部2又は床部4との隙間へモルタル8等を充填して固定度を増し、且つ仕上げ良さを確保している。
また、上部ランナー3及び下部ランナー5それぞれの受け溝3a、5aが深さの余裕として形成する空洞部には、断熱材又は遮音材を充填することができる。
上記のようにして建て込んだ間仕切り壁パネル1を、複数横並び状態に突き合わせて設置した間仕切り壁の完成した正面構造を図2に示している。因みに、本実施例の場合、間仕切り壁パネル1の左右方向の幅寸法は約1mとされている。
次に、上記のように構成する間仕切り壁の施工方法について説明する。
高い階高Hの室に対応できるように背が高い間仕切り壁パネル1を、上・下部のランナー3、5の受け溝3a、5a内へ建て込む施工方法としては、先ず前記室の天井部2の下面及び床部4上へ、上・下部のランナー3、5を設置することから始める。
その準備としては、仮設足場を組む代わりの手段として、図3及び図4に例示したように、他の工事でも利用される天井クレーン12、そして、高い階高の室に対応できる高所作業車13、或いはフォークリフト14などを必要数用意する。
その上で、先ず高所作業車13を操縦して、天井部2へ上部ランナー3を設置する工程を進める。勿論、この上部ランナー3は、上述したように、下向きにコ字形断面の受け溝3aを形成する一方のフランジ3bが、対面する他方のフランジ3cよりもケンドン式の建て込みが可能に長く突き出された構成である。高所作業車13の作業ケージ13aに乗った作業者は、アンカーボルト10を後付けする場合は、予め天井部2の下面に墨出しした上部ランナー3の設置位置に沿って同高所作業車13を操縦して、アンカーボルト10を所要のピッチで設置する。その上で、前記アンカーボルト10の配置にしたがい、高所作業車13を操縦して前記上部ランナー3のウエブ面を天井部2へ押し付け、仮止めしておいて、各アンカーボルト10へ締結する作業を進めて天井部2へ上部ランナー3を設置する。
更に、必要に応じて、上部ランナー3のウエブ両側の角部の凹段部3dと天井部2との隙間へモルタル8等を充填して固定度を増し、且つ仕上げの良さを確保する作業も、併せて実施するのが好都合である。
天井クレーン12の設置作業にも、高所作業車13の利用が有効的である。
次に、床部4上では、並行作業として、両側の背の高さが等しいフランジ5b、5bが上向きにコ字形断面の受け溝を形成して成る下部ランナー5を、その受け溝5aが上記上部ランナー3の受け溝3aと上下に相対向する配置に設置する工程を進める。この場合にも、アンカーボルト10を後付けする場合は、床部5の面に墨出しした下部ランナー5の設置位置に沿ってアンカーボルト10を所要のピッチで設置する。その上で、同床部4上に、下部ランナー5のウエブ面を床部2へ置き、仮止めしておいて、各アンカーボルト10へ締結する作業を進める要領で、下部ランナー5の設置を進める。そして、下部ランナー5のウエブ両側の角部の凹段部3dと床部4との隙間へモルタル8等を充填して固定度を増し、且つ仕上げの良さを確保する作業も進めることになる。
上記のようにして上・下部のランナー3、5の設置が完成した段階で、階高が高い室に対応できる、背が高い間仕切り壁パネル1の立て起こしと建て込み設置の工程を進める。 この背が高い間仕切り壁パネル1の立て起こし及び建て込み設置の作業法は、およそ図3と図4のように大別して実施することができる。但し、前記2通りの作業方法には限らない。
先ず図3に示した作業方法は、天井クレーン12を使用する方法である。
この場合、天井クレーン12は、図3に示した如く上部ランナー3の下方へ長く突き出したフランジ3bの背面(外面)側へ設置しておく。後述するように上・下部のランナー3、5へ建て込まれた間仕切り壁パネル1は、次々に先順の間仕切り壁パネル1へ突き当たるように横移動させて建て付ける方法を実施するから、予め同上部ランナー3の長手方向へ移動可能に設置しておく必要がない。必要に応じて適宜に、上部ランナー3の長手方向へ移動可能に設置すればよい。そして、間仕切り壁パネル1は、その下端部が、上記のように設置した下部ランナー5の外側面に当たってそれ以上は滑り動かない向きに寝かせた状態として、同間仕切り壁パネル1の上部寄り側位置に、天井クレーン12のワイヤー12aを結束する。そして、同天井クレーン12を駆動して間仕切り壁パネル1を立て起こし、図1に例示したように、同間仕切り壁パネル1の上部を、上部ランナー3の受け溝3aを形成する一方の、下方へ長く突き出したフランジ3aの内側面へ持たれ掛からせた傾斜姿勢に仮支持させる。この傾斜姿勢になると、当該間仕切り壁パネル1の重量は10kg程度であるから、前記の傾斜姿勢のまま2人の作業員が両側から持ち上げる要領で、間仕切り壁パネル1の上端部を前記フランジ面に沿って滑らせつつ上方へせり上げるケンドン式にて、上部ランナー3の受け溝3a内へ差し込み、同受け溝3aの懐の深さを利用して垂直姿勢に立て起こす。そして、同間仕切り壁パネル1の下端部を下部ランナー5の受け溝5a内へ差し入れて支持させることで、とりあえずこの1枚の間仕切り壁パネル1の建て込み作業を終了する。
一方、図4に示す作業法は、フォークリフト14を使用する方法である。
この場合にも、間仕切り壁パネル1は、その下端部が、下部ランナー5の外側面に当たってそれ以上は滑り動かない向きに寝かせ、同間仕切り壁パネル1の上端部側位置にフォークリフト14に専用の立て起こし治具14aを設置して支持させる。そして、フォークリフト14の操縦により、同立て起こし治具14aを、フォークリフト14のフォークで支持させる。その上でフォークリフト14を下部ランナー5に向かってゆっくり前進させつつ、フォーク支持腕14bを垂直上方向へ伸長動作させることにより、間仕切り壁パネル1の立て起こしを進める。この作業の前提として、立て起こし治具14aには、間仕切り壁パネル1の支持部位に間仕切り壁パネル1の支持点を順次に滑らせるローラ(又はホイール)若しくは滑り材を設けておき、前記間仕切り壁パネル1の立て起こし動作を容易にする。
かくして間仕切り壁パネル1の上部を、上部ランナー3の受け溝3aを形成する一方の下方へ長く突き出したフランジ3aの内側面へ持たれ掛からせた傾斜姿勢に仮支持させた後は、図3で説明したと同じく、その傾斜姿勢を保ちつつ2人の作業員が両側から持ち上げる要領で、間仕切り壁パネル1の上端部を前記フランジ面に沿って滑らせて上方へせり上げるケンドン式にて、上部ランナー3の受け溝3a内へ差し込む。更に、同受け溝3aの懐の深さを利用して垂直姿勢に立て起こし、同間仕切り壁パネル1の下端部を下部ランナー5の受け溝5a内へ差し入れて支持させる。
その後、上・下部のランナー3、5へ建て込まれた間仕切り壁パネル1は、次々に先順の間仕切り壁パネル1へ突き当たるように横移動させて、図2のような設置状態とする。こうして設置位置が確定した段階で、やはり高所作業車13を利用するなどして、各間仕切り壁パネル1の上端部および下端部をそれぞれ、リーマビス7、止めビス6をねじ込んで上・下部のランナー3、5へ強固に固定して設置作業は完成する。
したがって背が高い間仕切りパネル1を使用しても、間仕切り壁及び同間仕切り壁の施工のためには仮設足場等の組立は無用である。よって、仮設足場の組み立てに要する労力を省け、工期の短縮、および仮設足場資材等に必要な費用の削減を図ることができる。
以上に本発明を図示した実施例に基づいて説明したが、もとより本発明の要旨は図示した実施例に限定されるものではない。所謂当業者が必要に応じて行う設計変更その他の変形・応用の範囲などを当然に含む発明であることを念のため言及する次第である。
1 間仕切りパネル
2 天井部
3 上部ランナー
4 床部
3a、5a 受け溝
3b 長く突き出されたフランジ

Claims (3)

  1. 高い階高の室に対応可能に背が高い間仕切り壁パネルを使用した間仕切り壁であって、
    前記室内の天井部に設置した、下向きにコ字形断面の受け溝を有する上部ランナーは、同受け溝を形成する一方のフランジが、対面する他方のフランジよりもケンドン式の建て込みが可能なように長く突き出された構成であり、
    前記室内の床部に設置した、上向きにコ字形断面の受け溝を有する下部ランナーは、その受け溝が前記上部ランナーの受け溝と上下に相対向する配置に設置され、
    間仕切り壁パネルは、その下端部が下部ランナーの受け溝内で支持され、同間仕切り壁パネルの上端部は上部ランナーの受け溝を形成する一方の下方へ長く突き出されたフランジと他方の短いフランジとで形成された受け溝内へ一定の呑み込み代を確保した深さはめ込まれ支持されていることを特徴とする、高い階高に対応できる間仕切り壁。
  2. 高い階高の室に対応可能に背が高い間仕切り壁パネルを建て込む間仕切り壁の施工方法であって、
    前記室の天井部の下面へ、下向きにコ字形断面の受け溝を形成する一方のフランジが、対面する他方のフランジよりもケンドン式の建て込みが可能なように長く突き出された構成の上部ランナーを設置する工程と、
    前記室の床部に、両側のフランジが上向きにコ字形断面の受け溝を形成した構成の下部ランナーを、その受け溝が前記上部ランナーの受け溝と上下に相対向する配置に設置する工程と、
    階高が高い室に対応できる、背が高い間仕切り壁パネルは、その上部を、上部ランナーの受け溝を形成する一方の下方へ長く突き出したフランジの内側面へ持たれ掛からせた傾斜姿勢に仮支持させ、その傾斜姿勢のまま同上部を同フランジ面に沿って滑らせつつ上方へせり上げるケンドン式で受け溝内へ差し込み、垂直姿勢に立て起こして同間仕切り壁パネルの下端部を下部ランナーの受け溝内へ差し入れて支持させる工程とを特徴とする、高い階高に対応できる間仕切り壁の施工方法。
  3. 下部ランナーは、上向きにコ字形断面の受け溝を形成する両側のフランジの内面であって、間仕切り壁パネルの呑み込み代の深さ位置に、同間仕切り壁パネルの下端を支持する突出部が水平に相対峙する配置で設けられており、間仕切り壁パネルの下端は前記突出部上に支持されていることを特徴とする、請求項1に記載した間仕切り壁。
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