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JP2011518785A - 心血管入院または死亡の予防に用いる薬剤を調製するためのドロネダロンの使用 - Google Patents

心血管入院または死亡の予防に用いる薬剤を調製するためのドロネダロンの使用 Download PDF

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JP2011518785A JP2011504571A JP2011504571A JP2011518785A JP 2011518785 A JP2011518785 A JP 2011518785A JP 2011504571 A JP2011504571 A JP 2011504571A JP 2011504571 A JP2011504571 A JP 2011504571A JP 2011518785 A JP2011518785 A JP 2011518785A
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Abstract

心血管入院または死亡の予防に用いる薬剤を調製するための、ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の使用。

Description

本発明は、心血管入院および/または死亡の予防に用いる薬剤を調製するための、ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の使用に関する。
2−n−ブチル−3−[4−(3−ジ−n−ブチルアミノプロポキシ)ベンゾイル]−5−メチルスルホンアミドベンゾフラン、即ちドロネダロン、および医薬的に許容されるこの塩は、欧州特許EP0471609B1に記載されている。
ドロネダロンは、カリウム、ナトリウム、およびカルシウムチャネルを遮断し、さらに抗アドレナリン特性を有する。
ドロネダロンは、心房細動または心房粗動を呈する患者において洞調律を維持するのに有効な抗不整脈剤である。
本出願人は、ドロネダロンが、安全で有効な方法で血中カリウム濃度を調節する能力のために、心房細動または心房粗動の病歴を有する患者において心血管入院および/または死亡を著しく低減することを臨床的に証明した。
実際、抗不整脈治療を必要とする調律障害のない、心筋梗塞後の左室機能低下を有する患者における、梗塞後死亡を低減するためのベンゾフラン誘導体の使用が、特許出願WO98/40067およびWO97/34597から知られている。
しかしながら、これらの出願は、具体的には血中カリウム濃度を調節する能力のため、心房細動または心房粗動の病歴を有する患者において心血管入院または死亡を低減するためにドロネダロンを使用することを開示も提示もしていない。
カリウムは、主要な細胞内イオンであり、生理機能において重要な役割を果たす。
具体的には、このイオンは主要な浸透活性細胞内イオンであり、細胞内容積の調節において重要な役割を果たす。
一定で安定したカリウム濃度は、酵素系の機能、ならびに良好な成長および細胞分裂に必須である。
カリウムは細胞膜の静止電位の確立に寄与し、従って、特に細胞外画分におけるカリウム濃度の変化は、神経、筋肉、および心臓系の細胞興奮性に影響を及ぼす。
カリウム濃度の低下は、心室レベルで心興奮性亢進を増大することが知られており、これは重篤で、死に至る可能性のある調律障害をもたらし得る。
カリウム濃度低下の有害な役割は、種々の臨床状態において実証されている。
例えば、心不全を罹患している患者では、カリウム濃度の低下は致死的な調律障害に至ることがあり、「カリウム保持性」効果を有する利尿薬は、この集団で有益な効果を有することが実証されている。
激しい身体運動を突然停止した後に起こるカリウム濃度の急速な低下も、ある種の突然死の原因となり得る。
カリウム濃度低下の寄与の可能性は、抗精神病薬による治療を受けた患者の突然死、および急性アルコール離脱症候群においても言及されている。
カリウム摂取量の低い食習慣は、構造的な心臓病変がない場合でも、素因のある個体に突然死をもたらす可能性がある。
致死性の心興奮性亢進のリスクは、ソタロール(Sotalex(登録商標))などの、細胞再分極の持続期間を延長する抗不整脈治療を受けている患者で特に高い。これらの薬剤は実際に、重篤で、死に至る可能性のある心室頻拍であるトルサード・ド・ポワントを誘発する可能性がある。トルサード・ド・ポワントは、カリウム濃度の低下によって促進される。
最後に、カリウム濃度の低下は、心房細動を誘発することが示されている(Manoach M.、J.Mol.Cell.Cardiol.、1998、30(6):A4[8])。
死に至る可能性のある心臓調律障害のリスクが高い別の臨床状態は、利尿薬による治療を受けた患者によって代表され、もっとも一般的には動脈性高血圧であるが、さらに心不全、腎不全、ネフローゼ症候群、肝硬変、および緑内障といった多くの適応症で広く処方されているこれらの薬剤は、「カリウム保持性」利尿薬を除いて、患者をカリウム濃度低下のリスクにさらす。
利尿薬による治療後に起こるカリウム濃度低下の合併症は、特に心臓の収縮機能障害もしくは左室機能不全を呈する患者、または心筋梗塞後の患者において、突然死である可能性がある。
従って、カリウム濃度の調節は、特に抗不整脈治療(心房細動のため)を必要とする患者、および場合により他の危険因子を有する患者の集団において、重要で有益な役割を果たす可能性がある。
現在、療法においてこれまで、血中カリウム濃度の調節に関して有効であることが示された抗不整脈剤はない。
心房細動(AF)は、北米で約230万人、欧州連合で約450万人の人々を侵しており、人口の高齢化のため、増大する公共の健康問題として浮上している。
AFは、心臓の上室が非協調的および無秩序な様式で拍動し、非常に不規則で速い律動(即ち、不規則な不整脈)をもたらす状態である。血液が心室から完全に送出されないとき、血液は貯留し、塊となることがある。血餅が心房で形成され、心臓を出て、脳の動脈を遮断した場合、脳卒中が起こる。従って、脳卒中の約15パーセントがAFに起因する。
AFは、加齢とともに発生が増加し、多くの場合、加齢に伴う心臓の変化、身体的もしくは心理的ストレス、カフェインなど心臓を刺激する作用剤、または心血管疾患の結果に起因する。この数は今後20年間で2倍になることが予期される。適切に管理をしなければ、AFは、脳卒中およびうっ血性心不全などの重篤な合併症を引き起こすことがある。
心房細動自体、正常洞調律に戻る患者の可能性を低下させる傾向のある、電気的リモデリングとして知られる心臓の電気的パラメータの変化および構造的リモデリングとして知られる心室の構造の変化の原因となり得ることが知られている。それにより「心房細動が心房細動を生じさせる」この悪循環は、1990年代から十分に確証されている(Wijffels MC、Kirchhof CJ、Dorland R、Allessie MA、Atrial fibrillation begets atrial fibrillation、A study in awake chronically instrumented goats、Circulation、1995 Oct 1;92(7):1954から68)。これは、患者が長期間心房細動であったとき、慢性化するこの不整脈から回復する可能性がほとんどまたはまったくない永続性心房細動を発症する理由を説明している。
欧州特許第0471609号明細書 国際公開第98/40067号 国際公開第97/34597号
Manoach M.、J.Mol.Cell.Cardiol.、1998、30(6):A4[8] Wijffels MC、Kirchhof CJ、Dorland R、Allessie MA、Atrial fibrillation begets atrial fibrillation、A study in awake chronically instrumented goats、Circulation、1995 Oct 1;92(7):1954から68
従って、本発明の主題は、心血管入院および/または死亡を予防するのに用いる薬剤を調製するための、ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の使用であって、前記薬剤が服用される使用である。
前記心血管入院および/または死亡の予防は、心房細動または心房粗動の病歴を有する患者に提供される。
従って、本発明の主題は、特に心房細動または心房粗動の病歴を有する患者において、心血管入院および/または死亡を予防するのに用いる薬剤を調製するための、ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の使用である。
本発明の主題は具体的には、血中カリウム濃度を調節することにより、特に心房細動または心房粗動の病歴を有する患者において心血管入院および/または死亡を予防するのに用いる薬剤を調製するための、ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の使用である。
具体的には心血管死亡、より具体的には、心臓突然死または心血管が原因の突然死とも呼ばれる突然死を挙げることができる。
本発明の主題はまた、特に心房細動または心房粗動の病歴を有する患者において、死亡および/または心血管入院を予防するのに用いる、食事と共に1日2回服用される薬剤を調製するための、ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の使用である。
より具体的には、本発明の主題は、血中カリウム濃度を調節することにより、心房細動または心房粗動の病歴を有する患者において、約24%の心血管入院および/または死亡を予防するのに用いる薬剤を調製するための、ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の使用である。
本発明の主題はまた、血中カリウム濃度を調節することにより、心房細動または心房粗動の病歴を有する患者において、約25%の心血管入院および/または心血管死亡を予防するのに用いる薬剤を調製するための、ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の使用である。
本発明の主題はまた、血中カリウム濃度を調節することにより、心房細動または心房粗動の病歴を有する患者において、約26%の心血管入院および/または突然死を予防するのに用いる薬剤を調製するための、ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の使用である。
本発明の主題はまた、心房細動または心房粗動の病歴を有する患者において、
心血管入院、より具体的には約25%の心血管入院、および/または
死亡、具体的には約15%の死亡、より具体的には約16%の死亡、および/または
心血管死亡、より具体的には約30%の心血管死亡、および/または
不整脈死、より具体的には約45%の不整脈死、
突然死、より具体的には約59%の突然死、および/またはを予防するのに用いる薬剤を調製するための、ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の使用である。
本発明の別の主題は、特に永続性心房細動または心房粗動を有する患者において、心血管入院および/または死亡を予防するのに用いる薬剤を調製するための、ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の1種の使用である。
より正確には、本発明は、特に永続性心房細動または心房粗動を有する患者において、約33%の心血管入院および/または死亡を予防するのに用いる薬剤を調製するための、ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の1種の使用に関する。
本発明の別の主題は、特に心房細動または心房粗動の病歴を有し、構造的心臓疾患、特に安定した血行力学状態にある構造的心臓疾患を有する患者において、心血管入院および/または死亡を予防するのに用いる薬剤を調製するための、ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の1種の使用である。
より正確には、本発明は、特に心房細動または心房粗動の病歴を有し、安定した血行力学状態にある構造的心臓疾患を有する患者において、約24%の心血管入院および/または死亡を予防する薬剤を調製するための、ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の1種の使用に関する。
より正確には、本発明は、特に心房細動または心房粗動の病歴を有し、安定した血行力学状態にある構造的心臓疾患を有する患者において、約24%の心血管入院を予防するのに用いる薬剤を調製するための、ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の1種の使用に関する。
より正確には、本発明は、特に心房細動または心房粗動の病歴を有し、安定した血行力学状態にある構造的心臓疾患を有する患者において、約24%の死亡を予防するのに用いる薬剤を調製するための、ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の1種の使用に関する。
より正確には、本発明は、特に心房細動または心房粗動の病歴を有し、安定した血行力学状態にある構造的心臓疾患を有する患者において、約33%の心血管死亡を予防するのに用いる薬剤を調製するための、ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の1種の使用に関する。
前記構造的心臓疾患は、冠動脈性心疾患、および/または虚血性拡張型心筋症、および/または非虚血性拡張型心筋症、および/またはリウマチ性心臓弁疾患、および/または非リウマチ性心臓弁疾患、および/または肥大型心筋症、および/またはLVEF<45%、および/またはうっ血性心不全の病歴(うっ血性心不全は、例えばNYHA分類IIIとして、または0.35未満の低下した左室駆出率によって定義することができる。)であることができる。
NYHAは、New York Heart Associationを意味する。
うっ血性心不全は心不全のサブグループであることが言及される。
従って、本発明の主題はまた、特に心房細動または心房粗動の病歴を有し、安定した血行力学状態にあるうっ血性心不全を有する患者において、心血管入院および/または死亡を予防するのに用いる薬剤を調製するための、ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の1種の使用である。
一実施形態において、本発明の主題は、特に心房細動または心房粗動の病歴を有し、安定した血行力学状態にあるNYHA分類IIIとして定義されるうっ血性心不全を有する患者において、心血管入院および/または死亡を予防するのに用いる薬剤を調製するための、ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の1種の使用である。
一実施形態において、本発明の主題は、特に心房細動または心房粗動の病歴を有し、安定した血行力学状態にある0.35未満の低下した左室駆出率によって定義されるうっ血性心不全を有する患者において、心血管入院および/または死亡を予防するのに用いる薬剤を調製するための、ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の1種の使用である。
より正確には、本発明は、特に心房細動または心房粗動の病歴を有し、安定した血行力学状態にあるNYHA分類IIIとして定義されるうっ血性心不全を有する患者において、約44%の心血管入院および/または死亡を予防するのに用いる薬剤を調製するための、ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の1種の使用に関する。
より正確には、本発明は、特に心房細動または心房粗動の病歴を有し、安定した血行力学状態にある0.35未満の低下した左室駆出率によって定義されるうっ血性心不全を有する患者において、約32%の心血管入院および/または死亡を予防するのに用いる薬剤を調製するための、ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の1種の使用に関する。
一実施形態において、本発明は、特に心房細動または心房粗動の病歴を有し、安定した血行力学状態にあるうっ血性心不全を有する患者において、死亡を予防するのに用いる薬剤を調製するための、ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の1種の使用に関する。
より正確には、本発明は、特に心房細動または心房粗動の病歴を有し、安定した血行力学状態にあるNYHA分類IIIとして定義されるうっ血性心不全を有する患者において、約34%の死亡を予防するのに用いる薬剤を調製するための、ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の1種の使用に関する。
より正確には、本発明は、心房細動または心房粗動の病歴を有し、安定した血行力学状態にある0.35未満の左室駆出率によって定義されるうっ血性心不全を有する患者において、約45%の死亡を予防するのに用いる薬剤を調製するための、ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の1種の使用に関する。
一実施形態において、本発明は、特に心房細動または心房粗動の病歴を有する患者において、うっ血性心不全の悪化または発症を予防するのに用いる薬剤を調製するための、ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の1種の使用に関する。
より正確には、本発明は、心房細動または心房粗動の病歴を有する患者において、約22%のうっ血性心不全NYHA分類IVの悪化または発症を予防するのに用いる薬剤を調製するための、ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の1種の使用に関する。
安定した血行力学状態にある心不全を有する患者は、不安定な血行力学状態にある心不全を有さない患者と定義することができる。
一般に、不安定な血行力学状態にある心不全を有する患者は、重篤な心不全を有する患者と定義することができ、前記の重篤な心不全は、以下のいずれかによって定義することができる:
安静時もしくは最小限労作による心不全の症状の悪化、または
安静時うっ血性心不全の病歴、もしくはこの進行中の症状、または
過去1カ月以内、即ち治療開始前1カ月の最小限労作による心不全の症状、または
過去1カ月以内、即ち治療開始前1カ月の心不全による入院、
NYHA分類IV、
過去1カ月以内のNYHA分類III、
入院または静脈内療法、例えば静脈内強心薬もしくは利尿薬療法の必要性によって示される最近の代償不全、
心不全を治療するための入院または静脈内療法を要する最近の代償不全。
従って、本発明はまた、重篤な心不全を有さない患者において、心房細動もしくは心房粗動の治療に用いる、または死亡および/もしくは心血管入院の予防に用いる薬剤を調製するための、ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の使用に関する。
本発明の主題はまた、治療量のドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩が投与される、重篤な心不全を有さない患者における、心房細動または心房粗動の治療のための、ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の1種に関する。
一実施形態において、本発明は、以下の1つ以上によって示される重篤な心臓を有さない患者において、心房細動または心房粗動を治療するためのドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の1種に関する:
a)うっ血性心不全の病歴、またはこの進行中の症状、
b)過去1カ月以内の最小限労作による心不全の症状、
c)過去1カ月以内の心不全による患者の入院、
d)NYHA分類IV心不全による患者の入院、
e)過去1カ月以内のNYHA分類III心不全による患者の入院、および
f)入院または静脈内療法の必要性によって示される最近の代償不全を伴う心不全による患者の入院、
g)心不全を治療するための入院または静脈内療法を要する最近の代償不全を伴う心不全による患者の入院。
別の実施形態において、本発明は、NYHA分類IV心不全による患者の入院によって示される重篤な心不全を有さない患者において、心房細動または心房粗動を治療するためのドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の1種に関する。
別の実施形態において、過去1カ月以内、即ちドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の1種が投与される前1カ月のNYHA分類III心不全による患者の入院によって示される重篤な心不全を有さない患者において、心房細動または心房粗動を治療するためのドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の1種に関する。
本発明の別の主題は、ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩を提供することによって行われ、前記ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩は、ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩が、心房細動もしくは心房粗動の最近の病歴または進行中の心房細動もしくは心房粗動を有し、重篤な心不全を有さない患者に適応とされることを示す情報と共に提供される。
一実施形態において、情報は、心房細動または心房粗動が非永続性であることを示す。別の実施形態において、情報は、心房細動または心房粗動が少なくとも1つの危険因子に関連することを示す。別の実施形態において、情報は、重篤な心不全が過去1カ月以内の最小限労作による心不全の症状によって示されることを示す。別の実施形態において、情報は、重篤な心不全が過去1カ月以内の心不全による入院によって示されることを示す。別の実施形態において、情報は、重篤な心不全が安静時のうっ血性心不全の病歴、またはこの進行中の症状によって示されることを示す。別の実施形態において、情報は、重篤な心不全がNYHA分類IV心不全による患者の入院によって示されることを示す。別の実施形態において、情報は、重篤な心不全が過去1カ月以内のNYHA分類III心不全による患者の入院によって示されることを示す。別の実施形態において、情報は、重篤な心不全が入院または静脈内療法の必要性によって示される最近の代償不全を伴う心不全による患者の入院によって示されることを示す。
本発明の一実施形態において、情報は、ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩が、危険因子に関連する心房細動もしくは心房粗動の最近の病歴または進行中の心房細動もしくは心房粗動を有し、重篤な心不全を有さない患者に適応とされることを勧告する印刷物を含む。別の実施形態において、印刷物はラベルである。
用語「提供する」には、販売する、分配する、輸送する、販売を申し出る、輸入することなどが含まれる。
「治療するためのドロネダロン」は、治療に用いる薬剤を調製するためのドロネダロンの使用として理解してよいことが言及される。
ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩による心房細動または心房粗動の治療は、以下のいずれかによって示される重篤な心不全を有する患者には禁忌である可能性がある:
安静時もしくは最小限労作による心不全の症状の悪化、または
安静時うっ血性心不全の病歴、もしくはこの進行中の症状、または
過去1カ月以内、即ち治療開始前1カ月の最小限労作による心不全の症状、または
過去1カ月以内、即ち治療開始前1カ月の心不全による入院、
NYHA分類IV、
過去1カ月以内のNYHA分類III、
入院または静脈内療法、例えば静脈内強心薬もしくは利尿薬療法の必要性によって示される最近の代償不全、
心不全を治療するための入院または静脈内療法を要する最近の代償不全。
本発明はまた、心房細動もしくは心房粗動の治療に用いる、または死亡および/もしくは心血管入院の予防に用いる薬剤を調製するための、ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の使用に関し、前記薬剤は、以下のいずれかによって示される重篤な心不全を有する患者には禁忌である。
安静時もしくは最小限労作による心不全の症状の悪化、または
安静時うっ血性心不全の病歴、もしくはこの進行中の症状、または
過去1カ月以内、即ち治療開始前1カ月の最小限労作による心不全の症状、または
過去1カ月以内、即ち治療開始前1カ月の心不全による入院、
NYHA分類IV、
過去1カ月以内のNYHA分類III、
入院または静脈内療法、例えば静脈内強心薬もしくは利尿薬療法の必要性によって示される最近の代償不全、
心不全を治療するための入院または静脈内療法を要する最近の代償不全。
本発明はまた、ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の使用を促進する方法に関し、方法は、以下からなる群から選択された少なくとも1つのメッセージを受容者に伝えるステップを含む:
(a)ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩は、重篤な心不全と診断されていない患者に処方されるべきであること、
(b)ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩は、うっ血性心不全の病歴、またはこの進行中の症状を有する患者には禁忌であること、
(c)ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩は、重篤な心不全を有する患者には禁忌であること、
(d)ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩は、過去1カ月以内の最小限労作による心不全の症状を有する患者には禁忌であること、および
(e)ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩は、過去1カ月以内に心不全で入院した患者には禁忌であること、
(f)ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩は、NYHA分類IV心不全で入院した患者には禁忌であること、
(g)ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩は、過去1カ月以内にNYHA分類III心不全で入院した患者には禁忌であること、
(h)ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩は、入院または静脈内療法、例えば静脈内強心薬もしくは利尿薬療法の必要性によって示される最近の代償不全を伴う心不全で入院した患者には禁忌であること、
(i)ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩は、心不全を治療するための入院または静脈内療法を要する最近の代償不全を伴う心不全で入院した患者には禁忌であること。
本発明はまた、ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の使用を促進する方法に関し、方法は、以下からなる群から選択された少なくとも1つのメッセージを受容者に伝えるステップを含む:
a)ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の研究の主要エンドポイントは、心血管的理由による初回入院または任意の原因による死亡までの時間であったこと、および
b)ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の研究の副次的エンドポイントは、任意の原因による死亡であったこと、
c)ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の研究の副次的エンドポイントは、任意の原因による死亡までの時間であったこと、
d)ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の研究の副次的エンドポイントは、心血管死亡までの時間であったこと、
e)ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の研究の副次的エンドポイントは、心血管的理由による初回入院までの時間であったこと、
f)ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の研究の副次的エンドポイントは、心房細動および他の上室性調律障害による初回入院までの時間であったこと、
g)ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の研究の副次的エンドポイントは、心不全の悪化による初回入院までの時間であったこと、
h)ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の研究の副次的エンドポイントは、心筋梗塞による初回入院までの時間であったこと、
i)ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の研究の副次的エンドポイントは、心筋梗塞による初回入院までの時間であったこと、
j)ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の研究の副次的エンドポイントは、一過性虚血イベントまたは脳卒中による初回入院までの時間であったこと、および
k)ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の研究の副次的エンドポイントは、突然死までの時間であったこと、
l)ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩は、心血管入院または任意の原因による死亡の複合エンドポイントを約24パーセント低減したこと、
m)ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩は、心血管入院または任意の原因による死亡の複合エンドポイントを24.2パーセント低減したこと、
n)ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩は、心血管入院の低下によって推進され、心血管入院または任意の原因による死亡の複合エンドポイントを24.2パーセント低減したこと、および
o)ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の研究に参加した患者の70パーセントは、心不全を有さなかったこと。
一実施形態において、メッセージは、ラベルまたはパッケージ挿入物に提供される。
本発明はまた、
a)包装材料、
b)ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩、および
c)ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩は重篤な心不全を有する患者には禁忌であることを示す、包装材料内に含有されるラベルまたはパッケージ挿入物を含む製造物品に関する。
幾つかの実施形態において、包装材料は、ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩が、以下の1つ以上によって示される重篤な心不全を有する患者には禁忌であることを示す:
a)うっ血性心不全の病歴、またはこの進行中の症状、
b)過去1カ月以内の最小限労作による心不全の症状、
c)過去1カ月以内の心不全による患者の入院、
d)NYHA分類IV心不全による患者の入院、
e)過去1カ月以内のNYHA分類III心不全による患者の入院、および
f)入院または静脈内療法の必要性によって示される最近の代償不全を伴う心不全による患者の入院、
g)心不全を治療するための入院または静脈内療法を要する最近の代償不全を伴う心不全による患者の入院。
本発明はまた、ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩およびラベルを含むパッケージに関し、前記ラベルは、ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩が重篤な心不全を有する患者には禁忌であることを予期される使用者に知らせる印刷された説明書を含む。
幾つかの実施形態において、印刷された説明書は、以下の1つ以上を予期される使用者に知らせる:
a)ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩は、うっ血性心不全の病歴、またはこの進行中の症状によって示される重篤な心不全を有する患者には禁忌であること、
b)ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩は、過去1カ月以内の最小限労作による心不全の症状によって示される重篤な心不全を有する患者には禁忌であること、および
c)ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩は、過去1カ月以内の心不全による入院で示される重篤な心不全を有する患者には禁忌であること、
d)ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩は、NYHA分類IVによって示される重篤な心不全を有する患者には禁忌であること、
e)ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩は、過去1カ月以内のNYHA分類IIIによって示される重篤な心不全を有する患者には禁忌であること、
f)ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩は、入院または静脈内療法、例えば静脈内強心薬もしくは利尿薬療法の必要性によって示される最近の代償不全によって示される重篤な心不全を有する患者には禁忌であること、
g)ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩は、心不全を治療するための入院または静脈内療法を要する最近の代償不全を伴う心不全で入院した患者には禁忌であること。
本発明はまた、ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩およびラベルを含むパッケージに関し、前記ラベルは、以下からなる群から選択された少なくとも1つのメッセージを含む:
a)ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の研究の主要エンドポイントは、心血管的理由による初回入院または任意の原因による死亡までの時間であったこと、および
b)ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の研究の副次的エンドポイントは、任意の原因による死亡であったこと、
c)ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の研究の副次的エンドポイントは、任意の原因による死亡までの時間であったこと、
d)ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の研究の副次的エンドポイントは、心血管死亡までの時間であったこと、
e)ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の研究の副次的エンドポイントは、心血管的理由による初回入院までの時間であったこと、
f)ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の研究の副次的エンドポイントは、心房細動および他の上室性調律障害による初回入院までの時間であったこと、
g)ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の研究の副次的エンドポイントは、心不全の悪化による初回入院までの時間であったこと、
h)ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の研究の副次的エンドポイントは、心筋梗塞による初回入院までの時間であったこと、
i)ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の研究の副次的エンドポイントは、心筋梗塞による初回入院までの時間であったこと、
j)ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の研究の副次的エンドポイントは、一過性虚血イベントまたは脳卒中による初回入院までの時間であったこと、および
k)ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の研究の副次的エンドポイントは、突然死までの時間であったこと、
l)ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩は、心血管入院または任意の原因による死亡の複合エンドポイントを約24パーセント低減したこと、
m)ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩は、心血管入院または任意の原因による死亡の複合エンドポイントを24.2パーセント低減したこと、
n)ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩は、心血管入院の低下によって推進され、心血管入院または任意の原因による死亡の複合エンドポイントを24.2パーセント低減したこと、および
o)ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の研究に参加した患者の70パーセントは、心不全を有さなかったこと。
本発明の別の方法は、心房細動もしくは心房粗動の最近の病歴または進行中の心房細動もしくは心房粗動を有する患者を治療することを含み、前記方法は、治療有効量のドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩を前記患者に投与することを含み、前記患者は、重篤な心不全を有さない。
一実施形態において、患者は、以下からなる群から選択された1つ以上によって示される重篤な心不全を有さない:
a)安静時のうっ血性心不全の病歴、またはこの進行中の症状、
b)過去1カ月以内の最小限労作による心不全の症状、および
c)過去1カ月以内の心不全による入院、
d)NYHA分類IV、
e)過去1カ月以内のNYHA分類III、
f)入院または静脈内療法、例えば静脈内強心薬もしくは利尿薬療法の必要性によって示される最近の代償不全、
g)心不全を治療するための入院または静脈内療法を要する最近の代償不全。
本発明の別の方法は、患者の心血管入院または死亡のリスクを低減することによって、心房細動もしくは心房粗動の最近の病歴または進行中の心房細動もしくは心房粗動を有する患者を変換する(transforming)ことに関し、治療有効量のドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩を前記患者に投与することを含み、前記患者は、重篤な心不全を有さない。
本発明の主題は、心房細動または心房粗動の病歴を有する患者において心血管入院または死亡のリスクを低減する方法であって、前記方法は、これを必要としている患者に食事と共に1日2回、ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩を投与することを含み、前記患者は、重篤な心不全を有さない。
臨床研究に関して、「心血管入院または死亡」、または「心血管入院または心血管死亡」、または「心血管入院または突然死」の予防は、複合基準または複合エンドポイントと称されるものを構成する。
上記のすべてのパーセントは平均値に相当する。
利尿薬はこれらの有効性のために、動脈性高血圧、うっ血性心不全、腎不全、ネフローゼ症候群、肝硬変、または緑内障などの多様な状態の治療において広く処方されている。
カリウム保持性利尿薬を除いて、利尿薬に基づく治療の主要な結果の1つは、カリウム排出の増大であり、これは低カリウム血症をもたらし得る。
現在、低カリウム血症は心興奮性を増大し、ある種の患者では、心室性不整脈および突然死をもたらすことが知られている(Cooperら、Circulation、1999、100、1311から1315頁)。
有利には、本発明の主題はまた、心房細動または心房粗動の病歴を有し、利尿薬に基づく治療、特に非カリウム保持性利尿薬に基づく治療を受けている患者において、心血管入院および/または死亡を予防するのに用いる薬剤を調製するための、ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の使用である。
本発明の主題はまた、特に心房細動または心房粗動の病歴を有する患者、および/または利尿薬に基づく治療、特に非カリウム保持性利尿薬に基づく治療を受けている患者において、特に低カリウム血症の予防に用いるための、血中カリウム濃度を調節する薬剤を調製するための、ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の使用である。
前記利尿薬は、1mg/日から2g/日の間から選択された治療活性用量で投与される。
医薬的に許容されるドロネダロンの塩のなかで、塩酸塩を挙げることができる。
用語「非カリウム保持性利尿薬」は、カリウム排出を増大する利尿薬を意味することが意図される。
用語「心血管入院」は、以下の病変の少なくとも1つに起因する入院を意味する(Hohnloserら、Journal of cardiovascular electrophysiology、January 2008、vol.19、No.1、69から73頁):
アテローム性動脈硬化症に関連、
心筋梗塞または不安定狭心症、
安定狭心症または非定型胸部痛、
失神、
一過性虚血イベントまたは脳卒中(頭蓋内出血を除く)、
心房細動および他の上室性調律障害、
非致死性心停止、
心室性不整脈、
心臓移植を除く心血管手術、
心臓移植、
心臓刺激装置(ペースメーカ)、植え込み型除細動器(「ICD」)、または別の心臓装置の植え込み、
経皮冠動脈、脳血管、または末梢血管インターベンション、
動脈圧の変化(失神を除く、低血圧、高血圧)、
心血管感染、
大出血(bleeding)/出血(haemorrhage)(2以上の血球ペレットを要するか、または任意の頭蓋内出血)、
肺塞栓症または深部静脈血栓症、
心臓が原因の急性肺水腫または呼吸困難を含むうっ血性心不全の悪化。
従って、心血管入院の予防は、上記の少なくとも1つの病変による心血管入院の予防と理解することができる。
心房細動および/または他の上室性調律障害による心血管入院の予防を挙げることができる。
一過性虚血イベントまたは脳卒中による心血管入院の予防も挙げることができる。
従って、本発明の主題はまた、心房細動および/または他の上室性調律障害および/または脳卒中などの上記病変の少なくとも1つによる心血管入院を予防する薬剤を調製するための、ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の使用である。
用語「死亡(mortality)」または「死(death)」は同義であり、心血管もしくは非心血管的原因、または未知の原因にかかわらず、任意の原因による死亡を包含する。
用語「心血管死亡」は、本発明において、任意の心血管的原因による死亡(非心血管的原因によるものを除く任意の死)、具体的には不整脈死とも呼ばれる、不整脈が原因の死、より具体的には突然死または突然心臓死とも呼ばれる、心血管が原因の突然死を包含する。心血管死亡は、例えば以下によるものであることができる:
大動脈解離/瘤
心タンポナーデ
心原性ショック
うっ血性心不全
心血管経皮インターベンション手技または心血管外科的インターベンション中の死
出血(心タンポナーデを除く)
心筋梗塞または不安定狭心症(不整脈を除く、心筋梗塞の合併症を含む。)
肺または末梢動脈塞栓症
脳卒中
突然心臓死(例えば、目撃者のいない死、または確証された不全収縮)
トルサード・ド・ポワント、心室性期外収縮、心室細動、心室頻拍(非持続性および持続性心室頻拍)、または他の心室性不整脈のサブクラスに分類される心室性不整脈
未知の原因。
用語「突然死」は一般に、新たな症状の出現後1時間以内、もしくは1時間未満で起こる死、または警告なしの予期しない死を指す。
語句「心房細動または心房粗動の病歴を有する患者」、「心房細動もしくは心房粗動の病歴または進行中の心房細動もしくは心房粗動を有する患者」、または「心房細動もしくは心房粗動の最近の病歴または進行中の心房細動もしくは心房粗動を有する患者」、または「発作性または持続性心房細動または心房粗動を有する患者」、または「発作性もしくは持続性心房細動もしくは心房粗動の病歴または進行中の発作性もしくは持続性心房細動もしくは心房粗動を有する患者」、または「発作性もしくは持続性心房細動もしくは心房粗動の最近の病歴または進行中の発作性もしくは持続性心房細動もしくは心房粗動を有する患者」、または「洞調律であるか、または心変換される、発作性または間欠性心房細動または心房粗動、および心房細動または心房粗動の最近のエピソードを有する患者」、または「洞調律であるか、または心変換される、発作性または持続性心房細動または心房粗動、および心房細動または心房粗動の最近のエピソードを有する患者」は、過去において、心房細動もしくは心房粗動の1つ以上のエピソードを呈した患者、および/またはドロネダロンもしくは医薬的に許容されるこの塩を使用している時点で心房細動もしくは心房粗動を罹患している患者を意味することも明記される。より具体的には、この語句は、処置開始前6カ月以内に心房細動または心房粗動および洞調律の両方を有したことが確証されている患者を意味する。患者は、ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩を開始する時点で、洞調律であるか、または心房細動もしくは心房粗動であることができる。
用語「持続性」および「間欠性」は同義であることも明記される。
「永続性心房細動または心房粗動」である患者は、ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩を投与される期間を通じて、予定されたすべてのECGでこの調律を有する患者である。
用語「冠動脈疾患」または「冠動脈性心疾患」は以下を指す:
1)冠動脈疾患:急性心筋梗塞の確証された病歴、および/または著しい(≧70%)冠動脈狭窄、および/または血管再生手技の病歴(経皮経管冠動脈形成術、冠動脈でのステント植え込み、冠動脈バイパスグラフトなど)、および/または運動試験陽性、および/または心灌流の核スキャン陽性、
2)虚血性拡張型心筋症:冠動脈疾患に続発する臨床的に著しい左室拡張。
当然ながら、「心血管入院および/または死亡の予防」は、心血管入院および/または死亡のリスクの低減、または心血管入院およびまたは死亡の必要性の低減をもたらすものであると理解することができる。
心房細動もしくは心房粗動の最近の病歴、または進行中の心房細動もしくは心房粗動を有する患者のなかで、非永続性心房細動もしくは心房粗動の最近の病歴、または進行中の非永続性心房細動もしくは心房粗動を有する患者を挙げることができる。
患者、特に心房細動または心房粗動の病歴を有する患者のなかで、さらに以下の危険因子の少なくとも1つを示す患者も挙げることができる:
年齢特に70歳以上、またはさらには75歳超、
高血圧、
糖尿病、
脳卒中または全身性塞栓症の病歴、即ち事前の脳血管障害、
例えば心エコー検査で測定された左心房径50mm以上、
例えば2次元超音波検査で測定された左室駆出率40%未満。
心血管入院または死亡を低減するドロネダロンの有効性は、上記の関連危険因子を有する患者においてここで臨床的に証明される。
上記の危険因子は、心房細動に関連する心血管危険因子として定義することができる。
患者、特に心房細動または心房粗動の病歴を有する患者のなかで、さらに追加の危険因子、即ち以下の病変の少なくとも1つを示す患者も挙げることができる:
高血圧、
根底にある構造的心臓疾患、
頻拍、
冠動脈疾患、
非リウマチ性心臓弁疾患、
虚血性由来の拡張型心筋症、
心房細動または心房粗動のアブレーション、例えばカテーテルアブレーション、または心内膜心筋アブレーション、
心房細動または心房粗動以外の上室頻拍、
心臓弁手術の病歴、
非虚血性拡張型心筋症、
肥大型心筋症、
リウマチ性弁疾患、
持続性心室頻拍、
先天性心臓障害、
心房細動または心房粗動以外の頻拍のアブレーション、例えばカテーテルアブレーション、
心室細動、
および/または以下から選択された少なくとも1つの心臓装置
心臓刺激装置、
植え込み型除細動器(「ICD」)。
語句「血中カリウム濃度の調節」は、前記濃度の低下または起こり得る上昇を防ぐことを意味する。
非カリウム保持性利尿薬の主な種類は以下のとおりである。
チアジド系利尿薬、
ループ利尿薬、
近位(proximal)利尿薬(浸透圧、炭酸脱水酵素阻害剤)。
治療的に用いるために、ドロネダロンおよび医薬的に許容されるこの塩は一般に、医薬組成物に導入される。
これらの医薬組成物は、有効量のドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩、および少なくとも1種の医薬的に許容される賦形剤を含有する。
前記医薬組成物は、食物と共に1日1回または2回投与することができる。
1日当たり、経口で投与されるドロネダロンの用量は、1回以上、例えば1回または2回の摂取で服用され、800mgに達することができる。
より具体的には、投与されるドロネダロンの用量は、食物と共に服用することができる。
より具体的には、1日当たり、経口で投与されるドロネダロンの用量は、食事と共に2回の摂取で服用され、800mgに達することができる。
1日当たり、経口で投与されるドロネダロンの用量は、食事と共に1日2回の割合で、例えば朝食および夕食と共に服用することができる。
より具体的には、2回の摂取は、同量のドロネダロンを含むことができる。
より多量または少量の投与量が適切である特定の場合が存在する可能性があり、このような投与量は本発明から逸脱しない。通常の実施によれば、それぞれの患者に適した投与量は、投与方法、前記患者の体重、病変、体表面、心拍出量、および反応に従って、医師によって決定される。
前記賦形剤は、所望の医薬形態および投与方法に従って、当業者に知られている通常の賦形剤から選択される。
経口、舌下、皮下、筋内、静脈内、表面(topical)、局所(local)、気管内、鼻腔内、経皮、または直腸投与用の前記医薬組成物において、ドロネダロンまたはこの塩は、上記の症例で動物およびヒトに、従来の医薬賦形剤との混合物として、単位投与形態で投与できる。
適切な単位投与形態には、経口投与形態、例えば錠剤、軟質または硬質ゲルカプセル、粉剤、顆粒剤、および経口溶液または懸濁液など、舌下、口腔、気管内、眼内、または鼻腔内投与形態、吸入投与用形態、表面、経皮、皮下、筋内、または静脈内投与形態、直腸投与形態、およびインプラントが含まれる。表面適用のために、ドロネダロンおよび医薬的に許容されるこの塩は、クリーム、ゲル、軟膏、またはローションで用いることができる。
例として、錠剤形態のドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の単位投与形態は、以下の例の1つに相当することができる。
Figure 2011518785
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別の態様によれば、本発明はまた、有効量のドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩を患者に投与することを含む、上に示した病変を治療する方法に関する。
本発明の一方法は、患者において、死亡、心臓入院、またはこれらの組み合わせのリスクを低減することを含み、前記方法は、有効量のドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩を、食物と共に前記患者に投与することを含む。
一実施形態において、死亡は心血管死亡である。一実施形態において、死亡は突然死である。
本発明の別の方法は、心房細動もしくは心房粗動の病歴または進行中の心房細動もしくは心房粗動を有する患者の血中カリウム濃度を調節する方法であって、前記方法は、ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩を、食物と共に前記患者に投与することを含む。
本発明による上記方法の幾つかの実施形態において、患者は、心房細動もしくは心房粗動の病歴または進行中の心房細動もしくは心房粗動を有する。本発明による上記方法の幾つかの実施形態において、患者は、発作性もしくは持続性心房細動もしくは心房粗動の最近の病歴または進行中の発作性もしくは持続性心房細動もしくは心房粗動を有する。本発明による上記方法の幾つかの実施形態において、患者は、非永続性心房細動もしくは心房粗動の病歴または進行中の非永続性心房細動もしくは心房粗動を有する。本発明による上記方法の幾つかの実施形態において、ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の投与は、心血管入院を予防する。本発明による上記方法の幾つかの実施形態において、前記患者は、永続性心房細動または心房粗動を有する。本発明による上記方法の幾つかの実施形態において、前記患者は、構造的心臓疾患を有する。本発明による上記方法の幾つかの実施形態において、前記患者は、安定した血行力学状態にあるうっ血性心不全を有する。本発明による上記方法の幾つかの実施形態において、前記患者は、安定した血行力学状態にあるNYHA分類IIIとして定義されるうっ血性心不全を有する。本発明による上記方法の幾つかの実施形態において、前記患者は、安定した血行力学状態にある0.35未満の低下した左室駆出率によって定義されるうっ血性心不全を有する。本発明による上記方法の幾つかの実施形態において、前記患者はまた、1つ以上の上記の関連危険因子を示す。
本発明の別の方法は、心房細動もしくは心房粗動の病歴または進行中の心房細動もしくは心房粗動を有する患者において冠動脈疾患を予防する方法であって、前記方法は、治療有効量のドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩を前記患者に投与することを含む。一実施形態において、前記患者はさらに、利尿薬に基づく治療を受けている。一実施形態において、前記患者はさらに、非カリウム保持性利尿薬による治療を受けている。幾つかの実施形態において、前記患者はまた、1つ以上の上記の関連危険因子を示す。
本発明を、添付の図面を参照して、以下にデータによって例示する。
30カ月にわたる、入院または任意の原因による死亡累積率のカプランマイヤー(Kaplan Meier)曲線を示す図である。 30カ月にわたる、入院または心血管死累積率のカプランマイヤー曲線を示す図である。 30カ月にわたる、入院または突然死累積率のカプランマイヤー曲線を示す図である。 30カ月にわたる、入院累積率のカプランマイヤー曲線を示す図である。 30カ月にわたる、任意の原因による死亡累積率のカプランマイヤー曲線を示す図である。 30カ月にわたる、心血管死累積率のカプランマイヤー曲線を示す図である。 30カ月にわたる、突然死累積率のカプランマイヤー曲線を示す図である。 30カ月にわたる初回投与から最終投与の間のカリウムの平均変化を示す図である。 30カ月にわたる、入院または任意の原因による死亡累積率のカプランマイヤー曲線を示す図である。 30カ月にわたる、NYHA分類IIIうっ血性心不全を有する患者における入院または任意の原因による死亡累積率のカプランマイヤー曲線を示す図である。
心房細動または心房粗動の病歴を有する患者の2つの治療群(ドロネダロン塩酸塩で処置した群およびプラシーボで処置した群)において、ランダム分布による前向き、多国、多施設、二重盲検臨床研究で、ドロネダロン塩酸塩を用いて、心血管入院または死亡の防止に関して、プラシーボに対するドロネダロンおよび医薬的に許容されるこの塩の有効性を実証した。
I.患者の選択
患者は心房細動もしくは心房粗動の病歴を有さなければならず、および/または組み入れ時に正常洞調律であるか、または心房細動もしくは心房粗動であることができた。
患者の採用は、以下の組み入れ基準を考慮して行った。
組み入れ基準
1)以下の危険因子の1つが存在しなければならない。
年齢70歳以上、
高血圧(少なくとも2つの異なる種類の降圧剤を服用)、
糖尿病、
脳卒中(一過性虚血事象もしくは完全脳卒中)または全身性塞栓症の病歴、
心エコー検査で測定された左心房径50mm以上、
2次元超音波検査で測定された左室駆出率40%未満、
または
場合によって少なくとも1つの以下の危険因子との組み合わせで、年齢70歳以上、またはさらには75歳超、
高血圧(少なくとも2つの異なる種類の降圧剤を服用)、
糖尿病、
脳卒中(一過性虚血事象もしくは完全脳卒中)または全身性塞栓症の病歴、
心エコー検査で測定された左心房径50mm以上、
2次元超音波検査で測定された左室駆出率40%未満。
2)心房細動または心房粗動の存在または病歴を実証するために、過去6カ月間に行われた心電図が入手可能。
3)正常洞調律の存在または不在を実証するために、過去6カ月間に行われた心電図が入手可能。
除外基準
一般的基準
本研究に参加するためのインフォームドコンセント付与の拒絶または不能。
転移を伴う癌および免疫抑制を要する臓器移植を含む、参加を不可能にするか、または生存を厳しく制限する可能性のある任意の非心血管疾病または障害。
妊娠女性(妊娠検査は陰性でなければならない。)、または適切な産児制限をしていない妊娠の可能性のある女性:非常に有効な避妊方法[経口]避妊もしくは子宮内避妊器具(IUD)を用いている、または不妊の女性のみランダム化できる。
授乳中の女性。
以前(過去2カ月間)または現在、治験薬(開発中)または治験装置による別の試験に参加。
本試験に以前に参加。
心臓の状態に関する基準
永続性心房細動の患者。
研究投薬開始前12時間以内の急性肺水種;心原性ショック;IV昇圧薬による治療;人工呼吸器を付けている患者;過去4週間以内のNYHA分類IV度のうっ血性心不全;未矯正の血行力学的に著しい一次閉塞性弁疾患;血行力学的に著しい閉塞性心筋症;ランダム化前4週間以内の心臓手術または血管再生術など不安定な血行力学状態にある患者。
心臓弁疾患の手術、冠動脈バイパスグラフト(CABG)、経皮冠動脈インターベンション(PCI)、または緊急心臓移植リストに載っていることを含む計画されている非心臓または心臓大手術または手技。
急性心筋炎または収縮性心外膜炎。
最終12誘導ECGで徐脈<50bpmおよび/またはPR間隔≧0.28秒。
ペースメーカで処置していないかぎり、著しい洞房結節疾患(確認された3秒以上の停止)または第2度もしくは第2度房室ブロック(AVブロック)。
併用投薬に関する基準
計画される試験期間中、試験薬の使用を不可能にする、ボーンウイリアムス(Vaughan Williams)分類IおよびIII抗不整脈薬を要することを含む、本試験で禁止されている併用投薬が必要であること、即ち患者は、ボーンウイリアムス分類IおよびIII抗不整脈薬、例えばアミオダロン、フレカイニド、プロパフェノン、キニジン、ジソピラミド、ドフェチリド、ソタロールなどの他の抗不整脈薬を止めなければならない。
検査の異常に関する基準
血漿カリウム<3.5mmol/l(抗不整脈薬は低カリウム血症を有する患者では不整脈惹起性となり得るため、ランダム化前に矯正されなければならない。)。
コッククロフロゴールト(Cockroft Gault)式を用いて算出された開始時のGFR<10ml/分(GFR[ml/分]=(140−年齢[歳]*体重[キログラム]*定数/クレアチニン[μmol/L]、定数は男性1および女性0.85である。)。
さらに、グレープフルーツジュース、およびケトコナゾールなどのCYP3A4のすべての強力阻害剤の併用が禁止された。
II.期間および処置
処置は、朝食中または朝食直後の朝に錠剤1つおよび夕食中または夕食直後の夕方に錠剤1つの割合で、プラシーボ、またはドロネダロン400mgに相当する量のドロネダロン塩酸塩を含有する錠剤を用いて開始した。
予期される処置の期間は、各患者が本研究に組み入れられた時期に応じて可変的であり、組み入れられた最後の患者の最短12カ月から、本研究の全期間に相当する最長期間(12カ月+組み入れ期間)、即ち組み入れられた最初の患者の約30カ月までの範囲であり得た。
III.結果
この試験で得られた結果は、数字に関してカプランマイヤー法によって分析し、コックス(Cox)の比例効果回帰モデルを用いて相対リスク(RR)を概算した。
相対リスク(RR)は、プラシーボを受けた患者に対する、ドロネダロンを受けた患者の入院または死亡発生率の比である。
所与のイベント(入院、死亡、心血管死など)の減少率xは、次のように算出する。
x=1−相対リスク
III.1.心血管入院および死亡に関する結果(主要判断基準)
この研究に含まれる4628人の患者のなかで、2301人がドロネダロン塩酸塩で処置された群に属した。
ドロネダロン塩酸塩処置群の734に対して、プラシーボ群では917のイベントが記録された。
算出された相対リスクは、0.758、p=2×10−8、即ちドロネダロン塩酸塩の心血管入院および死亡の低減は24.2%であり、この結果は非常に有意である。
得られた結果を再現する図1は、処置開始直後に2つの累積曲線の明らかな分離を示し、この分離は研究期間を通じて経時的に持続する。
III.2.心血管入院および心血管死亡に関する結果
この研究に含まれる4628人の患者のなかで、2301人がドロネダロン塩酸塩で処置された群に属した。
ドロネダロン塩酸塩処置群の701に対して、プラシーボ群では892のイベントが記録された。
算出された相対リスクは、0.745、p=45×10−10、即ちドロネダロン塩酸塩の心血管入院および心血管死亡の低減は25.5%であり、この結果は非常に有意である。
得られた結果を再現する図2は、処置開始直後に2つの累積曲線の明らかな分離を示し、この分離は研究期間を通じて経時的に持続する。
III.3.心血管入院および突然死に関する結果
この研究に含まれる4628人の患者のなかで、2301人がドロネダロン塩酸塩で処置された群に属した。
ドロネダロン塩酸塩処置群の684に対して、プラシーボ群では873のイベントが記録された。
算出された相対リスクは、0.743、p=48×10−10、即ちドロネダロン塩酸塩の心血管入院および突然死の低減は25.5%であり、この結果は非常に有意である。
得られた結果を再現する図3は、処置開始直後に2つの累積曲線の明らかな分離を示し、この分離は研究期間を通じて経時的に持続する。
III.4.心血管入院に関する結果
この研究に含まれる4628人の患者のなかで、2301人がドロネダロン塩酸塩で処置された群に属した。
ドロネダロン塩酸塩処置群の675に対して、プラシーボ群では859のイベントが記録された。
算出された相対リスクは、0.745、p=9×10−9、即ちドロネダロン塩酸塩の心血管入院の低減は25.5%である。
得られた結果を再現する図4は、処置開始直後に2つの累積曲線の明らかな分離を示し、この分離は研究期間を通じて経時的に持続する。
III.5.心房細動または上室性不整脈による心血管入院に関する結果
この研究に含まれる4628人の患者のなかで、2301人がドロネダロン塩酸塩で処置された群に属した。
ドロネダロン塩酸塩処置群の296に対して、プラシーボ群では457のイベントが記録された。
算出された相対リスクは、0.616、即ち心房細動による心血管入院の低減は38.4%である。
III.6.一過性虚血イベントまたは脳卒中による心血管入院に関する結果
この研究に含まれる4628人の患者のなかで、2301人がドロネダロン塩酸塩で処置された群に属した。
ドロネダロン塩酸塩処置群の43に対して、プラシーボ群では61のイベントが記録された。
算出された相対リスクは、0.66、p=0.027、即ちドロネダロン塩酸塩の一過性虚血イベントまたは脳卒中による心血管入院の低減は34%である。
III.7.任意の原因による死亡に関する結果
この研究に含まれる4628人の患者のなかで、2301人がドロネダロン塩酸塩で処置された群に属した。
ドロネダロン塩酸塩処置群の116に対して、プラシーボ群では139の死亡が記録された。
算出された相対リスクは、0.844、p=0.1758、即ちドロネダロン塩酸塩の死亡の低減は15.6%である。
得られた結果を再現する図5は、処置開始直後に2つの累積曲線の明らかな分離を示し、この分離は研究期間を通じて経時的に持続する。
III.8.心血管死亡に関する結果
この研究に含まれる4628人の患者のなかで、2301人がドロネダロン塩酸塩で処置された群に属した。
ドロネダロン塩酸塩処置群の65に対して、プラシーボ群では94の心血管死が記録された。
算出された相対リスクは、0.698、p=0.0252、即ちドロネダロン塩酸塩の心血管死亡の低減は30.2%である。
得られた結果を再現する図6は、処置開始直後に2つの累積曲線の明らかな分離を示し、この分離は研究期間を通じて経時的に持続する。
III.9.不整脈死に関する結果
この研究に含まれる4628人の患者のなかで、2301人がドロネダロン塩酸塩で処置された群に属した。
ドロネダロン塩酸塩処置群の26に対して、プラシーボ群では48の不整脈死(心不整脈による死)が記録された。
算出された相対リスクは、0.55、p=0.0001、即ちドロネダロン塩酸塩の不整脈死の低減は45%である。
III.10.突然死に関する結果
この研究に含まれる4628人の患者のなかで、2301人がドロネダロン塩酸塩で処置された群に属した。
ドロネダロン塩酸塩処置群の14に対して、プラシーボ群では35の突然死が記録された。
算出された相対リスクは、0.405、p=0.0031、即ちドロネダロン塩酸塩の突然死の低減は59.5%である。
得られた結果を再現する図7は、処置開始直後に2つの累積曲線の明らかな分離を示し、この分離は研究期間を通じて経時的に持続する。
III.11.血中カリウム濃度の調節
カリウム濃度調節効果は、バイタルパラメータのモニターにおいて、本研究の期間を通じて採取された定期血液サンプルの分析の結果によって、本研究において明らかに実証される。
本研究の薬剤の初回投与から最終投与までのカリウム(mmol/l)の変化を図8に示すが、ここでBは基礎濃度を表わし、Dは日を表わし、Mは月を表わす。
第24カ月後、本研究中の初期値を考慮した血中カリウム濃度の変化の共分散の分析は、プラシーボと比較してドロネダロンに有利な有意差を示す(p<0.0001)。
従って、ドロネダロンは血中カリウム濃度の調節を可能にする。
III.12.さらに利尿薬に基づく処置を受けている本研究の患者に関する結果
本研究の臨床結果は、カリウムの調節は、特に利尿治療薬の投与によって悪化するカリウム低下のリスクにさらされている患者において、突然死のリスクを低減するという仮説を実証する。突然死のリスクのドロネダロンによる低減、即ちプラシーボと比較した突然死の防止は、利尿薬を服用している患者で70.4%、利尿薬を服用していない患者で34%であった。
さらに、リスクの低減は、高血圧患者など、利尿薬による治療を受けることの多い患者群でより大きく、高血圧でない患者で認められた45.5%の低減に対して、リスクの低減は62%であった。
III.13.「永続性心房細動/粗動」を発症した患者における心血管入院および死亡に関する結果
この研究に含まれる4628人の患者のなかで、2301人がドロネダロン塩酸塩で処置された群に属した。
永続性心房細動/粗動を発症した患者は、ドロネダロン塩酸塩処置群の178人に対して、プラシーボ処置群では294人であった(p<0.001)。
ドロネダロン塩酸塩処置群の29に対して、プラシーボ群では74のイベントが記録された。
算出された相対リスクは、0.67、p=0.06、即ち永続性心房細動/粗動を有する患者において、ドロネダロン塩酸塩の心血管入院および死亡の低減は33%である。
得られた結果を再現する図9は、処置開始直後に2つの累積曲線の明らかな分離を示し、この分離は研究期間を通じて経時的に持続する。
III.14.構造的心臓疾患を有する患者における心血管入院または死亡の予防に関する結果
この試験に含まれる4628人の患者のなかから、2301人がドロネダロン塩酸塩で処置された群に属した。
ドロネダロン塩酸塩処置群の486に対して、プラシーボ群では629のイベントが記録された。
算出された相対リスクは0.76に等しく、即ち心血管入院または死亡の低減は24%であった。
III.15.構造的心臓疾患を有する患者における心血管入院の予防に関する結果
この試験に含まれる4628人の患者のなかから、2301人がドロネダロン塩酸塩で処置された群に属した。
ドロネダロン塩酸塩処置群の452に対して、プラシーボ群では583のイベントが記録された。
算出された相対リスクは0.76に等しく、即ち心血管入院の低減は24%であった。
III.16.構造的心臓疾患を有する患者における死亡の予防に関する結果
この試験に含まれる4628人の患者のなかから、2301人がドロネダロン塩酸塩で処置された群に属した。
ドロネダロン塩酸塩処置群の77に対して、プラシーボ群では106のイベントが記録された。
算出された相対リスクは0.76に等しく、即ち死亡の低減は24%であった。
III.17.構造的心臓疾患を有する患者における心血管死の予防に関する結果
この試験に含まれる4628人の患者のなかから、2301人がドロネダロン塩酸塩で処置された群に属した。
ドロネダロン塩酸塩処置群の48に対して、プラシーボ群では75のイベントが記録された。
算出された相対リスクは0.67に等しく、即ち心血管死の低減は33%であった。
III.18.安定した血行力学状態にあるNYHA分類IIIとして定義されるうっ血性心不全を有する患者における心血管入院および死亡の予防に関する結果
この試験に含まれる4628人の患者のなかから、2301人がドロネダロン塩酸塩で処置された群に属した。
ランダム化において、安定した血行力学状態にあるNYHA分類IIIうっ血性心不全を有する109人の患者がプラシーボ群に属し、安定した血行力学状態にあるNYHA分類IIIうっ血性心不全を有する91人の患者がドロネダロン塩酸塩処置群に属した。
ドロネダロン塩酸塩処置群の40に対して、プラシーボ群では71のイベントが記録された。
算出された相対リスクは0.56に等しく、即ち心血管入院または死亡の低減は44%であった。
図10は、ドロネダロンの効果が初期に生じ、経時的に増大することを示している。
III.19.安定した血行力学状態にある0.35未満の低下した左室駆出率によって定義されるうっ血性心不全を有する患者における心血管入院および死亡の予防に関する結果
この試験に含まれる4628人の患者のなかから、2301人がドロネダロン塩酸塩で処置された群に属した。
ランダム化において、0.35未満の低下した左室駆出率によって定義される安定した血行力学状態にあるうっ血性心不全を有する87人の患者がプラシーボ群に属し、0.35未満の低下した左室駆出率によって定義される安定した血行力学状態にあるうっ血性心不全を有する92人の患者がドロネダロン塩酸塩処置群に属した。
ドロネダロン塩酸塩処置群の39に対して、プラシーボ群では47のイベントが記録された。
算出された相対リスクは0.68に等しく、即ち心血管入院または死亡の低減は32%であった。
III.20.NYHA分類IIIとして定義されるうっ血性心不全を有する患者における死亡の予防に関する結果
この試験に含まれる4628人の患者のなかから、2301人がドロネダロン塩酸塩で処置された群に属した。
ランダム化において、安定した血行力学状態にあるNYHA分類IIIうっ血性心不全を有する109人の患者がプラシーボ群に属し、安定した血行力学状態にあるNYHA分類IIIうっ血性心不全を有する91人の患者がドロネダロン塩酸塩処置群に属した。
ドロネダロン塩酸塩処置群の12に対して、プラシーボ群では21のイベントが記録された。
算出された相対リスクは0.66に等しく、即ち死亡の低減は34%であった。
III.21.0.35未満の低下した左室駆出率によって定義される安定した血行力学状態にあるうっ血性心不全を有する患者における死亡の予防に関する結果
この試験に含まれる4628人の患者のなかから、2301人がドロネダロン塩酸塩で処置された群に属した。
ランダム化において、0.35未満の低下した左室駆出率によって定義される安定した血行力学状態にあるうっ血性心不全を有する87人の患者がプラシーボ群に属し、0.35未満の低下した左室駆出率によって定義される安定した血行力学状態にあるうっ血性心不全を有する92人の患者がドロネダロン塩酸塩処置群に属した。
ドロネダロン塩酸塩処置群の10に対して、プラシーボ群では16のイベントが記録された。
算出された相対リスクは0.55に等しく、即ち死亡の低減は45%であった。
III.22.NYHA分類IIIおよび0.35未満の低下した左室駆出率によって定義される安定した血行力学状態にあるうっ血性心不全を有する患者における死亡の予防に関する結果
Figure 2011518785
III.23.うっ血性心不全を発症した患者のうっ血性心不全に関連する入院の予防に関する結果
この試験に含まれる4628人の患者のなかから、2301人がドロネダロン塩酸塩で処置された群に属した。
ドロネダロン塩酸塩処置群の112に対して、プラシーボ群では132のイベントが記録された。
算出された相対リスクは0.855に等しく、即ちうっ血性心不全に関連する心血管入院の低減は14.5%であった。
III.24.うっ血性心不全を発症した患者の分類IVうっ血性心不全に関連する入院の予防に関する結果
この試験に含まれる4628人の患者のなかから、2301人がドロネダロン塩酸塩で処置された群に属した。
ドロネダロン塩酸塩処置群の42に対して、プラシーボ群では54のイベントが記録された。
算出された相対リスクは0.78に等しく、即ち分類IVうっ血性心不全に関連する心血管入院の低減は22%であった。
III.25.冠動脈性心疾患を有する患者における心血管入院または死亡の予防に関する結果
この試験に含まれる4628人の患者のなかから、2301人がドロネダロン塩酸塩で処置された群に属した。
ランダム化において、冠動脈性心疾患を有する737人の患者がプラシーボ群に属し、冠動脈性心疾患を有する668人の患者がドロネダロン塩酸塩処置群に属した。
ドロネダロン塩酸塩処置群の252に対して、プラシーボ群では350のイベントが記録された。
算出された相対リスクは0.733に等しく、即ち冠動脈性心疾患を有する患者において、心血管入院または死亡の低減は27%であった(P=0.0002)。
III.26.冠動脈性心疾患を有する患者における心血管入院の予防に関する結果
この試験に含まれる4628人の患者のなかから、2301人がドロネダロン塩酸塩で処置された群に属した。
ランダム化において、冠動脈性心疾患を有する737人の患者がプラシーボ群に属し、冠動脈性心疾患を有する668人の患者がドロネダロン塩酸塩処置群に属した。
ドロネダロン塩酸塩処置群の233に対して、プラシーボ群では321のイベントが記録された。
算出された相対リスクは0.740に等しく、即ち冠動脈性心疾患を有する患者の心血管入院の低減は26%であった(P=0.0005)。
III.27.冠動脈性心疾患を有する患者における死亡の予防に関する結果
この試験に含まれる4628人の患者のなかから、2301人がドロネダロン塩酸塩で処置された群に属した。
ランダム化において、冠動脈性心疾患を有する737人の患者がプラシーボ群に属し、冠動脈性心疾患を有する668人の患者がドロネダロン塩酸塩処置群に属した。
ドロネダロン塩酸塩処置群の39に対して、プラシーボ群では66のイベントが記録された。
算出された相対リスクは0.643に等しく、即ち冠動脈性心疾患を有する患者の死亡の低減は36%であった(P=0.0273)。
III.28.冠動脈性心疾患を有する患者における心血管死の予防に関する結果
この試験に含まれる4628人の患者のなかから、2301人がドロネダロン塩酸塩で処置された群に属した。
ランダム化において、冠動脈性心疾患を有する737人の患者がプラシーボ群に属し、冠動脈性心疾患を有する668人の患者がドロネダロン塩酸塩処置群に属した。
ドロネダロン塩酸塩処置群の26に対して、プラシーボ群では47のイベントが記録された。
算出された相対リスクは0.602に等しく、即ち心血管死の低減は40%であった(P=0.0355)。
III.29.心血管危険因子を有する患者における心血管入院および死亡の予防に関する結果
Figure 2011518785
従って、これらの結果は、上記の各心血管危険因子の少なくとも1つを有する患者における、それぞれ25%、23%、25%、20%、23%、28%の心血管入院および死亡の低減を示している。
III.30.心血管入院の予防に関する結果
Figure 2011518785
III.31.心房細動または心房粗動などの上室性不整脈によらない心血管入院の予防に関する結果
Figure 2011518785
例えば、ドロネダロンは、上室性不整脈によらない初回心血管入院リスクを14.5%低減した(HR[95%CI]0.855[0.753−0.972])。以下に記載のとおり、ドロネダロンでのより少ない非AF/AFL入院数は、主に心不全の悪化、MI(心筋梗塞)もしくは不安定狭心症、または脳卒中もしくはTIA(一過性脳虚血発作)のより少ない入院によるものであった。

Claims (76)

  1. 死亡および/または心血管入院を予防するのに用いる薬剤を調製するための、ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の使用であって、前記薬剤が食物と共に服用される使用。
  2. 血中カリウム濃度を調節することにより、心房細動または心房粗動の病歴を有する患者において死亡および/または心血管入院を予防するのに用いる薬剤を調製するための、請求項1に記載の使用。
  3. 前記死亡および/または心血管入院の予防が、心房細動もしくは心房粗動の病歴または進行中の心房細動もしくは心房粗動を有する患者に提供される、請求項1および2のいずれかに記載の使用。
  4. 患者が、非永続性心房細動もしくは心房粗動の病歴または進行中の非永続性心房細動もしくは心房粗動を有することを特徴とする、請求項2および3のいずれかに記載の使用。
  5. 患者が、発作性もしくは持続性心房細動もしくは心房粗動の最近の病歴または進行中の発作性もしくは持続性心房細動もしくは心房粗動を有することを特徴とする、請求項2および3のいずれかに記載の使用。
  6. 心血管入院の予防に用いる薬剤を調製するための、請求項2、3、4、および5のいずれかに記載の使用。
  7. 死亡の予防に用いる薬剤を調製するための、請求項2、3、4、および5のいずれかに記載の使用。
  8. 死亡が、心血管死亡であることを特徴とする、請求項2、3、4、6および7のいずれかに記載の使用。
  9. 死亡が、突然死であることを特徴とする、請求項2、3、4、6、7および8のいずれかに記載の使用。
  10. 患者が、永続性心房細動または心房粗動を有することを特徴とする、請求項1から9のいずれか一項に記載の使用。
  11. 患者が、構造的心臓疾患を有することを特徴とする、請求項1から10のいずれか一項に記載の使用。
  12. 患者が、安定した血行力学状態にあるうっ血性心不全を有することを特徴とする、請求項1から11のいずれか一項に記載の使用。
  13. 安定した血行力学状態にある前記うっ血性心不全が、NYHA分類IIIとして定義される、請求項1から12のいずれか一項に記載の使用。
  14. 安定した血行力学状態にある前記うっ血性心不全が、0.35未満の低下した左室駆出率によって定義される、請求項1から13のいずれか一項に記載の使用。
  15. 心房細動または心房粗動の病歴を有する患者において、うっ血性心不全の悪化または発症を予防するのに用いる薬剤を調製するための、請求項1から14のいずれか一項に記載の使用。
  16. 患者が、重篤な心不全を有さないことを特徴とする、請求項1から15のいずれか一項に記載の使用。
  17. 前記薬剤が、以下のいずれかによって示される重篤な心不全を有する患者には禁忌である、請求項1に記載の使用:
    安静時もしくは最小限労作による心不全の症状の悪化、または
    安静時うっ血性心不全の病歴、もしくはこの進行中の症状、または
    過去1カ月以内、即ち治療開始前1カ月の最小限労作による心不全の症状、または
    過去1カ月以内、即ち治療開始前1カ月の心不全による入院、
    NYHA分類IV、
    過去1カ月以内のNYHA分類III、
    入院または静脈内療法の必要性によって示される最近の代償不全、
    心不全を治療するための入院または静脈内療法を要する最近の代償不全。
  18. 冠動脈疾患の予防に用いる薬剤を調製するための、請求項1から17のいずれか一項に記載の使用。
  19. 患者が、利尿薬に基づく治療を受けていることを特徴とする、請求項1から18のいずれか一項に記載の使用。
  20. 利尿薬が、非カリウム保持性利尿薬であることを特徴とする、請求項1から19のいずれか一項に記載の使用。
  21. 患者がさらに、関連危険因子を示すことを特徴とする、請求項1から20のいずれか一項に記載の使用。
  22. 患者がさらに以下の危険因子の少なくとも1つ
    年齢、
    糖尿病、
    脳卒中または全身性塞栓症の病歴、
    心エコー検査で測定された左心房径50mm以上、
    2次元超音波検査で測定された左室駆出率40%未満
    を示すことを特徴とする、請求項1から21のいずれか一項に記載の使用。
  23. 患者がさらに追加の危険因子、即ち以下の病変の少なくとも1つ
    高血圧、
    根底にある構造的心臓疾患、
    頻拍、
    冠動脈疾患、
    非リウマチ性心臓弁疾患、
    虚血性由来の拡張型心筋症、
    心房細動または心房粗動のカテーテルアブレーション、
    心房細動または心房粗動以外の上室頻拍、
    弁手術の病歴、
    非虚血性拡張型心筋症、
    肥大型心筋症、
    リウマチ性弁疾患、
    持続性心室頻拍、
    先天性心臓障害、
    心房細動または心房粗動以外の頻拍のカテーテルアブレーション、
    心室細動、
    および/または以下から選択された少なくとも1つの心臓装置
    心臓刺激装置、
    植え込み型除細動器(「ICD」)
    を示すことを特徴とする、請求項1から22のいずれか一項に記載の使用。
  24. 1日当たり、経口で投与されるドロネダロンの用量が、1回以上の摂取で、800mgに達することができることを特徴とする、請求項1から23のいずれか一項に記載の使用。
  25. 死亡および/または心血管入院の予防に用いるための、有効用量のドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩、および少なくとも1種の医薬的に許容される賦形剤を含む医薬組成物であって、前記組成物が食物と共に服用される医薬組成物。
  26. 心房細動もしくは心房粗動の病歴または進行中の心房細動もしくは心房粗動を有する患者において、心房細動/粗動の予防に用いる薬剤を調製するための、ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の使用であって、前記薬剤が食物と共に服用される使用。
  27. 関連危険因子を有する患者において、心房細動または心房粗動の予防に用いる薬剤を調製するための、ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の使用であって、前記薬剤が食物と共に服用される使用。
  28. 治療量のドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩が投与される、重篤な心不全を有さない患者における、心房細動または心房粗動の治療のための、ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩。
  29. 前記重篤な心不全が、以下の1つ以上によって示される、請求項28に記載のドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩:
    a)うっ血性心不全の病歴、またはこの進行中の症状、
    b)過去1カ月以内の最小限労作による心不全の症状、
    c)過去1カ月以内の心不全による患者の入院、
    d)NYHA分類IV心不全による患者の入院、
    e)過去1カ月以内のNYHA分類III心不全による患者の入院、および
    f)入院または静脈内療法の必要性によって示される最近の代償不全を伴う心不全による患者の入院。
  30. 前記重篤な心不全が、NYHA分類IV心不全による患者の入院によって示される、請求項28に記載のドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩。
  31. 前記重篤な心不全が、過去1カ月以内のNYHA分類III心不全による患者の入院によって示される、請求項28に記載のドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩。
  32. ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩を提供する方法であって、前記ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩が、ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩は、心房細動もしくは心房粗動の最近の病歴または進行中の心房細動もしくは心房粗動を有し、重篤な心不全を有さない患者に適応とされることを示す情報と共に提供される方法。
  33. 情報が、心房細動または心房粗動は非永続性であることを示す、請求項32に記載の方法。
  34. 情報が、心房細動または心房粗動は少なくとも1つの危険因子に関連することを示す、請求項32または33のいずれかに記載の方法。
  35. 情報が、重篤な心不全は以下の1つ以上によって示されることを示す、請求項32から34のいずれか一項に記載の方法:
    a)うっ血性心不全の病歴、またはこの進行中の症状、
    b)過去1カ月以内の最小限労作による心不全の症状、
    c)過去1カ月以内の心不全による患者の入院、
    d)NYHA分類IV心不全による患者の入院、
    e)過去1カ月以内のNYHA分類III心不全による患者の入院、および
    f)入院または静脈内療法の必要性によって示される最近の代償不全を伴う心不全による患者の入院。
  36. 情報が、重篤な心不全はNYHA分類IV心不全による患者の入院によって示されることを示す、請求項32から34のいずれか一項に記載の方法。
  37. 情報が、重篤な心不全は過去1カ月以内のNYHA分類III心不全による患者の入院によって示されることを示す、請求項32から34のいずれか一項に記載の方法。
  38. 情報が、ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩は、危険因子に関連する心房細動もしくは心房粗動の最近の病歴または進行中の心房細動もしくは心房粗動を有し、重篤な心不全を有さない患者に適応とされることを勧告する印刷物を含む、請求項32から37のいずれか一項に記載の方法。
  39. 前記印刷物がラベルである、請求項38に記載の方法。
  40. ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の使用を促進する方法であって、方法が、以下からなる群から選択された少なくとも1つのメッセージを受容者に伝えるステップを含む方法:
    (a)ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩は、重篤な心不全と診断されていない患者に処方されるべきであること、
    (b)ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩は、うっ血性心不全の病歴、またはこの進行中の症状を有する患者には禁忌であること、
    (c)ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩は、重篤な心不全を有する患者には禁忌であること、
    (d)ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩は、過去1カ月以内の最小限労作による心不全の症状を有する患者には禁忌であること、および
    (e)ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩は、過去1カ月以内に心不全で入院した患者には禁忌であること、
    (f)ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩は、NYHA分類IV心不全で入院した患者には禁忌であること、
    (g)ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩は、過去1カ月以内にNYHA分類III心不全で入院した患者には禁忌であること、
    (h)ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩は、入院または静脈内療法の必要性によって示される最近の代償不全を伴う心不全で入院した患者には禁忌であること、
    (i)ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩は、心不全を治療するための入院または静脈内療法を要する最近の代償不全を伴う心不全で入院した患者には禁忌であること。
  41. a)包装材料、
    b)ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩、および
    c)ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩は重篤な心不全を有する患者には禁忌であることを示す、包装材料内に含有されるラベルまたはパッケージ挿入物を含む製造物品。
  42. 包装材料が、ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩は、以下の1つ以上によって示される重篤な心不全を有する患者には禁忌であることを示す、請求項41に記載の物品:
    a)うっ血性心不全の病歴、またはこの進行中の症状、
    b)過去1カ月以内の最小限労作による心不全の症状、
    c)過去1カ月以内の心不全による患者の入院、
    d)NYHA分類IV心不全による患者の入院、
    e)過去1カ月以内のNYHA分類III心不全による患者の入院、および
    f)入院または静脈内療法の必要性によって示される最近の代償不全を伴う心不全による患者の入院、
    g)心不全を治療するための入院または静脈内療法を要する最近の代償不全を伴う心不全による患者の入院。
  43. 包装材料が、ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩は、NYHA分類IV心不全による患者の入院によって示される重篤な心不全を有する患者には禁忌であることを示す、請求項41に記載の物品。
  44. 包装材料が、ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩は、過去1カ月以内のNYHA分類III心不全による患者の入院によって示される重篤な心不全を有する患者には禁忌であることを示す、請求項41に記載の物品。
  45. ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩およびラベルを含むパッケージであって、前記ラベルが、ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩は重篤な心不全を有する患者には禁忌であることを予期される使用者に知らせる印刷された説明書を含むパッケージ。
  46. 印刷された説明書が、以下の1つ以上を予期される使用者に知らせる、請求項45に記載のパッケージ:
    a)ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩は、うっ血性心不全の病歴、またはこの進行中の症状によって示される重篤な心不全を有する患者には禁忌であること、
    b)ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩は、過去1カ月以内の最小限労作による心不全の症状によって示される重篤な心不全を有する患者には禁忌であること、および
    c)ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩は、過去1カ月以内の心不全による入院で示される重篤な心不全を有する患者には禁忌であること、
    d)ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩は、NHYA分類IVによって示される重篤な心不全を有する患者には禁忌であること、
    e)ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩は、過去1カ月以内のNYHA分類IIIによって示される重篤な心不全を有する患者には禁忌であること、
    f)ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩は、入院または静脈内療法の必要性によって示される最近の代償不全によって示される重篤な心不全を有する患者には禁忌であること、
    g)ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩は、心不全を治療するための入院または静脈内療法を要する最近の代償不全を伴う心不全で入院した患者には禁忌であること。
  47. 患者において、死亡、心臓入院、またはこれらの組み合わせのリスクを低減する方法であって、前記方法が、有効量のドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩を、食物と共に前記患者に投与することを含む方法。
  48. 前記患者が、心房細動もしくは心房粗動の病歴または進行中の心房細動もしくは心房粗動を有する、請求項47に記載の方法。
  49. 心房細動もしくは心房粗動の病歴または進行中の心房細動もしくは心房粗動を有する患者の血中カリウム濃度を調節する方法であって、前記方法が、ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩を、食物と共に前記患者に投与することを含む方法。
  50. 前記患者が、非永続性心房細動もしくは心房粗動の病歴または進行中の非永続性心房細動もしくは心房粗動を有する、請求項47から49のいずれか一項に記載の方法。
  51. 前記患者が、発作性もしくは持続性心房細動もしくは心房粗動の最近の病歴または進行中の発作性もしくは持続性心房細動もしくは心房粗動を有する、請求項47から49のいずれか一項に記載の方法。
  52. ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の投与が、心血管入院を予防する、請求項47から51のいずれか一項に記載の方法。
  53. 死亡が心血管死亡である、請求項47から51のいずれか一項に記載の方法。
  54. 死亡が突然死である、請求項47から51、および53のいずれか一項に記載の方法。
  55. 前記患者が、永続性心房細動または心房粗動を有する、請求項47から49および52から54のいずれか一項に記載の方法。
  56. 前記患者が、構造的心臓疾患を有する、請求項47から55のいずれか一項に記載の方法。
  57. 前記患者が、安定した血行力学状態にあるうっ血性心不全を有する、請求項47から56のいずれか一項に記載の方法。
  58. 前記うっ血性心不全が、安定した血行力学状態にあるNYHA分類IIIとして定義される、請求項57に記載の方法。
  59. 前記うっ血性心不全が、安定した血行力学状態にある0.35未満の低下した左室駆出率によって定義される、請求項57に記載の方法。
  60. 心房細動もしくは心房粗動の病歴または進行中の心房細動もしくは心房粗動を有する患者においてうっ血性心不全の悪化または発症を予防する方法であって、前記方法が、治療有効量のドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩を前記患者に投与することを含む方法。
  61. 心房細動もしくは心房粗動の病歴または進行中の心房細動もしくは心房粗動を有する患者において冠動脈疾患を予防する方法であって、前記方法が、治療有効量のドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩を前記患者に投与することを含む方法。
  62. 前記患者がさらに、利尿薬に基づく治療を受けている、請求項47から61のいずれか一項に記載の方法。
  63. 前記利尿薬が、非カリウム保持性利尿薬である、請求項62に記載の方法。
  64. 患者がさらに、関連危険因子を示す、請求項47から63に記載の方法。
  65. 患者がさらに、以下からなる群から選択された少なくとも1つの危険因子を示す、請求項47から64に記載の方法:
    年齢、
    糖尿病、
    脳卒中または全身性塞栓症の病歴、
    心エコー検査で測定された左心房径50mm以上、および
    2次元超音波検査で測定された左室駆出率40%未満。
  66. 患者がさらに、以下からなる群から選択された少なくとも1つの危険因子を示す、請求項47から65に記載の方法:
    高血圧、
    根底にある構造的心臓疾患、
    頻拍、
    冠動脈疾患、
    非リウマチ性心臓弁疾患、
    虚血性由来の拡張型心筋症、
    心房細動または心房粗動のカテーテルアブレーション、
    心房細動または心房粗動以外の上室頻拍、
    弁手術の病歴、
    非虚血性拡張型心筋症、
    肥大型心筋症、
    リウマチ性弁疾患、
    持続性心室頻拍、
    先天性心臓障害、
    心房細動または心房粗動以外の頻拍のカテーテルアブレーション、および
    心室細動、
    および/または以下から選択された少なくとも1つの心臓装置
    心臓刺激装置、および
    植え込み型除細動器(「ICD」)。
  67. 1日当たり、経口で投与されるドロネダロンの用量が、塩基形態の測定で800mg以下であり、1回以上の摂取で服用される、請求項47から66のいずれか一項に記載の方法。
  68. 心房細動もしくは心房粗動の最近の病歴または進行中の心房細動もしくは心房粗動を有する患者を治療する方法であって、前記方法が、治療有効量のドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩を前記患者に投与することを含み、前記患者が、重篤な心不全を有さない方法。
  69. 前記重篤な心不全が、以下からなる群から選択された1つ以上によって示される、請求項68に記載の方法:
    a)安静時うっ血性心不全の病歴、またはこの進行中の症状、
    b)過去1カ月以内の最小限労作による心不全の症状、および
    c)過去1カ月以内の心不全による入院、
    d)NYHA分類IV、
    e)過去1カ月以内のNYHA分類III、
    f)入院または静脈内療法の必要性によって示される最近の代償不全、
    g)心不全を治療するための入院または静脈内療法を要する最近の代償不全。
  70. 患者の心血管入院または死亡のリスクを低減することによって、心房細動もしくは心房粗動の最近の病歴または進行中の心房細動もしくは心房粗動を有する患者を変換する方法であって、治療有効量のドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩を前記患者に投与することを含み、前記患者が、重篤な心不全を有さない方法。
  71. 心房細動または心房粗動の病歴を有する患者において心血管入院または死亡のリスクを低減する方法であって、前記方法が、これを必要としている患者に食事と共に1日2回、ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩を投与することを含み、前記患者が、重篤な心不全を有さない方法。
  72. ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の使用を促進する方法であって、方法が、以下からなる群から選択された少なくとも1つのメッセージを受容者に伝えるステップを含む方法:
    a)ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の研究の主要エンドポイントは、心血管的理由による初回入院または任意の原因による死亡までの時間であったこと、
    b)ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の研究の副次的エンドポイントは、任意の原因による死亡であったこと、
    c)ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の研究の副次的エンドポイントは、任意の原因による死亡までの時間であったこと、
    d)ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の研究の副次的エンドポイントは、心血管死までの時間であったこと、
    e)ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の研究の副次的エンドポイントは、心血管的理由による初回入院までの時間であったこと、
    f)ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の研究の副次的エンドポイントは、心房細動および他の上室性調律障害による初回入院までの時間であったこと、
    g)ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の研究の副次的エンドポイントは、心不全の悪化による初回入院までの時間であったこと、
    h)ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の研究の副次的エンドポイントは、心筋梗塞による初回入院までの時間であったこと、
    i)ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の研究の副次的エンドポイントは、心筋梗塞による初回入院までの時間であったこと、
    j)ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の研究の副次的エンドポイントは、一過性虚血イベントまたは脳卒中による初回入院までの時間であったこと、および
    k)ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の研究の副次的エンドポイントは、突然死までの時間であったこと。
  73. ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の使用を促進する方法であって、方法が、以下からなる群から選択された少なくとも1つのメッセージを受容者に伝えるステップを含む方法:
    a.ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩は、心血管入院または任意の原因による死亡の複合エンドポイントを約24パーセント低減したこと、
    b.ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩は、心血管入院または任意の原因による死亡の複合エンドポイントを24.2パーセント低減したこと、
    c.ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩は、心血管入院の低下によって推進され、心血管入院または任意の原因による死亡の複合エンドポイントを24.2パーセント低減したこと、
    d.全入院期間が、プラシーボと比較したとき、ドロネダロンの場合に短かったこと、
    e.開始時にNYHA分類III心不全を有する患者が、心血管入院または死亡の低減を示したこと、
    f.心不全による入院のリスクが、プラシーボ群と比較したとき、ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の群で低かったこと。
  74. メッセージが、ラベルまたはパッケージ挿入物に提供される、請求項72または73に記載の方法。
  75. ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩およびラベルを含むパッケージであって、前記ラベルが、以下からなる群から選択された少なくとも1つのメッセージを含むパッケージ:
    a)ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の研究の主要エンドポイントは、心血管的理由による初回入院または任意の原因による死亡までの時間であったこと、
    b)ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の研究の副次的エンドポイントは、任意の原因による死亡であったこと、
    c)ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の研究の副次的エンドポイントは、任意の原因による死亡までの時間であったこと、
    d)ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の研究の副次的エンドポイントは、心血管死までの時間であったこと、
    e)ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の研究の副次的エンドポイントは、心血管的理由による初回入院までの時間であったこと、
    f)ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の研究の副次的エンドポイントは、心房細動および他の上室性調律障害による初回入院までの時間であったこと、
    g)ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の研究の副次的エンドポイントは、心不全の悪化による初回入院までの時間であったこと、
    h)ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の研究の副次的エンドポイントは、心筋梗塞による初回入院までの時間であったこと、
    i)ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の研究の副次的エンドポイントは、心筋梗塞による初回入院までの時間であったこと、
    j)ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の研究の副次的エンドポイントは、一過性虚血イベントまたは脳卒中による初回入院までの時間であったこと、および
    k)ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の研究の副次的エンドポイントは、突然死までの時間であったこと。
  76. ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩およびラベルを含むパッケージであって、前記ラベルが、以下からなる群から選択された少なくとも1つのメッセージを含むパッケージ:
    a)ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩は、心血管入院または任意の原因による死亡の複合エンドポイントを約24パーセント低減したこと、
    b)ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩は、心血管入院または任意の原因による死亡の複合エンドポイントを24.2パーセント低減したこと、
    c)ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩は、心血管入院の低下によって推進され、心血管入院または任意の原因による死亡の複合エンドポイントを24.2パーセント低減したこと、
    d)全入院期間が、プラシーボと比較したとき、ドロネダロンの場合に短かったこと、
    e)開始時にNYHA分類III心不全を有する患者が、心血管入院または死亡の低減を示したこと、
    f)心不全による入院のリスクが、プラシーボ群と比較したとき、ドロネダロンまたは医薬的に許容されるこの塩の群で低かったこと。
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